WO2023286385A1 - ウイルス作用抑制の方法及びウイルス作用抑制成分送出装置 - Google Patents

ウイルス作用抑制の方法及びウイルス作用抑制成分送出装置 Download PDF

Info

Publication number
WO2023286385A1
WO2023286385A1 PCT/JP2022/014579 JP2022014579W WO2023286385A1 WO 2023286385 A1 WO2023286385 A1 WO 2023286385A1 JP 2022014579 W JP2022014579 W JP 2022014579W WO 2023286385 A1 WO2023286385 A1 WO 2023286385A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
space
humidity
set value
active ingredient
equal
Prior art date
Application number
PCT/JP2022/014579
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
弘昌 岡嶋
幸弘 久保
彰 上西
聡彦 山本
Original Assignee
シャープ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シャープ株式会社 filed Critical シャープ株式会社
Priority to JP2023535134A priority Critical patent/JPWO2023286385A1/ja
Publication of WO2023286385A1 publication Critical patent/WO2023286385A1/ja

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/16Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
    • A61L2/20Gaseous substances, e.g. vapours
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/30Control or safety arrangements for purposes related to the operation of the system, e.g. for safety or monitoring
    • F24F11/46Improving electric energy efficiency or saving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/62Control or safety arrangements characterised by the type of control or by internal processing, e.g. using fuzzy logic, adaptive control or estimation of values
    • F24F11/63Electronic processing
    • F24F11/64Electronic processing using pre-stored data
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/70Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof
    • F24F11/72Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/70Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof
    • F24F11/72Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure
    • F24F11/79Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure for controlling the direction of the supplied air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F6/00Air-humidification, e.g. cooling by humidification
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F8/00Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying
    • F24F8/20Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying by sterilisation
    • F24F8/24Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying by sterilisation using sterilising media
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2101/00Chemical composition of materials used in disinfecting, sterilising or deodorising
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2110/00Control inputs relating to air properties
    • F24F2110/20Humidity
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2120/00Control inputs relating to users or occupants
    • F24F2120/10Occupancy

Abstract

ウイルス作用抑制成分送出装置は、ウイルス作用抑制成分にて構成された有効成分を空間内に送出するときに、空間内の湿度を検出するステップと、空間内の湿度が第1設定値以上であるか否かを判定するステップと、空間内の湿度が第1設定値以上である場合に、有効成分を空間内へ送出する量を、空間内の湿度が第1設定値未満である場合に比べて増加するステップとを実行する。湿度が高い場合に、ウイルス作用抑制の効果を高めることができる。

Description

ウイルス作用抑制の方法及びウイルス作用抑制成分送出装置
 本発明は、ウイルス作用抑制の方法及びウイルス作用抑制成分送出装置に関するものである。
 従来から、例えばインフルエンザウイルスは湿度が高いときの方が、湿度が低いときよりも感染リスクが低くなることが知られている。また、ウイルス(菌を含む)の感染する原因の一つである人の咳又はくしゃみなどによる飛沫粒子は、湿度が低いときの方が、湿度が高いときよりも飛散しやすいことが知られている。これは、空気が乾燥している、つまり湿度が低いほど、飛沫粒子が蒸発し、エアロゾル化(微細な粒子になって空間内を漂う)しやすいからである。逆に、湿度が高いほど、空気中に含まれる水分が多いことにより飛沫粒子は蒸発しづらいため、飛散は抑制される。しかし、飛散が抑制される一方で、飛沫粒子が落下し、床などに付着する量が多くなる傾向がある。
 ウイルス(菌を含む)による感染リスクを下げたり、飛沫粒子の飛散を抑制したりするため、空間内の湿度を高めたり、ウイルス作用抑制を行うための成分を送り出したりすることができる、加湿機能付き空気清浄機(以下、空気清浄機という)が従来から知られている。一般的な空気清浄機は、加湿装置によって、この空気清浄機が設置された空間内の湿度を上げることで飛沫粒子の飛散を抑制したり、人の喉を乾燥から守ったりする。また、空気清浄機から、ウイルス作用抑制を行うための成分(以下、有効成分という)を空間内へ送出することによって、ウイルス作用抑制を図る。
 特許文献1に記載の空気清浄機は、送風装置と、加湿装置と、ウイルス作用抑制を行うための成分の発生装置(マイナスイオン発生器)と、を有している。特許文献1に記載の空気清浄機は、送風装置から送り出された風が、まず加湿装置を通り、次にマイナスイオン発生器を通って、最終的に空間内へ流れるものである。そして、加湿され、マイナスイオンを含んだ空気が空間内へ送出されることにより、空間内を加湿したり、空間内に存在するウイルスの作用を抑制したりすることができる。このような空気清浄機は一般的に、空間内を加湿することで湿度が設定値(一般的には湿度55%~60%)になると、それ以上空間内の湿度を上げないようにし、加湿を止めるために空気清浄機に設けられた送風装置の風量を下げるか、送風装置を停止させるものである。そして、空間内の湿度が設定値からある程度下がると、送風装置の風量が下がっている場合には風量を上げ、送風装置が停止している場合には起動させ、再び設定値まで空間内を加湿して、設定値の湿度を維持しようとする。湿度を設定値に維持することで、継続的に人の喉を守ったり、ウイルスの作用を抑制したりすることができるからである。このような空気清浄機は、近年流行しているSARS-CoV-2(以下、コロナウイルスという)についても、ウイルスの作用を抑制する効果が期待されている。
特許第4069915号公報
 しかしながら、本出願人が行ったコロナウイルスを用いた実験(詳細は後述する。)によると、人への感染が懸念されている床及び壁などに付着した唾液に含まれるコロナウイルスは、湿度が高いときの方が、湿度が低いときに比べてウイルスの感染価(感染性を持つウイルスの割合のこと)が高いということがわかった。ここで、上述したように従来の空気清浄機は、加湿装置によって空間内を加湿し、空間内の湿度が設定値(例えば湿度60%)になると、それ以上空間内の湿度を上げないようにし、加湿を止めるために空気清浄機に設けられた送風装置の風量を下げるか、送風装置を停止させる制御を行うものが一般的である。この場合、送風装置の風量が下がる又は送風装置が停止することによって、送風装置及び加湿装置と同じ経路上にあるウイルス作用抑制成分の発生装置から送出される有効成分の空間内への送出量も下がることになる。
 後述の実験によると、空間を形成する床及び壁などに付着した唾液に含まれるコロナウイルスにおいては、湿度が高いときの方が、湿度が低いときに比べて感染価が高いため、従来の空気清浄機のように湿度が高くなったときに空気清浄機から送出される有効成分の空間内への送出量が下がることは、人への感染リスクなどの観点から見ても好ましくない。
 そこで、本発明は湿度が高い場合でも、ウイルス作用抑制の効果を高めることができるウイルス作用抑制の方法及びウイルス作用抑制成分送出装置を提供することを目的とする。
 本発明は、ウイルス作用抑制成分にて構成された有効成分を空間内に送出するときに、前記空間内の湿度を検出するステップと、前記空間内の前記湿度が第1設定値以上であるか否かを判定するステップと、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上である場合に、前記有効成分を前記空間内へ送出する量を、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値未満である場合に比べて増加するステップとを実行することを最も主要な特徴とする。
 上記手段によると、湿度が高くなったときに、ウイルス作用抑制成分にて構成された有効成分を空間内へ送出する量を多くする。このため、従来の空気清浄機のように、湿度が設定値(高く)になると、それ以上空間内の湿度を上げないようにし、加湿を止めるために送風装置の風量を下げるか、送風装置を停止させる制御を行うことで、送風装置及び加湿装置と同じ経路上にウイルス作用抑制成分の発生装置があることによって空間内へ送出される有効成分の量が下がってしまうものと比較して、湿度が高い場合でも十分にウイルスの作用抑制を行うことができる。
コロナウイルスの感染価変化に関する第1の実験結果を示す棒グラフ コロナウイルスの感染価変化に関する第2の実験結果を示す棒グラフ ウイルス作用抑制成分送出装置を示すブロック図 実施の形態を示すフローチャート(1) 実施の形態を示すフローチャート(2) 実施の形態を示すフローチャート(3) 実施の形態を示すフローチャート(4) 湿度が第1設定値未満であるときのウイルス作用抑制成分送出装置を示す側面図 湿度が第1設定値以上であるときのウイルス作用抑制成分送出装置を示す側面図
(実験結果の説明)
 本出願人が行った実験について、以下に詳細に説明する。
 上述したように、例えばインフルエンザウイルスは、湿度が高いときの方が、湿度が低いときよりもウイルスの感染リスクが下がることが知られている。また、ウイルスなどによる感染が懸念される、人の咳又はくしゃみなどによる飛沫粒子は、湿度が高くなるほど空間内への飛散は抑制されるが、その分、床などへ飛沫粒子が落下する量が多くなる傾向であることが知られている。
 そこで、近年世界的に流行しているコロナウイルスについても、インフルエンザウイルスと同じような感染リスクの傾向があるのか、また、感染が懸念されている床などに付着した人の咳又はくしゃみなどによる飛沫粒子(唾液)に含まれるコロナウイルスの感染価(感染性を持つウイルスの割合のこと)はどのような傾向にあるのか、を調べるため、本出願人は2つの実験を行った。
 図1は、第1の実験結果を示す棒グラフである。
 第1の実験として、一般的に感染価の評価のための実験に使用されている培地液にコロナウイルスを含ませたもの(培地ウイルス液)と、人の唾液にコロナウイルスを含ませたもの(唾液ウイルス液)とを用いて、湿度60%の環境で、それぞれ2時間後にウイルスの感染価を評価する実験を行った。なお、実験の条件としては、(1)室温23℃、(2)唾液は性別を問わない状況での成人7名分を使用、(3)培地液は、D-MEM Ham’s F-12培地を使用、(4)実験用のフィルターに培地ウイルス液及び唾液ウイルス液50μLをそれぞれ塗布、(5)感染価の評価方法は50%組織培養感染量(TCID50法)、である。
 2時間後に培地ウイルス液と唾液ウイルス液の感染価を評価したところ、初期値100%のものが、培地ウイルス液では感染価が0.6%まで低減したのに対して、唾液ウイルス液では56.2%までしか低減しなかった。
 この実験により、コロナウイルスに関し、湿度60%の環境下では、唾液に含まれるウイルスの方が、一般的に実験で使用されている培地に含まれるウイルスよりもかなり感染価が高いことが示された。なお、補足として、培地ウイルス液を湿度30%の環境下で2時間後に感染価を評価すると、0.1%まで感染価が低減した。
 これより、培地ウイルス液の場合は、湿度60%の環境下と、湿度30%の環境下とのいずれにおいても、2時間後には感染価が大幅に低下したことが分かった。
 図2は、第2の実験結果を示す棒グラフである。
 第2の実験として、第1の実験により感染価が高いことが示された床などに付着した唾液に含まれるコロナウイルスは、湿度の高低によって感染価の低減に影響を受けるのかを調べるため、実験を行った。具体的には、上述の第1の実験に加えて、唾液ウイルス液を用いて湿度が30%のときについても、2時間後にウイルスの感染価を評価する実験を行った。なお、実験の条件は第1の実験と同じである。
 2時間後に唾液ウイルス液の感染価を評価したところ、初期値100%のものが、湿度が30%のときは、感染価が10%まで低減した。
 つまり、唾液に含まれるコロナウイルスは、湿度が高いときの方が、湿度が低いときに比べて感染価が高いということが、本出願人によって新たに見出されたのである。
 そして、従来からある空気清浄機は、加湿装置によって空間内を加湿していき、湿度が設定値(一般的には湿度55%~60%)になると、それ以上空間内の湿度を上げないようにし、加湿を止めるために空気清浄機に設けられた送風装置の風量を下げる又は停止させる制御を行うものが一般的である。この場合、送風装置の風量が下がる又は送風装置が停止することによって、送風装置及び加湿装置と同じ経路上にあるウイルス作用抑制成分の発生装置から送出される有効成分の空間内への送出量も下がることになる。
 本出願人の実験に基づく本出願人の知見によると、唾液に含まれるコロナウイルスにおいては、湿度が高いときの方が、湿度が低いときに比べて感染価が高いため、有効成分の空間内への送出量が下がることは感染リスクなどの観点から見ても好ましくない。
 そこで、本発明では、湿度が高くなった場合に、ウイルス作用抑制成分(有効成分)の空間内への送出量を増加させることとする。以下に、本発明におけるウイルス作用抑制の方法及び装置について詳細に述べる。
 図3は、ウイルス作用抑制成分、すなわち有効成分を空間内へ送出する装置1(以下、成分送出装置1という)を示すブロック図である。図3中、実線で示した矢印は送風装置11から送出される風の流れを示すものであり、破線で示した矢印は、信号の流れを示すものである。
 成分送出装置1は、空間内に風を送り出すための上述の送風装置11と、空間内を加湿するための加湿装置12と、ウイルス作用抑制成分、すなわち有効成分を発生させる成分発生装置13とを有している。また、送風装置11と加湿装置12と成分発生装置13とを制御するための制御装置10を有している。さらに、制御装置10に制御するための信号を送る、湿度センサ20と、人感センサ21と、音声センサ22とを有している。
 送風装置11は、例えばプロペラファン及びモータから構成される。送風装置11は、成分送出装置1の外へ風を送り出すために設けられる。送風装置11によって発生する風は、送風装置11から加湿装置12へ送られ、加湿装置12において加湿され、加湿装置12から成分発生装置13へと流れ、ここで有効成分の供給を受けたうえで、最終的に空間内へ送られる。空間内へ送出される風によって、空間内の湿度を上げたり、ウイルスの作用抑制を行ったりすることができる。送風装置11は、制御装置10からの信号によって、風量を弱めたり強めたり、起動したり停止したりする制御がされる。
 加湿装置12は、例えば加湿するための水分を含んだフィルターを備えた気化方式である。送風装置11から送られる風が、加湿装置12の水分を含んだフィルターを通り、水分を含んだフィルターを通った風が空間内へ送出されることで、空間内を加湿することができる。加湿装置12は、制御装置10からの信号によって、加湿機能を起動させたり停止させたりする制御がされる。
 成分発生装置13は、ウイルス作用抑制成分にて構成された成分、すなわち有効成分を空間内へ送出するために、成分送出装置1における空間内への風の吹き出し口(図8及び図9の吹き出し口32を参照)付近に設けられる。送風装置11から送られてくる風によって、成分発生装置13から発生した有効成分を、空間内へと送出する。成分発生装置13から発生する有効成分としては、例えばイオン又は活性種が挙げられる。イオンは、正イオン(例えば、H+(H2O)m(mは任意の整数))又は負イオン(例えば、O2 -(H2O)n(nは任意の整数))又はこれらの組み合わせが挙げられる。活性種としては、ヒドロキシラジカル(・OH)又は水素ラジカル(・H)又は酸素ラジカル(・O)又はヒドロペルオキシラジカル(・HO2)又は過酸化水素(H22)又はオゾン(O3)などが挙げられる。
 成分発生装置13は、制御装置10からの信号によって、有効成分を送出する量を増加させたり低減させたりすることができるようになっている。より具体的には、例えば有効成分そのものの送出量を増減させることで送出量を変化させる制御ができるようになっていたり、あるいは、有効成分の濃度を増減させて送出量を変化させる制御ができるようになっていたりする。
 制御装置10は、例えば中央処理装置(CPU)から構成される。制御装置10は、湿度センサ20と、人感センサ21と、音声センサ22とから信号を受信することができるようになっており、上記のように、送風装置11と、加湿装置12と、成分発生装置13とに信号を送信し、それぞれを制御できるようになっている。
 湿度センサ20は、成分送出装置1が設置されている空間内の湿度を検知するために、例えば成分送出装置1の外側背面に設けられている。湿度センサ20によって空間内の湿度が検知されると、制御装置10に信号を送信し、制御装置10に湿度の検知信号が伝えられ、制御装置10が湿度を判定する。
 人感センサ21は、人の存在を検知するために、例えば成分送出装置1を構成するケースの外側前面に設けられている。人感センサ21によって空間内に人がいるか否かを検知し、人の存在が検知されると制御装置10に信号を送信し、制御装置10に人の存在を検知した信号が伝えられ、制御装置10が空間内に人がいるか否かを判定する。
 音声センサ22は、人の声の強度を検知するために、例えば成分送出装置1を構成するケースの外側背面に設けられている。音声センサ22によって、空間内の人の声の強度が検知されると、制御装置10に信号を送信し、制御装置10は人の声の強度を判定する。なお、音声センサ22は、人の声の強度を選択的に検知する構成に限定されず、人の声を含む音の強度を検知する構成であってもよい。同様に、制御装置10は、人の声の強度を選択的に判定する構成に限定されず、人の声を含む音の強度を判定する構成であってもよい。空間内で音がする場合、その空間内に人がいる可能性が高いためである。
 以下、図4~図7に基づいて、本実施例における処理方法を説明する。
 図4は、実施の形態を示すフローチャートである。制御装置10は、図4のフローチャートに示される動作を一定時間ごとに行う。図4に示す処理を開始すると、最初に、湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50に進む。次に、湿度センサ20から制御装置10に湿度の検知信号が伝えられ、検出された空間内の湿度が第1設定値以上であるか否かを、制御装置10によって判定するステップ51に進む。ここで、第1設定値は任意の値であるが、本実施例では湿度60%を第1設定値とする。制御装置10が、検出された空間内の湿度が第1設定値(60%)以上であると判定した場合には、有効成分を空間内へ送出する量を、空間内の湿度が第1設定値(60%)未満である場合に比べて増加するステップ54へと進む。
 ステップ54では、制御装置10は送風装置11と成分発生装置13のどちらか又は両方に信号を送り、空間内へ送出される有効成分の量を増加させる。有効成分の量を増加させる方法としては、制御装置10が送風装置11に風量を上げる信号を送ることにより、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をする。又は、制御装置10が成分発生装置13から発生する有効成分そのものの送出量を増加させる信号を送る、あるいは有効成分の濃度を上げる信号を送ることにより、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をする。
 有効成分を空間へ送出する量を増加するステップ54の後、制御装置10によって有効成分を空間内へ送出する方向を変更するステップ55へと進む。なお、制御装置10は、ステップ54の後、ステップ55の処理を行わずに一連の処理を終了することも可能である。詳細は後述するが、制御装置10は、空間を形成する壁面方向と床面方向とに有効成分を送出するように送出方向を変更する。具体的には、成分送出装置1の後上方と前下方とに有効成分を送出するように送出方向を変更する。有効成分の送出方向を変更し、床面方向(成分送出装置1の前下方)と壁面方向(成分送出装置1の後上方)とに向けて有効成分を送出することで、床及び壁などに付着したウイルスの作用を積極的に抑制する。
 なお、ステップ51において、検出された空間内の湿度が第1設定値(60%)未満である場合には、湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50の前に戻り、再度湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50へと進む。
 湿度が高いときに、空間内へ送出される有効成分の量を増加することで、湿度が高い環境下において、唾液に含まれる感染価の高いウイルスの作用を抑制することができる。
 図5は、実施の形態を示すフローチャートである。制御装置10は、図5のフローチャートに示される動作を一定時間ごとに行う。図5に示す処理を開始すると、最初に、湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50に進む。次に、湿度センサ20から制御装置10に湿度の検知信号が伝えられ、検出された空間内の湿度が第1設定値(60%)以上であるか否かを制御装置10によって判定するステップ51に進む。検出された空間内の湿度が第1設定値(60%)以上である場合には、人感センサ21によって、空間内における人の存在を検知するステップ60へと進む。人感センサ21によって人の存在が検知された場合には、人感センサ21から制御装置10に検知信号が送られ、制御装置10が空間内に人が存在するかを判定するステップ52に進む。制御装置10が空間内に人がいると判定した場合には、有効成分を空間内へ送出する量を、空間内の湿度が第1設定値(60%)未満かつ人の存在が検知されない場合に比べて増加するステップ54へと進む。
 ステップ54では、制御装置10が送風装置11と成分発生装置13のどちらか又は両方に信号を送り、空間内へ送出される有効成分の量を増加させる。有効成分の量を増加させる方法としては、制御装置10が送風装置11に風量を上げる信号を送ることにより、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をする。又は、制御装置10が成分発生装置13から発生する有効成分そのものの送出量を増加させる信号を送る、あるいは有効成分の濃度を上げる信号を送ることにより、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をする。
 なお、ステップ51において、検出された空間内の湿度が第1設定値(60%)未満である場合、又はステップ52において人の存在が検知されなかった場合には、湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50の前に戻り、再度湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50へと進む。
 空間内に人がいる場合、その人が喋ったり、咳又はくしゃみをしたりすることによって、飛沫粒子が床などに落下する可能性がある。空間内の湿度が高い場合には、飛沫粒子は湿度が低いときに比べて床などに落下する量が多くなり、落下した飛沫粒子に人が触れることで、感染リスクが高まる恐れもある。また、人が屋外から来た場合には、人の服などにウイルスなどが付着している可能性もある。よって、空間内に人が検知され、かつ空間内の湿度が第1設定値(60%)以上である場合に、空間内へ送出される有効成分の量を増加することにより、湿度が高い環境下において、唾液に含まれる感染価の高いウイルスなどの作用を抑制することができる。
 なお、上記した趣旨に従えば、人感センサ21によって空間内に人がいることが検知された場合においては、空間内の湿度が第1設定値(60%)未満であっても、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御を行うことも効果的である。
 図6は、実施の形態を示すフローチャートである。制御装置10は、図6のフローチャートに示される動作を一定時間ごとに行う。図6に示す処理を開始すると、最初に、湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50に進む。次に、湿度センサ20から制御装置10に湿度の検知信号が伝えられ、検出された空間内の湿度が第1設定値(60%)以上であるか否かを制御装置10によって判定するステップ51に進む。検出された空間内の湿度が第1設定値(60%)以上である場合には、音声センサ22によって人の声の強度を検知するステップ70に進む。人の声の強度が検知されると、音声センサ22から制御装置10に検知信号が伝えられ、検知された人の声の強度が設定強度値以上であるか否かを制御装置10によって判定するステップ53に進む。ここで、設定強度値は任意の値であるが、本実施例では60デシベルを設定強度値とする。人の声の強度が設定強度値(60デシベル)以上である場合には、有効成分を空間内へ送出する量を、空間内の湿度が第1設定値(60%)未満かつ人の声の強度が設定強度値(60デシベル)未満である場合に比べて増加するステップ54へと進む。
 ステップ54では、制御装置10が送風装置11と成分発生装置13のどちらか又は両方に信号を送り、空間内へ送出される有効成分の量を増加させる。有効成分の量を増加させる方法としては、制御装置10が送風装置11に風量を上げる信号を送ることにより、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をする。又は、制御装置10が成分発生装置13から発生する有効成分そのものの送出量を増加させる信号を送る、あるいは有効成分の濃度を上げる信号を送ることにより、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をする。
 なお、ステップ51において、検出された空間内の湿度が第1設定値未満である場合、又はステップ53において人の声の強度が設定強度値(60デシベル)未満である場合には、湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50の前に戻り、再度湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50へと進む。
 湿度が高いとき、すなわち人が喋ることで発生する飛沫粒子が多く落下するときに、空間内へ送出される有効成分の量を増加することにより、感染価の高い(湿度が高い環境下の)唾液に含まれるウイルスなどの作用を抑制することができる。
 なお、上記と同様の趣旨に従い、この場合においても、人の声の強度が設定強度値(60デシベル)以上であるときには、空間内の湿度が第1設定値(60%)未満であっても、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御を行うことも効果的である。
 図7は、実施の形態を示すフローチャートである。制御装置10は、図7のフローチャートに示される動作を一定時間ごとに行う。図7に示す処理を開始すると、最初に、湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50に進む。次に、湿度センサ20から制御装置10に湿度の検知信号が伝えられ、検出された空間内の湿度が第1設定値(60%)以上であるか否かを制御装置10によって判定するステップ51に進む。検出された空間内の湿度が第1設定値(60%)以上である場合には、人感センサ21によって、空間内における人の存在を検知するステップ60へと進む。
 人感センサ21によって人の存在が検知された場合には、人感センサ21から制御装置10に検知信号が送られ、制御装置10が空間内に人が存在するかを判定するステップ52に進む。制御装置10が、空間内に人がいると判定した場合には、音声センサ22によって人の声の強度を検知するステップ70に進む。人の声の強度が検知されると、音声センサから制御装置10に検知信号が伝えられ、人の声の強度が設定強度値(60デシベル)以上であるか否かを制御装置10によって判定するステップ53に進む。人の声の強度が設定強度値(60デシベル)以上である場合には、有効成分を空間内へ送出する量を、空間内の湿度が第1設定値(60%)未満かつ人の存在が検知されない場合かつ人の声の強度が設定強度値(60デシベル)未満である場合に比べて増加するステップ54へと進む。
 ステップ54では、制御装置10が送風装置11と成分発生装置13のどちらか又は両方に信号を送り、空間内へ送出される有効成分の量を増加させる。有効成分の量を増加させる方法としては、制御装置10が送風装置11に風量を上げる信号を送ることにより、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をする。又は、制御装置10が成分発生装置13から発生する有効成分そのものの送出量を増加させる信号を送る、あるいは有効成分の濃度を上げる信号を送ることにより、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をする。
 なお、ステップ51において検出された空間内の湿度が第1設定値未満である場合、又はステップ52において人の存在が検知されなかった場合、又はステップ53において人の声の強度が設定強度値未満である場合には、湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50の前に戻り、再度湿度センサ20によって空間内の湿度を検知するステップ50へと進む。
 空間内の湿度が第1設定値(60%)以上であり、かつ人感センサ21によって人の存在が検知され、かつ音声センサ22によって検知された人の声の強度が設定強度値(60デシベル)以上である場合とは、湿度が高く、かつ、人が喋ることで発生する飛沫粒子が多く落下するときである。このようなときに、空間内へ送出される有効成分の量を増加することにより、感染価の高い(湿度が高い環境下の)唾液に含まれるウイルスなどの作用を抑制することができる。
 なお、図4~図7に図示しなかったが、加湿装置12を用いて空間内を加湿するステップを実行することも好適である。この場合、湿度センサ20によって検知された湿度が第2設定値以上であると制御装置10が判定した場合、制御装置10から加湿装置12に信号が送られ、加湿装置12は機能が停止するようになっている。ここで、第2設定値は任意の値であり、第1設定値と同じでも異なっていてもよいが、本実施例では第1設定値と同じ湿度60%を第2設定値とする。加湿装置12によって空間内が加湿され、空間内の湿度が上昇して第2設定値の湿度(60%)になったとき、加湿装置12の機能を停止させることにより、空間内の湿度が第2設定値(60%)以上になることを防止することができる。また、湿度が第2設定値(60%)以上である場合には、加湿装置12の機能を停止させたうえで、送風装置11から空間内へ送出される風の風量を、第2設定値(60%)未満のときと比べて上げる又は維持することで、空間内へ送出される有効成分の量を、湿度が第2設定値(60%)未満のときと比べて低下させないことも効果的である。こうすることにより、感染価の高い(湿度が高い環境下の)唾液に含まれるウイルスなどの作用を抑制することができる。
 なお、空間へ有効成分を送出する量を増加させる方法として、制御装置10は、送風装置11の風量を湿度が第1設定値(60%)未満のときと変えずに、成分発生装置13から発生する有効成分そのものの送出量を増加させるように成分発生装置13に信号を送ることで、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をしてもよい。あるいは、送風装置11の風量を湿度が第1設定値(60%)未満のときと変えずに、成分発生装置13から発生する有効成分の濃度を上げる信号を送ることで、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をしてもよい。
 また、空間へ有効成分を送出する量を増加させる別の方法として、制御装置10は、成分発生装置13から発生する有効成分そのものの送出量及び有効成分の濃度を、湿度が第1設定値(60%)未満のときと変えずに、送風装置11の風量を上げる信号を送ることで、空間内へ送出される有効成分の量を増加する制御をしてもよい。
 さらに、制御装置10は、送風装置11の風量及び成分発生装置13から発生する有効成分そのものの送出量若しくは有効成分の濃度を、湿度が第1設定値(60%)未満であるときと同じ風量及び同じ送出量若しくは同じ濃度を維持するように制御することも効果的である。
 このような構成にすると、湿度が第1設定値(60%)以上になったときに、空間内へ送出される有効成分の送出量を多くすることができる。このため、従来の空気清浄機などのように、湿度が設定値(高く)になるとそれ以上空間内の湿度を上げないようにし、加湿を止めるために送風装置11の風量を下げるか、送風装置11を停止させる制御を行うことで送風装置11及び加湿装置12と同じ経路上にある成分発生装置13から送出される有効成分の送出量が下がってしまうものと比較して、湿度が高いとき、すなわち感染価が高いウイルスなどに対して十分にウイルスの作用抑制などを行うことができる。
 図8及び図9は、成分送出装置1の風の送出方向を示す側面図である。成分送出装置1は、空間内における床30に、背面を壁31に向けて壁際に設置されている。また、成分送出装置1は、前面と上面とに吹き出し口32を備えており、この吹き出し口32から風33が送出される。湿度が第1設定値(60%)未満のときは、成分送出装置1から送出される風33の方向は任意であるが、例えば図8に示すように成分送出装置1の上面にある吹き出し口32から、成分送出装置1の後上方にある壁31に向けて風33が送出されて、空間を形成する壁31、天井(不図示)に沿って空間内の空気を循環させる。また、成分送出装置1の前面の吹き出し口32からは、成分送出装置1の前上方にある空間に向けて、空間中に浮遊するウイルスなどの作用を抑制するために、有効成分を含んだ風33が送出される。
 湿度センサ20によって制御装置10に湿度が伝えられ、制御装置10によって空間内の湿度が第1設定値(60%)以上であると判定された場合、成分送出装置1の吹き出し口32から送出される風33の送出方向は、成分送出装置1の前下方にある床30方向と成分送出装置1の後上方にある壁31方向のどちらか又は両方になる。図9では、床30方向と壁31方向の両方に風33を送出している。送出方向の変更は、例えば、吹き出し口32に設けられたルーバ(不図示)によって行われる。ルーバ(不図示)の動作は、制御装置10により制御される。
 成分送出装置1の前下方にある床30及び後上方にある壁31に付着したウイルスなどに対して、成分発生装置13から送出される有効成分を当てることにより、感染価の高い(湿度が高い環境下の)唾液に含まれるウイルスなどの作用を抑制することができる。なお、吹き出し口32は、成分送出装置1の前面のみ、又は上面のみに設けられていてもよい。成分送出装置1の前面に設けられた吹き出し口32から送出される風33は、床30に付着したウイルスなどの作用を抑制することができる。成分送出装置1の上面に設けられた吹き出し口32から送出される風33は、壁31に付着したウイルスなどの作用を抑制することができる。
 なお、有効成分を空間内へ送出する量を増加することができれば、送風装置11の風量を上げたり、成分発生装置13から発生する有効成分の濃度を上げたりする手段に限られず、他の任意の手段でもよい。例えば、風力によらずにノズルなどから空間内に直接成分を噴出させるものや、発生量の調節機能を備えた成分発生装置13を成分送出装置1のケースに形成された開口の近傍に設置して、同成分を成分発生装置13から直接空間内に送出するようなものなどでもよい。
 また、送風装置11の風力を上げる手段として、例えば送風装置11のプロペラファン(不図示)の回転数を高めることで、風量と風速のどちらか又は両方を増加させてもよいし、成分送出装置1に設けられた吹き出し口32の開口面積を、ルーバ(不図示)などによって小さくすることで、風速を増加させてもよい。
 また、成分発生装置13から発生する有効成分であるイオン及び活性種は、前述したようなウイルスの作用抑制を行うだけでなく、除菌(殺菌を含む)を行う際にも効果的である。
 以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
 本発明に係るウイルス作用抑制成分送出装置は、空間内の湿度が高い場合でも、十分にウイルス作用抑制を行うことができ、近年流行しているコロナウイルスに対しても効果を発揮できるため、産業上の利用可能性があり、その価値も十分に認められる。

Claims (14)

  1.  ウイルス作用抑制成分にて構成された有効成分を空間内に送出するときに、
     前記空間内の湿度を検出するステップと、
     前記空間内の前記湿度が第1設定値以上であるか否かを判定するステップと、
     前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上である場合に、前記有効成分を前記空間内へ送出する量を、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値未満である場合に比べて増加するステップとを実行する、ウイルス作用抑制の方法。
  2.  前記有効成分を前記空間内へ送出する量を増加するステップにおいて、前記有効成分を風力によって前記空間内へ送出するための前記風力を高める、請求項1に記載のウイルス作用抑制の方法。
  3.  前記空間内を加湿するステップと、
     前記空間内の前記湿度が第2設定値以上である場合に前記加湿を停止するステップとをさらに実行する、請求項1又は請求項2に記載のウイルス作用抑制の方法。
  4.  前記空間内における人の存在を検知するステップと、
     前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上かつ前記空間内における人の存在が検知された場合に、前記有効成分を前記空間内へ送出する量を、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値未満かつ人の存在が検知されないときに比べて増加するステップとをさらに実行する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のウイルス作用抑制の方法。
  5.  前記空間内における人の声の強度を検知するステップと、
     前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上かつ前記空間内における前記人の声が設定強度値以上の場合に、前記有効成分を前記空間内へ送出する量を、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値未満かつ前記空間内における前記人の声が前記設定強度値未満のときに比べて増加するステップとをさらに実行する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のウイルス作用抑制の方法。
  6.  前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上である場合に、前記有効成分の送出方向を、前記空間を形成する壁面の方向と床面の方向のどちらか又は両方にするステップをさらに実行する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のウイルス作用抑制の方法。
  7.  前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上である場合に、前記有効成分の送出方向を、前記空間を形成する前記壁面の方向と前記床面の方向のどちらか又は両方にするステップは、
     前記有効成分を送出するためのウイルス作用抑制成分送出装置を用い、前記送出方向を、前記成分送出装置の後上方と前下方のどちらか又は両方にするものである、請求項6に記載のウイルス作用抑制の方法。
  8.  ウイルス作用抑制成分にて構成された有効成分を空間内に送出するウイルス作用抑制の成分発生装置と、
     前記空間内の湿度を検出する湿度センサと、
     前記空間内の前記湿度が第1設定値以上であるか否かを判定し、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上である場合に、前記有効成分を前記空間内へ送出する量を、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値未満である場合に比べて増加するように制御する制御装置と、
     を有する、ウイルス作用抑制成分送出装置。
  9.  風を発生させて、前記風によって前記有効成分を前記空間内へ送出するための送風装置をさらに有し、
     前記制御装置は、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上である場合に、前記送風装置の風量を上げることによって、前記有効成分を前記空間内へ送出する量を増加するように制御するものである、請求項8に記載のウイルス作用抑制成分送出装置。
  10.  前記空間内を加湿する加湿装置をさらに有し、
     前記加湿装置は、前記空間内の前記湿度が第2設定値以上である場合に前記加湿を停止するものである、請求項8又は請求項9に記載のウイルス作用抑制成分送出装置。
  11.  前記空間内における人の存在を検知する人感センサをさらに有し、
     前記制御装置は、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上かつ前記人感センサによって前記空間内における前記人の存在が検知された場合に、前記有効成分を前記空間内へ送出する量を、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値未満かつ前記人感センサによって前記人の存在が検知されないときに比べて増加するように制御するものである、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載のウイルス作用抑制成分送出装置。
  12.  前記空間内における人の声の強度を検知する音声センサをさらに有し、
     前記制御装置は、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上かつ前記音声センサによって検知された前記空間内における前記人の声が設定強度値以上である場合に、前記有効成分を前記空間内へ送出する量を、前記空間内の前記湿度が前記第1設定値未満かつ前記空間内における前記人の声が前記設定強度値未満であるときに比べて増加するように制御するものである、請求項8から請求項11のいずれか1項に記載のウイルス作用抑制成分送出装置。
  13.  前記空間内の前記湿度が前記第1設定値以上である場合に、前記有効成分の送出方向を、前記空間を形成する壁面の方向と床面の方向のどちらか又は両方にするように構成される、請求項8から請求項12のいずれか1項に記載のウイルス作用抑制成分送出装置。
  14.  前記壁面の方向であるウイルス作用抑制成分送出装置の後上方と、前記床面の方向であるウイルス作用抑制成分送出装置の前下方のどちらか又は両方に前記有効成分を送出するものである、請求項13に記載のウイルス作用抑制成分送出装置。
PCT/JP2022/014579 2021-07-14 2022-03-25 ウイルス作用抑制の方法及びウイルス作用抑制成分送出装置 WO2023286385A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023535134A JPWO2023286385A1 (ja) 2021-07-14 2022-03-25

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021116478 2021-07-14
JP2021-116478 2021-07-14

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2023286385A1 true WO2023286385A1 (ja) 2023-01-19

Family

ID=84919267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2022/014579 WO2023286385A1 (ja) 2021-07-14 2022-03-25 ウイルス作用抑制の方法及びウイルス作用抑制成分送出装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2023286385A1 (ja)
WO (1) WO2023286385A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286542A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Tabai Espec Corp 加湿脱臭装置
JP2010249446A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Mitsubishi Electric Corp 塵埃除去システム
JP2012135325A (ja) * 2009-04-28 2012-07-19 Panasonic Corp 空気清浄システムおよび室内の空気清浄方法
JP2019092835A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 高砂熱学工業株式会社 ウイルス不活化システム及びウイルス不活化方法
WO2019180998A1 (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 シャープ株式会社 ルーバー、空気調和機および除湿機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286542A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Tabai Espec Corp 加湿脱臭装置
JP2010249446A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Mitsubishi Electric Corp 塵埃除去システム
JP2012135325A (ja) * 2009-04-28 2012-07-19 Panasonic Corp 空気清浄システムおよび室内の空気清浄方法
JP2019092835A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 高砂熱学工業株式会社 ウイルス不活化システム及びウイルス不活化方法
WO2019180998A1 (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 シャープ株式会社 ルーバー、空気調和機および除湿機

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2023286385A1 (ja) 2023-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020158850A1 (ja) 空気浄化装置
US8128869B2 (en) Air sanitization system with variable speed fan
CN206172743U (zh) 一种电梯空气净化系统
WO2011142181A1 (ja) 送風装置及び空気清浄機
JP2011237139A (ja) 空調機
WO2023286385A1 (ja) ウイルス作用抑制の方法及びウイルス作用抑制成分送出装置
JP2010276296A (ja) 加湿装置
JP2008241143A (ja) 空気調和機
JP2010054076A (ja) 微小粒子拡散装置
JP2005076906A (ja) 空気調節装置
JP2009195890A (ja) エアーカーテン付天井空気清浄機
WO2022118791A1 (ja) ウイルス不活化システム及びウイルス不活化方法
JP2004286385A (ja) 換気装置並びにこれを用いた建物
JP2000197689A (ja) 次亜塩素酸含有水溶液による室内殺菌・脱臭方法及び装置
JP2022114746A (ja) 空気調和装置
JP5209753B2 (ja) 換気システム
WO2013038765A1 (ja) 微小粒子拡散装置
JP2009139001A (ja) 空気調和機
JP5333714B2 (ja) 天井埋込型空気清浄機
JP2006167201A (ja) 空気浄化装置
KR102538582B1 (ko) 감염병의 공기전파 차단 기능을 갖는 테이블
JP2004211926A (ja) 空調装置
CN115111735B (zh) 一种空调器的控制方法、装置、存储介质及空调器
JP2021115119A (ja) 空気浄化システム
WO2022137285A1 (ja) 卓上型送風装置および空気調和システム

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 22841735

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2023535134

Country of ref document: JP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2022841735

Country of ref document: EP

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2022841735

Country of ref document: EP

Effective date: 20240214