JP7142100B2 - 冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫やエアーコンディショナー等に使用される冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍装置に関する。
図12の従来の冷媒圧縮機1の概略的な断面図に示すように、従来の冷媒圧縮機1は、例えば、クランクシャフト7とクランクシャフト7の偏心軸9に接続されたピストン15とを有する圧縮要素6、及び、クランクシャフト7を回転させる固定子3と回転子4とを有する電動要素5が、密閉容器11に収納された構成を有する。クランクシャフト7の主軸8は、主軸受14により軸支される。冷媒圧縮機1内の摺動部分には、冷凍機油2が供給される。
冷媒圧縮機1の駆動時には、外部からの供給電力により電動要素5の回転子4と共にクランクシャフト7が回転させられ、偏心軸9の偏心運動により、コンロッド17及びピストンピン16を介して、ピストン15がシリンダボア12内を往復運動させられる。ピストン15は、サクションチューブ20を介して外部から密閉容器11内に供給される冷媒ガスを圧縮室13内で圧縮する。冷凍機油2は、クランクシャフト7の回転に伴って給油ポンプ10から各摺動部分に給油され、各摺動部分を潤滑すると共に、ピストン15とシリンダボア12との間をシールする。
近年、地球環境保護の観点から、化石燃料使用量の削減のために冷媒圧縮機の高効率化が進められている。例えば、特許文献1に開示されるように、クランクシャフト等の摺動部分の表面に不溶解性皮膜を形成することで当該摺動部分の摩耗を防止した冷媒圧縮機が開発されている。
具体的に図12に示す例では、クランクシャフト7は主軸受14に片持ち状態で支持されている。密閉容器11内への冷媒ガスの吸入圧縮工程においてクランクシャフト7に径方向に作用する荷重は、最小値に対して10倍以上変動する。この荷重の変動により、クランクシャフト7は、主軸受14の軸線に対して軸線が傾斜した状態で振れ回ろうとするため、主軸受14の軸線方向両端における潤滑状態が比較的厳しくなる。そこで、クランクシャフト7の主軸8の表面にリン酸塩皮膜等の不溶解性皮膜を形成し、主軸8と主軸受14との直接的な金属接触による異常摩耗の抑制が図られている。
特開平7-238885号公報
しかしながら最近では、冷媒圧縮機の更なる高効率化が望まれており、例えば、冷媒圧縮機の回転部分における可変速回転域の拡大、低粘度冷凍機油の採用、及び、摺動部分の面積低減等の設計変更が検討されている。このような設計変更が行われた場合、摺動部分の表面に不溶解性皮膜が形成されていても、特に潤滑状態の維持が厳しいクランクシャフトの主軸の軸線方向両端等においては当該皮膜が削られ、摺動部分の摩耗が進行するおそれがある。これにより、冷媒圧縮機の耐久性及び信頼性が低下する。
そこで本発明は、摺動部分の摩耗を防止することで耐久性及び信頼性の低下を防止しながら、高効率化を図ることが可能な冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る冷媒圧縮機は、冷凍機油が貯留された密閉容器と、前記密閉容器に収容され、外部より供給される電力により駆動される電動要素と、前記密閉容器に収容されて前記冷凍機油に被着され、前記電動要素により駆動されて、外部から供給される冷媒ガスを圧縮する圧縮要素とを備え、前記圧縮要素は、長手方向に並んで配置された主軸と偏心軸とを有するクランクシャフトと、前記主軸を軸支する主軸受と、前記偏心軸を軸支する偏心軸受とを有し、前記主軸及び前記偏心軸の少なくとも一方である軸部、及び、前記主軸受及び前記偏心軸受の少なくとも一方である軸受部のいずれかには、前記軸受部の軸線方向一端側及び他端側の少なくとも一方において、前記クランクシャフトの長手方向外側から中央側に向けて径が変化することにより、前記軸部の軸線が前記軸受部の軸線に対して傾斜した状態で、前記軸部と前記軸受部とを線接触させるテーパ部が設けられ、前記軸部の直径Dと、前記軸部と前記軸受部との間のクリアランスCとの比率C/Dが、4.0×10-4以上3.0×10-3以下の範囲の値に設定され、前記軸受部の軸線方向における前記テーパ部の一端と他端との間の前記軸受部の軸線に垂直な方向の距離に相当するテーパ深さdが、2.0×10-3mm以上の値に設定され、対応する前記軸部と前記軸受部との組み合わせにおける前記テーパ部のテーパ深さdの合計値とクリアランスCとの和である最大ギャップGと、前記軸部の直径Dとの比率G/Dが、4.0×10-3以下の値に設定されている。
上記構成によれば、比率C/D、テーパ深さd、及び比率G/Dが上記範囲の値にそれぞれ設定されることで、軸部の直径Dに対して、軸部と軸受部との間の距離を適切に設定できると共に、良好な傾斜面を有するテーパ部を形成できる。これにより、軸部と軸受部との局所的な金属接触を防止して、軸部と軸受部との互いの摺動部分間に油膜が形成されるのを促進できる。よって、長期耐久性に優れ、且つ低入力で高効率な冷媒圧縮機を提供できる。
本発明の一態様に係る冷凍装置は、前記冷媒圧縮機と、冷媒を放熱させる放熱器と、冷媒を減圧する減圧装置と、冷媒を吸熱する吸熱器とを配管により環状に連結した冷媒回路を備える。
上記構成によれば、上記した冷媒圧縮機を備えることで、消費電力を低減でき、省エネルギー化を実現できると共に、長期信頼性を向上できる冷凍装置を提供できる。
本発明によれば、摺動部分の摩耗を防止することで耐久性及び信頼性の低下を防止しながら、高効率化を図ることが可能な冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍装置を提供できる。
第1実施形態に係る往復動式(レシプロ式)の冷媒圧縮機の概略的な断面図である。 図1の冷媒圧縮機のE部の拡大断面図である。 図1の冷媒圧縮機の主要部品の断面図である。 (a)は、図1の冷媒圧縮機の実施例と従来例との入力比を示す特性図である。(b)は、図1の冷媒圧縮機の実施例と従来例とのCOP比を示す特性図である。 図1の冷媒圧縮機における圧縮荷重の作用図である。 図1の主軸が主軸受内で傾斜したときの主軸受と主軸受との各接触状態と、各接触状態で成立する関係式の相関を示す図である。 実施例及び比較例の設定範囲を示すグラフである。 第2実施形態に係る回転式(ロータリ式)の冷媒圧縮機の概略的な断面図である。 図8の冷媒圧縮機のB部の拡大断面図である。 図8の冷媒圧縮機のA-A´線矢視断面図である。 第3実施形態に係る冷凍装置の模式図である。 従来の冷媒圧縮機の概略的な断面図である。
以下、図面を参照して各実施形態を説明する。
(第1実施形態)
[冷媒圧縮機]
図1は、第1実施形態に係る往復動式(レシプロ式)の冷媒圧縮機100の概略的な断面図である。図1に示すように、冷媒圧縮機100は、密閉容器101、電動要素106、圧縮要素107、及び給油ポンプ120を備える。密閉容器101内には、冷媒ガス(一例としてR600a)が充填される。密閉容器101の底部には、冷凍機油103(一例として鉱油)が貯留されている。
電動要素106は、密閉容器101に収容されて外部からの供給電力により駆動される。電動要素106は、固定子104と回転子105とを有する。圧縮要素107は、密閉容器101に収容されて冷凍機油103に被着され、電動要素106により駆動されて、外部から供給される冷媒ガスを圧縮する。圧縮要素107は、クランクシャフト108、シリンダブロック112、ピストンピン115、連結部材117、ピストン132、バルブプレート139、及びシリンダヘッド140を有する。
クランクシャフト108は、一例として鋳鉄により構成される。クランクシャフト108は、上下方向に延びるように配置されている。クランクシャフト108は、長手方向に並んで配置された主軸109と偏心軸110とを有する。主軸109には回転子105が圧入固定される。一例として、偏心軸110は主軸109の上方に配置されている。偏心軸110は、主軸109に対して偏心して配置されている。
後述するように、冷媒圧縮機100において、主軸109は、主軸受111により軸支され、偏心軸110は、偏心軸受119により軸支される。クランクシャフト108の下側には、冷凍機油103が供給されるように給油ポンプ120が設けられている。
シリンダブロック112は、一例として鋳鉄により構成される。シリンダブロック112の内部には、略円筒形のシリンダボア113が形成されている。シリンダボア113は、水平方向に延び、その一方の端部がバルブプレート139で封止されている。シリンダブロック112は、主軸109を軸支する主軸受111を有する。
ピストン132は、シリンダボア113に往復可動に挿入されている。シリンダボア113におけるピストン132とバルブプレート139との間の内部空間は、圧縮室134となっている。ピストン132には、ピストンピン孔116が形成されている。ピストンピン孔116には、ピストンピン115が回転不能に係止されている。ピストンピン115は、略円筒形状に形成され、偏心軸110と平行に配置されている。
偏心軸110とピストン132とは、連結部材117により連結されている。連結部材117は、アルミ鋳造品であり、偏心軸受119を有する。連結部材117は、ピストンピン115を介して、偏心軸110とピストン132とを連結している。
バルブプレート139のシリンダボア113とは反対側には、シリンダヘッド140が配置されている。シリンダヘッド140は、高圧室(図示せず)を形成し、バルブプレート139に固定されている。
密閉容器101には、サクションチューブ(図示せず)が固定されている。サクションチューブは、冷媒圧縮機100の冷凍サイクルの低圧側(図示せず)に接続され、冷媒ガスを密閉容器101内に導く。バルブプレート139とシリンダヘッド140とは、サクションマフラー142を挟持している。
冷媒圧縮機100の駆動時には、外部から供給される商用電源等の電力が、外部のインバータ駆動回路(図示せず)を介して、電動要素106に供給される。これにより電動要素106は、複数の運転周波数によりインバータ駆動される。
電動要素106の回転子105によりクランクシャフト108が回転させられ、偏心軸110が偏心運動する。連結部材117は、ピストンピン115を介してピストン132をシリンダボア113内で往復運動させる。これにより、サクションチューブを通して密閉容器101内に導かれた冷媒ガスが、サクションマフラー142から圧縮室134内へ吸入され、圧縮室134内で圧縮される。
冷凍機油103は、クランクシャフト108の回転に伴い、給油ポンプ120から各摺動部分に給油され、摺動部分を潤滑する。また冷凍機油103は、ピストン132とシリンダボア113との間をシールする。以下、冷媒圧縮機100の軸部と軸受部との詳細について例示する。
[軸部及び軸受部]
冷媒圧縮機100は、主軸109及び偏心軸110の少なくとも一方である軸部、及び、主軸受111及び偏心軸受119の少なくとも一方である軸受部を備える。この軸部と軸受部とのいずれかには、軸受部の軸線方向一端側及び他端側の少なくとも一方において、クランクシャフト108の長手方向外側から中央側に向けて径が変化することにより、軸部の軸線が軸受部の軸線に対して傾斜した状態で、軸部と軸受部とを線接触させるテーパ部が設けられている。
また冷媒圧縮機100では、軸部の直径Dと、軸部と軸受部との間のクリアランスCとの比率C/Dが、4.0×10-4以上3.0×10-3以下の範囲の値に設定され、軸受部の軸線方向におけるテーパ部の一端と他端との間の軸受部の軸線に垂直な方向の距離に相当するテーパ深さdが、2.0×10-3mm以上の値に設定されている。
また冷媒圧縮機100では、軸部及び軸受部の一方における軸受部の軸線方向両側に、一対のテーパ部が設けられている。軸部にテーパ部が設けられる場合、テーパ部の外径は、軸部の軸線方向一端から他端に向けて変化する。軸受部にテーパが設けられる場合、テーパ部の内径は、軸受部の軸線方向一端から他端に向けて変化する。
また冷媒圧縮機100では、軸受部の軸線方向一端側のテーパ部のテーパ深さdであるテーパ深さdBUと、軸受部の軸線方向一端側におけるテーパ部の軸受部の軸線方向幅であるテーパ幅WBUと、軸受部の軸線方向他端側におけるテーパ部のテーパ深さdであるテーパ深さdBLと、軸受部の軸線方向他端側におけるテーパ部の軸受部の軸線方向幅であるテーパ幅WBLと、軸受部の軸受長さBと、クリアランスCとが、数1及び数2を満たしている。
[数1]
BU/WBU≦(C+dBU+dBL)/B
[数2]
BL/WBL≦(C+dBU+dBL)/B
ここで(C+dBU+dBL)は、クリアランスCと、テーパ深さdBUと、テーパ深さdBLとの合計である最大ギャップGに相当する。言い換えると、最大ギャップGは、対応する軸部と軸受部との組み合わせにおけるテーパ部のテーパ深さdの合計値とクリアランスCとの和である。以下、(C+dBU+dBL)を最大ギャップGとも称する。
次に、このような構成を有する冷媒圧縮機100について詳細に例示する。図2は、図1の冷媒圧縮機100のE部の拡大断面図である。図3は、図1の冷媒圧縮機100の主要部品の断面図である。図1~3に示すように、主軸109は、上下方向に延びている。
冷媒圧縮機100において、軸部及び軸受部のうち、軸受部の軸線方向一端側のテーパ部の表面と相対する相手側の表面には、第1摺動面が形成されている。また軸部及び軸受部のうち、軸受部の軸線方向他方側のテーパ部の表面と相対する相手側の表面には、第2摺動面が形成されている。
また冷媒圧縮機100において、軸部及び軸受部の少なくとも一方は、軸受部の軸線方向両側に一対のテーパ部が設けられると共に、テーパ部の最大径よりも径が小さい小径部を有する。
一例として、本実施形態の冷媒圧縮機100では、主軸109が、第1摺動面151、小径部152、及び第2摺動面153を有する。第1摺動面151は、主軸109の上部に配置されている。第2摺動面153は、主軸109の下部に配置されている。小径部152は、第1摺動面151と第2摺動面153との間に配置されている。
小径部152は、第1摺動面151よりも直径が小さい。主軸109の第2摺動面153が配置された部分の直径DLOは、主軸109の第1摺動面151が配置された部分の直径DUOと同等である(図5参照)。
主軸109を軸支する主軸受111は、軸線が上下方向に延びるように配置されている。主軸受111の内周面の上端には、テーパ部170Uが設けられている。主軸受111の内周面の下端には、テーパ部170Lが設けられている。即ち、本実施形態では、一対のテーパ部が、軸受部に設けられている。主軸受111のテーパ部170U,170Lが設けられた以外の部分の内径は、一定である。
テーパ部170U,170Lの軸線に垂直な方向から見て、テーパ部170U,170Lは、直線状、又は、連続的な曲線状の表面を有する。図2では、テーパ部170Uが、主軸受111の軸線方向における内側の一端171から外側の他端172との間で直線状の表面を有する構成を示しているが、テーパ部170Lも同様の構成を有する。
テーパ部170U,170Lは、主軸受111の内周面の全周方向にわたって形成されている。主軸受111の軸線方向におけるテーパ部170U,170Lの一端171と他端172との間の主軸受111の軸線に垂直な方向の距離に相当するテーパ深さd(dBU,dBL)は、ここではμmオーダの値に設定されている。
テーパ部170U,170Lの形成方法は限定されない。本実施形態のテーパ部170U,170Lは、内径12mm、外径16mm、及びころ直径2mmのラジアルニードル軸受と微小な勾配が付与された回転軸とから構成される試作工具を、主軸受111の元となる軸受内に回転させながら圧入し、当該軸受の端部を変形させることで形成されている。
ここでクリアランスCは、テーパ部がないとした場合の軸受部の内径と、軸受部の内周面と相対する軸部の部分の外径との差分に相当する。軸受部の内周面に相対する軸部の部分の外径が複数の位置で異なる場合、クリアランスCは、テーパ部がないとした場合の軸受部の内径と、軸受部の内周面に相対する軸部の部分の最大外径との差分に相当する。
具体的には上記のように、軸部の直径DLO,DUOが同等である場合、クリアランスCは、テーパ部がないとした場合の軸受部の内径と、軸部の摺動面151,153が設けられた部分の外径との差分に相当する。言い換えると本実施形態では、クリアランスCは、主軸受111のテーパ部170U,170Lを除いた部分の内径Dと、主軸109の第1,2摺動面151,153が設けられた部分の直径DLO,DUOとの差分である。
また、軸部の直径DLO,DUOが異なる場合、クリアランスCは、テーパ部がないとした場合の主軸受111の内径と、主軸109の直径DLO,DUOのうちいずれか大きい方の直径との差分とすることができる。
図2及び3に示すように、本実施形態では、一例として、主軸受111の軸線111cを含む平面内における主軸受111の端部の断面において、主軸受111の軸線111cに平行な方向のテーパ部170Uのテーパ幅WBU(言い換えると、主軸受111の軸線方向一端側におけるテーパ部170Uの主軸受111の軸線方向幅であるテーパ幅WBU)が10mmに設定され、テーパ深さdBUが4.0×10-3mmに設定されている。
また、主軸受111の軸線111cを含む平面内における主軸受111の端部の断面において、主軸受111の軸線111cに平行な方向のテーパ部170Lのテーパ幅WBL(言い換えると、主軸受111の軸線方向他端側におけるテーパ部170Lの主軸受111の軸線方向幅であるテーパ幅WBL)が10mmに設定され、テーパ深さdBLが4.0×10-3mmに設定されている。
また、主軸受111の軸受長さBは、43.5mmに設定されている。主軸受111のテーパ部170U,170Lを除いた部分の内径Dは、16.026mmに設定されている。主軸109の第1摺動面151が形成された部分、及び、主軸109の第2摺動面153が形成された部分の各直径Dは、16.010mmに設定されている。主軸109と主軸受111との間のクリアランスCは、1.6×10-2mmに設定されている。
これにより、dBU/wBU、及び、dBL/wBLは、いずれも4.0×10-4に設定されている。また(C+dBU+dBL)/Bは、5.5×10-4に設定されている。即ち、dBU/wBU、及び、dBL/wBLは、いずれも(C+dBU+dBL)/Bよりも小さい関係を満たし、且つ、クリアランスCと主軸109の直径Dとの比率C/Dは、1.0×10-3に設定されている。
ここで冷媒圧縮機100では、対応する軸部と軸受部との組み合わせにおけるテーパ部のテーパ深さdの合計値(ここでは主軸109と主軸受111との組み合わせにおける2つのテーパ部170U,170Lのテーパ深さの合計値dBU+dBL)とクリアランスCとの和である最大ギャップG(=C+dBU+dBL)と、軸部の直径D(上記例では主軸109の直径D)との比率G/Dが、4.0×10-3以下の値に設定されている。
以上のように、比率C/D、テーパ深さd(dBU,dBL)、及び比率G/Dが上記範囲の値にそれぞれ設定されることで、軸部の直径Dに対して、軸部と軸受部との間の距離を適切に設定できると共に、良好な傾斜面を有するテーパ部170U,170Lを形成できる。これにより、軸部と軸受部との局所的な金属接触を防止して、軸部と軸受部との互いの摺動部分間に油膜が形成されるのを促進できる。よって、長期耐久性に優れ、且つ低入力で高効率な冷媒圧縮機100を提供できる。
また冷媒圧縮機100では、軸受部の軸受長さBと、クリアランスCとが、数1及び数2の関係式を満たしている。これにより、テーパ部170U,170Lの傾斜の程度が適度に小さくなるように調整されるので、冷媒圧縮機200の駆動時に軸部が振れ回った際に、テーパ部170U,170の表面とこれに相対する軸部の表面とを互いに沿い易くすることができる(図6参照)。よって、テーパ部170U,170の表面とこれに相対する軸部の表面との間に油膜の形成を更に促し易くすることができる。
また冷媒圧縮機100では、一例として、第1摺動面151がテーパ部170Uの表面と相対し、且つ、第1摺動面151の摺動幅Lがテーパ部170Uのテーパ幅WBUよりも小さくされていると共に、第2摺動面153がテーパ部170Lの表面と相対し、且つ、第2摺動面153の摺動幅Lがテーパ部170Lのテーパ幅WBLよりも小さくされている。これにより、軸部と軸受部と間の粘性抵抗が効果的に削減されている。
また冷媒圧縮機100では、比率G/Dが、4.0×10-3以下の値に設定されている。これにより、最大ギャップGと軸部の直径Dとの比率を適正化できるため、クランクシャフト108の軸受部内での傾斜勾配が過剰となって後述する片当たりが増大するのを防止できる。よって例えば、片当たりによりピストン132の先端に摩耗が生じ、摩耗部位から冷媒のリーク量が増大して冷凍能力が低下するのを防止できる。
更に冷媒圧縮機100の軸部は、軸受部に対して摺動する表面の部分に形成された皮膜を有する。この皮膜は、軸受部の相対する表面の硬さに比べて同等以上の硬さを有している。本実施形態では、主軸109及び偏心軸110のうち少なくともいずれか(ここでは両方)が、この皮膜を有している。
皮膜の種類は限定されないが、例えば酸化皮膜が挙げられる。酸化皮膜としては、例えば、鉄の酸化物の皮膜が挙げられる。鉄の酸化物の皮膜は、例えば、リン酸塩皮膜と比較して、化学的に非常に安定であり、且つ、高い硬度を有する。酸化皮膜が形成されることで、摩耗粉の発生、及び、摩耗粉の皮膜への付着等を効果的に防止できる。よって、酸化皮膜自体の摩耗量の増加を有効に回避でき、皮膜に高い耐摩耗性を付与できる。
また皮膜は、酸化皮膜と同様に、相手材よりも硬い皮膜であればよい。また、皮膜が形成される軸部の部分の基材が鉄系材料であれば、一般的な焼入れの他、軸部の表層に炭素や窒素等を浸み込ませることで皮膜が形成されていてもよい。また、水蒸気による酸化処理、又は、水酸化ナトリウム等の水溶液に材料を浸漬させる酸化処理によって皮膜が形成されていてもよい。
また皮膜は、上記した酸化や浸炭、窒化、酸化処理等によって形成された化合物層に限定されず、例えば、冷間加工、加工硬化、固溶強化、析出強化、分散強化、結晶粒微細化等のいずれかによって、転位のすべり運動を抑制させることで基材の強化が図られた強度強化層であってもよい。また皮膜は、メッキ、溶射、PVD、CVD等のいずれかの被覆法により形成された処理層であってもよい。
[確認試験]
第1実施形態の冷媒圧縮機100を実施例として作製した。また、テーパ部170U,170Lが設けられていないこと以外は冷媒圧縮機100と同様の冷媒圧縮機を従来例として作製した。これらの冷媒圧縮機について、インバータ駆動により低速運転(運転周波数17Hz)した場合における性能評価を行った。
図4の(a)は、図1の冷媒圧縮機の実施例と従来例との入力比を示す特性図である。図4の(b)は、図1の冷媒圧縮機の実施例と従来例との成績係数(COP:Coefficient of Performance)比を示す特性図である。
成績係数とは、冷凍冷蔵機器等のエネルギー消費効率の目安(指標)として使われる係数であり、冷凍能力(W)を印加入力(W)で除した値である。図4(a)では、従来例の印加入力値を100としたときの比率(入力比)を表す。図4(b)では、従来例のCOP値を100としたときの各々の比率(COP比)を表す。
図4(a),(b)に示される結果から、実施例は、比較例に比べて、テーパ部170U,170Lが設けられたことによって、従来例に比して入力が低くなり、COPが高くなることが確認された。
ここで図5は、図1の冷媒圧縮機100における圧縮荷重の作用図である。図5では、冷媒圧縮機100に作用する圧縮荷重を模式的に示している。実施例及び従来例の確認試験結果について、図5を参照しながら以下のように考察する。
冷媒圧縮機100のような往復動(レシプロ)式の冷媒圧縮機では、一般に、シリンダボア113とピストン132との間に形成される圧縮室134内で、シリンダボア113の筒軸方向に生じる圧縮荷重Pに比べて、密閉容器101内の圧力が低い。偏心軸110に圧縮荷重Pが作用する一方で、主軸109は、単一の主軸受111により片持ち支持される。そのため当該冷媒圧縮機の駆動時には、伊藤らの文献(日本機械学会年次大会論文集 Vol.5-1 (2005) P.143)に示されるように、クランクシャフト108は、圧縮荷重Pの影響により主軸受111内で傾いた状態で振れ回っている。
これにより、圧縮荷重Pの分力P1が、主軸受111の上端部に対応する主軸109の部分に作用すると共に、圧縮荷重Pの分力P2が、主軸受111の下端部に対応する主軸109の部分に作用することで、いわゆる片当りが発生する。従来の冷媒圧縮機では、主軸109が主軸受111内で傾くと、主軸109と主軸受111との局所的な接触が生じて面圧が高くなる場合がある。運転がより低速になると、主軸109と主軸受111との間に形成される油膜の厚さが薄くなり、もしくは油膜が切れてしまう。その結果、主軸109と主軸受111との固体接触が発生して摺動損失が増加する。
これに対して本実施形態(実施例)では、主軸受111にテーパ部170U,170Lを設けることで、主軸109が主軸受111内で傾いたとしても、主軸受111の軸線に垂直な方向から見て、主軸109と主軸受111との対向面が互いに沿うように配置される。これにより、主軸109と主軸受111との局所的な金属接触が防止される。
また本実施形態(実施例)では、クリアランスCと、テーパ深さdBUと、テーパ深さdBLとの合計値である最大ギャップG(=C+dBU+dBL)が比較的大きく確保される。これにより冷凍機油103の粘性抵抗が低減され、摺動損失が顕著に低減されて、冷媒圧縮機の入力が効果的に引き下げられたものと推察される。
以上の結果から、冷媒圧縮機の軸受部にテーパ部を設けることで、軸受部と軸部との局所的な金属接触を防止して耐久性の向上を図れると共に、冷媒圧縮機の性能の向上を図れることが分かった。
[評価試験]
次に、上記確認試験の結果を踏まえ、冷媒圧縮機の性能評価試験と信頼性評価試験を行い、冷媒圧縮機の性能を向上できる各数値範囲の明確化を行った。性能評価試験では、主軸と主軸受のクリアランスC、軸受長さB、主軸の直径D、クリアランスCとの比率C/D、テーパ部170U,170Lのテーパ深さdBU,dBL、並びにテーパ幅WBU、WBLをパラメータとして用いた。また性能評価試験では、冷媒圧縮機をインバータ駆動により低速運転(運転周波数17Hz)させた。
また信頼性評価試験では、冷媒圧縮機を高温及び高負荷断続運転モードにて160時間運転した後、冷媒圧縮機を分解して、摺動部品(クランクシャフトやピストン等)の摩耗を測定することにより評価を行った。
以降では、テーパ部170Uのテーパ幅WBU及びテーパ深さdBUと、テーパ部170Lのテーパ幅WBL及びテーパ深さdBLと、主軸受111の軸受長さBと、主軸109と主軸受111のクリアランスCとの関係をプロットしたグラフ(図7参照)において、上記した数1及び数2の関係式を満たす範囲をエリアA1と称し、以下の数3及び数4の関係式を満たす範囲をエリアA2と称する。
[数3]
BU/WBU>(C+dBU+dBL)/B
[数4]
BL/WBL>(C+dBU+dBL)/B
また、この各試験に際し、主軸109と主軸受111のクリアランスCを1.6×10-2mmに設定し、主軸受111の軸受長さBを43.5mmに設定した。図6は、図1の主軸109が主軸受111内で傾斜したときの主軸109と主軸受111との各接触状態と、各接触状態で成立する関係式の相関を示す図である。図7は、実施例1,2及び比較例1,2の設定範囲を示すグラフである。表1は、実施例1,2及び比較例1,2の性能評価試験及び信頼性評価試験での評価を示している。
Figure 0007142100000001
図7のグラフの下側横軸は、テーパ深さdBU,dBLを示し、上側横軸は、最大ギャップGと軸部の直径Dとの比率(C+dBU+dBL)/Dを示す。図7の縦軸は、テーパ幅WBU,WBL示す。図7中に示した実線は、以下の数5及び数6の関係式を満たす位置を示す。
[数5]
BU/wBU=(C+dBU+dBL)/B
[数6]
BL/wBL=(C+dBU+dBL)/B
図7に示す試験では、テーパ深さdBU,dBLが2.0×10-3mm以上で、且つ最大ギャップGと軸部の直径Dとの比率(C+dBU+dBL)/Dが4.0×10-3以下の領域において、数1及び数2の関係式を満たすように設定された冷媒圧縮機100を実施例1とした。一方、テーパ深さdBU,dBLが2.0×10-3mm以上で、且つ最大ギャップGと軸部の直径Dとの比率(C+dBU+dBL)/Dが4.0×10-3以下の領域において、数3及び数4の関係式を満たすように設定された冷媒圧縮機を実施例2とした。
また、テーパ深さdBU,dBLが2.0×10-3mm未満の値に設定された冷媒圧縮機を比較例1とした。また、最大ギャップGと軸部の直径Dとの比率(C+dBU+dBL)/Dが4.0×10-3を超える値に設定された冷媒圧縮機を比較例2とした。
また、実施例1,2及び比較例1,2の軸部には、軸受部に対して摺動する表面の部分に皮膜を形成した。この皮膜として、相手側である主軸受の材質よりも硬さが低いリン酸マンガン膜、又は、相手側である主軸受の材質よりも硬さが高い鉄の酸化物膜を形成した。
表1の評価を行うに際し、テーパ部が設けられていない従来例の冷媒圧縮機の性能と、信頼性試験での摩耗結果とを基準として評価を行った。表1中の「A」は、従来例よりも特性が顕著に向上したこと、即ち、圧縮機性能が向上すると共に軸部及び軸受部の摩耗が最も緩和されたとの評価を示す。「B」は、「A」に次ぐ評価であり、従来例の冷媒圧縮機に比して特性がやや上回る程度であるとの評価を示す。「C」は、「B」に次ぐ評価であり、従来例の冷媒圧縮機に比して特性の向上が見られなかったとの評価を示す。
図7及び表1に示されるように、実施例1,2では、いずれも比較例1,2に比して、性能及び信頼性が共に向上することが分かった。実施例1は、実施例2よりも性能及び信頼性が高く、特に軸部の皮膜として、相手側である主軸受の材質よりも硬さが高い皮膜を形成すると、優れた圧縮機性能が得られると共に、軸部及び軸受部の摩耗が高度に緩和され、信頼性が一層高まることが分かった。
一方、テーパ深さdBU,dBLが2.0×10-3mm未満の値に設定された比較例1は、エリアA1,A2に関わらず、性能が従来例に比して向上しないことが分かった。この原因としては、比較例1では、例えば、テーパ部のテーパ深さが浅すぎたために、実施例1,2のテーパ部との形状の差異による効果が得られなかったことが考えられる。
また、比率(C+dBU+dBL)/Dが4.0×10-3を超える値に設定された比較例2も、エリアA1,A2に関わらず、性能が従来例に比して向上しないことが分かった。この原因としては、例えば、クランクシャフト108の軸受部内での傾斜勾配が過剰に大きくなり、片当たりが顕在化したことが考えられる。即ち比較例2では、この片当たりの顕在化により、ピストン132の先端に摩耗が生じ、摩耗部位から冷媒のリーク量が増大して冷凍能力が低下し、性能の向上が確認できなかったことが考えられる。
また、別に行った圧縮機信頼性試験でも、比較例2では、ピストンの先端側の端部に片当たりによると思われる摩耗が顕著に生じていることが確認されており、この考察が裏付けられている。
なお上記試験では、主軸109と主軸受111のクリアランスCを1.6×10-2mmに設定し、主軸受111の軸受長さBを43.5mmに設定した条件での結果を示したが、比率C/Dを4.0×10-4以上3.0×10-3以下の範囲の値に設定した場合においても同様の効果が得られることが分かっている。
また、主軸109の直径Dは、適宜設定可能であるが、例えば、10mm以上28mm以下の範囲の値に設定できる。例えば、設定した軸部の直径Dに合わせて、比率C/D及び(C+dBU+dBL)/Dがそれぞれ適正範囲の値となるように、クリアランスC、テーパ深さdBU,dBL、テーパ幅WBU、WBLを設定することが望ましい。
本実施形態の冷媒圧縮機100では、主軸受111の内周面にテーパ部170U,170Lが設けられているが、主軸109の外周面にテーパ部が設けられていても、同様の効果が得られる。また、偏心軸受119の内周面にテーパ部を設けていてもよいし、偏心軸110の外周面にテーパ部を設けていてもよい。これらの場合、偏心軸110と偏心軸受119との組み合わせにおいて、比率C/D、テーパ深さ、及び比率G/Dは、上記した主軸109と主軸受111との組み合わせと同等に設定される。このような構成であっても、本実施形態と同様に、冷媒圧縮機の性能及び信頼性向上に寄与できる。
また本実施形態では、冷媒圧縮機100が低速運転(一例として運転周波数17Hz)される場合に性能が向上される効果を説明したが、商用回転数での速度における運転時や、より大きな回転数による高速運転時においても、同様の効果が得られる。
また、冷媒圧縮機の形式は往復動式(レシプロ式)に限定されず、その他の形式、例えば、ロータリ式やスクロール式等であってもよい。即ち、ロータリ式やスクロール式等の冷媒圧縮機では、シャフトの外周面と軸受の内周面から構成される摺動部(いわゆるジャーナル軸受摺動部)にテーパ部を適用しても、同様の性能及び信頼性向上の効果が得られる。以下、その他の実施形態について、第1実施形態との差異を中心に説明する。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る回転式(ロータリ式)の冷媒圧縮機200の概略的な断面図である。図9は、図8の冷媒圧縮機200のB部の拡大断面図である。図9は、図8で破線の丸枠で囲んだB部(主軸受209の下側)の拡大断面図に相当する。図10は、図8の冷媒圧縮機200のA-A´線矢視断面図である。
図8~10に示すように、冷媒圧縮機200は、密閉容器201、電動要素202、及び圧縮要素203を備える。密閉容器101の底部には、冷凍機油220が貯留されている。電動要素202と圧縮要素203とは、密閉容器201に収容されている。電動要素202は、固定子202aと回転子202bとを有する。圧縮要素203は、クランクシャフト208、主軸受209、副軸受211、シリンダ210、及びローラ213を有する。
クランクシャフト208は、上下方向に延び、主軸206と、主軸206の途中に配置された偏心軸212とを有する。主軸206は、偏心軸212よりも上方において、主軸受209により軸支され、偏心軸212よりも下方において、副軸受211により軸支されている。主軸206には、電動要素202の回転子202bが固定されている。回転子202bの外周は、固定子202aにより囲まれている。
偏心軸212は、上下方向に貫通するシリンダ210の内部に配置されている。ローラ213は筒状に形成されており、軸線が上下方向に延びるように配置されている。シリンダ210の内部において、主軸206と偏心軸212は、ローラ213に挿通されている。偏心軸212は、ローラ213を介して、シリンダ210の内周面に支持されている。本実施形態では、ローラ213が、偏心軸212の偏心軸受に相当する。冷媒圧縮機200の駆動時において、ローラ213は、クランクシャフト208の主軸206の軸回りに遊星運動する。
シリンダ210には、水平方向に延びる貫通溝222が設けられている。貫通溝222には、軸状のベーン214が挿入されている。ベーン214の長手方向一端(先端)は、スプリング215及び背圧(吐出圧)により、ローラ213の周面231に押し付けられる。これにより、シリンダ210とローラ213との間の空間は、外部から冷媒ガスが吸入される吸入室216と、冷媒ガスが圧縮される圧縮室217とに区画されている。
シリンダ210には、更に吸入穴205が設けられている。吸入穴205には、吸入管204の一端が挿入されている。冷媒圧縮機200は、吸入管204を介してアキュムレータ(図示せず)と繋がっている。シリンダ210の内周面には、吐出切欠き219が設けられている。
冷媒圧縮機200の駆動時には、電動要素202によりクランクシャフト208が主軸206の軸回りに回転され、ローラ213が遊星運動(図10では、左回転)する。これにより、吸入管204と吸入穴205とを経て、外部から吸入室216へ冷媒ガスが吸入される。冷媒ガスは、圧縮室217の内圧が上昇されることで圧縮され、吐出切欠き219を経て、図示しない吐出孔より密閉容器201内へ吐出される。
ここで、吸入室216と圧縮室217を仕切るベーン214は、その長手方向一端が、スプリング215及び背圧によりローラ213の周面231に押し付けられる。これによりベーン214は、ローラ213の周面231との接点で摺動しながら運動する。この運度によって、クランクシャフト208は、その主軸206の軸線に垂直な方向から圧力を受けて撓みを生じる。その結果、クランクシャフト208は、主軸受209と副軸受211との各クリアランス間において振れ回るように回転する。
この振れ回りにより、クランクシャフト208は、主軸受209の上端(図8では、電動要素202側の端部)、主軸受209の下端(図8では、ローラ213側の端部)、副軸受211の上端(図8では、ローラ213側の端部)及び、副軸受211の下端(図8では、クランクシャフト208の下端に設けられた給油部221側の端部)の少なくともいずれかにおいて、片当たりが生じる場合がある。この片当たりにより、摺動面にキズが発生したり、微小な摩耗粉により摺動面が切削されて摩耗する凝着摩耗が発生するおそれがある。
そこで冷媒圧縮機200では、クランクシャフト208を軸支する主軸受209の上端にテーパ部270Uを設けると共に、主軸受209の下端にテーパ部270Lを設けている。更に、副軸受211の上端にテーパ部280Uを設けると共に、副軸受211の下端にテーパ部280Lを設けている。テーパ部270U,280Uは、テーパ部170Uに相当し、テーパ部270L,280Lは、テーパ部170Lに相当する。なお、図9では、各テーパ部のうちテーパ部270Lのみを図示している。
テーパ部270U,270Lは、主軸受209の内周面の全周方向にわたって形成されている。主軸受209の軸線方向におけるテーパ部270U,270Lの一端271と他端272との間の主軸受209の軸線に垂直な方向の距離に相当するテーパ深さd(dBU,dBL)は、ここではμmオーダの値に設定されている。
また、図8及び9に示すように、クランクシャフト208(主軸206)の直径Dと、クランクシャフト208(主軸206)と軸受部(主軸受209)のクリアランスCとの比率C/Dは、4.0×10-4以上3.0×10-3以下の範囲の値に設定されている。また、対応する軸部と軸受部との組み合わせ(ここでは主軸206と主軸受209との組み合わせ)における比率G/Dが、4.0×10-3以下の値に設定されている。
また図示しないが、クランクシャフト208(主軸206)の直径Dと、クランクシャフト208(主軸206)と軸受部(副軸受211)のクリアランスCとの比率C/Dも、4.0×10-4以上3.0×10-3以下の範囲の値に設定されている。
また、テーパ部270U,280Uのテーパ深さdBU(図示せず)、及び、テーパ部270L,280Lのテーパ深さdBLのうち少なくともいずれか(ここでは両方)は、2.0×10-3mm以上の範囲の値に設定されている。またクランクシャフト208は、主軸受209及び副軸受211に対して摺動する表面の部分に形成された皮膜を有する。この皮膜は、第1実施形態の皮膜と同様のものである。
このような設定が行われることで、仮にクランクシャフト208が振れ回って上記片当たりが生じたとしても、クランクシャフト208の軸線に垂直な方向から見て、主軸206と主軸受209との対向面、及び、主軸206と副軸受211との対向面の各々が、互いに沿うように配置される。これにより、主軸206と主軸受209との間、及び、主軸206と副軸受211との局所的な金属接触が防止される。よって、冷媒圧縮機200は、良好な摩擦摩耗特性と、高い性能及び信頼性を有している。
なお、図9に示したテーパ部270Lは、その軸線に垂直な方向から見て、連続的な曲線状の表面を有する曲線状に形成されているが、直線状の表面を有するように形成されていてもよい。また、複数のテーパ部を設ける場合、異なる形状のテーパ部を設けてもよい。また冷媒圧縮機200は、4つのテーパ部270U,270L,280U,280Lを有しているが、このうち少なくとも1つのテーパ部を有していればよい。
また、上記した皮膜が形成される対象は、クランクシャフト208に限定されない。上記した皮膜は、冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍装置の構成要素のうち、いずれか(例えば部品、機器の他、ポンプやモータ等のユニット)の摺動部分に設けられていてもよい。次に、冷媒圧縮機100,200を用いた冷凍装置の構成について例示する。
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態に係る冷凍装置300の模式図である。以下、冷凍装置300の基本構成の概略を説明する。図11に示すように、冷凍装置300は、本体301、区画壁307、及び冷媒回路309を備える。
本体301は、内部に連通する開口が形成された断熱性の箱体と、箱体の開口を開閉する扉とを有する。また本体301は、物品が貯蔵される貯蔵空間303と、貯蔵空間303内を冷却する冷媒回路309が配置される機械室305とを有する。貯蔵空間303と機械室305とは、区画壁307により区画されている。貯蔵空間303には、送風機(図示せず)が配置されている。図11では、箱体の一部を切り欠いて本体301の内部を示している。
冷媒回路309は、冷媒圧縮機100,200のいずれか、放熱器313、減圧装置315、及び吸熱器317を有する。冷媒圧縮機100,200のいずれか、放熱器313、減圧装置315、及び吸熱器317は、配管により環状に接続されている。
放熱器313は、冷媒を放熱させる。減圧装置315は、冷媒を減圧する。吸熱器317は、冷媒を吸熱する。吸熱器317は、貯蔵空間303内に配置されて冷却熱を発生させる。図11中の矢印で示すように、吸熱器317の冷却熱は、送風機によって貯蔵空間303内を循環する。これにより、貯蔵空間303内の空気が撹拌され、貯蔵空間303内が冷却される。
以上の構成を有する冷凍装置300は、冷媒圧縮機100,200のいずれかにおいて、軸部と軸受部との間の高い耐摩耗性が得られると共に、軸部と軸受部間の油膜形成を促すことで軸部と軸受部との局所的な金属接触を防止でき、高い信頼性と圧縮機性能とが得られる。これにより冷凍装置300では、冷媒圧縮機100,200を備えることで、消費電力を低減でき、省エネルギー化を実現できると共に、長期信頼性を向上できる。
本発明は、各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。前記各実施形態は、互いに任意に組み合わせてもよく、例えば1つの実施形態中の一部の構成を、他の実施形態に適用してもよい。また本発明の範囲は、特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように本発明は、摺動部分の摩耗を防止することで耐久性及び信頼性の低下を防止しながら、高効率化を図ることが可能な冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍装置を提供できる優れた効果を有する。従って、この効果の意義を発揮できる冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍装置に本発明を広く適用すると有益である。
100、200 冷媒圧縮機
101、201 密閉容器
103、220 冷凍機油
106、202 電動要素
107、203 圧縮要素
108、208 クランクシャフト
109,206 主軸(軸部)
110,212 偏心軸(軸部)
111、209 主軸受(軸受部)
111c 主軸受の軸線
119 偏心軸受(軸受部)
151 第1摺動面
152 小径部
153 第2摺動面
170U,170L,270U,270L,280U,280L テーパ部
211 副軸受(軸受部)
300 冷凍装置
309 冷媒回路
313 放熱器
315 減圧装置
317 吸熱器
B 軸受幅
C クリアランス
D 軸部の直径
主軸の直径
主軸受の直径(内径)
,dBU,dBL テーパ深さ
第1摺動面の摺動幅
第2摺動面の摺動幅
BU,wBL テーパ幅

Claims (8)

  1. 冷凍機油が貯留された密閉容器と、
    前記密閉容器に収容され、外部より供給される電力により駆動される電動要素と、
    前記密閉容器に収容されて前記冷凍機油に被着され、前記電動要素により駆動されて、外部から供給される冷媒ガスを圧縮する圧縮要素とを備え、
    前記圧縮要素は、長手方向に並んで配置された主軸と偏心軸とを有するクランクシャフトと、
    前記主軸を軸支する主軸受と、
    前記偏心軸を軸支する偏心軸受とを有し、
    前記主軸及び前記偏心軸の少なくとも一方である軸部、及び、前記主軸受及び前記偏心軸受の少なくとも一方である軸受部のいずれかには、前記軸受部の軸線方向一端側及び他端側の少なくとも一方において、前記クランクシャフトの長手方向外側から中央側に向けて径が変化することにより、前記軸部の軸線が前記軸受部の軸線に対して傾斜した状態で、前記軸部と前記軸受部とを線接触させるテーパ部が設けられ、
    前記軸部の直径Dと、前記軸部と前記軸受部との間のクリアランスCとの比率C/Dが、4.0×10-4以上3.0×10-3以下の範囲の値に設定され、
    前記軸受部の軸線方向における前記テーパ部の一端と他端との間の前記軸受部の軸線に垂直な方向の距離に相当するテーパ深さdが、2.0×10-3mm以上の値に設定され、
    対応する前記軸部と前記軸受部との組み合わせにおける前記テーパ部のテーパ深さdの合計値とクリアランスCとの和である最大ギャップGと、前記軸部の直径Dとの比率G/Dが、4.0×10-3以下の値に設定され、
    前記テーパ部の表面と、前記テーパ部の前記表面と相対する相手側の表面とが、前記軸線方向における前記テーパ部の内側から外側に向けて、接近するように傾斜する部分を含み、
    前記軸部と前記軸受部とは、前記テーパ部の前記表面と、前記テーパ部の前記表面と相対する前記相手側の前記表面との間において、最も近接し、
    前記軸部と前記軸受部との最も近接する位置が、前記テーパ部の前記表面のうち、最も前記クランクシャフトの長手方向外側となる位置であり、
    前記軸線方向に対する前記テーパ部の前記表面の傾斜角度が、前記軸線方向に対する前記相手側の前記表面の傾斜角度と異なっている、冷媒圧縮機。
  2. 前記軸部及び前記軸受部の一方における前記軸受部の軸線方向両側に一対の前記テーパ部が設けられ、
    前記軸受部の軸線方向一端側の前記テーパ部の前記テーパ深さdであるテーパ深さdBUと、前記軸受部の軸線方向一端側における前記テーパ部の前記軸受部の軸線方向幅であるテーパ幅WBUと、
    前記軸受部の軸線方向他端側における前記テーパ部の前記テーパ深さdであるテーパ深さdBLと、前記軸受部の軸線方向他端側における前記テーパ部の前記軸受部の軸線方向幅であるテーパ幅WBLと、
    前記軸受部の軸受長さBと、前記クリアランスCとが、数1及び数2を満たしている、請求項1に記載の冷媒圧縮機。
    [数1]
    BU/WBU≦(C+dBU+dBL)/B
    [数2]
    BL/WBL≦(C+dBU+dBL)/B
  3. 前記軸部及び前記軸受部のうち、前記軸受部の軸線方向一端側の前記テーパ部の表面と相対する相手側の表面に第1摺動面が形成され、
    前記軸部及び前記軸受部のうち、前記軸受部の軸線方向他方側の前記テーパ部の表面と相対する相手側の表面に第2摺動面が形成され、
    前記相手側の軸線に垂直な方向から見て、前記第1摺動面の前記テーパ部の表面に対する摺動幅Lが、前記テーパ幅WBUよりも小さく、且つ、前記第2摺動面の前記テーパ部の表面に対する摺動幅Lが、前記テーパ幅WBLよりも小さい、請求項2に記載の冷媒圧縮機。
  4. 前記軸部、又は、前記軸受部は、前記軸受部の軸線方向両側に一対の前記テーパ部が設けられると共に、前記テーパ部の最大径よりも径が小さい小径部を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の冷媒圧縮機。
  5. 前記テーパ部の軸線に垂直な方向から見て、前記テーパ部は、直線状、又は、連続的な曲線状の表面を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の冷媒圧縮機。
  6. 前記軸部は、前記軸受部に対して摺動する表面の部分に形成された皮膜を有し、前記皮膜が、前記軸受部の相対する表面の硬さに比べて同等以上の硬さを有している、請求項1~5のいずれか1項に記載の冷媒圧縮機。
  7. 前記電動要素が、複数の運転周波数によりインバータ駆動される、請求項1~6のいずれか1項に記載の冷媒圧縮機。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の冷媒圧縮機と、冷媒を放熱させる放熱器と、冷媒を減圧する減圧装置と、冷媒を吸熱する吸熱器とを配管により環状に連結した冷媒回路を備える、冷凍装置。
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