JP2009138585A - 摺動部材および圧縮機 - Google Patents

摺動部材および圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】りん酸塩皮膜によるオイル保油力が高く、高信頼性の圧縮機の摺動部材および、高信頼性かつ高効率の圧縮機を提供する。
【解決手段】ピストン119における摺動部表面に膜厚が0.5μm以上で、粒子径が5μm以下とし、皮膜重量を3.0g/m以下としたりん酸塩皮膜127を形成することにより、りん酸塩皮膜127によるオイルの保持力を高めることができ、耐摩耗性が向上するので、高性能でかつ高信頼性の摺動部材を提供することができ、その摺動部材を用いることで、高信頼性かつ高効率の圧縮機を提供することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、鉄鋼製品例えばピストンやクランクシャフト等の摺動面に、耐摩耗性、初期なじみ性の優れたりん酸塩皮膜を形成した摺動部材と、冷蔵庫やエアーコンデンサー等に使用される圧縮機に関するものである。
近年、地球環境保護の観点から化石燃料の使用を減らすために高効率の圧縮機の開発が進められている。
従来、圧縮機のピストンやクランクシャフトなどの摺動面に、りん酸塩皮膜を形成することで機械加工仕上げの加工面の凹凸を消し、摺動部部材同士の初期なじみを良好にした摺動部材および圧縮機についての記載がある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の摺動部材および圧縮機を説明する。
図12は、特許文献1に記載された従来の圧縮機の縦断面図、図13は特許文献1に記載された従来の摺動部材の要部断面図である。
図12に示すように、密閉容器1は底部にオイル2を貯留するとともに、固定子3および回転子4からなる電動要素5と、電動要素5によって駆動される往復式の圧縮要素6を収容している。
次に圧縮要素6の詳細を以下に説明する。
クランクシャフト7は、回転子4を圧入固定した主軸部8および、主軸部8に対し偏心して形成された偏心軸9を備え、さらに給油ポンプ10を設けている。
また、シリンダーブロック11は略円筒形のボアー12からなる圧縮室13を形成するとともに、主軸部8を軸支する軸受部14を設けている。
ボアー12に遊嵌されたピストン15は、ピストンピン16を介して、偏心軸9との間を連結手段であるコンロッド17によって連結されている。
ボアー12の端面はバルブプレート18で封止されている。
また、ヘッド19は高圧室(図示せず)と低圧室(図示せず)を形成し、バルブプレート18の反ボアー12側に固定される。
サクションチューブ20は、密閉容器1に固定されるとともに冷凍サイクルの低圧側(図示せず)に接続され、冷媒ガス(図示せず)を密閉容器1内に導く。サクションマフラー21は、バルブプレート18とヘッド19に挟持される。
クランクシャフト7の主軸部8と軸受部14、ピストン15とボアー12、ピストンピン16とコンロッド17、クランクシャフト7の偏心軸9とコンロッド17とは、相互に摺動部を形成し、摺動部を構成する摺動部材は、どちらか一方の摺動部表面に多孔質結晶体からなる不溶解性のりん酸塩皮膜22を形成している。
図13では、摺動部の一例として、ピストン15とボアー12で形成される摺動部を示しており、ピストンの摺動部表面に多孔質結晶体からなる不溶解性のりん酸塩皮膜22を形成している。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作を説明する。
商用電源(図示せず)から供給される電力は電動要素5に供給され、電動要素5の回転子4を回転させる。回転子4はクランクシャフト7を回転させ、偏心軸9の偏心運動が連結手段であるコンロッド17からピストンピン16を介してピストン15に伝達されてピストン15はボアー12内を往復運動し、サクションチューブ20を通じて密閉容器1内に導かれた冷媒ガスは、サクションマフラー21から吸入され、圧縮室13内で連続して圧縮される。
オイル2はクランクシャフト7の回転に伴い、給油ポンプ10から各摺動部に給油され、摺動部を潤滑するとともに、ピストン15とボアー12の摺動部においては、多孔質結晶体であるりん酸塩皮膜22によりオイル2が保持され、シールの役割を果たす。
ここでピストン15とボアー12とは、漏れ損失を小さくするために非常に狭いクリアランスで遊嵌されている。その結果、ピストン15とボアー12の形状、精度のばらつきによっては、部分的に相互接触を起こす部位が生ずることもある。
しかしながら、りん酸塩皮膜22をピストン15の摺動面に形成することで、ピストン15が上死点ならびに下死点において速度が零となった場合においても、ピストン15の表面に形成したりん酸塩皮膜22により、ボアー12との金属接触を防止することができる。
特開平7−238885号公報
しかしながら、上記従来の摺動部材をオイル2の粘度が高い環境下で使用する場合は、りん酸塩皮膜22の多孔質結晶体の形状を生かしてオイル2の保持性を得ることができたが、近年の圧縮機の高効率化に伴うオイル2の低粘度化により、りん酸塩皮膜22の多孔質結晶体形状によるオイル2を保持する能力が低下し、その結果、オイル2によるピストン15とボアー12の間のシール性の低下や、耐摩耗性の低下が生じるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、りん酸塩皮膜の形状を制御することによりオイルの保持力を向上させる摺動部材を提供し、信頼性の高い高効率の圧縮機を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明は、摺動部表面に膜厚が0.5μm以上で、粒子径が5μm以下であるりん酸塩皮膜を形成したのである。
このとき、りん酸塩皮膜の皮膜重量を3.0g/m以上にすることが望ましい。
摺動部表面に形成するりん酸塩皮膜の膜厚および粒子径、皮膜重量を制限することで、りん酸塩皮膜とオイルとのぬれ性を良化させ、オイルの保持力を高めることができるという作用を有する。
本発明の摺動部材および圧縮機は、摺動部表面に膜厚が0.5μm以上で、粒子径が5μm以下とし、皮膜重量を3.0g/m以下としたりん酸塩皮膜を形成したもので、りん酸塩皮膜によるオイルの保持力を高めた高性能でかつ高信頼性の摺動部材および、高信頼性かつ高効率の圧縮機を提供することができる。
請求項1に記載の摺動部材の発明は、摺動部表面に膜厚が0.5μm以上で、粒子径が5μm以下であるりん酸塩皮膜を形成したものであり、不溶解性皮膜で多孔質結晶体であるりん酸塩皮膜により金属接触を防ぎ、また、オイルの保持力を高め、摺動部の摩耗を防止するため、信頼性の高い摺動部材を形成することができる。
請求項2に記載の摺動部材の発明は、請求項1に記載の発明において、りん酸塩皮膜の皮膜重量を3.0g/m以上としたものであり、りん酸塩皮膜の密度を上げることにより、皮膜耐力を高めることができるため、請求項1に記載の発明の効果に加えてさらに、摺動時における摩耗を低減することができる信頼性の高い摺動部材を形成することができる。
請求項3に記載の摺動部材の発明は、請求項1または2に記載の発明において、摺動部表面の9割以上にりん酸塩皮膜が施されたものであり、りん酸塩皮膜により摺動部における金属との接触面積を減らし、摺動部の摩耗を防止するため、請求項1または2に記載の発明の効果に加えてさらに、信頼性の高い摺動部材を形成することができる。
請求項4に記載の摺動部材の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、摺動部材の素材表面のグラファイト面積率を20%以下としたものであり、りん酸塩皮膜が形成されない素材表面のグラファイト面積率を減らし、その結果りん酸塩皮膜の割合を増やすことにより、摺動部における金属との接触面積を減らし、摺動部の摩耗を防止するため、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えてさらに、信頼性の高い摺動部材を形成することができる。
請求項5に記載の圧縮機の発明は、密閉容器内にオイルを貯留するとともに圧縮要素とを収容し、前記圧縮要素は主軸および偏心軸を備えたクランクシャフトと、一方が前記クランクシャフトに一体に形成され、他方が軸受部に一体に形成されたスラスト部と、主軸を回転自在に軸支する前記軸受部と、シリンダーを形成するシリンダーブロックと、前記シリンダー内を往復動するピストンと、前記偏心軸と前記ピストンを連結するコンロッドとを備えレシプロ型の圧縮要素を形成し、前記クランクシャフト、スラスト部、シリンダーブロック、ピストン、ピストンピン、コンロッドの少なくともひとつに、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の摺動部材を用いたものであり、摺動部表面のりん酸塩皮膜の膜厚を厚くし、粒子を細かくすることにより、りん酸塩皮膜とオイルとのぬれ性を良化させ、オイルの保持性を高めることができるため、ピストンとボアー間等の摺動部におけるシール性や耐摩耗性に優れた信頼性の高い圧縮機を提供することができる。
請求項6に記載の圧縮機の発明は、密閉容器内にオイルを貯留するとともに圧縮要素とを収容し、前記圧縮要素は偏心部を有するシャフトと、前記シャフトの回転中心に同心に圧縮室を形成するシリンダーと、前記偏心部に嵌装され前記圧縮室内で転動するローラと、前記ローラに圧接されることで前記圧縮室内を高圧側と低圧側に仕切るベーンと、前記シリンダーの両側面を封止するとともに前記シャフトを軸支する電動要素側の主軸受及び反電動要素側の副軸受と、前記シャフトの一端に固定した給油スプリングと、前記給油スプリングを収納するとともに一端を前記オイル中に開口した給油管とを備えローリングピストン型の圧縮要素を形成し、前記シャフト、シリンダー、ローラ、ベーン、主軸受、副軸受、給油スプリング、給油管の少なくともひとつに、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の摺動部材を用いたものであり、摺動部表面のりん酸塩皮膜の膜厚を厚くし、粒子を細かくすることにより、りん酸塩皮膜とオイルとのぬれ性を良化させ、オイルの保持力を高めることができるため、ローラとベーン等の摺動部におけるシール性や耐摩耗性に優れた信頼性の高い圧縮機を提供することができる。
請求項7に記載の圧縮機の発明は、請求項5または6に記載の発明において、粘度グレードVG10以下のオイルを用いたものであり、低粘度オイルにおいても摺動部表面のりん酸塩皮膜によるオイルの保持力を高めることができ、摺動部間のリーク量を少なくできるため、請求項5または6に記載の発明の効果に加えてさらに、耐摩耗性に優れるとともに冷凍能力の高い圧縮機を提供することができる。
請求項8に記載の圧縮機の発明は、請求項5または6に記載の発明において、圧縮要素を駆動する電動要素を備え、前記電動要素は少なくとも電源周波数以下の運転周波数を含む複数の運転周波数でインバーター駆動するものであり、摺動部表面のりん酸塩皮膜によるオイルの保持力が高いことにより、駆動スピードが遅い場合においても流体潤滑状態を保つことができるため、請求項5または6に記載の発明の効果に加えてさらに、耐摩耗性に優れるとともに、冷凍能力の高い圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における圧縮機の縦断面図、図2は図1におけるA部拡大図、図3は図2におけるB部拡大図、図4は同実施の形態における膜厚と摩耗量の関係図であり、りん酸塩皮膜127の膜厚と摺動摩耗量の関係を示している。
また、図5は同実施の形態における粒子径と摩耗量の関係図であり、りん酸塩皮膜127の粒子径と摺動摩耗量の関係を示している。図6は同実施の形態におけるレシプロ型圧縮機の特性図である。
図1から図3において、密閉容器101内にはR134aからなる冷媒ガス102を充填するとともに、底部にはVG10のエステル系からなるオイル103を貯留し、固定子104および回転子105からなる電動要素106と、これによって駆動される往復式の圧縮要素107を収容している。
次に圧縮要素107の詳細を以下に説明する。
クランクシャフト108は、回転子105を圧入固定した主軸109および主軸109に対し偏心して形成された偏心軸110からなり、下端にはオイル103に連通する給油ポンプ111を設けている。鋳鉄からなるシリンダーブロック112は、略円筒形のボアー113と主軸109を軸支する軸受部114とを形成している。
また、回転子105にはフランジ面115が形成され、軸受部114の上端面はスラスト部116になっている。フランジ面115と軸受部114のスラスト部116の間にはスラストワッシャ117が挿入されている。そして、フランジ面115、スラスト部116および、スラストワッシャ117でスラスト軸受部118を構成している。
漏れ損失を小さくするために、ある一定量のクリアランスを保ってボアー113に遊嵌されたピストン119は、鋳鉄または鉄系の材料からなり、ボアー113とともに圧縮室120を形成し、ピストンピン121を介して連結手段であるコンロッド122によって偏心軸110と連結されている。ピストン119とボアー113は、例えば直径の差で5μm〜15μm程度のクリアランス寸法で遊嵌されている。
ボアー113の端面はバルブプレート123で封止されている。また、ヘッド124は高圧室(図示せず)と低圧室(図示せず)を形成し、バルブプレート123の反ボアー113側に固定される。サクションチューブ125は、密閉容器101に固定されるとともに冷凍サイクル(図示せず)の低圧側(図示せず)に接続され、冷媒ガス102を密閉容器101内に導く。サクションマフラー126は、バルブプレート123とヘッド124に挟持される。
ピストン119とボアー113、主軸109と軸受部114、スラスト部116とスラストワッシャ117、ピストンピン121とコンロッド122、偏心軸110とコンロッド122は相互に摺動部を形成するとともに、それぞれの摺動部材の少なくとも一方に、りん酸塩皮膜127を形成している。
ここではピストン119を例にとって詳しく述べることにする。
ピストン119とボアー113が相互に形成する摺動部のうち、ピストン119の摺動面に、不溶解性皮膜で多孔質結晶体であるりん酸塩皮膜127を形成している。
本発明の実施の形態においては、りん酸塩皮膜127は、膜厚が0.5μm以上で、粒子径を5μm以下とし、皮膜重量を3.0g/m以上としたものである。また摺動部における金属との接触面積を減らし、摺動部の摩耗を防止するため、りん酸塩皮膜127が形成されない素材表面のグラファイト面積率を20%以下とすることにより、摺動部表面の9割以上にりん酸塩皮膜127を形成したものである。
皮膜重量とは、摺動材料表面に形成された表面積あたりのりん酸塩皮膜127の重量であり、膜厚や粒子径、りん酸塩皮膜127の形成面積とともに規定することにより、りん酸塩皮膜127を形成する個々の粒密度を大きくし、また、摺動表面との付着力を大きくする関係にある。
以上のピストン119を組み込んだレシプロ型の圧縮機について、以下その動作を説明する。
商用電源(図示せず)から供給される電力は電動要素106に供給され、電動要素106の回転子105を回転させる。回転子105はクランクシャフト108を回転させ、偏心軸110の偏心運動が連結手段であるコンロッド122からピストンピン121を介してピストン119を駆動することで、ピストン119はボアー113内を往復運動し、サクションチューブ125を通じて密閉容器101内に導かれた冷媒ガス102は、サクションマフラー126から吸入され、圧縮室120内で圧縮される。
オイル103はクランクシャフト108の回転に伴い、給油ポンプ111から各摺動部に給油され、摺動部を潤滑するとともに、ピストン119とボアー113の間においてはシールの役割を果たす。
圧縮室120内で圧縮された冷媒ガス102は、ディスチャージチューブ(図示せず)を通って冷凍サイクル内に排出され、冷凍サイクル内を循環して、再びサクションチューブ125より密閉容器101内に導かれる。
ピストン119がボアー113内で往復圧縮運動をする際、ピストン119とボアー113のクリアランスが非常に狭いため、ピストン119とボアー113の形状、精度のばらつきによっては、部分的に相互接触を起こす部位が生ずることもある。こういった場合においても、不溶解性皮膜であるりん酸塩皮膜127により金属接触を防ぎ、また、多孔質結晶体であるりん酸塩皮膜127の粒子形状によりオイル103の保油力を高めることができるため、ピストン119とボアー113の摺動部は常に流体潤滑状態となり摩耗しにくく、圧縮した冷媒ガス102がピストン119とボアー113のクリアランスから漏れることを低減することができるため、高効率で高信頼性の圧縮機を提供することができる。
以上の圧縮機としての効率については、詳細は後述する。
次にりん酸塩皮膜127による摺動特性について、R134aからなる冷媒とVG10のエステル系からなるオイル103の共存下で、りん酸塩皮膜127の処理が施された鉄系試験片を1.0m/sの速度で回転させ、鋳鉄のリングを100Nで押付けることによる環境摩耗試験にて評価をおこなった。りん酸塩皮膜127の形状と摺動摩耗量の関係を図4および図5を参照しながら説明する。
図4において、横軸にりん酸塩皮膜127の膜厚を示し、縦軸に摺動摩耗量を示している。この試験におけるりん酸塩皮膜127の粒径を3.0μmとし、皮膜重量は膜厚の大きさに比例するようにした。
図4より、膜厚が0.5μm以上になることによって、摺動時の摩耗量が減少することがわかる。
図5において、横軸にりん酸塩皮膜127の粒径を示し、縦軸に摺動摩耗量を示している。この試験におけるりん酸塩皮膜127の膜厚を1.0μmとし、皮膜重量は粒子の大きさに比例するようにした。
図5より、粒径が5μm以下になることによって、摺動時の摩耗量が減少することがわかる。
これらのことから、りん酸塩皮膜127の膜厚を厚くし、粒子を細かくすることにより、りん酸塩皮膜127表面の表面積が大きくなり、その結果、りん酸塩皮膜127とオイル103とのぬれ性を良化させ、オイル103の保持性を高めたものと推察する。
また、皮膜重量が3.0g/m以上になると、りん酸塩皮膜127の粒子形状が摺動後においても摺動前の状態を保っていることがわかった。
このことから、皮膜重量を3.0g/m以上にすると、摺動によるりん酸塩皮膜127の形状への影響が少ないため、長期に渡りオイル103の保油力を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態におけるりん酸塩皮膜127を形成させた摺動部材を組み込んだ圧縮機の特性について説明する。
本発明の実施の形態における摺動部材を用いた圧縮機と従来の圧縮機の特性比較を図6に示す。
本発明の実施の形態におけるピストン119を圧縮機に組み込んでおり、ピストン119とボアー113のクリアランスは従来の圧縮機と同一にしている。
図6より、本発明の実施の形態における摺動材を用いた圧縮機の方が従来例の圧縮機に比べて効率のばらつきが小さく、平均値で効率が高いことが判る。
レシプロ型の圧縮機においては、ピストン119が上死点ならびに下死点に位置したときには速度が零となり理論的に油圧が発生せず油膜が形成されなくなるため、この上死点ならびに下死点において金属接触が生じることが多い。
またピストン119が上死点付近にあるときは、ピストン119が圧縮された高圧冷媒により大きな圧縮荷重を受け、この圧縮荷重はピストンピン121、コンロッド122を介してクランクシャフト108に伝わり、クランクシャフト108が反ピストン119方向へ傾斜する。クランクシャフト108が傾斜すると、ボアー113の中でピストン119が傾斜し、その結果、ピストン119がボアー113と接触し摩耗が生ずる。
しかしながら、本実施の形態においてはりん酸塩皮膜127の膜厚や粒子径、および皮膜重量を制御することにより、りん酸塩皮膜127の皮膜耐力やオイル103の保持力を高めることができ、オイル103によるピストン119がボアー113との接触や摩耗が低減されるため、高信頼性の圧縮機を提供することができる。
なお、本発明の実施の形態においては、一定速度のレシプロ型の圧縮機について述べたが、インバーター化に伴って圧縮機の低速化が進む中、特に20Hzを切るような超低速運動に於いても流体潤滑を成立することができるので、本発明の効果が顕著になる。
また本発明の実施の形態においては、ピストン119の摺動部表面にりん酸塩皮膜127を形成させたものを例にとって詳しく述べたが、相互に摺動部を形成しているクランクシャフト108の主軸109と軸受部114、回転子105のフランジ面115とスラストワッシャ117、軸受部114の上端面のスラスト部116とスラストワッシャ117、ピストンピン121とコンロッド122、偏心軸110とコンロッド122の摺動部においても、相当の作用効果が得られるものである。
さらに、本発明の実施の形態においては、スラスト軸受部118をフランジ面115、スラスト部116及びスラストワッシャ117にて構成したものを例にとって説明したが、クランクシャフト108の主軸109と偏心軸110との間のフランジ部131の反偏心軸110側に設けられたクランクシャフト108のスラスト面132と軸受部114のスラスト部116でスラスト軸受を構成した場合においても、相当の作用効果が得られる。
また、本発明の実施の形態において、R134aの冷媒ガス102とVG10のエステル系からなるオイル103との組み合わせで説明を行ったが、他の冷媒とVG10以下のエステル系および鉱油の組み合わせについても、同等の効果が得られる。他の冷媒としてはR600a、R290及びこれらを含んだ混合冷媒、R134a、R152、R407C、R404A、R410が挙げられる。
以上のように、高い信頼性を持った摺動部材とすることが可能であり、その摺動部材を組み込んだ高信頼性かつ高効率の圧縮機を提供することができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における圧縮機の縦断面図、図8は図7のC−C線断面図、図9は図8のE部拡大図、図10は同実施の形態における膜厚と摩耗量の関係図であり、りん酸塩皮膜221の膜厚と摺動摩耗量の関係を示している。図11は同実施の形態における粒子径と摩耗量の関係図であり、りん酸塩皮膜221の粒子径と摺動摩耗量の関係を示している。
図7、図8、図9において、密閉容器201には冷媒ガス202を充填するとともに、固定子203と回転子204からなる電動要素205と、電動要素205によって駆動されるローリングピストン型の圧縮要素206とがオイル207とともに収納されている。
圧縮要素206は、偏心部208、主軸部209、副軸部210を有するシャフト211と、圧縮室212を形成するシリンダー213と、シリンダー213の両端面を封止するとともに各々主軸部209と副軸部210を軸支する主軸受214と副軸受215と、偏心部208に遊嵌され圧縮室212内を転動するローラ216と、ローラ216に挿圧され、圧縮室212を高圧側と低圧側に仕切る板状のベーン217とを備えており、主軸部209には回転子204が固定されている。
副軸受215に固定されたオイルポンプ218は、給油管219と給油管219に遊嵌された給油スプリング220とを備えており、オイル207に連通して、偏心部208とローラ216、主軸部209と主軸受214、副軸部210と副軸受215が各々形成する摺動部への給油の役割を果たす。
そして、シャフト211の偏心部208、主軸部209、副軸部210の摺動面に、りん酸塩皮膜221を形成している。
ここでは、シャフト211の偏心部208を例にとって詳しく述べることにする。
シャフト211の偏心部208とローラ216が相互に形成する摺動部のうち、シャフト211の偏心部208の摺動面に、りん酸塩皮膜221を形成している。
本発明の実施の形態においては、りん酸塩皮膜221は、膜厚が0.5μm以上で、粒子径を5μm以下とし、皮膜重量を3.0g/m以上としたものである。また摺動部における金属との接触面積を減らし、摺動部の摩耗を防止するため、りん酸塩皮膜221が形成されない素材表面のグラファイト面積率を20%以下とすることにより、摺動部表面の9割以上にりん酸塩皮膜221を形成したものである。
皮膜重量とは、摺動材料表面に形成された表面積あたりのりん酸塩皮膜221の重量であり、膜厚や粒子径、りん酸塩皮膜221の形成面積とともに規定することにより、りん酸塩皮膜221を形成する個々の粒密度を大きくし、摺動表面との付着力を大きくする関係にある。
以上のシャフト211を組み込んだローリングピストン型の圧縮機について、以下その動作を説明する。
回転子204の回転に伴ってシャフト211は回転し、偏心部208に遊嵌されたローラ216が圧縮室212内を転動することで、圧縮室212の高圧側と低圧側の部屋は連続的に容積変化をし、これに伴って冷媒ガス202は連続して圧縮される。
圧縮された冷媒ガス202は、一端密閉容器201内に吐出された後、ディスチャージチューブ224から冷凍サイクルへと送り出され、冷凍サイクル内を循環して、再びサクションチューブ223より密閉容器201内に導かれる。
圧縮された冷媒ガス202は一端密閉容器201内に吐出されるため、密閉容器201内が高圧雰囲気となり、ベーン217に密閉容器201内の雰囲気圧力が背圧として働き、ローラ216の外周表面にベーン217の先端を押しつけている。
また、シャフト211の回転に伴って給油管219に遊嵌された給油スプリング220はオイル207を連続的に各摺動部へ給油する。
ここで特にローリングピストン型の圧縮機では、ローラ216が偏心部208に回転自在に遊嵌されていることから、ローラ216と偏心部208間の相対速度は主軸部209と主軸受214、副軸部210と副軸受215間の相対速度に比較して小さくなるため、油膜形成が比較的難しく、金属接触が発生しやすくなる。
さらにローリングピストン型の圧縮機は一般に密閉容器201内が凝縮圧力となるため、内圧が高く、オイル207に冷媒ガス202が溶け込みやすい。このことはオイル207の粘度を低下させることであり、摺動潤滑上不利になる。
しかしながら、本実施の形態においてはりん酸塩皮膜221の膜厚や粒子径、および皮膜重量を制御することにより、りん酸塩皮膜221の皮膜耐力やオイル207の保持力を高めることができるため、摩耗が低減し、高信頼性の圧縮機を提供することができる。
次にりん酸塩皮膜221による摺動特性について、R134aからなる冷媒とVG10のエステル系からなるオイル207の共存下で、りん酸塩皮膜221処理が施された鉄系試験片を1.0m/sの速度で回転させ、鋳鉄のリングを100Nで押し付けることによる環境摩耗試験にて評価をおこなった。りん酸塩皮膜形状と摺動摩耗量の関係を図10および図11を参照しながら説明する。
図10において、横軸にりん酸塩皮膜221の膜厚を示し、縦軸に摺動摩耗量を示している。この試験におけるりん酸塩皮膜221の粒子径を3.0μmとし、皮膜重量は膜厚の大きさに比例するようにした。
図10より、膜厚が0.5μm以上になることによって、摺動時の摩耗量が減少することがわかる。
図11において、横軸にりん酸塩皮膜221の粒径を示し、縦軸に摺動摩耗量を示している。この試験におけるりん酸塩皮膜221の膜厚を1.0μmとし、皮膜重量は粒子の大きさに比例するようにした。
図11より、粒径が5μm以下になることによって、摺動時の摩耗量が減少することがわかる。
これらのことから、りん酸塩皮膜221の膜厚を厚くし、粒子を細かくすることにより、りん酸塩皮膜221表面の表面積が大きくなり、その結果、りん酸塩皮膜221とオイル207とのぬれ性を良化させ、オイル207の保持性を高めたものと推察する。
また、皮膜重量が3.0g/m以上になると、りん酸塩皮膜221の粒子形状が摺動後においても摺動前の状態を保っていることがわかった。
このことから、皮膜重量を3.0g/m以上にすると、摺動によるりん酸塩皮膜221の形状への影響が少なくなるため、長期に渡りオイル207の保油力を得ることができる。
なお、本発明の実施の形態においては、一定速度のローリングピストン型の圧縮機について述べたが、インバーター化に伴って圧縮機の低速化が進む中、特に20Hzを切るような超低速度に於いてはさらに流体潤滑を成立させにくくなり、金属接触を起こし易くなるので、本発明の効果がより顕著になる。
なお、本発明の実施の形態においては、シャフト211の偏心部208の摺動面に、りん酸塩皮膜221を形成させたが、ローラ216の内周表面、並びに偏心部208とローラ216の双方に施してもよく、更に高い耐摩耗性が得られる。
また、本発明の実施の形態においては、シャフト211の偏心部208の摺動部表面にりん酸塩皮膜221を形成させたものを例にとって詳しく述べたが、主軸受214、副軸受215並びに、相互に摺動部を形成している主軸部209と主軸受214の双方、副軸部210と副軸受215の双方に施してもよく、相当の作用効果が得られる。
さらに、相互に摺動部を形成しているローラ216とベーン217、主軸受214とベーン217、副軸受215とベーン217、主軸受214とローラ216、副軸受215とローラ216、シリンダー213とベーン217、シリンダー213とローラ216、及び給油管219と給油スプリング220の摺動部表面に、りん酸塩皮膜221を形成させた場合においても、相当の作用効果が得られる。
なお、冷媒ガス202はR600a、R290及びこれらを含んだ混合冷媒、R134a、R152、R407C、R404A、R410であれば同等の効果が得られ、VG10以下のエステル系および鉱油であるオイルとの組み合わせについても、同等の効果が得られる。
以上、本発明の実施の形態においては、一定速度のローリングピストン型の圧縮機について述べたが、インバーター化に伴って圧縮機の低速化が進む中、特に20Hzを切るような超低速運動に於いてはさらに異常摩耗の課題が大きくなり、本発明の効果がより顕著になる。
以上のように、高い信頼性を持った摺動部材を組み込んだ高信頼性かつ高効率の圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる圧縮機は、摺動部品の摺動面に、粒子形状を制御させたりん酸塩皮膜を形成することによりオイルの保油性を高めることができ、摺動時の摩擦係数の低減が図れ、高信頼性かつ高効率の圧縮機を提供することが可能となるので、冷凍サイクルを用いた機器に幅広く適用できる。
本発明の実施の形態1における圧縮機の縦断面図 図1におけるA部拡大図 図2におけるB部拡大図 同実施の形態における膜厚と摩耗量の関係図 同実施の形態における粒子径と摩耗量の関係図 同実施の形態におけるレシプロ型圧縮機の特性図 本発明の実施の形態2における圧縮機の縦断面図 図7のC−C線断面図 図8のE部拡大図 同実施の形態における膜厚と摩耗量の関係図 同実施の形態における粒子径と摩耗量の関係図 従来の圧縮機の縦断面図 従来の摺動部材の要部断面図
符号の説明
101,201 密閉容器
103,207 オイル
106,205 電動要素
107,206 圧縮要素
108 クランクシャフト
109 主軸
110 偏心軸
112 シリンダーブロック
114 軸受部
116 スラスト部
119 ピストン
121 ピストンピン
122 コンロッド
127,221 りん酸塩皮膜
208 偏心部
211 シャフト
212 圧縮室
213 シリンダー
214 主軸受
215 副軸受
216 ローラ
217 ベーン
219 給油管
220 給油スプリング

Claims (8)

  1. 摺動部表面に膜厚が0.5μm以上で、粒子径が5μm以下であるりん酸塩皮膜を形成した摺動部材。
  2. りん酸塩皮膜の皮膜重量が3.0g/m以上である請求項1に記載の摺動部材。
  3. 摺動部表面の9割以上にりん酸塩皮膜が施された請求項1または2に記載の摺動部材。
  4. 摺動部材の素材は、表面のグラファイト面積率が20%以下の金属材料である請求項1から3のいずれか一項に記載の摺動部材。
  5. 密閉容器内にオイルを貯留するとともに圧縮要素とを収容し、前記圧縮要素は主軸および偏心軸を備えたクランクシャフトと、一方が前記クランクシャフトに一体に形成され、他方が軸受部に一体に形成されたスラスト部と、主軸を回転自在に軸支する前記軸受部と、シリンダーを形成するシリンダーブロックと、前記シリンダー内を往復動するピストンと、前記偏心軸と平行に配置され前記ピストンに固定されたピストンピンと、前記偏心軸と前記ピストンを連結するコンロッドとを備えレシプロ型の圧縮要素を形成し、前記クランクシャフト、スラスト部、シリンダーブロック、ピストン、ピストンピン、コンロッドの少なくともひとつに請求項1から4のいずれか一項に記載の摺動部材を用いた圧縮機。
  6. 密閉容器内にオイルを貯留するとともに圧縮要素とを収容し、前記圧縮要素は偏心部を有するシャフトと、前記シャフトの回転中心に同心に圧縮室を形成するシリンダーと、前記偏心部に嵌装され前記圧縮室内で転動するローラと、前記ローラに圧接されることで前記圧縮室内を高圧側と低圧側に仕切るベーンと、前記シリンダーの両側面を封止するとともに前記シャフトを軸支する電動要素側の主軸受及び反電動要素側の副軸受と、前記シャフトの一端に固定した給油スプリングと、前記給油スプリングを収納するとともに一端を前記オイル中に開口した給油管とを備えローリングピストン型の圧縮要素を形成し、前記シャフト、シリンダー、ローラ、ベーン、主軸受、副軸受、給油スプリング、給油管の少なくともひとつに請求項1から4のいずれか一項に記載の摺動部材を用いた圧縮機。
  7. 粘度グレードVG10以下のオイルを用いた請求項5または6に記載の圧縮機。
  8. 圧縮要素を駆動する電動要素を備え、前記電動要素は少なくとも電源周波数以下の運転周波数を含む複数の運転周波数でインバーター駆動される請求項5または6に記載の圧縮機。
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