JP7126464B2 - 作業車 - Google Patents
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Description
左右一対の走行車輪を支持する車輪支持部材と、車体と前記車輪支持部材とに亘って設けられ、前記車輪支持部材を昇降可能に支持するリンク機構と、前記車体に形成されたサス支持部と前記車輪支持部材とに亘って設けられ、前記車輪支持部材を弾性支持するサスペンション機構と、前記車体に形成された車体側支持部と前記車輪支持部材に形成された車輪側支持部とに連結され、前記車輪支持部材の左右移動を規制するラテラルリンクと、が備えられ、前記リンク機構は、前記車体に形成されたリンク支持部に前端部がアッパー枢支軸芯まわりに上下揺動可能に支持され、後端部が前記車輪支持部材にアッパー連結軸芯まわりに相対揺動可能に連結されたアッパーリンクと、前記リンク支持部に前端部がロワー枢支軸芯まわりに上下揺動可能に支持され、後端部が前記車輪支持部材にロワー連結軸芯まわりに相対揺動可能に連結されたロワーリンクと、を有し、前記アッパー枢支軸芯と前記アッパー連結軸芯との間の距離が前記ロワー枢支軸芯と前記ロワー連結軸芯との間の距離よりも短く設定されており、前記アッパー連結軸芯と前記ロワー連結軸芯との間隔の広さが前記アッパー枢支軸芯と前記ロワー枢支軸芯との間隔の広さよりも広く設定されており、前記車体の空車状態において、前記ロワー連結軸芯が前記ロワー枢支軸芯よりも下方に位置し、前記車輪側支持部は、前記車輪支持部材から上方向きに突設されており、前記車輪支持部材が上昇したとき、前記車輪側支持部の上端部に当接するクッション材が前記車体に備えられている。
本構成によると、車輪支持部材の上昇限界を設定する部材に車輪側支持部を活用した構造簡単な上限設定構造によって走行車輪の上昇限界を設定できる。
なお、以下の説明では、多目的作業車の走行車体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「車体前方」、矢印Bの方向を「車体後方」、矢印Uの方向を「車体上方」、矢印Dの方向を「車体下方」、紙面表側の方向を「車体左方」、紙面裏側の方向を「車体右方」とする。
図1に示されるように、多目的作業車は、左右一対の前車輪1が操向可能かつ駆動可能に装備され、左右一対の後車輪2が駆動可能に装備された走行車体を備えている。走行車体の前部に、運転座席3、前車輪1を操向操作するステアリングホィール4を有する運転部5が形成されている。運転部5に、搭乗空間を覆うロプス6が備えられている。走行車体の後部に荷台7が設けられている。荷台7の下方に、エンジン8を有する原動部9が形成されている。
図2は、後車輪2の懸架装置10を示す左側面図である。図3は、後車輪2の懸架装置10を示す右側面図である。図4は、後車輪2の懸架装置10を示す平面図である。図5は、後車輪2の懸架装置10を示す後面図である。
具体的には、アッパーリンク21の前端部に形成されたアッパー前ボス部21aと、リンク支持部23とがアッパー前ボス部21aに内嵌されたアッパー枢支軸24を介して連結されている。アッパー枢支軸24は、アッパー枢支軸芯P1を有している。アッパーリンク21の後端部は、車輪支持部材11の横端部に形成された車輪側のリンク連結部25に車体横幅方向に延びるアッパー連結軸芯P2まわりに揺動可能に支持されている。具体的には、アッパーリンク21の後端部に形成されたアッパー後ボス部21bと、リンク連結部25とがアッパー後ボス部21bに内嵌されたアッパー連結軸26を介して連結されている。アッパー連結軸26は、アッパー連結軸芯P2を有している。
本実施形態では、弾性部材29は、アッパー前ボス部21aに内嵌し、アッパー枢支軸24に外嵌する筒状、ロワー前ボス部22aに内嵌し、ロワー枢支軸27に外嵌する筒状、アッパー後ボス部21bに内嵌し、アッパー連結軸26に外嵌する筒状、ロワー後ボス部22bに内嵌し、ロワー連結軸28に外嵌する筒状に構成されているが、これに限らない。たとえば、弾性部材は、アッパー枢支軸24とリンク支持部23との間、ロワー枢支軸27とリンク支持部23との間、アッパー連結軸26とリンク連結部25との間、ロワー連結軸28とリンク連結部25との間に介装されるものであってもよい。
一対の縦板部42aは、載置台部11bとの溶接によって車輪支持部材11に固定されている。上板部42cは、連結板部42bの上端部から延ばされ、連結板部42bによって支持されている。具体的には、上板部42cは、連結板部42bの上部に備えられた折り曲げ端部によって構成されている。上板部42cと一対の縦板部42aとは、溶接されていない。上板部42cは、一対の縦板部42aに対して付着されていない。一対の縦板部42aと連結板部42bとは、一体成形によって連結されている。端部40aを一対の縦板部42aに枢支させるネジ軸部材43が端部40aと一対の縦板部42aとにわたって挿通されている。一対の縦板部42aは、端部40aに沿うように端部40aに向けてネジ軸部材43によって締め込まれている。
(1)上記した実施形態では、後車輪2の支持に採用された懸架装置10を示したが、前車輪の支持に採用されたものであってもよい。
11 車輪支持部材
20 リンク機構
21 アッパーリンク
22 ロワーリンク
23 リンク支持部
29 弾性部材
30 サスペンション機構
33 サス支持部
40 ラテラルリンク
40a 端部
41 車体側支持部
42 車輪側支持B
42a 縦板部
42b 連結板部
42c 上板部
43 ネジ軸部材
P1 アッパー枢支軸芯
P2 アッパー連結軸芯
P3 ロワー枢支軸芯
P4 ロワー連結軸芯
DL 距離(ロワー枢支軸芯とロワー連結軸芯との間)
FD 間隔の広さ(アッパー枢支軸芯とロワー枢支軸芯との間隔の広さ)
RD 間隔の広さ(アッパー連結軸芯とロワー連結軸芯との間隔の広さ)
UL 距離(アッパー枢支軸芯とアッパー連結軸芯との間)
Claims (4)
- 左右一対の走行車輪を支持する車輪支持部材と、
車体と前記車輪支持部材とに亘って設けられ、前記車輪支持部材を昇降可能に支持するリンク機構と、
前記車体に形成されたサス支持部と前記車輪支持部材とに亘って設けられ、前記車輪支持部材を弾性支持するサスペンション機構と、
前記車体に形成された車体側支持部と前記車輪支持部材に形成された車輪側支持部とに連結され、前記車輪支持部材の左右移動を規制するラテラルリンクと、が備えられ、
前記リンク機構は、前記車体に形成されたリンク支持部に前端部がアッパー枢支軸芯まわりに上下揺動可能に支持され、後端部が前記車輪支持部材にアッパー連結軸芯まわりに相対揺動可能に連結されたアッパーリンクと、前記リンク支持部に前端部がロワー枢支軸芯まわりに上下揺動可能に支持され、後端部が前記車輪支持部材にロワー連結軸芯まわりに相対揺動可能に連結されたロワーリンクと、を有し、
前記アッパー枢支軸芯と前記アッパー連結軸芯との間の距離が前記ロワー枢支軸芯と前記ロワー連結軸芯との間の距離よりも短く設定されており、
前記アッパー連結軸芯と前記ロワー連結軸芯との間隔の広さが前記アッパー枢支軸芯と前記ロワー枢支軸芯との間隔の広さよりも広く設定されており、
前記車体の空車状態において、前記ロワー連結軸芯が前記ロワー枢支軸芯よりも下方に位置し、
前記車輪側支持部は、前記車輪支持部材から上方向きに突設されており、
前記車輪支持部材が上昇したとき、前記車輪側支持部の上端部に当接するクッション材が前記車体に備えられている作業車。 - 前記アッパーリンクは、前記リンク支持部に弾性部材を介して支持され、
前記ロワーリンクは、前記リンク支持部に弾性部材を介して支持されている請求項1に記載の作業車。 - 前記アッパーリンクは、前記車輪支持部材に弾性部材を介して支持され、
前記ロワーリンクは、前記車輪支持部材に弾性部材を介して支持されている請求項1または2に記載の作業車。 - 前記車輪側支持部は、前記ラテラルリンクの端部に対して前後側に振り分けて配置された一対の縦板部と、前記一対の縦板部の横端部を連結する連結板部と、前記一対の縦板部の上端に上方から当て付けられた状態で前記クッション材を受け止める上板部と、前記一対の縦板部及び前記端部に挿通され、前記端部を前記一対の縦板部に枢支させ、かつ、前記一対の縦板部を前記端部に向けて締め付けるネジ軸部材とを、有し、
前記上板部は、前記連結板部から延ばされ、かつ、前記一対の縦板部に対して付着されていない請求項1に記載の作業車。
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