JP4258446B2 - 車輪支持構造 - Google Patents

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本発明は、車両の車輪支持のための車輪支持構造に関する。
車輪支持構造としては、一対の後輪がクロスパイプの両端へ軸支されると共に、クロスパイプに両端が固定されたロアパイプの中央が車体フレームのクロスメンバに支持されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
さらに、この車輪支持構造では、各後輪が各トレーリングアームを介して車体フレームの各サイドメンバに支持されている。
ここで、車両の後方衝突(特に他の車両の追突)によって、一対の後輪に車両前側へ移動力が作用する際には、当該一対の後輪の車両前側への移動力が、一対のトレーリングアームを介して一対のサイドメンバに伝達されるのみならず、クロスパイプ、ロアパイプ及びクロスメンバを介しても一対のサイドメンバに伝達される。特に、車両のオフセット後方衝突によって、一方の後輪のみに車両前側への移動力が作用する場合には、当該一方の後輪の車両前側への移動力が、殆ど一方のサイドメンバのみに伝達される。
このため、一対又は一方の後輪の車両前側への移動力が、一対又は一方のサイドメンバに集中して伝達されることになって、良好に分散されず、これにより、各サイドメンバの強度を高める必要がある。
特開平9−286216号公報
本発明は、上記事実を考慮し、車両の前方衝突又は後方衝突(オフセット衝突を含む)時における一対又は一方の車輪の車両前後方向内側への移動力を良好に分散できる車輪支持構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の車輪支持構造は、車体側の床部に設けられ、前記床部から突出するトンネル部と、両端部で一対の車輪をそれぞれ軸支し、中間部で前記トンネル部に支持される軸支部材と、を備えている。
請求項2に記載の車輪支持構造は、請求項1に記載の車輪支持構造において、前記トンネル部の幅方向に架け渡され、前記軸支部材を回転可能に支持する支持部材を備えた、ことを特徴としている。
請求項3に記載の車輪支持構造は、請求項1又は請求項2に記載の車輪支持構造において、前記トンネル部と前記軸支部材との間を連結する弾性部材を備えた、ことを特徴としている。
請求項4に記載の車輪支持構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車輪支持構造において、弾性を有し、前記軸支部材の両端部間に架け渡されると共に車体側に支持された架渡部材を備えた、ことを特徴としている。
請求項5に記載の車輪支持構造は、請求項4に記載の車輪支持構造において、前記架渡部材は、車両上下方向側への弾性を有すると共に、前記軸支部材の車両左右方向側への移動を規制する、ことを特徴としている。
請求項6に記載の車輪支持構造は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の車輪支持構造において、前記トンネル部が閉断面を形成すると共に、前記トンネル部の前記閉断面形成部分に前記軸支部材が支持される、ことを特徴としている。
請求項7に記載の車輪支持構造は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の車輪支持構造において、前記軸支部材は、車両前側からの空気流によって車両下側への力を受ける、ことを特徴としている。
請求項8に記載の車輪支持構造は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の車輪支持構造において、前記軸支部材の車両前後方向内側では前記トンネル部のみが前記軸支部材を支持する、ことを特徴としている。
請求項1に記載の車輪支持構造では、車体側の床部からトンネル部が突出すると共に、一対の車輪が軸支部材の両端部にそれぞれ軸支されている。
ここで、軸支部材の中間部がトンネル部に支持されている。このため、車両の前方衝突又は後方衝突(オフセット衝突を含む)時における一対又は一方の車輪の車両前後方向内側への移動力を、車体の左右方向端部のみならず、軸支部材を介してトンネル部にも伝達することができる。しかも、当該移動力は、トンネル部から車体の左右方向両端部へ殆ど伝達されない。これにより、当該移動力を良好に分散することができる。
請求項2に記載の車輪支持構造では、軸支部材を回転可能に支持する支持部材がトンネル部の幅方向に架け渡されている。このため、トンネル部の軸支部材支持部分の剛性を高めることができ、トンネル部が軸支部材を介して伝達される一対又は一方の車輪の車両前後方向内側への移動力を良好に受けることができると共に、トンネル部の変形を抑制することができる。
請求項3に記載の車輪支持構造では、トンネル部と軸支部材との間を弾性部材が連結している。このため、一対又は一方の車輪から軸支部材に伝達される振動を弾性部材が吸収でき、当該振動が車体側(トンネル部)に伝達されることを抑制することができる。
請求項4に記載の車輪支持構造では、弾性を有する架渡部材が、軸支部材の両端部間に架け渡されると共に、車体側に支持されている。このため、一対又は一方の車輪から軸支部材に伝達される振動を架渡部材が吸収でき、当該振動が車体側に伝達されることを抑制することができる。
請求項5に記載の車輪支持構造では、架渡部材が車両上下方向側への弾性を有している。このため、一対又は一方の車輪の車両上下方向側への振動を架渡部材が吸収することができる。さらに、架渡部材が軸支部材の車両左右方向側への移動を規制する。このため、一対の車輪の車両左右方向側への移動を架渡部材が規制することができる。これにより、従来の一対の車輪と車体側との間に設けられた一対のコイルスプリングの役割(車輪の車両上下方向側への振動を吸収する役割)及び一対のラテラルリンクの役割(車輪の車両左右方向側への移動を規制する役割)を1つの架渡部材が果たすことができて、構成を単純化することができる。
請求項6に記載の車輪支持構造では、トンネル部が閉断面を形成すると共に、トンネル部の閉断面形成部分に軸支部材が支持されている。このため、トンネル部の軸支部材支持部分の剛性を高めることができ、トンネル部が軸支部材を介して伝達される一対又は一方の車輪の車両前後方向内側への移動力を良好に受けることができると共に、トンネル部の変形を抑制することができる。
請求項7に記載の車輪支持構造では、車両前側からの空気流によって軸支部材が車両下側への力を受ける。このため、一対の車輪が軸支部材からダウンフォースを受けて、一対の車輪の接地力を向上させることができる。さらに、特に、軸支部材が車体の重心位置又は重心位置よりも他対の車輪側に支持されて、車体の重心位置上又は重心位置よりも他対の車輪側上に軸支部材からダウンフォースが直接伝達される場合には、他対の車輪の接地力をも向上させることができる。
請求項8に記載の車輪支持構造では、軸支部材の車両前後方向内側ではトンネル部のみが軸支部材を支持する。これにより、従来の一対のトレーリングアームを有しておらず、構成を単純化することができる。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の車輪支持構造が適用されて構成された第1の実施の形態に係る車両10の後部が上側から見た断面図にて示されており、図2には、車両10の主要部が右斜め後側から見た斜視図にて示されている。なお、本実施の形態(下記第2の実施の形態及び第3の実施の形態を含む)では、車両10の前方を「前方」といい、車両10の後方を「後方」といい、車両10の右方を「右方」といい、車両10の左方を「左方」という。
本実施の形態に係る車両10の車体12は、ボデーフレームを備えないモノコックボデー構造にされて、車室の床部14(フロア)の左右方向両端に長尺矩形筒状のロッカ16(補強部材)が固定されており、各ロッカ16は、前後方向に沿って配置されて、床部14を補強している。
床部14の左右方向中央には、前後方向に沿ってトンネル部18が設けられており、トンネル部18は、床部14から上側へ突出することで、床部14を補強している。図3に詳細に示す如く、トンネル部18には断面が略逆U字形板状の内板20が前後方向に沿って設けられており、内板20は床部14と一体に形成されている。内板20の左右両側には屈曲板状の外板22が前後方向に沿って設けられており、各外板22は、上端をトンネル部18(内板20)の上部に固定されると共に、下端をトンネル部18(内板20)の下部に固定されている。これにより、内板20と各外板22との間(トンネル部18の左右両側)には、断面が略平行四辺形状の閉断面24が前後方向に沿って形成されている。また、トンネル部18と各ロッカ16との間は、車体12の補強部材(強度部材)によって連結されておらず、トンネル部18へ加わった荷重(移動力)は殆ど各ロッカ16へ伝達されない。
車両10後部の左右両端には、各ロッカ16の後方において、車輪である後輪26が配置されている。各後輪26の中心部分にある金属製のホイル(図示省略)には駆動軸(図示省略)の先端が固定されており、各駆動軸の基端は車体12に設けられたエンジンの出力軸(図示省略)へ連結されている。また、車両10は、一対の後輪26から車体12の後端までの距離が短い所謂ショート・オーバーハング車になっている。
車両10の後部には、一対の後輪26間において、軸支部材としてのサスペンションアーム28が設けられている。このサスペンションアーム28は、本実施の形態ではパイプ軸心が略U字形(略V字形でもよい)にされて、U字形開口部が後方へ向けて開放されている。サスペンションアーム28の左右両端には、断面コ字形板状の支持板30の両端部が固定されている。これらの各支持板30には各駆動軸が貫通されて軸方向への移動を阻止された状態で軸支されており、これにより、サスペンションアーム28の左右両端が一対の後輪26を軸支すると共に、サスペンションアーム28が各駆動軸及び各後輪26と一体に移動可能とされている。
サスペンションアーム28の左右方向中央には、非線形弾性構造のブッシュ32が設けられており、ブッシュ32は車両10の左右方向中央に配置されている。図3に詳細に示す如く、ブッシュ32は、円筒状のカラー34を有しており、カラー34は、外周がサスペンションアーム28に固定されると共に、中心軸が左右方向に沿って配置されている。カラー34の中心軸部分には、支持部材としての棒状のブッシュシャフト36が同軸的に配置されており、ブッシュシャフト36は、軸心が左右方向に沿って配置され、左右両端がトンネル部18の左右両端(内板20の左右の下部)における閉断面24形成部分へ下側からボルト37で固定されて、トンネル部18の左右方向(幅方向)に架け渡されている。カラー34とブッシュシャフト36との間の全体には弾性部材である円筒状のブッシュゴム38が架け渡されてカラー34及びブッシュシャフト36へ加硫固着されている。ブッシュゴム38は、非線形の弾性特性とされて非線形弾性体とされており、これにより、サスペンションアーム28がトンネル部18(ブッシュシャフト36)に回転可能に支持されている。
サスペンションアーム28の左右両端間には、架渡部材としての長尺板状のリーフスプリング40が架け渡されており、リーフスプリング40は長手方向が左右方向に沿って配置されている。リーフスプリング40は、左右方向中央が車体12側(床部14と一体の部分)に支持されて、左右両端が特に上下方向側へ弾性移動可能とされている。リーフスプリング40の左右両端には、非線形弾性構造のブッシュ42が設けられている。ブッシュ42は、円筒状のカラー44を有しており、カラー44の外周はリーフスプリング40に固定されている。カラー44の中心軸部分には、円筒状のブッシュゴム(図示省略)を介して固定部材としての棒状のブッシュシャフト(図示省略)が同軸的に配置されており、ブッシュシャフトは、サスペンションアーム28の左右各先端に同軸的に固定されている。カラー44とブッシュシャフトとの間のブッシュゴムは、非線形の弾性特性とされて非線形弾性体とされており、これにより、リーフスプリング40がサスペンションアーム28(ブッシュシャフト)に回転可能に支持されている。
サスペンションアーム28の左右両端と車体12側との間には、付勢手段としてのアブソーバ46(ダンパ)が架け渡されており、アブソーバ46は、上側に向かうに従い車両10の左右方向内側へ向かう方向へ傾斜されている。アブソーバ46は、有底筒状のシリンダ48と、シリンダ48内に挿入されたピストン50と、を有しており、ピストン50はシリンダ48の上端から突出している。シリンダ48の下端はサスペンションアーム28にブラケット52を介して固定されると共に、ピストン50の上端は車体12側に連結されており、アブソーバ46では、シリンダ48内の油圧によってピストン50がシリンダ48から突出する方向への弾性を付与されてサスペンションアーム28を下側へ付勢すると共に油圧の流動抵抗によってダンピング作用をなす。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の車両10では、車体12側の床部14からトンネル部18が上側へ突出すると共に、一対の後輪26がサスペンションアーム28の左右両端にそれぞれ軸支されている。
ここで、サスペンションアーム28の左右方向中央がトンネル部18にブッシュ32を介して支持されている。このため、本実施の形態の如く車両10がショート・オーバーハング車である場合でも、特に他の車両の追突による車両10の後方衝突(オフセット後方衝突を含む)時における後輪26の前側(車両10の前後方向内側)への移動力を、後輪26から直接ロッカ16に伝達することができるのみならず、サスペンションアーム28を介してトンネル部18にも伝達することができる。しかも、トンネル部18と各ロッカ16との間は車体12の補強部材によって連結されていないため、当該移動力はトンネル部18から各ロッカ16へ殆ど伝達されない。これにより、当該移動力を良好に分散することができ、各ロッカ16の強度を高める必要をなくすことができる。なお、車両10の後方衝突時に後輪26へ作用する前側への移動力は、一対の後輪26へ作用する場合と、一方の後輪26へ作用する場合と、がある。
しかも、車両10の後方衝突時における後輪26の前側への移動力は、後輪26がロッカ16に衝突することで、後輪26のホイルにも伝達でき、ホイルの変形により当該移動力を一層良好に分散することができる。
また、サスペンションアーム28を回転可能に支持するブッシュ32のブッシュシャフト36がトンネル部18の左右方向に架け渡されているため、ブッシュシャフト36が所謂トンネルブレースを兼用し、トンネル部18のブッシュシャフト36架渡部分(サスペンションアーム28支持部分)の剛性を高めることができる。このため、トンネル部18がサスペンションアーム28を介して伝達される上記後輪26の前側への移動力を確実に受けることができる。しかも、特に車両10の側方衝突時におけるトンネル部18の左右方向への収縮変形を抑制できて床部14の剛性を高めることができると共に、トンネル部18の左右方向への広がり変形を抑制できてこの広がり変形によるこもり音の発生を抑制することができる。
さらに、トンネル部18が左右に閉断面24を形成すると共に、トンネル部18の閉断面24形成部分にブッシュシャフト36(サスペンションアーム28)が支持されているため、トンネル部18のブッシュシャフト36架渡部分の剛性を一層高めることができる。このため、トンネル部18がサスペンションアーム28を介して伝達される上記後輪26の前側への移動力を一層確実に受けることができる。しかも、特に車両10の側方衝突時におけるトンネル部18の左右方向への収縮変形を一層抑制できて床部14の剛性を一層高めることができると共に、トンネル部18の左右方向への広がり変形を一層抑制できてこの広がり変形によるこもり音の発生を一層抑制することができる。
また、トンネル部18のブッシュシャフト36とサスペンションアーム28左右中央のカラー34との間をブッシュゴム38が連結している。このため、一対又は一方の後輪26からサスペンションアーム28に伝達される振動をブッシュゴム38が吸収でき、当該振動が車体12側(トンネル部18)に伝達されることを抑制することができる。
さらに、弾性を有するリーフスプリング40が、サスペンションアーム28の左右両端間に架け渡されると共に、左右方向中央において車体12側に支持されている。このため、一対又は一方の後輪26からサスペンションアーム28に伝達される振動をリーフスプリング40が吸収でき、当該振動が車体12側に伝達されることを抑制することができる。
しかも、リーフスプリング40の左右両端が特に上下方向側へ弾性移動可能とされている。このため、一対又は一方の後輪26の上下方向側への振動をリーフスプリング40が吸収することができる。さらに、リーフスプリング40がサスペンションアーム28の左右方向側への移動を規制する。このため、一対の駆動軸を介して一対の後輪26の左右方向側への移動(ズレ)をリーフスプリング40が規制することができる。これにより、従来の一対の後輪と車体側との間に設けられた一対のコイルスプリングの役割(後輪の上下方向側への振動を吸収する役割)及び一対のラテラルリンクの役割(後輪の左右方向側への移動を規制する役割)を1つのリーフスプリング40が果たすことができて、構成を単純化することができる。
また、サスペンションアーム28の前側ではトンネル部18のみがサスペンションアーム28を支持する。これにより、従来の一対のトレーリングアームを有しておらず、構成を一層単純化することができると共に、サスペンションアーム28の車体12側への取付構造を単純化することができる。
[第2の実施の形態]
図4には、本発明の車輪支持構造が適用されて構成された第2の実施の形態に係る車両60の主要部が右斜め後側から見た斜視図にて示されている。
本実施の形態に係る車両60は、上記第1の実施の形態とほぼ同様であるが、以下の点で異なる。
すなわち、サスペンションアーム28の前部(左右両端以外)は、図4に破線で示す断面外周形状28Aの如く、通常の翼形状を上下に逆にした所謂逆翼形状にされており、これによって、サスペンションアーム28の前部は、上面が略水平面状にされると共に、下面が前後方向両端から前後方向中央に向かうに従い滑らかに下方へ突出している。
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
さらに、車両60の走行による前側からの空気流によって、サスペンションアーム28の前部における上下の気圧差が生じて、サスペンションアーム28が下側への押下げ力を受ける。
このため、一対の後輪26がサスペンションアーム28からダウンフォースを受けて、一対の後輪26の接地力を向上させることができる。
さらに、ブッシュ32が車体12の重心位置又は重心位置の前側に支持されて、車体12の重心位置又は重心位置の前側にサスペンションアーム28からダウンフォースが直接伝達されるので、一対の前輪(図示省略)の接地力をも向上させることができる。
しかも、車体12の形状に起因する車体12の前部と後部とでの空力差(揚力と当該揚力に対する抵抗力との差の車体12の前部と後部とでの相違)による車体12の前部と後部とでの車高変化を抑制することができる。
[第3の実施の形態]
図5には、本発明の車輪支持構造が適用されて構成された第3の実施の形態に係る車両80の後部が上側から見た断面図にて示されている。
本実施の形態に係る車両80は、上記第1の実施の形態とほぼ同様であるが、以下の点で異なる。
車両80では、上記第1の実施の形態のリーフスプリング40は設けられていない。
サスペンションアーム28の左右両端には、長尺棒状のラテラルリンク82(ラテラルコントロールリンク)の一端が連結されており、各ラテラルリンク82は、長手方向が左右方向に沿って配置されて、他端が車体12側(床部14と一体の部分)の左右方向中央付近に連結されている。各ラテラルリンク82の両端には、上記第1の実施の形態における非線形弾性構造のブッシュ42が設けられており、各ラテラルリンク82の一端はブッシュ42を介してサスペンションアーム28に連結される(ブッシュ42のブッシュシャフトがサスペンションアーム28に固定される)と共に、各ラテラルリンク82の他端はブッシュ42を介して車体12側に連結されている(ブッシュ42のブッシュシャフトが車体12側に固定されている)。これにより、一対のラテラルリンク82がサスペンションアーム28の左右方向側への移動を規制する。
サスペンションアーム28の左右両端と車体12側との間には、弾性を有する圧縮コイルスプリング(図示省略)が架け渡されており、各圧縮コイルスプリングは、サスペンションアーム28を下側へ付勢している。
ここで、本実施の形態でも、リーフスプリング40により構成を単純化できる効果を除き、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、上記第1の実施の形態乃至第3の実施の形態では、本発明を一対の後輪26に適用した構成としたが、本発明を一対の前輪(車輪)に適用した構成としてもよい。
また、上記第1の実施の形態乃至第3の実施の形態では、トンネル部18の左右両側(内板20と各外板22との間)に閉断面24を形成した構成としたが、例えばトンネル部18内(内板20内)に閉断面を形成した構成としてもよい。
さらに、上記第1の実施の形態乃至第3の実施の形態では、ブッシュ42のブッシュゴムが非線形の弾性特性を有する構成としたが、ブッシュ42のブッシュゴムは、必ずしも非線形の弾性特性を有する必要はなく、例えば線形の弾性特性を有してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る車両の後部を示す上側から見た断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両の主要部を示す右斜め後側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両の主要部の一部を示す断面図(図1の3−3線断面図)である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両の主要部を示す右斜め後側から見た斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両の後部を示す上側から見た断面図である。
符号の説明
10 車両
12 車体
14 床部
18 トンネル部
24 閉断面
26 後輪(車輪)
28 サスペンションアーム(軸支部材)
36 ブッシュシャフト(支持部材)
38 ブッシュゴム(弾性部材)
40 リーフスプリング(架渡部材)
60 車両
80 車両

Claims (8)

  1. 車体側の床部に設けられ、前記床部から突出するトンネル部と、
    両端部で一対の車輪をそれぞれ軸支し、中間部で前記トンネル部に支持される軸支部材と、
    を備えた車輪支持構造。
  2. 前記トンネル部の幅方向に架け渡され、前記軸支部材を回転可能に支持する支持部材を備えた、ことを特徴とする請求項1記載の車輪支持構造。
  3. 前記トンネル部と前記軸支部材との間を連結する弾性部材を備えた、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車輪支持構造。
  4. 弾性を有し、前記軸支部材の両端部間に架け渡されると共に車体側に支持された架渡部材を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車輪支持構造。
  5. 前記架渡部材は、車両上下方向側への弾性を有すると共に、前記軸支部材の車両左右方向側への移動を規制する、ことを特徴とする請求項4記載の車輪支持構造。
  6. 前記トンネル部が閉断面を形成すると共に、前記トンネル部の前記閉断面形成部分に前記軸支部材が支持される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の車輪支持構造。
  7. 前記軸支部材は、車両前側からの空気流によって車両下側への力を受ける、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の車輪支持構造。
  8. 前記軸支部材の車両前後方向内側では前記トンネル部のみが前記軸支部材を支持する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項記載の車輪支持構造。
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