JP7125662B2 - 袋 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収容する収容部を備えた袋に関する。
内容物を収容するための袋として、PETやナイロンなどのプラスチック材料を含むフィルム状の包装材料から構成された袋が用いられている。このような袋は、例えば特許文献1に記載されているように、包装材料の内面同士を熱溶着してシール部を形成することによって構成されている。この場合、内容物を収容するための収容部は、包装材料およびシール部によって囲われた空間として画成される。
包装材料から構成された袋には通常、袋を破断して袋を開封することを容易にするための開封手段が設けられている。例えば特許文献1においては、袋の背シール部に、背シール部の走行方向とは直角方向に引き裂き可能な開封手段を設けることが提案されている。
特開平10-35694号公報
使用者が開封手段に沿って袋を破断させると、袋に開口部が形成される。袋を一方の側端部から他方の側端部まで直線的に破断させることができれば、開口部の寸法が大きくなり、袋に収容されている内容物を取り出し易くなる。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る開封手段を備えた袋を提供することを目的とする。
本発明は、第1基材層及びシーラント層を含む包装材料により形成され、表面及び裏面を有する袋であって、第1端部と、前記第1端部と第1方向において対向する第2端部と、前記第1端部から前記第2端部まで前記第1方向に沿って延び、前記表面側において前記包装材料が重ねられた合掌部と、前記第1端部、前記第2端部及び前記合掌部において前記包装材料の内面同士を接合するシール部と、前記表面及び前記合掌部に設けられ、前記合掌部の基部を跨ぐよう広がる易破断部と、を備え、前記第1方向に直交する第2方向における前記第1基材層の引張強度が、前記第1方向における前記第1基材層の引張強度の2.5倍以上であり、前記合掌部のうち、前記第2方向に沿って見た場合に前記易破断部と重なる位置に、前記合掌部の先端部から前記第2方向に沿って延びる、複数の切り欠き又は複数の切り込みを少なくとも含む開封開始部が設けられ、前記易破断部は、少なくとも前記第1基材層を貫通するとともに前記シーラント層を貫通しない複数の部分貫通部を有する、袋である。
本発明による袋において、前記包装材料は、前記第1基材層よりも前記袋の外面側に位置し、紙を含む第2基材層を更に含み、前記易破断部の前記部分貫通部は、少なくとも前記第1基材層及び前記第2基材層を貫通するとともに前記シーラント層を貫通しないよう構成されていてもよい。
本発明による袋において、前記包装材料は、前記第1基材層と前記シーラント層との間に位置する第1接着層を更に含み、前記部分貫通部の壁面において、前記第2基材層が、前記第1基材層よりも前記部分貫通部の中心側に位置していてもよい。
本発明による袋において、前記包装材料は、前記第1基材層と前記第2基材層との間に位置する第2接着層を更に含んでいてもよい。
本発明による袋において、前記部分貫通部の断面積が、前記第2基材層側から前記第1基材層側へ向かうにつれて増加していてもよい。
本発明による袋において、前記易破断部は、前記第1端部から前記第2端部まで前記第1方向に沿って延びていてもよい。
本発明によれば、使用者が易破断部により袋を破断させ易い。このため、内容物の取り出し易さを向上させることができる。
本発明の実施の形態における袋を示す平面図である。 図1の袋をII-II方向から見た断面図である。 袋を構成する包装材料の層構成の一例を示す断面図である。 袋を構成する包装材料の層構成の一例を示す断面図である。 合掌部の第1面と袋の第1表面とが平行になるように袋の第2表面を折り曲げた状態を示す断面図である。 易破断部の一例を示す図であって、図5の易破断部をVI方向から見た平面図である。 易破断部のその他の例を示す平面図である。 易破断部のその他の例を示す平面図である。 易破断部のその他の例を示す平面図である。 易破断部のその他の例を示す平面図である。 易破断部のその他の例を示す平面図である。 図6の易破断部をVIII-VIII方向から見た断面図である。 易破断部の部分貫通部を拡大して示す断面図である。 図1に示す袋を開封する様子を示す断面図である。 図1に示す袋を開封する様子を示す断面図である。 図1に示す袋が開封された状態を示す平面図である。 袋の第1変形例を示す平面図である。 袋の第2変形例を示す平面図である。 図14の袋をXV-XV方向から見た断面図である。
以下、図1乃至図12を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。

図1は、内容物19が収容された袋10を示す平面図である。また、図2は、図1の袋10をII-II方向から見た断面図である。袋10は、フィルム状の包装材料30の内面同士を部分的に接合することによって形成されている。袋10は、包装材料30によって構成された表面11及び裏面12を含む。このうち表面11は、後述する易破断部20が設けられた第1表面11aと、後述する合掌部17によって第1表面11aから離間された第2表面11bとを含む。図2に示すように、表面11及び裏面12はいずれも、1枚の包装材料30を折り返すことによって構成されている。なお、図示はしないが、袋10を構成する包装材料30の枚数が1枚に限られることはなく、複数枚の包装材料30によって袋10が構成されていてもよい。
図1に示すように、袋10は、第1端部13と、第1端部13と第1方向D1において対向する第2端部14と、第1端部13から第2端部14まで第1方向D1に沿って延びる一対の側端部15a、15bと、を備える。一対の側端部15a、15bのうち、側端部15aは、第1表面11a側に設けられており、側端部15bは、第2表面11b側に設けられている。第1方向D1は、フィルム状の包装材料30から袋10を作製する際の包装材料30の搬送方向であり、いわゆるMD(Machine Direction)である。図1に示す例において、第1端部13及び第2端部14は、第1方向D1に直交する第2方向D2に延びており、このため袋10は矩形状の外形を有している。図示はしないが、第1端部13及び第2端部14は、第2方向D2に対して傾斜した方向に延びていてもよい。
図1及び図2に示すように、袋10は、第1端部13から第2端部14まで第1方向D1に沿って延び、包装材料30が重ねられた合掌部17を備える。このように、袋10はいわゆるピロー袋である。合掌部17は、表面11側に位置する。言い換えると、本実施の形態においては、合掌部17が位置する側の面を表面11と称する。また、合掌部17は、袋10の表面11の第1表面11aに対向する第1面17aと、第1面17aの反対側に位置する第2面17bとを含む。すなわち、図2に示すように、合掌部17は、合掌部17の基部173を折り目として、合掌部17の第1面17aが袋10の第1表面11aと対向するように設けられており、合掌部17の先端部172が、一対の側端部15a、15bのうち側端部15aの方を向いている。なお、「基部」とは、合掌部17の第1面17aと、表面11の第1表面11aまたは第2表面11bと、の境界部分を意味する。
袋10は、フィルム状の包装材料30の内面同士を接合するシール部を備える。シール部は、第1端部13に位置する第1端部シール部131、第2端部14に位置する第2端部シール部141、及び、合掌部17に位置する合掌部シール部171を含む。なお、包装材料30の内面同士を接合して袋10を封止することができる限りにおいて、シール部を形成するための方法が特に限られることはない。例えば、加熱などによって包装材料30の一部を溶融させて、包装材料30の内面同士を溶着させることによって、シール部を形成してもよい。若しくは、接着剤などを用いて包装材料30の内面同士を接着することによって、シール部を形成してもよい。
図1に示すように、合掌部シール部171は、第1端部シール部131から第2端部シール部141に至るように第1方向D1に延びている。また、図2に示すように、合掌部シール部171は、第2方向D2において合掌部17の先端部172にまで広がっていてもよく、若しくは、図示はしないが、合掌部シール部171は、先端部172にまで広がっていなくてもよい。また、合掌部シール部171は、第2方向D2において合掌部17の基部173にまで広がっていてもよく、若しくは、図示はしないが、合掌部シール部171は、基部173にまで広がっていなくてもよい。
図1および図2に示すように、袋10は、合掌部17の基部173を跨ぐように広がる易破断部20を備える。本実施の形態においては、易破断部20は、第1端部13から第2端部14まで第1方向に沿って延びている。易破断部20は、表面11及び裏面12のその他の部分に比べて破断し易くなるよう構成された部分である。この易破断部20は、表面11の第1表面11aおよび合掌部17の第1面17aに形成されている。このような易破断部20を袋10に設けることにより、使用者が袋10を破断させる際、袋10の第1表面11aのうち合掌部17の基部173近傍において破断が生じ易くなる。易破断部20の構造については後述する。
図1に示すように、合掌部17の先端部172には、合掌部17の先端部172から第2方向D2に沿って延びる開封開始部23が設けられている。開封開始部23は、易破断部20に沿って袋10を破断させる際の破断のきっかけとなる部分である。開封開始部23は、例えば、合掌部17の先端部172に形成された複数のノッチを含む。ノッチは、V字型などの切り欠きや、切り込みなどである。図示された例において、一対の切り込み23aが合掌部17の先端部172に形成されており、開封開始部23を構成している。この開封開始部23は、合掌部17の先端部172から易破断部20まで延びていてもよい。このような開封開始部23を袋10に設けることにより、使用者が袋10を破断させる際、後述するように、例えば一対の切り込み23a間の摘み部24を摘むことにより、袋10を破断させ易くすることができる。第1方向D1における一対の切り込み23a間の距離、すなわち摘み部24の幅は、例えば3mm以上且つ10mm以下である。
図1に示すように、開封開始部23は、第1方向D1における内容物19の端部191よりも少なくとも部分的に外側に位置していてもよい。また、開封開始部23は、第1方向D1における内容物19の端部191よりも少なくとも部分的に内側に位置していてもよい。図1に示す例において、開封開始部23は、平面視において、第1方向D1における内容物19の端部191を跨ぐように広がっている。なお、「外側」とは、平面視における袋10の中心から遠ざかる側を意味し、「内側」とは、平面視における袋10の中心に近づく側を意味する。
なお、以下の説明において、第1方向D1のうち第2端部14から第1端部13に向かう方向のことを第11方向D11と称し、第1方向D1のうち第1端部13から第2端部14に向かう方向のことを第12方向D12とも称する。
内容物19は、例えば固形物である。内容物19は、食品や医薬品など、人が口にする固形物であってもよく、また、入浴剤など、人が口にしない固形物であってもよい。内容物19の具体例としては、板状のチョコレート、クッキー、せんべい、チーズ、ハムまたはソーセージ、文房具、玩具、カード等を挙げることができる。
(包装材料の層構成)
次に、袋10を構成する包装材料30の層構成について説明する。図3は、包装材料30の層構成の一例を示す断面図である。
包装材料30は、第1基材層31及びシーラント層32を少なくとも含む。図3に示す例においては、第1基材層31が包装材料30の外面302を構成し、シーラント層32が包装材料30の内面301を構成している。また、包装材料30は、第1基材層31の例えば内面301側に設けられた印刷層33を更に含んでいてもよい。また、包装材料30は、第1基材層31とシーラント層32とを接着する第1接着層34を更に含んでいてもよい。さらに、包装材料30は、シーラント層32に設けられた機能層37を更に含んでいてもよい。図3に示すような、第1基材層31が外面302を構成する包装材料30の厚みは、例えば25μm以上且つ60μm以下である。
図4は、包装材料30の層構成のその他の例を示す断面図である。包装材料30は、第1基材層31よりも外面302側に位置する第2基材層35を更に含んでいてもよい。包装材料30が第2基材層35を含む場合、図4に示すように、印刷層33が第2基材層35の外面302側に設けられていてもよい。また、包装材料30は、第1基材層31と第2基材層35とを接着する第2接着層36を更に含んでいてもよい。さらに、包装材料30は、シーラント層32に設けられた機能層37を更に含んでいてもよい。図4に示すような、第1基材層31及びシーラント層32に加えて第2基材層35を更に含む包装材料30の厚みは、例えば35μm以上且つ100μm以下である。
以下、包装材料30の各層について説明する。
第1基材層31を構成する材料としては、例えばポリプロピレンや高密度ポリエチレンなどのポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルや、ナイロンなどのポリアミドなどのプラスチックを用いることができる。
第1基材層31を構成するプラスチックフィルムは、一軸または二軸に延伸されていてもよい。この場合、第1基材層31は、好ましくは、第2方向D2における引張強度が第1方向D1における引張強度よりも大きくなるよう延伸されている。これにより、第1基材層31が第2方向D2に沿って引き裂かれ易くなる。以下の説明において、第1基材層31などのプラスチックフィルムの特性のうち、第2方向D2における引張強度が第1方向D1における引張強度より大きいという特性のことを、「横裂き」とも称する。また、プラスチックフィルムの特性のうち、第2方向D2における破断強度が第1方向D1における破断強度より小さくなるという特性のことを、「横裂き」とも称する。引張強度は、JIS K 7127に準拠して測定される。
第1基材層31を構成するプラスチックフィルムにおいて、第2方向D2における引張強度は、第1方向D1における引張強度の2.5倍以上であり、好ましくは3倍以上であり、より好ましくは4倍以上である。第1基材層31を構成するプラスチックフィルムにおいて、第2方向D2における引張強度は、例えば90MPa以上且つ500MPa以下である。第1基材層31の厚みは、例えば10μm以上且つ40μm以下である。
シーラント層32を構成する材料としては、例えば、ポリプロピレンや、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMMA)や低密度ポリエチレン(LDPE)や直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのポリエチレンを用いることができる。ポリプロピレンとしては、例えば無延伸ポリプロピレンフィルムを用いることができる。シーラント層32の厚みは、例えば15μm以上且つ60μm以下である。シーラント層32は、単一の層で構成されていてもよいし、複数の層で構成されていてもよい。
印刷層33は、袋10に製品情報を示したり美感を付与したりするための印刷表示を含む。印刷表示としては、文字、数字、記号、図形、絵柄などを挙げることができる。
機能層37としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性、各種の機械的強度など、必要とされる性能に応じて、適切なものが選択され得る。例えば、包装材料30は、ガスバリア性を備えた機能層37として、第1基材層31又はシーラント層32に設けられた蒸着層を更に含んでいてもよい。蒸着層は、例えば、アルミニウムなどの無機物や酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物などの、ガスバリア性を有する物質を含む。
第2基材層35は、紙を少なくとも含む。紙の坪量は、例えば15g/m2以上且つ40g/m2以下である。
第1基材層31、シーラント層32、第2基材層35などを積層する方法としては、ドライラミネート法、押し出しラミネート法などを挙げることができる。
ドライラミネート法においては、第1基材層31、シーラント層32、第2基材層35などを、接着剤を用いて貼り合わせる。この場合、第1接着層34や第2接着層36は、エーテル系接着剤などの接着剤を含む。
押し出しラミネート法においては、例えば、第1基材層31の上に、シーラント層32を構成する、溶融状態にある材料をフィルム状に押し出す。この場合、第1基材層31とシーラント層32との間、又は第1基材層31と第2基材層35との間に接着層が存在していなくてもよい。
第1接着層34の厚みは、例えば1μm以上且つ20μm以下である。また、第2接着層36の厚みは、例えば1μm以上且つ20μm以下である。
図4の包装材料30の層構成の具体例を以下に示す。「/」は層と層の境界を表している。左端の層が、包装材料30の外面302を構成する層であり、右端の層が、包装材料30の内面301を構成する層である。
印/紙/DL/横裂きOPP/DL/金属蒸着層/CPP
「印」は、印刷表示を構成する印刷層を意味する。「DL」は、ドライラミネートの略であり、接着剤を含む接着剤層が存在することを意味する。「横裂きOPP」は、横裂きの特性を有する二軸延伸ポリプロピレンフィルムを意味する。「CPP」は、無延伸ポリプロピレンフィルムを意味する。
(易破断部の構造)
次に、易破断部20の構造について説明する。図5は、合掌部の第1面と袋の第1表面とが平行になるように袋の第2表面を折り曲げた状態を示す断面図である。図6は、図5の易破断部20をVI方向から見た平面図である。
易破断部20は、複数の部分貫通部201を有する。部分貫通部201は、少なくとも第1基材層31を貫通するとともにシーラント層32を貫通しないように包装材料30の外面302側に設けられた孔である。複数の部分貫通部201は、少なくとも第2方向D2に沿って並んでいる。また、図6に示すように、第1方向D1においても複数の部分貫通部201が並んでいてもよい。図5及び図6に示すように、合掌部17の第1面17aと袋10の第1表面11aとが平行になるように袋10の第2表面11bを折り曲げた状態において、易破断部20のうち、合掌部17の第1面17aに設けられた部分の第2方向D2における幅W1、すなわち第2方向D2における部分貫通部201の存在範囲は、例えば5mm以上且つ15mm以下である。また、当該状態において、易破断部20のうち、袋10の第1表面11aに設けられた部分の第2方向D2における幅W2、すなわち第2方向D2における部分貫通部201の存在範囲は、例えば5mm以上且つ15mm以下である。
図6に示す部分貫通部201は、例えば、やすりや切刃などの工具を用いて包装材料30を第1基材層31から加工することによって形成される。
次に、易破断部20のその他の例について説明する。図7A乃至図7Eは、易破断部20のその他の例を示す平面図である。
部分貫通部201は、所定の方向に延びる形状を有していてもよい。例えば、図7Aに示すように、部分貫通部201は、第2方向D2に沿って延びていてもよい。この場合、図7Aに示すように、複数の部分貫通部201が、第2方向D2においては同一直線上に並び、第1方向D1においては千鳥状に並んでいてもよい。例えば、列L1において第2方向D2に並ぶ複数の部分貫通部201を第1方向D1から見た場合に、列L1の部分貫通部201が、列L1に隣接する列L2において第2方向D2に並ぶ複数の部分貫通部201の間の隙間に重なっていてもよい。図7Aに示す部分貫通部201によれば、易破断部20において、第2方向D2に沿って破断を進行させやすくできる。
また、図7Bに示すように、部分貫通部201は、第1方向D1に沿って延びていてもよい。この場合、複数の部分貫通部201が、第1方向D1においては同一直線上に並び、第2方向D2においては千鳥状に並んでいてもよい。例えば、列L1において第1方向D1に並ぶ複数の部分貫通部201を第2方向D2から見た場合に、列L1の部分貫通部201が、列L1に隣接する列L2において第1方向D1に並ぶ複数の部分貫通部201の間の隙間に重なっていてもよい。図7Bに示す部分貫通部201によれば、開封開始部23を起点として開始された合掌部17の破断が合掌部17の基部173近傍に到達した際、合掌部17の基部173近傍を起点として袋10を破断させやすくすることができる。
また、図7Cに示すように、部分貫通部201は、所定の方向に延びる第1部分貫通部201aと、第1部分貫通部201aとは異なる方向に延びる第2部分貫通部201bと、を含んでいてもよい。例えば、第1部分貫通部201aは、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向に向かうにつれて第1部分貫通部201aが第11方向D11へ変位するよう構成されている。一方、第2部分貫通部201bは、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向に向かうにつれて第2部分貫通部201bが第12方向D12へ変位するよう構成されている。図7Cに示すように、複数の第1部分貫通部201a及び複数の第2部分貫通部201bはそれぞれ、第2方向D2に沿って並んでいてもよい。また、第1方向D1においては、第1部分貫通部201a及び第2部分貫通部201bが千鳥状に並んでいてもよい。例えば、第2方向D2に並ぶ複数の第1部分貫通部201aを第1方向D1から見た場合に、第1部分貫通部201aが、第2方向D2に並ぶ複数の第2部分貫通部201bの間の隙間に重なっていてもよい。また、第1部分貫通部201a及び第2部分貫通部201bを第2方向D2から見た場合に両者が部分的に重なるよう、第1部分貫通部201a及び第2部分貫通部201bが配置されていてもよい。図7Cに示す第1部分貫通部201a及び第2部分貫通部201bによれば、第1方向D1における破断経路の変位が、第11方向D11及び第12方向D12において交互に生じ、ジグザグ形状の破断経路が実現される。これにより、第2方向D2に沿って破断を進行させやすくできる。
また、図7Cに示す例で説明した第1部分貫通部201a及び第2部分貫通部201bは、図7Dに示すように、第1方向D1において千鳥状以外の並び方で配置されていてもよい。例えば、図7Dに示すように、第2方向D2に並ぶ複数の第1部分貫通部201aを第1方向D1から見た場合に、第1方向D1において隣接する第2部分貫通部201bに重なるよう、第1部分貫通部201aが配置されていてもよい。第2部分貫通部201bについても同様である。この場合であっても、図7Cに示す例の場合と同様に、第1方向D1における破断経路の変位が、第11方向D11及び第12方向D12において交互に生じ、ジグザグ形状の破断経路が実現される。これにより、第2方向D2に沿って破断を進行させやすくできる。なお、この場合、図7Dに示すように、第1部分貫通部201aの両端部のうち、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向側の端部と、第2部分貫通部201bの両端部のうち、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向側の端部とが連結していてもよい。若しくは、図示はしないが、第1部分貫通部201aの両端部のうち、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向側の端部と、第2部分貫通部201bの両端部のうち、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向側の端部とが連結していなくてもよい。
また、図7C及び図7Dに示す例で説明した第1部分貫通部201aは、図7Eに示すように、例えば、第2方向D2に並ぶ複数の第1部分貫通部201aを第1方向D1から見た場合に、第2方向D2において隣接する2つの第1部分貫通部201aが互いに重なるよう、配置されていてもよい。第2部分貫通部201bについても同様である。図7Eに示す第1部分貫通部201a及び第2部分貫通部201bによれば、一の第1部分貫通部201aおよび一の第2部分貫通部201bの破断が終了する前に、当該一の第1部分貫通部201aおよび当該一の第2部分貫通部201bに第2方向D2において隣接する第1部分貫通部201aおよび第2部分貫通部201bの破断が始まるため、第1方向D1に破断が進行することを抑制することができる。このため、易破断部20において、第2方向D2に沿って効果的に破断を進行させやすくできる。なお、この場合、図7Eに示すように、第1部分貫通部201aの両端部のうち、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向側の端部と、第2部分貫通部201bの両端部のうち、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向側の端部とが連結していなくてもよい。若しくは、図示はしないが、図7Dと同様に、第1部分貫通部201aの両端部のうち、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向側の端部と、第2部分貫通部201bの両端部のうち、合掌部17の先端部172から基部173に向かう方向側の端部とが連結していてもよい。
なお、易破断部20は、図6乃至図7Eに示す例で説明した構造を組み合わせて適用してもよい。例えば、合掌部17の第1面17aには、図7Aに示す例で説明した部分貫通部201を形成し、表面11の第1表面11aには、図7Bに示す例で説明した部分貫通部201を形成してもよい。この場合、合掌部17においては、合掌部17の基部173に向かって破断を進行させやすくすることができ、第1表面11aにおいては、合掌部17の基部173近傍を起点として袋10を破断させやすくすることができる。
図8は、図5の易破断部20をVIII-VIII方向から見た断面図である。図8に示す例において、包装材料30は、上述の図4に示す層構成を有する。この場合、部分貫通部201は、例えば、印刷層33、第2基材層35、第2接着層36、第1基材層31を貫通するが、第1接着層34、機能層37、シーラント層32を貫通しない。
図8に示す部分貫通部201が設けられた包装材料30を製造する方法の第1の例について説明する。まず、印刷層33が設けられた第2基材層35と、第1基材層31とを第2接着層36を介して貼り合わせて積層体38を作製する。続いて、切刃を備えたロータリーダイロールなどを用いて積層体38を加工して、積層体38に貫通孔を形成する。その後、貫通孔が形成された積層体38に接着剤を塗布して乾燥させて第1接着層34を形成し、第1接着層34を介して積層体38と、機能層37が設けられたシーラント層32とを貼り合わせる。このようにして、積層体38を構成していた印刷層33、第2基材層35、第2接着層36、第1基材層31を貫通するが、第1接着層34、機能層37、シーラント層32を貫通しない部分貫通部201が設けられた包装材料30を得ることができる。
部分貫通部201の断面構造について更に詳細に説明する。図9は、部分貫通部201の一例を拡大して示す断面図である。図9に示す部分貫通部201は、第1基材層31及び第2基材層35を含む積層体38に第2基材層35側から切刃を入れた場合に形成される孔の一例である。この場合、切刃が第1基材層31よりも先に第2基材層35に接触するため、図9に示すように、部分貫通部201の壁面202において、第2基材層35が、第1基材層31よりも部分貫通部201の中心側に位置している。
以下、部分貫通部201の壁面202において、第2基材層35が第1基材層31よりも部分貫通部201の中心側に位置することの利点について説明する。第1基材層31及び第2基材層35を含むとともに貫通孔(部分貫通部201)が形成された積層体38に接着剤を塗布する際、接着剤が積層体38の貫通孔を通って外面302側に漏れ出てしまうことが考えられる。ここで、図8及び図9に示す貫通孔(部分貫通部201)が設けられた積層体38によれば、部分貫通部201の壁面202に位置する、紙を含む第2基材層35が、接着剤を吸収することができる。このため、接着剤が外面302側に漏れ出てしまうことを抑制することができる。
第1基材層31及び第2基材層35を含む積層体38に第2基材層35側から切刃を入れる場合、図9に示すように、部分貫通部201の第1基材層31側の縁部が内面301側へ隆起することがある。この場合、図9に示すように、包装材料30の内面301にも隆起部303が現れることがある。
図9に示すように、部分貫通部201の断面積は、第2基材層35側から第1基材層31側へ向かうにつれて増加していてもよい。このような断面形状は、例えば、第1基材層31及び第2基材層35を含む積層体38に第2基材層35側から切刃を入れる方法を利用して部分貫通部201を形成する場合に現れることがある。
なお、図示はしないが、第1基材層31及び第2基材層35を含む積層体38に第1基材層31側から切刃を入れる方法を利用して部分貫通部201を形成してもよい。
次に、図8に示す部分貫通部201が設けられた包装材料30を製造する方法の第2の例について説明する。例えば、まず積層体38及び積層体38に貼り合わされたシーラント層32を有する包装材料30を準備し、続いて、包装材料30の外面302側から包装材料30にレーザー光を照射する。これにより、包装材料30に部分貫通部201を形成することができる。
レーザー加工法を利用する場合、好ましくは、包装材料30は、例えば金属蒸着層などの、レーザー光によって破壊されないストッパ層を含む。この場合、部分貫通部201は、ストッパ層よりも外面302側の層を貫通するがストッパ層及びストッパ層よりも内面301側の層を貫通しない孔として包装材料30に形成される。このため、例えばシーラント層32の外面302側に金属蒸着層などのストッパ層を設けることにより、少なくとも第1基材層31を貫通するがシーラント層32を貫通しない部分貫通部201を形成することができる。
袋の開封方法
次に、上述の袋10を開封する方法について、図10乃至図12を参照して説明する。
まず、使用者は、合掌部17のうち、開封開始部23を構成する一対の切り込み23a間の摘み部24を摘んで、開封開始部23を起点として袋10の破断を開始する。この際、使用者は、図10(a)に示すように、例えば合掌部17が、表面11の第1表面11aから離れるように当該摘み部24を回動させる。この際、合掌部17に設けられた開封開始部23を起点として、合掌部17の破断が開始される。
続いて、使用者は、図10(b)に示すように、摘み部24を一対の側端部15a、15bのうち、側端部15b側へ引っ張る。ここで、本実施の形態においては、第1端部13から第2端部14まで、合掌部17の基部173を跨ぐように第1方向D1に沿って延びる易破断部20が袋10に設けられている。このため、図10(c)に示すように、合掌部17の基部173近傍を起点として袋10を破断させることができる。また、第1基材層31は、第2方向D2における引張強度が第1方向D1における引張強度の2.5倍以上になっている。これにより、第1基材層31が第2方向D2に沿って引き裂かれ易くなっており、袋10の破断を第2方向D2に沿って直線的に進行ささせることができる。そして、使用者は、摘み部24を一対の側端部15a、15bのうち、側端部15b側に引っ張ることにより、袋10の表面11のうち第2表面11bを破断させる。
次に、使用者は、図11(a)に示すように、摘み部24を一対の側端部15a、15bのうち、側端部15a側に引っ張ることにより、袋10の裏面12を破断させる。続いて、使用者は、図11(b)に示すように、摘み部24を側端部15b側に引っ張ることにより、袋10の第1表面11aを破断させる。そして、図11(c)に示すように、帯状の開封除去片Xを除去する。このようにして、図12に示すように、一対の側端部15a、15b間に広がる開口部25を袋10に形成することができる。これにより、袋10の破断が直線的に進行せず、側端部15a、15bに到達するよりも前に袋10の破断が第1端部13又は第2端部14で途絶えてしまう場合に比べて、内容物19の取り出し易さを向上させることができる。
なお、上述した各実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した各実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(第1変形例)
図13は、第1変形例に係る袋10を示す平面図である。図13に示すように、易破断部20は、第1端部13から第2端部14までの一部の領域において、合掌部17の基部173を跨ぐように設けられていてもよい。この場合、開封開始部23は、合掌部17のうち、第2方向D2に沿って見た場合に易破断部20と重なる位置に設けられる。すなわち、易破断部20は、平面視において、第1方向D1において開封開始部23を跨ぐように広がっている。この場合においても、開封開始部23が、易破断部20に沿って袋10を破断させる際の破断のきっかけとなり、易破断部20に沿って袋10を破断させることができるとともに、使用者が袋10を破断させる際、袋10の第1表面11aのうち合掌部17の基部173近傍において破断が生じ易くなる。
(第2変形例)
図14は、変形例に係る袋10を示す平面図である。また、図15は、図14の袋10をXV-XV方向から見た断面図である。図14及び図15に示すように、易破断部20は、表面11の第1表面11aおよび合掌部17の第1面17aに形成された第1易破断部20aと、表面11の第2表面11bおよび合掌部17の第2面17bとに形成された第2易破断部20bと、を有している。このように、易破断部20が、合掌部17の第1面17a側の基部173および第2面17b側の基部173を跨ぐように設けられていてもよい。なお、この場合、第1易破断部20aの構造と、第2易破断部20bの構造とが互いに異なっていてもよい。例えば、第2易破断部20bの部分貫通部201の密度を、第1易破断部20aの部分貫通部201の密度よりも低くしてもよい。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
(実施例1)
第1基材層として、上述の第1基材層の構成で説明した二軸延伸ポリプロピレンフィルム(東レフィルム加工株式会社製、トレファンYT42、厚さ25μm)を準備した。この際、二軸延伸ポリプロピレンフィルムにおいて、第2方向D2における引張強度は、第1方向D1における引張強度の約4.71倍であった。なお、引張強度は、JIS K 7127に準拠して測定した。
また、第2基材層として、上述の第2基材層の構成で説明した坪量23g/m2、の紙を準備した。続いて、紙のうち包装袋を構成する際に外面側に位置する面に、グラビア印刷により印刷層を形成した。
さらに、紙及び二軸延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネート法により積層して図8に示す積層体38を作製した。続いて、切刃を備えたロータリーダイロールを用いて積層体38を加工して、積層体38に貫通孔(部分貫通部201)を形成した。
また、シーラント層として、上述のシーラント層の構成で説明した無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μm)を準備した。続いて、無延伸ポリプロピレンフィルムのうち包装袋を構成する際に外面側に位置する面に、機能層として、厚さ500Åのアルミニウムの蒸着膜を形成した。このようにして、蒸着層が外面側に形成された無延伸ポリプロピレンフィルムを得た。
続いて、無延伸ポリプロピレンフィルム及び積層体38をドライラミネート法により積層して、図8に示す包装材料30を作製した。この包装材料30の層構成は、以下のように表現される。
印/紙/DL/横裂きOPP/DL/蒸着層/CPP
「/」は層と層の境界を表している。左端の層が、包装材料の外面を構成する層であり、右端の層が、包装材料の内面を構成する層である。
「印」は、印刷層を意味する。「DL」は、接着剤を含む接着剤層を意味する。「横裂きOPP」は、横裂きの特性を有する二軸延伸ポリプロピレンフィルムを意味する。「CPP」は、無延伸ポリプロピレンフィルムを意味する。
紙と二軸延伸ポリプロピレンフィルムとの間の接着剤層は、2液硬化型接着剤(ロックペイント(株)製、主剤:RU-40、硬化剤:H-4)を含む。二軸延伸ポリプロピレンフィルムと無延伸ポリプロピレンフィルムとの間の接着剤層は、2液硬化型接着剤(ロックペイント(株)製、主剤:RU-40、硬化剤:H-4)を含む。
(実施例2)
第1基材層として、一軸延伸ポリエチレンフィルム(デンカ株式会社製、カラリアンY、厚さ18μm)を用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、包装材料を作製した。この際、一軸延伸ポリエチレンフィルムにおいて、第2方向D2における引張強度は、第1方向D1における引張強度の約6.67倍であった。
実施例2における包装材料の層構成は、以下のように表現される。
印/紙/DL/横裂きPEF/DL/蒸着層/CPP
「横裂きPEF」は、横裂きの特性を有する一軸延伸ポリエチレンフィルムを意味する。
(比較例)
第1基材層として、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(東洋紡株式会社製、P2161、厚さ25μm)を用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、包装材料を作製した。この際、二軸延伸ポリプロピレンフィルムにおいて、第2方向D2における引張強度は、第1方向D1における引張強度の約2.33倍であった。
比較例1における包装材料の層構成は、以下のように表現される。
印/紙/DL/横裂きOPP/DL/蒸着層/CPP
<袋の製造>
実施例1、実施例2および比較例で得られた各包装材料のシーラント層同士をヒートシールして、図1に示す袋を作製した。
<開封試験>
上記で得られた袋に板状のチョコレートを入れた後、シールして密封した。そして、密封した袋を、図10及び図11において説明した方法により開封し、開封性を評価した。評価結果を表1に示す。
(評価基準)
○:袋の破断が第2方向D2に沿って直線的に進行し、一対の側端部間に広がる開口部を袋に形成することができた。
×:袋の破断が直線的に進行せず、側端部に到達するよりも前に袋の破断が第1端部または第2端部で途絶えてしまった。
上記の開封試験の結果を表1に示した。評価結果は表1に示す通り、第2方向D2における第1基材層の引張強度が、第1方向D1における第1基材層の引張強度の約2.33倍であった比較例においては、袋の破断が直線的に進行せず、側端部に到達するよりも前に袋の破断が第1端部または第2端部で途絶えてしまった。これに対して、第2方向D2における第1基材層の引張強度が、第1方向D1における第1基材層の引張強度の2.5倍以上である実施例1及び実施例2においては、袋の破断が第2方向D2に沿って直線的に進行し、一対の側端部間に広がる開口部を袋に形成することができた。
Figure 0007125662000001
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 袋
11 表面
12 裏面
13 第1端部
131 第1端部シール部
14 第2端部
141 第2端部シール部
15 側端部
17 合掌部
171 合掌部シール部
172 先端部
173 基部
20 易破断部
20a 第1易破断部
20b 第2易破断部
201 部分貫通部
202 壁面
23 開封開始部
23a 切り込み
30 包装材料
31 第1基材層
32 シーラント層
34 第1接着層
35 第2基材層

Claims (3)

  1. 第1基材層及びシーラント層を含む包装材料により形成され、表面及び裏面を有する袋であって、
    第1端部と、
    前記第1端部と第1方向において対向する第2端部と、
    前記第1端部から前記第2端部まで前記第1方向に沿って延び、前記表面側において前記包装材料が重ねられた合掌部と、
    前記第1端部、前記第2端部及び前記合掌部において前記包装材料の内面同士を接合するシール部と、
    前記表面及び前記合掌部に設けられ、前記合掌部の基部を跨ぐよう広がる易破断部と、を備え、
    前記第1方向に直交する第2方向における前記第1基材層の引張強度が、前記第1方向における前記第1基材層の引張強度の4.71倍以上であり、
    前記合掌部のうち、前記第2方向に沿って見た場合に前記易破断部と重なる位置に、前記合掌部の先端部から前記第2方向に沿って延びる、複数の切り欠き又は複数の切り込みを少なくとも含む開封開始部が設けられ、
    前記易破断部は、少なくとも前記第1基材層を貫通するとともに前記シーラント層を貫通しない複数の部分貫通部を有し、
    前記包装材料は、前記第1基材層よりも前記袋の外面側に位置し、紙を含む第2基材層と、前記第1基材層と前記シーラント層との間に位置する第1接着層と、前記第1基材層と前記第2基材層との間に位置する第2接着層とを更に含み、
    前記易破断部の前記部分貫通部は、少なくとも前記第1基材層及び前記第2基材層を貫通するとともに前記シーラント層を貫通しないよう構成され、
    前記部分貫通部の壁面において、前記第2基材層が、前記第1基材層よりも前記部分貫通部の中心側に位置するとともに、少なくとも前 記第2接着層の端面を覆っている、袋。
  2. 前記部分貫通部の断面積が、前記第2基材層側から前記第1基材層側へ向かうにつれて増加している、請求項に記載の袋。
  3. 前記易破断部は、前記第1端部から前記第2端部まで前記第1方向に沿って延びる、請求項1または2に記載の袋。
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