JP7118544B2 - シーラー塗料組成物 - Google Patents
シーラー塗料組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7118544B2 JP7118544B2 JP2018171323A JP2018171323A JP7118544B2 JP 7118544 B2 JP7118544 B2 JP 7118544B2 JP 2018171323 A JP2018171323 A JP 2018171323A JP 2018171323 A JP2018171323 A JP 2018171323A JP 7118544 B2 JP7118544 B2 JP 7118544B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- coating composition
- resin
- hydrolyzable
- epoxy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Description
項1.
樹脂(A)、硬化剤(B)及びシランオリゴマー(C)を含むシーラー塗料組成物であって、
前記樹脂(A)が、1分子中にエポキシ基を少なくとも2個有するエポキシ樹脂(a)と、カルボキシル基含有アクリル樹脂(b-1)又は重合性不飽和モノマー(b-2)と、二塩基酸(c)とを反応させて得られる、二塩基酸で変性されたアクリル変性エポキシ樹脂(A1-1)であり、
上記シランオリゴマー(C)が、重量平均分子量が350以上であり、加水分解性シリル基を含む化合物である、シーラー塗料組成物。
項2.
前記樹脂(A)及び前記硬化剤(B)の合計固形分含有量が、前記シーラー塗料組成物の全固形分質量を基準として10~70質量%である項1に記載のシーラー塗料組成物。
項3.
前記硬化剤(B)がケチミン化合物である項1又は2に記載のシーラー塗料組成物。
項4.
前記シランオリゴマー(C)が加水分解性シリル基と加水分解性シリル基以外の有機基とを含む項1~3のいずれか1項記載のコーティング組成物。
項5.
前記有機基が、エポキシ基、アミノ基及びメルカプト基から選ばれる少なくとも1種の有機基である項4に記載のシーラー塗料組成物。
項6.
前記シランオリゴマー(C)が、下記一般式(I)で表される加水分解性シランの加水分解縮合物(a1)、及び/又は、該加水分解性シランと下記一般式(II)で表される加水分解性シランとの混合物の加水分解縮合物(a2)である項1~5のいずれか1項に記載のコーティング組成物
項7.
顔料(D)をさらに含む項1~6のいずれか1項に記載のシーラー塗料組成物。
項8.
基材に項1~7のいずれか1項に記載のシーラー塗料組成物を塗装する段階を含んでなる塗装方法。
項9.
前記基材が窯業基材である項8に記載の塗装方法。
項10.
前記窯業基材が無機コーティングによって表面処理された窯業基材である項9に記載の塗装方法。
項11.
前記無機コーティングが光触媒系の無機コーティングである項10に記載の塗装方法。
[式(I)中、R1はエポキシ基、アミノ基、及びメルカプト基から選ばれる少なくとも1つの有機基であり、Xは同一又は異なっても良い加水分解性基、aは1~3の整数を示す]、
[式(II)中、R2はエポキシ基、アミノ基、及びメルカプト基を有さない有機基であり、Xは同一又は異なっても良い加水分解性基、aは0~3の整数を示す]。
項11.
顔料(D)をさらに含む請求項1~10のいずれか1項に記載のシーラー塗料組成物。
項12.
基材に項1~11のいずれか1項に記載のシーラー塗料組成物を塗装する段階を含んでなる塗装方法。
項13.
前記基材が窯業基材である項12に記載の塗装方法。
項14.
前記窯業基材が無機コーティングによって表面処理された窯業基材である項13に記載の塗装方法。
項15.
前記無機コーティングが親水性あるいは疎水性の無機コーティング、及び光触媒系の無機コーティングである項14に記載の塗装方法。
本発明において使用される樹脂(A)は、従来既知のものを適宜使用できるが、なかでも、付着性の観点から、樹脂(A)としてはエポキシ樹脂(A1)を使用することが好ましい。
であることが適している。
試料をクロロホルムおよび酢酸で溶解し、その溶解液に、臭化テトラエチルアンモニウム100gを酢酸400mlに溶解した溶液を10ml加え、クリスタルバイオレットを指示薬として過塩素酸酢酸溶液で滴定し、下記式により算出する。
エポキシ当量(g/eq)=1000×m/(C×V)
m:試料固形分質量(g)、
C:滴定液の過塩素酸酢酸の濃度、
V:滴定量。
本発明において使用される硬化剤(B)は、前記樹脂(A)と反応し硬化する化合物であれば特に制限なく使用することができる。
本発明において使用されるシランオリゴマー(C)は、シロキサン結合(-OSiO-)を1分子内に2個以上有する化合物であり、重量平均分子量が350以上、好ましくは500~30000、好ましくは650~20000の範囲内であり、加水分解性シリル基を含む化合物である。
[式(I)中、R1はエポキシ基、アミノ基及びメルカプト基から選ばれる少なくとも1つの有機基であり、Xは同一又は異なっても良い加水分解性基、aは1~3の整数を示す]、
[式(II)中、R2はエポキシ基、アミノ基及びメルカプト基を有さない有機基であり、Xは同一又は異なっても良い加水分解性基、aは0~3の整数を示す]。
N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(ビニルベンジル)-2-アミノエチル-3-アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩などのアミノ基含有加水分解性シラン;3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト基含有加水分解性シラン;が挙げられる。
本発明のシーラー塗料組成物は、下地隠蔽性の点から、前記成分(A)~(C)に加えてさらに顔料(D)を含んでも良い。
本発明のシーラー塗料組成物は、1液型組成物としても2液型組成物としてもよく、2液型組成物とする場合には、一般に成分(A)及び(C)を含有する主剤と、成分(B)を含有する硬化剤とを、塗装直前に混合して使用に供される。また、本発明の上記組成によって、塗装時の固形分を15~70%、好ましくは20~65%とすることが可能である。
本発明のシーラー塗料組成物を塗装すべき被塗面としては、特に制限されるものではなく、所望により下地処理された金属素材(鉄板、亜鉛めっき、ステンレス、アルミニウム等)、アルカリ性を有する基材(コンクリート、石材、モルタル、スレート、スレート瓦)等、窯業系基材、プラスチック、木材等、並びにそれら基材面上の旧塗膜面を挙げることができる。
製造例1
ミネラルスピリット100部および「エピクロンHP-820」(商品名、DIC社製、4-t-ブチルカテコールとエピクロルヒドリンとの誘導体、エポキシ当量225、重量平均分子量450)588部を窒素気流下で135℃に加熱し、下記のビニルモノマーおよび重合開始剤の混合物を2時間で滴下し、滴下後1時間熟成した。
2-エチルヘキシルアクリレート 72部
スチレン 336部
t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート 13部、
次いでミネラルスピリット100部、「ハリダイマー200」(商品名、ハリマ化成社製、ダイマー酸、酸価192)168部およびテトラブチルアンモニウムブロマイド1.2部を仕込み135℃に加熱し、約1時間反応を行った。さらにサリチル酸24部を仕込み、約1時間反応を行い、樹脂酸価が1mgKOH/g以下になったところでミネラルスピリット587部を添加し、アクリル変性エポキシ樹脂溶液(A-1)を得た。該樹脂溶液は、加熱残分60%、固形分当たりのエポキシ当量は690、重量平均分子量は25,000であった。
「スワゾール310」(商品名、コスモ石油株式会社製、沸点149~177℃)87部、「jER828」(商品名、ジャパンエポキシレジン社製、エポキシ当量185のビスフェノールA型エポキシ樹脂)210部および「ハリダイマー200」90部を窒素気流下で135℃に加熱し、下記のビニルモノマーおよび重合開始剤の混合物を2時間で滴下し、滴下後1時間熟成した。
2-エチルヘキシルアクリレート 45部
2-エチルヘキシルメタクリレート 45部
スチレン 204部
t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート 18部、
次いでテトラブチルアンモニウムブロマイド0.6部を仕込み、約2時間反応を行った。さらにサリチル酸12部を仕込み、約1時間反応を行い、樹脂酸価が1mgKOH/g以下になったところで「スワゾール310」303部を添加し、アクリル変性エポキシ樹脂溶液(A-2)を得た。該樹脂溶液は、加熱残分60%、固形分当たりのエポキシ当量は940、重量平均分子量は30,000であった。
反応容器に、「jER828」112.5部、「バーサダイム216」(商品名、ヘンケル白水(株)製品、ダイマー酸、酸価195)37.5部およびテトラエチルアンモニウムブロマイド0.03部を仕込み、窒素気流下で130℃に加熱し、約3時間反応を行ないエポキシエステル樹脂を得た。得られたエポキシエステル樹脂のエポキシ当量は323であった。次いで、カルボキシル基含有アクリル樹脂溶液(*注)250部およびテトラエチルアンモニウムブロマイド0.06部を仕込み、120℃に加熱して約2時間反応を行ない、樹脂酸価が0.3mgKOH/g以下になったところでミネラルスピリット100部を添加し、アクリル変性エポキシ樹脂溶液(A-3)を得た。得られたアクリル変性エポキシ樹脂溶液(A-3)の加熱残分は61%、固形分あたりのエポキシ当量は803、重量平均分子量は20,000であった。
(*注)カルボキシル基含有アクリル樹脂溶液
加熱装置、撹拌機、温度計、還流冷却管、窒素ガス導入装置および滴下ロートを備えた4ツ口フラスコにミネラルスピリット704部を仕込み、窒素ガスを導入しながら加熱撹拌し、130℃になったところで下記組成の混合物を3時間にわたって均一に滴下し、滴下後2時間熟成後得た樹脂溶液。
製造例4
温度計、撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を取り付けたセパラブルフラスコに、「KBM-403」(商品名、信越化学工業社製、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、分子量236.34)236部(1.0mol)、「KBE-04」(商品名、信越化学工業株式会社、テトラエトキシシラン、分子量208)364部(1.75mol)及びメタノール32部(1.0mol)を入れ、室温下混合撹拌した。次に撹拌しながら0.05N塩酸水10部を30分かけて滴下し、さらに30分間撹拌した。その後、マントルヒーターを用いて75℃まで昇温させ、副生したメタノールも同時に除去しながら2時間還流させた。室温まで冷却後、ろ過を行い、エポキシ基を有するシランオリゴマー(C-1)を作成した。生成物(C-1)について120℃で1時間加熱した結果、加熱残分(有効成分)は72%であった。また、重量平均分子量は1000、エポキシ当量は560g/eqであった。
温度計、撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を取り付けたセパラブルフラスコに、「KBM-403」236部(1.0mol)とメタノール32部(1.0mol)を入れ、室温下混合撹拌した。次に撹拌しながら0.05N塩酸水10部を30分かけて滴下し、さらに30分間撹拌した。その後、マントルヒーターを用いて75℃まで昇温させ、副生したメタノールも同時に除去しながら2時間還流させた。室温まで冷却後、ろ過を行い、エポキシ基を有するシランオリゴマー(C-2)を作成した。生成物(C-2)について120℃で1時間加熱した結果、加熱残分(有効成分)は80%であった。また、重量平均分子量は1,100、エポキシ当量は200g/eqであった。
温度計、撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を取り付けたセパラブルフラスコに、「KBM-403」236部(1.0mol)、「KBM-13」(商品名、信越化学工業株式会社、メチルトリメトキシシラン、分子量136.22)27部(0.2mol)及びメタノール32部(1.0mol)を入れ、室温下混合撹拌した。次に撹拌しながら0.05N塩酸水10部を30分かけて滴下し、さらに30分間撹拌した。その後、マントルヒーターを用いて75℃まで昇温させ、副生したメタノールも同時に除去しながら2時間還流させた。室温まで冷却後、ろ過を行い、エポキシ基を有するシランオリゴマー(C-3)を作成した。生成物(C-3)について120℃で1時間加熱した結果、加熱残分(有効成分)は72%であった。また、重量平均分子量は1,000、エポキシ当量は230g/eqであった。
温度計、撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を取り付けたセパラブルフラスコに、「KBE-402」(商品名、信越化学工業社製、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、分子量248)248部(1.0mol)、「KBE-04」354部(1.7mol)及びメタノール32部(1.0mol)を入れ、室温下混合撹拌した。次に撹拌しながら0.05N塩酸水10部を30分かけて滴下し、さらに30分間撹拌した。その後、マントルヒーターを用いて75℃まで昇温させ、副生したメタノールも同時に除去しながら2時間還流させた。室温まで冷却後、ろ過を行い、エポキシ基を有するシランオリゴマー(C-4)を作成した。生成物(C-4)について120℃で1時間加熱した結果、加熱残分(有効成分)は72%であった。また、重量平均分子量は1000、エポキシ当量は560g/eqであった。
温度計、撹拌機、還流冷却器及び窒素導入管を取り付けたセパラブルフラスコに、「KBE-903」(商品名、信越化学工業株式会社、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、分子量221)221部(1.0mol)、「KBE-04」390部(1.88mol)及びメタノール32部(1.0mol)を入れ、室温下混合撹拌した。次に撹拌しながら0.05N塩酸水10部を30分かけて滴下し、さらに30分間撹拌した。その後、マントルヒーターを用いて75℃まで昇温させ、副生したメタノールも同時に除去しながら2時間還流させた。室温まで冷却後、ろ過を行い、アミノ基を有するシランオリゴマー(C-5)を作成した。生成物(C-5)について120℃で1時間加熱した結果、加熱残分(有効成分)は72%であった。また、重量平均分子量は1000、活性水素当量は280g/eqであった。
実施例1
攪拌混合容器に、樹脂(A-1)を90部(固形分)、アルコキシシラン縮合物(C-1)を6部(固形分)、酸化チタンを30部(固形分)、炭酸カルシウム36部(固形分)、ミネラルスピリッツを20部、「スワゾール1000」(商品名、コスモ石油社製、芳香族炭化水素系溶剤)を17部となるように添加して攪拌混合し、主剤を得た。該主剤に、硬化剤(B-1)10部を使用直前に混合し、シーラー塗料組成物を得た。
硬化剤(B-1):ノルボルネンジアミンのメチルイソブチルケトンによるケチミン化物、活性水素当量83。
実施例1において、表1の配合組成とする以外は実施例1と同様の操作で各シーラー塗料組成物を得た。
ハリポールEP-450:アルキルフェノール変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の固形分60%有機溶剤溶液、商品名、ハリマ化成グループ社製、エポキシ当量:700、
硬化剤(B-2):「ラッカマイドB2201-70ES」商品名、DIC社製、ポリアミド系ポリアミン、活性水素当量:126、
硬化剤(B-3):「ガスカミン240」商品名、三菱ガス化学社製、メタキシリレンジアミンとスチレンの反応性生物、活性水素当量:103、
硬化剤(B-4):「SUNMIDE CX-105」商品名、エアープロダクツジャパン社製、フェナルカミン、活性水素当量:130。
被塗物1
疎水性無機サイディングとして、「エクセレージセラ15サンドフェスタ」(商品名、KMEW社製)を用いた。
被塗物2
親水性無機サイディングとして、「エクセレージ光セラ16プレーンストライプ」(商品名、KMEW社製、サイディング材に無機塗料組成物及び光触媒コーティング材を塗布して得られた複層塗膜を最表面に有する窯業基材)を用いた。
被塗物3
汎用サイディングとして、「グランスペック60」(商品名、ニチハ製、サイディング材に有機塗料組成物を塗布して得られた塗膜を最表面に有する窯業基材)を用いた。
被塗物4
磁器タイルとして、「SGR-100」(商品名、DANTO社製)を用いた。
被塗物5
FRPとして、「ガラス繊維強化プラスチックシート」(商品名、パルテック社製、ガラス繊維強化プラスチックテストパネル)を用いた。
被塗物6
スレートとして「スレートボード」(商品名、パルテック社製、スレートテストパネル)を用いた。
被塗物7
カイナーフッソとして、アルミ基材に「フッカロン」(商品名、関西ペイント社製、フッ化ビニリデンタイプフッ素樹脂塗料)を塗布して得られた塗膜を最表面に有する窯業基材を用いた。
被塗物8
旧塗膜として、以下の試験片を用いた。
「ボンデ鋼板」(商品名、パルテック社製、電気亜鉛めっき鋼板)上に、「スーパーザウルスIIグレー」(商品名、関西ペイント社製、建築用ターペン可溶変性エポキシ樹脂系下塗塗料)を、刷毛を用いて塗布量が100g/m2となるように塗装し、室温にて24時間乾燥させることで塗膜を形成した。次いで、「セラMレタン白」(商品名、関西ペイント社製、低汚染形セラミック変性ターペン可溶ウレタン樹脂塗料)を、刷毛を用いて、塗布量が100g/m2となるように塗装し、室温にて4時間乾燥させた後、同製品を、刷毛を用いて、塗布量が100g/m2となるように塗装し、塗り重ね、室温にて7日間乾燥することで塗膜を得た。この塗膜をJIS K 5600-7-7に規定するキセノンランプ法の方法1、サイクルAにより300時間照射したもの。
被塗物1~8上に、前記実施例で得たシーラー塗料組成物を、温度5℃、相対湿度50%の条件下で刷毛を用いて、塗布量が100g/m2となるように塗装し、24時間放置し、シーラー塗膜を形成した。次いで、「セラMレタン白」を、刷毛を用いて、塗布量が100g/m2となるように塗装し、温度5℃、湿度50%にて24時間乾燥させた後、同製品を、刷毛を用いて、塗布量が100g/m2となるように塗装し、温度5℃、相対湿度50%にて7日間乾燥することで評価用試験板を得た。
上記のようにして得られた各試験板について塗膜の性能を評価し、表1にその結果を示した。
各試験板を23℃の水に7日間浸漬して引き上げた。2時間経過後にナイフを用いて試験板の素地に達するようにクロスカット傷を入れ、粘着テープを貼り付けて、急激に剥離し、付着性を下記基準で評価した。
◎:剥離がない
○:剥離率5%未満
△:剥離率5%以上15%未満
×:剥離率15%以上35%未満1:剥離率35%以上。
Claims (11)
- 樹脂(A)、硬化剤(B)及びシランオリゴマー(C)を含むシーラー塗料組成物であって、
前記樹脂(A)が、1分子中にエポキシ基を少なくとも2個有するエポキシ樹脂(a)と、カルボキシル基含有アクリル樹脂(b-1)又は重合性不飽和モノマー(b-2)と、二塩基酸(c)とを反応させて得られる、二塩基酸で変性されたアクリル変性エポキシ樹脂(A1-1)であり、
上記シランオリゴマー(C)が、重量平均分子量が350以上であり、加水分解性シリル基を含む化合物である、シーラー塗料組成物。 - 前記樹脂(A)及び前記硬化剤(B)の合計固形分含有量が、前記シーラー塗料組成物の全固形分質量を基準として10~70質量%である請求項1に記載のシーラー塗料組成物。
- 前記硬化剤(B)がケチミン化合物である請求項1又は2に記載のシーラー塗料組成物。
- 前記シランオリゴマー(C)が加水分解性シリル基と加水分解性シリル基以外の有機基とを含む請求項1~3のいずれか1項記載のコーティング組成物。
- 前記有機基が、エポキシ基、アミノ基及びメルカプト基から選ばれる少なくとも1種の有機基である請求項4に記載のシーラー塗料組成物。
- 顔料(D)をさらに含む請求項1~6のいずれか1項に記載のシーラー塗料組成物。
- 基材に請求項1~7のいずれか1項に記載のシーラー塗料組成物を塗装する段階を含んでなる塗装方法。
- 前記基材が窯業基材である請求項8に記載の塗装方法。
- 前記窯業基材が無機コーティングによって表面処理された窯業基材である請求項9に記載の塗装方法。
- 前記無機コーティングが光触媒系の無機コーティングである請求項10に記載の塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018171323A JP7118544B2 (ja) | 2018-09-13 | 2018-09-13 | シーラー塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018171323A JP7118544B2 (ja) | 2018-09-13 | 2018-09-13 | シーラー塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020041096A JP2020041096A (ja) | 2020-03-19 |
JP7118544B2 true JP7118544B2 (ja) | 2022-08-16 |
Family
ID=69797578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018171323A Active JP7118544B2 (ja) | 2018-09-13 | 2018-09-13 | シーラー塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7118544B2 (ja) |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000136321A (ja) | 1998-11-04 | 2000-05-16 | Kansai Paint Co Ltd | シ−ラント用プライマ− |
JP2002226770A (ja) | 2001-02-02 | 2002-08-14 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | コーティング剤組成物、コーティング剤硬化膜およびその製造方法 |
JP2003246838A (ja) | 2002-02-27 | 2003-09-05 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | エポキシ樹脂組成物、電子材料用樹脂組成物、電子材料用樹脂、コーティング剤およびコーティング剤硬化膜の製造方法 |
JP2003327912A (ja) | 2002-05-07 | 2003-11-19 | Chugoku Marine Paints Ltd | 船舶用プライマー防汚塗料組成物、船舶用複合防汚塗膜、該複合防汚塗膜の形成方法、該複合防汚塗膜で被覆された船舶および船舶外板の防汚方法 |
JP2004231954A (ja) | 2003-01-09 | 2004-08-19 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | プライマー組成物 |
JP2004292697A (ja) | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Atomix Co Ltd | エポキシ樹脂硬化剤用添加剤、エポキシ樹脂硬化剤およびプライマー組成物、並びに該プライマー組成物を用いた塗装方法 |
JP2006307050A (ja) | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Dainippon Toryo Co Ltd | 一液型下塗塗料組成物及び塗装方法 |
JP2009040874A (ja) | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Kaneka Corp | 硬化性組成物を用いた塗装方法および塗装物 |
JP2014012748A (ja) | 2012-07-03 | 2014-01-23 | Kansai Paint Co Ltd | 耐汚染メタリック塗料組成物 |
JP2014227427A (ja) | 2013-05-17 | 2014-12-08 | 株式会社カネカ | 硬化性組成物 |
JP2016003243A (ja) | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 日本ペイント株式会社 | シーラー塗料組成物 |
JP2018518547A (ja) | 2015-04-13 | 2018-07-12 | モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド | メルカプト官能性ケイ素化合物含有反応性組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10279831A (ja) * | 1997-04-08 | 1998-10-20 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | コンクリート用プライマー組成物 |
-
2018
- 2018-09-13 JP JP2018171323A patent/JP7118544B2/ja active Active
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000136321A (ja) | 1998-11-04 | 2000-05-16 | Kansai Paint Co Ltd | シ−ラント用プライマ− |
JP2002226770A (ja) | 2001-02-02 | 2002-08-14 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | コーティング剤組成物、コーティング剤硬化膜およびその製造方法 |
JP2003246838A (ja) | 2002-02-27 | 2003-09-05 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | エポキシ樹脂組成物、電子材料用樹脂組成物、電子材料用樹脂、コーティング剤およびコーティング剤硬化膜の製造方法 |
JP2003327912A (ja) | 2002-05-07 | 2003-11-19 | Chugoku Marine Paints Ltd | 船舶用プライマー防汚塗料組成物、船舶用複合防汚塗膜、該複合防汚塗膜の形成方法、該複合防汚塗膜で被覆された船舶および船舶外板の防汚方法 |
JP2004231954A (ja) | 2003-01-09 | 2004-08-19 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | プライマー組成物 |
JP2004292697A (ja) | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Atomix Co Ltd | エポキシ樹脂硬化剤用添加剤、エポキシ樹脂硬化剤およびプライマー組成物、並びに該プライマー組成物を用いた塗装方法 |
JP2006307050A (ja) | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Dainippon Toryo Co Ltd | 一液型下塗塗料組成物及び塗装方法 |
JP2009040874A (ja) | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Kaneka Corp | 硬化性組成物を用いた塗装方法および塗装物 |
JP2014012748A (ja) | 2012-07-03 | 2014-01-23 | Kansai Paint Co Ltd | 耐汚染メタリック塗料組成物 |
JP2014227427A (ja) | 2013-05-17 | 2014-12-08 | 株式会社カネカ | 硬化性組成物 |
JP2016003243A (ja) | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 日本ペイント株式会社 | シーラー塗料組成物 |
JP2018518547A (ja) | 2015-04-13 | 2018-07-12 | モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド | メルカプト官能性ケイ素化合物含有反応性組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020041096A (ja) | 2020-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4336767B2 (ja) | エラストマー変性エポキシシロキサン組成物 | |
CN109689724B (zh) | 涂料 | |
EP1086974A1 (en) | Addition-crosslinkable epoxy-functional organopolysiloxane polymer and coating composition | |
WO2001060920A1 (fr) | Dispersion aqueuse, son procede de production et substances revetues | |
JP2002012818A (ja) | コーティング組成物 | |
WO2004033570A1 (en) | Anti-corrosion composition | |
JP4293472B2 (ja) | コーティング用組成物 | |
JP5117723B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物及びエポキシ−ポリシロキサン塗料組成物 | |
JP7118544B2 (ja) | シーラー塗料組成物 | |
JP5037025B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物及びエポキシ−ポリシロキサン塗料組成物 | |
JP6293911B2 (ja) | 脂環式樹脂、それを得る方法、および高い耐性のコーティングにおけるその用途 | |
JP4615641B2 (ja) | コーティング用組成物の製造方法 | |
JP5721199B1 (ja) | シーラー塗料組成物 | |
JP6718193B2 (ja) | 常温乾燥型塗料組成物 | |
JP2021042362A (ja) | 硬化剤、及び水性被覆材 | |
JPS6143108B2 (ja) | ||
JP4998935B2 (ja) | 塗料組成物 | |
JP3030954B2 (ja) | コーティング用組成物 | |
JP2011006613A (ja) | 硬化性樹脂組成物およびハードコートフィルムまたはシート | |
US20220162454A1 (en) | Coatings | |
JPS63264174A (ja) | 耐久性に優れた溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法 | |
JPS637584B2 (ja) | ||
JP2002317118A (ja) | 硬化性樹脂組成物、塗料および塗装物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210416 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220225 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220421 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220802 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7118544 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |