JP7114277B2 - パターン形成装置及び物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パターン形成装置及び物品の製造方法に関する。
フォトリソグラフィ技術を用いて半導体素子や液晶表示素子等のデバイスを製造する際に、マスクのパターンを投影光学系によって基板に投影してパターンを転写する露光装置が使用されている。
近年では、メモリやロジックなどのICチップだけではなく、貫通ヴィア工程を用いた積層デバイス、例えば、MEMSやCMOSイメージセンサなどの素子を製造するために露光装置が使用されている。
また、露光装置では、シリコンウエハ等の基板の裏面側(チャックにより吸着される面側)に形成されたアライメントマークに基づいて、基板の表面側を露光する露光工程が行われる。露光工程は、例えば、基板の表面側から貫通ヴィアを形成し、基板の裏面側の回路と導通させるために必要となる。このように、基板の裏面側に形成されたアライメントマークの検出(以下、「裏面アライメント」と称する)が求められている。
特許文献1は、裏面アライメントを実行するために、基板の裏面側にアライメントマーク検出用の光学系を配置したリソグラフィ装置を開示している。特許文献1には、基板ステージに設けられたアライメントマーク検出用の光学系を用いて、基板ステージ側からマークを観察し、マークの像を検出することが記載されている。
特開2002-280299号公報
特許文献1のように、基板ステージにアライメントマーク検出用の光学系を構成した場合には、アライメントマーク検出用の光学系の検出視野の位置によって、基板を露光するための露光光がアライメントマーク検出用の光学系に入射することがある。
ここで、アライメントマーク検出用の光学系に含まれる光学部材に露光光が照射されると、光学部材の色つきや透過率の低下等の光学特性の変化が生じ得る。アライメントマーク検出用の光学系の光学特性が変化すると、アライメントマークを用いた位置合わせ制御に要する時間が増大し、デバイス製造の生産性の低下を招くおそれがある。また、アライメントマークの検出精度の低下に伴う位置合わせ精度の低下を招くおそれもある。
そこで、本発明は、基板に設けられたアライメントマークを基板の吸着面側から検出するための光学系における光学特性の変化を低減することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一側面としてのパターン形成装置は、基板上にパターンを形成するパターン形成装置であって、前記基板を保持する保持部と、前記保持部の内部に設けられた光学系であって、前記保持部によって保持された基板に設けられたアライメントマークを前記基板の保持面側から検出するための第1光学系と、前記第1光学系を介して像面に形成された前記アライメントマークの像を検出する検出部と、前記基板上にパターンを形成するためのパターン形成光を照射する第2光学系と、を有し、前記第1光学系は、前記第2光学系から照射され前記第1光学系に入射された記パターン形成光と、前記検出部から照射され前記第1光学系に入射された前記アライメントマークを検出するためのアライメントマーク検出光とを分離する分離素子を含み、前記分離素子は、前記分離素子を通過した後に前記第1光学系の光学素子に入射する前記パターン形成光の光量を低減する、ことを特徴とする。
また、本発明における物品の製造方法は、保持された基板に設けられたアライメントマークを前記基板の保持面側から検出することにより前記基板の位置合わせを行う位置合わせ工程と、前記位置合わせが行われた基板に対してパターンを形成するパターン形成工程と、前記パターンが形成された基板を加工することによって物品を製造する製造工程とを含む物品の製造方法であって、前記位置合わせ工程において、前記基板上にパターンを形成するためのパターン形成光と前記アライメントマークを検出するためのアライメントマーク検出光を波長分離する波長分離素子を通った前記アライメントマーク検出光を用いて、前記アライメントマークの検出を行うことを特徴とする。
本発明によれば、基板に設けられたアライメントマークを基板の吸着面側から検出するための光学系における光学特性の変化を低減することができる。
露光装置の概略図である。 基板と基板ステージの平面図である。 基板アライメント検出系の概略図である。 光学系100の構成を説明するための図である。 基板とチャックの配置関係を説明するための図である。 実施例1における光学系100の構成を示す図である。 実施例2における光学系100の構成を示す図である。 実施例3における光学系100の構成を示す図である。 実施例4における光学系100の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態の一側面としての露光装置200の構成を示す概略図である。露光装置200は、パターンを基板上に形成するリソグラフィ装置(パターン形成装置)の一例である。露光装置200は、マスク(レチクル)1を保持するマスクステージ2と、基板102を保持する基板ステージ4と、マスクステージ2に保持されたマスク1を照明する照明光学系5とを有する。また、露光装置200は、マスク1のパターンの像を基板ステージ4上に保持された基板102に投影する投影光学系(第2光学系)6と、露光装置200の全体の動作を統括的に制御する制御部(コンピュータ)17とを有する。
露光装置200は、本実施形態では、マスク1と基板102とを走査方向に互いに同期走査しながら、マスク1のパターンを基板102に転写する走査型露光装置(スキャナー)である。但し、露光装置200は、マスク1を固定して、マスク1のパターンを基板102に投影する露光装置(ステッパー)であってもよい。
以下では、投影光学系6の光軸と一致する方向(光軸方向)をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でマスク1及び基板102の走査方向をY軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をX軸方向とする。また、X軸周り、Y軸周り及びZ軸周りのそれぞれの回転方向を、θX方向、θY方向及びθZ方向とする。
照明光学系5は、マスク1、具体的には、マスク上の所定の照明領域を、均一な照度分布の光(露光光)で照明する。一般的な露光光として波長領域が100nmから400nmの近紫外光が用いられる。例えば、超高圧水銀ランプのg線(波長約436nm)やi線(波長約365nm)、KrFエキシマレーザ(波長約248nm)、ArFエキシマレーザ(波長約143nm)、F2レーザ(波長約157nm)などが用いられる。また、より微細な半導体素子を製造するために、数nm~数百nmの極端紫外光(Extreme Ultra Violet:EUV光)を露光光として用いてもよい。以下、露光光をパターン形成光とも称する。
マスクステージ2は、投影光学系6の光軸に垂直な平面内、即ち、XY平面内で2次元移動可能に、且つ、θZ方向に回転可能に構成される。マスクステージ2は、リニアモータなどの駆動装置(不図示)によって1軸駆動又は6軸駆動される。
マスクステージ2には、ミラー7が配置されている。また、ミラー7に対向する位置には、レーザ干渉計9が配置されている。マスクステージ2の2次元方向の位置及び回転角はレーザ干渉計9によってリアルタイムで計測され、かかる計測結果は制御部17に出力される。制御部17は、レーザ干渉計9の計測結果に基づいてマスクステージ2の駆動装置を制御し、マスクステージ2に保持されたマスク1を位置決めする。
投影光学系6は、複数の光学素子を含み、マスク1のパターンを所定の投影倍率βで基板102に投影する。基板102には感光剤(レジスト)が塗布されており、マスク1のパターンの像が感光剤に投影されると、感光剤に潜像パターンが形成される。投影光学系6は、本実施形態では、投影倍率βとして、例えば、1/4又は1/5を有する縮小光学系である。
基板ステージ4は、基板を吸着して保持する基板保持装置としてのチャックを介して基板102を保持するZステージと、Zステージを支持するXYステージと、XYステージを支持するベースとを含む。基板ステージ4は、リニアモータなどの駆動装置によって駆動される。基板を吸着して保持するチャックは、基板ステージ4に対して着脱可能に設けられている。
基板ステージ4には、ミラー8が配置されている。また、ミラー8に対向する位置には、レーザ干渉計10及び12が配置されている。基板ステージ4のX軸方向、Y軸方向及びθZ方向の位置はレーザ干渉計10によってリアルタイムで計測され、かかる計測結果は制御部17に出力される。同様に、基板ステージ4のZ軸方向の位置、θX方向及びθY方向の位置はレーザ干渉計12によってリアルタイムに計測され、かかる計測結果は制御部17に出力される。制御部17は、レーザ干渉計10及び12の計測結果に基づいて基板ステージ4の駆動装置を制御し、基板ステージ4に保持された基板102を位置決めする。
マスクアライメント検出系13は、マスクステージ2の近傍に配置される。マスクアライメント検出系13は、投影光学系6を介して、マスクステージ2に保持されたマスク1の上のマスク基準マーク(不図示)と、基板ステージ4に配置されたステージ基準プレート11の上の基準マーク39とを検出する。
マスクアライメント検出系13は、基板102を実際に露光する際に用いられる光源と同一の光源を用いて、マスク1の上のマスク基準マークと、投影光学系6を介して基準マーク39とを照明する。また、マスクアライメント検出系13は、マスク基準マーク及び基準マーク39からの反射光を撮像素子(例えば、CCDカメラなどの光電変換素子)で検出する。かかる撮像素子からの検出信号に基づいて、マスク1と基板102との位置合わせ(アライメント)が行われる。この際、マスク1の上のマスク基準マークとステージ基準プレート11の上の基準マーク39との位置及びフォーカスを合わせることで、マスク1と基板102との相対的な位置関係(X、Y、Z)を合わせることができる。
マスクアライメント検出系14は、基板ステージ4に配置される。マスクアライメント検出系14は、透過型の検出系であって、基準マーク39が透過型のマークである場合に使用される。マスクアライメント検出系14は、基板102を実際に露光する際に用いられる光源と同一の光源を用いて、マスク1の上のマスク基準マーク及び基準マーク39を照明し、かかるマークからの透過光を光量センサで検出する。この際、基板ステージ4をX軸方向(又はY軸方向)及びZ軸方向に移動させながら、マスクアライメント検出系14は、基準マークを透過した透過光の光量を検出する。これにより、マスク1の上のマスク基準マークとステージ基準プレート11の上の基準マーク39との位置及びフォーカスを合わせることができる。このように、マスクアライメント検出系13、或いは、マスクアライメント検出系14のどちらを用いても、マスク1と基板102との相対的な位置関係(X、Y、Z)を合わせることができる。
ステージ基準プレート11は、その表面が基板102の表面とほぼ同じ高さになるように、基板ステージ4のコーナーに配置される。ステージ基準プレート11は、基板ステージ4の1つのコーナーに配置されていてもよいし、基板ステージ4の複数のコーナーに配置されていてもよい。
ステージ基準プレート11は、図2に示すように、マスクアライメント検出系13又は14によって検出される基準マーク39と、基板アライメント検出系16によって検出される基準マーク40とを有する。図2は、ウエハ3およびウエハステージ4をZ方向から見た平面図である。ステージ基準プレート11は、複数の基準マーク39や複数の基準マーク40を有していてもよい。また、基準マーク39と基準マーク40との位置関係(X軸方向及びY軸方向)は、所定の位置関係に設定されている(即ち、既知である)。なお、基準マーク39と基準マーク40とは、共通のマークであってもよい。なお、図2に示すように、ウエハ3の各ショット領域の間のスクライブラインにアライメント用のマークが形成されている。
フォーカス検出系15は、基板102の表面に光を投射する投射系と、基板102の表面で反射した光を受光する受光系とを含み、基板102のZ軸方向の位置を検出して、かかる検出結果を制御部17に出力する。制御部17は、フォーカス検出系15の検出結果に基づいて基板ステージ4を駆動する駆動装置を制御し、基板ステージ4に保持された基板102のZ軸方向の位置及び傾斜角を調整する。
基板アライメント検出系16は、マークを照明する照明系、かかるマークからの光によりマークの像を形成する結像系などの光学系を含む。基板アライメント検出系16は、各種マーク、例えば、基板102に形成されたアライメントマークやステージ基準プレート11の上の基準マーク40を検出し、かかる検出結果を制御部17に出力する。制御部17は、基板アライメント検出系16の検出結果に基づいて基板ステージ4を駆動する駆動装置を制御し、基板ステージ4に保持された基板102のX軸方向及びY軸方向の位置又はθZ方向の回転角度を調整する。
また、基板アライメント検出系16は、基板アライメント検出系用のフォーカス検出系(AF検出系)41を含む。AF検出系41は、フォーカス検出系15と同様に、基板102の表面に光を投射する投射系と、基板102の表面で反射した光を受光する受光系とを含む。フォーカス検出系15は、投影光学系6のフォーカス合わせに用いるのに対して、AF検出系41は、基板アライメント検出系16のフォーカス合わせに用いる。
基板側のマークを検出する検出系の構成は、一般的には、オフアクシスアライメント(OA)検出系と、TTL(Through the Lens Alignment)検出系の2つに大別される。OA検出系は、投影光学系を介さずに、基板に形成されたアライメントマークを光学的に検出する。TTL検出系は、投影光学系を介して、露光光の波長とは異なる波長の光(非露光光)を用いて基板に形成されたアライメントマークを検出する。基板アライメント検出系16は、本実施形態では、OA検出系であるが、アライメントの検出方式を限定するものではない。例えば、基板アライメント検出系16がTTL検出系である場合には、投影光学系6を介して、基板に形成されたアライメントマークを検出するが、基本的な構成は、OA検出系と同様である。
図3を参照して、基板アライメント検出系16について詳細に説明する。図3は、基板アライメント検出系16の具体的な構成を示す概略図である。基板アライメント検出系16は、各種マークを検出する検出部として機能する。例えば、基板アライメント検出系16は、基板102の表面に形成されたアライメントマーク(第1マーク)を検出し、基板102の裏面に形成されたアライメントマーク(第2マーク)も検出する。ここで、基板の裏面とは、基板を吸着して保持するチャックにより吸着される基板の吸着面側の面であり、基板の表面は基板の吸着面とは反対側の面であって、パターン形成用の感光剤が塗布される面である。また、後述のように、基板アライメント検出系16は、チャックに形成された基準マークを検出する。説明を簡単にするために、図3では、図2に示す基板102の表面側に形成されたアライメントマーク(以下、「表面側マーク」とする)19を基板アライメント検出系16が検出する場合を例に説明する。また、基板102は、Siウエハであるものとする。
光源20は、基板102を透過しない波長の光として可視光(例えば、波長領域400nm~800nmの光)、及び、基板102を透過する波長の光として赤外光(例えば、波長領域800nm~1500nmの光)を射出する。光源20からの光は、第1リレー光学系21、波長フィルタ板22及び第2リレー光学系23を通過して、基板アライメント検出系16の瞳面(物体面に対する光学的なフーリエ変換面)に位置する開口絞り24に到達する。
波長フィルタ板22には、透過させる光の波長帯域が互いに異なる複数のフィルタが配置され、制御部17の制御下において、複数のフィルタから1つのフィルタが選択されて基板アライメント検出系16の光路に配置される。本実施形態では、可視光を透過する可視光用のフィルタ及び赤外光を透過する赤外光用のフィルタが波長フィルタ板22に配置され、これらのフィルタを切り替えることで、可視光及び赤外光のいずれか一方の光でマークを照明する。なお、波長フィルタ板22は、新たなフィルタを追加することが可能な構成を有する。
開口絞り24として、互いに照明σ(開口径)が異なる複数の開口絞りが配置され、制御部17の制御下において、基板アライメント検出系16の光路に配置する開口絞りを切り替えることで、マークを照明する光の照明σを変更することができる。なお、開口絞り24として、新たな開口絞りを追加することが可能な構成を有する。
開口絞り24に到達した光は、第1照明系25及び第2照明系27を介して、偏光ビームスプリッター28に導かれる。偏光ビームスプリッター28に導かれた光のうち紙面に垂直なS偏光は、偏光ビームスプリッター28で反射され、NA絞り26及びλ/4板29を透過して円偏光に変換される。λ/4板29を透過した光は、対物レンズ30を通過して、基板102に形成された表面側マーク19を照明する。なお、NA絞り26は、制御部17の制御下において、絞り量を変えることでNAを変更することができる。
表面側マーク19からの反射光、回折光及び散乱光は、対物レンズ30を通過し、λ/4板29を透過して紙面に平行なP偏光に変換され、NA絞り26を介して、偏光ビームスプリッター28を透過する。偏光ビームスプリッター28を透過した光は、リレーレンズ31、第1結像系32、コマ収差調整用光学部材35及び第2結像系33を介して、光電変換素子(例えば、CCDなどのセンサ)34の上に表面側マーク19の像を形成する。光電変換素子34は、表面側マーク19の像を撮像(検出)して検出信号を取得する。また、光電変換素子34の上に基板の裏面に形成されたアライメントマークの像が形成される場合には、光電変換素子34は、かかるアライメントマークの像を撮像して検出信号を取得する。
基板アライメント検出系16が基板102に形成された表面側マーク19を検出する場合、表面側マーク19の上には、レジスト(透明層)が塗布(形成)されているため、単色光又は狭い波長帯域の光では干渉縞が発生してしまう。従って、光電変換素子34からの検出信号に干渉縞の信号が加算され、表面側マーク19を高精度に検出することができなくなる。そこで、一般的には、広帯域の波長の光を射出する光源を光源20として用いて、光電変換素子34からの検出信号に干渉縞の信号が加算されることを低減している。
処理部45は、光電変換素子34で撮像されたマークの像に基づいてマークの位置を求める処理を行う。但し、処理部45の機能は、制御部17又は外部の制御装置が有していてもよい。
以上、基板のアライメントマークの検出方法として、基板の表面側からマークを照明して検出する例を説明した。以下、基板の裏面側からマークを照明して検出する構成について説明する。
図4は、チャック101側からアライメントマーク103を検出するための光学系(第1光学系)100を示している。図4は、光学系100を含む構成の断面図である。光学系100は、基板102を吸着して保持するチャック101(保持部)の内部で位置が固定されており、チャック101と一体的に構成されている。アライメントマーク103は、基板102の裏面に設けられたり、基板102の表面と裏面の間に設けられる。
光学系100は、基板アライメント検出系16からの照明光(以下、アライメントマーク検出光と称する)を透過または反射するレンズ104、107、ミラー105、106、及び鏡筒等で構成されている。光学系100は、アライメントマーク検出光を用いて基板102のアライメントマーク103を照明し、基板102から離れた位置にある像面にアライメントマーク103の像を形成するリレー(結像)光学系である。
基板アライメント検出系16は、像面に形成されたアライメントマーク103の像を検出し、アライメントマーク103の位置を求める。なお、像面のZ方向高さは、設計で任意に変更することができる。そのため、基板の厚みとマーク位置によって変化する像面の高さの範囲がステージ4のZ方向駆動範囲内に収まるように設定できる。
アライメントマーク検出光の光源や光電変換素子は基板アライメント検出系16に設けられ、光学系100にはリレー光学系を構成することによって、チャック101の熱変形を抑え、軽量化を図っている。アライメントマーク検出光の波長は、800nm以上1500nm以下の近赤外光の波長とするのが望ましい。この波長領域の光はシリコンを透過する。
なお、基板102におけるアライメントマーク103の位置、つまり、チャック101による基板102の吸着面からアライメントマーク103までの距離が変わると、像面の位置が変わる。そのため、吸着面からアライメントマーク103までの距離に応じて、基板アライメント検出系16で検出できる焦点深度内に像面が入るように、ステージ4をZ方向へ移動させる。
本発明例では、マークの位置計測精度と光学系の大きさを考慮し、光学系100による検出(観察)視野はφ1mm程度であり、光学系100の倍率は1倍である。位置計測精度は500nm程度である。例えば、光学系100を倍率縮小系にすると、観察視野は拡大するが計測精度が悪化する。また、光学系100のレンズ径をさらに大きくすると観察視野は拡大するが、チャック101内のスペースの制約がある。
図5に、チャック101をZ方向からみた上面図を示す。なお、図5は、チャック101が基板102を吸着している状態を示す。チャック101には、点線で示す光学系100の他に、光学系100に対してX方向にずれた位置に光学系100´が設けられている。光学系100´は光学系100の構成と同じである。
図4に示す光学系100は、図5の断面Y-Y´における断面図を示している。光学系100は、その観察視野(検出視野)164内でアライメントマーク103を照明して、像面163にアライメントマーク103の像を形成する。また、基板102には、アライメントマーク103の他に、アライメントマーク103に対してX方向にずれた位置にアライメントマーク103´が設けられている。光学系100´は、その観察視野164´内でアライメントマーク103´を照明して、像面163´にアライメントマーク103´の像を形成する。これにより、光学系100と光学系100´を用いて、基板102のX、Y方向の位置、および、基板の中心位置に対するZ軸回りの回転角度(回転位置)θを計測することができる。
光学系100、100´の観察視野164、164´は、チャック101がずれずに基板ステージ4に配置されたときに、Y方向の位置が同じになるように配置されている。光学系100と光学系100´の構成(光路長)を同じにしているため、像面163、163´も、チャック101がずれずに基板ステージ4に配置されたときにY方向の位置が同じになるように配置されている。
チャック101は、基板ステージ4に対して着脱可能に設けられている。吸着すべき基板に応じて、又は、メンテナンスのために、チャック101が別のチャックへ交換される。光学系100の観察視野の像高(X、Y方向の位置)がチャック101に対して固定である。そのため、チャック101に吸着される基板102のショットレイアウトやアライメントマークの位置が変更になった場合、光学系100でアライメントマークを検出できない場合がある。
その場合、チャックを取り外し、チャックに対して光学系100の観察視野の位置が異なる新たなチャックへ交換する。つまり、チャック101に吸着される基板102のショットレイアウトやアライメントマークの位置に応じてチャックを交換し、光学系100の観察視野の像高を変更する。また、光学系100の汚損や損傷した時に光学系100が設けられたチャック101ごと容易に交換することができる。
露光装置200は、チャック101を搬入又は搬出するチャック交換機構(不図示)を有する。チャックを搬出する時は、基板ステージ4上で真空吸着されているチャックの吸着力をOFFにした後、チャック交換機構でチャックを持ち上げて、基板ステージ4から移動させる。また、チャックを搬入する時は、チャック交換機構で基板ステージ4上に移動させて、基板ステージ4上に突き出ている2本以上の位置決めピンにチャック側の位置決め穴を差し込んで、位置決めを行う。その後、チャックの吸着力をONにすることでチャックを基板ステージ4上に固定する。
なお、この際に、位置決めピンに対して、チャック側の位置決め穴を大きくしてすき間ができるようにしておくことで、チャック側の位置決め穴に基板ステージ4側の位置決めピンをはめ込むことが容易にできる。ただし、すき間を大きく取り過ぎると、基板ステージ4上においてチャックの位置決め誤差が大きくなり、例えば、チャックが大きくθ回転するなどして、光学系100の観察視野が所定の位置からずれてしまう。光学系100の観察視野が所定の位置からずれてしまうと、チャック101上に基板102を予め決められた位置に配置したとき、基板102のアライメントマーク103を検出することができないおそれがある。
そこで、本実施例では、図5に示すように、光学系100の検出視野の位置を測定するための基準マーク401、401´がチャック101上の所定の位置に固定して設けられている。基準マーク401は、チャック101上に固定されたマーク板410に設けられている。また、基準マーク401´は、チャック101上に固定されたマーク板410´に設けられている。基準マークは、X、Y方向の位置を測定するために、2次元的に特徴をもったマークが好ましい。例えば、田の字や、+の字のようなX、Y両方向に幅を持ったマーク等である。
基準マーク401と基準マーク401´の各位置は、チャック101の回転角度θをより高い精度で算出するために、チャック(基板配置領域)の中心位置(図5の1点鎖線の交点)からできるだけ離れた位置に設けるのがよい。図5では、チャック101のX方向の最外の縁付近に基準マーク401と基準マーク401´を配置した例を示している。また、基準マーク401、401´は、チャック101がずれずに基板ステージ4に配置されたときに、Y方向の位置が同じになるように配置されていてもよい。
続いて本発明の課題について詳しく説明する。図5に示したように、一般にアライメントマーク103の像面163は、基板102のエッジ付近に設定されるため、基板102の周辺領域のパターンを形成するときにおける露光光は光学系100に入射しやすい。アライメントマーク103の像面163を基板102のエッジから大きく離して設定することも考えられるが、この場合、光学系100が大型化してしまう。
光学系100が大型化すると、基板102を保持するチャック101や基板ステージ4の大型化を招くため、光学系100はできる限り小型のものであることが好ましい。
露光光が光学系100に入射したときに発生し得る課題について説明する。露光光としては、i線(波長約365nm)やKrFエキシマレーザ(波長約248nm)、ArFエキシマレーザ(波長約143nm)等が用いられている。このような波長領域の光が光学系100に入射すると、光学系100に含まれるレンズやプリズム等の光学部材のソラリゼーションや透過率の低下等を招くおそれがある。
アライメントマーク検出用の光学系100の光学特性が変化すると、アライメントマークを用いた位置合わせ制御に要する時間が増大し、デバイス製造の生産性の低下を招くおそれがある。また、アライメントマークの検出精度の低下に伴う位置合わせ精度の低下を招くおそれもある。
そこで、本発明では、光学系100に含まれ、光学特性が変化し得る光学部材に入射する露光光の光量を大幅に低減させるために、露光光とアライメントマーク検出光とを波長分離する波長分離素子を光学系100に設けている。なお、屈折率の高い硝材は、一般的にソラリゼーション等の光学特性の変化を起こしやすいことが知られている。一方、光学系100の大型化を抑制するためには、屈折率の高い硝材を用いた光学部材を用いることが好ましい。
一般に、波長400nmの光に対する屈折率が1.80以上の硝材は、露光光である近紫外光に対する耐性が低く、ソラリゼーション等の光学特性の変化を起こしやすい。そこで下記各実施例において、波長400nmの光に対する屈折率が1.80以上の硝材(硝子材料)を用いた光学部材を露光光から保護するために、ダイクロイックプリズム等の波長分離素子を光学系100に配置している。
以上説明したように、本発明では、光学系100の大型化を抑制するために屈折率の高い硝材を用いた光学部材を用いつつ、屈折率の高い硝材を用いた光学部材に対する露光光の照射量を低減させるための波長分離素子を光学系100に設けている。以下、本発明における各実施例の構成について詳細に説明する。
(実施例1)
図6は、実施例1における光学系100の構成を示す図である。図4と同一の部材については図4と同一の番号を付している。図6は基板102の周辺領域にパターンを形成するときにおける露光光の照射領域202とアライメントマーク検出光の照射領域201の関係を表している。露光光の照射領域202とアライメントマーク検出光の照射領域201が重なることは、光学系100に対して露光光が入射し得ることを示している。
実施例1では、露光光を吸収または反射し、アライメントマーク検出光を透過する光学特性を有する波長分離素子としてのダイクロイック膜(波長分離膜)をレンズ107´に蒸着させている。これにより、レンズ107´に入射される露光光の光量を大幅に低減することができる。このような構成は、ソラリゼーション等の光学特性の変化を起こしやすい材料である、波長400nmの光に対する屈折率が1.80以上の硝材(硝子材料)を用いてレンズ107´が構成される場合に特に効果的である。
また本実施例の構成を採用することにより、レンズ107´以外の光学素子に対する露光光の入射量を大幅に低減することができる。レンズ107´の少なくとも一部の領域にダイクロイック膜を蒸着させれば本発明の効果を得ることができるが、レンズ107´全面にダイクロイック膜を設けることが好ましい。
さらに、実施例1においては、基板102が配置されていない状態でチャック101に露光光が照射される場合を考慮して、レンズ104´にダイクロイック膜を設けている。ダイクロイック膜は、露光光を吸収または反射し、アライメントマーク検出光を透過する光学特性を有する。これにより、レンズ104´とレンズ107´の間に配置されたレンズ等の光学部材を露光光から保護することができる。
ダイクロイック膜をレンズに蒸着させる方法以外にも、露光光を吸収または反射し、アライメントマーク検出光を透過する光学特性を有するダイクロイックフィルター(波長分離フィルタ)を光学系100の光路中に配置しても良い。さらに、ダイクロイック膜を蒸着させたレンズを複数配置することで、波長分離効果を向上させることも可能である。
また、露光光が偏光特性を有する場合には、偏光板や偏光フィルタ301を光学系100の光路中に配置することで、光学特性が変化し得る光学部材に入射する露光光の照射量を大幅に低減させることができる。露光光が偏光特性を有しない場合は、偏光フィルタ301を設けなくてもよい。
(実施例2)
図7は、実施例2における光学系100の構成を示す図である。図6と同一の部材については図6と同一の番号を付している。
実施例2の光学系100は、実施例1の光学系100における反射ミラー106を、露光光を透過し、アライメントマーク検出光を反射するダイクロイックプリズム401に置き換えたものである。ダイクロイックプリズム401の面401aにおいて、露光光は透過され、アライメントマーク検出光は反射される。これにより、ダイクロイックプリズム401からアライメントマーク103に至るまでの光路中に配置された光学部材に入射する露光光の照射量を大幅に低減させることができる。
(実施例3)
図8は、実施例3における光学系100の構成を示す図である。図6と同一の部材については図6と同一の番号を付している。
実施例3の光学系100においては、露光光を吸収または反射し、アライメントマーク検出光を透過する光学特性を有する光学膜を設けたプリズム501、502が配置されている。プリズム501には、光学膜501aが設けられている。光学膜501aにより露光光を吸収または反射することで、プリズム501への露光光の入射量を低減することができる。このような構成は、ソラリゼーション等の光学特性の変化を起こしやすい材料である、波長400nmの光に対する屈折率が1.80以上の硝材(硝子材料)を用いてプリズム501が構成される場合に、特に効果的である。
プリズム502には、光学膜502aが設けられている。光学膜502aにより露光光を吸収または反射することで、プリズム502への露光光の入射量を低減することができる。チャック101上に基板102が配置されていない状態で露光光の照射が行われる場合には、露光光がプリズム502に入射することが考えられる。このような場合であっても、光学膜502aを設けることでプリズム502への露光光の入射量を低減することができる。
(実施例4)
図9は、実施例4における光学系100の構成を示す図である。図8と同一の部材については図8と同一の番号を付している。実施例4は、実施例3におけるプリズム502をダイクロイックプリズム601に変更したものである。図9は基板102´の中央領域にパターンを形成するときにおける露光光の照射領域202を表しており、露光光の照射領域202にアライメントマーク103が位置している。
本実施例では、基板102´の材質がガラス等の露光光を透過するものであることを想定している。このとき、基板102´を透過した露光光の光学系100への入射量が大きくなるため、本実施例では、アライメントマーク検出光を反射し、基板102´を透過した露光光を透過するダイクロイックプリズム601を配置している。面601aにおいて、アライメントマーク検出光は反射され、露光光は透過する。
基板102´を透過した露光光をダイクロイックプリズム601により透過させることで、基板102´を透過した露光光が光学系100に含まれる光学部材で反射されて基板102´上のレジストを感光してしまうリスクを低減することができる。
(その他の変形例)
基板は基板102に限定されることなく、基板の裏面、つまり、チャック101による基板102の吸着面312に対向する表面にアライメントマークが形成されていてもよい。なお、その場合には、光学系100によりアライメントマークを照明する光はシリコン等の基板を透過する必要が無いので、赤外波長でなくとも良い。
また、チャック101が適用される装置は露光装置に限定されるものではなく、描画装置やインプリント装置などのリソグラフィ装置にも適用することができる。ここで、描画装置は、荷電粒子線(電子線やイオンビームなど)で基板を描画するリソグラフィ装置であり、インプリント装置は、基板上のインプリント材(樹脂など)をモールドにより成形してパターンを基板に形成するリソグラフィ装置である。また、基板は、Siウエハに限定されるものではなく、SiC(シリコンカーバイド)、サファイア、ドーパントSi、ガラス基板などであってもよい。
(物品の製造方法)
次に、前述のリソグラフィ装置を利用した物品(半導体IC素子、液晶表示素子等)の製造方法を説明する。リソグラフィ装置として、各実施例として説明した光学系100を含むリソグラフィ装置が用いられる。
物品の製造方法としては、まずはじめに保持された基板に設けられたアライメントマークを基板の保持面側から検出することにより基板の位置合わせを行う位置合わせ工程が行われる。さらに、位置合わせが行われた基板に対してパターンを形成するパターン形成工程と、パターンが形成された基板を加工(現像、エッチングなど)する工程が行われる。
本物品の製造方法は、従来に比べて、物品の性能、品質、生産性及び生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。または、前述のリソグラフィ装置は、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)などの物品を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

Claims (26)

  1. 基板上にパターンを形成するパターン形成装置であって、
    前記基板を保持する保持部と、
    前記保持部の内部に設けられた光学系であって、前記保持部によって保持された基板に設けられたアライメントマークを前記基板の保持面側から検出するための第1光学系と、
    前記第1光学系を介して像面に形成された前記アライメントマークの像を検出する検出部と、
    前記基板上にパターンを形成するためのパターン形成光を照射する第2光学系と、を有し、
    前記第1光学系は、前記第2光学系から照射され前記第1光学系に入射された前記パターン形成光と、前記検出部から照射され前記第1光学系に入射された前記アライメントマークを検出するためのアライメントマーク検出光とを分離する分離素子を含み、
    前記分離素子は、前記分離素子を通過した後に前記第1光学系の光学素子に入射する前記パターン形成光の光量を低減する、
    ことを特徴とするパターン形成装置。
  2. 前記分離素子は、前記パターン形成光と前記アライメントマーク検出光との波長分離を行う波長分離素子であることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成装置。
  3. 前記波長分離素子は、前記パターン形成光を吸収または反射し、前記アライメントマーク検出光を透過することを特徴とする請求項2に記載のパターン形成装置。
  4. 前記波長分離素子は、前記アライメントマーク検出光を透過するレンズに設けられた波長分離膜であることを特徴とする請求項3に記載のパターン形成装置。
  5. 前記波長分離膜が設けられたレンズは、波長400nmの光に対する屈折率が1.80以上の硝子材料から構成されていることを特徴とする請求項4に記載のパターン形成装置。
  6. 前記波長分離素子は、前記アライメントマーク検出光を反射するプリズムに設けられた波長分離膜であることを特徴とする請求項3に記載のパターン形成装置。
  7. 前記波長分離膜が設けられたプリズムは、波長400nmの光に対する屈折率が1.80以上の硝子材料から構成されていることを特徴とする請求項6に記載のパターン形成装置。
  8. 前記波長分離素子は、前記アライメントマーク検出光の光路中に配置された波長分離フィルタであることを特徴とする請求項3に記載のパターン形成装置。
  9. 前記波長分離素子は、前記パターン形成光を透過し、前記アライメントマーク検出光を反射するダイクロイックプリズムであることを特徴とする請求項2に記載のパターン形成装置。
  10. 前記波長分離素子は、前記基板を透過した前記パターン形成光を透過し、前記アライメントマーク検出光を反射するダイクロイックプリズムであることを特徴とする請求項2に記載のパターン形成装置。
  11. 前記パターン形成光は紫外光であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のパターン形成装置。
  12. 前記紫外光は波長領域が100nmから400nmの近紫外光であることを特徴とする請求項11に記載のパターン形成装置。
  13. 前記アライメントマーク検出光は、波長領域が800nmから1500nmの近赤外光であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のパターン形成装置。
  14. 前記検出部は、前記アライメントマークの像を検出することで、前記アライメントマークの位置を取得することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のパターン形成装置。
  15. 前記検出部の検出視野と前記パターン形成光の照射領域とが重なることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のパターン形成装置。
  16. 前記検出部は、前記第2光学系から前記第2光学系の光軸に垂直な方向に離れて配置されていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載のパターン形成装置
  17. 前記検出部は、前記アライメントマーク検出光を前記第2光学系の光軸に沿った方向に前記第1光学系に向けて照射することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載のパターン形成装置
  18. 前記第1光学系は、前記保持部に対する位置が固定されていることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載のパターン形成装置。
  19. 前記第1光学系は、前記保持部の内部に固定して設けられているリレー光学系であることを特徴とする請求項18に記載のパターン形成装置。
  20. 移動可能なステージをさらに有し、
    前記保持部は、前記ステージに対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載のパターン形成装置。
  21. 前記分離素子は、前記第1光学系の光学素子に入射する前記パターン形成光の光量を低減することを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載のパターン形成装置。
  22. 前記分離素子は、前記第1光学系の光軸に対して垂直な面に沿って配置されることを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載のパターン形成装置。
  23. 前記分離素子は前記第1光学系の光学素子よりも前記アライメントマーク検出光の光源に近い位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1項に記載のパターン形成装置。
  24. 基板上にパターンを形成するパターン形成装置に用いられ、前記基板を保持する基板保持装置であって、
    内部に設けられた光学系であって、前記基板に設けられたアライメントマークを前記基板の保持面側から検出するための第1光学系を有し、
    前記第1光学系は、前記基板上にパターンを形成するためのパターン形成光を照射する第2光学系から照射され前記第1光学系に入射された前記パターン形成光と、前記第1光学系を介して像面に形成された前記アライメントマークの像を検出する検出部から照射され前記第1光学系に入射された前記アライメントマークを検出するためのアライメントマーク検出光とを分離する分離素子を含み、
    前記分離素子は、前記分離素子を通過した後に前記第1光学系の光学素子に入射する前記パターン形成光の光量を低減する、
    ことを特徴とする基板保持装置。
  25. 前記分離素子は、前記パターン形成光を吸収または反射し、前記アライメントマーク検出光を透過することを特徴とする請求項24に記載の基板保持装置。
  26. 基板保持装置に保持された基板に設けられたアライメントマークを、前記基板保持装置の内部に設けられた第1光学系を介して像面に形成された前記アライメントマークの像を検出する検出部により前記基板の保持面側から検出することにより前記基板の位置合わせを行う位置合わせ工程と、
    前記位置合わせが行われた基板に対してパターンを形成するパターン形成工程と、
    前記パターンが形成された基板を加工することによって物品を製造する製造工程とを含む物品の製造方法であって、
    前記位置合わせ工程において、前記基板上にパターンを形成するためのパターン形成光を照射する第2光学系から照射され前記第1光学系に入射された前記ターン形成光と、前記検出部から照射され前記第1光学系に入射された前記アライメントマークを検出するためのアライメントマーク検出光とを分離する分離素子を通った前記アライメントマーク検出光を用いて、前記アライメントマークの検出を行い、
    前記分離素子は、前記分離素子を通過した後に前記第1光学系の光学素子に入射する前記パターン形成光の光量を低減する、
    ことを特徴とする物品の製造方法。
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