JP6366261B2 - リソグラフィ装置及び物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リソグラフィ装置及び物品の製造方法に関する。
フォトリソグラフィー技術を用いてデバイス(例えば、半導体素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド)を製造する際に、レチクル(マスク)のパターンを投影光学系によってウエハなどの基板に投影してパターンを転写する露光装置が使用されている。
近年では、メモリやロジックなどのICチップだけではなく、MEMSやCMOSイメージセンサ(CIS)などの特殊な素子(貫通ヴィア工程を用いた積層デバイス)を製造することが露光装置に要求されている。このような特殊な素子の製造においては、従来のICチップの製造と比較して、線幅解像度や重ね合わせ精度は緩いが、深い焦点深度が必要となる。
また、特殊な素子を製造する際には、基板(例えば、Siウエハ)の裏面側に形成されたアライメントマークに基づいて、基板の表面側を露光する特殊工程が行われる。かかる工程は、例えば、基板の表面側から貫通ヴィアを形成し、基板の裏面側の回路と導通させるために必要となる。このように、昨今では、基板の裏面側に形成されたアライメントマークの検出(以下、「裏面アライメント」と称する)への技術的なサポートが重要になってきている。特に、基板の裏面側に形成されたアライメントマークに基づいて、基板の表面側を露光する際には、基板の表面側に形成されたアライメントマークと裏面側に形成されたアライメントマークとの重ね合わせ検査を行うことが必要となる。
裏面側アライメントとしては、基板の裏面側(基板チャック側)にアライメント検出系を構成する技術が提案されている(特許文献1参照)。但し、基板の裏面側にアライメント検出系を構成した場合には、アライメント検出系の検出領域に位置するアライメントマークだけしか検出することができず、基板上の任意の位置に配置されるアライメントマークを検出することができない。
そこで、基板に対して透過性を有する赤外光(波長1000nm以上の光)を用いて、基板の表面側から基板の裏面側に形成されたアライメントマークを検出する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−280299号公報 特開2011−40549号公報
露光装置における一般的な重ね合わせ検査では、基板上の同一のレイヤーに形成されたインナーマークとアウターマークとを同時に検出して、インナーマークとアウターマークとの重ね合わせずれ量を求めている。これは、アライメント検出系のフォーカス位置をインナーマーク及びアウターマークの両方に合わせることができるからである。従って、インナーマークの検出時とアウターマークの検出時との間で、基板を保持する基板ステージをZ軸方向(アライメント検出系の光軸方向)に駆動する必要がないため、高精度な重ね合わせ検査を実現することが可能である。
一方、特殊な素子を製造する際には、上述したように、基板の裏面側に形成されたアライメントマーク(裏面側マーク)と基板の表面側に形成されたアライメントマーク(表面側マーク)との重ね合わせ検査を行うことが要求されている。しかしながら、裏面側マークと表面側マークとは基板上の同一のレイヤーに形成されていないため、裏面側マークと表面側マークとを同時に検出することができない。
そこで、特許文献2では、表面側マークを赤外光よりも短い波長の光(可視光)で検出し、基板を保持する基板ステージをZ軸方向に駆動した後、裏面側マークを赤外光で検出することで、裏面側マークと表面側マークとの重ね合わせ検査を行っている。但し、この場合には、表面側マークの検出時と裏面側マーク検出時とでアライメント検出系のフォーカス位置が異なるため、表面側マーク及び裏面側マークのそれぞれにアライメント検出系のフォーカス位置を合わせなければならない。従って、基板ステージの駆動、或いは、アライメント検出系のフォーカス調整レンズの駆動が2回必要となり、基板ステージやフォーカス調整レンズの駆動誤差に起因して、裏面側マークと表面側マークとの重ね合わせ検査の精度が低下してしまう。
また、基板の厚さに対応した可視光と赤外光の軸上色収差が発生するようにアライメント検出系を設計することで、基板ステージをZ軸方向に駆動することなく、表面側マーク及び裏面側マークのそれぞれを可視光及び赤外光で検出することも考えられる。但し、この場合には、ある一定の厚さの基板の重ね合わせ検査しか行うことができず、基板の厚さが変化したときに対応することができないという問題がある。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、基板の第1面及び第2面のそれぞれに形成されたマークを検出するのに有利な技術を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのリソグラフィ装置は、パターンを基板に形成するリソグラフィ装置であって、前記基板の第1面に形成された第1マークと、前記第1面とは反対側の第2面に形成された第2マークとの重ね合わせずれ量を計測する計測部を有し、前記計測部は、前記基板を透過する光で前記第1面側から前記基板を照明し、前記第1面からの光により前記第1マークの像を形成し、前記第2面からの光により前記第2マークの像を形成する光学系と、前記第1マークの像及び前記第2マークの像のそれぞれを検出するセンサと、前記センサによって前記第1マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態で取得された第1マーク検出情報と、前記センサによって前記第2マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態で取得された第2マーク検出情報と、前記基板の前記第1面と前記第2面との間の距離とに基づいて、前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像の両方を検出可能な前記光学系の計測用フォーカス位置を決定し、前記計測用フォーカス位置で前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像を検出し、前記計測用フォーカス位置で検出された前記第1マークの像及び前記第2マークの像に基づいて、前記第1面における前記第1マークの位置及び前記第2面における前記第2マークの位置を求める処理を行う処理部と、を含み、前記第1マーク検出情報は、前記第1マークの像の第1コントラストを含み、前記第2マーク検出情報は、前記第2マークの像の第2コントラストを含み、前記処理部は、前記計測用フォーカス位置から前記基板の前記第2面までの距離と前記計測用フォーカス位置から前記基板の前記第1面までの距離との比が前記第1コントラストと前記第2コントラストとの比と一致するように、前記計測用フォーカス位置を決定することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、基板の第1面及び第2面のそれぞれに形成されたマークを検出するのに有利な技術を提供することができる。
図1は、本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略図である。 基板ステージに配置されるステージ基準プレートの構成を示す図である。 基板アライメント検出系の具体的な構成を示す概略図である。 光源でのビーム径と開口絞り板でのビーム径との関係を示す図である。 従来技術における重ね合わせ検査を説明するための図である。 本実施形態における重ね合わせ検査を説明するための図である。 本実施形態における重ね合わせ検査を説明するための図である。 本実施形態における重ね合わせ検査を説明するための図である。 基板アライメント検出系のデフォーカス特性を説明するための図である。 本実施形態における重ね合わせ検査を説明するための図である。 本実施形態における重ね合わせ検査を説明するためのフローチャートである。 重ね合わせ検査装置の構成を示す概略図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての露光装置100の構成を示す概略図である。露光装置100は、パターンを基板に形成するリソグラフィ装置である。露光装置100は、レチクル1を保持するレチクルステージ2と、基板3を保持する基板ステージ4と、レチクルステージ2に保持されたレチクル1を照明する照明光学系5とを有する。また、露光装置100は、レチクル1のパターン(の像)を基板ステージ4に保持された基板3に投影する投影光学系6と、露光装置100の全体の動作を統括的に制御する制御部17とを有する。
露光装置100は、本実施形態では、レチクル1と基板3とを走査方向に互いに同期走査しながら(即ち、ステップ・アンド・スキャン方式で)、レチクル1のパターンを基板3に転写する走査型露光装置(スキャナー)である。但し、露光装置100は、レチクル1を固定して(即ち、ステップ・アンド・リピート方式で)、レチクル1のパターンを基板3に投影する露光装置(ステッパー)であってもよい。
以下では、投影光学系6の光軸と一致する方向(光軸方向)をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でレチクル1及び基板3の走査方向をY軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をX軸方向とする。また、X軸周り、Y軸周り及びZ軸周りのそれぞれの方向を、θX方向、θY方向及びθZ方向とする。
照明光学系5は、レチクル1、具体的には、レチクル上の所定の照明領域を、均一な照度分布の光(露光光)で照明する。露光光としては、例えば、超高圧水銀ランプのg線(波長約436nm)やi線(波長約365nm)、KrFエキシマレーザ(波長約248nm)、ArFエキシマレーザ(波長約143nm)、Fレーザ(波長約157nm)などが用いられる。また、より微細な半導体素子を製造するために、数nm〜数百nmの極端紫外光(Extreme Ultra Violet:EUV光)を露光光として用いてもよい。
レチクルステージ2は、投影光学系6の光軸に垂直な平面内、即ち、XY平面内で2次元移動可能に、且つ、θZ方向に回転可能に構成される。レチクルステージ2は、リニアモータなどの駆動装置(不図示)によって1軸駆動又は6軸駆動される。
レチクルステージ2には、ミラー7が配置されている。また、ミラー7に対向する位置には、レーザ干渉計9が配置されている。レチクルステージ2の2次元方向の位置及び回転角はレーザ干渉計9によってリアルタイムで計測され、かかる計測結果は制御部17に出力される。制御部17は、レーザ干渉計9の計測結果に基づいて駆動装置を制御し、レチクルステージ2に保持されたレチクル1を位置決めする。
投影光学系6は、複数の光学素子を含み、レチクル1のパターンを所定の投影倍率βで基板3に投影する。投影光学系6は、本実施形態では、投影倍率βとして、例えば、1/4又は1/5を有する縮小光学系である。
基板ステージ4は、チャックを介して基板3を保持するZステージと、Zステージを支持するXYステージと、XYステージを支持するベースとを含む。基板ステージ4は、リニアモータなどの駆動装置によって駆動される。
基板ステージ4には、ミラー8が配置されている。また、ミラー8に対向する位置には、レーザ干渉計10及び12が配置されている。基板ステージ4のX軸方向、Y軸方向及びθZ方向の位置はレーザ干渉計10によってリアルタイムで計測され、かかる計測結果は制御部17に出力される。同様に、基板ステージ4のZ軸方向の位置、θX方向及びθY方向の位置はレーザ干渉計12によってリアルタイムに計測され、かかる計測結果は制御部17に出力される。制御部17は、レーザ干渉計10及び12の計測結果に基づいて駆動装置を制御し、基板ステージ4に保持された基板3を位置決めする。
レチクルアライメント検出系13は、レチクルステージ2の近傍に配置される。レチクルアライメント検出系13は、レチクルステージ2に保持されたレチクル1の上のレチクル基準マーク(不図示)と、投影光学系6を介して基板ステージ4に配置されたステージ基準プレート11の上の基準マーク39とを検出する。
レチクルアライメント検出系13は、基板3を実際に露光する際に用いられる光源と同一の光源を用いて、レチクル1の上のレチクル基準マークと、投影光学系6を介して基準マーク39とを照明する。また、レチクルアライメント検出系13は、レチクル基準マーク及び基準マーク39からの反射光を撮像素子(例えば、CCDカメラなどの光電変換素子)で検出する。かかる撮像素子からの検出信号に基づいて、レチクル1と基板3との位置合わせ(アライメント)が行われる。この際、レチクル1の上のレチクル基準マークとステージ基準プレート11の上の基準マーク39との位置及びフォーカスを合わせることで、レチクル1と基板3との相対的な位置関係(X、Y、Z)を合わせることができる。
レチクルアライメント検出系14は、基板ステージ4に配置される。レチクルアライメント検出系14は、透過型の検出系であって、基準マーク39が透過型のマークである場合に使用される。レチクルアライメント検出系14は、基板3を実際に露光する際に用いられる光源と同一の光源を用いて、レチクル1の上のレチクル基準マーク及び基準マーク39を照明し、かかるマークからの透過光を光量センサで検出する。この際、基板ステージ4をX軸方向(又はY軸方向)及びZ軸方向に移動させながら、レチクルアライメント検出系14は、透過光の光量を検出する。これにより、レチクル1の上のレチクル基準マークとステージ基準プレート11の上の基準マーク39との位置及びフォーカスを合わせることができる。
このように、レチクルアライメント検出系13、或いは、レチクルアライメント検出系14のどちらを用いても、レチクル1と基板3との相対的な位置関係(X、Y、Z)を合わせることができる。
ステージ基準プレート11は、基板3の表面とほぼ同じ高さになるように、基板ステージ4のコーナーに配置される。ステージ基準プレート11は、基板ステージ4の1つのコーナーに配置されていてもよいし、基板ステージ4の複数のコーナーに配置されていてもよい。
ステージ基準プレート11は、図2に示すように、レチクルアライメント検出系13又は14によって検出される基準マーク39と、基板アライメント検出系16によって検出される基準マーク40とを有する。ステージ基準プレート11は、複数の基準マーク39や複数の基準マーク40を有していてもよい。また、基準マーク39と基準マーク40との位置関係(X軸方向及びY軸方向)は、所定の位置関係に設定されている(即ち、既知である)。なお、基準マーク39と基準マーク40とは、共通のマークであってもよい。
フォーカス検出系15は、基板3の表面に光を投射する投射系と、基板3の表面で反射した光を受光する受光系とを含み、基板3のZ軸方向の位置を検出して、かかる検出結果を制御部17に出力する。制御部17は、フォーカス検出系15の検出結果に基づいて基板ステージ4を駆動する駆動装置を制御し、基板ステージ4に保持された基板3のZ軸方向の位置及び傾斜角を調整する。
基板アライメント検出系16は、基板3に形成されたアライメントマークやステージ基準プレート11の上の基準マーク40を照明する照明系、かかるマークからの光によりマークの像を形成する結像系などの光学系を含む。基板アライメント検出系16は、基板3に形成されたアライメントマークや基準マーク40の位置を検出し、かかる検出結果を制御部17に出力する。制御部17は、基板アライメント検出系16の検出結果に基づいて基板ステージ4を駆動する駆動装置を制御し、基板ステージ4に保持された基板3のX軸方向及びY軸方向の位置を調整する。
また、基板アライメント検出系16は、基板アライメント検出系用のフォーカス検出系(AF検出系)41を含む。AF検出系41は、フォーカス検出系15と同様に、基板3の表面に光を投射する投射系と、基板3の表面で反射した光を受光する受光系とを含む。フォーカス検出系15は、投影光学系6のフォーカス合わせに用いるのに対して、AF検出系41は、基板アライメント検出系16のフォーカス合わせに用いる。
基板アライメント検出系の構成は、一般的には、オフアクシスアライメント(OA)検出系と、TTL(Through the Lens Alignment)検出系の2つに大別される。OA検出系は、投影光学系を介さずに、基板に形成されたアライメントマークを光学的に検出する。TTL検出系は、投影光学系を介して、露光光の波長とは異なる波長の光(非露光光)を用いて基板に形成されたアライメントマークを検出する。基板アライメント検出系16は、本実施形態では、OA検出系であるが、本発明は、アライメントの検出方式を限定するものではない。例えば、基板アライメント検出系16がTTL検出系である場合には、投影光学系6を介して、基板に形成されたアライメントマークを検出するが、基本的な構成は、OA検出系と同様である。
図3を参照して、基板アライメント検出系16について詳細に説明する。図3は、基板アライメント検出系16の具体的な構成を示す概略図である。基板アライメント検出系16は、基板3の表面(第1面)に形成されたアライメントマーク(第1マーク)と基板3の裏面(第1面とは反対側の第2面)に形成されたアライメントマーク(第2マーク)との重ね合わせずれ量を計測する計測部として機能する。ここでは、基板アライメント検出系16が基板3の表面側に形成されたアライメントマーク(以下、「表面側マーク」とする)19を検出する場合を例に説明する。また、基板3は、Siウエハであるものとする。
光源20は、基板3を透過しない波長の光として可視光(例えば、400nm〜800nmの波長の光)、及び、基板3を透過する波長の光として赤外光(例えば、800nm〜1500nmの波長の光)を射出する。光源20からの光は、第1リレー光学系21、波長フィルタ板22及び第2リレー光学系23を通過して、基板アライメント検出系16の瞳面(物体面に対する光学的なフーリエ変換面)に位置する開口絞り板24に到達する。なお、開口絞り板24でのビーム径37は、図4に示すように、光源20でのビーム径36よりも十分に小さくなる。図4は、光源20でのビーム径36と開口絞り板24でのビーム径37との関係を示す図である。
波長フィルタ板22には、透過させる光の波長帯域が互いに異なる複数のフィルタが配置され、制御部17の制御下において、複数のフィルタから1つのフィルタが選択されて基板アライメント検出系16の光路に配置される。本実施形態では、可視光を透過する可視光用のフィルタ及び赤外光を透過する赤外光用のフィルタが波長フィルタ板22に配置され、これらのフィルタを切り替えることで、可視光及び赤外光のいずれか一方の光でアライメントマークを照明する。なお、波長フィルタ板22は、新たなフィルタを追加することが可能な構成を有する。
開口絞り板24には、互いに照明σが異なる複数の開口絞りが配置され、制御部17の制御下において、基板アライメント検出系16の光路に配置する開口絞りを切り替えることで、アライメントマークを照明する光の照明σを変更することができる。なお、開口絞り板24は、新たな開口絞りを追加することが可能な構成を有する。
開口絞り板24に到達した光は、第1照明系25及び第2照明系27を介して、偏光ビームスプリッター28に導かれる。偏光ビームスプリッター28に導かれた光のうち紙面に垂直なS偏光は、偏光ビームスプリッター28で反射され、NA絞り26及びλ/4板29を透過して円偏光に変換される。λ/4板29を透過した光は、対物レンズ30を通過して、基板3に形成された表面側マーク19を照明する。なお、NA絞り26は、制御部17の制御下において、絞り量を変えることでNAを変更することができる。
表面側マーク19からの反射光、回折光及び散乱光は、対物レンズ30を通過し、λ/4板29を透過して紙面に平行なP偏光に変換され、NA絞り26を介して、偏光ビームスプリッター28を透過する。偏光ビームスプリッター28を透過した光は、リレーレンズ31、第1結像系32、コマ収差調整用光学部材35及び第2結像系33を介して、光電変換素子(例えば、CCDなどのセンサ)34の上に表面側マーク19の像を形成する。光電変換素子34は、表面側マーク19の像を撮像(検出)して検出信号を取得する。また、光電変換素子34の上に基板の裏面に形成されたアライメントマークの像が形成される場合には、光電変換素子34は、かかるアライメントマークの像を撮像して検出信号を取得する。
基板アライメント検出系16が基板3に形成された表面側マーク19を検出する場合、表面側マーク19の上には、レジスト(透明層)が塗布(形成)されているため、単色光又は狭い波長帯域の光では干渉縞が発生してしまう。従って、光電変換素子34からの検出信号に干渉縞の信号が加算され、表面側マーク19を高精度に検出することができなくなる。そこで、一般的には、広帯域の波長の光を射出する光源を光源20として用いて、光電変換素子34からの検出信号に干渉縞の信号が加算されることを低減している。
処理部50は、光電変換素子34で撮像されたアライメントマークの像に基づいて基板上のアライメントマークの位置を求める処理を行う。また、処理部50は、本実施形態では、後述するように、基板3の表面に形成されたアライメントマークと基板3の裏面に形成されたアライメントマークとの重ね合わせ検査に関する処理を行う。但し、処理部50の機能は、制御部17が有していてもよい。
以下、図5(a)乃至図5(c)を参照して、基板3の表面側に形成された表面側マーク19と、基板3の裏面側に形成されたアライメントマーク(以下、「裏面側マーク」とする)42との重ね合わせ検査について説明する。まず、従来技術における重ね合わせ検査について説明する。図5(a)は、表面側マーク19及び裏面側マーク42が形成された基板3の断面を示す概略図である。図5(a)に示すように、表面側マーク19と裏面側マーク42とは、X軸方向において、距離D1だけ離れて配置されている。従来技術における重ね合わせ検査では、表面側マーク19の位置と裏面側マーク42の位置とを個別に検出することで、重ね合わせずれ量を求めている。具体的には、図5(b)に示すように、裏面側マーク42を赤外光ILで検出し、図5(c)に示すように、表面側マーク19を可視光VLで検出する。但し、裏面側マーク42と表面側マーク19とは基板上の同一のレイヤーに形成されていない。従って、図5(b)及び図5(c)に示すように、裏面側マーク42を検出してから表面側マーク19を検出する際に、基板アライメント検出系16のフォーカス位置を調整するために、基板3(基板ステージ4)をZ軸方向に距離D2だけ駆動している。換言すれば、裏面側マーク42を検出する際には、基板3の裏面に基板アライメント検出系16のフォーカス位置を合わせ、表面側マーク19を検出する際には、基板3の表面に基板アライメント検出系16のフォーカス位置を合わせている。これにより、裏面側マーク42を検出する場合も表面側マーク19を検出する場合もベストフォーカス状態でマークの像を検出することができるため、高いコントラストを得ることができる。但し、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することで、X軸方向及びY軸方向に駆動誤差が発生し、表面側マーク19と裏面側マーク42との重ね合わせ検査の精度が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、表面側マーク19と裏面側マーク42との重ね合わせ検査を高精度に行うことを可能にする。例えば、本実施形態では、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することなく、裏面側マーク42及び表面側マーク19を同時に検出する。
まず、裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれに基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態で、裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれを検出して、裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれの検出情報を取得する。換言すれば、光電変換素子34によって裏面側マーク42の像を検出可能なフォーカス状態で裏面側マーク42を検出し、光電変換素子34によって表面側マーク19の像を検出可能なフォーカス状態で表面側マーク19を検出する。この際、裏面側マーク42の検出では、赤外光ILを計測光として使用し、表面側マーク19の検出でも、赤外光ILを計測光として使用する。
このようにして取得される裏面側マーク42の検出情報(第2マーク検出情報)及び表面側マーク19の検出情報(第1マーク検出情報)は、裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれを検出することで得られる情報である。かかる検出情報は、例えば、マークの像のコントラスト、マークの検出時の基板ステージ4の位置、マークの像に対応する検出信号の波形対称性及び波形傾きの少なくとも1つを含む。本実施形態では、裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれの検出情報として、マークの像のコントラストを例に説明する。以下では、裏面側マーク42を赤外光ILで検出したときの裏面側マーク42の像のコントラスト(第2コントラスト)を裏面コントラストと称する。また、表面側マーク19を赤外光ILで検出したときの表面側マーク19の像のコントラスト(第1コントラスト)を表面コントラストと称する。
本実施形態では、裏面コントラスト及び表面コントラストに基づいて、裏面側マーク42及び表面側マーク19の検出時の基板ステージ4のZ軸方向の位置、即ち、基板アライメント検出系16の計測用フォーカス位置を決定する。ここで、計測用フォーカス位置とは、光電変換素子34によって裏面側マーク42及び表面側マーク19の両方を検出可能なフォーカス位置である。従って、基板アライメント検出系16のフォーカス位置が計測用フォーカス位置に位置するフォーカス状態(第1フォーカス状態)においては、裏面側マーク42の像及び表面側マーク19の像を同時に検出することが可能となる。
図6(a)及び図6(b)は、本実施形態において、裏面側マーク42の像及び表面側マーク19の像を同時に検出している状態を示す図である。図6(a)及び図6(b)に示すように、基板アライメント検出系16のフォーカス位置は、計測用フォーカス位置MFPに合って(位置して)おり、裏面側マーク42又は表面側マーク19には合っていないことがわかる。計測用フォーカス位置MFPは、裏面コントラスト、表面コントラスト、及び、基板3の厚さ(表面と裏面との間の距離)TCに基づいて決定される。
例えば、表面コントラストが裏面コントラストの2倍である場合、具体的には、裏面コントラストが0.1であり、表面コントラストが0.2である場合を考える。また、基板アライメント検出系16のフォーカス位置から基板3の裏面までの距離をD3、基板アライメント検出系16のフォーカス位置から基板3の表面までの距離をD4とする。この場合、距離D3と距離D4との比が、裏面コントラストと表面コントラストとの比(1:2)と一致するように、計測用フォーカス位置MFPを決定する。換言すれば、基板3の厚さTCを、表面側から表面コントラストと裏面コントラストとの比(2:1)で分ける位置を、計測用フォーカス位置MFPとする。これにより、裏面側マーク42及び表面側マーク19の両方を、十分に検出可能なコントラストで同時に検出することができる。
このように、本実施形態では、裏面コントラストと表面コントラストとを比較し、裏面側マーク42及び表面側マーク19のうちコントラストが低い方のマークに基板アライメント検出系16のフォーカス位置を近づける。また、裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれのデフォーカスに対するコントラストの変化を予め取得しておくとよい。これにより、基板アライメント検出系16のフォーカス位置が裏面側マーク42や表面側マーク19からデフォーカスした状態でも裏面側マーク42や表面側マーク19を十分なコントラストで検出可能であるかどうかを判断することができる。
裏面側マーク42の検出には、基板3を透過する赤外光ILを用いる必要がある。従って、図6(a)及び図6(b)に示すように、裏面側マーク42及び表面側マーク19の両方を同時に検出する際にも、基板3を透過する赤外光ILを用いる必要がある。図6(c)は、図6(a)及び図6(b)に示す状態で裏面側マーク42及び表面側マーク19を同時に検出した結果をXY座標系で示す図である。図6(c)では、基板アライメント検出系16の視野(視野内)FVに、裏面側マーク42及び表面側マーク19の両方が位置しているため、基板ステージ4を駆動させずに、裏面側マーク42及び表面側マーク19を同時に検出することが可能である。
このように、本実施形態では、赤外光ILを用いて、裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれをベストフォーカス状態で予め検出して、裏面側マーク42の検出情報及び表面側マーク19の検出情報のそれぞれを取得する。そして、計測用フォーカス位置MFPは、予め取得された裏面側マーク42の検出情報及び表面側マーク19の検出情報、基板3の厚さTCに基づいて決定される。なお、基板3の厚さTCは、予め求めておいてもよいし、裏面側マーク42の検出情報及び表面側マーク19の検出情報(即ち、基板3の裏面及び表面の検出)から推測することも可能である。
本実施形態では、裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれの検出情報をマークの像のコントラストとし、かかるコントラストを指標として計測用フォーカス位置MFPを決定している。但し、コントラスト以外の検出情報、例えば、マークの像に対応する検出信号の波形対称性及び波形傾きなどを指標として計測用フォーカス位置MFPを決定してもよい。
また、基板3の表面と裏面との間の中間位置を計測用フォーカス位置MFPとし、裏面側マーク42及び表面側マーク19を同時に検出することも考えられる。但し、一般には、裏面側マーク42を検出する際には、基板3を透過して裏面側マーク42で反射された赤外光を検出するため、基板3の表面で反射された赤外光の影響を受けてしまう。従って、裏面コントラストは、表面コントラストよりも低くなりやすいため、基板3の表面と裏面との間の中間位置を計測用フォーカス位置MFPとすると、裏面コントラストが低くなり、裏面側マーク42を十分な精度で検出できない可能性がある。
そこで、本実施形態では、予め取得された裏面コントラスト及び表面コントラストに基づいて、計測用フォーカス位置MFPを決定している。但し、裏面側マーク42が金属で形成され、表面側マーク19が段差で形成されている場合などでは、裏面コントラストと表面コントラストとが同等になることもある。このような場合には、基板3の表面と裏面との間の中間位置を計測用フォーカス位置MFPとしても、裏面側マーク42及び表面側マーク19を同時に検出することができる。
図7(a)及び図7(b)は、裏面側マーク42が金属で形成され、表面側マーク19が段差で形成されている場合において、裏面側マーク42の像及び表面側マーク19の像を同時に検出している状態を示す図である。この場合、裏面コントラストと表面コントラストとが同じ値になることがある。ここでは、例えば、裏面コントラストを0.15とし、表面コントラストが0.15とする。この場合、表面コントラストと裏面コントラストとの比が1:1となる。従って、基板アライメント検出系16のフォーカス位置から、基板3の裏面までの距離D3と基板3の表面までの距離D4との比が、裏面コントラストと表面コントラストとの比(1:1)と一致するように、計測用フォーカス位置MFPを決定する。換言すれば、基板3の厚さTCを、表面側から表面コントラストと裏面コントラストとの比(1:1)で分ける位置、即ち、基板3の表面と裏面との間の中間位置を計測用フォーカス位置MFPとする。これにより、裏面側マーク42及び表面側マーク19の両方を、十分に検出可能なコントラストで同時に検出することができる。
このように、裏面コントラストと表面コントラストとの比が1:1である場合には、基板3の表面と裏面との間の中間位置を計測用フォーカス位置MFPとして決定する。但し、裏面側マーク42が金属で形成されている場合には、裏面コントラストが十分に高いため、裏面コントラストと表面コントラストとの比にかかわらず、基板3の表面と裏面との間の中間位置を計測用フォーカス位置MFPとしてもよい。これにより、基板3の厚さTCが予め求められていれば、裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれをベストフォーカス状態で予め検出することなく、裏面側マーク42及び表面側マーク19を同時に検出することが可能となる。従って、スループットの点で有利である。この場合、基板3の表面をAF検出系41で検出し、AF検出系41によって検出された基板3の表面から、基板3の厚さTCの中間位置に到達するように基板ステージ4を駆動すればよい。
図5(b)及び図5(c)、図6(a)及び図6(b)、図7(a)及び図7(b)では、発明の理解を容易にするため、裏面側マーク42の検出を示す図では表面側マーク19を図示せず、表面側マーク19の検出を示す図では裏面側マーク42を図示していない。また、基板アライメント検出系16の光軸上に、裏面側マーク42及び表面側マーク19が配置されているように図示されているが、実際には、裏面側マーク42と表面側マーク19とは重なっているわけではない。実際には、図6(c)に示すように、基板アライメント検出系16の視野FVに、裏面側マーク42及び表面側マーク19の両方が位置することになる。基板アライメント検出系16の視野FVに、裏面側マーク42及び表面側マーク19の両方が位置すると、基板ステージ4をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に駆動することなく、裏面側マーク42及び表面側マーク19を同時に検出することができる。但し、図8に示すように、基板アライメント検出系16の視野FVに、裏面側マーク42又は表面側マーク19のみが位置する場合も考えられる。この場合、基板ステージ4をX軸方向に駆動する必要はあるが、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することなく、裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出することができる。リソグラフィ装置においては、一般的に、基板ステージ4のX軸方向及びY軸方向への駆動精度は、基板ステージ4のZ軸方向への駆動精度よりも高い。従って、基板ステージ4をX軸方向に駆動したとしても、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することなく、裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出することができれば、重ね合わせ検査の精度の点で有利となる。
また、本実施形態では、重ね合わせ検査を更に高精度に行うために、裏面側マーク42を検出した結果(第2検出値)及び表面側マーク19を検出した結果(第1検出値)に含まれるデフォーカスシフトを補正することも可能である。デフォーカスシフトとは、デフォーカスに起因する誤差であって、基板アライメント検出系16の光軸の傾き、及び、裏面側マーク42や表面側マーク19に対する基板アライメント検出系16のデフォーカス量に応じて発生するシフト量である。デフォーカスシフトは、基板アライメント検出系16の光軸の傾きが大きいほど、また、基板アライメント検出系16のデフォーカス量が大きいほど、大きくなる(即ち、発生するシフト量が大きくなる)。
以下、本実施形態におけるデフォーカスシフトの補正について説明する。上述したように、本実施形態では、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することなく、裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出することができる。但し、裏面側マーク42及び表面側マーク19は、基板アライメント検出系16のフォーカス位置からデフォーカスした状態で検出されることになるため、デフォーカスシフトが発生してしまう。そこで、ステージ基準プレート11に形成された基準マーク40を用いて、基板アライメント検出系16のデフォーカス特性を取得し、裏面側マーク42や表面側マーク19の検出時におけるデフォーカスシフトを補正する。
図9(a)及び図9(b)は、基板アライメント検出系16のデフォーカス特性を説明するための図である。まず、図9(a)の中段に示すように、基準マーク40を基板アライメント検出系16のベストフォーカス位置で検出して得られる検出波形から基準マーク40の位置を求める。次に、図9(a)の上段及び下段に示すように、基板ステージ4をZ軸方向に駆動して(即ち、デフォーカスさせて)基準マーク40を検出して得られる検出波形から基準マーク40の位置を求める。基板アライメント検出系16の光軸が傾いていると、デフォーカスした状態で得られる検出波形は、図9(a)の上段及び下段に示すように、歪みを含み、基準マーク40の位置がベストフォーカスの状態からシフトすることになる。図9(b)は、基板アライメント検出系16のフォーカス状態と、検出波形から求まる基準マーク40の位置との関係を示す図である。図9(b)では、横軸にデフォーカスを採用し、縦軸に基準マーク40の位置を採用している。図9(b)を参照するに、デフォーカスに対する基準マーク40の位置の傾きTTがデフォーカス特性であり、基板アライメント検出系16の光軸の傾きを意味している。
このような基板アライメント検出系16のデフォーカス特性と、表面側マーク19を検出する際のデフォーカス量(図6(a)では、距離D4)との積によって、表面側マーク19の検出時におけるデフォーカスシフト量が求まる。従って、表面側マーク19の真の位置(第1補正値)は、表面側マーク19を検出した結果(第1検出値)−デフォーカス特性×デフォーカス量によって求めることができる。換言すれば、第1補正値は、第1検出値から、デフォーカス特性と計測用フォーカス位置MFPから基板3の表面までの距離との積を減算することで求めることができる。
一方、裏面側マーク42については、赤外光ILが基板3を透過(通過)するため、デフォーカスシフトの補正に基板3の屈折率も考慮する必要がある。具体的には、裏面側マーク42の真の位置(第2補正値)は、裏面側マーク42を検出した結果(第2検出値)−{デフォーカス特性/基板3の屈折率}×デフォーカス量によって求めることができる。換言すれば、第2補正値は、第2検出値から、デフォーカス特性を基板3の屈折率で除算した値と計測用フォーカス位置MFPから基板3の裏面までの距離との積を減算することで求めることができる。
このように、本実施形態では、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することなく裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出するだけではなく、デフォーカスシフトを補正することで、高精度な重ね合わせ検査を実現することができる。
また、本実施形態では、基板アライメント検出系16のデフォーカス特性を、ステージ基準プレート11に形成された基準マーク40を用いて求めているが、基準マーク40以外のマークを用いて求めてもよい。但し、基板アライメント検出系16のデフォーカス特性を求めるためのマークに歪みがあると、デフォーカス特性を高精度に求めることができなくなる(即ち、誤差が含まれる)ため、歪みの少ないマークを用いるとよい。
これまでの説明では、基板3の表面と裏面との間に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態で、裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出している。但し、基板3の厚さTCが比較的薄い場合、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態で裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出することも可能である。この場合、裏面側マーク42をベストフォーカスの状態で検出しているため、裏面側マーク42については、デフォーカスシフトが発生しない。
また、上述したように、裏面側マーク42を検出する場合には、表面側マーク19を検出する場合に比べて、基板3の表面で反射された赤外光の影響を受けてしまうため、相対的に、コントラストが低くなる傾向がある。そこで、裏面コントラストに対して閾値を設定し、裏面コントラストが低い場合には、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態で裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出することが有効となる。基板3の厚さTCが十分に厚い場合、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせてしまうと、表面側マーク19が大きくデフォーカスして検出することができなくなる。従って、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせること、即ち、基板3の裏面の位置を計測用フォーカス位置MFPとして決定することは、基板3の厚さTCが比較的薄い場合に特に有効である。
図10(a)及び図10(b)は、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態において、裏面側マーク42の像及び表面側マーク19の像を同時に検出している状態を示す図である。裏面コントラストが表面コントラストに比べて閾値以上に小さいときに、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせて、裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出する場合について説明する。ここでは、表面コントラストと裏面コントラストとの比が、閾値として設定された1/4よりも小さい場合、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態で裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出するものとする。
例えば、裏面コントラストが0.1であり、表面コントラストが0.5である場合、裏面コントラスト/表面コントラストは、1/5となり、閾値である1/4よりも小さい。このような場合には、図10(a)に示すように、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態で、裏面側マーク42を検出する。また、図10(b)に示すように、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態で(即ち、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することなく)、表面側マーク19も検出する。これにより、コントラストが低くなる傾向にある裏面側マーク42を十分に検出することが可能となる。なお、デフォーカスシフトの補正は、表面側マーク19を検出した結果(第1検出値)のみに行えばよい。
また、裏面コントラスト/表面コントラストに対して閾値を設定するのではなく、裏面コントラストに対して閾値を設定してもよい。例えば、閾値を0.07に設定し、裏面コントラストが0.07以下であれば、裏面コントラスト/表面コントラストにかかわらず、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態で裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出する。裏面コントラストが0.07であり、表面コントラストが0.21である場合、裏面コントラスト/表面コントラストは1/3となり、上述した閾値1/4よりも大きくなる。この場合、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせずに、表面コントラスト及び裏面コントラストに基づいて、計測用フォーカス位置MFPを決定することになる。但し、裏面コントラストが0.07であると、裏面側マーク42を十分に検出することができるコントラストが得られていないため、デフォーカスした状態では、裏面側マーク42を検出できない可能性がある。このような場合に、裏面コントラストに対して閾値を設定することが有効となる。
また、これまでの説明では、裏面側マーク42に対して表面側マーク19は必ずデフォーカスしてしまうため、表面側マーク19の線幅を裏面側マーク42の線幅よりも大きくしておくとよい。これにより、表面側マーク19が大きくデフォーカスしても、コントラストの低下の影響を低減することが可能となる。
本実施形態では、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することなく、裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出することができるため、基板ステージ4の駆動誤差の影響を受けずに、高精度な重ね合わせ検査を実現することができる。但し、基板3の厚さTCによっては、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することなく、裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出することができない場合もある。また、裏面コントラストが低いと、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせなければ、裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出することができない場合もある。
図11は、本実施形態における重ね合わせ検査を説明するためのフローチャートである。S1102では、基板3の厚さTCが基板アライメント検出系16の焦点深度の2倍未満であるかどうか(即ち、基板3の厚さTCが基板アライメント検出系16の焦点距離の2倍の距離未満であるかどうか)を判定する。基板3の厚さTCが基板アライメント検出系16の焦点深度の2倍未満でない(即ち、基板3の厚さTCが基板アライメント検出系16の焦点距離の2倍の距離以上である)場合には、S1104に移行する。また、基板3の厚さTCが基板アライメント検出系16の焦点深度の2倍未満である場合には、S1106に移行する。
基板3の厚さTCが基板アライメント検出系16の焦点深度の2倍未満でない場合は、基板ステージ4をZ軸方向に駆動することなく、裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出することができない。そこで、S1104では、基板ステージ4をZ軸方向に駆動して、表面側マーク19及び裏面側マーク42のそれぞれを個別に検出する。
S1106では、裏面コントラストが閾値以上であるか(即ち、裏面コントラストが十分に得られているか)どうかを判定する。裏面コントラストが閾値以上でない場合には、S1108に移行する。また、裏面コントラストが閾値以上である場合には、S1112に移行する。
S1108では、裏面側マーク42に基板アライメント検出系16のフォーカスを合わせた状態で裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出する。この際、表面側マーク19は、デフォーカスした状態で検出される。そこで、S1110では、S1108で検出された表面側マーク19の検出値に対して、デフォーカスシフトの補正を行う。
S1112では、裏面コントラスト、表面コントラスト及び基板3の厚さTCに基づいて、計測用フォーカス位置MFPを決定する。S1114では、基板アライメント検出系16のフォーカス位置が計測用フォーカス位置MFPに位置した状態で裏面側マーク42及び表面側マーク19を検出する。この際、裏面側マーク42及び表面側マーク19は、デフォーカスした状態で検出される。そこで、S1116では、S1112で検出された裏面側マーク42及び表面側マーク19のそれぞれの検出値に対して、デフォーカスシフトの補正を行う。
本実施形態の露光装置100によれば、基板3の表面に形成された表面側マーク19と基板3の裏面に形成された裏面側マーク42との重ね合わせ検査を高精度に行うことができる(重ね合わせ誤差を高精度に求めることができる)。従って、露光装置100は、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)などの物品を提供することができる。かかるデバイスなどの物品は、露光装置100を用いてパターンを基板(ウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板等)に形成する工程と、パターンを形成された基板を加工(現像、エッチングなど)する工程とを含む。本実施形態における物品の製造方法は、従来に比べて、物品の性能、品質、生産性及び生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
本実施形態では、露光装置100の基板アライメント検出系16を用いた重ね合わせ検査について説明したが、本発明は、露光装置の検出系に限定されず、露光装置以外の装置、例えば、専用の重ね合わせ検査装置にも適用することができる。
図12は、重ね合わせ検査装置200の構成を示す概略図である。重ね合わせ検査装置200は、基板3を保持する基板ステージ4と、基板アライメント検出系16と、制御部17とを有する。重ね合わせ検査装置200は、露光装置100と同様に、基板アライメント検出系16を用いて高精度な重ね合わせ検査を実現することができる。
露光装置100が有する基板アライメント検出系16を用いて重ね合わせ検査を行えば、専用の重ね合わせ検査装置、例えば、重ね合わせ検査装置200などは不要であるが、スループットが低下する懸念がある。そこで、実際の製造現場では、露光装置100が有する基板アライメント検出系16及び重ね合わせ検査装置200の両方を用いて重ね合わせ検査が行われている。本発明は、いずれの装置にも適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、露光装置に限定されるものではなく、描画装置やインプリント装置などのリソグラフィ装置にも適用することができる。ここで、描画装置は、荷電粒子線(電子線やイオンビームなど)で基板を描画するリソグラフィ装置であり、インプリント装置は、基板上のインプリント材(樹脂など)をモールドにより成形してパターンを基板に形成するリソグラフィ装置である。また、基板は、Siウエハに限定されるものではなく、SiC(シリコンカーバイド)、サファイア、ドーパントSiなどであってもよい。本発明は、基板の材質にかかわらず、適用することができる。

Claims (17)

  1. パターンを基板に形成するリソグラフィ装置であって、
    前記基板の第1面に形成された第1マークと、前記第1面とは反対側の第2面に形成された第2マークとの重ね合わせずれ量を計測する計測部を有し、
    前記計測部は、
    前記基板を透過する光で前記第1面側から前記基板を照明し、前記第1面からの光により前記第1マークの像を形成し、前記第2面からの光により前記第2マークの像を形成する光学系と、
    前記第1マークの像及び前記第2マークの像のそれぞれを検出するセンサと、
    前記センサによって前記第1マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態で取得された第1マーク検出情報と、前記センサによって前記第2マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態で取得された第2マーク検出情報と、前記基板の前記第1面と前記第2面との間の距離とに基づいて、前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像の両方を検出可能な前記光学系の計測用フォーカス位置を決定し、前記計測用フォーカス位置で前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像を検出し、前記計測用フォーカス位置で検出された前記第1マークの像及び前記第2マークの像に基づいて、前記第1面における前記第1マークの位置及び前記第2面における前記第2マークの位置を求める処理を行う処理部と、
    を含み、
    前記第1マーク検出情報は、前記第1マークの像の第1コントラストを含み、
    前記第2マーク検出情報は、前記第2マークの像の第2コントラストを含み、
    前記処理部は、前記計測用フォーカス位置から前記基板の前記第2面までの距離と前記計測用フォーカス位置から前記基板の前記第1面までの距離との比が前記第1コントラストと前記第2コントラストとの比と一致するように、前記計測用フォーカス位置を決定することを特徴とするリソグラフィ装置。
  2. 前記処理部は、前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像が同時に検出されるように、前記計測用フォーカス位置を前記基板の前記第1面と前記第2面との間の位置に決定することを特徴とする請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  3. 前記第1マーク検出情報及び前記第2マーク検出情報は、マークの像に対応する検出信号の波形対称性及び波形傾きの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  4. 前記処理部は、
    前記光学系のデフォーカス特性に基づいて、前記計測用フォーカス位置で検出された前記第1マークの像の第1検出値及び前記第2マークの像の第2検出値のそれぞれに含まれるデフォーカスに起因する誤差を補正して第1補正値及び第2補正値を求め、
    前記第1補正値及び前記第2補正値に基づいて、前記第1面における前記第1マークの位置及び前記第2面における前記第2マークの位置を求めることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  5. 前記処理部は、
    前記第1検出値から、前記デフォーカス特性と前記計測用フォーカス位置から前記基板の前記第1面までの距離との積を減算することで前記第1補正値を求め、
    前記第2検出値から、前記デフォーカス特性を前記基板の屈折率で除算した値と前記計測用フォーカス位置から前記基板の前記第2面までの距離との積を減算することで前記第2補正値を求めることを特徴とする請求項に記載のリソグラフィ装置。
  6. 記処理部は、前記第1コントラストと前記第2コントラストとの比が閾値よりも小さい場合に、前記基板の前記第2面の位置を前記計測用フォーカス位置として決定することを特徴とする請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  7. 記処理部は、前記第2コントラストが閾値よりも小さい場合に、前記基板の前記第2面の位置を前記計測用フォーカス位置として決定することを特徴とする請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  8. 前記計測部は、前記基板の前記第1面と前記第2面との間の距離が予め定められた距離よりも小さい基板を計測することを特徴とする請求項又はに記載のリソグラフィ装置。
  9. 前記予め定められた距離は、前記光学系の焦点深度の2倍の距離であることを特徴とする請求項に記載のリソグラフィ装置。
  10. 前記計測部は、前記第2マークの線幅よりも線幅が大きい前記第1マークを計測することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  11. 前記処理部は、
    前記基板の前記第1面と前記第2面との間の距離が前記光学系の焦点深度の2倍の距離未満である場合には、前記処理を行い、
    前記基板の前記第1面と前記第2面との間の距離が前記光学系の焦点深度の2倍の距離以上である場合には、前記センサによって前記第1マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態において前記第1マークの像を検出し、当該第1マークの像に基づいて、前記第1面における前記第1マークの像の位置を求め、前記センサによって前記第2マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態において前記第2マークの像を検出し、当該第2マークの像に基づいて、前記第2面における前記第2マークの像の位置を求める処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  12. パターンを基板に形成するリソグラフィ装置であって、
    前記基板の第1面に形成された第1マークと、前記第1面とは反対側の第2面に形成された第2マークとの重ね合わせずれ量を計測する計測部を有し、
    前記計測部は、
    前記基板を透過する波長の光で前記基板を照明し、前記第1面からの光により前記第1マークの像を、前記第2面からの光により前記第2マークの像を形成する光学系と、
    前記第1マークの像及び前記第2マークの像のそれぞれを検出するセンサと、
    前記基板の前記第1面と前記第2面との間の距離に基づいて、前記光学系のフォーカス位置が前記基板の前記第1面と前記第2面との間に位置するフォーカス状態に前記光学系を位置決めし、当該フォーカス状態において前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像を検出する処理を行う処理部と、
    を含むことを特徴とするリソグラフィ装置。
  13. 前記処理部は、前記光学系のフォーカス位置が前記基板の前記第1面と前記第2面との中間に位置するフォーカス状態において前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像を検出する処理を行うことを特徴とする請求項12に記載のリソグラフィ装置。
  14. 前記計測部は、金属で形成されている前記第2マークを計測することを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  15. パターンを基板に形成するリソグラフィ装置であって、
    前記基板の第1面に形成された第1マークと、前記第1面とは反対側の第2面に形成された第2マークとの重ね合わせずれ量を計測する計測部を有し、
    前記計測部は、
    前記基板を透過する光で前記第1面側から前記基板を照明し、前記第1面からの光により前記第1マークの像を形成し、前記第2面からの光により前記第2マークの像を形成する光学系と、
    前記第1マークの像及び前記第2マークの像のそれぞれを検出するセンサと、
    前記センサによって前記第1マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態で取得された第1マーク検出情報と、前記センサによって前記第2マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態で取得された第2マーク検出情報とに基づいて、前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像の両方を検出可能な前記光学系の計測用フォーカス位置を決定し、前記計測用フォーカス位置で前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像を検出し、前記計測用フォーカス位置で検出された前記第1マークの像及び前記第2マークの像に基づいて、前記第1面における前記第1マークの位置及び前記第2面における前記第2マークの位置を求める処理を行う処理部と、
    を含み、
    前記第1マーク検出情報は、前記第1マークの像の第1コントラストを含み、
    前記第2マーク検出情報は、前記第2マークの像の第2コントラストを含み、
    前記処理部は、前記第1コントラストと前記第2コントラストとの比が閾値よりも小さい場合に、前記基板の前記第2面の位置を前記計測用フォーカス位置として決定することを特徴とするリソグラフィ装置。
  16. パターンを基板に形成するリソグラフィ装置であって、
    前記基板の第1面に形成された第1マークと、前記第1面とは反対側の第2面に形成された第2マークとの重ね合わせずれ量を計測する計測部を有し、
    前記計測部は、
    前記基板を透過する光で前記第1面側から前記基板を照明し、前記第1面からの光により前記第1マークの像を形成し、前記第2面からの光により前記第2マークの像を形成する光学系と、
    前記第1マークの像及び前記第2マークの像のそれぞれを検出するセンサと、
    前記センサによって前記第1マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態で取得された第1マーク検出情報と、前記センサによって前記第2マークの像を検出可能な前記光学系のフォーカス状態で取得された第2マーク検出情報とに基づいて、前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像の両方を検出可能な前記光学系の計測用フォーカス位置を決定し、前記計測用フォーカス位置で前記センサによって前記第1マークの像及び前記第2マークの像を検出し、前記計測用フォーカス位置で検出された前記第1マークの像及び前記第2マークの像に基づいて、前記第1面における前記第1マークの位置及び前記第2面における前記第2マークの位置を求める処理を行う処理部と、
    を含み、
    前記第2マーク検出情報は、前記第2マークの像の第2コントラストを含み、
    前記処理部は、前記第2コントラストが閾値よりも小さい場合に、前記基板の前記第2面の位置を前記計測用フォーカス位置として決定することを特徴とするリソグラフィ装置。
  17. 請求項1乃至16のうちいずれか1項に記載のリソグラフィ装置を用いてパターンを基板に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンを形成された前記基板を加工する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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