JP5203675B2 - 位置検出器、位置検出方法、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

位置検出器、位置検出方法、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、位置検出器、位置検出方法、露光装置及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ技術を用いて、半導体素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等を製造する際に、レチクル又はフォトマスクに描画されたパターンを投影光学系によってウエハ等に投影してパターンを転写する投影露光装置が従来から使用されている。この際、ウエハ上に既に形成されたパターンに対して、投影光学系を介して形成されるマスクパターンの投影像を、投影露光装置に搭載されたアライメント検出系によって位置合わせを行った後に、露光を行う。
投影露光装置においては、集積回路の微細化及び高密度化に伴い、より高い解像力でマスクパターンをウエハに投影露光することが要求される。投影露光装置で転写できる最少の線幅(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。したがって、波長を短くすればするほど解像度はよくなる。このため、近年の光源は超高圧水銀ランプg線(波長約436nm)、i線(波長約365nm)から波長の短いKrFエキシマレーザ(波長約248nm)やArFエキシマレーザ(波長約143nm)になっている。光源としては、さらにF2レーザ(波長約157nm)の実用化も進んでおり、将来的には波長が数nm〜百nmの極端紫外光(Extreme Ultra Violet:EUV光)の採用も見込まれている。
また、露光装置の解像度のさらなる向上の為に、投影光学系とウエハとの間の少なくとも一部に屈折率が1よりも大きい液体を浸してNAの増大を図ることにより解像度の向上を図る液浸露光装置も登場している。この液浸露光装置においては、ウエハと投影光学系のウエハ側先端面を構成する光学素子との間の空間に、フォトレジスト層の屈折率に近い屈折率を有する液体が充填されている。これにより、ウエハ側から見た投影光学系の有効開口数が増加し、解像度を向上させることができる。
このように露光光の短波長化や液浸法の登場によりますます解像度の向上が進み、ウエハの重ね合わせ精度(以下、オーバーレイ精度)もまた高精度化が求められている。通常、オーバーレイ精度には解像度の1/5程度が必要とされており、半導体素子の微細化が進むにつれオーバーレイ精度の向上がますます重要となってくる。
ウエハアライメント検出系の形態としては大きく2つの方法が提案され、使用されている。1つは投影光学系を介さず別個に構成されていて、ウエハ上のアライメントマークを光学的に検出する所謂オフアクシスアライメント検出系(Off-axis AA、以下OA検出系)である。2つ目は特にi線露光装置でのアライメント方式としてTTL-AA(Through the Lens Auto Aligment)方式と呼ばれる投影光学系を介して非露光光のアライメント波長を用いてウエハ上のアライメントマークを検出する方法である。
上述のようなアライメント系においては、照明むら、受光素子又は撮像素子等の感度むら、検出系自体へのゴミの付着等による歪み等の、被観察面を照明し観察して得られる検出信号のノイズ成分により、計測結果に計測誤差が生じる場合があった。現在の高解像度化の流れでは、これらの計測誤差を低減することが重要となっている。これらの計測誤差を低減するために、これらノイズ成分を検出信号から除去する処理(以下、下地補正と呼ぶ)が行われる。下地補正は、被観察面を照明し観察して得られる検出信号の種々のノイズ成分を各々予め計測して下地信号として記憶しておき、下地信号を参照してアライメントマークの検出信号を補正する処理である。
この下地補正の為の下地信号は、通常アライメント条件(照明波長・照明NA・検出NA)ごとに記憶しておき、アライメント条件ごとに対応する下地信号を用いて下地補正が行われていた(特許文献1)。
特開平11−54418号公報
露光装置上に搭載されたウエハアライメント検出系では、該検出系内の光学系の経時的な変化などによりアライメント性能に関する条件が変化することがあり、これらの調整を行っていた。アライメント性能に関する条件としては、収差や光軸ずれ、またレンズや平行平面板などの偏芯によって発生する波長ごとのシフト成分(以下、波長シフト差)等があげられる。同じアライメント条件であるにも関わらず、調整前に使用していた下地信号がもはや最適なものではなくなった状況で、以前の下地信号を使用してアライメントを行うと、計測だまされが発生する場合があった。
本発明は、光学部材が調整されて位置計測に関する条件が変化しても高精度に検出可能な位置検出器、位置検出方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、被検物体に設けられたマークの位置を検出する位置検出器であって、被検物体の像を撮像する撮像部と、撮像部の撮像面に被検物体の像を形成する光学系と、光学系に含まれる光学部材が調整されたことに応じて光学系及び撮像部を用いてマーク以外の領域を撮像しノイズの情報を取得するノイズ取得部と、光学系及び撮像部を用いて取得されたマークの像をノイズ取得部により取得されたノイズの情報を用いて補正する補正部と、を備え、光学部材は、光学系の光軸ずれを調整可能な光学部材、光学系において発生する収差を調整可能な光学部材、および、光学系に含まれる光学部材の偏芯によって発生する波長に依存したシフトを調整可能な光学部材のうち少なくとも1つであることを特徴とする。
本発明の第2の側面は、被検物体に搭載されたマークの像を光学系により形成し形成されたマークの像を撮像部により撮像してマークの位置を検出する位置検出方法であって、光学系に含まれる光学部材が調整されたことに応じて光学系及び撮像部を用いてマーク以外の領域を撮像しノイズの情報を取得するノイズ取得工程と、光学系及び撮像部を用いて取得されたマークの像をノイズ取得工程において取得されたノイズの情報を用いて補正する補正工程と、を含み、光学部材は、光学系の光軸ずれを調整可能な光学部材、光学系において発生する収差を調整可能な光学部材、および、光学系に含まれる光学部材の偏芯によって発生する波長に依存したシフトを調整可能な光学部材のうち少なくとも1つであることを特徴とする。
本発明によれば、光学部材が調整されて位置計測に関する条件が変化しても高精度に検出可能な位置検出器、位置検出方法を提供することができる。
[露光装置に使用されるアライメント検出器の実施形態]
本発明に係る位置検出器は、半導体露光装置や液晶露光装置内の被検物体に搭載されたマークの位置を検出するものである。被検物体は、原版としてレチクル、基板としてのウエハの少なくとも一方であればよい。露光装置は、位置検出器による位置検出結果に基づいて原版及び基板の少なくとも一方の位置決めを行う。以下の実施形態では、露光装置のウエハに搭載されたマークの位置を検出するウエハアライメント系について説明する。
アライメント性能に関する条件が変更された時のアライメント手法について図面を参照しながら説明する。
図1の露光装置において、レチクルステージ2はレチクル1を支持し、ウエハステージ4はウエハ3を支持する。照明光学系5は、レチクルステージ2に支持されているレチクル1を露光光で照明し、投影光学系6は、露光光で照明されたレチクル1のレチクルパターン像をウエハステージ4に支持されたウエハ3に投影露光する。露光装置全体の動作は、制御器17によって統括制御される。
本実施形態において、露光装置として、レチクル1とウエハ3とを走査方向に互いに同期移動しつつレチクル1に形成されたレチクルパターンをウエハ3に露光する走査型露光装置(スキャナー)が使用される。しかし、レチクル1を固定しレチクルパターンをウエハ3に露光するタイプの露光装置(ステッパー)も使用することができる。
以下の説明において、投影光学系6の光軸と一致する方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でレチクル1とウエハ3との同期移動方向(走査方向)をY軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をX軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわり方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
レチクル1上の所定の照明領域は照明光学系5により均一な照度分布の露光光で照明される。照明光学系5から射出される露光光としては、KrFエキシマレーザ、さらに短波長のArFエキシマレーザやF2レーザ、波長が数nm〜百nmの極端紫外光(Extreme Ultra Violet:EUV光)が使用されうる。
レチクルステージ2は、投影光学系6の光軸に垂直な平面内、すなわちXY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微小回転可能である。レチクルステージ2は最低1軸以上駆動されればよく、6軸駆動でもよい。レチクルステージ2はリニアモータ等のレチクルステージ駆動機構(不図示)により駆動され、レチクルステージ駆動機構は制御器17により制御される。レチクルステージ2上にはミラー7が設けられている。ミラー7に対向する位置にはレーザ干渉計9が設けられている。レチクルステージ2上のレチクル1の2次元方向の位置及び回転角はレーザ干渉計9によりリアルタイムで計測され、計測結果は制御器17に出力される。制御器17はレーザ干渉計9の計測結果に基づいてレチクルステージ駆動機構を駆動することでレチクルステージ2に支持されているレチクル1の位置決めを行う。
投影光学系6は、レチクル1のレチクルパターンを所定の投影倍率βでウエハ3に投影露光するものであって、複数の光学素子で構成されている。本実施形態において、投影光学系6は、投影倍率βが例えば1/4あるいは1/5の縮小投影系である。
ウエハステージ4は、ウエハチャックを通してウエハ3を保持するZステージと、Zステージを支持するXYステージと、XYステージを支持するベースとを備えている。ウエハステージ4はリニアモータ等のウエハステージ駆動機構(不図示)により駆動される。ウエハステージ機構は制御器17により制御される。
ウエハステージ4上にはウエハステージ4とともに移動するミラー8が設けられている。ミラー8に対向する位置にはXY方向用のレーザ干渉計10とZ方向用のレーザ干渉計12が設けられている。ウエハステージ4のXY方向の位置及びθZはレーザ干渉計10によりリアルタイムで計測され、計測結果は制御器17に出力される。また、ウエハステージ4のZ方向の位置及びθX、θYについてはレーザ干渉計12によりリアルタイムで計測され、計測結果は制御器17に出力される。これらのレーザ干渉計10,12の計測結果に基づいてウエハステージ駆動機構を通してXYZステージが駆動されることでウエハ3のXYZ方向における位置が調整され、ウエハステージ4に支持されているウエハ3の位置決めが行われる。
レチクルステージ2の近傍には、レチクルアライメント検出系13が設けられている。レチクルアライメント検出系13は、レチクル1上のレチクル基準マーク(不図示)と投影光学系6とを通してウエハステージ4上のステージ基準プレート11にある図2中のレチクルアライメント検出系用の基準マーク18を検出する。レチクルアライメント検出系13は、実際にウエハ3を露光する光源と同一の光源を用い、投影光学系6を通してレチクル基準マークとレチクルアライメント検出系用の基準マーク18を照射し、その反射光を検出するための光電変換素子を搭載している。レチクルアライメント検出系13に搭載される光電変換素子は、例えばCCDカメラである。この光電変換素子の信号を元に、レチクル1とウエハ3の位置合わせを行う。レチクル1上のレチクル基準マーク(不図示)とステージ基準プレート11上のレチクルアライメント検出系用の基準マーク18との位置及びフォーカスを合わせることで、レチクル1とウエハ3の相対位置関係(X,Y,Z)を合わせることができる。
レチクルアライメント検出系13により検出される基準マーク18は透過型のマークでも良い。透過型のレチクルアライメント検出系14を用いれば、透過型のレチクルアライメント検出系用の基準マーク18を使用することもできる。
透過型のレチクルアライメント検出系14は、ウエハ3を露光する光源と同一の光源から照射され、レチクル基準マーク(不図示)、投影光学系6、レチクルアライメント検出系用の基準マーク18を透過した光を検出するための光量センサーなどを搭載している。ウエハステージ4をX方向(若しくはY方向)・Z方向に駆動させながら透過光の光量を測定し、レチクル1上のレチクル基準マーク(不図示)とレチクルアライメント検出系用の基準マーク18の位置及びフォーカスを合わせる。
このようにレチクルアライメント検出系13及び透過型のレチクルアライメント検出系14のどちらを用いても、レチクル1とウエハ3の相対位置関係(X,Y,Z)を合わせることができる。
ウエハステージ4の1つのコーナーにあるステージ基準プレート11は、ウエハ3表面とほぼ同じ高さに設置されている。また、ステージ基準プレート11は、ウエハアライメント検出系16が検出するウエハアライメント検出系用の基準マーク18とレチクルアライメント検出系13,14が検出するレチクルアライメント検出系用の基準マーク18とを備えている。ステージ基準プレート11は、ウエハステージ4の複数のコーナーに配置されていてもよい。また、1つのステージ基準プレート11が複数のレチクルアライメント検出系用の基準マーク18、ウエハアライメント検出系用の基準マーク18を含んでいてもよい。ここで、レチクルアライメント検出系用の基準マーク18とウエハアライメント検出系用の基準マーク18との位置関係(XY方向)は既知であるとする。さらに、ウエハアライメント検出系用の基準マーク18とレチクルアライメント検出系用の基準マーク18とは共通のマークであってもよい。
フォーカス検出系15は、検出光をウエハ3表面に投射する投射系とそのウエハ3からの反射光を受光する受光系とを備えており、フォーカス検出系15の検出結果は制御器17に出力される。制御器17は、フォーカス検出系15の検出結果に基づいてZステージを駆動し、Zステージに保持されているウエハ3のZ軸方向における位置(フォーカス位置)及び傾斜角を調整することが可能である。
ウエハアライメント検出系16は、検出光をウエハ3上のウエハアライメントマーク19やステージ基準プレート11上のウエハアライメント検出系用の基準マーク18に投射する投射系と該マークからの反射光の受光系を備える。ウエハアライメント検出系16の検出結果は制御器17に出力される。制御器17は、ウエハアライメント検出系16の検出結果に基づいてウエハステージ4をXY方向に駆動することで、ウエハステージ4に保持されているウエハ3のXY方向における位置を調整することが可能である。
本実施形態において、ウエハアライメント検出系16としてオフアクシスアライメント検出系(Off-axis AA、以下OA検出系)が使用される。しかし、本発明において、ウエハアライメント検出系16はOA検出系に限定されるものではない。
図3は、本発明に係る位置検出器の一例としてのウエハアライメント検出系16を詳細に示したものである。ウエハアライメント検出系用の照明光源20(ファイバ等)から導光された光は第一リレー光学系21、波長フィルタ板22、第二リレー光学系23を通り、開口絞り24に到達する。開口部材(開口絞り)24は、ウエハアライメント検出系16の瞳面(物体面に対する光学的なフーリエ変換面)に当たる。このとき開口絞り24でのビーム径はウエハアライメント検出系用の照明光源20(ファイバ等)でのビーム径よりも十分に小さいものとなる。図4はこのときのビーム径の関係を示したもので、光源20でのビーム径39と比べて開口絞り24でのビーム径39'は十分に小さい。
波長フィルタ板22には透過波長帯の異なるフィルタが複数種挿入されており、制御器17からの命令でフィルタの切換を行う。開口絞り24には照明σの異なる絞りが複数種用意されており、制御器17からの命令で絞りの切換を行うことで、照明σを変更することができる。波長フィルタ板22と開口絞り24には予め複数種のフィルタと絞りが備え付けられているが、新たに追加でフィルタと絞りを構成することも可能な機構となっている。
開口絞り24まで到達した光は第一照明光学系25、第二照明光学系27を通って偏光ビームスプリッタ28に導かれる。偏光ビームスプリッタ28により反射された紙面に垂直なS偏光光は、NA絞り26、λ/4板29を透過して円偏光に変換され、対物レンズ30を通ってウエハ3上に形成されたウエハアライメントマーク19をケーラー照明する(照明光は図3中の実線で示す)。NA絞り26は絞り量を変えることでNAを変えることができる。NA絞り26の絞り量は制御器17からの命令で変更されうる。
ウエハアライメントマーク19から発生した反射光、回折光、散乱光(図3中の1点波線で示す)は、再度対物レンズ30を通りλ/4板29を通って今度は紙面に平行なP偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ28を透過する。透過光は、リレーレンズ31、第一、第二結像光学系32,33、コマ収差調整用光学部材45、波長シフト差調整用光学部材46によって、ウエハアライメントマーク19の検出信号を光電変換素子34(例、CCDカメラ)上に形成する。
光電変換素子34は被検物体の像を撮像する撮像部を構成している。照明光源20から波長シフト差調整用光学部材46に至る各種光学部材は、撮像部である光電変換素子34の撮像面に被検物体の像を形成する光学系を構成している。また、当該光学系のうち、照明光源20から第2照明光学系27に至る光学部材は、照明光学系を構成している。
ウエハアライメント検出系16には、さらに信号発生部35、ノイズ取得部36、記憶部37、補正部38が備え付けられている。信号発生部35は、後述する上記光学系に含まれる光学部材が光軸ずれ、波長シフト差、収差等を調整された場合に信号を発生する。ノイズ取得部36は、信号発生部が発生した信号に応答してウエハアライメント検出系16のノイズの情報である下地信号を取得する。記憶部37にはアライメント条件ごとの下地信号のデータに加えてノイズ取得部により取得された下地信号のデータが記憶される。補正部38は、光電変換素子34で検出されたウエハアライメントマーク19の検出信号を、その時のアライメント条件での下地信号を用いて補正する(いわゆる下地補正)。したがって、光学部材が調整されて信号が発生されると、補正部38は、当該信号に応答して取得された下地信号を用いて検出信号を補正する。ウエハアライメント検出系16は、補正された検出信号に基づいて、ウエハ3の位置を検出し、ウエハ3の位置合わせを行う。
通常、上記のようなウエハアライメント検出系16により、ウエハ3上のウエハアライメントマーク19を観察、位置検出する場合、ウエハアライメントマーク19上部に塗布、或いは形成された透明層のため、単色光では干渉縞が発生してしまう。そのため、アライメント信号に干渉縞の信号が加算された状態で検出され、高精度に検出できなくなる。したがって、一般的にこうしたウエハアライメント検出系16の照明光源20としては、広帯域の波長を持つものが使用され、干渉縞の少ない信号として検出する。
ウエハ3上のウエハアライメントマーク19を精度良く検出する為には、ウエハアライメントマーク19の像が明確に検出されなければならない。つまり、ウエハアライメント検出系16のピントがウエハアライメントマーク19に合っていなければならない。その為に、一般には不図示のオートフォーカス検出系が構成され、その検出結果に基づいて、ウエハアライメントマーク19をウエハアライメント検出系16のベストフォーカス面に駆動して、ウエハアライメントマーク19の検出を行っている。
なお、TTL-AA方式についての説明はここでは割愛するが、基本的には投影光学系6を介してウエハ3上を観察する構成である点で、OA方式の検出系と異なっている。
図5に下地補正の一例を示す。図5の40は、アライメントマークの断面構造を示したものであり、横方向が位置、縦方向が高さを示している。また図5の41の波形は横軸が位置で縦軸がアライメントマークを検出した際の信号強度を示しており、以降の説明でも同様である。通常、図5の40のようなアライメントマークをウエハアライメント検出系16があるアライメント条件で検出したアライメントマークの検出信号は図5の41のように、マーク以外の領域にむらが見られる検出信号となる。このむらは、照明むら、受光素子若しくは撮像素子等の感度むら、ゴミの付着などによる、被観察面を照明し観察して得られる検出信号の歪みによるものであり、アライメントの際の計測誤差となり問題視されていた。
従来の下地補正では、マーク以外の領域を撮像して、図5の42のようなウエハアライメント検出系16が持つノイズ成分(いわゆる下地信号)を取得していた。そして、この下地信号で検出信号41に補正をかけ、図5の43のような補正検出信号によって、ウエハの位置合わせを行っていた。下地補正前の検出信号41と比べて、下地補正後の補正検出信号43はマーク以外の部分でのむらがなく、アライメントの際の計測誤差が低減され高精度なアライメントが可能となる。
ウエハアライメント検出系16に予め構成されているアライメント条件(以下、備え付けアライメント条件)に対しては、通常、図6のようにアライメント条件ごとに下地信号が用意されている。アライメント条件Aで得た検出信号に対しては、アライメント条件Aに最適化された下地信号Aを用いて下地補正を行うし、アライメント条件Bで得た検出信号に対しては、アライメント条件Bに最適化された下地信号Bを用いて下地補正を行う。つまり、ウエハアライメント検出系16は備え付けアライメント条件に対しては、最適な下地信号を用意している。
ウエハアライメント検出系16を露光装置に搭載する際、該検出系のアライメント性能に関する条件(光軸ずれ量、波長シフト差、コマ収差等)はある程度は調整されているが、経時変化などにより該条件が変化する場合がある。したがって、定期的に該条件の調整を行う必要がある。又、観察するマークによってはウエハアライメントマークごとに最適な光軸補正を行う場合があり、該検出系を露光装置に搭載後に、該条件の調整を行う場合がある。つまり、照明波長、照明NA、検出NAなどのアライメント条件が同じでも、光軸ずれなどのアライメント性能に関する調整状態が変わることがあった。従来は光軸ずれ補正などだけではノイズ成分の変化は少ないと考えられていたが、昨今の露光装置の高精度化を鑑みると、これらノイズ成分の変化が無視できない。光軸ずれなどのアライメント性能に関する条件の調整状態が変われば検出信号の傾き具合が変わる為、同じアライメント条件であっても元々の下地信号を使えば、最適な下地補正が行えず計測だまされが生じる可能性があった。
以下、本発明に係る、アライメント性能に関する条件が変更された時のアライメント手法について、特に光軸ずれ量が変更されたときの実施形態について図面を参照しながら説明する。
まずは、図3に示したウエハアライメント検出系内の光学系における光軸ずれの調整手法について説明する。図7は図3のウエハアライメント検出系の照明光学系である。図7に示したような該検出系内に光軸ずれが存在しない時は、該検出系の照明光の主光線はウエハ3上に垂直に入射する。しかし、図8のように該検出系内の開口部材(開口絞り)24がずれている場合、ウエハ3上に該検出系の照明光の主光線は垂直に入射せずにある角度θを持って入射する。
このとき、開口絞り24でのビーム径は、図4の39''に示すように、ウエハアライメント検出系用の照明光源20(ファイバ等)でのビーム径39の中心位置に対して、ずれた位置に位置する。このような状態のことを該光学系に光軸ずれが存在すると言う。図8では開口絞りの位置ずれによって光軸ずれの説明をしているが、開口絞りと同様照明光学系内の瞳と共役な位置に配置される照明光源20(ファイバ等)自体が位置ずれを起こしても、光軸ずれは発生する。該光学系内での光軸ずれは、図8に示すウエハアライメント検出系用の照明光源20の位置若しくは開口絞り24の位置を、光軸に対して駆動可能な垂直方向に動かすことで調整することができる。このようにOA方式のウエハアライメント検出系での光軸ずれの調整は、該検出系内の該光源20若しくは開口絞り24を光軸に対して垂直方向に動かすことによって行う。
ウエハアライメント検出系内の光学系における光軸ずれの調整は、アライメントマークの各デフォーカスポジションに対する位置情報(以下、デフォーカス特性と呼ぶ)を利用して行う。該光学系の光軸ずれの指標であるデフォーカス特性について、図9〜図12を用いて説明する。デフォーカス特性を検査するには、クロムパターンのアライメントマークをデフォーカスさせながら計測すればよい。クロムパターンのアライメントマークは装置内のステージ基準プレート11上などに構成されており、デフォーカス特性のデータは露光装置上で簡易に取得することができる。更には実際に露光する実露光ウエハ上のアライメントマークに対して、同様にデフォーカス特性を求め補正することも可能である。ステージ基準プレート11上に構成されたクロムパターンと実露光ウエハでのデフォーカス特性の差は、該検出系に残存する収差成分や、アライメントマークの断面構造の違い等によって発生することが分かっている。図9はクロムパターンのアライメントマークでの検出信号を示している。図9の検出信号50はウエハアライメント検出系内の光学系に光軸ずれが残存していない理想的な光学系で検出された対称な検出信号である。該検出信号50をプラス方向にデフォーカスして得られる検出信号が検出信号51、マイナス方向にデフォーカスして得られる検出信号が検出信号52である。デフォーカスした検出信号51,52は検出信号50と比べると検出信号のコントラストは落ちるものの、該光学系内に光軸ずれが残存していないために、検出信号の対称性が崩れることはない。つまり、検出信号51,52の計測中心位置は検出信号50と同じ位置を取る。この時のデフォーカスに対する計測中心位置を示したのが図10で、検出信号の計測中心位置は53のようにデフォーカスに関わらず一定値を取る。この検出信号の計測中心位置53のデフォーカスに対する傾きがデフォーカス特性であり、この場合のデフォーカス特性は0となる。図10のようなデフォーカスに対する計測中心位置の変化がなければ、ウエハアライメントの際にデフォーカスが発生しても位置ずれは起こらない。
図11の検出信号54は、ウエハアライメント検出系内の光学系に光軸ずれが残存している場合を示したものである。該検出信号54をプラス方向にデフォーカスして得られる検出信号が検出信号55、マイナス方向にデフォーカスして得られる検出信号が検出信号56である。デフォーカスした検出信号55,56はコントラストが低下するだけでなく、該検出系内の光軸ずれの影響で非対称な検出信号となる。このときの検出信号55,56の計測中心位置は検出信号54と同じ位置を取らなくなる。このときのデフォーカスに対する計測中心位置を示したのが図12で、検出信号の計測中心位置は57のようにデフォーカスに依存した値を取る。この57のデフォーカスに対する傾きがデフォーカス特性で、この場合、あるデフォーカス特性値を持つ。図12のようなデフォーカスに対する計測中心位置の変化がある場合、ベストフォーカスでは位置ずれは発生しない。しかし、実際のウエハアライメントの際には多少のデフォーカスが発生するので、そうした場合位置ずれが発生することになる。このデフォーカス特性は該検出系の光軸ずれを表す指標として使えるので、該検出系の光軸ずれの調整には、このデフォーカス特性が0になるように光軸ずれの調整を行えば良い。
図13以下に、下地補正の具体例を示す。通常、図13の40のようなアライメントマークをウエハアライメント検出系16があるアライメント条件で検出したアライメントマークの検出信号は図13の60のように、非マーク領域にむらが見られる検出信号となる。このむらは、照明むら、受光素子若しくは撮像素子等の感度むら、又はゴミの付着などによる、被観察面を照明し観察して得られる検出信号の歪みによるものであり、アライメントの際の計測誤差となる。
従来の下地補正では、該アライメント条件でマーク以外の領域を観察して、図13の61のようなウエハアライメント検出系16が持つノイズ成分(いわゆる下地信号)を予め記憶しておく。そして、検出信号60に補正をかけて、図13の62のような補正検出信号として、ウエハの位置合わせを行っていた。下地補正前の検出信号60と比べて、下地補正後の補正検出信号62は非マーク部分でのむらがなく、アライメントの際の計測だまされが低減され高精度なアライメントが可能となる。
ウエハアライメント検出系16に予め構成されているアライメント条件に対しては、通常、図14のようにアライメント条件ごとに下地信号が用意されている。アライメント条件Cで得た検出信号に対しては、アライメント条件Cに最適化された下地信号Cを用いて下地補正を行っていた。
しかしながら、露光装置上でウエハアライメント検出系の光軸ずれの調整を行うことがあり、その際には照明波長、照明NA、検出NAなどのアライメント条件が同じでも、光軸ずれの調整前の下地信号を使っては高精度なアライメントができないことがあった。
図15の検出信号63は図13の検出信号60と同じアライメント条件Cで計測したものであるが、ウエハアライメント検出系の光軸ずれの調整が異なる状態で取得したものである。図15の検出信号63は図13の検出信号60と比べ、該検出系の光軸ずれの調整状態が異なる為、同じアライメント条件でも検出信号が異なっている。この図15の検出信号63のような状態で、該検出系の光軸ずれを調整する前の下地信号61を用いて下地補正を行うと、検出信号64のようにマーク以外の領域に傾きを持った非対称な検出信号となってしまう。このような非対称な検出信号だとアライメントの際の計測誤差が生じてしまう。このように、同じアライメント条件でも該検出系の光軸ずれの調整状態が変更されれば、変更後の光軸ずれの調整状態で下地信号を取り直す必要がある。
本実施形態では、アライメント条件Cの光軸ずれの調整状態が変更されたことに応じて下地信号CCを取り直す(図16)。この取り直された下地信号CCは、アライメント条件Cの光軸ずれの調整状態が変更されたものに最適化されたものであり、適切な下地補正を行うことができる。図17の検出信号63は、図15の検出信号63と同じく、図13の検出信号60と比べ該検出系の光軸ずれの調整状態が異なる為、同じアライメント条件でも検出信号が異なっている。検出信号63は、下地信号65を用いて変更後の光軸ずれの状態で取り直された下地信号65を用いて下地補正される。そうすると、非マーク領域でのむらや傾きのない対称な補正検出信号66が得られる。該検出系の光軸ずれ調整前に取得した下地信号61で下地補正を行っていた補正検出信号64と比べると、該検出系の光軸ずれ調整に応じて取得した下地信号65で下地補正を行った補正検出信号66はマーク以外の領域でのむらや傾きがない。その為、高精度なアライメントが可能となる。
つまり、同じアライメント条件でウエハアライメント検出系の光軸ずれ状態が変更された場合でも、変更後の光軸ずれ状態で最適な下地信号を取得することで、むらや検出信号の傾きのない補正検出信号を得ることができる。
上述の説明では、同じアライメント条件でウエハアライメント検出系の光軸ずれ状態が変更されたことに応じて下地信号を取り直す場合の説明を行ったが、本発明は光軸ずれ状態のみが変更されことに応じて下地信号を取り直すことに限定されるわけではない。光軸ずれ調整以外にも、該検出系内のコマ収差を調整可能な光学部材45によりコマ収差量が変更されたことに応じて、下地信号が取り直される。該検出系のコマ収差調整はコマ収差を調整可能な光学部材45を光軸方向に対して垂直に動かすことによって行われる。また光学系に含まれる光学部材の偏芯によって発生する波長に依存したシフトを調整するための光学部材46により波長シフト差が変更されたことに応じても下地信号が取り直される。波長シフト差調整用の光学部材46は、複数の楔光学部材を有しており、異なる楔光学部材の隣り合う楔面が検出光軸の直角方向から所定の角度傾けかつ該隣り合う楔面が平行になるように配置されている。波長シフト差調整用の光学部材46は、該楔部材間の間隔を調整することで、波長シフト差を調整できる。
本実施形態によると、該検出系がどのような状態に調整されていようとも最適な下地補正を行うことが可能となり、計測だまされが少なく常に高精度なアライメントを行うことが可能となる。
また、ウエハアライメント検出系の光軸ずれ量やコマ収差量や波長シフト差などアライメント性能に関する条件が変更された場合に下地信号を取得するシーケンスは、該条件が変更されると自動的に下地信号が取得できるシーケンスとなっていてもよい。
[デバイス製造の実施形態]
次に、図18及び図19を参照して、上述の露光装置を利用したデバイス製造方法の実施形態を説明する。図18は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造方法を例に説明する。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パターンに基づいてマスクを製作する。ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、マスクとウエハを用いて、上記の露光装置によりリソグラフィ技術を利用してウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組み立て工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
図19は、ステップ4のウエハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウエハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
露光装置の構成を概略的に示す図である。 ウエハ及びステージ基準プレートを示す図である。 ウエハアライメント検出系の構成を詳細に示す図である。 光源と瞳位置とにおけるビームのサイズを示した図である。 ウエハアライメントマークと検出信号、下地信号、補正検出信号の例を示した図である。 アライメント条件と対応する下地信号の例を示した図である。 光軸ずれがない場合のウエハアライメント検出系の照明部分を示した図である。 光軸ずれがある場合のウエハアライメント検出系の照明部分を示した図である。 光軸ずれのない光学系で検出された検出信号をデフォーカスさせた図である。 図9の検出信号でのデフォーカスに対する検出信号の中心位置を示した図である。 光軸ずれのある光学系で検出された検出信号をデフォーカスさせた図である。 図11の検出信号でのデフォーカスに対する検出信号の中心位置を示した図である。 ウエハアライメントマークと検出信号、下地信号、補正検出信号の例を示した図である。 アライメント条件と対応する下地信号の例を示した図である。 ウエハアライメントマークと検出信号、下地信号、補正検出信号の例を示した図である。 アライメント条件と対応する下地信号の例を示した図である。 ウエハアライメントマークと検出信号、下地信号、補正検出信号の例を示した図である。 露光装置を使用したデバイスの製造を説明するためのフローチャートである。 図18に示すフローチャートにおけるステップ4のウエハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1:レチクル(原版)
2:レチクルステージ
3:ウエハ(基板)
4:ウエハステージ
5:露光装置の照明光学系
6:投影光学系
7,8:ミラー
9,10,12:レーザ干渉計
11:ステージ基準プレート
13:レチクルアライメント検出系
14:透過型のレチクルアライメント検出系
15:フォーカス検出系
16:ウエハアライメント検出系(位置検出器)
17:制御器
18:レチクル、ウエハアライメント検出系用の基準マーク
19:ウエハアライメントマーク
20:ウエハアライメント検出系用の照明光源
21:第一リレー光学系
22:波長フィルタ板
23:第二リレー光学系
24:開口絞り(開口部材)
25:第一照明光学系
26:NA絞り
27:第二照明光学系
28:偏光ビームスプリッタ
29:λ/4板
30:対物レンズ
31:リレーレンズ
32:第一結像光学系
33:第二結像光学系
34:光電変換素子(撮像部)
35:信号発生部
36:ノイズ取得部
37:記憶部
38:補正部
39,39',39'':ビーム径
40:アライメントマーク
41,60,63:検出信号
42,61,65:下地信号
43,62,64,66:補正検出信号
45:コマ収差調整用の光学部材
46:波長シフト差調整用の光学部材
50:対称な検出信号
51:検出信号50がデフォーカスした検出信号
52:検出信号50が検出信号51とは逆の方向へデフォーカスした検出信号
53:デフォーカスに対する中心位置の変化を示した線
54:非対称な検出信号
55:検出信号54がデフォーカスした検出信号
56:検出信号54が検出信号55とは逆の方向へデフォーカスした検出信号
57:デフォーカスに対する中心位置の変化を示した線

Claims (8)

  1. 被検物体に設けられたマークの位置を検出する位置検出器であって、
    前記被検物体の像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部の撮像面に前記被検物体の像を形成する光学系と、
    前記光学系に含まれる光学部材が調整されたことに応じて前記光学系及び前記撮像部を用いて前記マーク以外の領域を撮像しノイズの情報を取得するノイズ取得部と、
    前記光学系及び前記撮像部を用いて取得された前記マークの像を前記ノイズ取得部により取得されたノイズの情報を用いて補正する補正部と、
    を備え
    前記光学部材は、前記光学系の光軸ずれを調整可能な光学部材、前記光学系において発生する収差を調整可能な光学部材、および、前記光学系に含まれる光学部材の偏芯によって発生する波長に依存したシフトを調整可能な光学部材のうち少なくとも1つであることを特徴とする位置検出器。
  2. 前記光学系の光軸ずれを調整可能な光学部材は、照明光学系内の瞳と共役な位置に配置され、光軸に対して垂直方向に駆動可能な光源及び開口部材のうち少なくとも一方であることを特徴とする請求項1に記載の位置検出器。
  3. 前記光学系に含まれる光学部材の偏芯によって発生する波長に依存したシフトを調整可能な光学部材は複数の楔光学部材であり、前記楔光学部材の間隔を調整することによって前記シフトを調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位置検出器。
  4. 前記光学系に含まれる光学部材が調整されたことに応じて信号を発生する信号発生部をさらに備え、
    前記ノイズ取得部は、前記信号に応答して前記光学系及び前記撮像部を用いて前記マーク以外の領域を撮像しノイズの情報を取得することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の位置検出器。
  5. 前記ノイズ取得部により取得されたノイズの情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記補正部は、前記記憶部により記憶されたノイズの情報を用いて前記マークの像を補正することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の位置検出器。
  6. 被検物体に搭載されたマークの像を光学系により形成し、当該形成されたマークの像を撮像部により撮像して当該マークの位置を検出する位置検出方法であって、
    前記光学系に含まれる光学部材が調整されたことに応じて前記光学系及び前記撮像部を用いて前記マーク以外の領域を撮像しノイズの情報を取得するノイズ取得工程と、
    前記光学系及び前記撮像部を用いて取得された前記マークの像を前記ノイズ取得工程において取得されたノイズの情報を用いて補正する補正工程と、
    を含み、
    前記光学部材は、前記光学系の光軸ずれを調整可能な光学部材、前記光学系において発生する収差を調整可能な光学部材、および、前記光学系に含まれる光学部材の偏芯によって発生する波長に依存したシフトを調整可能な光学部材のうち少なくとも1つであることを特徴とする位置検出方法。
  7. 原版に形成されたパターンを基板に投影して露光する露光装置であって、
    前記原版及び前記基板の少なくとも一方を前記被検物体として、そのマークの位置を検出するように構成される、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の位置検出器を備え、
    当該位置検出器による位置検出結果に基づいて前記原版及び前記基板の少なくとも一方の位置決めを行うことを特徴とする露光装置。
  8. 請求項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記露光された基板を現像する工程と、
    含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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