JPH11176745A - 位置検出装置及びそれを用いた露光装置 - Google Patents

位置検出装置及びそれを用いた露光装置

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JPH11176745A
JPH11176745A JP9363691A JP36369197A JPH11176745A JP H11176745 A JPH11176745 A JP H11176745A JP 9363691 A JP9363691 A JP 9363691A JP 36369197 A JP36369197 A JP 36369197A JP H11176745 A JPH11176745 A JP H11176745A
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slit
wafer
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pinhole
light
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Masayoshi Hasegawa
雅宜 長谷川
Hideki Ine
秀樹 稲
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハのアライメントマークの立体形状を高
精度に検出することができる位置検出装置及びそれを用
いた露光装置を得ること。 【解決手段】 観察物体の位置を検出する検出光学系を
有した位置検出装置において、該検出光学系は、その光
路中の観察物体の結像面又はその近傍に光軸と直交する
方向に単振動可能な回折格子状で、スリット状ピンホー
ルを配置しており、光源からの光束で該スリット状ピン
ホールを介して前記観察物体を照明するとともに、前記
観察物体からの反射光を再び該スリット状ピンホールを
介して検出手段面上に導光しており、該スリット状ピン
ホールを単振動させたときに該検出手段で得られる信号
を利用して該観察物体の位置を検出していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位置検出装置及びそ
れを用いた露光装置に関するもので、特にIC、LSI
等の半導体デバイス、CCD等の撮像デバイス、そして
液晶パネル等の表示デバイス等のデバイス製造用のステ
ップアンドリピート方式やステップアンドスキャン方式
等の露光装置(投影露光装置)において第1物体として
のレチクル面上に形成された微細な電子回路パターンを
第2物体としてのウエハに露光転写又は投影光学系で投
影露光するときの第1物体と第2物体との相対的な位置
合わせ(アライメント)を行なうときのウエハの位置情
報を検出する際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子製造用の投影露光装置におい
て、レチクルとウエハの相対位置合わせの高精度化は半
導体素子の高集積化を図る為の重要な一要素となってお
り、最近では半導体素子の微細化に伴いサブミクロン以
下の位置合わせ精度が要求されている。
【0003】この為、半導体素子製造用の投影露光装置
には位置検出装置が搭載されており、該位置検出装置に
おいてレチクルとウエハとの位置検出(アライメント)
を行っている。このときのアライメント方式には様々な
方式が知られている。その中の一方法に投影レンズ(投
影光学系)を介して検出対象物体(観察物体)を検出す
るTTL方式がある。TTL方式は、レチクル面上のパ
ターンをウエハ面上に焼付けるのに用いる露光光と異な
る波長の光束で、所定面上の基準位置(基準マーク)と
ウエハ面に設けたアライメントマークとの相対的位置検
出を行なう方式で、種々の方式の位置検出装置が提案さ
れている。
【0004】本出願人は特願平1−198261号で、
所定面上、例えば撮像手段面上に形成されたウエハ面上
のアライメントマークの像をCCDカメラ等の撮像手段
を用いて観察して、ウエハの位置検出を行う位置検出装
置を提案している。
【0005】このような位置検出装置においては使用す
る光束の波長幅が狭いと、レジストを塗布したウエハ面
上のアライメントマークを観察する際、レジスト表面と
基板面からに反射光により干渉縞が多く発生し、検出誤
差の原因となる場合がある。この干渉縞を軽減するた
め、半値幅が数十nm程度のスペクトル幅が広い多色光
束を放射する光源を用いてアライメントマークを観察す
る位置検出装置を搭載した半導体素子製造用の投影露光
装置も提案されている。
【0006】従来の位置検出装置は検出光学系の光学的
な深度(焦点深度)と、プロセスとの関係によってウエ
ハ面上のアライメントマークのどの位置を検出している
のかを区別するが難しいという問題点があり、これが位
置検出精度を劣化させる位置原因となっていた。この問
題を解決する方法を本出願人は既に特開平6−3024
99号公報で提案している。そこでは所謂confoc
al検出方法を適用することでこの問題を解決してい
る。Confocal検出方法ではウエハマークの立体
的な検出、例えば該ウエハマークの下部面と上部面を区
別した検出が可能である。
【0007】図6、図7は従来のconfocal検出
によりアライメントマークの立体計測を行なう原理図
で、図6がアライメントマーク2の上部を、図7がアラ
イメントマーク2の下部を観察する状態を示している。
図6では駆動可能なピンホールPがアライメントマーク
2の上部からの反射光TLを透過させるが、下部からの
反射光BLの大部分はピンホールPで遮断される。この
ため、検出における深度が浅くなり、観察したい断面の
みの観察像をCCDカメラ14で受光することができ、
立体計測が可能である。この例では観察断面を変える、
例えばアライメントマーク2の上部の観察から下部の観
察に変更するには、図6と図7のようにウエハ1を検出
系の光軸方向に移動する必要がある。この時、ピンホー
ルPはアライメントマーク2の下部からの反射光BLを
透過し、上部からの反射光TLの大部分を遮断してい
る。
【0008】また、本出願人は特開平6−307814
号公報で図2に示すように観察物体1を移動せずにco
nfocal検出を可能とする位置検出装置を提案して
いる。図2では検出光学系AS内のウエハ1と結像関係
にある像面近傍に回折格子状のスリット状ピンホールG
Pを配置し、これを検出光学系ASの光軸に対して斜め
方向に駆動する。該駆動により観察物体であるウエハ1
をフォーカス方向に駆動せずにconfocal検出が
可能となり、ウエハ1のアライメントマーク2の立体形
状の検出から位置が決定される。この方法は精度、スル
ープット面で今まで考えられているどの方法より優れて
いる。
【0009】尚、図2に示す他の要素は、同公報又は後
述する図1の本発明の実施形態1で同じ符番で示してい
るので図1の説明を参照されたい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図2に示すウエハ1の
アライメントマーク2の立体形状検出の方法では、回折
格子状のスリット状のピンホールGPを1回1軸方向へ
スキャンすることによりCCD撮像面16上にウエハ1
表面の3次元画像を形成し、3次元計測を行っている。
【0011】この方法では1回スキャンによって深さ方
向の画像の蓄積を行っているために深度方向の画像の明
るさのリニアリティーはスリット状ピンホールGPをス
キャンする速度のリニアリティーに依存していた。アク
チュエータ等によるスリット状ピンホールGPの駆動の
非線型性に関しては、再現性のある成分に関しては、撮
像後に何らかの手段によって画像の輝度補正をするなど
対処する方法は考えられるが、再現性のない駆動エラー
に関してはそのまま画像の輝度むらとなり、アライメン
ト誤差の要因となる場合があった。
【0012】本発明はウエハ面の位置情報を検出する検
出機構にスリット状ピンホールを検出面内で単振動(若
しくは線型駆動)させる駆動機構を設け、前記駆動機構
により該スリット状ピンホールを単振動させつつ光軸
(深さ)方向へ駆動させることにより、アクチュエータ
の駆動速度むらに起因する検出画像の輝度むらをなく
し、アライメント誤差の発生しにくい立体形状測定、即
ちウエハの位置検出を高精度に行うことができ、この結
果、レチクル面上のパターンをウエハ面に高精度に露光
転写することができる位置検出方法及びそれを用いた露
光装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の位置検出装置は (1−1)観察物体の位置を検出する検出光学系を有し
た位置検出装置において、該検出光学系は、その光路中
の観察物体の結像面又はその近傍に光軸と直交する方向
に単振動可能な回折格子状で、スリット状ピンホールを
配置しており、光源からの光束で該スリット状ピンホー
ルを介して前記観察物体を照明するとともに、前記観察
物体からの反射光を再び該スリット状ピンホールを介し
て検出手段面上に導光しており、該スリット状ピンホー
ルを単振動させたときに該検出手段で得られる信号を利
用して該観察物体の位置を検出していることを特徴とし
ている。
【0014】(1−2)観察物体の位置を検出する検出
光学系を有した位置検出装置において、該検出光学系
は、その光路中の観察物体の結像面又はその近傍に光軸
と直交する方向及び光軸方向に単振動可能な回折格子状
で、スリット状ピンホールを配置しており、光源からの
光束で該スリット状ピンホールを介して前記観察物体を
照明するとともに、前記観察物体からの反射光を再び該
スリット状ピンホールを介して検出手段面上に導光して
おり、該スリット状ピンホールを光軸と直交する方向及
び光軸方向に単振動させたときに該検出手段で得られる
信号を利用して該観察物体の位置を検出していることを
特徴としている。
【0015】特に構成(1−1)又は(1−2)におい
て (1−2−1)前記スリット状ピンホールを光軸と直交
する方向に単振動したときの前記検出手段面上における
光量むらを補正する補正手段を有していることを特徴と
している。
【0016】本発明の露光装置は (2−1)構成(1−1)又は(1−2)の位置検出装
置を用いて第1物体と第2物体との相対的な位置合わせ
を行った後に、該第1物体面上のパターンを第2物体面
上に露光転写していることを特徴としている。
【0017】本発明のデバイスの製造方法は (3−1)構成(1−1)又は(1−2)の位置検出装
置を用いてレチクルとウエハとの相対的な位置合わせを
行った後に該レチクル面上のパターンをウエハ面上に露
光転写した後に該ウエハを現像処理工程を介してデバイ
スを製造していることを特徴としている。
【0018】(3−2)構成(2−1)の露光装置を用
いてレチクルとウエハとの相対的な位置合わせを行った
後に該レチクル面上のパターンをウエハ面上に露光した
後に該ウエハを現像処理工程を介してデバイスを製造し
ていることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の要部
概略図である。同図は半導体素子(デバイス)製造用の
ステップアンドリピート方式又はステップアンドスキャ
ン方式の投影露光装置に搭載された位置検出装置を示し
ている。該位置検出装置はHe−Neレーザー(光源)
40からの発振光である波長633nmのようにウエハ
1上に塗布されたホトレジストを感光させない光(非露
光光)41で後述するように各要素を介した後に投影光
学系13を介してウエハ1上のアライメントマーク2を
照明している。
【0020】そして該アライメントマーク2からの光束
を後述するように各要素を介してCCDカメラ16に導
光して、CCDカメラ16によってアライメントマーク
2の立体形状を観察し、その位置を検出している。本実
施形態の位置検出方法は投影光学系13を介してアライ
メントマーク2を観察しているため、TTLの位置検出
方法である。
【0021】同図において4は投影露光装置を構成する
照明系で不図示の光源からの光、例えば超高圧水銀ラン
プから発光するg線やi線またはエキシマレーザーから
の発振波長の露光光で、回路パターンが形成されている
レチクル(第1物体)12を照明している。投影光学系
13はレチクル12面上の回路パターンをウエハ(第2
物体)1面上に例えば1/5又は1/10に縮小投影し
ている。
【0022】ASはレチクル12と投影光学系13の間
からミラーM1を介して投影光学系13に光を入射させ
る本発明の位置検出装置に係るアライメントスコープ
(検出光学系)である。アライメントスコープAS用の
光源であるHe−Neレーザー40から出射した光41
はファイバー42で導光され、照明系8に入射して、ビ
ームスプリッタ(PBS)17で反射し、スリット状ピ
ンホールGPに入射している。
【0023】スリット状ピンホールGPは光軸と直交す
る方向又は/及び光軸方向に駆動可能な回折格子より成
り、ウエハ1と共役位置に又はその近傍に配置されてい
る。又、スリット状ピンホールGPはX方向駆動部6と
Y方向駆動部7に載置している。スリット状ピンホール
GPを通過した光はハーフミラー30、リレー系(リレ
ーレンズ)10、対物レンズ11を透過した後、ミラー
M1で反射して投影光学系13に導光している。投影光
学系13を透過した光はウエハ1上のアライメントマー
ク2を照明している。
【0024】照明されたウエハ1面上のアライメントマ
ーク2の像は反射光として今度は照明時と逆の光路を戻
り、順に投影光学系13、ミラーM1、対物レンズ1
1、リレー系10、ハーフミラー30を透過して、駆動
可能なスリット状ピンホールGP近傍に一旦形成され
る。形成された像は該ピンホールGPを透過することで
confocal検出を行っている。
【0025】スリット状ピンホールGPを通過した光は
ビームスプリッタPBSを透過してエレクター15で正
立正像とし、光学像14としてCCDカメラ16上に形
成している。光学像14はCCDカメラ16で光電変換
され、光束画像処理電子回路を含むコンピュータ51に
取り込まれて画像処理を受け、アライメントマーク2の
位置を検出している。
【0026】SMはアライメントスコープAS内に設け
た基準マークである。基準マークSMは専用の照明系3
2からの光により照明し、光学系31、ミラーM2、そ
してハーフミラー30、スリット状ピンホールGP、P
BS17、そしてエレクター15等によりウエハ1のア
ライメントマーク像と同じCCDカメラ16上の光電変
換面に結像している。基準マークSMの光路はウエハ1
のアライメントマーク2からの光路とスリット状プリズ
ムGPに入射する前に合成している。基準マークSMを
基準にしてウエハ1のアライメントマーク2の位置を計
測している。
【0027】図3は回折格子状でスリット状ピンホール
GPのパターン構成概略図である。回折格子状でスリッ
ト状ピンホール部GPのピンホール部(スリットエリ
ア)GWAの上下には基準マークSMの像を透過させる
透明部(ウインドウ)SMW1、SMW2をパターニン
グしている。図3のような構成をとることにより、ウエ
ハ1上のアライメントマーク2をconfocal検出
しても、基準マークSMの結像光束は透明部SMW1、
SMW2をconfocal検出ではなく、通常の結像
光束として透過している。
【0028】このようにスリット状ピンホールGPに形
成される基準マークSMとアライメントマーク2のパタ
ーン像を空間的に分離することで、基準マークSMの位
置計測をconfocal検出用のピンホール部GWA
に影響されずに、高精度に行なっている。
【0029】次に図1におけるウエハ1の駆動方式につ
いて説明する。ウエハ1はウエハチャック21上に置か
れている。ウエハチャック21は駆動手段であるθ−Z
ステージ22上に構成され、ウエハ1をウエハチャック
21の表面に吸着することにより、各種振動に対してウ
エハ1の位置がずれないようにしている。θ−Zステー
ジ22はチルトステージ23上に構成され、ウエハ1を
投影光学系13の光軸方向であるフォーカス方向に上下
動させている。
【0030】チルトステージ23はレーザ干渉系26で
制御するX−Yステージ18上に構成され、ウエハ1の
反りを投影光学系13の像面に対して最小になるように
補正している。また、チルトステージ23独自でフォー
カス方向に駆動することも可能となっている。X−Yス
テージ18はチルトステージ23上に構成したバーミラ
ー25とレーザ干渉系26により駆動量をモニターされ
ている。なお、レーザ干渉計26は回線を通じてコンピ
ュータ51にX−Yステージ18の駆動量に関する計測
値を転送する。
【0031】29、30はフォーカス検出系である。投
影光学系13の像面に対するショット面の位置を検出
し、露光ショットがベストフォーカスになるようにθ−
Zステージ22でウエハの位置を駆動している。また、
ショット内を複数点計測することにより、フォーカス以
外に投影光学系13の像面に対するショットの面の傾き
も検出し、該検出結果を用いてチルトステージ23でそ
の量を補正している。ウエハ1面のフォーカス測定後、
検出系30から回線を通じコンピュータ51に計測値を
転送している。
【0032】次にウエハ1面上のアライメントマーク2
の3次元画像を撮像する手順を図3を用いて説明する。
アライメントマーク2の像は投影レンズ13によって対
物レンズ11のミラーM1側の光軸上で一旦結像し、そ
の後、対物レンズ11によってリレー系10、ハーフミ
ラー30を介して、例えば20倍に拡大されてスリット
状ピンホールGPの近傍のX−Y平面内に再結像してい
る。
【0033】図5はこのときの再結像されたアライメン
トマーク2の像とスリット状ピンホールGPとの位置関
係の概略図である。ウインドウSMW1、SMW2のエ
リアには基準マークSMの像SM1、SM2が、CCD
撮像エリアCCDAの中心付近にはウエハアライメント
マーク2の像2aがスリットエリアGWA越しに観察さ
れる。スリット状ピンホールGPは光軸を含む基準線S
L(図3参照)を中心として検出方向に振幅Aで単振動
駆動している。図4はこのとき格子部(ピンホール部)
GWAに均質な照明が照射された場合のCCDカメラ1
6面上の光量分布の概略図である。CCD撮像エリア、
CCDAの幅、CCDAWに対し格子部GWA幅、振幅
Aを適当に設定すれば、CCD撮像エリアCCDA内は
ある程度均質な照度分布が得られる。この効果はCCD
撮像エリア幅CCDAWに対して格子部幅GWAWがほ
ぼ同等な幅を有し、 GWAW/2+CCDAW/2>>A・・・(1) が成り立っていれば、スリット状ピンホールGPの遮光
部(格子部GWA以外の領域)によるマスキング(遮
光)効果により、十分な光量分布の均一性を得ることが
できる。
【0034】単振動によるコンフォーカル検出を行った
場合、スリット状ピンホールGPの振動中心GPaを基
準線SLとして線対称な光量むらが発生する。このよう
な照度むらが存在したままで、ウエハ1面上のアライメ
ントマーク2の位置を検出した場合、基準軸SLからよ
り離れた位置にあるマーク程、輝度分布に起因する同方
向のアライメントオフセットが、より大きく発生する
が、全マークの平均位置を算出する段階で前記オフセッ
トはキャンセルされる。
【0035】このため、単振動に起因する輝度むらはそ
れ程気にする必要はない。但し各アライメントマークの
位置の絶対値を求める際には、固有のオフセットが乗っ
てしまうため、予め図4のような輝度分布を求めておい
て、撮像したアライメント信号を補正手段で補正してい
る(シェーディング補正)。この補正データは実験的に
求めても計算によって求めても差しつかえはない。
【0036】実験的に求めるには、ウエハステージ上の
基準マークにマークの無い無地の領域を形成しておい
て、その領域を本検出系によって撮像し、その強度分布
を補正データとして、ステッパーのコンソールに記憶し
ておく。アライメントマーク2の検出波形には、前記補
正データと同様な光量分布が乗っているので、アライメ
ントデータから補正データを差し引いて本来の波形を得
ている。
【0037】図4のような輝度分布はスリット形状と振
幅Aから計算によって容易に求めることができるため、
計算結果を補正データとしてもっていて、該データを使
って実測データを補正しても何ら差しつかえない。この
とき実験的に求めた方が、装置に起因する様々なエラー
要因(レンズの収差に起因する輝度むら等)も同時にキ
ャンセルすることができるのでより好ましい。また、本
実施形態ではスリット状のピンホールGPの検出方向の
駆動を単振動で説明しているが、例えば図3のような駆
動を線型駆動できるアクチュエータを用いる場合は、前
述のような輝度むらは発生しないので補正データが不要
になる。
【0038】本実施形態では上記のように、スリット状
ピンホールGPを検出方向(X)に単振動させつつ、深
度方向(Z;フォーカス方向、光軸方向)に線型駆動す
ることにより、CCD蓄積時間内に、平均化に十分な回
数のアライメント画像を蓄積することができ、これによ
ってスリット状ピンホールGPの駆動精度に起因する補
正不可能なランダムエラーを極限まで小さくしている。
【0039】上記までのアライメントの実施形態では、
投影光学系を介したTTLオフアキシスアライメント方
式で説明を行なってきたが、本発明はそれに限定される
ものではない。たとえばTTLオンアキシスアライメン
ト方式や、NON−TTLオフアキシスアライメント方
式も同じように適用可能で本発明の目的を達成すること
ができる。
【0040】次に上記説明した投影露光装置を利用した
デバイスの製造方法の実施例を説明する。
【0041】図8は半導体デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、或は液晶パネルやCCD等)の製造のフ
ローチャートである。
【0042】本実施例においてステップ1(回路設計)
では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マ
スク製作)では設計した回路パターンを形成したマスク
を製作する。
【0043】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前行程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0044】次のステップ5(組立)は後行程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0045】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0046】図9は上記ステップ4のウエハプロセスの
詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハ
の表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエ
ハ表面に絶縁膜を形成する。
【0047】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0048】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0049】本実施例の製造方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度の半導体デバイスを製造するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば以上のようにウエハ面の
位置情報を検出する検出機構にスリット状ピンホールを
検出面内で単振動(若しくは線型駆動)させる駆動機構
を設け、前記駆動機構により該スリット状ピンホールを
単振動させつつ光軸(深さ)方向へ駆動させることによ
り、アクチュエータの駆動速度むらに起因する検出画像
の輝度むらをなくし、アライメント誤差の発生しにくい
立体形状測定、即ちウエハの位置検出を高精度に行うこ
とができ、この結果、レチクル面上のパターンをウエハ
面に高精度に露光転写することができる位置検出方法及
びそれを用いた露光装置を達成することができる。
【0051】特に、本発明によれば、線型駆動するため
のアクチュエータの制御精度によらず、均一な照度で深
度方向に画像を蓄積することができるため、検出した3
次元画像に輝度むらが発生せず、形状に忠実な立体形状
画像を検出でき、結果として高精度なアライメントを達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】従来のconfocal検出系の要部概略図
【図3】図1のCCD撮像エリアとスリット状ピンホー
ルGPとの位置関係を示した説明図
【図4】図1のスリット部GWAの単振動駆動による光
量むらを示した説明図
【図5】図1のウエハアライメントマークと基準マーク
とGPの位置関係を示した説明図
【図6】Confocal検出で物体の上部を検出する
状態を示す図
【図7】Confocal検出で物体の下部を検出する
状態を示す図
【図8】本発明のデバイスの製造方法のフローチャート
【図9】本発明のデバイスの製造方法のフローチャート
【符号の説明】
1 ウエハ 2 アライメントマーク 4 照明光学系 6 X方向駆動部 7 Z方向駆動部 8 アライメント照明光学系 10 リレーレンズ 11 対物レンズ 12 レチクル 13 縮小投影光学系 15 エレクター 16 CCDカメラ 17 PBSビームスプリッター 18 XYステージ 21 ウエハーチャック 22 θ−Zステージ 23 チルトステージ 25 バーミラー 26 レーザー干渉計 29 フォーカス計測系(投光系) 30 フォーカス計測系(検出系) 31 光学系 32 基準マークSM照明光学系 40 He−Neレーザー 41 He−Neレーザーからの光 42 ファイバー CCDA CCDカメラの受光範囲 GP 駆動可能な回折格子状のスリット状ピンホー
ル GWA ピンホール部(格子部) SM 基準マーク SMW1、SMW2 基準マークSMからの光の透過
部、 AS アライメントスコープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察物体の位置を検出する検出光学系を
    有した位置検出装置において、該検出光学系は、その光
    路中の観察物体の結像面又はその近傍に光軸と直交する
    方向に単振動可能な回折格子状で、スリット状ピンホー
    ルを配置しており、光源からの光束で該スリット状ピン
    ホールを介して前記観察物体を照明するとともに、前記
    観察物体からの反射光を再び該スリット状ピンホールを
    介して検出手段面上に導光しており、該スリット状ピン
    ホールを単振動させたときに該検出手段で得られる信号
    を利用して該観察物体の位置を検出していることを特徴
    とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 観察物体の位置を検出する検出光学系を
    有した位置検出装置において、該検出光学系は、その光
    路中の観察物体の結像面又はその近傍に光軸と直交する
    方向及び光軸方向に単振動可能な回折格子状で、スリッ
    ト状ピンホールを配置しており、光源からの光束で該ス
    リット状ピンホールを介して前記観察物体を照明すると
    ともに、前記観察物体からの反射光を再び該スリット状
    ピンホールを介して検出手段面上に導光しており、該ス
    リット状ピンホールを光軸と直交する方向及び光軸方向
    に単振動させたときに該検出手段で得られる信号を利用
    して該観察物体の位置を検出していることを特徴とする
    位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記スリット状ピンホールを光軸と直交
    する方向に単振動したときの前記検出手段面上における
    光量むらを補正する補正手段を有していることを特徴と
    する請求項1又は2の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項記載の位
    置検出装置を用いて第1物体と第2物体との相対的な位
    置合わせを行った後に、該第1物体面上のパターンを第
    2物体面上に露光転写していることを特徴とする露光装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項記載の位
    置検出装置を用いてレチクルとウエハとの相対的な位置
    合わせを行った後に該レチクル面上のパターンをウエハ
    面上に露光転写した後に該ウエハを現像処理工程を介し
    てデバイスを製造していることを特徴とするデバイスの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4の露光装置を用いてレチクルと
    ウエハとの相対的な位置合わせを行った後に該レチクル
    面上のパターンをウエハ面上に露光した後に該ウエハを
    現像処理工程を介してデバイスを製造していることを特
    徴とするデバイスの製造方法。
JP9363691A 1997-12-16 1997-12-16 位置検出装置及びそれを用いた露光装置 Pending JPH11176745A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278715A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nikon Corp 画像計測装置
JP2008286607A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Nikon Corp 位置検出装置、ウエハ重ね合わせ装置、積層3次元半導体装置の製造方法、露光装置、及びデバイスの製造方法
CN112967942A (zh) * 2020-08-07 2021-06-15 重庆康佳光电技术研究院有限公司 晶圆测试方法和装置、计算机存储介质及计算机设备

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