JP3039305B2 - 位置合わせ装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

位置合わせ装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法

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JP3039305B2 JP7018638A JP1863895A JP3039305B2 JP 3039305 B2 JP3039305 B2 JP 3039305B2 JP 7018638 A JP7018638 A JP 7018638A JP 1863895 A JP1863895 A JP 1863895A JP 3039305 B2 JP3039305 B2 JP 3039305B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に被測定物の位
置を高精度で測定し、該被測定物を所定位置に位置合わ
せすることができる位置合わせ装置及びそれを用いた半
導体デバイスの製造方法に関し、特に半導体素子の製造
装置において、投影レンズ系によりレチクル面上の回路
パターンの像をウエハ上の各パターン領域に順次投影露
光して該ウエハの各パターン領域に該回路パターンを転
写して複数個の半導体デバイスを製造するために使用す
る、所謂ステッパと呼ばれる半導体素子製造用の投影露
光装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりステッパと呼ばれる半導体素子
製造用の投影露光装置においては、縮小型の投影光学系
によってレチクル上の回路パターンをウエハ上の各パタ
ーン領域に順次縮小投影し、該ウエハ上の各パターン領
域に該回路パターンの像を転写している。このためにス
テッパにおいてはウエハ上の各パターン領域をレチクル
に対して正確に位置合わせをして投影露光する必要があ
る。
【0003】このために、ステッパでウエハ上に形成し
た複数の位置合わせ用マーク(アライメントマーク)の
位置情報を得るために該複数の位置合わせマークを検出
するアライメント顕微鏡を備えている。そして、このア
ライメント顕微鏡を介して得た各位置合わせマークの位
置情報に基づいてレチクルに対するウエハの位置を精度
よく検知し、これによりレチクルに対するウエハの各パ
ターン領域を正確に位置合わせするように構成してい
る。
【0004】従来よりこの種のアライメント顕微鏡を用
いたアライメント方法として、TTLアライメント方法
(TTL方法)と、オフアクシスアライメント方法が知
られている。TTLアライメント方法では、顕微鏡を用
いてTTL方式により露光光とは異なるウエハのレジス
トに非感光の波長の照明光でウエハ表面の位置合わせマ
ークを観察し位置合わせを行っている。オフアクシスア
ライメント方法ではTTL方式によらず、ウエハの露光
位置とは別の位置に配置した顕微鏡(オフアクシス顕微
鏡)で位置合わせ情報を検出しウエハを露光位置へ送り
込んで位置合わせを行っている。
【0005】本出願人は特開平2−130908号公報
や特開平5−13304号公報等でTTLアライメント
方法を用いた位置合わせ装置を提案している。また特開
昭64−89327号公報でオフアクシス方法を用いた
位置合わせ装置を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】アライメント方法のう
ちTTL方式による位置合わせは、計測照明光のNAや
波長帯域、計測光の取り込み方法等の設定が投影レンズ
により制約を受ける場合が多い。その中で測定分解能と
計測精度を保つため、種々の照明方法、計測方法が考え
られている。しかしながら何れも任意のウエハ表面状態
に対して常に真値からのだまされ量を小さくすることが
困難で、製造プロセスの影響を受けて計測値が変化する
という問題が存在している。
【0007】一方、オフアクシス方法による計測では、
照明光のNAや波長帯域はTTL方式に比較して自由に
選択でき、真値からのだまされ量も比較的小さいものが
得られる。しかしながら露光位置での測定が物理的制約
から困難であり、露光位置とは別の位置で位置合わせ測
定を行い露光位置に送り込むため、その送り込む際に誤
差が積み重なり、重ね合わせ精度が悪化する等の問題が
存在している。
【0008】本発明はTTL方法とオフアクシス方法の
双方で用いる各顕微鏡及び双方の方法を適切に用いるこ
とにより、真値からのだまされ量を少なくし、レチクル
とウエハとの相対的な位置合わせを高精度に行うことの
できる位置合わせ装置及びそれを用いた半導体デバイス
の製造方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1−1)本発明の位置合わせ装置は、被測定物の位置
情報を光学的に読み取る第1計測手段と、該第1計測手
段とは異なる位置で該被測定物位置情報を読み取る第2
計測手段とを有し、該第2計測手段は光学的特性の異な
る少なくとも2つの計測方法を有し、該2つの計測方法
で得られた計測結果を利用して、該第1計測手段で得ら
れた計測値を補正して、該被測定物と該第1計測手段と
の位置合わせを行っていることを特徴としている。
【0010】また、前記被測定物を載置し、移動可能な
駆動手段を有していることを特徴としている。
【0011】(1−2)本発明の投影露光装置は、第1
物体面上のパターンを投影光学系を介して第2物体面上
に投影露光する際、該第2物体の位置情報を該投影光学
系を介して光学的に読み取る第1計測手段と、該第1計
測手段とは異なる位置で該第2物体の位置情報を読み取
る第2計測手段とを有し、該第2計測手段は光学的特性
の異なる少なくとも2つの計測方法を有し、該2つの計
測方法で得られた計測結果を利用して、該第1計測手段
で得られた計測値を補正して、該第2物体と該第1計測
手段、又は該第1物体との位置合わせを行っていること
を特徴としている。
【0012】また、前記第2物体を載置し、前記投影光
学系の光軸と直交する平面内に移動可能な駆動手段を有
していることを特徴としている。
【0013】(1−3)本発明の半導体デバイスの製造
方法は、照明系からの光束でレチクル面上の微細パター
ンを照明し、該微細パターンを投影光学系によりウエハ
面上に投影し、露光した後に、該ウエハを現像処理工程
を介して半導体デバイスを製造する際、該ウエハの位置
情報を該投影光学系を介して光学的に読み取る第1計測
手段と、該第1計測手段とは異なる位置で該ウエハの位
置情報を読み取る第2計測手段とを有し、該第2計測手
段は光学的特性の異なる少なくとも2つの計測方法を有
し、該2つの計測方法で得られた計測結果を利用して、
該第1計測手段で得られた計測値を補正して、該ウエハ
と該第1計測手段、又は該レチクルとの位置合わせを行
っていることを特徴としている。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図であ
る。本実施例は所謂ステッパと言われる投影露光装置に
本発明の位置合わせ装置を適用した場合を示している。
【0015】同図において、照明系1を発した光源1a
からの光は第1の物体としてのレチクル2を照射する。
レチクル2面上のパターンは投影光学系3によって第2
の物体としてのウエハ4上に投影転写されている。ウエ
ハ4は定盤10上に配置された可動ステージ(駆動手
段)5の上に固定されている。レチクル2はレチクルス
テージ2aに保持されており、レチクルステージ2aは
レチクル駆動手段(不図示)によりX,Y,Z,θ方向
に移動される。
【0016】可動ステージ5は駆動系(不図示)によっ
てXY面内(投影光学系3の光軸と垂直面内)に移動で
きるようになっており、その移動量はそれぞれX及びY
方向用のレーザ測長器でモニターしている。また、この
可動ステージ5はZ方向(投影光学系3の光軸方向)に
も移動可能であり、可動ステージ5のZ方向の位置も不
図示のZ方向用位置検知手段によりモニターしている。
【0017】ウエハ4上には、前工程までに形成された
回路パターンと、この回路パターンとある定まった位置
関係に配置された複数のウエハ位置合わせマーク(アラ
イメントマーク)4aが形成されている。6は第1計測
手段としてのTTL−NONAXIS用のアライメント
顕微鏡(以下TTL顕微鏡と略す)である。TTL顕微
鏡6は投影レンズ3を通してウエハ4上の位置合わせマ
ーク4aを読み取る顕微鏡であり、レチクル2と投影レ
ンズ3との間に配置したミラー6dを介してウエハ4面
上の照明及びアライメントマーク4aの位置計測を行っ
ている。6aはHeNeレーザによる照明光源、6bはCC
Dカメラである。照明光源6aから出た照明光はアライ
メント光学系6c、及びレチクル2と投影レンズ3との
間に設けられたミラー6dを介し、投影レンズ3を透過
してウエハ4上のアライメントマーク領域を照明する。
【0018】そしてウエハ1上で反射ないしは散乱した
アライメントマーク4aに基づく光は再び投影レンズ3
を透過し、ミラー6d及びアライメント光学系6cを介
し、CCDカメラ6bに結像している。CCDカメラ6
bではアライメントマーク4aの像を処理しウエハ4の
位置情報得ている。顕微鏡6内の規準マークやCCDカ
メラ6b内の基準位置は装置本体に固定されており、ま
た経時変化に対してレチクル2との位置関係を補正する
ことができるため、その位置はレチクル2との位置関係
が保たれている。
【0019】7は第2計測手段としてのオフアクシス顕
微鏡であり、2つの計測方法を有し、これらはTTL方
式にはよらず露光される位置とは別の位置に置かれ、露
光されるべき位置から定まった位置関係にある位置に対
するウエハ4の位置合わせマーク(アライメントマー
ク)4bの位置ズレ量を測定している。7aは第1計測
方法で用いるHeNeレーザによる第1の照明光源、7bは
第2計測方法で用いるハロゲンランプによる波長帯域の
広い第2の照明光源、7cはCCDカメラである。
【0020】これら第1及び第2計測方法で用いる2つ
の光源7a,7bのどちらか1つを光源として選択し、
その光源からの照明光はアライメント光学系7dを介
し、ウエハ4上のアライメントマーク領域を照明してい
る。ウエハ表面で反射ないしは散乱したアライメントマ
ーク4bに基づく光は再びアライメント光学系7dを介
してCCDカメラ7cに結像している。CCDカメラ7
cにより、その像を処理することによって位置情報を得
ている。
【0021】その位置計測の基準は、TTL顕微鏡6と
同様にウエハ4が露光される位置からある定まった位置
に対応してアフアクシス顕微鏡7内あるいはCCDカメ
ラ7c内におかれ、基準となるべき位置も、ウエハ4が
露光されるべき位置からの位置関係の経時変化を補正す
ることが可能となっている。
【0022】図2は、本実施例において前の工程までに
形成された位置合わせマーク(アライメントマーク)9
を示し、ウエハ8上に位置合わせマーク9が回路パター
ン10とは別の位置に回路パターン10と同時に露光さ
れ、プロセスを経て形成されている様子を示している。
【0023】ウエハ8の位置を測定する際には、そのウ
エハ8の表面状態、即ちアライメントマーク9の物理的
形状、ウエハ8の反射率、フォトレジストの塗布状態等
の、所謂製造プロセスにより、照明光の反射、吸収、散
乱、回折、干渉等の条件が影響を受けることから、計測
に取り込む光の分布が一定ではなく、そのため計測値そ
のものもそうした製造プロセスの影響を受けることが多
い。計測値の真値からのだまされ量を製造プロセスによ
らず小さくするための1つの方法として、位置合わせマ
ークの像を精度よく結像させるのに十分なだけの開口と
ウエハ表面状態に影響を受けないだけの十分な波長帯域
を持った照明光、及びそれを精度よく結像させるべく収
差を補正された計測光学系を用いる方法がある。
【0024】これをTTL方式で行うためには、その照
明光及び必要な計測光学系の精度に合っただけのNA、
波長帯域、収差補正等を投影レンズを透過しながら実現
する必要がある。
【0025】投影レンズ3は露光光波長に対しては精度
よく収差を補正されている。これに対して非露光の計測
光波長に対しても十分なNA、波長帯域、及び収差補正
を同時に達成することは一般に大変困難である。このた
めTTL顕微鏡6の絶対的測定の再現性は、ウエハの表
面状態、即ち製造プロセスの影響を免れない。この結
果、重ね合わせ精度が悪くなるか、これを補正するため
に一旦露光し、そのウエハを処理した後、別の顕微鏡で
その重ね合わせ状態を測定し、補正を加えるなどの方法
が必要になり非常に大きな手間を費やすことになる。
【0026】そこで本実施例においては、まずTTL顕
微鏡6においては非感光光(非露光光)で所望の測定分
解能及び繰り返し再現性を実現するため、投影レンズ3
を通したときの透過率及び色収差が所望値になるように
HeNeレーザ光を使用している。また投影レンズ3のNA
に合わせた適当なNAになるように設定された照明光で
ウエハ4を照明し、またウエハ4上で反射ないしは散乱
した光を投影レンズ3も含んだ収差が所望の値になるよ
うに適当に構成された光学系を介し、CCDカメラ6b
に結像している。
【0027】ここで図3(A)及び図3(B)は、位置
合わせマーク4aの断面形状の摸式図を示し、横軸は計
測しようとする方向を表し、アライメント顕微鏡6によ
り上方から照明し、反射光を計測する場合を示してい
る。このアライメントマーク4aに対して、レジスト4
cの塗布状態が均一なものを図3(A)に、均一でない
ものを図3(B)に示している。図3(C),(D),
(E)はTTL顕微鏡6によりHeNeレーザ光を用いて計
測を行うときのそれぞれ反射光を集光しCCDカメラ上
に結像させたときの光の強度分布であり、横軸は計測し
ようとする方向、縦軸は受光光量を表している。
【0028】レジスト膜厚が均一であればその反射光を
結像するとその強度分布は図3(C)のようになり、こ
れを処理して位置合わせマークの位置を正しく計測する
ことができる。これに対してレジスト膜厚が均一でない
場合は、レジスト膜厚による干渉から反射光の強度分布
が一様にはならず、この反射光を集光させ、CCDカメ
ラ上に結像した際の強度分布は図3(D)のようにな
り、この信号を処理すると、位置合わせマークの位置は
図3(B)に破線で示したような結果になり、読取りに
誤差が生じる。
【0029】オフアクシス顕微鏡7は、HeNeレーザ7a
と、HeNeレーザ7aからの光よりも波長帯域の広いハロ
ゲンランプによる光源7bも併せ持つ。HeNeレーザ7a
を光源として図3(A),(B)の位置合わせマークを
計測すると、その反射光の分布は前記のTTLアライメ
ントにおけるHeNeレーザ光を用いた計測の際の反射光の
分布とほぼ同じようになることが予想される。
【0030】この為、その計測結果も前記TTLアライ
メントの計測結果と同じような傾向を示し、図3(A)
のレジスト膜厚が一様なものに関しては、その反射光を
CCDカメラ6b上に結像させたときの強度分布は図3
(C)のようになる。また図3(B)のレジスト膜厚が
均一でないものに関しては、その反射光の分布は図3
(D)のようになり、これを処理すると位置合わせマー
クの位置は図3(B)の破線で示したような結果にな
る。
【0031】これに対してハロゲンランプ7bを光源と
して、波長帯域が十分に広い(例えば半値幅が100nm
以上)照明光を用いて前記図3(A)及び図3(B)の
位置合わせマークを計測すると、レジスト膜厚による干
渉は、ある膜厚の部分でその膜厚にちょうど合った波長
の光が吸収されたとしても、照明光の波長帯域は十分に
広いため吸収される光はごく一部分であり、残りの波長
の光は吸収されず正常に反射する。また別の膜厚の部分
でも一部の波長の光だけが吸収され、残りの波長の光は
正常に反射し、吸収される光の割合もほぼ同じであるこ
とが予想される。
【0032】従って波長帯域全体としてみると、レジス
ト膜厚によらずほぼ一定の反射率を示し、レジスト膜厚
の影響を受けなかったことと同じことになり、図3
(B)のようなレジストの膜厚が均一でない位置合わせ
マークについても、その反射光の分布は図3(E)のよ
うに一様になり、正しく位置合わせマークの位置情報を
得ることが可能となる。またHeNeレーザ7a及びハロゲ
ンランプ7bからのそれぞれの照明光ないしは計測系の
違いによる誤差、例えば色収差による計測値のオフセッ
ト等は、位置合わせマークの形状やレジストの塗布状態
が保証されたウエハ、或いはステージ上の位置合わせマ
ーク等を上記2種類の照明光で観察し計測することによ
って、即ち2つの計測方法で計測することによって、2
種類の照明光ないしは計測系の違い等に起因する計測値
の誤差を補正することを可能としている。
【0033】次に本実施例におけるアライメントの手順
としてグローバルアライメントの例を示す。まず、オフ
アクシス顕微鏡7により、図2に示した位置合わせマー
ク9−1を、基準計測(第2計測方法)として波長帯域
の広いハロゲンランプ7bを光源として用いた計測を行
い、オフアクシス顕微鏡7内の基準位置からの位置ズレ
1 を求める。次にウエハの位置を動かさずにTTL顕
微鏡6で行おうとする照明光、即ちHeNeレーザ光7aを
用いた照明光で同じ位置合わせマークの計測(第1計測
方法)を行い、同じようにオフアクシス顕微鏡7内の基
準位置からの位置ズレa1 を求める。そして、この2回
の計測の結果から、基準計測に対するTTLアライメン
トの計測誤差、e1 =a1 −A1 を予測する。
【0034】次に、他の2つの位置合わせマーク9−
2,9−3についてもそれぞれオフアクシス顕微鏡7の
計測可能な位置にステージを駆動させ、同じ2回ずつの
計測をそれぞれについて行い、同様に基準計測に対する
TTLアライメントの計測誤差e2 =a2 −A2 及びe
3 =a3 −A3 を予測する。
【0035】オフアクシス顕微鏡7は、その基準位置が
ウエハを露光する際の所望の位置に対して定まった位置
になるように設定されており、オフアクシス顕微鏡7で
計測された後、この定まった量だけウエハを移動させ、
TTL顕微鏡6によりHeNeレーザ光を光源として計測を
行う。TTLアライメントによるこれらの位置合わせマ
ーク9−1,9−2及び9−3の計測値、即ち所望の位
置との変位(位置ズレ)が、それぞれb1 ,b2 及びb
3 であったならば、この位置において仮に前記オフアク
シス顕微鏡でハロゲンランプを光源として測定したとす
れば、これらの位置合わせマーク9−1,9−2及び9
−3の計測結果B1 ,B2 及びB3 は、それぞれB1
1 −e1 ,B2 =b2 −e2 及びB3 =b3 −e3
あると予測することができる。
【0036】このため本実施例においては、上記のよう
に計測誤差の予測値をもって補正した上記値B1 ,B2
及びB3 をもって各位置合わせマーク9−1,9−2及
び9−3の位置情報とし、これを基にウエハ4にレチク
ル2上の回路パターンを投影転写する際の位置を決定す
る。これにより、これまでTTL顕微鏡6が実現してき
た重ね合わせ精度よりも高精度の重ね合わせ露光を可能
としている。
【0037】次に上記説明した投影露光装置を利用した
半導体デバイスの製造方法の実施例を説明する。
【0038】図4は半導体デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造の
フローを示す。
【0039】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0040】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0041】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0042】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0043】図5は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。
【0044】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0045】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0046】本実施例の製造方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製造
することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、TTL方
法とオフアクシス方法の双方で用いる各顕微鏡及び双方
の方法を適切に用いることにより、真値からのだまされ
量を少なくし、レチクルとウエハとの相対的な位置合わ
せを高精度に行うことのできる位置合わせ装置及びそれ
を用いた半導体デバイスの製造方法を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の要部概略図
【図2】図1の一部分の説明図
【図3】アライメントマークとレジスト及びそれからの
出力信号の説明図
【図4】本発明に係る半導体デバイスの製造方法のフロ
ーチャート
【図5】本発明に係る半導体デバイスの製造方法のフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 照明系 2 レチクル(第1物体) 3 投影光学系 4 ウエハ(第2物体) 4a,4b アライメントマーク 5 可動ステージ 6 TTL顕微鏡(第1計測手段) 7 オフアクシス顕微鏡(第2計測手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 G03F 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の位置情報を光学的に読み取る
    第1計測手段と、該第1計測手段とは異なる位置で該被
    測定物位置情報を読み取る第2計測手段とを有し、該第
    2計測手段は光学的特性の異なる少なくとも2つの計測
    方法を有し、該2つの計測方法で得られた計測結果を利
    用して、該第1計測手段で得られた計測値を補正して、
    該被測定物と該第1計測手段との位置合わせを行ってい
    ることを特徴とする位置合わせ装置。
  2. 【請求項2】 前記被測定物を載置し、移動可能な駆動
    手段を有していることを特徴とする請求項1の位置合わ
    せ装置。
  3. 【請求項3】 第1物体面上のパターンを投影光学系を
    介して第2物体面上に投影露光する際、該第2物体の位
    置情報を該投影光学系を介して光学的に読み取る第1計
    測手段と、該第1計測手段とは異なる位置で該第2物体
    の位置情報を読み取る第2計測手段とを有し、該第2計
    測手段は光学的特性の異なる少なくとも2つの計測方法
    を有し、該2つの計測方法で得られた計測結果を利用し
    て、該第1計測手段で得られた計測値を補正して、該第
    2物体と該第1計測手段、又は該第1物体との位置合わ
    せを行っていることを特徴とする投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記第2物体を載置し、前記投影光学系
    の光軸と直交する平面内に移動可能な駆動手段を有して
    いることを特徴とする請求項3の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 照明系からの光束でレチクル面上の微細
    パターンを照明し、該微細パターンを投影光学系により
    ウエハ面上に投影し、露光した後に、該ウエハを現像処
    理工程を介して半導体デバイスを製造する際、該ウエハ
    の位置情報を該投影光学系を介して光学的に読み取る第
    1計測手段と、該第1計測手段とは異なる位置で該ウエ
    ハの位置情報を読み取る第2計測手段とを有し、該第2
    計測手段は光学的特性の異なる少なくとも2つの計測方
    法を有し、該2つの計測方法で得られた計測結果を利用
    して、該第1計測手段で得られた計測値を補正して、該
    ウエハと該第1計測手段、又は該レチクルとの位置合わ
    せを行っていることを特徴とする半導体デバイスの製造
    方法。
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