JP7110731B2 - 貫通電極基板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、貫通電極基板及びその製造方法に関する。
近年、電子機器の高密度化、小型化が進み、LSIチップが半導体パッケージと同程度まで縮小化しており、パッケージ内におけるチップの2次元配置による高密度化は限界に達しつつある。そこで、パッケージ内におけるチップの実装密度を上げるため、LSIチップ等の半導体回路基板を3次元に(垂直に)積層することが検討されている。半導体回路基板を3次元に積層するにあたり、半導体回路基板を積層した半導体パッケージ全体を高速動作させるために積層回路間の距離を近づける必要がある。
そこで、上記要求に応えるため、垂直に積層された各半導体回路基板間における基板として貫通電極が形成された基板が用いられる(このような基板をインターポーザとも称する。)。インターポーザとして、基板の表面と裏面とを貫通する貫通孔内に導電部を設け、基板の表面と裏面とを導通させる貫通電極基板が提案されている。このような貫通電極基板では、貫通孔の内部に電解めっき等によって導電材(Cu等)を充填したり、導電材を含む層を貫通孔の内壁に形成したりすることによって貫通電極が形成される。
例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3には、基板に設けられた貫通孔の内壁に導電層を形成することによって貫通電極を形成する方法が開示されている。
特開2016-21481号公報 特開2003-249606号公報 特開2016-9821号公報
インターポーザ(たとえば、シリコン基板を使用した貫通電極基板であるTSV(Through-Silicon Via)やガラス基板を使用した貫通電極基板であるTGV(Through-Glass Via)を含む。)において、パターニング性の向上、配線との接続性の向上が必要である。
本開示は、上記実情に鑑み、貫通電極が設けられた基板におけるパターニング性の向上を可能とする貫通電極基板及びその製造方法を提供することを目的の一つとする。また、該貫通電極と配線との接続性の向上(すなわち接続不良の低減)を可能とする貫通電極基板及びその製造方法を提供することを目的の一つとする。
本開示の一実施形態による貫通電極基板は、第1の面及び第1の面とは反対側の第2の面を有する基板と、第1の面及び第2の面にかけて基板を貫通する貫通孔と、貫通孔内に充填された充填物と、を含み、充填物は第1の面側の表面に凸部を有する。充填物の第1の面側の表面の三次元中心面平均表面粗(SRa)は0.2μm以下である。
充填物は、導電性物質であってもよい。
導電性物質は、金属であってもよい。
貫通電極基板は、充填物の第1の面側の表面に設けられた絶縁層をさらに含んでもよい。
貫通電極基板は、充填物の第1の面側の表面に設けられた配線層をさらに含んでもよい。
貫通電極基板は、貫通孔の内壁に金属層をさらに含んでもよい。
貫通電極基板は、金属層上に設けられた第2の金属層をさらに含んでもよい。
金属層は内壁の一部に設けられ、充填物は金属層に接していてもよい。
貫通電極基板は、貫通孔内の充填物の間隙に絶縁性樹脂をさらに含んでもよい。
本開示の一実施形態による貫通電極基板の製造方法は、第1の面及び第1の面とは反対側に位置する第2の面を有する基板に、第1の面及び第2の面にかけて基板を貫通する貫通孔を形成する工程と、貫通孔内に充填物を充填する工程と、充填物の第1の面側の表面及び基板の第1の面を研磨する工程とを含む。
充填物は、導電性物質であってもよい。
導電性物質は、金属であってもよい。
上記貫通電極基板の製造方法は、充填物の第1の面側の表面上に絶縁層を形成する工程をさらに含んでもよい。
上記貫通電極基板の製造方法は、充填物の第1の面側の表面上に配線層を形成する工程をさらに含んでもよい。
上記貫通電極基板の製造方法は、貫通孔の内壁に金属層を形成する工程をさらに含んでもよい。
上記貫通電極基板の製造方法は、金属層上に第2の金属層を形成する工程をさらに含んでもよい。
金属層は内壁の一部に設けられ、充填物は金属層に接していてもよい。
上記貫通電極基板の製造方法は、貫通孔内の充填物と基板との間隙に絶縁性樹脂形成する工程をさらに含んでもよい。
上記貫通電極基板の製造方法は、充填物を加熱する工程をさらに含んでもよい。
上記貫通電極基板の製造方法は、貫通電極の第1の面側及び第2の面側の開口部に絶縁性樹脂を塗布する工程をさらに含んでもよい。
上記貫通電極基板の製造方法は、充填物の第1の面側の表面及び基板の第1の面を研磨する工程において凸部を形成することを含んでもよい。
本開示によると、貫通電極が設けられた基板におけるパターニング性の向上及び該貫通電極と配線との接続性の向上(すなわち接続不良の低減)を可能とする貫通電極基板及びその製造方法を提供することができる。
本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の上面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の一部を示す平面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の製造工程を説明するための断面図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を使用した半導体装置を説明するための図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を使用した半導体装置を説明するための図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を使用した製品を説明するための図(模式図)である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板の断面図(模式図)である。
以下、本開示の実施形態に係る貫通電極基板について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。以下の実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部を図面から省略している場合がある。
[貫通電極基板の構造]
図1から図5を参照しながら、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板について説明を行う。
図1は、本開示の実施形態に係る貫通電極基板100の上面図である。図2は、図1に示す貫通電極基板100の破線で示したB領域における鎖線A-A´に沿った断面図の一部である。
図1、図2を参照すると、貫通電極基板100は、第1の面101aと、第1の面101aとは反対側の第2の面101bを有する基板101を含む。基板101には、第1の面101a及び第2の面101bにかけて基板101を貫通する貫通孔103が設けられる。
図1、図2は、基板101に複数の貫通孔103が設けられた例を示している。しかし、これは具体例であって、基板101に設けられる貫通孔103の数は、一つ以上であればよく複数である必要はない。
基板101としては絶縁性基板が例示される。絶縁性基板としては、例えば、ガラス基板、サファイア基板、樹脂基板などが挙げられる。基板101は、シリコン基板、炭化シリコン基板、窒化シリコン基板などの半導体基板であってもよい。
貫通孔103内には、充填物109が充填される(図2)。
充填物109としては、例えば、銅、金、白金、スズ、アルミニウム、ニッケル、クロム、チタン、タングステンなどの金属又はこれらの金属を組み合わせた合金を用いることができる。
充填物109は、上述した金属の単層構造であってもよく、上述した2種以上の金属を組み合わせた多層構造であってもよい。
貫通電極基板100では、貫通孔103内には充填物109が充填される。そのため、貫通孔103上に第3の層(絶縁層等)を設けることが容易になる。また、図1、図19に示すように、各貫通孔103に設けられる充填物109の第1の面101a側の表面には、凸部90を設けてもよい。凸部90は平面視で略直線形状であってもよいし、円弧状であってもよいし、その他の曲線形状であってもよい。凸部90の数に特に限定はない。必ずしもすべての各貫通孔103の充填物109の第1の面101a側の表面に凸部90が存在しなくてもよい。充填物109の第1の面101a側の表面ぼ表面粗さ(すなわち、三次元中心面平均表面粗さSRaは0.2μm以下である。SRaとは、粗さ表面の中心面において一定の面積の領域を抜き取り、その領域における中心面からの高さの絶対値の平均値であり、以下の式で表される。
Figure 0007110731000001
ここで、Aは抜き取られた領域の面積、Z(x,y)は中心面からの高さである。
本実施形態においてSRaが0.2μm以下とは、充填物109の表面中の任意の5つの領域におけるSRaの平均値が0.2以下であることをいう。上記5つの領域は、たとえば、28μm×28μmというサイズを有していてもよい。
充填物109の表面粗さが上記範囲であることは、以下の理論により導出される。表面の凹凸が減ると金属表面の乱反射が生じにくくなる。それにより、フォトリソグラフィ工程の露光時に基板に入射した光が、基板表面で反射する際の散乱が小さくなる。そのため、フォトリソグラフィのパターニング性が向上する。これに対し、表面が粗い場合、すなわち表面にある凸が高い場合、充填物(銅など)109表面からの散乱光が多くなる。そのためフォトリソグラフィのパターニング性が低下する。このことは、ネガレジストの場合、すなわち光が当たるとレジストが硬化する場合であっても、ポジレジストの場合、すなわち光が当たると現像工程でレジストが除去される場合であっても同様である。すなわち、ネガレジスト及びポジレジストのいずれにおいても、基板表面に入射された光は、SRaが小さい場合には、フォトリソグラフィで用いられるフォトマスクに遮蔽された遮蔽部へ散乱しにくく、SRaが大きい場合には遮蔽部へ散乱しやすい。SRaが大きい場合、ネガレジストであれば硬化すべきではないレジストが硬化する可能性があり、ポジレジストであれば除去されるべきでないレジストが除去されてしまうため、所望のパターンを形成できず、このフォトレジスト工程で形成される配線の断線及び接続不良等を誘発する。
表面粗さSRaが0.2μm以下との範囲であるかは、レーザ顕微鏡を用いて判断することができる。例えば、走査型共焦点レーザ顕微鏡などのレーザ顕微鏡を用い、シリコンウエハ上に貫通電極基板100を設置して表面の観察を行う。対物レンズの倍率は貫通電極基板100に設けられる貫通孔103の大きさや配置によって適宜選択することができ、例えば50倍とすることができる。
得られた画像に対してノイズ除去や輝度修正などの処理を行い、任意の領域の表面粗さSRaを測定する。例えば上述したように、28μm×28μmの領域を複数選択し、それぞれの領域の表面粗さSRaを求め、これらの平均値や中央値を充填物109の表面粗さSRaとして採用すればよい。
貫通孔103に充填される充填物109の上には、その一部に第1の絶縁層107が設けられていてもよい(図4)。複数の貫通孔103が設けられる場合には、一部の貫通孔103については、その全面に第1の絶縁層107が設けられてもよい。この場合、第1の絶縁層107に完全に覆われる貫通孔103と、一部が第1の絶縁層107に覆われる貫通孔103が混在する。なお、本実施形態では充填物109に接するよう、第1の絶縁層107が充填物109の直上に設けられているものの、充填物109と第1の絶縁層107の間に別の層が設けられていてもよいし、第1の絶縁層107は複数の層からなる層であってもよい。
また、貫通孔103に充填される充填物109を介して電気的に接続される第1の配線層106が設けられていてもよい(図5)。
凸部90により、充填物109上に形成される層との密着性(たとえば、第1の絶縁層107との密着性や第1の配線層106との密着性)が向上する。
[変形例]
貫通電極基板100の変形例として図3のように、貫通孔103の内壁に金属層105が設けられてもよい。金属層105が設けられなくても充填物109が導電性物質であれば、充填物109が貫通電極として機能する。しかし、充填物109が非導電性物質である場合には、金属層105を設けることで電極を貫通孔103内に形成することができる。金属層105には、金属材料を用いることができる。例えば、銅、金、スズ、銀、ニッケル、クロムなどが用いられることができる。図示はしないが、貫通孔103の内壁と金属層105との間に絶縁層等の金属層と異なる層が設けられてもよい。
[貫通電極基板の製造方法]
図6から図15を参照して、本実施形態の貫通電極基板100の製造方法の一例について説明する。
図6は、本実施形態の貫通電極基板100の一部を示す平面図である。ここでは、基板101としてガラス基板を使用した貫通電極基板100の製造方法を説明する。
図7は、基板101にレーザ光を照射する工程を示す断面図である。ここでは、フェムト秒レーザを基板101に照射することで、貫通孔103を形成する領域の基板101の材料を変質させ、その後エッチングする方法について説明する。
光源400から出射されたレーザ光401は基板101の第1の面101a側から入射され、基板101の内部の貫通孔を形成する領域で焦点を結ぶ。レーザ光401が焦点を結んだ位置では、高いエネルギーが基板101に供給され、基板101の材料が変質し、変質層104を与える。
変質層104を形成する方法としてフェムト秒レーザ以外の方法を採用してもよい。また、レーザをレンズで集光し、それを照射することで変質層104を形成してもよい。なお、レーザ光401は、基板101の第2の面101b側から入射されてもよく、第1の面101a側及び第2の面101b側から入射されてもよい。
レーザのパルス幅、波長、及びエネルギー等は、基板101に用いられる材質の組成及び吸収係数等に応じて適宜設定される。
例えば、ガラス基板に変質層104を形成する場合、レーザのパルス幅は1nsec以上200nsec以下の範囲とするとよい。パルス幅が下限よりも短いと、高価なレーザ発振器が必要となり、パルス幅が上限よりも長いと、レーザパルスの尖頭値が低下して加工性が低下するという問題が生じることがある。
また、レーザの波長は535nm以下とするとよい。波長が長いと照射スポットが大きくなるため、微小な貫通孔103を形成することが困難になる、あるいはレーザによる熱の影響で照射スポットの周囲が割れやすくなるという問題が生じることがある。
[凸部50の形成]
本開示者らは、基板101をレーザによって照射して貫通孔103を設ける際、図8で示すような凸部50が貫通孔103を取り囲むように基板101の第1の面101aに形成されることを見出した。
凸部50はサブミクロンレベルの盛り上がりであり、レーザの照射面が高エネルギーのレーザによって変質・変形するために生じるものと考えられる。本開示者らは、凸部50を除去することなく工程を進めれば、貫通孔103上に設けられる第3の層(絶縁層等)の形成に悪影響を与えることを見出した。
本開示においては、充填物109を形成する前に凸部50の除去を行わず、貫通孔103を埋めるように基板101の上面に充填物109を形成する工程(図9)のあとに、充填物109と基板101の上面を化学機械研磨(CMP)することによって凸部50を除去し、充填物109の表面と基板101の表面を平坦にする(図10)。この工程により、第1の面101aが露出される。
具体的には、回転機能・吸着機構を備えた研磨ヘッドに基板101を固定し、基板101を研磨パッドに押し付けながら基板101の第1の面101a側を研磨する。研磨の際、金属に対するエッチング性をもつ研磨助剤(スラリー)を添加することで基板101に与えるダメージを低減する。なお、充填物109の形成前に基板101の第1の面101aを研磨してもよい。その後充填物109を形成し、CMPを行うことにより、さらに効率よく第1の面101aの平坦化を行うことができる。
この研磨によって、貫通孔103に設けられる充填物109の上面に凸部90が形成されることがある。凸部90により、貫通孔103上に形成される層(たとえば第1の配線層106や第1の絶縁層107などが挙げられるがこれに限定されない)との密着性が向上する。
上述した方法は、ガラスインターポーザの製造のみに適用できるものではなく、たとえば、炭化シリコンインターポーザ、シリコンインターポーザ、サファイアインターポーザの製造にも適用することができる。
なお、充填物109の形成前に化学エッチング(ウェットエッチング)を行って凸部50を除去してもよいが、凸部50と平坦部間のエッチング速度差が小さいため、上述したように、充填物109を形成した後にCMPを行うことが好ましい。実際、導電性金属109aの形成前の化学エッチングによっては、凸部50の選択的な除去は比較的困難であることを本開示者らは確認している。
上記のとおり、第1の面101aの平坦性が向上するために、後続する工程で基板101上に設けられる層(たとえば上記した第1の絶縁層107や第1の配線層106などであるがこれに限定されない)の形成時におけるフォトリソグラフィ解像性が向上(レジスト樹脂の流れ込みによる導通不良発生率を軽減することができるとともに、第1の配線層196形成以降のレジストマスクの製版性が向上)する。また、後続する工程で基板101上に設けられる層(たとえば上記した第1の絶縁層107や第1の配線層106などであるがこれに限定されない)の熱収縮によるダメージを軽減することができる。また、基板101の貫通孔103の第1の面101a側の表面に凸部50(研磨跡であり、凹凸であってもよい。)が形成されることによって、第1の配線層106との密着性が向上する。
図11は、第1の絶縁層107を設ける図である。第1の絶縁層107(たとえば、ポリイミド等を含む層)は、レジストパターンを構成するフォトレジストを形成・露光し、エッチャントにより一部を除去する等、公知の方法により形成することができる。
図12は、第1の配線層106を設ける工程である。第1の配線層106はフォトリソグラフィ工程等を含む公知の方法により形成することができる。
図13は、第2の絶縁層108を設ける工程である。第1の配線層106の上に第2の絶縁層108が設けられる。第2の絶縁層108はフォトリソグラフィ工程等を含む公知の方法により形成することができる。
図14は、第2の配線層110を設ける工程である。第2の絶縁層108上に第2の配線層110が設けられる。第2の配線層110はフォトリソグラフィ工程等を含む公知の方法により形成することができる。
図15は、ICチップ111を接続する工程である。第2の絶縁層108上にICチップ111を設ける。ICチップ111は直上に設けられなければならないものではなく、その他の層(第3の絶縁層や第3の配線層等)を設けその上にICチップ111を設けてもよい。
図16は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を用いた半導体装置を示す断面図である。半導体装置1000では、3つの貫通電極基板1310、1320、1330が積層され、この積層は、例えば、DRAM等の半導体素子が形成されたLSI基板1400に接続される。貫通電極基板1310は、接続端子1511および接続端子1512を有している。貫通電極基板1320は、接続端子1521および接続端子1522を有している。貫通電極基板1330は、接続端子1532を有している。貫通電極基板1310、1320、1330の各々の基板の材質は異なっていてもよい。接続端子1512は、バンプ1610によってLSI基板1400の接続端子1500と接続される。接続端子1511は、バンプ1620によって接続端子1522と接続される。接続端子1521は、バンプ1630によって接続端子1532と接続される。バンプ1610、1620、1630として、例えば、インジウム、銅、金等の金属が用いられる。貫通電極基板の積層数は3層に限らず、2層であってもよく4層以上であってもよい。対向する貫通電極基板同士の電気的な接続は、バンプを介した接続に限定されず、共晶接合など他の接合技術を用いてもよい。その他の物理的な接続方法として、ポリイミド、エポキシ樹脂等を塗布、焼成することによって、対向する貫通電極基板同士が接着されてもよい。
図17は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を用いた半導体装置のさらに別の例を示す断面図である。図17に示す例は2次元方向と3次元方向との併用実装に適用した例である(2.5次元方向という場合もある)。図17に示す例では、LSI基板1400には、6つの貫通電極基板1310、1320、1330、1340、1350、1360が積層される。ただし、全ての貫通電極基板が一つの方向に積層されるだけでなく、基板面内方向にも並んで配置される。これらの貫通電極基板の各々の基板の材質は異なっていてもよい。図17では、LSI基板1400上に貫通電極基板1310、1350が接続され、貫通電極基板1310上に貫通電極基板1320、1340が接続され、貫通電極基板1320上に貫通電極基板1330が接続され、貫通電極基板1350上に貫通電極基板1360が接続される。図17に示すように、これらの貫通電極基板を複数の半導体チップを接続するためのインターポーザとして用いることができ、2次元方向と3次元方向との併用実装が可能である。なお、貫通電極基板1330、1340、1360などが半導体チップに置き換えられてもよい。
本開示の貫通電極基板100は、貫通電極が設けられた配線基板として用いることができ、たとえば、図18は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板100をインターポーザとして用いた電子機器の一例を示す図である。図18に示すように、貫通電極基板100はノート型パーソナルコンピュータ2000、タブレット端末2500、携帯電話3000、スマートフォン4000、デジタルビデオカメラ5000、デジタルカメラ6000等に用いられる。本開示の貫通電極基板100は上記の電子機器の他にも、LED照明、デジタルサイネージ、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、サーバ、カーナビゲーション等にも広く用いることができる。なお、本開示は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
本開示に係る貫通電極基板は種々の多層配線基板及び電子機器等の製造において有用である。
90:凸部、100:貫通電極基板、101a:第1の面、101b:第2の面、103:貫通孔、109:充填物、50:凸部、90:凸部、100:貫通電極基板、101:基板、101a:第1の面、101b:第2の面、103:貫通孔、104:変質層、105:金属層、106:第1の配線層、107:第1の絶縁層、108:第2の絶縁層、109:充填物、110:第2の配線層、111:ICチップ、400:光源、401:レーザ光、1000:半導体装置、1310:貫通電極基板、1320:貫通電極基板、1330:貫通電極基板、1340:貫通電極基板、1350:貫通電極基板、1360:貫通電極基板、LSI1400:基板、1500:接続端子、1511:接続端子、1512:接続端子、1521:接続端子、1522:接続端子、1532:接続端子、1610:バンプ、1620:バンプ、1630:バンプ、2000:ノート型パーソナルコンピュータ、2500:タブレット端末、3000:携帯電話、4000:スマートフォン、5000:デジタルビデオカメラ、6000:デジタルカメラ

Claims (14)

  1. 第1の面及び前記第1の面とは反対側の第2の面を有する基板と、
    前記第1の面及び前記第2の面にかけて前記基板を貫通する貫通孔と、
    前記貫通孔内に充填された充填物と、を含み、
    前記充填物は、前記第1の面側に突き出た凸部を有し、
    前記充填物の前記第1の面側の、前記凸部を含む表面の三次元中心面平均表面粗さは、0.2μm以下である、貫通電極基板。
  2. 前記充填物は導電性物質である、請求項1に記載の貫通電極基板。
  3. 前記導電性物質は金属である、請求項2に記載の貫通電極基板。
  4. 前記充填物の前記第1の面側の前記表面上に絶縁層を含む、請求項1から3の何れか一項に記載の貫通電極基板。
  5. 前記充填物の前記第1の面側の前記表面上に配線層を含む、請求項1から3の何れか一項に記載の貫通電極基板。
  6. 前記貫通孔の内壁に金属層をさらに有し、
    前記充填物が非導電性物質である、請求項4又は5に記載の貫通電極基板。
  7. 第1の面及び前記第1の面とは反対側に位置する第2の面を有する基板に、前記第1の面及び前記第2の面にかけて前記基板を貫通する貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔内に充填物を充填する工程と、
    前記充填物の第1の面側の表面及び前記基板の前記第1の面を研磨するとともに前記第1の面側の前記表面に凸部を形成する工程と
    を含む、貫通電極基板の製造方法。
  8. 前記充填物は導電性物質である、請求項7に記載の貫通電極基板の製造方法。
  9. 前記導電性物質は金属である、請求項8に記載の貫通電極基板の製造方法。
  10. 前記充填物の前記第1の面側の表面上に絶縁層を形成する工程をさらに含む、請求項7から9の何れか一項に記載の貫通電極基板の製造方法。
  11. 前記充填物の前記第1の面側の表面上に配線層を形成する工程をさらに含む、請求項7から9の何れか一項に記載の貫通電極基板の製造方法。
  12. 前記貫通孔の内壁に金属層を形成する工程をさらに含み、
    前記充填物が非導電性物質である、請求項10又は11に記載の貫通電極基板の製造方法。
  13. 前記凸部は、平面視において直線形状または円弧形状を有する、請求項1に記載の貫通電極基板。
  14. 前記凸部は、平面視において直線形状または円弧形状を有する、請求項7に記載の貫通電極基板の製造方法。
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