JP7109181B2 - リアクトル - Google Patents
リアクトル Download PDFInfo
- Publication number
- JP7109181B2 JP7109181B2 JP2017239957A JP2017239957A JP7109181B2 JP 7109181 B2 JP7109181 B2 JP 7109181B2 JP 2017239957 A JP2017239957 A JP 2017239957A JP 2017239957 A JP2017239957 A JP 2017239957A JP 7109181 B2 JP7109181 B2 JP 7109181B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- coil
- covering portion
- covering
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
Description
[1-1.構成]
本実施形態のリアクトルは、例えばハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池車の駆動システム等で使用される車載用リアクトルである。
本リアクトルの製造方法について、図9~図11を用いて説明する。本リアクトルは、金型を用いて作製する。但し、図9~図11に金型は図示していない。
図9に示すように、一方のU字型コア11a、11bの脚にコイル5を嵌め込み、他方のU字型コア11b、11aと接合面12同士を突き合わせた状態で、下型にセットし、上型を被せるようにして金型内にセットする。
コア1とコイル5を固定した状態で、樹脂を金型内に充填する。金型内に充填するための貫通孔であるゲートの位置は、ここでは、図11の点線矢印で示すように、コア1の上面1cと正面との境界に設けられた丸み部1eの上方に設けられている。また、このゲートの位置は、図10の点線丸印で示すように、平面視すると、コア1とコイル5の間である。そのため、ゲートを介して樹脂の注入が開始されると、金型内で樹脂が下方に向かって進行するとともに、前後左右に充填される。このとき、樹脂の射出圧が非常に大きいため、その圧力でコイル5が下方に押しつけられ、図11の黒塗り矢印(図中下側)で示すように、下型の底面から上方に突出した突起によって、凹部221Aに対応する4箇所でコイル5の下面が支持される。すなわち、コイル5は上方からは樹脂の射出圧で、下方からは下型底面の突起で上下方向に固定される。
上記のように樹脂が金型内に充填されると、コア1及びコイル5の内外周が樹脂で覆われ、樹脂部材2が形成される。このように樹脂の充填により樹脂部材2が形成されるので、介在部20、コア被覆部21、及びコイル被覆部22は、同じ樹脂で一続きに継ぎ目なく構成されている。すなわち、コア1とコイル5との間に充填された樹脂が固化して介在部20となり、コア1の外周を覆う樹脂が固化してコア被覆部21となり、コイル5の外周を覆う樹脂が固化してコイル被覆部22となる。介在部20を設けるために、コア1とコイル5の間に樹脂を充填するよう設けたゲート位置が、注入痕23として形成される。
ここでは、凹部221Aは開口しているが、コイル5の寸法バラツキにより、バリが生じ得るため、必ずしも開口していなくても良い。また、本実施形態では、凹部221A以外の凹部212a~212c、221B~221Dでは底面が開口していないが、何れかの凹部212a~212c、221B~221Dの底面が開口し、コア1又はコイル5が露出していても良い。当該開口は、例えばコア1若しくはコイル5の樹脂圧による移動、又は、コア1若しくはコイル5の寸法バラツキを要因として形成される。また、何れかの凹部212a~212c、221B~221Dの底面にバリが生じていても良い。
本実施形態では、図12に示すように、ゲート位置を領域R1に設けたが、コア1とコイル5との間に対応する位置であれば、領域R1に代えて、領域R2又は領域R3に1つ又は複数のゲートを設けても良い。領域R2は、コア1の正面側右側面、正面、正面側左側面と続くU字状の領域である。領域R3は、コイル5の背面側上面から背面、背面側底面と続くU字状の領域である。領域R2、R3ともにゲートの数は特に限定されず、その位置も各領域R2,R3の中であれば特に限定されない。図12に示すように、領域R2の場合は、ゲートを介して樹脂を上から下に流し込む。領域R3の場合は、ゲートを介して樹脂を右から左に流し込む。
(1)本実施形態のリアクトルは、接合面12を有する複数のコア部材11を有し、接合面同士が突き合わされて構成された環状のコア1と、コア1の周囲の一部に装着されたコイル5と、コア1とコイル5の内外周を覆う樹脂部材2と、を備え、コア1は、接合面12が間に位置し、接合面12と平行な一対の平面1c、1dを有し、樹脂部材2は、コア1の外周を覆うコア被覆部21と、コイル5の外周を覆うコイル被覆部22と、コア1とコイル5の間の表面に設けられた注入痕23と、を有し、コア被覆部21には、一対の平面1c、1dの少なくとも一部を露出させる開口部211が設けられ、コイル被覆部22には、注入痕23が設けられた表面とはコイル5を挟んだ反対側に凹部221Aを設けるようにした。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含する。また、本発明は、上記実施形態及び下記の他の実施形態の少なくともいずれか2つを組み合わせた形態も包含する。
1a 脚部
1b ヨーク部
1c 上面
1d 下面
1e 丸み部
11 コア部材
11a、11b U字型コア
A 脚
B 連結部
12 接合面
2 樹脂部材
20 介在部
21 コア被覆部
21a コア被覆部の正面
21b コア被覆部の背面
21c コア被覆部の右側面
21d コア被覆部の左側面
21e コア被覆部の上面
21f コア被覆部の下面
210 丸み被覆部
211 開口部
212 凹部
212a コア被覆部の正面の凹部
212b コア被覆部の左右側面の凹部
212c コア被覆部の背面の凹部
22 コイル被覆部
22a コイル被覆部の正面
22c コイル被覆部の右側面
22d コイル被覆部の左側面
22e コイル被覆部の上面
22f コイル被覆部の下面
22g コイル被覆部の湾曲面
221 凹部
221A コイル被覆部の底面の凹部
221B コイル被覆部の左右側面の凹部
221C コイル被覆部の正面の凹部
221D コイル被覆部の上面の凹部
5 コイル
51a、51b 端部
Claims (6)
- 接合面を有する複数のコア部材を有し、前記接合面同士が突き合わされて構成された環状のコアと、
前記コアの周囲の一部に装着されたコイルと、
前記コアと前記コイルの内外周を覆う樹脂部材と、
を備え、
前記コアは、
前記接合面が間に位置し、前記接合面と平行な一対の平面と、
前記一対の平面の周囲の角に丸み部と、
を有し、
前記樹脂部材は、
前記コアの外周を覆うコア被覆部と、
前記コイルの外周を覆うコイル被覆部と、
前記コアと前記コイルの間の表面に設けられた注入痕と、
を有し、
前記コア被覆部には、前記一対の平面の少なくとも一部を露出させる開口部が設けられ、
前記コイル被覆部には、前記注入痕が設けられた表面とは前記コイルを挟んだ反対側に凹部が設けられ、
前記コア被覆部は、前記丸み部を覆う丸み被覆部を有し、
前記注入痕は、前記丸み被覆部に設けられていること、
を特徴とするリアクトル。 - 前記コア被覆部には、前記開口部が設けられた面以外の各面に凹部が設けられ、
前記コイル被覆部には、前記凹部が設けられた面以外の各面に他の凹部が設けられていること、
を特徴とする請求項1記載のリアクトル。 - 前記コイル被覆部の前記凹部又は前記他の凹部の少なくとも1つは、底面が開口し、前記コイルが露出していること、
を特徴とする請求項2記載のリアクトル。 - 前記コイルは、アルファ巻きコイルであること、
を特徴とする請求項1~3の何れかに記載のリアクトル。 - 前記コアは、表面に被膜を有すること、
を特徴とする請求項1~4の何れかに記載のリアクトル。 - 前記被膜は、絶縁性を有すること、
を特徴とする請求項5記載のリアクトル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017239957A JP7109181B2 (ja) | 2017-12-14 | 2017-12-14 | リアクトル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017239957A JP7109181B2 (ja) | 2017-12-14 | 2017-12-14 | リアクトル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019106515A JP2019106515A (ja) | 2019-06-27 |
JP7109181B2 true JP7109181B2 (ja) | 2022-07-29 |
Family
ID=67062075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017239957A Active JP7109181B2 (ja) | 2017-12-14 | 2017-12-14 | リアクトル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7109181B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7158366B2 (ja) * | 2019-11-28 | 2022-10-21 | 三菱電機株式会社 | リアクトル構造 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000252150A (ja) | 1999-02-25 | 2000-09-14 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 封止コイルの製造方法 |
JP2004193215A (ja) | 2002-12-09 | 2004-07-08 | Kitagawa Ind Co Ltd | 電子部品及びその製造方法 |
JP2011071466A (ja) | 2009-03-25 | 2011-04-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル |
JP2014229837A (ja) | 2013-05-24 | 2014-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトル装置及びリアクトル装置の製造方法 |
JP2015079900A (ja) | 2013-10-18 | 2015-04-23 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトルの製造方法 |
JP2016122761A (ja) | 2014-12-25 | 2016-07-07 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトルの製造方法 |
JP2017054849A (ja) | 2015-09-07 | 2017-03-16 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトル |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08162339A (ja) * | 1994-12-05 | 1996-06-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | コイル部品 |
-
2017
- 2017-12-14 JP JP2017239957A patent/JP7109181B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000252150A (ja) | 1999-02-25 | 2000-09-14 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 封止コイルの製造方法 |
JP2004193215A (ja) | 2002-12-09 | 2004-07-08 | Kitagawa Ind Co Ltd | 電子部品及びその製造方法 |
JP2011071466A (ja) | 2009-03-25 | 2011-04-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル |
JP2014229837A (ja) | 2013-05-24 | 2014-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトル装置及びリアクトル装置の製造方法 |
JP2015079900A (ja) | 2013-10-18 | 2015-04-23 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトルの製造方法 |
JP2016122761A (ja) | 2014-12-25 | 2016-07-07 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトルの製造方法 |
JP2017054849A (ja) | 2015-09-07 | 2017-03-16 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019106515A (ja) | 2019-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10468175B2 (en) | Reactor and method of manufacturing thereof | |
US20170271075A1 (en) | Reactor and manufacturing method of the same | |
US20150357117A1 (en) | Reactor and manufacturing method thereof | |
US9978498B2 (en) | Resin-molded core and reactor using the same | |
JP5951969B2 (ja) | コイル装置 | |
JP5949137B2 (ja) | リアクトル、および、その製造方法 | |
JP2023073439A (ja) | リアクトル | |
JP2018207051A (ja) | リアクトル | |
JP6621056B2 (ja) | リアクトル、およびリアクトルの製造方法 | |
JP7133295B2 (ja) | リアクトル | |
JP2016171137A (ja) | リアクトル | |
JP6106647B2 (ja) | リアクトル | |
JP7109181B2 (ja) | リアクトル | |
JP7241829B2 (ja) | リアクトル | |
US11495388B2 (en) | Reactor | |
JP6880456B2 (ja) | リアクトル | |
JP2018207052A (ja) | リアクトル | |
JP7089672B2 (ja) | リアクトル | |
JP2020096010A (ja) | リアクトルの製造方法 | |
JP7490332B2 (ja) | リアクトル | |
JP7331770B2 (ja) | リアクトルの製造方法及びリアクトル | |
JP7169108B2 (ja) | リアクトル | |
JP2020035844A (ja) | リアクトル | |
JP2018182082A (ja) | コアユニット及びリアクトル | |
JP7405510B2 (ja) | リアクトルの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201015 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211221 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220712 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220719 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7109181 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |