JP2020096010A - リアクトルの製造方法 - Google Patents

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芳樹 冨田
Yoshiki Tomita
芳樹 冨田
博史 大野
Hiroshi Ono
博史 大野
優介 堀野
Yusuke Horino
優介 堀野
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Abstract

【課題】本明細書は、コイルを支えるボビンを通過しているコアを備え、一対のフランジの外側でコアの一側面が露出しているとともに他の側面が樹脂で覆われているリアクトルの製造方法を開示する。【解決手段】本明細書が開示する製造方法は、一次成形工程、組み立て工程、二次成形工程を備える。コアは、第1分割コア及び第2分割コアを備える。一次成形工程では、第1分割コアに一方のフランジとボビンの一部を形成し、第2分割コアに他方のフランジとボビンの残部を形成する。組み立て工程では、ボビンの一部を有する第1分割コアと残部を有する第2分割コアを組み合わせる。二次成形工程では、第1分割コアと第2分割コアとボビンとコイルのアセンブリに対して一側面を残して他の側面を覆う樹脂カバーを形成する。ボビンの一部には、ボビンの残部に向けて突出する突起が設けられている。ボビンの残部には、突起に嵌合する嵌合溝が設けられている。【選択図】図4

Description

本明細書が開示する技術は、リアクトルの製造方法に関する。
特許文献1に、リアクトルの製造方法が開示されている。特許文献1に開示されているリアクトルは次の形状を有している。一対のU字形状の分割コアがリング形状をなすように対向しているとともに、U字のそれぞれの腕の部分に巻線が略矩形筒状に巻回されている。巻線で構成される略矩形筒状のコイルの一側面を除いてコイルとコアが樹脂で覆われている。
特許文献1に開示されている製造方法は次の通りである。一対のU字形状のコアのそれぞれに、ボビンの半分とフランジを樹脂の射出成形で形成する(一次成形工程)。フランジは、ボビンに挿通されたコイルの軸線方向の位置を決めるストッパである。一次成形にて、それぞれのU字形状のコアは、U字の腕の端面を除いて樹脂で覆われる。次に、巻線が略矩形筒状に巻回された一対のコイルを挟んでボビン付きの一対のコアが、端面が対向するように組み立てられる(組み立て工程)。略矩形筒状の一対のコイルのそれぞれの一側面を除いてコイルを覆う樹脂カバーを射出成形で形成する(二次成形工程)。一対のコイルのそれぞれの一側面を露出させるのは、コイルの放熱のためである。なお、特許文献1では、上記した「組み立て工程」を「位置決め工程」と称している。
特開2013−149841号公報
コイルの発熱量が大きい場合、コイルだけでなくコアからも放熱させるため、コアの一部を樹脂から露出させるリアクトルが望ましい。その場合、二次成形工程にて、一対の分割コアの同じ方向を向いている一側面を露出させるカバーを形成する必要がある。その場合、上記した組み立て工程を経た後、それぞれの分割コアの同じ方向を向いている一側面が面一状態からずれていると、二次成形工程にてそれぞれの分割コアの露出予定領域の境界が金型に密着せず、樹脂が露出予定領域へ漏れてしまうおそれがある。本明細書は、一対の分割コアの同じ方向を向いている一側面を露出させているリアクトルの製造方法に関し、組み立て工程において一対の分割コアの同じ方向を向いている一側面を面一にすることのできる技術を提供する。なお、本明細書が開示する技術は、分割コアがU字形状をなしている場合に限られない、本明細書が開示する製造方法は、ボビンの一対のフランジの間に巻線が巻回されているとともにボビンを通過しているコアを備えており、一対のフランジの外側でコアの一側面が露出しているとともに他の側面が樹脂で覆われているリアクトルが対象である。
本明細書が開示する製造方法は、一次成形工程、組み立て工程、二次成形工程を備えている。リアクトルのコアは、ボビンの内側で端面が対向するように配置されている第1分割コア及び第2分割コアを備えている。一次成形工程では、第1分割コアに一方のフランジとボビンの一部(例えば半分)を形成するとともに、第2分割コアに他方のフランジとボビンの残部(例えば残り半分)を形成する。フランジとボビンは、典型的には樹脂の射出成形で作られる。組み立て工程では、巻線で構成されるコイルを挟んでボビンの一部が形成されている第1分割コアと残部が形成されている第2分割コアを組み合わせ、ボビンの一部と残部を合体させる。二次成形工程では、第1分割コアと第2分割コアとボビンとコイルのアセンブリに対してコアの一側面(第1分割コアと第2分割コアの同じ方向を向いている側面であって一対のフランジの外側の領域)を残して他の側面を覆う樹脂カバーを形成する。樹脂カバーも典型的には樹脂の射出成形で作られる。
本明細書が開示する製造方法では、ボビンの形状に工夫を施す。すなわち、第1分割コアに形成されるボビンの一部には、第1分割コアの上記一側面と同じ側にてボビンの残部に向けて突出する突起が設けられている。一方、ボビンの残部には、ボビンの一部の突起に嵌合する嵌合溝が設けられている。組み立て工程にてボビンの一部と残部が合体し、突起が嵌合溝に嵌合すると、第1分割コアの一側面と同じ側でボビンの一部と残部が相対的に正確に位置決めされる。従って、第1分割コアと第2分割コアのそれぞれの上記一側面が正確に面一となる。それゆえ、二次成形工程にて露出予定領域の境界が金型に密着し、樹脂が露出予定領域へ漏れてしまうことが防止される。露出予定領域とは、第1分割コアと第2分割コアの同じ方向を向いている一側面において、二次成形後に樹脂カバーから露出する範囲を意味する。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
リアクトルを斜め上方から見た斜視図である。 リアクトルを斜め下方から見た斜視図である。 一対の分割コアとコイルの斜視図である。 図4(A)は、組み立て前のモールド体の斜視図である。図4(B)は、組み立て後のモールド体の斜視図である。 図4(B)のV−V線でカットした断面図である。 図4(B)のVI−VI線でカットした断面図である。 アセンブリを入れた金型の断面図である。
図面を参照して実施例の製造方法を説明する。まず、実施例の製造方法で製造されるリアクトル2について説明する。図1に、リアクトル2を斜め上方から見た斜視図を示し、図2に、リアクトル2を斜め下方から見た斜視図を示す。図中の座標系の+Z方向が「上」に相当し、−Z方向が「下」に相当する。なお、「上」と「下」の定義は説明の便宜上のものであり、+Z方向が下に相当しても水平方向に相当してもよい。
リアクトル2は、U字形状の一対の分割コア(第1分割コア30aと第2分割コア30b)と、一対のコイル40と、ボビンと、樹脂カバー60を備えている。第1分割コア30aと第2分割コア30bを合わせてコア30と称する。樹脂カバー60を成形する前の第1分割コア30aと第2分割コア30bは、それぞれ、樹脂製の第1インナーカバー50a、第2インナーカバー50bで覆われている。インナーカバー50a、50bの一部が上述したボビンに相当する。理解を助けるために、図1と図2においてインナーカバー50a、50bにはグレーのハッチングを施してある。インナーカバー50a、50bの外側を樹脂カバー60が覆っている。後述するが、インナーカバー50a、50bは、フランジ付きのボビンを含んでいる。
図3に、第1分割コア30aと第2分割コア30bと一対のコイル40の斜視図を示す。第1分割コア30aと第2分割コア30bは、それぞれ、U字形状をなしている。第1分割コア30aと第2分割コア30bは、リアクトル2において、それぞれのU字の腕の先端面32が対向するように配置されている。U字のそれぞれの腕の部分が一対のコイル40のそれぞれに挿通される。分割コア30a、30bのU字の腕の部分とコイル40との間には先に述べたボビン(図3では不図示)が介在する。分割コア30a、30bの横断面は略矩形であり、コイル40も略矩形の筒状である。
第1分割コア30aと第2分割コア30bとコイル40は、インナーカバー50a、50bで組み合わせられる。一対のコイル40のそれぞれは、平角の巻線を略矩形のエッジワイズに巻回したものである。なお、一対のコイル40は1本の巻線で作られており、電気的には1個のコイルを構成する。図では、一対のコイル40をつなぐ平角線、および、コイルの引き出し線は図示を省略した。
図1と図2に戻ってリアクトル2の説明を続ける。第1分割コア30aは、先端面32(図3参照)と、後述するボビンのフランジ51aよりも外側の底面31を露出させたまま第1インナーカバー50aで覆われている。第2分割コア30bは、先端面32(図3参照)と、後述するボビンのフランジ51bよりも外側の底面31を露出させたまま第2インナーカバー50bで覆われている。なお、インナーカバー50a、50bの各所には小窓が設けられており、小窓からもコア30が露出するが、小窓の図示は省略されている。インナーカバー50a、50bは樹脂の射出成形(インサート成形)で作られる。
第1インナーカバー50aにはフランジ51aが設けられており、第2インナーカバー50bにはフランジ51bが設けられている。コイル40を挟んで第1インナーカバー50aと第2インナーカバー50bが組み合わされると、U字形状の分割コア30a、30bがリング状に配置されるとともに一対のフランジ51a、51bの間にコイル40が位置するようになる。第1インナーカバー50aと第2インナーカバー50bの合体構造において一対のフランジ51a、51bの間の部位がボビンに相当する。
インナーカバー50a、50bの合体構造の外側に樹脂カバー60が形成されている。樹脂カバー60からもコア30の底面31は露出している。また、コイル40の底面41も樹脂カバー60から露出している。樹脂カバー60は小窓61、62を有しており、小窓61からはコア30が露出しており、小窓62からはコイル40が露出している。いくつかの小窓からコア30あるいはコイル40が露出しているが、コイル40の底面41と一対のフランジ51a、51bの外側におけるコア30の底面31を除いてコア30の他の側面は概ね樹脂カバー60で覆われている。コア30は軟磁性金属粒子を固めた圧粉磁心であり、樹脂カバー60は、比較的に脆いコア30を保護するために設けられている。一方、コイル40は発熱量が大きい。略矩形筒状のコイル40の底面41とコア30の底面31が露出しているのは、それらの面に冷却器を当接させ、コイル40とコア30を冷却するためである。樹脂カバー60には貫通孔を有する4個のタブ63が設けられており、タブ63の貫通孔にボルトが通され、リアクトル2が別の部品、例えば冷却器に固定される。
以下、リアクトル2の製造方法を説明する。
(一次成形工程)一次成形工程では、第1分割コア30aを覆う第1インナーカバー50aを成形するとともに、第2分割コア30bを覆う第2インナーカバー50bを成形する。第1インナーカバー50a(第2インナーカバー50b)は、金型に第1分割コア30a(第2分割コア30b)を入れた後に溶融樹脂を流し込むインサート成形にて作られる。
図4に、第1インナーカバー50a(第2インナーカバー50b)が成形された第1分割コア30a(第2分割コア30b)と、コイル40の斜視図を示す。図4でも、紙面の上方がインナーカバー50a、50bの下方に相当することに留意されたい。第1インナーカバー50a(第2インナーカバー50b)は、第1分割コア30a(第2分割コア30b)と一体化している。第1インナーカバー50a(第2インナーカバー50b)と第1分割コア30a(第2分割コア30b)を合わせて第1モールド体3a(第2モールド体3b)と称する。図4(A)は、第1モールド体3aと第2モールド体3bを組み合わせる前の状態を示している。図4(B)は、組み合わせた後の第1モールド体3aと第2モールド体3bを示している。
第1インナーカバー50a(第2インナーカバー50b)は、第1分割コア30a(第2分割コア30b)のU字の腕を覆っている。U字の腕を覆っている部分を第1分割ボビン52a(第2分割ボビン52b)と称する。第1分割ボビン52a(第2分割ボビン52b)の一端には、フランジ51a(フランジ51b)が形成されている。図4(B)に示すように、第1モールド体3aと第2モールド体3bが合体すると、第1分割ボビン52aと第2分割ボビン52bが合体し、ボビン52が形成される。分割コア30a、30bはU字形状をなしており、U字の一対の腕のそれぞれにボビン52が形成される。一対のボビン52は、フランジ51a、51bで連結される。ボビン52はその両端に一対のフランジ51a、51bを有しており、一対のフランジ51a、51bの間にコイル40が挟まれる。なお、理解を助けるために図4(B)5ではコイル40の図示は省略している。図中の座標系のX方向が、コイル40の軸線方向(コイル軸線方向)に相当する。
コア30の横断面が矩形であるため、ボビン52は略矩形筒状となる。ボビン52は4個の側面を有することになる。
インナーカバー50a、50bは、コア30の側面と上面を覆っているが、図4(B)に示すように、一対のフランジ51a、51bよりもコイル軸線方向の外側では、コア30の底面31が露出している。なお、先に述べた樹脂カバー60の小窓61に対応する部位にも、第1インナーカバー50aには小窓59が設けられており、小窓59を通してもコア30が露出している。しかしながら、底面31を除くコア30の他の側面(上面を含む)は、概ねインナーカバー50a、50bに覆われている。
第1分割ボビン52aの先端には突起53aが設けられている。突起53aは、第2分割ボビン52bに向けて延びている。突起53aは、第1分割ボビン52aの4個の側面のうち、第1インナーカバー50aから露出しているコア30の底面31と同じ側に設けられている。以下では、第1分割ボビン52aの4個の側面のうち、コア30の底面31と同じ側の面を底側面521と称する。
第2分割ボビン52bの先端には、突起53aに対応するように一対のフック54が設けられている。一対のフック54はカギ型の先端が対向するように設けられている。フック54のカギ型の内側を嵌合溝53bと称する。嵌合溝53bは、第1分割ボビン52aの突起53aに対応するように、第2分割ボビン52bの4個の側面のうち、第2インナーカバー50bから露出しているコア30の底面31と同じ側に設けられている。第1分割ボビン52aと同様に、第2分割ボビン52bの4個の側面のうち、コア30の底面31と同じ側の面を底側面521と称する。
(組み立て工程)組み立て工程では、平角の巻線で構成されるコイル40を挟んで第1モールド体3aと第2モールド体3bを組み合わせる。別言すれば、組み立て工程では、第1分割ボビン52aが形成されている第1分割コア30a(すなわち第1モールド体3a)と、第2分割ボビン52bが形成されている第2分割コア30b(すなわち第2モールド体3b)を組み合わせる。第1モールド体3aと第2モールド体3bは、分割コア30a、30bの先端面32が対向するように組み合わされる。
図4(B)に示すように、第1分割ボビン52a(第1モールド体3a)と第2分割ボビン52b(第2モールド体3b)が合体すると、突起53aが嵌合溝53bに嵌合する。別言すれば、組み立て工程において、突起53aを嵌合溝53bに嵌合させる。図5に、図4(B)のV−V線に沿った断面図を示す。図5は、突起53aと嵌合溝53bを横断する断面を示している。図5は、一対のボビン52のうち、一方のボビンの嵌合溝53bとその周辺を拡大した断面図である。図6に、図4(B)のVI−VI線に沿った断面図を示す。先に述べたように、−Z方向が「下」であるため、図5、図6においても紙面の上方がボビン52の底方向に相当する。
嵌合溝53bの内側には、ボビン52の底側面521に向けて突出する突起56が設けられている。第1分割ボビン52aから延びている突起53aは、嵌合溝53bに嵌合するとともに、ボビン52の底側面521と突起56の間に圧入される。この圧入により、突起53aと嵌合溝53bの上下方向(Z方向)の相対位置が正確に定まる。別言すれば、第1分割ボビン52a(第1モールド体3a)と第2分割ボビン52b(第2モールド体3b)の上下方向の相対位置が正確に定まる。特に、突起53aと嵌合溝53bはボビン52の4個の側面のうち、コア30の露出している底面31の側(すなわち底側面521)に設けられているので、第1分割コア30aの底面31と第2分割コア30bの底面31が、正確に面一に合わせられる。別言すれば、突起53aと嵌合溝53bの嵌合により、第1分割コア30aの底面31を含む平面と第2分割コア30bの底面31を含む平面が正確に一致する。
(二次成形工程)第1モールド体3aと第2モールド体3bが組み合わされたものをアセンブリ4と称する。別言すれば、アセンブリ4は、第1分割コア30aと第2分割コア30bとボビン52とコイル40の合体物である。二次成形工程では、アセンブリ4の外側に樹脂カバー60を形成する。なお、樹脂カバー60は、底面31を含むコア30のいくつかの領域は露出させたまま成形される。また、図2に示したように、樹脂カバー60は、コイル40の底面41も露出させている。同じ側(ーZ側)に面しているコア30の底面31とコイル40の底面41を露出させるのは、それらの底面31、41を冷却器に当接させ、コイル40とコア30を冷却するためである。樹脂カバー60は、一対のフランジ51a、51bのコイル軸線方向の外側におけるコア30の底面31とコイル40の底面41を露出させたまま、コア30とコイル40の他の側面を概ね覆う。
樹脂カバー60は、インサート成形にて作られる。図7に、アセンブリ4をセットした金型70の断面図を示す。図7は、+Z方向を紙面の上にして描かれていることに留意されたい。すなわち、紙面の下方向が、アセンブリ4の底面方向に相当する。アセンブリ4は、下型72に載置される。上から上型71が閉じられ、金型70の内側にキャビティCaが形成される。キャビティCaは、樹脂カバー60と同じ形状を有している。キャビティCaに溶融した樹脂を流し込む。溶融した樹脂が固まると、樹脂カバー60が完成する。すなわち、図1、図2に示したリアクトル2が完成する。
先に述べたように、樹脂カバー60は、ボビン52の一対のフランジ51a、51bの外側の底面31(コア30の底面)とコイル40の底面41を残してコア30の他の側面を覆うように形成される。底面31、41を露出させるためには、金型内にて、底面31、41は、下型72のキャビティ面に面接触する必要がある。特に、第1分割コア30aと第2分割コア30bは、樹脂製のインナーカバー50a、50bを介して連結されるので、連結後に第1分割コア30aの底面31と第2分割コア30bの底面31が正確に面一になっている必要がある。第1分割コア30aの底面31と第2分割コア30bの底面31の間にずれが生じると、下型72のキャビティ面と底面31との間に隙間が生じ、その隙間に溶融樹脂が入り込む。そうすると、予定されたとおりに底面31が露出しない。先に述べたように、第1分割ボビン52aの突起53aと第2分割ボビン52bの嵌合溝53bによって、第1分割コア30aの底面31と第2分割コア30bの底面31が正確に面一に合わせられる。突起53aと嵌合溝53bを設けることによって、分割コア30a、30bのそれぞれの底面31が下型72のキャビティ面に面接触し、底面31を予定通りに露出させることができる。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。実施例で説明したリアクトル2は、一対のU字形状の分割コア30a、30bを備えている。本明細書が開示する製造方法は、単純な棒状の一対の分割コアを有するリアクトルの製造に適用されてもよい。
実施例の製造方法は、ボビン52の一対のフランジ51a、51bの間に巻線が巻回されており、ボビン52を通過しているコア30を備えており、一対のフランジ51a、51bの外側でコア30の底面31が露出しているとともに他の側面が樹脂カバー60で概ね覆われているリアクトル2の製造方法である。本明細書が開示する製造方法は、コアの底面でなく、他の一側面が露出しているとともに他の側面が概ねカバーで覆われているリアクトルに適用してもよい。
コア30は、リアクトル2においてボビン52の内側で先端面32が対向するように配置されている第1分割コア30a及び第2分割コア30bを備えている。実施例の製造方法は、一次成形工程、組み立て工程、二次成形工程を備えている。
一次成形工程では、第1分割コア30aに一方のフランジ51aと第1分割ボビン52a(ボビン52の一部)を形成するとともに、第2分割コア30bに他方のフランジ51bと第2分割ボビン52b(ボビン52の残部)を形成する。組み立て工程では、巻線で構成されるコイル40を挟んで第1モールド体3a(第1分割ボビン52aが形成されている第1分割コア30a)と第2モールド体3b(第2分割ボビン52bが形成されている第2分割コア30b)を組み合わせる。二次成形工程では、第1分割コア30aと第2分割コア30bとボビン52とコイル40のアセンブリ4(図4(B)参照)に対してコア30の底面31を残してコア30の他の側面を概ね覆う樹脂カバー60を形成する。
第1分割ボビン52aには、第1分割コア30aの底面31と同じ側(すなわち底側面521)にて第2分割ボビン52bに向けて突出する突起53aが設けられている。第2分割ボビン52bには、突起53aに嵌合する嵌合溝53bが設けられている。嵌合溝53bも、第2分割ボビン52bの4側面のうち、コア30の底面31と同じ側である底側面521に設けられている。
コアの底面ではなく他の一側面が露出している場合、突起と嵌合溝も、他の一側面と同じ側でボビンの側面に設けられていればよい。
実施例のリアクトル2では、突起53aと嵌合溝53bは、ボビン52の4個の側面のうち、底側面521にのみ設けられていた。突起と嵌合溝は、底側面521に加えて、ボビン52の他の側面に設けられてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:リアクトル
3a、3b:モールド体
4:アセンブリ
30:コア
30a、30b:分割コア
31、41:底面
40:コイル
50a、50b:インナーカバー
51a、51b:フランジ
52:ボビン
52a、52b:分割ボビン
53a:突起
53b:嵌合溝
54:フック
56:突起
60:樹脂カバー
61、62:小窓
70:金型
71:上型
72:下型
521:底側面

Claims (1)

  1. ボビンの一対のフランジの間に巻線が巻回されており、前記ボビンを通過しているコアを備えており、前記一対のフランジの外側で前記コアの一側面が露出しているとともに他の側面が樹脂で覆われているリアクトルの製造方法であり、
    前記コアは、前記ボビンの内側で端面が対向するように配置されている第1分割コア及び第2分割コアを備えており、
    前記第1分割コアに一方の前記フランジと前記ボビンの一部を形成するとともに、前記第2分割コアに他方の前記フランジと前記ボビンの残部を形成する一次成形工程と、
    前記巻線で構成されるコイルを挟んで前記ボビンの前記一部が形成されている第1分割コアと前記残部が形成されている第2分割コアを組み合わせる組み立て工程と、
    前記第1分割コアと前記第2分割コアと前記ボビンと前記コイルのアセンブリに対して前記一側面を残して前記他の側面を覆う樹脂カバーを形成する二次成形工程と、
    を備えており、
    前記ボビンの前記一部には、前記第1分割コアの前記一側面と同じ側にて前記残部に向けて突出する突起が設けられており、
    前記ボビンの前記残部には、前記突起に嵌合する嵌合溝が設けられており、
    前記組み立て工程において前記突起を前記嵌合溝に嵌合させる、製造方法。
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