JP7108823B2 - 取付装置、電子機器、取付装置の固定方法、およびシート - Google Patents

取付装置、電子機器、取付装置の固定方法、およびシート Download PDF

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Description

本開示は、壁面に電子機器本体を取り付けるための取付装置、取付装置を備えた電子機器、複数の取付装置を壁面に固定する固定方法、および取付装置を壁面に固定するときに使用するシートに関する。
特許文献1は、取付ブラケットを開示する。ユーザは、この取付ブラケットを用いて、例えば机に設置されたバー等に、電子機器本体を取り付けることができる。
特許文献2は、取付装置を開示する。ユーザは、この取付装置を用いて、壁面に電子機器本体を取り付けることができる。また、ユーザは、壁面に取り付けた電子機器本体の位置を調整することができる。
特開2011-149453号公報 特許第5501866号公報
本開示は、ユーザが壁面に電子機器本体を取り付けることを容易にできる取付装置、および取付装置を備えた電子機器を提供する。
また、本開示は、壁面に電子機器本体を取り付けるときに複数の取付装置を用いる場合に、ユーザが壁面に複数の取付装置を水平方向に並列に配置した状態で固定することを容易にできる取付装置の固定方法、および複数の取付装置を壁面に固定するときに使用するシートを提供する。
本開示における取付装置は、壁面に電子機器本体を取り付けるための取付装置であって、複数のピン孔を有する台座部と、前記複数のピン孔の各々に挿通され、前記壁面に前記台座部を固定する複数のピンと、前記台座部に固定され、前記電子機器本体が掛止される掛止部と、を備える。前記台座部は、前記壁面に固定される面である固定面を有し、前記複数のピン孔の各々は、前記固定面に対し、前記台座部の外側に向かって所定の角度で設けられる。
本開示における電子機器は、上記の取付装置と、電子機器本体と、を備える。
本開示における取付装置の固定方法は、複数のピン孔を有する台座部と、複数のピン孔の各々に挿通され、壁面に台座部を固定する複数のピンと、台座部に固定され、パネル状の電子機器本体が掛止される掛止部と、を備える取付装置を壁面に複数固定する取付装置の固定方法であって、壁面に、対称軸に対して対称な形状を有するシートを、対称軸上に位置する仮固定部を中心として回動可能に固定し、シートにおいて対称軸と直交する直交軸上に設けられた複数のシート開口部に対応する壁面の位置に台座部を固定し、台座部に掛止部を固定する。
本開示におけるシートは、複数の取付装置を壁面に固定するときに使用するシートであって、対称軸に対して対称な形状を有する。当該シートは、前記対称軸上に位置する仮固定部と、前記対称軸と直交する直交軸上に設けられた複数のシート開口部と、を備える。
本開示における取付装置および電子機器は、ユーザが壁面に電子機器本体を取り付けることを、容易にできる。
また、本開示における取付装置の固定方法およびシートは、壁面に電子機器本体を取り付けるときに複数の取付装置が用いられる場合に、ユーザが壁面に複数の取付装置を水平方向に並列に配置した状態で固定することを、容易にできる。
図1は、実施の形態1における壁面に固定された電子機器の外観の一例を模式的に示す斜視図である。 図2は、実施の形態1における壁面に固定された電子機器本体の一部を拡大して示す斜視図である。 図3は、実施の形態1における電子機器本体の正面側の一部を拡大して示す斜視図である。 図4は、実施の形態1における電子機器本体の背面側の一部を拡大して示す斜視図である。 図5は、実施の形態1における壁面に固定された電子機器の構造の一例を模式的に示す部分断面図である。 図6は、実施の形態1における取付装置の構造の一例を模式的に示す部分断面図である。 図7は、実施の形態1における取付装置の外観の一例を模式的に示す斜視図である。 図8は、実施の形態1における取付装置の構造の一例を模式的に示す分解斜視図である。 図9は、実施の形態1における台座部の一例を模式的に示す正面図である。 図10は、実施の形態2におけるシートの一例を模式的に示す正面図である。 図11は、実施の形態2におけるシートの一部を拡大して示す正面図である。 図12は、実施の形態2におけるシートの仮固定部の構造の一例を模式的に示す部分断面図である。 図13は、実施の形態2におけるシートおよび台座部が壁面に固定された状態の一例を模式的に示す正面図である。 図14は、実施の形態2における電子機器の固定方法の一例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態2における壁面に固定されたシートおよび台座部の構造の一例を模式的に示す部分断面図である。 図16は、実施の形態の変形例における台座部の一例を模式的に示す正面図である。 図17は、実施の形態の変形例における台座部の他の一例を模式的に示す正面図である。
(本開示に至った経緯)
まず、本願発明者らが本開示に至った経緯について説明する。
取付装置を用いて壁面に電子機器本体を取り付けるときには、まず、その壁面に、ネジまたは釘等の固定部材を用いて、取付装置を固定しなければならない。しかし、例えば石膏ボード等で形成された壁のように、固定部材の長さ(例えば、ネジまたは釘の長さ)よりも厚みが薄い壁に関しては、固定部材が壁を貫通してしまい、電子機器本体の重量を支持できる十分な強度を固定部材から得ることができない場合がある。したがって、そのような比較的薄い壁の壁面に従来の取付装置を固定する場合は、電子機器本体の重量を支持できる十分な強度(耐荷重)を得るために、壁の裏側に配置された柱に、壁とともに取付装置をネジまたは釘等の固定部材で固定する必要がある。しかし、壁の裏側の柱を目視で確認することは困難である。そのため、そのような場合に、壁の裏側の柱の位置を調べることができる検出装置(例えば、超音波センサ、等)を用いて、柱の位置を特定する作業が行われることがある。しかし、そのような検出装置を所持していない(または、使用できない)ユーザはその作業を行うことができず、また、そのような検出装置の取り扱いに不慣れなユーザには、その作業は容易ではない。また、取付装置の固定位置が柱の位置によって制限されるため、取付装置の配置位置に関する自由度は、十分な厚みと強度を有する壁に取付装置を固定する場合と比較して、低い。このように、比較的薄い壁の壁面に電子機器本体を取り付けるときの、電子機器本体の取付位置の自由度は、相対的に低い。
本開示は、ユーザが壁面に電子機器本体を取り付けることを容易にできる取付装置、および取付装置を備えた電子機器を提供する。
また、電子機器本体を壁面に取り付けるときに複数の取付装置が用いられる場合は、電子機器本体の姿勢を水平に保つために、それら複数の取付装置を、水平方向に並列した配置位置で固定しなければならない。従来技術では、このような場合に、水平面に対する傾斜を調べるための機器(例えば、水準器または水平器、等)を用いて、複数の取付装置を水平方向に並列に配置する作業が行われることがある。しかしながら、そのような機器を所持していない(または、使用できない)ユーザは、例えば目視等でその作業を行わなければならず、複数の取付装置を水平方向に並列に配置することが困難である。また、そのような機器の取り扱いに不慣れなユーザには、その作業は容易ではない。
本開示は、壁面に電子機器本体を取り付けるときに複数の取付装置が用いられる場合に、ユーザが壁面に複数の取付装置を水平方向に並列に配置した状態で固定することを容易にできる取付装置の固定方法を提供する。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明、および実質的に同一の構成に対する重複説明等を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下で説明する実施の形態は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、いずれも本開示の一例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、等は、一例であり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素は、独立請求項に示された構成要素に任意に付加可能な構成要素である。
また、各図は、必ずしも厳密に図示されたものではなく、本開示をわかりやすく示すために適宜省略等を行った模式図である。また、各図において、実質的に同じ構成要素については同じ符号を付し、説明を省略または簡略化する場合がある。
なお、以下の実施の形態では、各図面にx軸、y軸、z軸の3軸を示し、必要に応じて、xyz軸を用いて説明を行う。本実施の形態では、便宜的に、水平面に平行かつ壁面400に平行な方向をx軸方向とし、水平面に垂直な方向(鉛直方向)をy軸方向とし、水平面に平行かつ壁面400に垂直な方向をz軸方向とする。また、壁面400から離れる方向をz軸正方向とし、床面から相対的に遠い方を上、床面に相対的に近い方を下とし、下から上に向かう方向をy軸正方向とする。また、壁面400に取り付けられた電子機器本体110の正面に向かって左から右に向かう方向をx軸正方向とする。しかし、これらの方向は便宜的に示す相対的なものであり、絶対的なものではない。また、これらの方向により本開示が限定されるものでもない。
(実施の形態1)
以下、図1~図9を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.電子機器]
図1は、実施の形態1における壁面400に固定された電子機器100の外観の一例を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、電子機器100は、電子機器本体110と、取付装置200と、を備える。なお、本実施の形態では、電子機器100が取付装置200を2個備える構成例を説明するが、電子機器100が備える取付装置200の数は何ら2個に限定されない。電子機器100が備える取付装置200の数は、電子機器本体110が備える本体貫通孔130の数に基づいて設定される。
本実施の形態に示す構成例では、電子機器本体110はテレビジョンセットである。電子機器本体110は、液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネルによって構成される画像表示部を有し、電子機器本体110の上部に、スピーカおよび画像表示部を駆動するための駆動回路が搭載された基板を有する。電子機器本体110が備える画像表示部のサイズは、例えば55型であり、電子機器本体110の重量は、例えば10kgである。なお、電子機器本体110は、何らテレビジョンセットに限定されるものではなく、また、画像表示部のサイズ、および、電子機器本体110の重量も、何ら上述の数値に限定されない。
取付装置200は、壁面400に固定される部材である。本実施の形態において、壁面400は、例えば石膏ボード等の比較的薄い板で形成された壁の表面である。壁面400を有する壁の厚みは、例えば9.5mmである。しかし、本開示は何ら壁の材質および壁の厚みを限定しない。壁面400を有する壁は、電子機器本体110の支持に必要な強度と耐久性を備えていればよい。なお、取付装置200と壁面400との間に壁紙が挟まれていてもよい。
なお、本実施の形態では、電子機器本体110が2つの本体貫通孔130を備える構成例を説明するが、電子機器本体110が備える本体貫通孔130の数は何ら2つに限定されない。
電子機器本体110は、図1に例示するように、電子機器本体110の上部における水平方向(x軸方向)の一端部(x軸負方向側の端部)に一方の本体貫通孔130を備え、他端部(x軸正方向側の端部)に他方の本体貫通孔130を備える。なお、電子機器本体110における本体貫通孔130の配置位置は、何ら図1に示した配置位置に限定されない。電子機器本体110における本体貫通孔130の配置位置は、壁面400に固定された取付装置200に電子機器本体110を取り付けたときの安定性、および電子機器本体110の強度等を考慮して、適切に設定されることが望ましい。すなわち、上述の端部とは、そのようにして定められた本体貫通孔130の電子機器本体110における配置位置を表す。
図2は、実施の形態1における壁面400に固定された電子機器本体110の一部を拡大して示す斜視図である。図2には、図1において一点鎖線で囲んだ領域(一方の本体貫通孔130の付近)を拡大して示す。
図3は、実施の形態1における電子機器本体110の正面側の一部を拡大して示す斜視図である。図3には、取付装置200に取り付けられていない電子機器本体110の本体貫通孔130の付近を拡大して示す。
図4は、実施の形態1における電子機器本体110の背面側の一部を拡大して示す斜視図である。図4には、図3に示した本体貫通孔130の背面側の付近を拡大して示す。
なお、本実施の形態において、一方の本体貫通孔130と他方の本体貫通孔130とは、互いに実質的に同じ構造を有する。したがって、以下では、一方の本体貫通孔130について説明し、他方の本体貫通孔130についての説明は省略または簡略化する。
電子機器本体110は、図2~4に示すように、電子機器本体110の表側(z軸正方向側)に、x-y平面に実質的に平行な本体表面120と、電子機器本体110の裏側(z軸負方向側)に、x-y平面に実質的に平行な本体背面121と、を有する。そして、本体貫通孔130は、図2~4に示すように、電子機器本体110の、本体表面120に直交する方向(z軸方向)に、本体表面120から本体背面121に貫通して設けられている。
図3および図4に示すように、電子機器本体110は、本体貫通孔130内に、1つのシャフト140と、2個のシャフト保持具150と、を備える。2個のシャフト保持具150は、本体貫通孔130内の、水平方向(x軸方向)に離間した、互いに対向する位置に、配置されている。そして、2個のシャフト保持具150の間に、シャフト140を、シャフト140が電子機器本体110の重量を十分に支持できる強度で、保持している。
シャフト140は、水平方向(x軸方向)に延伸した円柱形状を有し、電子機器本体110の重量を十分に支持できる強度を有する材料(例えば、金属材料、等)で形成されており、2個のシャフト保持具150によって固定されている。
[1-1-2.取付装置]
図5は、実施の形態1における壁面400に固定された電子機器100の構造の一例を模式的に示す部分断面図である。図5には、図2におけるV-V線断面図を示す。
図5の断面図には、実施の形態1における電子機器100が壁面400に固定された状態を示す。図5に示すように、取付装置200は、台座部210と、掛止部230と、中央ピン280と、複数(例えば、12本)のピン290と、4本のネジ270と、を備える。なお、本実施の形態では、取付装置200が12本のピン290と4本のネジ270を備える構成例を示すが、取付装置200が備えるピン290の数は何ら12本に限定されない。また、取付装置200が備えるネジ270の数も何ら4本に限定されない。
台座部210は、中央ピン280が挿通される中央貫通孔218と、複数(例えば、12本)のピン290の各々が挿通される複数(例えば、12個)のピン孔222と、を有する。台座部210は、中央貫通孔218に挿通された中央ピン280、および各ピン孔222に挿通された複数(例えば、12本)のピン290の各々が、壁面400に挿し込まれることによって、壁面400に固定される。なお、ピン孔222は、台座部210を貫通する貫通孔である。なお、本実施の形態では、台座部210が12個のピン孔222を備える構成例を示すが、台座部210が備えるピン孔222の数は何ら12個に限定されない。
掛止部230は、台座部210に嵌合する形状で形成されている。掛止部230は、4本のネジ270の各々が、掛止部230に設けられた各ネジ貫通孔250(図8参照)を通って台座部210に捩じ込まれることにより、台座部210に固定される。掛止部230は、電子機器本体110を掛止するための部材である。電子機器本体110は、掛止部230の溝部262に電子機器本体110のシャフト140が嵌め込まれることにより、掛止部230に掛止される。そして、電子機器本体110が壁面400に取り付けられた状態のとき、図5に示すように、電子機器本体110の本体貫通孔130には、掛止部230の一部が挿入されている。溝部262の詳細は後述する。
次に、図6~図8を用いて、取付装置200の構造の詳細を説明する。
図6は、実施の形態1における取付装置200の構造の一例を模式的に示す部分断面図である。
図7は、実施の形態1における取付装置200の外観の一例を模式的に示す斜視図である。
図8は、実施の形態1における取付装置200の構造の一例を模式的に示す分解斜視図である。
なお、図6~図8では、中央ピン280およびピン290を省略している。
台座部210は、図8に示すように、正面視で(z軸方向から見たときに)円形の円柱状に形成されており、例えばアルミニウム等の金属材料で形成されている。なお、台座部210の正面視の形状は、何ら円形に限定されるものではなく、例えば楕円形や多角形等、他の形状であってもよい。また、台座部210を形成する材料も、何らアルミニウムに限定されるものではなく、電子機器本体110の支持に必要な強度と耐久性とを有する材料であればよい。台座部210は、例えば、32mmの径と5mmの厚みとを有する。しかし、台座部210の寸法は何らこれらの数値に限定されるものではなく、電子機器本体110の支持に必要な大きさに設定されていればよい。
台座部210は、壁面400に固定される面(z軸負方向側の面)である固定面211と、固定面211と対向する面(z軸正方向側の面)である表面212と、を有する。台座部210は、表面212の中央に、正面視で(z軸方向から見たときに)円形の、z軸負方向に円柱状に窪んだ凹部213を有する。さらに、台座部210は、凹部213の底面214の中央に、正面視で(z軸方向から見たときに)円形の、z軸負方向に窪んだ凹部215を有する。したがって、凹部215の径は凹部213の径よりも小さく、凹部215の底面217は凹部213の底面214よりもさらにz軸負方向側にある。
凹部215は、窪みの形状が、底面214から固定面211側の底面217に向かって(z軸負方向に)徐々に径が小さくなる円錐台形状に形成されている。そのため、凹部215の側周面216は、固定面211に対して垂直ではなく傾斜(すなわち、z軸に対して傾斜)している。固定面211への垂直軸に対する側周面216の傾き(z軸に対する傾斜角度)は、例えば30度である。しかし、側周面216の傾斜角度は、何ら30度に限定されず、他の角度であってもよい。また、側周面216の傾斜角度は、後述する所定の角度θとして定義されてもよい。これは、後述するように、ピン孔222が、台座部210の固定面211に対して、所定の角度θで傾斜して設けられており、ピン孔222に挿通されるピン290の頭が、一般的には、ピン290の軸に対して垂直に形成されるためである。
凹部215の側周面216には、ピン290を挿通するために側周面216から固定面211まで貫通したピン孔222が、複数(例えば、12個)形成されている。また、凹部215の底面217の中心には、中央ピン280を挿通するために底面217から固定面211まで貫通した中央貫通孔218が形成されている。また、凹部213の底面214には、中央貫通孔218を中心とした円周上に実質的に等間隔に配置された4個のネジ孔220が形成されている。なお、本実施の形態では、台座部210が12個のピン孔222と4個のネジ孔220を備える構成例を示すが、台座部210が備えるピン孔222の数は何ら12個に限定されない。また、台座部210が備えるネジ孔220の数も何ら4個に限定されない。
掛止部230は、嵌合部240と突出部260とを備える。掛止部230は、例えばアルミニウム等の金属材料で形成されている。なお、掛止部230を形成する材料は、何らアルミニウムに限定されるものではなく、電子機器本体110の支持に必要な強度と耐久性を有する材料であればよい。
嵌合部240は、正面視で(z軸方向から見たときに)円形の、円柱状に形成されている。また、嵌合部240は、台座部210の凹部213の径と実質的に同じかまたはわずかに小さい径を有し、凹部213に嵌合できる形状に形成されている。嵌合部240は、凹部213の底面214と対向する側の面である背面246(z軸負方向側の面)に、正面視で(z軸方向から見たときに)円形の、台座部210側(z軸負方向)に突出した突出部241を有する。
突出部241は、背面246から台座部210の底面217に向かって(z軸負方向に)徐々に径が小さくなる円錐台形状に形成されている。また、突出部241は、凹部215内に納まり、かつピン孔222に挿通されたピン290の抜けを防止できるように、凹部215よりもわずかに小さい径で形成されている。また、突出部241は、凹部215の底面217に対向する面である突出面242の中央に、正面視で(z軸方向から見たときに)円形の、z軸正方向に窪んだ凹部243を有する。凹部243は、中央ピン280の頭部よりも径が大きく、中央ピン280の頭部の形状に対応した形状に形成されており、台座部210の中央貫通孔218に挿通された中央ピン280の頭部を凹部243内に収めることができる。
また、嵌合部240は、突出部260の周囲を囲むように配置された、嵌合部240を表面245から背面246に貫通する4個のネジ貫通孔250を有する。ネジ貫通孔250の各々は、ネジ270を、ネジ貫通孔250を通して台座部210のネジ孔220に捩じ込むことができるように、各ネジ孔220に対応した位置に設けられている。なお、嵌合部240が有するネジ貫通孔250の数は、何ら4個に限定されない。嵌合部240が有するネジ貫通孔250の数は、台座部210が有するネジ孔220の数に基づいて設定されていればよい。
以上のような構成により、中央ピン280が台座部210の中央貫通孔218に挿通され、かつ、複数(例えば、12本)のピン290の各々が台座部210の複数(例えば、12個)のピン孔222の各々に挿通された状態で、嵌合部240を台座部210に嵌合させることができる。そして、図8に示すように、複数(例えば、4本)のネジ270の各々を、各ネジ貫通孔250を通してネジ孔220に捩じ込むことで、掛止部230を台座部210に固定することができる。
突出部260は、正面視で(z軸方向から見たときに)円形の、表面245からからz軸正方向に突出した円柱状に形成されている。表面245は、嵌合部240における、背面246とは反対側の面(z軸正方向側の面)である。
突出部260は、壁面400に固定された取付装置200に電子機器本体110を取り付けるときに、電子機器本体110のシャフト140を嵌め込むための溝部262を有する。溝部262は、突出部260の側周面261に、表面245に平行に設けられている。溝部262は、掛止部230を台座部210に固定したときに、水平方向(x軸方向)に延伸し、下方(y軸負方向)に窪んだ溝となるように、形成されている。言い換えると、掛止部230は、溝部262が水平方向(x軸方向)に延伸し、下方(y軸負方向)に窪む向きで、台座部210に固定される。
溝部262は、溝部262の表面245側(z軸負方向側)上部に、z軸正方向に突出した突起部263を備える。突起部263は、電子機器本体110のシャフト140が溝部262に嵌め込まれたときに、シャフト140の上方(y軸正方向側)に位置するように形成されている。なお、溝部262の開口幅は、突起部263によって狭くなるが、シャフト140を溝部262にスムーズに嵌め込むことができるように、シャフト140の径よりも大きい幅に設定されている。
溝部262の内面264には、溝部262の断面形状側面視(x軸方向から見たときの断面形状)において、突起部263の下方(y軸負方向側)に、内面264の最下点(最もy軸負方向側)となる領域が設けられている。そして、溝部262の内面264は、その最下点に向かって、傾斜している。これにより、溝部262に嵌め込まれたシャフト140は、電子機器本体110の重量によって最下点に案内され、突起部263の下方(y軸負方向側)の位置に固定される。なお、溝部262の内面264には、内面264におけるシャフト140の移動をスムーズにするために、図6に示すように、溝部262の断面形状側面視(x軸方向から見たときの断面形状)において円弧形状となる部分が含まれていてもよい。
図9は、実施の形態1における台座部210の一例を模式的に示す正面図である。図9には、台座部210が壁面400に固定された状態を示す。
図9に示すように、台座部210は、中央ピン280および複数(例えば、12本)のピン290により、壁面400に固定される。中央ピン280およびピン290は、例えばステンレススチール等の金属材料で形成されている。しかし、中央ピン280およびピン290を形成する材料は、何らステンレススチールに限定されるものではなく、電子機器本体110の支持に必要な強度と耐久性とを有する材料であればよい。また、中央ピン280およびピン290は、釘であってもよく、ネジであってもよい。また、ピン290は、例えば18mmの長さを有するが、ピン290の長さは何らこの数値に限定されない。ピン290は、ピン孔222の長さを考慮して、電子機器本体110の支持に必要な長さに設定されていればよい。
図9に示すように、複数(例えば、12本)のピン290の各々が挿通される台座部210のピン孔222の各々は、台座部210の中心にある中央貫通孔218(図8参照)から外周に向かう方向に放射状に延伸して設けられている。また、各ピン孔222は、台座部210の固定面211に対して、所定の角度θ(図5参照)で傾斜して設けられている。したがって、図9に示すように、ピン孔222の各々に挿通された各ピン290は、台座部210の中央貫通孔218から外周に向かう方向に放射状に配置され、壁面400に対して、所定の角度θ(図5参照)で傾斜している。なお、本実施の形態では、台座部210が壁面400に固定された状態において、壁面400に対してピン孔222が延伸する角度を、所定の角度θという。なお、本実施の形態に具体的な一例として示す所定の角度θは30度であるが、所定の角度θは30度に限定されるものではなく、他の角度であってもよい。なお、本実施の形態において、所定の角度θは、20度以上40度以下に設定されることが望ましい。
本実施の形態に示す例では、図9に示すように、台座部210が有する12個のピン孔222に関して、3個のピン孔222を1つのピン孔群222aとする。したがって、図9に示す例では、台座部210は、4つのピン孔群222aを有する。なお、台座部210が有するピン孔222の数は何ら12個に限定されるものではく、ピン孔群222aを構成するピン孔222の数も何ら3個に限定されない。
台座部210において、各ピン孔群222aは、台座部210の側周面216に実質的に等間隔に配置されている。また、各ピン孔群222aにおいて、各ピン孔222は、実質的に等間隔(例えば、中央貫通孔218を中心として、約22.5度毎)に配置されている。また、ピン孔222は、ネジ孔220に重ならない位置に配置されている。すなわち、各ピン孔群222aは、ピン孔群222aとピン孔群222aとの間にネジ孔220が配置されるように、配置されている。したがって、図9に示す例では、台座部210において、12個のピン孔222および4個のネジ孔220は、中央貫通孔218を中心として、22.5度毎に形成されている。
[1-2.電子機器本体の取付動作]
以上のように構成された取付装置200に電子機器本体110を取り付ける動作を、図5および図6を用いて説明する。
まず、電子機器本体110の壁面400への取り付け位置を考慮して、壁面400における取付装置200の固定位置を決定する。なお、本実施の形態では、電子機器本体110が2つの本体貫通孔130を有するので、2つの本体貫通孔130に対応する壁面400の2箇所を、取付装置200の固定位置として決定する。
次に、台座部210の固定面211を、決定されたその位置で壁面400に当接させる。この状態で、台座部210の中央貫通孔218に中央ピン280を挿通し、壁面400に中央ピン280を挿し込む。中央ピン280はネジであってもよく、その場合、中央ピン280は壁面400に捩じ込まれる。これにより、壁面400に、台座部210が仮固定される。2個の台座部210が壁面400に仮固定された状態で、水準器(または、水平器)等を用いて、2個の台座部210が互いに実質的に水平(x軸方向に実質的に平行)に配置されているか否かを確認することが望ましい。2個の台座部210が互いに水平(x軸方向に平行)でなければ、2個の台座部210が互いに水平(x軸方向に平行)となるように、配置位置を調整する。なお、本実施の形態では、この時点での取付装置200は、中央ピン280で壁面400に仮固定されているだけなので、容易に壁面400から取り外すことができ、配置位置の調整が容易である。
次に、複数(例えば、12本)のピン290の各々を、各ピン孔222に挿通して、壁面400に挿し込む。ピン290はネジであってもよく、その場合、ピン290は壁面400に捩じ込まれる。これにより、壁面400に、台座部210が固定される。
なお、本実施の形態では、上述したように、ピン290は、壁面400に対して、所定の角度θ(例えば、30度)で傾斜している。したがって、ピン290の長さ(例えば、18mm)が、壁面400を有する壁の厚み(例えば9.5mm)より大きくても、ピン290は、その壁を貫通しない。具体的には、以下の式が満たされる範囲であれば、ピン290は、壁面400を有する壁を貫通しない。
(ピン290の長さ-ピン孔222の長さ)×sinθ≦壁の厚み
そのため、本実施の形態では、壁面400を有する壁の厚みが比較的薄くても、ピン290が壁を貫通せずに壁の中に挿し込まれるので、壁とピン290との結合強度を高め、ピン290を壁から抜けにくくすることができる。これにより、壁面400に固定された台座部210における電子機器本体110を支持する強度(耐荷重)を高めることができる。
2個の台座部210を壁面400に固定し終えたら、壁面400に固定された台座部210に、掛止部230の嵌合部240を嵌合させる。そして、複数(例えば、4個)のネジ270の各々を、掛止部230の各ネジ貫通孔250を通して、台座部210の各ネジ孔220に捩じ込む。これにより、掛止部230は台座部210に固定される。
なお、掛止部230が台座部210と嵌合することで、掛止部230の突出部241は、台座部210の凹部215内に納まり、ピン孔222に挿通された各ピン290の抜けを抑制する。これにより、壁面400に挿し込まれたピン290は、壁からより抜けにくくなる。
2個の台座部210の各々に掛止部230を固定し終えたら、台座部210に固定された掛止部230の一部が電子機器本体110の本体貫通孔130に挿入されるように、電子機器本体110を、壁面400に近づける。そして、電子機器本体110の2本のシャフト140の各々を、各掛止部230の溝部262に嵌め込む。このようにして、電子機器本体110は、壁面400に固定された2個の取付装置200に取り付けられる。
なお、電子機器本体110の本体貫通孔130を塞ぐキャップ(図示せず)を、本体貫通孔130に取り付けてもよい。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態における取付装置は、壁面に電子機器本体を取り付けるための取付装置であって、複数のピン孔を有する台座部と、複数のピン孔の各々に挿通され、壁面に台座部を固定する複数のピンと、台座部に固定され、電子機器本体が掛止される掛止部と、を備える。台座部は、壁面に固定される面である固定面を有し、複数のピン孔の各々は、固定面に対し、台座部の外側に向かって所定の角度で設けられる。
また、本実施の形態における電子機器は、取付装置と、電子機器本体と、を備える。
なお、取付装置200は取付装置の一例である。壁面400は壁面の一例である。電子機器本体110は電子機器本体の一例である。ピン孔222はピン孔の一例である。台座部210は台座部の一例である。ピン290はピンの一例である。掛止部230は掛止部の一例である。固定面211は固定面の一例である。電子機器100は電子機器の一例である。
例えば、実施の形態1に示した取付装置200は、壁面400に電子機器本体110を取り付けるときに用いられ、台座部210と、複数(例えば、12本)のピン290と、掛止部230と、を備える。台座部210は、複数(例えば、12個)のピン孔222を有する。複数のピン290の各々は、複数のピン孔222の各々に挿通され、壁面400に台座部210を固定する。掛止部230は、台座部210に固定され、電子機器本体110が掛止される。台座部210は、壁面400に固定される面である固定面211を有する。複数のピン孔222の各々は、固定面211に対し、台座部210の外側に向かって所定の角度θで設けられる。
また、実施の形態1に示した電子機器100は、取付装置200と電子機器本体110とを備える。
このように構成された取付装置200では、各ピン孔222は、固定面211に対し、台座部210の外側に向かって所定の角度θで設けられる。このため、各ピン290は、壁面400を有する壁(例えば、石膏ボード、等)内において、分散された位置で台座部210を固定できる。すなわち、取付装置200は、電子機器本体110による荷重を壁(例えば、石膏ボード)内の広い領域に分散させることができる。また、各ピン孔222が台座部210の外側に向かって設けられているため、壁(例えば、石膏ボード)の厚みよりも長いピン290を使用することができる。これにより、壁(例えば、石膏ボード)の厚みが比較的薄い場合でも、複数のピン290と石膏ボードとの摩擦面の面積(接触面積)を相対的に大きくすることができる。これにより、複数のピン290と壁(例えば、石膏ボード)との結合強度が向上する。
以上のことから、取付装置200は、各ピン290を壁(例えば、石膏ボード)の裏側に配置された柱に固定させなくても、電子機器本体110の支持に必要な強度(耐荷重)を得ることが可能となる。そのため、ユーザは、壁(例えば、石膏ボード)に取付装置200を固定するだけで、壁面400に電子機器本体110を取り付けることが可能となる。
また、取付装置200では、各ピン290を壁(例えば、石膏ボード)の裏側の柱に固定させなくてもよいため、取付装置200の固定位置の自由度が高くなる。すなわち、壁面400における電子機器本体110の取付位置の自由度が高くなる。
当該取付装置において、複数のピン孔の各々は、台座部の中心から放射状に設けられてもよい。
例えば、実施の形態1に示した取付装置200において、複数のピン孔222の各々は、台座部210の中心から放射状に設けられる。
このように構成された取付装置200では、各ピン290は、壁(例えば、石膏ボード)内において、より分散された位置で台座部210を固定することができる。そのため、取付装置200は、さらに、強度(耐荷重)を高めることができる。
当該取付装置において、所定の角度は、20度以上40度以下であってもよい。
例えば、実施の形態1に示した取付装置200において、所定の角度θは、20度以上40度以下である。
このように構成された取付装置200では、壁面400に対する引っ張り方向の荷重および壁面400と平行方向の荷重のそれぞれに対して、強度(耐荷重)を得やすい。
当該取付装置において、掛止部は、壁面に取り付けられた状態で水平方向に延伸するシャフトを備えた電子機器本体のシャフトが嵌まり込む溝部を備えていてもよい。
なお、シャフト140はシャフトの一例である。
例えば、実施の形態1に示した構成例では、電子機器本体110は、電子機器本体110が壁面400に取り付けられた状態で水平方向に延伸するシャフト140を備える。そして、取付装置200の掛止部230は、シャフト140が嵌まり込む溝部262を備える。
このように構成された取付装置200には、シャフト140を備える電子機器本体110を、安定した状態で取り付けることができる。
当該取付装置において、溝部は、シャフトを備えた電子機器本体が取付装置に取り付けられた状態において、シャフトの上方に位置する突起部を備えていてもよい。
なお、突起部263は突起部の一例である。
例えば、実施の形態1に示した取付装置200において、溝部262は、シャフト140を備えた電子機器本体110が取付装置200に取り付けられた状態でシャフト140の上方に位置する突起部263を備える。
このように構成された取付装置200では、取付装置200に取り付けられた電子機器本体110に、持ち上がる方向(y軸正方向)の外力が誤って(または、予期せず)加わったとしても、突起部263が、シャフト140が上方へ移動することを規制する。これにより、シャフト140が誤って(または、予期せず)溝部262から外れてしまうことを抑制できるので、電子機器本体110が溝部262から落下して破損する可能性を低減することができる。
当該取付装置において、溝部は、断面形状において、溝部の内面に円弧形状の部分を含んでいてもよい。
なお、内面264は、溝部の内面の一例である。
例えば、実施の形態1に示した取付装置200において、溝部262は、断面形状側面視(x軸方向から見たときの断面形状)において、溝部262の内面264に円弧形状の部分を含む。
例えば、電子機器本体110の下端が壁面400から離れる方向(z軸正方向)に引っ張られた場合、電子機器本体110は、電子機器本体110の上端の壁面400側の辺を中心として回動する。このとき、上述の構成を有する取付装置200では、溝部262の内面264に円弧形状を含むため、シャフト140が内面264に沿って移動しやすい。これにより、シャフト140および溝部262に応力が集中することが抑制され、電子機器100が破損する可能性を低減することができる。また、実施の形態1に示した取付装置200では、溝部262の断面形状側面視(x軸方向から見たときの断面形状)において、溝部262の内面264における突起部263の下方の位置に、内面264の最下点(最もy軸負方向側)となる領域が設けられている。そして、溝部262の内面264は、その最下点に向かって傾斜している。そのため、溝部262は、シャフト140が溝部262に嵌め込まれるときに、電子機器本体110の重量によってシャフト140を突起部263の下方に案内することができる。
当該電子機器において、電子機器本体は、掛止部の少なくとも一部が挿入される貫通孔である本体貫通孔を備えていてもよい。
なお、本体貫通孔130は本体貫通孔の一例である。
例えば、実施の形態1に示した電子機器100において、電子機器本体110は、掛止部230の少なくとも一部が挿入される貫通孔である本体貫通孔130を備える。
このように構成された電子機器100を使用するユーザは、取付装置200に電子機器本体110を取り付ける際に、電子機器本体110の本体貫通孔130を通して取付装置200の位置を確認できる。そのため、ユーザは、壁面400に固定された取付装置200に電子機器本体110を容易に取り付けることができる。
(実施の形態2)
次に、図10~図15を参照しながら、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、シートを用いて、電子機器が有する複数の取付装置を壁面に固定する方法を説明する。なお、実施の形態2における取付装置を含む電子機器の構成は、実施の形態1で説明した取付装置200を含む電子機器100と実質的に同じであるので、実施の形態2において説明する電子機器も電子機器100とし、詳細な説明は省略する。また、実施の形態2を含む以下の実施の形態において、実施の形態1で説明した構成要素と実質的に同じ構成要素には、その構成要素と同じ符号を付与し、説明を省略する。
[2-1.シート]
図10は、実施の形態2におけるシート500の一例を模式的に示す正面図である。
実施の形態2では、電子機器100が有する2個の取付装置200は、シート500を用いた固定方法により、壁面400の、鉛直方向(y軸方向)において互いに同じ高さの配置位置に、水平方向(x軸方向)に互いの間に適切な間隔を空けて並列に配置されて、固定される。言い換えると、実施の形態2では、シート500を用いることで、電子機器100が有する2個の取付装置200を、壁面400の、水平方向(x軸方向)に並列した配置位置に(すなわち、水平方向に一列で並んだ状態で)、固定することができる。なお、2個の取付装置200の水平方向(x軸方向)における互いの離間距離は、電子機器本体110が有する2つ本体貫通孔130の配置位置に基づいて設定される。そして、電子機器本体110は、互いに水平に配置されて壁面400に固定された2個の取付装置200に取り付けられることにより、水平な状態で壁面400に固定される。
図10に示すように、シート500は、仮固定部510と、複数のシート開口部520と、を備える。なお、本実施の形態では、シート500がシート開口部520を2つ備える構成例を説明するが、シート500が備えるシート開口部520の数は何ら2つに限定されない。シート500が備えるシート開口部520の数および配置位置は、電子機器本体110が備える本体貫通孔130の数および配置位置に基づいて設定される。
シート500は、例えば厚紙等の、比較的軽量かつ加工が容易な材料で形成されている。なお、シート500を形成する材料は、何ら厚紙に限定されるものではなく、他の材料であってもよい。シート500は、比較的軽量かつ加工が容易で、後述するシート500の使用状態(シート500が仮固定部510でピンに掛止された状態)のときに、破れたり撓んだりしない程度の強度を有する材料で形成されることが望ましい。
シート500は、図10に示される対称軸Aに対して対称な形状を有する。具体的には、正面視における(z軸方向から見た)シート500の形状は、対称軸Aに対して対称な形状を有する長方形である。また、正面視における(z軸方向から見た)シート500の形状は、正面視における(z軸方向から見た)電子機器本体110の形状と、実質的に同じである。なお、壁面400における電子機器本体110の取り付け位置をユーザに視覚的に示すことができるように、シート500の表面(z軸正方向側の面)に、電子機器本体110を正面視した(z軸方向から見た)ときの外観を示す絵または写真が印刷されていてもよい。また、対称軸Aの両側に、実質的に均等に重力が作用する形状であれば、シート500は、長方形以外の形状であってもよい。例えば、シート500は、曲線を含んだ形状であってもよい。
仮固定部510は、シート500に設けられた開口部であり、シート500を貫通している。仮固定部510は、対称軸A上のシート500の一端に配置されている。ここで、対称軸A上のシート500の一端とは、対称軸Aと直交する方向に沿ってシート500を3分割(すなわち、シート500の短辺が3分割されるようにシート500を3分割)した場合の端側の領域における、対称軸A上の一点のことである。仮固定部510の開口形状は、円形状に形成されている。
図11および図12を用いて、仮固定部510の詳細を説明する。
図11は、実施の形態2におけるシート500の一部を拡大して示す正面図である。図11には、図10において一点鎖線で囲んだ部分を拡大して示す。
図12は、実施の形態2におけるシート500の仮固定部510の構造の一例を模式的に示す部分断面図である。図12には、図11におけるXII-XII線断面図を示す。
図11および図12に示すように、シート500は、仮固定部510の周縁540を覆って保護する保護金具530を有する。保護金具530の一部は、図12に示すように、シート開口部520からシート500の両面側(z軸正方向側の面およびz軸負方向側の面)にはみ出しており、保護金具530のはみ出した部分は、はみ出した側の面と接するように折り返されている。これにより、仮固定部510の周縁540および周縁540の周囲が保護金具530で覆われる。
シート開口部520は、図10に示すように、対称軸Aと直交する直交軸B上に設けられた開口部であり、シート500を貫通している。一方のシート開口部520はシート500の水平方向(x軸方向)の一端に設けられており、他方のシート開口部520はシート500の水平方向(x軸方向)の他端に設けられている。ここで、シート500の水平方向の一端とは、直交軸Bと直交する方向に沿ってシート500を5分割(すなわち、シート500の長辺が5分割されるようにシート500を5分割)した場合の一端側の領域のことである。また、シート500の水平方向の他端とは、5分割されたシート500の他端側(対称軸Aに対してシート500の水平方向の当該一端と反対側)の領域のことである。各シート開口部520の開口形状は、円形状に形成されている。しかし、シート開口部520の開口形状は、何ら円形に限定されない。例えば、台座部210の正面視の(z軸方向から見た)形状が円形以外の形状(例えば、三角形、四角形、多角形、楕円、等)である場合、シート開口部520の開口形状を、台座部210の正面視の形状に対応する形状にしてもよい。
図13は、実施の形態2におけるシート500および台座部210が壁面400に固定された状態の一例を模式的に示す正面図である。
なお、本実施の形態において、一方のシート開口部520と他方のシート開口部520とは、互いに実質的に同じ構造を有する。したがって、以下では、一方のシート開口部520について説明し、他方のシート開口部520についての説明は省略または簡略化する。
図13に示すように、シート開口部520は、シート開口部520の径を台座部210の径よりも大きくし、正面視において(z軸方向から見たときに)、台座部210を取り囲むことができる形状に形成されている。
[2-2.電子機器の固定方法]
次に、シート500を用いて2つの台座部210を水平方向(x軸方向)に並列に配置して壁面400に固定し、これにより電子機器100を水平な状態で壁面400に固定する方法について、図10、図13、図14および図15を用いて説明する。
図14は、実施の形態2における電子機器100の固定方法の一例を示すフローチャートである。
図15は、実施の形態2における壁面400に固定されたシート500および台座部210の構造の一例を模式的に示す部分断面図である。図15には、図13におけるXV-XV線断面図を示す。
以下、図14のフローチャートに基づいて説明する。
まず、シート500を、壁面400に、仮固定部510を中心軸として回動可能に固定する(ステップS11)。
ステップS11では、シート500を、シート500の裏面550を壁面400に向けるとともに、シート500の仮固定部510が設けられた一端が鉛直方向の上側(y軸正方向側)に配置される向きにする。そして、シート500を、壁面400における電子機器本体110の取り付け位置に配置して、裏面550を壁面400に当接させる。この状態で、シート500の仮固定部510の開口部に画鋲等の掛止め用のピン(図示せず)の軸を通し、壁面400にそのピンの先端を挿し込む。このとき、ピンの軸と仮固定部510の開口部の上端(仮固定部510の周縁540を覆う保護金具530の上端)とが接することにより、シート500はピンに掛止される。この状態のシート500は、仮固定部510の開口部の上端を中心軸として壁面400に平行に(すなわち、x-y平面上で)回動可能である。なお、この状態のシート500では、シート500の自重が、仮固定部510の開口部の上端に掛かることになるが、保護金具530によって保護されることにより、仮固定部510の変形または破損が防止される。以上のようにして、シート500が、壁面400に、仮固定部510を中心軸として回動可能に固定される。
ステップS11では、シート500が、対称軸A上の点で、壁面400に挿し込まれたピンによって、回動可能な状態で支持される。したがって、シート500には、正面視で(z軸方向から見たときに)対称軸Aの両側に、実質的に均等に重力が作用する。これにより、シート500の対称軸Aは鉛直方向(y軸に平行な方向)に保たれ、対称軸Aと直交する直交軸Bは水平方向(x軸に平行な方向)に保たれる。このようにして、直交軸B上に設けられた2つのシート開口部520は、互いに水平(x軸に平行)となる。
次に、シート開口部520に対応する壁面400の位置に、台座部210を固定する(ステップS12)。
ステップS12では、図14に示すように、壁面400に垂直な方向(z軸方向)から見て、台座部210がシート開口部520内に収まる壁面400上の位置で、台座部210の固定面211を、シート開口部520を通して壁面400に当接させる。この状態で、台座部210の中央貫通孔218に中央ピン280を挿通し、壁面400に中央ピン280を挿し込む。これにより、壁面400に、台座部210が仮固定される。次に、複数(例えば、12本)のピン290の各々を、各ピン孔222に挿通して、壁面400に挿し込む。このようにして、シート開口部520に対応する壁面400の位置に、台座部210が固定される。
次に、壁面400からシート500を取り外す(ステップS13)。
ステップS12において、2個の台座部210を壁面400に固定し終えたら、続くステップS13では、仮固定部510を通して壁面400に挿し込まれたピンを、壁面400から取り外す。そして、壁面400からシート500を取り外す。なお、正面視において(z軸方向から見たときに)、シート開口部520の径は台座部210の径よりも大きく、台座部210がシート開口部520を通り抜けることができるので、壁面400に台座部210が固定された後であっても、壁面400からシート500を取り外すことができる。
次に、台座部210に掛止部230を固定する(ステップS14)。
ステップS14では、壁面400に固定された台座部210に、掛止部230の嵌合部240を嵌合させる。そして、複数(例えば、4本)のネジ270の各々を、掛止部230の各ネジ貫通孔250を通して、台座部210の各ネジ孔220に捩じ込む。これにより、台座部210に掛止部230が固定される。
なお、掛止部230が台座部210と嵌合することで、掛止部230の突出部241は、台座部210の凹部215内に納まり、ピン孔222に挿通された各ピン290の抜けを抑制する。これにより、壁面400に挿し込まれたピン290は、壁面400からより抜けにくくなる。
最後に、取付装置200に、電子機器本体110を取り付ける(ステップS15)。
ステップS14において、2個の台座部210の各々に掛止部230を固定し終えたら、続くステップS15では、台座部210に固定された掛止部230の一部が電子機器本体110の本体貫通孔130に挿入されるように、電子機器本体110を、壁面400に近づける。そして、電子機器本体110の2本のシャフト140の各々を、各掛止部230の溝部262に嵌め込む。これにより、壁面400に固定された2個の取付装置200に、電子機器本体110が取り付けられる(ステップS15)。
以上のように、本実施の形態に示す方法では、シート500を用いることで、2つの取付装置200を水平方向(x軸方向)に並列に配置して壁面400に固定できる。これにより、ユーザは、容易に、電子機器100を水平な状態で壁面400に固定することができる。
なお、電子機器本体110の本体貫通孔130を塞ぐキャップ(図示せず)を、本体貫通孔130に取り付けてもよい。
[2-3.効果等]
以上のように、本実施の形態における取付装置の固定方法は、複数のピン孔を有する台座部と、複数のピン孔の各々に挿通され、壁面に台座部を固定する複数のピンと、台座部に固定され、パネル状の電子機器本体が掛止される掛止部と、を備える取付装置を壁面に複数固定する取付装置の固定方法であって、壁面に、対称軸に対して対称な形状を有するシートを、対称軸上に位置する仮固定部を中心として回動可能に固定し、シートにおいて対称軸と直交する直交軸上に設けられた複数のシート開口部に対応する壁面の位置に台座部を固定し、台座部に掛止部を固定する。
また、本実施の形態におけるシートは、複数の取付装置を壁面に固定するときに使用するシートであって、対称軸に対して対称な形状を有する。当該シートは、対称軸上に位置する仮固定部と、対称軸と直交する直交軸上に設けられた複数のシート開口部と、を備える。
なお、シート500はシートの一例である。仮固定部510は仮固定部の一例である。対称軸Aは対称軸の一例である。直交軸Bは直交軸の一例である。シート開口部520はシート開口部の一例である。長方形は、対称軸に対して対称な形状の一例である。
例えば、実施の形態2に示した取付装置の固定方法は、複数(例えば、12個)のピン孔222を有する台座部210と、複数のピン孔222の各々に挿通され、壁面400に台座部210を固定する複数(例えば、12本)のピン290と、台座部210に固定され、パネル状の電子機器本体110が掛止される掛止部230と、を備える取付装置200を壁面400に複数(例えば、2個)固定する取付装置の固定方法である。取付装置の固定方法は、壁面400に、対称軸Aに対して対称な形状を有するシート500を、対称軸A上に位置する仮固定部510を中心として回動可能に固定し、シート500において対称軸Aと直交する直交軸B上に設けられた複数(例えば、2つ)のシート開口部520に対応する壁面400の位置に台座部210を固定し、台座部210に掛止部230を固定する。
また、実施の形態2に示したシート500は、複数(例えば、2個)の取付装置200を壁面400に固定するときに使用するシートであって、対称軸Aに対して対称な形状(例えば、長方形)を有する。シート500は、対称軸A上に位置する仮固定部510と、対称軸Aと直交する直交軸B上に設けられた複数(例えば、2つ)のシート開口部と、を備える。
このように構成されたシート500を使用するユーザは、電子機器本体110を取り付けるための複数(例えば、2個)の取付装置200を壁面400に固定するときに、水平面に対する傾斜を調べるための機器(例えば、水準器または水平器、等)を用いずに、複数の取付装置200を、水平方向(x軸方向)に並列な配置位置で(すなわち、水平方向に一列に並んだ配置位置で)固定することが、容易にできる。そのため、ユーザは、電子機器本体110を、水平な状態で壁面400に固定することが、容易にできる。
当該シートにおいて、シート開口部は、正面視において、取付装置が有する台座部を取り囲む形状に形成されていてもよい。
例えば、実施の形態2に示したシート500おいて、シート開口部520は、正面視において(z軸方向から見たときに)、台座部210を取り囲む形状に形成されている。
このように構成されたシート500を使用するユーザは、台座部210がシート開口部520を通過できるので、複数(例えば、2個)の台座部210を壁面400に固定し終えた後に、仮固定部510を通して壁面400に挿し込まれたピンを壁面400から取り外すだけで(ステップS13参照)、壁面400からシート500を容易に取り外すことができる。
当該シートにおいて、仮固定部は、対称軸上のシートの一端に位置していてもよい。
例えば、実施の形態2に示したシート500において、仮固定部510は、対称軸A上のシート500の一端に位置する。
このように構成されたシート500は、対称軸A上の点で壁面400に挿し込まれたピンによってシート500が支持されているときに、正面視で(z軸方向から見たときに)対称軸Aの両側に、実質的に均等に重力が作用する。そのため、対称軸Aを鉛直方向に保ち、対称軸Aと直交する直交軸Bを水平方向(x軸に平行な方向)に保つことが、容易になる。これにより、ユーザは、電子機器本体110を、水平な状態で壁面400に取り付けることが、より容易にできる。
当該シートにおいて、仮固定部は、シートに設けられた開口部であってもよい。
例えば、実施の形態2に示したシート500において、仮固定部510は、シート500に設けられた開口部である。
このように構成されたシート500では、仮固定部510を通して壁面400にピンを挿し込むことができる。また、仮固定部510の周縁540が保護金具530で覆われることで、壁面400に挿し込まれたピンと仮固定部510との間の摩擦が低減するので、シート500は、より回動しやすい状態でピンに掛止される。これにより、シート500の対称軸Aは、より鉛直方向に保たれやすくなる。これにより、ユーザは、電子機器本体110を、水平な状態で壁面400に取り付けることが、より容易にできる。
当該シートの正面視における形状は、当該シートを用いて壁面に取り付ける電子機器本体の正面視における形状と略同一であってもよい。
例えば、実施の形態2に示したシート500の正面視における(z軸方向から見たときの)形状は、シート500を用いて壁面400に取り付ける電子機器本体110の正面視における(z軸方向から見たときの)形状と実質的に同じである。
このように構成されたシート500を使用するユーザは、仮固定部510を通して壁面400にピンを挿し込んで、そのピンにシート500を掛止するだけで、電子機器本体110の壁面400における配置位置を、視覚的に確認することができる。これにより、ユーザは、壁面400における電子機器本体110の配置位置の位置決めが容易になる。なお、上述の「略同一」および「実質的に同じ」とは、電子機器本体110の壁面400における配置位置を、シート500を用いて確認できる程度に、シート500の正面視における(z軸方向から見たときの)形状が、電子機器本体110の正面視における(z軸方向から見たときの)形状に、類似しているか、または同一である、ことを意味する。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1および2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
他の実施の形態として、まず、台座部の変形例を、図16および図17を用いて説明する。
図16は、実施の形態の変形例における台座部810の一例を模式的に示す正面図である。図16には、台座部810が壁面400に固定された状態を示す。なお、以下では、実施の形態1で説明した台座部210と本変形例における台座部810との相違点について、図16を用いて説明する。なお、実施の形態1で説明した構成要素と実質的に同じ構成の構成要素には、その構成要素と同じ符号を付与し、説明を省略する。
実施の形態1では、台座部210が正面視で(z軸方向から見て)円形に形成された構成例を説明したが、台座部の形状は何ら円形に限定されない。台座部の正面視の形状は、三角形、四角形、多角形、または楕円、等であってもよい。本変形例では、台座部810が、正面視で(z軸方向から見て)四角形の四角柱状に形成された構成例を説明する。
台座部810は、表面212の中央に、正面視で(z軸方向から見たときに)四角形の、z軸負方向に四角柱状に窪んだ凹部813を有する。さらに、台座部810は、凹部813の底面814の中央に、正面視で(z軸方向から見たときに)四角形の、z軸負方向に窪んだ凹部815を有する。したがって、凹部815の一辺は凹部813の一辺よりも短く、凹部815の底面817は凹部813の底面814よりもさらにz軸負方向側にある。
凹部815は、窪みの形状が、底面814から固定面211側の底面817に向かって(z軸負方向に)徐々に辺が小さくなる四角錐台形状に形成されている。そのため、凹部815の側周面816が有する4つの面は、底面814に対して垂直ではなく傾斜(すなわち、z軸に対して傾斜)している。底面814への垂直軸に対する側周面816の傾き(z軸に対する傾斜角度)は、例えば30度である。なお、側周面816の傾斜角度は、実施の形態1で説明した側周面216の傾斜角度と同様に説明されるので、重複する説明を省略する。
凹部815の側周面816には、ピン290を挿通するために側周面816から固定面211まで貫通したピン孔822が、複数形成されている。なお、本変形例において、取付装置200は、ピン290を16本備え、台座部810にピン孔822を16個備えている。また、凹部815の底面817の中心には、中央ピン280を挿通するために底面817から固定面211まで貫通した中央貫通孔218が形成されている。また、凹部813の底面814には、中央貫通孔218を中心とした四角形の頂点に配置された4個のネジ孔820が形成されている。各ネジ孔820は、底面814の四隅の各々の付近に配置されている。
本変形例に示す例では、図16に示すように、台座部810が有する16個のピン孔822に関して、4個のピン孔822を1つのピン孔群822aとする。したがって、図16に示す例では、台座部810は、4つのピン孔群822aを有する。
台座部810において、各ピン孔群822aは、台座部810の側周面816の4面の各々に形成されている。また、各ピン孔群822aにおいて、各ピン孔822は、実質的に等間隔に配置されている。また、ピン孔822は、ネジ孔820に重ならない位置に配置されている。具体的には、ピン孔群822aのうちの1つは、図16に示すx軸正方向に延伸して設けられ、ピン孔群822aのうちの他の1つは、図16に示すx軸負方向に延伸して設けられている。また、ピン孔群822aのうちのさらに他の1つは、図16に示すy軸正方向に延伸して設けられ、ピン孔群822aのうちの残りの1つは、図16に示すy軸負方向に延伸して設けられている。なお、各ピン孔822が図16に示すように配置されている状態は、本開示においては、複数のピン孔の各々が台座部の中心から放射状に設けられた状態に含まれる。
本変形例における複数のピン孔822の構成は、図16に示す構成例に限定されない。図17は、実施の形態の変形例における台座部810の他の一例を模式的に示す正面図である。図17に示すように、複数のピン孔822は以下のような構成であってもよい。ピン孔群822aのうちの1つは、図17に示すx軸正方向から時計回りに45度回転した方向に延伸して設けられ、ピン孔群822aのうちの他の1つは、図17に示すx軸負方向から時計回りに45度回転した方向に延伸して設けられている。また、ピン孔群822aのうちのさらに他の1つは、図17に示すy軸正方向から時計回りに45度回転した方向に延伸して設けられ、ピン孔群822aのうちの残りの1つは、図17に示すy軸負方向から時計回りに45度回転した方向に延伸して設けられている。
このように、各ピン孔822は、台座部810の外側に向かって、少なくとも4方向に延びていてもよい。なお、各ピン孔822が図17に示すように配置されている状態も、本開示においては、複数のピン孔の各々が台座部の中心から放射状に設けられた状態に含まれる。
なお、台座部810に嵌合する掛止部230においては、嵌合部240および突出部241が、台座部810に対応した形状に形成されていることが望ましい。また、シート開口部520は、台座部810に対応した形状に形成されていてもよい。
実施の形態では、電子機器100が取付装置200を2つ備える構成例を説明したが、電子機器100が備える取付装置200の数は2つに限定されない。電子機器100が備える取付装置200の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。電子機器100が備える取付装置200の数が1つの場合は、電子機器本体110は、電子機器本体110の水平方向(x軸方向)の略中心位置で取付装置200に掛止されることが望ましい。また、電子機器100が備える取付装置200の数が3つ以上の場合には、各取付装置200は、耐荷重の観点から、水平方向(x軸方向)に関して等間隔で壁面400に固定されることが望ましい。
実施の形態では、所定の角度θが20度以上40度以下であることが望ましいと説明したが、所定の角度θは何らこれらの数値に限定されない。壁面400に対するピン孔222の角度である所定の角度θは、ピン孔222が台座部210の外側に向かって設けられていれば、20度未満であってもよいし、40度より大きくてもよい。
実施の形態では、取付装置200が備えるピン孔222の数が12個である構成例を説明した。また、変形例では、取付装置200が備えるピン孔822の数が16個である構成例を説明した。しかし、取付装置200が備えるピン孔222(または、ピン孔822)の数は、何らこれらの数値に限定されない。取付装置200が備えるピン孔222(または、ピン孔822)の数は、取付装置200が支持する電子機器本体110の重量(すなわち、取付装置200に要求される耐荷重)に応じて、適切に設定すればよい。ピン290の数は、ピン孔222(または、ピン孔822)の数に応じて設定すればよい。
実施の形態では、電子機器本体110がシャフト140を備え、取付装置200が溝部262を備える構成例を説明したが、電子機器本体110および取付装置200は、何らこの構成例に限定されない。例えば、電子機器本体110が溝部262を備え、取付装置200がシャフト140を備えていてもよい。この場合、電子機器本体110の溝部262は、下方(y軸負方向)ではなく、上方(y軸正方向)に窪んだ溝を含んで構成される。
実施の形態では、溝部262が突起部263を備え、溝部262の断面形状側面視(x軸方向から見たときの断面形状)において溝部262の内面264が円弧形状の部分を含む構成例を説明したが、溝部262は、何らこの構成例に限定されない。溝部262は突起部263を備えていなくてもよい。また、溝部262の断面形状側面視(x軸方向から見たときの断面形状)において、内面264は、円弧形状の部分を含まず、直線形状のみで構成されてもよい。
実施の形態では、電子機器本体110が本体貫通孔130を備える構成例を説明したが、電子機器本体110は本体貫通孔130を備えていなくてもよい。電子機器本体110は、電子機器本体110の外装の表面上に、シャフト140とシャフト保持具150を備えていてもよい。また、電子機器本体110は、電子機器本体110の本体背面121側の表面に開口部を有し、その開口部内に、シャフト140とシャフト保持具150とを有していてもよい。すなわち、電子機器本体110は、本体表面120に開口部を設けない構成であってもよい。
実施の形態では、取付装置200が中央ピン280を備える構成例を説明したが、取付装置200は中央ピン280を備えていなくてもよい。この場合、取付装置200は、中央ピン280で仮固定されるのではなく、複数のピン290のうちの1つで仮固定されてもよい。また、取付装置200が中央ピン280を備えない場合、取付装置200の台座部210は中央貫通孔218を備えていなくてもよい。
実施の形態では、仮固定に用いられた中央ピン280が、台座部210が壁面400に固定された後も台座部210から取り外されない構成例を説明した。しかし、中央ピン280は、台座部210が複数のピン290で壁面400に固定された後に、台座部210から取り外されてもよい。
実施の形態では、シート開口部520が正面視において(z軸方向から見たときに)台座部210を取り囲む形状に形成された構成例を説明したが、シート開口部520の形状は何らこの形状に限定されない。また、シート開口部520の開口形状を正面視で(z軸方向から見たときに)円形状とする構成例を説明したが、シート開口部520の開口形状は、円形状に限定されず、他の形状であってもよい。また、仮固定部510の開口形状を正面視で(z軸方向から見たときに)円形状とする構成例を説明したが、仮固定部510の開口形状は、円形状に限定されず、他の形状であってもよい。
実施の形態では、仮固定部510が対称軸A上におけるシート500の一端に配置された構成例を説明したが、仮固定部510の配置位置は、対称軸A上であればよく、シート500の一端に限定されない。
実施の形態では、仮固定部510が開口部として形成された構成例を説明したが、仮固定部510は開口部でなくてもよい。仮固定部510は、シート500の対称軸A上に、印刷等によって形成された印(マーク)等であってもよい。その印の形状は、例えば、点状であってもよいし、対称軸Aに沿った線状であってもよい。シート500がそのような印を仮固定部510として備える場合、図14に示したステップS11では、画鋲等の掛止め用のピンをシート500の仮固定部510上の一点に挿し込むことにより、シート500にピンを挿通して、壁面400にシート500を固定してもよい。その場合、仮固定部510の中心がシート500の回動(壁面400に平行なシート500の回動、すなわちx-y平面上でのシート500の回動)の中心軸でなくてもよい。実施の形態で説明したように、仮固定部510の開口箇所の上端がシート500の回動の中心軸であってもよい。すなわち、シート500の回動の中心軸は、仮固定部510内に含まれていればよい。
実施の形態では、正面視における(z軸方向から見たときの)シート500の形状を、電子機器本体110の正面視における(z軸方向から見たときの)形状と実質的に同じ形状とする構成例を説明したが、シート500の形状は何らこの構成例に限定されない。シート500の正面視の形状は、電子機器本体110の正面視の形状と同じでなくてもよい。ただし、シート500の水平方向(x軸方向)の幅は、電子機器本体110の水平方向(x軸方向)の幅と実質的に同じであることが望ましい。これにより、取付装置200の水平方向(x軸方向)の離間距離(または、取付装置200の水平方向(x軸方向)における配置位置)を、電子機器本体110に設けられた本体貫通孔130に対応させることができる。また、シート500の形状は、長方形に限定されない。シート500の形状は、対称軸Aに対して対称であれば、長方形以外の形状(例えば、多角形等)であってもよい。
実施の形態では、図14に示したステップS13において、仮固定部510を通して壁面400に挿し込まれたピンを壁面400から取り外し、その後、壁面400からシート500を取り外す動作例を説明したが、本開示は何らこの動作例に限定されない。例えば、ピンを壁面400に挿し込んだままにし、シート500を壁面400に固定したままにしてもよい。この場合、シート500は、電子機器本体110と壁面400との間に挟まれる。そのため、例えば、シート500を放熱性を有する材料で形成すれば、電子機器本体110と壁面400との間に挟まれたシート500を、電子機器本体110が発する熱を壁面400に放熱する放熱部材として用いることができる。
実施の形態では、シート500がシート開口部520を2つ備える構成例を説明したが、シート500が備えるシート開口部520の数は何ら2つに限定されない。シート500は、電子機器本体110が本体貫通孔130を3つ以上備える場合は、本体貫通孔130数および配置位置に応じて、シート開口部520を3つ以上備えていてもよい。シート500が備えるシート開口部520の数および配置位置は、電子機器本体110が備える本体貫通孔130の数および配置位置に基づいて設定されればよい。なお、シート500がシート開口部520を3つ以上備える場合、シート開口部520の各々は、取付装置200の耐荷重の観点から、対称軸Aと直交する直交軸B上に等間隔でシート500に設けられることが望ましい。
実施の形態では、電子機器本体110をテレビジョンセットとする構成例を説明したが、電子機器本体110はテレビジョンセットに限定されない。電子機器本体110は、例えば、チューナーまたは受信器を有さないディスプレイ装置、オーディオ機器、または、デジタルフォトフレーム等の、パネル状の電子機器本体であってもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、壁掛けが可能な電子機器に適用可能である。具体的には、壁掛けが可能なフラットテレビジョンセット等の、壁掛けが可能なパネル状の電子機器に、本開示は適用可能である。
100 電子機器
110 電子機器本体
120 本体表面
121 本体背面
130 本体貫通孔
140 シャフト
150 シャフト保持具
200 取付装置
210,810 台座部
211 固定面
212,245 表面
213,215,243,813,815 凹部
216,261,816 側周面
217,214,814,817 底面
218 中央貫通孔
220,820 ネジ孔
222,822 ピン孔
222a,822a ピン孔群
230 掛止部
240 嵌合部
241,260 突出部
242 突出面
246 背面
250 ネジ貫通孔
262 溝部
263 突起部
264 内面
270 ネジ
280 中央ピン
290 ピン
400 壁面
500 シート
510 仮固定部
520 シート開口部
530 保護金具
540 周縁
550 裏面
A 対称軸
B 直交軸
θ 所定の角度

Claims (9)

  1. 壁面に電子機器本体を取り付けるための取付装置であって、
    前記壁面に固定される台座部と、
    前記台座部に固定され、前記電子機器本体が掛止される掛止部と、を備え、
    前記台座部は、前記壁面に固定される面である固定面を有し、
    前記掛止部は、前記壁面に取り付けられた状態で水平面に平行かつ前記壁面に平行な方向に延伸し鉛直下方に窪む向きの溝部を有し、
    前記溝部は、前記壁面に取り付けられた状態で水平面に平行かつ前記壁面に平行な方向に延伸するシャフトを備えた前記電子機器本体の前記シャフトが嵌まり込む、
    取付装置。
  2. 前記台座部は複数のピン孔を備え、
    前記複数のピン孔の各々に挿通され、前記壁面に前記台座部を固定する複数のピンを備える、
    請求項1に記載の取付装置。
  3. 前記複数のピン孔の各々は、前記固定面に対し、前記台座部の外側に向かって所定の角度で設けられる、
    請求項2に記載の取付装置。
  4. 前記複数のピン孔の各々は、前記台座部の中心から放射状に設けられる、
    請求項2または3に記載の取付装置。
  5. 前記所定の角度は、20度以上40度以下である、請求項に記載の取付装置。
  6. 前記溝部は、
    前記シャフトを備えた前記電子機器本体が前記壁面に取り付けられた状態において、前記シャフトの上方に位置する突起部を備える、
    請求項1から5のいずれかに記載の取付装置。
  7. 前記溝部は、断面形状において、前記溝部の内面に円弧形状の部分を含む、
    請求項1から6のいずれかに記載の取付装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の取付装置と、
    前記電子機器本体と、を備える、
    電子機器。
  9. 前記電子機器本体は、前記掛止部の少なくとも一部が挿入される貫通孔である本体貫通孔を備える、
    請求項に記載の電子機器。
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