JP5079922B1 - ブラケット、取付システムおよび型紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物を簡単に取り付けることができ、かつ、取り付け後は不測に外れることのないブラケットを実現する。
【解決手段】係止ピン30が固定されたテレビを壁面に取り付けるためのブラケット10は、背板部11と、上板部13と、下板部15と、前板部14と、から構成され、前板部14と背板部11との間隔が、上方において広く、下方において狭くなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象物を壁面に掛着するためのブラケットに関する。また、そのようなブラケットを含む取付システムに関する。また、そのようなブラケットを壁面に取り付けるために用いられる型紙に関する。また、壁面に掛着する表示装置およびテレビジョン受像機に関する。
テレビジョン受像機(以下「テレビ」と略記)は、近年、薄型化が進んでいる。これにより、壁面に設置(掛着)することが可能なテレビも流通している。テレビを壁面に設置する場合、壁面に壁掛け用の金具を設置してテレビを取付ける方法が知られている。
例えば、特許文献1には、基部側にねじ孔を設けるとともに先端部側にほぼ「U」字状の上下に並設した切り欠きを設けた断面ほぼ「く」字状の一対の板金と、平面ディスプレイの両側面の対称位置に上下に並設した棒状の突起とを具えた平面ディスプレイの壁取付け装置が記載されている。
特開平11−18022号公報(1999年1月22日公開) 特開2005−341547号公報(2005年12月8日公開)
従来のテレビは、本体の質量が大きく(例えば、40インチで約10kg)、このようなテレビを壁面に安定して取り付けるためには、壁掛け用の金具も大きなサイズとする必要があった。図21に従来技術における壁掛け用金具の一例を示す。図21に示すように、壁掛け用金具は、複雑な構造を有しており、このような金具を壁面に取り付ける際、および、当該金具にテレビを取り付ける際には、大規模な工事が必要となる。そのため、部屋の模様替え等でテレビの配置を変更したい場合であっても、テレビの配置を簡単には変更できないという問題があった。
また、特許文献1の技術では、テレビに対して下から突き上げる力が加わった場合、すなわち、上記「U」字状の切り欠きに沿った力が加わった場合、テレビ持ち上がって、板金から外れてしまう可能性がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象物を壁面に簡単に取り付けることができ、かつ、取り付け後は不測に外れることのないブラケットを実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、ピンが取り付けられた対象物を壁面に掛着するためのブラケットであって、前記壁面に取り付けられる背板部と前記背板部に対向する前板部とを備え、前記前板部には、該前板部の上端から下方に向かって伸びる案内溝が形成されており、首部が前記案内溝に嵌めこまれた前記ピンの頭部が前記背板部と前記前板部とにより挟持されるよう、前記背板部と前記前板部との間隔が、上方において広く下方において狭くなっている、ことを特徴としている。
上記構成によれば、前記背板部と前記前板部との間隔が、上方において広く下方において狭くなっているため、前記案内溝に嵌めこまれた前記ピンの頭部は、前記案内溝に沿って下方に移動するに従い、前記背板部と前記前板部とにより挟持され、固定される。これにより、対象物を壁面に取り付ける際は、対象物に取り付けられたピンを、案内溝に沿って下方に移動させるだけでよいため、簡単に対象物を壁面に取り付けることができる。また、取り外す際も、対象物を案内溝に沿って上部に移動させるだけでよいため、簡単に対象物を壁面から取り外すことができる。また、取り付けた後は、ピンが案内溝内で挟持されるため、地震などの際に生じ得る対象物と壁面との相対的な振動を抑えることができ、対象物が壁面から不測に外れることを防ぐことができる。
また、上記の構成において、前記背板部と前記前板部との間隔を上方において広く下方において狭くするために、上記前板部の前記背板部に対向する面が下方において前記背板部側に迫り出している、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記前板部の前記背板部に対向する面が下方において前記背板部側に迫り出しているため、対象物を壁面により近接させて固定することができるので、地震などの際に生じ得る対象物と壁面との相対的な振動をより確実に抑え込むことができる。
また、前記前板部には、該前板部の上端から下方に向かって伸びる2本の案内溝が形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、前記前板部には、2本の案内溝が形成されているため、対象物を壁面に対して少なくとも2点で固定することができる。したがって、地震などの際に生じ得る対象物と壁面との相対的な振動をより確実に抑え込むことができる。
また、前記案内溝は、屈曲している、ことが好ましい。
上記の構成によれば、前記案内溝は屈曲しているので、地震などの際に対象物と壁面との間に直線的な振動が生じたとしても、対象物がブラケットから外れてしまうことがない。したがって、対象物を壁面に対してより確実に取り付けることができる。
また、前記案内溝は、「く」の字状または「逆く」の字状に屈曲している、ことが好ましい。
上記の構成によれば、前記案内溝は、「く」の字状または「逆く」の字状に屈曲しているので、対象物を壁面に対して容易かつ確実に取り付けることができる。
上記構成によれば、対象物を取り付けた後、例えば、人による不慮の接触や地震等により、対象物に対して下から突き上げる力が加わった場合であっても、上記案内溝は、上記ピンが上方にスライドすることを制限する。また、対象物に対して、斜め下方から力が加わり、「く」の字の案内溝下部に沿って前記ピンが移動する場合であっても、前記ピンは、前記案内溝の屈曲部の存在により、案内溝の上部まで移動することがない。
このように、上記の構成によれば、対象物が前記ブラケットから外れることを防ぐことができる。
また、対象物を取り付ける際、前記ピンが前記案内溝の下部まで急激に落下することを防ぐことができる。
また、前記対象物は、テレビジョン受像機である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、テレビジョン受像機を壁面に対して確実に取り付けることができる。
また、本発明に係る取付システムは、上記ブラケットと、上記ピンとを含むことを特徴としている。
上記の取付システムによれば、上記ブラケットと同様の効果を奏する。
また、上記取付システムは、上記ブラケットと共に上記壁面に取り付けられる補助ブラケットであって、前記対象物が揺動しないように前記対象物を支持する補助ブラケットを更に含むことが好ましい。
上記の構成によれば、上記補助ブラケットにより、対象物が揺動しないよう壁面に対して確実に取り付けることができる。換言すれば、地震などの際に生じ得る対象物の前後方向の振動により、対象物の下部が壁面に対して垂直方向にばたつくのを防ぐことができる。
また、上記取付システムにおいて、前記ピンの首部は、円柱部と、前記円柱部に挿嵌された回転滑子とを備えている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、前記ピンの首部は、円柱部と、前記円柱部に挿嵌された回転滑子とを備えているので、対象物を壁面に取り付けようとする際、前記ピンは、前記案内溝に沿って滑らかに移動する。
したがって、上記の構成によれば、対象物を壁面に対して容易に取り付けることができる。
また、本発明に係る壁紙は、上記取付システムに含まれるブラケットおよび補助ブラケットを壁面に取り付けるための型紙であって、ブラケットおよび補助ブラケットの取り付け位置が原寸大で記載されていることを特徴としている。
上記の壁紙によれば、ブラケットおよび補助ブラケットの取り付け位置が原寸大で記載されているので、ブラケットおよび補助ブラケットを壁面に対して容易に取り付けることができる。
また、本発明に係る表示装置は、表示部の周囲を囲むフレーム部と、無線通信を行うためのアンテナと、を備えており、前記アンテナは、アンテナ素子を有し、前記アンテナ素子は、前記フレーム部の外縁から外側に迫り出して配置されていることを特徴としている。
ここで、アンテナの全体をフレーム部と重なる箇所であり、表示装置の表示部側に設置したとする。この場合、アンテナが送受信できるビーム方向の範囲は、表示部およびフレーム部の影響を受け、当該アンテナを中心に、表示装置の前方方向の空間(全方向の半分程度の空間)になる。また、アンテナをフレーム部と重なる箇所であり、表示部の背面側に設置したとする。この場合、アンテナが送受信できるビーム方向の範囲は、表示部およびフレーム部の影響を受け、当該アンテナを中心に、表示装置の背面方向の空間(全方向の半分程度の空間)になる。
しかし、上記の構成のようにアンテナ素子がフレーム部の外縁から外側に迫り出すようにアンテナを配置することにより、当該アンテナのビーム方向の範囲は、表示装置の前方方向から背面方向の空間にわたる。したがって、このようにアンテナを、配置することにより、当該アンテナの開放空間が広がり、アンテナのビーム方向の制限がより緩和される。よって、表示装置の厚さを厚くすることなく、また、狭額縁且つ薄型を維持したまま、電波の到来方向による送受信性能の劣化が好適に解消される。
また、本発明に係る表示装置の前記アンテナは、当該表示装置が正置された状態において前記表示部の鉛直方向下側に配置されていることが好ましい。
表示装置が壁面に設置された際、当該表示装置の下部は開放されていることが多い。そのため、上記構成によれば、壁面に設置された表示装置において、アンテナ特性をより好適に向上させることができる。
また、本発明に係る表示装置の前記アンテナは、前記アンテナ素子に結合されたグランド部を有し、前記グランド部は、前記フレーム部内に配置されていることが好ましい。
このようにグランド部を配置することにより、アンテナの全体をフレーム部の外縁から外部に迫り出して配置する場合に比べ、額縁を狭くすることができる。
また、本発明に係る表示装置の前記アンテナは、平面アンテナであることが好ましい。
上記構成によれば、表示装置の厚さを厚くすることなく、前記アンテナを配置することができる。
また、本発明に係る表示装置は、外部からの操作信号を受信する受信回路を更に備え、前記アンテナと前記受信回路とが、共通の基板上に形成されていてもよい。
ユーザが表示装置を利用する際、受信回路の前面に外部からの操作信号を遮る物体が配置されることは少ない。つまり、アンテナと受信回路とが共通の基板上に形成されていることにより、当該アンテナの表示装置の前面方向には、当該アンテナの電波を遮る物体が配置されている可能性は低い。そのため、表示装置の前面方向において、アンテナの送受信性能の劣化が好適に解消される。また、表示装置の部品点数を削減することができ、表示装置の軽量化を実現することができる。
また、本発明に係る表示装置の前記アンテナは、前記表示装置に複数配置され、当該複数のアンテナは、ダイバシチアンテナを構成してもよい。また、本発明に係る表示装置の前記アンテナは、当該表示装置が正置された状態において前記表示部の鉛直方向下側に2つ配置されていてもよい。
このように、ダイバシチアンテナを構成することにより、さらに送受信性能を向上させることができる。
また、上記表示装置を備えるテレビジョン受像機も本発明の範疇に含まれる。
本発明は、ピンが取り付けられた対象物を壁面に掛着するためのブラケットであって、前記壁面に取り付けられる背板部と前記背板部に対向する前板部とを備え、前記前板部には、該前板部の上端から下方に向かって伸びる案内溝が形成されており、首部が前記案内溝に嵌めこまれた前記ピンの頭部が前記背板部と前記前板部とにより挟持されるよう、前記背板部と前記前板部との間隔が、上方において広く下方において狭くなっていることを特徴としている。
これにより、対象物を壁面に取り付ける際は、対象物に取り付けられたピンを、案内溝に沿って下方に移動させるだけでよいため、簡単に対象物を壁面に取り付けることができる。また、取り外す際も、対象物を案内溝に沿って上部に移動させるだけでよいため、簡単に対象物を壁面から取り外すことができる。また、取り付けた後は、ピンが案内溝内で挟持されるため、地震などの際に生じ得る対象物と壁面との相対的な振動を抑えることができ、対象物が壁面から不測に外れることを防ぐことができる。
(a)は、ブラケットの拡大斜視図であり、(b)は、(a)におけるZ−Z’で示す面の断面図である。 (a)は、テレビおよび取付システムを、テレビの前面側から見た斜視図であり、(b)は、テレビおよび取付システムを、テレビの背面側から見た斜視図である。なお、図面中のAQUOSは登録商標である。 (a)は、ブラケットおよび補助ブラケットに取り付けた状態のテレビを、テレビの前面側から見た斜視図であり、(b)は(a)の状態のテレビをテレビの背面側から見た斜視図である。 (a)は、ブラケットの正面図であり、(b)はブラケットの側面図であり、(c)はブラケットの上面図であり、(d)は、(a)におけるA−Aで示す面の断面図であり、(e)はブラケットの背面図である。 (a)は補助ブラケットの正面図であり、(b)は補助ブラケットの側面図であり、(c)は補助ブラケットの上面図であり、(d)は、(a)におけるX’−X’で示す面、X−Xで示す面、および、X”−X”で示す面の断面図であり、(e)は、(a)におけるY−Yで示す面の断面図であり、(f)は、補助ブラケットの背面図である。 係止ピンを頭部側から見た斜視図である。 (a)は、係止ピンを頭部側正面から見た図(正面図)であり、(b)は、係止ピンを側面から見た図(側面図)である。 (a)は、係止ピンを軸部側から見た斜視図であり、(b)は、係止ピンの断面図である。 係止ピンを頭部側から見た斜視図である。 (a)は、係止ピンを頭部側正面から見た図(正面図)であり、(b)は、係止ピンを側面から見た図(側面図)である。 (a)は、取付システムに対する各係止ピン動きを示す正面図であり、(b)は、同斜視図である。 テレビが取付システムに取り付けられたときの、テレビの側面図である。 取付システムを壁面へ取り付ける際に使用する型紙の一例を示す図である。 テレビを背面側から見た斜視図である。なお、図面中のAQUOSは登録商標である。 (a)は、テレビを、テレビの前面側から見た斜視図であり、(b)は、テレビを、テレビの背面側から見た斜視図である。なお、図面中のAQUOSは登録商標である。 (a)は、図15(a)の点線部を拡大した図であり、(b)は、図15(b)の点線部を拡大した図である。 (a)は、図16(a)において、カバーを取り外した時の図であり、(b)は、図16(b)において、カバーを取り外した時の図である。 テレビを側面側から見た場合のアンテナのビームの概略の放射方向(ビーム方向)を示す図である。 (a)は、据置用のスタンドを備えたテレビを、テレビの前面側上方から見た斜視図であり、(b)は、据置用のスタンドを備えたテレビを、テレビ背面側から見た斜視図であり、(c)は、据置用のスタンドを備えたテレビを、テレビの前面側下方から見た斜視図である。なお、図面中のAQUOSは登録商標である。 図19(c)における実線部を拡大した図であり、カバーを取り外した時の図である。 壁掛け用金具の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るテレビの概略構成を示す分解斜視図であり、(a)は、テレビを背面側から見た斜視図であり、(b)は(a)の一部を拡大したものである。 本発明の一実施形態に係るテレビの概略構成を示す分解斜視図であり、(a)は、テレビを前面側から見た斜視図であり、(b)は(a)の枠で囲まれた部分を拡大したものである。 本発明の一実施形態に係るテレビのフレームの固定部分の断面図である。 本発明の一実施形態に係るテレビの背面カバー固定部分の断面図である。 本発明の一実施形態に係るテレビに配置されたアンテナであって、テレビの表示部側から見たときのアンテナを示す図である。 図26のアンテナの裏面側から見た図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明すれば、以下のとおりである。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、この実施形態に記載されている寸法、形状などは、特に限定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
まず、本発明における対象物の取付システムの好ましい実施の形態について図2および図3を参照して説明を行う。
図2(a)は、対象物としてのテレビ(テレビジョン受像機)100と、テレビ100を壁面に取り付けるための取付システムとを、テレビ100の正面側(表示部側、Z軸正方向)から見た斜視図である。また、図2(b)は、テレビ100および取付システムを、テレビ100の背面側(Z軸負方向)から見た斜視図である。
テレビ100は、壁掛けが可能な薄型の表示装置である。テレビ100の重量は、例えば、32型で5.2キログラム程度、40型で8.5キログラム程度である。テレビ100の詳細については、後述する。
本実施形態に係る取付システムは、ブラケット10と、補助ブラケット20と、ブラケット10に嵌め込まれる係止ピン(ピン)30と、補助ブラケット20に嵌め込まれる係止ピン40と、を備えている。ブラケット10と補助ブラケット20とは、所定の距離だけ離間して、壁面に取り付けられる。テレビ100は、テレビ100の背面上部に螺合した係止ピン30を、ブラケット10に嵌め込み、更に、テレビ100の背面下部に螺合した係止ピン40を、補助ブラケット20に嵌め込むことによって、壁面に取り付けられる。
図3(a)は、テレビ100をブラケット10および補助ブラケット20に取り付けた状態において、テレビ100を正面側から見た斜視図である。また、図3(b)は、図3(a)の状態におけるテレビ100を背面側から見た斜視図である。なお、図3(b)においては、説明の便宜上、壁面50を省略している。
図3(a)および図3(b)に示すように、テレビ100は、ブラケット10および補助ブラケット20と係着し、壁面50に取り付けられる。
(ブラケット10について)
次に、図1および図4を参照して、ブラケット10について説明する。図1(a)は、ブラケット10の拡大斜視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるZ−Z’で示す面の断面図である。また、図4(a)はブラケット10の正面図であり、図4(b)は同側面図であり、図4(c)は同上面図である。また、図4(d)は、図4(a)におけるA−Aで示す面の断面図であり、図4(e)はブラケット10の背面図である。
図1および図4に示すように、ブラケット10は、背板部11、上板部13、前板部14、下板部15により構成され、内部に空隙を有する構造体である。ブラケット10の両側面は開放されており、ブラケット10の内部には、一方の側面から他方の側面に到る空隙19が形成されている。ブラケット10の材質として、金属、より具体的には、アルミニウムを用いることができるが、本実施形態はこれに限定されるものではない。
図1(b)および図4(a)に示すように、背板部11は、長方形の板状の部材であり、上板部13との接合箇所よりも上方に突出した上方フリンジ11aおよび下板部15との接合箇所よりも下方に突出した下方フリンジ11bを有している。上方フリンジ11aおよび下方フリンジ11bには、図4(a)および図4(e)に示すように、複数の貫通孔18が設けられており、背板部11は、これらの貫通孔18を貫通する螺子または釘によって壁面50に取り付けられる。なお、背板部11は、その長辺が水平になるように壁面50に取り付けられる。
テレビ100を取り付ける壁面50が木製である場合、図4(a)に示す複数の貫通孔18のうち、背板部11の中心軸上に形成された上下2箇所の貫通孔18(一点鎖線A−A上の貫通孔18)と、背板部11の四隅の貫通孔18とを使用し、背板部11を壁面50に取り付ける。また、壁面50が石膏ボードである場合、図4(a)に示す全ての貫通孔18を使用し、背板部11を壁面50に取り付ける。このように、取り付ける壁面の材質に応じて、貫通孔18の何れを用いるかが定まる。これにより、螺子または釘が取り付けられるものである限り、多様な材質の壁面50に対してテレビ100を取り付けることができる。
前板部14は、長方形の板状の部材であり、その板面が背板部11の板面と平行になるよう、かつ、その長辺が背板部11の長辺と平行になるよう、上板部13および下板部15を介して背板部11に固定されている。
図4(a)に示すように、前板部14には、2本の案内溝17が形成されている。案内溝17の幅は、図7(b)に示す係止ピン30の円柱部32の直径より大きく、頭部31の直径より小さく形成されている。これらの案内溝17は、いずれも、テレビ100の背面に固定された係止ピン30を案内溝17の下部で係止するためのものである。案内溝17は、屈曲して形成されている。より具体的には、図4(a)に示すように、「く」の字状に形成されている。すなわち、図4(a)に示すように、案内溝上部17aは前板部14の上縁から右下に伸延しており、案内溝下部17bは、案内溝上部17aの下端から左下に伸延している。言うまでも無く、案内溝上部17aが前板部14の上縁から左下に伸延し、案内溝下部17bが、案内溝上部17aの下端から右下に伸延する構成としてもよい。
ブラケット10においては、前板部14と背板部11との間隔を、上方において広く、下方において狭くするダウンテーパー構造が採用されている。これは、係止ピン30の頭部31を前板部14と背板部11とより挟み込むことによって、地震などの際に生じ得るテレビ100の前後方向の振動を抑えるためである。特に、本実施形態においては、下方において前板部14を肉厚にして背板部11側に迫り出させることによって、このダウンテーパー構造を実現している。これにより、テレビ100を壁面50に寄せて固定することができるので、地震などの際に生じ得るテレビ100の前後方向の振動をより確実に抑え込むことができる。
上板部13には、前板部14に設けられた案内溝17に連なる開口部16が設けられている。開口部16は、上板部13の法線方向から見て長方形の形状を有している。この開口部16を介して係止ピン30の頭部31をブラケット10の内部に挿入することができるよう、この開口部16のサイズは係止ピン30の頭部31のサイズよりも大きく設計されている。また、上板部13は、背板部11を壁面50に取り付けたときに、手前に向かって(背板部11側から前板部14側に向かって)下降するように傾斜している。
ブラケット10上にテレビ100を載せることができる場合、作業者がテレビ100をブラケット10上に載せた後、取り付け作業を中断し、そのまま放置してしまうことが起こり得る。このとき、テレビ100は震動により、ブラケット10から落ちてしまう。しかし、上板部13が手前に向かって傾斜していることにより、テレビ100をブラケット10上に載せることができない。よって、テレビ100を不安定な状態でブラケット10上に載置することを防ぐことができる。
(補助ブラケット20について)
次に、図5を参照して、補助ブラケット20について説明する。図5(a)は補助ブラケット20の正面図であり、図5(b)は同側面図であり、図5(c)は同上面図である。また、図5(d)は、図5(a)におけるX’−X’で示す面、X−Xで示す面、および、X”−X”で示す面の断面図である。また、図5(e)は、図5(a)におけるY−Yで示す面の断面図であり、図5(f)は、補助ブラケット20の背面図である。
補助ブラケット20は、背板部21を備えており、背板部21にはレール溝22が形成されている。補助ブラケット20の材質は、金属、より具体的には、アルミニウムであるが、本実施形態はこれに限定されない。
背板部21は、正方形の板状の部材である。背板部21には、複数の貫通孔28が設けられており、背板部21は、これらの貫通孔28を貫通する螺子または釘によって壁面50に取り付けられる。なお、背板部21は、その上辺が水平になるように壁面50に取り付けられる。また、背板部21は、ブラケット10と所定の距離だけ離間して壁面50に取り付けられる。
テレビ100を取り付ける壁面50が木製である場合、図5(a)に示す複数の貫通孔28のうち、背板部21の四隅の貫通孔28を使用し、背板部21を壁面50に取り付ける。また、壁面50が石膏ボードである場合も同様に、背板部21の四隅の貫通孔28を使用し、背板部21を壁面50に取り付ける。これにより、螺子または釘が取り付けられるものである限り、多様な材質の壁面50に対して補助ブラケット20取り付けることができる。
レール溝22は、テレビ100の背面に固定された係止ピン40をレール溝22内部で係合させるためのものである。レール溝22は、ブラケット10の案内溝下部17bと平行になるように、背板部21に形成されている。例えば、ブラケット10の案内溝下部17bが図4に示すように、案内溝上部17aの下端から左下に伸延している場合、レール溝22は図5(a)に示すように、背板部21の左上から右下に向かって伸延するように形成される。
レール溝22は、背板部21の板面に対し垂直な方向に開口する開口部23を伴って形成されている。レール溝22の内部の幅は、背板部21の左上側の導入部24から係止ピン40の頭部41(図10参照)をレール溝22内部に挿入することができるように、係止ピン40の頭部41のサイズよりも大きく設計されている。また、レール溝22の開口部23の幅は、係止ピン40の円柱部42の直径より大きく、頭部41の直径より小さく形成されている。
上記のような構成により、簡単に係止ピン40の頭部41をレール溝22内部に嵌め込むことができる。また、係止ピン30の頭部31を案内溝17に嵌め込むことができ、係止ピン40の頭部41をレール溝22内部に嵌め込むことができなかった場合、係止ピン30の頭部31を案内溝17からはずさなくても、係止ピン30の頭部31を案内溝上部17aの下端まで移動させるだけで、係止ピン40の頭部41をレール溝22内部に嵌めなおすことができる。
(係止ピン30について)
次に、図6から図8を参照して、係止ピン30について説明する。図6は、係止ピン30を頭部31側から見た斜視図であり、図2(b)の点線部Aの部分の拡大図である。図7(a)は、係止ピン30を頭部31側正面から見た図(正面図)であり、図7(b)は、係止ピン30を側面から見た図(側面図)である。また、図8(a)は、係止ピン30を軸部34側から見た斜視図であり、図8(b)は、係止ピン30の断面図である。
係止ピン30は、図6から図8に示すように、頭部31、円柱部32、首部33、軸部34および回転部(回転滑子)36を有している。また、首部33には、スプリングワッシャー37がはめられている。係止ピン30の材質は、金属、より具体的には、アルミニウムであるが、本実施形態はこれに限定されない。
頭部31は、所定の厚みを有する円板状の部材である。頭部31には、斜めに面取り加工された面取り部35が形成されている。これにより、係止ピン30をブラケット10に嵌め込みやすくすることができる。また、係止ピン30は、軸部34によって、図6に示すように、テレビ100の背面上部に螺合されている。
回転部36は、案内溝17に沿って滑動する回転滑子である。回転部36は、頭部31と円柱部32とに挿嵌されている。換言すれば、回転部36は、頭部31と円柱部32を覆うように形成されている。なお、円柱部32には、円柱部32の首部33側の端から任意の距離Wの間隙を有しており、この間隙の部分は、回転部36に覆われていない。この間隙を有することにより、案内溝17に係止ピン30を嵌めた時、係止ピン30の回転部36のみを回転させることができる。
なお、係止ピン30の各部の呼称は便宜上のものでしかない。例えば、上述した係止ピン30の円柱部32と、回転部36のうち円柱部32を覆う部分とを合わせて改めて首部と呼称することもある。また、頭部31と、回転部36のうち頭部31を覆う部分とを合わせて改めて頭部と呼ぶこともある。
(係止ピン40について)
次に、図9および図10を参照して、係止ピン40について説明する。図9は、係止ピン40を頭部41側から見た斜視図であり、図2(b)の点線部Aの部分の拡大図である。また、図10(a)は、係止ピン40を頭部41側正面から見た図(正面図)であり、図10(b)は、係止ピン40を側面から見た図(側面図)である。
係止ピン40は、図9および図10に示すように、頭部41、円柱部42および軸部43を有している。また、頭部41および円柱部42には、丸い面取り加工Rが形成されている。これにより、係止ピン40を補助ブラケット20に嵌め込みやすくすることができる。また、係止ピン40は、軸部43によって、図9に示すように、テレビ100の背面下部に螺合されている。
係止ピン40の頭部41は、所定の厚みを有する円板状の部材である。係止ピン40の材質は、金属、より具体的には、アルミニウムであるが、本実施形態はこれに限定されない。
(ブラケット10および補助ブラケット20に対する係止ピン30および係止ピン40の動きについて)
次に、図1および図11を参照して、ブラケット10および補助ブラケット20に対する係止ピン30および係止ピン40の動きについて、説明を行う。図11(a)は、ブラケット10および補助ブラケット20に対する係止ピン30および係止ピン40の動きを示す正面図であり、図11(b)は、同斜視図である。なお、図1および図11において、係止ピン30および係止ピン40は、テレビ100に螺合されているものとする。
ユーザが、テレビ100を、ブラケット10の長辺と平行になるように持ち、テレビ100に螺合されている係止ピン30の頭部31をブラケット10の上方から嵌め込もうとする場合を考える。このとき、係止ピン30は、図1および図11に示すように、ブラケット10の上方に位置している。また、係止ピン40も、補助ブラケット20の上方に位置している。
ユーザが、係止ピン30の頭部31をブラケット10の上方から嵌め込んだ時、係止ピン30は、回転部36が回転することにより、滑らかにブラケット10の案内溝17に入り込む。これにより、係止ピン30は、図1(a)に示す係止ピン30aの位置まで移動し、その後、係止ピン30bの位置で係止する。このとき、図1(b)に示すように、係止ピン30は、前板部14と背板部11とより挟み込まれる。これによって、係止ピン30をブラケット10にしっかりと固定することができる。
また、図11に示すように、テレビ100をブラケット10の長辺と平行になるように、係止ピン30の頭部31をブラケット10にはめ込むことにより、2つの係止ピン30は、同じ動きをし、係止ピン30bの位置まで移動する。また、係止ピン40は、係止ピン30が係止ピン30bの位置に移動する動きに合わせて動き、図11(b)に示す補助ブラケット20のレール溝22内の係止ピン40aの位置に移動し、レール溝22と係合する。
テレビ100が取付システムに取り付けられたときの、テレビ100の側面図を図12に示す。図12に示すように、テレビ100は、2つの係止ピン30と、係止ピン40との3点で取付システムに取り付けられる。このとき、テレビ100と壁面50との幅dは、取付システムの厚さ分しかなく、例えば、厚さ9mmである。これは、テレビ100の厚さが例えば29mmである場合、テレビ100の前面と壁面50との距離cが38mmになることを意味している。
このように、テレビ100は、二つの係止ピン30と、係止ピン40とを取付システムに取り付けることによって、簡単に壁面50に取り付けることができる。
以上のように、本実施形態における取付システムは、テレビ100を壁面50に取り付けるための係止ピン30が固定されたテレビ100を、壁面50に取り付けるためのブラケット10を備えており、ブラケット10は、(1)長辺が水平になるように壁面に取り付けられる背板部11と、(2)背板部11と接合された上板部13および下板部15と、(3)板面が背板部11の板面と平行でありかつ長辺が背板部11の長辺と平行になるよう上板部13および下板部15を介して背板部11に固定された前板部と、から構成される。また、前板部14には、案内溝17が形成されており、上板部13には、案内溝17に連なる開口部16が形成されており、前板部14と背板部11との間隔が、上方において広く、下方において狭くするダウンテーパー構造である。
また、本実施形態に係るブラケット10は、係止ピン30が取り付けられた対象物であるテレビ100を壁面に掛着するためのブラケットであって、前記壁面に取り付けられる背板部11と前記背板部11に対向する前板部14とを備え、前記前板部14には、該前板部14の上端から下方に向かって伸びる案内溝17が形成されており、首部が前記案内溝に嵌めこまれた前記係止ピン30の頭部が前記背板部11と前記前板部14とにより挟持されるよう、前記背板部11と前記前板部14との間隔が、上方において広く下方において狭くなっている、と表現することもできる。
このような構成によれば、開口部16から案内溝17に入り込んだ係止ピン30の頭部31は、前板部14と背板部11とより挟み込まれる。係止ピン30の頭部31は、案内溝17に沿って案内溝下部17bに移動するに従い、前板部14と背板部11とにより、更に挟み込まれ、固定される。これにより、テレビ100を壁面50に取り付ける際は、テレビ100に取り付けられた係止ピン30を、案内溝17に沿って下方に移動させるだけでよいため、簡単にテレビ100を壁面50に取り付けることができる。また、取り外す際も、テレビ100を案内溝17に沿って上部に移動させるだけでよいため、簡単にテレビ100を壁面50から取り外すことができる。また、取り付けた後は、係止ピン30が案内溝17内で係止されるため、地震などの際に生じ得るテレビ100の前後方向の振動を抑えることができ、不測に外れることを防ぐことができる。
また、本実施形態におけるダウンテーパー構造は、前板部14の下方において当該前板部14を背板部11側に迫り出させる構造である。
これは、前記背板部11と前記前板部14との間隔を上方において広く下方において狭くするために、上記前板部11の前記背板部14に対向する面が下方において前記背板部側に迫り出している、と表現することもできる。
背板部11が前板部14側に迫り出させる構造であった場合、テレビ100を壁面50に取り付けたとき、テレビ100と壁面50との間に隙間が生じる。しかし、上記構成によれば、テレビ100を壁面50に寄せて固定することができるので、地震などの際に生じ得るテレビ100の前後方向の振動をより確実に抑え込むことができる。
また、本実施形態における案内溝17は、「く」の字状または「逆く」の字状であることが好ましい。これにより、テレビ100を取り付けた後、例えば、人による不慮の接触や地震等により、テレビ100の下から突き上げる力が加わった場合であっても、案内溝17は、係止ピン30が上方にスライドすることを制限する。テレビ100の側面方向からの力、テレビ100の右下からの力が加わった場合であっても、同様に、案内溝17は、係止ピン30がスライドすることを制限する。また、案内溝17が、図4(a)に示すような「く」の字状である場合、テレビ100の左下からの力が加わったとしても、案内溝上部17aによって、係止ピン30が案内溝17から外れることがない。したがって、係止ピン30がブラケット10から外れることを防ぐことができる。
また、テレビ100を取り付ける際、案内溝17の下部まで急激に落下することを防ぐことができる。
また、係止ピン30が回転部36を有することにより、係止ピン30がブラケット10に嵌め込まれた際、回転部36が回転しながら、案内溝17に沿って移動する。よって、余分な力をかけることなく、テレビ100を壁面50に取り付けることができる。
なお、本実施形態において、テレビ100の下部を固定する部材として補助ブラケット20について説明を行ったが、テレビ100の下部を固定する部材はこれに限定されず、例えば、マジックテープ(登録商標)のような面ファスナーであってもよい。
つまり、本実施形態における取付システムは、テレビ100が揺動しないようにテレビ100を支持するための補助ブラケット20のような補助具を更に備えることが好ましい。
上記構成によれば、地震などの際に生じ得るテレビ100の前後方向の振動により、テレビ100の下部がばたつくのを防ぐことができる。
なお、ブラケット10に形成される案内溝17の数は複数であってもよいが、2つであることがより好ましい。本発明者らは、案内溝17の数が2つであっても、テレビ100を壁面50に取り付けた際の強度が得られることを見出した。また、このように、少ない箇所でテレビ100を壁面50に取り付けることにより、複数の箇所でテレビ100を壁面50に取り付ける場合に比べ、壁面50へのダメージを軽減することが可能であることを見出した。よって、テレビ100を壁面50に取り付けた際、案内溝17の数が2本であっても、テレビ100が壁面50から外れることを防ぐことができる。
また、このような取付システムを用いることにより、取付システムの軽量化をはかることができる。
(ブラケット10および補助ブラケット20の壁面50への取付方法)
次に、図13を参照して、ブラケット10および補助ブラケット20の壁面50への取付方法について説明を行う。図13は、ブラケット10および補助ブラケット20を壁面50へ取り付ける際に使用する型紙の一例を示す図である。
図13は、32インチのテレビを壁面50に取り付ける場合に使用する型紙である。図13において、二重線で囲まれた部分の大きさは、テレビ100の大きさ(32インチ)と等しい。ユーザは、テレビ100を取り付けたい場所に、型紙の二重線で囲まれた部分が一致するように、当該型紙を壁面50に貼り付ける。
図13において、点線で囲まれた部分は、ブラケット10および補助ブラケット20の取り付け位置を示している。ブラケット10および補助ブラケット20は、原寸大で記載されている。ユーザは、ブラケット10および補助ブラケット20の取り付ける位置に目印をつけ、型紙を壁面50からはがす。
その後、ユーザは、目印をつけた位置にブラケット10および補助ブラケット20を取り付ける。
このように、型紙を用いることにより、テレビ100の背面に螺合した係止ピン30および係止ピン40がブラケット10および補助ブラケット20と係合する位置に、ブラケット10および補助ブラケット20を簡単に取り付けることができる。
(震動防止措置について)
次に、図14を参照して、更なる震動防止措置について、説明を行う。図14は、テレビ100を背面側から見た斜視図である。
図14に示すように、テレビ100の背面に、震動防止のためのラバーパッド101を設置しても良い。ラバーパッドは、テレビ100の背面の四隅に設置される。なお、ラバーパッド101の位置はこれに限定されない。
ラバーパッド101は、その厚さが、テレビ100が取付ブラケット10に取り付けられた際の壁面50とテレビ100との距離と略等しくなるように形成されている。ラバーパッド101の材質は、例えば、樹脂であるが、本実施形態はこれに限定されない。
このようなラバーパッド101を用いることにより、テレビ100が壁面50から離れて震動することを防ぐことができる。
(テレビ100について)
次に、テレビ100について、図15から図20、図22〜図27を参照して説明を行う。図15(a)は、テレビ100を、テレビ100の前面側から見た斜視図であり、図15(b)は、テレビ100を、テレビ100の背面側から見た斜視図である。また、図16(a)は、図15(a)の点線部を拡大した図であり、図16(b)は、図15(b)の点線部を拡大した図である。また、図17(a)は、図16(a)において、カバー102を取り外した時の図であり、図17(b)は、図16(b)において、カバー102を取り外した時の図である。
図15から図17に示すように、テレビ100は、アンテナ103と、OPC/IR受光部104と、映像を表示する表示部110と、表示部110を囲んでいる外枠120と、を備えている。アンテナ103およびOPC/IR受光部104は、テレビ100の外枠120から、下側に迫り出した部分であって、下部のカバー102によって覆われた場所に設置されている。表示部110の裏面および外枠120の材質は金属であるが、本実施形態はこれに限定されない。
OPC/IR受光部104は、リモコンなどの信号を受信する部分である。
アンテナ103は、例えば、Wi−Fi(登録商標)などの無線通信を行うためのものである。アンテナ103は、外枠120と重ならない部分(外枠120の下に迫り出した部分)にアンテナ素子を有している。また、アンテナ103における外枠120と重なる部分は、アンテナ103をテレビ100に固定するための部分である。なお、アンテナ103における外枠120と重なる部分は、アンテナグランドであっても良い。アンテナ103については後述する。
次に、図22〜図25を参照して、本実施形態に係るテレビ(表示装置)100の概略構成について詳細に説明する。図22は、本発明の一実施形態に係るテレビ100の概略構成を示す分解斜視図であり、(a)は、テレビ100を背面側から見た斜視図であり、(b)は(a)の一部を拡大したものである。また、図23は、本発明の一実施形態に係るテレビ100の概略構成を示す分解斜視図であり、(a)は、テレビ100を前面側から見た斜視図であり、(b)は(a)の枠で囲われた部分を拡大したものである。
なお、以降の説明において、図中におけるZ軸正方向側をテレビ100の前側(すなわち、映像が表示される側。正面側と呼ぶ場合もある)としており、Z軸負方向側をテレビ100の後側(背面側と呼ぶ場合もある)としている。
図22の(a)に示すテレビ100は、チューナ(図示を省略する)およびディスプレイを備えており、チューナによって受信されたコンテンツを再生してその映像をディスプレイが表示することにより、このコンテンツをユーザに視聴させることができる。
図22の(a)および(b)に示すように、テレビ100は、外枠(フレーム部)120、表示部(液晶表示パネル)110、パネルガイド118、光学シート類200、およびバックライトユニット300を備えて構成されている。実際には、テレビ100は、これらの他にも、テレビ100の背面を保護する背面カバー等を備えているが、ここでは、図示および説明を省略する。
また、図22の(a)および(b)に示すように、表示部110の周囲を囲む外枠120は、ベゼル112およびフレーム114を備えている。
ベゼル112は、フレーム114の前面に取り付けられる。ベゼル112は、フレーム114の表面の保護や、テレビ100の外観を整えるために設けられている。具体的には、図23の(a)および(b)に示すように、ベゼル112は、固定ボス部122および両面テープ121が配置されたフレーム114の前面に取り付けられる。
図23(b)に示すように、固定ボス部122には切り欠き部123が形成されている。これにより、ボスを外周の縁の端に配置することができる。また、両面テープ121を介してベゼル112を配置しているため、切り欠き部123から内部光が外部に漏れることを防ぐことができる。なお、切り欠き部123から内部光が外部に漏れることを防ぐ方法として、フレーム114の裏側からボスにワッシャーを嵌め込み、固定ボス部122を裏側から防いでもよい。
ベゼル112としては、アルミ等の金属製のものを用いているが、樹脂等の非金属製のものが用いられる場合もある。
フレーム114は、表示部110を支持する。具体的には、フレーム114は、その前面に表示部110の表示領域に相当するサイズの開口部を有する枠部を有しており、この枠部によって、表示部110の外周縁部(すなわち、表示領域の外側の部分)を支持する。フレーム114として、アルミ等の金属製のものが用いられている。
表示部110は、TFT(Thin Film Transistor)基板、カラーフィルタ、および偏光フィルタ等を備えて構成されている。TFT基板は、ガラス基板上にゲート配線、ソース配線からなる格子状のマトリクス配線に接続された複数のTFT液晶画素が形成されたものである。この表示部110では、ディスプレイ駆動回路(図示を省略する)により、各TFT液晶画素に対して、映像信号に応じたデータ信号が書き込まれる。これにより、表示部110においては、各TFT液晶画素におけるバックライト光の透過量が調整され、これにより、映像信号に応じた映像が表示されることとなる。
パネルガイド118は、図22の(b)に示すように、フレーム114の裏側に嵌め込まれる。そして、パネルガイド118は、フレーム114の内側において、表示部110が所定の場所に固定されるように、表示部110を支持する。パネルガイド118として、樹脂等の非金属製のものが用いられている。
光学シート類200は、表示部110とバックライトパネル332との間に挟み込まれるようにして設けられている。この光学シート類200は、表示部110に入射されるバックライト光の特性を調整するために、設けられている。例えば、光学シート類200は、拡散板、拡散シート、レンズシート、偏光反射シート等の複数のシート状の光学部材を含んで構成されている。
バックライトユニット300は、表示部110の背面側に設けられており、表示部110に対して、バックライト光を照射する。具体的には、バックライトユニット300は、バックライトパネル332、LED基板334(図示を省略する)、およびバックライトシャーシ336を備えて構成されている。
バックライトパネル332は、表示部110の背面側に設けられている。このバックライトパネル332は、その側部から入射されたバックライト光を、表示部110へ導光する、いわゆる導光板である。
バックライトシャーシ336は、バックライトパネル332の背面側から、バックライトパネル332を支持する。バックライトシャーシ336の素材として、アルミ等の金属が用いられている。
LED基板334は、光源であるLEDアレイ335(図示を省略する)と、このLEDアレイ335を駆動するLED駆動回路(図示を省略する)とを備えている。LED基板334は、バックライトパネル332の側部に設けられており、この側部からバックライトパネル332内にバックライト光を入射する。本実施形態では、LED基板334は、バックライトパネル332の下側(図中Y軸負方向側)の側部に設けられているが、これに限らない。
図24は、本発明の一実施形態に係るテレビ100のフレーム114の固定部分の断面図である。また、図25は、本発明の一実施形態に係るテレビ100の背面カバー固定部分の断面図である。
図24に示すように、フレーム114は、ビス124を用いてバックライトシャーシ336に固定されている。また、図25に示すように、背面カバー126は、ビス125を用いて、バックライトシャーシ336に固定されている。
このようにフレーム114と、表示部110、パネルガイド118、シート類200、バックライトユニット300等の内部モジュールとが一体化されていることにより、狭額縁化が実現できる。また、内部モジュールとフレーム114とが一体化されていることにより、テレビ100の薄型化が実現できる。また、このような構成により、フレーム114を形成する別部品が削減でき、さらに、内部モジュールおよびフレームのそれぞれをユニット化した従来のテレビの構造より、部品点数が削減できる。よって、テレビ100の重量を軽くすることができる。
(アンテナ103について)
次に、図17、図26および図27を参照して、アンテナ103について説明する。図26は、テレビ100の表示部110側から見たときの、テレビ100に配置されたアンテナ103を示す図であり、図27は、図26のアンテナ103を裏面側から見たときのアンテナ103を示す図である。
アンテナ103は、図17の(a)および(b)に示すように、平面アンテナであり、テレビ100が正置された状態において、表示部110の鉛直方向下側に2つ配置されている。なお、アンテナ103の数は、これに限定されず、1つであってもよいし、複数であってもよい。図17の(a)および(b)に示すように、テレビ100に複数配置されたアンテナ103は、ダイバシチアンテナを構成している。このようにダイバシチアンテナを構成することにより、さらに送受信性能を向上させることができる。
また、アンテナ103は、図17の(a)および(b)に示すように、リモコンなどの信号(外部からの操作信号)を受信する部分であるOPC/IR受光部(受信回路)104と近接して配置されていてもよいし、共通の基板上に形成されていてもよい。
ユーザがテレビ100を利用する際、OPC/IR受光部104の前面にリモコンの信号を遮る物体が配置されることは少ない。つまり、アンテナ103と受信回路とが共通の基板上に形成されていることにより、当該アンテナ103のテレビ100の前面方向には、アンテナ103の電波を遮る物体が配置されている可能性が低い。そのため、テレビ100の前面方向において、アンテナ103の送受信性能の劣化が好適に解消される。また、テレビ100の部品点数を削減することができ、テレビ100の軽量化を実現することができる。
また、アンテナ103は、図26および図27に示すように、アンテナ素子105とアンテナグランド(グランド部)106とを有している。アンテナ素子105は、図17の(a)および(b)に示すように、外枠120の外縁から外側に迫り出して配置されている。
アンテナグランド106は、図26および図27に示すように、アンテナ素子105に結合されている。アンテナグランド106は、図17の(a)および(b)に示すように外枠120と重なる部分に配置されている。つまり、アンテナグランド106は、外枠120内に配置されている。アンテナグランド106が外枠120内に配置されている場合であっても、アンテナ103の送受信性能は劣化しない。
このようにアンテナグランド106を配置することにより、アンテナ103の全体を外枠120の外縁から外部に迫り出して配置する場合に比べ、額縁を狭くすることができる。
また、アンテナ103を外枠120の内部に配置した場合、テレビ100の外側に放熱する必要があり、アンテナ103が配置されている部分の外枠120に放熱のための孔を形成する必要がある。しかしながら、本実施形態のようにアンテナ103を配置することにより、アンテナ103が発する熱を、直接外部に放つことができる。よって、外枠120に放熱のための孔を形成する必要がないため、当該孔の形成のためのコストを下げ、当該孔による外枠120の強度低下を防ぐことができる。また、当該孔を形成しないため、成形性が高まり、デザインの自由度も高くなる。更に、当該孔を形成しないため、異物の内部への混入を防ぐことができる。
(アンテナ103の特性について)
図18に、テレビ100を側面から見た場合の、アンテナ103のビームの概略の放射方向(ビーム方向)を示す。図18に示すように、アンテナ103の概略のビーム方向は、アンテナ103を中心に、テレビ100の下側方向と、背面方向とに及ぶ。
ここで、アンテナ103の全体を外枠120と重なる箇所であり、テレビ100の表示部110側に設置したとする。この場合、アンテナ103が送受信できるビーム方向の範囲は、表示部110および外枠120の影響を受け、アンテナ103を中心に、テレビ100の前方方向の空間(全方向の半分程度の空間)になる。また、アンテナ103を外枠120と重なる箇所であり、テレビ100の背面側に設置したとする。この場合、アンテナ103が送受信できるビーム方向の範囲は、表示部110および外枠120の影響を受け、アンテナ103を中心に、テレビ100の背面方向の空間(全方向の半分程度の空間)になる。
しかし、本実施形態のようにアンテナ素子105が外枠120の外縁から外側に迫り出すようにアンテナ103を配置することにより、アンテナ103のビーム方向の範囲は、図18の実線で囲まれた方向となる。したがって、このようにアンテナ103を、配置することにより、アンテナの開放空間が広がり、アンテナのビーム方向の制限がより緩和される。よって、テレビ100の厚さを厚くすることなく、また、狭額縁を維持したまま、電波の到来方向による送受信性能の劣化が好適に解消される。
また、テレビ100が壁面50に設置された際、テレビ100の下部は開放されていることが多い。そのため、壁面50に設置されたテレビ100において、アンテナ特性をより向上させることができる。
また、図17の(a)および(b)に示すように、アンテナ103は、テレビ100が正置された状態において、表示部110の鉛直方向下側に配置されている。例えば、テレビ100が壁面50に設置された際、テレビ100の下部は開放されていることが多い。そのため、壁面50に設置されたテレビ100において、アンテナ特性をより好適に向上させることができる。
次に、図19および図20を参照して、据置用のスタンド130を備えたテレビ100について説明を行う。図19(a)は、テレビ100を、テレビ100の前面上方から見た斜視図であり、図19(b)は、テレビ100を、テレビ100の背面から見た斜視図である。また、図19(c)は、テレビ100を、テレビ100の前面下方から見た斜視図である。図20は、図19(c)における実線部を拡大した図であり、カバー102を取り外した時の図である。
据置用のスタンド130は、図19に示すように、テレビ100の背面でテレビ100と固着している。スタンド130の土台となる部分には、開口が形成されている。このようにスタンド130に開口が形成されていることにより、スタンド130の土台部分とアンテナ103とが近接することを防ぐことができる。スタンド130の材質は金属であるが本実施形態はこれに限定されない。
スタンド130の土台部分に開口が形成されていない場合、アンテナ103は、スタンド130の影響を受け、テレビ100の下側方向のビームが制限される。土台部分に開口が形成されているスタンド130を用いることにより、図20に示すように、アンテナ103は、スタンド130にさえぎられることなく、テレビ100の下側方向に開放される。よって、このようなスタンド130を用いることにより、テレビ100を据え置いた場合であっても、アンテナのビーム方向の制限がより緩和され、電波の到来方向による送受信性能の劣化が好適に解消される。
このようなテレビ100を用いることにより、例えば、テレビ100を上階に設置し、テレビ100のチューナを下階に設置したような場合であっても、テレビ100をユーザに好適に視聴させることができる。
(本発明に記載された発明)
本明細書には、以下の発明が含まれる。
テレビジョン受像機(以下「テレビ」と略記)は、近年、狭額縁化、薄型化が進んでいる。このような狭額縁のテレビにアンテナを配置する技術が提案されている。
例えば、特許文献2には、電磁シールドが施されていないアンテナ収納部を表示画面の外周部に設け、当該アンテナ収納部にアンテナが配置する無線通信装置が開示されている。
しかし、狭額縁のテレビでは、テレビの前面方向に対するアンテナの送受信感度(送受信性能)が下がってしまうという問題がある。特許文献2の技術では、アンテナ収納部を表示装置の外周部に設ける必要があるため、額縁幅を拡大する必要がある。また、特許文献2の無線通信装置には、アンテナの送受信感度を上げるために、アンテナ収納部に複数の貫通孔を有することが記載されているが、このように貫通孔を有することにより、表示装置の外周部の強度が低下してしまうという問題がある。
本明細書には、上記の課題を解決する以下の発明が含まれる。これらの発明の目的は、アンテナの送受信性能が良好なアンテナを有し、狭額縁且つ薄型の表示装置を提供することにある。
(発明1)
表示部の周囲を囲むフレーム部と、
無線通信を行うためのアンテナと、を備えており、
前記アンテナは、アンテナ素子を有し、
前記アンテナ素子は、前記フレーム部の外縁から外側に迫り出して配置されていることを特徴とする表示装置。
ここで、アンテナの全体をフレーム部と重なる箇所であり、表示装置の表示部側に設置したとする。この場合、アンテナが送受信できるビーム方向の範囲は、表示部およびフレーム部の影響を受け、当該アンテナを中心に、表示装置の前方方向の空間(全方向の半分程度の空間)になる。また、アンテナをフレーム部と重なる箇所であり、表示部の背面側に設置したとする。この場合、アンテナが送受信できるビーム方向の範囲は、表示部およびフレーム部の影響を受け、当該アンテナを中心に、表示装置の背面方向の空間(全方向の半分程度の空間)になる。
しかし、上記の構成のようにアンテナ素子がフレーム部の外縁から外側に迫り出すようにアンテナを配置することにより、当該アンテナのビーム方向の範囲は、表示装置の前方方向から背面方向の空間にわたる。したがって、このようにアンテナを、配置することにより、当該アンテナの開放空間が広がり、アンテナのビーム方向の制限がより緩和される。よって、表示装置の厚さを厚くすることなく、また、狭額縁且つ薄型を維持したまま、電波の到来方向による送受信性能の劣化が好適に解消される。
(発明2)
前記アンテナは、当該表示装置が正置された状態において前記表示部の鉛直方向下側に配置されていることを特徴とする発明1に記載の表示装置。
表示装置が壁面に設置された際、当該表示装置の下部は開放されていることが多い。そのため、上記構成によれば、壁面に設置された表示装置において、アンテナ特性をより好適に向上させることができる。
(発明3)
前記アンテナは、前記アンテナ素子に結合されたグランド部を有し、
前記グランド部は、前記フレーム部内に配置されていることを特徴とする発明1または発明2に記載の表示装置。
このようにグランド部を配置することにより、アンテナの全体をフレーム部の外縁から外部に迫り出して配置する場合に比べ、額縁を狭くすることができる。
(発明4)
前記アンテナは、平面アンテナであることを特徴とする発明1から3の何れか1つに記載の表示装置。
上記構成によれば、表示装置の厚さを厚くすることなく、前記アンテナを配置することができる。
(発明5)
外部からの操作信号を受信する受信回路を更に備え、
前記アンテナと前記受信回路とが、共通の基板上に形成されていることを特徴とする発明1から4の何れか1つに記載の表示装置。
ユーザが表示装置を利用する際、受信回路の前面に外部からの操作信号を遮る物体が配置されることは少ない。つまり、アンテナと受信回路とが共通の基板上に形成されていることにより、当該アンテナの表示装置の前面方向には、当該アンテナの電波を遮る物体が配置されている可能性は低い。そのため、表示装置の前面方向において、アンテナの送受信性能の劣化が好適に解消される。また、表示装置の部品点数を削減することができ、表示装置の軽量化を実現することができる。
(発明6)
前記アンテナは、前記表示装置に複数配置され、
当該複数のアンテナは、ダイバシチアンテナを構成することを特徴とする発明1から5の何れか1つに記載の表示装置。
このようにダイバシチアンテナを構成することにより、さらに送受信性能を向上させることができる。
(発明7)
前記アンテナは、当該表示装置が正置された状態において前記表示部の鉛直方向下側に2つ配置されていることを特徴とする発明6に記載の表示装置。
このように2つのアンテナを用いることにより、複数の周波数帯に対応させることもできる。よって、更なる送受信性能の向上を図ることができる。
(発明8)
発明1から7の何れか1つに記載の表示装置を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機。
上記の構成によれば、テレビジョン受像機においても、上記表示装置と同様の効果を得ることができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、テレビジョン受像機の取付金具などの取付システムの製造分野において好適に利用することができる。
10 ブラケット
11 背板部
11a 上方フリンジ
11b 下方フリンジ
13 上板部
14 前板部
15 下板部
16 開口部
17 案内溝
17a 案内溝上部
17b 案内溝下部
18 貫通孔
19 空隙
20 補助ブラケット
21 背板部
22 レール溝
23 開口部
24 導入部
28 貫通孔
30 係止ピン
31 頭部
32 円柱部
33 首部
34 軸部
35 面取り部
36 回転部(回転滑子)
37 スプリングワッシャー
40 係止ピン
41 頭部
42 円柱部
43 軸部
50 壁面
100 テレビ(対象物、表示装置)
101 ラバーパッド
102 カバー
103 アンテナ
104 OPC/IR受光部
105 アンテナ素子
106 アンテナグランド(グランド部)
110 表示部(液晶表示パネル)
120 外枠
130 スタンド
112 ベゼル
114 フレーム
118 パネルガイド
121 両面テープ
122 固定ボス部
123 切り欠き部
124 ビス
125 ビス
126 背面カバー
200 シート類
300 バックライトユニット
332 バックライトパネル
334 LED基板
335 LEDアレイ
336 バックライトシャーシ(シャーシ)

Claims (10)

  1. ピンが取り付けられた対象物を壁面に掛着するためのブラケットであって、
    前記壁面に取り付けられる背板部と前記背板部に対向する前板部とを備え、
    前記前板部には、該前板部の上端から下方に向かって伸びる案内溝が形成されており、
    首部が前記案内溝に嵌めこまれた前記ピンの頭部が前記背板部と前記前板部とにより挟持されるよう、前記背板部と前記前板部との間隔が、上方において広く下方において狭くなっている、ことを特徴とするブラケット。
  2. 前記背板部と前記前板部との間隔を上方において広く下方において狭くするために、上記前板部の前記背板部に対向する面が下方において前記背板部側に迫り出している、ことを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
  3. 前記前板部には、該前板部の上端から下方に向かって伸びる2本の案内溝が形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載のブラケット。
  4. 前記案内溝は、屈曲している、ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のブラケット。
  5. 前記案内溝は、「く」の字状または「逆く」の字状に屈曲している、ことを特徴とする請求項4に記載のブラケット。
  6. 前記対象物は、テレビジョン受像機である、ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のブラケット。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載のブラケットと、上記ピンとを含む取付システム。
  8. 上記ブラケットと共に上記壁面に取り付けられる補助ブラケットであって、前記対象物が揺動しないように前記対象物を支持する補助ブラケットを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の取付システム。
  9. 前記ピンの首部は、円柱部と、前記円柱部に挿嵌された回転滑子とを備えていることを特徴とする請求項7または8に記載の取付システム。
  10. 請求項8に記載の取付システムに含まれるブラケットおよび補助ブラケットを壁面に取り付けるための型紙であって、ブラケットおよび補助ブラケットの取り付け位置が原寸大で記載されていることを特徴とする型紙。
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