JP7093118B2 - 目地カバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は免震装置を有する躯体の間の目地部を塞ぐ目地カバー装置に関する。
従来、隣り合う建物や土地等の境界線付近に設けられ、アイソレーター(免震装置)を有した免震建物の一方の躯体と他方の躯体間の目地部を塞ぐ目地カバー装置としては、例えば、「建物の下部外壁躯体に目地部を介して設けられた床躯体の目地部側の上面と隙間を介して先端部が位置する、該目地部を覆うように設けられた庇と、この庇の底面に所定間隔で固定された複数個のレールに前記隙間より床躯体上へ突出するようにスライド移動可能に取付けられた先端部に下方へ突出するストッパー板を備える複数個のステップ板と、この複数個のステップ板を常時収納方向に付勢する付勢機構と、前記床躯体の目地部側端部に前記ストッパー板と前後方向に建物本体が揺れ動いても係合して、ステップ板を引き出すことができる係合片とからなることを特徴とする目地カバー装置」が知られている(特許文献1)。
しかしながら、このような目地カバー装置では、直線的な目地部であれば地震が発生した場合にも目地部が開口しないように塞ぐことができ、かつ、躯体等が破損しないように地震に追従して揺れ動きを吸収することが可能であるが、角部を有する目地部に用いられた場合、地震によって目地部が広くなるように揺れ動いた際に、目地部の角部を塞ぐことができず、人や物が目地部の下方に落下してしまうおそれがあった。
特開2008-144367号公報
本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、境界線までの距離が至近であっても常時目地部及び目地部の角部を塞ぐことができ、かつ、該目地カバーが境界線を越えることなく地震による揺れ動きを吸収することができる目地カバー装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の目地カバー装置は、一方の躯体と、前記一方の躯体に角部を有する目地部を介して設けられ、かつ、前記一方の躯体と免震装置を介して接続された他方の躯体と、前記他方の躯体に形成され、通常時において前記目地部を塞ぐ閉塞部と、前記閉塞部の底面に設けられた複数個の第1のレール部材と、前記第1のレール部材にスライド移動可能に支持され、前記一方の躯体の係合部に係合する被係合部を有する第1の目地プレートと、前記第1の目地プレートを前記他方の躯体側へ付勢する付勢手段と、前記第1のレール部材の底面に設けられた第2のレール部材と、前記第2のレール部材にスライド移動可能に支持され、前記目地部の角部に突出するように設けられた第2の目地プレートと、前記一方の躯体に固定され、前記目地部の角部の一部を塞ぐ角部用固定目地プレートと、前記一方の躯体に一端部が回転可能に枢支され、目地部の角部の一部を塞ぐ角部用可動目地プレートと、前記角部用可動目地プレートを前記他方の躯体側に回動させる回動機構とで構成され、前記角部用固定目地プレートには、前記他方の躯体の角部に対して間隙を有して対向する切り欠き部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の目地カバー装置の前記角部可動目地プレートには、その他端部側に弧状の逃げ部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の目地カバー装置の前記角部可動目地プレートは、上下方向に重なり合って複数個設けられており、その他端部が接続部材によって接続されていることを特徴とする。
請求項4に記載の目地カバー装置は、前記角部用可動目地プレートの他端部側を支持する支持手段をさらに有することを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明においては、第2の目地プレートが目地部の角部に突出するように設けられているので、地震によって目地部が広くなるように揺れ動いても、第2の目地プレートが1対の第2レール部材に支持された状態でスライド移動する。
したがって、目地部の角部が開口することを確実に防止できる。
(2)第2の目地プレートはスライド移動可能に設けられているので、目地部が狭くなった場合にも躯体や目地プレート等が破損することなく地震による揺れ動きを吸収することができる。
(3)角部用固定目地プレートと角部用可動目地プレートを備えているので、地震で一方の躯体と他方の躯体が斜め方向に離間するように揺れ動いた場合(前後方向の目地部及び左右方向の目地部のいずれもが広くなるように揺れ動いた場合)であっても、角部用固定目地プレートと角部用可動目地プレートにより、目地部の角部を塞ぐことができる。
(4)請求項2に記載の発明においては、前記(1)~(3)と同様な効果が得られるとともに、目地部の角部を広く覆うことができるとともに、目地部が狭くなった場合でも躯体や角部用可動目地プレートが破損することなく揺れ動きを吸収することができる。
(5)請求項3に記載の発明においては、前記(1)~(4)と同様な効果が得られるとともに、目地部の角部をより広く覆うことができる。
(6)請求項4に記載の発明においては、前記(1)~(5)と同様な効果が得られるとともに、支持手段により角部用可動目地プレートの他端部を支持できるので、目地部が広がった際に角部用可動目地プレート上に重量物が乗ってしまった場合であっても、角部用可動目地プレートの他端部が下方にたわむことなく重量物を受けることができる。
図1乃至図10は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図11乃至図13は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
第1の実施形態の目地カバー装置の平面図。(弧状逃げ部) 図1の2-2線に沿う断面図。 図1の3-3線に沿う断面図。 第1のレール部材、第1の目地プレート及び付勢手段の説明図。 角部用固定目地プレートの説明図。 角部用可動目地プレートの説明図。 地震で目地部が狭くなった場合の平面視からの動作説明図。 図7の8-8線に沿う断面図。 地震で目地部が広くなった場合の平面視からの動作説明図。 図9の10-10線に沿う断面図。 第2の実施形態の目地カバー装置の平面図。 図11の12-12線に沿う断面図。 係合部の説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図10に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は角部を有する目地部2を介して設けられた一方の躯体3と他方の躯体4との間に設置された目地カバー装置である。この一方の躯体3と他方の躯体4は、本実施形態では免震建物を想定しており、免震装置5(アイソレータ)を介して連結されている。ここで、境界線又は境界領域とは、例えば隣接する他人の土地との境界線や、他の建物と干渉してしまう境界線をいう。すなわち、目地プレート等が超えて移動することができない境界線をいう。
なお、左右方向とは図1における左右方向であり、前後方向とは図1における上下方向をいい、上下方向とは図2における上下方向をいう。
この目地カバー装置1は、図1乃至図3に示すように、他方の躯体4に形成され、通常時において前記目地部2(角部を含む)を塞ぐ閉塞部6と、前記閉塞部6の底面に設けられた複数個の第1のレール部材7と、前記第1のレール部材7にスライド移動可能に支持され、前記一方の躯体3側の端部に被係合部8を有する第1の目地プレート9と、前記一方の躯体3に設けられ、前記被係合部8に係合する係合部10と、前記第1の目地プレート9を前記他方の躯体4側へ付勢する付勢手段11と、前記第1の目地プレート9の底面に前後方向又は左右方向に延在するように設けられた1対の第2のレール部材12と、前記第2のレール部材12にスライド移動可能に支持され、前記目地部2の角部2aに突出するように設けられた第2の目地プレート13と、前記一方の躯体3に固定され、前記目地部2の角部の一部を塞ぐ角部用固定目地プレート14と、前記一方の躯体3に一端部が枢支ピン15で回転可能に枢支され、その他端部が前記角部用固定目地プレート14の下方に位置する角部用可動目地プレート16と、前記角部用可動目地プレート16を前記枢支ピン15を支点に回動させる回動機構17とで構成されている。
なお、ここで通常状態とは、例えば図1や図2の状態をいう。
閉塞部6は、他方の躯体4の下部付近に外方へ突出するように設けられており、いわゆる犬走りのように形成されている。この閉塞部6は、通常時において前記目地部2の上方に位置し、目地部が開口しないように塞いでいる。
この閉塞部6は図2等に示すように、本実施形態では底面6aが略水平となるように形成されており、この底面6aに複数個の第1のレール部材7が固定される。
図4で示すように、第1のレール部材7は、断面視コ字状に形成されており、この上方の平坦面がボルトやビス等の固定手段によって前記閉塞部6の底面に固定される1対の取付部18となっている。一方、下方の平坦面は、第1の目地プレート9の一側面の底部を支持し、該構成により2つの第1のレール部材7が1対となり、前記第1の目地プレート9を支持する目地プレート支持部19となる。なお、この第1のレール部材7は、本実施形態では、前後方向の目地部2b及び左右方向の目地部2cにそれぞれ複数対設けられる。
第1の目地プレート9は、平面視略長方形状の金属板で、左右の側面が前記第1のレール部材7の目地プレート支持部19に支持された状態で設置される。この第1の目地プレート9は、図1で示すように目地部2に複数個設置され、隣り合う第1の目地プレート9同士は、ほとんど隙間が生じないように設置されている。
なお、第1の目地プレート9と第1のレール部材7の接触面には、滑り材やローラー等の滑動部材(図示せず)を設けることが望ましい。
第1の目地プレート9の突出端部(一方の躯体側の端部)には、図4で示すように、下方にアングル状に折り返された被係合部8が形成されている。なお、この被係合部8は、第1の目地プレート9と別体で作成し、溶接等の手段により第1の目地プレート9の突出端部付近に固定してもよい。
なお、通常時において、この被係合部8が外部から視認できないように、化粧板(図示せず)等を設けてもよい。このような化粧板を設けることにより、美観を向上させることができる。
また、この第1の目地プレート9は付勢手段11により、常時他方の躯体4側へ付勢されており、付勢手段11は、図2、図4で示すように、第1の目地プレート9の後端部(他方の躯体4の端部側)に一端部が取り付けられたワイヤー20と、このワイヤー20の中途部を支持する滑車21と、ワイヤー20の他端部に取り付けられた付勢具22とで構成され、前記付勢具22の基端部は他方の躯体4の下部に取付けられる。本実施形態では、付勢具22としてコイルスプリングが用いられている。この付勢手段11は、1つの第1の目地プレート9に対して1つ設けられている。この付勢具22は、本実施形態においては、コイルスプリングを用いたが、ゼンマイバネや引きバネ、押しバネ等を用いてもよい。
また、本実施形態においては、コイルスプリング22の伸びしろを考慮してワイヤー20や付勢具22が斜めになるように取り付けられているが、ワイヤー20や付勢具22を略鉛直方向に設置してもよい。このワイヤー20の延在方向(角度)はどのようなものでもよく、「直下」「斜め」「真横」に延在するように、更に滑車21を増やしてもよい。
なお付言すると、ワイヤー20は第1の目地プレート9の出入方向から、一旦滑車21で下方へと方向転換する。その滑車21から第1の目地プレート9の移動寸法分以上を隔てた所に、ワイヤー20の留め具を付けて、それから先は付勢具22(引きバネ)を用いて他方の躯体4側へ付勢している。
係合部10は、本実施形態では、一方の躯体3の目地部2側の壁面に設けられており、一方の躯体3の床面よりもその上端部が上方へ突出しており、この突出した部位が前述した被係合部8に係合し、目地部2が広くなった場合に第1の目地プレート9を一方の躯体側へ突出させる。この係合部10は、金属等のプレートで、一方の躯体3の壁面にビス(図示せず)等により固定されているが、一方の躯体3に一体的に形成してもよい。
第2のレール部材12は、第1のレール部材7と同様の形状となっており、本実施形態では、前後方向の目地部2bと略平行となるように1対設けられている。この第2のレール部材12は、その上面が第1のレール部材7の底面に略直交するように取り付けられている。
第2の目地プレート13は、前記第1の目地プレートと略同様の構成となっており、この第2の目地プレート13についても、地震によって左右の躯体3、4が揺れ動き、その揺れ動きが終了した際に、自動的に通常時の状態に復帰する復帰手段23を有している。本実施形態では、第1の目地プレート9と同様に、目地部2の角部2aと反対方向へ付勢する付勢手段が復帰手段23として設けられている。例えば、図4に示すように、この第2の目地プレート13に用いられる復帰手段23は、第2の目地プレート13の後端部付近に一端部が取り付けられたワイヤー20と、このワイヤー20の他端部に取り付けられ、第2の目地プレート13を目地部2の角部2a側の反対方向へ付勢するとともに、第2の目地プレート13の後端部から離間した部位の第1の目地プレート9に取り付けられた付勢具22で構成されている。
なお、第2の目地プレート13の被係合部8が係合する係合部10も一方の躯体3の目地部2の角部2a付近の壁面に設けられている。
ところで、本実施形態では、第2の目地プレート13を付勢する付勢手段を復帰手段23として用いたが、第2の目地プレート13の幅方向(第2のレール部材12と直交する方向)にスライド移動できるように、一方の躯体3に第2の目地プレート13の突出端部を取り付けて復帰手段23としてもよい。このように取り付けることにより、地震によって目地部2の幅が変化しても、破損することなく揺れ動きに追従することができ、地震による揺れ動きが終了した際には、自動的に通常時の状態に復帰する。
第2の目地プレート13は、その幅が前記第1の目地プレート9の長さ方向の寸法(前後方向の目地部2bにおいては、左右方向、左右方向の目地部2cにおいては、前後方向、)と略同寸法又はわずかに小さい程度(目地部2を略覆える程度)の寸法に形成されており、通常時において互いに上下方向に間隙を隔てて重なった状態で目地部2の角部2aを覆っている。通常時においては、この上部に第1の目地プレート9及び閉塞部6も位置する。
角部用固定目地プレート14は、図5に示すように、方形状の金属板の1つの角部を弧状に切り欠いて形成されており、一方の躯体3の床面に固定的に取付けられている。前記切り欠き部24は真円の略1/4の扇形形状の切り欠きであり、この切り欠き部24が他方の躯体4の角部に間隙を有して対向するように角部用固定目地プレート14が前記一方の躯体3側に配設されている。また、この切り欠き部24は、躯体3、4が揺れ動いて目地部2が狭くなったとき、他方の躯体の壁面等が衝突しないような寸法や曲率で形成されている。
角部用可動目地プレート16は、図6に示すように、複数個、本実施形態においては4つの角部用可動目地プレート本体25で構成されており、この角部用可動目地プレート本体25は、上下方向に重なり合うように一端部が一方の躯体3の目地部2側の壁面に枢支ピン15で枢支され、その他端部は目地部2の角部2aまで延在するように形成され、目地部2の角部2aの一部を塞ぐことができるように形成されている。
この角部用可動目地プレート本体25は、平面視において他端部が幅広となり、かつ、他方の躯体4側に弧状に切り欠かれた逃げ部26が形成されており、平面視において薙刀のような形状に形成されている。目地部2が広くなった場合には、角部用固定目地プレート14と他方の躯体4の角部との間の目地部2の角部2aを塞ぐことで、目地部2が開口することを防止している。すなわち、角部用固定目地プレート14と角部用可動目地プレート16とが、それぞれ目地部2の角部2aの一部を塞ぐことにより、目地部2が広がっても目地部2が開口することなく塞ぐことができる。
この角部用可動目地プレート本体25の他端部の幅は角部用固定目地プレート14の幅と略同一又は小さくなっており、また、逃げ部26は角部用可動目地プレート本体25と略同形状に形成されており、切り欠き部24と同様に、地震によって目地部が狭くなった場合に、角部用可動目地プレート本体25も前記他方の躯体4が衝突して破損しないように形成されている。
角部用可動目地プレート本体25の形状は、地震によって目地部が狭くなった場合に、前記他方の躯体4と衝突しないような逃げ部26を有し、かつ、単数又は複数個の角部用可動目地プレート本体25により目地部2が広くなった場合に、目地部2の角部2aが開口しない形状に形成すればよく、例えば、平面視細長い矩形状等に形成し、多数の角部用可動目地プレート本体25によって目地部を塞ぐこともできる。このような場合には、逃げ部26を形成しなくてもよい。
この複数個の角部用可動目地プレート本体25の他端部は、それぞれ上下方向に隣り合う角部用可動目地プレート本体25とワイヤー等の接続部材27によって接続されており、前記枢支ピン15を支点に回動したときに、前記角部可動目地プレート本体25の他端部間に隙間が生じないようなっている。また、最上部の角部用可動目地プレート本体(角部用固定目地プレート14の直下にある角部用可動目地プレート本体)25の他端部は、角部用固定目地プレート14と接続部材27で接続されている。
回動機構17として、本実施形態においては、枢支ピン15に設けられ、他方の躯体4側へ回動するように付勢するゼンマイばね17を用いており、最下部の角部用可動目地プレート本体25を他方の躯体側へ付勢し、他方の躯体4側へ回動させた状態となっている。この最下部の角部用可動目地プレート本体25を他方の躯体4側へ付勢することにより、他の角部用可動目地プレート本体25も接続部材27によって引っ張られ、通常時において角部用可動目地プレート16が略扇形状に目地部2の角部2aに回動した状態となる。この他にも、例えば最下部の角部用可動目地プレート本体25の他端部と他方の躯体4とをコイルスプリング等で接続して回動機構17としてもよい。
ところで、角部用可動目地プレート16の底面側には、この角部用可動目地プレート16を支持する支持手段28が設けられている。
この支持手段28は、一方の躯体3の目地部側壁面に設けられた回動軸29と、この回動軸を支点に回動する板状で、その上部で前記角部用可動目地プレート16の底面を支持する支持部材30とで構成されている。
支持手段28の支持部材30は、ブラケットを有するアーム状で、その上部で角部用可動目地プレート16を支持するものであり、望ましくは角部用可動目地プレート16(最下部の角部用可動目地プレート本体25)と接続されて連動して回動するように構成されていることが望ましい。
通常時において角部用可動目地プレート16が他方の躯体側へ回動しているように構成する場合には、支持部材30も通常時において他方の躯体4側へ回動させるとともに、必要に応じてストッパー等により回動角度を制限し、躯体3、4間の目地部2が広くなった場合に、所定の角度で回動が止まるように制御することが望ましい。
また、本実施形態においては、支持手段28は1つのみ設けられているが、複数個設けて角部用可動目地プレート16の底面を支持してもよい。
地震で一方と他方の躯体3、4が揺れ動き目地部2が狭くなると、図8及び図9に示すように、閉塞部6、第1及び第2の目地プレート9、13が一方の躯体3の床面上をスライド移動し、地震による揺れ動きを吸収する。
このとき、複数個の角部用可動目地プレート本体25は、それぞれ他方の躯体4の壁面に押圧されて枢支ピン15を支点に回動するとともに、角部用固定目地プレート14には切り欠き部24が形成され、角部用可動目地プレート16には逃げ部26が形成されていることにより、他方の躯体4の角部等が角部用固定目地プレート14等を破損させることなく地震による揺れ動きを吸収することができる。角部用可動目地プレート本体25の他端部は、他方の躯体4に押圧されることになるが、角部用可動目地プレート本体25は枢支ピン15を支点に回動するため、破損するような接触とはならない。
地震で躯体3、4が揺れ動き目地部2が広くなると、図10及び図11に示すように、第1の目地プレート9の被係合部8が係合部10と係合し、複数個の第1の目地プレート9及び第2の目地プレート13がスライドし、前後方向及び左右方向の目地部2b、2cを塞ぐとともに、複数個の角部用可動目地プレート本体25が目地部2の角部2aが開口しないように塞ぎ、地震による揺れ動きを吸収する。ところで、この角部用可動目地プレート25は、接続部材27によって角部用固定目地プレート14と連結されているため、所定の角度以上に回動することはない。
このとき、角部用可動目地プレート16の底面は支持手段28の支持部材30によって支持され、仮に角部用可動目地プレート16の上面に荷重がかかった場合であってもたわむことなく支持することができる。
地震による揺れ動きが終了すると、第1の目地プレート9は付勢手段11の付勢力により、第2の目地プレート13は復帰手段19により通常状態に自動的に復帰する。
また、角部用可動目地プレート本体25は必要に応じて一方の躯体3側に回動するように付勢されており、このように付勢されている場合には、複数個の角部用可動目地プレート本体25は、角部用固定目地プレート14の下部まで回動し、通常時の状態に復帰する。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図12乃至図14に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図12乃至図14に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、パンタグラフ状のリンク部材31とこのリンク部材31が縮む方向に付勢する付勢具22Aとで付勢手段11Aを構成するとともに、一方の躯体3に固定された取付具32と、前記取付具32に設けられ、第1の目地プレート9の被係合部8に係合する滑動部材33とで係合部10Aを構成した点で、このような目地カバー装置1Aにしても前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第2の目地プレート13が下方に存在する第1の目地プレート9は、第1の実施形態と同様の付勢手段11で付勢されており、付勢具22としておもりとうを用いてもよい。
本実施形態の係合部10Aは、アングル状に形成され、一方の躯体3の目地部側の壁面に一端部が固定された金属製の取付具32と、この取付具32の他端部付近に回動可能に設けられた滑動部材33としてのローラー33で構成されており、このローラーが第1の目地プレート9の被係合部8に係合する。係合部10Aを一方の躯体3に一体形成せず、このように設けることにより、一方の躯体3の目地部側の壁面と第1の目地プレート9の突出端部との距離を調節することができ、例えば、雨水等が跳ね返っても目地部2内に落下しないように、距離を取ることができる。
なお、角部用可動目地プレート本体は、平面視においてなぎなた形状のものを用いる形態について説明したが、例えば平面視略L字状や、長方形状の角部用可動目地プレート本体を用いてもよい。
また、角部用可動目地プレートを複数個の角部用可動目地プレート本体で構成するものについて説明したが、1枚の角部用可動目地プレート本体で目地部の角部を塞ぐことができる場合には、1枚の角部用可動目地プレート本体のみで角部用可動目地プレートを構成してもよい。
さらに、回動機構としてワイヤーを用いるものについて説明したが、例えばコイルスプリング等を用いて引き出してもよいし、枢支ピンにゼンマイバネ等を設けて角部用可動目地プレートが他方の躯体側へ回動するように付勢することで、引き出す回動機構としてもよい。このような回動機構とした場合、角部用可動目地プレート本体は常時他方の躯体側に回動するように付勢された状態となっており、通常時において他方の躯体側へ引き出された状態となる。目地部が狭くなった場合には、他方の躯体の壁面等が角部用可動目地プレート本体を押圧し、スプリング等の付勢力に抗して角部用可動目地プレート本体を枢支ピンを支点に回動させて揺れ動きを吸収することができる。このような付勢力を利用した回動機構とする場合、通常時において角部用可動目地プレート本体は他方の躯体側へ回動した状態(引き出された状態)となっている。
角部用可動目地プレート本体については、通常時において通常時において他方の躯体側へ突出するように回動しているものについて説明したが、例えば角部用固定目地プレートの下部に重なるように収納され、最下部の角部用可動目地プレート本体に接続された所定長のワイヤー等の回動機構により回動するものとしてもよい。このような場合、一方の躯体と他方の躯体が離間するように揺れ動いた場合には、この回動機構が最下部の角部用可動目地プレート本体を引っ張り、他方の躯体側へ引き出すことにより、複数個の角部用可動目地プレート本体が接続部材によって引っ張られ、扇子のように目地部の角部に引き出される。なお、引き出された角部用可動目地プレート本体が原点に復帰するための復帰手段等を設けることが望ましい。
本発明は目地カバー装置を製造する産業で利用される。
1、1A:目地カバー装置、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:免震装置、 6:閉塞部、
7:第1のレール部材、 8:被係合部、
9:第1の目地プレート、 10:係合部、
11、11A:付勢手段、 12:第2のレール部材、
13:第2の目地プレート、 14:角部用固定目地プレート、
15:枢支ピン、 16:角部用可動目地プレート、
17:回動機構、 18:取付部、
19:目地プレート支持部、 20:ワイヤー、
21:滑車、 22、22A:付勢具、
23:復帰手段、 24:切り欠き部、
25:角部用可動目地プレート本体、 26:逃げ部、
27:接続部材、 28:支持手段、
29:回動軸、 30:支持部材、
31:リンク部材、 32:取付具、
33:滑動部材。

Claims (5)

  1. 一方の躯体と、前記一方の躯体に角部を有する目地部を介して設けられ、かつ、前記一方の躯体と免震装置を介して接続された他方の躯体と、前記他方の躯体に形成され、通常時において前記目地部を塞ぐ閉塞部と、前記閉塞部の底面に設けられた複数個の第1のレール部材と、前記第1のレール部材にスライド移動可能に支持され、前記一方の躯体の係合部に係合する被係合部を有する第1の目地プレートと、前記第1の目地プレートを前記他方の躯体側へ付勢する付勢手段と、前記第1のレール部材の底面に設けられた第2のレール部材と、前記第2のレール部材にスライド移動可能に支持され、前記目地部の角部に突出するように設けられた第2の目地プレートと、前記一方の躯体に固定され、前記目地部の角部の一部を塞ぐ角部用固定目地プレートと、前記一方の躯体に一端部が回転可能に枢支され、目地部の角部の一部を塞ぐ角部用可動目地プレートと、前記角部用可動目地プレートを前記他方の躯体側に回動させる回動機構とで構成され、
    前記角部用固定目地プレートには、前記他方の躯体の角部に対して間隙を有して対向する切り欠き部が形成されている目地カバー装置。
  2. 前記角部可動目地プレートには、その他端部側に弧状の逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の目地カバー装置。
  3. 前記角部可動目地プレートは、上下方向に重なり合う複数個の角部可動目地プレート本体で構成されており、前記角部可動目地プレート本体の他端部は、枢支ピンを支点に回動したときに、前記角部可動目地プレート本体の他端部間に隙間が生じないように、それぞれ接続部材によって接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の目地カバー装置。
  4. 前記角部用可動目地プレートの他端部側の底面を支持する支持手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の目地カバー装置。
  5. 前記係合部は、一方の躯体に固定された取付具と、前記取付具に設けられ、被係合部に係合する滑動部材とで構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の目地カバー装置。
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