JP7090480B2 - シールドセグメントの接続構造及び接続方法 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態に係るシールドセグメントの接続構造は、複数に分割されたセグメント部材10をリング状に組み立ててシールドセグメントを形成する際に、トンネル延長方向に隣り合うセグメント部材10同士を接続するための接続構造に関するものである。
セグメント部材10は、RCセグメントやコンクリート中詰め鋼製セグメントからなり、坑口部(発進縦坑及び到達縦坑の接続部)には可撓性セグメントを用いている。各セグメント部材10は、図示しないが、トンネル周方向に複数に分割(例えば、6分割)されており、トンネル周方向に隣り合うセグメント部材10同士を接続することによりリング状のシールドセグメントを構築する。これらのセグメント部材10は、例えば、底部及び側壁部に使用するA型セグメントと、肩部に使用するB型セグメントと、天端部に使用するK型セグメントからなる。セグメント部材10をトンネル周方向に接続するには、隣り合うセグメント部材10の周方向の端面に設けたスライドコッター等の接続部材を使用する。
位置決め部材50は、ボルト挿通孔40に本設ボルトを挿通する前に、ボルト挿通孔40とボルト止着部30とを一連として、対向するセグメント部材10の位置決めを行うための部材である。この位置決め部材50は、図1~図3に示すように、頭部51と、頭部51から延長して設けた軸部53と、頭部51と軸部53との間に設けた中間部52とを備えており、全体としてボルト状をなしている。
引き抜き治具60は、図2及び図4に示すように、位置決めを行っている位置決め部材50を引き抜くための治具であり、位置決め部材50の中間部52の外周部に嵌まり込む切欠部61を有する嵌合部62と、嵌合部62から延長して設けた操作部63とからなる。なお、嵌合部62と操作部63との接合部は、所定角度(例えば45°程度)に屈曲していることが好ましい。これにより、位置決め部材50を引き抜く際に、テコの原理を作用させやすくなる。さらに、切欠部61は、解放端側へ向かって厚みが薄くなっていることが好ましい。これにより、頭部51と中間部52との間に、切欠部61を挿入しやすくなる。
本発明の実施形態に係るシールドセグメントの接続方法は、上述した位置決め部材50を用いて、複数に分割されたセグメント部材10をリング状に組み立ててシールドセグメントを形成する際に、トンネル延長方向に隣り合うセグメント部材10を接続するための方法に関するものである。なお、この際の接続とは、仮接続を意味する。
セグメント部材10の位置決め(仮接続)が終了したら、図2に示すように、当て板90及び楔100を取り外して、仮接続したセグメント部材10の接続凹部20内に位置する中間部52に切欠部61を嵌め込み、嵌合部62を作用点、嵌合部62と操作部63との接続部を支点、操作部63を力点として、テコの原理を用いて位置決め部材50をボルト挿通孔40から引き抜く。その後、本設ボルトを用いて、セグメント部材10をトンネル延長方向に本接続する。
20 接続凹部
30 ボルト止着部
40 ボルト挿通孔
50 位置決め部材
51 頭部
52 中間部
53 軸部
60 引き抜き治具
61 切欠部
62 嵌合部
63 操作部
70 スキンプレート
80 主桁(継手板)
90 当て板
100 楔
Claims (2)
- 複数に分割されたセグメント部材をリング状に組み立ててシールドセグメントを形成する際に、トンネル延長方向に隣り合うセグメント部材同士を接続するための接続構造であって、
トンネル延長方向に隣り合う一対のセグメント部材は、互いに対向する側端面において、一方のセグメント部材の側端面に設けた接続凹部と、他方のセグメント部材の側端面に設けたボルト止着部とを有するとともに、互いに対向する一対のセグメント部材にそれぞれ設けた前記接続凹部と前記ボルト止着部の間には、両者を一連に連通するボルト挿通孔を有し、トンネル延長方向に対向する一対のセグメント部材にそれぞれ対向して設けたボルト挿通孔を一連とするための位置決めを行う位置決め部材を備え、
前記位置決め部材は、頭部と、頭部から延長して設けた軸部と、頭部と軸部との間に設けた中間部とを備え、
前記頭部は、軸部の一端側に設けられ、ボルト挿通孔の内径よりも大きな外径を有し、
前記軸部は、ボルト挿通孔の内径よりも小さな外径を有し、
前記中間部は、頭部と軸部との間に設けられ、ボルト挿通孔の内径よりも大きく、頭部の外径よりも小さな外径を有するとともに、その外周部に引き抜き治具を嵌まり込ませることが可能であり、
前記引き抜き治具は、前記中間部の外周部に嵌まり込む切欠部を有する嵌合部と、当該嵌合部から延長して設けた操作部とを有するとともに、嵌合部と操作部との接合部は屈曲しており、中間部の外周部に切欠き部を嵌まり込ませることにより、テコの原理を用いて位置決め部材をボルト挿通孔から引き抜くための治具である、
ことを特徴とするシールドセグメントの接続構造。 - 複数に分割されたセグメント部材をリング状に組み立ててシールドセグメントを形成する際に、トンネル延長方向に隣り合うセグメント部材を接続するための方法であって、
頭部と、頭部から延長して設けた軸部と、頭部と軸部との間に設けた中間部とを備え、頭部、中間部、軸部の順に外径が小さくなるとともに、トンネル延長方向に隣り合う一対のセグメント部材において、一方のセグメント部材の側端面に設けた接続凹部と、他方のセグメント部材の側端面に設けたボルト止着部とを有するとともに、互いに対向する一対のセグメント部材にそれぞれ設けた前記接続凹部と前記ボルト止着部の間には、両者を一連に連通するボルト挿通孔を有し、トンネル延長方向に対向する一対のセグメント部材にそれぞれ対向して設けたボルト挿通孔を一連とするための位置決めを行う位置決め部材を用いて、
トンネル延長方向に対向する一対のセグメント部材の側端面にそれぞれ対向して設けたボルト挿通孔を一連として、当該ボルト挿通孔に軸部を挿通し、
接続凹部内に、中間部及び頭部を位置させて固定するとともに、一連となったボルト挿通孔に軸部を挿通することにより、トンネル延長方向に隣り合うセグメント部材を仮接続し、
中間部の外周部に嵌まり込む切欠部を有する嵌合部と、当該嵌合部から延長して設けた操作部とを有するとともに、嵌合部と操作部との接合部は屈曲しており、中間部の外周部に切欠き部を嵌まり込ませることにより、テコの原理を用いて位置決め部材をボルト挿通孔から引き抜くための引き抜き治具を用いて、
仮接続したセグメント部材の接続凹部内に位置する中間部に切欠部を嵌め込み、
嵌合部を作用点、嵌合部と操作部との接続部を支点、操作部を力点として、位置決め部材を一連となったボルト挿通孔から引き抜くことにより、トンネル延長方向に隣り合うセグメント部材の仮接続を解除する、
ことを特徴とするシールドセグメントの接続方法。
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JP2019214874A JP2019214874A (ja) | 2019-12-19 |
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Patent Citations (2)
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