JP6172599B2 - セグメントの継手構造 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルの内部覆工に用いられるセグメント間を接合するためのセグメントの継手構造に関する。
シールド工法よるトンネル構築においては、シールド掘削機の後方側で掘削孔の内周面に沿って円弧版状のセグメントを周方向に連結してセグメントリングを組み立て、このセグメントリングをシールド掘削機の進行に合わせて順次トンネル軸方向に連設することによりトンネル内に覆工がなされている。
従来、各セグメントのセグメント周方向接合部間を接合するセグメント継手は、ボルトにより接合する構造が一般的であったが、その他の接合構造として例えばコーンコネクタを用いた継手構造やコッター形式の継手構造が知られている(例えば、特許文献1)。
このようなコーンコネクタを用いた継手構造やコッター形式の継手構造では、一方のセグメントのセグメント周方向接合部端面より突出させた雄側継手部材と、他方の接合部端面に開口した凹部内に配置された雌側継手部材とを備え、雄側継手部材を凹部内に挿入し、セグメントをセグメント軸方向に相対的にスライド移動させることにより、雄雌側両継手部材を互いに係合させて両セグメント間を接合させるようになっている。
雄型継手部材は、セグメント軸方向に縮径側を向けた円錐台形状の雄側嵌合部と、一端側に雄側嵌合部を支持し、他端側がセグメントに固定された支持部とを備え、雌型継手部材は、セグメント軸方向に向けて内径が順次縮径する円錐台形状の嵌合孔を有する雌側嵌合部を備え、セグメントのスライド移動に伴って、雄側嵌合部が嵌合孔に挿入され、雄側嵌合部が雌側嵌合部に楔状に嵌合されることにより両継手部材が係合され、それにより両セグメントが接合されるようになっている。
特開2004−324104号公報
しかしながら、上述の如き従来の技術では、雌雄両継手部材が互いに楔状に嵌合する構造であるので、嵌合が進むにつれて雌雄の嵌合部が互いに受ける反力が増大し、その分、セグメント組立てが困難となるものであり、雌雄両継手部材の嵌合強度が高いほど作業効率が悪いという問題があり、一方、雌雄両継手部材の嵌合強度が小さ過ぎるとセグメント間の接合強度が不足する虞があった。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、セグメント間の高い接合強度を確保しつつ、セグメントの組立てを容易にし、作業効率に優れたセグメントの継手構造の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、セグメントの接合作業に伴って相対移動し、互いに被締結面が対向するように配置される雌雄の被締結体を各々有する雌雄の継手部材を備え、前記被締結面間に楔状の締結部材が圧入されることにより前記雌雄両被締結体が締結され、該両被締結体の締結により前記セグメントが接合されるようにしてなるセグメントの継手構造において、前記雌被締結体の被締結面部に摺動可能に前記締結部材を備えるとともに、前記雌側継手部材に前記締結部材の圧入方向後端側に配置された後端板と、該後端板の前面側に固定された支軸部材と、端部を前記締結部材の後側に配置させた状態で前記支軸部材に離脱可能に固定された押し込み部材とを備え、該押し込み部材は、前記相対移動に連動して前記雄被締結体に押圧されて前記支軸部材を支点に回動又は変形し、前記端部で前記締結部材を圧入方向に押圧するようにしたセグメントの継手構造にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記押し込み部材に前記締結部材が離脱可能に固定されてなることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記雄被締結体の前端部に前記押し込み部材に当接する操作凸部を前記支軸部材より間隔を隔てた位置に備えてなることにある。
本発明に係るセグメントの継手構造は、上述したように、セグメントの接合作業に伴って相対移動し、互いに被締結面が対向するように配置される雌雄の被締結体を各々有する雌雄の継手部材を備え、前記被締結面間に楔状の締結部材が圧入されることにより前記雌雄両被締結体が締結され、該両被締結体の締結により前記セグメントが接合されるようにしてなるセグメントの継手構造において、前記雌被締結体の被締結面部に摺動可能に前記締結部材を備えるとともに、前記雌側継手部材に前記締結部材の圧入方向後端側に配置された後端板と、該後端板の前面側に固定された支軸部材と、端部を前記締結部材の後側に配置させた状態で前記支軸部材に離脱可能に固定された押し込み部材とを備え、該押し込み部材は、前記相対移動に連動して前記雄被締結体に押圧されて前記支軸部材を支点に回動又は変形し、前記端部で前記締結部材を圧入方向に押圧するようにしたことにより、相対移動時に締結部材を介して両被締結体間に作用する反力を抑えて雌雄両継底部材の連結作業を円滑に行うことができ、接合後は高い接合強度を維持することができる。
また、本発明において、前記押し込み部材に前記締結部材が離脱可能に固定されてなることにより、押し込み部材に押圧されるまで締結部材を圧入方向後端側に維持し、相対移動時の締結部材を介して両被締結体間に作用する反力を抑えることができる。
更に、本発明において、前記雄被締結体の前端部に前記押し込み部材に当接する当接部を前記支軸部材より間隔を隔てた位置に備えてなることにより、押し込み部材を好適に回動させることができる。
本発明に係るセグメントの継手構造を使用したセグメントの一例を示す平面図である。 (a)は図1中の本発明に係るセグメントの継手構造部分を示す縦断面図、(b)はA−A線断面図である。 (a)は図2中の雄側継手部材部分を示す横断面図、(b)は同B−B線断面図である。 (a)は図2中の雌側継手部材部分を示す縦断面図、(b)は同正面図、(c)は同C−C線断面図である。 図4中の押し込み部材の固定状態を説明するための部分拡大横断面図である。 (a)〜(c)は継手構造の締結工程を示す横断面図である。 本発明に係るセグメントの継手構造の他の実施例を示す縦断面図であって、 (a)は未締結状態、(b)は同締結した状態を示す縦断面図である。 (a)は図7中の雄側継手部材部分を示す横断面図、(b)は同D−D線断面図である。 (a)は図7中の雌側継手部材部分を示す縦断面図、(b)は同E−E線断面図である。
次に、本発明に係るセグメントの継手構造の第1の実施態様を図1〜図6に示す実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1はコンクリートにより円弧版状に形成されたセグメントであって、複数のセグメント1,1...をセグメント周方向で互いに対向する接合部端面2a,2bを互いに突き合わせて連結することにより円環状のセグメントリングが組み立てられるようになっている。
尚、以下の説明においては、各セグメント1,1のセグメントリングの周方向をセグメント周方向、セグメントリングの半径方向をセグメント厚み方向、セグメントリングの中心軸方向をセグメント軸方向とし、セグメント軸方向の雄側継手部材のスライド移動の進行方向奥側を前として説明する。
この各セグメント1,1間を接合する継手構造は、一方のセグメント1の接合部端面2aよりセグメント周方向に向けて突出した雄側継手部材3と、他方側のセグメント1の接合部端面2bに開口した凹部4内に配置された雌側継手部材5とを備え、雄側継手部材3を凹部4内に挿入して両接合部端面2a,2bを互いに突き合わせた状態とし、その状態で両セグメント1,1をセグメント軸方向に相対的にスライド移動させて雄側継手部材3と雌側継手部材5とを互いに連結させ、それによりセグメント1,1を接合するようになっている。
また、雄雌の継手部材3,5は、セグメント1,1の接合作業に伴って相対移動し、互いに被締結面7a,8aが対向するように配置される雌雄の被締結体7,8を各々備え、被締結面7a,8a間に楔状の締結部材9が圧入されることにより雌雄両被締結体7,8が締結され、両被締結体7,8の締結により雌雄の継手部材3,5が連結され、セグメント1,1が接合されるようになっている。
雄側継手部材3は、図4に示すように、一端がセグメント1の周方向端部に埋設され、他端が表面をセグメント厚み方向に向けて接合端面2aより突出した平板状の雄側継手部材本体10と、雄側継手部材本体10の両表面にセグメント軸方向に向けて突設された雄被締結体8,8とを備えている。
雄側継手部材本体10は、鋳鉄鋼等をもって矩形平板状に形成され、その長手方向をセグメント周方向に向け、且つ、その表面をセグメント厚み方向に向けて配置され、その状態にて一端側がセグメント1の周方向端部に埋設されることにより、他端がその表面をセグメント厚み方向に向けた状態で接合端面2aより突出している。
雄被締結体8,8は、鋳鉄鋼等の剛性を有する材料もって矩形断面が連続した形状に形成され、雄側継手部材本体10表面の接合部端面2aより所定の間隔を隔てた位置に、その長手方向をセグメント軸方向に向けて溶接により強固に固定されている。
また、雄被締結体8,8は、締結部材9の形状に合わせてセグメント軸方向前端側が奥側に向けて傾斜した形状に形成されている。
更に、雄被締結体8,8の前端部には、両雄被締結体8,8に跨って雄側継手部材本体10の前縁より前方に突出した配置に操作凸部11が一体に備えられている。
操作凸部11は、前端の押圧面11aが雄被締結体8,8の接合面側面8aよりセグメント周方向で間隔を置いた位置となるように形成されている。
尚、図中符号12はセグメント1,1...内に埋設された鉄筋であって、この鉄筋12,12に雄側継手部材本体10が溶接等により固定されている。
雌側継手部材5は、図4に示すように、セグメント1,1...の周方向端部2bに形成された凹部4内のセグメント軸方向側に片寄せた位置に固定されている。尚、凹部4は、セグメント軸方向に長い直方体状に形成されている。
雌側継手部材5は、セグメント厚み方向に互いに間隔をおいて対向した一対の支持板部21,21を有する雌側嵌合部本体22と、各支持板部21,21の内側面部に突設された一対の雌被締結体7,7とを備えている。
また、この雌側継手部材5は、凹部4のセグメント軸方向後端に配置された後端板23を備えている。
雌側嵌合部本体22は、円弧状の背面部24と、背面部24の上下両端縁より水平方向に延出した形状の一対の支持板部21,21とを備え、背面部24及び両支持板部21,21をもって正面視横U字状に形成され、凹部4に背面部24及び両支持板部21,21の外側面が当該凹部4の各内側面と互いに対向させて嵌め込まれている。
各支持板部21,21の外側には、セグメント軸方向に間隔を置いた平行配置にセグメント1に埋設された複数のアンカー部材25,25が備えられ、その端部が溶接により支持板部21,21の外側面に固定され、雌側嵌合部20がアンカー部材25,25を介してセグメント1に固定されている。
雌被締結体7,7は、各支持板部21,21の互いに対向する内側面にセグメント厚み方向で間隔を隔てた平行配置に突設され、両セグメント1,1の相対スライド移動に伴って両雌被締結体7,7間に雄側継手部材本体10が挿入されるとともに、雌被締結体7に対し雄被締結体8が相対移動し、両被締結体7,8が互いに被締結面7a,8aが対向するように配置されるようになっている。
また、雌側継手部材5には、被締結面7a部に締結部材9を摺動可能に備え、その締結部材9の圧入方向後端側に支軸部材30及び押し込み部材31が備えられている。
締結部材9は、片面側に圧入方向に向けて傾斜した傾斜部32を有し、圧入方向前端側に進むにつれて厚みが小さくなる楔板状に形成されている。
締結部材9には、中央部にセグメント軸方向に向けて後端側に開口した回避溝33が形成され、接合時には、雄側継手部材本体10がこの回避溝33に挿し込まれ、締結部材9が雌雄被締結体7,8間に圧入されるようになっている。
支軸部材30は、金属材により丸棒状に形成され、軸方向をセグメント厚み方向に向け、且つ、セグメント周方向の締結部材9と操作凸部11の押圧面11aとの間に位置するように後端板23に溶接等により固定されている。
押し込み部材31は、鋼板等の剛性を有する板材により矩形平板状に形成され、そのセグメント周方向の一端を雄被締結体7側に向けて傾けるとともに、他端を締結部材9の後端に近接させた状態で支軸部材30に離脱可能に固定されている。
押し込み部材31と支軸部材30とは、図5に示すように、接点部位置の他端側を溶接又は接着剤により固定され、押し込み部材31に所望の曲げモーメントが作用することにより、溶接又は接着剤からなる固定部34が剥離して押し込み部材31が離脱し、押し込み部材31が支軸部材30を軸に時計回りに回動するようになっている。
また、支軸部材30に対する押し込み部材31の固定位置は、接点部から締結部材9と近接する側の端までのセグメント周方向距離L2に対し、接点部から操作凸部11が当接する位置までのセグメント周方向距離L1が長くなるように配置されている。
また、押し込み部材31と締結部材9とは、図5に示すように、接点部位置の一端側を溶接又は接着剤により固定され、押し込み部材31に所望の曲げモーメントが作用することにより、溶接又は接着剤からなる固定部35が剥離されて締結部材9と押し込み部材31とが互いに離脱するようになっている。
このように構成されたセグメントの継手構造によりリング周方向で隣り合うセグメント1,1間を接合するには、図6(a)に示すように、凹部4内に雄側継ぎ手部材3を挿入し、リング周方向で互いに隣り合うセグメント1,1の接合部端面2a,2b同士を突合せ配置とし、更に、セグメント1、1をリング軸方向に向けて相対的にスライド移動させる。
そして、この相対スライド移動に伴って両雌被締結体7,7間に雄側継手部材本体10が挿入され、雌被締結体7に対し雄被締結体8が互いに被締結面7a,8aが対向する位置まで相対移動するとともに互いに対向する被締結面7a,8a間に楔状の締結部材9が圧入され、雌雄両被締結体7,8間が締結される。
その相対スライド移動の初期段階において、締結部材9と雄被締結体8との間には隙間が生じ、且つ、締結部材9が後端板23側に後退した位置で押し込み部材31に仮固定されているので、雄側継手部材3が締結部材9から受ける反力に阻害されることなく円滑にスライド移動できる。
そして、相対スライド移動が進むと、図6(b)に示すように、雄被締結体8の前端部に一体に備えられた操作凸部11の押圧面11aが押し込み部材31の一端部に当接し、その位置から更にスライド移動すると、それに連動して押し込み部材31に雄被締結体8より押圧力が加わり、支軸部材30と押し込み部材31との固定部34及び押し込み部材31と締結部材9との固定部35に互いに離脱する方向に向けた回転モーメントが作用し、当該押圧力が一定の値を超えると、図6(c)に示すように、固定部34,35が剥離して押し込み部材31が支軸部材30を支点に回動し、他端で締結部材9を圧入方向に押圧する。
この押し込み部材31による締結部材9の押圧は、テコの原理が利用され、雄被締結体による押し込み部材31を押圧する点を力点、支軸部材30と押し込み部材31との接点部を支点、押し込み部材31が締結部材9後端面を押圧する点を作用点とし、スライド移動に伴う雄被締結体からの押圧力のL1/L2倍の押圧力が締結部材9に作用し、被締結面7a,8a間に圧入されるようになっている。
更に相対スライド移動が進むと、雄被締結体8からの押圧力に抗しきれずに押し込み部材31が塑性変形し、その位置で締結部材9の圧入が完了し、雌雄両被締結体7,8と締結部材9との反力が釣り合い、締結部材9を介して雌雄両被締結体7,8が締結される。
このように締結部材9を介して雌雄両被締結体7,8が締結されることにより、雌雄両継手部材3,5が固定され、両セグメント1,1が接合面2a,2bを互いに突き合わせた状態で接合される。
尚、上述の実施例では、雄被締結体8を雄側継手部材本体10の表面に突設した例について説明したが、本発明の実施形態はこれに拘泥されず、例えば、雌被締結体を雌側継手部材本体22の接合面側を閉鎖するように形成するとともに、雄側継手部材を鉤状に形成し、その鈎部を雄被締結体とし、雌被締結体の内側に挿し込まれるようにしたもの等であってもよい。
次に、本発明に係るセグメントの継手構造の第2の実施形態について図7〜図9に基づいて説明する。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明し、符号1はセグメントであって、セグメント1,1をセグメント軸方向で互いに対向する接合部端面2c,2dを互いに突き合わせて連結することによりセグメントリングがセグメント軸方向で連結されるようになっている。
各セグメント1,1間を接合する継手構造は、一方のセグメント1の接合部端面2cよりセグメント軸方向に向けて突出した雄側継手部材40と、他方側のセグメント1の接合部端面2d部に埋設された雌側継手部材42とを備え、雄側継手部材40と雌側継手部材42とがセグメント軸方向に相対移動し、雌側継手部材42と雄側継手部材40とを連結することにより、両接合部端面2c,2dを互いに突き合わせた状態でセグメント1,1が接合されるようになっている。
雌雄の継手部材42,40は、当該セグメント軸方向の相対移動に連動し、互いに被締結面が対向するように配置される雌雄の被締結体43,44を各々備え、被締結面間に楔状の締結部材45,45が圧入されることにより雌雄両被締結体43,44が締結され、両被締結体43,44の締結により雌雄の継手部材42,40が連結されるようになっている。
雄側継手部材40は、図8に示すように、鋼板等により表面をセグメント厚み方向に向けた平板状に形成され、基端側がセグメントに埋設されて接合端面2cより突出した先端部がセグメント厚み方向に向けた表面部を被締結面部44a,44aとする雄被締結体44を成している。
雄被締結体44は、セグメント軸方向先端部に先端側に進むにつれて厚みが小さくなるように表面部が傾斜した操作凸部46が一体に形成されている。
尚、図中符号47はセグメント1内に埋設された鉄筋であって、この鉄筋47,47に雄側継手部材40が溶接等により固定されている。
雌側継手部材42は、互いにセグメント厚み方向で間隔を置いて対向する一対の反力受板部50,50を有する雌被締結体43と、雌被締結体43のセグメント軸方向後端側に配置された後端板51とを備えている。
雌被締結体43は、両反力受板部50,50が対向面(被締結面)50aを互いに接合面側に進むにつれて狭まるように傾斜させて配置され、断面視ハ字状をなし、そのセグメント周方向両端が端板52,52により閉鎖されている。
また、雌側継手部材42には、各反力受板部50,50の内側、即ち、被締結面50a部に、それぞれ楔状の締結部材45,45が摺動可能に備えられ、その締結部材45,45の圧入方向後端側に支軸部材53,53及び押し込み部材54が備えられている。
締結部材45,45は、片面側に圧入方向に向けて傾斜した傾斜部45aを有し、圧入方向前端側に進むにつれて厚みが小さくなる楔板状に形成されている。
各支軸部材53,53は、金属材により丸棒状に形成され、軸方向をセグメント周方向に向け、且つ、セグメント厚み方向に間隔を置いた平行配置であって両締結部材45,45の内側に位置するように後端板51に溶接等により固定されている。
押し込み部材54は、鋼板等の剛性を有する板材により矩形平板状に形成され、そのセグメント軸方向の中央を雄被締結体44の前端側に配置させ、両端を締結部材45,45の後端に近接させた状態で支軸部材53,53に離脱可能に固定されている。
尚、押し込み部材54と支軸部材53,53、押し込み部材54と締結部材45,45とは、それぞれ溶接又は接着剤によって仮固定されている。
このように構成された継手部構造は、図7(a)に示すように、セグメント1,1の接合作業に伴って、雌雄の継手部材42,40がセグメント軸方向で相対移動して雄被締結体44が雌被締結体43内に挿入され、雌雄両被締結体43,44の被締結面44a,50aが互いに対向するとともに、被締結面44a,50a間に締結部材45,45が圧入されることにより雌雄両被締結体43,44が締結される。
その相対スライド移動の初期段階において、締結部材45,45と雄被締結体44との間に隙間が生じ、且つ、締結部材45,45が後端板51側に後退した位置で押し込み部材54に仮固定されているので、雄側継手部材40が締結部材45,45から受ける反力に阻害されることなく円滑にスライド移動することができる。
そして、相対スライド移動が進むと、図7(b)に示すように、雄被締結体44の前端部に一体に備えられた操作凸部46の押圧面が押し込み部材54の中央部に当接し、その位置から更に移動すると、それに連動して押し込み部材54に雄被締結体44より押圧力が加わり、押し込み部材54の変形に伴って両端部が支軸部材53,53を支点に回動し、両端で各締結部材45,45を圧入方向に押圧し、締結部材45,45を介して雌雄両被締結体43,44が締結される。
そして、雌雄両被締結体43,44の締結により、雌雄両継手部材42,40が固定され、両セグメント1,1が接合面2c,2dを互いに突き合わせた状態で接合される。
尚、上述の実施例では、未締結時において押し込み部材が平板状を成している例について説明したが、本発明はこれに拘泥されず、例えば、押し込み部材を接合面側に膨出した弓状に形成しておいてもよく、また、締結部材毎に押し込み部材及び支軸部材を備えるようにしたものであってもよい。
1 セグメント
2 接合端面
3 雄側継手部材
4 凹部
5 雌側継手部材
7 雌被締結体
8 雄被締結体
9 締結部材
10 雄側継手部材本体
11 操作用凸部
12 鉄筋
20 雌側嵌合部
21 支持板部
22 雌側勘合部本体
23 後端板
24 背面部
25 アンカー部材
27 補強筋材
30 支軸部材
31 押し込み部材
32 傾斜部
33 回避溝
34 固定部
35 固定部
40 雄側継手部材
42 雌側継手部材
43 雌被締結体
44 雄被締結体
45 締結部材
46 操作凸部
50 反力受板部
51 後端板
52 端板
53 支軸部材
54 押し込み部材

Claims (3)

  1. セグメントの接合作業に伴って相対移動し、互いに被締結面が対向するように配置される雌雄の被締結体を各々有する雌雄の継手部材を備え、前記被締結面間に楔状の締結部材が圧入されることにより前記雌雄両被締結体が締結され、該両被締結体の締結により前記セグメントが接合されるようにしてなるセグメントの継手構造において、
    前記雌被締結体の被締結面部に摺動可能に前記締結部材を備えるとともに、前記雌側継手部材に前記締結部材の圧入方向後端側に配置された後端板と、該後端板の前面側に固定された支軸部材と、端部を前記締結部材の後側に配置させた状態で前記支軸部材に離脱可能に固定された押し込み部材とを備え、
    該押し込み部材は、前記相対移動に連動して前記雄被締結体に押圧されて前記支軸部材を支点に回動又は変形し、前記端部で前記締結部材を圧入方向に押圧するようにしたことを特徴としてなるセグメントの継手構造。
  2. 前記押し込み部材に前記締結部材が離脱可能に固定されてなる請求項1に記載のセグメントの継手構造。
  3. 前記雄被締結体の前端部に前記押し込み部材に当接する操作凸部を前記支軸部材より間隔を隔てた位置に備えてなる請求項1又は2に記載のセグメントの継手構造。
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