JP2005226219A - コンクリートセグメントの軸方向継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリートセグメントのトンネル軸方向継手の締結時に、継手部材に緊張力を同時に付与することができ、地山条件の変動や地震などによっても、継手の締結力が変動しない、コンクリートセグメントの軸方向継手を提供する。
【解決手段】割型くさびの内面テーパに係合する円錐台テーパ22を備えた雄型突起20と、割型くさびを内蔵しこれを保持する円錐台形空洞を備えた雌型凹部30とを設け、雄型突起20を雌型凹部30内に進入させてセグメント同士を締結する継手において、雌型凹部30の先端端面に円筒状凹みを設け、凹み内に皿ばね40を配設し、皿ばね40の内径が雄型突起20の外周に圧嵌し雄型突起を引き抜き方向に付勢するようにした。
【選択図】図1(a)

Description

本発明は、コンクリートセグメントのトンネル軸方向継手に関する。
一般に、シールド工法においてはシールドトンネルの覆工用に円周方向及びトンネル軸方向に分割されたプレキャストコンクリートセグメントを用いる。このようなコンクリートセグメントの軸方向継手として雄型突起と雌型凹部とを対向して設け、これを係合させる形式のものがあり、雄型突起を雌型凹部に押込んだ時、くさび材が雄型突起と雌型凹部の空洞テーパ部との隙間に入り込んで雄型突起の抜け止めをする方式のものがある(例えば、特許文献1、2参照。)。
このような技術の例を図11(a)、図11(b)に示した。図11(a)は雄型突起と雌型凹部との締結前の状態を示している。周面に抜け止めテーパ101を有する雄型突起100と、後方からばね112によって付勢され、スリーブ114内の抜け止め空洞テーパ113に圧着されるくさび111を内蔵した雌型凹部110とが対向して配設されている。
図11(b)は雌型凹部110内に雄型突起100が進入した状態を示している。雄型突起100の抜け止めテーパ101はくさび111の内面テーパに係止している。くさび111はばね112によりスリーブ114の空洞テーパ113に圧着するように付勢されており、雄型突起100はスリーブ114の空洞テーパ113及びくさび111により引抜き方向に抜けないように係止されている。かくして、セグメント102とセグメント115は迅速に締結面で締結される。この技術は抜け止め効果があるのみで、初期締結力はない。
また、内蔵したギヤの回転により増締めを行って締結する方式の軸継手がある(例えば、特許文献3、4参照。)。この技術は、例えば図12(a)、図12(b)に示すようなものである。この技術はシールドトンネル覆工用RCセグメント120、130内に埋め込まれて使用されるものであって、雌型嵌合体131と、この雌型嵌合体131に嵌合する雄型嵌合体121と、雄型嵌合体121を雌型嵌合体131に向けて前進・後退させる駆動機構122とを備えている。雌型嵌合体131は一方のRCセグメント130内に設けられている。雄型嵌合体121及びその駆動機構122は隣り合う他方のRCセグメント120内に設けられている。雌型嵌合体131と雄型嵌合体121とは一対のRCセグメント130、120の境界を介して対峙しており、駆動機構122の操作部123の少なくとも一部はRCセグメント120の内側の空間に露出している。この技術では継手の締結後に駆動機構122を駆動する工程が増えるとともに、増締めのトルク管理も必要であった。
特開平6−146794号公報 特開平9−41888号公報 特開平8−135385号公報 特開2003−214097号公報
上記従来の技術では、くさび方式のものは増し締めできない(緊張力が付与できない)という問題があった。また、ギヤ内蔵の継手は後締めのため内面平滑でなくしかも工程が増えるという問題がある。なお、ギヤ内蔵の継手以外は、内面平滑対応の継手で緊張力を付与できるものはないという問題がある。
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、コンクリートセグメントの締結時に継手部材に緊張力を付与することができ、地山条件の変動や地震などによっても、継手の締結力が変動しない、コンクリートセグメントの軸方向継手を提供することを目的とするものである。
本発明は上記課題を解決するために創案されたもので、第1の発明は、割型くさびの内面テーパに係合する円錐台テーパを備えた雄型突起と、該割型くさびを内蔵しこれを保持する円錐台形空洞を備えた雌型凹部とを継手面に対向してそれぞれ設け、雄型突起を雌型凹部内に進入させてセグメント同士を締結するコンクリートセグメントのトンネル軸方向継手において、前記雌型凹部の先端端面に円筒状凹みを設け、内径が雄型突起の外周に圧嵌し雄型突起を引き抜き方向に付勢する皿ばねを前記凹み内に配設したことを特徴とするコンクリートセグメントの軸方向継手である。
この技術は上記特許文献1又は特許文献2に記載された方式の継手に改善を施したもので、少なくとも1枚の皿ばねを備えたことを特徴としている。この皿ばねは、雄型突起を雌型凹部内に圧入するとき同時に雄型突起に対して緊張力を付与する。この皿ばねは突起の軸方向に押圧されたとき雄型突起の外周に圧嵌される。この継手は皿ばねの弾性力を用い、締結時に雄型継手の挿入方向と逆の付勢力を与えることによつて、緊張力を付与し、増し締めと同等な効果をもたせる。
本発明の第2の発明は、割型くさびの内面テーパに係合する円錐台テーパを備えた雄型突起と、割型くさびを内蔵しこれを保持する円錐台形空洞を備えた雌型凹部とを継手面に対向して設け、雄型突起を雌型凹部内に進入させてセグメント同士を締結するコンクリートセグメントのトンネル軸方向継手において、前記雌型凹部内に雄型突起の先端に押圧されて前記割型くさびの尾部を軸方向に押圧するてこ部材を内蔵し、該てこ部材は雄型突起と雌型凹部が係合した後、雄型突起を引き抜き方向に付勢する形状・寸法としたことを特徴とするコンクリートセグメントの軸方向継手である。
くさびの尾部を押圧する従来の圧縮バネあるいはバンド等に代わり、雄型継手の挿入方向と逆方向にくさび材を強力に押し戻すてこ部材を雌型凹部内に内蔵させる。このてこ部材は例えばV字形の断面を有し、V字の一方の頂部を押し下げたとき、V字の他方の頂部が上方に押上げられる方向に作用するように配置した部材である。例えばV字状断面を有する円筒状部材を円周方向に複数に分割し、分割体がほぼもとの形状を保つように弾性バインダで分割体を連結し、これを皿状反力支持部材上に載置したてこ部材である。
本発明の第3の発明は、上記第1の発明と第2の発明の技術手段を併せ備えたコンクリートセグメントの軸方向継手である。すなわち、割型くさびの内面テーパに係合する円錐台テーパを備えた雄型突起と、該割型くさびを内蔵しこれを保持する円錐台形空洞を備えた雌型凹部とを継手面に対向して設け、雄型突起を雌型凹部内に進入させてセグメント同士を締結するコンクリートセグメントのトンネル軸方向継手において、前記雌型凹部内に雄型突起の先端に押圧されて前記割型くさびの尾部を軸方向に押圧するてこ部材を内蔵し、該てこ部材は雄型突起と雌型凹部が係合した後、雄型突起を引き抜き方向に付勢する形状・寸法とすると共に、さらに、前記雌型凹部の先端端面に円筒状凹みを設け、内径が雄型突起の外周に圧嵌し雄型突起を引き抜き方向に付勢する皿ばねを前記凹み内に配設したことを特徴とするコンクリートセグメントの軸方向継手である。
この第3の発明では、てこ部材による雄型突起と雌型凹部との相互間による緊張力と、雄型部材がスリーブに反力をとって皿ばねにより付与される緊張力との双方の緊張力による作用を受けることとなる。
本発明のコンクリートセグメントの軸方向継手は継手を締結したとき、同時に継手部材に緊張力が付与され、継手の締結後、ギヤなどによる増し締め操作が不要である。この継手は地山条件の変動や地震などによる締結力の緩み、セグメント相互間の目開きを解消し、継手の信頼性を向上させることができるワンタッチ継手である。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1(a)は本発明の第1の発明を示す説明図で、コンクリートセグメントのトンネル軸方向継手の締結直前の状態を示す断面図であり、図1(b)は締結後の状態を示す断面図である。
図1では、割型くさび32の内面テーパと係合する円錐台テーパ22を備えた雄型突起20と、割型くさび32を内蔵しこれを保持する円錐台形空洞スリーブ31を備えた雌型凹部30とが、継手の両方のセグメント10、11の端面にそれぞれ対向して設けられている。この雄型突起20を雌型凹部30内に進入させてセグメント10、11同士を締結する。
一方のセグメント10の締結面から雄型突起20が突出して設けられている。雄型突起20は図2(a)に正面図、図2(b)に側面図を示すように、抜け止めテーパ22を外周に備えた円形断面の突起であって、進入先端部に進入を容易にする丸頭を備え、尾端にはセグメントに埋込まれている鋼製インサートに固定するねじ24を備え、中間部に後述の皿ばね40の内周が圧嵌する円柱部23を備えている。図3(a)は割型くさび32の正面図、図3(b)はその側面図で、雄型突起20は雌型凹部30内に進入するとき、割型くさび32を押し拡げ、進入後は抜け止めテーパ22が割型くさび32の内面テーパに係合する。
図1(b)は雄型突起20が雌型凹部30内に進入しそのテーパ部が割型くさび32の内面テーパに係合した状態を示している。このとき皿ばね40は雄型突起20の円柱部23の外周に圧嵌すると共に反力を雌型凹部のスリーブ31の前面に支持されて雄型突起20を引抜方向に牽引するように付勢する。
図4(a)は皿ばね40の平面図、図4(b)はその断面図、図4(c)、図4(d)は皿ばね40の使用状態を示す説明図である。図4(c)に示すように数枚の皿ばね40を皿面が同じ向きになるように重ねてもよく、図4(d)に示すように皿面が異なる向きに重ねてもよい。
本発明の特徴は雌型凹部30の先端端面に円筒状凹みを設け、内径が雄型突起20の外周に圧嵌し雄型突起20を引き抜き方向に付勢する皿ばね40を前記凹み内に配設したことである。
なお、雌型凹部30内にはくさび32の尾部に座金34を介してコイルばね33が設けられ、くさび32をスリーブ内空洞のテーパに押つける方向に常時付勢しており、雄型突起20はこの付勢力に抗して丸頭21がくさび32を押して後退させ、くさび32の先端側を開き、その内部に進入する。図5、図6(a)、図6(b)はコイルばね33、座金34を示している。
上記皿ばね40の枚数は特に規定するものではない。しかし雄型突起に適当な緊張力を付与するためだけでなく、セグメント10、11どうしの締結時に適当なクッション性を与えるため、複数枚を設置した方が好ましい。枚数があまり少ないと緊張力不足やクッション性不足になり、一方枚数が多すぎると部品点数が増えて好ましくない。よって、2ないし4枚程度が現実的に好ましい。
皿ばね40の配列の向きは図4(c)では例として3枚を同一向きに配置したが、図4(d)に示すように皿ばね40の凹凸を互いに向き合うように(互いに逆向きに)配置すると、皿ばね40のばね方向の変位量が大きくなり、継手締結時のクッション性向上につながる。皿ばね40の向きについても制限するものではないが、皿ばね40の弾力性、使用する枚数と作業性などから決定すればよい。
図7(a)〜図7(c)は本発明の第2の発明の実施例を示す断面図で、図7(a)はセグメント10、11の締結を開始した状態を示す断面図、図7(b)はさらに雄型突起20が進入した状態を示す断面図、図7(c)は締結完了時の状態を示す断面図である。
図7(a)〜図7(c)に示す実施例は、スリーブ31、割型くさび32を備えた雌型凹部30内にてこ部材50を内蔵している点に特徴がある。
このてこ部材50は、断面V字形をなしており、V字の一方の頂面がくさび32の尾端に接触すると共に皿型反力支持底板60にV字の下端部を支持されている。
図7(b)に示すように、雄型突起20が雌型凹部30内に進入してくると、雄型突起20の先端部がてこ部材50のV字の他方の頂面を押圧する。てこ部材50はV字の下端部が摺動すると同時に下端部を中心に揺動し、図7(b)、図7(c)に示すようにくさび32の尾端を押圧する。雄型突起20先端にてこ部材50のV字の一方の頂部52の円周径に係合し、てこ部材50の傾動を助ける働きをする円錐台のくぼみ21を設けるとさらに良い。
雄型突起20の形状・寸法、割型くさび32及びスリーブ31の形状・寸法、てこ部材50の形状・寸法及びこれらの相対位置関係を適切に設計することによって、図7(c)の継手締結完了時の状態において、雄型突起20とスリーブ31との間に適切な緊張力を付与することができる。
図8(a)〜図8(e)はてこ部材50の説明図、図9(a)〜図9(b)は皿型反力支持底板60の平面図及び断面図である。図8(a)は1個のてこ部材50の平面図、図8(b)はその側面図である。てこ部材50は例えば図8(d)に示すような全体が円筒形のものを50a、50b、50cの3つに分割したもので、雌型凹部内に平面視で図8(c)に示すような配列で内蔵されている。てこ部材50の1個は図8(b)に示すように、側面から見て、V字状の形状を有し、V字の頂部51、52はそれぞれくさび32の尾部及び雄型突起20の先端に当接し、V字の下端部53は雌型凹部30内の皿形反力支持底板60上に載置されている。てこ部材50は外周側に溝54が設けられ、図8(c)に示すようにこの溝54内に嵌め込まれた円形リング56が、3個のてこ部材50a、50b、50cを束ねて雌型凹部内の定位置に安定的に保持する。
なお図8(c)に示すように、てこ部材50a、50b、50cの相互間の隙間にコイルばね57が円形リング56に係着した状態で配置されている。図7(a)の状態においてこのコイルばね57がくさび32の尾端を軸方向に付勢して、くさび32の位置を保持している。コイルばね57の反力は皿形反力支持底板60が支持している。従ってこのコイルばね57はてこ部材50の位置保持の作用も併有している。
図8(e)に示すようにてこ部材50のV字の頂部51、52とV字の下端部53は力の作用方向に対してL1、L2と距離が異なるので、V字の一方の頂部を圧下すると、てこ部材50は下端部53を中心に傾動してV字の他方の頂部は上昇する方向に移動する。
1円周分のてこ部材50の分割数は規定するものでないが、2分割ではくさび32を均等に押し戻しにくくなり、分割数が多すぎると、部品点数が増加して好ましくない。後述のくさび32の分割と同様、実用上は3ないし4分割とするのが好ましい。分割したてこ部材50a、50b、50c同士はそれぞれ一定の位置関係を保持し、くさびを均等に押し戻す目的で、前述のように、互いに縮拡径可能な弾性体の円形リング56などで締結しておくことが必要である。
また、図7(a)、図7(b)、図7(c)に示すように、雄型突起20の挿入とともに軸方向にてこ部材50がスムーズに傾動するように、てこ部材50のV字の頂部51、52及び下端部53には図8(b)、図8(e)に示すように雄型突起20、くさび32、皿型反力支持底板60と接触しながら滑動する適当な丸味をつけることが好ましい。丸味の径があまり大きいと、てこ部材50が傾動しにくく、丸味の径が小さすぎると傾動動作がスムーズになりにくく、傾動中のてこ部材50の位置が安定しにくい、などの理由で好ましくない。継手のサイズやくさびの押し戻し量などにもよるが、丸味の半径はV字の頂部51、52では概ねR=3〜7mm、V字の下底部53では概ねR=8〜12mm程度が好ましい範囲である。
図8(e)に示す距離L1、L2はモーメントの釣り合いより、L1とL2の比が大きい程、くさびを押し戻す力は大きく増幅されることになる。この比があまり小さいと、くさびを強力に押し戻すことが困難になり、逆に大きく設定しすぎると、雄型突起20との位置関係の取り合いが困難になる。雄型突起20、くさび32、雌型凹部30のサイズや設定する締結力の大きさにもよるが、雄型突起20が完全に押し込まれた状態でのL1とL2の比の値としては、概ね1.5ないし4.0が好ましい範囲である。
なお、本発明の第2の発明の場合に、くさび32の分割数は特に規定するものではないが、2分割だと雄型継手の挿入方向が芯ずれした時に位置ずれを吸収できにくくなる。また、5分割以上だと雄型継手の外側に各々のくさびの割り駒が均等に入り込みにくくなるだけでなく、部品点数も増えて組み立てしづらくなる。よって、3ないし4分割が現実的に好ましい。また、くさび32の尾端に座金を設けると、てこ部材50がくさび32をより均等に押し戻すため好ましい。
てこ部材50の反力を支持する皿型反力支持底板60は図9(a)、図9(b)に示すように、中央に突起61を設け、上面62は放射方向に上り勾配を付した形状とする。雄型突起20の進入とともに、てこ部材が継手の軸方向にスムーズに傾動するようにするとより好ましい。皿型反力支持底板60の上面62の勾配はあまり小さいとてこ部材50が傾動しにくく、勾配が大きすぎると、傾動に対する摩擦や抵抗が大きくなるので好ましくない。実用上は3ないし6度の勾配が好ましい範囲である。また、てこ部材が傾動しくさびを押し上げる時に皿型反力支持底板60の勾配も共働して作用している。なお、皿型反力支持底板60の上面62には前述のコイルばね57(図8(c))が着座する座64を設けるとよい。
図10(a)〜図10(c)は図7(a)〜図7(c)に示した実施例に、さらに皿ばね40を付加した実施例を示したものである。この実施例では、てこ部材50による雄型突起20と雌型凹部30との相互間による緊張力と、雄型部材20がスリーブ31に反力をとって皿ばね40により付与される緊張力との双方の緊張力による作用を受けるので、緊張力の付与がより一層確実となる。
外径(最大径)35mmφ、材質S45C、テーパ角9.5゜の雄型突起20および、これに対となる雌型凹部30を設けた継手を用意した。実施例1として図1(a)〜図1(c)に示した継手を用い、実施例2として図7(a)〜図7(c)に示した継手を用い、実施例3として図10(a)〜図10(c)に示した継手を用いた。また、比較例として従来のくさび方式の継手を用いた。継手の構成部材一覧は表1に示すとおりである。
これらの実施例1〜3及び比較例1の継手を万能試験機を用いて、継手単体の挿入引き抜き試験を実施した。試験速度100mm/分とした。結果は表2に示す成績となった。実施例1〜3の継手の抜け出し量は、比較例のくさび式継手に比較して小さく、初期締結力が大きく、抜け出し量の少ない継手を得ることができ、締結後の何らの操作もなく緊張力を付与できる継手であることが明らかである。
Figure 2005226219
Figure 2005226219
実施例の軸方向継手の締結直前の状態を示す断面図である。 実施例の軸方向継手の締結直後の状態を示す断面図である。 雄型突起の正面図である。 雄型突起の側面図である。 割型くさびの平面図である。 割型くさびの断面図である。 皿ばねの平面図である。 皿ばねの断面図である。 皿ばねの使用状態を示す説明図である。 皿ばねの使用状態を示す説明図である。 コイルばねの側面図である。 座金の平面図である。 座金の断面図である。 第2の実施例を示す断面図である。 第2の実施例を示す断面図である。 第2の実施例を示す断面図である。 てこ部材の説明図である。 てこ部材の説明図である。 てこ部材の説明図である。 てこ部材の説明図である。 てこ部材の説明図である。 皿形反力支持底板の平面図である。 皿形反力支持底板の断面図である。 第3の実施例の断面図である。 第3の実施例の断面図である。 第3の実施例の断面図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
10、11 セグメント
20 雄型突起
21 くぼみ
22 円錐台テーパ(抜け止めテーパ)
23 円柱部
24 ねじ
30 雌型凹部
31 円錐台形空洞スリーブ
32 割型くさび
33 コイルばね
34 座金
40 皿ばね
50、50a、50b、50c てこ部材
51、52 V字の頂部
53 V字の下端部
54 溝
56 円形リング
57 コイルばね
60 皿形反力支持底板
61 突起
62 上面
64 座
100 雄型突起
101 抜け止めテーパ
102 セグメント
111 くさび
112 ばね
113 抜け止め空洞テーパ
114 スリーブ
115 セグメント
120 セグメント
121 雄型嵌合体
122 駆動機構
123 操作部
130 セグメント
131 雌型嵌合体

Claims (3)

  1. 割型くさびの内面テーパに係合する円錐台テーパを備えた雄型突起と、該割型くさびを内蔵しこれを保持する円錐台形空洞を備えた雌型凹部とを継手面に対向して設け、雄型突起を雌型凹部内に進入させてセグメント同士を締結するコンクリートセグメントのトンネル軸方向継手において、前記雌型凹部の先端端面に円筒状凹みを設け、内径が雄型突起の外周に圧嵌し雄型突起を引き抜き方向に付勢する皿ばねを前記凹み内に配設したことを特徴とするコンクリートセグメントの軸方向継手。
  2. 割型くさびの内面テーパに係合する円錐台テーパを備えた雄型突起と、該割型くさびを内蔵しこれを保持する円錐台形空洞を備えた雌型凹部とを継手面に対向して設け、雄型突起を雌型凹部内に進入させてセグメント同士を締結するコンクリートセグメントのトンネル軸方向継手において、前記雌型凹部内に雄型突起の先端に押圧されて前記割型くさびの尾部を軸方向に押圧するてこ部材を内蔵し、該てこ部材は雄型突起と雌型凹部が係合した後、雄型突起を引き抜き方向に付勢する形状・寸法としたことを特徴とするコンクリートセグメントの軸方向継手。
  3. さらに、前記雌型凹部の先端端面に円筒状凹みを設け、内径が雄型突起の外周に圧嵌し雄型突起を引き抜き方向に付勢する皿ばねを前記凹み内に配設したことを特徴とする請求項2記載のコンクリートセグメントの軸方向継手。
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