JPH06280890A - 自在継手用軸受カップ - Google Patents

自在継手用軸受カップ

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JPH06280890A
JPH06280890A JP5085093A JP8509393A JPH06280890A JP H06280890 A JPH06280890 A JP H06280890A JP 5085093 A JP5085093 A JP 5085093A JP 8509393 A JP8509393 A JP 8509393A JP H06280890 A JPH06280890 A JP H06280890A
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cylindrical portion
universal joint
cylindrical
metal plate
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弘志 岩佐
Katsuhiro Ikezawa
且弘 池沢
Jiro Sada
次郎 佐田
Makoto Fujinami
誠 藤波
Yasuhiro Nomura
康裕 野村
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    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
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    • F16C19/466Needle bearings with one row or needles comprising needle rollers and an outer ring, i.e. subunit without inner ring
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/41Couplings

Abstract

(57)【要約】 【目的】十字軸から軸受カップ11の底部13に加わる
スラスト荷重に基づき、この軸受カップ11に亀裂等の
損傷が発生するのを防止する。 【構成】軸受カップ11を構成する金属板の底部13で
の厚さをt1 とし、突条14の端面と上記底部13の外
端面との段差をLとした場合に、L≧t1 +1mmとす
る。或は、面取り部の、軸受カップ11の軸方向に亙る
寸法をδとし、金属板の円筒部12での厚さをt2 とし
た場合に、δ≦0.8t2 とする。又は、突条14のピ
ッチ円直径をDとし、上記円筒部12の内径をRとした
場合に、D=(0.2〜0.35)Rとする。更には、
上記円筒部12の自由状態時の外径をdとし、ヨークの
軸受カップ11内嵌用の円孔の内径をrとした場合に、
d>rで、且つ(d−r)≧0.001dとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る自在継手用軸受カ
ップは、例えば自動車のプロペラシャフトに組み込み、
非直線的なプロペラシャフトにより回転力の伝達を自在
とする、自在継手のシェル型ニードル軸受を構成するの
に利用する。
【0002】
【従来の技術】車両の前部に設けたエンジンの回転を駆
動輪である後輪に伝達する為のプロペラシャフトは、例
えば図11に示す様に構成されている。このプロペラシ
ャフト1は、トランスミッションの出力部に結合されて
回転するスリーブヨーク2と、第一軸3と、第二軸4と
を、自在継手5、5により、互いの変位を自在に結合す
る事で、構成されている。この内の第一軸3は、ゴムブ
ッシュ6を介して車両の床下に、緩衝的に支持される。
この様なプロペラシャフト1により、同一直線上に存在
しないトランスミッションの出力軸とデファレンシャル
ギヤの入力軸との間で回転力の伝達を行なう。
【0003】この様なプロペラシャフトに組み込む自在
継手5は従来から、図12に示す様に、それぞれ二股状
に形成された第一、第二のヨーク7、8と、両ヨーク
7、8同士を変位自在に結合する為の十字軸9とから構
成されている。各ヨーク7、8の両端部にはそれぞれ円
孔10、10を、互いに整合する状態で形成しており、
各円孔10、10の内側に軸受カップ11(図12に
は、1個のみを示している。)を内嵌固定している。
【0004】肌焼鋼等、硬質の材料により造られた軸受
カップ11は、図13に示す様に、金属板により全体を
一体の有底円筒状に造られて、円筒部12と、この円筒
部12の一端を塞ぐ底部13とを備えている。この底部
13の内面には、図13〜14に詳示する様に、上記円
筒部12と同心で円環状の突条14を形成している。従
来この突条14は、小径のものを上記底部13の中央部
に設けていた。又、突条14の端面と上記底部13の外
端面との段差L´は、軸受カップ11を構成する金属板
の底部13での厚さt1 (1〜1.5mm程度)よりも僅
かに大きい程度としていた。尚、一般的に使用される軸
受カップ11の外径は12〜30mm程度、軸方向に亙る
長さは8〜15mm程度、底部13部分の厚さは0.8〜
2.0mm程度、円筒部12部分の厚さは0.7〜1.5
mm程度である。
【0005】上記各円孔10、10に内嵌固定した合計
4個の軸受カップ11の内周面と、上記十字軸9の4箇
所の端部外周面との間には、図13に示す様に複数のニ
ードル15、15を設けて、このニードル15、15の
転動に基づき、十字軸9と第一、第二の両ヨーク7、8
との揺動を自在としている。又、互いに対向する十字軸
9の端面と底部13の内面とは、突条14先端中央付近
の狭い面積でのみ摺接する様にして、上記端面と内面と
の間に大きな摩擦力が作用する事を防止している。
【0006】自在継手5は上述の様に構成される為、例
えば第一のヨーク7をスリーブヨーク2の端部に固定
し、第二のヨーク8を第一軸3(図11参照)の端部に
固定すれば、互いに同一直線上に存在しないスリーブヨ
ーク2と第一軸3との間で、捻り方向に亙る回転力の伝
達を行なう事が出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の自在継手用軸
受カップは、十字軸9から軸受カップ11の底部13に
加わるスラスト荷重に基づき、この軸受カップ11に亀
裂等の損傷が発生するのを防止するものである。
【0008】前記従来の自在継手用軸受カップの場合、
十字軸9から軸受カップ11の底部13に加わるスラス
ト荷重により、この底部13の中央部や、底部13と円
筒部12とが連続する折れ曲がり部16に大きな応力が
加わり、長期間に亙る使用により、上記底部13の中央
部や折れ曲がり部16に亀裂等の損傷が発生し易く、耐
久性の点で問題があった。
【0009】耐久性を向上させる為には、軸受カップ1
1を構成する金属板の板厚を大きくする等の対策が考え
られるが、材料費並びに重量が嵩むだけでなく、加工性
が悪くなって、軸受カップ11の製作費を高くする原因
となる為、好ましくない。更に、相手部材との関係で、
板厚を大きくする事自体、不可能な場合もある。
【0010】本発明の自在継手用軸受カップは、この様
な事情に鑑みて発明されたものである。
【0011】
【課題を解決する為の手段】本発明の自在継手用軸受カ
ップは何れも、前記従来の軸受カップと同様に、金属板
により全体を一体の有底円筒状に造られて、円筒部と、
この円筒部の一端を塞ぐ底部と、この底部の内面に形成
された、上記円筒部と同心で円環状の突条とを備え、上
記円筒部の内周面をニードルの転動面を当接させる軌道
面として、ヨークに形成した円孔に内嵌固定した状態で
使用される。
【0012】特に、請求項1に記載した自在継手用軸受
カップに於いては、上記突条の端面と上記底部の外端面
との段差Lが、上記金属板の底部での厚さt1 よりも1
mm以上大きい事を特徴としている。
【0013】又、請求項2に記載した自在継手用軸受カ
ップに於いては、上記円筒部の外周面と上記底部の外面
との連続部に形成される面取り部の、軸受カップの軸方
向に亙る寸法をδとし、上記金属板の円筒部での厚さを
2 とした場合に、δ≦0.8t2 である事を特徴とし
ている。
【0014】又、請求項3に記載した自在継手用軸受カ
ップに於いては、上記突条のピッチ円直径をDとし、上
記円筒部の内径をRとした場合に、D=(0.2〜0.
35)Rである事を特徴としている。
【0015】更に、請求項4に記載した自在継手用軸受
カップに於いては、上記円筒部の自由状態時の外径をd
とし、上記円孔の内径をrとした場合に、r<dで、且
つ(d−r)≧0.001dである事を特徴としてい
る。
【0016】
【作用】上述の様に構成される本発明の自在継手用軸受
カップは、十字軸から軸受カップの底部に加わるスラス
ト荷重によっても、この底部の中央部や、底部と円筒部
とが連続する折れ曲がり部に加わる引っ張り応力があま
り大きくならない。この結果、長期間に亙る使用によっ
ても、上記底部の中央部や折れ曲がり部に亀裂等の損傷
が発生しにくく、耐久性を向上させる事が出来る。
【0017】
【実施例】図1は、請求項1に対応する、本発明の第一
実施例を示している。本実施例の場合、底部13の外周
部分と円筒部12の端部とが連続する折れ曲がり部16
部分を、前記従来構造(図14参照)に比べて深く形成
している。この結果、上記底部13の内面に形成した突
条14の端面と上記底部13の外端面との段差Lが、従
来構造に於ける段差L´よりも大きくなっている。即
ち、軸受カップ11を構成する金属板の、底部13での
厚さをt1 とした場合に、上記段差Lは上記厚さt1
りも1mm以上大きく(L≧t1 +1mm)なっている。
【0018】この様に、段差Lを板厚t1 に比べて1mm
以上大きくすると、上記突条14から底部13にスラス
ト荷重が加わった場合に、この底部13には引っ張り応
力を緩和する圧縮側の応力が作用する。この結果、上記
スラスト荷重が繰り返し加わった場合でも、底部13に
亀裂等の損傷が発生しにくくなる。これに対して、図1
4に示した従来形状の場合、上記突条14から底部13
にスラスト荷重が加わった場合に、この底部13には引
っ張り応力が作用する結果、底部13に亀裂等の損傷が
発生し易くなる。
【0019】次に、図2は、請求項1に対応する、本発
明の第二実施例を示している。本実施例の場合、折れ曲
がり部16から、突条14を形成した底部13の中央部
分の間部分を、円錐面状に傾斜させる事で、突条14の
端面と上記底部13の外端面との段差Lを(金属板の、
底部13での厚さt1 よりも1mm以上)大きくしてい
る。その他の構成及び作用は、上述の第一実施例の場合
と同様である。
【0020】次に、図3は、請求項2に対応する、本発
明の第三実施例を示している。本実施例の場合、円筒部
12の外周面と底部13とが連続する折れ曲がり部16
の外面として形成される面取り部の、軸受カップ11の
軸方向(図3の上下方向)に亙る寸法δを、前記図14
に示した従来形状に比べて小さくしている。即ち、上記
軸受カップ11を構成する金属板の、上記円筒部12で
の厚さをt2 とした場合に、δ≦0.8t2 としてい
る。
【0021】この様に、面取り部の軸受カップ11の軸
方向に亙る寸法δを小さくすると、上記突条14から底
部13にスラスト荷重が加わった場合に、この底部13
に加わる応力を、上記円筒部12が広範囲でバックアッ
プする。この結果、上記スラスト荷重が繰り返し加わっ
た場合でも、上記折れ曲がり部16や底部13の中央部
分に亀裂等の損傷が発生しにくくなる。これに対して、
図14に示した従来形状の場合、上記突条14から底部
13にスラスト荷重が加わった場合に、上記円筒部12
によるバックアップが少ししか行なわれない結果、底部
13に亀裂等の損傷が発生し易くなる。
【0022】次に、図4は、請求項3に対応する、本発
明の第四実施例を示している。本実施例の場合、底部1
3の中央部に形成する突条14のピッチ円直径(=PC
D=突条14の内径と外径との平均値)Dを、前記図1
4に示した従来形状に比べて大きくし、上記円筒部12
の内径をRとした場合に、D=(0.2〜0.35)R
としている。
【0023】この様に、突条14のピッチ円直径Dを大
きくすると、十字軸9(図12〜13)の端面から突条
14を介して、軸受カップ11の底部13に加わるスラ
スト荷重が分散され、この底部13に亀裂等の損傷が発
生しにくくなる。これに対して、図14に示した従来形
状の場合、突条14の径が小さい為、上記スラスト荷重
が底部13の中央部に集中し、底部13に亀裂等の損傷
が発生し易くなる。
【0024】更に、軸受カップ11を各ヨーク7、8に
形成した円孔10、10(図12)に内嵌固定する際の
締め代を大きくすれば、やはり亀裂等の損傷を防止出来
る。即ち、上記軸受カップ11を構成する円筒部12の
自由状態時の外径をd(図1参照)とし、この軸受カッ
プ11を内嵌固定すべく、各ヨーク7、8に形成した円
孔10、10の内径をr(図12参照)とした場合に、
r<dで、且つ(d−r)≧0.001dとすれば、上
記損傷防止に有効である。
【0025】この様に、締め代を大きくすると、軸受カ
ップ11を円孔10の内側に内嵌固定した場合に、この
軸受カップ11の各部に加わる圧縮応力が大きくなる。
この結果、十字軸9から軸受カップ11の底部13にス
ラスト荷重が加わった場合でも、このスラスト荷重に基
づく引っ張り応力が緩和されて、上記亀裂等の損傷が防
止される。これに対し従来は、上記締め代が小さかった
為、上記スラスト荷重に基づく引っ張り応力が、殆ど緩
和される事なく、上記軸受カップ11の各部に加わって
いた為、上記損傷が発生し易かった。
【0026】次に、本発明者が行なったFEM解析に就
いて説明する。先ず、図5は、請求項1に対応して行な
ったFEM解析の結果の1例(底部13の厚さt1
1.25mmの場合)を示している。この図5は、縦軸に
応力比を、横軸に段差L(図1)を、それぞれ表わして
いる。尚、破線は、軸受カップ11の底部13の中央部
の応力比を、実線は折れ曲がり部16の応力比を、それ
ぞれ表わしている。
【0027】この図5の記載から、上記段差Lを上記厚
さt1 よりも1mm以上大きくすると、従来形状に比べ
て、軸受カップ11の各部に生じる応力を十分に小さく
出来て、亀裂等の損傷を有効に防止出来る事が解る。
【0028】次に、図6は、請求項2に対応して行なっ
たFEM解析の結果の1例(円筒部12の厚さt2
0.99mmの場合)を示している。この図6は、縦軸に
応力比を、横軸に面取り部の軸受カップ11の軸方向に
亙る寸法をδを、それぞれ表わしている。尚、破線は、
軸受カップ11の底部13の中央部の応力比を、実線は
折れ曲がり部16の応力比を、それぞれ表わしている。
【0029】この図6の記載から、上記寸法δを上記厚
さt2 の0.8倍以下とすると、従来形状に比べて、軸
受カップ11の各部に生じる応力を十分に小さく出来
て、亀裂等の損傷を有効に防止出来る事が解る。
【0030】次に、図7は、請求項3に対応して行なっ
たFEM解析の結果の1例(円筒部12の内径R=2
0.039mmの場合)を示している。この図7は、縦軸
に応力比を、横軸に突条14のピッチ円直径Dを、それ
ぞれ表わしている。尚、破線は、軸受カップ11の底部
13の中央部の応力比を、実線は折れ曲がり部16の応
力比を、それぞれ表わしている。
【0031】この図7の記載から、上記ピッチ円直径D
を上記内径Rの0.2倍以上とすれば、従来形状に比べ
て、軸受カップ11の各部に生じる応力を十分に小さく
出来、亀裂等の損傷を有効に防止出来る事が解る。尚、
上記ピッチ円直径Dをあまり大きくすると、上記突条1
4と十字軸9端面とが摩擦し合う速度が速くなり、摩擦
損失が大きくなる。そこで、上記ピッチ円直径Dを
(0.2〜0.35)Rの範囲に限定した。
【0032】次に、図8は、請求項4に対応に対応して
行なったFEM解析の結果の1例(円筒部12の外径d
=22mmの場合)を示している。この図8は、縦軸に軸
受カップ11各部に発生する引っ張り応力の大きさ(マ
イナス(−)は圧縮応力)を、横軸に締め代(d−r)
を、それぞれ表わしている。尚、破線は、軸受カップ1
1の底部13の中央部の応力を、実線は折れ曲がり部1
6の応力を、それぞれ表わしている。
【0033】この図8の記載から、上記締め代(d−
r)を上記外径dの1/1000以上にすれば、上記各
部に十分な大きさの圧縮応力を残留させ、十字軸9の端
面により突条14を押圧した場合でも、軸受カップ11
の各部に生じる引っ張り応力を十分に緩和出来て、亀裂
等の損傷を有効に防止出来る事が解る。
【0034】次に、本発明の効果を確認する為、本発明
者が行なった耐久試験の結果に就いて説明する。耐久試
験は、図9〜10に示した様な試験装置を使用して行な
った。治具17に支持された軸受カップ11には、十字
軸9の端部が挿入されている。この十字軸9の端部外周
面と軸受カップ11の内周面との間には、所定数のニー
ドルを介在させている。上記十字軸9の上縁を抑えた押
圧具18には、アクチュエータ19により、下方に向か
う押圧力が加えられる。この押圧力は、ロードセル20
により測定する。
【0035】耐久試験に使用した軸受カップ11は、請
求項1〜3に記載した発明を組み合わせたものと、図1
4に示した従来品とを、それぞれ2個ずつ用意し、それ
ぞれ破損する迄耐久試験を行なった。上記押圧力は24
0±150kgf とした。この耐久試験の結果、従来品の
第一のものは、2×104 回の繰り返し応力により破損
し、第二のものは、3×104 回の繰り返し応力により
破損した。これに対し、本発明品の第一のものは136
×104 回の繰り返し応力により破損し、第二のものは
185×104 回の繰り返し応力により破損した。この
耐久試験により、本発明による自在継手用軸受カップ
は、従来品に比べて極めて優れた耐久性を持つ事を確認
出来た。
【0036】
【発明の効果】本発明の自在継手用軸受カップは、以上
に述べた通り構成され作用する為、特に製作費を高くす
る事なく、優れた耐久性を確保出来、自在継手及びこの
自在継手を組み込んだ装置の耐久性並びに信頼性を向上
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す、図13のA部に相
当する断面図。
【図2】本発明の第二実施例を示す、図1と同様の図。
【図3】本発明の第三実施例を示す、図1と同様の図。
【図4】本発明の第四実施例を示す、図1と同様の図。
【図5】請求項1に記載した発明に対応するFEM解析
の結果を示す線図。
【図6】請求項2に記載した発明に対応するFEM解析
の結果を示す線図。
【図7】請求項3に記載した発明に対応するFEM解析
の結果を示す線図。
【図8】請求項4に記載した発明に対応するFEM解析
の結果を示す線図。
【図9】耐久試験装置を示す正面図。
【図10】図9の拡大B矢視図。
【図11】自在継手を組み込んだプロペラシャフトを示
す半部断面図。
【図12】自在継手の分解斜視図。
【図13】カップに十字軸の端部を挿入した状態を示す
断面図。
【図14】図13のA部を、十字軸を省略して示す図。
【符号の説明】
1 プロペラシャフト 2 スリーブヨーク 3 第一軸 4 第二軸 5 自在継手 6 ゴムブッシュ 7 第一のヨーク 8 第二のヨーク 9 十字軸 10 円孔 11 軸受カップ 12 円筒部 13 底部 14 突条 15 ニードル 16 折れ曲がり部 17 治具 18 押圧具 19 アクチュエータ 20 ロードセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 康裕 神奈川県平塚市御殿1−22−4 わかばハ イツ2−101

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板により全体を一体の有底円筒状に
    造られて、円筒部と、この円筒部の一端を塞ぐ底部と、
    この底部の内面に形成された、上記円筒部と同心で円環
    状の突条とを備え、上記円筒部の内周面をニードルの転
    動面を当接させる軌道面として、ヨークに形成した円孔
    に内嵌固定した状態で使用される自在継手用軸受カップ
    に於いて、上記突条の端面と上記底部の外端面との段差
    Lが、上記金属板の底部での厚さt1 よりも1mm以上大
    きい事を特徴とする自在継手用軸受カップ。
  2. 【請求項2】 金属板により全体を一体の有底円筒状に
    造られて、円筒部と、この円筒部の一端を塞ぐ底部と、
    この底部の内面に形成された、上記円筒部と同心で円環
    状の突条とを備え、上記円筒部の内周面をニードルの転
    動面を当接させる軌道面として、ヨークに形成した円孔
    に内嵌固定した状態で使用される自在継手用軸受カップ
    に於いて、上記円筒部の外周面と上記底部の外面との連
    続部に形成される面取り部の、軸受カップの軸方向に亙
    る寸法をδとし、上記金属板の円筒部での厚さをt2
    した場合に、δ≦0.8t2 である事を特徴とする自在
    継手用軸受カップ。
  3. 【請求項3】 金属板により全体を一体の有底円筒状に
    造られて、円筒部と、この円筒部の一端を塞ぐ底部と、
    この底部の内面に形成された、上記円筒部と同心で円環
    状の突条とを備え、上記円筒部の内周面をニードルの転
    動面を当接させる軌道面として、ヨークに形成した円孔
    に内嵌固定した状態で使用される自在継手用軸受カップ
    に於いて、上記突条のピッチ円直径をDとし、上記円筒
    部の内径をRとした場合に、D=(0.2〜0.35)
    Rである事を特徴とする自在継手用軸受カップ。
  4. 【請求項4】 金属板により全体を一体の有底円筒状に
    造られて、円筒部と、この円筒部の一端を塞ぐ底部と、
    この底部の内面に形成された、上記円筒部と同心で円環
    状の突条とを備え、上記円筒部の内周面をニードルの転
    動面を当接させる軌道面として、ヨークに形成した円孔
    に内嵌固定した状態で使用される自在継手用軸受カップ
    に於いて、上記円筒部の自由状態時の外径をdとし、上
    記円孔の内径をrとした場合に、r<dで、且つ(d−
    r)≧0.001dである事を特徴とする自在継手用軸
    受カップ。
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