JP6340732B2 - セグメントの継手構造 - Google Patents

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本発明は、トンネルの内部覆工に用いられるセグメント間を連結するセグメントの継手構造に関する。
シールド工法よるトンネル構築においては、シールド掘削機の後方側で掘削孔の内周面に沿って円弧版状のセグメントを周方向に連結してセグメントリングを組み立て、このセグメントリングをシールド掘削機の進行に合わせて順次トンネル軸方向に連設することによりトンネル内に覆工がなされている。
従来、各セグメントのセグメント周方向接合部間を接合するセグメント継手は、ボルトにより接合する構造が一般的であったが、近年では、接合する両セグメント間の位置決めと継手による両セグメントの締結とを同時に行える所謂ワンパス方式のセグメント継手が広く使用されており、その一つとしてフック型継手が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
このようなフック型継手は、一方のセグメントのセグメント周方向接合端面より突出させた雄継手部材と、他方の接合端面に開口した凹部内に配置された雌継手部材とを備え、雄継手部材を凹部内に挿入し、両セグメントをセグメント幅方向に相対的にスライド移動させることにより、雌雄両継手部材が互いに係合し、両セグメント間を接合させるようになっている。
雄継手部材には、一方のセグメントの接合端面より突出した棒板状の雄継手本体部と、雄継手本体部表面より張り出した形状の雄係合部とを備え、雌継手部材には、雄継手本体部が挿し込まれる挿通路を有する雌側係合部を備え、両セグメントの相対移動に伴い雄継手本体部が挿通路に挿し込まれ、それにより雄係合部が雌側係合部の挿通路の内縁に係合するようになっている。
また、その他のワンパス方式の他のセグメント継手としては、楔構造を利用したコッター型継手(例えば、特許文献2を参照)やコーン型継手も知られている。
特開平11−256995号公報 特開2004−324104号公報
しかしながら、上述の如き従来のフック型継手では、雄係合部が雌側係合部の挿通路内縁に係合することにより両セグメント間を接合する構造であるため、両接合端面同士が突き合わされた状態で雄係合部と雌側係合部との間に余裕(遊び)がないと抵抗が大きく両セグメントが相対スライド移動できず、作業効率が悪くなるという問題がある反面、両係合部間に余裕(遊び)を設けると、雌雄両継手部材間の締結力が確保できないという問題があった。
一方、上述の如きコッター型継手やコーン型継手は、構造が複雑で且つ継手部材の鋳造に高い精度が要求される為、コストが嵩むという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、組立時の作業性が高く、高い締結力及び引張耐力を有する安価なセグメント継手の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、互いに接合される一方のセグメントの接合端面から突出させた雄継手部材と、他方のセグメントの接合端面に開口させた凹部内に配置された雌継手部材とを備え、前記雄継手部材を前記凹部に挿入し、且つ前記両セグメントをセグメント幅方向に相対的にスライド移動させることにより前記雄継手部材と前記雌継手部材とが互いに係合し、前記セグメント間が接合されるようにしたセグメントの継手構造において、前記雄継手部材には、前記一方の接合端面より突出した雄継手本体部と、該雄継手本体部の表面からセグメント厚み方向に突出し、且つ、前記セグメント幅方向に連続した雄係合部とを備え、 前記雌継手部材には、前記凹部内に固定された外殻部と、該外殻部の接合端面側に固定され、且つ、前記雄継手本体部が挿通される挿通路を有する係合基部と、該係合基部のセグメント周方向内側に配置され、前記係合基部に支持されて前記雄係合部を付勢する弾性係合体と、該弾性係合体と並んで前記係合基部に固定された補強係合部とを備え、前記雄係合部が前記係合基部に支持された前記弾性係合体の内側に差し込まれることにより、前記雄係合部と前記弾性係合体とが係合して前記両セグメントが接合されるとともに、前記雄係合部と前記補強係合部との間に隙間が形成され、該両セグメント間にセグメント周方向で一定以上の引張力が作用すると前記弾性係合体のバネ圧に抗して移動して前記雄係合部が前記補強係合部に当接するようにしたセグメントの継手構造にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記補強係合部は、前記弾性係合体とセグメント幅方向に並んで配置されたことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項2の構成に加え、前記係合基部のセグメント幅方向の両側に一対の補強係合部が一体に突設されたコ字状部材を備え、前記両補強係合部間に前記弾性係合体が収容されたことにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記補強係合部は、前記弾性係合体とセグメント厚み方向に並んで配置されたことにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項4の構成に加え、前記補強係合部は、矩形板状に形成され、その片面が前記挿通路の内側縁に固定され、一方の端面が前記一方の接合端面に突き合わされるようにしていることにある。
本発明に係るセグメントの継手構造は、上述したように、互いに接合される一方のセグメントの接合端面から突出させた雄継手部材と、他方のセグメントの接合端面に開口させた凹部内に配置された雌継手部材とを備え、前記雄継手部材を前記凹部に挿入し、且つ前記両セグメントをセグメント幅方向に相対的にスライド移動させることにより前記雄継手部材と前記雌継手部材とが互いに係合し、前記セグメント間が接合されるようにしたセグメントの継手構造において、前記雄継手部材には、前記一方の接合端面より突出した雄継手本体部と、該雄継手本体部の表面からセグメント厚み方向に突出し、且つ、前記セグメント幅方向に連続した雄係合部とを備え、前記雌継手部材には、前記凹部内に固定された外殻部と、該外殻部の接合端面側に固定され、且つ、前記雄継手本体部が挿通される挿通路を有する係合基部と、該係合基部のセグメント周方向内側に配置され、前記係合基部に支持されて前記雄係合部を付勢する弾性係合体と、該弾性係合体と並んで前記係合基部に固定された補強係合部とを備え、前記雄係合部が前記係合基部に支持された前記弾性係合体の内側に差し込まれることにより、前記雄係合部と前記弾性係合体とが係合して前記両セグメントが接合されるとともに、前記雄係合部と前記補強係合部との間に隙間が形成され、該両セグメント間にセグメント周方向で一定以上の引張力が作用すると前記弾性係合体のバネ圧に抗して移動して前記雄係合部が前記補強係合部に当接するようにしたことにより、雌雄両継手部材の係合作業を効率良く行うことができ、且つ、接合後は高い締結力を確保することができる。
また、本発明において、前記補強係合部は、前記弾性係合体とセグメント幅方向に並んで配置されたことにより、雌継手部材の小型化を図ることができる。
更に、本発明において、前記係合基部のセグメント幅方向の両側に一対の補強係合部が一体に突設されたコ字状部材を備え、前記両補強係合部間に前記弾性係合体が収容されたことにより、雌継手部材を構成する部品点数を少なくでき、コストの低減を図ることができる。
請求項4に記載の発明の特徴は、前記補強係合部は、前記弾性係合体とセグメント厚み方向に並んで配置されたことにより、雄係合部に対する補強係合部の接触面積を広く確保することができ、その分高い引張耐力を得ることができる。
請求項5に記載の発明の特徴は、前記補強係合部は、矩形板状に形成され、その片面が前記挿通路の内側縁に固定され、一方の端面が前記一方の接合端面に突き合わされるようにしていることにより、補強係合部が係合基部及び相手側セグメントの接合端面に支持されて高い引張耐力を得ることができる。
本発明に係るセグメントの継手構造を使用したセグメントの一例を示す平面図である。 図1中の本発明に係るセグメントの継手構造部分を示す縦断面図である 同上のA−A線断面図である。 (a)は雄継手部材部分を示す正面図、(b)は同B−B線矢視図である。 (a)は雌継手部材部分を示す縦断面図、(b)は同C−C線断面図、(c)は同D−D線矢視図である。 雄継手部材の他の実施例を示す図であって、(a)は雄継手部材部分を示す正面図、(b)は同E−E線矢視図である。 本発明に係るセグメントの継手構造の他の実施例を示す図であって、雌雄両継手部材の係合部分を示す部分拡大図である。 本発明に係るセグメントの継手構造の他の実施例を示す縦断面図である 同上のF−F線断面図である。 (a)は本発明に係るセグメントの継手構造の更に他の実施例で使用する雌継手部材の一例を示す正面図、(b)は同図中の雌側鋳造部材の底面図である。
次に、本発明に係るセグメントの継手構造の第1の実施の態様を図1〜図5に示す実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1はコンクリートにより円弧版状に形成されたセグメントであって、複数のセグメント1,1をセグメント周方向で互いに対向する接合端面2a,2bを互いに突き合わせて連結することにより円環状のセグメントリングが組み立てられるようになっている。
尚、本実施例では、組み立てられるセグメントリングを基準として、その周方向をセグメント周方向、セグメントリングの軸方向をセグメント幅方向、セグメントリングの径方向をセグメント厚み方向とし、また、後述する両セグメントのスライド移動における雄継手部材の移動を適宜基準にして説明する。
この各セグメント1,1間を接合する継手構造は、一方のセグメント1の接合端面2aよりセグメント周方向に向けて突出した雄継手部材3と、他方のセグメント1の接合端面2bに開口した凹部4内に配置された雌継手部材5とを備え、雄継手部材3を凹部4内に挿入して両接合端面2a,2bを互いに突き合わせた状態とし、その状態で両セグメント1,1をセグメント幅方向に相対的にスライド移動させて雄継手部材3と雌継手部材5とを互いに係合させ、それによりセグメント1,1を接合するようになっている。
雄継手部材3は、図4に示すように、セグメント1の一方の接合端面2aより突出した雄継手本体部6と、雄継手本体部6表面よりセグメント厚み方向に立ち上げた形状の雄係合部7,7とを備えている。
雄継手本体部6は、平面側をセグメント厚み方向に向け、且つ、矩形の短手方向をセグメント幅方向に向けた矩形平板状に形成され、その一端側がセグメント1の接合端部に埋設され、他端側が一方の接合端面2aより突出している。
尚、図中符号8はセグメント1内に埋設された鉄筋であって、この鉄筋8は、接合強度等を考慮した上で必要に応じて雄継手本体部6に溶接等によって連結するようになっている。
各雄係合部7,7は、雄継手本体部6先端側の両面に雄継手本体部6を挟んで対称に固定され、雄継手本体部6のセグメント厚み方向両面から突出し、且つ、セグメント幅方向(両セグメント1,1の相互スライド移動方向)に連続した突条状を成している。
また、この雄係合部7,7は、セグメント1の一方の接合端面2aより所定の距離L1の位置となるように雄継手本体部6に突設されている。
尚、雄係合部7,7には、図6に示すように、そのセグメント幅方向端部に雄継手本体部6先端側に傾斜又は湾曲した導入案内部7aを設け、両セグメント1,1を相対スライド移動させる際、雄係合部7,7に作用する挿入抵抗を軽減するようにしてもよい。
雌継手部材5は、図5に示すように、凹部4内に固定される外殻部10と、外殻部10の接合端面2b側に配置された係合基部11と、係合基部11のセグメント周方向内側に配置された弾性係合体12と、弾性係合体12と並んで係合基部11に固定された補強係合部13とを備え、係合基部11に形成された挿通路14を挟んで一対の弾性係合体12及び補強係合部13が外殻部10内に収容されている。
凹部4は、セグメント1の一方の接合端面2bに開口し、且つ、セグメント幅方向に長い矩形長穴状に形成され、この凹部4のセグメント幅方向の一方、即ち、スライド方向奥側に片寄せて外殻部10が埋め込まれている。
外殻部10は、セグメント厚み方向に距離を置いて対向した一対の側壁部15a,15aが円弧部15bにより連結され、セグメント幅方向の両端及びセグメント周方向の接合端面2b側が開口した断面U字函状を成す外殻部本体15と、外殻部本体15のセグメント幅方向スライド奥側の開口を閉鎖する端板16とを備えている。
係合基部11は、外殻部本体15のセグメント周方向の接合端面2b側開口内縁に固定された互いに平行な一対の基部材11a,11aを備え、両基部材11a,11a間にスライド軸方向に向けた挿通路14が形成され、この挿通路14に雄継手本体部6が挿通されるようになっている。
尚、係合基部11は、1枚の鋼板によって構成し、その鋼板の中央にスライド移動方向手前側に開口した溝状の挿通路14を設けたものであってもよい。
弾性係合体12は、弾性を有する鋼材をもって円弧バネ状に形成され、両端を各基部材11a,11aの周方向内面に支持させた状態で膨出側をセグメント周方向内側に向けて配置され、セグメント周方向に弾性的に撓むことができるようになっている。
この弾性係合体12は、バネスパン、板厚、板幅又は材質を適宜変更することにより、任意のバネ圧を設定できるようになっている。
補強係合部13,13は、剛性を有する鋼板等により矩形板状に形成され、セグメント厚み方向で対向する各基部材11a,11aの対向面、即ち、挿通路14の内側縁に溶接等によって固定されている。
この補強係合部13,13は、短手方向長さL2が雄継手部材3の雄係合部7,7のセグメントの接合端面2aからの距離L1よりも若干短くなるよう形成され、その短手方向の一方の端面がセグメント1,1の接合端面2bと同一面上に露出するように基部材11a,11aに固定されている。
また、雌継手部材5には、セグメント幅方向スライド手前側にストッパー板部17が固定されており、このストッパー板部17は、弾性係合体12のスライド方向の抜け出しを防止し、且つ、弾性係合体12が撓んだ際に端板16とともに弾性係合体12の端部を支持するようになっている。
このように構成されたセグメントの継手構造によりセグメント周方向で隣り合うセグメント1,1間を接合するには、凹部4内に雄継手部材3を挿入し、セグメント周方向で互いに隣り合うセグメント1,1の接合端面2a,2b同士を突合せ配置とし、更に、セグメント1,1をセグメント幅方向に向けて相対的にスライド移動させる。
そして、このように両セグメント1,1が相対スライド移動すると、それに伴い雄継手本体部6が挿通路14に挿入されるとともに、雄係合部7,7が雌側係合基部11、弾性係合体12及び補強係合部13,13のセグメント周方向内側に差し込まれる。
その相対スライド移動の初期段階においては、弾性係合体12が円弧状を成しているので、雄係合部7,7が弾性係合体12から押圧力を受けず、また、雄係合部7,7と補強係合部13,13との間に若干の隙間dが形成されるので円滑にスライド移動できる。
そして、さらに両セグメント1,1が相対スライド移動すると、図2、図3に示すように、雄係合部7,7が弾性係合体12のセグメント周方向内側に差し込まれて接触し、雄係合部7,7が係合基部11に支持された弾性係合体12により周方向内側に付勢された状態で雄係合部7,7と弾性係合体12とが係合し、両セグメント1,1の接合端面2a,2bが互いに突き合わされて接合される。
その際、雄係合部7,7が係合基部11に支持された弾性係合体12に付勢されつつ差し込まれるので、両セグメント1,1の接合端面2a,2bが互いに突き合わされつつ、雄係合部7,7と補強係合部13,13とが非接触で互いに反力を受けない状態にあり、弾性係合体12の押圧力により両セグメント1,1間に十分な締結力が作用する一方で弾性係合体12に抗する若干の余裕dがあり、所望の位置まで効率良くスライド移動させることができる。
このように構成されたセグメントの継手構造は、雄係合部7,7が弾性変形可能な弾性係合体12と係合させることで、両セグメント1,1を相対スライド移動させて雌雄両継手部材3,5を係合させる際の挿入抵抗を軽減し、効率良く両セグメント1,1の締結作業を行うことができる。
一方、このセグメントの継手構造では、セグメント周方向に一定以上の引張力、即ち、弾性係合体12の押圧力を上回る大きな力が作用した場合、それに伴い雄係合部7,7が弾性係合体12のバネ圧に抗して移動して補強係合部13,13に当接し、雄係合部7,7には、係合基部11に支持された弾性係合体12の押圧力に加え、補強係合部13,13からの反力が作用する。
よって、このセグメントの継手構造では、通常時において係合基部11に支持された弾性係合体12の押圧力(バネ圧)によって両セグメント1,1間の締結力が得られ、セグメント周方向に両セグメント1,1を離反させる一定以上の引張力が作用した際には、雄係合部7,7が補強係合部13,13に当接し当該引張力に対抗し、両セグメント1,1間の締結状態が維持される。
尚、雄係合部7,7及び弾性係合体12には、互いに係合する係合面に反スライド方向の相対移動を規制する抵抗部を設けるようにしてもよく、例えば、図7に示すように、雄係合部7及び弾性係合体12の互いに係合する係合面に鋸刃状の抵抗部20,21を備え、スライド方向の相対移動を許容しつつ、反スライド方向の相対移動を規制するようにしたラチェット構造を成すようにしてもよい。
また、雌継手部材30の態様は、上述の実施例に限定されず、図8、図9に示すように、補強係合部31,31が弾性係合体32とセグメント幅方向に並んで配置されたものであってもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
この雌継手部材30は、係合基部33のセグメント幅方向の両側に一対の補強係合部31,31が一体に突設されたコ字状部材34を備え、両補強係合部31,31間に弾性係合体32が収容されるようにしている。
尚、この雌継手部材30では、係合基部33の周方向内側面に固定されたゴム等からなる弾性体35と、弾性体35の周方向内側に重ね合わせ配置に固定された鋼製の係合部本体36とを備えた弾性係合体32を用いているが、上述の実施例と同様に円弧バネ状であってもよい。
また、上述の実施例では、雄継手部材3及び雌継手部材5が鋼材を組み合わせて構成された例について説明したが、雌雄両継手部材の両方又は一方を鋳造により形成したものであってもよく、例えば、図10に示すような雌継手部材40を用いることができる。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
この雌継手部材40は、セグメント1,1内に埋設されるアンカー部41を一体に有する形状に形成され、二分割した形状の一対の雌側鋳造部材42,42により構成され、両雌側鋳造部材42,42をボルト43,43で締結し組み付けることにより、雄継手本体部6が挿通される挿通路44を有する外殻部45と、外殻部45の接合端面2b側に配置される係合基部46と、厚み方向に間隔を置いて係合基部45に固定された補強係合部47,47とが一体に形成され、両補強係合部47,47間に弾性係合体48が収容され、弾性係合体48と補強係合部47,47とがセグメント幅方向で並んで配置されるようになっている。
1 セグメント
2a,2b 接合端面
3 雄継手部材
4 凹部
5 雌継手部材
6 雄継手本体部
7 雄係合部
8 鉄筋
10 外殻部
11 係合基部
12 弾性係合体
13 補強係合部
14 挿通路
15 外殻部本体
16 端板
17 ストッパー板部
20,21 抵抗部
30 雌継手部材
31 補強係合部
32 弾性係合体
33 係合基部
34 コ字状部材
35 弾性体
36 係合部本体
40 雌継手部材
41 アンカー部
42 雌側鋳造部材
43 ボルト
44 挿通路
45 外殻部
46 係合基部
47 補強係合部
48 弾性係合体

Claims (5)

  1. 互いに接合される一方のセグメントの接合端面から突出させた雄継手部材と、他方のセグメントの接合端面に開口させた凹部内に配置された雌継手部材とを備え、前記雄継手部材を前記凹部に挿入し、且つ前記両セグメントをセグメント幅方向に相対的にスライド移動させることにより前記雄継手部材と前記雌継手部材とが互いに係合し、前記セグメント間が接合されるようにしたセグメントの継手構造において、
    前記雄継手部材には、前記一方の接合端面より突出した雄継手本体部と、該雄継手本体部の表面からセグメント厚み方向に突出し、且つ、前記セグメント幅方向に連続した雄係合部とを備え、
    前記雌継手部材には、前記凹部内に固定された外殻部と、該外殻部の接合端面側に固定され、且つ、前記雄継手本体部が挿通される挿通路を有する係合基部と、該係合基部のセグメント周方向内側に配置され、前記係合基部に支持されて前記雄係合部を付勢する弾性係合体と、該弾性係合体と並んで前記係合基部に固定された補強係合部とを備え、
    前記雄係合部が前記係合基部に支持された前記弾性係合体の内側に差し込まれることにより、前記雄係合部と前記弾性係合体とが係合して前記両セグメントが接合されるとともに、前記雄係合部と前記補強係合部との間に隙間が形成され、該両セグメント間にセグメント周方向で一定以上の引張力が作用すると前記弾性係合体のバネ圧に抗して移動して前記雄係合部が前記補強係合部に当接するようにしたことを特徴とするセグメントの継手構造。
  2. 前記補強係合部は、前記弾性係合体とセグメント幅方向に並んで配置された請求項1に記載のセグメントの継手構造。
  3. 前記係合基部のセグメント幅方向の両側に一対の補強係合部が一体に突設されたコ字状部材を備え、前記両補強係合部間に前記弾性係合体が収容された請求項2に記載のセグメントの継手構造。
  4. 前記補強係合部は、前記弾性係合体とセグメント厚み方向に並んで配置された請求項1に記載のセグメントの継手構造。
  5. 前記補強係合部は、矩形板状に形成され、その片面が前記挿通路の内側縁に固定され、一方の端面が前記一方の接合端面に突き合わされるようにしている請求項4に記載のセグメントの継手構造。
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