JP7087255B2 - 構造物 - Google Patents

構造物 Download PDF

Info

Publication number
JP7087255B2
JP7087255B2 JP2018021843A JP2018021843A JP7087255B2 JP 7087255 B2 JP7087255 B2 JP 7087255B2 JP 2018021843 A JP2018021843 A JP 2018021843A JP 2018021843 A JP2018021843 A JP 2018021843A JP 7087255 B2 JP7087255 B2 JP 7087255B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer peripheral
wall
core portion
shaped connecting
pillar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018021843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019138046A (ja
Inventor
誠子 小関
崇宏 待永
一斗 ▲高▼山
秀也 二木
章 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP2018021843A priority Critical patent/JP7087255B2/ja
Publication of JP2019138046A publication Critical patent/JP2019138046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7087255B2 publication Critical patent/JP7087255B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、構造物に関する。
複数階に亘るコア部を有する構造物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-255166号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構造物では、地震時に、コア部の曲げ変形が大きくなる可能性がある。
本発明は、上記事実に鑑み、地震時におけるコア部の曲げ変形を低減することを目的とする。より詳しくは、地震時における構造物の曲げ変形を低減することを目的とする。
第1態様に係る構造物は、複数階に亘るコア部と、前記コア部を囲む複数の外周柱と、前記コア部と前記外周柱とを連結する壁状連結体と、を備える。
第1態様に係る構造物によれば、コア部は、複数階に亘る。また、コア部は、複数の外周柱によって囲まれる。このコア部と外周柱とは、壁状連結体によって連結される。
これにより、地震時に、コア部に作用する地震力(水平力)が、壁状連結体を介して外周柱に伝達される。したがって、地震時におけるコア部の曲げ変形(曲げ変形量)が低減される。より詳しくは、地震時における構造物の曲げ変形が低減される。
また、本発明では、壁状連結体の壁厚等を増減することにより、地震時にコア部から外周柱に伝達する地震力を調整することができる。したがって、本発明では、コア部と外周柱とを梁で連結する場合と比較して、構造物の耐震設計の自由度が向上する。
第2態様に係る構造物は、第1態様に係る構造物において、隣り合う前記外周柱を接続するメガ梁を備え、前記メガ梁によって接続された隣り合う前記外周柱のうち、一方の前記外周柱には前記壁状連結体が連結され、他方の前記外周柱には前記壁状連結体が連結されない。
第2態様に係る構造物によれば、メガ梁を備える。メガ梁は、隣り合う外周柱を接続する。また、メガ梁によって接続された隣り合う外周柱のうち一方の外周柱には、壁状連結体が連結される。つまり、一方の外周柱は、壁状連結体によってコア部と連結される。これに対し、メガ梁によって接続された隣り合う外周柱のうち他方の外周柱には、壁状連結体が連結されない。
これにより、本発明では、隣り合う外周柱の両方とコア部とを壁状連結体によってそれぞれ連結する場合と比較して、壁状連結体の数が低減される。したがって、構造物内に大空間を確保し易くなる。
また、地震時に、コア部に作用する地震力は、壁状連結体を介して一方の外周柱に伝達される。また、一方の外周柱に伝達された地震力は、メガ梁を介して他方の外周柱に伝達される。したがって、地震におけるコア部の曲げ変形がさらに低減される。
また、コア部から一方の外周柱に伝達される地震力を、メガ梁を介して他方の外周柱に分散して伝達することにより、一方の外周柱に対する地震力の集中が抑制される。したがって、一方の外周柱の負担軸力を低減することができる。
このように本発明では、壁状連結体の数を低減しつつ、一方の外周柱に対する地震力の集中を抑制することができる。
第3態様に係る構造物は、第2態様に係る構造物において、前記メガ梁は、該メガ梁の直上階の一の前記外周柱と、該外周柱と隣り合う他の前記外周柱とを接続する斜材を有する。
第3態様に係る構造物によれば、メガ梁は、斜材を有する。斜材は、メガ梁の直上階の一の外周柱と、当該外周柱と隣り合う他の外周柱とを接続する。この斜材によって、一の外周柱を他の外周柱に集約することができる。この場合、一の外周柱を支持する杭や免震装置等が不要になるため、杭や免震装置等の数が低減される。したがって、構造物の施工工数を削減することができる。
第4態様に係る構造物は、第1態様第3態様の何れか1つに係る構造物において、平面視にて前記コア部から放射状に延出する複数の前記壁状連結体を備える。
第4態様に係る構造物によれば、複数の壁状連結体を備える。これらの壁状連結体は、平面視にてコア部から放射状に延出する。これにより、本発明では、複数の壁状連結体が、平面視にてコア部から放射状に延出しない場合と比較して、構造物の偏心率(偏心距離)が低減される。この結果、地震時における構造物のねじれ量が低減される。したがって、構造物の耐震性能が向上する。
以上説明したように、本発明に係る構造物によれば、地震時におけるコア部の曲げ変形を低減することができる。より詳しくは、地震時における構造物の曲げ変形が低減することができる。
一実施形態に係る構造物を示す立面図である。 図1に示される上部構造体を示す平断面図である。 図2の3-3線断面図である。 メガ梁を示す図1の拡大図である。 一実施形態に係る構造物の変形例を示す図2に対応する平断面図である。 一実施形態に係る構造物の変形例を示す図2に対応する平断面図である。 一実施形態に係る構造物の変形例を示す図2に対応する平断面図である。 一実施形態に係る構造物の変形例を示す図2に対応する平断面図である。 一実施形態に係る構造物の変形例を示す図2に対応する平断面図である。 一実施形態に係る構造物の変形例を示す図2に対応する平断面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る構造物について説明する。
(構造物)
図1に示されるように、本実施形態に係る構造物(建物)10は、免震構造物とされている。この構造物10は、基礎部12と、基礎部12の上に設けられる上部構造体30とを備えている。なお、図1は、図2に示される矢印X方向から見た構造物10の立面図である。
(基礎部)
基礎部12は、複数の杭14と、複数の杭14を連結する基礎梁16とを有している。複数の杭14は、例えば、コンクリート杭や鋼製杭とされており、地盤Gに設けられている。図2に示されるように、複数の杭14は、後述する外周柱50及びコア柱42の下に適宜配置されている。これらの杭14の杭頭部は、基礎梁16(図1参照)によって連結されている。
図1に示されるように、基礎梁16は、例えば、鉄骨鉄筋コンクリート造又は鉄筋コンクリート造とされている。基礎梁16は、隣り合う杭14の杭頭部に架設されている。また、各杭14の上には、基礎梁16を介して免震装置20が設置されている。なお、基礎梁16は、省略可能である。
各免震装置20は、例えば、積層ゴム支承や転がり支承、滑り支承とされる。また、各免震装置20の上には、上部構造体30の最下階の外周梁52L(図4参照)等が載置されている。また、基礎部12と上部構造体30との間には免震層が形成されており、この免震層に複数の免震装置20が設置されている。これらの免震装置20によって、上部構造体30が水平変位可能に支持されている。
(上部構造体)
上部構造体30は、例えば、複数階からなる塔状構造体とされている。図2に示されるように、上部構造体30は、コア部40と、複数の外周柱50と、複数の外周梁52と、複数の壁状連結体60と、メガ梁70(図4参照)とを備えている。
(コア部)
コア部40は、せん断剛性を有する。また、コア部40は、塔状に形成されており、上部構造体30の複数階に亘って配置されている。このコア部40は、平面視にて、構造物10の中央部にて配置されている。また、コア部40は、平面視にて、六角形状に形成されている。さらに、コア部40は、中空状(筒状)に形成されている。このコア部40の内部には、例えば、エレベータシャフトや階段、設備シャフト等が設けられる。なお、符号Cは、上部構造体30及びコア部40の中心軸である。
コア部40は、複数のコア柱42と、複数のコア梁44と、複数のコア壁46とを有している。複数のコア柱42は、例えば、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、CFT造等とされており、コア部40の全長に亘っている。これらのコア柱42は、コア部40の外周部に環状に配列されている。また、各コア柱42は、前述した免震装置20上に立てられており、当該免震装置20を介して杭14に支持されている。
コア梁44は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造とされる。また、コア梁44は、コア部40の各階の外周部に沿って環状に配列されている。また、コア梁44は、隣り合うコア柱42に架設されており、これらのコア柱42と共にコア部40の各階の架構を構成している。この架構の構面には、コア壁46が設けられている。
コア壁46は、例えば、鉄筋コンクリート造とされており、耐震壁(耐力壁)とされる。また、コア壁46は、例えば、複数階に亘って連続する連層壁とされる。このコア壁46には、出入口等とされる開口48が適宜形成されている。
なお、コア壁46は、連層壁に限らない。コア壁46の配置や数等は、適宜変更可能である。また、開口48は、省略可能である。また、コア部40には、コア壁46に替えてブレース等の耐震要素を適宜設けても良い。
(外周柱)
コア部40の周囲には、複数の外周柱50が配置されている。複数の外周柱50は、例えば、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、CFT造等とされており、上部構造体30の最下階から最上階に亘っている。これらの外周柱50は、コア部40の周囲に配列されており、コア部40を囲んでいる。隣り合う外周柱50には、外周梁52が架設されている。ここで、外周柱50は、引張力と圧縮力を負担し、「コア部40」と後述する「壁状連結体60」と一体となって、構造物10の曲げ剛性を向上させる。もって、構造物10の変形が抑制される。
(外周梁)
外周梁52は、例えば、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造等とされる。外周梁52は、上部構造体30の各階の外周部に配置されている。また、外周梁52は、隣り合う外周柱50に架設されており、これらの外周柱50と共に上部構造体30の各階の外周架構を構成している。
(壁状連結体)
複数の外周柱50のうち一部の外周柱50とコア部40とは、壁状連結体60によってそれぞれ連結されている。各壁状連結体60は、鉄筋コンクリート造とされている。また、複数の壁状連結体60は、平面視にて、コア部40の中心軸Cを中心として、コア部40から放射状に延出されている。より具体的には、複数の壁状連結体60は、平面視にてコア部40の周囲に等間隔で配置され、かつ、各壁状連結体60の中心線Lがコア部40の中心軸Cを通っている。
ここで、壁状連結体60は、平面視で、コア部40の中心軸Cに向かって、せん断剛性や重量がバランスよく、均等になるように配置されている。これにより、構造物10の曲げ変形やねじれを低減することができる。
なお、ここでいう壁状連結体60の中心線Lとは、平面視にて、壁状連結体60に沿うとともに、壁状連結体60の壁厚の中央を通る仮想線を意味する。また、「壁状連結体60」は、せん断剛性を有し、全階に設ける必要はない。構造物10のせん断剛性が確保され得る限り、設置する階を限定しても良く、中間階でも良い。その際、上下方向に複数階分を連続させることが好適である。
壁状連結体60は、コア柱42と外周柱50とを連結している。これにより、地震時に、コア部40に作用する地震力が、壁状連結体60を介して外周柱50に伝達される。図3に示されるように、壁状連結体60は、上部構造体30の上層階には設けられておらず、上部構造体30の中層階及び下層階に設けられている。また、壁状連結体60は、複数階に亘って上下方向に連続する連層壁とされている。
なお、壁状連結体60は連層壁に限らない。壁状連結体60の数や配置等は、適宜変更可能である。したがって、壁状連結体60は、例えば、上部構造体30の上層階に設けられても良い。また、壁状連結体60は、鉄筋コンクリート造のコンクリート壁に限らず、例えば、鋼製壁であっても良い。
(メガ梁)
図4に示されるように、上部構造体30の最下階30Lの外周部には、メガ梁70が設けられている。メガ梁70は、上部構造体30の最下階30Lにおいて、環状に連続する複数の外周架構54に斜材72を設けることで、これらの外周架構54に梁(トラス梁)としての機能を持たせたものである。
なお、「メガ梁70」は、構造物10の最下階に限らない。また、構造物10にメガ梁70を設けることにより、「外周柱50」+「コア部40」+「壁状連結体60」の構造に対して、さらに構造物10の曲げ剛性を向上させ得る。
メガ梁70は、上部構造体30の最下階30Lの階高分の梁成を有している。このメガ梁70は平行弦トラスであって、最下階30Lの上弦材としての上の外周梁52Lと、下弦材としての下の外周梁52Lを連結する複数の斜材72とを有している。
前記上下の外周梁52Lの横断面積は、上部構造体30の他の階の外周梁52の横断面積よりも大きくされている。つまり、上下の外周梁52Lは、上部構造体30の他の階の外周梁52よりも高剛性とされている。そのため、最下階30Lの外周架構54は、他の階の外周架構よりも高剛性とされている。この上下の外周梁52Lは、複数の斜材72によって連結されている。
斜材72は、例えば、鉄筋コンクリート造又は鉄骨造とされる。この斜材72は、上下の外周梁52Lの間にブレース状に配置されている。
ここで、構造物10の最下階30Lでは、外周柱50が間引かれている。より具体的には、最下階30Lでは、その直上階30Uと比較して、外周柱50が一本置きに省略されている。そのため、メガ梁70の直上階30Uでは、外周柱50が一本置きに丘立ち柱とされている。なお、以下では、説明の便宜上、丘立ち柱とされた外周柱50を外周柱50Kという。
外周柱50Kの柱脚部は、外周梁52を介して複数(2本)の斜材72に支持されている。これらの斜材72は、最下階30Lの外周架構54の構面内に、逆V字形状(A字形状)に配置されている。また、各斜材72の上端部72Aは、外周梁52(上の外周梁52L)における外周柱50Kとの接合部(支持部)に接続されている。
一方、各斜材72の下端部72Bは、最下階30Lにおいて外周柱50の柱脚部に接続されている。この複数の斜材72によって、直上階30Uの一の外周柱50Kが、最下階30Lにおいて、隣り合う他の外周柱50(外周柱50B)に集約されている。
メガ梁70は、構造物10の最下階30Lにおいて、隣り合う外周柱50を接続している。なお、以下では、メガ梁70によって接続された隣り合う外周柱50を、外周柱50A,50Bという。
図2に示されるように、隣り合う外周柱50A,50Bのうち一方の外周柱50Aには、壁状連結体60が連結されている。つまり、一方の外周柱50Aは、壁状連結体60を介してコア部40と連結されている。これに対し、メガ梁70によって接続された隣り合う外周柱50A,50Bのうち他方の外周柱50Bには、壁状連結体が連結されていない。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る構造物10によれば、コア部40は、複数階に亘って配置されている。また、コア部40は、複数の外周柱50によって囲まれている。このコア部40と外周柱50とは、壁状連結体60によって連結されている。
これにより、例えば、図3に示されるように、コア部40に地震力(水平力)Fが作用すると、コア部40が曲げ変形しようとする。この際、コア部40の圧縮側では、コア部40から地震力F1が壁状連結体60を介して外周柱50に圧縮力(圧縮軸力)として伝達される。一方、コア部40の引張側では、コア部40から地震力F2が壁状連結体60を介して外周柱50に引張力(引張軸力)として作用する。したがって、地震時におけるコア部40の曲げ変形が低減される。
また、本実施形態では、壁状連結体60の壁厚等を増減することにより、地震時にコア部40から外周柱50に伝達する地震力F(地震力F1,F2)を調整することができる。したがって、コア部40と外周柱50とを梁で連結する場合と比較して、上部構造体30(構造物10)の耐震設計の自由度が向上する。
さらに、本実施形態では、複数の壁状連結体60は、平面視にてコア部40から放射状に延出している。これにより、本実施形態では、複数の壁状連結体60が、平面視にてコア部40から放射状に延出しない場合と比較して、上部構造体30(構造物10)の偏心率(偏心距離)が低減される。この結果、地震時における上部構造体30(構造物10)のねじれ量が低減される。したがって、構造物10の耐震性能が向上する。
また、上部構造体30の最下階30Lには、メガ梁70が設けられている。メガ梁70は、隣り合う外周柱50A,50Bを接続している。そして、メガ梁70によって接続された隣り合う外周柱50A,50Bのうち一方の外周柱50Aには、壁状連結体60が連結されている。つまり、一方の外周柱50Aは、壁状連結体60を介してコア部40と連結されている。これに対し、隣り合う外周柱50A,50Bのうち他方の外周柱50Bには、壁状連結体60が連結されていない。
これにより、本実施形態では、メガ梁70によって連結された隣り合う外周柱50A,50Bの両方に壁状連結体60をそれぞれ連結する場合と比較して、壁状連結体60の数が低減される。したがって、上部構造体30内に大空間を確保し易くなる。
また、地震時に、コア部40に作用する地震力Fは、壁状連結体60を介して一方の外周柱50Aに伝達される。また、一方の外周柱50Aに伝達された地震力Fは、メガ梁70を介して隣り合う他方の外周柱50Bに伝達される。そして、他方の外周柱50Bに伝達された地震力Fは、免震装置20を介して杭14に伝達される。したがって、地震におけるコア部40の曲げ変形がさらに低減される。
また、コア部40から一方の外周柱50Aに伝達される地震力Fを、メガ梁70を介して他方の外周柱50Bに伝達することにより、一方の外周柱50Aに対する地震力F(地震力F1,F2)の集中が抑制される。したがって、一方の外周柱50Aの負担軸力を低減することができる。
このように本実施形態では、壁状連結体60の数を低減しつつ、一方の外周柱50Aに対する地震力Fの集中を抑制することができる。
さらに、図4に示されるように、メガ梁70は、斜材72を有している。斜材72は、メガ梁70の直上階30Uの一の外周柱50Kと、当該外周柱50Kと隣り合う他の外周柱50(外周柱50B)とを接続している。この斜材72によって、一の外周柱50Kを他の外周柱50(外周柱50B)に集約することができる。この場合、一の外周柱50Kを支持する杭14や免震装置20等が不要になるため、杭14や免震装置20等の数が低減される。したがって、構造物10の施工工数を削減することができる。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、上部構造体30の平面形状が六角形状とされるが、上記実施形態はこれに限らない。上部構造体の平面形状は、適宜変更可能である。例えば、図5に示される変形例では、上部構造体80が、平面視にて三角形状に形成されている。
具体的には、上部構造体80のコア部40は、平面視にて三角形状に形成されている。このコア部40の周囲には、複数の外周柱50が配置されている。複数の外周柱50は、コア部40を囲むように、平面視にて三角形状に配列されている。
複数の外周柱50のうち一部の外周柱50は、壁状連結体60によってコア部40と連結されている。複数の壁状連結体60は、平面視にて、コア部40の中心軸Cを中心としてコア部40から放射状に延出し、外周柱50に接続されている。より具体的には、複数の壁状連結体60は、平面視にて三角形状のコア部40の角部(頂部)に位置するコア柱42から延出し、平面視にて三角形状の角部(頂部)に位置する外周柱50に接続されている。また、複数の壁状連結体60の中心線Lは、コア部40の中心軸Cを通っている。
また、図6に示される変形例では、複数の外周柱50のうち一部の外周柱50とコア部40の全てのコア柱42とが、壁状連結体60によってそれぞれ連結されている。
また、図7に示される変形例では、上部構造体82が、平面視にて正方形状に形成されている。具体的には、上部構造体82のコア部40は、平面視にて正方形状に形成されている。このコア部40の周囲には、複数の外周柱50が配置されている。複数の外周柱50は、コア部40に沿うように、平面視にて正方形状に配列されている。
複数の外周柱50のうち一部の外周柱50は、壁状連結体60によってコア部40と連結されている。複数の壁状連結体60は、平面視にて、コア部40の中心軸Cを中心としてコア部40から放射状に延出し、外周柱50に接続されている。より具体的には、複数の壁状連結体60は、平面視にて正方形状のコア部40の各辺の中間部に位置するコア柱42から延出し、平面視にて正方形状の各辺の中間部に位置する外周柱50に接続されている。また、複数の壁状連結体60の中心線Lは、コア部40の中心軸Cを通っている。
また、図8に示される変形例では、複数の壁状連結体60は、平面視にて正方形状のコア部40の角部(頂部)に位置するコア柱42から延出し、平面視にて正方形状の角部(頂部)に位置する外周柱50に接続されている。また、複数の壁状連結体60の中心線Lは、コア部40の中心軸Cを通っている。
また、図9に示される変形例では、上部構造体82が、平面視にて長方形状に形成されている。具体的には、上部構造体82のコア部40は、平面視にて長方形状に形成されている。複数の外周柱50のうち一部の外周柱50とコア部40の全てのコア柱42とが、壁状連結体60によってそれぞれ連結されている。また、複数の壁状連結体60の中心線Lは、コア部40の中心軸Cを通っている。
また、図10に示される変形例では、上部構造体84が、平面視にて長方形状に形成されている。具体的には、上部構造体84のコア部40は、平面視にて長方形状に形成されている。このコア部40の周囲には、複数の外周柱50が配置されている。複数の外周柱50は、コア部40に沿うように、平面視にて長方形状に配列されている。
複数の外周柱50のうち一部の外周柱50は、壁状連結体60によってコア部40と連結されている。複数の壁状連結体60は、平面視にてコア部40から放射状に延出し、外周柱50に接続されている。より具体的には、複数の壁状連結体60は、平面視にて長方形状のコア部40の角部(頂部)に位置するコア柱42からそれぞれ延出し、平面視にて長方形状の角部(頂部)に位置する外周柱50に接続されている。また、複数の壁状連結体60は、平面視にて長方形状のコア部40の各辺に位置するコア柱42からそれぞれ延出し、平面視にて長方形状の各辺に位置する外周柱50に接続されている。
ここで、コア部40の長手方向の一端側に配置された複数(本実施形態では4本)の壁状連結体60の中心線Lは、平面視にて点P1で交わっている。これと同様に、コア部40の長手方向の他端側に配置された複数(本実施形態では4本)の壁状連結体60の中心線Lは、平面視にて点P2で交わっている。このように壁状連結体60の中心線Lは、必ずしもコア部40の中心軸Cを通っていなくても良い。
なお、点P1と点P2は、中心線Lを通る点であり、中心線Lの略中央に重心及び剛心の対称面がある。また、壁状連結体60が、平面視で、それぞれの点に向かって、せん断剛性がバランスよく、均等になるように配置されていることから、この対称面に対しても、構造物全体として、せん断剛性や重量がバランスよく、均等になり、構造物の曲げ変形やねじれを低減することができる。
また、本実施形態では、外周柱50Kに壁状連結体60が連結されないが、外周柱50Kに壁状連結体60が連結されても良い。また、上記実施形態では、上部構造体30の最下階30Lにおいて、隣り合う外周柱50A,50Bのうち、一方の外周柱50Aにのみ壁状連結体60が連結されるが、他方の外周柱50Bにも壁状連結体60が連結されても良い。
また、上記実施形態では、平面視にて、複数の壁状連結体60がコア部40から放射状に延出されるが、上記実施形態はこれに限らない。複数の壁状連結体は、コア部から放射状に延出されなくても良い。また、上部構造体30には、少なくとも1つの壁状連結体を設けることができる。
また、上記実施形態では、上部構造体30の最下階30Lにのみメガ梁70が設けられるが、メガ梁は、上部構造体30の複数階に亘って設けられても良い。また、上部構造体30には、当該上部構造体30の高さ方向に間隔を空けて複数のメガ梁が設けられても良い。また、メガ梁は、平面視にて環状に形成されても良い。
また、上記実施形態では、メガ梁70がトラス梁とされるが、上記実施形態はこれに限らない。メガ梁は、少なくとも上部構造体30の一層分(一層分の階高)の梁成を有し、隣り合う外周柱50を接続可能であれば良く、その構成(構造)は適宜変更可能である。さらに、メガ梁70は、省略可能である。
また、上記実施形態では、メガ梁70が設けられた上部構造体30の最下階30Lにおいて、外周柱50が一本置きに間引かれているが、外周柱50を間引く本数や、間引く位置は適宜変更可能である。また、最下階30Lにおいて、外周柱50は間引かれていなくても良い。
また、上記実施形態では、構造物10が免震化されるが、構造物は、免震化されなくても良い。さらに、上記実施形態では、構造物10の基礎が杭基礎とされるが、構造物の基礎構造は適宜変更可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 構造物
40 コア部
50 外周柱
50A 外周柱(メガ梁によって接続された隣り合う外周柱のうち一方の外周柱)
50B 外周柱(メガ梁によって接続された隣り合う外周柱のうち他方の外周柱、他の外周柱)
50K 外周柱(メガ梁の直上階の一の外周柱)
60 壁状連結体
70 メガ梁
72 斜材

Claims (3)

  1. 複数階に亘るコア部と、
    前記コア部を囲む複数の外周柱と、
    平面視にて、前記コア部の中心軸を中心として前記コア部のコア柱から放射状に延出し、前記コア柱と前記外周柱とを連結する複数の壁状連結体と、
    を備える構造物。
  2. 隣り合う前記外周柱を接続するメガ梁を備え、
    前記メガ梁によって接続された隣り合う前記外周柱のうち、一方の前記外周柱には前記壁状連結体が連結され、他方の前記外周柱には前記壁状連結体が連結されない、
    請求項1に記載の構造物。
  3. 前記メガ梁は、該メガ梁の直上階の一の前記外周柱と、該外周柱と隣り合う他の前記外周柱とを接続する斜材を有する、
    請求項2に記載の構造物。
JP2018021843A 2018-02-09 2018-02-09 構造物 Active JP7087255B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018021843A JP7087255B2 (ja) 2018-02-09 2018-02-09 構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018021843A JP7087255B2 (ja) 2018-02-09 2018-02-09 構造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019138046A JP2019138046A (ja) 2019-08-22
JP7087255B2 true JP7087255B2 (ja) 2022-06-21

Family

ID=67693338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018021843A Active JP7087255B2 (ja) 2018-02-09 2018-02-09 構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7087255B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227435A (ja) 2001-02-02 2002-08-14 Shimizu Corp 集合住宅建物
JP2002295050A (ja) 2001-03-27 2002-10-09 Takenaka Komuten Co Ltd 高層建物
JP2003328586A (ja) 2002-05-15 2003-11-19 Shimizu Corp 建築物の免震構造
JP2009221792A (ja) 2008-03-18 2009-10-01 Takenaka Komuten Co Ltd 高層建物
JP2009257079A (ja) 2004-02-19 2009-11-05 Takenaka Komuten Co Ltd 耐震構造物
JP2016216900A (ja) 2015-05-14 2016-12-22 株式会社竹中工務店 構造物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2522595A (en) * 1994-05-05 1995-11-29 Eic Management Gmbh Global vibro-compensating structural system (gvcs) for industrialized construction of vibro-isolated and seismo-resistant buildings

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227435A (ja) 2001-02-02 2002-08-14 Shimizu Corp 集合住宅建物
JP2002295050A (ja) 2001-03-27 2002-10-09 Takenaka Komuten Co Ltd 高層建物
JP2003328586A (ja) 2002-05-15 2003-11-19 Shimizu Corp 建築物の免震構造
JP2009257079A (ja) 2004-02-19 2009-11-05 Takenaka Komuten Co Ltd 耐震構造物
JP2009221792A (ja) 2008-03-18 2009-10-01 Takenaka Komuten Co Ltd 高層建物
JP2016216900A (ja) 2015-05-14 2016-12-22 株式会社竹中工務店 構造物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019138046A (ja) 2019-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7087255B2 (ja) 構造物
JP6469429B2 (ja) トラス梁架構
JP2011137303A (ja) 免震構造物
JP6846219B2 (ja) 建物免震構造
JP6171566B2 (ja) 増築方法
JP7000657B2 (ja) 構造物
JP5096979B2 (ja) ラーメン構造体の補強構造
JP6712858B2 (ja) 建物
JP5703412B2 (ja) 板状集合住宅の架構構造
JP2002161580A (ja) 集合住宅の構造
JP6451383B2 (ja) 横架構造体
JP5683349B2 (ja) 板状集合住宅の架構構造
JP7436258B2 (ja) 高層建物
JP5330698B2 (ja) 建築構造物、及び建築構造物の設計方法
JP7286904B2 (ja) 建物
JP7316910B2 (ja) 建物
JP7087258B2 (ja) 免震構造物
JP7052950B2 (ja) 免震建物
JP2001140497A (ja) 耐震住宅
JP7368987B2 (ja) 自走式立体駐車場
JP6951851B2 (ja) 高層耐震建物
JP2651505B2 (ja) 高層建築物の架構構造
JP6422802B2 (ja) 建築物の架構構造
JP3832355B2 (ja) 高層建物の架構構造
JP2023085078A (ja) 構造物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7087255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150