JP7059901B2 - 活物質 - Google Patents
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Description
これらの特許文献3~6に記載の技術は、活物質の抵抗を低減させることに寄与すると考えられる。しかしながら、活物質の表面抵抗を低減させ、レート特性を向上させるには、まだまだ改善の余地があった。
本開示の活物質は、一次粒子の内部に空隙を有し、該空隙における活物質の表面が硫化物固体電解質に被覆されていることを特徴としている。
図1に本開示の活物質の一実施形態である活物質1を示した。活物質1は一次粒子2が凝集した二次粒子の状態で存在する粉体である。
空隙3の大きさが0.01μm未満であると、活物質1の製造時に硫化物固体電解質4が空隙3に侵入し難くなる虞がある。空隙3の大きさが5μmを超えると、活物質1の体積に対する重量が低下する虞があり、電池の容量が低下する虞がある。
なお、一次粒子2の空隙3の大きさは、例えば一次粒子2の断面のSEM画像から判断することができる。
一次粒子2の平均粒子径は、例えば活物質1のSEM画像から判断することができる。後述の実施例1における一次粒子の平均粒子径は約10μmである。
また、例えばLi2S、Sn、S又はLi2S、SnS2を出発原料にして、Li4SnS4の組成比となるように混合、焼成して合成して硫化物固体電解質を合成してもよい。さらにLi4SnS4とLiX(X=Cl,Br,I)とを混合して得られるxLiX-(1-x)Li4SnS4(x=0~0.4)を用いてもよい。
なお、「硫化物固体電解質4の被覆率」とは、活物質1の空隙3内の活物質1の表面積に対する空隙3内の活物質1の表面を被覆した硫化物固体電解質4の占有面積の割合である。
硫化物固体電解質4の被覆率は、例えば一次粒子2の断面のSEM画像から判断することができる。
次に活物質の製造方法について説明する。活物質の製造方法は例えば、次の活物質の製造方法10(本明細書において、「製造方法10」ということがある。)によって製造することができる。図3に製造方法10のフローチャートを示した。
図3に示したとおり、製造方法10は浸漬工程S1と乾燥工程S2とを備える。以下、それぞれの工程について説明する。
上記で説明した活物質1を用いた電池について説明する。
上記の活物質1を用いた電池はリチウムイオン電池であることが好ましく、リチウムイオン全固体電池であることがより好ましい。また、上記活物質1は正極活物質に用いてもよく、負極活物質に用いてもよい。活物質1を構成する活物質材料を使用者が適宜選択することにより、活物質を正極活物質として用いるか、負極活物質として用いるかを決定することができる。
正極活物質層110aは少なくとも正極活物質と硫化物固体電解質とを備えており、必要に応じて導電材やバインダーを含むことができる。正極活物質はリチウムイオン全固体電池に用いることができる正極活物質を用いることができる。例えば、NMC系の正極活物質、より具体的にはLiNi1/3Mn1/3Co1/3O2を用いることができる。硫化物固体電解質としては、後述の硫化物固体電解質層120に用いる硫化物固体電解質を用いることができる。導電材としては、アセチレンブラックやケッチェンブラック、気相成長炭素繊維(VGCF)等の炭素材料を用いることができる。バインダーとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)や、ブチレンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等の公知のバインダーを用いることができる。正極活物質層110aにおける正極活物質の含有量は特に限定されないが、10wt%~99wt%であることが好ましい。正極活物質層の厚みは特に限定されないが、0.1μm~1000μmであることが好ましい。
正極集電体110bとしては、公知の正極集電体を用いることができる。例えば、SUS,Ni,Cr,Au,Pt,Al,Fe,Ti,Zn等の公知の正極集電体を用いることができる。
負極活物質層130aは少なくとも負極活物質と硫化物固体電解質とを備えており、必要に応じて導電材やバインダーを含むことができる。負極活物質は上記の活物質1を用いることができる。硫化物固体電解質としては、上述の硫化物固体電解質層120に用いる硫化物固体電解質を用いることができる。導電材及びバインダーは正極活物質層110aに用いることできる導電材及びバインダーを採用することができる。負極活物質層130aにおける負極活物質の含有量は特に限定されないが、10wt%~99wt%であることが好ましい。負極活物質層の厚みは特に限定されないが、0.1μm~1000μmであることが好ましい。
負極集電体130bとしては、公知の負極集電体を用いることができる。例えば、SUS,Cu,Ni,Fe,Ti,Co,Zn等の公知の負極集電体を用いることができる。
(浸漬溶液の作製)
LiS(日本化学工業株式会社製、純度99.9%)、SnS2(株式会社高純度化学正、純度99.9%)を原料として、Li4SnS4の組成となるように混合し、真空下700℃の温度で12時間焼成した。そして、得られたLi4SnS4とLiI(アルドリッチ製、純度99.9%)を、0.2LiI-0.8Li4SnS4の組成比で、水:エタノール=2:1(重量比)の混合溶媒に10wt%となるように秤量し、該混合溶媒に加えて溶解させ、10wt%の浸漬溶液を作製した。
一次粒子の内部に複数の空隙を有するLi4Ti5O12からなる負極活物質材料と、該負極活物質材料の重量に対する上記浸漬溶液に溶解している硫化物固体電解質の重量が10wt%となる量の浸漬溶液を用いて、浸漬溶液に負極活物質を浸漬させ、10分間放置した。この際、負極活物質が浸漬溶液に完全に浸漬するように調整した。
浸漬工程において浸漬を行った負極活物質を真空下200℃で2時間乾燥し、さらにAr雰囲気下200℃で4時間乾燥して、溶媒を完全に除去した。これにより、実施例1に係る負極活物質が得られた。
上記により作製した実施例1に係る負極活物質について、走査型電子顕微鏡を用いて測定し、実施例1に係る負極活物質のSEM画像を得た。図5(a)に実施例1に係る負極活物質のSEM画像を示した。また、実施例1に係る負極活物質について、蛍光X線分析装置を用いて測定し、S原子のEDXマッピング画像を得た。図5(b)に実施例1に係る負極活物質のEDXマッピング画像を示した。さらに、実施例1に係る負極活物質のSEM画像とEDXマッピング画像とを合成した画像を図5(c)に示した。
上記により作製した実施例1~3及び比較例1に係る負極活物質を用いて、下記の方法で実施例1~3及び比較例1に係るリチウムイオン全固体電池をそれぞれ作製した。なお、以下に用いた硫化物固体電解質は20LiI-80(0.75Li2S-25P2S5)(mol%)のガラスセラミックスである。
作製した実施例1~3及び比較例1に係るリチウムイオン全固体電池の充電レート特性について評価した。
まず、それぞれの全固体電池を25℃下において、電圧4.3V、電流0.1Cで充電し、次いで電圧3V、電流0.1Cで放電した。次に、充電時の電流のみ0.1C、1C、5Cにそれぞれ変更して、充放電を実施した。そして、0.1Cで充電した際の充電容量に対する、1C、5Cで充電した際の充電容量の割合をそれぞれ算出した。結果を図6、7に示した。
比較例1と実施例1との結果を比べると、1C、5Cで充電した両方の場合で実施例1のレート特性の方が高い結果となった。これは負極活物質の空隙内の表面が硫化物固体電解質で被覆されため、負極活物質内のLiイオン伝導が容易になり、充放電時の表面抵抗の増加が抑制されたからであると考えられる。
また、実施例1と実施例2との結果を比べると、1C、5Cで充電した両方の場合で実施例2のレート特性の方が高い結果となった。これは、負極活物質の空隙内の表面における硫化物固体電解質の被覆率が高くなったためと考えられる。
さらに、実施例2と実施例3との結果を比べると、1C、5Cで充電した両方の場合で実施例2のレート特性の方が高い結果となったが、実施例2と実施例3との間に顕著な差はなかった。これは、負極活物質の空隙内の表面被覆が飽和したためであると考えられる。
2 一次粒子
3 空隙
4 硫化物固体電解質
10 活物質の製造方法
100 全固体電池
Claims (1)
- 一次粒子の内部に空隙を有する活物質において、
前記空隙における前記活物質の表面が硫化物固体電解質で被覆されており、
前記硫化物固体電解質がxLiX-(1-x)Li 4 SnS 4 (X=Cl、Br、I、x=0~0.4)である、
活物質。
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