JP7055379B2 - 医療吸引器用ディスポーザブルバッグまたは容器用ウイルス捕集性フィルター - Google Patents

医療吸引器用ディスポーザブルバッグまたは容器用ウイルス捕集性フィルター Download PDF

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Description

優先権
本発明は、PCT/JP2016/063148「PTFEフィルムを用いた成形体フィルター、及びそれを用いた医療吸引器用ディスポーザブルバッグまたは容器」の優先権を主張する。
本発明は、医療用吸引器システムにおける、患者の体内呼気をバッグ又は容器を介して排気し、同時に、体内分泌物及び生理食塩水、血液等の廃液を吸引し、貯留し、これが一定貯留量に達した場合にバッグ又は容器自体を廃棄する、廃棄可能なバッグまたは容器、及びこれに用いる成形体フィルター、並びに当該バッグまたは容器の下流に設置する第二次フィルターに関する。
医療用吸引器システムでは、近年、プラスチックフィルムで製造される柔軟なバッグまたは容器(ここでは、フィルムまたはシートから形成されるものをバッグ、射出成形または中空成形によって形成されるものを容器と言う)で患者の体内呼気、体内分泌物及び生理食塩水、血液等の廃液(以下「体内分泌物等」と言う)を吸引し、これを貯留し、一定貯留量に達した時にこのバッグまたは容器自体を廃棄する、廃棄可能な「ディスポーザブルバッグ」と称されるバッグまたは容器(以下、「ディスポーザブルバッグ等」と言う。)を構成部品とする型式が増加している。このディスポーザブルバッグでは、患者から吸引する呼気及び体内分泌物等をバッグ内に導き入れる吸引ポート、及びバッグ内の空気をバッグ外の剛性容器に排出するための開口部、即ち排気口が構造上不可欠である(特許文献1)。さらに、排気のための開口部には、外付けの吸引ポンプからの吸引力(負圧)を、患者体内に挿入する吸引カテーテルに伝達するための通気性と同時に、吸引される体内分泌物が開口部から吸引ポンプ側に濾出することを防ぐための防水性を備えたフィルター(以下、「第一次フィルター」と言う)も必要である。この二つの要求に対応する機能を果たすものとして、現状は高分子量ポリエチレン(PE)の焼結体をカルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)の水溶液中に浸漬し、乾燥した円筒形の成形品、すなわち二種類の異なる材料で製造された成形品が排気口を塞ぐ形態で、通気・防水フィルター(以下「PE焼結体・CMCフィルター」と言う)として用いられている。
医療用吸引器システム全体における通気・防水フィルターとしては、通常、ディスポーザブルバッグ等に施設される第一次フィルターのみであるが、場合により体内分泌物等のミストが第一次フィルターを通り抜け、吸引ポンプを汚染する事故を防止するためディスポーザブルバッグ等の後に、第一次フィルターを補完する第二次フィルターを施設する場合がある。例えば特許文献1には、廃棄バッグの排気部の下流の吸引器本体と吸引ボトル(剛性容器)を繋ぐ連結ホースに独立のフィルター部品(以下、「第二次フィルター」と言う。)を用いる例が開示されている。そして、現在、この第一次フィルターとして使用可能なものは上記のPE焼結体・CMCフィルターのみである。しかしながら、このPE焼結体・CMCフィルターには、以下に詳細に述べるように大きな欠陥が認められる。これにも拘わらず、形状、配置に関するこれまでの様々な考案、特許に比較して、新規のフィルター素材及びこれを用いて形成されるフィルターに関する開発、提案は、従来、欧米を含めて殆どされてきていない。
先ず、現在用いられている汎用的な種類の医療吸引器の基本システムについて簡単に説明する。基本システム100は通常、図1に模式的に示すような構成となっている。
(1)患者等の体内分泌物等を吸入するための吸引カテーテル18を連結する吸入口11と、漏水を防止しながら、かつフィルター12を介してバッグ内の空気をバッグ外に排出するための排気口13を備え、このバッグ中に患者等の体内分泌物等を貯留できるように形成された、柔軟なプラスチックで製造されるディスポーザブルバッグ等110
(2)ディスポーザブルバッグ等を格納し、内部を減圧するための排出口15/吸引口16を有する剛性容器本体部120とその蓋部122
(3)電気モーターにより吸引力を発生させる吸引器本体130
(4)吸引力をカテーテル18に伝達する吸引ポート
(5)剛性容器本体部120と吸引器本体130を連結するチューブ19とその取付けのためのジョイント等(図示せず)
基本システム100は、(1)のディスポーザブルバッグ等110を(2)の剛性容器本体120の内部に格納し、バッグの排気口13と(3)の吸引器本体130側の吸引口16を直接接続せず、剛性容器の排出口15と吸引器側の吸引口16を接続し、剛性容器内を減圧することによってディスポーザブルバッグ等の排気口13から排気を行う、いわゆる迂回排気の方法を採用している。この理由は、減圧下でバッグが膨張するため、体内分泌物等の貯留が容易になると同時に、吸引バッグの取り外しの際に簡易であること、また仮にバッグ内の体内分泌物等がPE焼結体・CMCフィルター12から漏出した場合でも、これを剛性容器に貯留し、直接本体側の吸引機構に吸収されないようにする安全対策である。
ところで、ディスポーザブルバッグ等110は剛性容器本体120の内部に格納され、吸引器本体側の吸引口16は剛性容器排出口15に接続されるため、ディスポーザブルバッグ等の通気・防水フィルターをバッグに付設する場合、バッグの外側から排気口を塞ぐ形で付設、即ち外設することも可能である。しかし通気・防水フィルターを備えたディスポーザブルバッグ等を剛性容器本体120の内部に出来るだけ効率的に格納しようとする場合、通常はこの通気・防水フィルターをバッグ内部に付設することがより効率的である。上記基本システムに基づき、現在行われているディスポーザブルバッグ等の例では、吸引ポートと排気口を一対で備えるプラスチック(PP)の成形品に、PE焼結体・CMCフィルターを、排気口を塞ぐ形で装着し、この成形品を柔軟なプラスチックバッグの内側に収納する形でプラスチックバッグと成形品を熱融着する方法で形成されている。このような内蔵方式が、ディスポーザブルバッグ等の収容量の極大化、バッグ形成コストの抑制の面で合理的と考えられている。
患者の体内から分泌物をディスポーザブルバッグ等内に吸引するメカニズムは次の通りである。先ず吸引器本体130が、剛性容器本体120の排出口15から、剛性容器内の空気を通常は20~35kPaで吸引し、剛性容器内を減圧状態とする。これにより、剛性容器内に格納されたディスポーザブルバッグ等110が気圧差で膨張すると同時に、ディスポーザブルバッグ等内の空気が、同バッグに取付けられた通気フィルターを介してディスポーザブルバッグ等110の排気口13から排出され、その結果バッグ110に吸引力が生じ、これによって患者の体内分泌物等が吸引カテーテル18を通してディスポーザブルバッグ等110に吸入される。
特許文献2(特表2015-521069号公報、「廃液容器装置及び吸引バッグユニット」)の「背景技術」には、「吸引ポート(排液容器装置を吸引源と接続し吸引バッグ内を排気する)は蓋内に配置されてもよく、直接吸引バッグと接続させても良い。また剛性の排液容器内に配置させてもよく、その結果、先ず排液容器が排気され、そして、その後に初めてその中に位置する吸引バッグが排気される」と記載されている。そしてこれらの形状の変形はほとんど公知に属するとしている。
実用新案登録第3203434号明細書 特表2015-521069号公報 特許第4638347号公報 特許第3204695号公報 特許第2922692号公報 米国特許第4111204号明細書 特開平9-56810号公報
真空吸引廃液バッグ用部材「高性能フィルター・ベント」、Essentra Porous Technologies、2014 「3786-012 Filter Valve」、Vacsax Limited Material Specification、January 2012 カルボキシメチルセルロースナトリューム「セロゲン」総合カタログ、第一工業製薬(株) モースマスクシリーズ カタログ、(株)エースインターナショナルジャパン
ディスポーザブルバッグ等において、上記吸引ポート及び排気口の形態、配置及び排気方式については、欧米を中心に、主としてバッグ廃棄時の取扱容易さ、システム全体構造の簡素化を目的として様々な提案がなされてきている。しかしながら、技術的に解決すべき最も重要な点は、ディスポーザブルバッグ等において上記第一次フィルターに要求される機能として、吸引ポンプからの吸引力(負圧)を患者等の体内に挿入する吸引カテーテルへ伝達するため、排気のための開口部には通気性が要求されると同時に、当該カテーテルを通して吸引される体内分泌物等が、開口部から吸引ポンプ側に濾出するのを防ぐための防水性と、さらにまた、通気に際して、体内呼気に含まれるバクテリア及びウイルス(以下「病原菌」と総称する。)をディスポーザブルバッグ等の外部に濾出するのを防ぐ病原菌バリア性の三点が要求されることである。しかし従来は、上記フィルターに対し、医療用吸引器システム全体を動作させるための機能要素である通気性と防水性の効率的両立に主な関心がおかれ、排気の病原菌バリア性に関しては、上記三機能の同時充足が技術的に極めて難度が高かったため放置されてきた。そのため、特に体内呼気に対する病原菌バリア性については、これまであまり論議されていない。しかし、これが周辺環境に放散されることは極めて大きな、放置されるべきではないリスクであり、本来、病原菌バリア性はフィルターの通気・防水機能以上に対応策が検討されるべき重要な問題である。
ディスポーザブルバッグ等110は、吸引された体内分泌物等をバッグ内に貯留して、所定の量に達したらバッグごと廃棄するものであり、バッグ内に吸引され貯留された体内分泌物等がフィルター部12を介して排気口13から漏出し、剛性容器本体120の内部を汚染すること、またこれが吸引器本体130の吸引機構に悪影響を及ぼすことを防止する必要がある。さらに、排出口の通気に際して、あるいは体内分泌物等が万が一フィルター部を漏出した場合においても、前述のようにフィルター部は病原菌バリア性を持たなければならない。体内呼気のフィルターを介しての排気、あるいは体内分泌物等の漏出に際して、これに含まれる病原菌が除去されるか否かが重要であることは言うまでもない。医療吸引器システムにおけるディスポーザブルバッグ等において最も重要なことは、明らかに吸引ポートや排気口の形状問題や取付け方法よりも、むしろこれに内蔵または外設されるフィルター(成形体)が、前述のように通気性及び防水性と病原菌バリア性という並立し難い機能を同時に満足する必要があることである。
この並立し難い通気性及び防水性と病原菌バリア性を同時に満足することが求められるフィルターを、一つの材料で製造することは明らかに困難であり、そのためか、医療用の吸引器においては、一種類の材料のフィルターの研究・開発は、従来ほとんどされてこなかった。現状におけるフィルターは、二種類の材料、即ち高分子の成形品と他の高分子膨潤材を組み合わせて、それぞれに通気機能と防水機能を担わせるという考え方に基づいている。具体的には、現在の通気・防水フィルターは、小粒径のPEを熱融着して所望の形状に形成した多孔質のPE焼結体を、水溶したCMC溶液中に浸漬し、これを乾燥させて製造する。通気性はPE焼結体の持つ多孔質に由来し、標準的な開孔範囲は概ね30~50μmとされる。なお、可能な限り大きな表面積を確保すると同時に破損等の危険性を軽減するため、このPE焼結体は、通常は、一方の底面の無い円筒状で、かつ3.7~3.9mm程度の厚肉に形成されている。一方防水機能は、PE焼結体の個々の粒子表面をコートする状態で存在するCMCが、液状の体内分泌物等に接すると急速に膨張してPE焼結体の開孔を閉塞することによって発現する。このため、欧米の通気・防水フィルターを製造・販売する一部の会社では、フィルターに使用するCMCをセルフシール材と呼称している。またこのフィルターにおけるバクテリア・エアゾール除去率はPE焼結体の開孔径が大きいにも拘らず、パンフレット上は99.9~99.98%と表記されている。
しかし、現在、日本及び世界で医療吸引器用の通気・防水フィルターとして標準的に用いられているPE焼結体・CMCフィルターの第一の問題点は、長時間防水性に根本的な欠陥を持つことである。これは防水の機能を担うCMCの易水溶性問題に起因する。第二の問題点はPE焼結体の気孔サイズと病原菌バリア性の問題である。これはバクテリアの大きさは0.8~10.0μm、ウイルスの大きさは0.02~1.0μmの範囲に対し、前述の通りPE焼結体の開孔径がウイルスは勿論バクテリアのサイズより遥かに大きいために懸念されるものである。
先ず、第一の問題点である防水の機能を担うCMCの易水溶性問題について説明する。PE焼結体・CMCフィルターを水道水中に約24時間浸漬すると、液状化したCMCが相当量溶出することが容易に観察される。この現象は、CMC溶液と体内分泌物等の混合したものが、ディスポーザブルバッグ等の排出口から簡単に外に漏出するという重大問題に直結することを明らかに示している。以下において、ディスポーザブルバッグ等に要求される防水性能と、現状のPE焼結体・CMCフィルターが有する防水機能を詳細に分析、対比する。
先ず、ディスポーザブルバッグ等に要求される防水性には二つの側面がある。第一の側面は長時間における防水性に関する。使用済み後のディスポーザブルバッグ等は保管を経て焼却されるが、バッグの防水性の欠陥から、保管期間中にバクテリア及びウイルスを含む体内分泌物等がバッグ外に漏出し、環境・人間等に衛生問題を引き起こすことは絶対に防止されなければならない。例えば、廃棄ディスポーザブルバッグ等が雨で水濡れする危険性などが容易に想像される。第二の側面は瞬間的な防水性に関する。フィルターが吸引中に体内分泌物等に水没し、瞬間的にミスト状または液状の体内分泌物等がフィルターから漏出、排気口13を経て剛性容器内、さらには吸引器本体内の吸引機構を汚染または悪影響を及ぼすことを防がなければならない。すでに述べた通り、PE焼結体・CMCフィルターが対応できるのは、第二の瞬間的防水機能であり、長時間の防水性では重大な問題点を有する。このように、現在、世界および日本で幅広く使用されているPE焼結体・CMCフィルターは、長時間防水性の欠如するものである。
第二の問題として、病原菌バリア性とPE焼結体の気孔サイズの問題について考える。体内呼気は体内分泌物等と併せて吸入口からディスポーザブルバッグ等中に吸引され、体内分泌物等はバッグ内に貯留されるのに対し、体内呼気は通気フィルターを通過し、剛性容器から吸引器本体に流れ、最終的に外部に排出される。従って通気・防水フィルターの病原菌に対するバリア性は、この体内呼気に対するバリア性と、上記のように体内分泌物等がCMC溶液と共に、あるいは単独で通気防水フィルターから漏出する場合のバリア性の二つのケースが存在する。第一の体内呼気に対するフィルターのバリア性は、バクテリア・エアゾール除去率(バクテリア飛沫捕集効率試験、JIS L1912)及びウイルス飛沫捕集効率試験(JIS L1912準拠)を指標として判断することが一般的である。他方、液状物がフィルターから漏出する場合の病原菌に対するバリア性には確立された指標は見当たらない。しかしながら、いずれのケースでも病原菌の大きさとPE焼結体の気孔サイズの大小が決定的に重要であることは明らかである。一般にバクテリアの大きさは0.8(黄色ブドウ球菌)~10μmであるのに対して、CMCがコートされた状態での開孔径は不明であるが、PE焼結体の気孔は概ね30~50μmである。従って、PE焼結体フィルターはその気孔を10μm以下の細孔にしない限り、バクテリア・エアゾール除去率試験では高バリア性を示すと公称されるものの、液状物におけるバリア性では、本質的にはバクテリア及びウイルス(病原菌)に対するバリア機能を有さないと考えられる。そしてPE焼結体・CMCフィルターでは、焼結技術上の制約及び一定量以上の通気性の確保の必要性から、30~50μm以下への細孔化は困難である。従って、現在のPE焼結体・CMCフィルターは、基本的にはバクテリア及びウイルス(病原菌)バリア性に対し大きな懸念があると言わざるを得ない。
次に、ディスポーザブルバッグ等の通気性能について説明する。現状の医療用吸引器においては、高吸引圧・高流量タイプで60kPa以上の吸引力(差圧下)で、ディスポーザブルバッグ等内の通気フィルターが20L/分以上の通気流量を持つこと(JIST7208-1:2012電動式吸引器-安全要求事項 59条5項)また低吸引圧・低流量タイプで20kPa以下の吸引圧で0.5~10L/分の通気量(59条7項)を持つこととされる。現状の標準的なPE焼結体・防水フィルターである非特許文献1の単位吸引力(1kPa)・単位面積(1cm)当たりの通気流量は0.0391L、非特許文献2では0.0514Lとなっている。このため、非特許文献1、2で所定通気量を得るためには、それぞれ14.61cm(3.9×3.9cm)、11.12cm(3.4×3.4cm)のフィルター面積が必要となる。規格製品で円筒形をなす非特許文献1、2の表面積は約16cmである。これは、高吸引圧・高流量タイプに対応できるように現状のPE焼結体・CMCフィルターの表面積が設定されているものと考えられる。
本発明の目的は、現行のPE焼結体・CMCフィルターの根本的な欠陥である長時間防水性の問題点を解決すると同時に、現行品に遜色ない通気性能、並びにバクテリア及びウイルス(病原菌)バリア性を持つ多孔質PTFEフィルム(支持体としての不織布を含む)と帯電不織布より形成される成形品フィルターと、これを内蔵または外設するディスポーザブルバッグ等を提供することである。
(PTFEフィルム成形体フィルター)
新たな通気・防水フィルターの開発のための様々な試行錯誤と模索実験の結果、多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムを用いるPTFEフィルム成形体フィルターよってバクテリア・バリア性を持つ新たなフィルターが実現できるのではないかと想到するに至った。即ち、瞬間的防水性と同時に長時間防水の問題は、プラスチック材料中で最も高いPTFEフィルムの疎水性能によって解決でき、防水性と相反する通気性は、フィルムの最大気孔径が一定以上であればPE焼結体・CMCフィルターと同等以上の通気性が得られる可能性があり、また、バクテリアの大きさが概ね0.8~10μmの範囲であるため、気孔径を最大1μm以下にコントロールできれば、理論上大部分のバクテリアは除去できるはずである。
PTFEフィルムには、基材分子量(例えば、標準比重が2.16以上か未満か)と共重合成分の有無、基材形状(丸棒・圧延、シート)、延伸方法(一軸、二軸)と延伸倍率、さらには層構成(単層、多層)など製造法及び構成等の側面において、その物性を規定する様々な要因が存在する。基本的には、PTFEフィルムの通気量は延伸倍率に依存し、また一般に一軸延伸でノード(結節)とこれから平行に伸びるフィリブル(繊維)が形成され、二軸延伸でノード、フィリブルが共に小形化し、同時にフィリブル方向がランダム化することで、通気性、防水性が共に改善すると考えられている。これらの製造法、構造を考慮して適切な選定を行うことが、PTFEフィルムの選択では決定的に重要であることが分かった。表1に単層/積層、一軸/二軸と通気・防水機能の関係をまとめた。
Figure 0007055379000001
実際にPTFEフィルムを医療用吸引器のディスポーザブルバッグ等に内蔵する通気・防水フィルターで用いるために、通気量、防水性及び最大気孔径(バクテリア・バリア性)の個別的要求を一体で達成するPTFEフィルムが存在するか否か、また存在する場合、いかにして高いレベルでこれらのバランスをとるかについての実験を進めた。
生産が安定的に可能であることが確認されたPTFEフィルムについて、実際的な医療用ディスポーザブルバッグ等を想定しての通気性の実験を行った結果、やはり延伸方法、構成によって数値に大きな差異があるものの、適切に選定したタイプの、最大気孔径が1~5μmの範囲で、現状のPE焼結体・CMCフィルターと同面積(16cm)で、JIST7208-1:2012電動式吸引器-安全要求事項が規定する高吸引圧・高流量タイプ、また低吸引圧・低流量タイプで定める必要十分な通気量が得られることが確認された。
防水性は、過去の研究で、JIS L1912の耐水圧試験が、医療用吸引器の減圧試験と全く同一原理に基づくことが判明していたため、通気・バクテリア・バリア性の両立が確認されたタイプのPTFEフィルムについて、その耐水圧データからスクリーニングし、最大気孔径が0.2~5.0μmの範囲のPTFEフィルムで漏水実験を実施した。結果は35kPaの吸引力(差圧)下でいずれも水漏れが発生しないという極めて良好なものであった。最大気孔径が0.2μmのフィルム(厚さ80μm)では、吸引力(差圧)65kPaで漏水なしであったが、気孔径が1μmのフィルム(厚さ100μm)では吸引力(差圧)75kPaで漏水が発生した。また気孔径が5μmのフィルム(厚さ100μm)では、約70kPaの吸引力(差圧)下、約1分経過時点で漏水した。しかし、防水性の前提となる差圧条件は低吸引圧・低流量タイプ及び中吸引圧タイプで60kPa以下であり、この結果から十分な防水性を有していると判断できる。これらの総合的結果から、適切選定されたPTFEフィルムの最大気孔径が1~5.0μmの範囲で、ディスポーザブルバッグ等に求められる通気性及び防水性とバクテリア・バリア性を同時に満足するものが実際に得られることが証明された。なお、PTFEフィルムはCMCと異なり、瞬間的防水で問題がなければ長時間における防水性で漏水が発生することはない。
PTFEフィルムで通気・防水・バクテリア・バリア性を満たすものが存在することが分かったので、支持体としてPET不織布をラミネートしたPTFE不織布(厚さ200μm)について同様の実験を行った。この結果、通気性は同面積(16cm)、35kPaの吸引力(差圧)下で21.7L/分、防水性は35kPaで漏水なし、48.3kPaで漏水発生となり、PTFE不織布タイプでも吸引器の通気・防水フィルターに使用可能なものが存在することが確認できた。ただし、不織布では空隙の大きさの測定が不可能で、このタイプでのバクテリア・バリア性につぃて推測を行うことはできない。
このようにしてPTFEフィルム及びPTFE不織布を適切に選定することにより、医療用吸引器で使用できる通気性・防水性、及びバクテリア・バリア性を有するフィルターを形成することが基本的に可能であることを見出した。PTFEフィルム、PTFE不織布とPE焼結体・CMCフィルターの通気・防水実験の結果を表2にまとめて示す。
Figure 0007055379000002
しかし、PTFEフィルムを用いて成形体フィルターを形成するには、さらに、下記のような加工上の問題が想定され、その解決策を見出す必要があった。これらはPTFEフィルムにPPあるいはPET不織布等の支持体をラミネートせず、PTFEフィルムを単独で用いようとする場合に特に大きな困難となる。
(1)図2Aに示すバッグ内の排気の流路となる立体形状部品200とPTFEフィルム25の貼合部の接合方法と気密性の問題
(2)バッグ内が吸引器本体からの吸引で、例えば35kPaの減圧状態となった場合、PTFEフィルム25が立体形状部品200の内部に大きく膨らむが、この際のフィルムの破れや気密性損傷の問題
PTFEフィルムと立体形状部品200の貼合せには接着剤が使用出来ず、双方を熱融着させる方法によって接合し、35kPaの減圧下で熱融着部の気密性が十分保持されることが実験で確認できた。別の方法として、4辺の貼合部面積を大きく取り、粘着剤で貼合せることもできる。なお、PTFEフィルムは薄いため、実際の熱融着方法では、立体形状部品にPTFEフィルムを直接積層し、PTFEフィルムの上側から熱板加熱する方法が好適である。
PTFEフィルムが立体形状部品内部に大きく膨らむことを防止するには、立体形状部品開口部に上下約10mm程度の間隔でリブからなる支持部を設置することが必要である。図2Aでは縦横に直交する格子状のリブが表示されているが、リブ形状はこれに限定されるものではない。重要なことは、通気性能を低下させないためPTFEフィルムとリブ部を熱融着しない点にある。これによりディスポーザブルバッグ等の内部が、例えば35kPaに減圧された場合においても、通気性能の低下防止と、PTFEフィルムの膨らみ防止の両方が達成できることが実際に確認された。
(ウイルス・バリア性を持つフィルター)
前述のように、PTFEフィルム又はPTFEと不織布の積層フィルムでも気孔径を1μm以下とすればバクテリア・バリア性、更にはウイルス・バリア性の効果も部分的に発現することが考えられるが、通気性は損なわれる。しかし、通気・防水フィルターがバクテリア・バリア性から進んでウイルス・バリア性迄を持つことは決定的に重要であり、真の意味での医療用廃棄バッグの確立のためには、何としてもクリアしなければならない課題である。このため、技術的に確立をみたPTFEフィルム成形体フィルターを前提とし、気孔径の操作以外のウイルスが除去できる新たな方法の検討を行った。
薬品工場等で使用される集塵フィルターは、捕集効率によって一般フィルター、中高性能フィルター、超高性能フィルターに区分され、超高性能フィルターは対象粒子径が0.3μm以下(HEPA)、0.1μm以下(ULPA)の塵埃の除去を目的とする。不織布、ガラス濾紙が素材として用いられる。
フィルターの捕集機構は次のように分類されている。(a)篩、(b)慣性衝突、(c)遮り、(d)拡散、(e)静電気。(a)の篩はフィルター素材の孔径、(c)遮りは対象粒子径が0.1μ以上の粒子径で生じ、空気の流れに沿った粒子がフィルター素材の表面に接触し捕集される現象である。(d)の拡散は対象粒子径が0.5μm以下で生じ、粒子のブラウン運動に伴う捕集である。(e)の静電気はフィルター素材の持つ静電気のクーロン力により対象粒子径が0.05~1.0μmの粒子が捕集される機構である。
ところで、ウイルスのサイズは0.02(ノロウイルス)~1.0μmの範囲にある。前述のPTFEフィルム又はPTFEと不織布の積層フィルムを基材とするフィルターに病原菌バリア性を付与する方策としては以下の3方向が考えられる。
(1)篩となるPTFEフィルムの最大気孔径を極小化する。
(2)PTFEフィルムに静電気を印加し、そのクーロン力を利用する。
(3)PTFEと不織布の積層フィルムの不織布側に静電気を印加(又は帯電不織布を積層)し、そのクーロン力を利用する。
PTFEフィルムを通気・防水フィルターとして用いる場合、[0025]~[0026]で詳述の通り、一定レベルの通気性能と防水性能を同時に満足する必要があり、この面から最大気孔径範囲を0.2~1.0μ未満とすることは困難である。また仮に0.2μmの気孔サイズを活用したとしても病原菌バリア性の観点からは必ずしも十分と考えることは出来ない。またPTFEフィルム自体に静電気を印加する方式は、静電気を印加することによりPTFEフィルムの疎水性が失われ防水性が損なわれること、またPTFEフィルムが体内排液等の水分に接液した場合、印加した静電気が減衰し、ウイルスの捕集機能が喪失することから無意味である。従ってこれらの方法は有効ではない。
積層フィルムの不織布側に静電気を印加(又は帯電不織布を積層)する方法は、理論上十分に可能性があり、かつ成形体フィルターの製造上も大きな困難がないと推測されるため、詳細検討を行った。PTFEフィルムと不織布の積層フィルムで、PTFE側に篩の機能を担わせ、不織布側に静電気を印加(又は帯電不織布を積層)し、クーロン力を持たせることで、上記のフィルターの捕集機構の(a)と(e)を複合する機構が構築される。静電気のクーロン力単独で0.05~1.0μmとウイルスサイズの相当の部分の吸着が可能であり、これに(b)の慣性衝突捕集、(d)のブラウン運動に伴う拡散捕集が総合されれば、廃棄バッグの排気口部で1μm以下のウイルスサイズの範囲の病原菌に対する有効なバリア性が期待できるようになる。この場合重要な条件となるのは、静電気を印加する不織布が体内排液等の水分に接液せず、逆に防水性を発揮するPTFEフィルム側が体内排液等の水分に接液するように積層フィルムを配置することである。
帯電不織布は、ポリプロピレン樹脂(PP)あるいはナイロン66樹脂等のエンジニアリングプラスチックを原料として不織布を製造し、これにコロナ放電あるいはハイドロチャージング法に依って帯電させる方式が一般的である。帯電量は表面電荷密度で2.0×10-10クーロン/cm以上が望ましい。 またその製造法としては極細繊維径が得られ、また薄く製造できることからメルトブローン法が望ましいとされるが、スパンボンド法でも可能である。PPのメルトブローン法帯電不織布では、厚みは0.12~0.40mm、目付は10~40g/g・m、通気度は目付20gで40cc/cm/s、40gで20cc/cm/sのようなタイプが生産されている。
このような帯電不織布を用い、PTFEフィルム・PP不織布(支持体)・PPメルトブローン法帯電不織布の積層フィルムと現状のPE焼結体・CMC、本発明のPTFEフィルム・PP不織布(支持体)の積層フィルムのバクテリア飛沫捕集効率(BFE:Bacterial Filtation Efficiency)とウイルス飛沫捕集効率(VFE:Virus Filtration Efficiency)の比較実験を実施した。結果を表3に示す。
Figure 0007055379000003
表3から分かるように、PE焼結体・CMC積層フィルターとPTFEフィルム・PP不織布積層フィルターとの間にはBEFで約12%、VFEで約9%の明らかな差が観測された。またPTFEフィルム・PP不織布積層フィルターでも予想以上に高いBFE、VFEが得られることが分かった。一方PTFEフィルム・PP不織布積層フィルターとPTFEフィルム・PP不織布・帯電不織布積層フィルターの差は実施した測定の検出限界により正確な定量化には至らなかった。しかしながら、静電気帯電フィルターを用いたマスクは、0.1μmの粒子でも除去可能であり、ウイルスの感染力価を99.9999%低下させることが知られている(非特許文献4)。従って、表3からは量的な差は不明であるが、PTFEフィルム・PP不織布・帯電不織布積層フィルターを本発明のディスポーザブルバッグ等に用いることにより、特にインフルエンザウイルス、ノロウイルスのような伝染性、毒性の高いウイルスを除去する効果が期待できる。
本発明による、PTFEフィルムから形成される成形体フィルターをディスポーザブルバッグ等に内蔵する通気・防水・バクテリア・ウイルス(病原菌)バリア性フィルターとして使用する場合の効果として以下が挙げられる。
(1)本発明の通気・防水・病原菌バリア性フィルターは完全な防水性を持ち、現状のPE焼結体・CMCフィルターの根本的欠陥である、ディスポーザブルバッグ等を廃棄、保管する際に発生が懸念される、CMC溶液と体内分泌物等の混合物等のバッグ外への漏出を抑制できる。
(2)PTFEフィルム・PP不織布、及びPTFEフィルム・PP不織布・帯電不織布の積層フィルターは、PE焼結体・CMCフィルターに比較して非常に優れた病原菌バリア性を示した。特にPTFEフィルム・PP不織布・帯電不織布積層フィルターは、バクテリアのみならず、感染性の高いウイルスに対しても高い病原菌バリア性が期待できる。これにより、患者の周囲の環境、人間に対してより高い安全性を備えたディスポーザブルバッグ等を提供できる。
図1は、現状の医療吸引器の基本システムの模式的構成図である。 図2Aは、本発明に係るディスポーザブルバッグ等に用いる立体形状部品の斜視図である(フィルター基材接合前)。 図2Bは、本発明に係るディスポーザブルバッグ等に用いる成形体フィルター(フィルター基材接合後の立体形状部品)の斜視図である。 図3Aは、本発明に係るディスポーザブルバッグ等に用いる通気部品の斜視図である。 図3Bは、本発明に係るディスポーザブルバッグ等に用いる、立体形状部品を取付けた後の通気部品の斜視図である。 図4Aは、本発明に係るディスポーザブルバッグ等に用いる柔軟性バッグの斜視図である。 図4Bは、本発明に係る、通気部品と立体形状部品と柔軟性バッグを全て接合した後のディスポーザブルバッグ等の斜視図である。 図5Aは、本発明に係るディスポーザブルバッグ等を剛体容器に収容した状態を示す断面図である。 図5Bは、本発明に係るディスポーザブルバッグ等を収容した剛体容器の蓋を開けた状態を示す斜視図である。
PTFEフィルム等を用いて形成する通気・防水機能を持つ成形部品を、一体製品の部分とするディスポーザブルバッグ等は、様々な形状、機能、サイズを持つタイプが製作可能である。以下に、本発明の代表的な実施形態を示す。
図2Aは、後で開口部21にPTFEフィルム25を熱融着する立体形状部品200である。この形状はポリプロピレン(PP)を原料とし、金型を用いて射出成型で製作する。この立体形状部品は、PTFEフィルム等を熱融着する領域となる開口部21、開口部においてPTFEフィルムを支持するための格子状リブ22、及び通過する空気の流路となる内部空洞23、さらに図3Aに示す成形体への取付けのための嵌合形状24を有している。なお、略直方体の成形部品の片面、両面、4側面あるいは4側面+底面を開口部としてもよい。なお、当該立体形状部品の形状は、直方体以外に円筒形、円盤状等の様々なものが可能である。本実施例における開口面積を表4に示す。
Figure 0007055379000004
図2Bは、上記立体形状部品にPTFEフィルム、あるいはPTFEフィルム・PP不織布・帯電不織布の積層25を熱融着した状態の成形部品210を示す。以下、この成形部品210を「成形体フィルター」と呼ぶ。本実施例で用いたPTFEフィルムの厚さは50~200μmの範囲であり、最大気孔径は0.2~5μmの範囲である。なお、支持体にPTFE不織布を用いる場合は、PET不織布を含んだ厚さは300μm以下とした(気孔径は規定できず)。
図3Aは、フィルムバッグ内に内接される、成形により製造した通気部品300の外観を示す。通気部品300は、吸引カテーテル18を接合するための吸引ポート31とそのキャップ32、剛性容器への取付け形状33、PTFEフィルム熱融着立体形状部品200の嵌合形状24との嵌合部34、及び排気口35、さらに体内分泌物等を貯留するフィルムバッグとの熱融着等による接合部分36を備えている。また、フィルムバッグ内に貯留される体内分泌物等、またはそのミスト状物が吸引パイプ内を逆流することを防止するため、フィルムバッグ側の吸引ポートの出口37には、別途加硫ゴムを用いて製造する逆流防止弁38を取付ける。
図3Bは、図2BのPTFEフィルムを熱融着した成形体フィルター210を、図3Aの通気部品に気密を保つ状態で嵌合させ一体化した複合成形体310を示す。なお、この気密を保つ一体化は、嵌合ではなく双方の熱融着によって行うことも勿論可能である。
図4Aは体内分泌物等を貯留するためのフィルムバッグの一例を示す。フィルムバッグの形状は様々なものが可能であるが、最終的に形成される一体化されたディスポーザブルバッグが図5A、5Bに示す剛性容器内に効率的に格納できることが必要である。フィルムバッグは一般的にリニアポリエチレン(LLDPE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、及び/またはナイロン樹脂(NY)、さらに接着樹脂を用いて、多層インフレーション成形によって形成される。本発明の実施例では、フィルムバッグは3層から成り、厚さは外層(PET):30μm、接着樹脂層:7μm、内層(LLDPE):120μmである。また本実施例の内容積は1300ccである。
図4Bは、図4Aのフィルムバッグの上端内部に、図3Bの複合成形体310が内接されて気密的に熱融着された形態を示す。このようにして、PTFEフィルムを用いて形成した通気・防水の機能を持つ立体形状部品210を用いた一体化した複合成形体310と、上記フィルムバッグ400から構成された医療用吸引器用の最終的なディスポーザブルバッグ410が完成する。本実施例は複合成形体310をバッグに内接させた例を示したが、フィルムバッグの外側に外接させて接合してもよい。また、複合成形体310のフィルムバッグへの取付け位置は、フィルムバッグ400の上端部でなくてもよく、バッグの4側面、あるいは側面角部の中段以上の位置とすることもできる。
図5A、5Bは、最終的に完成したディスポーザブルバッグが、剛性容器500に取付けられた状態を示す。なお図5Bは、複合成形体310が図3Bに示したようなPTFEフィルム立体形状部品が縦型のものでなく、横型のものを装着した例が示されている。
上記実施例では、剛性容器を吸引器本体により減圧にし、それが通気部品を通してディスポーザブルバッグ等の内部を減圧にする迂回排気のシステムを用いるため、PTFEフィルムを熱融着した立体形状部品、即ち成形体フィルターをディスポーザブルバッグ等に内蔵させる構成について説明したが、ディスポーザブルバッグ等を吸引器本体により直接吸引して減圧する構成としてもよい。この場合は、通気備品300の排気口35の外側に、ディスポーザブルバッグまたは容器の中の空気及び体内呼気が必ず通過するような構造にされた成形体フィルターを気密を保って取付け、かつ吸引器本体に直結された吸引チューブをこの成形体フィルターの出口側に接続する構造としてもよい。あるいは、成形体フィルターを剛性容器またはその蓋の排出口15の内側に接触させて設け、通気部品300の排気口35と成形体フィルターの入口とを吸引チューブで接続し、吸引口16から吸引する構成としてもよい。またあるいは、成形体フィルターをこの吸引チューブの途中のいずれかに設けてもよい。
上記実施例は、吸引される体内分泌物がディスポーザブルバッグまたは容器に取付けられたフィルター(第一次フィルター)について示したが、さらに別の実施例として、本発明によるPTFEフィルム・PP不織布またはPTFEフィルム・PP不織布・帯電不織布の積層フィルターを内蔵した成形体フィルターを、ディスポーザブルバッグまたは容器の下流に接続した第二次フィルターとして用いてもよい。即ち、図1の剛性容器120と吸引器本体130を繋ぐカテーテル18の間に当該成形体フィルターを、外気から気密性を保つように接続してもよい。これによりさらに高い病原菌バリア性を実現することができる。
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限定されず、本発明の精神と添付の請求の範囲の範囲内で種々の変更、及び修正をすることができることは当業者に明らかである。
100 医療吸引器の基本システム
11 吸入口
12 フィルター
13 排気口
15 排出口
16 吸引口
18 吸引カテーテル
19 カテーテル
110 ディスポーザブルバッグ等
120、500 剛性容器
122 剛性容器の蓋部
130 吸引器本体
200 立体形状部品
21 開口部
22 リブ
23 内部空洞
24 嵌合形状
25 PTFEフィルム
210 成形体フィルター(PTFEフィルムを接合した立体形状部品)
300 通気部品
31 吸引ポート
32 キャップ
33 剛性容器への取付け形状
34 嵌合部
35 排気口
36 接合部分
37 吸引ポートの出口
38 逆流防止弁
310 一体化した複合成形体、
400 フィルムバッグ
410 最終的なディスポーザブルバッグ

Claims (21)

  1. 医療用吸引器システムにおいて、患者あるいは使用者からの体内呼気及び体内分泌物を導入するための吸引カテーテルを接続する吸引ポートを備え、該吸引ポートから吸引された前記体内呼気及び体内分泌物のうち前記体内分泌物を貯留し、前記医療用吸引器システムの他の構成部品である剛性容器本体とその蓋部によって形成される空間内に前記吸引ポートとその周辺部を除いて格納され、貯留された前記体内分泌物が所定の貯留量になった時前記剛性容器から取り外して廃棄するように構成された、柔軟なディスポーザブルバッグまたは容器であって、
    該ディスポーザブルバッグまたは容器は、前記ディスポーザブルバッグまたは容器の中の空気及び前記体内呼気が、前記ディスポーザブルバッグまたは容器の外に排出される時に必ず通過するように構成された排気口を有する通気部品の成形体を備え、
    前記ディスポーザブルバッグまたは容器は、前記通気部品に気密を保つ状態で接合または連結され、前記体内分泌物の通過を防止してかつ前記空気及び体内呼気の全てが通過する成形体フィルターをさらに備え、
    該成形体フィルターのフィルター基材が、多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルム、あるいはPTFE不織布であることを特徴とする、ディスポーザブルバッグまたは容器。
  2. 前記成形体フィルターのフィルター基材が、前記PTFEフィルムあるいはPTFE不織布の面のうち、前記体内呼気の流れの下流の面に帯電不織布をさらに配置した積層体である、請求項1に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  3. 前記通気部品は、前記吸引ポートと、前記剛性容器及び/または前記蓋部へ固定するための取付け形状をさらに有し、
    前記排気口は前記剛性容器の内部と気体連通し、前記剛性容器に吸引器本体を連結して前記剛性容器内を排気すると、前記排気口を通して前記ディスポーザブルバッグまたは容器も減圧され、その結果前記吸引ポートから前記体内呼気及び体内分泌物を吸引する一方、前記ディスポーザブルバッグまたは容器中に貯留された前記体内分泌物に成形体フィルターが浸漬あるいは水没し、通気機能が著しく阻害されるまでの間、ディスポーザブルバッグまたは容器の中に吸入された空気及び体内呼気が、前記排気口を通して前記剛性容器の中に排気するように構成された、請求項1または2に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  4. 前記通気部品の前記排気口が、吸引チューブを介して吸引器本体に直接連結され、それにより前記ディスポーザブルバッグまたは容器が減圧され、その結果前記吸引ポートから前記体内呼気及び体内分泌物が吸引される一方、前記ディスポーザブルバッグまたは容器に前記体内分泌物が貯留し、残りの空気または体内呼気を、前記排気口を通して前記剛性容器の外に排気するように構成され、
    前記剛性容器本体と前記蓋部によって形成される空間中において、前記成形体フィルターが、前記通気部品に外接して、あるいは前記剛性容器または前記蓋部に内接して、あるいは前記排気口から前記剛性容器または前記蓋部までの前記吸引チューブの途中に取付けられた、請求項1または2に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  5. 前記成形体フィルターが、
    前記排気口を覆うように取付け可能で内部が空洞である立体形状部品の本体と、
    前記立体形状部品に設けられた前記フィルター基材を接合するための支持部と、
    該支持部に設けられた、フィルム状の前記フィルター基材の内側への膨れを防止する網目状のリブと、
    該支持部に気密を保って接合された前記フィルター基材と
    を備えた、請求項2または3に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  6. 前記通気部品がポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)を含む熱可塑性プラスチック材料からなる、請求項1~5のいずれか1項に記載の、ディスポーザブルバッグまたは容器。
  7. 前記立体形状部品の形状が円筒形、または長方体である請求項6に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  8. 前記支持部が、円形または方形を含む形状の平板であり、その開口部が網目状のリブにより補強された構造を有する、請求項5または7に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  9. 前記多孔質PTFEフィルムが、一軸延伸または二軸延伸により製造された、単層または多層のPTFEフィルムである、請求項1~8のいずれか1項に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  10. 前記多孔質PTFEフィルムが、二軸延伸により製造された、単層または多層のPTFEフィルムである、請求項9に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  11. 前記多孔質PTFEフィルムの最大気孔径が0.2~5μmの範囲にある、請求項1~10のいずれか1項に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  12. 前記多孔質PTFEフィルムの最大気孔径が1~5μmの範囲にある、請求項11に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  13. 前記PTFEフィルムあるいはPTFE不織布が、両面または片面に樹脂の不織布を貼合して補強されている、請求項1~12のいずれか1項に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  14. 前記剛性容器本体と前記吸引器本体とを繋ぐカテーテルの途中に、成形体フィルターが気密を保ってさらに接続され、前記成形体フィルターのフィルター基材が、前記PTFEフィルムあるいはPTFE不織布の面のうち、前記体内呼気の流れの下流の面に帯電不織布をさらに配置した積層体である、請求項1~13のいずれか1項に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  15. 前記帯電不織布の材料が、ポリプロピレン樹脂(PP)あるいはナイロン66樹脂を含む、請求項1~14のいずれか1項に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  16. 前記帯電不織布の帯電量が、表面電荷密度で2.0×10-10クーロン/cm以上である、請求項1~15のいずれか1項に記載のディスポーザブルバッグまたは容器。
  17. 医療用吸引器システムにおいて、患者からの体内呼気及び体内分泌物を導入するための吸引カテーテルを接続する吸引ポートを備え、該吸引ポートから吸引された前記体内呼気及び体内分泌物のうち前記体内分泌物を貯留し、前記医療用吸引器システムの他の構成部品である剛性容器本体とその蓋部によって形成される空間内に前記吸引ポートとその周辺部を除いて格納され、貯留された前記体内分泌物が所定の貯留量になった時前記剛性容器から取り外して廃棄するように構成された、柔軟なディスポーザブルバッグまたは容器の製造方法であって、
    前記吸引ポート部と、前記体内分泌物等を貯留し、残りの呼気を、減圧にされた前記剛性容器内、または吸引器本体に直接排気するための排気口と、前記剛性容器本体及び/または前記蓋部へ固定するための取付け形状を有する通気部品を、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)を含むプラスチック材料の成形により作製する工程と、
    内部が空洞であり、フィルム状のフィルター基材を固定するための支持部を備え、かつ前記フィルター基材の内側への膨れを防止する網目状のリブを前記支持部に設けた立体形状部品を成形により作製する工程と、
    前記フィルター基材として多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムまたはPTFE不織布、PTFEフィルム・PP不織布の積層、またはPTFEフィルム・PP不織布・帯電不織布の積層を、熱融着または粘着剤による粘着によって、前記立体形状部品の気密を保つように前記支持部に接合して成形体フィルターを作製する工程と、
    前記成形体フィルターを、嵌合、熱融着、接着を含む方法により、前記通気部品の前記排気口を覆って気密を保つように接合して複合成形体を作製する工程と、
    前記複合成形体を、前記体内分泌物等を貯留するための柔軟性のあるフィルムバッグの開口部に、気密を保つように熱融着または接着により接合して一体化する工程と
    を含む、前記ディスポーザブルバッグまたは容器の製造方法。
  18. 前記一体化する工程が、前記複合成形体を、前記フィルムバッグの開口部の内側に内接させて接合する、請求項7に記載のディスポーザブルバッグまたは容器の製造方法。
  19. 前記一体化する工程が、前記複合成形体を、前記フィルムバッグの開口部の外側に外接させて接合する、請求項7に記載のディスポーザブルバッグまたは容器の製造方法。
  20. 請求項1~16のいずれか1項に記載のディスポーザブルバッグまたは容器を用いて、前記吸引ポートから吸引された前記患者あるいは使用者からの前記体内呼気及び体内分泌物のうち前記体内分泌物を貯留し、貯留された前記体内分泌物が前記所定の貯留量になった時に廃棄する、体内分泌物の貯留および廃棄方法であって、前記フィルター基材が前記多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルム、あるいは前記PTFE不織布よりなる前記成形体フィルターを用いて、空気及び前記体内呼気の全てを通過させかつ前記体内分泌物の通過を防止し、前記成形体フィルターを備えた前記ディスポーザブルバッグまたは容器を廃棄することを特徴とする、体内分泌物の貯留および廃棄方法。
  21. 前記成形体フィルターが、60kPaの吸引力の時に20L/分以上の通気流量を有するとともにバクテリア・バリア性も有するよう、気孔径、厚み、面積を調製した多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルム、あるいはPTFE不織布よりなる前記フィルター基材を含むことを特徴とする、請求項20に記載の体内分泌物の貯留および廃棄方法。
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