JP7053199B2 - 樹脂組成物及び樹脂成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂組成物及び樹脂成形体に関する。
ポリアセタール樹脂は、機械的強度、耐薬品性、摺動性、耐摩耗性のバランスに優れ、かつ、容易に加工することができる。そのため、ポリアセタール樹脂は、代表的なエンジニアリングプラスチックスの一つとして、電気機器の機構部品、自動車部品、及びその他の部品などに、広範囲に亘って用いられている。
また、近年の自動車における燃費向上の流れなどを受け、ポリアセタール樹脂からなる部品に対しても、薄肉化による軽量化が求められ、電子機器に対しても、薄肉化が求められている。この点に関し、薄肉化が達成されたとしても、従来と同等以上の性能(剛性、摺動性、熱安定性など)が担保されていることが重要である。
例えば、特許文献1には、ポリアセタール樹脂と、所定の範囲の繊維径及び繊維長であるガラス繊維とを含み、かつメルトフローレイトが所定の範囲にある樹脂成形体が、優れた薄肉成形性と高いクリープ性とを同時に満足できると開示されている。
また、特許文献2には、所定の範囲のコモノマー成分を有するポリアセタール樹脂と、少なくとも1種のカップリング剤とを含む成形体が、優れた機械的性質や高い熱変形温度を満足できると開示されている。
特開2016-089033号公報 WO2014/097270A1
しかしながら、薄肉成形体でも従来並みの性能を満足させるべくガラス繊維の充填率を上げると、樹脂組成物の粘度が上昇し、薄物成形体を得ることができず、流動性と剛性の両立は難しい。また、コモノマー比率を下げることで剛性を上げることはできるものの、成形時の熱安定性の保持や、経時的な物性の悪化の抑制が難しくなる。
そこで、本発明は、優れた薄肉成形性と高い剛性とを同時に満足でき、かつ成形時の高い熱安定性を有する、樹脂組成物、及び当該樹脂組成物を含む樹脂成形体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来技術の課題を解決するため鋭意検討した結果、特定範囲量のコモノマーを有するポリアセタール樹脂と、ガラス繊維とを含み、メルトフローレイトが特定範囲である樹脂組成物が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)(A)ポリアセタール樹脂100質量部と、(B)ガラス繊維10質量部以上55質量部以下とを含み、
前記(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度が0.001mol%以上1.2mol%以下であり、
メルトフローレイト(ISO1133準拠、温度190℃、荷重2.16kg)が8g/10分以上30g/10分以下である、ことを特徴とする、樹脂組成物。
(2)前記(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度が0.06mol%以上1.2mol%以下である、(1)に記載の樹脂組成物。
(3)前記(A)ポリアセタール樹脂は、数平均分子量が10,000以上60,000以下である、(1)又は(2)に記載の樹脂組成物。
(4)(C)脂肪酸金属塩0.0001質量部以上0.1質量部以下を更に含む、(1)~(3)の何れか一つに記載の樹脂組成物。
(5)前記(B)ガラス繊維は、平均繊維径が12μm以下である、(1)~(4)の何れか一つに記載の樹脂組成物。
(6)(1)~(5)の何れか一つに記載の樹脂組成物を含む、ことを特徴とする、樹脂成形体。
(7)厚みが1.0mm以下である、(6)に記載の樹脂成形体。
(8)電気機器用部品又は電子機器用部品として用いられる、(7)に記載の樹脂成形体。
本発明によれば、優れた薄肉成形性と高い剛性とを同時に満足でき、かつ成形時の高い熱安定性を有する、樹脂組成物、及び当該樹脂組成物を含む樹脂成形体を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態という)について、詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定するものではない。本発明は、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
[樹脂組成物]
本実施形態の樹脂組成物は、(A)ポリアセタール樹脂100質量部と、(B)ガラス繊維10質量部以上55質量部以下とを含み、上記(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度が0.001mol%以上1.2mol%以下であり、メルトフローレイト(ISO1133準拠、温度190℃、荷重2.16kg)が8g/10分以上30g/10分以下である。また、本実施形態の樹脂組成物は、上述した成分に加え、(C)脂肪酸金属塩、摺動剤、安定剤、その他の成分などを含むことができる。
本実施形態の樹脂組成物は、メルトフローレイト(ISO1133準拠、温度190℃、荷重2.16kg)(以下、単にMFRともいう。)が、特定の範囲にある。具体的に、本実施形態の樹脂組成物は、MFRが8g/10分以上30g/10分以下の範囲にある。MFRを8g/10分以上とすることで、薄肉成形性が高くなる傾向にある。また、MFRを30g/10分以下とすることで、成形時の熱安定性が高くなる傾向にある。
なお、MFRは、流動性の大きさの指標の一つであり、樹脂組成物のMFRは、例えば、樹脂組成物又はこれを含む樹脂成形体を細かく切り出し、ペレット状のサンプルとしたものを、上述の規格及び条件に準拠して測定することにより、確認することができる。
樹脂組成物の流動性は、樹脂組成物に含まれる(A)ポリアセタール樹脂の分子量、並びに、樹脂組成物に含まれる(B)ガラス繊維の充填量、繊維長、繊維径等、及び、内部潤滑剤の有無など、種々の因子の影響を受ける。よって、樹脂組成物のMFRは、これらを適宜調節することにより、調整することができる。
また、本実施形態の樹脂組成物では、MFRが8g/10分以上の高い流動性を有していても、成形時の熱安定性を高く維持する観点から、例えば、樹脂組成物に含まれる(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度を所定範囲としている。
<(A)ポリアセタール樹脂>
本実施形態の樹脂組成物に使用される(A)ポリアセタール樹脂(本明細書において、(A)成分、(A)などと記載する場合がある。)について、詳細に説明する。(A)ポリアセタール樹脂としては、ポリアセタールコポリマーが挙げられる。
具体的に、ポリアセタールコポリマーとしては、ホルムアルデヒド単量体又はその3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等のホルムアルデヒドの環状オリゴマーと、コモノマーとしての環状エーテル又は環状ホルマールとを、共重合させて得られるポリアセタールコポリマーが挙げられる。ここで、環状エーテル又は環状ホルマールとしては、エチレンオキサイド;プロピレンオキサイド;エピクロルヒドリン;1,3-ジオキソラン;1,4-ブタンジオールホルマールなどのグリコール又はジグリコールの環状ホルマール;等が挙げられる。
また、ポリアセタールコポリマーとしては、ホルムアルデヒドの単量体及び/又はホルムアルデヒドの環状オリゴマーと、コモノマーとしての単官能グリシジルエーテルとを共重合させて得られる、分岐を有するポリアセタールコポリマー、並びに、ホルムアルデヒドの単量体及び/又はホルムアルデヒドの環状オリゴマーと、コモノマーとしての多官能グリシジルエーテルとを共重合させて得られる、架橋構造を有するポリアセタールコポリマーも挙げられる。
更に、(A)ポリアセタール樹脂は、ポリアセタールの繰り返し構造単位とは異なる異種のブロック成分をコモノマー成分として有するブロックコポリマーを含んでもよく、また、このブロックコポリマーは、ブロック成分を有するホモポリマーベースのブロックコポリマーであってもよく、ブロック成分を有するコポリマーベースのブロックコポリマーであってもよい。
(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度は、0.001mol%以上1.2mol%以下である。(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度を0.001mol%以上とすることで、成形時の熱安定性を確保できる。一方で、(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度を1.2mol%以下とすることで、より少ないガラス繊維の充填率で高い剛性を得ることができる。同様の観点から、(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度は、好ましくは0.06mol%以上、より好ましくは0.065mol%以上であり、好ましくは1.10mol%以下、より好ましくは1.05mol%以下である。
また、(A)ポリアセタール樹脂は、数平均分子量が低く、かつ適度な範囲であることが好ましい。具体的に、(A)ポリアセタール樹脂の数平均分子量は、10,000以上60,000以下であることが好ましい。(A)ポリアセタール樹脂の数平均分子量を60,000以下とすることで、薄肉成形性をより確実に発現させることが可能となる。また、(A)ポリアセタール樹脂の数平均分子量を10,000以上とすることで、熱エージング後の強度をより確実に保持することが可能となる。同様の観点から、(A)ポリアセタール樹脂の数平均分子量は、好ましくは50,000以下であり、より好ましくは45,000以下であり、更に好ましくは40,000以下であり、また、好ましくは15,000以上であり、より好ましくは18,000以上であり、更に好ましくは20,000以上である。
なお、ここでいう(A)ポリアセタール樹脂の数平均分子量とは、樹脂組成物の一部を切り出し、ヘキサフルオロイソプロパノール(以下、HFIPと略す)中に浸漬し溶解したポリアセタール樹脂成分をサンプルとして用い、ヘキサフルオロイソプロパノールを溶媒として用いたゲル浸透クロマトグラフィー(以下、GPCと略すことがある)で、ポリメチルメタクリレート(以下、PMMAと略す)を標準物質として用いて計算されたPMMA換算分子量で表される数平均分子量である。この際のPMMA標準物質は、数平均分子量として、2,000程度から1,000,000程度の範囲で、少なくとも4サンプル程度を用いる必要がある。
本実施形態の樹脂組成物を構成する(A)ポリアセタール樹脂としては、(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度が0.001mol%以上1.2mol%以下の範囲で、上述した、ポリアセタールコポリマー、分岐を有するポリアセタールコポリマー、架橋構造を有するポリアセタールコポリマー、ブロック成分を有するホモポリマーベースのブロックコポリマー及び、ブロック成分を有するコポリマーベースのブロックコポリマーのいずれも用いることができ、これらを併用することもできる。
また、(A)ポリアセタール樹脂としては、例えば、分子量の異なる組み合わせや、コモノマー量の異なるポリアセタールコポリマーの組み合わせ等も、適宜使用可能である。
<(B)ガラス繊維>
本実施形態の樹脂組成物に使用される(B)ガラス繊維(本明細書において、(B)成分、(B)などと記載する場合がある。)としては、特に限定されないが、チョップドストランドガラス繊維、ミルドガラス繊維、ガラス繊維ロービング等が挙げられる。これらの中でも、取扱い性及び成形体の機械的強度の観点から、チョップドストランドガラス繊維が好ましい。
これら(B)ガラス繊維としては、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(B)ガラス繊維の繊維径及び繊維長等は、特に限定されず、何れの形態のガラス繊維を用いても良いが、繊維径が細い方が、成形体の剛性が向上するため好ましい。例えば、(B)ガラス繊維の平均繊維径は、7μm以上15μm以下の範囲内が好ましい。また、(B)ガラス繊維の平均繊維径は、8μm以上がより好ましく、9μm以上が更に好ましく、また、14μm以下がより好ましく、12μm以下が更に好ましい。このような範囲にあることで、より高い剛性が得られる。
なお、ここでいう繊維径は、樹脂組成物又はこれを含む樹脂成形体を十分に高い温度(例えば、400℃以上)で焼却して樹脂成分を除去したのち、得られた灰分を走査型電子顕微鏡で観察し、直径を測定することにより、容易に測定できる。そして、誤差をなくすため、少なくとも100本以上のガラス繊維の直径を測定し、その平均値を算出して、平均繊維径を求めることができる。
(B)ガラス繊維としては、繊維径の異なるガラス繊維を2種以上ブレンドして用いてもよい。
(B)ガラス繊維は、被膜形成剤(収束剤と称される場合もある。)にて処理され、表面が変性されたものであることが好ましい。被膜形成剤として、具体的には、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、少なくとも1種の酸成分を有する共重合体樹脂等が挙げられる。(B)ガラス繊維の表面を前記被膜形成剤によって変性することにより、(A)ポリアセタール樹脂との界面の接着強度を高めることができ、高い剛性及び高い引張破壊応力が得られる。
これら被膜形成剤としては、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(B)ガラス繊維は、カップリング剤によって表面変性されていてもよい。カップリング剤として、具体的には、有機シラン化合物、有機チタネート化合物、有機アルミネート化合物等が挙げられるが、これらに限定されることはなく、公知のものはすべて使用できる。
これらカップリング剤としては、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
有機シラン化合物として、具体的には、ビニルトリエトキシシラン、ビニル-トリス-(2-メトキシエトキシ)シラン、γ-メタアクリロキシプロピルメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-β-(アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、β-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
これらの中でも、ビニルトリエトキシシラン、ビニル-トリス-(2-メトキシエトキシ)シラン、γ-メタアクリロキシプロピルメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメトキシシランが好ましい。これらの中でも、ビニルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメトキシシランγ-アミノプロピルトリエトキシシランが、経済性及び樹脂組成物の成形時の熱安定性の観点より好ましい。
有機チタネート化合物として、具体的には、テトラ-i-プロピルチタネート、テトラ-n-ブチルチタネート、ブチルチタネートダイマー、テトラステアリルチタネート、トリエタノールアミンチタネート、チタニウムアセチルアセトネート、チタニウムラクチート、オクチレンブリコールチタネート、イソプロピル(N-アミノエチルアミノエチル)チタネート等が挙げられる。
有機アルミネート化合物として、具体的には、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等が挙げられる。
上記カップリング剤で表面変性されている(B)ガラス繊維を用いることで、樹脂組成物又はこれを含む樹脂成形体の耐クリープ性がより高まる傾向にあるとともに、樹脂組成物の成形時の熱安定性がより向上する傾向にある。
そして、本実施形態の樹脂組成物は、(B)ガラス繊維を、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して10質量部以上55質量部以下の割合で含む。(B)ガラス繊維の含有量が10質量部未満であると、高い剛性を発現することができず、また、55質量部超であると、優れた薄肉成形性を発現することができない。同様の観点から、本実施形態の樹脂組成物における(B)ガラス繊維の含有量は、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、12質量部以上が好ましく、15質量部以上がより好ましく、また、45質量部以下が好ましく、35質量部以下がより好ましく、25質量部以下が更に好ましい。
<(C)脂肪酸金属塩>
本実施形態の樹脂組成物は、更に(C)脂肪酸金属塩を含むことが好ましい。(C)脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸カルシウム、ミリスチン酸カルシウム、ステアリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等が挙げられる。また、樹脂組成物における(C)脂肪酸金属塩の含有量は、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、0.0001質量部以上0.1質量部以下の範囲であることが好ましい。このような範囲にあることで、成形時の高い熱安定性を得られるだけでなく、樹脂組成物の流動性を高めることができる。同様の観点から、樹脂組成物における(C)脂肪酸金属塩の含有量は、0.001質量部以上がより好ましく、0.005質量部以上が更に好ましく、また、0.09質量部以下がより好ましく、0.08質量部以下が更に好ましい。
<摺動剤>
本実施形態の樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、通常ポリアセタール樹脂組成物に使用されている摺動剤を含んでもよい。摺動剤としては、ポリエチレン樹脂(超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン等);プロピレン、ブテン、オクテン等のコモノマーを含有するエチレン系共重合体;モノエステルやジエステルなどのエステル系化合物;シリコン系化合物;PTFE等のフッ素系化合物;高級アルコール;などが挙げられる。また、樹脂組成物における摺動剤の含有量は、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、0.01質量部以上5質量部以下の範囲であることが好ましい。
<安定剤>
本実施形態の樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、通常ポリアセタール樹脂組成物に使用されている安定剤を含んでもよい。安定剤としては、以下に限定されるものではないが、具体的には、酸化防止剤、ホルムアルデヒド、ギ酸の捕捉剤等が挙げられる。これら安定剤としては、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
酸化防止剤としては、樹脂組成物の成形時の熱安定性向上の観点から、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が好ましい。ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、特に限定されるものではなく、公知のものが適宜使用可能である。酸化防止剤の添加量は、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上2質量部以下が好ましい。
ホルムアルデヒド、ギ酸の捕捉剤として、具体的には、メラミン、ポリアミド系樹脂等のホルムアルデヒド反応性窒素を含む化合物及びその重合体;アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩等が挙げられる。ホルムアルデヒド、ギ酸の捕捉剤として、より具体的には、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、珪酸カルシウム、硼酸カルシウム、等が挙げられる。
ホルムアルデヒド、ギ酸の捕捉剤の添加量は、ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体については、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、0.01質量部以上3質量部以下であることが好ましく、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩については、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して0.01質量部以上1質量部以下であることが好ましい。
<その他の成分>
本実施形態の樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、通常ポリアセタール樹脂組成物に使用されている公知の、ガラス系充填剤(ガラスビーズ、ガラスバルーン等)、ガラス系充填剤以外の充填材(タルク、ウォラストナイト、マイカ、炭酸カルシウム等)、導電性付与剤(カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ等)、着色剤(酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アルミニウム、有機染料等)、紫外線吸収剤、光安定剤、滑材等の各種添加剤を含有することができる。これら添加剤の量は、ガラス系充填剤、ガラス系充填剤以外の充填剤、及び導電性付与剤については、樹脂組成物100質量部に対して、30質量部以下であることが好ましく、一方、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑材については、樹脂組成物100質量部に対して、5質量部以下であることが好ましい。これら添加剤としては、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<樹脂組成物の製造方法>
本実施形態の樹脂組成物は、公知の方法による製造することができる。具体的には、一軸又は多軸の混練押出機、ロール、バンバリーミキサー等により、以下のように原料成分の混合及び溶融混練を行うことにより製造することができる。特に、減圧装置・サイドフィーダー設備を装備した二軸押出機が好ましく使用できる。
原料成分の混合及び溶融混練の方法としては、特に限定されず、当業者が周知の方法を利用することができ、具体的には、(A)成分及び(B)成分を、予めスーパーミキサー、タンブラー、V字型ブレンダー等で混合し、次いで、二軸押出機により一括で溶融混練する方法、(A)成分を二軸押出機のメインスロート部に供給して溶融混練しつつ、押出機の途中から(B)成分を添加する方法、等が挙げられる。これらはいずれも利用できるが、本実施形態の樹脂組成物から作製される成形体の機械的物性をより高めるためには、(A)成分を二軸押出機のメインスロート部に供給して溶融混練しつつ、押出機の途中から(B)成分を添加する方法が好ましい。なお、最適な条件は、押出機の大きさなどによって変動するため、当業者が適宜調整することができる。押出機のスクリューデザインに関しても、当業者が種々調整することができる。
また、原料成分の混合及び溶融混練においては、連鎖移動剤を添加してもよい。連鎖移動剤としては、メチラール、メトキシメチラール、ジメトキシメチラール、トリメトキシメチラールを好適に挙げることができる。これら連鎖移動剤としては、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、(C)成分は、押出機の途中から添加することもできるが、メインスロート部から供給することが好ましい。
[樹脂成形体]
本実施形態の樹脂成形体は、上述した樹脂組成物を含む。また、本実施形態の樹脂成形体は、上述した樹脂組成物から作製することができる。
なお、本実施形態における樹脂成形体とは、各種方法により成形された樹脂の成形体を全て包含する。具体的に、成形体としては、射出成形された成形体、押出成形やインフレーション成形された成形体(シート、フィルム、ストランド、ペレット等)、ブロー成形された成形体等が挙げられる。
本実施形態の樹脂成形体を得るための成形方法については、特に限定されず、公知の成形方法を利用できる。具体的には、押出成形、射出成形、真空成形、ブロー成形、射出圧縮成形、加飾成形、他材質成形、ガスアシスト射出成形、発泡射出成形、低圧成形、超薄肉射出成形(超高速射出成形)、金型内複合成形(インサート成形、アウトサート成形)等の成形方法のいずれかによって成形することができる。このようにして得られる樹脂成形体は、優れた薄肉成形性と高い剛性とを同時に満足することができる。
なお、本実施形態の樹脂成形体は、高い流動性及び剛性が要求される用途に使用することができる。また、本実施形態の樹脂成形体は、優れた薄肉成形性と高い剛性とが同時に満足できることから、厚みを2mm以下とすることができ、また、厚みを1.5mm以下、更には1.0mm以下とすることができる。
本実施形態の樹脂成形体は、自動車用部品として好適に使用することができ、特に、他の部材と接触するギアやプーリーとしての役割を担う部品として、好適に使用することができる。
また、本実施形態の樹脂成形体は、上述した部品以外にも、ポリアセタール樹脂の用途として公知の用途に適用できる。具体的には、カム、スライダー、レバー、アーム、クラッチ、フェルトクラッチ、アイドラギアー、ローラー、コロ、キーステム、キートップ、シャッター、リール、シャフト、関節、軸、軸受け、ガイド等に代表される機構部品;アウトサート成形の樹脂部品、インサート成形の樹脂部品、シャーシ、トレー、側板、自動車部品として、ドアロック、ドアハンドル、ウインドウレギュレータ、ウインドウレギュレータワイヤードラム、スピーカーグリル、ガラスホルダー、キャリアプレート等に代表されるドア廻り部品;シートベルト用スリップリング、プレスボタン等に代表されるシートベルト周辺部品;コンビスイッチ部品、スイッチ類、クリップ類等の部品ガソリンタンク、フュエルポンプモジュール、バルブ類、ガソリンタンクフランジ等に代表される燃料廻り部品、プリンター、及び複写機に代表されるオフィスオートメーション機器用部品;デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ等の映像機器用部品;CD、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、その他光デイスクのドライブ;ナビゲーションシステム及びモバイルパーソナルコンピュータに代表される音楽、映像又は情報機器、携帯電話及びファクシミリに代表される通信機器用部品;電気機器用部品;電子機器用部品等に適用することができる。また、適用可能なその他の用品として、筆記具のペン先、芯を出し入れする機構部品;洗面台、排水口、排水栓開閉機構部品;衣料用のコードストッパー、アジャスター、ボタン;散水用のノズル、散水ホース接続ジョイント;階段手すり部、及び床材の支持具である建築用品;玩具、ファスナー、チェーン、コンベア、バックル、スポーツ用品、自動販売機(開閉部ロック機構、商品排出機構部品)、家具、楽器、住宅設備機器部品、パーソナルコンピュータのキートップ及びキーステム等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例により本実施形態を具体的に説明するが、本実施形態はその要旨を超えない限り、これらの実施例及び比較例に限定されるものではない。
各実施例及び比較例で用いた(A)ポリアセタール樹脂、(B)ガラス繊維、(C)脂肪酸金属塩を、以下の通りに調製又は準備した。
(A)ポリアセタール樹脂
熱媒を通すことができるジャッケット付きの二軸セルフクリーニングタイプの重合機(L/D=8(L:重合機の原料供給口から排出口までの距離(m)、D:重合機の内径(m)。以下、同じ。))を80℃に調整した。この重合機に、トリオキサンと、コモノマーとしての1,3-ジオキソランと、連鎖移動剤としてのメチラールとを添加した。その際、表1及び表2に示されるコモノマー濃度(全体のユニットに対する、エトキシユニットのmol%)、数平均分子量となるように、各原料の量を調整した。
さらに、上記の重合機に、重合触媒としての三フッ化硼素ジ-n-ブチルエーテラートを、トリオキサン1molに対して1.5×10-5molの量で連続的に添加し、重合を行った。
重合機より排出されたポリアセタールコポリマーをトリエチルアミン0.1%水溶液中に投入し、重合触媒の失活を行った。そして、重合触媒の失活を行ったポリアセタールコポリマーを、遠心分離機でろ過し、ポリアセタールコポリマー100質量部に対して、第4級アンモニウム化合物として水酸化コリン蟻酸塩(トリエチル-2-ヒドロキシエチルアンモニウムフォルメート)を含有した水溶液1質量部を添加して、均一に混合した後、120℃で乾燥した。ここで、水酸化コリン蟻酸塩の添加量は、窒素量に換算して20質量ppmとした。なお、水酸化コリン蟻酸塩の添加量の調整は、添加する水酸化コリン蟻酸塩を含有した水溶液中の水酸化コリン蟻酸塩の濃度を調整することにより行った。
乾燥後のポリアセタールコポリマーをベント付き二軸スクリュー式押出機に供給した。押出機中の溶融しているポリアセタールコポリマー100質量部に対して水を0.5質量部添加し、押出機設定温度200℃、押出機における滞留時間7分で、ポリアセタールコポリマーの不安定末端部分の分解除去を行った。
不安定末端部分が分解されたポリアセタールコポリマーに、酸化防止剤としてトリエチレングリコール-ビス-[3-(3-t-ブチル-5-メチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロピオネート]0.3質量部を添加し、ベント付き押出機で真空度20Torrの条件下で脱揮しながら、押出機ダイス部よりストランドとして押出し、ペレタイズした。
このようにして、(A)ポリアセタール樹脂を得た。
(B)ガラス繊維
(B)ガラス繊維としては、日本電気硝子製「T-651H」を用いた。
(C)脂肪酸金属塩
(C)脂肪酸金属塩としては、大日化学工業製のステアリン酸カルシウムを用いた。
また、各実施例及び比較例では、以下の手順に従い、樹脂組成物及び樹脂成形体を製造した。
(a)押出
スクリュー径Dに対するスクリュー長さLの比(L/D)=48(バレル数12)であり、第6バレルと第8バレルにサイドフィーダーを有し、第11バレルに真空ベントを備えた同方向回転二軸押出機(東芝機械(株)製TEM-48SS押出機)を用いた。第1バレルを水冷し、第2~5バレルを220℃、第6~12バレルを180℃に設定した。
押出に用いたスクリューは以下のデザインとした。第1~4バレルの位置にフライトスクリュー(以下、FSと略す)を配し、第5バレルの位置に送り能力を有するニーディングディスク(以下、RKDと略す)2枚、送り能力のないニーディングディスク(以下、NKDと略す)2枚、及び逆方向への送り能力を有するニーディングディスク(以下、LKDと略す)1枚をこの順に配した。第6~第8バレルの位置にFSを配し、第9バレルの位置にRKDとNKDとを1枚ずつこの順に配し、第10~第11バレルの位置にFSを配した。
(B)ガラス繊維を第6バレルのサイドフィーダーより供給し、スクリュー回転数を150rpmとし、総押出量を70kg/hとして押出(溶融混練)を行い、樹脂組成物を調製した。
(C)脂肪酸金属塩を配合する場合は、トップフィーダーあるいはサイドフィーダーより供給することができる。トップフィーダーより供給することが好ましい。
(b)成形
次いで、調製した樹脂組成物を、射出成形機(EC-75NII、東芝機械(株)製)を用いて、シリンダー温度設定を205℃に設定し、射出時間35秒、冷却時間15秒の射出条件で成形することにより、ISO294-2に準拠した小型引張試験片形状の樹脂成形体を得た。なお、この際の金型温度は、90℃とした。
そして、実施例及び比較例の樹脂成形体に関し、以下の手順に従って各種評価を行った。結果を表1及び表2に示す。
(1)メルトフローレイト
得られた樹脂成形体を細かく切り出し、ペレット状のサンプルにした。このペレット状のサンプルについて、ISO1133に準拠して、メルトフローレイト(g/10分)を測定した。なお、このとき、温度は190℃とし、荷重は2.16kgとした。
(2)SFD(0.5mm厚/1.0mm厚)
測定には、射出成形機(ファナック(株)製 ROBOSHOT α-50iA)を用いた。また、シリンダー温度設定を200℃、金型温度を80℃とし、0.5mmあるいは1.0mm厚のSFD金型を用いた。そして、射出圧力80MPa、射出速度50mm/秒における、各樹脂成形体の組成に関するSFD(cm)を評価した。SFDの値が大きいほど、流動性に優れ、薄肉成形性に優れることを示す。
(3)曲げ強度・曲げ弾性率
得られた小型引張試験片形状の樹脂成形体を用い、ISO178に準拠した曲げ試験を行い、曲げ強度(MPa)、曲げ弾性率(MPa)を測定した。なお、押込み速度は、1mm/分とした。これらの測定値が大きいほど、剛性が高いことを示す。
(4)引張破壊応力
得られた小型引張試験片形状の樹脂成形体を用い、ISO527-1に準拠した引張試験を行い、引張破壊応力(MPa)を測定した。なお、引張速度は、5mm/分とした。この測定値が大きいほど、剛性が高いことを示す。
(5)熱エージング強度保持率
得られた小型引張試験片形状の樹脂成形体を用い、120℃で、60日間熱処理したのち、ISO527-1に準拠した引張試験を行い、引張破壊応力(MPa)を測定した。そして、この測定値を、上記で求めた引張破壊応力の測定値で割返し、100倍することで、熱エージング強度保持率(%)を求めた。この値が大きいほど、成形時の熱安定性が高いことを示す。
Figure 0007053199000001
Figure 0007053199000002
表1及び表2より、コモノマー濃度が0.001mol%以上1.2mol%以下である(A)ポリアセタール樹脂と、(B)ガラス繊維とを所定比で少なくとも含み、かつ、メルトフローレイトが8g/10分以上30g/10分以下である実施例に係る樹脂組成物を含む樹脂成形体は、SFD(0.5mm厚/1.0mm厚)の値が大きく、曲げ強度・曲げ弾性率の測定値も大きく、引張破壊応力の測定値も大きく、かつ、熱エージング強度保持率が高いことが分かる。即ち、実施例に係る樹脂組成物は、優れた薄肉成形性、高い剛性、及び成形時の高い熱安定性を有することが分かる。
本発明によれば、優れた薄肉成形性と高い剛性とを同時に満足でき、かつ成形時の高い熱安定性を有する、樹脂組成物、及び当該樹脂組成物を含む樹脂成形体を提供することができる。

Claims (8)

  1. (A)ポリアセタール樹脂100質量部と、(B)ガラス繊維10質量部以上55質量部以下とを含む樹脂組成物であって
    前記(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度が0.001mol%以上1.2mol%以下であり、
    前記樹脂組成物のメルトフローレイト(ISO1133準拠、温度190℃、荷重2.16kg)が8g/10分以上30g/10分以下である、ことを特徴とする、樹脂組成物。
  2. 前記(A)ポリアセタール樹脂のコモノマー濃度が0.06mol%以上1.2mol%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記(A)ポリアセタール樹脂は、数平均分子量が10,000以上60,000以下である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. (C)脂肪酸金属塩0.0001質量部以上0.1質量部以下を更に含む、請求項1~3の何れか一項に記載の樹脂組成物。
  5. 前記(B)ガラス繊維は、平均繊維径が12μm以下である、請求項1~4の何れか一項に記載の樹脂組成物。
  6. 請求項1~5の何れか一項に記載の樹脂組成物を含む、ことを特徴とする、樹脂成形体。
  7. 厚みが1.0mm以下である、請求項6に記載の樹脂成形体。
  8. 電気機器用部品又は電子機器用部品として用いられる、請求項7に記載の樹脂成形体。
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