JP4904191B2 - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents
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Description
しかしながら、ポリアセタール樹脂の利用分野の拡大によって、益々要求性能が高くなっているのが現状である。このような要求特性としては、ポリアセタール樹脂が本来有する高性能の部分、例えば、優れた機械特性バランスを有しながら摺動性、寸法安定性、及び耐久性が要求される場合がある。摺動性を改良する際、ポリアセタール樹脂が本来有する耐摩耗性だけでは摺動材料としては十分でなく、公知の潤滑剤を添加した組成物を用いるのが一般的である。しかしながらこれらの潤滑剤を添加した場合、寸法安定性、及び耐久性が低下する問題があり、改良が要求されている。
又、シリコーン化合物以外を用いる方法として、オレフィン系重合体とビニル系重合体とのグラフト共重合体を添加する方法(例えば特許文献8)が挙げられるが、シリコーン化合物を添加する方法と比較した場合、摺動性改良が不十分である。
すなわち本発明は下記の通りである。
〈2〉ポリアセタール樹脂(A)が、融点が167℃以上、173℃以下のポリアセタールコポリマーであることを特徴とする前記〈1〉に記載のポリアセタール樹脂組成物。
H2NHNOC−R5−CONHNH2 式(1)
(式中R5は炭素数2〜20の炭化水素2価基)
〈4〉ヒドラジド化合物(B)が、アジピン酸ジヒドラジド、セバチン酸ジヒドラジドから選ばれる1種以上であることを特徴とする前記〈1〉〜〈3〉の何れかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
〈6〉ポリオレフィン系樹脂にシリコーン化合物をグラフト重合させる際のポリオレフィン系樹脂とシリコーン化合物との質量比が80/20〜20/80の範囲にあることを特徴とする前記〈1〉〜〈5〉の何れかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
〈7〉ポリオレフィン系樹脂が低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体及び、エチレン−エチルアクリレート共重合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂であることを特徴とする前記〈1〉〜〈6〉の何れかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
〈9〉前記〈1〉〜〈8〉の何れか1項に記載のポリアセタール樹脂組成物からなる成形体。
〈10〉前記〈1〉〜〈8〉の何れか1項に記載のポリアセタール樹脂組成物からなる摺動部品。
本発明で用いるポリアセタール樹脂(A)としては、ホルムアルデヒド単量体又はその3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等のホルムアルデヒドの環状オリゴマーを単独重合して得られる実質上オキシメチレン単位のみから成るポリアセタールホモポリマーや、ホルムアルデヒド単量体又はその3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等のホルムアルデヒドの環状オリゴマーとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エピクロルヒドリン、1,3−ジオキソランや1,4−ブタンジオールホルマールなどのグリコールやジグリコールの環状ホルマール等の環状エーテル、環状ホルマールとを共重合させて得られたポリアセタールコポリマーを代表例としてあげることができる。また、単官能グリシジルエーテルを共重合させて得られる分岐を有するポリアセタールコポリマーや、多官能グリシジルエーテルを共重合させて得られる架橋構造を有するポリアセタールコポリマーも用いることができる。さらに、両末端または片末端に水酸基などの官能基を有する化合物、例えばポリアルキレングリコールの存在下、ホルムアルデヒド単量体又はホルムアルデヒドの環状オリゴマーを重合して得られるブロック成分を有するポリアセタールホモポリマーや、同じく両末端または片末端に水酸基などの官能基を有する化合物、例えば水素添加ポリブタジエングリコールの存在下、ホルムアルデヒド単量体又はその3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等のホルムアルデヒドの環状オリゴマーと環状エーテルや環状ホルマールとを共重合させて得られるブロック成分を有するポリアセタールコポリマーも用いることができる。以上のように、本発明においては、ポリアセタールホモポリマー、コポリマーいずれも用いることが可能である。好ましいのはポリアセタールコポリマーである。
[R1R2R3R4N+]nX-n 式(2)
(式中、R1、R2、R3、R4は、各々独立して、炭素数1〜30の非置換アルキル基または置換アルキル基;炭素数6〜20のアリール基;炭素数1〜30の非置換アルキル基または置換アルキル基が少なくとも1個の炭素数6〜20のアリール基で置換されたアラルキル基;又は炭素数6〜20のアリール基が少なくとも1個の炭素数1〜30の非置換アルキル基または置換アルキル基で置換されたアルキルアリール基を表わし、非置換アルキル基または置換アルキル基は直鎖状、分岐状、または環状である。上記置換アルキル基の置換基はハロゲン、水酸基、アルデヒド基、カルボキシル基、アミノ基、又はアミド基である。また、上記非置換アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基は水素原子がハロゲンで置換されていてもよい。nは1〜3の整数を表わす。Xは水酸基、又は炭素数1〜20のカルボン酸、ハロゲン化水素以外の水素酸、オキソ酸、無機チオ酸もしくは炭素数1〜20の有機チオ酸の酸残基を表わす。)
P×14/Q
(式中、Pは第4級アンモニウム化合物のポリアセタールコポリマーに対する濃度(質量ppm)を表わし、14は窒素の原子量であり、Qは第4級アンモニウム化合物の分子量を表わす。)
第4級アンモニウム化合物の添加量が0.05質量ppm未満であると不安定末端部の分解除去速度が低下し、50質量ppmを超えると不安定末端部分解除去後のポリアセタールコポリマーの色調が悪化する。
以上の特定の不安定末端部分解除去処理により、不安定末端部が殆ど存在しない非常に熱安定性に優れたポリアセタールコポリマーを得ることができる。
本発明で用いられるヒドラジド化合物は前記一般式(1)で表されるジカルボン酸ジヒドラジドが好ましく、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、ピメリン酸ジヒドラジド、スペリン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバチン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド、2,6−ナフタレンジカルボジヒドラジド等が挙げられる。これらのジカルボン酸ジヒドラジドのなかで好ましいのはセバチン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、2,6−ナフタレンジカルボジヒドラジドであり、更に好ましいのはアジピン酸ジヒドラジド、セバチン酸ジヒドラジドである。
これらのヒドラジド化合物は1種類で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。またヒドラジド化合物の融点は160℃以上が好ましく、より好ましいのは170℃以上である。
本発明に用いられるシリコーン化合物によってグラフトされたポリオレフィン系樹脂(C1)とは、好ましくは、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン及び、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂(これらは必要により、酢酸ビニルなどの少量のビニル系単量体を含有していても良い。)に下記式(3)で表されるポリジメチルシロキサン等のシリコーン化合物がグラフト化したものである。
尚、式(3)で表されるシリコーン化合物は、耐電気接点汚染性観点より、環状低分子モノマー及びオリゴマーの含有量を極力少なくしたものがより好ましい。
また、前記ポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体及び、エチレン−エチルアクリレート共重合体がより好ましい。
これらのシリコーン化合物によってグラフトされたポリオレフィン系樹脂(C1)は1種類で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。
尚、ポリアセタール樹脂(A)にポリオレフィン系樹脂組成物(C)を配合することにより、ポリアセタール樹脂組成物を得た場合におけるシリコーン化合物(C2)の量とは、ポリオレフィン系樹脂組成物(C)中に含まれるポリオレフィン系樹脂とグラフトしなかったシリコーン化合物の量となる。
更に、ポリアセタール樹脂(A)に、ポリオレフィン系樹脂組成物(C)を配合する場合においては、ポリオレフィン系樹脂へのシリコーン化合物のグラフト率を95〜30質量%とする必要があり、ポリオレフィン系樹組成物(C)中には、ポリオレフィン系樹脂とグラフト反応しなかった未反応のシリコーン化合物が一定量残っていなければならない。
これは、この「グラフト率」が、ポリオキシメチレン樹脂組成物から得られる成形体の摺動特性に影響を与えるためであり、言い換えるならば、ポリオレフィン系樹脂へのシリコーン化合物のグラフト反応は、成形体の摺動性能改良効果を損なわない程度で行う必要がある。
グラフト率は、例えば、溶剤(トルエン及びキシレンなどの芳香族炭化水素やハロゲン化炭化水素)を用いたソックスレー抽出器による溶出試験方法により測定することができる。具体的には、ポリオレフィン系樹脂に添加したシリコーン化合物量から、ポリオレフィン系樹脂とは反応せず抽出によって溶出されたシリコーン化合物量を差し引き、その差し引いた値を添加シリコーン化合物量で割った値(質量%)が「グラフト率」となる。
なお、本発明においては、シリコーングラフト化ポリオレフィン樹脂の架橋を防ぐという点から、ポリオレフィン系樹脂とシリコーン化合物との溶融混練時に有機過酸化物を使用することは好ましくないが、上記したグラフト率の範囲になり、架橋構造を有さないのであれば、極めて微量の有機過酸化物を用いてもよい。
これらポリオレフィン系樹脂組成物(C)としては、例えば、ダウコーニング株式会社から樹脂改質用シリコーンとして市販されている。具体的には、BY−27−219、BY−27−202Hなどの製品を挙げることができる。
これらのホルムアルデヒド反応性窒素原子を含む重合体又化合物は、1種類で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。
〔(M2+)1-X(M3+)X(OH)2〕X+〔(An-)x/n・mH2O〕X-
〔式中、M2+は2価金属、M3+は3価金属、An-はn価(nは1以上の整数)のアニオン表わし、Xは、0<X≦0.33の範囲にあり、mは正の数である。〕
これらのギ酸捕捉剤は、1種類で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の例としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’、5’−ビス−(α、α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。蓚酸アリニド系紫外線吸収剤の例としては、2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−3’−ドデシルオキザリックアシッドビスアニリド等が挙げられる。好ましくは2−[2’−ヒドロキシ−3’、5’−ビス−(α、α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾールである。これらのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤はそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。
アルコールとしては1価アルコール、多価アルコールのいずれでもよく、例えば1価アルコールの例としてはオクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアルコール、メリシルアルコール、ヘキシルデシルアルコール、オクチルドデシルアルコール、デシルミリスチルアルコール、デシルステアリルアルコール、ユニリンアルコールなどの飽和または不飽和アルコールが挙げられる。
脂肪酸としては、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ナノデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸が挙げられる。また、かかる成分を含有してなる天然に存在する脂肪酸またはこれらの混合物等でもよい。
これらの脂肪酸は、ヒドロキシ基で置換されていてもよい。また、合成脂肪族アルコールであるユニリンアルコールの末端をカルボキシル変性した合成脂肪酸でもよい。
第1のグループは、アルキレングリコールをモノマーとする重縮合物である。例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコールとプロピレングリコールのブロックポリマー等が挙げられる。これらの重合モル数の好ましい範囲は5〜1000、より好ましい範囲は10〜500である。
前記無機充填剤は繊維状、粉粒子状、板状及び中空状の充填剤が用いられる。繊維状充填剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、シリコーン繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維、硼素繊維、チタン酸カリウム繊維、さらにステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の金属繊維等の無機質繊維があげられる。また、繊維長の短いチタン酸カリウムウイスカー、酸化亜鉛ウイスカー等のウイスカー類も含まれる。なお、芳香族ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂等の高融点有機繊維状物質も使用する事ができる。
熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーネート樹脂、未硬化のエポキシ樹脂が挙げられる。また、これらの変性物も含まれる。熱可塑性エラストマーとしては、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、ポリアミド系エラストマーが挙げられる。顔料としては、無機系顔料及び有機系顔料、メタリック系顔料、蛍光顔料等が挙げられる。無機系顔料とは樹脂の着色用として一般的に使用されているものを言い、例えば、硫化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウム、チタンイエロー、コバルトブルー、燃成顔料、炭酸塩、りん酸塩、酢酸塩やカーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック等を言う。有機系顔料とは縮合ウゾ系、イノン系、フロタシアニン系、モノアゾ系、ジアゾ系、ポリアゾ系、アンスラキノン系、複素環系、ペンノン系、キナクリドン系、チオインジコ系、ベリレン系、ジオキサジン系、フタロシアニン系等の顔料である等の顔料である。顔料の添加割合は色調により大幅に変わるため明確にする事は難しいが一般的には、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、0.05〜5質量部の範囲で用いられる。
示差熱量計(パーキンエルマー社製、DSC−2C)を用い、一旦200℃まで昇温させ融解させた試料を100℃まで冷却し、再度2.5℃/分の速度にて昇温する過程で発生する発熱スペクトルのピークの温度を融点とした。
住友重機工業(株)製SH−75射出成形機を用いて、シリンダー温度200℃、金型温度を90℃に設定し、射出圧力70MPa、射出時間60秒、冷却15秒の射出条件で評価用ISOダンベルを得て、ISO 178に準じて曲げ特性の評価を行った。
住友重機工業(株)製SH−75射出成形機を用いて、シリンダー温度200℃、金型温度を90℃に設定し、射出圧力70MPa、射出時間60秒、冷却15秒の射出条件で評価用ISOダンベルを試験片とした。この試験片を東洋精密(株)製往復動摩擦摩耗試験機(AFT−15MS型)を用いて荷重1kg、線速度30mm/sec、往復距離20mmおよび環境温度23℃の条件で10000回往復し、摩耗深さを測定した。
摩耗深さは、10000回摺動評価後の試験片を、(株)東京精密製表面粗さ測定機(サーフコム)を用いて測定し、3箇所測定の平均値を摩耗深さとした。
この試験片の摺動性評価に用いる相手材料としては、旭化成ケミカルズ(株)ポリアセタール樹脂(コポリマー)テナック4520を用いて成形した成形片(直径5mmの円筒状で先端R=2.5mm)を用いた。
住友重機工業(株)製SH−75射出成形機を用いて、シリンダー温度200℃、金型温度を90℃に設定し、射出圧力70MPa、射出時間60秒、冷却15秒の射出条件で評価用ISOダンベルを成形し、ダンベルを80mmに切削、中心部にノッチ(先端R=0.25mm、ノッチ幅=8mm)をいれ、図1に示すようにセットし、160gの重りを20mmの高さから落下させることにより繰り返し衝撃を与え、破壊されるまでの衝撃回数を測定した。破壊までの衝撃回数が多いほど繰り返し衝撃性に優れる。
曲げ特性測定用試験片作成と全く同じ射出成形機、射出条件で試験片を作成した。成形完了後、23℃、湿度50%の環境下に48時間放置した後の流動方向の寸法をD1(mm)とし、成形完了後、23℃、湿度50%の環境下に72時間放置した後、120℃で24時間加熱し、その後23℃で湿度50%の環境下に48時間放置した後の流動方向の寸法をD2(mm)として、次式に従い2次収縮率を求めた。
2次収縮率(%)=(D1−D2)/金型寸法×100
住友重機工業(株)製SH−75射出成形機を用いて、シリンダー温度200℃、射出圧力60MPa、射出時間25秒、冷却時間15秒、金型温度70℃にて、寸法110mm×6.5mm×3mmの短冊状の試験片を作製した。この試験片に東洋精密製作所(株)製クリープ試験機100−6を用いて、荷重応力6MPaの引張応力で、130℃の空気中で試験片が破壊されるまでの時間を測定した。破壊されるまでの時間が長いほど、耐クリープ性に優れる。
1.ポリオレフィン系樹脂にシリコーン化合物をグラフト反応させることにより得られるポリオレフィン系樹脂組成物を圧縮成形によりフィルム状にする(フィルムの厚み:0.2〜0.3mm)。
2.ソックスレー抽出器を用いて抽出する(溶媒:キシレン、温度:140℃、時間:8時間)
3.下記の式によりグラフト率(%)を得る。
〈ポリアセタール樹脂a−1〉
熱媒を通すことができるジャッケット付きの2軸セルフクリーニングタイプの重合機(L/D=8)を80℃に調整し、トリオキサンを4kg/hr、コモノマーとして1,3−ジオキソランを42.8g/h(トリオキサン1molに対して、1.3mol%)、連鎖移動剤としてメチラールをトリオキサン1molに対して0.1×10-3molを連続的に添加した。さらに重合触媒として三フッ化ホウ素ジ−n−ブチルエーテルをトリオキサン1molに対して1.5×10-5molで連続的に添加し重合を行なった。重合機より排出されたポリアセタールコポリマーをトリエチルアミン0.1%水溶液中に投入し重合触媒の失活を行なった。失活されたポリアセタールコポリマーを遠心分離機でろ過した後、ポリアセタールコポリマー100質量部に対して、第4級アンモニウム化合物として水酸化コリン蟻酸塩(トリエチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムフォルメート)を含有した水溶液1質量部を添加して、均一に混合した後120℃で乾燥した。水酸化コリン蟻酸塩の添加量は、添加する水酸化コリン蟻酸塩を含有した水溶液中の水酸化コリン蟻酸塩の濃度を調整することにより行い、窒素量に換算して20質量ppmとした。乾燥後のポリアセタールコポリマーをベント付き2軸スクリュー式押出機に供給し、押出機中の溶融しているポリアセタールコポリマー100質量部に対して水を0.5質量部添加し、押出機設定温度200℃、押出機における滞留時間7分で不安定末端部分の分解除去を行なった。不安定末端部分の分解されたポリアセタールコポリマーは、ベント真空度20Torrの条件下に脱揮され、押出機ダイス部よりストランドとして押出され、ペレタイズされた。このようにして得られたポリアセタール樹脂(a−1)の融点は169.5℃であった。
ポリアセタール樹脂を重合する際、1,3ジオキソランの連続添加量を128.3g/h(トリオキサン1molに対して、3.9mol%)とした以外はポリアセタール樹脂(a−1)の製造と同様の操作を行いポリアセタール樹脂(a−2)を得た。このようにして得られたポリアセタール樹脂(a−2)の融点は164.5℃であった。
b−1:アジピン酸ジヒドラジド(株式会社日本ファインケム製)
b−2:セバチン酸ジヒドラジド(株式会社日本ファインケム製)
c−1:ラボ・プラストミル(東洋精機(株)製)を用いて、5質量%の酢酸ビニルを含有するメルトインデックスMI(ASTM−D1238−57T)5g/10minの低密度ポリエチレン36gと、以下の式(4)で示されるシリコーン化合物24gとを、温度180℃、回転数60rpmで15分間溶融混練することによって得られた、ポリエチレンにシリコーン化合物がグラフトした樹脂とシリコーン化合物とを含有するポリエチレン樹脂組成物。前述した方法により測定したシリコーン化合物のグラフト率は72質量%であった。また、ポリエチレンにシリコーン化合物がグラフトした樹脂とシリコーン化合物との比率は、86.0/14.0(質量比)であった。
ポリアセタール樹脂(a−1)100質量部に、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]0.3質量部及び、ギ酸捕捉剤としてジステアリン酸カルシウム0.15質量部、表1に示した割合で各種ヒドラジド化合物、ポリオレフィン系樹脂組成物等を混合し、ベント付2軸押出機で溶融混錬することによりポリアセタール樹脂ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、曲げ特性、摺動特性、繰返し衝撃特性、2次収縮率、クリープ特性の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−2)を使用した以外は実施例1と同様に操作してポリアセタール樹脂ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、曲げ特性、摺動特性、繰返し衝撃特性、2次収縮率、クリープ特性の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−1)100質量部に、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]0.3質量部及び、ギ酸捕捉剤としてジステアリン酸カルシウム0.15質量部、表1に示した割合で各種ポリオレフィン系樹脂組成物等を混合し、ベント付2軸押出機で溶融混錬することによりポリアセタール樹脂ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、曲げ特性、摺動特性、繰返し衝撃特性、2次収縮率、クリープ特性の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−1)100質量部に、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]0.3質量部及び、ギ酸捕捉剤としてジステアリン酸カルシウム0.15質量部、表1に示した割合で各種ヒドラジド化合物、ポリオレフィン系樹脂組成物等を混合し、ベント付2軸押出機で溶融混錬することによりポリアセタール樹脂ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、曲げ特性、摺動特性、繰返し衝撃特性、2次収縮率、クリープ特性の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−2)を使用した以外は比較例3と同様に操作してポリアセタール樹脂ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、曲げ特性、摺動特性、繰返し衝撃特性、2次収縮率、クリープ特性の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−2)を使用した以外は比較例5と同様に操作してポリアセタール樹脂ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、曲げ特性、摺動特性、繰返し衝撃特性、2次収縮率、クリープ特性の評価を行った。
Claims (10)
- ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して、ヒドラジド化合物(B)0.01〜0.5質量部、シリコーン化合物によってグラフトされたポリオレフィン系樹脂(C1)0.1〜5質量部、及びシリコーン化合物(C2)を含有し、且つ(C1)/(C2)の質量比が99/1〜70/30の範囲にあることを特徴とするポリアセタール樹脂組成物。
- ポリアセタール樹脂(A)が、融点が167℃以上、173℃以下のポリアセタールコポリマーであることを特徴とする請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
- ヒドラジド化合物(B)が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
H2NHNOC−R5−CONHNH2 式(1)
(式中R5は炭素数2〜20の炭化水素2価基) - ヒドラジド化合物(B)が、アジピン酸ジヒドラジド、セバチン酸ジヒドラジドから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
- シリコーン化合物によってグラフトされたポリオレフィン系樹脂(C1)及びシリコーン化合物(C2)が、該ポリオレフィン系樹脂へのシリコーン化合物のグラフト率が95〜30質量%の範囲にある、シリコーン化合物によってグラフトされたポリオレフィン系樹脂(C1)とシリコーン化合物(C2)とを含有するポリオレフィン系樹脂組成物(C)として配合されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
- ポリオレフィン系樹脂にシリコーン化合物をグラフト重合させる際のポリオレフィン系樹脂とシリコーン化合物との質量比が80/20〜20/80の範囲にあることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
- ポリオレフィン系樹脂が低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体及び、エチレン−エチルアクリレート共重合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
- 請求項1〜7の何れかに記載のポリアセタール樹脂組成物100質量部に対し、酸化防止剤、ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体又は化合物、ギ酸捕捉剤、耐候(光)安定剤、離型剤、潤滑剤の少なくとも1種を0.01〜10質量部含有してなることを特徴とするポリアセタール樹脂組成物。
- 請求項1〜8の何れか1項に記載のポリアセタール樹脂組成物からなる成形体。
- 請求項1〜8の何れか1項に記載のポリアセタール樹脂組成物からなる摺動部品。
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