JP7044699B2 - 連続鋳造方法および連続鋳造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、電磁撹拌を利用した鋼の連続鋳造方法および連続鋳造装置に関する。
鋼の連続鋳造では、モールド(鋳型)内の溶鋼中に不可避的に混入する気泡や酸化物などの異物が凝固シェルに捕捉されることにより、熱間圧延や冷間圧延の工程を経た鋼板(スラブ)の表面に欠陥(疵)が形成されてしまうという問題があった。この問題を解決する方法として、溶鋼中の異物を浮上させ、溶鋼表面に添加されているモールドパウダーに捕捉させるために、モールド内の溶鋼の流動を制御する電磁撹拌を利用する方法が広く行われており、その一例が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている技術では、吐出角度が上向き方向に5°~30°の範囲にある2つの吐出孔を有する浸漬ノズルを使用し、上記2つの吐出孔から鋳型短辺へ向けて溶融金属を吐出させている。そして、電磁撹拌により鋳型の2つの長辺面のメニスカス近傍の溶融金属に鋳造方向に対し直角の方向に駆動力を付与する構成である。これにより、湯面近傍の溶融金属の温度を高く保つともに鋳造方向に直角な溶融金属の均一流を形成させている。
日本国公開特許公報「特開平10-166120号公報(1998年6月23日公開)」
しかしながら、特許文献1には、異物の洗浄を高めるための撹拌流の形成方法について明記されておらず、特許文献1に記載の技術では、凝固シェルに異物が捕捉されることを抑制する効果が十分ではないという問題があった。
本発明の一態様は、凝固シェルに異物が捕捉されることを効果的に抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る連続鋳造方法は、第1面と、前記第1面と交差する第2面とを含む囲繞構造を有するモールドと、溶鋼を吐出する吐出孔を有する浸漬ノズルと、前記モールド内の溶鋼を撹拌することにより撹拌領域を形成する攪拌装置と、を備える連続鋳造装置を用いる連続鋳造方法であって、前記モールド内に配置した前記吐出孔から前記第1面に沿う方向かつ水平方向よりも上向きに溶鋼を吐出する吐出工程と、前記吐出工程において吐出された溶鋼が直進した場合の前記溶鋼の到達位置が、前記モールド内の溶鋼の湯面、または前記第2面であり、前記吐出孔と前記到達位置とを結ぶ線分の全体が、前記撹拌領域に含まれるように前記溶鋼を撹拌する撹拌工程とを含むことを特徴とする。
本発明の一態様における連続鋳造方法において、前記撹拌領域における溶鋼の流速が0.20~0.40m/sの範囲である。
本発明の一態様における連続鋳造方法において、前記到達位置が前記湯面である構成であってもよい。
本発明の一態様における連続鋳造方法において、前記浸漬ノズルから吐出された溶鋼が前記湯面に到達するまでに受ける力積は、0.4×10/μΩ-m~2.5×10/μΩ-mであることが好ましい。
本発明の一態様に係る連続鋳造装置は、第1面と、前記第1面と交差する第2面とを含む囲繞構造を有するモールドと、前記モールド内に配置される吐出孔を有し、前記吐出孔から前記第1面に沿う方向に溶鋼を吐出する浸漬ノズルと、前記モールド内の溶鋼を撹拌することにより撹拌領域を形成する撹拌装置と、を備える連続鋳造装置であって、前記吐出孔は、前記撹拌領域に含まれているとともに、前記吐出孔は、前記溶鋼を上向きに吐出し、前記攪拌装置は、前記吐出孔から吐出された溶鋼が直進した場合の前記溶鋼の到達位置が、前記モールド内の溶鋼の湯面、または前記第2面であり、前記吐出孔と前記到達位置とを結ぶ線分の全体が、前記撹拌領域に含まれるように前記溶鋼を撹拌することを特徴とする。
本発明の一態様における連続鋳造装置において、前記撹拌領域における溶鋼の流速が0.20~0.40m/sの範囲である。
本発明の一態様における連続鋳造装置において、水平面から5°~30°上向きに溶鋼を吐出する構成であることが好ましい。
本発明の一態様における連続鋳造装置において、前記浸漬ノズルから吐出された溶鋼が前記湯面に到達するまでに受ける力積は、0.4×10/μΩ-m~2.5×10/μΩ-mであることが好ましい。
本発明の一態様によれば、凝固シェルに異物が捕捉されることを効果的に抑制できる。
本発明の実施形態1に係る連続鋳造装置の構成を示す概略図である。 上記連続鋳造装置が備えるモールド内の溶鋼の湯面高さにおける水平面で切断した上記連続鋳造装置の断面図である。 上記モールドの中心を通り、上記モールドが備える長辺モールドに平行な平面で切断した上記連続鋳造装置の湯面付近の断面図である。 上記モールドの中心を通り、上記モールドが備える短辺モールドに平行な平面で切断した上記連続鋳造装置の湯面付近の断面図である。 本発明の実施形態2に係る連続鋳造装置の断面図であって、連続鋳造装置が備えるモールドの中心を通り、モールドが備える長辺モールドに平行な平面で切断した連続鋳造装置の湯面付近の断面図である。 本発明の鋳片実施例および鋳片比較例における、1mmあたりの地疵の個数を示すものであり、(a)は、表層から2mmの位置における地疵の個数を示すグラフであり、(b)は、表層から3mmの位置における地疵の個数を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態1における連続鋳造装置1Aおよび連続鋳造方法について、図1~4に基づいて説明する。なお、本明細書中の「A~B」は「A以上、B以下」を意味する。
図1は、連続鋳造装置1Aの構成を示す概略図である。図1に示すように、連続鋳造装置1Aは、転炉から供給された溶鋼を受け取る取鍋2と、タンディッシュ3と、モールド10と、浸漬ノズル(吐出ノズル)40Aと、電磁撹拌装置(撹拌装置)50A・50Bとを備えている。
タンディッシュ3は、取鍋2から注湯された溶鋼を貯留し、酸化物などの異物を取り除くための部材である。タンディッシュ3に貯留された溶鋼は、後述する浸漬ノズル40Aを介して、モールド10内に注湯される。
モールド10は、注湯された溶鋼を冷却して内表面に凝固シェルCを形成し、モールド10の底部から送出するための鋳型である。図2は、モールド10内の溶鋼の湯面高さにおける水平面で切断した連続鋳造装置1Aの断面図である。モールド10は、図2に示すように、水平面で切断した内面の輪郭形状が長方形となっている。モールド10は、互いに対向する1組の長辺モールド11A・11Bと、互いに対向する1組の短辺モールド12A・12Bとを備えている。長辺モールド11A・11Bは、それぞれモールド10の内面を構成する長辺面(第1面)11Aa・11Baを備えている。短辺モールド12A・12Bは、それぞれモールド10の内面を構成する短辺面(第2面)12Aa・12Baを備えている。すなわち、長辺面11Aa・11Baと、該長辺面11Aa・11Baと交差する短辺面12Aa・12Baによって囲繞構造が形成されている。以降の説明では、図2に示すように、長辺モールド11A・11Bに平行な水平方向を「長辺方向LD」、短辺モールド12A・12Bに平行な水平方向を「短辺方向SD」と呼称する。
浸漬ノズル40Aは、タンディッシュ3に貯留された溶鋼をモールド10に注湯するための部材である。浸漬ノズル40Aは、上端がタンディッシュ3に接続されており、下端がモールド10の略中心(すなわち、図2において、長辺面11Aa・11Baおよび短辺面12Aa・12Baによって形成される長方形の略中心)に位置するように載置されている。
図3は、モールド10の中心を通り、モールド10の長辺モールド11A・11Bに平行な平面で切断した連続鋳造装置1Aの湯面S付近の断面図である。なお、連続鋳造装置1Aは、浸漬ノズル40Aに関して対称な構造となっているため、図3では、浸漬ノズル40Aと、短辺モールド12Bとを含む領域を拡大して図示している。浸漬ノズル40Aは、図3に示すように、2つ吐出孔41Aを備えている。吐出孔41Aは、モールド10内に配置されており、タンディッシュ3から供給され、浸漬ノズル40Aの内部を通過した溶鋼を吐出するための孔である。吐出孔41Aは、浸漬ノズル40Aの長辺方向LDの両側にそれぞれ形成されており、長辺面11Aa・11Baに沿う方向に溶鋼を吐出する。吐出孔41Aは、吐出流の吐出方向60が水平面に対して上向きとなるように形成されている。以降では、吐出孔41Aの吐出方向60と水平面とのなす角度を吐出角度θと呼称する。
連続鋳造装置1Aでは、浸漬ノズル40Aの吐出孔41Aからモールド10に溶鋼が連続供給され、モールド10内の所定の高さ位置に溶鋼の湯面S(メニスカスとも呼称される)が形成される。なお、連続鋳造中には、湯面Sは多少揺れ動くが、本明細書では平均湯面高さを湯面Sの位置とする。また、湯面S上には、気泡や酸化物などの異物を補足するためのモールドパウダー(不図示)が添加されている。
電磁撹拌装置50A・50Bは、電磁力によってモールド10の湯面S近傍の溶鋼に対して撹拌流(旋回流)を発生させるための装置である。図4は、モールド10の中心を通り、モールド10の短辺モールド12A・12Bに平行な平面で切断した連続鋳造装置1Aの湯面S付近の断面図である。電磁撹拌装置50A・50Bは、図4に示すように、長辺モールド11A・11Bの背面にそれぞれ設置されている。電磁撹拌装置50A・50Bは、撹拌コイルコア51A・51Bをそれぞれ備えており、撹拌コイルコア51A・51Bが設置されている高さにおいて、モールド10内の溶鋼に対して電磁力を付与する。具体的には、電磁撹拌装置50Aの撹拌コイルコア51Aは、長辺モールド11Aの近傍の溶鋼に対して、長辺方向LDに平行な電磁力を付与する。同様に、電磁撹拌装置50Bの撹拌コイルコア51Bは、長辺モールド11Bの近傍の溶鋼に対して、長辺方向LDに平行な電磁力を付与する。ただし、連続鋳造装置1Aでは、撹拌コイルコア51Aが付与する電磁力と、撹拌コイルコア51Bが付与する電磁力とは、逆向きの電磁力を溶鋼に対して付与するように設定されている。これにより、図2において黒矢印に示すように、モールド10内の湯面Sの近傍の水平方向において撹拌流が形成される。本実施形態では、電磁撹拌装置50A・50Bは、撹拌コイルコア51A・51Bの上端が湯面Sから下方に所定の距離離れた位置になるように載置されている。
図4において、鉛直方向における吐出孔41Aの上端と下端との間の領域を領域A1で表している。図4に示すように、撹拌コイルコア51A・51Bは、鉛直方向において吐出孔41A全体を含むように設置されている。これにより、吐出孔41Aから吐出された溶鋼は、吐出された時点から撹拌コイルコア51A・51Bからの電磁力が付与されるようになっている。
電磁撹拌装置50A・50Bによってモールド10内の溶鋼に撹拌流が形成されるが、撹拌流は、撹拌コイルコア51Aおよび撹拌コイルコア51Bが設置されている高さの領域のみに形成されるものではない。すなわち、撹拌コイルコア51Aと撹拌コイルコア51Bが設置されている領域A2に撹拌流が形成されると、領域A2から上下方向に一定の距離の範囲の領域に存在する溶鋼もモールド10内を旋回し、撹拌流を形成する。本明細書では、図4に示すように、領域A2と、上記の「領域A2から上下方向に一定の距離の範囲の領域」とを含めた領域を、電磁撹拌装置50A・50Bによって形成される撹拌領域A3とする。具体的には、本明細書における撹拌領域A3は、溶鋼の流速が0.20~0.40m/sの範囲である領域のことを意味する。湯面S近傍の溶鋼の流速が0.20~0.40m/sの範囲である場合、製造する鋼の表面欠陥および内部欠陥をともに低減させることができることが知られている。本実施形態における連続鋳造装置1Aでは、撹拌領域A3が、湯面Sを含むように撹拌コイルコア51A・51Bが設置されている。
なお、連続鋳造装置1Aでは、撹拌コイルコア51A・51Bの上端が湯面Sから下方に所定の距離離れた位置になるように載置されている構成であったが、本発明の連続鋳造装置はこれに限られず、撹拌コイルコア51A・51Bの上端が湯面Sの高さ、または湯面Sよりも上方の位置になるように構成してもよい。このような場合においても、撹拌領域が湯面Sを含むように連続鋳造装置を構成することができる。
本実施形態における連続鋳造装置1Aでは、吐出角度θ、吐出孔41Aの中心と湯面Sとの距離L、および短辺モールド12Aと短辺モールド12Bとの距離W(すなわち、長辺面11Aa・11Baの水平方向の長さ)を適宜設定することにより、浸漬ノズル40Aの吐出孔41Aから吐出された溶鋼の略全量が湯面Sに到達するように構成されている。
ここで、吐出孔41Aから吐出された溶鋼によって生じる吐出流が湯面Sに到達する「到達位置」について、図3を参照しながら説明する。図3に示すように、吐出孔41Aの開口部の中央を出発点とし、該出発点から吐出方向60に延びる半直線と、湯面Sとの交点を点Pとする。換言すれば、点Pは、吐出孔41Aから吐出された溶鋼が直進した場合に、吐出孔41Aから吐出された溶鋼が湯面Sに到達する点である。吐出孔41Aから吐出された吐出流は、ある程度広がりながらモールド10内部の溶鋼中を進むが、吐出孔41Aからの溶鋼の吐出速度を所定の速度よりも大きく設定することにより、吐出孔41Aから吐出された溶鋼の略全量を点Pおよびその近傍である湯面Sに直接到達させることができる。本実施形態では、点P近傍を「到達位置」と称する。本実施形態では、吐出孔41Aの開口部の中央と点Pとを結ぶ線分の全体が、撹拌領域A3に含まれている。
なお、吐出角度θが大きすぎる場合、または、距離Lが小さすぎる場合には、吐出孔41Aから吐出された吐出流が直接湯面S(到達位置)に到達することに起因する湯面Sの波立ちが過大となり、湯面S上に存在するモールドパウダーを凝固シェルC中に異物として巻き込む可能性が高くなる。このため、吐出角度θが30°以下であることが好ましく、吐出流の速度が300~1150mm/sである場合、距離Lは180mm以上であることが好ましい。
その一方で、距離Lが大きすぎる場合には、湯面S(到達位置)に吐出流が届くまでの時間が長くなる、その結果、短辺モールド12A・12B近傍の湯面Sに高温の吐出流が届くまでの時間が長くなり、短辺モールド12A・12B近傍の湯面Sの溶鋼温度が低下する。溶鋼温度の低下は、爪状の断面を有する不均一な初期凝固シェルの生成を招き、凝固シェルCへの異物の巻き込みを増大させる要因となる。そのため、吐出流の速度が300~1150mm/sである場合、距離Lは230mm以下であることが好ましい。
連続鋳造装置1Aの構成の一例として、距離Wが520mmよりも大きい場合、吐出角度θを30°、距離Lを150mm(例えば、吐出孔41Aの上下方向の幅が58mm、湯面Sから吐出孔41Aの上端までの距離が121mm)とすることにより、浸漬ノズル40Aの吐出孔41Aから吐出された溶鋼の略全量が湯面S(到達位置)に到達するように構成することができる。
以上のように、連続鋳造装置1Aを用いた連続鋳造方法は、モールド10内に配置した吐出孔41Aから長辺モールド11A・11Bに沿う方向かつ水平方向よりも上向きに溶鋼を吐出する吐出工程と、吐出孔41Aの開口部の中央と点Pとを結ぶ線分の全体が撹拌領域A3に含まれるように溶鋼を撹拌する撹拌工程とを含んでいる。
この構成により、吐出孔41Aから吐出された高温の溶鋼の大半が湯面Sに到達するようになり、湯面S近傍での溶鋼の凝固を遅らせることができる。そのため、湯面S近傍での電磁撹拌装置50A・50Bによる撹拌の効果が増大され、溶鋼中の異物が凝固シェルCに捕捉されることを効果的に抑制することができる。
また、吐出孔41Aから湯面Sまでの距離が短いため、吐出流の流速が低下しないうちに吐出流が湯面Sに到達する。そのため、流速の速い吐出流によって、溶鋼中の気泡や介在物などの異物を浮上させやすくなり、当該異物をモールドパウダーに捕捉させやすくなる。また、吐出孔41Aから湯面Sまでの距離が短いため、吐出流が湯面Sに到達するまでの流路における吐出流の拡散を抑制することができ、撹拌流を阻害することを避けることができる。
また、湯面Sに到達した吐出流は、図3に示すように、短辺モールド12A・12B側と、浸漬ノズル40A側(すなわち、モールド10の中心側)とに分流する。その結果、湯面S近傍の溶鋼温度を均一化することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態の連続鋳造装置1Bは、浸漬ノズル40Bの構造が、実施形態1における浸漬ノズル40Aの構造と異なっている。
図5は、モールド10の中心を通り、モールド10の長辺モールド11A・11Bに平行な平面で切断した連続鋳造装置1Bの湯面S付近の断面図である。
本実施形態における連続鋳造装置1Bは、図5に示すように、実施形態1における浸漬ノズル40Aに代えて、浸漬ノズル40Bを備えている。
浸漬ノズル40Bは、図5に示すように、2つの吐出孔41Bを備えている。吐出孔41Bは、溶鋼の吐出方向60が水平面に対して上向きとなるように形成されている。以降では、吐出孔41Bの吐出方向70と水平面とのなす角度を吐出角度φと呼称する。
本実施形態における連続鋳造装置1Bでは、吐出角度φ、吐出孔41Bの中心と湯面Sとの距離L、および短辺モールド12Aと短辺モールド12Bとの湯面Sにおける距離Wを適宜設定することにより、吐出孔41Bから吐出された溶鋼の略全量が短辺モールド12A・12B(より詳細には、短辺モールド12A・12Bの表面に形成された凝固シェルC)に到達するように構成されている。
ここで、吐出孔41Bから吐出された溶鋼によって生じる吐出流が短辺モールド12A・12Bに到達する「到達位置」について、図5を参照しながら説明する。図5に示すように、吐出孔41Bの開口部の中央を出発点とし、該出発点から吐出方向70に延びる半直線と、短辺モールド12Bとの交点を点Qとする。換言すれば、点Qは、吐出孔41Bから吐出された溶鋼が直進した場合に、吐出孔41Bから吐出された溶鋼が短辺モールド12Bに到達する点である。吐出孔41Bから吐出された溶鋼によって生じる吐出流は、ある程度広がりながらモールド10内部の溶鋼中を進むが、吐出孔41Aからの溶鋼の吐出速度を所定の速度よりも大きく設定することにより、吐出孔41Bから吐出された溶鋼の略全量を短辺モールド12Bに直接到達させることができる。本実施形態では、点Q近傍を「到達位置」と称する。点Qは、湯面S近傍に位置している。
本実施形態では、連続鋳造装置1Bでは、電磁撹拌装置50A・50Bによって形成される撹拌領域が、鉛直方向において、少なくとも、「到達位置」(点Qの近傍)から吐出孔41Bの下端までを含むように構成されている。これにより、吐出孔41Bの開口部の中央と点Qとを結ぶ線分の全体が、電磁撹拌装置50A・50Bによって形成される撹拌領域に含まれる。
連続鋳造装置1Bの構成の一例として、距離Wが1430~1650mmであり、かつ、吐出流の速度が300~1150mm/sである場合、吐出角度φを5°、距離Lを125mm(例えば、吐出孔41Bの上下方向の幅が50mm、湯面Sから吐出孔41Aまでの距離が100mm)とすることにより、浸漬ノズル40Bの吐出孔41Bから吐出された溶鋼の略全量が「到達位置」に到達するように構成することができる。
以上のように、連続鋳造装置1Bを用いた連続鋳造方法は、モールド10内に配置した吐出孔41Bから長辺モールド11A・11Bに沿う方向かつ水平方向よりも上向きに溶鋼を吐出する吐出工程と、吐出孔41Bの開口部の中央と点Qとを結ぶ線分の全体が電磁撹拌装置50A・50Bによって形成される撹拌領域に含まれるように溶鋼を撹拌する撹拌工程とを含んでいる。
この構成により、吐出孔41Aから吐出された高温の溶鋼の大半が湯面Sの近傍に到達するようになり、湯面S近傍での溶鋼の凝固を遅らせることができる。そのため、湯面S近傍での電磁撹拌装置50A・50Bによる撹拌の効果が増大され、溶鋼中の異物が凝固シェルCに捕捉されることを効果的に抑制することができる。
連続鋳造装置1Aおよび1Bでは、溶鋼の一部および凝固シェルCをモールド10の下端部から引き抜く構造となっているため、吐出孔41Bから吐出された吐出流は、下向きの力を受けることになる。そのため、連続鋳造装置1Bにおいて吐出角度φが小さい場合には、吐出孔41Bから吐出された吐出流が撹拌領域外に吐出する可能性がある。そのため、吐出角度φとして、5°以上の角度で溶鋼を吐出することが好ましい。これにより、吐出孔41Bから吐出された吐出流を撹拌領域に確実に含まれるようにすることができる。
〔実施形態3〕
本実施形態では、連続鋳造における電磁攪拌装置の好ましい設定について説明する。
本実施形態の連続鋳造におけるパラメータを下記に示す。なお、[]内は、それぞれの単位である。
α:吐出孔41Aまたは吐出孔41Bの吐出角度[°]
A:吐出孔41Aまたは吐出孔41Bの吐出面積[m]
W:鋳造幅[m](短辺面12Aa・12Baの水平距離)
T:鋳造厚[m](長辺面11Aa・11Baの水平距離)
V:吐出孔41Aまたは吐出孔41Bからの吐出速度[m/s]
Vc:鋳造速度[m/s]
L:浸漬ノズル40Aまたは浸漬ノズル40Bの浸漬深さ[m](吐出孔41Aまたは吐出孔41Bの中心と湯面Sとの距離)
B:長辺面11Aa・11Baから溶鋼内水平方向15mmの位置における磁束密度[G]
f:電磁撹拌装置50Aまたは電磁撹拌装置50Bの周波数[Hz]
σ:二次伝導体(1500℃における溶鋼)の電気伝導度[1/μΩ-m]
まず、吐出孔41Aまたは吐出孔41Bから吐出される溶鋼の体積と、鋳造体積が同じである条件から下記の式1が成立する。
(A×2)×V=W×T×Vc・・・(式1)
式1から下記の式2に示されるように吐出速度Vが求まる。
V=W×T×Vc/2A・・・(式2)
したがって、吐出孔41Aまたは吐出孔41Aから吐出された溶鋼の鉛直方向の速度Vyは、下記の式3となる。
Vy=V×sinα=W×T×Vc×sinα/2A・・・(式3)
これより、溶鋼が吐出孔41Aまたは吐出孔41Aから吐出されたから湯面Sに到達するまでの時間t(湯面到達時間t)は、下記の式4となる。
t=L/Vy=L×W×T×Vc×sinα/2A・・・(式4)
溶鋼に印加される撹拌水力Hは、下記の式5となる。
H=B×f×σ
したがって、吐出孔41Aまたは吐出孔41Aから吐出された溶鋼が湯面Sに到達するまでに受ける力積Iは、下記の式6となる。
I=H×t=B×f×σ×L×W×T×Vc×sinα/2A・・・(式6)
本実施形態における連続鋳造方法では、吐出角度α、吐出面積A、鋳造幅、鋳造厚T、および浸漬深さLが所定の値である場合において、上記力積Iが、0.4×10/μΩ-m~2.5×10/μΩ-mとなるように、磁束密度B、周波数f、および鋳造速度Vcを設定することが好ましい。これにより、溶鋼の種類が変化した場合においても、異物の洗浄効果が高い撹拌流を形成することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施例について、説明すれば以下のとおりである。
本実施例では、下記の条件の下で、フェライト系の鋼種である、SUH409LおよびSUS439の連続鋳造を行った。
(連続鋳造条件)
吐出孔41Aの吐出角度θ:30°
吐出孔41Aの鉛直方向の幅:58mm
湯面Sから吐出孔41Aの中心までの鉛直方向の距離L:180mm
短辺モールド12A・12B間の距離W:1042mm
鋳造速度:1.30m/min
吐出速度:865mm/s
鋳片厚み:200mm
長辺面11Aa・11Baから厚み方向15mmにおける磁束密度:1150G
上記の条件は、電磁撹拌装置50A・50Bによる撹拌を行った場合、吐出孔41Aから吐出された溶鋼の略全量が湯面Sに直接到達し、かつ、吐出孔41Aから吐出されてから湯面Sに到達するまでの間、電磁撹拌装置50A・50Bによって形成される撹拌領域に含まれる条件である。
本実施例では、電磁撹拌装置50A・50Bによる撹拌を行って作製した鋳片(SUH409Lの鋳片を鋳片実施例1、SUS439の鋳片を鋳片実施例2とする)と、電磁撹拌装置50A・50Bによる撹拌を行わないで作製した鋳片(SUH409Lの鋳片を鋳片比較例1、SUS439の鋳片を鋳片比較例2とする)との評価を行った。
鋳片実施例1、2および鋳片比較例1、2に対して、X線透過法を用いて、表層から10mm以内における、表面欠陥(気泡または介在物が凝固セルに捕捉されることによって形成される欠陥)の個数を計測した。なお、本評価では、表面欠陥の直径が0.4mm以上である表面欠陥の個数を計測した。計測結果を下記の表1に示す。表1では、1cmあたりの欠陥個数を示している。
Figure 0007044699000001
表1に示すように、鋳片実施例1、2は、鋳片比較例1、2と比べて、表面欠陥の形成を顕著に抑制することができた。これは、鋳片実施例1、2では、吐出孔41Aから吐出された溶鋼の略全量が湯面Sに直接到達し、かつ、吐出孔41Aから吐出されてから湯面Sに到達するまでの間、電磁撹拌装置50A・50Bによって形成される撹拌領域に含まれている状態において鋳造したことにより、溶鋼の撹拌をより効果的に行うことができたためであると考えられる。
作製した鋳片実施例1、2および鋳片比較例1、2を用いて、一般的なフェライト系ステンレス鋼板の製造工程(熱間圧延、焼鈍、酸洗、冷間圧延、焼鈍、酸洗)に進め、板厚1mmの冷延焼鈍鋼板をそれぞれ複数製造した。製造した鋼板の表面検査を行い、製品としての品質を有しているかどうかについて判定した。その結果、鋳片比較例1、2を用いて作成した鋼板では、スラブの表面を研削したにも関わらず数%(SUH409Lでは3.9%、SUS439では2.2%)の鋼板が製品としての品質を有していなかった。これに対して、鋳片実施例1、2を用いて作成した鋼板では、表面研削していないにも関わらずすべての鋼板が製品としての品質を有していた。
本発明の他の実施例について、説明すれば以下のとおりである。
本実施例では、下記の条件の下で、SUS304の連続鋳造を行った。
(連続鋳造条件)
吐出孔41Bの吐出角度φ:5°
吐出孔41Bの鉛直方向の幅:50mm
湯面Sから吐出孔41Bの中心までの鉛直方向の距離L:220mm
短辺モールド12A・12B間の距離W:1038mm
鋳造速度:1.40m/min
吐出速度:932mm/s
鋳片厚み:200mm
長辺面11Aa・11Baから厚み方向15mmにおける磁束密度:1150G
上記の条件は、電磁撹拌装置50A・50Bによる撹拌を行った場合、吐出孔41Bから吐出された溶鋼の略全量がモールド10の短辺面12Aa・12Baに直接到達し、かつ、吐出孔41Bから吐出されてからモールド10の短辺面12Aa・12Baに到達するまでの間、電磁撹拌装置50A・50Bによって形成される撹拌領域に含まれる条件である。
本実施例では、電磁撹拌装置50A・50Bによる撹拌を行って作製した鋳片実施例3と、電磁撹拌装置50A・50Bによる撹拌を行わないで作製した鋳片比較例3との評価を行った。なお、鋳片実施例3は、モールド10から鋳片を900mm引き抜いた時点から電磁撹拌装置50A・50Bによる撹拌を行って作製した。
鋳片実施例3および鋳片比較例3に対して、放射線透過検査により、表層から2mmおよび3mmの位置における、地疵(凝固シェルへのモールドパウダーの混入に起因する割れ)の個数を計測した。計測は、鋳造開始位置から800、1000、1200、1500、2000、2500および3000mmの地点における、鋳片上面の中央部に対して行った。なお、本評価では、地疵の直径が0.15mm以上である地疵の個数を計測した。計測結果を下記の図6に示す。図6は、鋳片実施例3および鋳片比較例3における、1mmあたりの地疵の個数を示すものであり、(a)は、表層から2mmの位置における地疵の個数を示すグラフであり、(b)は、表層から3mmの位置における地疵の個数を示すグラフである。
図6の(a)および(b)に示すように、鋳片実施例3における表層から2mmおよび3mmの位置における地疵の数は、鋳片比較例3における地疵の数に比べて少なかった。これは、鋳片実施例3では、吐出孔41Bから吐出された溶鋼の略全量が、モールド10の短辺面12Aa・12Baに直接到達し、かつ、吐出孔41Bから吐出されてから短辺面12Aa・12Baに到達するまでの間、電磁撹拌装置50A・50Bによって形成される撹拌領域に含まれている状態において鋳造したことにより、溶鋼の撹拌をより効果的に行うことができたためであると考えられる。特に、鋳片比較例3のように従来では鋳造開始から1000~2000mmにおいて地疵の個数が多くなるのに対して、鋳片実施例3では、1000~2000mmにおいも地疵の個数を少なくすることができた。これらの結果から、作製した鋳片の研削における歩留まりを96.8%から97.5%に改善できることがわかった。
本発明のさらなる他の実施例について、説明すれば以下のとおりである。
本実施例では、下記の条件の下で、SUS304の連続鋳造を行った。
吐出孔41の吐出角度α:5°
吐出孔41の吐出面積A:0.0026m
鋳造幅W:1260mm
鋳造厚T:200mm
吐出速度V:0.70m/min
鋳造速度Vc:0.7~1.2m/min
浸漬深さL:0.25m
二次伝導体の電気伝導度σ:1/ρ=1/1.3(ρはSUS304の比電気抵抗、ステンレス鋼便覧を参照、単位:μΩ-m)
本実施例において、磁束密度Bを1150G、周波数を2.7Hzとして上記式1~式6を用いて、力積Iを算出したところ下記式7を得た。
0.4×10(G/μΩ-m)<I<2.5×10(G/μΩ-m)・・・(式7)
式7で示される範囲の力積を溶鋼に印加した本実施例では、異物の洗浄効果が高い撹拌流を形成することができ、溶鋼中の異物が凝固シェルに捕捉されることを効果的に抑制することができた。
1A、1B 連続鋳造装置
10 モールド
11Aa、11Ba 長辺面(第1面)
12Aa、12Ba 短辺面(第2面)
40A、40B 浸漬ノズル
41A、41B 吐出孔
50A、50B 電磁撹拌装置(撹拌装置)
A3 撹拌領域
S 湯面

Claims (6)

  1. 第1面と、前記第1面と交差する第2面とを含む囲繞構造を有するモールドと、
    溶鋼を吐出する吐出孔を有する浸漬ノズルと、
    前記モールド内の溶鋼を撹拌することにより撹拌領域を形成する撹拌装置と、を備える連続鋳造装置を用いる連続鋳造方法であって、
    前記モールド内に配置した前記吐出孔から前記第1面に沿う方向かつ水平方向よりも上向きに溶鋼を吐出する吐出工程と、
    前記吐出工程において吐出された溶鋼が直進した場合の前記溶鋼の到達位置が、前記モールド内の溶鋼の湯面、または前記第2面であり、前記吐出孔と前記到達位置とを結ぶ線分の全体が、前記撹拌領域に含まれるように前記溶鋼を撹拌する撹拌工程とを含み、
    前記浸漬ノズルから吐出された溶鋼が前記湯面に到達するまでに受ける力積は、0.4×10 /μΩ-m~2.5×10 /μΩ-mであることを特徴とする連続鋳造方法。
  2. 前記撹拌領域における溶鋼の流速が0.20~0.40m/sの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造方法。
  3. 前記到達位置が前記湯面であることを特徴とする請求項1または2に記載の連続鋳造方法。
  4. 第1面と、前記第1面と交差する第2面とを含む囲繞構造を有するモールドと、
    前記モールド内に配置される吐出孔を有し、前記吐出孔から前記第1面に沿う方向に溶鋼を吐出する浸漬ノズルと、
    前記モールド内の溶鋼を撹拌することにより撹拌領域を形成する撹拌装置と、を備える連続鋳造装置であって、
    前記吐出孔は、前記撹拌領域に含まれているとともに、前記吐出孔は、前記溶鋼を水平方向よりも上向きに吐出し、
    前記撹拌装置は、前記吐出孔から吐出された溶鋼が直進した場合の前記溶鋼の到達位置が、前記モールド内の溶鋼の湯面、または前記第2面であり、前記吐出孔と前記到達位置とを結ぶ線分の全体が、前記撹拌領域に含まれるように前記溶鋼を撹拌し、
    前記浸漬ノズルから吐出された溶鋼が前記湯面に到達するまでに受ける力積は、0.4×10 /μΩ-m~2.5×10 /μΩ-mであることを特徴とする連続鋳造装置。
  5. 前記撹拌領域における溶鋼の流速が0.20~0.40m/sの範囲であることを特徴とする請求項に記載の連続鋳造装置。
  6. 前記吐出孔は、水平面から5°~30°上向きに溶鋼を吐出することを特徴とする請求項またはに記載の連続鋳造装置。
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