JP7042941B2 - 光ファイバ保持部材、融着機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数本の光ファイバを、一括して保持することが可能な光ファイバ保持部材等に関する。
多量のデータを高速で伝送するための光ファイバケーブルには、ケーブルへの収納や作業の簡易化のため、複数本の光ファイバ素線が並列に配置されて接着された光ファイバテープ心線が用いられている。
このような光ファイバテープ心線の接続等を行う際には、光ファイバを保持するための光ファイバ保持部材が使用される。特に、光ファイバテープ心線の各光ファイバを一括して接続等を行うためには、複数本の光ファイバを一括して保持する必要がある。
このような光ファイバ保持部材としては、本体の長手方向に溝を形成し、溝に光ファイバを配置した状態で蓋を閉じることで、蓋の内面に配置された凸部によって光ファイバが押圧されて保持される光ファイバ保持部材がある(特許文献1)。
特開2007-57698号公報
図13Aは、従来の光ファイバ保持部材100を示す平面図である。光ファイバ保持部材100は、主に、本体部101と蓋部103とからなる。本体部101の上面には、長手方向に溝105が形成される。
本体部101には、ヒンジ構造によって開閉自在である蓋部103が設けられる。蓋部103の内面側(本体部101との対向面)には、押さえ部材107が設けられる。押さえ部材107は、例えば樹脂製である。蓋部103を閉じた際に、押さえ部材107は、溝105を覆う位置に配置される。
蓋部103は例えば鉄製である。蓋部103を閉じた際に、蓋部103と対向する位置には、磁石109が配置される。このため、蓋部103を閉じると、磁石によって蓋部103が吸着され、蓋部103が閉じた状態を維持することができる。この際、蓋部103が本体部101に吸引されることで、押さえ部材107は、本体部101に対して押し付けられる。
図13Bは、光ファイバ保持部材100に光ファイバテープ心線111を配置した状態を示す図である。光ファイバテープ心線111は、複数の光ファイバが併設されて一体化されたものである。溝105の幅は、用いられる光ファイバテープ心線111の幅に対応する。このため、光ファイバテープ心線111は、溝105によって、幅方向の位置決めがなされる。
図14Aは、蓋部103を閉じた状態を示す平面図であり、図14Bは、図14AのX部におけるY-Y線断面図である。前述した様に光ファイバテープ心線111は、溝105に配置される。ここで、溝105の深さは、光ファイバテープ心線111の厚み(光ファイバテープ心線111を構成する光ファイバの外径)よりも浅い。このため、光ファイバテープ心線111の一部は、溝105の上方に突出する。
また、前述した通り、溝105上には押さえ部材107が配置され、本体部101側に押圧される。このため、光ファイバテープ心線111は、押さえ部材107によって押圧される。すなわち、光ファイバテープ心線111が、光ファイバ保持部材100によって保持される。
このように光ファイバテープ心線111が保持された状態では、光ファイバ保持部材100に対して、光ファイバテープ心線111の軸方向へのずれが防止される。このため、例えば、光ファイバテープ心線の切断や被覆除去、接続等の作業を容易に行うことができる。
しかし、近年、並列した光ファイバ同士が長手方向に対して、間欠的に樹脂で接着された光ファイバテープ心線が用いられている(例えば、特開2007-279226号公報)。このような光ファイバ同士の間欠的な接着は、集線密度の向上や、曲げによる伝送ロスの低減、単心化をしやすくするなどの特徴を持つ。
このような光ファイバテープ心線では、隣り合う光ファイバ同士が、完全に拘束されておらず、部分的に光ファイバ同士が離れることができる。したがって、前述した光ファイバテープ心線111が間欠テープ心線である場合には、光ファイバ同士が幅方向に広がる恐れがある。
図15は、このような光ファイバテープ心線111を用い、光ファイバ同士が幅方向に広がった場合において、一部の光ファイバが溝105を乗り上げた状態を示す図である。このように、一部の光ファイバが溝105からはみ出してしまうと、押さえ部材107によって、全ての光ファイバを均一に確実に抑えることができず、十分に光ファイバテープ心線111を保持することができなくなる。また、乗り上げた光ファイバのみが強く押圧されることで、光ファイバの破断等のおそれがある。
これに対し、溝105の深さを深くすることで、光ファイバの乗り上げを抑制する方法もあるが、溝105を深くすると、溝105から光ファイバテープ心線111の突出代がなくなり、押さえ部材107による押圧力を十分に光ファイバテープ心線に伝えることができなくなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、確実に光ファイバテープ心線を保持することが可能な光ファイバ保持部材等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、光ファイバが配置される本体部と、前記本体部に対して開閉可能な蓋部と、を具備し、前記本体部の光ファイバ設置面には、前記光ファイバの前記光ファイバ設置面と平行であって軸方向に垂直な方向の位置を規制する幅方向位置規制部と、前記幅方向位置規制部の幅よりも広く、前記光ファイバの前記光ファイバ設置面と平行であって軸方向に垂直な方向の位置を規制しない、幅方向位置非規制部と、を具備し、前記蓋部の内面の、前記幅方向位置非規制部に対向する位置に、前記光ファイバを押圧する押さえ部材が配置されて、前記幅方向位置非規制部にのみ本押さえ部が形成され、前記幅方向位置規制部の一部が、前記本体部の長手方向に形成される溝であって、前記溝が前記光ファイバの高さより浅く、前記溝を除く部位の前記幅方向位置規制部が前記光ファイバの高さより高いことを特徴とする光ファイバ保持部材である。
この場合、前記蓋部の内面の前記幅方向位置規制部に対向する位置は、前記光ファイバを押圧しない非押さえ部が形成されてもよい。
前記蓋部の内面の前記幅方向位置規制部に対向する位置には、光ファイバを前記押さえ部材による押圧力よりも小さな押圧力で押圧する非本押さえ部が形成されてもよい。
また、第1の発明は、光ファイバが配置される本体部と、前記本体部に対して開閉可能な蓋部と、を具備し、前記本体部の光ファイバ設置面には、前記光ファイバの前記光ファイバ設置面と平行であって軸方向に垂直な方向の位置を規制する幅方向位置規制部と、前記幅方向位置規制部の幅よりも広く、前記光ファイバの前記光ファイバ設置面と平行であって軸方向に垂直な方向の位置を規制しない、幅方向位置非規制部と、を具備し、前記蓋部の先端近傍の押さえ部材は、前記本体部の先端近傍の前記幅方向位置規制部である先端部幅方向位置規制部と、前記先端部幅方向位置規制部の後方の前記幅方向位置非規制部とを同時に押圧可能なように一体で形成され、前記先端部幅方向位置規制部以外においては、前記蓋部の内面の、前記幅方向位置非規制部に対向する位置に、前記光ファイバを押圧する押さえ部材が配置されて、前記幅方向位置非規制部にのみ本押さえ部が形成され、前記幅方向位置規制部の一部が、前記本体部の長手方向に形成される溝であって、前記溝が前記光ファイバの高さより浅く、前記溝を除く部位の前記幅方向位置規制部が前記光ファイバの高さより高いことを特徴とする光ファイバ保持部材であってもよい。
この場合、前記先端部幅方向位置規制部の高さが、他の前記幅方向位置規制部の高さよりも高く、前記蓋部の前記先端部幅方向位置規制部に対向する位置には、前記先端部幅方向位置規制部との干渉を避けるための切欠き部が形成されてもよい。
少なくとも、前記本体部の先後端近傍に、前記幅方向位置規制部が形成されることが望ましい。
前記押さえ部材による本押さえ部が、光ファイバの軸方向に対して複数に分割されてもよい。
前記蓋部が複数配置され、少なくとも一方の前記蓋部には、前記押さえ部材よりも押圧力の小さな仮押さえ部材が配置されてもよい。
前記蓋部を閉じた状態で、前記押さえ部材と前記光ファイバ設置面との隙間よりも、前記光ファイバ設置面からの前記幅方向位置規制部の高さが高いことが望ましい。
第2の発明は、第1の発明にかかる光ファイバ保持部材と、一対の前記光ファイバ保持部材の間に設けられる一対の電極棒と、を具備し、一対の前記電極棒の間にアークを発生させることで、前記光ファイバ保持部材で保持された光ファイバを融着可能であることを特徴とする融着機である。
本発明によれば、確実に光ファイバテープ心線を保持することが可能な光ファイバ保持部材等を提供することができる。
光ファイバ保持部材1を示す斜視図。 光ファイバ保持部材1を示す平面図。 光ファイバテープ心線17を配置した光ファイバ保持部材1を示す図。 蓋部5を閉じた状態の光ファイバ保持部材1を示す図。 図3BのB部におけるC-C線断面図。 光ファイバ保持部材1aを示す斜視図。 光ファイバ保持部材1bを示す斜視図。 光ファイバ保持部材1cを示す斜視図。 光ファイバ保持部材1dを示す斜視図。 光ファイバ保持部材1eを示す斜視図。 光ファイバ保持部材1fを示す斜視図。 融着機30を示す斜視図。 融着機30を示す平面図。 従来の光ファイバ保持部材100を示す平面図。 従来の光ファイバテープ心線111を配置した状態を示す図。 蓋部103を閉じた状態の従来の光ファイバ保持部材100を示す図。 従来の光ファイバ保持部材100を示す図であって、図14AのX部におけるY-Y線断面図。 従来の光ファイバ保持部材100において、光ファイバが溝105の両側に乗り上げた状態を示す図。
以下、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ保持部材1について説明する。図1は、光ファイバ保持部材1を示す斜視図であり、図2は、光ファイバ保持部材1を示す平面図である。光ファイバ保持部材1は、主に本体部3、蓋部5、押さえ部材7等から構成される。
本体部3は、光ファイバが配置される部位であり、略直方体の部材である。なお、本体部3の長手方向(保持対象の光ファイバテープ心線の軸方向)に垂直な方向(図中A)を本体部3の幅方向とする。本体部3の幅方向の一方の側方には、本体部3に対してヒンジにより開閉可能な蓋部5が設けられる。
本体部3、蓋部5は例えば金属製である。本体部3の蓋部5との対向面には磁石9が配置される。蓋部5を閉じると、磁石9によって、蓋部5が本体部3に対して閉じた状態を維持することができる。なお、蓋部5は、閉じた状態で蓋部5の裏面と本体部3の上面とが略平行となるように調整される。
蓋部5の内面(本体部3との対向面)には、押さえ部材7が長手方向にわたって形成される。押さえ部材7は、蓋部5の内面から所定の量だけ突出する。押さえ部材7は、本体部3上に配置される光ファイバテープ心線を押圧して保持する部材である。なお、押さえ部材7は、例えば樹脂製等であり、光ファイバを傷つけない部材で構成される。
本体部3の上面(蓋部5との対向面)には、光ファイバテープ心線が配置される光ファイバ設置面15が形成される。光ファイバ設置面15の少なくとも一部には、光ファイバテープ心線が配置される溝等は形成されない。
図3Aは、光ファイバ設置面15に光ファイバテープ心線17を配置した状態を示す平面図である。光ファイバテープ心線17は、全長にわたって複数本の光ファイバが併設されて接合されてもよいが、前述したような間欠テープ心線であってもよい。なお、以下の説明では、光ファイバテープ心線17を用いた例を示すが、必ずしも光ファイバテープ心線17でなくてもよく、たとえば、互いに接合されていない複数本の光ファイバを併設して束ねたものでもよい。
光ファイバ設置面15には、光ファイバ設置面15と平行であって、部分的に光ファイバテープ心線17の軸方向に垂直な幅方向の位置を規制するための幅方向位置規制部11a、11b、11cが形成される。なお、図示した例では、3か所の幅方向位置規制部11a、11b、11cを形成したが、幅方向位置規制部の数は図示した例には限られない。但し、少なくとも、本体部3の先後端近傍に幅方向位置規制部11a、11cが形成されることが望ましい。
ここで、幅方向位置規制部11a、11b、11c以外の部位の光ファイバ設置面15は、幅方向位置規制部11a、11b、11cよりも十分に幅が広い。したがって、幅方向位置規制部11a、11b、11c以外の部位は、光ファイバテープ心線17の幅方向の位置を規制しない、幅方向位置非規制部13(点線部)となる。
図3Bは、蓋部5を閉じた状態を示す平面図であり、図4は、図3BのB部におけるC-C線断面図である。前述した押さえ部材7は、幅方向位置非規制部13に対応した部位に形成される。したがって、蓋部5を閉じると、押さえ部材7は、幅方向位置非規制部13に配置される光ファイバテープ心線17を押圧する。押さえ部材7で光ファイバテープ心線17が押圧される部位を本押さえ部14とする。
光ファイバテープ心線17の軸方向に対して、本押さえ部14の前後に、幅方向位置規制部11a、11bが形成される。すなわち、幅方向位置規制部11a、11b、11cに対向する位置には、押さえ部材7が配置されない。したがって、幅方向位置規制部11a、11b、11cにおいては、光ファイバテープ心線17は押圧されない。すなわち、蓋部5の内面の、幅方向位置非規制部13に対向する位置のみに、光ファイバテープ心線17を押圧する押さえ部材7が配置され、本押さえ部14が形成される。
ここで、押さえ部材7で光ファイバテープ心線17が押圧されない部位を非本押さえ部12とする(以下、光ファイバテープ心線17が完全に押圧されない部位を「非押さえ部」とし、押さえ部材7による押圧力よりも小さな押圧力で押圧する場合も含めて「非本押さえ部」とする)。すなわち、非本押さえ部12においては、押さえ部材7による光ファイバテープ心線17への押圧力がなく、光ファイバテープ心線17が保持されない。
ここで、幅方向位置規制部11a、11b、11cは、設置される光ファイバテープ心線17の厚みよりも、高く形成されることが望ましい。すなわち、幅方向位置規制部11a、11b、11cの側壁高さは、光ファイバテープ心線17を構成する光ファイバの外径(光ファイバテープ心線の厚さ)よりも高く設定される。したがって、蓋部5を閉じた状態で、押さえ部材7と光ファイバ設置面15との隙間よりも、光ファイバ設置面からの幅方向位置規制部11a、11b、11cの高さの方が高い。
以上、本実施の形態によれば、光ファイバテープ心線17を押圧する本押さえ部14が、幅方向位置非規制部13に形成される。このため、光ファイバテープ心線17の軸方向のずれを防止する保持力を本押さえ部14で発揮することができる。この際、本押さえ部14には、光ファイバテープ心線17の幅方向の位置を規制する溝などが形成されない。このため、溝の両側に光ファイバが乗り上げることがない。
特に光ファイバテープ心線17が、複数本の光ファイバが全長にわたって接合されていない間欠テープ心線や互いに接合されていない複数本の光ファイバを併設して束ねたものであった場合、光ファイバテープ心線の厚みは、通常の全長にわたって一括被覆された光ファイバテープ心線と比較して薄くなる。しかしながら、これに合わせて溝を浅くすると各光ファイバが完全に接合されていないため、ばらけて溝の両側に光ファイバが乗り上げることがある。
本発明は、このような全長にわたって一括被覆されていない光ファイバテープ心線の固定に特に好適に用いることができる。
また、光ファイバテープ心線17の幅方向の位置は、幅方向位置規制部11a、11b、11cで規制される。このため、光ファイバテープ心線17の幅方向の位置決めを確実に行うことができる。特に、本体部3の長手方向の両端部に幅方向位置規制部11a、11cが形成されることで、より確実に光ファイバテープ心線17の幅方向の位置決めを確実に行うことができる。
また、幅方向位置規制部11a、11b、11cにおいては、光ファイバテープ心線17の非本押さえ部12が形成される。このため、幅方向位置規制部11a、11b、11cに光ファイバが仮に乗り上げても、乗り上げた光ファイバが強く押圧されることがない。
また、幅方向位置規制部11a、11b、11cでは、光ファイバテープ心線17が押圧されないため、幅方向位置規制部11a、11b、11cの高さを、光ファイバテープ心線17の厚みよりも十分に高くすることができる。このため、光ファイバが幅方向位置規制部11a、11b、11cに乗り上げることを抑制することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。図5は、第2の実施形態の光ファイバ保持部材1aを示す斜視図である。なお、以下の説明において、光ファイバ保持部材1と同一の機能を奏する構成については、図1~図4Bと同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
光ファイバ保持部材1aは、光ファイバ保持部材1と略同様の構成であるが、押さえ部材7が長手方向に複数に分割され、さらに、蓋部5aが設けられる点で異なる。光ファイバ保持部材1aは、幅方向位置非規制部13が、本体部3の長手方向に複数に分割される。すなわち、幅方向位置規制部11a、11bの間に、互いに離間してさらに幅方向位置規制部11d、11eが形成される。
幅方向位置非規制部13に対向する蓋部5の内面には、それぞれの幅方向位置非規制部13ごとに、押さえ部材7が互いに分割して配置される。すなわち、押さえ部材7は、光ファイバの軸方向に対して複数に分割して配置される。したがって、幅方向位置規制部11d、11eの位置は、押さえ部材7が設けられず、非本押さえ部12になる。このようにすることで、光ファイバテープ心線17を、複数個所で離間して押圧することができる。
ここで、光ファイバテープ心線17は、本押さえ部14においては、光ファイバ設置面15に強く押圧される。一方、非本押さえ部12では、光ファイバテープ心線17は押圧されないため、非本押さえ部12では、光ファイバテープ心線17が浮き上がる方向にわずかにたわむことができる。
このように、本押さえ部14同士の間の非本押さえ部12において、光ファイバテープ心線17のたわみ部が形成されると、光ファイバテープ心線17の軸方向に対して、本押さえ部14の前後に光ファイバテープ心線17のたわみ部が形成されることとなる。このため、光ファイバテープ心線17が軸方向に引張力を受けた際にも、このたわみ部と本押さえ部14の境界部で、光ファイバテープ心線17と押さえ部材7の摩擦力が増し、光ファイバテープ心線17の軸方向へのずれを止めることができる。すなわち、光ファイバテープ心線17の保持力を高めることができる。
なお、光ファイバテープ心線17の軸方向に本押さえ部14が複数に分割されれば、押さえ部材7を複数に分割しなくてもよい。例えば、蓋部5に配置される3つの押さえ部材7を一体で形成し、幅方向位置規制部11d、11eの部位では、押さえ部材7の幅方向に溝(厚さの薄い部分)を形成してもよい。このようにしても、溝部分では、押さえ部材7の蓋部5の裏面からの突出量が小さくなるため、非本押さえ部12を形成することができる。
また、光ファイバ保持部材1aは、さらに、蓋部5の後方に他の蓋部5aが設けられる。蓋部5aは、蓋部5とほぼ同様の構成である。すなわち、蓋部5aも金属製であり、磁石によって閉じた状態が保持される。
蓋部5aの内面には、仮押さえ部材19が設けられる。仮押さえ部材19は、光ファイバテープ心線17を押さえる部位であるが、仮押さえ部材19による光ファイバテープ心線17への押圧力は、押さえ部材7による押圧力よりも小さくてもよい。すなわち、光ファイバ保持部材1aは、複数の蓋部5、5aが配置され、一方の蓋部5aには、押さえ部材7よりも押圧力の小さな仮押さえ部材19が配置される。
ここで、仮押さえ部材19の押圧力を押さえ部材7の押圧力よりも小さくするためには、たとえば、仮押さえ部材19の材質を、押さえ部材7の材質よりも軟質の材質とすればよい。または、蓋部5aの内面から仮押さえ部材19の突出量を蓋部5の内面から押さえ部材7の突出量よりも小さくしてもよい。すなわ、蓋部5aを閉じた際の仮押さえ部材19と光ファイバ設置面15との隙間を、蓋部5を閉じた際の押さえ部材7と光ファイバ設置面15との隙間よりも大きくしてもよい。
なお、本発明では、仮押さえ部材19により光ファイバテープ心線17を押圧する部位は、非本押さえ部12とする。すなわち、本発明では、押さえ部材7によって光ファイバテープ心線17を強く押圧する部位のみを本押さえ部14とし、これよりも相対的に押圧力が弱い仮押さえ部は、非本押さえ部12と定義する。したがって、光ファイバテープ心線17への押圧力が0の非押さえ部と、本押さえを行う本押さえ部14よりも相対的に押圧力の低い部位とを含めて非本押さえ部12とする。
本実施形態では、仮押さえ部材19の対向面には幅方向位置非規制部13が形成される。したがって、幅方向位置非規制部13において、光ファイバテープ心線17を仮押さえすることができる。光ファイバテープ心線17を仮押さえすることで、光ファイバテープ心線17が幅方向に移動することを抑制することができる。
例えば、本押さえ部14によって、光ファイバテープ心線17の保持力は十分確保できたとしても、押さえ範囲が短いと、本押さえ部14の後方で光ファイバテープ心線17に触れると、本押さえ部14の前方において、光ファイバテープ心線17の位置が変わる場合がある。仮押さえ部材19によって、光ファイバテープ心線17を弱く押さえることで、このような影響を抑制することができる。
ただし、仮押さえ部材19は幅方向位置非規制部13に対向して設けられているため、仮押さえ部材19に代えて押さえ部材7を設け、分割された本押さえ部14の1つとしてもよい。
第2の実施形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、光ファイバテープ心線17の軸方向に対して、本押さえ部14を複数に分割することで、光ファイバテープ心線17の保持力を高めることができる。
また、蓋部5に加えて、さらに蓋部5aを設け、蓋部5aに仮押さえ部材19または押さえ部材7を設けることで、光ファイバテープ心線17を押圧することができる。このため、光ファイバテープ心線17の位置ずれを抑制することができる。
なお、本実施形態では、本押さえ部14を分割し、かつ、蓋部5aに仮押さえ部材19を形成したが、いずれか一方のみを採用してもよい。例えば、光ファイバ保持部材1に対して、本押さえ部14のみを複数に分割してもよく、または、光ファイバ保持部材1に対して、蓋部5aのみを配置してもよい。
次に、第3の実施形態について説明する。図6は、第3の実施形態の光ファイバ保持部材1bを示す斜視図である。光ファイバ保持部材1bは、光ファイバ保持部材1aと略同様の構成であるが、溝21が形成される点で異なる。
溝21は、蓋部5aの対向面において本体部3の長手方向に沿って形成される。溝21は、光ファイバテープ心線17の幅方向の位置を規制する幅方向位置規制部として機能する。すなわち、光ファイバ保持部材1bでは、前述した、幅方向位置規制部11a、11b、11c、11d、11eに加え、溝状の幅方向位置規制部(溝21)が形成される。
光ファイバ設置面15には、溝21(幅方向位置規制部)が形成されない部位が少なくとも一部形成される。図示した例では、幅方向位置規制部11a、11bの間に溝は21が形成されない。したがって、幅方向位置規制部11a、11b、11d、11eのそれぞれの間は、幅方向位置非規制部13となる。
蓋部5の内面には、幅方向位置非規制部13に対応する部位に押さえ部材7が形成される。すなわち、光ファイバ保持部材1bにおいても、幅方向位置非規制部13にのみ本押さえ部14が形成される。
ここで、溝21の溝深さは、たとえば光ファイバテープ心線17の厚みよりも浅い。したがって、溝21に配置された光ファイバテープ心線17の一部が、溝21よりも上方に突出する。また、溝21に対向する蓋部5aの内面には、仮押さえ部材19が形成される。したがって、蓋部5aを閉じると、仮押さえ部材19は、溝21内の光ファイバテープ心線17を上方から仮押さえする。
この際、前述したように、仮押さえ部材19による仮押さえ部は、非本押さえ部12となる。すなわち、仮押さえ部材19による押圧力は弱いため、仮押さえ部材19は、光ファイバテープ心線17を強く押圧しない。
なお、溝21の深さを、所定以上深くすることで、光ファイバの乗り上げを抑制するとともに、光ファイバテープ心線17の押圧力を弱くすることができる。例えば、溝21の深さ/光ファイバテープ心線17の厚さの比を0.7以上(1.0未満)とすれば、光ファイバの乗り上げを抑制できる。ただし、この場合、単独では光ファイバテープ心線17に対する押圧力を十分に付与することが困難であるため、別途幅方向位置非規制部13に本押さえ部14を設ける必要がある。また、このように溝の深さが充分深い(深さ/光ファイバテープ心線17の厚さの比が0.7以上)場合には、仮押さえ部材19に代えて蓋部5aの内面に押さえ部材7を配置してもよい。
すなわち、溝21の深さを深くすることで、蓋部5aの内面の押さえ部材7または仮押さえ部材19による押圧力を弱くすることができる。このように、本体部3の一部に溝21が形成される場合であっても、溝21が形成される範囲における光ファイバテープ心線17に対する押圧力を、幅方向位置非規制部13における本押さえ部14の押圧力よりも弱くすることができれば、溝21の形成範囲を非本押さえ部12とすることができる。また、溝21の深さ/光ファイバテープ心線17の厚さの比を1.0以上とした場合は、光ファイバテープ心線17に対する押圧力がなくなり溝21は、非押さえ部となる。
第3の実施形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。このように、本発明は、本体部3の長手方向の少なくとも一部に、幅方向位置非規制部13が形成され、幅方向位置非規制部13のみが本押さえ部14となり、幅方向位置規制部が非本押さえ部12となれば、一部に溝21が形成されてもよい。
次に、第4の実施形態について説明する。図7は、第4の実施形態の光ファイバ保持部材1cを示す斜視図である。光ファイバ保持部材1cは、光ファイバ保持部材1bと略同様の構成であるが、溝21の形成範囲が異なる。
光ファイバ設置面15には、溝21(幅方向位置規制部)が形成されない部位が少なくとも一部形成される。図示した例では、幅方向位置規制部11d、11eの間に溝は21が形成されない。したがって、幅方向位置規制部11d、11eの間は、幅方向位置非規制部13となる。
蓋部5の内面には、幅方向位置非規制部13に対応する部位にのみ押さえ部材7が形成される。すなわち、光ファイバ保持部材1bにおいても、幅方向位置非規制部13にのみ本押さえ部14が形成される。また、蓋部5の対向面であって、溝21が形成される範囲は、非本押さえ部12となる。
なお、前述したように、蓋部5aとの対向面は、仮押さえ部材19が配置されるため、非本押さえ部12となる。すなわち、仮押さえ部材19による押圧力は弱いため、仮押さえ部材19は、光ファイバテープ心線17を強く押圧しない。また、仮押さえ部材19に代えて押さえ部材7を配置した場合でも、溝21の深さを所定以上とすることで、押さえ部材7による押圧力を弱くすることができるとともに、光ファイバの乗り上げを抑制できる。このため、光ファイバが損傷することがない。
第4の実施形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。このように、本発明は、本体部3の長手方向の少なくとも一部に、幅方向位置非規制部13が形成され、幅方向位置非規制部13のみが本押さえ部14となれば、他の部分に溝21が形成されてもよい。
なお、図示した例では、幅方向位置非規制部13が、幅方向位置規制部11d、11eの間に形成する例を示したが、幅方向位置非規制部13の位置はいずれでもよく、複数個所であってもよい。望ましくは、幅方向位置非規制部13は、本体部3の先端側(幅方向位置規制部11a、11dの間)に形成することが望ましい。また、溝の深さは、第3の実施形態と同様に設定でき、溝21を非本押さえ部あるいは非押さえ部とすることができる。
次に、第5の実施形態について説明する。図8は、第5の実施形態の光ファイバ保持部材1dを示す斜視図である。光ファイバ保持部材1dは、光ファイバ保持部材1cと略同様の構成であるが、蓋部5にも仮押さえ部材19が形成される点で異なる。
光ファイバ保持部材1dは、光ファイバ保持部材1cと同様に、溝21が形成される。蓋部5の幅方向位置非規制部13に対応する部位には、押さえ部材7が配置される。また、蓋部5の、溝21に対応する部位(但し、幅方向位置規制部11a、11b、11d、11eに対応する部位を除く)には、仮押さえ部材19が配置される。
前述したように、仮押さえ部材19は、光ファイバテープ心線17を強く押圧しない。すなわち、仮押さえ部材19による押圧力は押さえ部材7による押圧力よりも弱く、非本押さえ部12となる。
なお、この場合でも、溝21の深さが所定以上であれば、仮押さえ部材19に代えて押さえ部材7を配置してもよい。また、仮押さえ部材19に代えて押さえ部材7を配置した場合でも、溝21の深さを所定以上とすることで、光ファイバの乗り上げを抑制できるとともに押さえ部材7による押圧力を弱くすることができ、非本押さえ部12とすることができる。このため、光ファイバが損傷することがない。また、溝の深さは、第3の実施形態と同様に設定でき、溝21を非本押さえ部あるいは非押さえ部とすることができる。
第5の実施形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。このように、蓋部5、5aの両方に仮押さえ部材19を配置してもよい。すなわち、複数の蓋部5、5aが配置される場合において、少なくとも一方の蓋部に、押さえ部材7よりも押圧力の小さな仮押さえ部材19が配置されてもよい。
また、溝21を形成する場合において、溝21の深さを深くすることで、光ファイバの乗り上げを抑制しつつ、押さえ部材7等からの押圧力を弱めることができる。このため、溝21に対応する部位を非本押さえ部12とすることができる。
次に、第6の実施形態について説明する。図9は、第6の実施形態の光ファイバ保持部材1eを示す斜視図である。光ファイバ保持部材1eは、光ファイバ保持部材1aと略同様の構成であるが、本体部の先端近傍の幅方向位置規制部11a(以下、先端部幅方向位置規制部20)に対向する部位に、押さえ部材7aが配置される点で異なる。
蓋部5の先端近傍の押さえ部材7aは、押さえ部材7とほぼ同様の構成であるが、先端部幅方向位置規制部20の押圧面と、先端部幅方向位置規制部20の後方の幅方向位置非規制部13の押圧面が同一面となるように一体で形成される。すなわち、押さえ部材7aは、幅方向位置非規制部13の部位と先端部幅方向位置規制部20とを同時に押圧可能である。
押さえ部材7aの先端部の幅は、先端部幅方向位置規制部20の幅に対応する。すなわち、押さえ部材7aは、幅方向位置非規制部13を押圧する部位に対し、先端部幅方向位置規制部20を押圧する部位の幅が狭くなるように形成される。このため、蓋部5を閉じると、押さえ部材7aの先端部は、先端部幅方向位置規制部20に嵌り、光ファイバを押圧可能である。
なお、先端部幅方向位置規制部20以外の幅方向位置規制部11b~11eに対応する部位には、押さえ部材7は配置されず、蓋部5の内面の、幅方向位置非規制部13に対向する位置に、光ファイバを押圧する押さえ部材7が配置された本押さえ部が形成される点は、前述した実施形態と同様である。
第6の実施形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。このように、先端部幅方向位置規制部20において、光ファイバを押圧することで、光ファイバ保持部材の先端に突出する光ファイバテープ心線の浮き上がりなどを抑制することができる。すなわち、押さえ部材は、幅方向位置非規制部13のみに対応する部位ではなく、先端部についてのみ、幅方向位置規制部11aに対応する部位に配置して、本押さえ部14としてもよい。
次に、第7の実施形態について説明する。図10は、第7の実施形態の光ファイバ保持部材1fを示す斜視図である。光ファイバ保持部材1fは、光ファイバ保持部材1eと略同様の構成であるが、先端部幅方向位置規制部20の高さが異なる。
先端部幅方向位置規制部20の高さは、他の幅方向位置規制部11b~11eの高さよりも高い。このようにすることで、先端部幅方向位置規制部20に配置される光ファイバが先端部幅方向位置規制部20に乗り上げることを抑制することができる。このため、先端部幅方向位置規制部20において確実に光ファイバを押圧することができる。
また、蓋部5の先端部幅方向位置規制部20に対向する位置には、先端部幅方向位置規制部20との干渉を避けるための切欠き部23が形成される。すなわち、押さえ部材7aの先端は、切欠き部23を跨ぐように先端に延びる。
なお、図示した例では、先端部幅方向位置規制部20の前方に本体部3が突出する。すなわち、先端部幅方向位置規制部20の先端側にも、幅方向位置非規制部が形成される。このようにすることで、押さえ部材7aは、先端部幅方向位置規制部20と先端部幅方向位置規制部20の前方の幅方向位置非規制部を同時に押圧可能である。
第7の実施形態によれば、第6の実施の形態と同様の効果を得ることができる。このように、先端部幅方向位置規制部20の高さを高くすることで、押圧部である先端部幅方向位置規制部20に光ファイバが乗り上げることを抑制することができる。また、蓋部5に切欠き部23を設けることで、先端部幅方向位置規制部20と蓋部5とが干渉することを防止することができる。
次に、本発明にかかる光ファイバ保持部材を用いた融着機について説明する。図11は、融着機30を示す斜視図であり、図12は融着機30に光ファイバ保持部材1を配置した状態の平面図である。なお、以下の説明において、光ファイバ保持部材1を用いた例を説明するが、前述した他の光ファイバ保持部材1a、1b、1c、1d、1e、1fも適用可能である。
融着機30は、光ファイバ保持部材1が載置されるホルダ載置部37と、光ファイバの先端および電極が配置されるベース部材31と、電極棒33等を具備する。融着機30は、一対の光ファイバ保持部材1で保持されたそれぞれの光ファイバテープ心線17を融着によって接続するものである。一対の光ファイバ保持部材1は、ベース部材31の両側のホルダ載置部37に載置される。
なお、ベース部材31には、一対の電極棒33と、一対の光ファイバテープ心線17の先端が保持される。ベース部材31上の光ファイバテープ心線17は、上方から蓋部の裏面に設けられたクランプ35で押さえられる。
一対の光ファイバ保持部材1を対向させて配置し、それぞれの光ファイバテープ心線17の先端同士を突き合わせる。この状態で、一対の電極棒33の間にアークを発生させることで、光ファイバの先端部を溶融して接合することができる。
このように、光ファイバ保持部材1を用いた融着機30によれば、光ファイバ同士を確実に融着することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の各実施形態は、互いに組み合わせることができることは言うまでもない。また、各部の形状や配置などは、図示した例には限られない。例えば、光ファイバ保持部材1e、1fの幅方向位置非規制部13の少なくとも一部に溝を形成して、非本押さえ部12としてもよい。
以上のように、本発明によれば、幅方向位置非規制部において、光ファイバテープ心線17が押さえ部材で押圧されるため、十分な保持力を確保することができる。
また、幅方向位置規制部では光ファイバテープ心線17が強く押圧されない非本押さえ部または光ファイバを押圧しない非押さえ部とすることで、幅方向位置規制部の段差に乗り上げた光ファイバが強く押圧されることがない。このため、光ファイバを過剰に押圧することを防止することができる。
また、先端部幅方向位置規制部について、押さえ部材によって押圧することで、先端部における光ファイバテープ心線17のずれを防止することができる。
また、この場合において、先端部幅方向位置規制部の高さを、他の幅方向位置規制部の高さよりも高くすることで、光ファイバの先端部幅方向位置規制部への乗り上げを確実に抑制することができる。また、先端部幅方向位置規制部に対向する蓋部に、切欠き部を形成することで、先端部幅方向位置規制部と蓋との干渉を避けることができる。
また、幅方向位置規制部を本体部の先後端近傍に配置することで、本体部から突出する部位の光ファイバテープ心線17の幅方向の位置を確実に規制することができる。
また、幅方向位置非規制部に対向する位置に設けられた押さえ部材が、光ファイバテープ心線17の軸方向に対して複数に分割されることで、分割部における光ファイバのわずかなたわみによって、光ファイバテープ心線17の軸方向への移動を抑制することができる。このため、光ファイバテープ心線17の保持力を高めることができる。
また、蓋部が複数配置され、それぞれの蓋部に押さえ部材を配置することで、例えば本体部3の後方に突出する光ファイバテープ心線17に触れた際に、本体部前方に突出する光ファイバテープ心線17が微動することを抑制することができる。
また、蓋部を閉じた状態で、押さえ部材と光ファイバ設置面15との隙間よりも、光ファイバ設置面15からの幅方向位置規制部の高さを高くすることで、光ファイバの幅方向位置規制部への乗り上げを確実に抑制することができる。
また、溝21が形成される場合であって、溝21の深さ/光ファイバの高さの比が0.7以上であれば、溝21における押さえ部材または仮押さえ部材の押圧力を弱くすることができる。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f………光ファイバ保持部材
3………本体部
5、5a………蓋部
7、7a………押さえ部材
9………磁石
11a、11b、11c、11d、11e………幅方向位置規制部
12………非本押さえ部
13………幅方向位置非規制部
14………本押さえ部
15………光ファイバ設置面
17………光ファイバテープ心線
19………仮押さえ部材
20………先端部幅方向位置規制部
21………溝
23………切欠き部
30………融着機
31………ベース部材
33………電極棒
35………クランプ
100………光ファイバ保持部材
101………本体部
103………蓋部
105………溝
107………押さえ部材
109………磁石
111………光ファイバテープ心線

Claims (8)

  1. 光ファイバが配置される本体部と、
    前記本体部に対して開閉可能な蓋部と、
    を具備し、
    前記本体部の光ファイバ設置面には、前記光ファイバの前記光ファイバ設置面と平行であって軸方向に垂直な方向の位置を規制する第1の幅方向位置規制部及び第2の幅方向位置規制部と、前記第1の幅方向位置規制部及び前記第2の幅方向位置規制部の幅よりも広く、前記光ファイバの前記光ファイバ設置面と平行であって軸方向に垂直な方向の位置を規制しない、幅方向位置非規制部と、を具備し、
    前記蓋部の先端近傍の押さえ部材は、前記本体部の先端近傍の前記幅方向位置規制部である先端部幅方向位置規制部と、前記先端部幅方向位置規制部の後方の前記幅方向位置非規制部とを同時に押圧可能なように一体で形成され、
    前記先端部幅方向位置規制部以外においては、前記蓋部の内面の、前記幅方向位置非規制部に対向する位置に、前記光ファイバを押圧する押さえ部材が配置されて、前記幅方向位置非規制部にのみ本押さえ部が形成され、
    前記第2の幅方向位置規制部が、前記本体部の長手方向に形成される溝であって、前記溝が前記光ファイバの高さより浅く、前第1の幅方向位置規制部が前記光ファイバの高さより高いことを特徴とする光ファイバ保持部材。
  2. 前記先端部幅方向位置規制部の高さが、他の前記幅方向位置規制部の高さよりも高く、
    前記蓋部の前記先端部幅方向位置規制部に対向する位置には、前記先端部幅方向位置規制部との干渉を避けるための切欠き部が形成されることを特徴とする請求項記載の光ファイバ保持部材。
  3. 前記蓋部の内面の、前記溝に対向する位置には、前記押さえ部材による押圧力よりも小さな押圧力で前記光ファイバを押圧する別の押さえ部材が配置されて、非本押さえ部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ保持部材。
  4. 少なくとも、前記本体部の先後端近傍に、前記幅方向位置規制部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の光ファイバ保持部材。
  5. 前記押さえ部材による前記本押さえ部が、前記光ファイバの軸方向に対して複数に分割されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の光ファイバ保持部材。
  6. 前記蓋部が複数配置され、少なくとも一方の前記蓋部には、前記押さえ部材よりも押圧力の小さな仮押さえ部材が配置されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の光ファイバ保持部材。
  7. 前記蓋部を閉じた状態で、前記押さえ部材と前記光ファイバ設置面との隙間よりも、前記光ファイバ設置面からの一部の前記幅方向位置規制部の高さが高いことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の光ファイバ保持部材。
  8. 請求項1から請求項のいずれかに記載の光ファイバ保持部材と、
    一対の前記光ファイバ保持部材の間に設けられる一対の電極棒と、
    を具備し、
    一対の前記電極棒の間にアークを発生させることで、前記光ファイバ保持部材で保持された光ファイバを融着可能であることを特徴とする融着機。
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