JP2013182156A - 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル - Google Patents

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Yukiko Take
由紀子 武
Takashi Matsuzawa
隆志 松澤
Takeshi Osato
健 大里
Naoki Okada
直樹 岡田
Tomoya Shimizu
智弥 清水
Toshihiko Sekiguchi
俊彦 関口
Toshio Kurashima
利雄 倉嶋
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Abstract

【課題】光ファイバテープ心線の積層厚が、樹脂突部を含めた光ファイバテープ心線の最大厚に積層枚数を乗じた積層厚よりも薄くなるようにしてスロット溝に収納可能とすることのできる光ファイバテープ心線を提供する。
【解決手段】光ファイバ素線2(2A〜2D)を一列に配列して樹脂で接合した光ファイバテープ心線1において、テープ一面1aには、一つ置きに樹脂突部3A、3Bが形成され、テープ他面1bには、前記テープ一面1aに形成された樹脂突部3A、3B間と対応する位置に樹脂突部3Cが形成されることでテープ幅方向に樹脂突部3A、3B、3Cが互い違いに配置されている。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合に、テープ片面にある樹脂突部3A、3Bが、この樹脂突部3A、3Bと反対側のテープ面に形成された前記凹部4A、4Bに嵌る。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブルに関する。
近年、インターネットの急速な普及と大容量データの送受信の高まりによりブロードバンド化が進められ、これらの要求を満たす通信回線として光ファイバが使用されるようになって来た。例えば、電柱に架設された光ファイバケーブルから加入者宅内に光ファイバを引き込むには、複数本の光ファイバ素線をテープ化した光ファイバテープ心線が使用される。
光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバ素線を一列に配列し、それら各光ファイバ素線に樹脂を塗布して各光ファイバ素線同士を接合一体化することでテープ状に形成される。
光ファイバケーブルから加入者宅内へ光ファイバ素線を引き込むには、光ファイバケーブルから光ファイバテープ心線を取り出し、その光ファイバテープ心線の途中部分で複数本あるうちの所定の光ファイバ素線を単心分離する必要がある。このため、光ファイバテープ心線には、多心(多数)の光ファイバ素線から容易に単心分離することができること、及び、光ファイバテープ心線をケーブルのスロット溝へ収納する際に単心分離し難いこと、等が要求される。
また、この種の光ファイバテープ心線を用いた光ファイバケーブルでは、スロット溝に光ファイバテープ心線が複数枚重ねられて収納されるため、光ファイバテープ心線の積層状態が重要になる。例えば、一列に配列した複数本の光ファイバ素線全体を樹脂で覆ってテープ化し、そのテープ表面に凹凸を形成した光ファイバテープ心線を、テープ幅方向に光ファイバ素線の配列ピッチの半分(つまり半ピッチ)ずらして積層させた技術が提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2等)。
実開平5−73611号公報 特開2005−37936号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術では、スロット溝内に収納される光ファイバテープ心線が、テープ幅方向に半ピッチずらして積層された構造であるため、テープ積層体の全体幅が、個々の光ファイバテープ心線のテープ幅よりも大きくなってしまう。そのため、スロットコアに形成するスロット溝を必要以上に大きくする必要がある。この一方、光ファイバテープ心線をテープ幅方向に半ピッチずらすことなく積層すると、今度は、上下に積層された時に凸部同士が接触してテープ積層厚が厚くなってしまう。
そこで、本発明は、光ファイバテープ心線の積層厚が、樹脂突部を含めた光ファイバテープ心線の最大厚に積層枚数を乗じた積層厚よりも薄くなるようにしてスロット溝に収納可能とし、且つテープ積層体の全体幅を光ファイバテープ心線のテープ幅と同一とすることのできる光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、一列に配列された各光ファイバ素線同士が樹脂で接合されると共に、各光ファイバ素線間のうち少なくとも一箇所の光ファイバ素線間に、該光ファイバ素線間を埋め尽くし且つテープ一面又はテープ他面或いはテープ両面から突出する樹脂突部を持ち、且つ該樹脂突部と対向する反対側のテープ面に両光ファイバ素線間に形成された凹部を持った光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合に、テープ片面にある前記樹脂突部が、この樹脂突部と反対側のテープ面に形成された前記凹部に嵌ることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバテープ心線であって、前記各光ファイバ素線同士を接合する樹脂は、前記各光ファイバ素線間に設けられており、又は、前記光ファイバ素線全体を被覆するように設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、一列に配列された各光ファイバ素線間のみに供給された樹脂で各光ファイバ素線同士が接合されると共に、該樹脂が、光ファイバ素線間を埋め尽くし且つテープ面から突出する樹脂突部とされ、且つ該樹脂突部と対向する反対側のテープ面に両光ファイバ素線間に形成された凹部を持った光ファイバテープ心線であって、前記テープ一面には、一つ置きに前記樹脂突部が形成され、また、前記テープ他面には、前記テープ一面に形成された前記樹脂突部間と対応する位置に前記樹脂突部が形成されることでテープ幅方向に前記樹脂突部が互い違いに配置されており、前記光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合に、テープ片面にある前記樹脂突部が、この樹脂突部と反対側のテープ面に形成された前記凹部に嵌ることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の光ファイバテープ心線を、スロットコアに形成されたスロット溝に複数枚重ねて収納した光ファイバケーブルであって、
前記光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて前記スロット溝に複数枚重ねて収納した場合に、前記光ファイバテープ心線の積層厚が、前記樹脂突部を含めた光ファイバテープ心線の最大厚に積層枚数を乗じた積層厚よりも薄くなることを特徴としている。
本発明の光ファイバテープ心線によれば、光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層するので、テープ積層体の全体幅が光ファイバテープ心線のテープ幅と同一となる。したがって、スロットコアに形成するスロット溝を、光ファイバテープ心線のテープ幅に対して必要以上に大きくする必要が無くなる。
また、本発明の光ファイバテープ心線によれば、光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合に、テープ片面にある樹脂突部が、この樹脂突部と反対側のテープ面に形成された凹部に嵌るため、光ファイバテープ心線の積層厚が、樹脂突部を含めた光ファイバテープ心線の最大厚に積層枚数を乗じた積層厚よりも薄くなり、スロット溝の溝深さを浅くすることができ、その結果光ファイバテープ心線をスロット溝から取出し易くなると共にスロット径(ケーブル外径)を細径化することもできる。
また、本発明の光ファイバテープ心線によれば、積層された光ファイバテープ心線の樹脂突部の先端同士が接触しないため、テープ積層方向に荷重が加わった場合でも、前記樹脂突部の先端のみに応力が集中することなく、前記光ファイバ素線が不用意に単心分離することが抑制される。
図1は本実施形態の光ファイバテープ心線の横断面である。 図2は図1に示す光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合に、テープ片面にある樹脂突部をこれと反対側のテープ面に形成した凹部に嵌めて積層したときの積層状態を示す断面図である。 図3は図1に示す光ファイバテープ心線を樹脂突部を凹部に嵌めずに単に重ねたときの積層状態を示す断面図である。 図4(A)は光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に積層した場合に、テープ片面にある樹脂突部をこれと反対側のテープ面に形成した凹部に嵌めて積層したときの積層状態を示す断面図、図4(B)は光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に積層した場合に、樹脂突部同士を重ね合わせたときの積層状態を示す断面図である。 図5は光ファイバテープ心線を積層する場合にどの程度積層テープ厚が薄くなるかを検討するのに用いた図である。 図6は図1に示す光ファイバテープ心線をスロット溝に複数枚積層して収納した光ファイバケーブルの横断面図である。 図7は本発明の光ファイバテープ心線の別実施形態を示す横断面図である。 図8は本発明の光ファイバテープ心線の更に別実施形態を示す横断面図である。 図9は本発明の光ファイバテープ心線の更に別実施形態を示す横断面図である。 図10は本発明の光ファイバテープ心線の更に別実施形態を示す横断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[光ファイバテープ心線の構造]
本実施形態の光ファイバテープ心線1は、図1に示すように、一列に配列された各光ファイバ素線2(2A〜2D)間にのみ供給された樹脂で各光ファイバ素線2同士が接合されると共に、該樹脂が、光ファイバ素線2間を埋め尽くし且つテープ一面1a及びテープ他面1bから突出する樹脂突部3(3A〜3C)とされ、且つ該樹脂突部3と対向する反対側のテープ面1a、1bに両光ファイバ素線2間に形成された凹部4(4A〜4C)を持った構造となっている。
光ファイバ素線2は、中心に設けられた石英ガラスファイバ5と、この石英ガラスファイバ5の周囲に紫外線硬化型樹脂を被覆して形成された外被層6とからなる。光ファイバ素線2は、規格上、石英ガラスファイバ5の外径を直径0.125mm、全体の外径を直径0.25mmとされる。この光ファイバ素線2は、複数本あるうちのどの光ファイバ素線2A〜2Dであるのかを識別するために、外被層6の最外層が着色(無色も含む)されている。本実施形態では、4本の光ファイバ素線2A〜2Dを、互いに接触させた状態で一列に配列させている。
前記樹脂突部3(3A〜3B)は、テープ一面1a及びテープ他面1bからそれぞれ塗布供給される樹脂が固まることにより形成され、各光ファイバ素線2間の窪みを埋め尽くし且つテープ一面1a及びテープ他面1bからそれぞれ突出している。テープ一面1aには、一つ置きに樹脂突部3A、3Bが形成されている。テープ一面1aに形成された樹脂突部3A、3Bは、図1に向かって左側から右側に第1光ファイバ素線2A、第2光ファイバ素線2B、第3光ファイバ素線2C、第4光ファイバ素線2Dとしたときに、第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2Bとの間及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2Dとの間にそれぞれ設けられている。前記第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2Bとの間に設けられた樹脂突部3Aを、第1樹脂突部3Aとし、第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2Dとの間に設けられた樹脂突部3Bを、第2樹脂突部3Bとする。樹脂突部3となる樹脂は、例えば紫外線硬化型樹脂が使用され、各光ファイバ素線2同士を接合する。
また、テープ他面1bには、テープ一面1aに形成された樹脂突部3A、3B間と対応する位置に樹脂突部3Cが形成されている。すなわち、テープ他面1bに形成された樹脂突部3Cは、テープ一面1aに形成された樹脂突部3A、3B間と対向する位置の第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2Cとの間に、前記樹脂突部3A、3Bとは逆向きに突出するように設けられている。このテープ他面1bの第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2Cとの間に設けられた樹脂突部3Cを、第3樹脂突部3Cとする。
前記第1樹脂突部3A、第2樹脂突部3B及び第3樹脂突部3Cは、何れも断面形状を山なりの同一形状をなし、テープ長手方向に沿って連続的に形成されている。なお、ここで定義する同一形状は、樹脂塗布時に供給される樹脂供給量の多少の誤差を含むものとする。また、これら樹脂突部3(3A〜3C)の樹脂量は、光ファイバテープ心線1を個々の光ファイバ素線2(2A〜2D)に単心分離する際には容易に分離でき、光ファイバケーブルのスロット溝へ収納する際には単心分離しない程度の接合強度を持つ量とされる。また、これら樹脂突部3(3A〜3C)の高さは、光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合に、積層された上下の光ファイバテープ心線1のそれぞれの光ファイバ素線2(2A〜2D)同士が接触しない程度の高さ或いは接触する程度の高さの何れでもよい。例えば、樹脂突部3(3A〜3C)の高さHは、光ファイバ素線2の直径を250μmとした場合に、10〜50μm程度とすることが望ましい。
このように形成された光ファイバテープ心線1では、テープ一面1aに形成された第1樹脂突部3A及び第2樹脂突部3Bとテープ他面1bに形成された第3樹脂突部3Cは、テープ心線全体から見ると、テープ幅方向に互い違いに配置されている。第1樹脂突部3Aが設けられた位置と同一位置の反対側には、光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に積層した場合に、この第1樹脂突部3Aが嵌る第1凹部4Aが形成されている。また、第2樹脂突部3Bが設けられた位置と同一位置の反対側には、光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に積層した場合に、この第2樹脂突部3Bが嵌る第2凹部4Bが形成されている。同様に、第3樹脂突部3Cが設けられた位置と同一位置の反対側には、光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に積層した場合に、この第3樹脂突部3Cが嵌る第3凹部4Cが形成されている。これら第1凹部4A、第2凹部4B及び第3凹部4Cは、何れも互いに接する2つの光ファイバ素線2間に自ずと形成された隙間となる。
[光ファイバテープ心線の積層状態]
以上のように構成された光ファイバテープ心線1は、図2に示すように、テープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合に、テープ片面にある樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4に嵌ると共に、該樹脂突部3の先端Pが前記凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触となる。
例えば、光ファイバテープ心線1を5本使用して縦に積層する場合において、上から2段目に配置される光ファイバテープ心線1とその上下に配置される光ファイバテープ心線1の部分で説明すると、上から2段目に配置された光ファイバテープ心線1の第1樹脂突部3Aは、最上段に配置される光ファイバテープ心線1の第1凹部4Aに嵌ると共に、該第1樹脂突部3Aの先端Pがこの光ファイバテープ心線1の第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2Bと非接触となる。また、上から2段目に配置された光ファイバテープ心線1の第2樹脂突部3Bは、最上段に配置される光ファイバテープ心線1の第2凹部4Bに嵌ると共に、該第2樹脂突部3Bの先端Pがこの光ファイバテープ心線1の第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2Dと非接触となる。更に、上から2段目に配置された光ファイバテープ心線1の第3樹脂突部3Cは、上から3段目に配置される光ファイバテープ心線1の第3凹部4Cに嵌ると共に、該第3樹脂突部3Cの先端Pがこの光ファイバテープ心線1の第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2Cと非接触となる。
このように光ファイバテープ心線1を積層すれば、各樹脂突部3(3A〜3C)が、この樹脂突部3(3A〜3C)と対応する位置の反対側のテープ面に形成された各凹部(4A〜4C)に嵌り込むため、光ファイバテープ心線1の積層厚T1が、前記樹脂突部3を含めた光ファイバテープ心線1の最大厚Tに積層枚数を乗じた積層厚T2(図3を参照)よりも薄くなる。つまり、本実施形態の光ファイバテープ心線1を使用して積層することで、全体の積層厚T1を薄くすることができる。その結果、スロットコアに形成するスロット溝の溝深さを浅くすることができ、中間分岐作業時にスロット溝からの光ファイバ素線の取り出し作業を容易に行うことが可能となると共にスロット径(ケーブル外径)を細径化することも可能となる。
また、本実施形態の光ファイバテープ心線1によれば、図4(A)に示すように、各樹脂突部3(3A〜3C)の先端Pが、この樹脂突部3(3A〜3C)が嵌り込む凹部4(4A〜4C)を形成する光ファイバ素線2(2A〜2D)と非接触になるため、テープ心線の積層体にテープ厚み方向から圧力Fが掛かっても樹脂突部3の先端Pである1点に応力集中しないことから各光ファイバ素線2に単心分離しない。これに対して、図4(B)に示すように、各樹脂突部3(3A、3B)の先端P同士を接触させて光ファイバテープ心線1を積層した場合には、テープ心線の積層体にテープ厚み方向から圧力Fが掛かると、各樹脂突部3(3A、3B)の接触部位に前記圧力Fが集中するため、各光ファイバ素線2に単心分離してしまう。このように、本実施形態の光ファイバテープ心線1によれば、光ファイバケーブルの細径化とスロット溝9内での光ファイバ素線2の分離防止を実現できる。
[テープ積層厚の薄型考察]
次に、図1に示した本実施形態の光ファイバテープ心線1を積層した場合に、どの程度積層テープ厚が薄くなるかを検討した。光ファイバ素線2の半径をRとし、樹脂突部3の出っ張り形状を円で近似して考える。樹脂突部3は、図5に示すように、複数本の光ファイバ素線2の中心C1を通る直線S1からテープ厚み方向に距離H1の位置にある点C2を中心とする半径rの円とする。前記中心C2が、前記直線S1よりも樹脂突部3に近い側にあるときにはH1≧0、前記直線S1を挟んで樹脂突部3と反対側にあるときはH1≦0とする。前記中心C2とする半径rの円の中心は、両隣2本の光ファイバ素線2の共通接線Y上にある。
一枚の光ファイバテープ心線1の最大厚をTとすると(図3参照)、樹脂突部3の円の中心C2から上に積層する光ファイバテープ心線1の複数本の光ファイバ素線2の中心C3を通る直線S2までのテープ厚み方向での距離H2は、次の式(1)になる。
Figure 2013182156
したがって、n枚の光ファイバテープ心線1を積層した時のテープ積層厚T1は、次の式(2)になる。
Figure 2013182156
但し、次の式(3)となる場合、すなわち樹脂突部3は上に重なる光ファイバ素線2間の凹部4に納まり、該樹脂突部3が上に重なる光ファイバ素線2と接触しないが上下の光ファイバテープ心線1の光ファイバ素線2の頂点同士が接触する状態(図5(B)に示す状態)となる場合は、n枚の光ファイバテープ心線1を積層した積層厚は、次の式(4)となる。
Figure 2013182156
Figure 2013182156
前記した図5(A)は、H1≧0の場合を表し、図5(B)は、H1<0の場合を表している。なお、樹脂突部3の大きさが光ファイバテープ心線1のテープ一面1aとテープ他面1bで異なる場合は、それぞれのrとH1からテープ積層厚を計算し、大きな値になる方が真の積層厚である。
なお、後述する図8に示す光ファイバテープ心線の場合、光ファイバ素線2の直径をテープ化層13が含まれた直径Rとして考えればよい。この場合、樹脂突部3の大きさに合わせて凹部4の大きさ(つまり、テープ化層13を含む直径Rの円)を作製することで、より積層テープ厚を薄くすることが可能になる。また、同じく後述する図9に示す光ファイバテープ心線の場合、樹脂突部3を含まないテープ厚をt、テープ上面にある樹脂突部3の突起高さをt1、テープ下面にある樹脂突部3の突起高さをt2とすると、積層テープ厚は、t1≦t2の場合は式(5)となり、t1≧t2の場合は式(6)となる。
Figure 2013182156
Figure 2013182156
[光ファイバケーブルの構造]
本実施形態の光ファイバケーブル7は、図6に示すように、前記した光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えてスロットコア8に形成されたスロット溝9内に収納して配置した後、スロット溝9を覆うようにして押さえテープ10をスロットコア8の周面に巻き付けて樹脂を押し出し成形することで形成されるシース11で前記スロットコア8を被覆した構造とされている。
スロットコア8には、その中心に抗張力体12がケーブル長手方向に沿って設けられている。このスロットコア8の外周面には、等間隔で5つのスロット溝9が形成されている。図6に示す光ファイバケーブル7は、1つのスロット溝9内に、4本の光ファイバ素線2をテープ化した4心光ファイバテープ心線1を5枚を配置して全部で100本の光ファイバ素線2とする、いわゆる4心テープ心線型100心構造のケーブルである。
前記スロット溝9の深さは、樹脂突部3を含めた光ファイバテープ心線1の最大厚Tに積層枚数nを乗じた積層厚T×n以上なければならない。しかし、本実施形態では、前記したようにテープ片面にある樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4に嵌ることから図2で示した積層厚T1以上あれば良いことなる。つまり、スロット溝9の深さは、積層厚T1以上、前記積層厚T×nよりも小さい深さで足りる。
本実施形態の光ファイバケーブル7では、光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えてスロット溝9に複数枚重ねて収納した場合に、光ファイバテープ心線1の積層厚T1が、樹脂突部3を含めた光ファイバテープ心線1の最大厚Tに積層枚数を乗じた積層厚T2よりも薄くなる(図2及び図3参照)。その結果、光ファイバケーブル7の太さを細径化することができると共にスロット溝9の溝深さも浅くできることから光ファイバテープ心線1の取出しも容易に行える。また、本実施形態の光ファイバケーブル7によれば、テープ積層体のテープ幅方向両端位置が揃うので、スロット溝9を光ファイバテープ心線1のテープ幅に対して必要以上大きくする必要がない。
[実験例]
次に、表1に示す寸法関係で図1に示した構造の光ファイバテープ心線1を作製し、その光ファイバテープ心線1を図2に示す如く5枚重ねて積層したときの積層厚T1の計算値と実測値を調べた。なお、3つの樹脂突部3(3A〜3C)の前記r及び前記H1の寸法は何れも同一とした。
Figure 2013182156
表1によれば、積層厚T1の計算値は1427μmとなり、樹脂突部3を含めた光ファイバテープ心線1の最大厚T(350μm)×5枚分の寸法である1750μmと比較して、図1の構造の光ファイバテープ心線1を積層した場合には大幅にその厚みが薄くなることが判る。また、実際に図1の構造の光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、テープ幅方向両端位置を揃えて積層した積層テープの積層厚T1(実測値)を測定したところ、計算値とほぼ同じである1450μmとなった。
次に、表2に示す条件の積層テープを、図6に示すスロットコア8に形成した5つのスロット溝9に収納して、4心テープ心線型100心構造の光ファイバケーブル7を製造した。そして、この時のケーブル製造性と、ケーブル完成検査での伝送損失と、ケーブル内のテープ心線の分離性及び専用工具を用いた時のテープ心線の分離性を調べた。なお、この光ファイバケーブル7では、スロット溝9の撚り方向を一定間隔で反転させて撚った構造としている。ケーブル製造性は、スロット溝9に光ファイバテープ心線1を入れた時にずれない場合を◎と○とし、ずれが許容範囲内である場合を△として評価した。また、伝送損失が許容範囲内である場合を○とし、伝送損失が許容値を超えた場合を×として評価した。また、ケーブル内のテープ心線分離性は、ケーブル製造中にテープ心線が各光ファイバ素線2(2A〜2D)に単心分離しない場合を○とし、単心分離した場合を×として評価した。このケーブル内のテープ心線分離性評価は、ケーブル製造中に各光ファイバ素線2に単心分離すると、製造ライン途中で引っ掛かったりするために生産性が著しく低下することから重要な評価項目である。また、紙ヤスリや対面するローラ等の如き専用工具で光ファイバテープ心線を擦った時に、単心分離した場合を○とし、単心分離しない場合を×として評価した。なお、表2のテープAは、本実施形態の光ファイバテープ心線、テープB、Cは、一列に配列した4つの光ファイバ素線の全体を樹脂で完全に覆ったカプセル型の光ファイバテープ心線である。
Figure 2013182156
テープCをスロット溝9内に収納した光ファイバケーブルは、スロット溝9内に重ねた光ファイバテープ心線1を配置することが難しく、テープの積層ずれが起こり易かった。また、このテープCをスロット溝9内に収納した光ファイバケーブルでは、スロット溝内のクリアランスが少ない為、ケーブル完成検査での伝送損失の増加が大きかった。また、このテープCでは、専用工具を用いた時のテープ心線の分離性でXとなる評価となった。
テープAのテープ積層厚(1450μm)は、320μm厚の光ファイバテープ心線1を5枚積層した積層厚(320μm×5枚=1600μm)よりも薄いことから、テープ心線をスロット溝内に実装し易くケーブルの製造が容易であり、テープBを積層した光ファイバケーブルと同程度の伝送損失であった。また、テープAを積層した光ファイバケーブルでは、各樹脂突部3がこれに対応する凹部4に嵌り込んで積層した状態を崩すことがないため、光ファイバテープ心線1をスロット溝9内に収納する作業が行い易く、更に収納後も積層状態が保たれることから伝送損失の増加を防ぐことができる。また、このテープAを積層した光ファイバケーブルを解体してスロット溝9内の光ファイバ素線2の状態を調べたところ、単心分離されていなかった。また、このテープAでは、専用工具を用いた時のテープ心線の分離性で○となる評価となった。つまり、テープAでは、スロット溝から取り出した光ファイバテープ心線を専用工具で簡単に単心分離することができる。
なお、前記テープAを図4(B)に示すように、上下の光ファイバテープ心線1の各樹脂突部3同士を接触させてスロット溝9に光ファイバテープ心線1を収納した光ファイバケーブルを製造し、その光ファイバケーブルを解体したところ、光ファイバ素線3が個々に単心分離していた。これは、互いに接触する樹脂突部3に荷重が集中することで、光ファイバ素線2が単心分離すると考えられる。
「その他の実施形態」
本実施形態の光ファイバテープ心線1の構造は、図1に示した構造に限定されるものではなく、図7、図8、図9及び図10に示す構造であってもよい。
例えば、図7(A)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2C間に設け、この樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4を形成している。なお、第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2B間及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2D間には、テープ一面1a及びテープ他面1bのそれぞれに光ファイバ素線2よりも突出しない程度に樹脂が充填されている。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4に嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図7(B)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2B間及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2D間に設け、それら各樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4をそれぞれ形成している。なお、第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2C間には、テープ一面1aとテープ他面1bのそれぞれに光ファイバ素線2よりも突出しない程度に樹脂が充填されている。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記各樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4にそれぞれ嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図7(C)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2B間、第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2C間及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2D間に設け、それら各樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4をそれぞれ形成している。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記各樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4にそれぞれ嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図7(D)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2C間に設け、この樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4を形成している。なお、テープ一面1a全体を覆うと共にテープ幅方向の両端にまで回り込むように樹脂を形成してテープ化層13を形成している。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4に嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図7(E)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2B間及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2D間に設け、これら各樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4をそれぞれ形成している。なお、テープ一面1a全体を覆うと共にテープ幅方向の両端にまで回り込むように樹脂を形成してテープ化層13を形成している。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記各樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4にそれぞれ嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図7(F)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2B間、第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2C間、及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2D間に設け、これら各樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4をそれぞれ形成している。なお、テープ一面1a全体を覆うと共にテープ幅方向の両端にまで回り込むように樹脂を形成してテープ化層13を形成している。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記各樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4にそれぞれ嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図8(A)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2C間に設け、この樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4を形成している。また、この光ファイバテープ心線1では、光ファイバ素線2全体を樹脂で被覆することでテープ化層13を形成している。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4に嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図8(B)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2B間及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2D間に設け、各樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4をそれぞれ形成している。また、この光ファイバテープ心線1では、光ファイバ素線2全体を樹脂で被覆することでテープ化層13を形成している。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記各樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4にそれぞれ嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図8(C)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2B間、第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2C間、及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2D間に設け、各樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4をそれぞれ形成している。また、この光ファイバテープ心線1では、光ファイバ素線2全体を樹脂で被覆することでテープ化層13を形成している。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記各樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4にそれぞれ嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図8(D)の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2B間及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2D間に設け、各樹脂突部3と対応する位置のテープ他面1bに凹部4をそれぞれ形成している。また、樹脂突部3をテープ他面1bの第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2C間に設け、この樹脂突部3と対応する位置のテープ一面1aに凹部4を形成している。なお、この光ファイバテープ心線1では、光ファイバ素線2全体を樹脂で被覆することでテープ化層13を形成している。この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、前記各樹脂突部3が、この樹脂突部3と反対側のテープ面に形成された凹部4にそれぞれ嵌ると共に、該樹脂突部3の先端が凹部4を形成する光ファイバ素線2と非接触になる。
図9の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3をテープ一面1aの第1光ファイバ素線2Aと第2光ファイバ素線2B間及び第3光ファイバ素線2Cと第4光ファイバ素線2D間に設けると共にテープ他面1bの第2光ファイバ素線2Bと第3光ファイバ素線2C間に設けている。この光ファイバテープ心線1では、各光ファイバ素線2間の窪みを埋めるようにして光ファイバ素線2全体を樹脂で被覆することでテープ化層13を形成している。そのため、この光ファイバテープ心線1では、凹部4が形成されていない。したがって、この光ファイバテープ心線1をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合には、テープ一面1aに形成された樹脂突部3とテープ他面1bに形成された樹脂突部3とが相殺して、テープ積層厚T1がテープ最大厚T×枚数よりも薄くなる。
図10の光ファイバテープ心線1では、前記した図1の光ファイバテープ心線1における凹部4(4A、4B、4C)に樹脂が僅かに染み出して少量の樹脂部3a、3b、3cが形成されており、その少量の樹脂部3a、3b、3cに非接触又は僅かに接触するように樹脂突部3(3A、3B、3C)が、前記凹部4(4A、4B、4C)に嵌るようになっている。このように、凹部4(4A、4B、4C)に、少量の樹脂部3a、3b、3cが存在するような光ファイバテープ心線1も本発明に含まれる。前記樹脂部3a、3b、3cは、前記樹脂突部3(3A、3B、3C)が前記凹部4(4A、4B、4C)に嵌ったときに、樹脂突部3の先端が樹脂部3a、3b、3cと非接触となるか或いは僅かに接触する程度の樹脂量とされる。そのため、この図10の光ファイバテープ心線1では、樹脂突部3の先端のみに応力が集中することが無く不用意に単心分離しない。
本発明は、複数本の光ファイバ素線を樹脂で接合一体化して一列に配列してなる光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に積層してスロット溝に収納した光ファイバケーブルに利用することができる。
1…光ファイバテープ心線
1a…テープ一面
1b…テープ他面
2…光ファイバ素線
2A…第1光ファイバ素線(光ファイバ素線)
2B…第2光ファイバ素線(光ファイバ素線)
2C…第3光ファイバ素線(光ファイバ素線)
2D…第4光ファイバ素線(光ファイバ素線)
3…樹脂突部
3A…第1樹脂突部(樹脂突部)
3B…第2樹脂突部(樹脂突部)
3C…第3樹脂突部(樹脂突部)
4…凹部
4A…第1凹部(凹部)
4B…第2凹部(凹部)
4C…第3凹部(凹部)
5…石英ガラスファイバ
6…外被層
7…光ファイバケーブル
8…スロットコア
9…スロット溝
11…シース
13…テープ化層

Claims (4)

  1. 一列に配列された各光ファイバ素線同士が樹脂で接合されると共に、各光ファイバ素線間のうち少なくとも一箇所の光ファイバ素線間に、該光ファイバ素線間を埋め尽くし且つテープ一面又はテープ他面或いはテープ両面から突出する樹脂突部を持ち、且つ該樹脂突部と対向する反対側のテープ面に両光ファイバ素線間に形成された凹部を持った光ファイバテープ心線であって、
    前記光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合に、テープ片面にある前記樹脂突部が、この樹脂突部と反対側のテープ面に形成された前記凹部に嵌る
    ことを特徴とする光ファイバテープ心線。
  2. 請求項1に記載の光ファイバテープ心線であって、
    前記各光ファイバ素線同士を接合する樹脂は、前記各光ファイバ素線間に設けられており、又は、前記光ファイバ素線全体を被覆するように設けられている
    ことを特徴とする光ファイバテープ心線。
  3. 一列に配列された各光ファイバ素線間のみに供給された樹脂で各光ファイバ素線同士が接合されると共に、該樹脂が、光ファイバ素線間を埋め尽くし且つテープ面から突出する樹脂突部とされ、且つ該樹脂突部と対向する反対側のテープ面に両光ファイバ素線間に形成された凹部を持った光ファイバテープ心線であって、
    前記テープ一面には、一つ置きに前記樹脂突部が形成され、また、前記テープ他面には、前記テープ一面に形成された前記樹脂突部間と対応する位置に前記樹脂突部が形成されることでテープ幅方向に前記樹脂突部が互い違いに配置されており、
    前記光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて積層した場合に、テープ片面にある前記樹脂突部が、この樹脂突部と反対側のテープ面に形成された前記凹部に嵌る
    ことを特徴とする光ファイバテープ心線。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の光ファイバテープ心線を、スロットコアに形成されたスロット溝に複数枚重ねて収納した光ファイバケーブルであって、
    前記光ファイバテープ心線をテープ厚み方向に、該テープ幅方向両端位置を揃えて前記スロット溝に複数枚重ねて収納した場合に、前記光ファイバテープ心線の積層厚が、前記樹脂突部を含めた光ファイバテープ心線の最大厚に積層枚数を乗じた積層厚よりも薄くなる
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
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