JP2017009922A - 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法 - Google Patents

光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法 Download PDF

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【課題】曲げた際の損失増加を抑制することが可能な光ファイバケーブル等を提供する。
【解決手段】光ファイバユニット5は、複数層に配置される。光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面において、内層外接円15よりも中心側を内層15aとし、内層外接円15よりも外側であって、押さえ巻き7の内面側を外層17aとする。内層15aにおける光ファイバ心線3の占積率よりも、外層17aにおける光ファイバ心線3の占積率の方が低く、内層15aにおける光ファイバ心線3同士の間隔よりも、外層17aにおける光ファイバ心線3同士の間隔が広い。このため、内層15aにおける光ファイバ心線3と比較して、外層17aにおける光ファイバ心線3の方が、外層17a内においてより自由に移動しやすい。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の光ファイバ心線からなる光ファイバケーブル等に関するものである。
近年、インターネットの普及に伴い、光ファイバを一般家庭に直接引き込んで高速通信サービスを実現するFTTH(Fiber To The Home)が急速に拡大している。一般に、FTTHに用いられる光ファイバケーブルには、大容量のデータ通信に対応すべく光ファイバの集合体が収容されている。
このような光ファイバケーブルとしては、スロットロッドを使用せず、2本のテンションメンバが備えられた外被で覆った光ファイバケーブルが提案されている。例えば、光ファイバテープ心線の外周に、緩衝材としてヤーン(ポリエステル繊維、アラミド繊維、PP繊維など)が集合され、その外周にシースが被覆されたものがある(特許文献1)。
また、光ファイバテープ心線の外周に、押さえ巻きテープを縦添えし、その外周にシースが被覆された光ファイバケーブルがある(特許文献2)。
特開2006−337581号公報 特開2001−343571号公報
このようなスロットロッドを用いず、2本のテンションメンバを構成する光ファイバケーブルは、光ファイバケーブルの曲げ方向性がある。すなわち、2本のテンションメンバを結ぶ線を中立軸とする曲げ方向に対しては、光ファイバケーブルを容易に曲げることができる。一方、それと直交する側には光ファイバケーブルを曲げることができず、無理に光ファイバケーブルを曲げようとすると、テンションメンバが外被を突き破ってしまう場合もある。これは、テンションメンバの剛性が強く、極端な圧縮、伸びができないためである。
このように光ファイバケーブルの曲げ方向が決まっている場合、光ファイバケーブルを曲げたときの曲げの中立軸に近い位置にある光ファイバと中立軸から大きく外れた位置にある光ファイバとでは、光ファイバにかかる歪みが異なる。このため、光ファイバケーブルを曲げた際の伝送特性が異なる。
このように、光ファイバケーブルを曲げた際に、中立軸の中心に近い位置にある光ファイバは歪みが小さく損失増加も小さいが、中立軸から離れた位置にある光ファイバには、引張り歪みや圧縮歪が加わり、損失増加が発生する。この損失増加は、特に、中立軸から離れるほど顕著となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、曲げた際の損失増加を抑制することが可能な光ファイバケーブル等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、複数の光ファイバ心線からなる光ファイバユニットと、前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、複数の前記光ファイバユニットの外周側に設けられるテンションメンバと、前記テンションメンバおよび前記光ファイバユニットを覆うように設けられる外被と、を具備し、複数の前記光ファイバユニットは、少なくとも、前記断面における中心近傍の内層に配置される前記光ファイバユニットと、前記内層の外周側に形成される外層に配置される前記光ファイバユニットと、の複数層に区分され、前記断面において、前記内層における前記光ファイバ心線が占める占積率よりも、前記外層における前記光ファイバ心線が占める占積率の方が低いことを特徴とする光ファイバケーブルである。
複数の前記光ファイバユニットは、3層以上の複数層に区分され、前記内層から、最外層に行くにつれて、各層における前記光ファイバ心線が占める占積率が小さくなってもよい。
前記光ファイバ心線は、複数の光ファイバ素線が整列して形成され、隣り合う光ファイバ素線同士が、光ファイバ素線の長手方向に対して間欠的に接着された光ファイバテープ心線であることが望ましい。
第1の発明によれば、光ファイバユニットが光ファイバケーブルの中心側から複数層に形成され、内層における光ファイバ心線が占める占積率よりも、外層における光ファイバ心線が占める占積率の方が低い。このため、内層と比較して、外層の光ファイバ心線同士の間の隙間が大きく、層内で光ファイバ心線が移動しやすい。この結果、曲げに伴う引張り歪みや圧縮歪が加わった際に、光ファイバ心線が移動することで、この応力を緩和することができる。また、全体の占積率を小さくする場合と比較して、内層の占積率が高いため、占積率の低下を最小限に抑えることが可能である。
このような効果は、3層以上の場合であっても、外層側に行くにつれて占積率を小さくすることで同様の効果を得ることができる。
また、光ファイバ心線が光ファイバテープ心線であって、各光ファイバ素線が、長手方向に対して間欠的に接着されれば、非接着部において、光ファイバ素線が自由に動くことができる。したがって、光ファイバ心線の形状が容易に変化することができる。
第2の発明は、中心部の内層を形成する複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線を所定の張力で撚り合わせる工程と、前記内層の外周側の外層を形成する複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線を所定の張力で撚り合わせる工程と、前記外層の複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線の外周に押さえ巻き部材を巻き付ける工程と、前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記押さえ巻き部材の外周側にテンションメンバを配置するとともに、前記テンションメンバおよび前記押さえ巻き部材を覆うように外被を設ける工程と、を具備し、前記内層を形成する複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線を撚り合わせる際の張力よりも、前記外層を形成する複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線を撚り合わせる張力を小さくすることで、前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記内層における前記光ファイバ心線が占める占積率よりも、前記外層における前記光ファイバ心線が占める占積率の方を低くすることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法である。
本発明によれば、曲げた際の損失増加を抑制することが可能な光ファイバケーブル等を提供することができる。
光ファイバケーブル1を示す断面図。 光ファイバ心線3を示す斜視図。 光ファイバユニット5を撚り合わせる工程を示す概念図。 (a)は、図2のA−A線断面図、(b)は、図2のB−B線断面図。 光ファイバケーブル1aを示す断面図。 光ファイバケーブル30を示す断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、光ファイバケーブル1を示す断面図である。光ファイバケーブル1は、スロットを用いないスロットレス型光ファイバケーブルであり、複数の光ファイバ心線3、押さえ巻き7、テンションメンバ9、引き裂き紐11、外被13等から構成される。なお、以下の説明において、複数の光ファイバ心線3の集合体を、単に光ファイバユニット5と称し、例えばバンドル材によって複数の光ファイバ心線3が束ねられたものであってもよく、バンドル材を有さずに、単に光ファイバ心線同士が撚り合わせられたものであってもよい。
光ファイバユニット5の外周には、押さえ巻き7が設けられる。押さえ巻き7は、縦添え巻きによって複数の光ファイバユニット5を一括して覆うように配置される。すなわち、押さえ巻き7の長手方向が光ファイバケーブル1の軸方向と略一致し、押さえ巻き7の幅方向が光ファイバケーブル1の周方向となるように光ファイバユニット5の外周に縦添え巻きされる。
押さえ巻き7の外周には、外被13が設けられる。外被13は、光ファイバケーブル1を被覆して保護するための層である。光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面において、外被13の内部には、光ファイバユニット5を挟んで対向する位置に一対のテンションメンバ9が設けられる。また、テンションメンバ9の対向方向と略直交する方向に、押さえ巻き7を挟んで対向するように引き裂き紐11が設けられる。テンションメンバ9および引き裂き紐11は、外被13に埋設される。
光ファイバユニット5は、複数層に配置される。具体的には、光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面において、内層外接円15よりも中心側を内層15aとし、内層外接円15よりも外側であって、押さえ巻き7の内面側を外層17aとする。すなわち、複数の光ファイバユニット5は、内層15aに配置される光ファイバユニット5と外層17aに配置される光ファイバユニット5に区分されるように複数層に積層されて配置される。なお、各層における光ファイバユニット5の配置数等は図示した例には限られず、各層に少なくとも一つの光ファイバユニット5が配置されればよい。
内層外接円15は、内層15aを構成する光ファイバユニット5の束の外接円である。内層15aと外層17aは、別々に光ファイバユニット5が撚り合わせられて構成される。光ファイバユニット5の撚り合わせ工程については詳細を後述する。
本発明では、内層15aにおける光ファイバ心線3の占積率よりも、外層17aにおける光ファイバ心線3の占積率の方が低い。すなわち、内層15aにおける光ファイバ心線3同士の間隔よりも、外層17aにおける光ファイバ心線3同士の間隔が広い。このため、内層15aにおける光ファイバ心線3と比較して、外層17aにおける光ファイバ心線3の方が、外層17a内においてより自由に移動しやすい。
なお、各層における光ファイバ心線3の移動をより容易にするためには、光ファイバ心線3が、間欠的に接合されたテープ心線であることが望ましい。
図2は、光ファイバ心線3を示す斜視図である。光ファイバ心線3は、光ファイバ素線2a、2b、2c、2dが並列に接着されて構成される。なお、光ファイバ心線3を構成する光ファイバ素線の本数は、図示した例には限られない。
図2に示すように、本発明では、それぞれ隣り合う光ファイバ素線2a、2b、2c、2d同士が、所定の間隔をあけて間欠的に接着部6で接着されることが望ましい。また、隣り合う光ファイバ素線同士の接着部6は、光ファイバ心線3の長手方向に対してずれて配置されることが望ましい。例えば、互いに隣り合う接着部6が、光ファイバ心線3の長手方向に半ピッチずれて形成されることが望ましい。なお、接着部6の長さおよびピッチは図示した例には限られない。
このように、接着部6を光ファイバ心線3の長手方向に対して間欠的に配置することで、非接着部においては、隣り合う光ファイバ素線2a、2b、2c、2d同士を、光ファイバ素線2a、2b、2c、2dの並列方向に対して、容易に折り畳む(折り曲げる)ことができる。このため、各層において、光ファイバ心線3が容易に移動することができる。
なお、内層15aの占積率とは、内層外接円15の面積に対する、内層15aを構成する全ての光ファイバ心線3の断面積の総和の比である。同様に、外層17aの占積率とは、外層外接円(押さえ巻き7の内周面)であって、内層15aの面積を差し引いたドーナツ部分の面積に対する、外層17aを構成する全ての光ファイバ心線3の断面積の総和の比である。
次に、光ファイバユニット5の撚り合わせ工程について説明する。図3は、光ファイバユニット5を撚り合わせる工程を示す概念図である。なお、以下に示す例では、複数の光ファイバユニット5を撚り合わせる方法について説明するが、各層が複数の光ファイバユニットで構成されるのではなく、複数の光ファイバ心線で構成される場合(すなわち、単一の光ファイバユニットで構成される場合)には、複数の光ファイバ心線を同様に撚り合わせればよい。まず、予め、光ファイバ心線3を撚り合わせ、必要によりバンドル材等で束ねることで、光ファイバユニット5を製造する。得られた光ファイバユニット5は、例えばボビン等に巻き付けられる。
次に、光ファイバユニット5を撚り合わせて内層15aを構成する。図4(a)は、図3のA−A線断面図である。複数の光ファイバユニット5をボビンより供給しながら、所定の張力で互いに撚り合わせることで、内層15aが構成される。この際、撚り合わせられた光ファイバユニット5の外接円が内層外接円15となる。
次に、撚り合わせられた内層15aの外周には、さらに複数の光ファイバユニット5をボビンより供給しながら、所定の張力で互いに撚り合わせる。図4(b)は、図3のB−B線断面図である。これにより、外層17aが構成される。この際、撚り合わせられた光ファイバユニット5の外接円が外層外接円17となる。なお、光ファイバユニット5を内層15aと外層17aの2層構造とする場合には、外層外接円17は、外層17aの外周に巻き付けられる押さえ巻き7の内面とほぼ一致する。
ここで、内層15aを撚り合わせる際の張力よりも、外層17aを撚り合わせる際の張力を弱めることで、外層17aにおける占積率を内層15aにおける占積率よりも小さくすることができる。すなわち、各層を構成する光ファイバユニット5を撚り合わせる際の張力を適正に設定することで、各層の占積率を制御することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、外層17aの占積率が、内層15aの占積率よりも低い。このため、外層17aの光ファイバ心線3は断面内で移動しやすい。この結果、光ファイバケーブル1を曲げた際、光ファイバ心線3に引張応力や圧縮応力が生じても、光ファイバ心線3が移動することで、応力を緩和することができる。
また、内層15aの占積率は十分に高く、特に引張応力や圧縮応力が大きくなる外層17aの応力を緩和するため、効率よく光ファイバケーブル1を曲げた際の損失を低減することができるとともに、全体の占積率の低下を抑制することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。図5は、光ファイバケーブル1aを示す図である。なお、以下の説明において、光ファイバケーブル1と同様の機能を奏する構成については、図1等と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図5において、簡単のため、光ファイバ心線3(光ファイバユニット5)の図示を省略する。
光ファイバケーブル1aは、光ファイバケーブル1とほぼ同様の構成であるが、光ファイバユニット5(図示せず)が、3層構造である点で異なる。すなわち、光ファイバユニット5が、中心側から順に、内層15a、中層19a、外層17aの3層で配置される。
なお、内層15aは、内層外接円15の内側であり、中層19aは、中層外接円19の内側であって内層15aを除く部分であり、外層17aは、押さえ巻き7の内側であって、内層15aおよび中層19aを除く部分である。
この場合、内層15aにおける光ファイバ心線3の占積率よりも、中層19aにおける光ファイバ心線3の占積率の方が低い。また、中層19aにおける光ファイバ心線3の占積率よりも、外層17aにおける光ファイバ心線3の占積率の方が低い。すなわち、光ファイバケーブル1aの外周側に行くにつれて、占積率が低くなる。
このように占積率を変えるためには、内層15aを撚り合わせる際の張力よりも、中層19aを撚り合わせる際の張力を弱め、さらに、中層19aを撚り合わせる際の張力よりも、外層17aを撚り合わせる際の張力を弱めればよい。このように、本発明では、複数層に撚り合わせられた光ファイバユニットに対して、中心から外側に行くにつれて、各層の占積率を低くすることで、全体の占積率の低下を抑制しつつ、光ファイバケーブルを曲げた際の損失の増加を抑制することができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、本発明では、光ファイバユニットの層数は限定されない。
次に、第3の実施形態について説明する。図6は、光ファイバケーブル30を示す図である。光ファイバケーブル30は、光ファイバケーブル1とほぼ同様の構成であるが、支持線31が設けられる点で異なる。光ファイバケーブル30は、自己支持型の光ファイバケーブルであり、首部を介して、支持線31とケーブル部とが連結される。支持線31は、例えば鋼線等であり、ケーブル部(光ファイバケーブル1と同様の構成)とは、外被13によって一体で構成される。
光ファイバケーブル30においても、内層15aにおける光ファイバ心線3の占積率よりも、外層17aにおける光ファイバ心線3の占積率の方が低い。すなわち、内層15aにおける光ファイバ心線3同士の間隔よりも、外層17aにおける光ファイバ心線3同士の間隔が広い。このため、内層15aにおける光ファイバ心線3と比較して、外層17aにおける光ファイバ心線3の方が、外層17a内においてより自由に移動しやすい。なお、光ファイバケーブル30においても、光ファイバユニット5の層数は、図示した例には限られない。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、本発明では、光ファイバケーブルの断面構造は、限定されることはない。
実際に、光ファイバケーブルを作成し、各層の占積率と曲げ時の損失増加について評価した。まず、4心の間欠光ファイバテープ心線を5枚束ねた光ファイバユニットを、内層に2ユニット、その外層に8ユニット撚り合わせた2層構造の光ファイバケーブルを製造した。なお、各層の光ファイバユニットを所定の張力で撚り合わせた後、不織布にて押さえ巻きし、ポリエステル撚糸を引き裂き紐とし、φ0.7mmの鋼線をテンションメンバとして、図1に示す光ファイバケーブルを製造した。なお、外径は12mmであった。
また、同様に、8心の間欠光ファイバテープ心線を10枚束ねた光ファイバユニットを、内層に4ユニット、その外層に9ユニット、さらにその外層に12ユニット撚り合わせた3層構造の光ファイバケーブルを製造した。なお、各層の光ファイバユニットを所定の張力で撚り合わせた後、不織布にて押さえ巻きし、ポリエステル撚糸を引き裂き紐とし、φ0.7mmの鋼線をテンションメンバとして、図5に示す光ファイバケーブルを製造した。なお、外径は23mmであった。
各層の占積率と曲げ時の損失増加評価結果を表1に示す。
Figure 2017009922
各層の占積率は、光ファイバユニットの撚り合わせる際の張力を変更することで調整した。損失増加は、JIS C 6851に規定される曲げ試験を実施し、損失の増加が見られたものを×とし、損失増加のなかったものを○とした。なお、曲げ直径とは、表に示した直径の円形部材に光ファイバケーブルを巻き付けることで曲げ試験を行った。
No.1、2は、前述した2層構造の光ファイバケーブルであり、No.3、4は前述した3層構造の光ファイバケーブルである。No.1の全体の占積率は52%であり、No.2の全体の占積率は略52%で、No.1と同等である。また、No.3の全体の占積率は50%であり、No.4の全体の占積率は略50%で、No.3と同等である。
結果より、外層側の占積率を小さくすることで、曲げ時の損失の増加を抑制することができることが分かる。この際、内層の占積率が高いため、全体の占積率を落とすことなく、損失増加を防止することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、30………光ファイバケーブル
2a、2b、2c、2d………光ファイバ素線
3………光ファイバ心線
5………光ファイバユニット
6………接着部
7………押さえ巻き
9………テンションメンバ
11………引き裂き紐
13………外被
15………内層外接円
15a………内層
17………外層外接円
17a………外層
19………中層外接円
19a………中層
31………支持線

Claims (4)

  1. 複数の光ファイバ心線からなる光ファイバユニットと、
    前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、複数の前記光ファイバユニットの外周側に設けられるテンションメンバと、
    前記テンションメンバおよび前記光ファイバユニットを覆うように設けられる外被と、
    を具備し、
    複数の前記光ファイバユニットは、少なくとも、前記断面における中心近傍の内層に配置される前記光ファイバユニットと、前記内層の外周側に形成される外層に配置される前記光ファイバユニットと、の複数層に区分され、
    前記断面において、前記内層における前記光ファイバ心線が占める占積率よりも、前記外層における前記光ファイバ心線が占める占積率の方が低いことを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 複数の前記光ファイバユニットは、3層以上の複数層に区分され、
    前記内層から、最外層に行くにつれて、各層における前記光ファイバ心線が占める占積率が小さくなることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記光ファイバ心線は、複数の光ファイバ素線が整列して形成され、
    隣り合う光ファイバ素線同士が、光ファイバ素線の長手方向に対して間欠的に接着された光ファイバテープ心線であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 中心部の内層を形成する複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線を所定の張力で撚り合わせる工程と、
    前記内層の外周側の外層を形成する複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線を所定の張力で撚り合わせる工程と、
    前記外層の複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線の外周に押さえ巻き部材を巻き付ける工程と、
    前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記押さえ巻き部材の外周側にテンションメンバを配置するとともに、前記テンションメンバおよび前記押さえ巻き部材を覆うように外被を設ける工程と、
    を具備し、
    前記内層を形成する複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線を撚り合わせる際の張力よりも、前記外層を形成する複数の前記光ファイバユニットまたは複数の光ファイバ心線を撚り合わせる張力を小さくすることで、前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記内層における前記光ファイバ心線が占める占積率よりも、前記外層における前記光ファイバ心線が占める占積率の方を低くすることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
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