JP6452534B2 - 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの外被引き裂き方法 - Google Patents

光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの外被引き裂き方法 Download PDF

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本発明は、複数の光ファイバ心線からなる光ファイバケーブル等に関するものである。
近年、インターネットの普及に伴い、光ファイバを一般家庭に直接引き込んで高速通信サービスを実現するFTTH(Fiber To The Home)が急速に拡大している。一般に、FTTHに用いられる光ファイバケーブルには、大容量のデータ通信に対応すべく光ファイバの集合体が収容されている。
このような光ファイバケーブルとしては、スロットロッドを使用せず、2本のテンションメンバが備えられた外被で覆った光ファイバケーブルが提案されている。例えば、光ファイバテープ心線の外周に、緩衝材としてヤーン(ポリエステル繊維、アラミド繊維、PP繊維など)が集合され、その外周にシースが被覆されたものがある(特許文献1)。
また、光ファイバテープ心線の外周に、押さえ巻きテープを縦添えし、その外周にシースが被覆された光ファイバケーブルがある(特許文献2)。
特開2006−337581号公報 特開2001−343571号公報
このようなスロットロッドを用いない光ファイバケーブルにおいて、複数の光ファイバユニットを束ねるために押さえ巻きが施される。さらに、製造時の押さえ巻きの開き防止や、ケーブル解体時の光ファイバ心線の飛び出しを防止する目的で、押さえ巻きの周りに粗巻き糸が巻き付けられる。
一方、ケーブル中間部で中の光ファイバ心線を取り出すためには、引き裂き紐を用いてケーブル外被を切り裂く必要がある。この際、引き裂き紐をケーブル断面に対して垂直(引き裂き角度0°)に引き出せば問題とならないが、そうでない場合は、引き裂き紐が押さえ巻きの外周に沿って引き出され、粗巻き糸が、引き裂き紐によって引きつられた状態となる場合がある。このようになると、粗巻き糸と引き裂き紐が絡まり、引き裂き紐が切れてしまう恐れがある。この結果、外被の切り裂きが不能となり、光ファイバを取り出すことができなくなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、引き裂き紐の引き出し時に、粗巻き糸との絡まりを防止し、光ファイバ心線の分岐作業性に優れた光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、複数の光ファイバ心線と、複数の前記光ファイバ心線の外周に巻き付けられる押さえ巻き部材と、前記押さえ巻き部材の外周に接着されることなく巻き付けられる粗巻き糸と、前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記押さえ巻き部材を挟んで対向する位置に設けられる一対のテンションメンバと、前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記テンションメンバの対向方向と略直交する方向に、前記押さえ巻き部材を挟んで対向するように設けられる一対の引き裂き紐と、前記テンションメンバ、前記引き裂き紐、前記押さえ巻き部材および前記粗巻き糸を覆うように設けられる外被と、を具備し、前記光ファイバ心線の長手方向に対する前記粗巻き糸の巻き付け角度が、19.6°以上58.0°以下であることを特徴とする光ファイバケーブルである。
前記光ファイバケーブルが、スロットレスタイプであることが望ましい。
前記粗巻き糸は、ナイロン製のバラ糸であることが望ましい。また、第2の発明は、複数の光ファイバ心線と、複数の前記光ファイバ心線の外周に巻き付けられる押さえ巻き部材と、前記押さえ巻き部材の外周に接着されることなく巻き付けられる粗巻き糸と、前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記押さえ巻き部材を挟んで対向する位置に設けられる一対のテンションメンバと、前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記テンションメンバの対向方向と略直交する方向に、前記押さえ巻き部材を挟んで対向するように設けられる一対の引き裂き紐と、前記テンションメンバ、前記引き裂き紐、前記押さえ巻き部材および前記粗巻き糸を覆うように設けられる外被と、を具備し、前記光ファイバ心線の長手方向に対する前記粗巻き糸の巻き付け角度が、19.6°以上58.0°以下である光ファイバケーブルで、前記外被を前記引き裂き紐で引き裂く際の引き裂き角度が0°以外である光ファイバケーブルの外被引き裂き方法である。
本発明によれば、光ファイバ心線の長手方向に対する粗巻き糸の巻き付け角度が、19.6°以上であるため、引き裂き紐が押さえ巻きの外周に沿って引き出されても、粗巻き糸と絡みにくく、引き裂き紐が破断することを防止することができる。
このような効果は、スロットレスタイプの光ファイバケーブルにおいて特に有効である。例えば、スロットレスタイプの光ファイバケーブルは、押さえ巻き部材の内側に、弾力性のある緩衝材が配置されるため、引き裂き紐が押さえ巻きの外周に沿って引き出された際に、押さえ巻き部材が部分的につぶれ、引き裂き紐と粗巻き紐とが絡みやすくなる。本発明では、このような場合でも、引き裂き紐と粗巻き糸との相対的な角度を大きくすることで、引き裂き紐と粗巻き紐との絡みを防止することができる。
また、粗巻き糸がナイロン製のバラ糸であれば、粗巻き糸の厚みを薄くすることができる。なお、通常、バラ糸は引きつられた状態となりやすいが、本発明では、このような場合でも、引き裂き紐と粗巻き糸との相対的な角度を大きくすることで、引き裂き紐と粗巻き紐との絡みを防止することができる。
本発明によれば、引き裂き紐の引き出し時に、粗巻き糸との絡まりを防止し、光ファイバ心線の分岐作業性に優れた光ファイバケーブルを提供することができる。
光ファイバケーブル1を示す断面図。 押さえ巻き部材7に対する粗巻き糸15の巻き付け状態を示す側面図。 光ファイバケーブル1から引き裂き紐11を引き出す状態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は断面図。 光ファイバケーブル1から引き裂き紐11を引き出す状態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は断面図。 光ファイバケーブル1から引き裂き紐11を引き出す状態を示す図で、(a)は粗巻き糸15の巻き付け角度が大きい場合、(b)は粗巻き糸15の巻き付け角度が小さい場合を示す図。 光ファイバケーブル30を示す断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、光ファイバケーブル1を示す断面図である。光ファイバケーブル1は、スロットを用いないスロットレス型光ファイバケーブルであり、複数の光ファイバ心線3、押さえ巻き部材7、テンションメンバ9、引き裂き紐11、外被13等から構成される。なお、以下の説明において、複数の光ファイバ心線3の集合体を、単に光ファイバユニット5と称する。
光ファイバユニット5の外周には、押さえ巻き部材7が設けられる。押さえ巻き部材7は、縦添え巻きによって複数の光ファイバユニット5を一括して覆うように配置される。すなわち、押さえ巻き部材7の長手方向が光ファイバケーブル1の軸方向と略一致し、押さえ巻き部材7の幅方向が光ファイバケーブル1の周方向となるように光ファイバユニット5の外周に縦添え巻きされる。
押さえ巻き部材7の外周には、粗巻き糸15が螺旋状に巻き付けられる。粗巻き糸15は、製造時等において、押さえ巻き部材7の口開きなどを防止するための部材である。粗巻き糸15は、1本であってもよく、複数本であってもよい。粗巻き糸15が複数本の場合には、所定の間隔で、互いに同一のピッチ、同一の方向に巻き付けられる。
なお、粗巻き糸15の材質等は特に限定されないが、できるだけ厚みの小さなものが望ましく、例えば、複数のナイロン素線からなるバラ糸(撚り合わせられていない糸)であることが望ましい。バラ糸であれば、厚みを薄くすることができ、ナイロン製であることで、後述する引き裂き紐11との滑りもよい。なお、粗巻き糸15の幅や厚みは特に限定されず、厚みに対して幅の広いものでも良い。
押さえ巻き部材7の外周には、外被13が設けられる。外被13は、光ファイバケーブル1を被覆して保護するための層である。光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面において、外被13の内部には、光ファイバユニット5を挟んで対向する位置に一対のテンションメンバ9が設けられる。また、テンションメンバ9の対向方向と略直交する方向に、押さえ巻き部材7を挟んで対向するように引き裂き紐11が設けられる。テンションメンバ9および引き裂き紐11は、外被13に埋設される。
次に、粗巻き糸15の巻き付け方について詳細に説明する。図2は、押さえ巻き部材7の外周に粗巻き糸15が巻き付けられた状態を示す側面図である。粗巻き糸15は、ファイバケーブルの長手方向(図中A)に対して、所定の角度(図中B)で螺旋状に押さえ巻き部材7の外周に巻き付けられる。本発明では、粗巻き糸15の巻き付け角度Bを、19.6°以上とする。粗巻き糸15の巻き付け角度Bが19.6°未満であると、引き裂き紐11の引き出し方向によっては、引き裂き紐11と粗巻き糸15とが絡みあう恐れがある。
なお、粗巻き糸15の巻き付け角度Bが60°を超えると、粗巻き糸15の巻き付けピッチが短くなりすぎ、粗巻き糸15の使用量が増えるとともに、内部の光ファイバ心線3の取り出しに時間を要するため、60°以下であることが望ましい。
次に、引き裂き紐11を引き出す工程について詳細に説明する。図3(a)は、光ファイバケーブル1から引き裂き紐11を引き出す状態を示す斜視図であり、図3(b)は、光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面図である。図3(a)、図3(b)に示すように、本例では、引き裂き紐11が、光ファイバケーブル1の中心に対して、まっすぐに径方向の外周側に引き出される(図中C)。
すなわち、引き裂き紐11が、引き裂き紐11を通る光ファイバケーブル1の中心線(図中D)と同一方向に、外周側に引き出される。なお、以下、この際の引き裂き紐11の引き出し角度を0°とする。
図3(b)に示すように、引き裂き紐11は、外被13を引き裂きながら外部に引き出されるが、この際、引き裂き紐11は、他の構成(例えば押さえ巻き部材7など)と接触することはない。したがって、引き裂き紐11の引き出し角度が0°であれば、問題なく引き裂き紐11を引き出すことができ、その後、内部の光ファイバ心線3の取り出しなどの分岐作業を行うことができる。
図4(a)は、同様に、光ファイバケーブル1から引き裂き紐11を引き出す状態を示す斜視図であり、図4(b)は、光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面図である。図4(a)、図4(b)では、引き裂き紐11が、光ファイバケーブル1の中心に対して、所定の角度で径方向の外周側に引き出される。
具体的には、図4(b)に示すように、引き裂き紐11が、引き裂き紐11を通る光ファイバケーブル1の中心線(図中D)に対して角度Gの方向(図中F)の外周側に引き出される。なお、以下、この際の引き裂き紐11の引き出し角度をGとする。
前述した様に、引き裂き紐11は、外被13を引き裂きながら外部に引き出されるが、この際、引き裂き紐11は、押さえ巻き部材7に沿って引き出される。具体的には、引き裂き紐11は、外被13と押さえ巻き部材7との隙間を通り(図中E)、テンションメンバ9の近傍から、外被13を引き裂きながら、径方向の外側に向かって引き出される(図中F)。
なお、引き裂き紐11の引き出し角度は、最大で±90°となる。例えば、90°以上の角度で引き裂き紐11を引き出したとしても、テンションメンバ9によって、引き裂き紐11の引き出し方向が規制されるため、引き裂き紐11が押さえ巻き部材7の外周に沿って引き出される角度としては、最大でも90°となるためである。すなわち、引き裂き紐11の引き出し角度が±90°の場合に、引き裂き紐11が押さえ巻き部材7の外周面に沿って引き出される長さが最も長くなる。
図5(a)は、引き裂き紐11を引き出し角度90°で引き出した際の、引き裂き紐11の引き出し状態を示す概念図である。なお、以下の図において、外被13およびテンションメンバ9等の構成については図示を省略する。
まず、引き裂き紐11を引き出し角度90°で引き出すと、前述した様に、引き裂き紐11の一部が、押さえ巻き部材7に沿って引き出される(図中H1)。さらに、引き裂き紐11を同一方向に向けて引き出すと、引き裂き紐11は、所定の埋設位置から、押さえ巻き部材7の外表面に沿って引き出し方向に引き出されていく(図中H2、H3)。
この際、引き裂き紐11は、押さえ巻き部材7の外周面に巻き付けられた粗巻き糸15と接触する。図に示す例では、領域Iにおいて、引き裂き紐11が粗巻き糸15上を滑るように引き出されていく。この際、粗巻き糸15の巻き付け角度が19.6°以上であれば、引き裂き紐11の滑り方向(例えば光ファイバケーブルの周方向)が、粗巻き糸15の長手方向に近くなる。すなわち、引き裂き紐11と粗巻き糸15との角度が十分に大きくなる。したがって、粗巻き糸15の略長手方向に沿って引き裂き紐11が滑ることとなる。
このように、引き裂き紐11の滑り方向が、粗巻き糸15の長手方向に近くなると、引き裂き紐11は、粗巻き糸15から受ける抵抗が小さく、引き裂き紐11が粗巻き糸15と絡み合うことを抑制することができる。なお、粗巻き糸15が複数本巻き付けられる場合には、それぞれの粗巻き糸15が、19.6°以上となるように巻き付けられれば良い。
一方、図5(b)に示すように、粗巻き糸15の巻き付け角度が小さい場合には、同様に引き裂き紐11を引き出し角度90°で引き出していくと(図中J1,J2)、引き裂き紐11の一部が、押さえ巻き部材7の外周面に巻き付けられた粗巻き糸15と接触する。図に示す例では、領域Kにおいて、引き裂き紐11が粗巻き糸15に沿って引き出されていく。
この際、粗巻き糸15の巻き付け角度が19.6°未満であると、引き裂き紐11の滑り方向と粗巻き糸15の長手方向の角度が大きくなる。例えば、粗巻き糸15と引き裂き紐11の方向が略等しくなる。
このように、引き裂き紐11と粗巻き糸15との角度が近くなると、引き裂き紐11が粗巻き糸15から受ける抵抗が大きくなり、粗巻き糸15が引きつられた状態となる。この結果、引き裂き紐11が粗巻き糸15と絡み合う恐れがある。このように引き裂き紐11と粗巻き糸15とが絡み合うと、引き裂き紐11が破断し、外被13の引き裂きが不能となり、光ファイバ心線3の取り出しができなくなる。
本発明では、粗巻き糸15の巻き付け角度が、19.6°以上となるように粗巻き糸15を押さえ巻き部材7の外周に巻き付けることで、このような引き裂き紐11と粗巻き糸15とが絡みを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、粗巻き糸15が、所定角度以上の角度で巻き付けられるため、引き裂き紐11を引き出した際に、粗巻き糸15と引き裂き紐11とを所定以上の角度で接触させることができる。このため、粗巻き糸と引き裂き紐11との絡みを抑制することができる。
特に、スロットレスタイプの光ファイバケーブル1は、押さえ巻き部材7の内側の緩衝材等によって、押さえ巻き部材7が潰れやすいが、本発明によれば、押さえ巻き部材7が潰れても、引き裂き紐11が粗巻き糸15に対して滑りやすく、効率よく両者の絡みを防止することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。図6は、光ファイバケーブル30を示す図である。なお、以下の説明において、光ファイバケーブル1と同様の機能を奏する構成については、図1等と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
光ファイバケーブル30は、光ファイバケーブル1とほぼ同様の構成であるが、支持線31が設けられる点で異なる。光ファイバケーブル30は、自己支持型の光ファイバケーブルであり、首部を介して、支持線31とケーブル部とが連結される。支持線31は、例えば鋼線等であり、ケーブル部(光ファイバケーブル1と同様の構成)とは、外被13によって一体で構成される。
光ファイバケーブル30においても、光ファイバケーブル30の長手方向に対して、19.6°以上の巻き付け角度で螺旋状に押さえ巻き部材7の外周に巻き付けられるため、引き裂き紐11を引き出す際に、粗巻き糸15と絡むことを抑制することができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、本発明では、光ファイバケーブルの断面構造は、限定されることはない。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
実際に、図1に示すような光ファイバケーブル1を作成し、粗巻き糸の巻き付け角度と、引き裂き紐の引き出し時における絡みの発生について評価した。
まず、4心の光ファイバテープ心線を50枚撚り合わせて、外周に不織布である押さえ巻き部材を縦添え巻した。押さえ巻き部材の外周には、ナイロン糸である粗巻き糸を所定の角度で巻き付けた。この際の押さえ巻き部材の外径は5.5mmであった。
さらに、引き裂き紐はポリエステル撚糸とし、テンションメンバは0.7mmΦの鋼線をとし、外周にポリエチレン製の外被を押し出し被覆して光ファイバケーブルを製造した。
同様に、8心の光ファイバテープ心線を250枚撚り合わせて、外周に不織布である押さえ巻き部材を縦添え巻した。押さえ巻き部材の外周には、ナイロン糸である粗巻き糸を所定の角度で巻き付けた。この際の押さえ巻き部材の外径は16.0mmであった。
さらに、引き裂き紐はポリエステル撚糸とし、テンションメンバは1.6mmΦの鋼線をとし、外周にポリエチレン製の外被を押し出し被覆して光ファイバケーブルを製造した。
以上の光フィアバケーブルについて、粗巻き糸の巻き付け方法を変えて、引き裂き紐を引き出し角度−90°、0°、+90°で引き出して、引き裂き紐の破断の有無を評価した。結果を表1に示す。なお、表中の「○」は、引き裂き紐の破断なく引き出せたものであり、「×」は、引き裂き紐が切断してしまったものである。
Figure 0006452534
表1に示すように、粗巻き糸の巻き付け角度が19.6°以上のNo.1〜8は、引き裂き紐の切断はなかったが、粗巻き糸の巻き付け角度が19.6°未満のNo.9〜16は、引き裂き紐が切断した。
1、30………光ファイバケーブル
3………光ファイバ心線
5………光ファイバユニット
7………押さえ巻き部材
9………テンションメンバ
11………引き裂き紐
13………外被
15………粗巻き糸
31………支持線

Claims (4)

  1. 複数の光ファイバ心線と、
    複数の前記光ファイバ心線の外周に巻き付けられる押さえ巻き部材と、
    前記押さえ巻き部材の外周に接着されることなく巻き付けられる粗巻き糸と、
    前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記押さえ巻き部材を挟んで対向する位置に設けられる一対のテンションメンバと、
    前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記テンションメンバの対向方向と略直交する方向に、前記押さえ巻き部材を挟んで対向するように設けられる一対の引き裂き紐と、
    前記テンションメンバ、前記引き裂き紐、前記押さえ巻き部材および前記粗巻き糸を覆うように設けられる外被と、
    を具備し、
    前記光ファイバ心線の長手方向に対する前記粗巻き糸の巻き付け角度が、19.6°以上58.0°以下であることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記光ファイバケーブルが、スロットレスタイプであることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記粗巻き糸は、ナイロン製のバラ糸であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 複数の光ファイバ心線と、
    複数の前記光ファイバ心線の外周に巻き付けられる押さえ巻き部材と、
    前記押さえ巻き部材の外周に接着されることなく巻き付けられる粗巻き糸と、
    前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記押さえ巻き部材を挟んで対向する位置に設けられる一対のテンションメンバと、
    前記光ファイバ心線の長手方向に垂直な断面において、前記テンションメンバの対向方向と略直交する方向に、前記押さえ巻き部材を挟んで対向するように設けられる一対の引き裂き紐と、
    前記テンションメンバ、前記引き裂き紐、前記押さえ巻き部材および前記粗巻き糸を覆うように設けられる外被と、
    を具備し、
    前記光ファイバ心線の長手方向に対する前記粗巻き糸の巻き付け角度が、19.6°以上58.0°以下である光ファイバケーブルで、
    前記外被を前記引き裂き紐で引き裂く際の引き裂き角度が0°以外である光ファイバケーブルの外被引き裂き方法。
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