JP5914408B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents

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本発明は、光ファイバ心線を外被で被覆した光ファイバケーブルに関する。
通信事業者と加入者宅とを直接光ファイバで結んで高速通信サービスを提供するFTTH(Fiber To The Home)サービスが普及している。光ファイバケーブルは、概略的には、光ファイバ心線及び抗張力体を熱可塑性樹脂よりなる外被で被覆した構造を有する。
通信事業者と接続されて加入者宅近傍まで配線された光ファイバケーブルを加入者宅まで引き込む際には、光ファイバケーブルの中間部で外被を切断して外被を部分的に除去し、光ファイバ心線を取り出す中間後分岐の作業が必要となる。なお、光ファイバケーブルより取り出された光ファイバ心線はドロップケーブルと接続されて、ドロップケーブルが加入者宅へと引き込まれる。この種の光ファイバケーブルや中間後分岐は、一例として特許文献1に記載されている。
特開2008−70601号公報
光ファイバケーブルより光ファイバ心線を取り出す際に、光ファイバ心線を大きく曲げてしまうと、光の伝送損失を増加させてしまう。そこで、中間後分岐の際には、光ファイバ心線を極力曲げないようにして取り出すことが必要となる。
特許文献1に記載の光ファイバケーブルにおいては、外被内に、光ファイバ心線を挟むように光ファイバ心線に接触させた合成樹脂製の一対の剥離テープを配置している。これによって、光ファイバケーブルからの光ファイバ心線の取り出しを容易にして、光ファイバ心線に加わる曲げによる伝送損失の増加を低減させている。
ところが、特許文献1に記載の光ファイバケーブルにおいては、光ファイバ心線が直接外被と接触している部分を有するため、光ファイバ心線が外被に食い込んだ状態で光ファイバケーブルが製造される場合がある。光ファイバ心線が外被に食い込んでいると、中間後分岐の際に外被に食い込んだ光ファイバ心線を外被から取り外すために光ファイバ心線を曲げてしまうことがある。それゆえ、伝送損失を増加させてしまうことになる。
そこで、特許文献1に記載の光ファイバケーブルよりもさらに、中間後分岐の際に光ファイバ心線に加わる曲げを少なくすることができ、光ファイバケーブルより光ファイバ心線を容易に取り出すことができる光ファイバケーブルが望まれている。
本発明はこのような要望に対応するため、中間後分岐の際に光ファイバ心線に加わる曲げを従来よりも少なくすることができ、光ファイバケーブルより光ファイバ心線を容易に取り出すことができる光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、光ファイバ心線と、第1の融点を有する材料により形成され、前記光ファイバ心線を被覆する外被と、前記外被内に配置されている抗張力体と、前記第1の融点よりも高い第2の融点を有する材料により形成され、前記外被と熱融着していない状態で前記外被内に前記光ファイバ心線を第1の方向から挟むように配置された一対のセパレータと、撚りが加えられており、前記外被と熱融着している状態で前記外被内に前記光ファイバ心線を前記第1の方向と交差する第2の方向から挟むように配置された一対の介在物とを備え、前記光ファイバ心線には、撚りが加えられていることを特徴とする光ファイバケーブルを提供する。
上記の構成において、前記一対のセパレータと前記一対の介在物とが協働して前記光ファイバ心線を収納する収納空間を形成し、前記光ファイバ心線に前記外被が接触しないように構成されていることが好ましい。
上記の構成において、前記一対の介在物の撚りピッチは、50mm以上300mm未満であることが好ましい。上記の構成において、前記一対の介在物はヤーンであることが好ましい。
上記の構成において、前記光ファイバ心線は、複数の光ファイバ心線ユニットに分割されていることが好ましい。
上記の構成において、前記外被には、前記セパレータの幅内で前記光ファイバ心線の外側に位置する箇所にノッチが形成されていることが好ましい。
上記の構成において、前記光ファイバケーブルは、前記外被内に支持線が配置されている自己支持構造の光ファイバケーブルであることが好ましい。
本発明の光ファイバケーブルによれば、中間後分岐の際に光ファイバ心線に加わる曲げを従来よりも少なくすることができ、光ファイバケーブルより光ファイバ心線を容易に取り出すことが可能となる。よって、本発明の光ファイバケーブルによれば、伝送損失の増加を抑えることができる。
第1実施形態の光ファイバケーブルを示す断面図である。 光ファイバケーブルの外被を切断して分割するケーブル分割工具を説明するための断面図である。 第1実施形態の光ファイバケーブルの外被を分割した状態を示す断面図である。 第2実施形態の光ファイバケーブルを示す断面図である。 第3実施形態の光ファイバケーブルを示す断面図である。 第4実施形態の光ファイバケーブルを示す断面図である。 比較例の光ファイバケーブルを示す断面図である。
以下、各実施形態の光ファイバケーブルについて、添付図面を参照して説明する。各実施形態において、実質的に同一部分には同一符号を付している。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の光ファイバケーブル101を長手方向と直交する方向に切断した断面図である。図1に示すように、光ファイバケーブル101は、光ファイバ心線10と、一対の抗張力体20と、一対のセパレータ30と、一対の介在物40と、支持線50とを図示のような位置関係で配置して、熱可塑性樹脂よりなる外被60で被覆した構造を有する。
光ファイバ心線10と、抗張力体20と、介在物40と、支持線50とは、互いに平行に配置されている。第1実施形態の光ファイバケーブル101は、自己支持構造の光ファイバケーブルである。
抗張力体20は、例えば鋼線やアラミド繊維等により形成される。支持線50は、例えば鋼線により形成される。抗張力体20は、光ファイバ心線10の長手方向にかかる張力に抗して、光ファイバ心線10が必要以上に伸ばされないようにする役割を果たす。支持線50は、架空のための吊り線である。
セパレータ30及び介在物40は、光ファイバ心線10と外被60とを分離する役割を果たす。セパレータ30及び介在物40の具体的な構成については後述する。
外被60は、光ファイバ心線10と抗張力体20とセパレータ30と介在物40とを被覆する断面が略長方形の光ファイバ被覆部60aと、支持線50を被覆する断面が円形の支持線被覆部60bと、光ファイバ被覆部60aと支持線被覆部60bとを連結する首部60cとを有する。
光ファイバケーブル101は、光ファイバ被覆部60aと支持線被覆部60bとの全体が首部60cによって連結されていてもよい。また、光ファイバケーブル101は、光ファイバ被覆部60aと支持線被覆部60bとが間欠的に首部60cで連結されていてもよい。この場合、光ファイバケーブル101は、支持線被覆部60b(支持線60)に対して光ファイバ被覆部60a(光ファイバ心線10)が弛んでいる弛み付き自己支持構造の光ファイバケーブルであってもよい。
第1実施形態においては、図1の左右方向に2列、上下方向に3行の6枚の4心テープ心線11によって光ファイバ心線10を構成している。光ファイバ心線10は、1枚の4心テープ心線11であってもよく、任意の複数枚の4心テープ心線11であってもよい。光ファイバ心線10を構成するテープ心線の心数は4心に限定されず、任意の複数の心数のテープ心線でよい。
光ファイバ心線10を構成するテープ心線は、間欠固定テープ心線であってもよい。間欠固定テープ心線とすると、中間後分岐の際に1または複数本の光ファイバ心線を取り出しやすくなる。さらには、光ファイバ心線10は光ファイバ1本のみの光ファイバ素線であってもよく、複数の光ファイバ素線で構成してもよい。光ファイバ心線10の構成は任意である。
光ファイバ心線10の図1における上下方向には、一対のセパレータ30が配置されており、一対のセパレータ30は光ファイバ心線10を挟んでいる。即ち、一対のセパレータ30は、光ファイバケーブル101を断面で見たとき、光ファイバ心線10を第1の方向(図1では上下方向)から挟むように配置されている。セパレータ30の横幅は光ファイバ心線10の横幅よりも広い。
光ファイバ心線10の図1における左右方向には、一対の介在物40が配置されており、一対の介在物40は光ファイバ心線10を挟んでいる。即ち、一対の介在物40は、光ファイバケーブル101を断面で見たとき、光ファイバ心線10を第1の方向と交差する第2の方向(図1では左右方向)から挟むように配置されている。
図1に示すように、介在物40も、一対のセパレータ30によって挟むように配置することが好ましい。
セパレータ30と介在物40とは協働して、光ファイバ心線10に外被60が接触しないよう光ファイバ心線10を収納する収納空間34を形成している。光ファイバ心線10がセパレータ30と介在物40とによって囲まれることによって、光ファイバケーブル101の製造工程で、外被60の材料が光ファイバ心線10に付着するのを防止する。
なお、抗張力体20は、セパレータ30の左右両端部よりも外側に配置されている。
外被60は、例えばポリエチレンによって形成される。外被60を、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)や難燃ポリエチレンで形成することが好ましい。外被60を形成する材料の融点を第1の融点とする。
セパレータ30は、外被60の材料が有する第1の融点よりも高い第2の融点を有する材料によって形成される。セパレータ30を例えばナイロン扁平糸によって構成することができる。
外被60は、外被60の材料を押し出して光ファイバ心線10,抗張力体20,セパレータ30,介在物40を被覆させる押出被覆によって形成される。セパレータ30は第2の融点を有するので、押出被覆の際に外被60の材料(ポリエチレン)と熱融着しない。
介在物40は、熱可塑性樹脂である外被60と熱融着する材料によって形成される。介在物40としては、繊度を自由に変更できるヤーンを用いることが好ましい。介在物40を形成する材料としては、ポリプロピレン(PP)が好適である。本実施形態では、好ましい構成として、介在物40としてPPヤーンを用いている。
介在物40には撚りが加えられている。介在物40に撚りを加える理由については後述する。
図1において、介在物40の断面が略楕円形状となっているのは、外被60の材料による押出被覆の際に介在物40が押しつぶされたことによる。
図1に示すように、外被60における光ファイバ被覆部60aの断面形状は略長方形となっている。図1の上下方向に位置する長手方向の辺には、断面V字状のノッチ60nが形成されている。それぞれの辺に2箇所ずつノッチ60nが形成されている。ノッチ60nは、セパレータ30の幅の範囲内で、光ファイバ心線10よりも外側に形成されている。
首部60cを切断することによって、光ファイバ被覆部60aと支持線被覆部60bとを分離することができる。ノッチ60nは、光ファイバ被覆部60aを部分的に切断して分割し、光ファイバ心線10の取り出しを容易にするために設けられている。光ファイバ被覆部60aにノッチ60nを設けることは必須ではないが、設けることが好ましい。
図2は、光ファイバ被覆部60aを切断して分割するためのケーブル分割工具70を概略的に示している。図2では図示していないが、ケーブル分割工具70は、首部60cを切断して光ファイバ被覆部60aと支持線被覆部60bとを分離する機能も有している。図2は、光ファイバ被覆部60aと支持線被覆部60bとを分離して、光ファイバ被覆部60aをケーブル分割工具70に装着した状態を示している。
ケーブル分割工具70は、4箇所のノッチ60nに対応した切り込み刃71を有する。切り込み刃71の長さはノッチ60nの深さよりも長い。よって、光ファイバ被覆部60aをケーブル分割工具70で挟むと、図2に示すように、切り込み刃71は、先端がセパレータ30に達する程度まで光ファイバ被覆部60aに食い込む。
図2に示す状態で、光ファイバ被覆部60aを紙面と直交方向に引っ張ることによって、光ファイバ被覆部60aの所定長さの範囲を切断して光ファイバ被覆部60aを分割することができる。中間後分岐の際には、一般的に、光ファイバ被覆部60aを300mmの長さで切断して光ファイバ被覆部60aを除去する。
図3は、光ファイバ被覆部60aを切断して、分割片60p1〜60p4に分割した状態を示している。上記のように、光ファイバ心線10はセパレータ30によって挟まれており、しかも、ノッチ60nは、光ファイバ心線10よりも外側に形成されているので、切り込み刃71が光ファイバ心線10を傷付けることはない。
セパレータ30は外被60と熱融着していないため、セパレータ30は分割片60p1,60p2と分離されている。介在物40は外被60と熱融着しているため、分割片60p3,60p4とは分離せず一体化している。
光ファイバ心線10は、一対のセパレータ30と一対の介在物40とによって囲まれた収納空間34内に位置しており、光ファイバ心線10における図1の上下及び左右の面のいずれも外被60には接触していない。従って、光ファイバ心線10が外被60に食い込むことはない。
介在物40に撚りを加えることによって、光ファイバ心線10が介在物40に潜り込むことを防止している。光ファイバ心線10が介在物40に潜り込んでいないため、光ファイバ被覆部60aの分割時に、光ファイバ心線10と介在物40とを良好に分離することができる。
よって、ケーブル分割工具70によって光ファイバケーブル101における外被60(光ファイバ被覆部60a)を切断すると、図3に示すように、光ファイバ心線10を、セパレータ30,介在物40,分割片60p1〜60p4から分離することができる。
従って、光ファイバ心線10における1または複数本の光ファイバ心線を取り出す際に、光ファイバ心線を大きく曲げてしまうようなことはなく、伝送損失の増加を最小限に抑えることが可能となる。
ところで、介在物40の1mに対して10回撚ると、撚りピッチは100mmとなる。介在物40の撚りピッチを50mm未満とすると、介在物40には複数のこぶ状の塊ができてしまうので好ましくない。
一般的に、外被60は300mmの長さで切断するので、介在物40の撚りピッチが長いと光ファイバ心線10がヤーンに絡んでしまうため、撚りピッチは300mm未満であることが好ましい。即ち、介在物40の撚りピッチは、50mm以上300mm未満であることが好ましい。
介在物40の撚りピッチは、50mm以上200mm未満であるとさらに好ましい。
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態の光ファイバケーブル102を長手方向と直交する方向に切断した断面図である。図4において、図1に示す第1実施形態の光ファイバケーブル101と実質的に同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略することとする。
第2実施形態の光ファイバケーブル102においては、図1の光ファイバケーブル101における6枚の4心テープ心線11を間欠固定テープ心線とし、間欠固定テープ心線に対して、一方向に撚る一方向撚り、一定間隔で方向を反転させて撚るSZ撚りのいずれかの撚り加えている。
第2実施形態の光ファイバケーブル102の構成によれば、中間後分岐の際に光ファイバ心線が取り出しやすくなる。
光ファイバケーブル102におけるその他の構成は、光ファイバケーブル101と同様である。
<第3実施形態>
図5は、第3実施形態の光ファイバケーブル103を長手方向と直交する方向に切断した断面図である。図5において、図1に示す第1実施形態の光ファイバケーブル101と実質的に同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略することとする。
第3実施形態の光ファイバケーブル103においては、光ファイバ心線10を、2ユニットの光ファイバ心線ユニット12で形成している。3枚の4心テープ心線11の束をバンチング糸またはラッピングテープによって巻回することによって、それぞれの光ファイバ心線ユニット12を形成している。
3枚の4心テープ心線11の束をラッピングチューブによって包むことによって光ファイバ心線ユニット12を形成してもよい。
光ファイバ心線ユニット12は、3ユニット以上であってもよい。1ユニット内の4心テープ心線11の枚数も限定されない。4心テープ心線11を間欠固定テープ心線としてもよい。
第3実施形態の光ファイバケーブル103の構成によれば、光ファイバ心線10が複数の光ファイバ心線ユニット12に分割されているから、光ファイバ心線10を区別しやすくすることができる。よって、誤配線の可能性を低減させることが可能となる。
光ファイバケーブル103におけるその他の構成は、光ファイバケーブル101と同様である。
<第4実施形態>
図6は、第4実施形態の光ファイバケーブル104を長手方向と直交する方向に切断した断面図である。図6において、図1に示す第1実施形態の光ファイバケーブル101と実質的に同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略することとする。
第4実施形態の光ファイバケーブル104は、第1実施形態の光ファイバケーブル101における支持線50を有さず、実質的に光ファイバ被覆部60aと等価な部分のみで構成したものである。
図6に示すように、光ファイバケーブル104は、光ファイバ心線10と、一対の抗張力体20と、一対のセパレータ30と、一対の介在物40とを光ファイバケーブル101と同様の位置関係で配置して、熱可塑性樹脂よりなる外被64で被覆した構造を有する。外被64は外被60と外形形状が異なるのみであり、外被64を形成する材料は外被60を形成する材料と同じである。
外被64には、外被60におけるノッチ60nと同様のノッチ64nが形成されている。
図4または図5の構成で、図6と同様に、支持線50を有さない光ファイバケーブルとしてもよい。以上説明した第1〜第4実施形態は適宜組み合わせ可能である。
<具体的な実施例と比較例との比較結果>
ここで、以上説明した各実施形態の具体的な実施例と後述する比較例との比較結果について説明する。実施例1〜3及び比較例1,2それぞれで、中間後分岐の試験を行い、光ファイバ心線10の外被60への食い込みの有無、及び、光ファイバ心線10の介在物40への絡みの有無を確認し、中間後分岐の作業の前後での伝送損失の変動を評価した。
(実施例1)
図1に示す第1実施形態の光ファイバケーブル101を次のような条件で試作して実施例1とした。光ファイバ心線10を図1に示すように6枚の4心テープ心線11による24心とし、抗張力体20には直径0.5mmの鋼線を用いた。4心テープ心線11として間欠固定テープ心線を用いた。
セパレータ30として、幅3.3mm、厚さ0.2mmのナイロン扁平糸を用いた。介在物40として2000デニールのPPヤーンを用い、撚りピッチを100mmとした。
外被60をLLDPEで形成し、光ファイバ被覆部60aの長手方向の長さを5.5mm、短手方向の長さを3.3mmとした。光ファイバ被覆部60aにおける長手方向の辺の2つのノッチ60nの間隔を2.8mmとした。
(実施例2)
図4に示す第2実施形態の光ファイバケーブル102を実施例1と同じ条件で試作して実施例2とした。即ち、実施例1と実施例2とは、前者が光ファイバ心線10に撚りを加えていないのに対し、後者は光ファイバ心線10に対して撚り加えている。
(実施例3)
図5に示す第3実施形態の光ファイバケーブル103を実施例3とした。4心テープ心線11として間欠固定テープ心線を用い、PPよりなるバンチング糸を用いて2ユニットの光ファイバ心線ユニット12を構成した。光ファイバ心線10の構成以外は、実施例1と同じ条件とした。
(比較例1)
図7に示すように、図1に示す第1実施形態の光ファイバケーブル101におけるセパレータ30を省いた光ファイバケーブル201を比較例1とした。セパレータ30の有無以外は、実施例1と同じ条件とした。
(比較例2)
図1に示す第1実施形態の光ファイバケーブル101における介在物40に撚りを加えていない光ファイバケーブルを比較例2とした。介在物40の撚りの有無以外は、実施例1と同じ条件とした。
以上の実施例1〜3及び比較例1,2それぞれの光ファイバケーブルを用意し、中間後分岐の試験において、光ファイバ心線10の外被60への食い込みの有無、及び、光ファイバ心線10の介在物40への絡みの有無を確認し、伝送損失の変動を評価した。外被60に光ファイバ心線10が食い込んでおらず、光ファイバ心線10が介在物40に絡んでいない光ファイバケーブルを“○”、食い込んでいるか、絡んでいる場合がある光ファイバケーブルを“×”とした。
伝送損失の変動が1dB以下であった光ファイバケーブルを“○”、1dBを超えた光ファイバケーブルを“×”とした。
光ファイバ心線10の外被60への食い込み、及び、光ファイバ心線10の介在物40への絡みの有無と、伝送損失の変動の試験結果を表1にまとめて示す。
Figure 0005914408
表1に示すように、実施例1〜3では、光ファイバ心線10の外被60への食い込み、及び、光ファイバ心線10の介在物40への絡みがなく、伝送損失の変動も1dB以下で、良好な結果が得られた。比較例1では、セパレータ30を配置していないため、間欠固定テープ心線の間欠部に外被60が入り込み、間欠固定テープ心線を外被60から引き剥がす必要があった。間欠固定テープ心線を外被60から引き剥がす際に大きな曲げが加わり、伝送損失が増加した。
比較例2では、介在物40に撚りを加えていないため介在物40に光ファイバ心線10が潜り込んでしまい、介在物40から間欠固定テープ心線を引き出す必要があった。間欠固定テープ心線を介在物40から引き出す際に大きな曲げが加わり、伝送損失が増加した。
本発明は以上説明した各実施形態や各実施形態の具体的な実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
10 光ファイバ心線
11 4心テープ心線
20 抗張力体
30 セパレータ
34 収納空間
40 介在物
50 支持線
60,64 外被
101〜104 光ファイバケーブル

Claims (7)

  1. 光ファイバ心線と、
    第1の融点を有する材料により形成され、前記光ファイバ心線を被覆する外被と、
    前記外被内に配置されている抗張力体と、
    前記第1の融点よりも高い第2の融点を有する材料により形成され、前記外被と熱融着していない状態で前記外被内に前記光ファイバ心線を第1の方向から挟むように配置された一対のセパレータと、
    撚りが加えられており、前記外被と熱融着している状態で前記外被内に前記光ファイバ心線を前記第1の方向と交差する第2の方向から挟むように配置された一対の介在物と、
    を備え
    前記光ファイバ心線には、撚りが加えられていることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記一対のセパレータと前記一対の介在物とが協働して前記光ファイバ心線を収納する収納空間を形成し、前記光ファイバ心線に前記外被が接触しないように構成されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記一対の介在物の撚りピッチは、50mm以上300mm未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記一対の介在物はヤーンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記光ファイバ心線は複数の光ファイバ心線ユニットに分割されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  6. 前記外被には、前記セパレータの幅内で前記光ファイバ心線の外側に位置する箇所にノッチが形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  7. 前記光ファイバケーブルは、前記外被内に支持線が配置されている自己支持構造の光ファイバケーブルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
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