JP2007041380A - 光ファイバホルダ - Google Patents

光ファイバホルダ Download PDF

Info

Publication number
JP2007041380A
JP2007041380A JP2005226736A JP2005226736A JP2007041380A JP 2007041380 A JP2007041380 A JP 2007041380A JP 2005226736 A JP2005226736 A JP 2005226736A JP 2005226736 A JP2005226736 A JP 2005226736A JP 2007041380 A JP2007041380 A JP 2007041380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
optical fiber
core wire
fiber holder
pitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005226736A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nakatani
佳広 中谷
Yoshifumi Odaka
義史 小高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2005226736A priority Critical patent/JP2007041380A/ja
Publication of JP2007041380A publication Critical patent/JP2007041380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】 単心線の分離を防ぎ、単心線が溝から浮かないようにした光ファイバホルダを提供する。
【解決手段】 単心線9に被覆層を重ねて太径化した太径単心線7を複数本並べて収容する太幅溝4と上記単心線9を複数本並べて収容する細幅溝5との間に、各太径単心線7から被覆層を剥離した各単心線9を線間ピッチが狭まるように案内して上記細幅溝5に導くピッチ合わせ溝6を設けた光ファイバホルダ1において、上記細幅溝5の全体又は一部を上記本体2から該細幅溝5の長手方向に突き出させた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバテープ心線又は複数の単心線を他の光ファイバテープ心線との接続に供する光ファイバホルダに係り、単心線の分離を防ぎ、単心線が溝から浮かないようにした光ファイバホルダに関する。
通信の分野においては、高速・大容量伝送が可能な光ファイバが伝送線路の主流となり、既に中・長距離幹線のほとんどがメタルケーブルから光ファイバケーブルに代わっている。特に近年においては、幹線から各家庭までの伝送経路を光ファイバ化する光加入者系伝送システムの実用化が始まっている。この場合、各加入者宅へ少なくとも1心の単心線を備えたケーブルを引き込んでいる。また、幹線ケーブルでは、1心の光ファイバ心線をテープ状に一括被覆した多心(4心や8心)の光ファイバテープ心線が使用されている。そのため、局から延線された幹線ケーブルの光ファイバテープ心線を加入者宅近傍で単心線に分岐し、その単心線を引き込み用単心線に接続して各加入者宅へ光ファイバを配線している。
最近、光ファイバテープ心線を単心線に分岐する作業の簡略化及び単心線の取り扱い性の面から、図7(a)に示すような現在使用されている外径0.25mmの単心線を加工し、図7(b)に示すように、外径0.25mmの単心線にさらに1層以上の被覆層を設けた積層構造とすることで太径化する検討が行われ、さらに、このような太径化した単心線をテープ化する検討が行われている。
ここで、図7(a)のテープ心線71は、光ファイバ裸素線72に通常の被覆層73を設けた単心線74を複数本並べて一体化したものである。また、図7(b)のテープユニット75は、光ファイバ裸素線72に通常の被覆層73を設けた単心線74に、さらに被覆層76を重ねて太径単心線77を複数本並べて一体化したものである。
一方、光ファイバの接続には、光ファイバ素線をV溝内で突き合わせて軸合わせを行うと共に、その状態で固定することで、簡易に素線同士の接続を行うメカニカルスプライスや光ファイバ素線同士を突き合わせ、その突き合わせ面を互いに溶融させて接続する融着接続等がある。これらの接続技術では、単心線同士もしくは同じ配列ピッチで単心線が整列されたテープ心線同士の接続が可能になる。
また、これら接続に供する各光ファイバ心線を保持するために光ファイバホルダが用いられる。図8に示されるように、光ファイバホルダ81は、光ファイバ心線82を真っ直ぐに把持するための溝83を備えた本体84と、その本体84の溝形成面側に開閉自在に取り付けられた蓋体85とで構成される。本体84の溝形成面側には磁石86が埋設されており、この磁石86によって本体84と蓋体85とが磁着され、その結果、本体84と蓋体85とにより光ファイバ心線82が把持されている。また、蓋体85には、溝83との当接部にそれぞれゴムや紙ヤスリ等の押さえ部材が設けられており、各押さえ部材が溝83内に配設されている光ファイバ心線82の溝延長方向へのずれを防いでいる。
特開2003−172845号公報
ところで、図8の光ファイバホルダ81は、1本の単心線を把持したり、同じ外径の単心線からなる1本のテープ心線同士を把持したり、または同じ外径の複数の単心線をテープ心線と同じピッチで整列させて把持するものである。
しかし、単心線を太径化した場合、例えば、外径0.5mmの単心線を整列させたテープ心線では、整列ピッチが0.5mmとなり、接続相手の単心線である現在主流のテープ心線の整列ピッチ0.25mmとは整列ピッチが異なる。このため、メカニカルスプライスや融着接続による多心同士の一括接続が行えない。従って、例えば、テープ心線の場合、テープ心線を個々の単心線に分離し、単心線同士の接続を複数回行うことになる。よって、接続作業時間が増加するという問題がある。
そこで、本出願人は、図9に示す光ファイバホルダ91を提案している。この光ファイバホルダ91は、図8の光ファイバホルダ81と同様に、光ファイバを真っ直ぐに把持するための溝を備えた本体92と、その本体の溝形成面側に開閉自在に取り付けられた蓋体93とで構成される。そして、この光ファイバホルダ91は、太径化された単心線の整列ピッチを0.5mmから0.25mmに変換するための構成を備えている。
詳しく説明すると、この光ファイバホルダ91は、単心線に被覆層を重ねて太径化した太径単心線を複数本並べて収容する太幅溝94と上記単心線を複数本並べて収容する細幅溝95との間に、各太径単心線から被覆層を剥離した各単心線を線間ピッチが狭まるように案内して上記細幅溝95に導くピッチ合わせ溝96を設けたものである。
本出願人は、この光ファイバホルダ91を試作し、外径0.5mmの単心線を整列させた4心テープユニットと、外径0.25mmの単心線を整列させた4心テープ心線との接続を行った。接続方法は、4心テープユニットにおいて外径0.5mmをもたらしている最外被覆層を除去して外径0.25mmの単心線を露出させ、この単心線を光ファイバホルダにセットした。このとき、最外被覆層を除去したばかりのところにおける単心線の整列ピッチは0.5mmであり、光ファイバホルダ91を出るところにおける単心線の整列ピッチは0.25mmである。その光ファイバホルダ91を出た外径0.25mmの単心線の被覆層(既に除去した最外被覆層より内にある被覆層)を4本一括で除去して各単心線の端面カットを行い、4心テープ心線との接続をした。
しかしながら、図9の光ファイバホルダ91には次のような問題がある。
図10に示されるように、4心テープユニット75から取り出した各単心線77と4心テープ心線71との接続箇所に接続部材13を取り付けると、光ファイバホルダに収容されていた4心テープユニット75及び各単心線77,74が出てくる。つまり各単心線77,74が接続部材13の外にはみ出している状態である。このはみ出した部分では、4本の外径0.25mmの単心線74がそれぞれ互いに分離された状態である。このため、4本の外径0.5mmの単心線77が密に整列している4心テープユニット75が裂けやすくなり、それぞれの外径0.5mmの単心線77が互いに分離してしまう可能性がある。
また、図9の光ファイバホルダ91は、外径0.5mmの単心線が整列している整列ピッチから外径0.25mmの単心線が整列している整列ピッチまで整列ピッチを狭めることはできる。しかし、単心線の整列方向とは直角な方向、図で言えば本体92の上下方向については、単心線の外径の差が考慮されていない。すなわち、図11(a)、図11(b)に示されるように、外径0.5mmの単心線77と外径0.25mmの単心線74が一直線に溝に収容されると、外径0.5mmの単心線77は溝の底面に接するが、外径0.25mmの単心線44は溝の底面から宙に浮いてしまう。これは、外径0.25mmの単心線44を4心テープ心線との接続箇所に向けて安定に保持する上で好ましくない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、単心線の分離を防ぎ、単心線が溝から浮かないようにした光ファイバホルダを提供することにある。
上記目的を達成するために第一の発明は、単心線に被覆層を重ねて太径化した太径単心線を複数本並べて収容する太幅溝と上記単心線を複数本並べて収容する細幅溝との間に、各太径単心線から被覆層を剥離した各単心線を線間ピッチが狭まるように案内して上記細幅溝に導くピッチ合わせ溝を設けた光ファイバホルダにおいて、上記細幅溝の全体又は一部を上記本体から該細幅溝の長手方向に突き出させたものである。
なお、ここで、太径単心線を複数本並べた形態としては、太径単心線同士がそれぞれ独立している形態(太径単心線がばらけたもの)のみならず、太径単心線同士が束ねられテープ化した形態、太径単心線同士がそれぞれ独立している形態と太径単心線同士が束ねられテープ化した形態とが混合している形態などがある。
また、第二の発明は、単心線に被覆層を重ねて太径化した太径単心線を複数本並べて収容する太幅溝と上記単心線を複数本並べて収容する細幅溝との間に、各太径単心線から被覆層を剥離した各単心線を線間ピッチが狭まるように案内して上記細幅溝に導くピッチ合わせ溝を設けた光ファイバホルダにおいて、上記太幅溝の底面の全体又は一部を上記細幅溝の底面に対して傾斜させたものである。
上記細幅溝の底面と上記ピッチ合わせ溝の底面を一致させ、上記太幅溝の底面は、少なくとも上記太幅溝と上記ピッチ合わせ溝との境界で、上記ピッチ合わせ溝の底面に一致させてもよい。
上記太幅溝の底面の傾斜形状は、各太径単心線の被覆層を上記太幅溝の途中で剥離したとき、これら被覆層が剥離された各単心線が上記太幅溝の底面に押し当たるような形状にしてもよい。
上記細幅溝の全体又は一部を上記本体から該細幅溝の長手方向に突き出させてもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)単心線の分離を防ぐことができる。
(2)単心線が溝から浮かないようにすることができる。
以下、第一の発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明の第一の実施形態に係る光ファイバホルダ1は、図8の光ファイバホルダと同様に、光ファイバを真っ直ぐに把持するための溝を備えた本体2と、その本体の溝形成面側に開閉自在に取り付けられた蓋体3とで構成され、そして、図9の光ファイバホルダと同様に、被覆層を剥離した各単心線の整列ピッチを太径単心線の整列ピッチから各単心線が密になる整列ピッチに変換するための構成を備え、さらに、単心線の分離を防ぐために溝を本体2の外に出した構成を備えている。
詳しく述べると、光ファイバホルダ1の本体2には、単心線に被覆層を重ねて太径化した太径単心線を複数本並べて収容する太幅溝4と、上記単心線を複数本密に並べて収容する細幅溝5と、各太径単心線から被覆層を剥離した各単心線を線間ピッチが狭まるように案内して細幅溝5に導くピッチ合わせ溝6とが設けられている。各溝の並び順は、太幅溝4、ピッチ合わせ溝6、細幅溝5の順である。
蓋体3は、本体の長手方向の長さのほぼ半分の長さで2つの個別蓋体3a,3bに分割形成されており、それぞれの個別蓋体3a,3bは互いに独立に開閉することができる。
図1の光ファイバホルダ1の特徴は、図9と比較すればよく分かる。すなわち、図1の光ファイバホルダ1は、細幅溝5の一部が本体2から細幅溝5の長手方向に突き出ている。
また、図9の光ファイバホルダでは、ピッチ合わせ溝96が本体92の長手方向の長さのほぼ中間に位置しており、一方の個別蓋体3aが主として太幅溝94の上部を覆い、他方の個別蓋体3bが主として細幅溝95の上部を覆い、ピッチ合わせ溝96は2つの個別蓋体3a,3bで分担して覆われるようになっている。これに対し、図1の光ファイバホルダ1では、本体2の長手方向の長さに対して太幅溝4が占める長さが長く、ピッチ合わせ溝6が細幅溝5のある端に偏って位置し、細幅溝5は本体2から外へはみ出している。細幅溝5の一部を本体2の外に形成するために、本体2の端から突起2aを突き出してある。個別蓋体3aは太幅溝4のみを覆い、個別蓋体3bがピッチ合わせ溝6と細幅溝5の本体内部分を覆う。
図2に示されるように、太幅溝4は、太径単心線7を複数本密に並べて構成した太径単心線テープユニット8の幅とほぼ同じ幅を有する。従って、太幅溝4には太径単心線テープユニット8を幅の過不足なく収容することができる。また、細幅溝5は、通常径の単心線9を複数本密に並べて構成した通常テープ心線(図示せず)の幅とほぼ同じ幅を有する。従って、細幅溝5には単心線9の束10を幅の過不足なく収容することができる。
各太径単心線7の被覆層は太幅溝4の途中で剥離するようになっており、ピッチ合わせ溝6に近い位置に、被覆層が剥離された太径単心線終端7aがあるのがわかる。
図示しないが、細幅溝5を延長したところに、相手の通常テープ心線との接続箇所がある。
図3には、一例として具体的数値が記入されている。これによると、太幅溝4の幅は0.5mm×4=2mmであり、細幅溝5の幅は0.25mm×4=1mmである。つまり、この光ファイバホルダ1は、外径が0.5mmの太径単心線を4心用いた太径単心線テープユニット8を外径が0.25mmの単心線を4心用いた通常テープ心線に接続する際に使用するものである。
ピッチ合わせ溝6は、太径単心線7の線間ピッチと同ピッチに隔壁31が並ぶ入口部6aと、その隔壁31が徐々にピッチを狭める過渡部6bと、単心線9の線間ピッチよりもやや広いピッチに隔壁31が並ぶ出口部6cを有する。この構成により、各太径単心線7から被覆層を剥離した各単心線9を線間ピッチが狭まるように案内して細幅溝5に導くことができる。
本発明の第一の実施形態の作用効果を説明する。
ピッチ合わせ溝6が入口部6aから出口部6cまで徐々にピッチが狭くなるように形成されているため、各太径単心線7から被覆層を剥離した各単心線9を自然に線間ピッチが狭まるように案内して細幅溝5に導くことができる。
また、細幅溝5の一部が本体2から細幅溝5の長手方向に突き出ているため、各単心線9と相手の通常テープ心線との接続箇所により近い位置にピッチ合わせ溝6を配置することができる。この結果、以下に図4(a)〜図4(d)で説明するような効果が得られる。
図4(a)に示されるように、光ファイバホルダ1から外に出ている単心線9を放電融着あるいはその他の方法で相手の通常テープ心線11の各単心線12と接続する。このとき、光ファイバホルダ1の内部では、太径単心線7の終端(被覆層を剥離した位置)X1が光ファイバホルダ1の端X2に近い位置にあり、被覆層が剥離された単心線9は太径単心線終端X1からピッチ合わせ溝6を通り、本体端X2を出て細幅溝5の端X3を経て接続箇所X4に至っている。
図4(b)に示されるように、心線同士の接続を行った後、光ファイバホルダ1を取り外し、その接続済み光ファイバに接続箇所X4を覆う円柱状の接続部材13を取り付ける。接続部材13は長手方向の寸法が40mmに規定されている。図示のように、接続部材13は、接続部材13の長手方向のほぼ中間に接続箇所X4が位置するように取り付ける。その結果、太径単心線終端X1が接続部材13の内部に含まれる。
図4(c)に示されるように、接続部材13を取り付けた接続済み光ファイバ14は、接続部材13の片端から通常テープ心線11が出ており、反対端から太径単心線テープユニット8が出ている。
比較のため図9の光ファイバホルダを用いて光ファイバを接続した場合を図4(d)に示す。この場合、図9から分かるようにピッチ合わせ溝が本体の長手方向のほぼ中間に位置しているため、太径単心線終端X11は本体端X22(=細幅溝端X33)から遠い位置にあり、当然、接続箇所X44からも遠い。従って、接続部材13を取り付けると、太径単心線終端X11は接続部材13の外に残る。よって、図10のように、個別に分離された単心線74が接続部材13の外にはみ出している状態となる。
以上、まとめると、本発明の光ファイバホルダ1は、細幅溝5の全体又は一部が本体2から細幅溝5の長手方向に突き出ていることにより、太径単心線終端X1を本体端X2に可及的に近づけることができ、太径単心線終端X1と接続箇所X4の距離が短くなるので、太径単心線終端X1を接続部材13の中に収容することができる。よって、単心線の分離を防ぐことができる。
次に、第二の発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図5に示されるように、本発明の第二の実施形態に係る光ファイバホルダ51は、これまで説明した従来及び本発明の第一実施形態のものとは異なり、溝に傾斜を有する。しかし、ほとんどの部材は同じであるので、部材の符号は同じとし、重複する説明は省略する。
図5の光ファイバホルダ51の特徴は、太幅溝4の底面の全体又は一部を細幅溝5の底面に対して傾斜させたものである。この特徴を理解するために、図6の側断面図を用いて説明する。図6(a)において、光ファイバホルダ51の本体2の長手方向に位置P1〜P5を定義する。すなわち、太径単心線7が入ってくる本体2の端を入口端P1、太径単心線7の被覆層を剥離した位置を太径単心線終端P2、太幅溝4とピッチ合わせ溝6との境界を境界P3、ピッチ合わせ溝6と細幅溝5との境界を境界P4、単心線9が出ていく本体2の端を出口端P5とする。
本体2はほぼ直方体に形成されており、本体2の上面を平坦面と定義する。以下、平坦とは本体2の上面と平行であること、傾斜とは本体2の上面と平行でないことを言う。
図示のように、太幅溝4の底面は入口端P1では比較的高い位置にある。入口端P1から出口端P5の方向に向かい、太幅溝4の底面は下向きに傾斜している。その傾斜は境界P3のやや手前(傾斜終点PX)で終わり、そこから先は太幅溝4の底面は平坦になり、そのままピッチ合わせ溝6の底面に滑らかに繋がっている。すなわち、太幅溝4の底面は、少なくとも太幅溝4とピッチ合わせ溝6との境界で、ピッチ合わせ溝6の底面に一致させてある。
境界P3から出口端P5まで、ピッチ合わせ溝6の底面と細幅溝5の底面は、ともに平坦かつ同じ高さである。すなわち細幅溝5の底面はピッチ合わせ溝の底面と一致させてある。
なお、この実施形態では、太幅溝4の底面を傾斜させ、ピッチ合わせ溝6の底面と細幅溝5の底面は平坦にしたが、逆に太幅溝4の底面は平坦とし、ピッチ合わせ溝6の底面と細幅溝5の底面を傾斜させてもよい。
太幅溝4の底面の好ましい傾斜形状は、この発明の作用効果から導き出すことができる。すなわち、入口端P1から傾斜終点PXまで太幅溝4の底面が傾斜しており、太径単心線7はこの底面に載置されるので、太径単心線7もまた傾斜する。太径単心線7の被覆層は太幅溝4の途中、太径単心線終端P2で剥離される。太径単心線終端P2において太径単心線7から露出した単心線9は、適宜な剛性を有するので、太径単心線7の延長方向に伸びる。つまり、太径単心線終端P2から傾斜終点PXの近傍まで単心線9は、太径単心線7の傾斜をほぼ保存したまま延びる。
しかし、傾斜終点PXから先は太幅溝5の底面が平坦である。従って、単心線9は、徐々に太幅溝4の底面に近づき、やがて干渉する。このとき、単心線9は、適宜な柔軟性を有するので、撓む。この撓みは単心線9の弾性に基づいているので、単心線9が底面に押しつけられている状態になる。このため、単心線9は、ピッチ合わせ溝6の底面及び細幅溝5の底面に接した状態となる。その結果、図6(b)に示されるように、出口端P5において単心線9から細幅溝5の底面から浮いておらず、細幅溝5の底面に接した高さ位置を保って本体2の外へ出ている。
図11と比較すると本発明の効果は明らかである。図11の構成では単心線が溝の底面から宙に浮いていたが、本発明では、単心線が溝から浮かないようにすることができる。
以上より、太幅溝4の底面の好ましい傾斜形状は、太径単心線7の被覆層を太幅溝4の途中で剥離したとき、その被覆層が剥離された単心線9が太幅溝4の底面に押し当たるような形状である。
さらに、図5の光ファイバホルダ51は、単心線9が太幅溝4の底面に押し当たるので、ピッチ合わせ溝6の長さ(境界P3−境界P4)及び細幅溝5の長さ(境界P4−出口端P5)を短くしても、スムーズにピッチを変換して収納することができる。
ピッチ合わせ溝6や細幅溝5の長さを短くできるということは、図5に示されるように、本体2の長手方向の長さに対して太幅溝4が占める長さを長くし、ピッチ合わせ溝6を細幅溝5のある端に偏って位置させることができると言うことである。ピッチ合わせ溝6が本体2の端に偏って位置することの効果は、図1の光ファイバホルダ1の効果と同じであり、図4で説明したように、太径単心線終端X1と接続箇所X4の距離が短くなるので、太径単心線終端X1を接続部材13の中に収容することができ、よって、単心線の分離を防ぐことができる。
第二の発明に加えて第一の発明を実施してもよい。すなわち、図5のように傾斜した溝を有する光ファイバホルダ51において、図1のように細幅溝5の全体又は一部を本体2から細幅溝5の長手方向に突き出させれば、効果はいっそう強められる。
本発明の第一実施形態(第一発明の実施形態)を示す光ファイバホルダの斜視図である。 図1の光ファイバホルダに光ファイバを加えた斜視図である。 図1の光ファイバホルダにおけるピッチ合わせ溝周辺の拡大平面図である。 第一発明の効果を説明する図であり、(a)は光ファイバホルダから接続相手の通常テープ心線にかけての平面図、(b)は光ファイバホルダ除去後の平面図、(c)は接続部材取り付け後の斜視図、(d)は図9の光ファイバホルダを用いた場合の光ファイバホルダ除去後の平面図である。 本発明の第二実施形態(第二発明の実施形態)を示す光ファイバホルダの斜視図である。 (a)は図5の光ファイバホルダの側断面図、(b)はその部分拡大図である。 (a)は外径0.25mmの単心線からなるテープ心線の断面付き斜視図、(b)は外径0.5mmの太径単心線からなるテープユニットの断面付き斜視図である。 従来の光ファイバホルダの斜視図である。 本出願人が提案中の光ファイバホルダの斜視図である。 図9の光ファイバホルダを用いた場合の接続部材取り付け後の斜視図である。 (a)は図9の光ファイバホルダの側断面図、(b)はその部分拡大図である。
符号の説明
1 光ファイバホルダ
2 本体
3 蓋体
4 太幅溝
5 細幅溝
6 ピッチ合わせ溝
7 太径単心線
8 太径単心線テープユニット
9 単心線
13 接続部材

Claims (5)

  1. 単心線に被覆層を重ねて太径化した太径単心線を複数本並べて収容する太幅溝と上記単心線を複数本並べて収容する細幅溝との間に、各太径単心線から被覆層を剥離した各単心線を線間ピッチが狭まるように案内して上記細幅溝に導くピッチ合わせ溝を設けた光ファイバホルダにおいて、上記細幅溝の全体又は一部を上記本体から該細幅溝の長手方向に突き出させたことを特徴とする光ファイバホルダ。
  2. 単心線に被覆層を重ねて太径化した太径単心線を複数本並べて収容する太幅溝と上記単心線を複数本並べて収容する細幅溝との間に、各太径単心線から被覆層を剥離した各単心線を線間ピッチが狭まるように案内して上記細幅溝に導くピッチ合わせ溝を設けた光ファイバホルダにおいて、上記太幅溝の底面の全体又は一部を上記細幅溝の底面に対して傾斜させたことを特徴とする光ファイバホルダ。
  3. 上記細幅溝の底面と上記ピッチ合わせ溝の底面を一致させ、上記太幅溝の底面は、少なくとも上記太幅溝と上記ピッチ合わせ溝との境界で、上記ピッチ合わせ溝の底面に一致させたことを特徴とする請求項2記載の光ファイバホルダ。
  4. 上記太幅溝の底面の傾斜形状は、各太径単心線の被覆層を上記太幅溝の途中で剥離したとき、これら被覆層が剥離された各単心線が上記太幅溝の底面に押し当たるような形状にしたことを特徴とする請求項2又は3記載の光ファイバホルダ。
  5. 上記細幅溝の全体又は一部を上記本体から該細幅溝の長手方向に突き出させたことを特徴とする請求項2〜4いずれか記載の光ファイバホルダ。
JP2005226736A 2005-08-04 2005-08-04 光ファイバホルダ Pending JP2007041380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005226736A JP2007041380A (ja) 2005-08-04 2005-08-04 光ファイバホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005226736A JP2007041380A (ja) 2005-08-04 2005-08-04 光ファイバホルダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007041380A true JP2007041380A (ja) 2007-02-15

Family

ID=37799411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005226736A Pending JP2007041380A (ja) 2005-08-04 2005-08-04 光ファイバホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007041380A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018045231A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 オーエフエス ファイテル,エルエルシー ケーブルピッチと異なるピッチを有する大量融着接続装置を用いた光ファイバケーブルの接続
KR20190043554A (ko) * 2016-09-09 2019-04-26 에스이아이 옵티프론티어 가부시키가이샤 광파이버 홀더
KR20210049819A (ko) 2018-08-29 2021-05-06 스미토모 덴코 옵티프론티어 가부시키가이샤 광 파이버 정렬 지그, 광 파이버 정렬 지그를 구비한 광 파이버 융착 접속기, 및 광 파이버 정렬 방법

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190043554A (ko) * 2016-09-09 2019-04-26 에스이아이 옵티프론티어 가부시키가이샤 광파이버 홀더
JPWO2018047513A1 (ja) * 2016-09-09 2019-06-24 Seiオプティフロンティア株式会社 光ファイバホルダ
JP2022101649A (ja) * 2016-09-09 2022-07-06 住友電工オプティフロンティア株式会社 光ファイバホルダ
JP7106805B2 (ja) 2016-09-09 2022-07-27 住友電工オプティフロンティア株式会社 光ファイバホルダ
US11435529B2 (en) 2016-09-09 2022-09-06 Sei Optifrontier Co., Ltd. Optical fiber holder
KR102554510B1 (ko) * 2016-09-09 2023-07-11 스미토모 덴코 옵티프론티어 가부시키가이샤 광파이버 홀더
JP7322347B2 (ja) 2016-09-09 2023-08-08 住友電工オプティフロンティア株式会社 光ファイバホルダ
JP2018045231A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 オーエフエス ファイテル,エルエルシー ケーブルピッチと異なるピッチを有する大量融着接続装置を用いた光ファイバケーブルの接続
KR20210049819A (ko) 2018-08-29 2021-05-06 스미토모 덴코 옵티프론티어 가부시키가이샤 광 파이버 정렬 지그, 광 파이버 정렬 지그를 구비한 광 파이버 융착 접속기, 및 광 파이버 정렬 방법
US11237330B2 (en) 2018-08-29 2022-02-01 Sumitomo Electric Optifrontier Co., Ltd. Optical fiber alignment jig, optical fiber fusion splicer equipped with optical fiber alignment jig, and method for aligning optical fiber

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5564026B2 (ja) 光ファイバテープ心線及びその光ファイバテープ心線を収納した光ファイバケーブル
JP4252991B2 (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバ取り出し方法及び光ファイバ取り出し工具
JP4297372B2 (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバ取り出し方法及び光ファイバ取り出し工具
JP5802309B2 (ja) 光ファイバテープ心線及びその光ファイバテープ心線を収納した光ファイバケーブル
WO2011043324A1 (ja) 光ファイバケーブル
JP6191343B2 (ja) 光ケーブル
JP2020024257A (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル、および光ファイバテープ心線の融着接続方法
JP2016080747A (ja) 光ファイバケーブル
JP2010217392A (ja) 光ファイバケーブル
JP6362302B2 (ja) 光ファイバテープ心線及び光ケーブル
JP2005258129A (ja) 光ファイバホルダおよび配列部材
JP2007041380A (ja) 光ファイバホルダ
JP3972203B2 (ja) 光配線部品、及び光配線部品の製造方法
JP5158893B2 (ja) 光ファイバユニット及び光ファイバケーブル
JP7019620B2 (ja) 光ファイバ保持部材及び光ファイバ保持部材への光ファイバの配置方法
KR200456289Y1 (ko) 광케이블 접속함체용 트레이
JP5079287B2 (ja) 短余長融着接続部収容部材
JP3774173B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP4395389B2 (ja) 光ファイバテープ心線保護部材及び光ファイバコネクタフェルールの接続方法
JP2017207594A (ja) 光ケーブル、及び挿抜方法
JP2016080749A (ja) 光ファイバケーブル
JP2006317477A (ja) 光ファイバケーブル
WO2022191249A1 (ja) 光ファイバホルダおよび光ファイバ心線の接続方法
JP4312747B2 (ja) 光ケーブルの固定構造および固定方法
JP2005292261A (ja) 光ファイバテープ心線

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071102

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071121

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091020