特許法第30条第2項適用 (1)掲載日 平成29年1月23日、アドレス http://www.uuum.co.jp/2017/01/23/9767 (2)掲載日(配信開始日) 平成29年1月23日、App Store、アプリ名「KiiiN‐キーン」 (3)掲載日(配信開始日) 平成29年1月23日、Google Play、アプリ名「KiiiN‐キーン」 (4)展示日 平成29年1月28日~1月29日、U-FES.TOUR Final 東京公演併設イベント「U-FES.プラス!」
以下、本発明を適用した実施形態の一例を説明するが、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限られないことは勿論である。
〔第1実施形態〕
第1実施形態として、ユーザ位置に基づいて進行するコンテンツとして、ゲームコンテンツであるオンラインゲームを提供するコンピュータシステムの例を説明する。
図1は、本実施形態におけるゲームシステムの構成の一例を示す図である。本実施形態のゲームシステム1000は、オンラインゲームをコンテンツとして提供するコンピュータシステムである。具体的には、ゲームシステム1000は、通信回線9に接続することで相互にデータ通信が可能なサーバシステム1100と、ポイントサービス管理サーバ1200と、ユーザ端末1500とを含む。図示の例では、ユーザ端末1500を1台としているが、実際の運用に当たってはプレーヤであるユーザ別に複数のユーザ端末1500が存在し、各々がサーバシステム1100と通信接続可能な状態となり得る。
通信回線9は、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、通信回線9とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
サーバシステム1100は、本体装置1101と、キーボード1106と、タッチパネル1108と、ストレージ1140とを有し、本体装置1101には制御基板1150を搭載する。
制御基板1150には、CPU(Central Processing Unit)1151やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などの各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1152、通信装置1153が搭載されている。なお、制御基板1150の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。
そして、サーバシステム1100は、制御基板1150が所定のプログラム及びデータに基づいて演算処理することにより、1)ユーザ登録等に係るユーザ管理機能と、2)ユーザ端末1500でゲームプレイするのに必要なデータを提供してユーザ端末1500でのゲームの実行制御を管理するゲーム管理機能と、3)ゲームで利用可能な様々なアイテムやキャラクタなどをオンラインでユーザに販売するオンラインショッピング機能(サーバシステム1100が提供するサービスコンテンツの1つ)と、4)登録済みユーザ同士が会話する機能やマルチプレイする機会を提供する交流促進機能と、を実現する。つまり、本実施形態におけるゲームは、一種のクライアント・サーバ型のオンラインゲームとして実現される。
なお、サーバシステム1100は単体として記しているが、各機能を分担する複数のブレードサーバを搭載して相互に内部バスを介してデータ通信可能に接続した構成であっても良い。或いは、離れた場所に設置された独立した複数のサーバを、通信回線9を介してデータ通信させることで、全体としてサーバシステム1100として機能させる構成であっても良い。
ポイントサービス管理サーバ1200は、本実施形態におけるプレーヤであるユーザのユーザアカウント1202と、当該ユーザが保有する仮想通貨ポイント1204とを、紐付けたポイント管理データ1206を記憶管理する。
ここで言う「仮想通貨ポイント」は、サーバシステム1100が提供するゲームコンテンツとは別の他サービスコンテンツ(例えば、オンラインショッピングなど)や、サーバシステム1100が提供するのとは別のオンラインショッピングサイトなどで用いることができる仮想通貨として機能するポイントである。会員ポイント、ショッピングポイントなどと呼んでも良い。
ポイントサービス管理サーバ1200は、所定のアクセスパスが設定された外部装置からのリクエストに応じて、ポイント管理データ1206を変更することができる。本実施形態では、サーバシステム1100がポイントサービス管理サーバ1200へのアクセスパスを有しているものとする。なお、ポイントサービス管理サーバ1200の機能を、サーバシステム1100に含めた構成も可能である。
ユーザ端末1500は、プレーヤであるユーザがゲームプレイのために個別に使用するコンピュータシステムであって、通信回線9を介してサーバシステム1100にアクセスしてオンラインゲームを実行できる携帯可能な電子装置(電子機器)である。本実施形態のユーザ端末1500は、いわゆるスマートフォンと呼ばれる装置であるが、携帯型ゲーム装置や、ゲームコントローラ、パソコン、タブレット型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、業務用ゲーム装置などでもよい。図示の例では、単体の装置として描いているが、複数の装置が連携して一体的に機能する構成であってもよい。
ユーザ端末1500は、方向入力キー1502と、ボタンスイッチ1504と、画像表示デバイス兼接触位置入力デバイスとして機能するタッチパネル1506と、スピーカ1510と、内蔵バッテリー1509と、マイク1512と、制御基板1550と、コンピュータ読み出し可能な記憶媒体であるメモリカード1540からデータを読み書きできるメモリカード読取装置1542と、を備える。その他、図示されていない電源ボタン、音量調節ボタン等が設けられている。また、ゲームプレイの対価の支払いが可能なICカード型のクレジットカードやプリペイドカードに対して非接触にデータの読み書きが行えるICカード読取装置などを設けるとしてもよい。
制御基板1550は、CPU1551やGPU,DSPなどの各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1552、通信回線9に接続する携帯電話基地局や無線LAN基地局などと無線通信するための無線通信モジュール1553、測位モジュール1555と、インターフェース回路1557などを搭載する。
測位モジュール1555は、ユーザ位置を取得するための手段である。本実施形態では公知の測位システムを利用して現実空間における位置座標と方位を取得することができる手段とする。すなわち、測位モジュール1555は、測位システムから提供される信号を受信して所定周期で(例えば1秒毎に)測位情報を出力することで、ユーザ端末1500における測位機能を提供する。本実施形態では、測位システムとしてGPS(Global Positioning System)を利用する。よって測位モジュール1555は、公知の「GPSモジュール」や「GPS受信器」等を利用することができる。「測位情報」には、測位日時(UTC:Coordinated Universal Time)、位置座標(緯度・経度・高度)、方位などが含まれる。以後は、測位モジュール1555で得られる位置座標を「ユーザ位置」と呼称する。
なお、測位モジュール1555は、携帯電話の無線基地局やWi-Fiネットワークの無線基地局などと無線接続する通信機と、方位センサとの構成で置き換えることができる。
すなわち、接続中の無線基地局について予め測位されている位置情報を取得して、これを自機の現実空間における位置座標とする、いわゆる簡易位置情報の取得に置き換えできる。そして、方位センサにより自機が向いている現実空間における方位を取得するとしてもよい。
インターフェース回路1557には、タッチパネル1506のドライバ回路、方向入力キー1502及びボタンスイッチ1504からの信号を受信する回路、スピーカ1510へ音声信号を出力する出力アンプ回路、マイク1512で集音した音声の信号を生成する入力信号生成回路、メモリカード読取装置1542への信号入出力回路、などが含まれている。
制御基板1550に搭載されているこれらの要素は、バス回路などを介して電気的に接続され、データの読み書きや信号の送受信が可能に接続されている。なお、制御基板1550の一部または全部をASICやFPGA、SoCにて構成してもよい。そして、制御基板1550は、本実施形態のゲームのユーザ端末としての機能を実現させるためのクライアントプログラムや各種データをICメモリ1552に記憶する。
なお、本実施形態では、ユーザ端末1500はクライアントプログラムや各種設定データをサーバシステム1100からダウンロードする構成としているが、別途入手したメモリカード1540などの記憶媒体から読み出す構成としても良い。
[ゲームの説明]
図2は、本実施形態におけるゲームコンテンツによるゲームの概要を説明するための図である。本実施形態におけるオンラインゲームは、測位された位置情報を利用するアクションRPGである。プレーヤ2が現実世界で移動すると、ユーザ位置に応じて敵キャラクタ6が出現し、プレーヤ2は自身が選択したプレーヤキャラクタ4で敵キャラクタ6と闘うことができる。また、プレーヤ2は、現実世界で移動することにより、プレーヤキャラクタ4に装備させることのできるアイテム7などの保有オブジェクトを獲得することができる。
具体的には、プレーヤ2が、ユーザ端末1500を屋外(測位モジュール1555が利用可能な環境、具体的にはGPS衛星3からの信号を受信できる環境)に持ち出して移動すると、ユーザ端末1500で測位された位置情報に基づいて、敵キャラクタ6の出現タイミングや出現する敵キャラクタ6の種類や数が制御される。
より具体的には、サーバシステム1100は、現実世界90における所定の出現位置Peを示す位置座標と、敵キャラクタ6の種類や数の設定情報とを、紐付けて記憶・管理している。ユーザ端末1500はサーバシステム1100へ周期的に或いは断続的に自機の測位した位置情報(以降「ユーザ位置」と呼称する。)と自機のプレーヤ2であるユーザのユーザアカウントとをサーバシステム1100へ送信している。サーバシステム1100は、ユーザ端末1500から受信した最新のユーザ位置が出現位置Peを基準として求められる出現範囲92に入ると、ゲーム画面W2に当該出現位置に紐付けられている敵キャラクタ6を出現させる。
ゲーム画面W2は、アイテム7を装備したプレーヤキャラクタ4と敵キャラクタ6との戦闘の様子が表示される主表示部10と、各種操作アイコンが表示される操作アイコン表示部11とを含む。表示させる操作アイコンの種類は、ゲーム内容に応じて適宜設定可能であるが、本実施形態ではプレーヤ2が保有するアイテム7の使用操作を入力するためのアイテム使用アイコン13と、レーダ画面を表示させるレーダ表示操作を入力するためのレーダ表示アイコン14とを含んでいる。
図3は、レーダ画面の表示例を示す図である。レーダ画面W3は、ゲームコンテンツに係るイベントが設定されている現実世界の位置座標と、ユーザ位置との相対位置関係を示す画面である。本実施形態では、プレーヤ2が現実世界90の何処に移動するとプレーヤキャラクタ4に装備させることのできるアイテム7などを入手できるかの位置案内を表示することになる。すなわち、現実世界90の位置座標とゲーム内世界(仮想空間とも言える)の位置座標とが対応付けられている。
レーダ画面W3には、レーダ表示部20と、特別マップ利用設定部30と、メニューアイコン40と、第1リスト表示アイコン41と、第2リスト表示アイコン42とを含む。
レーダ表示部20は、ユーザ端末1500を所持しているプレーヤ2の現在位置を示すユーザ位置表示体21を基準位置として、その時ユーザ端末1500の先端側(タッチパネル1506の上部側)が向いている側を俯瞰視した画面としてデザインされている。
具体的には、レーダ表示部20には、ユーザ端末1500で取得した測位情報から求められる方位表示22とともに、第1変換可能オブジェクト配置位置表示体23と、特別マップ配置位置表示体24と、予変換場所位置表示体25と、最終変換場所位置表示体26とが表示される。
第1変換可能オブジェクト配置位置表示体23は、ユーザ端末1500が接近すると当該ユーザ端末のユーザが第1変換オブジェクトを獲得可能になる現実世界90における基準位置を案内するマーカである。この基準位置を「配置位置P1」とする。
「第1変換可能オブジェクト」は、アイテム7を獲得するために、最初に入手するべき基礎となるオブジェクトである。第1変換可能オブジェクトを具体的にどのようなものとするかは、ゲーム内容に応じて様々に設定し得る。何かを生み出す根源として分かり易いデザインと名称を付与すると好適である。例えば、資源、資材、鉱石、魔力石、エネルギーパック、食材、などが考えられる。そして、第1変換可能オブジェクト80の種類も適宜設定可能である。
本実施形態では、第1変換可能オブジェクト80を「鉱石」とし、複数種類の鉱石があるものとする。そして、配置位置P1は複数箇所用意されており、配置位置P1別に、配置されている鉱石の種類と量とが設定されている。
第1変換可能オブジェクト80が獲現可能になる現実世界90における基準位置すなわち配置位置P1の情報は、サーバシステム1100により記憶管理されており、レーダ画面W3には、配置位置P1毎に第1変換可能オブジェクト配置位置表示体23が表示される。
プレーヤ2は、敵キャラクタ6と遭遇戦をしながら、レーダ画面W3を頼りに現実世界90を移動し、第1変換可能オブジェクト80の獲得を目指す。
図4は、第1変換可能オブジェクトの獲得について説明するための図である。プレーヤ2が携帯するユーザ端末1500の現在位置(ユーザ位置)が、第1変換可能オブジェクト80の配置位置P1を基準とする所定の範囲93に入ると、ゲームの中では、プレーヤ2は、第1変換可能オブジェクトの有る位置に到達したと見なされ、当該プレーヤに当該配置位置P1に紐付けられている第1変換可能オブジェクト80が付与される。そして、図4のレーダ画面W4に示すように、その旨を告げる獲得通知70が表示される。
サーバシステム1100では、当該プレーヤ2が保有するオブジェクトのリストに新たに付与された第1変換可能オブジェクト80が加えられる。プレーヤ2は、第1リスト表示アイコン41を操作することで、今現在、自身が保有している第1変換可能オブジェクトの一覧である保有第1変換可能オブジェクトリスト43を表示させて確認することができる。
なお、第1変換可能オブジェクト80の配置設定として、1つの配置位置P1に複数種類の第1変換可能オブジェクト80を配置するように設定することも可能である。その場合は、配置設定された複数の第1変換可能オブジェクト80全てを一度に付与するとしてもよいし、別途設定された付与するための条件を満たされた種類のオブジェクトだけ付与するとしてもよいし、プレーヤ2が何れかを選択するとしてもよい。
さて、第1変換可能オブジェクト80を入手したプレーヤ2は、これを所定の変換場所に持っていくことで、アイテム7(図2参照)に変換することができる。
ただし、素材に相当する第1変換可能オブジェクト80をそのまま変換場所に持ち込んでも、あまり良いアイテム7には変換されない(或いは変換自体認められないとしても良い)。
同じ第1変換可能オブジェクト80を起源として、より良いアイテム7を獲得するためには、素材に相当する第1変換可能オブジェクト80を一旦、「予変換場所」に持ち込んで「第2変換可能オブジェクト」に中間的に変換する必要がある。本実施形態では、この中間的な変換のことを「予変換」という。
「予変換場所」は、「第2変換可能オブジェクト」に変換することのできる仮想の変換場所であり、「第2変換可能オブジェクト」は、第1変換可能オブジェクト80を最終的な変換先オブジェクトであるアイテム7へ変換するための条件の幾つかを満たしたオブジェクトである。本実施形態では、第1変換可能オブジェクト80を「鉱石」と呼称しているので、第2変換可能オブジェクト82は、鉱石を製錬した結果すなわち「鋼材」や「地金」「インゴット」に相当する。よって、本実施形態における予変換場所は、さながら「精錬所」という位置付けとなる。
そして、予変換場所の現実世界90における位置座標は、当該予変換場所の設定情報とともに、サーバシステム1100にて記憶・管理されている。この予変換場所の現実世界90における位置座標を「設置位置P2」と呼ぶ。
設置位置P2とユーザ位置との相対位置関係は、レーダ画面W3の予変換場所位置表示体25として表示される(図3参照)。第1変換可能オブジェクト80を入手したプレーヤは、レーダ画面W3を頼りにして何れかの予変換場所が設置されている場所へ移動し、保有している第1変換可能オブジェクト80を第2変換可能オブジェクト82へ変換する。
図5は、第1変換可能オブジェクト80から第2変換可能オブジェクト82への予変換について説明するための図である。プレーヤ2が携帯するユーザ端末1500の現在位置(ユーザ位置)が、予変換場所85が設定されている現実世界の設置位置P2を基準とする所定の範囲94に入ると、ゲームの中では、当該プレーヤは当該設置位置P2に紐付けられている予変換場所へ到着したこととなる。そして、図5のレーダ画面W5に示すように、その旨を告げる到達通知72が表示される。
到達通知72には、予変換の実行を指示入力するための変換実行アイコン73と、予変換をしない選択を入力するための変換キャンセルアイコン74と、が含まれており、プレーヤ2が前者を選択操作すると、第1変換可能オブジェクト80から第2変換可能オブジェクト82への変換が行われる。例えば、当該プレーヤが保有している第1変換可能オブジェクト80のうち、当該予変換場所で変換され得る第2変換可能オブジェクト82との組み合わせ、謂わば選択し得る「予変換パターン」の候補がプレーヤに提示される。そして、予変換パターンを選択して予変換の実行を指示入力すると、選択した予変換パターンに従った第2変換可能オブジェクト82への変換が行われる。
図6は、予変換パターンの例を説明するための図である。
予変換パターンは、様々なパラメータに基づいて様々なパターンを用意することができる。本実施形態では、図6(1)に示すように、プレーヤが獲得した第1変換可能オブジェクト80には、当該オブジェクトを獲得した位置を示す獲得位置情報(すなわち配置位置P1)が紐付けて記憶・管理される。そして、予変換における変換元とされた第1変換可能オブジェクト80の獲得位置情報と、予変換場所85の設置位置P2との相対位置関係に基づいて様々な予変換パターンが設定されている。
具体的には、相対位置関係として、両者の相対距離を採用する。そして、相対距離が所定閾値未満の「近距離」に該当する場合には、当該閾値以上の「遠距離」に該当する場合よりも、同じ第1変換可能オブジェクト80から同じ第2変換可能オブジェクト82に変換されるとしても、その変換レートが異なるように、例えば遠距離ほど変換レートが高くなるように複数種類の予変換パターンが設定されている。
なお、相対距離に係る予変換パターンの種類はこれ以外にも適宜設定可能である。上述のような「近距離」「遠距離」の2区分(2パターン)に限らず、更に「同一場所」や「中距離」などの他の区分を加えてより多くのパターンを設定することもできる。また、相対位置関係を表すパラメータは、相対距離以外にも、相対方位や相対高度差、環状鉄道路線の内と外、行政区分による相対位置関係、などを採用することもできる。
また本実施形態では、図6(2)に示すように、予変換における変換元とされた第1変換可能オブジェクト80に係る属性と、予変換場所85に係る属性との組み合わせに応じて様々な種類の予変換パターンが設定されている。
具体的には、第1変換可能オブジェクト80に係る属性として、1)当該第1変換可能オブジェクト80そのもののオブジェクトの属性と、2)当該第1変換可能オブジェクト80をプレーヤが獲得した位置(具体的には、配置位置P1)の属性と、が紐付けて記憶・管理される。勿論、何れか一方のみを採用する構成も可能である。
予変換場所85に係る属性としては、1)予変換場所85の場所としての属性と、2)予変換場所85が設置されている位置座標についての属性と、が紐付けて記憶・管理される。勿論、何れか一方のみを採用する構成も可能である。
ここで言う「属性」は、ゲーム内容や、ポイントサービス管理サーバ1200が提供するサービスコンテンツの内容・業種、等に応じて適宜設定可能である。例えば、「火」「水」「風」「木」「聖」「邪」といったゲーム世界に登場する属性や、「コンビニエンスストア」「駅」「橋」「公園」「図書館」といった現実世界における地図情報的な分類、建物の種別、業種種別、チェーン店種類、などを採用することもできる。
そして、予変換における変換元とされた第1変換可能オブジェクト80に係る位置の属性やオブジェクト属性と、予変換場所85に係る属性の組み合わせが、所定の組み合わせ関係(例えば、同属性・良相性とされる組み合わせ)に該当する場合には、他の組み合わせ関係よりも、プレーヤにとって有利な予変換が行われる予変換パターンが用意されている。
図6(2)の例では、同じ鉄鉱石の第1変換可能オブジェクト80が変換元であっても、両者の属性が同じ場合には「玉鋼」の第2変換可能オブジェクト82cに変換されるが、両者の属性が異なる場合にはそれより性能が劣る「並鋼」の第2変換可能オブジェクト82dに変換される例を示している。
因みに、次に説明する最終変換場所で行われる最終変換では、「玉鋼」の第2変換可能オブジェクト82cから変換されるアイテムは、「並鋼」の第2変換可能オブジェクト82dから変換されるアイテムよりも、レアリティが高く、能力が高く設定されている。
なお、本実施形態では、獲得した第1変換可能オブジェクト80が、プレーヤにとって比較的有利になる予変換場所(お勧め変換場所)を当該プレーヤに報知することができる。具体的には、第1変換可能オブジェクト80を付与するタイミングで、お勧め変換場所とされる予変換場所の設置位置P2や呼称を通知するお勧め変換場所通知71(図4参照)を表示させる。或いは、保有第1変換可能オブジェクトリスト43(図4参照)にて参照リンクを設定し、任意に参照可能に提供するとしてもよい。
なお、予変換の実行にともないプレーヤ2に付与された第2変換可能オブジェクト82にお勧め変換場所が設定されている場合には、同様にして、お勧め変換場所通知71(図4参照)を表示させる。
さて、そうして第2変換可能オブジェクト82を入手したプレーヤ2は、最終変換場所に設定されている現実世界の場所に移動して、第2変換可能オブジェクト82を最終的な変換先オブジェクトであるアイテム7に変換する。
最終変換場所の現実世界90における位置座標は、当該変換場所の設定情報とともに、サーバシステム1100にて記憶・管理されている。この最終変換場所の現実世界90における位置座標を「設置位置P3」とする。
設置位置P3とユーザ位置との相対位置が、レーダ画面W3の最終変換場所位置表示体26として表示される(図3参照)。第2変換可能オブジェクト82を入手したプレーヤは、レーダ画面W3を頼りにして何れかの最終変換場所へ移動し、保有している第2変換可能オブジェクト82(又は第1変換可能オブジェクト80)を本実施形態における最終的な変換先オブジェクトへ変換する。
図7は、第2変換可能オブジェクト82から変換先オブジェクトへの最終変換について説明するための図である。プレーヤ2が携帯するユーザ端末1500の現在位置(ユーザ位置)が、最終変換場所86が設定されている現実世界の設置位置P3を基準とする所定の範囲95に入ると、ゲームの中では、当該プレーヤは当該設置位置P3に紐付けられている最終変換場所へ到着したこととなる。そして、図7のレーダ画面W7に示すように、その旨を告げる到達通知75が表示される。
到達通知75には、最終変換の実行を指示入力するための変換実行アイコン76と、最終変換をしない選択を入力するための変換キャンセルアイコン77と、が含まれている。プレーヤ2が前者を選択操作すると、第2変換可能オブジェクト82から変換先オブジェクト83(アイテム7)への変換が行われる。
例えば、当該プレーヤが保有している第2変換可能オブジェクトのうち、当該最終変換場所で変換され得る最終変換先オブジェクトとの組み合わせ、謂わば選択し得る「最終変換パターン」の候補がプレーヤに提示される。そして、プレーヤが選択した最終変換パターンに従った最終変換先オブジェクト83すなわちアイテム7への変換が行われる。
図8は、最終変換パターンの例を説明するための図である。
最終変換パターンは、様々なパラメータに基づいて様々なパターンを用意することができる。本実施形態では、図8(1)に示すように、最終変換における変換元となる第2変換可能オブジェクト82の種類に応じて、異なるパターンを設定することができる事を示している。具体的には、変換元が「並鋼」の第2変換可能オブジェクト82aとされる場合の最終変換パターンでは、相対的にレアリティや能力が低いアイテム7dが変換先オブジェクトとして設定されている。しかし、変換元が「玉鋼」の第2変換可能オブジェクト82bとされる場合の最終変換パターンでは、相対的にレアリティや能力が高いアイテム7hが変換先オブジェクトとして設定されている。更には、本実施形態では変換元が同じ第2変換可能オブジェクト82bであっても、仮想通貨ポイント8が変換先オブジェクトとして設定されているパターンも用意されており、プレーヤが何れかを選択できるようになっている。
また、本実施形態では、図8(2)に示すように、予変換場所(換言すると第2変換可能オブジェクトを入手した位置:設置位置P2)から、最終変換場所への移動経路(1又は複数の通過地点のみが指定される場合であってもよい)に応じて異なる最終変換パターンが用意されている。
具体的には、第2変換可能オブジェクト82bがプレーヤ2に付与されるときに、予変換場所から最終変換場所への推奨される移動経路(推奨経路:設定経路)の情報がプレーヤに提示される。一方で、サーバシステム1100は、ユーザ端末1500から受信したユーザ位置の履歴を蓄積している。そして、ユーザ端末1500が、最終変換場所86に到達したとみなされたときに、ユーザ位置の履歴から、提供された推奨経路に合致しているか否かに応じて、変換先オブジェクトの内容が決まる。そして、推奨経路に合致している場合の変換先オブジェクトの方が、合致していない場合の変換先オブジェクトよりもレアリティや能力が高いアイテムが設定されている。
なお、本実施形態では、移動経路として、或いは移動経路の代わりに所与の設定スポットに位置したか、つまり「立ち寄り」や「経由」、「通過」したかに応じて変換先オブジェクトが異なる最終変換パターンも用意されている。
「設定スポット」は、1点又は複数の位置情報で定義され、その場所は適宜設定可能である。具体的な、地理的な場所(例えば、橋、公園、観光スポット、…)や、特定の建物(例えば、駅、店舗、図書館、…)などを設定することができる。
また、最終変換パターンには、予変換パターンのバリエーションと同様にして、変換元とされた変換可能オブジェクトに係る属性と、最終変換場所別に係る属性との組み合わせに応じた変換パターンも設定することができる(図6参照)。
図9は、変換対価の軽減について説明するための図である。
本実施形態では、予変換及び最終変換を実行するには変換のための対価となるもの(以下適宜「変換対価」という)が要求される。変換対価の内容は、ゲーム内容に応じて適宜設定可能である。例えば,所定種類のアイテムの消費、プレーヤキャラクタ4の行動力パラメータの消費、プレイの対価として使用される或いはオンラインショッピングにおいて決済に使用される仮想通過の消費、プレイ可能時間の消費、などである。本実施形態では、変換対価として時間消費を採用する。つまり、変換実行を決定してからその変換が完了されるまでには、変換対価分の時間経過を要する。
図9(1)の例では、第2変換可能オブジェクト82からアイテム7hへ最終変換するにあたり、変換対価として所要時間2時間が必要であることを示している。プレーヤ2が最終変換場所86にて変換実行操作をすると、変換実行の“予約”が設定され、この所要時間が経過した後に予約内容が実行される。
但し、本実施形態では、図9(2)に示すように、プレーヤ2は、変換実行操作の際に変換対価の軽減策を選択・実行することができる。軽減策の内容は適宜設定可能である。例えば、所定アイテムの購入や、所定アイテムの消費、ユーザ端末1500にてアドバタイズメント情報を視聴する、変換実行操作の後に所定の推奨経路を通って移動する、変換実行操作の後に所定の指定スポットへ移動する、などである。
本実施形態では、アドバタイズメント情報の視聴と、推奨経路に沿った移動と、指定スポット(中継地点或いは目標地点)への移動と、を採用している。
ここで言う「アドバタイズメント情報」とは、例えば、広告そのもの(広告動画であればその動画そのもの)は勿論のこと、広告を表示することの承認操作アイコン、広告が掲載されているウェブサイトへのリンク、広告対象(例えば、清涼飲料など)がゲーム要素として登場するミニゲーム、などを含む意味である。また、広告という概念に含まれるか分からないが、アドバタイズメント情報としては、イベントの告知や、他のゲームの紹介といった情報提供行為で提供される情報を含めてもよいことは勿論である。以降、本実施形態では総括して「広告」とし、広告視聴による変換対価の軽減策を「広告視聴型」の軽減策と呼ぶこととする。
具体的には、本実施形態の広告視聴型の軽減策では、変換実行操作の際に、単数又は複数の視聴候補の広告がプレーヤ2に提示され、その場で選択した広告を視聴すると、当該広告に設定されている軽減効果分だけ、変換対価とされる所要時間が低減される。つまり、プレーヤ2は、当初の所要時間より早いタイミングで、第2変換可能オブジェクト82やアイテム7を入手できるようになる。
また、推奨経路の移動による軽減(設定移動型;その1)では、変換実行操作の後のユーザ位置の履歴から、変換実行操作の際にプレーヤ2に提示された推奨経路に沿った移動が実現されたと判定されると、当該推奨経路に対応づけられている所与の軽減効果分だけ、変換対価とされる所要時間が低減される。
また、指定位置への移動による軽減(設定移動型;その2)では、変換実行操作の際に、単数又は複数の指定スポット(前述の設定スポットに相当。)がプレーヤに提示され、プレーヤが何れかを選択する。そして、変換実行操作の後に、サーバシステム1100にて蓄積されているユーザ端末1500の移動履歴から選択された指定スポットへの移動が確認されると、当該指定スポットに設定されている軽減効果分だけ、変換対価とされている所要時間が低減される。
なお、レーダ画面W3に表示されるユーザ位置表示体21以外の表示体についての情報の一部は、「特別マップ」として限定パッケージとされて提供される。
「特別マップ」は、第1変換可能オブジェクトの配置位置P1、予変換場所の設置位置P2、最終変換場所の設置位置P3、そして特別マップそれ自体の配置位置、のうちの単数又は複数を当該マップに限定して含むデータパッケージである。
サーバシステム1100には、単数又は複数の特別マップが用意されていて、それぞれ現実世界90の所定の配置位置と、データパッケージの内容とを紐付けて記憶・管理されている。
特別マップの配置位置は、レーダ画面W3では、特別マップ配置位置表示体24として表示されるので、プレーヤ2は当該表示体を頼りに配置位置へ移動することで、当該特別マップを獲得することができる。以降、特別マップの配置位置を「マップ獲得位置」と呼ぶ。
すなわち、ユーザ端末1500から受信されたユーザ位置が、特別マップのマップ獲得位置から所定の範囲に含まれると、当該ユーザ端末1500のユーザに、当該マップ獲得位置に紐付けされている特別マップが付与される。
レーダ画面W3には、特別マップ利用設定部30が含まれており、当該設定部にて今現在プレーヤ2が保有している特別マップが選択可能に一覧表示され、プレーヤが利用設定した特別マップに含まれる情報が、他の情報とともにレーダ表示部20に表示される。
[機能構成の説明]
次に、本実施形態における機能構成について説明する。
図10は、本実施形態におけるサーバシステム1100の機能構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態におけるサーバシステム1100は、操作入力部100sと、サーバ処理部200sと、音出力部390sと、画像表示部392sと、通信部394sと、サーバ記憶部500sとを備える。
操作入力部100sは、サーバの管理のための各種操作を入力するための手段である。図1のキーボード1106がこれに該当する。
サーバ処理部200sは、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ASIC、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部100sやサーバ記憶部500sを含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100sからの操作入力信号、ユーザ端末1500から受信したデータに基づいて各種の演算処理を実行して、サーバシステム1100の動作を統合的に制御する。
そして、本実施形態のサーバ処理部200sは、ユーザ管理部202と、オンラインショッピング管理部204と、ゲーム管理部210と、位置関係報知制御部220と、付与制御部222と、マップ管理部224と、お勧め変換場所報知制御部226と、設定移動判定部228と、アドバタイズメント情報閲覧判定部230と、変換制御部232と、軽減制御部234と、計時部280sと、音生成部290sと、画像生成部292sと、通信制御部294sとを含む。勿論、これら以外の機能部も適宜含めることができる。
ユーザ管理部202は、ユーザ登録手続きに係る処理及びアカウント(ユーザID、プレーヤID)に紐付けられるデータの記憶管理を行う。本実施形態では、1)新規登録するユーザへのアカウントの付与を制御するアカウント付与と、2)ユーザに関する個人情報を登録管理する登録情報管理と、3)決済媒体の保有残高・保有残量をその増減の事由とともに記憶管理する決済媒体管理と、4)ログイン/ログアウトに基づくアクセス履歴や、ゲームに係るプレーヤのプレイ情報を記憶管理するプレイ情報管理と、5)登録済みユーザ同士が会話する機能やマルチプレイする機会を提供する交流促進と、の各機能を有する。勿論、これら以外のアカウントに紐付けられるデータの管理機能も適宜含めることもできる。
オンラインショッピング管理部204は、オンラインショッピングに関する制御を担い、公知のオンラインショッピング技術を適宜利用して実現できる。本実施形態では、プレーヤは、オンラインショッピングによって、プレーヤキャラクタ4やアイテム7を購入することができる。オンラインショッピングにおける販売対象は、これら以外にも適宜設定可能である。例えば、プレーヤキャラクタ4やアイテム7が景品とされる有料ガチャの抽選券、変換対価を軽減する効果のある特殊アイテム、なども販売対象とすることもできる。
ゲーム管理部210は、ゲームの実行管理に係る各種処理を行う。本実施形態のゲームは、クライアント・サーバ型のオンラインゲームなので、本実施形態のゲーム管理部210は、ユーザ端末1500と通信を行いながらゲームプレイに必要なデータを提供する制御を行う。もしPvP(Player versus Player)形式でゲームを実行する場合には、ゲーム管理部210に対戦者のマッチングに関する制御を実行させることとしてもよい。
位置関係報知制御部220は、プレーヤであるユーザが獲得可能となる変換可能オブジェクトの配置位置P1(図3参照)を定めた配置位置データと、当該ユーザが有する変換可能オブジェクトを変換先オブジェクトに変換可能とする変換場所を定めた変換場所データとに基づいて、当該ユーザのユーザ位置と、変換可能オブジェクト配置位置及び/又は変換場所との位置関係をプレーヤであるユーザに報知する制御を行う。本実施形態でいうところの、レーダ画面W3(図3参照)の表示に必要な情報提供に係る制御がこれに該当する。
付与制御部222は、ユーザ位置と配置位置との位置関係に基づいて、当該配置位置で獲得可能となる変換可能オブジェクトを、当該ユーザ位置のユーザに付与する制御を行う。本実施形態でいうところの、第1変換可能オブジェクト80の付与に関する制御がこれに該当する。
また、付与制御部222は、ユーザが有する特別マップのマップデータに含まれるマップ獲得位置と、ユーザ位置との位置関係に基づいて、当該マップ獲得位置で獲得可能となるマップデータをユーザに付与する制御を行うことができる。本実施形態でいうところの、特別マップの付与に関する制御がこれに該当する。
マップ管理部224は、第1変換可能オブジェクト80の配置位置、予変換場所の設定位置、最終変換場所の設定位置、特別マップの配置位置のうちの単数又は複数の情報を含む複数種類のマップデータ(本実施形態でいうところの「特別マップ」)のうち、ユーザが有するマップデータを管理する。これに伴い、位置関係報知制御部220、付与制御部222、及び変換制御部232は、ユーザが有するマップデータに含まれる配置位置や変換場所の設置位置等に基づく制御を行うことができる。
お勧め変換場所報知制御部226は、予変換や最終変換において、プレーヤであるユーザにとって比較的有利になる変換場所を報知する制御を行う。本実施形態でいうところの、お勧め変換場所通知71(図4参照)をユーザ端末1500にて表示させる制御がこれに該当する。
設定移動判定部228は、プレーヤであるユーザが所与の設定スポットに位置したか、又は、所与の設定経路に沿って移動したかを、ユーザ位置に基づいて判定する。
アドバタイズメント情報閲覧判定部230は、ユーザ端末1500において所与のアドバタイズメント情報の閲覧がなされたか否かを判定する。具体的には、閲覧可能な広告のうち、閲覧された広告を判定する。アドバタイズメント情報が、特定のウェブサイトへのリンクの場合は、当該ウェブサイトの閲覧履歴を持って判定するとよい。
変換制御部232は、ユーザ位置と変換場所との位置関係に基づいて、ユーザが有する変換可能オブジェクトを変換先オブジェクトに変換するか否かを制御する。そして、所与の変換所要時間の時間経過を少なくとも含む変換条件を満たした場合に、変換先オブジェクトへの変換を実行する。
本実施形態でいうところの、第1変換可能オブジェクト80を変換元とし、第2変換可能オブジェクト82を変換先オブジェクトとして変換する予変換に係る制御がこれに該当する。また、第1変換可能オブジェクト80や第2変換可能オブジェクト82を変換元として、変換先オブジェクトであるアイテムへ変換する最終変換に係る制御がこれに該当する。なお、1回の変換において変換先オブジェクトとなるオブジェクトは、1種類1つのみに限る必要はなく、複数種類や、2つ以上のオブジェクトが1回の変換において変換先オブジェクトとなるようにしてもよい。すなわち、1回の変換における変換先オブジェクトの種類や数量は任意に設定することができる。
そして、変換を実行するに際して、変換制御部232は、変換対象となる変換可能オブジェクトが付与された配置位置の属性と、変換場所の属性とに基づいて、変換先オブジェクトの種類や数量を可変に決定することができる。また、変換対象となる変換可能オブジェクトの属性と、変換場所の属性とに基づいて、変換先オブジェクトの種類や数量を可変に決定することができる。また加えて、変換制御部232及びアドバタイズメント情報閲覧判定部230の判定結果に応じて、変換先オブジェクトの種類や数量を可変に決定することができる。更には、ユーザ端末において提供される所与の広告に応じて、変換先オブジェクトの種類や数量を可変に決定することができる。
軽減制御部234は、変換条件のうち、変換所要時間の時間経過の条件を軽減する、又は時間経過不要とする軽減内容を、変換制御部232及びアドバタイズメント情報閲覧判定部230の判定結果に応じて可変に決定して軽減処理の実行を制御する。広告に関しては、更に、閲覧された広告に応じて軽減内容を可変に決定して軽減処理を実行することができる。
計時部280sは、システムクロックを利用して現在日時、カウントダウンタイマー等に係る計時を行う。
音生成部290sは、音声データの生成やデコードをするICやソフトウェアの実行により実現され、サーバシステム1100のシステム管理やゲームプレイに係る操作音やBGMなどの音声データを生成或いはデコードする。そして、システム管理に関する音声信号は音出力部390sへ出力する。
音出力部390sは、音声信号を放音する。図1の例では本体装置1101やタッチパネル1108が備えるスピーカ(非図示)がこれに該当する。
画像生成部292sは、サーバシステム1100のシステム管理に関する画像や、ゲーム画像(又はゲーム画像をユーザ端末1500で表示させるためのデータ)等を生成することができる。そして、システム管理に関する画像は画像表示部392sへ出力することができる。
画像表示部392sは、画像生成部292sから入力される画像信号に基づいてシステム管理のための各種画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管(CRT)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。図1の例ではタッチパネル1108が該当する。
通信制御部294sは、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部394sを介して外部装置とのデータのやりとりを実現する。
通信部394sは、通信回線9と接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。図1の例では通信装置1153が該当する。
サーバ記憶部500sは、サーバ処理部200sにサーバシステム1100を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのプログラムや各種データ等を記憶する。また、サーバ処理部200sの作業領域として用いられ、サーバ処理部200sが各種プログラムに従って実行した演算結果などを一時的に記憶する。この機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVDなどの光学ディスク、オンラインストレージなどによって実現される。図1の例では本体装置1101が搭載するICメモリ1152やハードディスクなどの記憶媒体、及びストレージ1140がこれに該当する。
図11は、本実施形態におけるサーバ記憶部500sが記憶するプログラムやデータの例を示す図である。本実施形態におけるサーバ記憶部500sは、サーバプログラム503と、配信用ゲームクライアントプログラム505と、販売品管理データ509と、ゲーム初期設定データ510と、総合マップデータ520と、第1変換可能オブジェクト付与パターン定義データ530と、特別マップ定義データ540と、予変換パターン定義データ560と、最終変換パターン定義データ570と、軽減策定義データ580と、広告定義データ590と、を予め記憶する。
また、サーバ記憶部500sは、逐次生成・管理されるデータとして、ユーザ管理データ600と、プレイデータ700と、再付与禁止登録データ720と、予変換予約データ730と、最終変換予約データ750と、現在日時800と、を記憶する。その他、タイマや、カウンタ、各種フラグなどの情報を適宜記憶できる。
サーバプログラム503は、サーバ処理部200sが読み出して実行することで、ユーザ管理部202、オンラインショッピング管理部204、ゲーム管理部210、位置関係報知制御部220、付与制御部222、マップ管理部224、お勧め変換場所報知制御部226、設定移動判定部228、アドバタイズメント情報閲覧判定部230、変換制御部232、軽減制御部234、としての機能を実現させるためのプログラムである。
配信用ゲームクライアントプログラム505は、ユーザ端末1500へ提供されるゲームクライアントプログラムのオリジナルである。
販売品管理データ509は、オンラインショッピングによる販売品を定義・管理するためのデータを格納する。例えば、購入可能なアイテムと、在庫数、その課金対価(本実施形態では決済媒体からの引き落とし額に相当)とを対応づけて格納している。本実施形態では、プレーヤキャラクタ4や、プレーヤキャラクタ4に装備させるアイテム7(図2参照)といったゲーム要素は勿論のこと、有料ガチャの抽選権などが販売品に含まれ得る。
ゲーム初期設定データ510は、ゲームを実行させるための各種初期設定データを格納する。例えば、アクションRPGであれば、プレーヤ2が使用するプレーヤキャラクタ4や敵キャラクタ6、アイテム7(図2参照)を表示しゲーム内で行動させるための各種初期設定データと、ゲーム空間を定義する各種データを定義するデータとが含まれる。より具体的には、プレーヤキャラクタ4であれば、そのモデルデータや、モーションデータ、初期パラメータ値リスト(例えば、キャラクタレベル、攻撃力、防御力、移動力、初期スキルなど)等のデータを対応づけて格納する。
また、本実施形態のゲーム初期設定データ510は、第1変換可能オブジェクトの種類毎に用意される第1変換可能オブジェクト初期設定データ511と、第2変換可能オブジェクト初期設定データ512とを含む。
第1変換可能オブジェクト初期設定データ511は、その種類の第1変換可能オブジェクト80を、ゲームにて登場させるための各種データを格納している。例えば、当該オブジェクトの初期状態を表す初期状態パラメータ値リストを含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。例えば、第1変換可能オブジェクト80を予変換可能な有効期限(賞味期限)なども含めることができる。
同様に第2変換可能オブジェクト初期設定データ512は、その種類の第2変換可能オブジェクト82を、ゲームにて登場させるための各種データを格納している。例えば、当該オブジェクトの初期状態を表す初期状態パラメータ値リストを含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。例えば、第2変換可能オブジェクト82を予変換可能な有効期限(賞味期限)なども含めることができる。
総合マップデータ520は、現実世界の位置座標と紐付けられて設定されるゲーム要素の位置関係と各種設定に関する情報を格納する。本実施形態では、図12に示すように、敵キャラクタ配置データ521と、第1変換可能オブジェクト配置データ522と、予変換場所設置データ524と、最終変換場所設置データ526と、特別マップ配置データ528と、を含む。
敵キャラクタ配置データ521は、敵キャラクタ6(図2参照)の出現位置Pe別に用意され、そこで出現する敵キャラクタ6の種類などの各種設定データを格納している。1つの敵キャラクタ配置データ521は、例えば、出現する敵キャラクタの種類と、出現数と、出現位置Peの出現位置座標と、を格納する。もし、日時や時間など更に出現するために満たすべき条件(出現条件)を設定する場合には、適宜これに追加することができる。
第1変換可能オブジェクト配置データ522は、設定されている第1変換可能オブジェクト毎に用意される。1つの第1変換可能オブジェクト配置データ522は、配置位置P1(図4参照)の現実世界における配置位置座標と、配置位置属性と、どの第1変換可能オブジェクト80をどのような条件で付与するかの付与パターンを示す付与パターンIDリスト(詳細後述)と、を格納している。勿論、これら以外のデータ、例えばメタデータなども適宜格納するとしてもよい。
予変換場所設置データ524は、設置されている予変換場所毎に用意される。1つの予変換場所設置データ524は、固有の予変換場所IDと、当該予変換場所の呼称と、設置位置P2(図5参照)の現実世界における設置位置座標と、予変換場所属性と、当該予変換場所で適用される予変換パターンを指定する指定予変換パターンIDリストと、を格納している。勿論、これら以外のデータも適宜格納するとしてもよい。
最終変換場所設置データ526は、設置されている最終変換場所毎に用意される。1つの最終変換場所設置データ526は、固有の最終変換場所IDと、当該最終変換場所の呼称と、設置位置P3(図7参照)の現実世界における設置位置座標と、最終変換場所属性と、当該最終変換場所で適用される最終変換のパターンを指定する最終変換パターンIDリストと、を格納している。勿論、これら以外のデータも適宜格納するとしてもよい。
特別マップ配置データ528は、配置されている特別マップ毎に用意される。1つの特別マップ配置データ528は、固有の特別マップIDと、現実世界における配置位置座標すなわちマップ獲得位置座標と、を格納している。勿論、これら以外のデータも適宜格納するとしてもよい。
図11に戻って、第1変換可能オブジェクト付与パターン定義データ530は、先の第1変換可能オブジェクト配置データ522(図12参照)で設定される付与パターンID毎に用意され、どの第1変換可能オブジェクト80をどのようにしてプレーヤに付与するかのパターンを定義する各種情報を格納する。
具体的には、図13に示すように、1つの第1変換可能オブジェクト付与パターン定義データ530は、固有の付与パターンID531と、付与条件定義データ532と、付与対象第1変換可能オブジェクト種類533と、付与対象第1変換可能オブジェクト属性534と、付与数量535と、再付与禁止タイマ初期値536と、お勧め予変換場所データ537と、を含む。勿論、これら以外の情報も適宜含めることができる。お勧め予変換場所データ537が省略された第1変換可能オブジェクト付与パターン定義データ530も可能である。
付与条件定義データ532は、第1変換可能オブジェクト80をプレーヤに付与するのに満たすべき条件を、単数又は複数のサブ条件のAND又はORの組み合わせで定義している。本実施形態では、サブ条件として、配置位置P1(図4参照)を基準とした範囲93を定義する範囲サブ条件532aと、付与されるプレーヤが満たすべき条件を定義するプレーヤサブ条件532bと、日時サブ条件532cと、を採用している。勿論、これらのうち幾つかを省略しても良いし、これら以外の内容のサブ条件も適宜追加することができる。
プレーヤサブ条件532bは、例えば、プレーヤに係る単数又は複数のパラメータ値のAND又はOR条件として記述される。本実施形態では、プレーヤに係るパラメータ値として、プレーヤレベルの範囲、プレイ回数の閾値、プレイ時間の閾値、を採用する。勿論、これら以外のパラメータ値、例えば、月額の課金合計額、オンラインショッピングの履歴、フレンド数、なども適宜採用することができる。
日時サブ条件532cは、第1変換可能オブジェクト80を付与する期間を限定するのに使用する。例えば、第1変換可能オブジェクト80がクリスマスグッズであれば、当該サブ条件を、クリスマス期間を示すように設定すればよい。
お勧め予変換場所データ537は、付与された第1変換可能オブジェクト80を、比較的有利に予変換できる予変換場所毎に用意されている。1つのお勧め予変換場所データ537は、予変換場所IDと、その呼称と、設置位置P2(図5参照)の設置位置座標と、そこまでの経路を定義する推奨経路データと、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
図11に戻って、特別マップ定義データ540は、配置されている特別マップ毎、すなわち先の特別マップ配置データ528(図12参照)で設定されている特別マップID毎に用意され、どのような内容の特別マップを、どのような条件でプレーヤに付与するかなどの各種定義情報を格納する。
1つの特別マップ定義データ540は、例えば図14に示すように、固有の特別マップID541と、マップ獲得条件データ543と、地図情報550と、特別第1変換可能オブジェクト配置データ552と、特別予変換場所設置データ554と、特別最終変換場所設置データ556と、他特別マップ配置データ558と、を含む。
勿論、これら以外の情報も適宜含めることができる。また、特別第1変換可能オブジェクト配置データ552と、特別予変換場所設置データ554と、特別最終変換場所設置データ556と、他特別マップ配置データ558と、のうちの単数又は複数を省略することもできる。また、これらのデータ種類のどれを含むかは、全ての特別マップで同じとしても良いし、特別マップ毎に変えることもできる。
マップ獲得条件データ543は、当該特別マップをプレーヤに付与するために満たすべき条件を定義するデータであって、単数又は複数のサブ条件のAND又はORとして記述される。本実施形態では、サブ条件として、日時サブ条件543aと、プレーヤサブ条件543bと、付与するプレーヤが既に保有しているべき特別マップの特別マップID541のリストである保有済み特別マップサブ条件543cと、を含む。勿論、サブ条件はこれらのうち幾つかを省略しても良いし、これら以外のサブ条件も適宜含めることができる。
地図情報550と、特別第1変換可能オブジェクト配置データ552と、特別予変換場所設置データ554と、特別最終変換場所設置データ556と、他特別マップ配置データ558と、は当該特別マップの内容を定義している。
地図情報550は、現実世界における地図をベースにして、特別第1変換可能オブジェクト配置データ552、特別予変換場所設置データ554、特別最終変換場所設置データ556、他特別マップ配置データ558、それぞれで定義されている位置座標を表示するためのデータである。
特別第1変換可能オブジェクト配置データ552は、当該特別マップを獲得して利用することで限定的に知ることのできる第1変換可能オブジェクトの配置位置のデータである。データ構成は、総合マップデータ520の第1変換可能オブジェクト配置データ522と同様である(図12参照)。
特別予変換場所設置データ554は、当該特別マップを獲得して利用することで限定的に知ることのできる予変換場所の設置位置のデータである。データ構成は、総合マップデータ520の予変換場所設置データ524と同様である(図12参照)。
特別最終変換場所設置データ556は、当該特別マップを獲得して利用することで限定的に知ることのできる最終変換場所の設置位置のデータである。データ構成は、総合マップデータ520の最終変換場所設置データ526と同様である(図12参照)。
他特別マップ配置データ558は、当該特別マップを獲得して利用することで限定的に知ることのできる他の特別マップの配置位置のデータである。データ構成は、総合マップデータ520の特別マップ配置データ528と同様である(図12参照)。
図11に戻って、予変換パターン定義データ560は、第1変換可能オブジェクトから第2変換可能オブジェクトへの変換パターンの種類毎に用意され、当該変換パターンを定義する各種データを格納する。
1つの予変換パターン定義データ560は、例えば図15に示すように、固有の予変換パターンID561と、予変換実行条件データ562と、第2変換可能オブジェクト種類563と、第2変換可能オブジェクト数量564と、第2変換可能オブジェクト属性565と、変換所要時間566と、お勧め最終変換場所データ567と、設定スポット定義データ568と、を含む。勿論、これら以外の情報も適宜含めることができる。
予変換実行条件データ562は、当該定義データの予変換パターンを実行するために満たすべき条件を定義するデータであって、単数又は複数のサブ条件のAND又はORとして記述される。本実施形態では、変換元とする第1変換可能オブジェクトに関するサブ条件として、種類を限定する第1変換可能オブジェクト種類サブ条件562aと、オブジェクトの属性を限定する第1変換可能オブジェクト属性サブ条件562bと、オブジェクトを獲得した配置位置の属性を限定する配置位置属性サブ条件562cと、を含む。
また、相対位置関係サブ条件562dと、広告その場視聴サブ条件562eと、プレーヤサブ条件562fと、日時サブ条件562gと、を含む。勿論、これらのサブ条件を適宜省略したり、他の内容のサブ条件を適宜追加することもできる。
相対位置関係サブ条件562dは、変換元とされる第1変換可能オブジェクト80を獲得した位置(当該オブジェクトの配置位置P1)と、予変換場所との相対位置関係を限定するサブ条件である。相対位置関係を表す各種パラメータの閾値や範囲のAND又はORとして記述される。相対位置関係を表すパラメータとしては、相対距離以外にも、相対方位、相対高度、環状鉄道路線の内と外、行政区分による相対位置関係、などを用いることができる。
広告その場視聴サブ条件562eは、予変換場所で予変換の実行に先立って、プレーヤが予変換の実行に係る選択操作の前後に、その場視聴するべき広告に関するサブ要件である。例えば、視聴するべき広告IDのリストや、視聴するべき広告の本数、視聴するべき広告の合計時間、視聴するべき広告の属性(分野)などの単数又は複数のAND又はORとして記述される。勿論、設定無し、すなわち視聴する広告に関する条件が特にないという設定も可能である。
第2変換可能オブジェクト種類563と、第2変換可能オブジェクト数量564と、第2変換可能オブジェクト属性565は、当該予変換パターンにおける変換先を定義している。
変換所要時間566は、当該予変換パターンを実行するための変換対価としての変換実行開始から変換完了に要する時間(本実施形態では、変換の予約から予約実行までに要する時間)を定義している。所要時間を無し(即時に変換する)とする「0」も設定可能である。
お勧め最終変換場所データ567は、当該予変換パターンで変換先とされる第2変換可能オブジェクト82を、比較的有利に最終変換できる最終変換場所毎に用意されている。1つのお勧め最終変換場所データ567は、最終変換場所IDと、その呼称と、設置位置P3(図7参照)の設置位置座標と、そこまでの経路を定義する推奨経路データと、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
設定スポット定義データ568は、当該予変換パターンで変換先とされる第2変換可能オブジェクト82を、そこへ立ち寄ることで比較的有利に最終変換することができるスポットを定義するデータである。1つの設定スポット定義データ568は、設定スポット名と、当該スポットの現実世界90における設定位置座標と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。例えば、設定スポットに行くべき制限時間の情報なども含めることができる。
図11に戻って、最終変換パターン定義データ570は、第1変換可能オブジェクト80や第2変換可能オブジェクト82から最終的な変換先オブジェクトであるアイテム7(図2参照)への変換パターンの種類毎に用意され、当該変換パターンを定義する各種データを格納する。
1つの最終変換パターン定義データ570は、例えば図16に示すように、固有の最終変換パターンID571と、最終変換実行条件データ572と、最終変換先オブジェクト種類573と、最終変換先オブジェクト数量574と、変換リクエスト先アクセス情報575と、変換所要時間576と、を含む。勿論、これら以外の情報も適宜含めることができる。
最終変換実行条件データ572は、当該定義データの最終変換パターンを実行するために満たすべき条件を定義するデータであって、単数又は複数のサブ条件のAND又はORとして記述される。
本実施形態では、変換元とするオブジェクトに関するサブ条件として、その種類を限定する変換元オブジェクト種類サブ条件572aと、その属性を限定する変換元オブジェクト属性サブ条件572bと、変換元オブジェクトが付与された配置位置の属性や変換元オブジェクトが予変換された予変換場所の属性を限定する獲得位置属性サブ条件572cと、を含む。
また、最終変換実行条件データ572は、相対位置関係サブ条件572dと、広告その場視聴サブ条件572eと、プレーヤサブ条件572fと、日時サブ条件572gと、推奨経路サブ条件572hと、設定スポット立ち寄りサブ条件572jと、を含む。
勿論、これらのサブ条件を適宜省略したり、他の内容のサブ条件を適宜追加することもできる。
推奨経路サブ条件572hは、変換元オブジェクトが第2変換可能オブジェクト82である場合に参照されるサブ条件であって、予変換に伴ってプレーヤに提示されたお勧め最終変換場所データ567(図15参照)の推奨経路データに沿った移動の実現についての条件である。推奨経路データに沿った移動を必要とする場合には、推奨経路とされる経路データが設定され、必要としない場合には「未設定」「設定無し」を意味する所定値が設定される。
設定スポット立ち寄りサブ条件572jは、変換元オブジェクトが第2変換可能オブジェクト82である場合に参照されるサブ条件であって、予変換に伴ってプレーヤに提示された設定スポット定義データ568(図15参照)で指定された設定スポットへの立ち寄りの実現についての条件である。立ち寄りを必要とする場合には、設定スポットの現実世界における設定位置座標が設定され、必要としない場合には「未設定」「設定無し」を意味する所定値が設定される。
最終変換先オブジェクト種類573と、最終変換先オブジェクト数量574とは、当該最終変換パターンにおける変換先オブジェクトの種類と数量とをそれぞれ定義している。
変換リクエスト先アクセス情報575は、最終変換先オブジェクト種類573が、サーバシステム1100が提供するサービスコンテンツ(本実施形態でいうところのオンラインショッピング機能)以外で利用できる仮想通貨ポイントを設定している場合、当該仮想通貨ポイントをプレーヤであるユーザに付与するためのリクエストを行う先を定義している。
具体的には、ポイントサービス管理サーバ1200(図1参照)の通信先アドレス(例えばIPアドレス)と、リクエストを行うためのアクセスパスなどのデータが含まれている。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
図11に戻って、軽減策定義データ580は、予変換の変換対価に相当する変換所要時間566(図15参照)や、最終変換の変換対価に相当する変換所要時間576(図16参照)を軽減する軽減策毎に用意され、関連する各種定義データを格納する。
1つの軽減策定義データ580は、例えば図17に示すように、広告視聴型軽減策データ582と、設定移動型軽減策データ584と、を含む。
広告視聴型軽減策データ582は、1)固有の軽減策IDと、2)当該軽減策データが適用可能な予変換パターンを示す適用予変換パターンIDリストと、3)当該軽減策データが適用可能な最終変換パターンを示す適用最終変換パターンIDリストと、4)視聴するべき広告又は視聴する候補となる広告を指定する視聴対象広告IDリストと、5)視聴対象広告IDリストに登録されている視聴対象広告別の軽減内容(例えば、変換所要時間の軽減量や軽減率の設定、変換所要時間を無くする、など)を定義する視聴対象広告別軽減内容リストと、を含む。なお、適用予変換パターンIDリスト及び適用最終変換パターンIDリストは、何れか一方を「設定無し」にすることも可能である。勿論、広告視聴型軽減策データ582には、これら以外のデータも適宜含めることができる。
設定移動型軽減策データ584は、1)固有の軽減策IDと、2)適用予変換パターンIDリストと、3)適用最終変換パターンIDリストと、4)実現するべき推奨経路データと、4)立ち寄るべき設定スポット名及び設定位置座標のセットと、5)軽減内容と、を含む。なお、適用予変換パターンIDリスト及び適用最終変換パターンIDリストは、何れか一方を「設定無し」にすることも可能である。また、推奨経路データと、設定スポット名及び設定位置座標のセットは、何れか一方を「設定無し」にすることも可能である。勿論、設定移動型軽減策データ584には、これら以外のデータも適宜含めることができる。
図11に戻って、広告定義データ590は、視聴可能な広告毎に用意され、当該広告に関する各種設定データを格納する。本実施形態では、固有の広告IDと、広告を実現するための主体データである広告データと、視聴時間と、広告分類と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
ユーザ管理データ600は、登録ユーザ毎に用意される第1のプレイ情報であって、固有の識別情報であるアカウントと紐付けられる各種データを格納する。本実施形態では、例えば、図18に示すように、1つのユーザ管理データ600には、ユーザ登録時に設定された固有のユーザアカウント601と、決済媒体帳簿データ603と、プレイ履歴データ605と、フレンドリスト607と、ゲームセーブデータ610と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
決済媒体帳簿データ603は、当該ユーザに紐付けられる電子決済用の決済媒体(例えば、仮想通貨ポイント、ゲーム内通貨、特定のアイテム、行動力などの特定のパラメータ値など)の補充/消費の量と、補充/消費の事由と、変更日時と、の情報を対応づけて格納する所謂帳簿である。課金履歴データ或いは課金情報と読み替えることができる。
プレイ履歴データ605は、過去に何時ゲームプレイしたかを記述するデータを、プレイした時系列に格納するデータであって、ログイン/ログアウトのタイミングで自動的に更新される。どのような操作入力をしたかの操作入力ログも適宜含めることができる。プレイ履歴データ605から、当該ユーザのプレイ時間の累積や1プレイ当たりの平均値といった統計値は勿論、プレイ頻度、などを知ることができる。
フレンドリスト607は、当該ユーザがフレンドと認定し登録手続きをした他ユーザのユーザアカウントのリストである。当該ユーザに係るフレンド数はこのリストの数である。
ゲームセーブデータ610は、ゲーム中断までのゲームプレイ時までのプレイ結果やゲーム進行の状態を記述する各種データを格納する。例えば、1)それまでのプレイ成績に応じて自動的に設定されるプレーヤレベル612と、2)当該ユーザが使用したユーザ端末1500のユーザ位置履歴データ614と、3)当該ユーザが保有しているプレーヤキャラクタ4等のキャラクタ別の状態を記述する保有キャラクタ管理データ616と、4)当該ユーザが保有しているアイテム7の状態を記述する保有アイテム管理データ618と、5)保有第1変換可能オブジェクト管理データ620と、6)保有第2変換可能オブジェクト管理データ640と、7)保有特別マップ管理データ660と、8)利用設定特別マップリスト662と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
保有第1変換可能オブジェクト管理データ620は、当該ユーザが保有している第1変換可能オブジェクト80毎に用意され、当該オブジェクトに係る各種データを格納する。1つの保有第1変換可能オブジェクト管理データ620は、例えば図19に示すように、固有の第1変換可能オブジェクトID621と、第1変換可能オブジェクト種類622と、第1変換可能オブジェクト数量623と、第1変換可能オブジェクト属性624と、獲得日時630と、獲得要因付与パターンID631と、獲得位置座標632と、獲得位置属性633と、当該第1変換可能オブジェクトの状態を記述する状態パラメータ値リスト634と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
獲得要因付与パターンID631、獲得位置座標632、獲得位置属性633には、それぞれ当該第1変換可能オブジェクト80の第1変換可能オブジェクト配置データ522(図12参照)の付与パターンID、配置位置座標、配置位置属性がコピーされる。
図18に戻って、保有第2変換可能オブジェクト管理データ640は、当該ユーザが保有している第2変換可能オブジェクト82毎に用意され、当該オブジェクトに係る各種データを格納する。1つの保有第2変換可能オブジェクト管理データ640は、例えば図20に示すように、固有の第2変換可能オブジェクトID641と、第2変換可能オブジェクト種類642と、第2変換可能オブジェクト数量643と、第2変換可能オブジェクト属性644と、獲得日時650と、獲得要因予変換パターンID651と、獲得位置座標652と、獲得位置属性653と、当該第2変換可能オブジェクトの状態を記述する状態パラメータ値リスト654と、お勧め最終変換場所データ657と、設定スポット定義データ658と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
獲得要因予変換パターンID651には、それぞれ当該第2変換可能オブジェクト82を獲得するに当たり適用された予変換パターンの予変換パターンID561がコピーされる(図15参照)。また、獲得位置座標652、獲得位置属性653には、当該第2変換可能オブジェクト82への変換が行われた予変換場所設置データ524の設置位置座標、予変換場所属性がそれぞれコピーされる(図12参照)。
また、お勧め最終変換場所データ657、設定スポット定義データ658は、それぞれ当該第2変換可能オブジェクト82を獲得するに当たり適用された予変換パターンの予変換パターンID561のお勧め最終変換場所データ567、設定スポット定義データ568のコピーである(図15参照)。
図18に戻って、保有特別マップ管理データ660は、当該ユーザが保有している特別マップ毎に用意され、当該特別マップに係る各種データを格納する。1つの保有特別マップ管理データ660は、例えば、特別マップIDと、獲得日時と、獲得位置座標と、を格納する。勿論、これら以外のデータも適宜格納するとしてもよい。
利用設定特別マップリスト662は、当該ユーザが保有している特別マップのうち、レーダ画面W3(図3参照)の表示に利用するように設定された特別マップの特別マップIDのリストである。レーダ画面W3の特別マップ利用設定部30で利用設定された特別マップを示すデータである。
図11に戻って、プレイデータ700は、ログインしたプレーヤであるユーザ毎に用意される第2のプレイ情報であって、現在進行中のゲームプレイ状況を記述する各種データを格納する。例えば、図21に示すように、1つのプレイデータ700は、1)プレーヤであるユーザのユーザアカウント601(図18参照)を格納するプレーヤアカウント701と、2)プレーヤが使用するユーザ端末1500のIPアドレス703と、3)ユーザ端末1500で測位された最新の最新ユーザ位置705と、4)レーダ表示対象位置座標リスト707と、5)プレイ開始時にゲームセーブデータ610のコピーを含み、最新のゲーム進行情報を記述するプレイ制御データ710と、6)予変換場所や最終変換場所に到着して予変換や最終変換に係る各種選択結果などを一時的に格納する変換制御データ712と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
レーダ表示対象位置座標リスト707は、レーダ画面W3(図3参照)に各種表示体として表示される位置座標のリストである。
具体的には、最新ユーザ位置705を基準として、総合マップデータ520(図12参照)にて定義される第1変換可能オブジェクト80の配置位置P1、予変換場所の設置位置P2、最終変換場所の設置位置P3、特別マップの配置位置の各位置座標が設定される。また、利用設定されている特別マップすなわちレーダ画面W3の表示に利用される特別マップの特別マップ定義データ540(図14参照)にて定義されている第1変換可能オブジェクト80の配置位置P1、予変換場所の設置位置P2、最終変換場所の設置位置P3、特別マップの配置位置の各位置座標が設定される。
図11に戻って、再付与禁止登録データ720は、第1変換可能オブジェクト80がユーザに付与される毎に作成され、当該オブジェクトを一時的に付与対象として除外するための管理データである。
具体的には、第1変換可能オブジェクト80が付与されると、新たな再付与禁止登録データ720が作成され、その第1変換可能オブジェクト配置データ522(図12参照)の配置位置座標と、今回の付与に係る第1変換可能オブジェクト付与パターン定義データ530(図13参照)の再付与禁止タイマ初期値536を、再付与禁止タイマ値に設定する。当該タイマは、設定後自動的に計時される。そして、計時終了すると、当該第1変換可能オブジェクト80は再びユーザへの付与が可能な状態に戻ったと見なされ、当該再付与禁止登録データ720が削除される。
予変換予約データ730は、プレーヤが予変換場所の設置位置P2から所定の範囲94に到達し(図5参照)、プレーヤにより変換実行操作が入力され、予変換の内容が決定すると作成され、実行されるべき予変換の内容とタイミングを定義するデータを格納する。予変換の内容の決定に際しては、本実施形態では、その時利用可能な予変換パターンがプレーヤに提示され、プレーヤにより選択される。つまり、変換元とする第1変換可能オブジェクト80と、変換先とする第2変換可能オブジェクト82との組み合わせがプレーヤにより選択されることにより実現される。
1つの予変換予約データ730は、例えば図22に示すように、1)固有の予約ID731と、2)当該データを作成した設定日時732と、3)予変換の実行対象者とされるユーザのユーザアカウントを格納する対象者アカウント733と、4)適用されうる予変換パターンつまりは実行されるべき予変換の内容を指定する適用予変換パターンID734と、5)当該予変換に適用される変換所要時間を示す適用変換所要時間735と、6)当該予変換に採用される軽減策を示す採用軽減策ID736と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
適用変換所要時間735には、実行されるべき予変換の内容が決定し、適用される予変換パターンが決定すると、その変換所要時間566(図15参照)が初期設定される。そして、変換対価の軽減が行われると、適用変換所要時間735が小さくなるように更新される。
図11に戻って、最終変換予約データ750は、プレーヤが最終変換場所の設置位置P3から所定の範囲95に到達し(図7参照)、プレーヤにより変換実行操作が入力され、予変換の内容が決定すると作成され、実行されるべき最終変換の内容とタイミングを定義するデータを格納する。最終変換の内容の決定に際しては、本実施形態では、その時利用可能な最終変換パターンがプレーヤに提示され、プレーヤにより選択される。つまり、変換元とする第1変換可能オブジェクト80又は第2変換可能オブジェクト82と、変換先とするアイテム(本実施形態における最終変換先オブジェクト)との組み合わせがプレーヤにより選択されることにより実現される。
1つの最終変換予約データ750は、例えば図23に示すように、1)固有の予約ID751と、2)当該データを作成した設定日時752と、3)最終変換の実行対象者とされるユーザのユーザアカウントを格納する対象者アカウント753と、4)適用される最終変換パターンつまりは実行されるべき最終変換の内容を指定する適用最終変換パターンID754と、5)当該最終変換に適用される変換所要時間を示す適用変換所要時間755と、6)当該予変換に採用される軽減策を示す採用軽減策ID756と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
適用変換所要時間755には、実行されるべき予変換の内容が決定し、適用される最終変換パターンが決定すると、その変換所要時間576(図16参照)が初期設定される。そして、変換対価の軽減が行われると、適用変換所要時間755が小さくなるように更新される。
図24は、本実施形態におけるユーザ端末1500の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態のユーザ端末1500は、操作入力部100と、測位部110と、端末処理部200と、音出力部390と、画像表示部392と、通信部394と、端末記憶部500とを備える。
操作入力部100は、プレーヤによって為された各種の操作入力に応じて操作入力信号を端末処理部200に出力する。例えば、プッシュスイッチや、ジョイスティック、タッチパッド、トラックボール、加速度センサ、ジャイロ、CCDモジュール、などによって実現できる。図1の方向入力キー1502や、ボタンスイッチ1504、タッチパネル1506がこれに該当する。
測位部110は、ユーザ位置情報を取得し端末処理部200へ出力する。本実施形態では、図1の測位モジュール1555がこれに該当する。
端末処理部200は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ASIC、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部100や端末記憶部500を含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100からの操作入力信号、サーバシステム1100から受信した各種データに基づいて各種の演算処理を実行して、ユーザ端末1500の動作を制御する。図1の制御基板1550がこれに該当する。そして、本実施形態における端末処理部200は、ユーザ端末演算部270と、計時部280と、音生成部290と、画像生成部292と、通信制御部294と、を備える。
ユーザ端末演算部270は、操作信号送信制御部271と、ゲーム画面表示制御部272と、音声再生制御部273と、ユーザ位置情報提供制御部274と、を含む。
操作信号送信制御部271は、操作入力部100に為された操作に応じて、各種データやリクエストをサーバシステム1100へ送信するための処理を実行する。
ゲーム画面表示制御部272は、サーバシステム1100から受信した各種データに基づいてゲーム画面を表示するための制御を行う。当該構成では、ゲーム画面の画像をサーバシステム1100にて生成する構成とするが、当該画像をユーザ端末1500で生成する構成も可能である。その場合、ゲーム画面表示制御部272が、例えば3DCGを生成するための仮想3次元空間に配置されたオブジェクトの制御を含むこととしてもよい。
音声再生制御部273は、サーバシステム1100から受信した各種音声データに基づいて、音声(例えば、効果音、BGM、声優による台詞読み上げ、など)を放音させるための制御を行う。
ユーザ位置情報提供制御部274は、外部装置へユーザ位置情報を提供するための制御を実行する。本実施形態では、所定周期で自動的にユーザ位置情報をサーバシステム1100へ送信する制御、所定のリクエストをサーバシステム1100へ送信する際にユーザ位置情報を送信する制御、などを行うことができる。
計時部280は、システムクロックを利用して現在日時、カウントダウンタイマー等に係る計時を行う。
音生成部290は、例えばデジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、音声合成ICなどのプロセッサ、音声ファイル再生可能なオーディオコーデック等によって実現され、ゲーム画面表示制御部272や音声再生制御部273による処理結果に基づいてゲームに係る効果音やBGM、各種操作音の音信号を生成し、音出力部390に出力する。
音出力部390は、音生成部290から入力される音信号に基づいて効果音やBGM等を音出力する装置によって実現される。図1のスピーカ1510がこれに該当する。
画像生成部292は、例えば、GPU、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などのプロセッサ、ビデオ信号IC、ビデオコーデックなどのプログラム、フレームバッファ等の描画フレーム用ICメモリ等によって実現される。
そして、画像生成部292は、サーバシステム1100から受信した各種データに基づいて1フレーム時間(例えば1/60秒)で1枚のゲーム画面の画像を生成し、生成したゲーム画面の画像信号を画像表示部392に出力する。
画像表示部392は、画像生成部292から入力される画像信号に基づいて各種ゲーム画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管(CRT)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。本実施形態では、図1のタッチパネル1506がこれに該当する。
通信制御部294は、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部394を介して外部装置とのデータのやりとりを実現する。通信部394は、通信回線9と接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現され、図1の無線通信モジュール1553がこれに該当する。
端末記憶部500は、端末処理部200にユーザ端末1500を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのシステムプログラムや、ゲームプレイに必要なプログラム、各種データ等を記憶する。また、端末処理部200の作業領域として用いられ、端末処理部200が各種プログラムに従って実行した演算結果や操作入力部100から入力される入力データ等を一時的に記憶する。こうした機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVDなどの光学ディスクなどによって実現される。図1の制御基板1550が搭載するICメモリ1552やメモリカード1540がこれに該当する。
本実施形態の端末記憶部500は、ゲームクライアントプログラム504を記憶し、ユーザアカウント506と、ユーザ位置情報508とを一時的に記憶する。勿論、これら以外のデータも適宜記憶することができる。
ゲームクライアントプログラム504は、端末処理部200が読み出して実行することによってユーザ端末演算部270としての機能を実現させるためのアプリケーションソフトウェアである。本実施形態では、サーバシステム1100から提供される配信用ゲームクライアントプログラム505(図11参照)のコピーとする。
なお、ゲームクライアントプログラム504は、オンラインゲームを実現する技術手法に応じて専用のクライアントプログラムであっても良いし、ウェブブラウザプログラム及びインタラクティブな画像表示を実現するプラグインなどにより構成するとしても良い。
[動作の説明]
次に、サーバシステム1100における処理の流れについて説明する。ここで説明する処理の流れは、サーバ処理部200sがサーバプログラム503を実行することにより実行される。
図25~図26は、本実施形態のサーバシステム1100における処理の流れについて説明するためのフローチャートである。プレーヤ2であるユーザは、既にユーザ登録手続きを済ませ、ユーザ端末1500を使用してログインを完了しており、当該ユーザのプレイデータ700が作成されゲームを開始しているものとする。なお、図25~図26のフローチャートは、とある1人のプレーヤ2に対応する前提で書かれているが、実際にはその時ログイン済みの全てのプレーヤについて同様の処理が行われる。
さて、サーバシステム1100は、ログインを完了したユーザ端末1500にゲーム画面W2(図2参照)を表示させる(ステップS2)。
本実施形態では、ユーザ端末1500は、周期的にユーザ位置をサーバシステム1100へ提供する。サーバシステム1100は、ユーザ端末1500からユーザ位置を取得すると(ステップS10のYES)、当該ユーザ端末1500のユーザのプレイデータ700(図21参照)の最新ユーザ位置705及びレーダ表示対象位置座標リスト707と、ユーザ管理データ600(図18参照)のユーザ位置履歴データ614と、を更新する(ステップS12)。
次いで、サーバシステム1100は、ユーザの現実世界における移動に応じて敵キャラクタ6を出現させるかを判定する(ステップS14)。
具体的には、総合マップデータ520(図12参照)の敵キャラクタ配置データ521毎に、その出現位置座標を基準とした出現範囲92(図2参照)を決定し、当該出現範囲92内に最新ユーザ位置705が含まれるかを判定する。そして、肯定の場合すなわち出現範囲92にプレーヤ2が居る場合には、当該配置データに設定されている種類の敵キャラクタ6を、当該配置データに設定されている出現数だけゲーム画面W2にて出現させる。そして、出現させた敵キャラクタ6とプレーヤキャラクタ4との遭遇戦プレイの制御を行う(ステップS16)。これに伴い、プレイデータ700のプレイ制御データ710には、遭遇戦プレイに必要な情報が適宜作成・更新される。
もし、ユーザ端末1500にてレーダ表示操作が入力されたならば(ステップS20のYES)、サーバシステム1100は当該ユーザ端末にてレーダ画面W3(図3参照)を表示させる(ステップS22)。
具体的には、レーダ表示対象位置座標リスト707に登録されている第1変換可能オブジェクト80、特別マップ、予変換場所、最終変換場所、それぞれに対応する第1変換可能オブジェクト配置位置表示体23、特別マップ配置位置表示体24、予変換場所位置表示体25、最終変換場所位置表示体26、をレーダ画面W3に表示させる。なお、第1変換可能オブジェクト80については、再付与禁止登録データ720(図11参照)に登録されているものは、レーダ画面W3への表示対象から除外するものとする。
また、サーバシステム1100は、レーダ画面W3の表示にともなって、特別マップ利用設定部30ではプレーヤ2であるユーザが保有している特別マップの一覧が選択操作可能に表示させ、特別マップ利用設定部30にて、保有している特別マップの名称へのタップ操作が有る毎に、当該特別マップのレーダ画面W3の表示への利用設定のON/OFFを切り換えする(ステップS24)。すなわち、プレーヤ2であるユーザのユーザ管理データ600の利用設定特別マップリスト662(図18参照)を変更する。
そして、サーバシステム1100は、レーダ画面W3の表示へ、利用設定特別マップリスト662に登録されている特別マップの情報を反映させる(ステップS26)。
具体的には、利用設定特別マップリスト662に登録されている特別マップの特別マップ定義データ540(図14参照)を参照して、レーダ表示対象位置座標リスト707を更新する。この結果、特別第1変換可能オブジェクト配置データ552、特別予変換場所設置データ554、特別最終変換場所設置データ556、他特別マップ配置データ558、それぞれに対応する第1変換可能オブジェクト配置位置表示体23、特別マップ配置位置表示体24、予変換場所位置表示体25、最終変換場所位置表示体26、がレーダ画面W3に追加表示させることができるようになる。
次に、サーバシステム1100は獲得可能な特別マップの有無を判定する(ステップS30)。具体的には、レーダ画面W3にて特別マップ配置位置表示体24が表示されている特別マップの配置位置座標(マップ獲得位置座標)から所定の範囲に最新ユーザ位置705が含まれ、且つ、当該特別マップの特別マップ定義データ540(図14参照)のマップ獲得条件データ543で定義される条件が満たされている場合に、その特別マップを獲得可能なマップと見なす。
そして、獲得可能な特別マップが有れば(ステップS30のYES)、サーバシステム1100は当該特別マップをプレーヤ2であるユーザに付与する(ステップS32)。
具体的には、プレーヤ2であるユーザのユーザ管理データ600(図18参照)に、新たな保有特別マップ管理データ660を作成する。この時、特別マップIDは、獲得可能と判定された特別マップの特別マップID541(図14参照)が設定され、獲得日時には現在日時800が設定され、獲得位置座標は、当該特別マップの配置位置座標とされる。
更に、サーバシステム1100は、特別マップの獲得を通知するとともに、特別マップ利用設定部30(図3参照)の表示を更新する(ステップS34)。
次に、サーバシステム1100は、第1変換可能オブジェクト付与処理を実行する(ステップS40)。
図27は、第1変換可能オブジェクト付与処理の流れを説明するためのフローチャートである。同処理において、サーバシステム1100は先ず、最新ユーザ位置705に基づいて、付与可能な第1変換可能オブジェクト80が有るかを判定する(ステップS50)。
具体的には、総合マップデータ520(図12参照)の第1変換可能オブジェクト配置データ522及び利用設定されている特別マップの特別マップ定義データ540(図14参照)の特別第1変換可能オブジェクト配置データ552を参照して、それらで設定されている付与パターンIDが示す第1変換可能オブジェクト付与パターン定義データ530(図13参照)の付与条件定義データ532が定義する条件が満たされていて、且つ、再付与禁止登録データ720(図11参照)に登録されていない第1変換可能オブジェクト80を検索し、該当が有れば「有り」と判定し、付与の要因となった付与パターンIDを一時的に記憶する。
そして、該当有りの場合(ステップS50のYES)、サーバシステム1100は、該当する第1変換可能オブジェクト80をプレーヤ2であるユーザに付与する(ステップS52)。すなわち、当該ユーザのユーザ管理データ600(図18参照)に、新たな保有第1変換可能オブジェクト管理データ620(図19参照)を作成する。その際、新たな保有第1変換可能オブジェクト管理データ620の内容は、先に一時記憶した付与の要因となった付与パターンIDの第1変換可能オブジェクト付与パターン定義データ530(図13参照)や、ゲーム初期設定データ510の第1変換可能オブジェクト初期設定データ511(図11参照)に基づくものとする。
更に、これに伴って、ユーザ端末1500にて獲得通知70とお勧め変換場所通知71とを表示させる(図4参照)。
次に、サーバシステム1100は、今し方ユーザに付与された第1変換可能オブジェクト80を、しばらくの間は他のユーザには付与されないように仕込む。すなわち、付与された第1変換可能オブジェクト80の再付与禁止登録データ720を作成する(ステップS54)。
図25に戻って、サーバシステム1100は、再付与禁止タイマの計時を行って、計時が完了した再付与禁止登録データ720を削除する(ステップS56)。
図26に移って、サーバシステム1100は予変換処理を実行する(ステップS60)。
図28は、予変換処理の流れを説明するためのフローチャートである。同処理において、サーバシステム1100は、レーダ表示対象位置座標リスト707(図21参照)に登録されている予変換場所の設置位置P2から所定の範囲94(図5参照)に最新ユーザ位置705が含まれる場合(ステップS70のYES)、ユーザが予変換場所に到達したとして、到達通知72(図5参照)をユーザ端末1500にて表示させるとともに、予変換を実行するか実行しないかのユーザ選択を受け付ける(ステップS72)。
もし、到達通知72の変換実行アイコン76への操作があれば(ステップS74のYES)、サーバシステム1100は実行可能な予変換パターンを検索する。具体的には、総合マップデータ520(図12参照)の予変換場所設置データ524及び利用設定されている特別マップの特別マップ定義データ540(図14参照)の特別予変換場所設置データ554を参照する。そして、それらで定義されている予変換場所の設置位置P2から所定の範囲94(図5参照)に最新ユーザ位置705が含まれ、且つ、それらで指定されている指定予変換パターンIDの予変換パターン定義データ560(図15参照)の予変換実行条件データ562で定義されている条件が満たされる場合に、当該予変換パターンを実行可能と見なす。但し、広告その場視聴サブ条件562eについては、実際には未だ広告を視聴していなくとも、その場でプレーヤ2であるユーザが広告を視聴することを前提として実行可能の判断をする。
そして、実行可能な予変換パターンがあれば(ステップS76のYES)、サーバシステム1100は、検索された実行可能な予変換パターンをそれぞれ選択肢としてユーザ端末1500にて提示して、プレーヤ2であるユーザによる実行する予変換パターンの選択を受け付ける(ステップS78)。
実行可能な予変換パターンの選択肢の提示に当たっては、変換元の情報と、変換先の情報と、変換所要時間と、広告のその場視聴に関する条件と、のセットを1つの選択肢とすると好適である。
変換元の情報としては、実行可能な予変換パターンの予変換パターン定義データ560(図15参照)における、第1変換可能オブジェクト種類サブ条件562a、第1変換可能オブジェクト属性サブ条件562b、を利用できる。
変換先の情報としては、第2変換可能オブジェクト種類563、第2変換可能オブジェクト数量564、第2変換可能オブジェクト属性565、を利用できる。
広告のその場視聴に関する条件の提示は、広告その場視聴サブ条件562eが設定されている場合に行う。同サブ条件にて、視聴するべき広告が指定されていなければ、単にその場での広告視聴が必要である旨通知するものであればよい。指定されている広告があれば、広告内容や視聴時間を提示すればよい。
そして、予変換パターンが選択されたならば、サーバシステム1100は、予変換予約データ730(図22参照)を作成する(ステップS80)。
設定日時732には現在日時800が設定され、対象者アカウント733にはプレーヤ2のプレーヤアカウント701(図21参照)が設定される。適用予変換パターンID734には、ステップS78で選択受け付けした予変換パターンのIDが設定され、適用変換所要時間735には、同選択受け付けした予変換パターンの予変換パターン定義データ560(図15参照)の変換所要時間566がコピーされる。
次いで、サーバシステム1100は、広告のその場視聴が必要な予変換パターンが選択された場合に限定される広告視聴処理を実行する(ステップS82)。
具体的には、ステップS78でプレーヤにより選択された予変換パターンに係り、その予変換実行条件データ562にて広告その場視聴サブ条件562eが設定されている場合、つまり実行するには広告のその場視聴が必要な予変換パターンが選択されたならば、サーバシステム1100は、ユーザ端末1500での広告視聴処理を実行する。視聴させる広告の種類や数などは広告その場視聴サブ条件562eの設定に従うものとする。
次に、サーバシステム1100は、軽減策が適用され得る予変換パターンが選択されたかを判定する(ステップS94)。
前述のように、予変換パターンの中には、そのIDが軽減策定義データ580(図17参照)の軽減策定義データ580の広告視聴型軽減策データ582や、設定移動型軽減策データ584の適用予変換パターンIDリストに含まれているもの、すなわち軽減策が適用され得る予変換パターンが存在する。
もし、ステップS78で選択された予変換パターンが、軽減策が適用され得る予変換パターンである場合には(ステップS94のYES)、サーバシステム1100は、ユーザ端末1500にて変換所要時間の軽減策がある旨の案内をするとともに、軽減策の実行/見送りの選択を受け付ける(ステップS96)。
具体的には、広告視聴型軽減策データ582の適用予変換パターンIDリストにステップS78でプレーヤにより選択された予変換パターンのIDが含まれる場合には、当該軽減策データで設定されている視聴対象広告IDリストと軽減内容とを対応づけて、軽減策の選択肢として、プレーヤ2に選択可能に提示する。
また、設定移動型軽減策データ584の適用予変換パターンIDリストに、ステップS78でプレーヤにより選択された予変換パターンのIDが含まれる場合、当該軽減策データで設定されている推奨経路データの経路と、設定スポット名と、軽減内容とを対応づけて、軽減策の選択肢として、プレーヤ2に選択可能に提示する。
そして、軽減策の選択肢の中から、プレーヤ2により広告視聴型の軽減策が選択された場合(ステップS100の広告型)、サーバシステム1100は、ステップS80で作成した予変換予約データ730(図22参照)の採用軽減策ID736を選択された軽減策のIDに設定し、選択された選択肢に対応する視聴対象広告を実施する(ステップS102)。そして、広告視聴後に、選択された軽減策で設定されている軽減内容を適用する(ステップS104)。本実施形態では、ステップS80で新たに作成した予変換予約データ730(図22参照)の適用変換所要時間735を低減する。
一方、軽減策の選択肢の中から、設定移動型の軽減策が選択された場合(ステップS100の設定移動型)、サーバシステム1100は、ステップS80で作成した予変換予約データ730(図22参照)の採用軽減策ID736を、選択された軽減策のIDに設定する(ステップS106)。つまり、選択された軽減策の推奨経路と設定スポットの情報とを参照可能に登録する。
次に、サーバシステム1100は、既存の予変換予約データ730毎に、変換対価の支払が完了したかを判定する。本実施形態では、設定日時732から適用変換所要時間735が経過した場合に支払完了と見なす(図22参照)。そして、支払完了した予変換予約データ730を実現(実行)し、予変換完了を通知する(ステップS108)。
すなわち、対象者アカウント733(図22参照)のユーザが保有している第1変換可能オブジェクト80のうち、適用予変換パターンID734が示す予変換パターン定義データ560(図15参照)の第1変換可能オブジェクト種類サブ条件562aが示すオブジェクトを削除して、代わりに同定義データの第2変換可能オブジェクト種類563の第2変換可能オブジェクト82を、第2変換可能オブジェクト数量564だけ同ユーザに付与し、付与を通知する。
なお、適用予変換パターンID734が示す予変換パターン定義データ560(図15参照)にお勧め最終変換場所データ567が含まれている場合には、付与の通知にともなって、お勧め変換場所の呼称や、設置位置座標、移動経路などの情報を報知する。
同様に、同予変換パターン定義データ560に設定スポット定義データ568が含まれている場合には、付与の通知にともなって、設定スポット名や、設置位置座標、などの情報を一緒に報知する。
そして、サーバシステム1100は、予変換処理を終了する。
図26に戻って、サーバシステム1100は、次に最終変換処理を実行する(ステップS110)。
図29は、最終変換処理の流れを説明するためのフローチャートである。同処理は、先に述べた付与変換処理と比較すると、変換の種類が予変換と最終変換とで異なるが、基本的な処理の流れは同様である。
すなわち、同処理において、サーバシステム1100は、レーダ表示対象位置座標リスト707(図21参照)に登録されている最終変換場所の設置位置P3から所定の範囲95(図7参照)に最新ユーザ位置705が含まれる場合(ステップS120のYES)、ユーザが最終変換場所に到達したとして、到達通知75(図7参照)をユーザ端末1500にて表示させるとともに、最終変換を実行するか見送るかのユーザ選択を受け付ける(ステップS122)。
もし、到達通知75の変換実行アイコン76への操作があれば(ステップS124のYES)、サーバシステム1100は実行可能な最終変換パターンを検索する。
具体的には、総合マップデータ520(図12参照)の最終変換場所設置データ526及び利用設定されている特別マップの特別マップ定義データ540(図14参照)の特別最終変換場所設置データ556を参照する。そして、それらで定義されている最終変換場所の設置位置P3から所定の範囲95に最新ユーザ位置705が含まれ、且つ、それらで指定されている指定最終変換パターンIDの最終変換パターン定義データ570(図16参照)の最終変換実行条件データ572で定義されている条件が満たされる場合に、当該最終変換パターンを実行可能と見なす。但し、広告その場視聴サブ条件572eについては、実際には未だ広告を視聴していなくとも、その場でプレーヤ2であるユーザが広告を視聴することを前提として実行可能の判断をする。
そして、実行可能な最終変換パターンがあれば(ステップS126のYES)、サーバシステム1100は、検索された実行可能な最終変換パターンをそれぞれ選択肢としてユーザ端末1500にて提示して、プレーヤ2であるユーザによる実行する最終変換パターンの選択を受け付ける(ステップS128)。
実行可能な最終変換パターンの選択肢の提示に当たっては、変換元の情報と、変換先の情報と、変換所要時間と、広告のその場視聴に関する条件と、のセットを1つの選択肢とすると好適である。
変換元の情報としては、実行可能な最終変換パターンの最終変換パターン定義データ570(図16参照)における、変換元オブジェクト種類サブ条件572a、変換元オブジェクト属性サブ条件572b、を利用できる。
変換先の情報としては、最終変換先オブジェクト種類573、最終変換先オブジェクト数量574、を利用できる。
広告のその場視聴に関する条件の提示は、広告その場視聴サブ条件572eが設定されている場合に行う。同サブ条件にて、視聴するべき広告が指定されていなければ、単にその場での広告視聴が必要である旨通知するものであればよい。指定されている広告があれば、広告内容や視聴時間を提示すればよい。
そして、最終変換パターンが選択されたならば、サーバシステム1100は、最終変換予約データ750(図23参照)を作成する(ステップS130)。
設定日時752には現在日時800が設定され、対象者アカウント753にはプレーヤ2のプレーヤアカウント701(図21参照)が設定される。適用最終変換パターンID754には、ステップS128で選択受け付けした最終変換パターンのIDが設定され、適用変換所要時間755は、同選択受け付けした最終変換パターンの最終変換パターン定義データ570(図16参照)の変換所要時間576がコピーされる。
次いで、サーバシステム1100は、広告のその場視聴が必要な最終変換パターンが選択された場合に限定される広告視聴処理を実行する(ステップS132)。
具体的には、ステップS128でプレーヤにより選択された最終変換パターンが、最終変換実行条件データ572(図16参照)の広告その場視聴サブ条件572eが設定されている場合、つまり実行するには広告のその場視聴が必要な最終変換パターンが選択されたならば、サーバシステム1100は、ユーザ端末1500での広告視聴処理を実行する。視聴させる広告の種類や数などは広告その場視聴サブ条件572eの設定に従うものとする。
次に、サーバシステム1100は、軽減策が適用されうる最終変換パターンが選択されたかを判定する(ステップS134)。
前述のように、最終変換パターンの中には、そのIDが軽減策定義データ580(図17参照)の軽減策定義データ580の広告視聴型軽減策データ582や、設定移動型軽減策データ584の適用最終変換パターンIDリストに含まれているもの、すなわち軽減策が適用され得る最終変換パターンが存在する。
もし、ステップS128で選択された最終変換パターンが、軽減策が適用され得る最終変換パターンである場合には(ステップS134のYES)、サーバシステム1100は、ユーザ端末1500にて変換所要時間の軽減策がある旨の案内をするとともに、軽減策の実行/見送りの選択を受け付ける(ステップS136)。
具体的には、広告視聴型軽減策データ582の適用最終変換パターンIDリストにステップS128でプレーヤにより選択された最終変換パターンのIDが含まれる場合には、当該軽減策データで設定されている視聴対象広告IDリストと軽減内容とを対応づけて、軽減策の選択肢として、プレーヤ2に選択可能に提示する。
また、設定移動型軽減策データ584の適用最終変換パターンIDリストに、ステップS128でプレーヤにより選択された最終変換パターンのIDが含まれる場合、当該軽減策データで設定されている推奨経路データの経路と、設定スポット名と、軽減内容とを対応づけて、軽減策の選択肢として、プレーヤ2に選択可能に提示する。
そして、軽減策の選択肢の中から、プレーヤ2により広告視聴型の軽減策が選択された場合(ステップS140の広告型)、サーバシステム1100は、ステップS130で作成した最終変換予約データ750(図23参照)の採用軽減策ID756を選択された軽減策のIDに設定し、選択された選択肢に対応する視聴対象広告を実施する(ステップS142)。そして、広告視聴後に、つまりユーザ端末1500において所与の広告の閲覧がなされた否かを判定し、閲覧されたことをもって、選択された軽減策で設定されている軽減内容を適用する(ステップS144)。本実施形態では、ステップS130で新たに作成した最終変換予約データ750(図23参照)の適用変換所要時間755を低減する。
一方、軽減策の選択肢の中から、移動を条件とする軽減策が選択された場合(ステップS140の設定移動型)、サーバシステム1100は、ステップS130で作成した最終変換予約データ750(図23参照)の採用軽減策ID756を、選択された軽減策のIDに設定し(ステップS146)。つまり、選択された軽減策の推奨経路と設定スポットの情報とを参照可能に登録する。
次に、サーバシステム1100は、既存の最終変換予約データ750毎に、変換対価の支払が完了したかを判定する。本実施形態では、設定日時752から適用変換所要時間755経過した場合に変換対価の支払が完了したと見なす(図23参照)。そして、支払完了した最終変換予約データ750を実現(実行)する(ステップS148)。
すなわち、対象者アカウント753(図23参照)のユーザが保有している第1変換可能オブジェクト又は第2変換可能オブジェクトのうち、適用最終変換パターンID754が示す最終変換パターン定義データ570(図16参照)の変換元オブジェクト種類サブ条件572aの示すオブジェクトを削除して、代わりに同定義データの最終変換先オブジェクト種類573の示すオブジェクトを、最終変換先オブジェクト数量574だけ同ユーザに付与する。
但し、最終変換先オブジェクトに、仮想通貨ポイントが設定されている場合には、サーバシステム1100は、変換リクエスト先アクセス情報575(図16参照)を参照して、当該仮想通貨ポイントを管理するポイントサービス管理サーバ1200(図1参照)にアクセスし、当該最終変換予約の対象者であるユーザへ、仮想通貨ポイントを付与するリクエストを行う。当該リクエスト以降の手続きに関しては、ポイントサービス管理者との取り決めに従うものとし、ここでの説明は省略する。
そして、サーバシステム1100は、最終変換処理を終了する。
図26のフローチャートに戻って、次に、サーバシステム1100は、設定移動型軽減策が採用されている未実行の予変換予約データ730及び最終変換予約データ750毎に、当該採用されている設定移動型軽減策の要件が満たされているか判定し、満たされている場合にその変換所用時間を軽減する処理を実行する(ステップS180)。
具体的には、例えば、最終変換予約データ750であれば、採用軽減策ID736(図22参照)の示す設定移動型軽減策データ584(図17参照)を参照する。そして、そこで推奨経路データが設定されていれば、当該推奨経路データと、当該最終変換予約の対象者アカウント753の示すユーザのユーザ管理データ600(図18参照)のユーザ位置履歴データ614とを比較して、当該ユーザが推奨経路を通っていれば、推奨経路に関する要件を満たしていると判定する。
また、同じ設定移動型軽減策データ584で設定スポットが設定されていれば、当該設定スポットの設定位置座標と、当該最終変換予約の対象者アカウント753の示すユーザのユーザ管理データ600(図18参照)のユーザ位置履歴データ614とを比較して、当該ユーザが設定スポットに立ち寄っていれば、設定スポットに関する要件を満たしていると判定する。
そして、要件が満たされているならば、同じ設定移動型軽減策データ584で設定されている軽減内容だけ、対象とする最終変換予約データ750の適用変換所要時間755(図23参照)を低減するように変更する。
次に、サーバシステム1100は、変換所要時間が軽減された予変換予約や最終変換予約の対象者とされるユーザのユーザ端末1500にて変換所要時間が軽減された旨の通知を行う(ステップS182)。変換所要時間到達までの残時間を一緒に通知すると好適である。
そして、サーバシステム1100は、ステップS108と同様にして変換所要時間が経過した予変換予約データ730の予約内容を実現し(ステップS184;図28参照)、ステップS148と同様にして変換所要時間が経過した最終変換予約データ750の予約内容を実現する(ステップS186;図29参照)。
以上、本実施形態によれば、プレーヤであるユーザが、測位可能なユーザ端末を携帯して現実世界を移動すると、ユーザ位置に応じて変換可能オブジェクトを付与する。また、変換可能オブジェクトを保有したユーザが、変換場所が設定されている現実世界の場所へ移動すると、保有している変換可能オブジェクトを変換先オブジェクトへ変換することができる。こういった新しい興趣のコンテンツを実現する技術は従来に無い。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様に実現されるが、ユーザ位置に基づくオブジェクトの付与や変換に係る処理主体がユーザ端末1500である点が異なる。以降では、主に第1実施形態との差異について述べることとし、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略するものとする。
図30は、本実施形態におけるユーザ端末1500の機能構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態のユーザ端末1500は、第1実施形態においてクライアント端末としての機能を実現していたユーザ端末演算部270が省略され、代わりに、第1実施形態のサーバシステム1100が有していたゲーム管理部210と、位置関係報知制御部220と、付与制御部222と、マップ管理部224と、お勧め変換場所報知制御部226と、設定移動判定部228と、アドバタイズメント情報閲覧判定部230と、変換制御部232と、軽減制御部234と、を備える。故に、本実施形態におけるサーバシステム1100は、これらの機能部を有しない。
すなわち、本実施形態ではユーザ端末1500が、自身でゲーム進行に関する演算処理を実行して、ゲーム空間画像を自身で生成することができる。また、ユーザ端末1500自身で、ユーザ位置に基づくオブジェクトの付与及び変換に係る制御を行うことができる。
また、本実施形態のユーザ端末1500は、アップデート制御部236を有する。
アップデート制御部236は、ゲーム進行やユーザ位置に基づくオブジェクトの付与及び変換の実現に必要なプログラムや各種初期設定データ、定義データを、アップデートするための機能を実現する。
図31は、本実施形態のユーザ端末1500の端末記憶部500に記憶されるプログラムやデータの例を示す図である。本実施形態の端末記憶部500は、ゲームプログラム502を記憶する。また、前述のようにゲーム管理部210~軽減制御部234をユーザ端末1500にて実現するのに伴って、ゲーム初期設定データ510と、総合マップデータ520と、第1変換可能オブジェクト付与パターン定義データ530と、特別マップ定義データ540と、予変換パターン定義データ560と、最終変換パターン定義データ570と、広告定義データ590と、プレイデータ700と、再付与禁止登録データ720と、予変換予約データ730と、最終変換予約データ750と、を記憶する。これらのデータは、ゲームプログラム502ともに、サーバシステム1100からダウンロードすることで得られる。また、これらのデータは、適宜アップデートの対象とすることができる。
ゲームプログラム502は、ゲーム管理部210~アップデート制御部236を端末処理部200にて実現させるためのプログラムである。
本実施形態における処理の流れは、第1実施形態におけるサーバシステム1100の処理の流れ(図25~図26参照)と基本的に同じであり、ゲーム管理部210~アップデート制御部236をユーザ端末1500にて実現するのに合わせて、適宜各ステップの実行主体をサーバシステム1100からユーザ端末1500に読み替えれば良い。なお、ユーザ端末1500にてログインなどユーザ管理データ600を参照する必要がある処理を実行する場合には、適宜サーバシステム1100へ必要なデータの提供や照合をリクエストするか、処理そのものをリクエストするかして対処するものとする。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、ユーザ端末1500が、ゲーム管理部210~軽減制御部234の全てを担うのではなく、その一部を担うものとして、サーバシステム1100と機能分担する構成としてもよい。
〔変形例〕
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は上記形態に限定されるものではなく適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
[その1]
例えば、上記実施形態では、クライアント・サーバ型のコンピュータシステムにてオンラインゲームを実現する例を挙げたが、複数のユーザ端末1500をピアツーピア接続したコンピュータシステムにおいて実現するとしてもよい。その場合、何れかのユーザ端末1500に第1実施形態のサーバシステム1100の機能を担わせる。或いは、複数のユーザ端末1500で第2実施形態のようにゲーム管理部210~軽減制御部234が有する機能を分担して担う構成としてもよい。
[その2]
更には、上記実施形態ではオンラインゲームを例示したが、ユーザ端末1500がスタンドアローンで実行するゲーム、換言すると単独のコンピュータからなるコンピュータシステムにおいて実行するゲームにおいても同様に適用できる。この場合、基本的には図10~図11や、図30~図31で示した機能構成を、ユーザ端末1500単独で実現するものと読み替えれば良い。
[その3]
また、上記実施形態では、ゲームシステム1000であるコンピュータシステムが提供するサービスコンテンツとして、アクションRPGがプレイ可能なシングルプレイのゲームコンテンツを例示したが、ゲームジャンルはこれに限らず適宜設定可能である。また、シングルプレイに限らずマルチプレイであってもよい。
例えば、プレーヤキャラクタ4を使った対戦ゲームでも良いし、プレーヤキャラクタ4を育成するゲームでもよい。後者の場合は、上記実施形態におけるアイテム7を育成用具・エサ、育成対象そのもの、などと設定することもできる。
また例えば、上記実施形態におけるアイテム7に相当するオブジェクト(例えば、現実世界におけるご当地名物のかぶり物をしたキャラクタ、仮想通貨ポイント、クーポン、など)を収集することそれ自体を楽しむゲームコンテンツとすることもできる。
[その4]
また、上記実施形態では、ユーザ端末1500の位置情報は、自動的にサーバシステム1100へ送信される構成としたが、プレーヤによる手動操作を介在させる構成も可能である。例えば、ユーザ端末1500がイメージセンサを搭載しており、当該イメージセンサで撮影した画像のExifファイルに位置情報を含むことができる場合、プレーヤがユーザ端末1500で撮影して当該画像を送信する操作を行うことで、間接的にサーバシステム1100へ位置情報を提供するとしてもよい。