JP7026067B2 - エレベーター運行状態の可視化装置、エレベーター制御システム、およびエレベーター運行状態の可視化方法 - Google Patents

エレベーター運行状態の可視化装置、エレベーター制御システム、およびエレベーター運行状態の可視化方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベーター運行状態の可視化装置、エレベーター制御システム、およびエレベーター運行状態の可視化方法に関する。
複数のエレベーターの運行状態を把握して顧客満足度の高い運行を実現するための技術として、特開2007-91354号公報(特許文献1)に開示のものがある。この公報には「実際のエレベーター運行状況を一目で分かるように、少なくとも乗り場継続時間、利用人数、稼働台数の計測値を、1画面上にグラフ表示と共に表示することで、専用装置を使用しなくても現在・過去における運行状況の過程や使い勝手仕様の設定状況を“一目で見える”形で初心者にも分かり易くした。」と記載されている。
特開2007-91354号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、エレベーターの運行状態が悪化した場合に、運行状態を悪化させた要因に対して多数用意されている使い勝手仕様の項目から、どの項目をどの様に設定変更すればよいのかを知ることができない。
そこで本発明は、エレベーターの運行状態が悪化した場合の改善案を、容易に知ることが可能なエレベーター運行状態の可視化装置、エレベーター制御システム、およびエレベーター運行状態の可視化方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、エレベーターの運行情報に基づいてエレベーターの運行状態を可視化する可視化処理部を備えたエレベーター運行状態の可視化装置において、前記エレベーターの運行情報からエレベーターの運行状態を分析するための分析条件が登録された分析条件データベース、およびエレベーターの運行状態を悪化させる悪化原因毎の改善方法が登録された改善方法データベースを保持する記憶装置と、前記分析条件データベースに登録された分析条件に基づいて前記運行情報を分析し、エレベーターの運行状態が悪化したと判断した場合に悪化原因を特定する運行状態分析処理部と、前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因に対応する改善方法を前記改善方法データベースから取得する集計処理部とを備え、前記可視化処理部は、前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因と、前記集計処理部において取得した改善方法とを可視化するための可視化データを作成するエレベーター運行状態の可視化装置である。
本発明によれば、エレベーターの運行状態が悪化した場合の改善案を、容易に知ることが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下側の実施の形態の説明により明らかにされる。
実施形態に係るエレベーターの概略構成を示す図である。 実施形態に係るエレベーター制御システムのブロック図である。 記憶装置に保存されるユーザDBのデータ構成の一例を示す図である。 記憶装置に保存される分析条件DBのデータ構成の一例を示す図である。 記憶装置に保存される改善方法DBのデータ構成の一例を示す図である。 記憶装置に保存される運行情報DBのデータ構成の一例を示す図である。 記憶装置に保存される分析結果DBのデータ構成の一例を示す図である。 実施形態に係るビル情報画面の表示例(その1)である。 実施形態に係るビル情報画面の表示例(その2)である。 実施形態に係るエレベーター運行状態の可視化方法およびエレベーター制御方法を示すフローチャート(その1)である。 実施形態に係るエレベーター運行状態の可視化方法およびエレベーター制御方法を示すフローチャート(その2)である。
以下、本発明のエレベーター運行状態の可視化装置、エレベーター制御システム、およびエレベーター運行状態の可視化方法の実施の形態を説明するのに先立ち、まず、本発明が適用されるエレベーターの構成を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエレベーター1の概略構成を示す図である。本実施形態のエレベーター1は、乗りかご2と、テールコード3と、エレベーター制御装置10とを主に備える。なお、エレベーター1の機械的な構成は従前と同様なので、詳細な説明は省略する。
乗りかご2は、利用者が搭乗する内部空間を有すると共に、当該内部空間に出入りするためのかごドア4を有する。乗りかご2は、ビル(建築物)に沿って上下方向に延びる昇降路5内において、主ロープ(図示省略)を介して釣り合い錘(図示省略)に接続されている。そして、乗りかご2は、巻き上げ機(不図示)によって主ロープが巻き上げ或いは繰り出されることによって、昇降路5内を上下方向に走行する。
乗りかご2の内部には、操作パネル2aが設置されている。操作パネル2aは、行先階を指定するための行先階登録ボタンを含む。エレベーター制御装置10は、操作パネル2aの行先階登録ボタンによって行先階が指定されたことを示す情報を、不図示の信号線を通じて受信する。
エレベーター制御装置10は、例えば、昇降路5の上部に設けられた機械室6に設置されている。エレベーター制御装置10は、テールコード3を介して乗りかご2に接続されている。エレベーター制御装置10は、乗りかご2を動作させる制御信号をテールコード3を通じて送信し、乗りかご2の動作情報を含むエレベーター1の運行情報をテールコード3を通じて受信する。このようなエレベーター制御装置10は、以降に説明するエレベーター制御システムにおけるビル管理装置の構成要素でもある。なお、エレベーター制御装置10が受信する運行情報は、以降に詳細に説明する。
ビルの各階床には、昇降路5に隣接する位置に乗り場7a、7bが設けられている。乗りかご2が乗り場7a、7bに対面する位置に停止し、かごドア4が開くことによって、乗り場7a、7bにいる乗客Hが乗りかご2に乗り、乗りかご2内の乗客Hがエレベーター1から降りることができる。
各乗り場7a,7bには、乗り場操作パネル8a,8bが設置されている。乗り場操作パネル8a,8bは、当該階床から上向きに移動する乗りかご2を呼ぶ上呼びボタン、及び当該階床から下向きに移動する乗りかご2を呼ぶ下呼びボタンの少なくとも一方を含む。より詳細には、最下階床の乗り場操作パネル8aは上呼びボタンのみを含み、最上階床の乗り場操作パネル8bは下呼びボタンのみを含み、図示を省略する中途階床の乗り場操作パネルは上呼びボタン及び下呼びボタンの両方を含む。エレベーター制御装置10は、乗り場操作パネル8a,8bが押されたことを示す情報を、不図示の信号線を通じて受信する。
≪エレベーター制御システム100≫
図2は、実施形態に係るエレベーター制御システム100のブロック図である。この図に示すエレベーター制御システム100は、複数のエレベーターを群管理制御するためのシステムであって、エレベーター運行状態の可視化装置30を含む。このエレベーター制御システム100は、通信ネットワーク13、14を通じて接続されたビル管理装置20、エレベーター運行状態の可視化装置30、および端末装置40で構成される。これらは、下記のように構成されている。
<通信ネットワーク13、14>
通信ネットワーク13、14は、例えば、インターネット、移動体通信網、有線LAN、無線LAN、専用回線、或いはこれらの組み合わせでもよい。また、通信ネットワーク13、14は、1つの通信ネットワーク(例えば、インターネット)であってもよい。また、通信ネットワーク13、14を介して可視化装置30に接続されるビル管理装置20および端末装置40は、それぞれが1つに限定されず複数であってもよい。またビル管理装置20との端末装置40とは、1:1で対応している必要はない。
<ビル管理装置20>
ビル管理装置20は、顧客ビルに設置された複数のエレベーターの運行を管理する部分を備えており、例えば顧客ビル毎に設けられる。ビル管理装置20のそれぞれは、各顧客ビルのエレベーターが有する複数のエレベーター制御装置10を含んでいる。また、各ビル管理装置20は、複数のエレベーター制御装置10をバンク毎にグループ分けして管理するバンク管理装置21を含んでいる。
一例として、地下2階B2~地上13階13Fの15階床を有する顧客ビルに、6つのエレベーターが設けられていて、6つのエレベーターが行き先階床別に高層用のバンクAと低層用のバンクBとに分けられている場合を想定する。例えば高層用のバンクAに属するエレベーターは、地下2階B2と、1階1Fと、8階8F~13階13Fの各階を停止階とする。また低層用のバンクBに属するエレベーターは、地下1階B1と、1階1F~7階7Fの各階を停止階とする。
このような顧客ビルのビル管理装置20aにおいて、バンクAに属するエレベーターのエレベーター制御装置10a、10b、10cは、1つのバンク管理装置21aに接続され、バンクBに属するエレベーターのエレベーター制御装置10d、10e、10fは、別のバンク管理装置21bに接続された状態となっている。
同様に、他の顧客ビルのビル管理装置20bも、複数のエレベーター制御装置10が、バンク毎にグループ分けして各バンク管理装置21に接続された状態となっている。このように接続されたエレベーター制御装置10およびバンク管理装置21の構成は、次のようである。
[エレベーター制御装置10]
エレベーター制御装置10は、先に説明したように各エレベーターに備えられたもので、それぞれが接続されたバンク管理装置21からの指示によって各エレベーターの運行を制御する。またエレベーター制御装置10は、エレベーターの構成要素から運行情報を受信し、受信した運行情報をバンク管理装置21に送信する。
エレベーター制御装置10が受信するエレベーターの運行情報は、各階床についての(a)乗車人数、(b)平均待ち時間、(c)乗り場呼び登録回数、(d)かご呼び登録回数、(e)乗車時間、(f)満員通過回数、およびその他の情報である。これらは、図1を参照して次の通りである。
-(a)乗車人数-
乗車人数は、乗りかご2が各乗り場7a,7bに停止したときに、エレベーター1が備える重量センサ(図示省略)による検出値の差分を、予め定めた平均体重(例えば、50kg)で除した値の累積値である。すなわち、かごドア4が開いてから閉まるまでの間に、重量センサの検出値が200kg減少したとすると、乗りかご2から4人降りた(乗車人数が4人減った)ことになる。一方、かごドア4が開いてから閉まるまでの間に、重量センサの検出値が150kg増加したとすると、乗りかご2に3人乗った(乗車人数が3人増えた)ことになる。この乗車人数は、運行情報をバンク管理装置21に送信する間の累積値として集計される。
-(b)平均待ち時間-
平均待ち時間は、乗り場操作パネル8a,8bの上呼びボタン、または下呼びボタンが押されてから、対応する乗り場7a,7bに乗りかご2が到着するまでの経過時間であって、上呼びボタンまたは下呼びボタンが1回押された場合の平均の待ち時間である。平均待ち時間は、例えば、乗り場操作パネル8a,8bが操作された時刻と、対応する乗り場7a,7bに乗りかご2が停止した時刻との差分である。なお、中途階床における待ち時間は、上呼びボタンが押された場合と、下呼びボタンが押された場合とが別々に集計されてもよい。
-(c)乗り場呼び登録回数-
乗り場呼び登録回数は、乗り場操作パネル8a,8bの上呼びボタンおよび下呼びボタンが押された回数であり、例えば、運行情報をバンク管理装置21に送信する間の累積値として集計される。なお、中途階床における乗り場呼び登録回数は、上呼びボタンが押された場合と、下呼びボタンが押された場合とが別々に集計されてもよい。
-(d)かご呼び登録回数-
かご呼び登録回数は、乗りかご2の中にある操作パネル2aの行先階登録ボタンが押された回数であり、例えば、運行情報をバンク管理装置21に送信する間の累積値として集計される。
-(e)乗車時間-
乗車時間は、例えば、乗りかご2に乗り場7aで乗車して乗り場7bに移動する場合の所要時間の平均値である。乗車時間は、例えば、乗り場7aで乗客が乗車して乗りかご2の中に内の行先階ボタン(乗り場7bの階のボタン)を押し、かごドア4が閉じた時刻から、乗りかご2が乗り場7bに移動してかごドア4が開くまでの時刻である。
-(f)満員通過回数-
満員通過回数は、例えば、乗り場操作パネル8a,8bの上呼びボタン、または下呼びボタンが押された場合に、満員の乗客Hを乗せた乗りかご2が対応する乗り場7a、7bで停止せずに通過した回数である。この満員通過回数は、例えば、運行情報をバンク管理装置21に送信する間の累積値として集計される。
-その他-
エレベーター制御装置10が受信するエレベーターの運行情報のその他の例としては、かごドア4の開閉回数や、かごドア4の反転回数、または起動回数等が例示される。これらの運行情報は、エレベーター1に設けた収集装置(図示省略)で収集され、各エレベーター制御装置10に送信される。
[バンク管理装置21]
図2に戻り、バンク管理装置21は、自身が管理するエレベーターの所定時間毎の運行情報を、各エレベーター制御装置10から収集(受信)して記憶する。この所定時間は、予め設定された時間であって、例えば5分、10分、15分の何れかの時間に設定される。またバンク管理装置21は、所定期間(例えば、1日)に収集した所定時間毎の運行情報に、対応するビルID、バンクID、エレベーターID、日時情報、および階床名称を付加して、通信ネットワーク13を通じて可視化装置30に送信する。
なお、バンク管理装置21による運行情報の収集方法、および可視化装置30への運行情報の送信のタイミングは、前述の例に限定されない。一例として、エレベーター制御装置10a~10fが収集した情報がバンク管理装置21を通じてリアルタイムで可視化装置30に送信され、可視化装置30で集計されてもよい。他の例として、バンク管理装置21に収集された情報を、保守員が保守端末にコピーし、可視化装置30に登録してもよい。
<可視化装置30>
可視化装置30は、各バンク管理装置21から送信された情報に基づいて、各バンク管理装置21が管理するエレベーターの運行状態を可視化する装置である。このような可視化装置30は、記憶装置31と、集計処理部32と、運行状態分析処理部33と、可視化処理部34と、使い勝手仕様データ送信部35とを主に備える。このような可視化装置30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および通信インタフェースを備え、さらにはHDD(Hard Disk Drive)を有していてもよい。
以上のような可視化装置30は、ROMに格納されたプログラムコードをCPUが読み出して実行することにより、ソフトウェアとハードウェアとが協働して、集計処理部32、運行状態分析処理部33、可視化処理部34、および使い勝手仕様データ送信部35として機能する。すなわち、集計処理部32、運行状態分析処理部33、可視化処理部34、および使い勝手仕様データ送信部35は、コントローラが実行するアルゴリズムに相当する。以下、可視化装置30が備える各部の機能の詳細を説明する。
[記憶装置31]
記憶装置31は、ROM、RAM、またはHDDで構成され、各エレベーターの運行状態を可視化するために必要な情報を整理したデータベースを記憶する。記憶装置31に記憶されるデータベース(DB)は、図3~図7に示したユーザデータベース(ユーザDB31a)、分析条件データベース(分析条件DB31b)、改善方法データベース(改善方法DB31c)、運行情報データベース(運行情報DB31d)、および分析結果データベース(分析結果DB31e)である。
以下、図2を参照しつつ、各図を用いて各データベースのデータ構造を説明する。なお、各データベースには、相互に対応付けされたデータがレコード毎に登録されていることとするが、これらのデータベースを説明するための各図3~図7においては、説明のために共通するデータを1つのグループにまとめて示している。
-ユーザDB31a-
図3は、記憶装置31に保存されるユーザDB31aのデータ構成の一例を示す図である。ユーザDB31aは、システム管理者によって予め登録された情報によって構成されたデータベースである。この図に示すように、ユーザDB31aは、例えば、(1)ユーザID、(2)パスワード、(3)属性情報、および(4)ビルIDを対応付けて記憶している。これらは次のようである。
(1)ユーザIDおよび(2)パスワードは、可視化装置30にアクセス可能なユーザを識別するためのユーザ識別子である。(3)属性情報は、ユーザの属性を示す情報であって、例えば、複数のビルを管理する“ビル管理会社”、またはビルを所有する“ビルオーナー”等が設定される。(4)ビルIDは、各バンク管理装置で管理するエレベーターが設置されたビルを識別するビル識別子である。
すなわち、(3)属性情報“ビル管理会社”に対応する(4)ビルID“ビルA”、“ビルB”は、(1)ユーザID“001”のユーザが管理するビルを識別する。また、(3)属性情報“ビルオーナー”に対応する(4)ビルID“ビルC”は、(1)ユーザID“002”のユーザが所有するビルを識別する。
-分析条件DB31b-
図4は、記憶装置31に保存される分析条件DB31bのデータ構成の一例を示す図である。分析条件DBは、システム管理者によって予め登録された情報によって構成されたデータベースであって、エレベーターの運行情報からエレベーターの運行状態を分析するための分析条件が登録されている。この図に示すように、分析条件DB31bは、(5)悪化原因、(6)評価レベル、(7)評価項目、(8)評価しきい値、および(9)推定要因を対応付けて記憶している。これらは次のようである。
(5)悪化原因は、以降に説明するエレベーターの運行状態を悪化させる原因であって、先に説明したエレベーターの運行情報のうちの何れかであるか、またはエレベーターの運行情報に基づいて算出される項目である。このような悪化原因は、例えば“平均待ち時間”や、“満員通過発生割合”である。このうち“平均待ち時間”は、先に説明した運行情報のうちの1つである。また“満員通過発生割合”は、先に説明した運行情報のうちの(e)満員通過発生回数を(c)乗り場呼び登録回数で除した値であって、乗り場呼び登録をした場合に乗りかごが満員で通過する割合である。
(6)評価レベルは、以降に説明するエレベーターの運行状態を評価するための評価項目を、評価のレベルに合わせて分類するための情報であって、各評価項目に対して割り付けられる情報である。すなわち評価項目は、以降に説明するように、エレベーターの運行状態の満足度を直接的に評価する原因項目と、原因項目の数値に影響を及ぼしエレベーターの運行状態の満足度を間接的に評価する要因項目とに分類される。原因項目は、(5)悪化原因でもある。また要因項目は、悪化原因を引き起こしている要因である。なお、同一の評価項目に対して、評価レベル1が付与される場合と評価レベル2が付与される場合もあり得る。
(7)評価項目は、エレベーターの運行状態を評価するための項目であって、先に説明したように評価レベル1に対応付けられた原因項目と、評価レベル2に対応付けられた要因項目とに分類される。これらの評価項目は、先に説明したエレベーターの運行情報の中から選択された項目であるか、またはエレベーターの運行情報に基づいて算出された項目である。またこれらの評価項目は、上述した悪化原因に対して対応付けて分析条件DB31bに登録され、同一の悪化原因に対応付けて登録された複数の評価項目が一つの評価グループとしてまとめて管理される。
以上のような評価項目のうち、原因項目(評価レベル1の評価項目)は、悪化原因に一致し、悪化原因に対して1つの原因項目が対応付けされる。また、要因項目(評価レベル2の評価項目)は、先の悪化原因の何れかに対応付けされ、1つの要因項目が複数の悪化原因に対応付けられる場合もある。例えば、悪化原因“平均待ち時間”には、要因項目(評価レベル2の評価項目)として、“乗り場呼び登録割合”、“かご呼び登録割合”、および“平均かごドア開継続時間”が割り付けられる。
このうち“乗り場呼び登録割合”および“かご呼び登録割合”は、“乗場呼び登録回数”と“かご呼び登録回数”との合計回数に対する、それぞれの登録回数の割合である。また“平均かごドア開継続時間”は、かごドアが1回開いた場合の継続時間の平均である。これらは、先に説明した運行情報から算出される値である。
(8)評価しきい値は、評価項目の値に設けたしきい値であって、評価項目の値が、評価しきい値を超えた場合に、評価項目に問題あると判断される値である。例えば、評価項目が“平均待ち時間”であれば、1回の乗り場呼び登録において乗りかごが到着するまでの“平均待ち時間”のしきい値が50秒に設定され、“平均待ち時間”が50秒を超えた場合に、問題有りと判断される。
(9)推定要因は、評価項目のうち、評価レベル2が付与された要因項目が、評価しきい値を超えて悪化した場合に、推定される悪化の要因である。この推定要因は、要因項目(評価レベル2の評価項目)のみに設定される。例えば、乗り場呼び登録割合が、評価しきい値(80%)を超えた場合の推定要因としては、“単位時間当たりの乗場呼びによる乗りかごの停止回数が多い”ことが登録される。
-改善方法DB31c-
図5は、記憶装置31に保存される改善方法DB31cのデータ構成の一例を示す図である。改善方法DB31cは、システム管理者によって予め登録された情報によって構成されたデータベースであって、エレベーターの運行状態を悪化させる悪化原因毎の改善方法が登録されている。この図に示すように、改善方法DB31cは、(5)悪化原因と、(7)評価項目と、(9)推定要因と、(10)改善区分と、(11)改善方法とを対応付けて記憶している。このうち、(5)悪化原因、(7)評価項目、および(9)推定要因は、先に説明した通りである。ただし、(7)評価項目は、エレベーターの運行状態の満足度を間接的に評価する要因項目(評価レベル2の評価項目)のみが対応付けられる。また(10)改善区分および(11)改善方法は次のようである。
(10)改善区分は、各悪化原因の評価項目が悪化した場合の改善方法を、システム上の改善と、エレベーターの運用による改善とに分類するための情報であって、次に説明する(11)改善方法に対して割り付けられる情報である。すなわち評価項目が悪化した場合の改善方法は、エレベーター制御によるシステム上の改善と、エレベーターの利用方法に関わる運用上の改善とに分類される。
このうちシステム上の改善は、エレベーターの制御に関わる改善方法であって、いわゆる使い勝手使用の調整による改善に相当する。また運用上の改善は、顧客ビルに入居するテナント、事務所、または利用者を対象としたエレベーターの利用に関わる啓蒙活動による改善に相当する。
(11)改善方法は、各推定要因を改善するための方法であって、推定要因毎、改善区分毎に、1つまたは複数の方法が対応付けられている。例えば、推定要因が“単位時間当たりの乗場呼びによる停止回数が多い”である場合、システム上の改善方法、すなわち使い勝手使用の調整方法として“混雑度しきい値を調整し乗場呼び停止回数を減らす”との方法が対応付けられる。また運用上の改善方法としては”定員までしっかりと乗車するように啓蒙(乗車率アップ)”との方法が対応づけられる。
-運行情報DB31d-
図6は、記憶装置31に保存される運行情報DB31dのデータ構成の一例を示す図である。運行情報DB31dは、バンク管理装置21から所定期間(例えば、1日)毎に送信される情報によって構成されるデータベースである。この図に示すように、運行情報DB31dは、例えば、(4)ビルIDと、(21)バンクIDと、(22)エレベーターIDと、(23)日時情報と、(24)階床名称と、(25)運行情報とを、対応付けて記憶している。また運行情報DB31dは、これらの情報を、(21)バンクIDおよび(23)日時情報毎に対応付けして記憶している。
このうち(4)ビルIDは、先のユーザDB31a(図3参照)において説明した通り、バンク管理装置21で管理するエレベーターが設置されたビルを識別するビル識別子である。(21)バンクIDは、バンク管理装置21で管理するエレベーターが属するバンクを識別するバンク識別子である。(22)エレベーターIDは、バンク管理装置21で管理するエレベーターを識別するエレベーター識別子である。(23)日時情報は、運行情報を収集する所定時間の範囲(開始時刻~終了時刻)を示す情報である。(24)階床名称は、バンク管理装置21で管理するエレベーターが着床する階床を識別する階床識別子である。
(25)運行情報は、先に説明した通り、エレベーター制御装置10がバンク管理装置21に送信する運行情報であって、(a)乗車人数、(b)平均待ち時間、(c)乗り場呼び登録回数、(d)かご呼び登録回数、(e)満員通過発生回数、およびその他である。
なお、運行情報DB31dの(25)運行情報は、エレベーターの構成要素からエレベーター制御装置10に送信された情報に限定されることはなく、例えばエレベーターの運行をシミュレートするシミュレーターによって作成された情報であってもよい。このような運行情報は、例えば外部の端末装置から可視化装置30に入力され、記憶装置31の運行情報DB31dに保存される。
また、運行情報DB31dの(25)運行情報としては、上述した各エレベーター制御装置10からバンク管理装置21に送信される情報の他に、エレベーターの運行状態に影響を及ぼす他の情報が含まれていてもよい。他の情報としては、ビル利用情報であって、例えばエレベーターが設置されたビルの各階床の利用状況を示すあらゆる数値情報であることとする。このようなビル利用情報は、顧客ビルに設けた収集装置(図示省略)から、各エレベーター制御装置10を介して、または直接対応するバンク管理装置21で受信され、(25)運行情報として可視化装置30の記憶装置31に送信されればよい。
-分析結果DB31e-
図7は、記憶装置31に保存される分析結果DB31eのデータ構成の一例を示す図である。分析結果DBは、以降に説明する運行状態分析処理部33での分析処理において運行状態の悪化が検出された場合に登録される情報によって構成されるデータベースである。この図に示すように、分析結果DBは、例えば(4)ビルIDと、(21)バンクIDと、(23)日時情報と、(31)悪化検出日時と、(5)悪化原因と、(7)評価項目とを対応付けて記憶している。
これらの情報は、運行状態分析処理部33が、先に説明した運行情報DB31dの情報を、分析条件DB31bの情報に基づいて分析処理した結果に応じて登録される。運行状態分析処理部33による分析処理の手順は、以降のエレベーター運行状態の分析方法において詳細に説明する。
[集計処理部32]
次に、図2に示す集計処理部32は、運行情報DB31dの(25)運行情報(図6参照)を、次に説明する運行状態分析処理部33による運行状態の悪化の検知に利用し易いように、システム管理者が予め設定した指定条件に従って集計する部分である。一例として、集計処理部32は、同一のバンクIDに対応付けられた複数のビル利用情報を、システム管理者が指定した集計周期(例えば、5分、15分、30分)ごとに集計(例えば、累積、平均)する。したがって、分析条件DB31bの(8)評価しきい値(図4参照)は、システム管理者が指定した集計周期ごとに対応可能な単位で登録される。なお、この集計周期は、またバンク管理装置21が運行情報を収集する所定時間を最小単位とした周期となる。
また集計処理部32は、次に説明する運行状態分析処理部33での分析結果を、次に説明する可視化処理部34において可視化処理するために必要な情報を、各データベースから収集する。
さらに集計処理部32は、運行状態分析処理部33において特定して分析結果DB31eに登録された悪化原因に対応する改善方法を、改善方法DB31cから取得する。なお、集計処理部32によって実施される可視化処理のための手順については、以降のエレベーター運行状態の分析方法において詳細に説明する。
[運行状態分析処理部33]
運行状態分析処理部33は、分析条件DB31bの情報に基づいて、運行情報DB31dに登録されたとエレベーターの運行情報の分析処理を行ない、エレベーターの運行状態の悪化を検知する。運行状態分析処理部33による運行情報の分析処理は、日時情報毎および階床毎に実施される。なお、集計処理部32によって、運行情報DB31dの運行情報(図6参照)が集計されている場合は、その集計された運行情報に基づいて運行状態の悪化を検知する。
運行状態分析処理部33は、悪化を検知した場合に悪化原因および悪化を引き起こした評価項目を特定し、(4)ビルIDと、(21)バンクIDと、(23)日時情報と、(31)悪化検出日時と、(5)悪化原因と、(7)評価項目とを対応付けて、分析結果DB31e(図7参照)に登録する。また運行状態分析処理部33は、(7)評価項目を特定することにより、改善方法DB31cに登録されている(9)推定要因も特定する。なお、運行状態分析処理部33による運行状態の悪化の検知は、以降のエレベーター運行状態の可視化方法およびエレベーター制御方法において説明する。
[可視化処理部34]
可視化処理部34は、運行状態分析処理部33での分析処理に基づいて、エレベーターの運行状態を可視化するための処理を行う。可視化処理部34での可視化処理により、以降に説明する端末装置40に、エレベーターの運行状態を表示することが可能となる。特にこの可視化処理部34は、運行状態分析処理部33での分析処理に基づいて、悪化原因、推定要因、改善方法、および改善方法の分類を可視可するための可視化データを作成する。
可視化処理部34が作成する可視化データは、そのデータ形式が特に限定されることはないが、例えば、画像形式、HTML形式、XML形式、CSV形式などを採用することができる。可視化処理部34での可視化処理によって表示されるエレベーターの運行状態の詳細については、以降の端末装置40およびエレベーター運行状態の可視化方法において詳細に説明する。
[使い勝手仕様データ送信部35]
使い勝手仕様データ送信部35は、運行状態分析処理部33での分析結果に基づいて、集計処理部32がエレベーターの制御に関わるシステム上の改善方法を取得した場合に、この改善方法から使い勝手仕様変更データを作成する。また、使い勝手仕様データ送信部35は、作成した使い勝手仕様変更データを、対応するビルのバンク管理装置21に送信する部分である。この使い勝手仕様データ送信部35によって実施される処理の詳細は、以降のエレベーターの制御方法において詳細に説明する。
<端末装置40>
端末装置40は、顧客が所持する情報処理端末であって、表示部と操作部と通信インタフェースとを備える。操作部は、キーボードおよびマウスの他、表示部の前面に設けられたタッチパネルであってもよい。このような端末装置40の具体例は特に限定されないが、例えば、パーソナルコンピューター、タブレット、およびスマートフォンなどが該当する。
この端末装置40の表示部には、可視化処理部34での可視化処理によって作成した可視化データに基づいて、エレベーターの運行状態が表示される。エレベーターの運行状態は、ビル情報画面の一部として表示される。図8は、実施形態に係るビル情報画面301の表示例(その1)である。また図9は、実施形態に係るビル情報画面301の表示例(その2)である。
これらの図に示すように、可視化処理部34での処理によって端末装置40の表示部に表示されるビル情報画面301は、ビル情報表示選択エリア3011、運行状態表示欄3012、運行状態表示欄3012、日時情報選択欄3013、[表示]ボタン3014、悪化情報表示欄3015、改善方法表示欄3016、[実行]ボタン3017、運行状態グラフ表示欄3018を有する。
ビル情報表示選択エリア3011は、“ビル名称”の欄、“バンク名称”の欄、可視化対象のバンクを選択するためのラジオボタンを含む。ラジオボタンは、“バンク名称”の欄に表示された全てのバンクが選択可能となっている。
運行状態表示欄3012は、ビル情報表示選択エリア3011のラジオボタンで選択されたバンクについての運行状態分析処理部33での分析結果に基づいて、例えば「運行状態が悪化しています」または「運行状態は良好です」の何れかを表示する。
日時情報選択欄3013は、ビル情報表示選択エリア3011のラジオボタンで選択されたバンクについて、運行状態分析処理部33での分析により運行状態の悪化が検知されている場合に、運行状態の悪化が検知されたすべての日時情報の選択が可能な表示を行う。
また[表示]ボタン3014は、ビル情報表示選択エリア3011のラジオボタンで選択されたバンクについて、運行状態分析処理部33での分析により運行状態の悪化が検知されている場合に表示される。
悪化情報表示欄3015は、可視化処理部34で抽出した悪化原因と推定要因とを表示する。また改善方法表示欄3016は、可視化処理部34で抽出した改善方法を、エレベーターの運用に関わる方法と、エレベーターのシステム(使い勝手仕様)に関わる方法とに分けて表示する。さらに[実行]ボタン3017は、エレベーターのシステム(使い勝手仕様)に関わる方法の表示に連動して表示される。
運行状態グラフ表示欄3018は、少なくとも、運行状態の悪化が検知されていない平常時(または、良好時)の評価グラフ3018aと、運行状態の悪化が検知された悪化時の評価グラフ3018bを、上下に並べて表示する。これにより、悪化度合いを一目に確認することができる。
これらの評価グラフ3018a,3018bは、評価グラフ3018a,3018bは、運行状態分析処理部33での分析処理において運行状態の悪化が検知されたバンクについてのデータであって、特定された悪化原因のグループのデータに基づいて生成される。このような評価グラフ3018a,3018bは、例えば第1軸を平均待ち時間などの運行状態の悪化を検知した悪化原因(原因項目)の値とし、第1軸に直交する第2軸を時間とする二次元状のグラフである。第2軸は、例えば、運行状態の悪化検知日時のデータが含まれるように24時間の時間スケールとする。またこれらの評価グラフ3018a,3018bは、評価しきい値3018cを含む。
なお、第1軸は要因項目の値としてもよい。また、評価グラフ3018a,3018bのそれぞれとして、第1軸を悪化原因(原因項目)としたグラフと要因項目としたグラフとの2種類を表示してもよい。
図8、図9では、平均待ち時間が運行状態の悪化原因として検知された場合の例を示しており、縦軸を“平均待ち時間(秒)”とし、横軸を時間とする二次元のグラフデータを表示する。グラフデータの例として、平常時の評価グラフ3018a(グラフデータ)は2019/01/06(24時間)の平均待ち時間の推移を示し、悪化時の評価グラフ3018b(グラフデータ)は2019/01/07(24時間)の平均待ち時間の推移を示している。
以上のような端末装置40の表示部における表示の手順は、次のエレベーター運行状態の可視化方法およびエレベーター制御方法において詳細に説明する。
≪エレベーター運行状態の可視化方法およびエレベーター制御方法≫
図10は、実施形態に係るエレベーター運行状態の可視化方法およびエレベーター制御方法を示すフローチャート(その1)であり、図2に示した可視化装置30の運行状態分析処理部33で実施されるエレベーターの運行状態の分析処理を示す図である。また図11は、実施形態に係るエレベーター運行状態の可視化方法およびエレベーター制御方法を示すフローチャート(その2)であり、図2に示した可視化装置30および端末装置40において実施される運行状態の可視化処理およびエレベーターの制御処理を示す図である。
以下、図10、図11に示したフローチャートの順に、図2~図9の必要図を参照しつつ、実施形態に係るエレベーター運行状態の可視化方法およびエレベーター制御方法の実施の形態を説明する。
<運行状態の分析処理>
先ず図10に基づいて、エレベーターの運行状態の分析処理を説明する。
[ステップS101]
ステップS101において、運行状態分析処理部33は、分析処理を実行する時刻に達したか否かの判断を実施する。ここで、運行状態分析処理部33は、例えば、1日に1回など定期的に運行状態の分析処理を行うこととし、前回に分析処理を実施してからの経過時間によって、この判断を実施してもよい。またこの経過時間は、バンク管理装置21によって運行情報が収集される所定期間(例えば、1日)に一致させてもよい。分析処理時刻は、収集された運行情報がバンク管理装置21から可視化装置30の記憶装置31に送信される時刻に合わせて設定されてもよい。運行状態分析処理部33は、分析処理時刻に達した(YES)と判断した場合に、次のステップS102に進み、分析処理時刻に達した(YES)と判断されるまで待機する。
[ステップS102]
ステップS102において、運行状態分析処理部33は、運行情報DB31dを参照し、前回の分析処理を実行した時刻以降に、運行情報DB31dに新規に登録されたデータが存在するか否かを判断する。存在する(YES)と判断した場合には、ステップS103に進む。一方、存在しない(NO)と判断した場合には、処理を終了させる。
[ステップS103]
ステップS103において、運行状態分析処理部33は、集計処理部32に対して、システム管理者が予め指定した集計周期(例えば、5分、15分、30分)に従って、運行情報DB31dに登録された(25)運行情報を、集計(例えば、累積、平均)する処理を実施させる。なお、システム管理者が指定した集計周期が、運行情報DB31dにおける(23)日時情報における時間範囲と同じ場合には、運行状態分析処理部33は、この処理をスキップして次のステップS104に進む。
[ステップS104]
ステップS104において、運行状態分析処理部33は、運行情報DB31dに登録された(25)運行情報に基づき、分析条件DB31bに登録された評価レベル1の各評価項目の判定処理を実施する。この際、運行状態分析処理部33は、運行情報DB31dに登録された全ての(25)運行情報から、分析条件DB31bに登録されている評価レベル1の評価項目に対応する情報を抽出するか、または抽出した運行情報から評価レベル1の評価項目に対応する情報を算出する。
運行状態分析処理部33は、抽出または算出した各評価項目の値を、分析条件DB31bに登録された評価レベル1の各評価項目に対して設定された(8)評価しきい値と比較する。そして、抽出または算出された全ての評価項目について、(8)評価しきい値を超えたか否かの判定を実施する。
[ステップS105]
ステップS105において、運行状態分析処理部33は、ステップS104での比較の結果、(8)評価しきい値を超えた評価レベル1の評価項目が1つでもあれば、運行状態の悪化を検知した(YES)と判断する。検知した(YES)と判断した場合には、次のステップS106に進む。一方、運行状態分析処理部33は、ステップS104での比較の結果、(8)評価しきい値を超えた評価レベル1の評価項目が1つもない場合には、運行状態の悪化は検知されなかった(NO)と判断し、処理を終了させる。
ここで、図6に示した運行情報DB31dの例においては、(4)ビルID“ビルA”、(21)バンクID“バンクB”、…に対応付けて記憶された(25)運行情報のうちの(b)平均待ち時間“55秒”が、図4の分析条件DB31bに登録された(8)評価しきい値“50秒”を超えている。このため、運行状態の悪化を検知した(YES)と判断し、ステップS106に進む。
[ステップS106]
ステップS106において、運行状態分析処理部33は、図6に示した運行情報DB31dに登録された(25)運行情報に基づき、分析条件DB31bに登録された評価レベル2の各評価項目の判定処理を実施する。ここでは、ステップS104の比較において、評価しきい値を超えた評価レベル1の評価項目と同じ悪化原因に対応付けされた評価レベル2の評価項目について、判定処理を実施する。
例えば、図6に示した運行情報DB31dの例においては、(4)ビルID“ビルA”、(21)バンクID“バンクB”、…に対応付けて記憶された(25)運行情報のうちの(b)平均待ち時間“55秒”が、評価しきい値を超えている。このため、図4の分析条件DB31bに登録されている(5)悪化原因“平均待ち時間”に対応付けされた評価レベル2の評価項目に対応する情報を、運行情報DB31dから抽出または算出する。
運行状態分析処理部33は、抽出または算出した各評価項目の値を、図4の分析条件DB31bに登録された評価レベル2の各評価項目に対して設定された(8)評価しきい値と比較する。そして、各評価項目について、(8)評価しきい値を超えたか否かの判定を実施し、(8)評価しきい値を超えた評価項目を、運行状態を悪化させた要因として抽出する。
[ステップS107]
ステップS107において、運行状態分析処理部33は、図7に示した分析結果DB31eに、運行状態を悪化させた要因として抽出された(7)評価項目を、(4)ビルID、(21)バンクID、(23)日時情報、(31)悪化検出日時、および(5)悪化原因と対応付けて登録する。なお、(31)悪化検出時間は、図10のフローに示した分析処理を実施した時間であることとする。
<運行状態の可視化処理およびエレベーターの制御処理>
次に、図11に基づき、必要に応じて他の図を参照しつつ、エレベーターの運行状態の可視化処理およびエレベーターの制御処理の手順を説明する。図11に示す手順は、図2に示した可視化装置30および端末装置40において実施される手順である。なお、以下においては可視化装置30がWebサーバとして機能し、端末装置40にWebブラウザがインストールされているものとして、以下の説明を行う。ただし、可視化装置30と端末装置40とはクライアント&サーバ型のシステムを構成されており、端末装置40に専用プログラムがインストールされていてもよいこととする。
また図11において、ステップS301~ステップS309は、可視化装置30の各部において実施される処理を示す。またステップS401~ステップS406は、端末装置40において実施される処理を示す。さらに、ステップS41~ステップS43は、顧客による端末装置40の操作の処理を示す。
[ステップS41]
先ず、ステップS41において、端末装置40を有する顧客が、端末装置40によってログイン操作を実施する。この場合、顧客は、端末装置40のログインページに、自らに割り当てられたユーザIDおよびパスワードを入力する。この際、例えば、顧客は、端末装置40によって、ユーザID“001”およびパスワード“abc”を入力する。なお、以下において、端末装置40は、本ステップS41においてログイン操作を実施した顧客の端末装置40であることとする。
[ステップS401]
ステップS401において、ログイン操作がなされた端末装置40は、ステップS41において入力されたユーザIDおよびパスワードを、可視化装置30にログイン情報として送信する。
[ステップS301]
ステップ301において、ログイン情報を受信した可視化装置30の可視化処理部34は、受信したユーザIDおよびパスワードに対応付けられたビルIDを、ユーザDB31a(図3参照)から読み出す。そして、可視化装置30は、読み出したビルIDに基づいてビル情報画面用の可視化データを作成する。
この際、例えば可視化装置30がユーザID“001”およびパスワード“abc”を受信した場合、可視化処理部34はユーザDB31a(図3参照)から、ユーザID“001”に対応して登録されているビルID“ビルA”および“ビルB”を読み出す。
さらに可視化処理部34は、分析結果DB31e(図7参照)から、ビルID“ビルA”および“ビルB”に対応して登録された情報を抽出し、これらの情報に基づいてビル情報画面を生成する。なお、分析結果DB31e(図7参照)に、ビルID“ビルA”および“ビルB”の登録がない場合もあり得る。
[ステップS302]
その後ステップS302において、可視化処理部34は、ステップS301で作成したビル情報画面の可視化データを、ステップS301において受信したユーザIDおよびパスワードの送信元の端末装置40に送信する。
[ステップS402]
ステップS402において、ビル情報画面の可視化データを受信した端末装置40は、受信したビル情報画面データに基づいて、ビル情報画面を表示部に表示する。ここでは、図8に示すように、ビル情報画面301におけるビル情報表示選択エリア3011の“ビル名称”の欄、“バンク名称”の欄、および運行状態表示欄3012に、ステップS301で読み出された情報が表示される。
例えば、“ビル名称”の欄には、ステップS301で読み出したビルID“ビルA”、“ビルB”の情報を表示する。また“バンク名称”の欄にはビルID“ビルA”、“ビルB”に設けられたビル管理装置20が有するバンクID“バンクA”、“バンクB”、“中央バンク”が、ビルIDにそれぞれ対応付けて表示される。
この状態において、ビル情報表示選択エリア3011のラジオボタンのチェックにより、表示されている全てのバンクの選択の切り替えが可能である。図8の例では、“ビルA”、の“バンクB”が選択された状態となっている。
また運行状態表示欄3012には、ビル情報表示選択エリア3011で選択されている“バンクB”におけるエレベーターの運行状態が表示される。この場合、ステップS301において分析結果DB31e(図7参照)から抽出された情報の中に、選択された“バンクB”に対応する情報がある場合、運行状態表示欄3012には、「運行状態が悪化しています」の表示が実施される。
一方、ステップS301において分析結果DB31e(図7参照)から抽出された情報の中に、ビル情報表示選択エリア3011で選択されている“バンクB”に対応する情報がない場合、運行状態表示欄3012には、「運行状態は良好です」の表示が実施される。
また日時情報選択欄3013は、運行状態表示欄3012の表示が「運行状態が悪化しています」である場合に、ビル情報表示選択エリア3011で選択されている“バンクB”について、運行状態の悪化が検知された全ての日時情報を表示選択に表示する。図8の例では、日時情報“2019/01/07 12:00~12:15”が選択された状態となっている。
また[表示]ボタン3014は、運行状態表示欄3012の表示が「運行状態が悪化しています」の場合に表示され、運行状態表示欄3012の表示が「運行状態は良好です」の場合には非表示である。
この状態において、悪化情報表示欄3015、改善方法表示欄3016、[実行]ボタン3017、および運行状態グラフ表示欄3018は非表示である。ただし、運行状態グラフ表示欄3018には、デフォルト表示として、平常時の評価グラフ3018aのみを示し、悪化時の評価グラフ3018bの表示欄にはグラフの軸のみを表示してもよい。
なお、ステップS301において分析結果DB31e(図7参照)から抽出された情報の中に、ビル情報表示選択エリア3011に表示されている全てのバンクについての情報がない場合、[表示]ボタン3014は非表示である。またこの場合、以降のステップは、全てスキップされる。
[ステップS42]
以上の表示状態で、ステップS42において、端末装置40の表示部に表示されたビル情報画面301の[表示]ボタン3014が、顧客によるクリック操作されると、この操作が顧客による表示指示の入力となる。
[ステップS403]
ステップS403において、端末装置40は、[表示]ボタン3014がクリック操作されたことに応じて、可視化装置30に対して、悪化情報と、改善方法と、運行状態グラフとを表示するための可視化データを要求する。この際、端末装置40は、可視化データの要求として、ステップS402の表示にともなって選択された情報、すなわちビル情報表示選択エリア3011で選択されたビルIDおよびバンクID、さらに日時情報選択欄3013で選択された日時情報を、選択情報として可視化装置30に送信する。
ここでは一例として、端末装置40は、選択情報として、ビルID“ビルA”、バンクID“バンクB”、日時情報“2019/01/07 12:00~12:15”を、可視化装置30に送信する。
[ステップS303]
ステップS303において、可視化装置30の集計処理部32は、端末装置40から送信された選択情報に基づいて、改善方法DB31cに登録された(9)推定要因、(10)改善区分、および(11)改善方法を取得する。この場合、集計処理部32は、先ず、分析結果DB31eに登録された情報の中から、端末装置40から送信された選択情報に対応する情報を取得する。ここで取得する情報は、選択情報として受信したビルID“ビルA”、バンクID“バンクB”、および日時情報“2019/01/07 12:00~12:15”に対応して登録されている(5)悪化原因“平均待ち時間”と(7)評価項目“乗り場呼び登録割合”である。
次に集計処理部32は、改善方法DB31cに登録された情報の中から、(5)悪化原因“平均待ち時間”と(7)評価項目“乗り場呼び登録割合”に対応付けて登録されている(9)推定要因、(10)改善区分、および(11)改善方法を取得する。
[ステップS304]
ステップS304において、可視化装置30の集計処理部32は、運行情報DB31dに登録された情報の中から、運行状態グラフを作成するためのデータ収集を実施する。この場合、集計処理部32は、運行情報DB31dに登録された(25)運行情報の中から、ステップS303で取得した(5)悪化原因“平均待ち時間”であって、端末装置40から送信された選択情報のうちのビルID“ビルA”およびバンクID“バンクB”に対応するデータを収集する。
ここで収集するデータは、選択情報として受信した日時情報“2019/01/07 12:00~12:15”を含む2019/01/07の24時間の悪化時のデータである。またここでは、さらに運行状態の悪化が検知されていない24時間の平常時のデータであり、例えば、前日の2019/01/06の24時間データを収集してもよい。
[ステップS305]
ステップS305において、可視化装置30の可視化処理部34は、端末装置40から送信された選択情報と、ステップS304において集計処理部32が収集したデータに基づいて、2つのグラフデータを作成する。可視化処理部34は、集計処理部32が集計した平常時のデータに基づいて、平常時の評価グラフを表示するためのグラフデータを作成する。また可視化処理部34は、集計処理部32が集計した悪化時のデータに基づいて、悪化時の評価グラフを表示するためのグラフデータを作成する。なお、平常時の評価グラフがデフォルトとして端末装置40に表示される場合は、平常時の評価グラフを表示するためのグラフデータを作成する必要はない。
[ステップS306]
ステップS306において、可視化装置30の可視化処理部34は、ステップS303において取得した(5)悪化原因、(9)推定要因、(10)改善区分、および(11)改善方法と、ステップS305で作成した2つのグラフデータとを端末装置40に送信する。
[ステップS404]
ステップS404において、端末装置40は、可視化装置30から受信した(5)悪化原因、(9)推定要因、(10)改善区分、および(11)改善方法と、2つのグラフデータを、図9に示すようにビル情報画面301に表示させる。
すなわち端末装置40は、ビル情報画面301の悪化情報表示欄3015に、可視化装置30から受信した(5)悪化原因“平均待ち時間”と、(9)推定要因を表示する。また改善方法表示欄3016には、エレベーターの運用に関わる方法として、(10)改善区分“運用”に対応付けられた(11)改善方法を表示する。またエレベーターのシステム(使い勝手仕様)に関わる方法として、(10)改善区分“システム”に対応付けられた(11)改善方法を表示する(図5の改善方法DB31c参照)。
さらに端末装置40は、エレベーターのシステム(使い勝手仕様)に関わる方法の表示に連動して[実行]ボタン3017を表示する。
また端末装置40は、ビル情報画面301の運行状態グラフ表示欄3018に、可視化装置30から受信した2つのグラフデータに基づいて、平常時の評価グラフ3018aと、悪化時の評価グラフ3018bを、上下に並べて表示する。
[ステップS43]
ステップS43において、端末装置40の表示部に表示されたビル情報画面301の[実行]ボタン3017が、顧客によるクリック操作されると、この操作が顧客による使い勝手仕様(エレベーターのシステム)の変更の、実行指示の入力となる。
[ステップS405]
ステップS405において、端末装置40は、[実行]ボタン3017がクリック操作されたことに応じて、使い勝手仕様の変更指示を可視化装置30に送信する。
[ステップS307]
ステップS307において、可視化装置30の使い勝手仕様データ送信部35は、端末装置40から受信した使い勝手仕様の変更指示に応じて、使い勝手仕様を変更するための変更データを作成する。ここで作成する変更データは、図9に示した改善方法表示欄3016のエレベーターのシステム(使い勝手仕様)に関わる方法の欄に表示された改善方法を実施するためのデータである。
[ステップS308]
ステップS308において、可視化装置30の使い勝手仕様データ送信部35は、作成した使い勝手仕様の変更データを、対応するバンク管理装置21、例えば“ビルA”の“バンクB”のエレベーターを管理するバンク管理装置21bに送信する(図2参照)。これにより、バンク管理装置21bは、このバンク管理装置21bに接続されたエレベーター制御装置10d,10e,10fに、使い勝手仕様の変更データを送信する。
なお、エレベーター制御装置10d,10e,10fは、受信した使い勝手仕様の変更データをそのまま記憶するか、または変更データに基づいてエレベーターのシステムの変更を実施する。
[ステップS309]
ステップS309において、使い勝手仕様データ送信部35は、使い勝手仕様の変更データをバンク管理装置21bに送信した送信結果を、端末装置40に送信し、可視化装置30による一連の処理を終了させる。
[ステップS406]
一方、ステップS406において、端末装置40は、使い勝手仕様の変更データの送信完了を、表示部に表示させる。端末装置40は、可視化装置30から受信した使い勝手仕様データの送信結果を表示させる。使い勝手仕様データの送信結果は、ビル情報画面301に表示させてもよいし、ポップアップに表示させてもよい。
≪実施形態の効果≫
以上説明した実施形態によれば、可視化装置30の運行状態分析処理部33においてエレベーターの運行状態の悪化を検知した場合に、可視化処理部34において運行状態の悪化原因と、悪化の推定要因と、改善方法とを可視化するための可視化データが作成される。これにより、顧客の端末装置40の表示部にこれらの情報を表示することが可能である。この結果、エレベーターの制御に関する専門的な知識が無い顧客であっても、エレベーターの運行状態が悪化した場合の改善方法を容易に知ることが可能となり、顧客による改善方法の実施も可能となる。
また特に、運行情報DB31dにはバンク毎および日時情報毎に運行情報が登録され、運行状態分析処理部33においては運行情報DB31dに登録された運行情報に基づいて運行状態の分析が実施される。このため、バンク毎にエレベーターの運行状態の悪化を検知して、悪化原因毎に改善方法を取得することが可能である。したがって、エレベーターの群管理制御に関する専門知識が無くとも、容易に群管理エレベーターの運行状態の悪化の改善方法を知ることが可能となり、専門知識を持たないビル管理会社やビルオーナーなどの顧客であっても、容易に運行状態の悪化の改善を図ることが可能となる。
≪変形例≫
以上説明した実施形態では、端末装置40の表示部に、使い勝手仕様の変更データの送信の要求する[実行]ボタン3017を表示させる構成を説明したが、さらに使い勝手仕様の変更を無効とする[無効]ボタンを表示させてもよい。この場合、顧客によって[無効]ボタンがクリック操作された場合に、使い勝手仕様の変更が取り消され、エレベーターの使い勝手仕様が基準状態に戻されることとする。
また、本実施形態では、平常時の評価グラフ3018aと悪化時の評価グラフ3018bの横軸を、24時間のスケールで説明しているが可変としてもよい。また評価グラフ3018aと、評価グラフ3018bは、棒グラフなど、別の表示形態としてもよい。
また、本実施形態では、バンク管理装置21が、1日を所定期間として収集した所定時間毎の運行情報を可視化装置30に送信し、1日のデータを母数として、システム管理者が指定した集計周期(例えば、5分、15分、30分)ごとに評価項目のデータを集計する場合を説明した。しかしながら、評価項目のデータは、ビルが稼働している月曜日~金曜日の5日間のデータを母数として集計してもよい。
また、本実施形態では、評価グラフ3018aと、評価グラフ3018bに含む評価しきい値を1つとして説明しているが、注意アラート用にもう1つ評価しきい値を追加してもよい。注意アラートは、例えば、保守会社などに発信することで、顧客クレームを阻止できる。
なお、本発明は上記した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…エレベーター
10,10a~10f…エレベーター制御装置
30…可視化装置
31…記憶装置
31a…ユーザDB
31b…分析条件DB
31c…改善方法DB
31d…運行情報DB
31e…分析結果DB
32…集計処理部
33…運行状態分析処理部
34…可視化処理部
35…使い勝手仕様データ送信部
40…端末装置
100…エレベーター制御システム
301 ビル情報画面
3011 ビル情報表示選択エリア
3012 運行状態表示欄
3013 日時情報選択欄
3014 ボタン
3015 悪化情報表示欄
3016 改善方法表示欄
3017 ボタン
3018 運行状態グラフ表示欄
3018a 評価グラフ
3018b 評価グラフ

Claims (14)

  1. エレベーターの運行情報に基づいてエレベーターの運行状態を可視化する可視化処理部を備えたエレベーター運行状態の可視化装置において、
    前記エレベーターの運行情報からエレベーターの運行状態を分析するための分析条件が登録された分析条件データベース、およびエレベーターの運行状態を悪化させる悪化原因毎の改善方法が登録された改善方法データベースを保持する記憶装置と、
    前記分析条件データベースに登録された分析条件に基づいて前記運行情報を分析し、エレベーターの運行状態が悪化したと判断した場合に悪化原因を特定する運行状態分析処理部と、
    前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因に対応する改善方法を前記改善方法データベースから取得する集計処理部とを備え、
    前記運行情報は、エレベーターの階床毎の情報であり、
    前記記憶装置は、前記階床毎の前記運行情報に対応付けて、前記運行情報が検出された日時に関する日時情報を登録する運行情報データベースを保存し、
    前記運行状態分析処理部は、前記階床毎および前記日時情報に対応付けられた前記運行情報毎に、前記悪化原因を特定するための分析を実施し、
    前記可視化処理部は、前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因と、前記集計処理部において取得した改善方法とを可視化するための可視化データと、前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因の数値と前記日時情報とで構成されたグラフを可視化するための可視化データとを作成する
    エレベーター運行状態の可視化装置。
  2. 前記改善方法データベースには、前記悪化原因を引き起こす推定要因と前記推定要因毎の改善方法とが、前記悪化原因に対して対応付けて登録され、
    前記運行状態分析処理部は、前記分析条件データベースに登録された分析条件に基づいて前記悪化原因を引き起こした推定要因を特定し、
    前記集計処理部は、前記運行状態分析処理部において特定した推定要因に対応する改善方法を、前記改善方法データベースから取得し、
    前記可視化処理部は、前記運行状態分析処理部において特定した推定要因と、前記集計処理部において取得した改善方法とを可視化するための可視化データを作成する
    請求項1に記載のエレベーター運行状態の可視化装置。
  3. 前記可視化処理部は、前記運行状態分析処理部において運行状態の悪化が検知されていない平常時のグラフと、運行状態の悪化が検知された悪化時のグラフとを並べて表示する可視化データを作成する
    請求項1または2に記載の可視化装置。
  4. 前記可視化処理部は、前記運行状態分析処理部での分析結果と、前記悪化原因および前記改善方法と、前記グラフとを、1つの画面に表示させるように前記可視化データを作成する
    請求項1~3のうちの何れか1項に記載のエレベーター運行状態の可視化装置。
  5. 前記記憶装置は、前記運行状態分析処理部において特定された前記悪化原因と、この悪化原因が特定された運行情報に対応して前記運行情報データベースに登録された日時情報とを対応付けて登録する分析結果データベースを保持し、
    前記集計処理部は、前記分析結果データベースに登録された悪化原因に基づいて、前記改善方法データベースから前記悪化原因に対応して登録された改善方法を取得する
    請求項1~4のうちの何れか1項に記載のエレベーター運行状態の可視化装置。
  6. 前記改善方法データベースには、前記改善方法として、前記エレベーターの運用に関わる方法と、前記エレベーターの制御に関わる方法とが、それぞれ分類して登録され、
    前記可視化処理部は、前記改善方法と共に前記分類を可視化するための可視化データを作成する
    請求項1~5のうちの何れか1項に記載のエレベーター運行状態の可視化装置。
  7. 前記可視化処理部は、前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因に対応する改善方法として、前記改善方法データベースから前記エレベーターの制御に関わる方法が取得された場合には、前記取得された改善方法毎に前記各改善方法を実行するか否かを選択するため可視化データを作成する
    請求項に記載のエレベーター運行状態の可視化装置。
  8. 前記エレベーターの運行情報は、エレベーター制御装置またはエレベーターの運行をシミュレートするシミュレーターから取得した情報である
    請求項1~7のうちの何れか1項に記載のエレベーター運行状態の可視化装置。
  9. 前記記憶装置は、同一のバンクに設けられた複数のエレベーターの運行情報を、前記バンク毎に登録する運行情報データベースを保存し、
    前記運行状態分析処理部は、前記エレベーターの運行情報をバンク毎に分析する
    請求項1~8のうちの何れか1項に記載のエレベーター運行状態の可視化装置。
  10. エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、エレベーターの運行状態を可視化するためのエレベーター運行状態の可視化装置と、表示部および前記エレベーター制御装置における制御の設定を操作する操作部を備えた端末装置とを有するエレベーター制御システムにおいて、
    前記エレベーター運行状態の可視化装置は、
    エレベーターの運行情報に基づいて、エレベーターの運行状態を可視化して前記端末装置の表示部に表示するため可視化処理部と、
    前記エレベーターの運行情報からエレベーターの運行状態を分析するための分析条件が登録された分析条件データベース、およびエレベーターの運行状態を悪化させる悪化原因毎の改善方法が登録された改善方法データベースを保持する記憶装置と、
    前記分析条件データベースに登録された分析条件に基づいて前記運行情報を分析し、エレベーターの運行状態が悪化したと判断した場合に悪化原因を特定する運行状態分析処理部と、
    前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因に対応する改善方法を前記改善方法データベースから取得する集計処理部とを備え、
    前記運行情報は、エレベーターの階床毎の情報であり、
    前記記憶装置は、前記階床毎の前記運行情報に対応付けて、前記運行情報が検出された日時に関する日時情報を登録する運行情報データベースを保存し、
    前記運行状態分析処理部は、前記階床毎および前記日時情報に対応付けられた前記運行情報毎に、前記悪化原因を特定するための分析を実施し、
    前記可視化処理部は、前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因と、前記集計処理部において取得した改善方法と、前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因の数値と前記日時情報とで構成されたグラフとを可視化して前記端末装置の表示部に表示させる
    エレベーター制御システム。
  11. 前記改善方法データベースには、前記改善方法として、前記エレベーターの運用に関わる方法と、前記エレベーターの制御に関わる方法とが、それぞれ分類して登録され、
    前記可視化処理部は、前記改善方法と共に前記分類を可視化するための可視化データを作成し、前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因に対応する改善方法として、前記改善方法データベースから前記エレベーターの制御に関わる方法が取得された場合には、前記取得された改善方法毎に前記改善方法を実行するか否かを選択するための表示を前記端末装置の表示部に表示させる
    請求項10に記載のエレベーター制御システム。
  12. 前記エレベーター運行状態の可視化装置は、
    前記各改善方法を実行するか否かを選択するための表示に基づいて、前記端末装置において前記改善方法を実行することを選択する操作がなされた場合に、前記エレベーター制御装置に対して前記改善方法を実施させる使い勝手仕様データ送信部を備える
    請求項11に記載のエレベーター制御システム。
  13. 前記エレベーターの運行情報は、エレベーター制御装置またはエレベーターの運行をシミュレートするシミュレーターから取得した情報である
    請求項10~12のうちの何れか1項に記載のエレベーター制御システム。
  14. エレベーターの運行情報に基づいてエレベーターの運行状態を可視化するエレベーター運行状態の可視化方法において、
    前記エレベーターの階床毎の運行情報からエレベーターの運行状態を分析するための分析条件が登録された分析条件データベース、およびエレベーターの運行状態を悪化させる悪化原因毎の改善方法が登録された改善方法データベースを記憶装置に保持させ、
    運行状態分析処理部によって、前記分析条件データベースに登録された分析条件に基づいて前記運行情報を分析し、エレベーターの運行状態が悪化したと判断した場合に悪化原因を特定し、
    集計処理部によって、前記特定した悪化原因に対応する改善方法を前記改善方法データベースから取得し、
    前記階床毎の前記運行情報に対応付けて、前記運行情報が検出された日時に関する日時情報を登録する運行情報データベースを前記記憶装置に保存し、
    前記運行状態分析処理部によって、前記階床毎および前記日時情報に対応付けられた前記運行情報毎に、前記悪化原因を特定するための分析を実施し、
    可視化処理部によって、前記特定した悪化原因と共に前記取得した改善方法を可視化するための可視化データと、前記運行状態分析処理部において特定した悪化原因の数値と前記日時情報とで構成されたグラフを可視化するための可視化データとを作成する
    エレベーター運行状態の可視化方法。
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