JP6013572B1 - エレベータの情報提供システム及びサーバコンピュータ - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客の条件に合ったエレベータを簡単かつ具体的に提案する。【解決手段】一実施形態に係るエレベータの情報提供システムにおいて、サーバコンピュータ11は、データベース21、運用実績判定部26、情報提案部27を備える。データベース21は、複数の物件毎にエレベータの性能と建屋用途を含むシステム構成データと各物件毎に実際のエレベータの運用状況を示す運用実績データとを記憶している。運用実績判定部26は、データベース21から顧客の条件に合ったエレベータのシステム構成データを抽出し、そのシステム構成データに含まれる少なくとも建屋用途に対して判定基準を定め、当該エレベータの運用実績データが判定基準を満たすか否かを判定する。情報提案部27は、判定結果に基づいて顧客の条件に合ったエレベータを情報提供する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータの情報提供システム及びサーバコンピュータに関する。
例えば、オフィスビルやマンションビルなどでは、交通流(交通需要)に合ったエレベータの設置が求められる。しかし、交通流は建屋用途や階床数によっても異なるため、実際には顧客が望むようなエレベータを提案することは難しい。
通常、オフィスビルなどのエレベータの利用者数が多い建屋では、複数台のエレベータ(乗りかご)を設置しておき、そのときの交通流に応じて稼働台数を適宜変更することで対応している。
特開2010−70380号公報 特開2013−249150号公報 特開2015−9909号公報
しかしながら、エレベータを設置した後で稼働台数を変更する方法では、消費電力的にもコスト的にも無駄が多い。したがって、エレベータを設置する前に顧客の条件に合ったエレベータを提案することが望まれる。
本発明が解決しようとする課題は、顧客の条件に合ったエレベータを簡単かつ具体的に提案することのできるエレベータの情報提供システム及びサーバコンピュータを提供することである。
一実施形態に係るエレベータの情報提供システムは、サーバコンピュータと、このサーバコンピュータに通信ネットワークを介してアクセス可能な端末装置とを備える。
上記サーバコンピュータは、複数の物件毎にエレベータの性能と建屋用途を含むシステム構成データと上記各物件毎に実際のエレベータの運用状況を示す運用実績データとを記憶したデータベースと、このデータベースから顧客の条件に合ったエレベータのシステム構成データを抽出し、そのシステム構成データに含まれる少なくとも建屋用途に対して判定基準を定め、当該エレベータの運用実績データが上記判定基準を満たすか否かを判定する運用実績判定手段と、この運用実績判定手段の判定結果に基づいて顧客の条件に合ったエレベータを情報提供する情報提供手段とを具備する。
上記端末装置は、少なくとも建屋用途を含む所定の条件を上記サーバコンピュータに送って情報要求する情報要求手段と、この情報要求手段による情報要求に応答して、上記サーバコンピュータの上記情報提供手段から提供されたエレベータの情報を所定の形式で表示する表示手段とを具備する。
図1は一実施形態に係るエレベータの情報提供システムの構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態におけるサーバコンピュータの構成を示すブロック図である。 図3は同実施形態におけるデータベースの第1の記憶部に記憶されたシステム構成データの一例を示す図である。 図4は同実施形態におけるデータベースの第2の記憶部に記憶された運用実績データの一例を示す図である。 図5は同実施形態における判定基準表の一例を示す図である。 図6は同実施形態における端末装置の構成を示すブロック図である。 図7は同実施形態におけるエレベータの構成を示すブロック図である。 図8は同実施形態におけるサーバコンピュータの処理動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は一実施形態に係るエレベータの情報提供システムの構成を示すブロック図である。本システムは、クラウドコンピューティングを利用して顧客が求めるエレベータを情報提供するものである。
図1に示すように、本システムは、サーバコンピュータ11と、通信ネットワーク12を介してサーバコンピュータ11にアクセス可能な端末装置13とを備える。通信ネットワーク12は、インターネットや専用回線などを含む。サーバコンピュータ11は、通信ネットワーク12上の任意の場所に存在する。
サーバコンピュータ11は、全国各地に存在する多数の物件14a,14b,14c…を対象として、これらの物件14a,14b,14c…に設置されたエレベータ15a,15b,15c…から各種情報を収集する機能と、端末装置13からの情報要求に応答して、後述するデータベース21を参照して顧客の条件に合ったエレベータを情報提供する機能などを有する。なお、ここで言う「物件」とは、エレベータ会社が販売している各種エレベータが設置された建屋1件1件のことを示す。
端末装置13は、例えばエレベータの販売員や保守員などが所持している専用ツールである。端末装置13は、通信ネットワーク12を通じてサーバコンピュータ11にアクセスする機能、サーバコンピュータ11から送られて来たエレベータの情報を所定の形式で表示する機能などを備える。
図2はサーバコンピュータ11の構成を示すブロック図である。
サーバコンピュータ11は、データベース21と、制御部22と、通信部23と、通信部24とを備える。
データベース21は、複数の物件毎にエレベータの性能と建屋用途を含むシステム構成データを記憶した第1の記憶部21a(図3参照)と、複数の物件毎に実際のエレベータの運用状況を示す運用実績データを記憶した第2の記憶部21b(図4参照)とを分けられる。
図3にシステム構成データの一例を示す。
システム構成データは、各物件に付された識別番号毎に「台数」,「定格速度」,「積載荷重」,「階床数」,「管理構成」,「オペレーション有無」などのエレベータの性能に関する情報と、建屋用途に関する情報とで構成される。建屋用途には、「病院」,「オフィス」,「マンション」,「ホテル」などがある。
例えば、識別番号「001」の物件では、「台数」:「6台」,「定格速度」:「120m/分」,「積載荷重」:「850kg」,「階床数」:「15階」,「管理構成」:「群管理」,「オペレーション有無」:「出勤時」といったエレベータの性能に関する情報と、「建屋用途」:「病院」といった建屋用途に関する情報が記憶されている。
このシステム構成データの登録方法としては、各物件でエレベータの運用を開始するときにサーバコンピュータ11側でデータベース21に登録する方法や、各物から運用実績データと一緒にサーバコンピュータ11に送ってデータベース21に登録する方法などがある。
図4に運用実績データの一例を示す。
運用実績データは、各物件に付された識別番号毎に各時間帯の「オペレーションの有無」,「一周時間」,「平均運転間隔」,「平均未応答時間」,「乗車人数」,「輸送人数」などの情報と、交通流の情報である「OD表(Origin-Destination table)」とで構成される。なお、「交通流」とは、各階でエレベータを利用する人の流れのことである。
図4の例では、識別番号「001」の物件に設置されたエレベータ(ある1台の乗りかご)の運用実績データの一部が示されている。例えば、「7:50〜7:55」の時間帯では、「オペレーションの有無」:「なし」,「一周時間」:「360秒」,「平均運転間隔」:「60秒」,「平均未応答時間」:「30秒」,「乗車人数」:「500人」,「輸送人数」:「15人」であり、さらに、その時間帯での交通流を表わすOD表が付加されている。
この運用実績データの登録方法としては、各物件側で各項目のすべての情報を算出し、その結果をサーバコンピュータ11に送ってデータベース21に登録する方法や、各項目の算出に必要な情報のみをサーバコンピュータ11に送って、サーバコンピュータ11側で所定の計算式により算出してデータベース21に登録する方法などがある。
また、図2において、制御部22は、サーバコンピュータ全体の制御を行う。この制御部22には、本システムを実現するための機能として、情報収集部25、運用実績判定部26、情報提案部27が備えられている。
情報収集部25は、エレベータ15a,15b,15c…から交通量を含む運用状況に関する各種情報を通信ネットワーク12を介して定期的に収集し、これらの情報を運用実績データとしてデータベース21の第2の記憶部21bに保存する。
運用実績判定部26は、データベース21の第1の記憶部21aに記憶されたシステム構成データと第2の記憶部21bに記憶された運用実績データに基づいて、顧客の条件に合ったエレベータの運用実績を判定する。
詳しくは、運用実績判定部26は、図5に示すような判定基準表26aを有し、データベース21の第1の記憶部21aから顧客の条件に合ったエレベータのシステム構成データを抽出し、そのシステム構成データに含まれる少なくとも建屋用途に対して判定基準を定める。そして、運用実績判定部26は、第2の記憶部21bに記憶された当該エレベータの運用実績データが上記判定基準を満たすか否かを判定する。
情報提案部27は、運用実績判定部26の判定結果に基づいて顧客の条件に合ったエレベータの情報を提供する。この場合、情報提案部27は、運用実績判定部26によって各エレベータに付された評価値に基づいて、最良の評価値を有するエレベータの情報を優先的に提供する。
また、サーバコンピュータ11には、2つの通信部23,24が設けられている。通信部23は、通信ネットワーク12を介してエレベータ15a,15b,15c…との間の情報の送受信を行う。通信部24は、通信ネットワーク12を介して端末装置13との間の情報の送受信を行う。
図6は端末装置13の構成を示すブロック図である。
端末装置13は、制御部31、入力部32、表示部33などを含む一般的なコンピュータの構成を有する。また、端末装置13は、通信ネットワーク12を介してサーバコンピュータ11にアクセスするための通信部34を有する。通信部34は、所定の通信プロトコルに従ってサーバコンピュータ11に接続し、そのサーバコンピュータ11との間で情報の送受信を行う。
ここで、制御部31には、サーバコンピュータ11から送られて来たエレベータの情報を所定の表示形式で表示部33に表示して顧客に見せるための機能が備えられている。所定の表示形式とは、例えば表形式やシミュレーション形式などである。
入力部32は、例えばキーボードやボタンなどの入力デバイスからなり、各データの入力や指示を行う場合に用いられる。表示部33は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の入力デバイスからなり、各データを表示する。なお、入力部32としてタブレットを用いて、入力部32と表示部33とを一体化した構成であっても良い。
図7は物件14aに設置されたエレベータ15aの構成を示すブロック図である。なお、図7の例では、3台のエレベータ(乗りかご)を有する群管理システムとしての構成が示されているが、特にこの構成に限定されるものではない。他の物件14b,14c…に設置されたエレベータ15b,15c…についても同様であり、群管理システムや1カー,2カーなどの任意の構成であるとする。
エレベータ15aには、主制御装置である群管理制御部41と、この群管理制御部41の指示により各号機の乗りかご43a,43b,43cの運転を制御する号機制御部42a,42b,42cとが備えられている。なお、群管理制御部41や号機制御部42a,42b,42cの運転制御機能については本発明とは直接関係しないため、ここではその詳しい説明を省略する。
本実施形態において、群管理制御部41には、各号機の乗りかご43a,43b,43c毎に各時間帯における各階の交通流を測定するための交通流測定部44が設けられている。交通流の測定方法としては、例えば乗りかご43a,43b,43cの荷重変化から各階で乗り降りする利用者の人数を交通流として測定する方法、各階に監視カメラを設置しておき、その監視カメラの画像を解析して各階で乗り降りする利用者の人数を交通流として測定する方法などがある。
また、エレベータ15aには、通信ネットワーク12を介してサーバコンピュータ11との間で情報の送受信するための通信部45が設けられている。群管理制御部41は、号機制御部42a,42b,42cから取得した各号機の運転状況を示す情報と上記交通流測定部44で測定した交通流の情報を通信部45を通じて定期的にサーバコンピュータ11に送っている。
次に、本システムの動作について説明する。
図8は本システムにおけるサーバコンピュータ11の処理動作を示すフローチャートである。
いま、エレベータの購入を検討している顧客に対し、エレベータの販売員が顧客の望むエレベータを提案する場合を想定する。エレベータの販売員は自分の持つ端末装置13を操作し、顧客の望むエレベータの条件をサーバコンピュータ11に送って当該条件に合ったエレベータの情報を要求する。この場合、上記条件として、図3に示したシステム構成データを構成する各項目のいずれか少なくとも2つ以上を含ませるものとする。ただし、「建屋用途」については必須条件とする。サーバコンピュータ11では、端末装置13からの情報要求を受け取ると、以下のような処理を実行する。
すなわち、サーバコンピュータ11では、上記情報要求を通信部24で受信し、これを制御部22の情報提案部27を介して運用実績判定部26に与える。これにより、運用実績判定部26は、まず、データベース21の第1の記憶部21aから顧客の条件に合ったエレベータのシステム構成データを抽出する(ステップS11)。
次に、運用実績判定部26は、そのシステム構成データから建屋用途を取得し、判定基準表26aを参照して判定基準を決定する(ステップS12)。図5に示すように、判定基準表26aには、用途別に「平均運転間隔」,「平均未応答時間」,「輸送人数」などの各項目に対する基準値Xi,Yi,Zi…がそれぞれ定められている。
例えば、建屋用途が「オフィス」であれば、「平均運転間隔」の値が基準値X1よりも小さければ基準を満たしていると判定される。また、「平均未応答時間」の値が基準値Y1よりも小さければ基準を満たしていると判定される。「輸送人数」の値が基準値Z1よりも大きければ基準を満たしていると判定される。
「マンション」,「病院」,「ホテル」などについても同様であり、それぞれに固有の判定基準が定められている。なお、図5の例では、「建屋用途」のみで判定基準を決めているが、システム構成データの他の項目も考慮することで、判定基準をさらに細かく決めることもできる。また、判定基準の決め方についてはノウハウであるため、具体的な数値については省略する。
判定基準が決定されると、運用実績判定部26は、データベース21の第2の記憶部21bから当該エレベータの運用実績データを読み出し、その運用実績データが上記判定基準を満たすか否かを時間帯毎に評価する(ステップS14)。
具体的に説明すると、今、図3に示したデータベース21の第1の記憶部21aから物件「001」のエレベータに対応したシステム構成データが抽出されたとする。このシステム構成データに含まれる「建屋用途」は「病院」である。したがって、図5に示した判定基準表26aにより、「病院」の「平均運転間隔」,「平均未応答時間」,「輸送人数」などの各項目に対する基準値X3,Y3,Z3…が用いられる。
ここで、図4に示したデータベース21の第2の記憶部21bから物件「001」のエレベータの運用実績データが抽出される。この運用実績データの各時間帯における「平均運転間隔」,「平均未応答時間」,「輸送人数」などの各項目のデータを基準値X3,Y3,Z3…と比較する。
全時間帯で判定基準を満たす場合、つまり、全時間帯で上記各項目のデータが基準値X3,Y3,Z3…を満たしていた場合には(ステップS14のYes)、運用実績判定部26は、当該エレベータに対して最良の評価である評価値Aを与える(ステップS16)。
一部の時間帯で判定基準を満たす場合、つまり、例えば午前あるいは午後など、ある特定の時間帯だけ上記各項目のデータが基準値X3,Y3,Z3…を満たしていた場合には(ステップS15のYes)、運用実績判定部26は、当該エレベータに対して良の評価である評価値B(A>B)を与える(ステップS15)。なお、どの時間帯を評価対象とするかについては事前に顧客に指定させておくものとする。また、時間帯に関係なく、例えば全時間帯の70%程度で基準値を満たしていれば評価値Bを与えるようにしても良い。
一方、全時間帯あるいは一部の時間帯でも判定基準を満たさなかった場合、つまり、全時間帯あるいは一部の時間帯における上記各項目のデータが基準値X3,Y3,Z3…を満たさない場合には(ステップS15のNo)、運用実績判定部26は、当該エレベータに対して不可の評価である評価値C(B>C)を与える(ステップS18)。
なお、ここでは時間帯の判断を3パターンに分けて評価したが、時間帯をもっと細かく分けて評価しても良いし、さらに、上記各項目のすべてが基準値を満足しなくとも、一部の項目だけ基準値を満足している場合も考慮して評価値を与えるようにしても良い。
情報提案部27は、運用実績判定部26で得られた評価値に基づいて顧客の条件に合ったエレベータの情報を提供する(ステップS19)。この場合、評価値Aが与えられたエレベータが顧客の条件に合った最適なエレベータとして優先的に情報提供される。詳しくは、データベース21から抽出された当該エレベータに関するシステム構成データと運用実績データが顧客の条件に合ったエレベータの情報として通信部24から端末装置13に対して送られる。
端末装置13では、サーバコンピュータ11から送られてきたエレベータの情報を受信すると、これを所定の形式に変換して可視化表示する。「所定の形式」とは、例えば表形式である。すなわち、端末装置13に備えられた制御部31は、顧客の条件に合ったエレベータの情報として受信した当該エレベータのシステム構成データと運用実績データに基づいて、例えば図3および図4のような各項目別の表を作成し、これを表示部33に表示する。販売員はこの表示部33に表示された表を顧客に見せながら当該エレベータの詳細を説明することになる。
また、受信したエレベータの情報をシミュレーション形式で表示することでも良い。この場合、制御部31にシミュレーション機能を持たせておき、当該エレベータの情報システム構成データに基づいて建屋とエレベータのイメージ画像を表示し、運用実績データに基づいてエレベータの動きと人の流れを時間帯単位でシミュレーションする。このシミュレーションによってエレベータの動きを視覚的に把握できるので、顧客が求めているエレベータを探しやすい。
顧客が求めているエレベータとは違っていた場合に、例えば「台数」や「定格速度」などの条件を変更してサーバコンピュータ11に情報要求する。これにより、図8に示すように、変更後の条件に合ったエレベータが再検索されて情報提供される(ステップS20のYes→S11〜S19)。
このように本実施形態によれば、全国各地の物件を対象として、これらの物件に設置されたエレベータの性能と建屋用途を含むシステム構成データと、実際のエレベータの運用状況を示す運用実績データをデータベース化しておくことにより、顧客の条件に合ったエレベータを簡単に提案できるようになる。この場合、実際に建屋内に設置されているエレベータの情報について交通流などを含めて具体的に提供することができるので、顧客は自分の建屋に最適なエレベータを選ぶことができる。したがって、エレベータ購入後(設置後)、交通需要に応じて稼働台数を適宜変更する必要はなく、常に最適な状態で運用することができる。
ここで、例えば不動産会社などでも各物件の情報をデータベース化しておき、顧客の要求にあった物件をデータベースから抽出して情報提供することはある。しかし、データベースの対象は建屋構成だけであり、その建屋に住む住人の動きを含めてデータベース化しておくものではない。これに対し、本システムでは、全国各地に存在するエレベータ既設の物件を対象とし、その物件の建屋構成だけでなく、その建屋に設置されたエレベータの性能、さらに、当該エレベータを実際の運用状況を交通流と共にデータベース化してある。したがって、顧客がエレベータを購入するに際し、実際の運用状況を考慮して最適なエレベータを容易に求めることができる。
なお、上記実施形態では、システム構成データに含まれる「建屋用途」に対して判定基準を定めて評価を行ったが、他の項目も含めて判定基準を定めるようにしても良いし、その判定基準を定める項目を顧客が任意に設定できるようにしても良い。ただし、一般的には建屋用途によって交通流が大きく違ってくるため、少なくとも「建屋用途」の項目を含めて判定基準を定め、評価を行うことが好ましい。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、顧客の条件に合ったエレベータを簡単かつ具体的に提案することのできるエレベータの情報提供システム及びサーバコンピュータを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…サーバコンピュータ、12…通信ネットワーク、13…端末装置、14a,14b,14c…物件、15a,15b,15c…エレベータ、21…データベース、21a…第1の記憶部、21b…第2の記憶部、22…制御部、23…通信部、24…通信部、25…情報収集部、26…運用実績判定部、26a…判定基準表、27…情報提案部、31…制御部、32…入力部、33…表示部、34…通信部、41…群管理制御部、42a,42b,42c…号機制御部、43a,43b,43c…乗りかご、44…交通流測定部。

Claims (10)

  1. サーバコンピュータと、このサーバコンピュータに通信ネットワークを介してアクセス可能な端末装置とを備えたエレベータの情報提供システムであって、
    上記サーバコンピュータは、
    複数の物件毎にエレベータの性能と建屋用途を含むシステム構成データと上記各物件毎に実際のエレベータの運用状況を示す運用実績データとを記憶したデータベースと、
    このデータベースから顧客の条件に合ったエレベータのシステム構成データを抽出し、そのシステム構成データに含まれる少なくとも建屋用途に対して判定基準を定め、当該エレベータの運用実績データが上記判定基準を満たすか否かを判定する運用実績判定手段と、
    この運用実績判定手段の判定結果に基づいて顧客の条件に合ったエレベータを情報提供する情報提供手段とを具備し、
    上記端末装置は、
    少なくとも建屋用途を含む所定の条件を上記サーバコンピュータに送って情報要求する情報要求手段と、
    この情報要求手段による情報要求に応答して、上記サーバコンピュータの上記情報提供手段から提供されたエレベータの情報を所定の形式で表示する表示手段とを具備したことを特徴とするエレベータの情報提供システム。
  2. 上記サーバコンピュータは、
    上記各物件のエレベータから交通流を含むエレベータの運用状況に関する各種情報を上記通信ネットワークを介して定期的に収集する情報収集手段をさらに具備し、
    この情報収集手段によって収集された各種情報を上記運用実績データとして上記データベースに保存することを特徴とする請求項1記載のエレベータの情報提供システム。
  3. 上記サーバコンピュータにおいて、
    上記運用実績判定手段は、
    各時間帯において上記判定基準を満たすか否かを判定し、全時間帯で上記判定基準を満たすエレベータを最良として判定し、一部の時間帯で上記判定基準を満たすエレベータを良として判定し、全時間帯あるいは一部の時間帯でも上記判定基準を満たさないエレベータを不可として判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの情報提供システム。
  4. 上記サーバコンピュータにおいて、
    上記情報提供手段は、
    上記運用実績判定手段によって最良として判定されたエレベータの情報を優先的に提供することを特徴とする請求項3記載のエレベータの情報提供システム。
  5. 上記端末装置において、
    上記表示手段は、
    上記サーバコンピュータの上記情報提供手段から提供されたエレベータの情報を所定の項目別に表形式で表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータの情報提供システム。
  6. 上記端末装置において、
    上記表示手段は、
    上記サーバコンピュータの上記情報提供手段から提供されたエレベータの情報に基づいて当該エレベータの動きをシミュレーション表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータの情報提供システム。
  7. 携帯端末から通信ネットワークを介してアクセスされ、顧客が求めるエレベータの情報を上記携帯端末に送るサーバコンピュータであって、
    複数の物件毎にエレベータの性能と建屋用途を含むシステム構成データと上記各物件毎に実際のエレベータの運用状況を示す運用実績データとを記憶したデータベースと、
    このデータベースから顧客の条件に合ったエレベータのシステム構成データを抽出し、そのシステム構成データに含まれる少なくとも建屋用途に対して判定基準を定め、当該エレベータの運用実績データが上記判定基準を満たすか否かを判定する運用実績判定手段と、
    この運用実績判定手段の判定結果に基づいて顧客の条件に合ったエレベータを情報提供する情報提供手段と
    を具備したことを特徴とするサーバコンピュータ。
  8. 上記各物件のエレベータから交通流を含むエレベータの運用状況に関する各種情報を上記通信ネットワークを介して定期的に収集する情報収集手段をさらに具備し、
    この情報収集手段によって収集された各種情報を上記運用実績データとして上記データベースに保存することを特徴とする請求項7記載のサーバコンピュータ。
  9. 上記運用実績判定手段は、
    各時間帯において上記判定基準を満たすか否かを判定し、全時間帯で上記判定基準を満たすエレベータを最良として判定し、一部の時間帯で上記判定基準を満たすエレベータを良として判定し、全時間帯あるいは一部の時間帯でも上記判定基準を満たさないエレベータを不可として判定することを特徴とする請求項7記載のサーバコンピュータ。
  10. 上記情報提供手段は、
    上記運用実績判定手段によって最良として判定されたエレベータの情報を優先的に提供することを特徴とする請求項9記載のサーバコンピュータ。
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