JP2000047980A - 個別情報提示装置 - Google Patents

個別情報提示装置

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JP2000047980A
JP2000047980A JP10217326A JP21732698A JP2000047980A JP 2000047980 A JP2000047980 A JP 2000047980A JP 10217326 A JP10217326 A JP 10217326A JP 21732698 A JP21732698 A JP 21732698A JP 2000047980 A JP2000047980 A JP 2000047980A
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JP10217326A
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Yoshihide Ishiguro
義英 石黒
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人や場所、周囲の状況に応じた情報の抽出、提
示手段の選択、通知の抑制を行なう装置の提供。 【解決手段】個人ID発行手段1、オブジェクトID発
行手段4、場所ID発行手段7からID交信手段5を介
して発信されているID情報を、個人が携帯する個人情
報蓄積手段3および一定の場所に設置されている局所情
報蓄積手段8で受信し、日時情報とともに蓄積し、通知
情報入力手段から得られた情報を特定の個人に提供する
場合、情報制御手段10が両蓄積手段3および8から取
得する個人情報から得られる過去の履歴や局所情報と個
人情報の両者から得られる現在の状況情報を組み合わせ
て情報提示ルール11を適用することで、提供する情報
の抽出や、通知の可否判断、通知手段の選択を行ない情
報通知手段を13を経由して通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を提示する装
置に関し、特に、場所や個人、周囲の環境に適応した形
で情報を提供する個別情報提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インタネットに代表されるネットワーク
やPHS(Personal Handyphone
System)、携帯電話機等による無線ネットワーク
環境の普及によりオフィス内や家庭の中だけでなく、様
々な場所で情報の取得が可能になっている。しかしなが
ら、利用者にとって必要な情報のみが選択的に提供され
ているわけではなく、不必要な情報が多く含まれるため
にかえって混乱を招く事が多いのが実状である。また、
周りの状況によってはその情報を提供する事が望ましく
ない場合もある。
【0003】従来、このような問題を解決するために、
個人や場所の情報を基に、情報の選択や表示や通知の方
法を変化させる技術が提案されている。例えば特開平6
−243344号公報には、会員カードを利用する事で
特定顧客を識別し、予め記憶されている顧客データに基
づくコマーシャルメッセージを電子キャッシュレジスタ
の表示部に提示する技術が開示されている。また特開昭
63−308671号公報には、個人認識コードの入っ
たカードを利用し、それをセンサで読み取る事により、
当人のファイルの入ったフォルダを取り出して利用者に
提供したり、ディスプレイ上に個人情報や連絡事項を表
示する技術が開示されている。また、場所の情報を基に
個別の情報を提示する技術として、例えば特開平9−3
29457号公報には、カーナビゲーションシステムに
おいて現在位置の周囲が目的地付近であったり市街地で
あったりした場合に、地図の表示縮尺を可変しより詳し
く表示させる技術が開示されており、また特開平10−
56521号公報には、センサ等の装置からの周辺環境
情報を外部信号として取得する手段を設け、例えば現在
位置情報を外部信号として取り込み、交通情報や周囲の
建物に関連する宣伝広告を提供する技術が開示されてい
る。
【0004】上記公報等に開示されている方法は、人も
しくは場所に関連する情報をキーとして利用し、その人
に関連する情報のみを提供したり、場所に関連する情報
を抽出して提供する事で、個別の情報を提供しようとす
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、人もしくは場所に関する情報のいず
れかのみを情報提供の際のキーとして利用しているた
め、人や場所が同じ場合には常に同じ情報しか提供する
ことができない、という問題がある。これには、通知す
る内容がプライバシーに関わるものであった場合など、
周囲の状況によって情報提供手段を動的に変更したり、
情報の通知そのものを抑制することができない、という
問題も含んでいる。
【0006】例えば携帯電話機での通知を例にとると、
被発呼者が重要顧客先で商談中であるような場合、電話
をかけて相手の作業を中断することは不適当である。こ
のような場合、情報通知の可否は、場所が同じであって
も、人によって、また周囲の状況によっても変化するた
め、場所をキーとするだけでなく、被発呼者の状況、周
囲の状況を組み合わせることで、情報通知の可否や情報
の提示手段を決定すべきである。
【0007】また、例えば、コンサートホール内での着
信であれば、同じ場所であっても、コンサート中である
かないか、周囲に人がいるかいないかといった場所以外
の条件により、着信の可否が変化する。
【0008】したがって本発明は、上記した技術的課題
に認識に基づきなされたものであって、その目的は、人
や場所、周囲の状況に応じた情報の抽出や、情報提示手
段の選択、情報通知の抑制を可能とする個別情報提示装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、個人ID(識別情報)を発信する手段と、予め定
められた物(オブジェクト)についてのオブジェクトI
Dを発信する手段と、場所のIDの情報を発信する手段
と、上記各手段からのIDを相互にやりとりする手段
と、を備え、個人が携帯する移動型収集手段に備えられ
該個人の近くにあるオブジェクトや個人および場所から
のIDを蓄積する個人情報蓄積手段と、予め定められた
場所に設置され該設置場所近くの個人およびオブジェク
トからのIDを局所情報として蓄積する局所情報蓄積手
段と、前記個人の状況情報および場所の局所情報を利用
し、場所、個人に適合した情報内容及び通知の仕方を、
予め定められたルールと照合して抽出し、提供する手段
を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明の個別情報提示装置は、その好ましい一実
施の形態において、個人ID(識別情報)、物などのオ
ブジェクトID、場所IDの情報をやりとりする手段
(図1の個人ID発行手段1、オブジェクトID発行手
段4、移動型ID検知手段2、ID交信手段5、固定型
ID検知手段6および場所ID発行手段7)を備え、個
人が携帯しており付近のオブジェクトや個人および場所
からのIDを日時情報とともに蓄積する手段(図1の個
人情報蓄積手段3)と、予め決められた場所に設置され
付近の個人およびオブジェクトからのIDを日時情報と
ともに蓄積する手段(図1の局所情報蓄積手段8)と、
個人の状況情報および場所の局所情報を利用し、その場
所、その個人に適合した情報をルールに基づき抽出し提
供する手段(情報制御手段10、情報提示ルール11、
通知情報入力手段12および情報通知手段13)を備え
る。
【0011】より詳細には、利用者が携帯し、利用者の
個人を識別するための個人識別IDを発信するとともに
自分以外の個人識別IDを収集して蓄積する移動型情報
収集手段(図1の14)と、ものを識別するためのオブ
ジェクトIDを発信するオブジェクトID発行手段(図
1の4)と、所定の場所に設置され該設置場所を識別す
るための場所IDを発信するとともに周囲のID情報を
収集蓄積する固定型情報収集手段(図1の15)と、個
人識別ID、オブジェクトID、および場所IDを移動
型情報収集手段(図1の14)、オブジェクトID発行
手段(図1の4)および固定型情報収集手段(図1の1
5)で交換するためのID交信手段(図1の5)と、移
動型情報収集手段で収集蓄積された個人識別および固定
型情報収集手段(図1の3)で収集蓄積された局所情報
を情報制御手段(図1の10)に送信するためのデータ
通信手段(図1の9)と、利用者に対して提供する情報
源を獲得する通知情報入力手段(図1の12)と、個人
情報および局所情報の組み合わせを条件とし、その状況
において提示すべき情報についての規程を定めた情報提
示ルール(図1の11)と、データ通信手段(図1の
9)より個人情報および局所情報を受け取り、情報通知
の可否、情報提供メディアについて情報提示ルール(図
1の11)を参照し、通知情報入力手段(図1の12)
より得られた情報の制御を行なう情報制御手段(図1の
10)と、情報制御手段(図1の10)からの指示によ
り情報を利用者に通知する情報通知手段(図1の13)
と、を備えて構成される。
【0012】また、本発明の個別情報提示装置は、別の
実施の形態において、前記第1の実施の形態の構成に加
え、例えばスケジュール情報などID情報以外の個人情
報を獲得し個人情報として蓄積する手段(図7の個人情
報獲得手段16と個人情報蓄積手段3)と、検知された
局所情報を処理し例えば混雑の程度といった情報を付加
するとともに、外部から得られる場所に関する情報を付
加して蓄積する手段(図7の局所情報獲得手段17と局
所情報蓄積手段8)と、オブジェクトの動作状態と言っ
た付属情報を付加してIDとともに発信する手段(図7
のオブジェクト状態情報獲得手段18とオブジェクトI
D発行手段4)と、を有する。
【0013】本発明の実施の形態において、個人情報蓄
積手段には、個人が移動するに従って検知される周囲の
人物、オブジェクト、場所の各IDが日時ごとにまとめ
られて蓄積されている。
【0014】また、局所情報蓄積手段には、周囲で検知
される人物、オブジェクトの各ID情報が日時ごとにま
とめて蓄積されている。
【0015】そして、通知情報入力手段から得られた情
報を特定の個人に提供する場合、個人情報から得られる
過去の履歴や、局所情報と個人情報の両者から得られる
現在の状況情報を組み合わせることで、提供する情報の
抽出や、通知の可否、通知手段の選択を行なう。以下実
施例に即して詳細に説明する。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例の構成を示す
図である。図1を参照すると、本発明の第1の実施例
は、利用者が携帯し、利用者の個人IDを発信するとと
もに自分以外のIDを収集蓄積する移動型情報収集手段
14と、外界に存在するさまざまなモノを識別するため
のオブジェクトIDを発信するオブジェクトID発行手
段4と、一定の場所に設置されその場所の識別IDを発
信するとともに周囲のID情報を収集蓄積する固定型情
報収集手段15と、個人識別ID、オブジェクトIDお
よび場所IDを、移動型情報収集手段14、オブジェク
トID発行手段4および固定型情報収集手段15で交換
するためのID交信手段5と、移動型情報収集手段14
で収集蓄積された個人情報および固定型情報収集手段1
5で収集蓄積された局所情報を情報制御手段10に送信
するためのデータ通信手段9と、利用者に対して提供す
る情報源を獲得する通知情報入力手段12と、データ通
信手段9より個人情報および局所情報を受け取り、情報
通知の可否、情報提供メディアについて個人情報、局所
情報を条件としたルールを記述した情報提示ルール11
を参照し、通知情報入力手段12より得られた情報の制
御を行なう情報制御手段10と、情報制御手段10から
の指示により情報を利用者に通知する情報通知手段13
と、を含む。
【0017】また、移動型情報収集手段14は、個人識
別のための個人IDを発行する個人ID発行手段1と、
ID交信手段5を経由して得られる個人ID、場所ID
およびオブジェクトIDを検知する移動型ID検知手段
2と、移動型ID検知手段2からのID情報を蓄積する
個人情報蓄積手段3と、を含む。
【0018】さらに、固定型情報収集手段15は、場所
識別のための場所IDを発行する場所ID発行手段7
と、ID交信手段5を経由して得られる個人IDおよび
オブジェクトIDを検知する固定型ID検知手段6と、
固定型ID検知手段6からのID情報を蓄積する局所情
報蓄積手段8と、を含む。
【0019】次に本発明の第1の実施例の動作について
説明する。
【0020】各個人は、移動型情報収集手段14を携帯
しており、個人を識別するIDを発信している。また、
予め定められた、さまざまな場所に、固定型情報収集手
段15が設置されており、その場所を識別するための場
所IDを発信している。さらに、オブジェクトID発行
手段4は、例えば店舗内に陳列されている商品などとい
った物体(オブジェクト)に取り付けられており、それ
を識別するためのオブジェクトID情報を発信してい
る。
【0021】個人ID発行手段1は、それが含まれる移
動型情報収集手段14を所持する利用者のIDを発行
し、利用者のIDをID交信手段5を介して、固定型情
報収集手段15に含まれる固定型ID検知手段6、およ
び、他の移動型情報収集手段14に含まれる移動型ID
検知手段2に対して通知する。
【0022】また、場所ID発行手段7は、それが含ま
れる固定型情報収集手段15が置かれている場所を識別
するための場所IDを発行し、この場所IDを、ID交
信手段5を介して、付近の移動型情報収集手段14内の
移動型ID検知手段2に通知する。
【0023】ID交信手段5は、複数の個人ID発行手
段1からの個人IDや、オブジェクトID発行手段4か
らのオブジェクトID情報、および場所ID発行手段7
からの場所IDを、複数の移動型ID検知手段2、およ
び固定型ID検知手段6に通知する。ID交信手段5と
しては、例えば赤外線を利用した通信や、微弱無線電波
による通信などの無線通信技術を利用することで実現さ
れる。
【0024】移動型ID検知手段2は、ID交信手段5
より移動型情報収集手段14を保持している人物付近の
場所IDや個人ID、オブジェクトIDを受け取り、そ
のIDの種類を区別した上で、それを個人情報蓄積手段
3に通知する。
【0025】例えば、デパート内での利用を考えると、
各商品売場ごとに固定型情報収集手段15が設置されて
おり、移動型情報収集手段14は、固定型情報収集手段
15から場所IDをID交信手段5を介して受け取る。
また、付近にいる人物が保持する移動型情報収集手段1
4からは、その人の個人ID情報をID交信手段5を介
して受け取る。さらに、オブジェクトID発行手段4が
付加されている商品等が付近にあれば、そのオブジェク
トIDもID交信手段5を介して受け取ることになる。
【0026】やりとりされるID情報は、そのIDがど
の種類に属するものかを示すタグ情報と、そのものを識
別する識別情報と、から構成されている。本実施例で
は、タグ情報として、「人物」、「場所」、「オブジェ
クト」の3種類を利用するが、例えばオブジェクトに関
するタグを細分化し、より多種類のタグ情報を利用する
ようにしてもよい。また、識別情報は、計算機での処理
を簡易とするために、通常データベース等で一意性を管
理した数字の羅列を利用するが、人の名前や場所、物の
名前等も一意性が保証されていれば利用可能である。
【0027】本実施例では、分かりやすさのために、数
字の識別情報ではなく名前の識別情報による表記を行な
う。例えば、(Human 人物A)、(Place
野菜売場)、(Object トマト)、のような表記
により、それぞれ人物、場所、オブジェクトのIDを示
す。ここで、「Human」、「Place」、「Ob
ject」は、それぞれIDが、人物、場所、オブジェ
クトであることを示すタグ情報である。
【0028】移動型情報収集手段14の個人情報蓄積手
段3は、移動型ID検知手段2から受け取った各種のI
D情報を、予め定められた所定間隔でモニタし、モニタ
したID情報を、当該モニタ期間における個人に関わる
状況情報としてまとめ、日付および時刻情報とともに蓄
積する。例えばモニタする間隔を1分間隔とし、時刻1
0:03から10:04の間に、(Human 人物
A)、(Human 人物B)、(Place 野菜売
場)、(Object トマト)、(Object な
すび)を、移動型ID検知手段2から受け取ったとする
と、状況情報として、((DateTime 1998
/6/14 10:03)(Human 人物A 人物
B)(Place 野菜売場)(Object トマト
なすび))という情報を生成し、個人情報蓄積手段3
内に保持する。なお、状況情報を、説明のため、Sch
ema等関数型言語のS式表現の形式で表記したが、こ
の形式に限定されるものでない。
【0029】図2は、個人情報蓄積手段3に保持された
個人に関わる状況情報の一例を示す図であり、表形式で
表現したものである。デパート内のどのような売場を回
ったか、そこでどのような品物を購入したか、というこ
とが時刻情報および付近の人物の情報とともに記録され
ている。
【0030】個人情報蓄積手段3としては、例えばその
デパートの会員カード機能を合わせ持ったICカード等
を利用することにより実現が可能である。このICカー
ドと接続する移動型情報収集手段14を、ショッピング
カート等に設置し、カート内に入れられた商品のオブジ
ェクトIDおよび付近の場所ID、人物IDを検知する
移動型ID検知手段2を備えることで、図2に示したよ
うな、個人に関わる状況情報の取得が可能となる。
【0031】一方、固定型ID検知手段6は、個人ID
発行手段1およびオブジェクトID発行手段4よりのI
D情報を前記ID交信手段5を介して受け取り、IDの
種類を区別した上で、局所情報蓄積手段8に通知する。
【0032】局所情報蓄積手段8は、固定型ID検知手
段6より受け取ったID情報を予め定められた所定間隔
でモニタし、これをその時刻における場所に関わる状況
情報としてまとめ、日付および時刻情報とともに蓄積す
る。
【0033】例えば、モニタ間隔を1分として、時刻1
0:03から10:04の間に、(Human 人物
A)、(Human 人物B)、(Object トマ
ト)、(Object なすび)、(オブジェクト に
んじん)を前記固定型ID検知手段6より受け取ったと
すると、状況情報として、((DateTime 19
98/6/14 10:03) (Human人物A
人物B) (Object トマト なすび にんじ
ん))という情報を生成し、局所情報蓄積手段8内に保
持する。
【0034】図3は、局所情報蓄積手段8に保持された
場所に関わる状況情報の表形式による表現の一例であ
る。
【0035】図3に示す例では、図2のデータ中に示さ
れている「野菜売場」という場所に関わる状況情報を示
している。付近の客、商品の変化状況が時刻情報ととも
に記録されている。
【0036】局所情報蓄積手段8は、場所に関わる情報
が更新される度に、その情報を、データ通信手段9を介
して、情報制御手段10に通知する。この時、通知する
データには、固定型情報収集手段15が設置されている
場所のIDが付加される。
【0037】例えば、前述した10:03に検知された
データの場合(Place 野菜売場)という情報が付
加され、((DateTime 1998/6/14
10:03)(Human 人物A 人物B)(Pla
ce 野菜売場)(Object トマト なすび に
んじん))なるデータが通知される。
【0038】固定型情報収集手段15と情報制御手段1
0との間のデータ通信手段9としては、どちらも固定さ
れているものであるため、LANや電話回線等の有線ネ
ットワークを利用することができる。
【0039】情報制御手段10は、さまざまな場所に設
置された局所情報蓄積手段8から通知されるデータによ
って随時更新される情報を参照し、検知された人物に対
する個別情報の有無、情報通知の可否、情報提示の手段
を情報提示ルール11によって判断し、通知情報入力手
段12より得た情報を、情報通知手段13を利用するこ
とで提示する。この過程で、情報制御手段10は、情報
提供の対象となる個人が所有する移動型情報収集手段1
4内の個人情報蓄積手段3に保持されている情報をデー
タ通信手段9を介して取得する。これにより、情報を提
供する個人や場所の状況に合わせて情報を提供すること
が可能となる。
【0040】例えばデパート等での製品宣伝を例にする
と、個人に対して個別の情報提供を必要としない場合に
は、通知情報入力手段12が、店舗内のサーバなどに蓄
積されている商品に関する宣伝データを取得し、商品売
場のそばに設置されている情報通知手段13を通じて、
宣伝情報を提供する。
【0041】この時、情報制御手段10では、局所情報
蓄積手段8より得た場所に関わる情報に含まれているオ
ブジェクト情報を利用し、情報提示ルール11の記述に
従って、売場に置かれている商品のみに関する情報を抽
出し情報通知手段13より提供を行なう。
【0042】図4は、この時に利用される情報提示ルー
ル11の一例を示す図である。左辺で与えられた状況情
報に関する条件を定義しており、右辺で、左辺の条件が
成立した時の動作を記述している。
【0043】図4に示すルールにおいて、矢印→の左辺
の「Local」というキーワードは、このルールによ
り定義される条件が局所情報に関するものであることを
示す。
【0044】状況に関する条件は、それぞれ、「Hum
an」、「Place」、「Object」、「Tim
e」というキーワードにより、人物、場所、オブジェク
ト、日時に関する制約条件を定義する。
【0045】定義中の「*」は、その条件に関しては制
約を設けないことを示す。
【0046】また、%ではじまる記号は変数を示し、条
件成立時に与えられた状況情報の該当する値が代入され
る。
【0047】矢印→の右辺の「InfoSource」
は、引数として与えられた情報に関連する情報(図4の
例では%X)を提供情報として抽出することを指示す
る。
【0048】例えば、局所情報蓄積手段8より通知され
た、場所に関わる情報が、((DateTime 19
98/6/21 11:05)(Human 人物A
人物C)(Place 乳製品売場) (Object
○○牛乳 XXチーズ))、であったとすると、図4
に示したルールを適用した結果、「Object」の
「%X」の変数Xに、「○○牛乳」、「XXチーズ」が
具現化(instantiate)され、「○○牛
乳」、「XXチーズ」に関連する情報が抽出されて、情
報通知手段13により提示される。
【0049】このようにすることにより、個々の売場の
商品に応じた情報提供をサーバ側で用意すること無く、
個別の情報提供が行なえる。
【0050】また、商品が売り切れた際に、その商品に
関する情報提供を停止したり、売り切れの旨通知したり
することで、不要な情報を提供する事も防ぐことができ
る。
【0051】情報提供の実現手段としては、店舗内に構
築されたWWWサーバ内に宣伝データを保持し、既知の
プッシュ型情報配信プロトコルにより各売場に設置され
た端末に情報を配信する方法や、ケーブルテレビ網など
を利用してセンターから各売場に広告データを配布する
方法などが適宜用いられる。
【0052】また、情報制御手段10における、情報提
示ルール11を利用した動作の実現には、IF−THE
N形式のルール(推論規則)で記述可能な、既存のプロ
ダクションシステム(推論エンジン)等を利用してもよ
い。
【0053】次に、一般的な情報の他に、個別の情報を
提供する場合、情報制御手段10は、局所情報蓄積手段
8から受け取った最新の場所に関わる状況データを利用
し、データ通信手段9を介して、検知された人物IDに
該当する移動型情報収集手段14の個人情報蓄積手段3
に対して、個人に関わる状況情報を要求する。
【0054】個人情報蓄積手段3は、この要求に対し
て、蓄積されている個人に関わる状況情報を通知する。
【0055】例えば、状況制御手段10が局所情報蓄積
手段8から受け取った情報が、((DateTime
1998/6/21 11:05)(Human 人物
A 人物C)(Place 乳製品売場)(Objec
t ○○牛乳 XXチーズ))であるとすると、情報制
御手段10は、検知された人物Aおよび人物Cが保持す
る移動型情報収集手段14内の個人情報蓄積手段3に対
して問い合わせを行なう。以下、「人物A」の保持する
移動型情報収集手段14への問い合わせを例にして説明
を行う。この時、「人物A」の保持する個人情報蓄積手
段3に、図5に示したような個人に関わる状況情報が保
持されていたとすると、これらの情報が「人物A」に関
わる状況情報としてデータ通信手段9を介して情報制御
手段10に通知される。
【0056】通知されるデータ形式は、例えば図5の例
の最初のデータの場合、((DateTime 199
8/6/14 10:08)(Human 人物A)
(Place 乳製品売場)(Object ○○牛
乳))という形式であり、これは局所情報蓄積手段8か
ら情報制御手段10に通知される場所に関わる状況情報
と同じ形式である。
【0057】移動型情報収集手段14と情報制御手段1
0の間のデータ通信手段9としては、例えば、微弱無線
電波や、もしくは赤外線を利用した無線通信を利用する
構成としてもよい。
【0058】情報制御手段10は、「人物A」に関わる
状況情報を受け取ると、この情報と局所情報蓄積手段8
からの場所に関わる状況情報を組み合わせて、情報提示
ルール11に記述されているルールを適用し、検知人物
に対する個別情報の提供を行なう。
【0059】図6は、この過程で利用される情報提示ル
ール11の一例を示す図である。
【0060】図6に示すルールにおいて、矢印→の左辺
の「Personal」というキーワードにより、個人
状況に関する条件を定義している。このルールでは、過
去2週間以内に売場で特定の商品を買ったことがある人
が、再度同じ売場を訪れた際に、その商品に関連する情
報(人物と商品)を個別情報として提供することを指示
している。右辺の「PersonalInfo」は、左
辺で特定された人物に対して、左辺で特定されたオブジ
ェクト(この場合は商品)に関する情報を抽出して提供
することを指示するものである。
【0061】この例の場合、場所に関わる情報として局
所情報蓄積手段8より、((DateTime 199
8/6/21 11:05)(Human 人物A 人
物C)(Place 乳製品売場)(Object ○
○牛乳 XXチーズ))という情報を受け取っており、
ルールを適用した結果、1週間前に乳製品売場で「○○
牛乳」を買ったと言う情報から、「人物A」に対して、
「○○牛乳」に関連する個別情報(例えば、以前より値
段が安くなっているとか、2週間以内に同じものを買え
ばさらに値引きされるといった情報など)を提供する。
【0062】上記のように、本発明の第1の実施例にお
いては、検知される場所と個人に関する状況情報を組み
合わせて判断する事が可能となり、無駄な情報を提供す
る事無く、その場所や、人の状況に応じた適切な情報の
提供が可能となる。なお、通知情報入力手段12を経由
して提供される情報は、上記実施例に限られるわけでは
なく、例えば通信回線を利用して検知された人物の自宅
と接続し、冷蔵庫等に保管されている品物の情報を個別
情報として提供するようにしてもよい。
【0063】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図7は、本発明の第2の実施例の構成を示す図であ
る。
【0064】図7を参照すると、本発明の第2の実施例
は、図1を参照して説明した前記第1の実施例の構成に
加え、個人情報獲得手段16、局所情報生成手段17、
およびオブジェクト状態獲得手段18を備えている。
【0065】個人情報獲得手段16は、移動型情報収集
手段14を保持する人物に関する付属情報を、例えばス
ケジュール管理ツールなど外部の情報源から獲得し、個
人ID発行手段1からの個人ID情報をキーとして、個
人情報蓄積手段3に保持されている個人情報に情報を付
加する。
【0066】また、局所情報生成手段17は、局所情報
蓄積手段8に保持されている情報から付近に検知された
人物のIDを計数し、その情報を固定型情報収集手段1
5が設置されている場所の混雑の指数として局所情報蓄
積手段8内の情報に付加するとともに、例えばコンサー
トホールなどであれば公演中といった、外部から得られ
る付属情報を獲得し、同様に局所情報蓄積手段8内の場
所情報に付加する。
【0067】この時、場所ID発行手段7からの場所I
Dがキーとして利用され、該当する場所ID情報に新た
に情報が追加される。
【0068】また、オブジェクト状態獲得手段18は例
えば電話やファックスといった機器の状態を監視し、そ
の情報をオブジェクトIDに付加して発信している。
【0069】次に本発明の第2の実施例の動作につい
て、電話等による個人への連絡で利用することを例とし
て説明する。
【0070】オブジェクト状態獲得手段18は、オブジ
ェクトID発行手段4からのオブジェクトID情報を受
けて、その機器の状態を付加してID交信手段5を介し
て発信している。例えば、電話機やファクシミリ送受信
装置(ファックス)といった機器にオブジェクトIDが
割り振られており、それぞれのIDと状態が組み合わさ
れてID交信手段5を通じてやりとりされている。
【0071】移動型情報収集手段14内で個人情報蓄積
手段3に個人に関わる状況情報が蓄積されるまでの過程
は、前記第1の実施例で説明したものと同様である。
【0072】個人情報獲得手段16は、例えば電子的な
スケジュール管理ツールなどと連携して個人に関わる付
加的な情報を保持している。個人情報蓄積手段3に新し
く情報が蓄積されると、個人情報獲得手段16は、その
情報を読み取り、個人ID発行手段1より通知される個
人ID情報をキーとして、該当する人物ID情報に対し
て外部より取得した付加的な情報を追加する。
【0073】例えば個人情報獲得手段16が、「○○会
社訪問打合せ」なる「人物A」の現在の日時に対応する
スケジュール情報を得たとすると、((DateTim
e 1998/6/21 13:05)(Human
(人物A ○○会社訪問打合せ) 人物B 人物C)
(Place ○○会社会議室)(Object (電
話機001 待機中)(FAX002 待機中)))と
いったフォーマットの情報が個人情報蓄積手段3に書き
込まれる。
【0074】また、固定型情報収集手段15内での局所
情報蓄積手段8に場所に関わる状況情報が蓄積されるま
での過程も、前記第1の実施例で説明したものと同様で
ある。
【0075】局所情報生成手段17は、局所情報蓄積手
段8内に新しい情報が蓄積されると、その情報を読み取
り、場所ID発行手段7からの場所ID情報をキーとし
て、該当する場所ID情報に対して、外部から取得した
場所に関わる情報を付加する。
【0076】さらに、検知された人物IDを計数し、そ
の数を場所情報に付加する。例えば、固定型情報収集手
段15が会議室に設置されており、会議室が使用中であ
るか否かという情報が電子的に取得できるものとする
と、((DateTime 1998/6/21 1
3:05)(Human 3人物A 人物B 人物C)
(Place (○○会社会議室 使用中))(Obj
ect (電話機001 待機中)(FAX002 待
機中)))といった情報が、局所情報蓄積手段8に局所
情報生成手段17によって書き込まれる。
【0077】上記したような、個人に関わる情報および
場所に関わる情報がそれぞれ個人情報蓄積手段3および
局所情報蓄積手段8に保持されるともに、データ通信手
段9を介して最新の情報が情報制御手段10に常時通知
されている。情報制御手段10は、通知された状況情報
を同じ場所、時間でまとめて保持する。
【0078】図8は、この時点で情報制御手段10に保
持されている状況情報の一具体例である。図8に示すこ
の例の場合、「人物A」、「人物B」、「人物C」が、
「○○会社会議室」で打合せを行なっており、電話機と
ファックスが使用可能であるという状況が表現されてい
る。
【0079】このような状況において、例えば電話機の
ような手段により、個人宛のメッセージ通知が通知情報
入力手段12を介して行なわれたとする。通知情報入力
手段12は、その個別メッセージの宛先個人IDと内容
を情報制御手段10に通知する。
【0080】情報制御手段10は、通知情報入力手段1
2からの通知を受け、現在保持している状況情報を参照
し、情報提示ルール11の定義に従って、情報通知の可
否、情報提供手段の選択を行なう。
【0081】例えば図9に示すような情報提示ルールに
よれば、通信宛の人物が複数人数で会議中であり、その
部屋のファックスが利用可能であれば、情報提供手段と
してファックスが選択される。
【0082】図9に示したルールの例において、矢印→
左辺の「Current」というキーワードにより、局
所情報および個人情報を合わせた状況情報に対する条件
定義である事を示し、「TARGET」というキーワー
ドで情報通知の宛先の人物IDを示している。また、矢
印→右辺の「InfoMedia」というキーワードに
より選択する情報通知手段を指示している。
【0083】さらに、図10に示した別の情報提示ルー
ル11が適用されれば、会議中であっても、その部屋に
人物が一人しかおらず、電話機も使用可能である場合に
は、情報通知手段として電話機(TEL)が選択され
る。
【0084】情報提示ルール11のどのルールにも条件
が合致しない場合は、情報の通知が不適な場合であると
判断し、通知が抑制される。
【0085】情報通知手段13は、情報制御手段10よ
りルールの適用結果と通知内容を受け取り、指示された
情報通知手段を利用して情報の通知を行なう。例えば、
電話機による受信データをファックスで通知する場合に
は、音声をテキストデータに変換するなど、既存のメデ
ィア変換技術を利用することで実現できる。
【0086】上記したように、本発明の第2の実施例に
おいては、個人に対するメッセージ通知を対象となる人
物がおかれた場所の状況および人物のその時の都合に従
って制御することができるため、状況に応じた通知メデ
ィアの選択や通知の抑制が可能となる。
【0087】また本発明の第2の実施例の変形として、
図11に示すように、移動型情報手段10、情報提示ル
ール11、通知情報入力手段12、および情報通知手段
13を移動型情報収集手段14の構成要素として組み込
み、個人情報蓄積手段3と情報制御手段10がデータ通
信手段9を介すること無く情報交換できる構成としても
よい。
【0088】これにより、個人に関わる情報を、移動型
情報収集手段14から外側に出さないで処理することが
可能となり、プライバシー情報を外に漏らすことなく、
個別情報通知の制御が可能となる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記記載の効果を奏する。
【0090】本発明の第1の効果は、広告宣伝など不特
定多数に向けた通知を、その通知がされる場所と通知す
る人物に応じて、無駄なくしかも個別な情報として提供
することを可能とする、ということである。
【0091】その理由は、本発明においては、情報が通
知される場所の状況と通知相手の人物の情報を組み合わ
せて判断し、関連する情報のみを提供するように構成し
たためである。
【0092】本発明の第2の効果は、電話による連絡な
どある特定の人物に向けた情報通知を、通知相手本人の
都合と、周囲の状況に応じて制御できる、ということで
ある。
【0093】その理由は、本発明においては、通知相手
の現在の状況とその人物がおかれた周囲の状況を組み合
わせて、情報提供の可否の判断および情報提供の手段の
選択を行なう、ように構成したためである。
【0094】また本発明の第3の効果は、個人のプライ
バシー情報を外部に漏らすこと無く、個人と周囲の状況
に応じた情報通知制御を行うことができる、ということ
である。
【0095】その理由は、本発明においては、個人の情
報を保持する移動型情報収集手段内に情報通知を制御す
る機構を備えたためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するための図であ
り、個人情報蓄積手段3に保持される個人に関わる状況
情報の一具体例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明するための図であ
り、局所情報蓄積手段8に保持される場所に関わる状況
情報の一具体例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例を説明するための図であ
り、情報提示ルール11の一具体例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例を説明するための図であ
り、個人情報蓄積手段3に保持される個人に関わる状況
情報の別の一具体例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例を説明するための図であ
り、情報提示ルール11の別の一具体例を示す図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図8】本発明の第2の実施例を説明するための図であ
り、情報制御手段10に保持される状況情報の一具体例
を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例を説明するための図であ
り、情報提示ルール11の一具体例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施例を説明するための図で
あり、情報提示ルール11の別の一具体例を示す図であ
る。
【図11】本発明の第2の実施例の変形例の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 個人ID発行手段 2 移動型ID検知手段 3 個人情報蓄積手段 4 オブジェクトID発行手段 5 ID交信手段 6 固定型ID検知手段 7 場所ID発行手段 8 局所情報蓄積手段 9 データ通信手段 10 情報制御手段 11 情報提示ルール 12 通知情報入力手段 13 情報通知手段 14 移動型情報収集手段 15 固定型情報収集手段 16 個人情報獲得手段 17 局所情報生成手段 18 オブジェクト状態獲得手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個人ID(識別情報)を発信する手段と、 予め定められた物(オブジェクト)についてのオブジェ
    クトIDを発信する手段と、 場所のIDの情報を発信する手段と、 上記各手段からのIDを相互にやりとりする手段と、を
    備え、 個人が携帯する移動型情報収集手段に備えられ該個人の
    近くにあるオブジェクトや個人および場所からのIDを
    蓄積する個人情報蓄積手段と、 予め定められた場所に設置され該設置場所近くの個人お
    よびオブジェクトからのIDを局所情報として蓄積する
    局所情報蓄積手段と、 前記個人の状況情報および場所の局所情報を利用し、場
    所、個人に適合した情報内容、及び通知の仕方を、予め
    定められたルールと照合して導出し、情報を提示する手
    段を備えたことを特徴とする、個別情報提示装置。
  2. 【請求項2】利用者が携帯し、利用者の個人を識別する
    ための個人識別IDを発信するとともに自分以外の個人
    識別IDを収集して蓄積する移動型情報収集手段と、 ものを識別するためのオブジェクトIDを発信するオブ
    ジェクトID発行手段と、 所定の場所に設置され該設置場所を識別するための場所
    IDを発信するとともに周囲のID情報を収集蓄積する
    固定型情報収集手段と、 前記個人識別ID、オブジェクトID、及び場所IDを
    前記移動型情報収集手段、前記オブジェクトID発行手
    段および前記固定型情報収集手段で交換するためのID
    交信手段と、 前記移動型情報収集手段で収集蓄積された個人識別およ
    び前記固定型情報収集手段で収集蓄積された局所情報を
    情報制御手段に送信するためのデータ通信手段と、 利用者に対して提供する情報源を獲得する通知情報入力
    手段と、 個人情報および局所情報の組み合わせを条件とし、その
    状況において提示すべき情報についての規程を定めた情
    報提示ルールと、前記データ通信手段より個人情報およ
    び局所情報を受け取り、情報通知の可否、情報提供メデ
    ィアについて前記情報提示ルールを参照し、前記通知情
    報入力手段より得られた情報の制御を行なう情報制御手
    段と、 前記情報制御手段からの指示により情報を利用者に通知
    する情報通知手段と、 を含むことを特徴とする個別情報提供装置。
  3. 【請求項3】前記移動型情報収集手段が、個人識別のた
    めの個人IDを発行する個人ID発行手段と、 前記ID交信手段を経由して得られる個人ID、場所I
    D、及びオブジェクトIDを検知する移動型ID検知手
    段と、 前記移動型ID検知手段からのID情報を、予め定めら
    れた時間間隔でモニタし、検知されたIDの種類毎にま
    とめて蓄積する個人情報蓄積手段と、 を含むことを特徴とする請求項2記載の個別情報提示装
    置。
  4. 【請求項4】前記固定型情報収集手段が、場所識別のた
    めの場所IDを発行する場所ID発行手段と、 前記ID交信手段を経由して得られる個人ID、及びオ
    ブジェクトIDを検知する固定型ID検知手段と、 前記固定型ID検知手段からのID情報をある定められ
    た時間間隔でモニタし、検知されたIDの種類毎にまと
    めて蓄積する局所情報蓄積手段と、 を含む請求項2又は3記載の個別情報提示装置。
  5. 【請求項5】前記情報制御手段が、通知情報から特定の
    情報を抽出する手段を有し、 前記情報提示ルールが、情報抽出のためのルールで構成
    される、ことを特徴とする請求項4記載の個別情報提示
    装置。
  6. 【請求項6】前記個人情報蓄積手段、および、前記局所
    情報蓄積手段に蓄積保持される状況情報が、日時情報
    と、検知された一つ以上の個人ID情報と、検知された
    場所ID情報と、検知された複数のオブジェクトID情
    報と、から構成されることを特徴とする請求項4又は5
    記載の個別情報提示装置。
  7. 【請求項7】前記移動型情報蓄積手段が、前記個人ID
    発行手段と、移動型ID検知手段と、前記個人情報蓄積
    手段と、移動型情報収集手段を保持する個人に関わる付
    属情報を外部の情報源から獲得し、前記個人ID発行手
    段からのID情報をキーとして前記個人情報蓄積手段に
    保持されている個人情報に付加する個人情報獲得手段
    と、を含むことを特徴とする請求項2記載の個別情報提
    示装置。
  8. 【請求項8】前記固定型情報蓄積手段が、前記場所ID
    発行手段と、固定型ID検知手段と、前記局所情報蓄積
    手段と、固定型情報蓄積手段が設置されている場所に関
    わる情報を外部の情報源から獲得し、前記場所ID発行
    手段からのID情報をキーとして前記局所情報蓄積手段
    に保持されている場所に関わる情報に付加する局所情報
    生成手段とを含むことを特徴とする請求項2又は7記載
    の個別情報提示装置。
  9. 【請求項9】前記固定型情報蓄積手段が、前記場所ID
    発行手段と、固定型ID検知手段と、前記局所情報蓄積
    手段と、前記局所情報蓄積手段に保持されている情報か
    ら付近に検知された人物のIDを計数し、場所に関わる
    情報に付加する局所情報生成手段とを含むことを特徴と
    する請求項2、7、8のいずれか一に記載の個別情報提
    示装置。
  10. 【請求項10】前記オブジェクトID発行手段からの情
    報をキーとして、該オブジェクトの状態情報を外部から
    獲得し、オブジェクトID情報とともに発信するオブジ
    ェクト状態獲得手段を有することを特徴とする請求項7
    乃至9のいずれか一に記載の個別情報提示装置。
  11. 【請求項11】前記情報制御手段が、個人宛の情報通知
    の可否および通知手段を選択する機能を有し、前記情報
    提示ルールが、情報通知の可否および通知手段を選択す
    るためのルールで構成されることを特徴とする請求項7
    乃至10のいずれか一に記載の個別情報提示装置。
  12. 【請求項12】前記情報制御手段で前記情報提示ルール
    を適用される状況情報が、日時情報と、個人IDとその
    個人の付属情報とで構成される一つ以上の個人情報と、
    その場所で検知された個人IDの数と、場所IDとその
    場所の付属情報とで構成された場所情報と、オブジェク
    トIDとそのオブジェクトの状態情報で構成される複数
    のオブジェクト情報とから構成されることを特徴とする
    請求項10又は11記載の個別情報提示装置。
  13. 【請求項13】前記移動型情報蓄積手段が、前記個人I
    D発行手段と、移動型ID検知手段と、前記個人情報蓄
    積手段と、前記個人情報獲得手段と、前記情報制御手段
    と、前記情報提示ルールと、前記通知情報入力手段と、
    前記情報通知手段と、を含むことを特徴とする請求項8
    乃至12のいずれか一に記載の個別情報提示装置。
  14. 【請求項14】利用者の個人情報を発信する個人ID発
    行手段を備え利用者が所持する移動型情報収集手段と、 予め定められた物についてその識別情報を発信するオブ
    ジェクトID発行手段と、 場所に関する情報を発信する場所ID発行手段と、 個人ID発行手段、オブジェクトID発行手段と、場所
    ID発行手段からの識別情報の交信を制御するID交信
    手段と、 を備え、 前記ID交信手段を介して受信し、個人が所持する前記
    移動型情報収集手段の近くにあるオブジェクトや個人お
    よび場所からのIDを受信した日時情報とともに蓄積す
    る個人情報蓄積手段と、 予め定められた場所に設置され該設置場所近くの個人お
    よびオブジェクトからのIDを受信した日時情報ととも
    に局所情報として蓄積する局所情報蓄積手段と、を備
    え、 個人に情報を提供する際に、前記個人情報蓄積手段、及
    び前記局所情報蓄積手段からの情報から得られる、個人
    の情報と場所の情報を、予め設定されている所定の情報
    提示ルールを適用し、前記ルールの適用結果に基づき、
    個人の状況情報及び/又は場所の状況情報に応じて、通
    知する情報の内容及び/又は情報通知手段を、選択して
    提示する手段を備えたことを特徴とする個別情報提示装
    置。
  15. 【請求項15】ID情報以外の個人情報を獲得し個人情
    報として蓄積する手段と、 検知された局所情報に所定の属性情報を付加し、場所に
    関する情報を付加して蓄積する手段と、 オブジェクトの動作状態に関する付属情報を付加してオ
    ブジェクトIDとともに発信する手段と、をさらに備え
    たことを特徴とする請求項14記載の個別情報提示装
    置。
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