JP2004326746A - 試供品配布管理方法及び試供品配布補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】人手や店舗、希望者の通信端末に頼ることなく、不特定多数の希望者を対象に効率的な試供品配布を可能にする。
【解決手段】不特定多数の人が利用する場所にサンプルボックスSB1〜SBnを分散して設置し、これらのサンプルボックスSB1〜SBnに対し管理センタのコンピュータ装置MCから選択的に配布制御情報を伝送する。サンプルボックスSB1〜SBnでは、時間帯、気象条件及び場所に応じて試供品の紹介情報を選択的にLCD62に表示し、希望者が希望する試供品を指定入力すると、当該希望者にアンケートに回答させ、さらに広告情報を出力したのち、該当する試供品の引換券5を発行するようにしたものである。
【選択図】 図3
【解決手段】不特定多数の人が利用する場所にサンプルボックスSB1〜SBnを分散して設置し、これらのサンプルボックスSB1〜SBnに対し管理センタのコンピュータ装置MCから選択的に配布制御情報を伝送する。サンプルボックスSB1〜SBnでは、時間帯、気象条件及び場所に応じて試供品の紹介情報を選択的にLCD62に表示し、希望者が希望する試供品を指定入力すると、当該希望者にアンケートに回答させ、さらに広告情報を出力したのち、該当する試供品の引換券5を発行するようにしたものである。
【選択図】 図3
Description
この発明は、例えば新製品の発売に関連して実施される販売促進キャンペーンにおいて、コンピュータ装置と通信ネットワークを利用して試供品の配布管理を行う試供品配布管理方法、及びこの方法を実施するために使用する試供品配布補助装置に関する。
一般に、販売を促進するための手法として、ターゲットとなる消費者に商品の試供品(サンプル)を配布して試用してもらうことで購買意欲を引き出す、サンプリングと呼ばれる手法が多く採用されている。
従来から採用されているサンプリングの手法には、街頭サンプリング、ルートサンプリング、店頭サンプリング等がある。街頭サンプリングは、繁華街や駅頭において、ターゲット層の通行人に対し人手により試供品を配布するもので、短時間に効率的なサンプリングを行うことができる。ルートサンプリングは、通販ルートなどの既に確立されている販売ルートを利用して、顧客名簿に従い試供品を宅配するもので、特定のターゲット層に対し確実にサンプリングできる利点がある。店頭サンプリングは、例えば新製品の試供品を同一メーカの他の商品に添付したり、また店舗がメーカから提供された試供品をその店舗で買い物をした消費者に配布するもので、これも配布対象を特定のターゲット層に絞りやすいと云う利点がある。
なお、以上の従来技術を記載した先行技術文献を出願人は発見していない。
なお、以上の従来技術を記載した先行技術文献を出願人は発見していない。
ところが、これらの従来のサンプリング手法には次のような解決すべき課題があった。すなわち、先ず店頭サンプリングは試供品の配布を人手に頼らなければならないため多くの人件費がかかるという問題点がある。ルートサンプリングは、顧客名簿に応じて試供品を配布するため配布対象が常に限定され、不特定多数の人を対象にしたサンプリングには不向きである。店頭サンプリングも、基本的には試供品の配布対象が店舗の客になるため、不特定多数の人を対象にしたサンプリングには向いていない。
その他、メーカや販売店がWeb上で商品のモニタを募集し、その応募者に対し試供品を提供するものもある。しかしこの種の手法では、試供品の配布対象がパーソナル・コンピュータや携帯端末等の利用者に限定されるため、より広範囲な消費者を対象とするサンプリングには不向きである。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、特別な配布要員や店舗従業員等の人手や、希望者の通信端末に頼ることなく、不特定多数の希望者を対象に効率的な試供品配布を可能にする試供品配布管理方法及び試供品配布補助装置を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、試供品の紹介情報を表示器に表示する表示手段と、不特定多数の人が上記紹介情報が表示された試供品の受け取り要求を入力する入力手段と、上記入力手段による受け取り要求の入力に応じて当該受け取り要求により指定された試供品を店舗にて受け取るための引換券を発行する発行手段とを備えた試供品配布補助装置を、不特定多数の人が利用する場所に設置するようにしたものである。
したがってこの発明によれば、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケット、駅の構内等の不特定多数の人が利用する場所に設置された試供品配布補助装置において、通行中の人が希望する試供品の受け取り要求を入力すると、当該試供品の引換券が発行される。この引換券は、例えば当該装置が設置された店舗のレジに提示することで試供品に交換できる。このため、不特定多数の人が利用する場所に試供品配布補助装置を設置するだけで、人手や店舗に頼ることなく、またパーソナル・コンピュータや携帯端末等の消費者の通信端末を利用することなく、不特定多数の人を対象に試供品を配布することが可能となる。
具体的には、次のような各種構成が考えられる。
第1の構成は、表示手段に、配布対象の試供品が複数の場合にこれら複数の試供品の表示タイムスケジュールを記憶する第1の記憶手段と、計時手段とを備え、上記計時手段の計時時刻と、上記第1の記憶手段の記憶された表示タイムスケジュールとに基づいて、上記複数の試供品の紹介情報を選択的に表示するものである。
このような構成であれば、配布対象の複数の試供品の紹介表示を時間帯により自動的に変更することが可能となる。例えば、朝夕の通勤時間帯には通勤者を対象とする商品の試供品を表示させ、昼間の時間帯には専業主婦を対象とする商品の試供品を表示させることができる。
第1の構成は、表示手段に、配布対象の試供品が複数の場合にこれら複数の試供品の表示タイムスケジュールを記憶する第1の記憶手段と、計時手段とを備え、上記計時手段の計時時刻と、上記第1の記憶手段の記憶された表示タイムスケジュールとに基づいて、上記複数の試供品の紹介情報を選択的に表示するものである。
このような構成であれば、配布対象の複数の試供品の紹介表示を時間帯により自動的に変更することが可能となる。例えば、朝夕の通勤時間帯には通勤者を対象とする商品の試供品を表示させ、昼間の時間帯には専業主婦を対象とする商品の試供品を表示させることができる。
第2の構成は、表示手段に、想定される複数の気象条件と複数の試供品との対応関係を表す情報を記憶する第2の記憶手段と、気象情報を取得する手段とを備え、この取得された気象情報と、上記第2の記憶手段に記憶された対応関係を表す情報とに基づいて、上記複数の試供品の紹介情報を選択的に表示するものである。
このような構成であれば、配布対象の複数の試供品の紹介表示を天気や気温、湿度等の気象状況により自動的に変更することが可能となる。例えば、晴れた気温の高い日には清涼飲料水や汗止めパウダ等の商品の試供品を、また寒い日には使い捨て懐炉の試供品等をそれぞれ表示させることができる。
このような構成であれば、配布対象の複数の試供品の紹介表示を天気や気温、湿度等の気象状況により自動的に変更することが可能となる。例えば、晴れた気温の高い日には清涼飲料水や汗止めパウダ等の商品の試供品を、また寒い日には使い捨て懐炉の試供品等をそれぞれ表示させることができる。
第3の構成は、表示手段に、想定される複数の設置場所と複数の試供品との対応関係を記憶する第3の記憶手段と、設置場所を表す情報を入力する手段とを備え、上記入力された設置場所を表す情報と、上記第3の記憶手段に記憶された対応関係を表す情報とに基づいて、上記複数の試供品の紹介情報を選択的に表示するものである。
このような構成であれば、配布対象の複数の試供品の紹介表示を装置の設置場所により自動的に変更することが可能となる。例えば、近隣に大学や専門学校がある駅構内では主として学生や若者を配布対象とする商品の試供品を表示させる。また、オフィス街のコンビニエンスストアでは主としてサラリーマンやOL等の勤労者を配布対象とする商品の試供品を表示させる。さらに住宅街であれば、専業主婦を配布対象とする商品の試供品を表示させる。
このような構成であれば、配布対象の複数の試供品の紹介表示を装置の設置場所により自動的に変更することが可能となる。例えば、近隣に大学や専門学校がある駅構内では主として学生や若者を配布対象とする商品の試供品を表示させる。また、オフィス街のコンビニエンスストアでは主としてサラリーマンやOL等の勤労者を配布対象とする商品の試供品を表示させる。さらに住宅街であれば、専業主婦を配布対象とする商品の試供品を表示させる。
すなわち、上記第1乃至第3の構成を採用すると、不特定多数の人を対象にしながらも、試供品ごとにその配布対象の層を絞り込むことが可能となり、この結果より一層効果的なサンプリングが可能となる。
またこの発明は、受け取り要求の入力に応じて、当該受け取り要求により指定された試供品に対応する商品の広告情報を、引換券の発行に先立ち出力することも特徴とする。
このように構成すると、試供品を希望した人に対し対応する商品の広告を報知することができ、これにより商品の認知度をさらに高めて購買意欲をさらに高めることができる。
このように構成すると、試供品を希望した人に対し対応する商品の広告を報知することができ、これにより商品の認知度をさらに高めて購買意欲をさらに高めることができる。
さらにこの発明は、管理センタに設置される管理用コンピュータ装置から通信ネットワークを介して表示制御情報を受信し、この受信された表示制御情報に応じて、表示対象となる試供品の紹介情報を可変設定することも特徴とする。
このように構成することで、管理センタから新たに配布する試供品の紹介情報を装置にダウンロードして表示させたり、ダウンロード済みの複数の試供品の紹介情報の表示期間を管理センタから遠隔制御することが可能となる。
このように構成することで、管理センタから新たに配布する試供品の紹介情報を装置にダウンロードして表示させたり、ダウンロード済みの複数の試供品の紹介情報の表示期間を管理センタから遠隔制御することが可能となる。
さらにこの発明は、発行手段により発行された引換券の発行数を試供品別に計数し、その計数値を管理センタに設置される管理用コンピュータ装置へ通信ネットワークを介して送信することも特徴とする。
このように構成すると、試供品別の引換券の発行データ、つまり配布中の各試供品の配布データが、自動的に集計されて管理センタに通知される。このため管理者は、試供品の配布状況を試供品別に迅速かつ正確に把握することが可能となる。
このように構成すると、試供品別の引換券の発行データ、つまり配布中の各試供品の配布データが、自動的に集計されて管理センタに通知される。このため管理者は、試供品の配布状況を試供品別に迅速かつ正確に把握することが可能となる。
さらにこの発明は、配布中及び配布終了後の試供品についての感想情報の入力を促し、当該催促に対し試用者が入力した感想情報を取り込んで記憶する。そして、この記憶された感想情報を管理センタに設置される管理用コンピュータ装置へ通信ネットワークを介して送信することも特徴とする。
このように構成すれば、試用者の感想が自動的に管理センタに通知される。このため管理者は、試供品の試用後の感想を迅速かつ正確に把握することが可能となる。
このように構成すれば、試用者の感想が自動的に管理センタに通知される。このため管理者は、試供品の試用後の感想を迅速かつ正確に把握することが可能となる。
さらにこの発明は、入力手段による受け取り要求の入力に応じて、操作者に対し操作者自身の属性情報の入力を促し、この催促に対し操作者が入力した属性情報を取り込む。そして、この取り込んだ操作者の属性情報を試供品の識別情報と共に、管理センタに設置される管理用コンピュータ装置へ通信ネットワークを介して送信することも特徴とする。
このように構成すると、試用者の属性情報が試供品の識別情報と共に自動的に管理センタに通知される。このため管理者は、例えば試供品別に当該試供品を希望した人の傾向性(年代や性別、職業等)を効率良く集計し把握することが可能となる。
このように構成すると、試用者の属性情報が試供品の識別情報と共に自動的に管理センタに通知される。このため管理者は、例えば試供品別に当該試供品を希望した人の傾向性(年代や性別、職業等)を効率良く集計し把握することが可能となる。
さらにこの発明は、入力手段による受け取り要求の入力に応じて、操作者に対し操作者自身の属性情報の入力を促し、この催促に対し操作者が入力した属性情報を取り込む。そして、この取り込んだ操作者の属性情報をもとに、当該操作者を配布ターゲット層に含む他の試供品の有無を判定し、上記操作者を配布ターゲット層に含む他の試供品が存在すると判定した場合に、当該他の試供品の紹介情報を表示器に表示することも特徴とする。
このように構成すると、例えば未表示の試供品が存在する場合に、この中に操作者の性別や年齢に応じた試供品があると、この試供品の紹介情報が表示される。このため、表示器の表示スペースの制約から、一覧表示できる試供品の数が少数に限られる場合でも、操作者に対しより多くの試供品を配布することが可能となる。また操作者にとっては、未表示の試供品の中からも自身に係わりがある試供品を受け取ることが可能となる。
このように構成すると、例えば未表示の試供品が存在する場合に、この中に操作者の性別や年齢に応じた試供品があると、この試供品の紹介情報が表示される。このため、表示器の表示スペースの制約から、一覧表示できる試供品の数が少数に限られる場合でも、操作者に対しより多くの試供品を配布することが可能となる。また操作者にとっては、未表示の試供品の中からも自身に係わりがある試供品を受け取ることが可能となる。
さらにこの発明は、上記取り込んだ操作者の属性情報を記憶し、その後当該操作者を配布ターゲット層とする他の試供品が配布対象となった場合に、その旨の案内メッセージを上記属性情報をもとに操作者が所有する情報端末装置へ通信ネットワークを介して送信することも特徴とする。
このように構成すると、過去に試供品の提供を受けた経歴のある消費者に対し、この消費者に関係する新たな試供品が配布対象となったときに当該試供品の試用を働きかけることが可能となり、これによりさらに積極的なサンプリングを実現できる。
このように構成すると、過去に試供品の提供を受けた経歴のある消費者に対し、この消費者に関係する新たな試供品が配布対象となったときに当該試供品の試用を働きかけることが可能となり、これによりさらに積極的なサンプリングを実現できる。
さらにこの発明は、入力手段に、試供品の受け取り要求を入力した操作者の識別情報を取得して記憶し、この新たに取得された識別情報と既に記憶されている過去に取得された識別情報とを照合して操作者の重複を判定する判定手段と、この判定手段により同一の試供品に対する操作者の重複が検出された場合には、発行手段による引換券の発行を制限する手段とを、さらに具備することを特徴とする。
このように構成することで、同一の消費者が同一の試供品を大量に受け取る不具合を防止することができ、これにより試供品をできる限り多くの消費者に試用してもらうことが可能となる。
このように構成することで、同一の消費者が同一の試供品を大量に受け取る不具合を防止することができ、これにより試供品をできる限り多くの消費者に試用してもらうことが可能となる。
要するにこの発明では、複数の試供品の紹介情報を選択的に表示器に表示する表示手段と、不特定多数の人が上記紹介情報が表示された試供品の受け取り要求を入力する入力手段と、上記入力手段による受け取り要求の入力に応じて当該受け取り要求により指定された試供品に対応する引換券を発行する発行手段とを備えた試供品配布補助装置を、不特定多数の人が利用する場所に設置するようにしている。
したがってこの発明によれば、人手や店舗、希望者の通信端末に頼ることなく、不特定多数の希望者を対象に効率的な試供品配布を可能にした試供品配布管理方法及び試供品配布補助装置を提供することができる。
したがってこの発明によれば、人手や店舗、希望者の通信端末に頼ることなく、不特定多数の希望者を対象に効率的な試供品配布を可能にした試供品配布管理方法及び試供品配布補助装置を提供することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係わる試供品配布管理方法を実施するために使用する通信システムの概略構成図であり、図中SB1〜SBnは試供品配布補助装置を示している。試供品配布補助装置SB1〜SBnは、例えばコンビニエンスストアの店舗内や駅構内等の不特定多数の人が利用する場所に設置される。なお、以後試供品配布補助装置SB1〜SBnをサンプルボックスと呼称する。
サンプルボックスSB1〜SBnは、通信ネットワークNWを介して管理センタのコンピュータ装置MCに接続可能となっている。また管理センタのコンピュータ装置MCには、通信ネットワークNWを介して、試供品提供元のメーカが所有するメーカサーバCSVと、広告代理店が所有する広告代理店サーバASVがそれぞれ接続可能となっている。
なお、通信ネットワークNWとしては、PSTN(Public Switch Telephone Network)やISDN(Integrated Service Digital Network)等の有線公衆電話網、PHS(Personal Handyphone System)や無線LAN(Local Area Network)等の移動通信網、衛星通信網、インターネットに代表されるコンピュータ・ネットワークが使用可能である。
管理センタのコンピュータ装置MCは、例えばコンビニエンスストアの本部に設けられ、試供品配布に係わる制御機能として、広告発注制御機能と、サンプルボックス表示制御機能と、データ収集報告制御機能とを備えている。
広告発注制御機能は、メーカサーバCSVからの試供品の配布依頼及び広告の発注依頼に応じて、広告代理店サーバASVに対し試供品に関する紹介情報(画像)及び広告情報(音声及び文字)の作成を依頼する。サンプルボックス表示制御機能は、広告代理店サーバASVから納品された、試供品に関する紹介情報及び広告情報を、各サンプルボックスSB1〜SBnに配信して表示又は音声出力させる。データ収集報告制御機能は、各サンプルボックスSB1〜SBnから、試供品の配布結果を集計したサンプリングデータ及び試供品の試用後の感想を集計したモニタデータを収集し、この収集されたサンプリングデータ及びモニタデータを依頼元のメーカサーバCSVへ送信する。
ところで、サンプルボックスSB1〜SBnは次のように構成される。図2はその外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。サンプルボックスSB1〜SBnは、箱形をなす下部筐体1と、この下部筐体1の上端部に固定されたパネル状をなす上部筐体2とから構成される。
下部筐体1内には、制御装置と、試供品引換券をプリントアウトするためのプリンタが収容される。また下部筐体1の上面部には前面側に傾斜してなる操作面3が設けられており、この操作面3には入力装置としてのタッチパネル61と、上記プリンタの発券口82が設けられている。一方、上部筐体2には表示装置としての9個の液晶表示器(LCD)62が配設されている。これらのLCD62はそれぞれ、試供品に関する紹介情報を表示するために使用される。
図3は、サンプルボックスSB1〜SBnの回路構成を示すブロック図であり、10は例えばマイクロプロセッサからなる中央処理ユニット(CPU)を示している。CPU10には、バス20を介して、プログラムメモリ30と、データメモリ40と、オーディオインタフェース50と、入出力インタフェース60と、通信インタフェース70と、プリンタインタフェース80がそれぞれ接続されている。
オーディオインタフェース50は、CPU10の制御の下、広告情報の一部を構成する音声データを復号したのちアナログ信号に変換してスピーカ51から出力する。なお、音声操作ガイダンスを出力するためにも使用される。入出力インタフェース60は、CPU10の制御の下、タッチパネル61における操作ガイダンスの表示と操作データの入力、及びLCD62に対する表示データの表示処理を行う。
通信インタフェース70は、CPU10の制御の下、通信ネットワークNWで規定される通信プロトコルに従い、管理センタのコンピュータ装置MCとの間で各種制御情報及び集計データの伝送を行う。プリンタインタフェース80は、CPU10の制御の下、プリンタ81に試供品の引換券のプリントアウトを行わせる。
データメモリ40には、試供品情報データベース41と、広告情報データベース42と、時間帯対応データテーブル43と、気象対応データテーブル44と、場所対応データテーブル45と、サンプリングデータ記憶部46と、モニタデータ記憶部47とが設けてある。
試供品情報データベース41には、管理センタのコンピュータ装置MCから伝送された試供品に関する紹介情報が、試供品の識別コードに対応付けて記憶される。紹介情報は例えば画像データにより構成される。
広告情報データベース42には、管理センタのコンピュータ装置MCから伝送された試供品に関する広告情報が、試供品の識別コードに対応付けて記憶される。広告情報は、例えば画像データ又は文字データと、音声データとにより構成される。
時間帯対応データテーブル43は、配布対象の複数の試供品の表示タイムスケジュールを記憶するために使用される。表示タイムスケジュールは、例えば1日を朝夕の通勤時間帯と、昼間の時間帯と、夜間の時間帯とに分け、これらの時間帯に各々対応付けてその時間帯に適した試供品の識別コードを設定したものからなる。
気象対応データテーブル44は、想定される複数の気象条件と配布対象の複数の試供品との対応関係を表す情報を記憶するために使用される。例えば、想定される気象条件として晴曇天と雨天、又は高温、中温及び低温を定義し、これらの気象条件ごとにそれぞれ適した試供品の識別コードを設定したテーブルデータが記憶される。
場所対応データテーブル45は、想定される複数の設置場所と複数の試供品との対応関係を記憶するために使用される。例えば、想定される設置場所として店舗内と駅構内を定義し、これらの場所ごとにそれぞれ適した試供品の識別コードを設定したテーブルデータが記憶される。
サンプリングデータ記憶部46は、試供品別にその配布期間内に発行された引換券の発行枚数を記憶するために使用される。モニタデータ記憶部47は、試供品希望者が入力した希望者の属性情報を記憶すると共に、配布中及び配布終了後に試用者により入力された試供品の感想情報を、試供品別に記憶するために使用される。
プログラムメモリ30には、この発明に係わる機能を実現する上で必要なプログラムとして、試供品情報表示制御プログラム31と、引換券発行制御プログラム32と、広告情報出力制御プログラム33と、モニタデータ入力制御プログラム34と、サンプルデータ集計プログラム35と、集計データ送信制御プログラム36とを備えている。
試供品情報表示制御プログラム31は、管理センタのコンピュータ装置MCから伝送された試供品に関する紹介情報を、試供品の識別コードに対応付けて試供品情報データベース41に記憶する。また、管理センタのコンピュータ装置MCから伝送された時間帯対応データ、気象対応データ及び場所対応データを、それぞれ時間帯対応データテーブル43、気象対応データテーブル44及び場所対応データテーブル45に記憶する。
そして、上記時間帯対応データテーブル43、気象対応データテーブル44及び場所対応データテーブル45に記憶された各対応データに基づいて、上記試供品情報データベース41に記憶されている配布対象の試供品の紹介情報を選択的に読み出し、その画像データを前記9個のLCD62に表示する。
引換券発行制御プログラム32は、タッチパネル61において希望者が希望する試供品を指定入力した場合に、当該希望者が同一試供品を過去に配布済みの人であるか否かを判定する。そして、未配布の希望者であれば、当該指定された試供品の引換券をプリンタ81からプリントアウトさせる。
広告情報出力制御プログラム33は、管理センタのコンピュータ装置MCから伝送された試供品に関する広告情報を、試供品の識別コードに対応付けて広告情報データベース42に記憶する。そして、タッチパネル61において希望者が希望する試供品を指定入力した場合に、前記試供品の引換券のプリントアウトに先立ち、広告情報データベース42に記憶されている対応する試供品に関する広告情報を読み出し、その画像又は文字データをタッチパネル61のディスプレイに表示すると共に、音声データをスピーカ51から拡声出力させる。
モニタデータ入力制御プログラム34は、タッチパネル61のディスプレイに試供品のモニタ入力画面を表示させ、この状態で試用者がモニタデータを入力すると、この入力されたモニタデータを試供品の識別コードに対応付けてモニタデータ記憶部46に記憶する。モニタデータの入力形態としては、モニタ入力画面において予め複数の回答を用意し、試用者がこれらの回答の中から該当するものを選択するものと、試用者が自由文を入力するものが考えられる。
サンプルデータ集計プログラム35は、試供品ごとにその配布期間中に引換券の発行枚数をカウントし、配布期間が終了した時点で引換券の発行枚数の合計値を試供品の識別コードに対応付けてサンプルデータとしてサンプルデータ記憶部46に記憶する。
集計データ送信制御プログラム36は、管理センタのコンピュータ装置MCからサンプルデータ及びモニタデータの送信要求が到来した場合に、上記サンプルデータ記憶部46に記憶されているサンプルデータ及びモニタデータ記憶部47に記憶されているモニタデータを、管理センタのコンピュータ装置MCへ送信する。
次に、以上の構成に基づき、この実施形態に係わる試供品配布管理方法と、サンプルボックスSB1〜SBnの動作を説明する。図4は、当該試供品配布管理方法を説明するために使用するシーケンス図、図5乃至図10はサンプルボックスSB1〜SBnの動作手順と動作内容を示すフローチャートである。
試供品の配布を行う際にメーカ又は販売会社は、メーカサーバCSVから管理センタのコンピュータ装置MCへ、試供品の配布依頼情報を試供品の元画像データ及び広告の発注依頼と共に伝送する。配布依頼情報には、試供品の識別コード、配布数量、配布期間及び配布場所の指定データが挿入される。
上記配布依頼情報を受信すると管理センタのコンピュータ装置MCは、先ず広告代理店サーバASVに対し試供品の紹介情報及び広告情報の制作依頼を、試供品の元画像データと共に送信する。広告代理店は、上記制作依頼を受け取ると、試供品の元画像データを用いて、サンプルボックスのLCD62に表示するための画像データからなる試供品紹介情報を制作する。またそれと共に、画像又は文字データと音声データとからなる試供品広告情報を制作する。そして、この制作された紹介情報及び広告情報を、広告代理店サーバASVから管理センタのコンピュータ装置MCへ伝送する。
管理センタのコンピュータ装置MCは、メーカ又は販売会社からの依頼の内容に応じて、指定された配布場所に設置されているサンプルボックスを選択し、この選択されたサンプルボックスと配布対象の試供品との対応関係を表す場所対応データを作成する。また、選択されたサンプルボックスが複数ある場合には、サンプルボックスごとの試供品の配布数量及び配布期間を設定する。
さらに、配布中の試供品を含め、配布対象の試供品が10種以上あるサンプルボックスについては、これらの試供品を9個のLCD62に同時に表示することは不可能なため、時間帯別の試供品表示スケジュールを表す時間帯対応データと、気象条件ごとの試供品表示スケジュールを表す気象対応データをそれぞれ作成する。
そして、管理センタのコンピュータ装置MCは、上記作成された各対応データと、先に広告代理店サーバASVから納品された試供品の紹介情報及び広告情報をそれぞれ含む配布制御情報を作成し、この作成された配布制御情報を上記選択されたサンプルボックスに向け送信する。
さて、サンプルボックスSB1〜SBnは次のように動作する。
すなわち、サンプルボックスSB1〜SBnは、図5に示すようにステップ5aで配布制御情報の到来を監視している。この状態で、管理センタのコンピュータ装置MCから自装置宛の配布制御情報が到来すると、サンプルボックスSB1〜SBnは、ステップ5bでこの配布制御情報を受信する。そして、先ずこの配布制御情報から試供品紹介情報、試供品広告情報、時間対応データ、気象対応データ及び場所対応データを抽出し、これらの情報及びデータをそれぞれ、ステップ5c〜ステップ5gにより試供品情報データベース41、広告情報データベース42、時間帯対応データテーブル43、気象対応データテーブル44及び場所対応データテーブル45に格納する。
すなわち、サンプルボックスSB1〜SBnは、図5に示すようにステップ5aで配布制御情報の到来を監視している。この状態で、管理センタのコンピュータ装置MCから自装置宛の配布制御情報が到来すると、サンプルボックスSB1〜SBnは、ステップ5bでこの配布制御情報を受信する。そして、先ずこの配布制御情報から試供品紹介情報、試供品広告情報、時間対応データ、気象対応データ及び場所対応データを抽出し、これらの情報及びデータをそれぞれ、ステップ5c〜ステップ5gにより試供品情報データベース41、広告情報データベース42、時間帯対応データテーブル43、気象対応データテーブル44及び場所対応データテーブル45に格納する。
続いてサンプルボックスSB1〜SBnは、ステップ5hにより、上記時間帯対応データテーブル43、気象対応データテーブル44及び場所対応データテーブル45に格納された各対応データに従い、LCD62に表示すべき最初の9種の試供品を選択する。そして、この選択された試供品に対応する紹介情報を上記試供品情報データベース41から読み出し、この読み出された試供品の紹介情報をLCD62に図2の「A」〜「I」に示すように表示する。
そうして試供品の紹介情報を表示すると、サンプルボックスSB1〜SBnはステップ5i〜ステップ5nにおいてそれぞれ、希望者による試供品の選択操作、紹介情報の表示変更、モニタデータの入力操作、サンプルデータの集計タイミングの到来、及び集計データの送信要求の到来を繰り返し監視する。そして、その監視結果に応じて以下のような各種制御を実行する。
(1)試供品配布制御
例えばサンプルボックスSB1を通りかかった試供品希望者が、タッチパネル61において試供品「A」を選択したとする。そうするとサンプルボックスSB1は、試供品配布制御を開始する。
例えばサンプルボックスSB1を通りかかった試供品希望者が、タッチパネル61において試供品「A」を選択したとする。そうするとサンプルボックスSB1は、試供品配布制御を開始する。
すなわち、サンプルボックスSB1は、図6に示すように先ずステップ6aでタッチパネル61にアンケート入力画面を表示する。ここで試供品希望者が自身の属性情報を入力すると、この入力された希望者の属性情報をステップ6bによりモニタデータ記憶部47の配布者リストに加える。属性情報については、例えば名前(ニックネーム等でも可)、年齢、性別及び職業を必須入力項目とする。
続いてサンプルボックスSB1は、ステップ6cにおいて、上記新たに入力された希望者の属性情報を、モニタデータ記憶部47の配布者リストに既に記憶されている希望者の属性情報と照合する。そして、この照合結果をもとに、当該希望者が同一試供品「A」を過去に配布済みの人であるか否かをステップ6dで判定する。そして、上記希望者が配布済みの人であれば、ステップ6kに移行してここで重複メッセージをタッチパネル61に表示したのち、引換券を発行せずにステップ5i〜ステップ5nによる待ち受け状態に戻る。
これに対し、上記希望者が未配布の人だったとすれば、ステップ6eに移行し、ここで広告情報データベース42から試供品「A」の広告情報を読み出して出力させる。この結果、タッチパネル61には上記試供品の広告画像データ又は文字データが表示され、またスピーカ51からは音楽や音声からなる広告音声データが拡声出力される。
そして広告情報の出力が終了すると、サンプルボックスSB1はステップ6fにより引換券の発行処理を行う。この結果、プリンタ81からは上記試供品「A」の引換券5が発行される。図11はこの引換券5の一例を示すもので、試供品に関する情報を表すバーコードが印刷されている。そして、ステップ6gにより上記引換券5の発行枚数をカウントアップする。
希望者は、この引換券5を店舗内のレジに持参することで試供品「A」を取得できる。また、サンプルボックスSV1が駅構内等の店舗外に設置されている場合には、近くのコンビニエンスストアに持参することにより試供品「A」を取得できる。コンビニエンスストアでは、上記引換券5のバーコードをPOSシステム等で読み取ることにより、店舗ごとの試供品「A」の配布数を用意に管理できる。
次にサンプルボックスSB1は、ステップ6hにおいて、上記希望者の属性情報(年齢、性別及び職業)をもとに、この希望者が興味を持ちそうな試供品が未表示の試供品の中に存在するか否かを判定する。そして、該当する他の試供品(例えば「J」)が存在する場合には、ステップ6iに移行してこの試供品「J」の紹介情報を試供品情報データベース41から読み出し、タッチパネル61に表示する。希望者がこの追加表示された試供品「J」の取得希望をタッチパネル61にて入力すると、サンプルボックスSB1は、ステップ6jからステップ6eに戻って広告情報の出力と引換券5の発行処理を実行する。
これに対し該当する他の試供品が存在しない場合には、サンプルボックスSB1はステップ6mに移行する。そして、上記希望者に対し新たな試供品の入荷を通知するサービスを受ける意志があるか否かを確認するための通知案内ガイダンスをタッチパネル61に表示する。
このガイダンスに従い希望者が、サービスを受ける意志がある旨をタッチパネル61で入力すると、ステップ6nからステップ6oに移行して、ここで連絡先のメールアドレス又は電話番号の入力画面をタッチパネル61に表示する。そして希望者が自身のメールアドレス又は電話番号を入力すると、この入力されたメールアドレス又は電話番号をモニタデータ記憶部47の配布者リストに追加記憶する。
なお、上記希望者のメールアドレス又は電話番号は、後に述べるモニタデータ収集処理により管理センタのコンピュータ装置MCに転送される。管理センタのコンピュータ装置MCは、このメールアドレス又は電話番号をもとに、該当する希望者に対し試供品の入荷通知メッセージを配信する。
(2)試供品紹介情報の表示変更制御
サンプルボックスSB1は、ステップ6jにおいて内蔵時計の計時時刻が時間帯対応データに定義された変更時刻になったか否かを定期的に監視する。そして、現在時刻が変更時刻になると、時間帯対応データに従い次の時間帯に表示すべき試供品を選択する。
サンプルボックスSB1は、ステップ6jにおいて内蔵時計の計時時刻が時間帯対応データに定義された変更時刻になったか否かを定期的に監視する。そして、現在時刻が変更時刻になると、時間帯対応データに従い次の時間帯に表示すべき試供品を選択する。
またサンプルボックスSB1〜SBnは、管理センタのコンピュータ装置MCから、上記時間帯対応データに定義された変更時刻になるごとに気象情報を受信する。そして、気象対応データテーブル44に記憶された気象対応データをもとに、上記時間帯により選択された試供品の中から上記受信された気象情報に対応する試供品をさらに選択する。
そして、図7に示すようにステップ7aにおいて、上記選択された試供品の紹介情報を試供品情報データベース41から読み出し、この読み出された試供品の紹介情報をステップ7bによりLCD62に表示する。
例えば、通勤通学時間帯から、専業主婦等の買い物客が増える昼間の時間帯になると、主として専業主婦等の買い物客が好む化粧品等の試供品を選択し、さらにこのときの気象条件が晴天であれば、上記選択された化粧品の中に日焼け止めや汗止め等の試供品が含まれるようにする。そして、この選択された試供品の紹介情報を試供品情報データベース41から読み出してLCD62に表示する。
なお、サンプルボックスSB1〜SBnを例えば店舗内から一時的にイベント会場に移動させた場合には、この設置場所の変更に応じて試供品の表示を変更する必要がある。この実施形態では、場所対応データに場所ごとの表示対象の試供品を予め設定してある。そして、サンプルボックスSB1〜SBnは、上記場所対応データをもとに、設置場所の移動に応じて試供品の紹介情報の表示を変更する。
したがって、設置場所に応じて試供品紹介情報の表示は自動的に変更されることになり、この結果管理者はサンプルボックスSB1〜SBnに対し移動後の設置場所コードを入力するだけでよく、試供品紹介情報の表示変更操作はまったく不要となる。
したがって、設置場所に応じて試供品紹介情報の表示は自動的に変更されることになり、この結果管理者はサンプルボックスSB1〜SBnに対し移動後の設置場所コードを入力するだけでよく、試供品紹介情報の表示変更操作はまったく不要となる。
(3)モニタデータ入力制御
サンプルボックスSB1は、先に述べた引換券の発行に先立ち、希望者に試供品試用後の感想の入力をお願いするためのメッセージをタッチパネル61に表示する。
サンプルボックスSB1は、先に述べた引換券の発行に先立ち、希望者に試供品試用後の感想の入力をお願いするためのメッセージをタッチパネル61に表示する。
このメッセージに応じて、試用品試用後の希望者がタッチパネル61上のメニューのうちモニタ入力を選択すると、サンプルボックスSB1は図8に示すようにステップ8aによりタッチパネル61上にモニタ入力画面を表示する。そして、希望者がこのモニタ入力画面に従い感想を入力すると、ステップ8bにより上記入力された感想をモニタデータとしてモニタデータ記憶部47に記憶する。なお、感想の入力は、例えば予め複数の回答を表示しておき、この中から希望者が該当する回答を指定することによりなされる。
(4)サンプルデータ集計制御
サンプルボックスSB1は、試供品ごとにその配布期間が終了した時点で、図9に示すようにステップ9aにより試供品に対応する配布枚数カウンタのカウント値を読み出し、この読み出されたカウント値を試供品コードに対応付けてサンプリングデータ記憶部46に記憶する。そして、ステップ9bにおいて、上記配布枚数カウンタのカウント値をクリアする。
なお、配布枚数の集計は、配布期間終了時点ばかりでなく日にちごと或いは時間帯ごとに集計してサンプリングデータ記憶部46に記憶するようにしてもよい。
サンプルボックスSB1は、試供品ごとにその配布期間が終了した時点で、図9に示すようにステップ9aにより試供品に対応する配布枚数カウンタのカウント値を読み出し、この読み出されたカウント値を試供品コードに対応付けてサンプリングデータ記憶部46に記憶する。そして、ステップ9bにおいて、上記配布枚数カウンタのカウント値をクリアする。
なお、配布枚数の集計は、配布期間終了時点ばかりでなく日にちごと或いは時間帯ごとに集計してサンプリングデータ記憶部46に記憶するようにしてもよい。
(5)集計データ送信制御
管理センタのコンピュータ装置MCは、例えば一つの試供品の配布期間とそれに続くモニタ受付期間が終了するごとに、当該試供品の引換券を発行したサンプルボックスに対し図4のシーケンス図に示すように集計データ送信要求を送信する。
管理センタのコンピュータ装置MCは、例えば一つの試供品の配布期間とそれに続くモニタ受付期間が終了するごとに、当該試供品の引換券を発行したサンプルボックスに対し図4のシーケンス図に示すように集計データ送信要求を送信する。
この集計データ送信要求を受信するとサンプルボックスは、図10に示すようにステップ10aによりサンプリングデータ記憶部46から該当する試供品のサンプリングデータを読み出す。またそれと共にステップ10bにより、モニタデータ記憶部47から該当する試供品のモニタデータを読み出す。そして、これらの読み出されたサンプリングデータ及びモニタデータを一つの試供品の集計データとしてまとめ、この集計データをステップ10cにより管理センタのコンピュータ装置MCへ送信する。
そして、ステップ10dにより送信完了を確認すると、サンプリングデータ記憶部46及びモニタデータ記憶部47に記憶されている各データのうち、上記読み出したデータをステップ10eにより消去する。
管理センタのコンピュータ装置MCは、試供品配布対象として選択したすべてのサンプルボックスから、配布期間及びモニタ受付期間が終了した試供品に関する集計データを収集し終わると、これらの集計データをまとめて報告情報を作成し、この報告情報を依頼元のメーカサーバCSVへ送信する。このとき、報告情報には、地域ごとの配布総数、各地域における時間帯ごとの配布数、年代別、職業別の配布数、及び試用者の感想の集計データを含める。さらに、これらのデータと予め設定した計算式をもとに算出される販売予測データも含めるようにしてもよい。
以上のようにこの実施形態では、不特定多数の人が利用する場所にサンプルボックスSB1〜SBnを分散して設置し、これらのサンプルボックスSB1〜SBnに対し管理センタのコンピュータ装置MCから選択的に配布制御情報を伝送する。サンプルボックスSB1〜SBnでは、時間帯、気象条件及び場所に応じて試供品の紹介情報を選択的にLCD62に表示し、希望者が希望する試供品を指定入力すると該当する試供品の引換券5を発行するようにしている。
したがって、不特定多数の人が利用する場所にサンプルボックスSB1〜SBnを設置するだけで、特別に確保した配布要員や店舗の販売者等の人手に頼ることなく、また希望者が所有するパーソナル・コンピュータや携帯端末を利用することなく、不特定多数の人を対象に試供品を効率良く配布することが可能となる。またサンプルボックスSB1〜SBnを、試供品を直接出す構成とせずに、引換券5を発行する構成としたので、サンプルボックスSB1〜SBnを小型化しかつ管理も簡単化にすることができる。
さらに、時間帯、気象条件及び場所に応じて試供品の紹介情報を選択的にLCD62に表示するようにしたので、時間帯、気象条件及び場所ごとにそれに適した試供品を配布することができ、これにより限られた時間内で多種類の試供品を効果的に配布することが可能となる。
さらに、引換券5の発行に先立ち希望者に属性情報を入力させ、この属性情報をもとに同一希望者による同一試供品の重複取得を防止するようにしている。この結果、一人の希望者が故意に多数の試供品を取得せしめる不具合を低減することができる。
さらに、引換券5の発行に先立ち、希望した試供品に対応する商品の広告情報を出力するようにしている。このため、商品についての希望者の認知度をさらに高めて購買意欲をさらに高めることができる。
さらに、試供品ごとに引換券5の発行枚数をカウントしてそのカウント値をサンプリングデータとして記憶すると共に、試用者に試供品の試用後の感想を入力させてこの入力された感想をモニタデータとして記憶する。そして、管理センタのコンピュータ装置MCからの送信要求に応じて、上記サンプリングデータ及びモニタデータを集計データとして管理センタのコンピュータ装置MCに伝送するようにしている。
このため、サンプリングボックスが多数ある場合でも、また遠隔地にある場合でも、試供品の配布結果を表すサンプリングデータと、試用者の試用後の感想をまとめたモニタデータとを、迅速かつ正確に収集して管理センタのコンピュータ装置MCで集計することができる。したがって、メーカや販売会社では商品の製造計画や販売計画を迅速かつ確実に立案することが可能となる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では図2に示したようにタッチパネル61を設けたサンプルボックスを例にとって説明した。しかしそれに限るものではなく、例えば図12に示すように、筐体面4に複数のLCD62を配設すると共に、これらのLCD62に一対一に対応付けて選択ボタン63を設ける。そして、これらの選択ボタン63の操作に応じて、対応する試供品の引換券を発行するように構成してもよい。このように構成すると、モニタデータの入力機能を持たせることはできないが、サンプルボックスをさらに小型化することができる。
また前記実施形態では、上部筐体2に9個の液晶表示器(LCD)62を配設し、これらのLCD62にそれぞれ試供品に関する紹介情報を個別に固定的に表示するようにした。しかし、それに限るものではなく、例えば図13に示すように、上部筐体2′に1個の大型のLCD表示器64を設け、このLCD表示器64に試供品に関する紹介情報等を表示するようにしてもよい。
その表示形態としては、例えば次のようなものが考えられる。
(i)複数の試供品に関する紹介情報を時分割で順次表示するもの。この場合、各試供品の紹介情報の表示時間は、同一に設定することも、また優先度に従い異なる長さに設定することも可能である。
(i)複数の試供品に関する紹介情報を時分割で順次表示するもの。この場合、各試供品の紹介情報の表示時間は、同一に設定することも、また優先度に従い異なる長さに設定することも可能である。
(ii)上記LCD表示器64の表示領域を複数に表示ウィンドウに分割し、これらの表示ウィンドウにそれぞれ複数の試供品に関する紹介情報を表示させるもの。これは複数の試供品に関する紹介情報をビデオRAM上で編集することにより実現できる。表示データとしては、静止画像に限らず動画像も表示可能であり、またモノクロ画像及びカラー画像のいずれの表示も可能である。
(iii)定常状態では、LCD表示器64においてニュースや天気予報、街角情報や周辺の地図情報等の各種お知らせ情報、または広告宣伝映像を表示する。そして、利用者がタッチパネル61等の入力デバイスにおいて試供品の選択操作或いは発券操作を行った場合に、この選択された試供品に関する紹介情報、或いは当該試供品に対応する商品又はサービスの広告情報を上記LCD表示器64に拡大表示する。上記お知らせ情報及び広告宣伝映像は、管理センタから通信ネットワークを介して各サンプルボックスに配信される。
(i)の表示形態によれば、各試供品に関する紹介情報を大型のLCD表示器64の全表示領域を使って表示することができ、これにより各試供品の広告効果を高めることができる。また(ii)の表示形態によれば、複数の試供品に関する紹介情報を一覧表示することができ、かつ一覧表示する試供品の数に応じて表示ウィンドウのサイズを可変することができる。
さらに(iii)の表示形態によれば、試供品の選択操作時に当該試供品に関する紹介情報、或いは当該試供品に対応する商品又はサービスの広告情報をLCD表示器64により大サイズで明確に表示することができ、これにより試供品又はそれに対応する商品やサービスを利用者対しより強く効果的に印象づけることが可能となる。しかも、定常状態においては、LCD表示器64をニュースや天気予報、街角情報や周辺の地図情報等の情報表示板として使用したり、また商品やサービスの広告表示板として使用することができる。したがって、サンプルボックスを多機能な情報提供装置として使用することが可能となる。
さらに、上記LCD表示器64を使用して、試供品に関する紹介情報、当該試供品に対応する商品やサービスに関する広告情報、ニュースや天気予報、街角情報や周辺の地図情報等の種々のお知らせ情報に加え、次回提供する予定の試供品に関する予告情報、モニタの集計結果や感想、当該サンプルボックスが設置された店舗のバーゲン情報等を表示するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、試供品の引換券を発行する場合を例にとって説明したが、商品又はサービスの割引券或いは優待券を発行することも可能である。この場合も、試供品の配布と同様、商品またはサービスを購入或いは利用するための動機付けを消費者に与えることが可能となり、人を使用して割引券或いは優待券を配布する場合に比べ、人件費を必要とせずに高い広告効果を得ることができる。
さらに、各サンプルボックスと管理センタのコンピュータ装置との間の通信媒体としては、PHSや無線LANを使用するとよい。このようにすると、必要に応じてサンプルボックスを自由に移動させることができる。これは、例えば新製品の発表キャンペーンや、各種イベントを行う場合に、特に有効である。
さらに前記実施形態では、サンプルボックスに、広告情報出力機能や、希望者の属性情報に基づく配布重複防止機能、モニタデータの入力集計機能、希望者の属性情報に基づく試供品の配布案内機能等をすべて備えた場合について説明したが、これらの機能は必ずしも備える必要はなく、必要に応じて備えるようにすればよい。
その他、システムの構成及びサンプルボックスの構成と機能、試供品情報表示制御、引換券発行制御、広告情報出力制御、モニタデータ入力制御、サンプルデータ集計制御、及び集計データ送信制御のそれぞれの手順と内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
SB1〜SBn…試供品配布補助装置(サンプルボックス)、MC…管理センタのコンピュータ装置、CSV…メーカサーバ、ASV…広告代理店サーバ、NW…通信ネットワーク、1…サンプルボックスの下部筐体、2…サンプルボックスの上部筐体、3…操作面、4…サンプルボックス筐体、5…引換券、10…CPU、20…バス、30…プログラムメモリ、31…試供品情報表示制御プログラム、32…引換券発行制御プログラム、33…広告情報出力制御プログラム、34…モニタデータ入力制御プログラム、35…サンプルデータ集計プログラム、36…集計データ送信制御プログラム、40…データメモリ、41…試供品情報データベース、42…広告情報データベース、43…時間帯対応データテーブル、44…気象対応データテーブル、45…場所対応データテーブル、46…サンプリングデータ記憶部、47…モニタデータ記憶部、50…オーディオインタフェース、51…スピーカ、60…入出力インタフェース、61…タッチパネル、62,64…液晶表示器(LCD)、70…通信インタフェース、80…プリンタインタフェース、81…プリンタ。
Claims (14)
- 不特定多数の人が利用する複数の場所に試供品配布補助装置をそれぞれ設置し、これらの試供品配布補助装置と、試供品提供者のコンピュータ装置と、管理センタのコンピュータ装置との間を、通信ネットワークにより接続したシステムを使用して、試供品の配布を管理する方法であって、
前記試供品提供者のコンピュータ装置から管理センタのコンピュータ装置へ、試供品の配布数量又は配布期間を指定する情報を含む配布依頼情報を通知する過程と、
前記管理センタのコンピュータ装置から前記各試供品配布補助装置へ、前記配布を依頼された試供品の紹介情報を伝送して表示させる過程と、
前記各試供品配布補助装置において、前記紹介情報が表示された試供品の取得希望が入力された場合に、当該試供品を店舗にて受け取るための引換券を発行する過程と、
前記各試供品配布補助装置において、前記引換券の発行枚数又は発行期間が、前記管理センタのコンピュータ装置から指定される試供品配布数量に達したか又は配布期間を満了した時点で前記引換券の発行を終了し、当該引換券の発行枚数を表す集計データを前記管理センタのコンピュータ装置へ通知する過程と、
前記管理センタのコンピュータ装置において、前記各試供品配布補助装置から通知された集計データをもとに前記試供品の配布結果を表す報告情報を生成し、この報告情報を前記試供品提供者のコンピュータ装置へ通知する過程と
を具備することを特徴とする試供品配布管理方法。 - 前記各試供品配布補助装置において、配布された試供品についての感想情報の入力を促し、当該催促に対し入力された感想情報を前記管理センタのコンピュータ装置へ通知する過程と、
前記通知された感想情報を前記試供品提供者のコンピュータ装置へ通知する過程とを、
さらに具備することを特徴とする請求項1記載の試供品配布管理方法。 - 不特定多数の人が利用する場所に設置される試供品配布補助装置であって、
配布対象の試供品の紹介情報を表示器に表示する表示手段と、
前記不特定多数の人が、前記表示手段に紹介情報が表示された試供品の受け取り要求を入力するために用いる入力手段と、
前記入力手段による受け取り要求の入力に応じて、当該受け取り要求により指定された試供品を店舗にて受け取るための引換券を発行する発行手段と
を具備することを特徴とする試供品配布補助装置。 - 前記表示手段は、配布対象の複数の試供品の表示タイムスケジュールを記憶する第1の記憶手段と、計時手段とを備え、前記計時手段の計時時刻と、前記第1の記憶手段の記憶された表示タイムスケジュールとに基づいて、前記複数の試供品の紹介情報を選択的に表示することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。
- 前記表示手段は、想定される複数の気象条件と前記複数の試供品との対応関係を表す情報を記憶する第2の記憶手段と、気象情報を取得する手段とを備え、前記取得された気象情報と、前記第2の記憶手段に記憶された対応関係を表す情報とに基づいて、前記複数の試供品の紹介情報を選択的に表示することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。
- 前記表示手段は、想定される複数の設置場所と前記複数の試供品との対応関係を記憶する第3の記憶手段と、設置場所を表す情報を入力する手段とを備え、前記入力された設置場所を表す情報と、前記第3の記憶手段に記憶された対応関係を表す情報とに基づいて、前記複数の試供品の紹介情報を選択的に表示することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。
- 前記入力手段による受け取り要求の入力に応じて、当該受け取り要求により指定された試供品に対応する商品の広告情報を、前記発行手段による引換券の発行に先立ち出力する広告出力手段を、さらに具備することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。
- 管理センタに設置される管理用コンピュータ装置から通信ネットワークを介して伝送される表示制御情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された表示制御情報に応じて、表示対象となる試供品の紹介情報を可変設定する手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。 - 前記発行手段により発行された引換券の発行数を試供品別に計数する計数手段と、
前記計数手段により得られた試供品別の計数値を、管理センタに設置される管理用コンピュータ装置へ通信ネットワークを介して送信する送信手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。 - 試供品に対する試用の感想情報の入力を試用者に促し、当該催促に対し試用者が入力した感想情報を取り込んで記憶する手段と、
前記記憶された感想情報を、管理センタに設置される管理用コンピュータ装置へ通信ネットワークを介して送信する送信手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。 - 前記入力手段による受け取り要求の入力に応じて、操作者に対し操作者自身の属性情報の入力を促し、この催促に対し操作者が入力した属性情報を取り込む手段と、
前記取り込んだ操作者の属性情報を、該当する試供品の識別情報と共に、管理センタに設置される管理用コンピュータ装置へ通信ネットワークを介して送信する送信手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。 - 前記入力手段による受け取り要求の入力に応じて、操作者に対し操作者自身の属性情報の入力を促し、この催促に対し操作者が入力した属性情報を取り込む手段と、
前記取り込んだ操作者の属性情報をもとに、当該操作者を配布ターゲット層に含む他の試供品の有無を判定する手段と、
前記操作者を配布ターゲット層に含む他の試供品が存在すると判定した場合に、当該他の試供品の紹介情報を前記表示器に表示する手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。 - 前記取り込んだ操作者の属性情報を記憶し、その後当該操作者を配布ターゲット層とする他の試供品が配布対象となった場合に、その旨の案内メッセージを、前記属性情報をもとに当該操作者が所有する情報端末装置へ通信ネットワークを介して送信する手段を、さらに具備することを特徴とする請求項12記載の試供品配布補助装置。
- 前記入力手段は、
前記試供品の受け取り要求を入力した操作者の識別情報を取得して記憶し、この新たに取得された識別情報と既に記憶されている過去に取得された識別情報とを照合して操作者の重複を判定する判定手段と、
前記判定手段により同一の試供品に対する操作者の重複が検出された場合には、前記発行手段による引換券の発行を制限する手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項3記載の試供品配布補助装置。
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