JP2004157817A - マーケティング支援装置 - Google Patents
マーケティング支援装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004157817A JP2004157817A JP2002323631A JP2002323631A JP2004157817A JP 2004157817 A JP2004157817 A JP 2004157817A JP 2002323631 A JP2002323631 A JP 2002323631A JP 2002323631 A JP2002323631 A JP 2002323631A JP 2004157817 A JP2004157817 A JP 2004157817A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- customer
- sample
- information
- questionnaire
- free
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims abstract description 71
- 230000010365 information processing Effects 0.000 claims abstract description 14
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 29
- 238000003860 storage Methods 0.000 claims description 15
- 230000009471 action Effects 0.000 claims description 10
- 238000012545 processing Methods 0.000 abstract description 37
- 238000009826 distribution Methods 0.000 abstract description 33
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 230000008569 process Effects 0.000 description 7
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 6
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 235000013361 beverage Nutrition 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000002537 cosmetic Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 235000012054 meals Nutrition 0.000 description 1
- 230000008685 targeting Effects 0.000 description 1
- 235000019640 taste Nutrition 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】試供品を配布するメーカなどがターゲットとしている顧客に対して適切に試供品を提供することができるとともに、適切な試供品に対するアンケートの回答を得ることができる装置を提供する。
【解決手段】管理サーバ1の条件判別部106が、顧客情報データベース101に記憶された宿泊施設の顧客情報を参照して、試供品情報に適合する顧客が存在するか否か判別して、配布条件に適合する顧客が存在する場合に、問合せ処理部107が当該顧客に適合した試供品情報を通知して、顧客が試供品の提供を希望するか問合せを行い、顧客から試供品の提供を希望する旨の回答があった場合に、宿泊情報処理部105が宿泊施設端末2に対して当該顧客に試供品を提供するように指示するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】管理サーバ1の条件判別部106が、顧客情報データベース101に記憶された宿泊施設の顧客情報を参照して、試供品情報に適合する顧客が存在するか否か判別して、配布条件に適合する顧客が存在する場合に、問合せ処理部107が当該顧客に適合した試供品情報を通知して、顧客が試供品の提供を希望するか問合せを行い、顧客から試供品の提供を希望する旨の回答があった場合に、宿泊情報処理部105が宿泊施設端末2に対して当該顧客に試供品を提供するように指示するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品の試供品を効率的に顧客に配布し、試供品を配布した顧客からのアンケート回答を得ることにより、この回答結果を商品のマーケティング支援に利用するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、化粧品、嗜好品、飲料などの商品を製造するメーカなどでは、主に新製品を発売する際などにおいて、商品の認知度や商品への関心の喚起、顧客が利用したときの感想などの情報を収集するため試供品を配布して顧客の反応を見ることが行われている。
このような方法の一つとして、街頭などで試供品を配布したり、商品に試供品を添付して配布し、その試供品の使用感などを葉書による応募などの形式でアンケートを集めることが行われている。
また、試供品を利用した顧客からアンケート回収するために、懸賞などのインセンティブを提供することによりアンケートの回収率を高めることも行われている。
【0003】
また、最近ではインターネット等を利用して、試供品を希望する顧客が所定の端末を利用してある特定のサーバにアクセスし、自分の個人情報を入力して試供品提供の登録をしたうえで、当該顧客に対して試供品を提供するシステムが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−41754号公報(第1−3ページ、第3図)
【特許文献2】
特開2001−357319号公報(第2−3ページ、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、街頭で試供品を配布する従来のやり方では、ターゲットとしている属性の顧客に効率よく試供品を配布することができないばかりか、アンケートの回収率も必ずしも高くなかった。特に、高価な商品では、試供品自体のコストも高くなるため街頭での試供品配布はできなった。
【0006】
また、回答率を上げるため懸賞などのインセンティブをつけても、インセンティブを提供するためのコストがかかるばかりか、インセンティブとしての景品などを郵送したりするコストもかかってしまうという問題があった。
また、試供品をもらった顧客にとっては、別途アンケート用紙や葉書に記入して回答するような負荷のかかることはしない者が多く、このような顧客からもアンケートを回収し、効果的に試供品配布に対する顧客の反応を測定することは困難であった。
【0007】
また、上述のインターネットを利用した試供品配布も、顧客がわざわざ特定のサーバへアクセスしなければならないため、試供品がほしいだけの顧客など特定の顧客に限定されてしまい、メーカなどが商品のターゲットとして狙っている顧客に対して適切に試供品を提供することはできなかった。
また、顧客にとっても、試供品をもらうためだけに個人情報をわざわざ登録しなければならないため、顧客にとって負荷がかかり、アンケートの回収率も悪くなってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題及び問題点を解決するためになされたものであって、試供品を配布するメーカなどがターゲットとしている顧客に対して適切に試供品を提供することができるとともに、適切な試供品に対するアンケートの回答を得ることができる装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明にかかるマーケティング支援装置は、宿泊施設を利用する顧客が保持する顧客端末と通信可能に構成された装置であって、商品の試供品に関する試供品情報及び当該試供品を提供する対象となる顧客の条件を表す提供条件情報とを記憶する試供品情報記憶手段と、宿泊施設を利用する顧客の特徴を表す顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段と、上記顧客情報記憶手段を参照して、上記試供品の提供条件情報に適合する顧客が存在するか否か判別する判別手段と、提供条件に適合する顧客が存在する場合に、当該顧客に適合した試供品情報を上記顧客端末に通知して、顧客が試供品の提供を希望するか問合せる問合せ手段と、上記顧客から試供品の提供を希望する旨の回答があった場合に、上記宿泊施設に配置された出力手段に対して、上記顧客に上記試供品を提供する旨の指示情報を出力させる指示手段とを有することを特徴とする。
【0010】
これにより、試供品配布によるマーケティングを行う際、試供品のターゲットに合致した顧客に試供品を配布することができる。
【0011】
また、上記試供品が提供された顧客の顧客端末に対して、上記試供品に関するアンケート情報を通知してアンケートの回答を要求し、上記アンケートに対する回答情報を、当該試供品の試供品提供者に対して提供するアンケート情報処理手段を更に有してもよい。これにより、試供品を利用した顧客のアンケート回答を収集して、商品のマーケティングを行うことができる。
【0012】
また、上記アンケート情報処理手段は、顧客からのアンケート回答内容が試供品に対して悪い印象を持った旨の回答である場合、当該顧客に対して当該試供品提供者の他の商品に関する商品情報を提供してもよい。これにより、当該試供品提供者のブランドイメージの悪化を防止できる。
【0013】
また、上記試供品情報記憶手段には、上記試供品を使用した顧客に対するインセンティブ内容及びインセンティブ内容を提供するためのインセンティブ条件情報が更に記憶されており、上記アンケート情報処理手段は、顧客が上記インセンティブ条件情報に適合するか更に判別し、適合する場合にインセンティブ内容に従ったインセンティブを顧客に提供するようにしてもよい。これによりインセンティブ提供条件に合致した顧客だけに適切に効果的かつ効率的にインセンティブを提供することができる。
【0014】
また、試供品提供が提供された顧客の反応を表すアクション情報を記憶した履歴情報記憶手段と、試供品提供者から試供品情報及び当該試供品を提供する顧客の条件情報の登録を受け付ける受付手段とを更に有し、上記受付手段は、試供品提供者が上記試供品提供の条件情報を登録する際に、上記履歴情報記憶手段に記憶されているアクション情報を試供品提供者に通知するようにしてもよい。これにより、試供品提供者は過去の履歴情報を参照して、試供品提供条件を設定、登録することができ、効果的な試供品配布を行うことができる。
【0015】
また、上記問合せ手段は、上記宿泊施設に配置されている宿泊施設端末に対して、試供品提供依頼者から提供依頼されている試供品情報を通知して、上記宿泊施設側で顧客に提供する試供品を宿泊施設側に選択可能とするようにしてもよい。
これにより、宿泊施設側でその状況等に応じて試供品を選択して提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかるマーケティング支援装置を適用したシステムの実施形態について説明する。
図1に本実施形態にかかるシステムの全体構成を示す。図1において、本実施形態にかかるシステムは、管理サーバ1と、この管理サーバ1とインターネット等のネットワーク又は公衆回線などを介して通信可能に構成された宿泊施設端末2、顧客端末3及びメーカ端末4から構成されている。
【0017】
宿泊施設端末2は、ホテルなどの宿泊施設に配置されたコンピュータ端末である。この宿泊施設端末2は、宿泊施設の従業員がキーボード等により投入することにより宿泊施設に宿泊する顧客の顧客情報を収集することができる。この顧客情報は、例えば、名前、住所、電話番号、メールアドレス、性別、年齢、職業などの情報が含まれる。
また、宿泊施設端末2は、管理サーバ1から通知された顧客に対する試供品提供通知を所定のディスプレイなどに表示して宿泊施設の従業員に通知することができる。
なお、宿泊施設端末2は、所定のブラウザなどにより通信可能に構成されたいわゆるパソコンなどにより構成することができる。
【0018】
顧客端末3は、顧客が使用するコンピュータ端末である。
顧客端末3は、所定のブラウザによりインターネット接続可能に構成されており、管理サーバ1等が提供するWebページの情報を取得したり、電子メールなどを送受信できるようになっている。
なお、この顧客端末3は、例えば、所定のブラウザなどを搭載した携帯電話端末、いわゆるパソコン、PDA(Personal Digital Assistance)端末などにより構成することができる。
【0019】
メーカ端末4は、商品の試供品を提供する試供品提供者としてのメーカが使用するコンピュータ端末である。
このメーカ端末4は、所定のブラウザなどによりインターネットに接続可能に構成されており、管理サーバ1が提供するWebページなどの情報を取得することができるように構成されている。
このメーカ端末4は、例えば、いわゆるパソコンなどにより構成することができる。
【0020】
管理サーバ1は、本発明にかかるマーケティング支援装置を構成する。
この管理サーバ1は、コンピュータにより構成されており、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータ等を記憶すことができるRAM、ROMなどの内部メモリ及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、図1に示した機能ブロックを構成することができる。
図1に示した機能ブロックは、顧客情報データベース(DB)101、試供品情報データベース(DB)102、アンケート情報データベース(DB)103、条件受付部104、宿泊情報処理部105、条件判別部106、問合せ処理部107、アンケート処理部108から構成することができる。
【0021】
顧客情報データベース101は、宿泊施設に宿泊する顧客の顧客情報をデータベース化したものである。
この顧客情報データベース101には、図2に示すように、各顧客を識別するための顧客IDと、名前、住所、電話番号、メールアドレス、性別、年齢、職業などの顧客の特徴を表す顧客情報が記憶できるようになっている。
顧客IDは、宿泊施設側で決定してもよいし、管理サーバ1側で決定してもよく任意である。
なお、これらの情報は、宿泊施設端末2で収集した顧客情報を取得することによりデータベース化することができる。
【0022】
試供品情報データベース102は、商品の試供品に関する試供品情報及び、その配布条件、インセンティブ情報などをデータベース化したものである。
この試供品情報データベース102には、図3に示すように、試供品キャンペーンを識別するキャンペーンID、試供品を提供するメーカを識別するメーカID、試供品の内容としての商品名、試供品を配布する条件としての配布期間及び配布条件、インセンティブ提供条件、顧客に提供するインセンティブの内容を表すインセンティブ内容などが記憶できるようになっている。
配布条件は、試供品を提供する対象となる顧客の条件を表す情報である。この配布条件は、例えば、試供品を配布する個数、顧客の性別、年齢、職業などの条件を任意に指定できるようになっている。
インセンティブ提供条件は、顧客にインセンティブ内容を提供する際の条件であって、例えば、広告情報の閲覧やアンケートの回答などを条件としてもよい。なお、このインセンティブ条件は、顧客からのアクションに応じて、例えば、広告情報を見た場合にはポイント付与、アンケート回答の場合には食事券プレゼントのようにインセンティブ内容ごとに設定してもよい。
【0023】
アンケート情報データベース103は、アンケート回答履歴情報をデータベース化したものであり、本発明の履歴記憶手段を構成する。
このアンケート情報データベース103には、図4に示すように、キャンペーン毎にテーブルが作成されている。各テーブルには、アンケートに回答等した顧客を特定する顧客ID、試供品提供が提供された顧客の反応を表すアクション情報が記憶できるようになっている。
アクション情報は、例えば、顧客が提供された試供品として提供された商品の詳細情報の検索や問合せを行ったか否か、アンケートに回答したか否か、回答した場合にはそのアンケート回答などの情報を含んでもよい。なお、本実施形態では、これらの情報は所定の規則に従いコード化されて記憶されているが、記憶の仕方については特に限定されず任意である。
【0024】
条件受付部104は、メーカから試供品情報の登録を受け付ける処理を行う。この処理は、例えば、インターネットを利用して所定のWebページ上の登録画面からメーカ自身で登録を行ってもよいし、また、メーカが書面による登録依頼書を送付し、管理サーバ1側で当該依頼書に基づいてキーボードなどにより入力した情報を受け付けるようにしてもよく任意である。
【0025】
宿泊情報処理部105は、宿泊施設端末2から当該宿泊施設の顧客情報を取得する処理を行う。この処理は、宿泊施設端末2が収集した宿泊顧客の顧客情報を受付け、顧客情報データベース101に登録することにより行う。
また、宿泊情報処理部105は、顧客から試供品の提供を希望する旨の回答があった場合に、当該顧客が宿泊する宿泊施設端末2に対して、当該顧客が宿泊する際に試供品を提供するように指示情報を通知する処理を行う。これにより、宿泊施設端末2のディスプレイ、スピーカなどの出力装置に顧客への試供品提供情報が出力されるようになっている。
【0026】
条件判別部106は、顧客情報データベース101を参照して、試供品情報データベース102に登録されている試供品の配布条件に適合する宿泊顧客が存在するか否か判別する処理を行う。
この処理は、例えば、条件判別部106が、顧客情報データベース101の性別、年齢、職業などの顧客情報が、試供品の配布条件に合致するか否か判別することにより行うことができる。
【0027】
問合せ処理部107は、試供品の配布条件に適合する顧客が存在する場合に、当該顧客に適合した試供品情報を顧客端末3に通知して、顧客が試供品の提供を希望するか問合せる処理を行う。この問合せは、電子メールや顧客用の所定のWebページ上で問合せを行うようにしてもよい。
また、問合せ処理部107は、試供品の配布条件に適合する顧客が存在すると判別された場合に、メーカ端末4に対して、アンケート情報データベース103に記憶されている当該顧客のアンケート回答実績などの情報を通知して、試供品の提供を行うか否かの問合せを行うようにしてもよい。
【0028】
アンケート処理部108は、試供品が提供された顧客の顧客端末3に対して、試供品に関するアンケート情報を通知してアンケートの回答を要求する処理を行う。この処理は、例えば、アンケート処理部108が所定のWebページ上にアンケートの回答フォームを用意しておき、顧客が顧客端末3を使用してこのWebページにアクセスして回答するようにしてもよい。
また、アンケート処理部108は、アンケートに対する回答情報を、当該試供品を提供したメーカに対して所定のWebページや電子メールなどを通じて提供することもできる。
【0029】
次に、本実施形態にかかる処理の流れについて図1を参照して説明する。
なお、宿泊情報処理部105が予め宿泊施設の顧客情報を宿泊施設端末2から収集し、顧客情報データベース101に登録しておくものとする。
図1において、メーカが、自社の新製品や売れ筋商品などを考慮してメーカ端末4から図5に示すような所定のWebページにアクセスし、これに従い試供品情報の入力を行って試供品配布依頼を行うと、管理サーバ1の条件受付部104は、メーカから試供品情報の登録を受付け、これを試供品情報データベース102に登録する(S1)。
この際登録する情報としては、配布する試供品の商品名、配布時期及び配布条件、インセンティブの提供がある場合にはインセンティブ内容及びインセンティブ提供条件などの情報が含まれる。
【0030】
なお、この際、メーカからの照会要求に応じて、条件受付部104が、図5に示すように、過去に配布した試供品の履歴情報やアンケート情報をWebページ上で提供し、メーカがこれを参照して配布条件、インセンティブ提供条件などを決定できるようにしてもよい。この場合、提供する情報は、例えば、過去の自社の他商品や、他社の競合商品の試供品提供を受けた消費者に限ってその情報を提供してもよい。
また、図5に示すように、現在登録されている宿泊施設の地域別の顧客データをグラフ化するなどして提示してもよいし、また、過去の統計データから計算された試供品希望率を計算して、これを予測値として提示してもよい。
これにより、メーカなどの試供品提供者は、過去に配布した試供品の履歴情報、アンケート情報それに対する顧客アクション情報などを参酌した上で、適切な試供品配布条件を設定することができる。
【0031】
また、この際に、アンケート処理部108が、メーカがこれらの条件指定を行う際に、宿泊施設が持っている配布可能な顧客統計情報、層別情報、過去の履歴情報などをメーカに提供して登録させてもよい。さらに、アンケート処理部108が、試供品の配布を行う商品の1つ前の型(世代)の商品や、競合商品の過去の試供品提供情報やアンケート情報を提供して、条件指定に対するレコメンドを行ってもよい。
【0032】
メーカから試供品情報の登録がされると、条件判別部106が、顧客情報データベース101に登録されている顧客情報を参照して、当該試供品の配布条件に適合する顧客が存在するか否か判別する(S2)。この判別は、条件判別部106が、顧客の性別、年齢、職業などの顧客情報が配布条件に合致しているか否か判別することにより行うことができる。
【0033】
判別により配布条件に適合した顧客が存在する場合には、条件判別部106は、メーカ端末4及び顧客が宿泊する宿泊施設端末2に対して配布条件に適合した顧客が存在する旨を通知する(S3、S4)。
なお、配布する試供品は予めメーカから各宿泊施設に対して配布しておくか、或いは試供品の配布が決まった時点でメーカ或いは管理サーバ1の運営者側から宿泊施設に対して提供するようにしてもよい。
【0034】
また、問合せ処理部107は、顧客が顧客端末3を利用して宿泊予約をしてきた際に、配布条件の適合している試供品の情報を提示するなどして、試供品の提供を希望するか問合せ、回答を受け付ける(S5)。
この時の顧客の入力画面の一例を図6に示す。顧客端末3として携帯電話端末に通知する場合には、図6に示すように宿泊施設毎の宿泊予約入力が終了した後に、当該顧客に適合する試供品の一覧を表示し、その中から希望する試供品を選択してもらうようにしてもよい。
なお、この受付は、顧客端末3が、パソコンや、携帯電話、電話予約、FAXなどで予約した際に受け付けてもよい。
【0035】
顧客が試供品提供を希望する旨の回答をすると、宿泊情報処理部105は、当該顧客が宿泊する宿泊施設端末2に対して、当該顧客に対して試供品を提供するように指示情報を通知する(S6)。
これにより、実際にその顧客が宿泊する際に、宿泊施設端末2のディスプレイなどに当該顧客に対して試供品を提供する旨の指示メッセージなどが出力され、これを見た宿泊施設の従業員等が顧客に試供品を提供することができる。
なお、顧客に対する試供品の提供は、宿泊施設の従業員等が客室に試供品を備え付けてもよいし、またチェックインなどの時にフロントで顧客に渡してもよく任意である。
【0036】
試供品を使用した顧客に対して、アンケート処理部108は、所定のタイミングで試供品として配布した商品の詳細情報及び試供品に関するアンケート情報の提供し回答を要求する(S7)。
このアンケート情報等の提供は、例えば、アンケート処理部108が顧客の電子メールアドレスに基づいて、アンケート情報又はアンケート情報の入力ができるWebページのアドレス情報を含んだ電子メールを送信して回答を要求してもよい。
また、アンケートを要求するタイミングは、チェックアウト時など、予め決められたタイミングで要求するようにしてもよい。
また、このアンケートの回答を要求する際に、消費者に提供するインセンティブ内容、インセンティブ提供条件などの情報を一緒に通知してもよい。
また、消費者がアンケートの回答等をする際に、試供した商品をオンラインにて販売したり、商品の取り扱い店舗情報などを提示してもよい。
【0037】
顧客が必要に応じてさらに詳細な商品情報の要求を行うと、アンケート処理部108は、要求された商品情報などをメーカ端末4などから取得して顧客に通知する(S8)。
【0038】
また、顧客が試供品に対するアンケートの回答を行うと、アンケート処理部108がこのアンケート回答情報を受付け、アンケートの回答内容をアンケート情報データベース103に登録する(S9)。
【0039】
また、アンケート処理部108は、試供品の配布を受けた顧客のうち、その商品の詳細情報を見たり、アンケートの回答を行うなどのメーカが指定したインセンティブ条件に合致する顧客が存在するか否か判別し、インセンティブ条件に合致する顧客に対してインセンティブ内容に応じたインセンティブの提供を行う(S10)。
このインセンティブ提供条件に適合しているか否かの判別に際しては、アンケート処理部108は、上述のS8、S9の処理で顧客が所定の行動を行ったか否か判別することにより、インセンティブ提供条件に適合しているか把握することができる。なお、有料放送やルームサービスなどのサービスの提供がインセンティブ提供条件となっている場合には、宿泊施設端末2から、宿泊施設有料放送やルームサービスなどのサービスの提供を受けた顧客の情報を通知してもらうことにより顧客の特定を行ってもよい。
【0040】
なお、インセンティブ提供条件には合致しなくとも、例えば試供品に対するアンケート項目回答のうち、「悪い」を選択した数が非常に多いなど、極めて反応が悪い旨の回答を行った顧客に対しては、アンケート処理部108が、そのメーカが保有する別の商品を紹介或いは案内ないしサービスの提供を行ってもよい。これにより、メーカのブランドイメージ悪化などに対する対策を打つことができる。
【0041】
また、アンケート処理部108は、メーカからの要求などに応じて、アンケートの回答を取りまとめたレポートをメーカに対して提供する(S11)。
このレポートの内容としては、例えば、図7に示すように試供品配布に際して、全体の回答内容をグラフ化して表示してもよいし、図8に示すように指定された年代の層別に詳細情報検索の有無、アンケート回答の有無、アンケート回答内容などを表示するようにしてもよい。
また、試供品の利用はしたものの、その後詳細な情報の要求ならびにアンケートへの回答を行わない顧客に関しては、興味はあるものの、アンケートを答えるような明確なアクションを起こしたくない顧客、及びインセンティブに魅力を感じなかった層などとしてアンケート処理部108がメーカに通知するようにしてもよい。これにより、メーカはマーケティングで必要とされる情報を確保することができる。
このアンケートのレポートは、アンケート処理部108が、メーカに対してネットワークを介して、予め設定された期間経過後に自動的に送付してもよいし、またメーカの担当者がオンライン上で検索、分析できるようなWebページなどを提供してもよい。
【0042】
なお、メーカは、インセンティブの提供費用や試供品配布料などを宿泊施設に対して支払うようにしてもよく、この際の決済処理を管理サーバ1が行ってもよい。
【0043】
このように、本実施形態によれば、管理サーバ1の条件判別部106が、顧客情報データベース101に記憶された宿泊施設の顧客情報を参照して、試供品情報に適合する顧客が存在するか否か判別して、配布条件に適合する顧客が存在する場合に、問合せ処理部107が当該顧客に適合した試供品情報を通知して、顧客が試供品の提供を希望するか問合せを行い、顧客から試供品の提供を希望する旨の回答があった場合に、宿泊情報処理部105が宿泊施設端末2に対して、当該顧客に試供品を提供するように指示するようにしたことから、試供品配布によるマーケティングを行う際、試供品のターゲットに合致した顧客に試供品を配布することができる。
これにより、試供品提供者であるメーカは、例えば、自社の新旧商品を利用している顧客だけ或いは、競合製品の試供品を利用し関心のあった顧客だけなどというように、試供品を提供する範囲をきめ細かく絞って試供品を提供することができる。また、ターゲットとしていない顧客に対して試供品を提供することが無くなり、試供品を配布する個数が少なくなるばかりか、これを配布するコストも軽減することができる。
また、宿泊施設にとっては、個々の宿泊者に応じた商品を提供することができ、顧客満足を高めることができるし、メーカのマーケティングコストを利用して、従来利用されていた備品などを、この試供品に置き換えることができその分だけコストを軽減できる。
さらに、顧客としても、自分の趣味、嗜好に合った商品や新しい商品を試すことができるし、メーカに直接申込みをして個人情報を登録等しなくとも手軽に試供品を利用することができる。
【0044】
また、アンケート処理部108が、試供品が提供された顧客の顧客端末3に対して、試供品に関するアンケート情報を通知してアンケートの回答を要求し、アンケートに対する回答情報を、当該試供品の試供品提供者に対して提供するようにしたことから、メーカはこのアンケートのレポートを参照することで商品のマーケティングを行う際の参考とすることができる。
また、宿泊施設は、試供品配布の際に取得したアンケート回答などの個人情報の利用も可能となる。
また、商品をオンラインで販売する場合には、管理サーバ1が商品の購買履歴情報を取得して試供品提供情報と関連付けて管理することにより、試供品の提供がどの程度商品の購買に寄与したかなどを測定することもできる。
【0045】
試供品情報データベース102に、試供品を使用した顧客に対するインセンティブ内容及びインセンティブ情報を提供するためのインセンティブ条件情報を記憶しておき、アンケート処理部108により、インセンティブ条件に適合するか顧客に対してインセンティブを与えるようにしたことから、メーカは適切な条件に合致した顧客に対してだけインセンティブを効果的に与えることができる。
【0046】
なお、問合せ処理部107が、顧客に対して試供品の提供を希望するか問合せる際に、試供品情報データベース102に記憶されている当該メーカの他の商品に関する商品情報をあわせて提供するようにしてもよい。
【0047】
また、問合せ処理部107が、提供依頼されている試供品情報を宿泊施設端末2に通知して、宿泊施設側が顧客に提供する試供品を選択できるよう問合せを行ってもよい。これにより、例えば、高価格帯の客室の予約や、当該宿泊施設の会員の顧客のみ、或いは稼働率が所定の数値を下回っているなどの場合に、宿泊施設側が試供品を提供するように指定することができる。
【0048】
また、メールから試供品情報の登録が行われた際に、管理サーバ1又は宿泊施設端末2側で、自己の顧客情報を利用し、メーカが試供品提供を指定する宿泊施設の顧客に対して、新たなキャンペーン情報やダイレクトメールなどを自動的に通知する旨の告知をあわせて行い、顧客からの通知希望情報を受け付けるようにしてもよい。
【0049】
また、複数のメーカの試供品配布希望の中から、メーカ名や商品名、或いは試供品配布に関するインセンティブや、メーカから宿泊施設に提供される試供品の配布代金を考慮して、宿泊施設にとって希望に合致したキャンペーンだけを採用するようにしてもよい。
【0050】
上述の実施形態では、管理サーバ1側で試供品提供情報に合致した顧客が存在するか否か判別するようにした例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、宿泊施設端末2に上述の管理サーバ1と同様な機能を持たせてもよく、これにより、顧客情報を外部に出さなくとも、宿泊施設側で同様の処理を行うことができる。
【0051】
本実施形態の管理サーバ1用のコンピュータプログラムを、コンピュータ読み取り可能な媒体(FD、CD−ROM等)に格納して配布してもよいし、搬送波に重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。
なお、管理サーバ1の各機能をOS(Operating System)が分担又はOSとアプリケーションプログラムの共同により実現する場合等には、OS以外の部分のみをコンピュータプログラムとして、またこのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な媒体に格納したり、このコンピュータプログラムを配信等したりしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、試供品を配布する試供品提供者が意図する顧客に試供品を効果的、効率的に配布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマーケティング支援装置を適用したシステム一実施形態の全体構成及び処理の流れを示した図。
【図2】本実施形態にかかる顧客情報データベースに記憶されるデータの例を示した図。
【図3】本実施形態にかかる試供品情報データベースに記憶されるデータの例を示した図。
【図4】本実施形態にかかるアンケート情報データベースに記憶されるデータの例を示した図。
【図5】本実施形態にかかるメーカが試供品配布登録を行う際の画面の一例を示した図。
【図6】本実施形態にかかる顧客が試供品配布希望登録を行う際の画面の一例を示した図。
【図7】本実施形態にかかるメーカ向けのレポート表示画面の一例を示した図。
【図8】本実施形態にかかるメーカ向けのレポート表示画面の別の例を示した図。
【符号の説明】
1 管理サーバ
2 宿泊施設端末
3 顧客端末
4 メーカ端末
101 顧客情報データベース
102 試供品情報データベース
103 アンケート情報データベース
104 条件受付部
105 宿泊情報処理部
106 条件判別部
107 問合せ処理部
108 アンケート処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品の試供品を効率的に顧客に配布し、試供品を配布した顧客からのアンケート回答を得ることにより、この回答結果を商品のマーケティング支援に利用するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、化粧品、嗜好品、飲料などの商品を製造するメーカなどでは、主に新製品を発売する際などにおいて、商品の認知度や商品への関心の喚起、顧客が利用したときの感想などの情報を収集するため試供品を配布して顧客の反応を見ることが行われている。
このような方法の一つとして、街頭などで試供品を配布したり、商品に試供品を添付して配布し、その試供品の使用感などを葉書による応募などの形式でアンケートを集めることが行われている。
また、試供品を利用した顧客からアンケート回収するために、懸賞などのインセンティブを提供することによりアンケートの回収率を高めることも行われている。
【0003】
また、最近ではインターネット等を利用して、試供品を希望する顧客が所定の端末を利用してある特定のサーバにアクセスし、自分の個人情報を入力して試供品提供の登録をしたうえで、当該顧客に対して試供品を提供するシステムが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−41754号公報(第1−3ページ、第3図)
【特許文献2】
特開2001−357319号公報(第2−3ページ、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、街頭で試供品を配布する従来のやり方では、ターゲットとしている属性の顧客に効率よく試供品を配布することができないばかりか、アンケートの回収率も必ずしも高くなかった。特に、高価な商品では、試供品自体のコストも高くなるため街頭での試供品配布はできなった。
【0006】
また、回答率を上げるため懸賞などのインセンティブをつけても、インセンティブを提供するためのコストがかかるばかりか、インセンティブとしての景品などを郵送したりするコストもかかってしまうという問題があった。
また、試供品をもらった顧客にとっては、別途アンケート用紙や葉書に記入して回答するような負荷のかかることはしない者が多く、このような顧客からもアンケートを回収し、効果的に試供品配布に対する顧客の反応を測定することは困難であった。
【0007】
また、上述のインターネットを利用した試供品配布も、顧客がわざわざ特定のサーバへアクセスしなければならないため、試供品がほしいだけの顧客など特定の顧客に限定されてしまい、メーカなどが商品のターゲットとして狙っている顧客に対して適切に試供品を提供することはできなかった。
また、顧客にとっても、試供品をもらうためだけに個人情報をわざわざ登録しなければならないため、顧客にとって負荷がかかり、アンケートの回収率も悪くなってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題及び問題点を解決するためになされたものであって、試供品を配布するメーカなどがターゲットとしている顧客に対して適切に試供品を提供することができるとともに、適切な試供品に対するアンケートの回答を得ることができる装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明にかかるマーケティング支援装置は、宿泊施設を利用する顧客が保持する顧客端末と通信可能に構成された装置であって、商品の試供品に関する試供品情報及び当該試供品を提供する対象となる顧客の条件を表す提供条件情報とを記憶する試供品情報記憶手段と、宿泊施設を利用する顧客の特徴を表す顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段と、上記顧客情報記憶手段を参照して、上記試供品の提供条件情報に適合する顧客が存在するか否か判別する判別手段と、提供条件に適合する顧客が存在する場合に、当該顧客に適合した試供品情報を上記顧客端末に通知して、顧客が試供品の提供を希望するか問合せる問合せ手段と、上記顧客から試供品の提供を希望する旨の回答があった場合に、上記宿泊施設に配置された出力手段に対して、上記顧客に上記試供品を提供する旨の指示情報を出力させる指示手段とを有することを特徴とする。
【0010】
これにより、試供品配布によるマーケティングを行う際、試供品のターゲットに合致した顧客に試供品を配布することができる。
【0011】
また、上記試供品が提供された顧客の顧客端末に対して、上記試供品に関するアンケート情報を通知してアンケートの回答を要求し、上記アンケートに対する回答情報を、当該試供品の試供品提供者に対して提供するアンケート情報処理手段を更に有してもよい。これにより、試供品を利用した顧客のアンケート回答を収集して、商品のマーケティングを行うことができる。
【0012】
また、上記アンケート情報処理手段は、顧客からのアンケート回答内容が試供品に対して悪い印象を持った旨の回答である場合、当該顧客に対して当該試供品提供者の他の商品に関する商品情報を提供してもよい。これにより、当該試供品提供者のブランドイメージの悪化を防止できる。
【0013】
また、上記試供品情報記憶手段には、上記試供品を使用した顧客に対するインセンティブ内容及びインセンティブ内容を提供するためのインセンティブ条件情報が更に記憶されており、上記アンケート情報処理手段は、顧客が上記インセンティブ条件情報に適合するか更に判別し、適合する場合にインセンティブ内容に従ったインセンティブを顧客に提供するようにしてもよい。これによりインセンティブ提供条件に合致した顧客だけに適切に効果的かつ効率的にインセンティブを提供することができる。
【0014】
また、試供品提供が提供された顧客の反応を表すアクション情報を記憶した履歴情報記憶手段と、試供品提供者から試供品情報及び当該試供品を提供する顧客の条件情報の登録を受け付ける受付手段とを更に有し、上記受付手段は、試供品提供者が上記試供品提供の条件情報を登録する際に、上記履歴情報記憶手段に記憶されているアクション情報を試供品提供者に通知するようにしてもよい。これにより、試供品提供者は過去の履歴情報を参照して、試供品提供条件を設定、登録することができ、効果的な試供品配布を行うことができる。
【0015】
また、上記問合せ手段は、上記宿泊施設に配置されている宿泊施設端末に対して、試供品提供依頼者から提供依頼されている試供品情報を通知して、上記宿泊施設側で顧客に提供する試供品を宿泊施設側に選択可能とするようにしてもよい。
これにより、宿泊施設側でその状況等に応じて試供品を選択して提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかるマーケティング支援装置を適用したシステムの実施形態について説明する。
図1に本実施形態にかかるシステムの全体構成を示す。図1において、本実施形態にかかるシステムは、管理サーバ1と、この管理サーバ1とインターネット等のネットワーク又は公衆回線などを介して通信可能に構成された宿泊施設端末2、顧客端末3及びメーカ端末4から構成されている。
【0017】
宿泊施設端末2は、ホテルなどの宿泊施設に配置されたコンピュータ端末である。この宿泊施設端末2は、宿泊施設の従業員がキーボード等により投入することにより宿泊施設に宿泊する顧客の顧客情報を収集することができる。この顧客情報は、例えば、名前、住所、電話番号、メールアドレス、性別、年齢、職業などの情報が含まれる。
また、宿泊施設端末2は、管理サーバ1から通知された顧客に対する試供品提供通知を所定のディスプレイなどに表示して宿泊施設の従業員に通知することができる。
なお、宿泊施設端末2は、所定のブラウザなどにより通信可能に構成されたいわゆるパソコンなどにより構成することができる。
【0018】
顧客端末3は、顧客が使用するコンピュータ端末である。
顧客端末3は、所定のブラウザによりインターネット接続可能に構成されており、管理サーバ1等が提供するWebページの情報を取得したり、電子メールなどを送受信できるようになっている。
なお、この顧客端末3は、例えば、所定のブラウザなどを搭載した携帯電話端末、いわゆるパソコン、PDA(Personal Digital Assistance)端末などにより構成することができる。
【0019】
メーカ端末4は、商品の試供品を提供する試供品提供者としてのメーカが使用するコンピュータ端末である。
このメーカ端末4は、所定のブラウザなどによりインターネットに接続可能に構成されており、管理サーバ1が提供するWebページなどの情報を取得することができるように構成されている。
このメーカ端末4は、例えば、いわゆるパソコンなどにより構成することができる。
【0020】
管理サーバ1は、本発明にかかるマーケティング支援装置を構成する。
この管理サーバ1は、コンピュータにより構成されており、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータ等を記憶すことができるRAM、ROMなどの内部メモリ及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、図1に示した機能ブロックを構成することができる。
図1に示した機能ブロックは、顧客情報データベース(DB)101、試供品情報データベース(DB)102、アンケート情報データベース(DB)103、条件受付部104、宿泊情報処理部105、条件判別部106、問合せ処理部107、アンケート処理部108から構成することができる。
【0021】
顧客情報データベース101は、宿泊施設に宿泊する顧客の顧客情報をデータベース化したものである。
この顧客情報データベース101には、図2に示すように、各顧客を識別するための顧客IDと、名前、住所、電話番号、メールアドレス、性別、年齢、職業などの顧客の特徴を表す顧客情報が記憶できるようになっている。
顧客IDは、宿泊施設側で決定してもよいし、管理サーバ1側で決定してもよく任意である。
なお、これらの情報は、宿泊施設端末2で収集した顧客情報を取得することによりデータベース化することができる。
【0022】
試供品情報データベース102は、商品の試供品に関する試供品情報及び、その配布条件、インセンティブ情報などをデータベース化したものである。
この試供品情報データベース102には、図3に示すように、試供品キャンペーンを識別するキャンペーンID、試供品を提供するメーカを識別するメーカID、試供品の内容としての商品名、試供品を配布する条件としての配布期間及び配布条件、インセンティブ提供条件、顧客に提供するインセンティブの内容を表すインセンティブ内容などが記憶できるようになっている。
配布条件は、試供品を提供する対象となる顧客の条件を表す情報である。この配布条件は、例えば、試供品を配布する個数、顧客の性別、年齢、職業などの条件を任意に指定できるようになっている。
インセンティブ提供条件は、顧客にインセンティブ内容を提供する際の条件であって、例えば、広告情報の閲覧やアンケートの回答などを条件としてもよい。なお、このインセンティブ条件は、顧客からのアクションに応じて、例えば、広告情報を見た場合にはポイント付与、アンケート回答の場合には食事券プレゼントのようにインセンティブ内容ごとに設定してもよい。
【0023】
アンケート情報データベース103は、アンケート回答履歴情報をデータベース化したものであり、本発明の履歴記憶手段を構成する。
このアンケート情報データベース103には、図4に示すように、キャンペーン毎にテーブルが作成されている。各テーブルには、アンケートに回答等した顧客を特定する顧客ID、試供品提供が提供された顧客の反応を表すアクション情報が記憶できるようになっている。
アクション情報は、例えば、顧客が提供された試供品として提供された商品の詳細情報の検索や問合せを行ったか否か、アンケートに回答したか否か、回答した場合にはそのアンケート回答などの情報を含んでもよい。なお、本実施形態では、これらの情報は所定の規則に従いコード化されて記憶されているが、記憶の仕方については特に限定されず任意である。
【0024】
条件受付部104は、メーカから試供品情報の登録を受け付ける処理を行う。この処理は、例えば、インターネットを利用して所定のWebページ上の登録画面からメーカ自身で登録を行ってもよいし、また、メーカが書面による登録依頼書を送付し、管理サーバ1側で当該依頼書に基づいてキーボードなどにより入力した情報を受け付けるようにしてもよく任意である。
【0025】
宿泊情報処理部105は、宿泊施設端末2から当該宿泊施設の顧客情報を取得する処理を行う。この処理は、宿泊施設端末2が収集した宿泊顧客の顧客情報を受付け、顧客情報データベース101に登録することにより行う。
また、宿泊情報処理部105は、顧客から試供品の提供を希望する旨の回答があった場合に、当該顧客が宿泊する宿泊施設端末2に対して、当該顧客が宿泊する際に試供品を提供するように指示情報を通知する処理を行う。これにより、宿泊施設端末2のディスプレイ、スピーカなどの出力装置に顧客への試供品提供情報が出力されるようになっている。
【0026】
条件判別部106は、顧客情報データベース101を参照して、試供品情報データベース102に登録されている試供品の配布条件に適合する宿泊顧客が存在するか否か判別する処理を行う。
この処理は、例えば、条件判別部106が、顧客情報データベース101の性別、年齢、職業などの顧客情報が、試供品の配布条件に合致するか否か判別することにより行うことができる。
【0027】
問合せ処理部107は、試供品の配布条件に適合する顧客が存在する場合に、当該顧客に適合した試供品情報を顧客端末3に通知して、顧客が試供品の提供を希望するか問合せる処理を行う。この問合せは、電子メールや顧客用の所定のWebページ上で問合せを行うようにしてもよい。
また、問合せ処理部107は、試供品の配布条件に適合する顧客が存在すると判別された場合に、メーカ端末4に対して、アンケート情報データベース103に記憶されている当該顧客のアンケート回答実績などの情報を通知して、試供品の提供を行うか否かの問合せを行うようにしてもよい。
【0028】
アンケート処理部108は、試供品が提供された顧客の顧客端末3に対して、試供品に関するアンケート情報を通知してアンケートの回答を要求する処理を行う。この処理は、例えば、アンケート処理部108が所定のWebページ上にアンケートの回答フォームを用意しておき、顧客が顧客端末3を使用してこのWebページにアクセスして回答するようにしてもよい。
また、アンケート処理部108は、アンケートに対する回答情報を、当該試供品を提供したメーカに対して所定のWebページや電子メールなどを通じて提供することもできる。
【0029】
次に、本実施形態にかかる処理の流れについて図1を参照して説明する。
なお、宿泊情報処理部105が予め宿泊施設の顧客情報を宿泊施設端末2から収集し、顧客情報データベース101に登録しておくものとする。
図1において、メーカが、自社の新製品や売れ筋商品などを考慮してメーカ端末4から図5に示すような所定のWebページにアクセスし、これに従い試供品情報の入力を行って試供品配布依頼を行うと、管理サーバ1の条件受付部104は、メーカから試供品情報の登録を受付け、これを試供品情報データベース102に登録する(S1)。
この際登録する情報としては、配布する試供品の商品名、配布時期及び配布条件、インセンティブの提供がある場合にはインセンティブ内容及びインセンティブ提供条件などの情報が含まれる。
【0030】
なお、この際、メーカからの照会要求に応じて、条件受付部104が、図5に示すように、過去に配布した試供品の履歴情報やアンケート情報をWebページ上で提供し、メーカがこれを参照して配布条件、インセンティブ提供条件などを決定できるようにしてもよい。この場合、提供する情報は、例えば、過去の自社の他商品や、他社の競合商品の試供品提供を受けた消費者に限ってその情報を提供してもよい。
また、図5に示すように、現在登録されている宿泊施設の地域別の顧客データをグラフ化するなどして提示してもよいし、また、過去の統計データから計算された試供品希望率を計算して、これを予測値として提示してもよい。
これにより、メーカなどの試供品提供者は、過去に配布した試供品の履歴情報、アンケート情報それに対する顧客アクション情報などを参酌した上で、適切な試供品配布条件を設定することができる。
【0031】
また、この際に、アンケート処理部108が、メーカがこれらの条件指定を行う際に、宿泊施設が持っている配布可能な顧客統計情報、層別情報、過去の履歴情報などをメーカに提供して登録させてもよい。さらに、アンケート処理部108が、試供品の配布を行う商品の1つ前の型(世代)の商品や、競合商品の過去の試供品提供情報やアンケート情報を提供して、条件指定に対するレコメンドを行ってもよい。
【0032】
メーカから試供品情報の登録がされると、条件判別部106が、顧客情報データベース101に登録されている顧客情報を参照して、当該試供品の配布条件に適合する顧客が存在するか否か判別する(S2)。この判別は、条件判別部106が、顧客の性別、年齢、職業などの顧客情報が配布条件に合致しているか否か判別することにより行うことができる。
【0033】
判別により配布条件に適合した顧客が存在する場合には、条件判別部106は、メーカ端末4及び顧客が宿泊する宿泊施設端末2に対して配布条件に適合した顧客が存在する旨を通知する(S3、S4)。
なお、配布する試供品は予めメーカから各宿泊施設に対して配布しておくか、或いは試供品の配布が決まった時点でメーカ或いは管理サーバ1の運営者側から宿泊施設に対して提供するようにしてもよい。
【0034】
また、問合せ処理部107は、顧客が顧客端末3を利用して宿泊予約をしてきた際に、配布条件の適合している試供品の情報を提示するなどして、試供品の提供を希望するか問合せ、回答を受け付ける(S5)。
この時の顧客の入力画面の一例を図6に示す。顧客端末3として携帯電話端末に通知する場合には、図6に示すように宿泊施設毎の宿泊予約入力が終了した後に、当該顧客に適合する試供品の一覧を表示し、その中から希望する試供品を選択してもらうようにしてもよい。
なお、この受付は、顧客端末3が、パソコンや、携帯電話、電話予約、FAXなどで予約した際に受け付けてもよい。
【0035】
顧客が試供品提供を希望する旨の回答をすると、宿泊情報処理部105は、当該顧客が宿泊する宿泊施設端末2に対して、当該顧客に対して試供品を提供するように指示情報を通知する(S6)。
これにより、実際にその顧客が宿泊する際に、宿泊施設端末2のディスプレイなどに当該顧客に対して試供品を提供する旨の指示メッセージなどが出力され、これを見た宿泊施設の従業員等が顧客に試供品を提供することができる。
なお、顧客に対する試供品の提供は、宿泊施設の従業員等が客室に試供品を備え付けてもよいし、またチェックインなどの時にフロントで顧客に渡してもよく任意である。
【0036】
試供品を使用した顧客に対して、アンケート処理部108は、所定のタイミングで試供品として配布した商品の詳細情報及び試供品に関するアンケート情報の提供し回答を要求する(S7)。
このアンケート情報等の提供は、例えば、アンケート処理部108が顧客の電子メールアドレスに基づいて、アンケート情報又はアンケート情報の入力ができるWebページのアドレス情報を含んだ電子メールを送信して回答を要求してもよい。
また、アンケートを要求するタイミングは、チェックアウト時など、予め決められたタイミングで要求するようにしてもよい。
また、このアンケートの回答を要求する際に、消費者に提供するインセンティブ内容、インセンティブ提供条件などの情報を一緒に通知してもよい。
また、消費者がアンケートの回答等をする際に、試供した商品をオンラインにて販売したり、商品の取り扱い店舗情報などを提示してもよい。
【0037】
顧客が必要に応じてさらに詳細な商品情報の要求を行うと、アンケート処理部108は、要求された商品情報などをメーカ端末4などから取得して顧客に通知する(S8)。
【0038】
また、顧客が試供品に対するアンケートの回答を行うと、アンケート処理部108がこのアンケート回答情報を受付け、アンケートの回答内容をアンケート情報データベース103に登録する(S9)。
【0039】
また、アンケート処理部108は、試供品の配布を受けた顧客のうち、その商品の詳細情報を見たり、アンケートの回答を行うなどのメーカが指定したインセンティブ条件に合致する顧客が存在するか否か判別し、インセンティブ条件に合致する顧客に対してインセンティブ内容に応じたインセンティブの提供を行う(S10)。
このインセンティブ提供条件に適合しているか否かの判別に際しては、アンケート処理部108は、上述のS8、S9の処理で顧客が所定の行動を行ったか否か判別することにより、インセンティブ提供条件に適合しているか把握することができる。なお、有料放送やルームサービスなどのサービスの提供がインセンティブ提供条件となっている場合には、宿泊施設端末2から、宿泊施設有料放送やルームサービスなどのサービスの提供を受けた顧客の情報を通知してもらうことにより顧客の特定を行ってもよい。
【0040】
なお、インセンティブ提供条件には合致しなくとも、例えば試供品に対するアンケート項目回答のうち、「悪い」を選択した数が非常に多いなど、極めて反応が悪い旨の回答を行った顧客に対しては、アンケート処理部108が、そのメーカが保有する別の商品を紹介或いは案内ないしサービスの提供を行ってもよい。これにより、メーカのブランドイメージ悪化などに対する対策を打つことができる。
【0041】
また、アンケート処理部108は、メーカからの要求などに応じて、アンケートの回答を取りまとめたレポートをメーカに対して提供する(S11)。
このレポートの内容としては、例えば、図7に示すように試供品配布に際して、全体の回答内容をグラフ化して表示してもよいし、図8に示すように指定された年代の層別に詳細情報検索の有無、アンケート回答の有無、アンケート回答内容などを表示するようにしてもよい。
また、試供品の利用はしたものの、その後詳細な情報の要求ならびにアンケートへの回答を行わない顧客に関しては、興味はあるものの、アンケートを答えるような明確なアクションを起こしたくない顧客、及びインセンティブに魅力を感じなかった層などとしてアンケート処理部108がメーカに通知するようにしてもよい。これにより、メーカはマーケティングで必要とされる情報を確保することができる。
このアンケートのレポートは、アンケート処理部108が、メーカに対してネットワークを介して、予め設定された期間経過後に自動的に送付してもよいし、またメーカの担当者がオンライン上で検索、分析できるようなWebページなどを提供してもよい。
【0042】
なお、メーカは、インセンティブの提供費用や試供品配布料などを宿泊施設に対して支払うようにしてもよく、この際の決済処理を管理サーバ1が行ってもよい。
【0043】
このように、本実施形態によれば、管理サーバ1の条件判別部106が、顧客情報データベース101に記憶された宿泊施設の顧客情報を参照して、試供品情報に適合する顧客が存在するか否か判別して、配布条件に適合する顧客が存在する場合に、問合せ処理部107が当該顧客に適合した試供品情報を通知して、顧客が試供品の提供を希望するか問合せを行い、顧客から試供品の提供を希望する旨の回答があった場合に、宿泊情報処理部105が宿泊施設端末2に対して、当該顧客に試供品を提供するように指示するようにしたことから、試供品配布によるマーケティングを行う際、試供品のターゲットに合致した顧客に試供品を配布することができる。
これにより、試供品提供者であるメーカは、例えば、自社の新旧商品を利用している顧客だけ或いは、競合製品の試供品を利用し関心のあった顧客だけなどというように、試供品を提供する範囲をきめ細かく絞って試供品を提供することができる。また、ターゲットとしていない顧客に対して試供品を提供することが無くなり、試供品を配布する個数が少なくなるばかりか、これを配布するコストも軽減することができる。
また、宿泊施設にとっては、個々の宿泊者に応じた商品を提供することができ、顧客満足を高めることができるし、メーカのマーケティングコストを利用して、従来利用されていた備品などを、この試供品に置き換えることができその分だけコストを軽減できる。
さらに、顧客としても、自分の趣味、嗜好に合った商品や新しい商品を試すことができるし、メーカに直接申込みをして個人情報を登録等しなくとも手軽に試供品を利用することができる。
【0044】
また、アンケート処理部108が、試供品が提供された顧客の顧客端末3に対して、試供品に関するアンケート情報を通知してアンケートの回答を要求し、アンケートに対する回答情報を、当該試供品の試供品提供者に対して提供するようにしたことから、メーカはこのアンケートのレポートを参照することで商品のマーケティングを行う際の参考とすることができる。
また、宿泊施設は、試供品配布の際に取得したアンケート回答などの個人情報の利用も可能となる。
また、商品をオンラインで販売する場合には、管理サーバ1が商品の購買履歴情報を取得して試供品提供情報と関連付けて管理することにより、試供品の提供がどの程度商品の購買に寄与したかなどを測定することもできる。
【0045】
試供品情報データベース102に、試供品を使用した顧客に対するインセンティブ内容及びインセンティブ情報を提供するためのインセンティブ条件情報を記憶しておき、アンケート処理部108により、インセンティブ条件に適合するか顧客に対してインセンティブを与えるようにしたことから、メーカは適切な条件に合致した顧客に対してだけインセンティブを効果的に与えることができる。
【0046】
なお、問合せ処理部107が、顧客に対して試供品の提供を希望するか問合せる際に、試供品情報データベース102に記憶されている当該メーカの他の商品に関する商品情報をあわせて提供するようにしてもよい。
【0047】
また、問合せ処理部107が、提供依頼されている試供品情報を宿泊施設端末2に通知して、宿泊施設側が顧客に提供する試供品を選択できるよう問合せを行ってもよい。これにより、例えば、高価格帯の客室の予約や、当該宿泊施設の会員の顧客のみ、或いは稼働率が所定の数値を下回っているなどの場合に、宿泊施設側が試供品を提供するように指定することができる。
【0048】
また、メールから試供品情報の登録が行われた際に、管理サーバ1又は宿泊施設端末2側で、自己の顧客情報を利用し、メーカが試供品提供を指定する宿泊施設の顧客に対して、新たなキャンペーン情報やダイレクトメールなどを自動的に通知する旨の告知をあわせて行い、顧客からの通知希望情報を受け付けるようにしてもよい。
【0049】
また、複数のメーカの試供品配布希望の中から、メーカ名や商品名、或いは試供品配布に関するインセンティブや、メーカから宿泊施設に提供される試供品の配布代金を考慮して、宿泊施設にとって希望に合致したキャンペーンだけを採用するようにしてもよい。
【0050】
上述の実施形態では、管理サーバ1側で試供品提供情報に合致した顧客が存在するか否か判別するようにした例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、宿泊施設端末2に上述の管理サーバ1と同様な機能を持たせてもよく、これにより、顧客情報を外部に出さなくとも、宿泊施設側で同様の処理を行うことができる。
【0051】
本実施形態の管理サーバ1用のコンピュータプログラムを、コンピュータ読み取り可能な媒体(FD、CD−ROM等)に格納して配布してもよいし、搬送波に重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。
なお、管理サーバ1の各機能をOS(Operating System)が分担又はOSとアプリケーションプログラムの共同により実現する場合等には、OS以外の部分のみをコンピュータプログラムとして、またこのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な媒体に格納したり、このコンピュータプログラムを配信等したりしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、試供品を配布する試供品提供者が意図する顧客に試供品を効果的、効率的に配布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマーケティング支援装置を適用したシステム一実施形態の全体構成及び処理の流れを示した図。
【図2】本実施形態にかかる顧客情報データベースに記憶されるデータの例を示した図。
【図3】本実施形態にかかる試供品情報データベースに記憶されるデータの例を示した図。
【図4】本実施形態にかかるアンケート情報データベースに記憶されるデータの例を示した図。
【図5】本実施形態にかかるメーカが試供品配布登録を行う際の画面の一例を示した図。
【図6】本実施形態にかかる顧客が試供品配布希望登録を行う際の画面の一例を示した図。
【図7】本実施形態にかかるメーカ向けのレポート表示画面の一例を示した図。
【図8】本実施形態にかかるメーカ向けのレポート表示画面の別の例を示した図。
【符号の説明】
1 管理サーバ
2 宿泊施設端末
3 顧客端末
4 メーカ端末
101 顧客情報データベース
102 試供品情報データベース
103 アンケート情報データベース
104 条件受付部
105 宿泊情報処理部
106 条件判別部
107 問合せ処理部
108 アンケート処理部
Claims (6)
- 宿泊施設を利用する顧客が保持する顧客端末と通信可能に構成された装置であって、
商品の試供品に関する試供品情報及び当該試供品を提供する対象となる顧客の条件を表す提供条件情報とを記憶する試供品情報記憶手段と、
宿泊施設を利用する顧客の特徴を表す顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段と、
上記顧客情報記憶手段を参照して、上記試供品の提供条件情報に適合する顧客が存在するか否か判別する判別手段と、
提供条件に適合する顧客が存在する場合に、当該顧客に適合した試供品情報を上記顧客端末に通知して、顧客が試供品の提供を希望するか問合せる問合せ手段と、
上記顧客から試供品の提供を希望する旨の回答があった場合に、上記宿泊施設に配置された出力手段に対して、上記顧客に上記試供品を提供する旨の指示情報を出力させる指示手段と、
を有することを特徴とするマーケティング支援装置。 - 上記試供品が提供された顧客の顧客端末に対して、上記試供品に関するアンケート情報を通知してアンケートの回答を要求し、上記アンケートに対する回答情報を、当該試供品の試供品提供者に対して提供するアンケート情報処理手段を更に有する、
請求項1記載のマーケティング支援装置。 - 上記アンケート情報処理手段は、顧客からのアンケート回答内容が試供品に対して悪い印象を持った旨の回答である場合、当該顧客に対して当該試供品提供者の他の商品に関する商品情報を提供する、
請求項2記載のマーケティング支援装置。 - 上記試供品情報記憶手段には、上記試供品を使用した顧客に対するインセンティブ内容及びインセンティブ内容を提供するためのインセンティブ条件情報が更に記憶されており、
上記アンケート情報処理手段は、顧客が上記インセンティブ条件情報に適合するか更に判別し、適合する場合にインセンティブ内容に従ったインセンティブを顧客に提供する、
請求項2又は3記載のマーケティング支援装置。 - 試供品提供が提供された顧客の反応を表すアクション情報を記憶した履歴情報記憶手段と、
試供品提供者から試供品情報及び当該試供品を提供する顧客の条件情報の登録を受け付ける受付手段とを更に有し、
上記受付手段は、試供品提供者が上記試供品提供の条件情報を登録する際に、上記履歴情報記憶手段に記憶されているアクション情報を試供品提供者に通知する、
請求項1〜4のいずれかの項に記載のマーケティング支援装置。 - 上記問合せ手段は、上記宿泊施設に配置されている宿泊施設端末に対して、試供品提供依頼者から提供依頼されている試供品情報を通知して、上記宿泊施設側で顧客に提供する試供品を宿泊施設側に選択可能とする、
請求項1〜5のいずれかの項に記載のマーケティング支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323631A JP2004157817A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | マーケティング支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323631A JP2004157817A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | マーケティング支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004157817A true JP2004157817A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=32803446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002323631A Withdrawn JP2004157817A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | マーケティング支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004157817A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007334744A (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-27 | Noritsu Koki Co Ltd | 会員情報抽出方法、そのシステム及びそのプログラム |
WO2009008207A1 (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-15 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | 試供品配布システム、試供品配布装置、試供品配布情報サーバ、試供品配布方法、試供品配布情報処理プログラム及びコンピュータ可読媒体 |
JP2014016750A (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-30 | San Nopco Ltd | 販売促進システム |
WO2015159409A1 (ja) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | 株式会社日立製作所 | 情報配信装置及び情報配信方法 |
JP2016071559A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 株式会社ビデオリサーチ | 収集サーバ及び収集方法 |
JP2018005307A (ja) * | 2016-06-28 | 2018-01-11 | 株式会社Mビジュアル | 訪日外国人用サンプルマッチング販売システム |
JP6883906B1 (ja) * | 2020-07-08 | 2021-06-09 | 株式会社Airporter | 外国人旅行客向け販促物配布システム |
JP2024082307A (ja) * | 2022-12-08 | 2024-06-20 | 株式会社電通 | 店舗利用支援装置、店舗利用支援方法及び店舗利用支援プログラム |
-
2002
- 2002-11-07 JP JP2002323631A patent/JP2004157817A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007334744A (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-27 | Noritsu Koki Co Ltd | 会員情報抽出方法、そのシステム及びそのプログラム |
WO2009008207A1 (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-15 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | 試供品配布システム、試供品配布装置、試供品配布情報サーバ、試供品配布方法、試供品配布情報処理プログラム及びコンピュータ可読媒体 |
JP2009020668A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-29 | Oki Electric Ind Co Ltd | 試供品配布システム、試供品配布装置、試供品配布情報サーバ、試供品配布方法及び試供品配布情報処理プログラム |
JP2014016750A (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-30 | San Nopco Ltd | 販売促進システム |
WO2015159409A1 (ja) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | 株式会社日立製作所 | 情報配信装置及び情報配信方法 |
JP2016071559A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 株式会社ビデオリサーチ | 収集サーバ及び収集方法 |
JP2018005307A (ja) * | 2016-06-28 | 2018-01-11 | 株式会社Mビジュアル | 訪日外国人用サンプルマッチング販売システム |
JP6883906B1 (ja) * | 2020-07-08 | 2021-06-09 | 株式会社Airporter | 外国人旅行客向け販促物配布システム |
WO2022009344A1 (ja) * | 2020-07-08 | 2022-01-13 | 株式会社Airporter | 外国人旅行客向け販促物配布システム |
JP2024082307A (ja) * | 2022-12-08 | 2024-06-20 | 株式会社電通 | 店舗利用支援装置、店舗利用支援方法及び店舗利用支援プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20200242663A1 (en) | Method and System for Providing Network Based Target Advertising and Encapsulation | |
US20040054574A1 (en) | System and method for the targeted distribution of promotional information over a network | |
JP2002157512A (ja) | 広告配信方法及び広告配信装置 | |
KR20080043939A (ko) | 구매가능 상품추출을 이용한 타겟 광고 방법 및 시스템 | |
US20040083131A1 (en) | System and method for the targeted distribution of promotional information over a network | |
JP3319731B2 (ja) | 情報送信方法 | |
US20130138488A1 (en) | System and method for advertising goods and services using a short identifying code | |
JP2004157817A (ja) | マーケティング支援装置 | |
JP4613336B2 (ja) | 調査データ収集システム | |
JP3914562B1 (ja) | ショッピング支援装置、ショッピング支援方法、及びショッピング支援プログラム | |
KR100592047B1 (ko) | 지식 경매 시스템 및 방법 | |
JP5085707B2 (ja) | ボタン販売装置、ボタン販売システム、ボタン販売方法、およびボタン販売プログラム | |
JP5342815B2 (ja) | 広告配信装置、方法、及びコンピュータプログラム | |
JP2004295583A (ja) | 販売情報収集方法、広告方法、アンケート収集方法、自動販売機及び販売情報収集センター | |
JP2006330984A (ja) | 広告情報リンク管理システム及びその方法 | |
US20020120509A1 (en) | Prize advertisement service system and method of conducting prize advertisement | |
JP2002259826A (ja) | スケジュール通信方法、装置およびシステム | |
JP2004227308A (ja) | クーポン付き広告を利用したアンケート収集システム、クーポン付き広告を利用したアンケート収集方法及びプログラム | |
JP2014035658A (ja) | スポンサー広告配信システム | |
JP2002015104A (ja) | スケジュール通信方法、装置およびシステム | |
US20030220833A1 (en) | On-line promotion method | |
JP2004151834A (ja) | 市場調査システム、プログラム、及び記録媒体 | |
JP2001357277A (ja) | インターネットによる販売促進システム | |
JP2022063709A (ja) | 広告情報提供システム | |
JP2004206200A (ja) | 市場調査システム、プログラム、及び記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |