JP2004151834A - 市場調査システム、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
市場調査システム、プログラム、及び記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004151834A JP2004151834A JP2002314302A JP2002314302A JP2004151834A JP 2004151834 A JP2004151834 A JP 2004151834A JP 2002314302 A JP2002314302 A JP 2002314302A JP 2002314302 A JP2002314302 A JP 2002314302A JP 2004151834 A JP2004151834 A JP 2004151834A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- market research
- questionnaire
- research system
- customer
- server device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Information Transfer Between Computers (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】特定のグループと取引関係にある顧客の属性を登録した顧客情報DBから調査対象者を抽出し、その調査対象者に対して市場調査を実施することにより、調査対象者の数を適切に確保して質の高い市場調査サービスを提供する。
【解決手段】サーバ装置11は、抽出条件決定手段11a,調査対象者抽出手段11b,アンケート配信手段11cを有し、調査対象顧客20に含まれる顧客21の属性を含む顧客情報を登録した顧客情報DB12にアクセス可能とする。サーバ装置11は、依頼元30からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定し、決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客21を調査対象者として顧客情報DB12から抽出し、抽出した調査対象者が使用する端末装置21aに対して依頼元30の商品又はサービスに関するアンケートを配信する。サーバ装置11は、前記配信したアンケートに対する回答に基づいて市場調査の結果を出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】サーバ装置11は、抽出条件決定手段11a,調査対象者抽出手段11b,アンケート配信手段11cを有し、調査対象顧客20に含まれる顧客21の属性を含む顧客情報を登録した顧客情報DB12にアクセス可能とする。サーバ装置11は、依頼元30からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定し、決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客21を調査対象者として顧客情報DB12から抽出し、抽出した調査対象者が使用する端末装置21aに対して依頼元30の商品又はサービスに関するアンケートを配信する。サーバ装置11は、前記配信したアンケートに対する回答に基づいて市場調査の結果を出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、市場調査システム、プログラム、及び記録媒体、より詳細には、特定のグループと取引関係にある顧客を調査対象とした市場調査を実施するための市場調査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
各企業における新規事業の支援や、顧客満足度の向上などの一環として商品やサービスに関する市場調査が数多く行なわれている。この市場調査は、各企業の調査企画部門により独自に実施されたり、専門のリサーチ会社や、コンサルティング会社などに外注することにより実施されている。一般的に、商品やサービスを提供する企業等にとっては、ユーザ(ここでは、消費者やサービス利用者などを含む)のニーズを収集、分析して市場動向を把握し、これを販売戦略に活用していくことが必須の状況となってきており、そのためのアンケート収集・集計業務などをインターネット等を利用して効率的に行なうこともできるようになってきた。
【0003】
従来のインターネットを利用したアンケート収集方法として、インターネットのWWW(World Wide Web)上でアンケートデータを掲載し、このアンケートデータにより市場ニーズを収集し、収集した市場ニーズを分析してインターネット上で集計結果を提供できるようにしたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開平11−161631号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明は、ユーザがインターネットのWWWを参照してユーザの意思に基づいてアンケートに回答するものであり、アンケートを実施する側にとっては、アンケートの回答者数や回収率などが一定しないため、十分なマーケティング調査を実施できないという問題があった。このような問題に対して、ユーザの個人情報を取得して電子メール等を用いてダイレクトにアンケートを含む広告情報などを配信する、いわゆるダイレクトマーケティングという手法がある。このダイレクトマーケティングでは、個人情報をどの程度まで取得できるかがマーケティング調査を精度よく実施する上で重要な要素の一つとなる。ここで、個人情報には、例えば、性別,年齢,居住地域,職業,地位(例えば、役職など),年収,趣味,嗜好などが含まれる。この個人情報は一般に流通しているものではないため、入手するためにはかなりの労力を要する。特に最新の個人情報を常に維持しておくことは困難である。また、たとえ入手できても十分な調査対象者(モニタ)の人数が集まらないといったことが想定できる。
【0006】
また、このダイレクトマーケティングにおいても、ユーザ個人あてにアンケートを配信した後に、アンケートに回答するかどうかはそのユーザの意思によるため、レスポンスよく、かつ、高い回収率を期待することは難しく、費用対効果を考慮した場合に、必ずしも効果的な手法とは言えなかった。
【0007】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、特定のグループと取引関係にある顧客の属性情報を登録した顧客情報データベースから調査対象者を抽出し、抽出した調査対象者に対して市場調査を実施することにより、調査対象者の数を適切に確保して質の高い市場調査サービスを提供できるようにした市場調査システム、プログラム、及び記録媒体を提供すること、を目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、商品又はサービスに関する市場調査を実施するためのサーバ装置と、調査対象者が使用する端末装置とがネットワークを介して接続された市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、特定のグループと取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報を登録した顧客情報データベースにアクセス可能とし、市場調査の依頼元からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定する抽出条件決定手段と、該決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客を調査対象者として前記顧客情報データベースから抽出する調査対象者抽出手段と、該抽出した調査対象者が使用する端末装置に対して前記依頼元の商品又はサービスに関するアンケートを配信するアンケート配信手段とを有し、該配信したアンケートに対する回答に基づいて市場調査の結果を出力できるようにしたことを特徴としたものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の市場調査システムにおいて、前記顧客情報データベースに登録された属性は、顧客の属する組織の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むことを特徴としたものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2に記載の市場調査システムにおいて、前記属性は、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル,趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むことを特徴としたものである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記アンケート配信手段は、調査対象者が使用する端末装置に前記依頼元の商品又はサービスに関するアンケートを配信する際に、アンケートの回答期限を設定し、該設定した回答期限を過ぎた時点で前記アンケートに対する回答を取得できていない場合、前記端末装置に対して督促メールを送信できるようにしたことを特徴としたものである。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、調査対象者が使用する端末装置は、前記アンケート配信手段により配信されたアンケートに対する回答データを前記サーバ装置に送信し、該サーバ装置は、前記送信された回答データを該回答データの調査対象者を特定して記憶する記憶手段と、該記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する集計手段とを有することを特徴としたものである。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5に記載の市場調査システムにおいて、前記集計手段は、前記アンケート配信手段により配信したアンケート数に対する前記記憶手段により記憶した回答データの数に基づいて、前記配信したアンケートの回収率を算出することを特徴としたものである。
【0014】
請求項7の発明は、請求項5または6に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、市場調査の依頼元が使用する依頼元側端末装置とネットワークを介して接続され、前記集計手段により集計した集計結果を前記ネットワーク上で提供する手段を有し、前記依頼元は、該提供された集計結果を前記依頼元側端末装置により閲覧又はダウンロードできるようにしたことを特徴としたものである。
【0015】
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記記憶手段は、該記憶手段により記憶した回答データの調査対象者毎に回答回数を記憶し、前記アンケート配信手段は、該記憶した回答回数が所定回数以上の調査対象者に対して次回アンケートを配信する際に、該アンケートの依頼元により提供可能な商品又はサービスに関するクーポン券を併せて配信することを特徴としたものである。
【0016】
請求項9の発明は、請求項8に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記記憶手段により記憶した回答回数に応じたポイントを調査対象者に付与するポイント付与手段を有し、該ポイント付与手段により付与されたポイントに基づいて調査対象者に対して報奨を与えることができるようにしたことを特徴としたものである。
【0017】
請求項10の発明は、請求項9に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記ポイント付与手段により付与されたポイントの状況を調査対象者毎にWebサイトに登録し、調査対象者は、該Webサイトに登録されたポイント状況を端末装置により閲覧できるようにしたことを特徴としたものである。
【0018】
請求項11の発明は、商品又はサービスに関する市場調査を実施するためのサーバ装置と、調査対象者が使用する端末装置とがネットワークを介して接続された市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、特定のグループと取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報を登録した顧客情報データベースにアクセス可能とし、市場調査の依頼元からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定する抽出条件決定手段と、該決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客を調査対象者として前記顧客情報データベースから抽出する調査対象者抽出手段と、該抽出した調査対象者が使用する端末装置に対して、前記依頼元の商品又はサービスに関するアンケートを提供するWebサイトにアクセスするためのリンク情報を配信するリンク情報配信手段と、該配信したリンク情報に応じたWebサイト上でアンケートに対する回答データを受け付ける回答データ受付手段とを有することを特徴としたものである。
【0019】
請求項12の発明は、請求項11に記載の市場調査システムにおいて、前記顧客情報データベースに登録された属性は、顧客の属する組織の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むことを特徴としたものである。
【0020】
請求項13の発明は、請求項12に記載の市場調査システムにおいて、前記属性は、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル,趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むことを特徴としたものである。
【0021】
請求項14の発明は、請求項11ないし13のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記回答データ受付手段により受け付けた回答データを該回答データの調査対象者を特定して記憶する記憶手段と、該記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する集計手段とを有することを特徴としたものである。
【0022】
請求項15の発明は、請求項14に記載の市場調査システムにおいて、前記集計手段は、前記リンク情報配信手段によるリンク情報の配信数に対する前記記憶手段により記憶した回答データの数に基づいて、前記配信したリンク情報に応じたアンケートの回収率を算出することを特徴としたものである。
【0023】
請求項16の発明は、請求項14または15に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、市場調査の依頼元が使用する依頼元側端末装置とネットワークを介して接続され、前記集計手段により集計した集計結果を前記ネットワーク上で提供する手段を有し、前記依頼元は、該提供された集計結果を前記依頼元側端末装置により閲覧又はダウンロードできるようにしたことを特徴としたものである。
【0024】
請求項17の発明は、請求項11ないし16のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記記憶手段は、該記憶手段により記憶した回答データの調査対象者毎に回答回数を記憶し、前記リンク情報配信手段は、前記記憶手段により記憶した回答回数が所定回数以上の調査対象者に対して次回リンク情報を配信する際に、該リンク情報に応じたアンケートの依頼元により提供可能な商品又はサービスに関するクーポン券を併せて配信することを特徴としたものである。
【0025】
請求項18の発明は、請求項17に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記記憶手段により記憶した回答回数に応じたポイントを調査対象者に付与するポイント付与手段を有し、該ポイント付与手段により付与されたポイントに基づいて調査対象者に対して報奨を与えることができるようにしたことを特徴としたものである。
【0026】
請求項19の発明は、請求項18に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記ポイント付与手段により付与されたポイントの状況を調査対象者毎にWebサイトに登録し、調査対象者は、該Webサイトに登録されたポイント状況を端末装置により閲覧できるようにしたことを特徴としたものである。
【0027】
請求項20の発明は、請求項1ないし19のいずれか1に記載の市場調査システムとしての機能を実行させるためのプログラムである。
【0028】
請求項21の発明は、請求項20に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る市場調査システムの構成例を説明するための図で、図中、10は商品又はサービスに関する市場調査を行なうリサーチ会社で、該リサーチ会社10は、サーバ装置11、顧客情報DB12を有し、13は企業グループである。サーバ装置11は、抽出条件決定手段11a,調査対象者抽出手段11b,アンケート配信手段11c,記憶手段11d,集計手段11eを有し、顧客情報DB12にアクセス可能とする。また、20は調査対象顧客(以下、しばしばモニタという)で企業グループ13と取引関係にあり、30は市場調査を依頼する依頼元(例えば、企業など)である。顧客情報DB12には、企業グループ13と取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報が登録されている。ここで、本実施形態における顧客とは、一つの企業グループに含まれる、例えば本社,子会社,関連会社といったグループ会社のいずれかと取引関係にある取引先全般のことをいうものとする。
【0030】
また、この顧客情報DB12に登録される属性は、例えば、顧客の属する組織(例えば、企業,官公庁,学校,各種法人などを含む)の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むものとする。また、上記属性として、例えば、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル(役職など),趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むようにしてもよい。このような個人情報を登録する顧客は、企業の場合には社長や、窓口担当者など、個人情報を取得可能な顧客であって、1つの顧客先企業において1人でも、複数人であっても構わない。
【0031】
サーバ装置11は、調査対象顧客20に含まれる各顧客21が使用する端末装置21aとネットワーク1を介して接続されているものとする。本市場調査システムにおいて、顧客21が家族を有している場合には、その家族を市場調査のモニタ人数としてカウントすることが可能である。サーバ装置11は、これらの各端末装置に対して、依頼元30からの調査依頼内容に基づいてアンケートを配信する。この際、アンケートの回収は、電子メール等を用いた電子データのみに限らず、ファクシミリや郵便、日常の営業活動による訪問などにより紙ベースで回収するようにしてもよい。
【0032】
ここで、本市場調査システムの実施形態として、サーバ装置11に顧客情報DB12が物理的に含まれている場合や、ネットワークを介して接続され、物理的に離散している場合のどちらの形態も取りうる。また、サーバ装置11には、上記各手段が有する機能を実行するためのプログラムが格納されていればよい。これらのプログラムには、上記各手段を利用者が使用する際に、操作が容易になるようにGUI(グラフィカルユーザインタフェイス)を備えるようにするとよい。
【0033】
本発明における各実施形態の説明に際し、サーバ装置11を1つの装置として示しているが、上述のごとくネットワークを介してサーバ装置11の各機能を、例えば他のサーバ装置や端末装置に分散させてもよい。また、各端末装置は、ディスクトップ型パーソナルコンピュータとして図示しているが、ネットワーク接続可能なモバイルコンピュータや、携帯電話などであってもよく、使用形態に応じた形態であればよい。また、本市場調査システムにおいて利用可能な端末装置を複数台設置する場合、例えばLAN等によりネットワーク接続される必要がある。
【0034】
図2は、本発明に係る情報処理装置の構成例を示す図である。この情報処理装置としては汎用コンピュータが想定され、各種情報を入力するためのキーボード,マウス,記録媒体読取装置,他の機器から入力するためのネットワーク機器などの入力装置41、検索結果やその他の情報を表示するためのCRT,LCDなどのディスプレイである表示装置42、印刷装置,ネットワーク機器,記録媒体用記録装置などの出力装置43、更には、上記プログラムを記録したROM35、ROM35に記録したプログラムを実行するためのCPU44、及びその実行領域としてのRAM46を主要な構成要素とし、これらの構成要素がバス47により接続されているものとする。前述したサーバ装置11及び各端末装置は、本例に示す汎用コンピュータに基づいて構成されているものとする。
【0035】
また、図1に示したネットワーク1としては、有線、無線に限らず専用回線、電話回線等で接続されたインターネットや、インターネット技術を利用したイントラネットの形態でもよく、さらには、専用回線を使用する場合でもWAN(Wide Area Network)やMAN(Metropolitan Area Network)に限らず、サーバ装置11の設置場所によっては、LAN(Local Area Network)で構成される形態もとりうる。また、このネットワークには、専用回線の使用、伝送データの暗号化、各端末装置を使用するユーザの認証等、様々な方法によるセキュリティの強化を実施することが望ましい。
【0036】
ここで、調査対象とする調査対象顧客20と取引関係にある企業グループ13としては、所定数以上のグループ従業員を有する法人組織であることが望ましく、グループ従業員の規模が大きく、かつ、全国的又は世界的な販売/物流ネットワークを有する企業であれば、その取引顧客数も多くなり、様々な調査依頼に対して当該取引顧客をモニタ対象とした質の高いリサーチを行なうことが可能となる。また、リサーチ会社10の実際的な事業形態としては、例えば、企業グループ13とは全くの別会社として運営する形態や、企業グループ13が直接運営する形態などが想定され、本市場調査システムは、さまざまな事業形態に応じたシステム構築が可能である。
【0037】
本発明によると、上記のような企業グループ13の顧客である調査対象顧客20の法人的又は人的リソースを利用することにより、効率的かつ有効な市場調査サービスの提供を可能とし、また、既存の顧客情報DBなどを利用することで、調査費用を抑えたサービスを提供することができる。ここで、本市場調査システムにより提供可能なサービスとして、例えば、実態調査(セグメント別,地域別,世帯別など)、サンプリング・アンケートによる試供品,製品,CMなどの調査、趣味分野(ゴルフ,つり,アウトドアなど)に応じた調査、データに基づいた分析や企画書作成などが想定される。
【0038】
ここで、図1に示す各手段について詳細に説明する。抽出条件決定手段11aは、市場調査の依頼元30からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定する。この抽出条件は、顧客の属する企業などの属性に応じて設定可能であり、例えば企業の所在地域別,業種別,従業員数別,年間売上高別,資本金別などに応じて適宜設定することができる。また、顧客個人の属性として家族構成別調査や居住地域別調査などに応じて適宜設定するようにしてもよく、例えば、家族構成別調査とした場合、年代別(男,女),年収別(男,女),妻,子供(大学生,高校生,・・・),祖父母などの条件を設定することができる。ここで、調査依頼対象とする商品又はサービスに応じた具体的な抽出条件として、例えば、OA機器メーカからの依頼に基づく市場調査を行なう場合には業種別や、従業員数別などを設定すればよく、業種や従業員数に応じた法人的な意識調査が可能となる。このように、調査依頼内容に応じて最適な調査対象者の階層を抽出するための抽出条件を決定する。
【0039】
調査対象者抽出手段11bは、抽出条件決定手段11aにより決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客を調査対象者として顧客情報DB12から抽出する。アンケート配信手段11cは、調査対象者抽出手段11bにより抽出した調査対象者が使用する端末装置21aに対して依頼元30の商品又はサービスに関するアンケートを配信する。さらにサーバ装置11は、アンケート配信手段11cにより配信したアンケートに対する回答に基づいて市場調査の結果を出力することができる。ここで、アンケートの内容は、“個人用”、“法人用”に区別して実施するようにしてもよい。
【0040】
また、アンケート配信手段11cは、端末装置21aに依頼元30の商品又はサービスに関するアンケートを配信する際に、アンケートの回答期限を設定し、設定した回答期限を過ぎた時点でアンケートに対する回答を取得できていない場合、該当する調査対象者の端末装置21aに対して督促メールを送信することができる。この際、調査対象者が使用する携帯電話のメールアドレスが顧客情報DB12に登録されている場合、携帯電話のほうに督促メールを送信することも可能である。このように、調査対象者は、アンケートに対する回答を忘れていた場合でも、督促メールによりそれに気がつき、アンケートに対する回答を行なうことができるため、アンケートの回収漏れが減少し、回収率の向上を図ることができる。
【0041】
また、アンケート配信手段11cは、調査対象者抽出手段11bにより抽出条件に応じた調査対象者を抽出する際に、その調査対象者の家族構成に関する情報を顧客情報DB12から参照し、参照した家族構成に応じた数のアンケートを配信するようにしてもよい。これは、例えば、妻1人,子供2人の家族構成を有する調査対象者に対してアンケートを行なう場合には合計4人分のアンケートを配信する。この際、アンケート結果は、配信されたアンケートを印刷出力した後に各アンケート項目に回答を書き込んだ紙ベースでの回収も可能であるが、集計処理の効率化という観点から、ネットワークを介して電子データでの回収が望ましい。この場合、顧客21が、端末装置21aにおいて、家族からのアンケートに対する回答を代理で入力するようにしてもよい。このように、サーバ装置11において配信したアンケートの数を一元的に管理することができるために、アンケートの集計処理を効率的に行なうことが可能となる。
【0042】
また、顧客21は、アンケート配信手段11cにより配信されたアンケートを他の従業員等に配布してアンケートに回答させるようにしてもよい。この際、顧客21は、アンケートの必要部数を適宜コピーして使用するようにする。
【0043】
また、端末装置21aは、アンケート配信手段11cにより配信されたアンケートに対する回答データをサーバ装置11に送信する。具体的には、例えば、アンケートの回答データを電子メールの添付ファイルとして送信するなどの手段がある。記憶手段11dは、端末装置21aから送信された回答データをその回答データの調査対象者を特定して記憶する。集計手段11eは、記憶手段11dに記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する。この集計手段11eは、アンケート配信手段11cにより配信したアンケート数に対する記憶手段11dにより記憶した回答データの数に基づいて、配信したアンケートの回収率を算出するようにしてもよい。
【0044】
ここで、サーバ装置11は、依頼元30が使用する端末装置(図示せず)とネットワーク1を介して接続することができる。本実施形態において、ネットワーク1としてインターネットを適用した場合を代表例として説明する。サーバ装置11は、集計手段11eにより集計した集計結果をインターネット上のWebサイトから提供する手段を有し、依頼元30は、上記端末装置によりWebサイトにアクセスし、Webサイト上で提供される集計結果を閲覧又はダウンロードすることができる。この際、集計結果に対して他社がアクセスできないように、依頼元30の固有のユーザID及びパスワードを予め設定しておき、Webサイトへのアクセスを制限してもよい。また、リサーチ会社10は、リサーチ内容や、実績概要を依頼元30との合意に基づいてWebサイト上に公開することも可能である。
【0045】
ここで、記憶手段11dは、記憶手段11dにより記憶した回答データの調査対象者毎に回答回数を記憶するようにする。アンケート配信手段11cは、記憶手段11dにより記憶した回答回数が所定回数以上の調査対象者に対して次回アンケートを配信する際に、そのアンケートの依頼元30により提供可能な商品又はサービスに関するクーポン券を併せて配信するようにしてもよい。本実施形態は、調査対象者への報奨制度の仕組みの一例であり、このほかにも、調査の回答回数に応じたポイント制などを採用してもよく、この場合、サーバ装置11は、記憶手段11dにより記憶した回答回数に応じたポイントを調査対象者に付与する手段を有し、リサーチ会社10は、その付与されたポイントに基づいて調査対象者に対して報奨を与えるようにする。例えば、累積ポイントに応じた金券、旅行券、景品などを報奨として進呈するようにする。また、サーバ装置11は、上記付与されたポイントの状況を調査対象者毎にWebサイトに登録し、調査対象者は、そのWebサイトに登録されたポイント状況を端末装置21aにより閲覧できるようにしてもよい。これらの報奨制度により、更なるアンケート回収率の向上を図るとともに、より質の高い市場調査サービスを提供することができるようになる。
【0046】
図3は、本発明が適用される市場調査方法の一例を説明するためのフロー図である。まず、サーバ装置11において、依頼元30から受け付けた調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定し(ステップS1)、決定した抽出条件に合致する顧客を調査対象者として顧客情報DB12から抽出する(ステップS2)。次に、顧客情報DB12から抽出した調査対象者の端末装置21aに対してアンケートを配信する(ステップS3)。
【0047】
次に、端末装置21aにおいて、サーバ装置11から配信されたアンケートに対する回答を入力し(ステップS4)、入力された回答データをサーバ装置11に電子メール等を用いて送信する(ステップS5)。
【0048】
次に、サーバ装置11において、端末装置21aから送信された回答データを調査対象者を特定して記憶し(ステップS6)、記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する(ステップS7)。さらに、集計したアンケート結果を出力する(ステップS8)。リサーチ会社10は、この出力したアンケート結果を調査レポートとしてまとめて依頼元30に提出するようにしてもよく、また、別の実施形態として、Webサイト上で依頼元30に調査レポートを提供するようにしてもよい。
【0049】
図4は、顧客情報DB12に登録された顧客情報テーブルの一例を示す図で、図中、50は顧客情報テーブルである。本例において、調査対象顧客20に含まれる各顧客の顧客情報テーブルを示し、顧客情報テーブル50の登録項目としては、例えば、顧客名,電子メールアドレス(携帯メールアドレスも含む),所属先(企業など),企業の所在地,業種,従業員数,年間売上高,資本金などを含み、また、顧客の個人情報としては、氏名,住所,年齢,性別,家族構成(家族の人数や年齢等を含んでもよい),年収,趣味などを個人の属性として含むようにしてもよい。サーバ装置11は、抽出条件決定手段11aにより決定した抽出条件に合致する顧客を調査対象者として、顧客情報テーブル50を参照することにより抽出する。但し、顧客情報テーブル50に登録可能な属性は、上記例に限らず、市場調査の対象とする商品又はサービスの内容に応じて適宜追加や変更が可能である。これは、例えば、パーソナルコンピュータや複写機、プリンタなどを含むOA機器のような商品の市場調査を行なう場合、調査対象顧客の購買力を調査するために、顧客企業の収支状況を項目として登録するようにしてもよい。
【0050】
図5は、サーバ装置11から配信されたアンケートの一例を示す図で、図中、60はアンケートで、該アンケート60は、アンケート項目61,クーポン券62を有している。このアンケート60は、アンケートに回答した回数が所定回数以上の調査対象者に対して配信されるもので、クーポン券62が添付されている。本例におけるクーポン券62は、市場調査の依頼元30であるプリンタメーカの割引クーポン券で、この割引クーポン券を印刷して使用することができる。このクーポン券62にはバーコードが印刷されるため、調査対象者は、使用時において、所定のコンピュータ販売店や、電気店などでこのバーコードを読み取ってもらい商品(本例ではプリンタ)の割引サービスを受けることができる。本実施形態は、前述した報奨制度の一例であり、別の実施形態として、ポイント制などを採用することもでき、累積ポイントに応じた金券、旅行券、景品などを進呈するようにしてもよい。このポイント制による報奨を進呈する場合、調査対象者がWebサイトにおいて現在何ポイントになっているかを参照できるようにしてもよい。これらの報奨制度により、回収率の更なる向上を図るとともに、質の高い市場調査サービスを提供することができる。また、アンケート60に添付できるクーポン券62の種類は、上記例に限らず、リサーチ会社10において任意に決めることができる。
【0051】
また、アンケートに対する回答の実施形態は上記に示すような記述式に限らず、番号選択式やYES/NO式などにしてもよい。このような番号選択式や、YES/NO式を採用することにより、アンケートに対する回答を簡単に行なうことができ、集計処理を効率的に行なうことができる。
【0052】
図6は、本発明の他の実施形態に係る市場調査システムの構成例を説明するための図で、図中、70は商品又はサービスに関する市場調査を行なうリサーチ会社で、該リサーチ会社70は、サーバ装置71、顧客情報DB72を有し、73は企業グループである。サーバ装置11は、抽出条件決定手段71a,調査対象者抽出手段71b,リンク情報配信手段71c,回答データ受付手段71d,記憶手段71e,集計手段71fを有し、顧客情報DB72にアクセス可能とする。また、80は調査対象顧客で企業グループ13と取引関係にあり、90は市場調査を依頼する依頼元(例えば、企業など)である。顧客情報DB12には、企業グループ13と取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報が登録されている。顧客情報DB72に登録される属性は、例えば、顧客の属する組織(例えば、企業,官公庁,学校,各種法人などを含む)の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むものとする。また、上記属性として、例えば、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル(役職など),趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むようにしてもよい。このような個人情報を登録する顧客は、企業の場合には社長や、窓口担当者など、個人情報を取得可能な顧客であって、1つの顧客先企業において1人でも、複数人であっても構わない。
【0053】
サーバ装置71は、調査対象顧客80に含まれる顧客81が使用する端末装置81aとネットワーク2を介して接続されているものとする。本市場調査システムにおいて、サーバ装置71は、これらの各端末装置に対して、依頼元90からの調査依頼内容に基づいてアンケートを配信する。
【0054】
図1に示した市場調査システムとの相違点は、リンク情報配信手段71c及び回答データ受付手段71dを有し、Webサイト上においてアンケートの提供、回答、回収を行なうようにした点である。本実施形態の場合、電子データでのアンケート提供、回収が前提となるため、リンク情報が配信された調査対象者のみがWebサイトにアクセスしてアンケートに対する回答を行なうことができる。
【0055】
リンク情報配信手段71cは、調査対象者抽出手段71bにより抽出した調査対象者が使用する端末装置81aに対して、依頼元90の商品又はサービスに関するアンケートを提供するWebサイトにアクセスするためのリンク情報を配信する。回答データ受付手段71dは、リンク情報配信手段71cにより配信したリンク情報に応じたWebサイト上でアンケートに対する回答データを受け付ける。
【0056】
図7は、本発明が適用される市場調査方法の他の例を説明するためのフロー図である。本例は、図6に示したシステム構成における市場調査方法について説明するものである。まず、サーバ装置71において、依頼元90から受け付けた調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定し(ステップS11)、決定した抽出条件に合致する顧客を調査対象者として顧客情報DB72から抽出する(ステップS12)。次に、顧客情報DB72から抽出した調査対象者の端末装置81aに対して、アンケートを提供するためのWebサイトへのリンク情報を配信する(ステップS13)。
【0057】
次に、端末装置81aにおいて、サーバ装置71から配信されたリンク情報からWebサイトへアクセスし(ステップS14)、アクセスしたWebサイト上でアンケートに対する回答を入力し(ステップS15)、入力した回答データをサーバ装置71にネットワーク2を介して送信する(ステップS16)。
【0058】
次に、サーバ装置71において、端末装置81aから送信された回答データを調査対象者を特定して記憶し(ステップS17)、記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する(ステップS18)。さらに、集計したアンケート結果を出力する(ステップS19)。リサーチ会社70は、この出力したアンケート結果を調査レポートとしてまとめて依頼元90に提出するようにしてもよく、また、別の実施形態として、Webサイト上で依頼元90に調査レポートを提供するようにしてもよい。
【0059】
図8は、図6に示した市場調査システムの処理の流れについて説明するための図である。まず、企業等の依頼元90は、リサーチ会社70に市場調査を依頼する。リサーチ会社70は、Webサイトへのリンク情報101を、例えばメールマガジン100に含めて顧客81が使用する端末装置81aに配信する。顧客81は、端末装置81aからWebサイト102にアクセスし、アンケートに対する回答を行なう。顧客81は、確認ボタン102a及び送信ボタン102bによりアンケートに対する回答データをリサーチ会社70に送信する。リサーチ会社70は、顧客81から送信された回答データに基づいて調査レポートを作成し、その調査レポートを依頼元90に提供する。
【0060】
以上、本発明の市場調査システムにおける各機能を中心に各実施形態を説明してきたが、本発明は、市場調査における各ステップを実行する方法としても説明したように市場調査方法としての形態もとることができる。また、この各機能を有する市場調査システムと同様に、コンピュータに市場調査システムとして機能させるためのプログラムとしての形態も、また、そのプログラムを記録した記録媒体としての形態も可能である。
【0061】
本発明による市場調査の機能を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実施形態について説明する。記録媒体としては、具体的には、CD−ROM(−R/−RW)、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、メモリカードや、メモリスティック及びその他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記録媒体に上述した本発明の各実施形態のシステムの機能をコンピュータに実行させ、市場調査の機能を実現するためのプログラムを記録して流通させることにより、当該機能の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記憶媒体に当該プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に関わる市場調査の機能を実行することができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によると、特定のグループと取引関係にある顧客の属性情報を登録した顧客情報データベースから調査対象者を抽出し、抽出した調査対象者に対して市場調査を実施することにより、調査対象者の数を適切に確保して質の高い市場調査サービスを提供することができる。また、顧客情報データベースから調査対象者を適切に抽出することにより、アンケートの回収率を向上させ、かつ、調査コストを抑えたサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る市場調査システムの構成例を説明するための図である。
【図2】本発明に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【図3】本発明が適用される市場調査方法の一例を説明するためのフロー図である。
【図4】顧客情報DBに登録された顧客情報テーブルの一例を示す図である。
【図5】サーバ装置から配信されたアンケートの一例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る市場調査システムの構成例を説明するための図である。
【図7】本発明が適用される市場調査方法の他の例を説明するためのフロー図である。
【図8】図6に示した市場調査システムの処理の流れについて説明するための図である。
【符号の説明】
1,2…ネットワーク、10,70…リサーチ会社、11,71…サーバ装置、11a,71a…抽出条件決定手段、11b,71b…調査対象者抽出手段、11c…アンケート配信手段、11d,71e…記憶手段、11e,71f…集計手段、12,72…顧客情報DB、13,73…企業グループ、20,80…調査対象顧客、21,81…顧客、21a,81a…端末装置、30,90…依頼元、41…入力装置、42…表示装置、43…出力装置、44…CPU、45…ROM、46…RAM、47…バス、50…顧客情報テーブル、60…アンケート、61…アンケート項目、62…クーポン券、71c…リンク情報配信手段、71d…回答データ受付手段、100…メールマガジン、101…リンク情報、102…Webサイト、102a…確認ボタン、102b…送信ボタン。
【発明の属する技術分野】
本発明は、市場調査システム、プログラム、及び記録媒体、より詳細には、特定のグループと取引関係にある顧客を調査対象とした市場調査を実施するための市場調査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
各企業における新規事業の支援や、顧客満足度の向上などの一環として商品やサービスに関する市場調査が数多く行なわれている。この市場調査は、各企業の調査企画部門により独自に実施されたり、専門のリサーチ会社や、コンサルティング会社などに外注することにより実施されている。一般的に、商品やサービスを提供する企業等にとっては、ユーザ(ここでは、消費者やサービス利用者などを含む)のニーズを収集、分析して市場動向を把握し、これを販売戦略に活用していくことが必須の状況となってきており、そのためのアンケート収集・集計業務などをインターネット等を利用して効率的に行なうこともできるようになってきた。
【0003】
従来のインターネットを利用したアンケート収集方法として、インターネットのWWW(World Wide Web)上でアンケートデータを掲載し、このアンケートデータにより市場ニーズを収集し、収集した市場ニーズを分析してインターネット上で集計結果を提供できるようにしたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開平11−161631号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明は、ユーザがインターネットのWWWを参照してユーザの意思に基づいてアンケートに回答するものであり、アンケートを実施する側にとっては、アンケートの回答者数や回収率などが一定しないため、十分なマーケティング調査を実施できないという問題があった。このような問題に対して、ユーザの個人情報を取得して電子メール等を用いてダイレクトにアンケートを含む広告情報などを配信する、いわゆるダイレクトマーケティングという手法がある。このダイレクトマーケティングでは、個人情報をどの程度まで取得できるかがマーケティング調査を精度よく実施する上で重要な要素の一つとなる。ここで、個人情報には、例えば、性別,年齢,居住地域,職業,地位(例えば、役職など),年収,趣味,嗜好などが含まれる。この個人情報は一般に流通しているものではないため、入手するためにはかなりの労力を要する。特に最新の個人情報を常に維持しておくことは困難である。また、たとえ入手できても十分な調査対象者(モニタ)の人数が集まらないといったことが想定できる。
【0006】
また、このダイレクトマーケティングにおいても、ユーザ個人あてにアンケートを配信した後に、アンケートに回答するかどうかはそのユーザの意思によるため、レスポンスよく、かつ、高い回収率を期待することは難しく、費用対効果を考慮した場合に、必ずしも効果的な手法とは言えなかった。
【0007】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、特定のグループと取引関係にある顧客の属性情報を登録した顧客情報データベースから調査対象者を抽出し、抽出した調査対象者に対して市場調査を実施することにより、調査対象者の数を適切に確保して質の高い市場調査サービスを提供できるようにした市場調査システム、プログラム、及び記録媒体を提供すること、を目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、商品又はサービスに関する市場調査を実施するためのサーバ装置と、調査対象者が使用する端末装置とがネットワークを介して接続された市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、特定のグループと取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報を登録した顧客情報データベースにアクセス可能とし、市場調査の依頼元からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定する抽出条件決定手段と、該決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客を調査対象者として前記顧客情報データベースから抽出する調査対象者抽出手段と、該抽出した調査対象者が使用する端末装置に対して前記依頼元の商品又はサービスに関するアンケートを配信するアンケート配信手段とを有し、該配信したアンケートに対する回答に基づいて市場調査の結果を出力できるようにしたことを特徴としたものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の市場調査システムにおいて、前記顧客情報データベースに登録された属性は、顧客の属する組織の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むことを特徴としたものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2に記載の市場調査システムにおいて、前記属性は、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル,趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むことを特徴としたものである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記アンケート配信手段は、調査対象者が使用する端末装置に前記依頼元の商品又はサービスに関するアンケートを配信する際に、アンケートの回答期限を設定し、該設定した回答期限を過ぎた時点で前記アンケートに対する回答を取得できていない場合、前記端末装置に対して督促メールを送信できるようにしたことを特徴としたものである。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、調査対象者が使用する端末装置は、前記アンケート配信手段により配信されたアンケートに対する回答データを前記サーバ装置に送信し、該サーバ装置は、前記送信された回答データを該回答データの調査対象者を特定して記憶する記憶手段と、該記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する集計手段とを有することを特徴としたものである。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5に記載の市場調査システムにおいて、前記集計手段は、前記アンケート配信手段により配信したアンケート数に対する前記記憶手段により記憶した回答データの数に基づいて、前記配信したアンケートの回収率を算出することを特徴としたものである。
【0014】
請求項7の発明は、請求項5または6に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、市場調査の依頼元が使用する依頼元側端末装置とネットワークを介して接続され、前記集計手段により集計した集計結果を前記ネットワーク上で提供する手段を有し、前記依頼元は、該提供された集計結果を前記依頼元側端末装置により閲覧又はダウンロードできるようにしたことを特徴としたものである。
【0015】
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記記憶手段は、該記憶手段により記憶した回答データの調査対象者毎に回答回数を記憶し、前記アンケート配信手段は、該記憶した回答回数が所定回数以上の調査対象者に対して次回アンケートを配信する際に、該アンケートの依頼元により提供可能な商品又はサービスに関するクーポン券を併せて配信することを特徴としたものである。
【0016】
請求項9の発明は、請求項8に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記記憶手段により記憶した回答回数に応じたポイントを調査対象者に付与するポイント付与手段を有し、該ポイント付与手段により付与されたポイントに基づいて調査対象者に対して報奨を与えることができるようにしたことを特徴としたものである。
【0017】
請求項10の発明は、請求項9に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記ポイント付与手段により付与されたポイントの状況を調査対象者毎にWebサイトに登録し、調査対象者は、該Webサイトに登録されたポイント状況を端末装置により閲覧できるようにしたことを特徴としたものである。
【0018】
請求項11の発明は、商品又はサービスに関する市場調査を実施するためのサーバ装置と、調査対象者が使用する端末装置とがネットワークを介して接続された市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、特定のグループと取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報を登録した顧客情報データベースにアクセス可能とし、市場調査の依頼元からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定する抽出条件決定手段と、該決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客を調査対象者として前記顧客情報データベースから抽出する調査対象者抽出手段と、該抽出した調査対象者が使用する端末装置に対して、前記依頼元の商品又はサービスに関するアンケートを提供するWebサイトにアクセスするためのリンク情報を配信するリンク情報配信手段と、該配信したリンク情報に応じたWebサイト上でアンケートに対する回答データを受け付ける回答データ受付手段とを有することを特徴としたものである。
【0019】
請求項12の発明は、請求項11に記載の市場調査システムにおいて、前記顧客情報データベースに登録された属性は、顧客の属する組織の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むことを特徴としたものである。
【0020】
請求項13の発明は、請求項12に記載の市場調査システムにおいて、前記属性は、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル,趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むことを特徴としたものである。
【0021】
請求項14の発明は、請求項11ないし13のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記回答データ受付手段により受け付けた回答データを該回答データの調査対象者を特定して記憶する記憶手段と、該記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する集計手段とを有することを特徴としたものである。
【0022】
請求項15の発明は、請求項14に記載の市場調査システムにおいて、前記集計手段は、前記リンク情報配信手段によるリンク情報の配信数に対する前記記憶手段により記憶した回答データの数に基づいて、前記配信したリンク情報に応じたアンケートの回収率を算出することを特徴としたものである。
【0023】
請求項16の発明は、請求項14または15に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、市場調査の依頼元が使用する依頼元側端末装置とネットワークを介して接続され、前記集計手段により集計した集計結果を前記ネットワーク上で提供する手段を有し、前記依頼元は、該提供された集計結果を前記依頼元側端末装置により閲覧又はダウンロードできるようにしたことを特徴としたものである。
【0024】
請求項17の発明は、請求項11ないし16のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記記憶手段は、該記憶手段により記憶した回答データの調査対象者毎に回答回数を記憶し、前記リンク情報配信手段は、前記記憶手段により記憶した回答回数が所定回数以上の調査対象者に対して次回リンク情報を配信する際に、該リンク情報に応じたアンケートの依頼元により提供可能な商品又はサービスに関するクーポン券を併せて配信することを特徴としたものである。
【0025】
請求項18の発明は、請求項17に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記記憶手段により記憶した回答回数に応じたポイントを調査対象者に付与するポイント付与手段を有し、該ポイント付与手段により付与されたポイントに基づいて調査対象者に対して報奨を与えることができるようにしたことを特徴としたものである。
【0026】
請求項19の発明は、請求項18に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記ポイント付与手段により付与されたポイントの状況を調査対象者毎にWebサイトに登録し、調査対象者は、該Webサイトに登録されたポイント状況を端末装置により閲覧できるようにしたことを特徴としたものである。
【0027】
請求項20の発明は、請求項1ないし19のいずれか1に記載の市場調査システムとしての機能を実行させるためのプログラムである。
【0028】
請求項21の発明は、請求項20に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る市場調査システムの構成例を説明するための図で、図中、10は商品又はサービスに関する市場調査を行なうリサーチ会社で、該リサーチ会社10は、サーバ装置11、顧客情報DB12を有し、13は企業グループである。サーバ装置11は、抽出条件決定手段11a,調査対象者抽出手段11b,アンケート配信手段11c,記憶手段11d,集計手段11eを有し、顧客情報DB12にアクセス可能とする。また、20は調査対象顧客(以下、しばしばモニタという)で企業グループ13と取引関係にあり、30は市場調査を依頼する依頼元(例えば、企業など)である。顧客情報DB12には、企業グループ13と取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報が登録されている。ここで、本実施形態における顧客とは、一つの企業グループに含まれる、例えば本社,子会社,関連会社といったグループ会社のいずれかと取引関係にある取引先全般のことをいうものとする。
【0030】
また、この顧客情報DB12に登録される属性は、例えば、顧客の属する組織(例えば、企業,官公庁,学校,各種法人などを含む)の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むものとする。また、上記属性として、例えば、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル(役職など),趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むようにしてもよい。このような個人情報を登録する顧客は、企業の場合には社長や、窓口担当者など、個人情報を取得可能な顧客であって、1つの顧客先企業において1人でも、複数人であっても構わない。
【0031】
サーバ装置11は、調査対象顧客20に含まれる各顧客21が使用する端末装置21aとネットワーク1を介して接続されているものとする。本市場調査システムにおいて、顧客21が家族を有している場合には、その家族を市場調査のモニタ人数としてカウントすることが可能である。サーバ装置11は、これらの各端末装置に対して、依頼元30からの調査依頼内容に基づいてアンケートを配信する。この際、アンケートの回収は、電子メール等を用いた電子データのみに限らず、ファクシミリや郵便、日常の営業活動による訪問などにより紙ベースで回収するようにしてもよい。
【0032】
ここで、本市場調査システムの実施形態として、サーバ装置11に顧客情報DB12が物理的に含まれている場合や、ネットワークを介して接続され、物理的に離散している場合のどちらの形態も取りうる。また、サーバ装置11には、上記各手段が有する機能を実行するためのプログラムが格納されていればよい。これらのプログラムには、上記各手段を利用者が使用する際に、操作が容易になるようにGUI(グラフィカルユーザインタフェイス)を備えるようにするとよい。
【0033】
本発明における各実施形態の説明に際し、サーバ装置11を1つの装置として示しているが、上述のごとくネットワークを介してサーバ装置11の各機能を、例えば他のサーバ装置や端末装置に分散させてもよい。また、各端末装置は、ディスクトップ型パーソナルコンピュータとして図示しているが、ネットワーク接続可能なモバイルコンピュータや、携帯電話などであってもよく、使用形態に応じた形態であればよい。また、本市場調査システムにおいて利用可能な端末装置を複数台設置する場合、例えばLAN等によりネットワーク接続される必要がある。
【0034】
図2は、本発明に係る情報処理装置の構成例を示す図である。この情報処理装置としては汎用コンピュータが想定され、各種情報を入力するためのキーボード,マウス,記録媒体読取装置,他の機器から入力するためのネットワーク機器などの入力装置41、検索結果やその他の情報を表示するためのCRT,LCDなどのディスプレイである表示装置42、印刷装置,ネットワーク機器,記録媒体用記録装置などの出力装置43、更には、上記プログラムを記録したROM35、ROM35に記録したプログラムを実行するためのCPU44、及びその実行領域としてのRAM46を主要な構成要素とし、これらの構成要素がバス47により接続されているものとする。前述したサーバ装置11及び各端末装置は、本例に示す汎用コンピュータに基づいて構成されているものとする。
【0035】
また、図1に示したネットワーク1としては、有線、無線に限らず専用回線、電話回線等で接続されたインターネットや、インターネット技術を利用したイントラネットの形態でもよく、さらには、専用回線を使用する場合でもWAN(Wide Area Network)やMAN(Metropolitan Area Network)に限らず、サーバ装置11の設置場所によっては、LAN(Local Area Network)で構成される形態もとりうる。また、このネットワークには、専用回線の使用、伝送データの暗号化、各端末装置を使用するユーザの認証等、様々な方法によるセキュリティの強化を実施することが望ましい。
【0036】
ここで、調査対象とする調査対象顧客20と取引関係にある企業グループ13としては、所定数以上のグループ従業員を有する法人組織であることが望ましく、グループ従業員の規模が大きく、かつ、全国的又は世界的な販売/物流ネットワークを有する企業であれば、その取引顧客数も多くなり、様々な調査依頼に対して当該取引顧客をモニタ対象とした質の高いリサーチを行なうことが可能となる。また、リサーチ会社10の実際的な事業形態としては、例えば、企業グループ13とは全くの別会社として運営する形態や、企業グループ13が直接運営する形態などが想定され、本市場調査システムは、さまざまな事業形態に応じたシステム構築が可能である。
【0037】
本発明によると、上記のような企業グループ13の顧客である調査対象顧客20の法人的又は人的リソースを利用することにより、効率的かつ有効な市場調査サービスの提供を可能とし、また、既存の顧客情報DBなどを利用することで、調査費用を抑えたサービスを提供することができる。ここで、本市場調査システムにより提供可能なサービスとして、例えば、実態調査(セグメント別,地域別,世帯別など)、サンプリング・アンケートによる試供品,製品,CMなどの調査、趣味分野(ゴルフ,つり,アウトドアなど)に応じた調査、データに基づいた分析や企画書作成などが想定される。
【0038】
ここで、図1に示す各手段について詳細に説明する。抽出条件決定手段11aは、市場調査の依頼元30からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定する。この抽出条件は、顧客の属する企業などの属性に応じて設定可能であり、例えば企業の所在地域別,業種別,従業員数別,年間売上高別,資本金別などに応じて適宜設定することができる。また、顧客個人の属性として家族構成別調査や居住地域別調査などに応じて適宜設定するようにしてもよく、例えば、家族構成別調査とした場合、年代別(男,女),年収別(男,女),妻,子供(大学生,高校生,・・・),祖父母などの条件を設定することができる。ここで、調査依頼対象とする商品又はサービスに応じた具体的な抽出条件として、例えば、OA機器メーカからの依頼に基づく市場調査を行なう場合には業種別や、従業員数別などを設定すればよく、業種や従業員数に応じた法人的な意識調査が可能となる。このように、調査依頼内容に応じて最適な調査対象者の階層を抽出するための抽出条件を決定する。
【0039】
調査対象者抽出手段11bは、抽出条件決定手段11aにより決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客を調査対象者として顧客情報DB12から抽出する。アンケート配信手段11cは、調査対象者抽出手段11bにより抽出した調査対象者が使用する端末装置21aに対して依頼元30の商品又はサービスに関するアンケートを配信する。さらにサーバ装置11は、アンケート配信手段11cにより配信したアンケートに対する回答に基づいて市場調査の結果を出力することができる。ここで、アンケートの内容は、“個人用”、“法人用”に区別して実施するようにしてもよい。
【0040】
また、アンケート配信手段11cは、端末装置21aに依頼元30の商品又はサービスに関するアンケートを配信する際に、アンケートの回答期限を設定し、設定した回答期限を過ぎた時点でアンケートに対する回答を取得できていない場合、該当する調査対象者の端末装置21aに対して督促メールを送信することができる。この際、調査対象者が使用する携帯電話のメールアドレスが顧客情報DB12に登録されている場合、携帯電話のほうに督促メールを送信することも可能である。このように、調査対象者は、アンケートに対する回答を忘れていた場合でも、督促メールによりそれに気がつき、アンケートに対する回答を行なうことができるため、アンケートの回収漏れが減少し、回収率の向上を図ることができる。
【0041】
また、アンケート配信手段11cは、調査対象者抽出手段11bにより抽出条件に応じた調査対象者を抽出する際に、その調査対象者の家族構成に関する情報を顧客情報DB12から参照し、参照した家族構成に応じた数のアンケートを配信するようにしてもよい。これは、例えば、妻1人,子供2人の家族構成を有する調査対象者に対してアンケートを行なう場合には合計4人分のアンケートを配信する。この際、アンケート結果は、配信されたアンケートを印刷出力した後に各アンケート項目に回答を書き込んだ紙ベースでの回収も可能であるが、集計処理の効率化という観点から、ネットワークを介して電子データでの回収が望ましい。この場合、顧客21が、端末装置21aにおいて、家族からのアンケートに対する回答を代理で入力するようにしてもよい。このように、サーバ装置11において配信したアンケートの数を一元的に管理することができるために、アンケートの集計処理を効率的に行なうことが可能となる。
【0042】
また、顧客21は、アンケート配信手段11cにより配信されたアンケートを他の従業員等に配布してアンケートに回答させるようにしてもよい。この際、顧客21は、アンケートの必要部数を適宜コピーして使用するようにする。
【0043】
また、端末装置21aは、アンケート配信手段11cにより配信されたアンケートに対する回答データをサーバ装置11に送信する。具体的には、例えば、アンケートの回答データを電子メールの添付ファイルとして送信するなどの手段がある。記憶手段11dは、端末装置21aから送信された回答データをその回答データの調査対象者を特定して記憶する。集計手段11eは、記憶手段11dに記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する。この集計手段11eは、アンケート配信手段11cにより配信したアンケート数に対する記憶手段11dにより記憶した回答データの数に基づいて、配信したアンケートの回収率を算出するようにしてもよい。
【0044】
ここで、サーバ装置11は、依頼元30が使用する端末装置(図示せず)とネットワーク1を介して接続することができる。本実施形態において、ネットワーク1としてインターネットを適用した場合を代表例として説明する。サーバ装置11は、集計手段11eにより集計した集計結果をインターネット上のWebサイトから提供する手段を有し、依頼元30は、上記端末装置によりWebサイトにアクセスし、Webサイト上で提供される集計結果を閲覧又はダウンロードすることができる。この際、集計結果に対して他社がアクセスできないように、依頼元30の固有のユーザID及びパスワードを予め設定しておき、Webサイトへのアクセスを制限してもよい。また、リサーチ会社10は、リサーチ内容や、実績概要を依頼元30との合意に基づいてWebサイト上に公開することも可能である。
【0045】
ここで、記憶手段11dは、記憶手段11dにより記憶した回答データの調査対象者毎に回答回数を記憶するようにする。アンケート配信手段11cは、記憶手段11dにより記憶した回答回数が所定回数以上の調査対象者に対して次回アンケートを配信する際に、そのアンケートの依頼元30により提供可能な商品又はサービスに関するクーポン券を併せて配信するようにしてもよい。本実施形態は、調査対象者への報奨制度の仕組みの一例であり、このほかにも、調査の回答回数に応じたポイント制などを採用してもよく、この場合、サーバ装置11は、記憶手段11dにより記憶した回答回数に応じたポイントを調査対象者に付与する手段を有し、リサーチ会社10は、その付与されたポイントに基づいて調査対象者に対して報奨を与えるようにする。例えば、累積ポイントに応じた金券、旅行券、景品などを報奨として進呈するようにする。また、サーバ装置11は、上記付与されたポイントの状況を調査対象者毎にWebサイトに登録し、調査対象者は、そのWebサイトに登録されたポイント状況を端末装置21aにより閲覧できるようにしてもよい。これらの報奨制度により、更なるアンケート回収率の向上を図るとともに、より質の高い市場調査サービスを提供することができるようになる。
【0046】
図3は、本発明が適用される市場調査方法の一例を説明するためのフロー図である。まず、サーバ装置11において、依頼元30から受け付けた調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定し(ステップS1)、決定した抽出条件に合致する顧客を調査対象者として顧客情報DB12から抽出する(ステップS2)。次に、顧客情報DB12から抽出した調査対象者の端末装置21aに対してアンケートを配信する(ステップS3)。
【0047】
次に、端末装置21aにおいて、サーバ装置11から配信されたアンケートに対する回答を入力し(ステップS4)、入力された回答データをサーバ装置11に電子メール等を用いて送信する(ステップS5)。
【0048】
次に、サーバ装置11において、端末装置21aから送信された回答データを調査対象者を特定して記憶し(ステップS6)、記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する(ステップS7)。さらに、集計したアンケート結果を出力する(ステップS8)。リサーチ会社10は、この出力したアンケート結果を調査レポートとしてまとめて依頼元30に提出するようにしてもよく、また、別の実施形態として、Webサイト上で依頼元30に調査レポートを提供するようにしてもよい。
【0049】
図4は、顧客情報DB12に登録された顧客情報テーブルの一例を示す図で、図中、50は顧客情報テーブルである。本例において、調査対象顧客20に含まれる各顧客の顧客情報テーブルを示し、顧客情報テーブル50の登録項目としては、例えば、顧客名,電子メールアドレス(携帯メールアドレスも含む),所属先(企業など),企業の所在地,業種,従業員数,年間売上高,資本金などを含み、また、顧客の個人情報としては、氏名,住所,年齢,性別,家族構成(家族の人数や年齢等を含んでもよい),年収,趣味などを個人の属性として含むようにしてもよい。サーバ装置11は、抽出条件決定手段11aにより決定した抽出条件に合致する顧客を調査対象者として、顧客情報テーブル50を参照することにより抽出する。但し、顧客情報テーブル50に登録可能な属性は、上記例に限らず、市場調査の対象とする商品又はサービスの内容に応じて適宜追加や変更が可能である。これは、例えば、パーソナルコンピュータや複写機、プリンタなどを含むOA機器のような商品の市場調査を行なう場合、調査対象顧客の購買力を調査するために、顧客企業の収支状況を項目として登録するようにしてもよい。
【0050】
図5は、サーバ装置11から配信されたアンケートの一例を示す図で、図中、60はアンケートで、該アンケート60は、アンケート項目61,クーポン券62を有している。このアンケート60は、アンケートに回答した回数が所定回数以上の調査対象者に対して配信されるもので、クーポン券62が添付されている。本例におけるクーポン券62は、市場調査の依頼元30であるプリンタメーカの割引クーポン券で、この割引クーポン券を印刷して使用することができる。このクーポン券62にはバーコードが印刷されるため、調査対象者は、使用時において、所定のコンピュータ販売店や、電気店などでこのバーコードを読み取ってもらい商品(本例ではプリンタ)の割引サービスを受けることができる。本実施形態は、前述した報奨制度の一例であり、別の実施形態として、ポイント制などを採用することもでき、累積ポイントに応じた金券、旅行券、景品などを進呈するようにしてもよい。このポイント制による報奨を進呈する場合、調査対象者がWebサイトにおいて現在何ポイントになっているかを参照できるようにしてもよい。これらの報奨制度により、回収率の更なる向上を図るとともに、質の高い市場調査サービスを提供することができる。また、アンケート60に添付できるクーポン券62の種類は、上記例に限らず、リサーチ会社10において任意に決めることができる。
【0051】
また、アンケートに対する回答の実施形態は上記に示すような記述式に限らず、番号選択式やYES/NO式などにしてもよい。このような番号選択式や、YES/NO式を採用することにより、アンケートに対する回答を簡単に行なうことができ、集計処理を効率的に行なうことができる。
【0052】
図6は、本発明の他の実施形態に係る市場調査システムの構成例を説明するための図で、図中、70は商品又はサービスに関する市場調査を行なうリサーチ会社で、該リサーチ会社70は、サーバ装置71、顧客情報DB72を有し、73は企業グループである。サーバ装置11は、抽出条件決定手段71a,調査対象者抽出手段71b,リンク情報配信手段71c,回答データ受付手段71d,記憶手段71e,集計手段71fを有し、顧客情報DB72にアクセス可能とする。また、80は調査対象顧客で企業グループ13と取引関係にあり、90は市場調査を依頼する依頼元(例えば、企業など)である。顧客情報DB12には、企業グループ13と取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報が登録されている。顧客情報DB72に登録される属性は、例えば、顧客の属する組織(例えば、企業,官公庁,学校,各種法人などを含む)の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むものとする。また、上記属性として、例えば、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル(役職など),趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むようにしてもよい。このような個人情報を登録する顧客は、企業の場合には社長や、窓口担当者など、個人情報を取得可能な顧客であって、1つの顧客先企業において1人でも、複数人であっても構わない。
【0053】
サーバ装置71は、調査対象顧客80に含まれる顧客81が使用する端末装置81aとネットワーク2を介して接続されているものとする。本市場調査システムにおいて、サーバ装置71は、これらの各端末装置に対して、依頼元90からの調査依頼内容に基づいてアンケートを配信する。
【0054】
図1に示した市場調査システムとの相違点は、リンク情報配信手段71c及び回答データ受付手段71dを有し、Webサイト上においてアンケートの提供、回答、回収を行なうようにした点である。本実施形態の場合、電子データでのアンケート提供、回収が前提となるため、リンク情報が配信された調査対象者のみがWebサイトにアクセスしてアンケートに対する回答を行なうことができる。
【0055】
リンク情報配信手段71cは、調査対象者抽出手段71bにより抽出した調査対象者が使用する端末装置81aに対して、依頼元90の商品又はサービスに関するアンケートを提供するWebサイトにアクセスするためのリンク情報を配信する。回答データ受付手段71dは、リンク情報配信手段71cにより配信したリンク情報に応じたWebサイト上でアンケートに対する回答データを受け付ける。
【0056】
図7は、本発明が適用される市場調査方法の他の例を説明するためのフロー図である。本例は、図6に示したシステム構成における市場調査方法について説明するものである。まず、サーバ装置71において、依頼元90から受け付けた調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定し(ステップS11)、決定した抽出条件に合致する顧客を調査対象者として顧客情報DB72から抽出する(ステップS12)。次に、顧客情報DB72から抽出した調査対象者の端末装置81aに対して、アンケートを提供するためのWebサイトへのリンク情報を配信する(ステップS13)。
【0057】
次に、端末装置81aにおいて、サーバ装置71から配信されたリンク情報からWebサイトへアクセスし(ステップS14)、アクセスしたWebサイト上でアンケートに対する回答を入力し(ステップS15)、入力した回答データをサーバ装置71にネットワーク2を介して送信する(ステップS16)。
【0058】
次に、サーバ装置71において、端末装置81aから送信された回答データを調査対象者を特定して記憶し(ステップS17)、記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する(ステップS18)。さらに、集計したアンケート結果を出力する(ステップS19)。リサーチ会社70は、この出力したアンケート結果を調査レポートとしてまとめて依頼元90に提出するようにしてもよく、また、別の実施形態として、Webサイト上で依頼元90に調査レポートを提供するようにしてもよい。
【0059】
図8は、図6に示した市場調査システムの処理の流れについて説明するための図である。まず、企業等の依頼元90は、リサーチ会社70に市場調査を依頼する。リサーチ会社70は、Webサイトへのリンク情報101を、例えばメールマガジン100に含めて顧客81が使用する端末装置81aに配信する。顧客81は、端末装置81aからWebサイト102にアクセスし、アンケートに対する回答を行なう。顧客81は、確認ボタン102a及び送信ボタン102bによりアンケートに対する回答データをリサーチ会社70に送信する。リサーチ会社70は、顧客81から送信された回答データに基づいて調査レポートを作成し、その調査レポートを依頼元90に提供する。
【0060】
以上、本発明の市場調査システムにおける各機能を中心に各実施形態を説明してきたが、本発明は、市場調査における各ステップを実行する方法としても説明したように市場調査方法としての形態もとることができる。また、この各機能を有する市場調査システムと同様に、コンピュータに市場調査システムとして機能させるためのプログラムとしての形態も、また、そのプログラムを記録した記録媒体としての形態も可能である。
【0061】
本発明による市場調査の機能を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実施形態について説明する。記録媒体としては、具体的には、CD−ROM(−R/−RW)、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、メモリカードや、メモリスティック及びその他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記録媒体に上述した本発明の各実施形態のシステムの機能をコンピュータに実行させ、市場調査の機能を実現するためのプログラムを記録して流通させることにより、当該機能の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記憶媒体に当該プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に関わる市場調査の機能を実行することができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によると、特定のグループと取引関係にある顧客の属性情報を登録した顧客情報データベースから調査対象者を抽出し、抽出した調査対象者に対して市場調査を実施することにより、調査対象者の数を適切に確保して質の高い市場調査サービスを提供することができる。また、顧客情報データベースから調査対象者を適切に抽出することにより、アンケートの回収率を向上させ、かつ、調査コストを抑えたサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る市場調査システムの構成例を説明するための図である。
【図2】本発明に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【図3】本発明が適用される市場調査方法の一例を説明するためのフロー図である。
【図4】顧客情報DBに登録された顧客情報テーブルの一例を示す図である。
【図5】サーバ装置から配信されたアンケートの一例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る市場調査システムの構成例を説明するための図である。
【図7】本発明が適用される市場調査方法の他の例を説明するためのフロー図である。
【図8】図6に示した市場調査システムの処理の流れについて説明するための図である。
【符号の説明】
1,2…ネットワーク、10,70…リサーチ会社、11,71…サーバ装置、11a,71a…抽出条件決定手段、11b,71b…調査対象者抽出手段、11c…アンケート配信手段、11d,71e…記憶手段、11e,71f…集計手段、12,72…顧客情報DB、13,73…企業グループ、20,80…調査対象顧客、21,81…顧客、21a,81a…端末装置、30,90…依頼元、41…入力装置、42…表示装置、43…出力装置、44…CPU、45…ROM、46…RAM、47…バス、50…顧客情報テーブル、60…アンケート、61…アンケート項目、62…クーポン券、71c…リンク情報配信手段、71d…回答データ受付手段、100…メールマガジン、101…リンク情報、102…Webサイト、102a…確認ボタン、102b…送信ボタン。
Claims (21)
- 商品又はサービスに関する市場調査を実施するためのサーバ装置と、調査対象者が使用する端末装置とがネットワークを介して接続された市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、特定のグループと取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報を登録した顧客情報データベースにアクセス可能とし、市場調査の依頼元からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定する抽出条件決定手段と、該決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客を調査対象者として前記顧客情報データベースから抽出する調査対象者抽出手段と、該抽出した調査対象者が使用する端末装置に対して前記依頼元の商品又はサービスに関するアンケートを配信するアンケート配信手段とを有し、該配信したアンケートに対する回答に基づいて市場調査の結果を出力できるようにしたことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項1に記載の市場調査システムにおいて、前記顧客情報データベースに登録された属性は、顧客の属する組織の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項2に記載の市場調査システムにおいて、前記属性は、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル,趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項1ないし3のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記アンケート配信手段は、調査対象者が使用する端末装置に前記依頼元の商品又はサービスに関するアンケートを配信する際に、アンケートの回答期限を設定し、該設定した回答期限を過ぎた時点で前記アンケートに対する回答を取得できていない場合、前記端末装置に対して督促メールを送信できるようにしたことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項1ないし4のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、調査対象者が使用する端末装置は、前記アンケート配信手段により配信されたアンケートに対する回答データを前記サーバ装置に送信し、該サーバ装置は、前記送信された回答データを該回答データの調査対象者を特定して記憶する記憶手段と、該記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する集計手段とを有することを特徴とする市場調査システム。
- 請求項5に記載の市場調査システムにおいて、前記集計手段は、前記アンケート配信手段により配信したアンケート数に対する前記記憶手段により記憶した回答データの数に基づいて、前記配信したアンケートの回収率を算出することを特徴とする市場調査システム。
- 請求項5または6に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、市場調査の依頼元が使用する依頼元側端末装置とネットワークを介して接続され、前記集計手段により集計した集計結果を前記ネットワーク上で提供する手段を有し、前記依頼元は、該提供された集計結果を前記依頼元側端末装置により閲覧又はダウンロードできるようにしたことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項1ないし7のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記記憶手段は、該記憶手段により記憶した回答データの調査対象者毎に回答回数を記憶し、前記アンケート配信手段は、該記憶した回答回数が所定回数以上の調査対象者に対して次回アンケートを配信する際に、該アンケートの依頼元により提供可能な商品又はサービスに関するクーポン券を併せて配信することを特徴とする市場調査システム。
- 請求項8に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記記憶手段により記憶した回答回数に応じたポイントを調査対象者に付与するポイント付与手段を有し、該ポイント付与手段により付与されたポイントに基づいて調査対象者に対して報奨を与えることができるようにしたことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項9に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記ポイント付与手段により付与されたポイントの状況を調査対象者毎にWebサイトに登録し、調査対象者は、該Webサイトに登録されたポイント状況を端末装置により閲覧できるようにしたことを特徴とする市場調査システム。
- 商品又はサービスに関する市場調査を実施するためのサーバ装置と、調査対象者が使用する端末装置とがネットワークを介して接続された市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、特定のグループと取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報を登録した顧客情報データベースにアクセス可能とし、市場調査の依頼元からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定する抽出条件決定手段と、該決定した抽出条件に合致する属性を有する顧客を調査対象者として前記顧客情報データベースから抽出する調査対象者抽出手段と、該抽出した調査対象者が使用する端末装置に対して、前記依頼元の商品又はサービスに関するアンケートを提供するWebサイトにアクセスするためのリンク情報を配信するリンク情報配信手段と、該配信したリンク情報に応じたWebサイト上でアンケートに対する回答データを受け付ける回答データ受付手段とを有することを特徴とする市場調査システム。
- 請求項11に記載の市場調査システムにおいて、前記顧客情報データベースに登録された属性は、顧客の属する組織の所在地域,業種,従業員数,年間売上高,資本金のいずれか1又は複数を少なくとも含むことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項12に記載の市場調査システムにおいて、前記属性は、顧客毎の電子メールアドレス,性別,年齢,年収,家族構成,職務レベル,趣味,嗜好,特技のいずれか1又は複数からなる顧客の個人情報を含むことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項11ないし13のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記回答データ受付手段により受け付けた回答データを該回答データの調査対象者を特定して記憶する記憶手段と、該記憶した回答データに基づいてアンケート結果を集計する集計手段とを有することを特徴とする市場調査システム。
- 請求項14に記載の市場調査システムにおいて、前記集計手段は、前記リンク情報配信手段によるリンク情報の配信数に対する前記記憶手段により記憶した回答データの数に基づいて、前記配信したリンク情報に応じたアンケートの回収率を算出することを特徴とする市場調査システム。
- 請求項14または15に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、市場調査の依頼元が使用する依頼元側端末装置とネットワークを介して接続され、前記集計手段により集計した集計結果を前記ネットワーク上で提供する手段を有し、前記依頼元は、該提供された集計結果を前記依頼元側端末装置により閲覧又はダウンロードできるようにしたことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項11ないし16のいずれか1に記載の市場調査システムにおいて、前記記憶手段は、該記憶手段により記憶した回答データの調査対象者毎に回答回数を記憶し、前記リンク情報配信手段は、前記記憶手段により記憶した回答回数が所定回数以上の調査対象者に対して次回リンク情報を配信する際に、該リンク情報に応じたアンケートの依頼元により提供可能な商品又はサービスに関するクーポン券を併せて配信することを特徴とする市場調査システム。
- 請求項17に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記記憶手段により記憶した回答回数に応じたポイントを調査対象者に付与するポイント付与手段を有し、該ポイント付与手段により付与されたポイントに基づいて調査対象者に対して報奨を与えることができるようにしたことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項18に記載の市場調査システムにおいて、前記サーバ装置は、前記ポイント付与手段により付与されたポイントの状況を調査対象者毎にWebサイトに登録し、調査対象者は、該Webサイトに登録されたポイント状況を端末装置により閲覧できるようにしたことを特徴とする市場調査システム。
- 請求項1ないし19のいずれか1に記載の市場調査システムとしての機能を実行させるためのプログラム。
- 請求項20に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002314302A JP2004151834A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 市場調査システム、プログラム、及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002314302A JP2004151834A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 市場調査システム、プログラム、及び記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004151834A true JP2004151834A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32458646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002314302A Pending JP2004151834A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 市場調査システム、プログラム、及び記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004151834A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111626753A (zh) * | 2020-05-28 | 2020-09-04 | 泰康保险集团股份有限公司 | 客户回访任务处理方法、装置、设备及存储介质 |
JP6940904B1 (ja) * | 2021-03-01 | 2021-09-29 | ノウンズ株式会社 | マーケティング支援システム及びマーケティング支援方法 |
JP7276954B1 (ja) * | 2023-02-22 | 2023-05-18 | 株式会社HataLuck and Person | 情報処理方法、情報処理システム及びプログラム |
-
2002
- 2002-10-29 JP JP2002314302A patent/JP2004151834A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111626753A (zh) * | 2020-05-28 | 2020-09-04 | 泰康保险集团股份有限公司 | 客户回访任务处理方法、装置、设备及存储介质 |
CN111626753B (zh) * | 2020-05-28 | 2023-09-05 | 泰康保险集团股份有限公司 | 客户回访任务处理方法、装置、设备及存储介质 |
JP6940904B1 (ja) * | 2021-03-01 | 2021-09-29 | ノウンズ株式会社 | マーケティング支援システム及びマーケティング支援方法 |
WO2022185630A1 (ja) * | 2021-03-01 | 2022-09-09 | ノウンズ株式会社 | マーケティング支援システム及びマーケティング支援方法 |
JP2022132803A (ja) * | 2021-03-01 | 2022-09-13 | ノウンズ株式会社 | マーケティング支援システム及びマーケティング支援方法 |
JP7276954B1 (ja) * | 2023-02-22 | 2023-05-18 | 株式会社HataLuck and Person | 情報処理方法、情報処理システム及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Edelman et al. | Risk, information, and incentives in online affiliate marketing | |
Khalifa et al. | Drivers of Internet shopping | |
JP5878218B1 (ja) | 広告評価システム | |
Racherla et al. | Perceived ‘usefulness’ of online consumer reviews: An exploratory investigation across three services categories | |
Jansen et al. | Evaluating the performance of demographic targeting using gender in sponsored search | |
McDonald et al. | Predicting which season ticket holders will renew and which will not | |
Kursan et al. | Business intelligence: The role of the internet in marketing research and business decision-making | |
WO2017158798A1 (ja) | 情報処理装置、情報配信システム、情報処理方法、および情報処理プログラム | |
JP2010511961A (ja) | 広告仲介サイトを利用した電子広告方法及びシステム | |
Almeida et al. | The effects of marketing communication on the tourist's hotel reservation process | |
Abuhashesh et al. | The attitude of Jordanian customers towards virtual stores | |
JP5213068B2 (ja) | 投稿システム | |
JP2013061903A (ja) | クーポン提供システム、サーバ装置およびプログラム | |
Hong | Predicting user-level marketing performance of location-based social networking sites | |
Johnson et al. | An application of Rogers’s innovation model: use of the Internet to purchase apparel, food, and home furnishing products by small community consumers | |
Huei‐Chen | A study of factors affecting the success of private label brands in Chinese e‐market | |
Stahl et al. | Adoption and diffusion in electronic markets: an empirical analysis of attributes influencing the adoption of paid content | |
JP2020021195A (ja) | 情報収集システム | |
JP2001319011A (ja) | 調査データ収集システム並びに調査データ収集方法 | |
JP2004151834A (ja) | 市場調査システム、プログラム、及び記録媒体 | |
KR20020006197A (ko) | 인터넷을 이용한 마케팅조사시스템 및 마케팅조사방법 | |
JP2001283087A (ja) | インターネット広告評価方法及びシステム | |
US20110015977A1 (en) | Internet advertisement-posting system | |
JP2004206200A (ja) | 市場調査システム、プログラム、及び記録媒体 | |
Adoeng et al. | A comparative analysis of E-advertisement between jd. Id and shopee customers in Manado |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050401 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080122 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080610 |