JP2013061903A - クーポン提供システム、サーバ装置およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】消費者がクーポンを購入したことを加盟店が事前把握すること、並びに、アンケート等の追跡調査を行うことを可能とするシステム、サーバ装置及びプログラムの提供。
【解決手段】ユーザ端末と、加盟店端末と、データベースを備えるサーバ装置とを備え、サーバ装置が、ユーザの属性情報をクーポンの取得・利用状況と関連付けて記憶するデータベースを管理するユーザ情報管理手段と、サービス内容及びステータスを含むクーポン情報をするデータベースを管理するクーポン情報管理手段と、ユーザ端末に、複数の加盟店が提供するクーポンを指定可能なクーポン指定画面をインターネットを介して配信し、ユーザ端末からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束の情報を送信するクーポン束生成手段を備えることを特徴とするクーポン提供システム、サーバ装置及びプログラム。
【選択図】図1

Description

本発明は、クーポンを提供するためのサーバ装置、プログラムおよびシステムに関し、例えば、消費者に所望の組み合わせの電子クーポンを提供し、加盟店に消費者からのアンケート情報を提供することを可能とするサーバ装置、プログラムおよびシステムに関する。

従来、商品・サービスの供給者は、消費者（ユーザ）の集客のために無料のクーポンを雑誌、チラシ、ダイレクトメール、インターネット等の広告媒体を通じて配布している。近年、電子クーポンが提供されるようになり、ユーザは多数のクーポンの中から、ユーザのニーズに合ったクーポンを選択することも可能となっている。例えば、ｐｕｌｌ型と呼ばれる電子クーポンシステムの中には、ウェブページ上で、ユーザが条件を入力することによって、システムが、多数のクーポンの中からユーザが望むクーポンを選択し、選択した結果をユーザに提示することが可能である。また、ｐｕｓｈ型と呼ばれる電子クーポンシステムの中には、ユーザが事前に登録した条件に基づいて、システムが選択したクーポンを定期的にメール形式で配信するものがある。

特許文献１では、ユーザ情報記憶装置を参照して、ユーザに配布する候補となる複数のクーポンを、前記クーポン情報記憶装置から選択するクーポン選択手段と、ユーザに、クーポン選択手段で選択された候補となる複数のクーポンから、配信するクーポンを決定させるクーポン決定手段と、クーポン決定手段で決定されたクーポンをユーザ端末に配信するクーポン送信手段を備えるクーポン配信システムが提案されている。これによれば、ユーザの希望するクーポンを電子クーポンの形式で送信することができるとされる。

また、リピーター顧客を獲得するために、供給者は消費者を会員登録し、購入金額に応じたポイントを発行し、ポイントに応じて価格の値引き等を行う販促システムを構築することが行われている。また、ユーザからアンケート等の手段によりユーザ情報と消費情報を収集し、ユーザの属性に応じた購買傾向等を分析し、分析結果に応じて供給する商品ないしサービスの改善を図ることが行われている。

特許文献２では、予め登録された会員からのアンケート回答のデータ等を受け取るとともに、ポイントに変換するポイント処理サーバと、変換されたポイントを電子マネーに変換して、変換された電子マネーを会員ごとの口座に振り込む決済サーバと、会員の車載装置から利用金額のデータを受けたときに、決済サーバに対して前記電子マネーによる決済を要求する道路管理サーバを備えるポイント還元システムが提案されている。

特許文献３の請求項８では、特定のグループと取引関係にある顧客の属性を含む顧客情報を登録した顧客情報データベースにアクセス可能とし、市場調査の依頼元からの調査依頼内容に基づいて調査対象者の抽出条件を決定する抽出条件決定手段と、抽出条件に合致する属性を有する顧客を調査対象者として前記顧客情報データベースから抽出する調査対象者抽出手段と、抽出した調査対象者が使用する端末装置に対して前記依頼元の商品またはサービスに関するアンケートを配信するアンケート配信手段を有する市場調査システムであって、回答回数に応じたポイントを調査対象者に付与するポイント付与手段を有する市場調査システムが提案されている。

特開2004-094406号公報 特開2002-324151号公報 特開2004-151834号公報

従来、商品・サービスの供給者は、クーポンを広告媒体に掲載させるために、広告費用を支払う必要があった。そのため、クーポンによる顧客還元費用が制約され、消費者（ユーザ）には、還元率の低いクーポンが提供される状況にあった。しかし、消費者が欲するのは、特定の店舗の還元率の高いクーポンである。そこで、本発明は、消費者に所望の還元率の高いクーポンを提供することを可能とすることを目的とする。

また、従来は、クーポン提供による広告媒体への投資と集客率との相関関係は不明であり、クーポン等の提供による集客効果の解析ツールが求められていた。そこで、本発明は、消費者がクーポンを購入したことを加盟店が事前把握すること、並びに、アンケート等の追跡調査を行うことを可能とすることを目的とする。

発明者は、クーポンの取得を、登録されたユーザが選択したクーポン群からなるクーポン束の単位で行うこと、好ましくは有償でクーポン束を販売することにより、上記の課題を解決することを可能とした。すなわち、本発明は、以下の技術手段から構成される。

［１］表示手段を有し、インターネットに接続可能なユーザ端末と、読取装置を有し、インターネットに接続可能な加盟店端末と、ユーザ情報、加盟店情報および加盟店が提供するクーポンの情報が格納されたデータベースを備えるサーバ装置とを備えるクーポン提供システムであって、
サーバ装置が、ユーザの属性情報をクーポンの取得・利用状況と関連付けて記憶するデータベースを管理するユーザ情報管理手段と、サービス内容およびステータスを含むクーポン情報をするデータベースを管理するクーポン情報管理手段と、ユーザ端末に、複数の加盟店が提供するクーポンを指定可能なクーポン指定画面をインターネットを介して配信し、ユーザ端末からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束の情報を送信するクーポン束生成手段を備えることを特徴とするクーポン提供システム。
［２］ 表示手段を有し、インターネットに接続可能なユーザ端末と、インターネットに接続可能な加盟店端末と、ユーザ情報、加盟店情報および加盟店が提供するクーポンの情報が格納されたデータベースを備えるサーバ装置とを備えるクーポン提供システムであって、
サーバ装置が、ユーザの属性情報をクーポンの取得・利用状況と関連付けて記憶するデータベースを管理するユーザ情報管理手段と、サービス内容およびステータスを含むクーポン情報をするデータベースを管理するクーポン情報管理手段と、ユーザ端末に、複数の加盟店が提供するクーポンを指定可能なクーポン指定画面をインターネットを介して配信し、ユーザ端末からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束の情報を送信するクーポン束生成手段と、ユーザ端末からのクーポン取得請求に応じ、予め設定された利用可能時間を経過すると消去されるクーポン画面をインターネットを介して配信する手段を備えることを特徴とするクーポン提供システム。
［３］サーバ装置の備えるクーポン束生成手段が、ユーザ端末に生成したクーポン束を配信後、当該配信したクーポンを提供する加盟店に、電子メールまたはＷｅｂページによりユーザがクーポンを取得した旨の通知を行うことを特徴とする［１］または［２］のクーポン提供システム。
［４］サーバ装置の備えるクーポン束生成手段が、ユーザ端末から決済情報を受信し、決算機関サーバに決済情報を送信し、決済機関から受信した決済可否情報に基づき、決済が可能な場合にクーポン束を生成することを特徴とする［１］ないし［３］のいずれかのクーポン提供システム。
［５］サーバ装置の備えるクーポン束生成手段が、後日ユーザ端末からの指定が可能なＦｒｅｅクーポンを含んだクーポン束を生成することを特徴とする［１］ないし［４］のいずれかのクーポン提供システム。
［６］加盟店端末が、サーバ装置にクーポンの照会を行い、クーポンのステータスを判定する手段を備え、
サーバ装置が、加盟店端末からのクーポン照会に応じ、データベースからクーポンのステータスを検索し、加盟店端末に回答するクーポン照会回答手段を備えることを特徴とする［１］ないし［５］のいずれかのクーポン提供システム。
［７］加盟店端末が、サーバ装置に所定のユーザに対しアンケート配信を依頼するアンケート依頼手段を備え、
サーバ装置が、加盟店端末からのアンケート依頼に応じて、所定のユーザに対し、ユーザ端末で表示可能なアンケート回答画面をインターネットを介して配信する手段、ユーザ端末から送信された回答済みアンケートを集計する手段を備えることを特徴とする［１］ないし［６］のいずれかのクーポン提供システム。
［８］表示手段を有し、インターネットに接続可能なユーザ端末に、インターネットに接続可能な加盟店端末によりそのデータベースに登録されたクーポンを提供するサーバ装置であって、
ユーザの属性情報をクーポンの取得・利用状況と関連付けて記憶するデータベースを管理するユーザ情報管理手段と、
サービス内容およびステータスを含むクーポン情報をするデータベースを管理するクーポン情報管理手段と、
ユーザ端末に、複数の加盟店が提供するクーポンを指定可能なクーポン指定画面をインターネットを介して配信し、ユーザ端末からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束の情報を送信するクーポン束生成手段を備えることを特徴とするサーバ装置。
［９］表示手段を有し、インターネットに接続可能なユーザ端末に、インターネットに接続可能な加盟店端末によりそのデータベースに登録されたクーポンを提供するサーバ装置を、
ユーザの属性情報をクーポンの取得・利用状況と関連付けて記憶するデータベースを管理するユーザ情報管理手段と、
サービス内容およびステータスを含むクーポン情報をするデータベースを管理するクーポン情報管理手段と、
ユーザ端末に、複数の加盟店が提供するクーポンを指定可能なクーポン指定画面をインターネットを介して配信し、ユーザ端末からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束の情報を送信するクーポン束生成手段、として機能させることを特徴とするプログラム。

本発明によれば、消費者に所望の還元率の高いクーポンを提供することが可能となる。
また、消費者がクーポンを購入したことを加盟店が事前把握すること、並びに、アンケート等の追跡調査を行うことが可能となる。

本発明のクーポン提供システムの構成図である。 クーポン束を構成するクーポン組み合わせのイメージ図である。 ユーザ向けクーポン管理ページのイメージを示す図である。 加盟店用顧客管理ページのイメージを示す図（１／２）である。 加盟店用顧客管理ページのイメージを示す図（２／２）である。 本発明のサーバが備える各ＤＢ、各手段を示すブロック図である。 クーポン利用の流れを示す図である。 希望のクーポンを検索するための条件設定の一例を示す図である。 ユーザアンケートの流れを示す図である。 ユーザに配信されるアンケートの一例を示す図である。

本発明の実施形態の一例となるクーポン提供システムを、図面を参照しながら以下に説明する。
図１は、本発明のクーポン提供システムの構成図である。本システムの主要な利用者は、広告代理店（システム運営者）、消費者（ユーザ）および加盟店である。本システムは、ユーザがサーバからクーポンを取得し、加盟店でクーポンを利用する手段を提供するためのものである。また、クーポンを利用したユーザに対しアンケートやダイレクトメール等を送付する手段を提供することをも目的とする。

《構成》
サーバ１は、インターネット３に接続されており、クーポン情報をＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）やＸＨＴＭＬ（Extensible Hyper Text Markup Language）等のマークアップ言語で記述されたＷｅｂページを通して配信することが可能である。クーポン情報の登録は、予めサーバ１に登録された加盟店が、加盟店端末６からインターネット３を介して行う。クーポン情報には、少なくともクーポン識別情報、サービス内容およびステータス（有効、利用済み、期限切れなどの状況）が含まれる。
サーバ１では、本システムの利用登録を行ったユーザ情報、加盟店情報、クーポン情報等が、記憶装置に記憶されたデータベース（ＤＢ）で管理されている。各加盟店は、所定の地域範囲で区切られた地域グループに所属している。地域グループの設定は、任意の単位で行うことができ、例えば、香川県内に東地区、西地区の２つの地区を設定することができる。加盟店による本システムの利用登録およびクーポン情報の登録は、無料、有料のいずれであってもよい。なお、サーバ１は、１台で構成してもよいし、複数台で構成してもよい。

ユーザ端末４は、携帯電話、スマートフォン、携帯用パソコン（ウルトラモバイルＰＣ、ポケットＰＣ）、ＰＤＡ（Personal Data Assistance）、ノートＰＣ、デスクトップＰＣ等の端末であり、Ｗｅｂブラウザを有している。ユーザは、ユーザ端末４からサーバ１の提供するＷｅｂページにアクセスしてユーザ登録（２回目以降はログイン）を行い、各加盟店の提供するクーポンを組み合わせたクーポン２を取得する。この際、情報誌に記載されたＱＲコード（登録商標）を附属カメラによるバーコード機能で読み取り、当該加盟店に関するＷｅｂページに直接アクセスできるようにすることが好ましい。クーポンの取得は、ダウンロードしたクーポンのデータをユーザ端末４の記憶装置に記憶することにより行う。これに代えて、ユーザ端末４に接続したリーダを介して記憶媒体（例えば、ＩＣカード）に記憶させるようにしてもよい。各クーポン２にはユーザ識別情報が記載ないし記録されている。クーポンには有効期限（例えば、３ヶ月）を設定することが好ましい。

ユーザは、個別のユーザのみが閲覧できるマイページと配信ＢＯＸを有しており、当該ユーザのＩＤでログインした場合にのみ個別のマイページと配信ＢＯＸにアクセスすることができるようになっている。配信ＢＯＸには、ユーザ毎に設定された本システム用電子メールが配信され、ユーザはマイページに表示された配信ＢＯＸのアイコンをクリックすることで、電子メールを読むことができる。本システム用電子メールは、後述するアンケートやダイレクトメールの配信にも利用される。
図３は、ユーザ向けクーポン管理ページのイメージを示す図である。同ページでは、ユーザがこれまで取得したクーポン（未使用券、使用済み券、使用申請中の券）の枚数を管理することができる。

本発明では、クーポン２の取得をクーポン束７の単位で行う。クーポン束７は、所定枚数（例えば、８枚、１０枚、１５枚等）のクーポン２を組み合わせたものであり、本実施形態では、クーポン束７は８枚のクーポン２からなり、販売額は千円である。すなわち、ユーザは、地域グループ内に所属する加盟店の提供する任意のクーポン８枚を組み合わせて購入することができる。ここで、クーポン束７の購入に際して、ソフトウェアにより、有効期限内に後日指定可能とするＦｒｅｅ券（Ｆｒｅｅクーポン）を指定できるようにする手段を提供することが好ましい。図２に、クーポン束７を構成するクーポン組み合わせのイメージ図を示す。
このように、本実施の形態ではクーポン２を有償で購入するが、有償でクーポンを購入したユーザの来店率は高いと考えられるところ、加盟店は、従来のクーポンと比べ還元率の高いクーポン（例えば、千円のクーポン束に対し４千円〜１万円程度の還元率）を提供することが可能となる。

また、クーポン２を、金券のみにより構成してもよい。この場合、クーポン束７の金額をクーポンの数の増加に応じて割引率を設定する。例えば、ソフトウェアにより、３枚セットであれば金券額の合計の５０％の価格、５枚セットであれば金券額の合計の６０％の価格、８枚セットであれば金券額の合計の７０％の価格とする手段を提供することが開示される。さらには、特定の加盟店のクーポンを初めて買う人と２回目以降に買う人とで、提供されるサービスの内容を異なるものとしてもよい。例えば、ソフトウェアにより、５００円の金券の設定に対し、初回購入者は１０００円の金券（５００円分の初回限定付加サービス）を提供し、２回目以降の人には通常どおりの５００円の金券を提供する手段を提供することが開示される。

加盟店端末６は、各加盟店に設置されたノートＰＣ、デスクトップＰＣ等の端末である。本実施の形態では、加盟店端末６は、クーポンを読み取るためのバーコードリーダ、磁気カードリーダ、ＩＣタグリーダ等の読取装置５と接続されているが、クーポンを読み取らない実施形態では読取装置５は必須の構成ではない。読取装置５は、ユーザが加盟店でクーポンを提示した際に、読取装置５でクーポンの有するクーポン識別情報、ユーザ識別情報等を読み取るためのものである。読取装置５を用いずに、加盟店端末６の入力手段（キーボード等）から直接クーポン識別情報、ユーザ識別情報等を入力するようにしてもよい。加盟店は、取得したクーポンの情報を、加盟店端末６からインターネット３を介してサーバ１に送信する。加盟店端末６とサーバ１との通信は、暗号化通信（ＳＳＬ、ＶＰＮ等）により行うことが好ましい。
加盟店端末６は、サーバ１に読み取ったクーポンの照会を行い、クーポンのステータスを判定する手段や、サーバ１にクーポンを利用したユーザに対しアンケート配信を依頼する手段を備えるソフトウェアを備えている。このソフトウェアは、専用のソフトウェアをインストールして実現してもよいし、ＡＳＰ（Application Service Provider）などによるＷｅｂベースのソフトウェアにより実現してもよい。

図４および図５は、加盟店用顧客管理ページのイメージを示す図である（加盟店名は「みつばちカフェ」）。各加盟店は、加盟店用顧客管理ページにアクセスすることにより、(1)購入者の情報・使用状況の確認、(2)Ｆｒｅｅ券保持者の情報、(3)ＤＭ送付依頼、(4)アンケート送付依頼、(5)企画内容変更依頼を行うことができる。

図６は、本発明のサーバ１が備える各ＤＢ、各手段を示すブロック図である。
ユーザＤＢ１１は、ユーザの属性、所有クーポン、クーポン利用履歴等の情報を管理するデータベースである。ユーザ端末４からユーザ登録申請が出されると、ユーザ情報管理手段２１は、ユーザＩＤ、パスワード、メールアドレス、属性情報等の入力フィールドが設けられたユーザ登録画面をユーザ端末４へ送信する。ユーザ端末４から入力フィールドに入力されたユーザ情報がサーバ１に送信されると、ユーザ情報管理手段２１はユーザＤＢ１１にユーザ情報を登録する。この際、登録されたユーザには、一意のユーザ識別情報が付与される。

加盟店ＤＢ１２は、加盟店の商号、住所、業務内容、連絡先、加盟店を説明する写真、広告記事等の情報を管理するデータベースである。加盟店端末６から加盟店登録申請が出されると、加盟店情報管理手段２２は、加盟店ＩＤ、パスワード、メールアドレス、業種情報、店舗住所等の入力フィールドが設けられた加盟店登録画面を加盟店端末６へ送信する。加盟店端末６から入力フィールドに入力されたユーザ情報がサーバ１に送信されると、加盟店情報管理手段２２は加盟店ＤＢ１２に加盟店情報を登録する。この際、登録された加盟店には、一意の加盟店識別情報が付与される。
なお、本実施の形態では、加盟店は無料で登録できる仕様を説明しているが、加盟店も後述する決済機関を利用して利用料等を支払うようにしてもよい。

クーポンＤＢ１３は、クーポンで得られる割引、プレゼントなどのサービスの内容、クーポンを説明する写真、クーポンの期限、クーポンのステータス等の情報を管理するデータベースである。予め登録された加盟店からクーポン登録申請が出されると、クーポン情報管理手段２３は、クーポンのサービス内容、写真、クーポンの期限等の入力フィールドが設けられた加盟店登録画面を加盟店端末６へ送信する。加盟店端末６から入力フィールドに入力されたユーザ情報がサーバ１に送信されると、クーポン情報管理手段２３はクーポンＤＢ１３にクーポン情報を登録する。この際、登録されたクーポンには、一意のクーポン識別情報が付与される。

Ｗｅｂページ提供手段２４は、登録されたクーポン情報および加盟店情報をユーザ向けに提供するＷｅｂページを生成し、インターネット上に配信する。これにより、加盟店は、自店の広告をＷｅｂ上で行うことができ、本実施の形態では無料で広告を行うことが可能である。サーバ１が配信するＷｅｂページには、誰もが見られる一般向けページ群と、登録したユーザや加盟店のみが見ることができる登録者向けページ群とがある。

クーポン束配生成手段２５は、ユーザ端末４からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束７を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束を確認することができる画面を送信する。ユーザによるクーポンの指定は、ユーザ端末４からの要求に応じてユーザ端末４に送信されたクーポン指定画面から行う。ユーザがクーポン３を取得すると、当該クーポン３を提供した加盟店に、電子メールやＷｅｂページ等の手段により、ユーザがクーポンを取得した旨の通知がなされる。これにより、加盟店は、事前に見込み客を予測することが可能となる。
クーポン束を有償で販売する場合、ユーザは、決済機関を利用して代金の支払いを行う。ここで、決済機関とは、金融機関や信販会社などを指し、ユーザがネットワーク経由で購入したクーポンの支払いを、ユーザに代わって広告代理店に行うサービスを提供する機関が含まれる。サーバ１と決済サーバ８とは、セキュアネットワーク（ＳＳＬ、ＶＰＮ等によるインターネット上の暗号化通信含む）または通信回線により接続されている。決済サーバ８は、サーバ１から送信された決済情報に基づき、決済可能かを判断し、決済の可否をサーバ１に返信する。決済サーバ８から決済可能の返信を受けたクーポン束配生成手段２５は、ユーザＤＢ１１の登録情報を更新し、ユーザ識別情報とクーポン識別情報の関連付けを行う。

クーポン画面配信手段２６は、ユーザ端末４に表示させるクーポン画面を配信するための手段である。このクーポン画面には、クーポンにより受けることができるサービスの内容を表示させることが好ましい。配信されたクーポン画面は、予め設定されたクーポンの利用可能時間（例えば、３時間、６時間、１２時間、２４時間）を過ぎると、ユーザ端末４の記憶装置から消去される。ユーザが誤ってクーポン画面の配信を受けた場合に備え、一定時間内であればクーポン画面の取得を取消可能とする手段（例えば、取消ボタンの表示）を設けることが好ましい。
クーポン照会回答手段２７は、加盟店端末６からの照会に応じて、クーポンＤＢ１３に登録されたクーポンのステータス（有効、利用済み、期限切れなどの状況）を返信する。クーポンの照会は、クーポン識別情報のみならず、ユーザ識別情報や、氏名、電話番号等の個人情報によっても行えるようにすることが好ましい。加盟店端末６からのクーポン照会があり、有効の返信をする場合に、クーポンＤＢ１３におけるクーポンのステータスを有効から利用済みに変更してから返信をするようにしてもよい。

アンケート配信手段２８は、加盟店端末６からのアンケート依頼に応じて、所定のユーザに対し、ユーザ端末４で表示可能なアンケート回答画面をインターネットを介して配信する。
加盟店は、加盟店端末６からサーバ１にアクセスし、アンケート作成画面から、アンケート回答画面のフォームを作成することができる。アンケート生成画面では、ユーザが操作できるコンポーネント（チェックボックス、テキストフィールド、回答送信ボタン等）、ユーザが操作できないコンポーネント（テキストフィールド、イメージフィールド等）を任意の箇所に配置することが可能である。作成したアンケート回答画面のフォームは、アンケートＤＢ１４に格納される。
ユーザから返信があったアンケートの集計結果は、アンケートＤＢ１４に格納される。

アンケート集計手段２９は、収集したアンケート情報を、ユーザの属性等の観点から分析・加工し、調査レポートを作成し、加盟店に配信する。例えば、ユーザの属性情報（年齢、性別、職業、家族構成、趣味、居住エリア等）の要素でユーザを分類し、各要素における購買動向を分析したレポートを自動作成することが開示される。加盟店端末６からサーバ１にアクセスし、ユーザの属性等を加盟店が任意に設定し、サーバ１上で調査レポートを閲覧するようにしてもよい。

ＤＭ送信手段３０は、所定の条件に合致するユーザにダイレクトメール（ＤＭ）を送信する。ＤＭを送る対象となるユーザは、所定の条件で抽出することができ、例えば、当該加盟店のクーポンを取得したユーザ、２０代女性のユーザ、加盟店と同じ地域グループに居住するユーザなどを抽出し、ユーザの配信ＢＯＸにＤＭを送ることができる。本システムでは、登録されたユーザを対象に、ユーザの属性情報等に基づきＤＭを送ることができるので、従来と比べ格段に高い開封率を得ることができると考えられる。

《クーポン利用の流れ》
クーポン利用の流れを、図７を参照しながら説明する。なお、加盟店およびユーザの登録は事前に済んでいるものとする。
まず、ユーザは、ユーザ端末４によりサーバ１にアクセス、ログインする（ＳＴＥＰ１）。続いて、ユーザは、購入単位となるクーポン束７を構成するクーポン２を選択する（ＳＴＥＰ２）。クーポンの選択に際しては、シチュエーションによる条件設定、エリア（地域グループ）による条件設定、商品・サービスのジャンルによる条件設定のいずれか或いはこれらの組み合わせにより、希望のクーポンを検索することが可能である（図８参照）。また、クーポン束７の購入が二回目以降である場合には、購入履歴から検索し、或いは購入履歴に応じてお勧めのクーポンが表示されるようにしてもよい。クーポンの選択が完了したら、クレジットカード等の決済情報を入力し、クーポン束の購入請求を行う。

サーバ１は、課金処理が完了すると、ユーザ端末４にクーポン発行情報をメール等で配信する（ＳＴＥＰ３）。ユーザは、ユーザ端末４によりサーバ１にアクセス、ログインし、利用するクーポンについて、利用申請をする（ＳＴＥＰ４）。これにより、ユーザ端末４にクーポン２がダウンロードされ、ユーザ端末４の記憶装置に記憶されると共に、サーバ１ではダウンロードしたクーポンのステータスが利用済みに更新される。本実施の形態では、予め設定したクーポンの利用可能時間である３時間を過ぎると、取得したクーポン情報がユーザ端末４の記憶装置から消去される仕様とした（図３参照）。これに代えて、例えば、２次元バーコード情報が表示されたクーポン画面をプリンターにより印刷して持参するようにしてもよい。
各加盟店には、ユーザが取得した当該加盟店のクーポンの種別、数量等の情報が、メール等で配信される（ＳＴＥＰ５）。

ユーザは、取得したクーポン３をユーザ端末４により、或いは、プリンターにより印刷したクーポン画面を加盟店に持参し、加盟店に提示する（ＳＴＥＰ６）。加盟店の従業員は、人手で或いは読取装置５によりユーザにより提示されたクーポン識別情報を読み取る（ＳＴＥＰ７）。クーポン情報の読み取りは、例えば、ユーザ端末４の画面に２次元バーコードとして表示されたクーポン情報を、或いは、ユーザ端末４の備えるＩＣチップに記憶されたクーポン情報を、読取装置５により読み取ることにより行うことが好ましい。この場合、ユーザ端末４の画面に表示されるクーポン情報には、少なくとも一意のクーポン識別情報が含まれている。人手でクーポンを読み取る場合には、読取装置５は不要である。上述したクーポンの利用可能時間を短く設定することで、不正利用を防止することができる。行列ができる店舗や読取装置の設置スペースがない店舗等では、この形態の方が好まれるとも考えられる。
以上により、ユーザは、取得したクーポンに対応するサービスの提供を受けることができる。

クーポンの利用可能時間の設定に代えて、或いはこれと重畳的に、クーポンのステータスをサーバ１に照会する仕様としてもよい。
クーポンのステータス照会は、クーポン情報を加盟店端末６からサーバ１に送信することにより行う（ＳＴＥＰ８）。サーバ１は、受信したクーポン情報に基づき、ユーザが利用しようとするクーポンのステータスをデータベースで検索し、加盟店端末６に送信する（ＳＴＥＰ９）。この仕様においては、サーバ１では、照会されたクーポンが有効である場合には、データベースにおける当該クーポンのステータスを利用済みに更新するようにすることが好ましい。

《ユーザアンケートの流れ》
ユーザアンケートの流れを、図９を参照しながら説明する。なお、加盟店およびユーザの登録は事前に済んでいるものとする。
加盟店は、クーポンを利用したユーザに対してアンケートを配信する依頼を、加盟端末４からサーバ１に送信する（ＳＴＥＰ１１）。この際、特定の属性のユーザにのみアンケートを依頼するようにしてもよい。特定の属性としては、例えば、当該加盟店の利用が初めて、特定の年代、特定の性別、特定の地域に居住などがあげられる。アンケート配信依頼を受けたサーバ１は、アンケート情報をユーザにメール配信する（ＳＴＥＰ１２）。本実施形態では、サーバ上のマイページの配信ＢＯＸにメール配信がされる仕様とした。ここでマイページとは、ユーザがサーバ１にアクセスし、ログインした際に表示されるページである。なお、ユーザの所有する端末に向けてメール配信する仕様としてもよい。

ユーザは、配信ＢＯＸのメールを開封し、アンケートに回答し、サーバ１へ送信する（ＳＴＥＰ１３）。図１０にユーザに配信されるアンケートの一例を示す。
ユーザがアンケートに回答すると、ユーザに所定のポイントが付与される（ＳＴＥＰ１４）。ポイントが一定以上貯まると、ユーザはポイントをクーポン、商品券、電子マネー等と交換することができる（ＳＴＥＰ１５）。ポイント付与がアンケート回答のインセンティブとなるため、アンケートの回答率は一般的なものと比べると格段に高くなると考えられる。

集計したアンケート情報は、ユーザの属性等の観点から分析・加工がなされ、調査レポートが作成される（ＳＴＥＰ１６）。作成された調査レポートは、アンケートの配信依頼を行った加盟店に配信される（ＳＴＥＰ１７）。

以上に説明した本実施の形態のクーポン提供システムによれば、加盟店には次のようなメリットもある。
（１）加盟店は、無料の加盟店登録により広告を行うことができるので、従来の雑誌等広告費用分をクーポンに還元することで、顧客満足度を向上させることが可能である。
（２）事前に登録したユーザのみがクーポンを利用するため、クーポンを利用したユーザを特定し、顧客リストを作ることも可能である（ユーザの事前許可がある場合）。
（３）作成した顧客リストに基づき、アンケートやダイレクトメールを送信することも可能である（ユーザの事前許可がある場合）。

以上、本開示にて実施の形態を単に例示として詳細に説明したが、本発明の新規な教示及び有利な効果から実質的に逸脱しない範囲で、多くの改変例が実施可能である。

１ サーバ
２ クーポン
３ インターネット
４ ユーザ端末
５ 読取装置
６ 加盟店端末
７ クーポン束
８ 決済サーバ

Claims (9)

1. 表示手段を有し、インターネットに接続可能なユーザ端末と、読取装置を有し、インターネットに接続可能な加盟店端末と、ユーザ情報、加盟店情報および加盟店が提供するクーポンの情報が格納されたデータベースを備えるサーバ装置とを備えるクーポン提供システムであって、
   サーバ装置が、ユーザの属性情報をクーポンの取得・利用状況と関連付けて記憶するデータベースを管理するユーザ情報管理手段と、サービス内容およびステータスを含むクーポン情報をするデータベースを管理するクーポン情報管理手段と、ユーザ端末に、複数の加盟店が提供するクーポンを指定可能なクーポン指定画面をインターネットを介して配信し、ユーザ端末からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束の情報を送信するクーポン束生成手段を備えることを特徴とするクーポン提供システム。
2. 表示手段を有し、インターネットに接続可能なユーザ端末と、インターネットに接続可能な加盟店端末と、ユーザ情報、加盟店情報および加盟店が提供するクーポンの情報が格納されたデータベースを備えるサーバ装置とを備えるクーポン提供システムであって、
   サーバ装置が、ユーザの属性情報をクーポンの取得・利用状況と関連付けて記憶するデータベースを管理するユーザ情報管理手段と、サービス内容およびステータスを含むクーポン情報をするデータベースを管理するクーポン情報管理手段と、ユーザ端末に、複数の加盟店が提供するクーポンを指定可能なクーポン指定画面をインターネットを介して配信し、ユーザ端末からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束の情報を送信するクーポン束生成手段と、ユーザ端末からのクーポン取得請求に応じ、予め設定された利用可能時間を経過すると消去されるクーポン画面をインターネットを介して配信する手段を備えることを特徴とするクーポン提供システム。
3. サーバ装置の備えるクーポン束生成手段が、ユーザ端末に生成したクーポン束を配信後、当該配信したクーポンを提供する加盟店に、電子メールまたはＷｅｂページによりユーザがクーポンを取得した旨の通知を行うことを特徴とする請求項１または２のクーポン提供システム。
4. サーバ装置の備えるクーポン束生成手段が、ユーザ端末から決済情報を受信し、決算機関サーバに決済情報を送信し、決済機関から受信した決済可否情報に基づき、決済が可能な場合にクーポン束を生成することを特徴とする請求項１ないし３のいずれかのクーポン提供システム。
5. サーバ装置の備えるクーポン束生成手段が、後日ユーザ端末からの指定が可能なＦｒｅｅクーポンを含んだクーポン束を生成することを特徴とする請求項１ないし４のいずれかのクーポン提供システム。
6. 加盟店端末が、サーバ装置にクーポンの照会を行い、クーポンのステータスを判定する手段を備え、
   サーバ装置が、加盟店端末からのクーポン照会に応じ、データベースからクーポンのステータスを検索し、加盟店端末に回答するクーポン照会回答手段を備えることを特徴とする請求項１ないし５のいずれかのクーポン提供システム。
7. 加盟店端末が、サーバ装置に所定のユーザに対しアンケート配信を依頼するアンケート依頼手段を備え、
   サーバ装置が、加盟店端末からのアンケート依頼に応じて、所定のユーザに対し、ユーザ端末で表示可能なアンケート回答画面をインターネットを介して配信する手段、ユーザ端末から送信された回答済みアンケートを集計する手段を備えることを特徴とする請求項１ないし６のいずれかのクーポン提供システム。
8. 表示手段を有し、インターネットに接続可能なユーザ端末に、インターネットに接続可能な加盟店端末によりそのデータベースに登録されたクーポンを提供するサーバ装置であって、
   ユーザの属性情報をクーポンの取得・利用状況と関連付けて記憶するデータベースを管理するユーザ情報管理手段と、
   サービス内容およびステータスを含むクーポン情報をするデータベースを管理するクーポン情報管理手段と、
   ユーザ端末に、複数の加盟店が提供するクーポンを指定可能なクーポン指定画面をインターネットを介して配信し、ユーザ端末からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束の情報を送信するクーポン束生成手段を備えることを特徴とするサーバ装置。
9. 表示手段を有し、インターネットに接続可能なユーザ端末に、インターネットに接続可能な加盟店端末によりそのデータベースに登録されたクーポンを提供するサーバ装置を、
   ユーザの属性情報をクーポンの取得・利用状況と関連付けて記憶するデータベースを管理するユーザ情報管理手段と、
   サービス内容およびステータスを含むクーポン情報をするデータベースを管理するクーポン情報管理手段と、
   ユーザ端末に、複数の加盟店が提供するクーポンを指定可能なクーポン指定画面をインターネットを介して配信し、ユーザ端末からの指定に応じて所定数のクーポンからなるクーポン束を生成し、ユーザ端末に生成したクーポン束の情報を送信するクーポン束生成手段、として機能させることを特徴とするプログラム。