JP2004199645A - 報奨クーポンを電子的に生成しかつ表示する方法および装置 - Google Patents

Abstract

【課題】製品を購入するためのインセンティブ報奨を消費者に提供するための改善された技術を提供する。
【解決手段】購入インセンティブが、電子的に表示される報奨クーポンの形式で消費者に提供される。いかなる紙もインクも必要とされない。例えば、消費者は、テレビに示されているコマーシャル中の製品に関連したクーポンの選択をリアルタイムで行うことができる。このコマーシャルとともに送信されたコードは消費者が選択を行った場合に記憶され、かつ、このコードは、予め記憶されたクーポンセットからクーポン表示データを検索するために用いられる。検索されたクーポン表示データは、携帯情報端末（ＰＤＡ）のような携帯用装置上に表示される。表示されたクーポンは、商店主により、例えば、ＰＤＡによりクーポンとともに表示されたバーコードをスキャンすることによって処理される。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【関連出願】
本願は、２００１年１２月１９日に出願された米国仮出願第６０／３４２，０７０号の優先権の利益を主張するものである。
【０００２】
【関連出願の相互参照】
２０００年３月６日に出願された"AUDIENCE DETECTION"という題目の米国特許出願第０９／５１９，２４８号。
２００１年３月５日に出願された"INTERACTIVE ACCESS TO SUPPLEMENTARY MATERIAL RELATED TO A PROGRAM BEING BROADCAST"という題目の米国仮出願第６０／２７３，７４５号、および、これに対応する２００２年３月５日に出願された非仮出願第１０／０９２，０４５号。
【０００３】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インセンティブを消費者に提供するための改善された技術に向けられ、より詳細には、電子的に表示される報奨クーポン（reward coupon）を生成しかつ利用するための改善された技術に向けられる。
【０００４】
【従来の技術】
製品および／またはサービスを購入するための種々のインセンティブが、消費者に提供されている。或る十分に公知の形式のインセンティブは、一般には、報奨クーポン、または、割引クーポン（discount coupon）、または、単にクーポンと称される。これらのクーポンは、紙に印刷されて郵便により消費者へ分配されたり、店内の陳列棚に積み重ねられたり、レジ係により配布されたり、新聞および雑誌に掲載されたり、出納レシートの裏に印刷されたりする。毎年２４８０億のクーポンが分配されるものと推定される。この驚異的な数のうち、僅か１．８％が回収される（redeemed）のみである。残りの９８．２％は無駄になる。この結果、この印刷クーポンに基づいた消費者インセンティブのアプローチは、関連する紙およびインクの量や郵送コストや人件費などを考慮した場合に、非常に無駄が多くかつ非効率的である。さらに、不必要に切り倒される木や、何処かへ持って行かれるに違いない廃棄物という点から見れば、全てのインクおよび紙は、環境上の影響力を有する。さらに、回収された紙クーポンの処理は、大量の紙を手作業で処理し、出荷し、かつ、貯蔵することを必要とするという点で、商店主にとって負担である。
【０００５】
非常に僅かなクーポン回収率により明らかなように、リソースについての高水準の浪費および非効率的利用の主要な原因は、大量のクーポンを全ての人々へ送るという手当たり次第のアプローチへの依存状態である。改善された回収率は、消費者による要請に基づいてのみクーポンが印刷されるアプローチのような他のアプローチによって達成される。例えば、クーポンについては、ガソリンスタンドにおいてガソリンを購入する間に印刷することができる。これらのクーポンの２５〜４０％が回収される。それでもなお、このアプローチは、回収されないクーポンの相当な浪費をなおも伴い、かつ、回収されないクーポンでさえも、結局は廃棄される紙に印刷される。ガソリンポンプにおいて利用可能にされるクーポンは、より汎用的に利用可能である場合よりも、消費者に対する公開が制限されるので、製品に関心を持ち得る多くの消費者（例えば、車を運転しない人々、他の銘柄のガソリンを購入する人々など）には届かない。
【０００６】
より明確には、クーポンは、インターネットを介して利用可能にされている。
例えば、パーソナルコンピュータ上で特定の製品を視聴すると、消費者には、特定のインセンティブ報奨についてのクーポンを印刷しかつ回収できることが通知される。このような方法でインターネットを用いるための技術は、第６０／２７３，７４５号に開示されている。そこに開示されている発明は関連出願を含んでおり、さらに、その内容が本発明に関係しているので、該発明について幾分詳細に説明する。第６０／２７３，７４５号に開示された発明は、放送されるプログラム内の情報がプログラム提供者が提供を望むよりも少ない情報を含みかつ聴衆（audience）メンバー（本明細書において以後“視聴者（viewer）”または“参加者（participant）”または“消費者（consumer）”と称する）が得ることに関心を持っているよりも少ない情報を含む場合についてのより一般的な状況に取り組むものである。“プログラム（program）”は音声および／または映像、コマーシャル（例えば、広告）および／または非コマーシャル（例えば、娯楽ショー）であってもよく、かつ、プログラム提供者（例えば、広告主）により発信されるプログラム信号ソース（例えば、テレビ局）からのプログラミング信号（例えば、テレビ信号）として得られる。プログラムの“放送（broadcast）”は、放送電波、ケーブル、衛星、または、他の任意の信号送信媒体を介したものであってもよい。この語は、オーディオテープやビデオテープやＤＡＴやＣＤ−ＲＯＭや半導体メモリのような記録媒体からの再生にも適用される。このようなプログラム再生のための“聴衆”は、プログラムを知覚する人々から構成される。
【０００７】
プログラムは、人間による或る形式の知覚という結果となる任意の手段により“実行され（performed）”、最も一般的なものは映像および音声である。“再生機器（reproduction equipment）”は、放送信号を人間により知覚可能な形式に変換するための任意のまたは全ての形式のユニットである。
【０００８】
ショーに割り当てられた時間と、その継続時間に基づいてコマーシャルを放送することに対して請求される高いコストとに起因して、テレビ（“ＴＶ”）プログラムが特定の長さに制約されることが容易に理解され得る。ショーおよび／またはコマーシャルのために補足的題材を提供する必要性を明示する多くの実例を与えることができる。例えば、消費者は、新聞記事項目に関する詳細をより多く求め得る。同様に、小売業者は、その製品を購入するための割引クーポンのようなインセンティブ報奨を、コマーシャルの一部として利用可能にし得る。
【０００９】
第６０／２７３，７４５号および第１０／０９２，０４５号に開示された発明は、米国特許出願第０９／５１９，２４８号に開示された発明を強化したものである。その際に、後者の発明の聴衆検出特徴は、前者におけるプログラムに関連した補足的題材の能力と非常に好都合に組み合わされる。米国特許出願第０９／５１９，２４８号は、聴衆メンバーを識別するための、かつ、彼らについての実用的な個人的情報（例えば、彼らのプロファイル）と彼らの放送プログラム視聴行動とを提供するための効率的なアプローチを開示している。各参加者には、衣料品として定期的に身につけるための携帯用装置が与えられる。例えば、このような携帯用装置は、紳士用の腕時計または婦人用のブレスレットであってもよい。
【００１０】
図４に示すように、符号化された信号が、ＴＶ放送局のようなプログラミング信号ソース１０１により生成される。その出力信号１０２（プログラミング信号およびプログラムコードの組み合わせ）は、コード再送信ソース１０３により受信される。コード再送信ソース１０３は、映像および／または音声の実行のためのプログラミング信号を適切に再生することが可能である。しかしながら、聴衆調査目的のために、コード再送信ソース１０３の枢要な機能は、プログラミング信号ソース１０１により受信された信号１０２内のプログラムコードを検出し、次に、これを適切な様式で出力信号１０４として再送信することである。例えば、米国特許第４，７１８，１０６号明細書に開示されているように、送信されたプログラムコードは、受信器により検出され、かつ、スピーカーにより再生される。スピーカーは、人間の聴力の可聴範囲として科学的に見なされる範囲内の周波数を備えた、例えばマイクロフォンにより検出できる圧力波を、大気中に生成する。このような圧力波または信号は、音響的と称される。音響信号は、従来的なスピーカーにより生成できかつ従来的なマイクロフォンにより検出できる限りは、人物により実際に聞き取られるか否かとは無関係に可聴であると見なされる。可聴的音響信号は、テスト参加者により身につけられた携帯用装置の状態で具体化されるマイクロフォンおよび関連回路により検出され、かつ、音響信号および該音響信号が含むプログラムコードの発生率および／または発生時間についてのデータは、聴衆調査を提供するために記憶されかつ分析される。
【００１１】
コード再送信ソース１０３により再送信されたコードは、固定式装置１０５により検出されかつ処理される。クーポンが提供されれば、インジケータ１０５Ａが活性化される。このインジケータは、視覚的、可聴式、および／または、触知できるもの（例えば、振動）であってもよい。複数の携帯用装置１０７は、例えば、随行している参加者を識別するために、かつ、このような任意の参加者が信号１１１を生成するボタン１２１によってクーポンの要請を発動させたか否かを判断するために、照会信号１０９に応答して、固定式装置１０５と協働する。幾つかのクーポンについては、プリンタ１１３により即時に印刷することができる。固定式装置１０５は、中央処理局１１５と連絡し、これにより、該中央処理局１１５に記憶されたデータを定期的にアップロードし、かつ、稼働目的のために必要とされるデータをダウンロードする。最後に、中央処理局１１５は、広告主サーバー１１７と連絡している。参加者により要請された印刷クーポンを例えば郵便により提供することを広告主に可能にさせるためのデータは、中央処理局１１５から広告主サーバー１１７へダウンロードされ、かつ、稼働データは、広告主サーバー１１７から中央処理局１１５へアップロードされる。
【００１２】
インターネットを介してダウンロードされてから印刷されるクーポンは、６５％の割合で回収されると推定される。それでもなお、このアプローチは、回収されないクーポンの相当な浪費をなおも伴い、かつ、回収されないクーポンでさえも、結局は廃棄される紙に印刷される。さらに、インターネットを介して利用可能にされるクーポンは、より汎用的に利用可能である場合よりも、消費者に対する公開が制限されるので、製品に関心を持ち得る多くの消費者（例えば、コンピュータを利用しない人々、ウェブサーファーではない人々など）には届かない。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、製品を購入するためのインセンティブ報奨を消費者に提供するための改善された技術を提供することである。
【００１４】
本発明の他の目的は、より効率的なリソース利用法を構成する方法で報奨クーポンを分配するための技術を提供することである。
【００１５】
本発明の他の目的は、印刷された紙を用いずに報奨クーポンを消費者に提供することである。
【００１６】
本発明のさらなる目的は、ユーザーが報奨クーポンを得たり用いたりすることを容易にすることである。
【００１７】
本発明のさらに他の目的は、回収された報奨クーポンを商店主が取り扱ったり処理したりすることを容易にすることである。
【００１８】
本発明のさらに他の目的は、電子的に生成されかつ表示されるクーポンの不正な回収を防止することである。
【００１９】
【課題を解決するための手段】
これらの、および、他の目的は、電子クーポンを生成するための技術に向けられた本発明の一特徴により達成される。報奨クーポンに対応するクーポンコード信号を生成するためのソースが設けられる。前記クーポンコード信号は、クーポンコード表示データに変換される。前記クーポンコード表示データは、前記報奨クーポンを表示するための電子表示装置に入力される。
【００２０】
本発明の他の特徴は、放送されたプログラムが再生機器により実行されている間に報奨クーポンを得ることを消費者に可能にさせるための技術に向けられる。
プログラム信号ソースは、プログラムに対応するプログラミング信号および報奨クーポンに対応するクーポンコード信号の組み合わせである信号を放送する。前記クーポンコード信号は、前記放送された信号から検出され、かつ、クーポン表示データは、前記クーポンコード信号から生成される。クーポンコード表示データは、前記報奨クーポンを表示するための電子表示装置に入力される。
【００２１】
本発明のさらに他の特徴は、店内で電子クーポンを回収するために消費者が用いるための技術に向けられる。消費者は、電子メモリと表示制御回路と電子表示装置とを有する携帯用ユニットを利用する。報奨クーポンに対応するクーポンコード表示データは、前記メモリに記憶される。前記クーポンコード表示データを前記メモリから検索するために、かつ、これとともに前記クーポンの電子表示を前記電子表示装置上に生成するために、表示制御回路が作動する。前記電子的に表示された報奨クーポンは、店内でレジ係に提示される。
【００２２】
【発明の実施の形態】
後述するように、本発明が符号化されたプログラミング信号とベースユニットと携帯用装置と中央処理局とを必要とするという点で、本発明の目的のために、その構成要素のうちの幾つかについては、米国特許出願第０９／５１９，２４８号に説明される発明と同じであってもよく、または、これに編入されてもよい。
しかしながら、本発明についての説明は、上記の関連出願に説明される全体的システムとは無関係の種々の構成要素を説明することによって容易となる。それでもなお、本発明の或る構成要素と関連出願の構成要素との関係は、容易に明らかとなるであろう。
【００２３】
本発明の好ましい実施形態についての概略的な説明を最初に参照すると、クーポンの状態での消費者インセンティブは、互いに協働して動作する固定式ベースユニット１と携帯用ユニット３とにより利用可能にされる。ベースユニット１は、映像および／または音声プログラミング信号を再生するための機器を含む領域内に配置される。例としては、テレビを備えた部屋である。ベースユニット１は、自身と他の構成要素との間の無線通信が妨げられないような方法で部屋の表面に配置できる自給式の、比較的小型の、かつ、目立たない装置である。その配置についての制約は、例えば、赤外線信号よりも高い柔軟性を提供する無線信号を備えた通信信号の性質に多少は依存する。ベースユニット１の設置は、電源を受け取るために壁部のコンセントソケット内に差し込まれる必要があるという点で非常に簡単である。さらに、中央処理局とのデータ通信を可能にするために、ベースユニット１は、例えば、電話回線やＩＳＤＮ回線またはケーブルに接続され、または、衛星またはセルラーのような無線通信システムを用いることができる。屋内において他の装置を後で取り付けることを必要としない１回限りの迅速かつ簡単な設置が必要とされる。
【００２４】
あるいは、ベースユニット１は、その回路を、コード再送信ソースの電子機器内に組み込むことができる。例えば、電子機器については、テレビの動作と該テレビ上でのプログラムの視聴とを制御するために用いられる半導体チップ上に製造することができる。このようなテレビチップは、コンピュータの機能性に近づきつつある機能性が追加で設けられた最新のテレビによって、ますます精巧になりつつある。
【００２５】
本発明の枢要な特徴は、クーポンが紙に印刷されない点である。代わりに、各クーポンは、ベースユニット１から得られ、かつ、携帯用ユニット３上に表示される。消費者は、電子的に記憶された幾つかのクーポンを最初から最後までスクロールすることができ、これにより、その時に対象のクーポンが表示される。例えば、消費者がキャッシュレジスタにいる場合に、対象のクーポンをスクリーン上に表示した携帯用ユニット３が、より詳細に後述するような方法での回収処理のために、レジ係に渡される。
【００２６】
携帯用ユニット３は、小型かつ軽量であることが好ましい。携帯用ユニット３は、表示スクリーンを有する必要があり、かつ、消費者による操作のための制御ボタンおよび／またはタッチセンシティブスクリーン（touch-sensitive screen）のような或る入力装置またはインターフェースを含むことが好ましい。広範囲に及んで用いられる適切な装置は、一般的にはＰＤＡとしても知られる携帯情報端末（portable digital assistant）である。このようなＰＤＡは、パーム社（Palm, Inc.）のような多数のベンダーから入手可能である。以後本明細書において与える説明における便宜および簡潔さのために、携帯用ユニット３をＰＤＡと称することにする。
【００２７】
以下、本発明についてのより具体的な説明を参照すると、図１には、クーポン表示データを記憶するためのメモリ５を含むＰＤＡ３が示される。クーポン表示データは、ベースユニット１により検出器４９に供給され、該検出器４９の出力は、メモリ制御回路６３を経てメモリ５に入力される。前記回路６３は、詳細に後述する或る条件が存在しない場合には、検出器４９から自身へのあらゆる入力を、その出力６６上に置く。
【００２８】
ＰＤＡ３内の表示生成回路７は、出力信号１４を生成する入力装置９を消費者が操作することにより対象として指定されたクーポン表示データを、メモリ５から検索（retrieve）する。表示スクリーン１１は、表示生成回路７の出力を受信し、かつ、消費者により選択されたクーポンのイメージを表示する。
【００２９】
後述するように、メモリ５に記憶されるクーポン表示データは、クーポンのイメージを表示スクリーン１１上に表示するために必要なデータの他に、バーコードを表示するためのデータを含むことができる。これにより、バーコードは、クーポンとともにスクリーン１１上に表示される。さらに、赤外線（Ｉ／Ｒ）送信器１３が設けられ、この結果、ボタン１０の作動に基づいて生成される信号１６に応答して、バーコードデータに対応する信号を放射することができる。
【００３０】
クーポンを回収するためにＰＤＡ３がレジ係に提示されると、レジ係は、バーコードスキャナを用いて、スクリーン１１上に表示されるバーコードをスキャンし、これにより、適切なクーポン関連回収データが、商店主のシステム内に入力される。あるいは、バーコード信号がＩ／Ｒ送信器１３を経てキャッシュレジスタ上の適切な検出器へ放射されるように、ボタン１０を作動させることができる。もちろん、スクリーン１１上に表示された際のクーポンの回収と、そのデータの商店主のシステムへの入力とを処理するために、他の種々のアプローチが利用可能である。次に、このデータは、商店主および／または製造業者および／または商店主に対してクーポン回収の支払いを行う責任を担う任意の人物により、電子的にさらに処理される。この処理は、紙のクーポンの処理を伴わないことを特筆する以外には、本発明とは何の関連性もない。
【００３１】
図１に示されるように、信号２は、符号化されたプログラミング信号のソース４により放送される。信号２は、コード再送信ソース８により受信され、かつ、信号６として再送信される。信号２は、クーポンコード信号と組み合わされたプログラミング信号である。クーポンコード信号は、ディジタルまたはアナログ形式での所定のコードである。信号６は、信号２のクーポンコード部分である。本発明によれば、クーポンコード信号は、ベースユニット１により検出されかつ適切に処理され、これにより、対応するクーポンコード表示データが生成される。
このクーポンコード表示データは、ＰＤＡ３へ送信しかつ該ＰＤＡ３に記憶するために、ベースユニット１により出力される。
【００３２】
より具体的には、ベースユニット１は、テレビスピーカー（これは、コード再送信ソース８の一実施形態である）により音声信号６として放射される前述した信号６内のクーポンコードを検出するためのマイクロフォン１５を含む。もちろん、マイクロフォン１５については、ソース８および再送信される信号６の性質に応じて、他の適切な検出器に置き換えることができる。マイクロフォン１５の出力は、クーポンコード検出回路１７により受信される。例えば、クーポンコード検出回路１７は、考えられ得る全てのクーポンコードが予め記憶されたディジタル装置であってもよい。前記回路１７が、予め記憶されたコードの１つとマイクロフォン１５の出力信号との間にマッチングを発見すれば、クーポンコード検出回路１７の出力は、クーポンコードメモリ１９へ伝えられる。例えば、クーポンコードメモリ１９は、先入れ先出し（ＦＩＦＯ）レジスタであってもよい。
【００３３】
前記クーポンコード信号は、通常は、プログラミング信号と組み合わされて、クーポン選択応答を誘発し得る情報を視聴者に通知する。例えば、プログラミング信号は、特定の製品についてのコマーシャルであってもよい。コマーシャルが示されている際に、テレビスクリーンの隅部に印刷されるのは、この製品についてのクーポンが提案している記述である。あるいは、図４の参照番号１０５のようなインジケータを活性化することができる。視聴者は、ちょうどその時にメモリ１９に記憶されているクーポンコードを選択することにより、この提案を利用することを選択することができる。このことについては、この目的のためにベースユニット１上に設けられたボタン（図示せず）を含む多くの方法で達成することができる。しかしながら、テレビの遠隔制御ユニット２１のような遠隔制御装置を利用することは、視聴者にとってより好都合である。テレビの遠隔制御装置は、殆どの家庭の至る所に存在する品目である。標準的な遠隔制御装置（この標準的な構成要素については図示せず）に些細な変更を行うことにより、信号ソース２３および制御ボタン２５が追加される。信号ソース２３は、無線周波数または赤外線のような任意の適切な信号を送信することができる。これにより、視聴者が所望の製品について提案されているクーポンを見る場合に、ボタン２５が押される。次に、信号ソース２３は、選択信号２７を送信する。選択信号２７は、ベースユニット１上の検出器２９により捕捉され、かつ、これに対応する出力信号（本明細書においては、選択信号２７とも称する）は、選択信号検出回路３１へ供給される。選択信号検出回路３１は、選択信号２７にのみ応答し、かつ、後述するように、結果として生じるその出力信号３１ａによって、メモリ１９は、自身に記憶されたクーポンコードデータをベースユニット１の残りの回路に処理させるために十分な指定された期間の間、その内容を“凍結する（freeze）”。前記回路３１の出力信号３１ｂは、後述するように、クーポンＩＤ回路４５を作動させる。
【００３４】
本発明の好ましい実施形態によれば、ベースユニット１は、複数のクーポンに対応するクーポンデータを自身に予め記憶させることが考えられる。このようなクーポンデータは、メモリ３３に記憶される。クーポンデータをどのようにメモリ３３内に入力できるのかに関する種々の方法が容易に想到される。１つの好都合な方法は、電話回線（または、電話回線についての前述した代替案）を用いて、このようなデータを中央処理局３４から周期的にダウンロードすることである。ベースユニット１は、通常の“ハンドシェイキング（handshaking）”を実施するための、かつ、クーポンデータメモリ３３に入力しかつ記憶するための信号３５を電話回線上で受信するための入力／出力（Ｉ／Ｏ）回路３７を有する。Ｉ／Ｏ回路は、好都合な、十分に公知の構成要素であり、したがって、これについてのさらなる詳細は不要と考えられる。
【００３５】
図３に、クーポンデータメモリ３３に記憶されたクーポンデータが示される。
詳細には、このクーポンデータは、クーポン表示データ成分と、クーポンコードデータ成分とを有する。クーポン表示データ成分は、クーポンイメージ表示データ３９と、バーコードイメージ表示データ４１とを含む。残りの成分は、信号６内のクーポンコードと同じクーポンコードデータ４３である。各クーポンについてのクーポン表示データには、独自のクーポンコードデータ４３が割り当てられる。
【００３６】
クーポンデータメモリ３３に記憶された情報は中央処理局３４から更新され、これにより、翌日のために予定されたプログラミングと関連して更新されたクーポンセットについてのデータが提供される。この更新タスクについては、電話回線およびコンピュータのトラフィック使用量が低い間に（例えば、夜間に）行うことができる。もちろん、他の任意の選択された間隔で（例えば、毎週）、夜間の更新を実行することもできる。
【００３７】
したがって、簡潔に要約すると、クーポンセットのために更新されたクーポン表示データ、および、これらの各々と関連した独自のクーポンコードは、クーポンデータメモリ３３に予め記憶される。特定のクーポンコードは、例えば、テレビに示されるコマーシャルに関連するクーポンを慎重に選択した結果として視聴者が遠隔制御装置２１の制御ボタン２５を作動させることに起因して、クーポンコードメモリ１９に記憶される（すなわち、或る期間の間“凍結される”）。この時点で、回路３１の出力３１ｂに応答して、ベースユニット１内のクーポン識別（ＩＤ）回路４５は、メモリ１９に記憶されたクーポンコードに対応するクーポンのクーポン表示データをメモリ３３から検索し、かつ、該クーポン表示データをＰＤＡ３へ送信する。この機能が回路４５によりどのように実行されるのかについての詳細について、図２と関連して以下に説明する。
【００３８】
図２によれば、クーポンコードメモリ１９の出力２０がモニタリングされ、かつ、段階５１によって、出力３１ａ上の信号が受信されたか否かに関する判断が行われる。否定的結果であれば、段階５１が周期的に反復される。出力３１ａ上の信号が受信されたと段階５１が判断すれば、記憶されたクーポンコードが、中央処理局３４からダウンロードされた更新されたクーポンセットのためにクーポンデータメモリ３３に記憶されたクーポンコードデータ４３と比較される。マッチングが発見されなければ、段階のシーケンスは段階５１へ戻る。
【００３９】
段階５５においてマッチングが発見されれば、段階５９によって、クーポン識別（ＩＤ）回路４５は、マッチングしたクーポンコード４３と関連したクーポンイメージ表示データ３９およびバーコードイメージ表示データ４１（すなわち、クーポン表示データ）を検索するための出力４５ａ上の信号を送信する。次に、検索されたクーポン表示データは、段階６１によって、ＰＤＡ３に供給される。
ベースユニット１内の送信器４７、および、携帯用ユニット３内の検出器４９は、この目的のために設けられる。
【００４０】
動作中に、符号化されたプログラミング信号２は、テレビ局のようなソース４から送信され、かつ、視聴者の自宅のテレビセットにより受信される。コード再送信ソース８は、信号２から可聴クーポンコード信号６を生成する。可聴クーポンコード信号６は、マイクロフォン１５により捕捉され、かつ、クーポンコード検出回路１７に入力される。前記検出回路１７がマイクロフォン１５からの入力信号の１つをクーポンコードとして識別すれば、このコードは、クーポンコードメモリ１９に一時的に記憶される。
【００４１】
視聴者、または、消費者は、クーポンコードと一緒に放送されるプログラミングを視聴する。これは、広告されている製品についてのインセンティブ報奨クーポンが提案されている旨を消費者に通知する適切な表示を含むテレビコマーシャルであってもよい。視聴者が、このようなクーポンを、製品を購入するためのインセンティブとして得ることに関心を持てば、遠隔制御装置２１上のボタン２５が押され、これにより、選択信号２７が送信器２３によって生成される。選択信号２７は、ベースユニット１上の検出器２９により捕捉され、かつ、選択信号検出回路３１に入力される。前記回路３１からの出力に応答して、メモリ１９は、自身に記憶されたコードを所定期間の間“凍結させ”、かつ、この期間の間に、クーポン識別（ＩＤ）回路４５は、メモリ１９に記憶されたクーポンコードを、クーポンデータメモリ３３内のクーポンコード４３と比較するように作動する。
マッチングが発見されれば、マッチングしたクーポンコードに対応するクーポン表示データは、回路４５により検索され、かつ、送信器４７と検出器４９とを経てＰＤＡ３へ供給される。
【００４２】
ＰＤＡ３に供給されたクーポン表示データは、クーポン表示データメモリ５に記憶される。前記メモリ５は、幾つかのクーポンについてのクーポン表示データを記憶するために十分な容量を有する。これにより、消費者は、適切な商店主を次に訪問する前に、様々な製品についての幾つかのクーポンを選択することが可能になる。消費者がクーポンを回収することを希望する場合に、表示生成回路７が入力装置９によって活性化される。回路７は、メモリ５に記憶されたクーポンイメージ表示データ３９を利用して、このクーポンのイメージをスクリーン１１上に表示する。同様に、回路７は、バーコードイメージ表示データ４１を利用して、バーコードをクーポンイメージとともにスクリーン１１上に表示する。（以下に与える、クーポンの詐欺的利用を防止するためにバーコードを表示するための代替的アプローチについての論考を参照。）消費者は、例えば、メモリ５に記憶された全てのクーポンを最初から最後までスクロールして適切なクーポンを発見するために入力装置９に設けられたスクロールボタンを利用することができる。
【００４３】
いったん、所望のクーポンが表示されると、消費者は、ＰＤＡ３を、レジ係に、または、クーポンを回収する任意の人物に渡す。次に、レジ係は、考えられ得る幾つかの方法のうちのいずれか１つの方法で、表示されたクーポンを処理する。例えば、バーコードをスキャンすることができる。あるいは、店内に設けられた適切な検出器（図示せず）へＩ／Ｒ送信器１３によりバーコードを送信させる信号１６を出力するために、ボタン１０を押すことができる。同様に、レジ係は、スクリーン上に表示できかつそのクーポンに対してのみ適合する独自のクーポン番号を商店主のシステムに手作業で入力することができる。
【００４４】
前述の内容から明らかなように、本発明は、印刷された紙を必要とせずに消費者がクーポンを好都合に得ることを可能にし、かつ、これらのクーポンは高率で回収される可能性が高い。さらに、このようなクーポンについては、商店主によって、より好都合に処理することができる。これにより、消費者に対するこの形式のインセンティブ報奨は、より効率的かつ環境親和的な方法で処理される。
【００４５】
前述したように、上記に説明した本発明は非常に好都合であるが、本発明は、不正使用や詐欺的行為に対して脆弱であり得る。クーポンが１回のみ回収されるように意図されているのは言うまでもない。しかしながら、いったんクーポンがＰＤＡ３に記憶されると、考えられる限りでは、メモリ５に記憶されたクーポン表示データに単にアクセスすることにより、該クーポンが反復的に用いられ得る。このことは、インセンティブ報奨プログラムを実施するあらゆる人物にとって非常に好ましくないことである。その理由は、このようなプログラムの詳細が、回収されるクーポンの予測数に基づいて計算された受取の損失（loss of receopts）を考慮に入れることにより意図されるためである。万一“同じ”クーポンが反復的に回収される場合には、この損失は遙かに超過され得る。したがって、記憶されたクーポンを各々１回のみ回収できるようにＰＤＡを適合させることが好ましい。代替案を以下に提示する。
【００４６】
最も簡単なアプローチは、作動された場合に消去機能を誘発する制御ボタン１２を、ＰＤＡ３上に設けることである。クーポンを表示したＰＤＡ３がレジ係に提示される場合に、かつ、レジ係がクーポンを処理してこれを回収した後に、レジ係はボタン１２を押して、クーポン表示データをメモリ５から消去する。詳細には、メモリ制御回路６３は、ボタン１２が押されることに応答して出力される信号６４に、回路７がクーポンを表示するためにその時にアクセスしているクーポン表示データを消去することにより応答する。この実施手段は非常に容易であるので、その詳細は不要と考えられる。このアプローチは効率的であるが、ボタン１２を非活性化するかまたはその機能を変更することにより、このアプローチを打破することを技術的に可能とする人々が存在し得る。その理由は、ボタン１２が、ＰＤＡ３のケースを開くことにより、容易にアクセス可能であるためである。
【００４７】
代替的な、より安全なアプローチは、ボタン１２を別に用いることである。より具体的には、入力装置９上のスクロールボタンは、所望のクーポンのイメージを表示するために用いられ、この結果、消費者は、これが回収すべきクーポンであるか否かを判断することができる。しかしながら、（前述の実施形態とは違い、）いかなるバーコードもまだ表示されていない。バーコードは、クーポンを回収するためにのみ必要とされる。したがって、バーコードについては、回収のためにクーポンを処理する間際に表示する必要があるのみである。ＰＤＡ３をレジ係に渡す前に、消費者はボタン１２を押し、これにより、信号１４にしたがってバーコードが表示される。しかしながら、バーコードが表示される前に、ＰＤＡ３は、ボタン１２が押されたことに応答して、「バーコードを表示した結果として、２分間の間隔をおいた後に、クーポンがこのＰＤＡから削除されることになります。バーコードを表示しますか？」と読める警告通知をスクリーン１１上に生成する。消費者がバーコードの表示をなおも望めば、ボタン１２を再び押すことにより、これを行うことができる。次に、結果的に生じた信号１４に応答して、バーコードは、該バーコードを回収のために処理するために十分な期間の間（例えば、２分間）表示される。所定期間が満了すると、クーポン表示データは、信号６４に応答して回路６３によりメモリ５から自動的に消去される。
【００４８】
両方のアプローチにおいて、回路６３はクーポンを消去する。しかしながら、第１のアプローチにおいては、クーポンが回収された後にレジ係によりボタン１２が押されることに基づいて、消去が発生する。第２のアプローチにおいては、バーコードを表示するための信号１４を生成すべく消費者によりボタン１２が２回連続して押されると、消去が自動的に発生する。信号６４は、ボタンを２回クリックすることに基づいて入力装置９により出力され、これにより、所定の遅延が誘発され、この後に、クーポンデータが回路６３により消去される。信号１４，６４は、同じ信号であってもよい。
【００４９】
前記第２のアプローチは、第１のアプローチよりも遙かに安全である。その理由は、ボタン１２を非活性化してもバーコードを表示できないので、ボタン１２を非活性化することにより第２のアプローチを打破することができないためである。ボタン１２の機能は、該ボタン１２がバーコードの表示を誘発できるように、消費者により変更されないままにしておく必要があり、これにより、所定期間の後に、ボタン１２は、クーポンの消去をさらに誘発する。この機能性は、ボタンよりも遙かにアクセスおよび変更が困難な回路内において意図される。この実施手段もまた非常に容易であるので、その詳細は不要と考えられる。
【００５０】
潜在的な脆弱性のさらなる発生時点は、ソース４からの符号化されたプログラミング信号２が、例えばＶＣＲにより記録される場合である。もちろん、テープに記録された信号もまたクーポンコードを含む。したがって、前述したように、消費者は、遠隔制御装置２１上のボタン２５を押すことにより、テープを再生することができ、かつ、回収された（かつ、前述した対詐欺的行為（anti-fraud）のアプローチの１つにしたがって消去された）ばかりの同じクーポンをＰＤＡ３内に“再ロード”することができる。このようにクーポンを反復して“再ロード”することは、前述した対詐欺的行為の消去技術を打破してしまう。この結果、ＰＤＡ３の回路６３は、ユーザーにより操作できるＰＤＡによって通常的に生成されるカレンダーの日付とは無関係の、内部タイマー（図示せず）を含む。回路６３は、メモリ５に記憶されかつ回収された全てのクーポンについての識別情報を記憶するメモリ（図示せず）を含む。回路６３は、このような情報を、メモリ５から信号６８として受信する。信号６８は、記憶された信号であってもよく、かつ、回路６３は、該信号を現状のままで記憶するか、または、該信号を適切に変換して識別情報を得る。この識別情報は、バーコードまたはクーポンコードデータに関連づけられることが好ましい。クーポンコードの利用は本発明によって常に用いられるので好都合である一方で、バーコードの利用は好ましいものであるが必要不可欠なものではない。クーポンコードに依存することの利点は、クーポンコードをクーポンデータとともにベースユニット１からＰＤＡ３へ送信する必要性により、部分的に相殺される。バーコードに依存することの利点は、そのデータがＰＤＡ内でどのようにでも利用可能であることであるが、バーコードを全てのクーポンとともに常に利用できるとは限らないという可能性により、部分的に相殺される。
【００５１】
いずれにしても、回路６３は、回収されたクーポンのこのような識別情報を、指定された期間の間（例えば、３ヶ月間）記憶する。消費者が回収されたクーポンをこの３ヶ月以内に“再ロード”しようと試みる場合に、回路６３は、これがメモリ５に到達しないように妨げる。これにより、特定のクーポンについては、ＰＤＡ３内に３ヶ月に１回“ロード”することができるのみである。再び述べると、この実施手段は非常に容易であるので、その詳細は不要と考えられる。
【００５２】
メモリ６５に記憶される独自の識別（ＩＤ）情報をＰＤＡ３に割り当てることにより、ＰＤＡ３には、他の好都合な特徴がさらに設けられる。各ＰＤＡのためのこのＩＤコードについては、スクリーン１１上に表示することができ、かつ、クーポンバーコードの拡張子（extension）として送信器１３により出力することができる。これにより、レジ係がクーポンバーコードをスキャンすると、ＰＤＡのＩＤコードがスキャンされ、記憶され、かつ、該クーポンバーコードとともに処理される。同様に、ＰＤＡのＩＤコードは、信号１６に応答して、送信器１３によりバーコードとともに送信される。
【００５３】
このようなＰＤＡのＩＤコードは、多くの利点を有する。例えば、ＰＤＡのＩＤコードについては、顧客調査目的のために用いることができる。ＰＤＡが、調査期間により、調査に参加する選択された人物に提供された装置であれば、各ＰＤＡは、そのユーザーのプロファイル（例えば、住所、年齢、職業、所得、趣味、など）を記憶することにより、この人物に対して“登録される”。次に、このようなＰＤＡを用いた或る人物によるクーポンの回収については、この人物のプロファイルと相関される。さらに、ＰＤＡのＩＤコードは、クーポンの不正な使用を追跡するために用いることができる。独自のＰＤＡのＩＤコードは、各クーポンの回収を、特定のＰＤＡと（したがって、その“登録された”ユーザーと）明確に結びつけているので、同じクーポンの回収が同じＰＤＡによって余りにも頻繁に発生すれば、この状況を容易に発見することが可能である。
【００５４】
おそらくは、符号化されたプログラミング信号は２回以上放送され、これにより、消費者により２回以上視聴されるので、ＰＤＡに各放送を“ロード”することが可能である。これにより、回路６３には、以下のように動作する“ロックアウト（lockout）”能力が設けられる。回路６３は、入力クーポン表示データを、メモリ５に記憶されたデータと比較する。マッチングが発見されれば、入力クーポン表示データはロックアウトされる。これについては、タイミングアスペクト（timing aspect）とともに増加することができる（すなわち、メモリ５に記憶されたクーポン表示データが必要とされる期間（例えば、１ヶ月）よりも長い間該メモリ５に記憶されれば、ロックアウトは発生しない）。したがって、少なくとも所定の間隔が経過すれば、同じクーポンのうちの２つ以上がメモリ５に記憶され得る。
【００５５】
ＰＤＡ３には、古いクーポンを除去する機能が設けられる。回路６３は、クーポン表示データが記憶されてから所定期間よりも長い期間が経過したと判断すれば、メモリ５に記憶されたクーポン表示データを自動的に消去する。さらに、クーポン表示データは終了日データ（termination date data）を含むことができ、回路６３は、期限が切れた終了日を有する古いクーポンを削除するために、終了日データをモニタリングしかつ用いる。
【００５６】
本発明の特定の実施形態について詳細に説明してきたが、これに対する種々の修正形態が当業者には容易に明白となるであろう。例えば、中央処理局３４から得られたクーポンをメモリ３３に記憶するのではなく、クーポンセットを記憶するために他の種々の方法を用いることができる。例えば、更新されたセットについては、店を訪れる毎に店内の端末から得ることができる。さらに、クーポンについては、バーコード無しで用いることができる。さらに、ＰＤＡへのクーポンデータの転送については、無線送信としてではなく、ドッキングステーション（docking station）によって行うことができる。ベースユニット１は、ＰＤＡ３の一端を受け入れるための接点を備えた適切なレセプタクルを有することができる。次に、クーポンデータの転送については、バッテリーの充電および他の機能とともに実行することができる。他の修正形態は、ベースユニット１を除去することである。さらに、代替案は、ベースユニット１からＰＤＡ３へクーポン表示データを転送するのではなく、複数のクーポンについてのクーポン表示データをＰＤＡに予め記憶することである。各々は、自身と関連した独自の活性化コードを有し得る。メモリ３３は、クーポンコードと関連したそれぞれの活性化コードのみを記憶する。選択されたクーポンに対応する活性化コードのみが、ベースユニット１によりＰＤＡ３へ送信される。これにより、送信するデータ量はより少なくて済むが、記憶容量の増大をＰＤＡに負担させる。さらなる修正形態は、ベースユニット１の機能の全てを、または、少なくとも一部を、ＰＤＡ３内に構築することである。
【００５７】
これらの、および、このような他の修正形態は、本発明の範囲内に収まるように意図される。
【００５８】
したがって、本発明の新たな基本的特徴について、本発明の好ましい実施形態に適用される通りに示し、説明し、かつ指摘してきた一方で、説明された装置の形式および詳細や、これらの装置の動作における種々の省略、代用、および、変更を本発明の真意から逸脱することなく実施できることが、当業者により理解されるだろう。例えば、同じ結果を達成すべく、実質的に同じ方法で、実質的に同じ機能を実行する要素および／または方法段階の全ての組み合わせが、本発明の範囲内にあるように明確に意図される。さらに、開示された本発明のあらゆる形式または実施形態と関連して示されかつ／または説明された構成および／または要素および／または方法段階については、設計上の選択についての一般的事項として、他の任意の開示または説明または提案される形式または実施形態内に組み込めることを認識すべきである。したがって、本発明は、添付された請求項の範囲により示される通りにのみ制限されるように意図される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によって取り決められた携帯用装置およびベースユニットの概略的なブロック図である。
【図２】図１のクーポンＩＤ回路により実行される機能のフローチャートである。
【図３】クーポンデータ信号の詳細を示す図である。
【図４】本発明のために有用な、プログラミング信号を符号化するための従来技術によるアプローチの概略的なブロック図である。
【符号の説明】
１ ベースユニット
３ 携帯用ユニット（ＰＤＡ）
４ 符号化されたプログラミング信号のソース
５ クーポン表示データメモリ
７ 表示生成回路
８ コード再送信ソース
９ 入力装置
１０ バーコード送信信号出力ボタン
１１ 表示スクリーン
１２ 制御ボタン
１３ 赤外線（Ｉ／Ｒ）送信器
２３，４７ 送信器
２９，４９ 検出器
１５ マイクロフォン
１７ クーポンコード検出回路
１９ クーポンコードメモリ
２１ 遠隔制御ユニット
２５ 制御ボタン
３１ 選択信号検出回路
３３ クーポンデータメモリ
３４ 中央処理局
３７ 入力／出力（Ｉ／Ｏ）回路
３９ クーポンイメージ表示データ
４１ バーコードイメージ表示データ
４３ クーポンコードデータ
４５ クーポンＩＤ回路
６３ メモリ制御回路
６５ メモリ

Claims (50)

1. 電子クーポンを生成するための方法であって、
   報奨クーポンに対応するクーポンコード信号を生成するためのソースを設ける段階と、
   前記クーポンコード信号を、クーポン表示データに変換する段階と、
   前記クーポン表示データを、前記報奨クーポンを表示するための電子表示装置に入力する段階と
   を具備することを特徴とする方法。
2. 前記クーポン表示データは、クーポンイメージを表示するために必要とされるクーポンイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記クーポン表示データは、その時に前記電子表示装置により表示されているクーポンイメージに対応するバーコードを表示するために必要とされるバーコードイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項２に記載の方法。
4. 前記電子表示装置により表示されている特定のクーポンに基づいて、送信ユニットにより、その選択的送信のための信号を供給する段階をさらに具備し、
   前記信号は、特定のクーポンに対応することを特徴とする請求項３に記載の方法。
5. 前記クーポンコード信号を生成するためのソースを設ける段階は、前記クーポンコード信号を、電子表示装置を含む携帯用ユニットに動作可能に連結されるように適合された固定式ベースユニットの電子メモリに記憶する段階を具備し、
   前記クーポンコード信号を前記クーポン表示データに変換する段階は、前記クーポン表示データを、クーポンコード信号に基づいてそれぞれ検索可能であるように、固定式ベースユニットの電子メモリに記憶する段階を具備することを特徴とする請求項１に記載の方法。
6. 前記クーポンコード信号を生成するためのソースを設ける段階は、活性化コードを、電子表示装置を含む携帯用ユニットに動作可能に連結されるように適合された固定式ベースユニットの電子メモリに記憶する段階を具備し、
   前記クーポンコード信号を前記クーポン表示データに変換する段階は、前記クーポン表示データを、前記活性化コードに基づいてそれぞれ検索可能であるように、携帯用ユニットの電子メモリに記憶する段階を具備することを特徴とする請求項１に記載の方法。
7. 前記報奨クーポンに対応するクーポンコード信号を生成するためのソースを設ける段階と、前記クーポンコード信号をクーポン表示データに変換する段階と、前記クーポン表示データを前記報奨クーポンを表示するための電子表示装置に入力する段階とは、携帯用ユニットによって実行されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 電子クーポンを生成するための装置であって、
   報奨クーポンに対応するクーポンコード信号を生成するための信号ソースと、
   前記クーポンコード信号を、クーポン表示データに変換する手段と、
   前記クーポンコード表示データを、前記報奨クーポンを表示するための電子表示装置に入力する手段と
   を具備することを特徴とする装置。
9. 前記クーポン表示データは、クーポンイメージを表示するために必要とされるクーポンイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項８に記載の装置。
10. 前記クーポン表示データは、その時に前記電子表示装置により表示されているクーポンイメージに対応するバーコードを表示するために必要とされるバーコードイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項９に記載の装置。
11. 前記電子表示装置により表示されている特定のクーポンに基づいて、送信ユニットにより、その選択的送信のための信号を供給する手段をさらに具備し、
    前記信号は、特定のクーポンに対応することを特徴とする請求項１０に記載の装置。
12. 前記クーポンコード信号を生成するための信号ソースは、前記クーポンコード信号を、電子表示装置を含む携帯用ユニットに動作可能に連結されるように適合された固定式ベースユニットの電子メモリに記憶する手段を具備し、
    前記クーポンコード信号を前記クーポン表示データに変換する手段は、前記クーポン表示データを、クーポンコード信号に基づいてそれぞれ検索可能であるように、固定式ベースユニットの電子メモリに記憶する手段を具備することを特徴とする請求項８に記載の装置。
13. 前記クーポンコード信号を生成するための信号ソースは、活性化コードを、電子表示装置を含む携帯用ユニットに動作可能に連結されるように適合された固定式ベースユニットの電子メモリに記憶する手段を具備し、
    前記クーポンコード信号を前記クーポン表示データに変換する手段は、前記クーポン表示データを、前記活性化コードに基づいてそれぞれ検索可能であるように、携帯用ユニットの電子メモリに記憶する手段を具備することを特徴とする請求項８に記載の装置。
14. 前記報奨クーポンに対応するクーポンコード信号を生成するための信号ソースと、前記クーポンコード信号をクーポン表示データに変換する手段と、前記クーポン表示データを前記報奨クーポンを表示するための電子表示装置に入力する手段とは、携帯用ユニットを構成することを特徴とする請求項８に記載の装置。
15. 電子メモリと表示制御回路と電子表示装置とを有する携帯用ユニットによって、店内で電子クーポンを回収するために消費者が用いるための方法であって、
    少なくとも１つの報奨クーポンに対応するクーポン表示データを、携帯用ユニットのメモリに記憶する段階と、
    前記クーポン表示データを前記メモリから検索するために、かつ、これとともにクーポンの電子表示を前記電子表示装置上に生成するために、表示制御回路を作動させる段階と
    を具備し、
    前記電子的に表示された報奨クーポンは、店内でレジ係に提示されることを特徴とする方法。
16. 店内で電子クーポンを回収するために消費者が用いるための装置であって、
    電子メモリと表示制御回路と電子表示装置とを有する携帯用ユニットと、
    報奨クーポンに対応するクーポンコード表示データを前記メモリに記憶する手段と、
    前記クーポンコード表示データを前記メモリから検索するために、かつ、これとともに前記クーポンの電子表示を前記電子表示装置上に生成するために、表示制御回路を作動させる手段と、
    前記電子的に表示された報奨クーポンを読み取るために、店内でレジ係が用いる手段と
    を具備することを特徴とする装置。
17. 前記クーポン表示データは、クーポンイメージを表示するために必要とされるクーポンイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項１６に記載の装置。
18. 前記クーポン表示データは、その時に前記電子表示装置により表示されているクーポンイメージに対応するバーコードを表示するために必要とされるバーコードイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項１７に記載の装置。
19. 前記電子表示装置により表示されている特定のクーポンに基づいて、送信ユニットにより、その選択的送信のための信号を供給する手段をさらに具備し、
    前記信号は、特定のクーポンに対応することを特徴とする請求項１８に記載の装置。
20. 前記記憶手段は、複数の報奨クーポンに対応するクーポン表示データを記憶し、かつ、前記作動手段は、表示しかつレジ係に提示するために、前記複数の報奨クーポンの中から特定の１つを選択する手段を具備することを特徴とする請求項１６に記載の装置。
21. 前記クーポンデータを記憶する手段は、所定期間以内に携帯用ユニットによって以前に回収されたクーポンについての識別情報を記憶する手段を具備し、
    前記クーポン表示データを携帯用ユニットのメモリに記憶する手段は、前記クーポン表示データに対応するクーポンが前記記憶された識別情報に対応するクーポンのいずれにもマッチングしない場合にのみ、クーポン表示データを記憶することを特徴とする請求項１６に記載の装置。
22. 前記携帯用ユニットに対して比較される識別コードを、携帯用ユニットのメモリに記憶する手段と、
    電子表示装置上に表示されているクーポンに基づいて、識別コードのイメージを電子表示装置上に表示する手段と
    をさらに具備し、
    前記電子的に表示された報奨クーポン、および、前記電子的に表示された識別コードのイメージは、店内でレジ係に提示されることを特徴とする請求項１６に記載の装置。
23. 前記携帯用ユニットに対して独自の識別コードを、携帯用ユニットのメモリに記憶する手段と、
    電子表示装置上に表示されているクーポンに基づいて、識別コードを送信する手段と
    をさらに具備し、
    前記電子的に送信された報奨クーポン、および、前記電子的に送信された識別コードのイメージは、店内でレジ係に提示されることを特徴とする請求項１６に記載の装置。
24. 前記記憶手段は、
    特定のクーポンについてのクーポン表示データが携帯用ユニットのメモリに記憶されるか否かを判断する手段と、
    クーポン表示データがメモリに記憶されるか否かを、このようなクーポン表示データが前記特定のクーポンに対応するか否かに基づいて制御する手段と
    を具備することを特徴とする請求項１６に記載の装置。
25. 前記制御手段は、前記クーポン表示データの記憶を、このようなクーポン表示データが前記特定のクーポンに対応する場合にのみ妨げることを特徴とする請求項２４に記載の装置。
26. 前記制御手段は、前記クーポン表示データの記憶を、このようなクーポン表示データが前記特定のクーポンに対応しかつ該特定のクーポンが記憶されてから所定期間未満である場合にのみ妨げることを特徴とする請求項２４に記載の装置。
27. 再生機器により実行されているプログラム信号ソースにより放送されたプログラムに基づいて報奨クーポンを得ることを消費者に可能にさせるための方法であって、
    前記プログラム信号ソースは、プログラムに対応するプログラミング信号および報奨クーポンに対応するクーポンコード信号の組み合わせである信号を放送し、
    前記方法は、
    前記放送された信号から、前記クーポンコード信号を検出する段階と、
    前記クーポンコード信号から、クーポン表示データを生成する段階と、
    クーポン表示データを、電子表示装置に入力する段階と
    を具備することを特徴とする方法。
28. 放送されたプログラムが再生機器により実行されている間に報奨クーポンを得ることを消費者に可能にさせるための装置であって、
    プログラムに対応するプログラミング信号および報奨クーポンに対応するクーポンコード信号の組み合わせである信号を放送するためのプログラム信号ソースと、
    前記放送された信号から、前記クーポンコード信号を検出する手段と、
    前記クーポンコード信号から、クーポン表示データを生成する手段と、
    クーポンコード表示データを、前記報奨クーポンを表示するための電子表示装置に入力する手段と
    を具備することを特徴とする装置。
29. 前記クーポン表示データは、クーポンイメージを表示するために必要とされるクーポンイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項２８に記載の装置。
30. 前記クーポン表示データは、その時に前記電子表示装置により表示されているクーポンイメージに対応するバーコードを表示するために必要とされるバーコードイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項２９に記載の装置。
31. 前記電子表示装置により表示されている特定のクーポンに基づいて、送信ユニットにより、その選択的送信のための信号を供給する手段をさらに具備し、
    前記信号は、特定のクーポンに対応することを特徴とする請求項３０に記載の装置。
32. 前記クーポンコード信号からクーポン表示データを生成する手段は、前記クーポンコード信号を、電子表示装置を含む携帯用ユニットに動作可能に連結されるように適合された固定式ベースユニットの電子メモリに記憶する手段を具備し、
    前記クーポン表示データを電子表示装置に入力する手段は、前記クーポン表示データを、表示のためにそれぞれ検索可能であるように、固定式ベースユニットの電子メモリに記憶する手段を具備することを特徴とする請求項２８に記載の装置。
33. 前記クーポンコード信号からクーポン表示データを生成する手段は、活性化コードを、電子表示装置を含む携帯用ユニットに動作可能に連結されるように適合された固定式ベースユニットの電子メモリに記憶する手段を具備し、
    前記クーポン表示データを電子表示装置に入力する手段は、前記クーポン表示データを、表示のためにそれぞれ検索可能であるように、携帯用ユニットの電子メモリに記憶する手段を具備することを特徴とする請求項２８に記載の装置。
34. 前記検出する手段と、前記生成する手段と、前記入力する手段とは、携帯用ユニットを構成することを特徴とする請求項２８に記載の装置。
35. 前記クーポンコード信号からクーポン表示データを生成する手段は、
    再生機器によるプログラムの実行中に消費者により作動された選択信号を検出する手段と、
    選択信号が消費者により作動された時に実行されているプログラムの一部に対応するクーポンコード信号を電子メモリに記憶する手段と
    を具備することを特徴とする請求項２８に記載の装置。
36. 報奨クーポンが利用可能にされる対象であり、かつ、消費者が前記選択信号を作動させることにより得ることができるプログラム部分が実行されている時にいつでも消費者により知覚可能な表示を提供する手段をさらに具備することを特徴とする請求項３５に記載の装置。
37. 商店主による回収のために、消費者が持ってくる報奨クーポンを処理するための方法であって、
    報奨クーポンに対応するクーポン表示データを、電子表示装置を有する携帯用ユニットのメモリ装置に記憶する段階と、
    メモリ装置からクーポン表示データを検索し、かつ、報奨クーポンを電子表示装置上に表示する段階と、
    商店主の場所において、表示された報奨クーポンを検出する段階と、
    を具備し、
    これにより、前記商店主は、表示された報奨クーポンを回収することを特徴とする方法。
38. 商店主による回収のために、消費者が持ってくる報奨クーポンを処理するための装置であって、
    報奨クーポンに対応するクーポン表示データを、電子表示装置を有する携帯用ユニットのメモリ装置に記憶する手段と、
    メモリ装置からクーポン表示データを検索し、かつ、報奨クーポンを電子表示装置上に表示する手段と、
    商店主の場所において、表示された報奨クーポンを検出する手段と、
    を具備し、
    これにより、前記商店主は、表示された報奨クーポンを回収することを特徴とする装置。
39. 前記クーポン表示データは、クーポンイメージを表示するために必要とされるクーポンイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項３８に記載の装置。
40. 前記クーポン表示データは、その時に前記電子表示装置により表示されているクーポンイメージに対応するバーコードを表示するために必要とされるバーコードイメージ表示データを具備することを特徴とする請求項３９に記載の装置。
41. 前記電子表示装置により表示されている特定のクーポンに基づいて、送信ユニットにより、その選択的送信のための信号を供給する手段をさらに具備し、
    前記信号は、特定のクーポンに対応することを特徴とする請求項４０に記載の装置。
42. 前記商店主がクーポンを回収した後に、クーポン表示データをメモリ装置から消去する手段をさらに具備することを特徴とする請求項３８に記載の装置。
43. 前記消去手段は、携帯用ユニット上の消去ボタンを作動させる手段を具備することを特徴とする請求項４２に記載の装置。
44. 前記消去手段は、報奨クーポンが商店主による回収のために表示されてから所定期間が経過した後にクーポン表示データを自動的に消去する手段を具備することを特徴とする請求項４２に記載の装置。
45. 電子的に生成され、携帯用ユニットのメモリ装置に記憶された報奨クーポンの詐欺的な回収を防止するための方法であって、
    商店主の場所において、商店主の回収ユニットによる検出のために、前記記憶された報奨クーポンを再生する段階と、
    報奨クーポンが回収された後に、報奨クーポンをメモリ装置から消去する段階と
    を具備することを特徴とする方法。
46. 前記消去段階は、携帯用ユニット上の消去ボタンを作動させる段階を具備することを特徴とする請求項４５に記載の方法。
47. 前記消去段階は、報奨クーポンが商店主による回収のために表示されてから所定期間が経過した後にクーポン表示データを自動的に消去する段階を具備することを特徴とする請求項４５に記載の方法。
48. 電子的に生成され、携帯用ユニットのメモリ装置に記憶された報奨クーポンの詐欺的な回収を防止するための装置であって、
    商店主の場所において、商店主の回収ユニットによる検出のために、前記記憶された報奨クーポンを再生する手段と、
    報奨クーポンが回収された後に、報奨クーポンをメモリ装置から消去する手段と
    を具備することを特徴とする装置。
49. 前記消去手段は、携帯用ユニット上の消去ボタンを作動させる手段を具備することを特徴とする請求項４８に記載の装置。
50. 前記消去手段は、報奨クーポンが商店主による回収のために表示されてから所定期間が経過した後にクーポン表示データを自動的に消去する手段を具備することを特徴とする請求項４８に記載の装置。

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