JP7018199B2 - 直動ガイド装置 - Google Patents

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本発明は、直動ガイド装置に関し、リテーナの位置ズレ防止機構を設けたものに関する。
この種の直動ガイド装置は、柱状のガイドポストに筒状のガイドブシュが相対移動可能に挿通され、ガイドポストとガイドブシュとの間隙内に多数の転動体を保持した筒状のリテーナが配置される構成とするものがある。この直動ガイド装置では、ガイドポストとガイドブシュとが相対的に移動すると、リテーナは、この相対移動距離の半分の距離だけ移動するが、往復移動の慣性等により転動体がマイクロスリップ等して次第にリテーナが位置ズレを起こすことがある。従来、このリテーナの位置ズレを防止するものとして、リテーナにピニオンギヤを設置し、ガイドポストとガイドブシュにラックを設けるもの(特許文献1、2)、また、ガイドポストとガイドブシュとのそれぞれに斜め溝を設け、そのクロスする交点にリテーナに設けたピンを嵌合させるもの等があった(特許文献3)。
特開2005-163846号公報 特開2009-156275号公報 特開2016-84871号公報
ラックとピニオンギヤを設けたものでは、組立時の位置合わせの失敗やリテーナが位置ズレを起こそうとする力によりピニオンの歯が欠けるという問題があり、また、複雑な構造となり、コストも高く付くものであった。また、斜め溝を設けたものでは、ガイドブシュ長が長い場合、斜め溝の角度が緩やかになり、ピンを挿入するクリアランスが大きくなりガタ付きが生じたり、また、リテーナに配置するピンの構造が複雑でありコスト高となる。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で、長期間の連続使用でもリテーナの位置ズレを防ぐことが可能な直動ガイド装置を提供することを目的とする。
本発明に係る直動ガイド装置は、
柱状のガイドポストに筒状のガイドブシュが相対移動可能に挿通され、ガイドポストとガイドブシュとの間隙内に多数の転動体を保持した筒状のリテーナが配置される直動ガイド装置において、
上記ガイドポストの外周面には、凹部又は凸部が設けられ、
上記ガイドブシュの内周面には、ガイドポストの凹部に対して凸部又はガイドポストの凸部に対して凹部が設けられ、
上記凹部と上記凸部とは、ガイドポストとガイドブシュとの相対移動により対向する位置関係に設けられ、
上記リテーナの周壁には、凸部と係合可能とされ、凸部と凹部とが対向する位置に配置されると凸部と凹部との間に配置されるズレ抑制コマが設けられているものである。
上記構成より、リテーナが設定位置から位置ズレを起こすと、ガイドポストとガイドブシュとの相対移動により上記凸部がリテーナに設けたズレ抑制コマと係合し、ズレ抑制コマを上記凹部まで強制的に移動させる。これにより、リテーナは、ズレ抑制コマが凸部と凹部との対向位置の間に配置される位置へと強制的に移動される。このリテーナの位置は、位置ズレの無い設定位置である。従って、転動体のマイクロスリップ等によるリテーナの位置ズレが発生しても、ガイドポストとガイドブシュとが相対移動する度にリテーナの位置ズレが解消される。
以上のように、本発明に係る直動ガイド装置によれば、ガイドポストとガイドブシュとが相対移動する度にリテーナの位置ズレが解消される。従って、直動ガイド装置を長期間に連続使用する場合であっても、リテーナの位置ズレを防止することができる。
実施形態による直動ガイド装置を示す一部断面図である。 実施形態による直動ガイド装置を示す分解斜視図である。 実施形態による直動ガイド装置の動作(リテーナ位置ズレ無し)を説明するため、ガイドブシュの移動位置とともに、装置内部における凸部、凹部及びズレ抑制コマの部分を拡大(囲み枠)して示す模式図である。 実施形態による直動ガイド装置の動作(リテーナ位置ズレ有り)を説明するため、ガイドブシュの移動位置とともに、装置内部における凸部、凹部及びズレ抑制コマの部分を拡大(囲み枠)して示す模式図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、実施の形態による直動ガイド装置1は、柱状のガイドポスト2に筒状のガイドブシュ3が挿通され、これらガイドポスト2とガイドブシュ3との間隙内に多数のローラ4(転動体)を保持した筒状のリテーナ5が配置されたものであり、ガイドポスト2とガイドブシュ3とが軸線方向に相対移動可能な構成とする。ガイドポスト2は、外周面が多角形形状(六角形形状)に形成されており、ガイドブシュ3は、内周面がガイドポスト2の外周面と相似な多角形形状(六角形形状)に形成されている。ガイドポスト2の外周面及びガイドブシュ3の内周面は、平面部と曲面部とが周方向に交互に並んで形成されている。この平面部が多角形の平面に該当しローラ4の転動面2a,3aを構成し、曲面部が多角形の頂部に該当しローラ4が配置されない非転動面2b,3bを構成する。ガイドポスト2及びガイドブシュ3は、鋼、超硬合金、ステンレス等の金属製とする。
リテーナ5は、合成樹脂、アルミニウム、ステンレス等で作製されたものであり、ガイドポスト2とガイドブシュ3の間隙の形状・大きさに合わせた多角形(六角形)筒状に形成されている。リテーナ5の周壁51は、多角形の平面に該当する平面部と多角形の頂部に該当する曲面部とが周方向に交互に並んで形成されており、各平面部には、転動体である多数のローラ4が回動自在に保持されている。ローラ4は、リテーナ5の周壁51に設ける矩形孔に回動可能に嵌め込まれてリテーナ5の軸線方向に列設されている。ローラ4は、各種金属、セラミック等からなり、ガイドポスト2の外周面とガイドブシュ3の内周面との間に転動自在に挟持されている。なお、本発明では、ガイドポスト2、ガイドブシュ3、リテーナ5は、多角形形状のものに限らず、周方向への回動が防止されるものであれば、円形形状のものでもよい。また、転動体は、ローラ4に限らず、ボールでもよい。
ガイドポスト2の外周面には、軸線方向に長い長穴形状の凹部6が設けられ、ガイドブシュ3の内周面には、軸線方向を向く面が傾斜面となった断面三角形形状の凸部7が設けられている。リテーナ5の周壁51には、ボール形状のズレ抑制コマ8が設けられている。これら凹部6、凸部7、ズレ抑制コマ8は、リテーナ5の位置ズレ防止機構を構成するものである。この機構を概略すると、ガイドポスト2とガイドブシュ3とが直線往復移動(相対移動)する間にリテーナ5が位置ズレを起こした場合、ガイドブシュ3の凸部7がリテーナ5のズレ抑制コマ8と係合し、ズレ抑制コマ8をガイドポスト2の凹部6まで強制的に押し戻すことにより、リテーナ5の位置ズレを解消させる。ズレ抑制コマ8は、凹部6の位置に押し戻されると凹部6側へ逃げ、凸部7との係合が解除され、その後、リテーナ5は、ガイドポスト2とガイドブシュ3との相対移動に従って移動するように構成されている。
ガイドポスト2の凹部6とガイドブシュ3の凸部7とは、ガイドポスト2とガイドブシュ3との軸線方向での相対移動により対向する位置関係に配設されている。すなわち、凹部6と凸部7とは、ガイドポスト2とガイドブシュ3とを組み付けた状態で周方向の位置が一致する箇所に設けられている。凹部6と凸部7とは、ガイドポスト2とガイドブシュ3とのそれぞれの非転動面2b,3b(多角形の頂部に該当する曲面部)に設けられている。これにより、凸部7が転動体となるローラ4とは接触することがなく、ガイドポスト2とガイドブシュ3との相対移動を円滑に行なわせることができる。なお、凸部7と転動体(ローラ4)とが衝突しない配置構成であれば、凹部6と凸部7とをガイドポスト2とガイドブシュ3とのそれぞれの転動面2a,3aに設けるようにしてもよい。この場合、ズレ抑制コマ8は、リテーナ5の周壁51の平面部に設けるようにする。
ズレ抑制コマ8は、ガイドポスト2とガイドブシュ3との軸線方向での相対移動により凸部7と凹部6とが対向する位置に配置された状態では、凸部7と凹部6との間に配置される位置関係に配設されている。すなわち、ズレ抑制コマ8は、ガイドポスト2、ガイドブシュ3及びリテーナ5を組み付けた状態で周方向の位置が凸部7と凹部6と一致する箇所に設けられている。すなわち、ズレ抑制コマ8は、リテーナ5の周壁51におけるガイドポスト2及びガイドブシュ3の非転動面2b,3bと対応する部分、具体的には、多角形の頂部に該当する曲面部でありローラ4を配置していない部分に設けられている。このズレ抑制コマ8は、金属、セラミックス等の硬質部材により形成されたものであり、ボール形状を有する。ボール形状とすることで、凸部7と係合するとき、凸部7が毎回同じ部位に接触することを防ぎ、球面全体の様々な部位で凸部7と接触されるから、ズレ抑制コマ8の摩耗、損傷等を抑制することができる。なお、ズレ抑制コマ8は、ボール形状に限らず、ローラ形状、ピン形状等としてもよい。
ズレ抑制コマ8は、リテーナ5の周壁51の厚さよりも大きく形成されている。すなわち、ズレ抑制コマ8となるボールは、直径がリテーナ5の周壁51の厚さよりも大径のものが使用される。また、ズレ抑制コマ8は、リテーナ5の周壁51に対して内外方向へ移動可能に設けられている。例えば、ズレ抑制コマ8を保持するリテーナ5の周壁51の貫通孔には、その両端の開口部分に爪を立て、ズレ抑制コマ8を貫通孔から脱落させないようにしつつ貫通孔の深さ方向に対して移動可能に保持させる。
ズレ抑制コマ8は、リテーナ5の周壁51に対して内外方向へ移動可能であるから、凸部7と凹部6とが対向位置に配置されていない状態では、リテーナ5の周壁51の外面から外方へ一部が突出し、ガイドブシュ3の凸部7と係合可能となる(例えば、図4(a)、図4(f)参照)。すなわち、ガイドブシュ3の凸部7とガイドポスト2の凹部6とが対向しない位置では、ガイドブシュ3の凸部7がリテーナ5の周壁51の外面を押し気味に当接し、この部分でリテーナ5がガイドポスト2側に接近する。これにより、ズレ抑制コマ8は、ガイドポスト2の外周面と当接して外方へ移動し、リテーナ5の周壁51の外面側で一部が突出される。このとき、ズレ抑制コマ8は、ガイドブシュ3の内周面とわずかに接触するか接触しないかという程度でリテーナ5の周壁51の外面から突出するので、ガイドブシュ3の凸部7がズレ抑制コマ8と係合可能となる。
一方、凸部7と凹部6とが対向した位置では、ズレ抑制コマ8は、凸部7に押されてリテーナ5の周壁51の内面側へ一部が突出し、この突出部分がガイドポスト2の凹部6内に入り込んだ状態となる(図1、図3(c)、図3(h)、図4(c)、図4(h)等を参照)。凸部7、凹部6、ズレ抑制コマ8が一致した位置におけるリテーナ5の位置は、位置ズレの無い設定位置である。すなわち、この直動ガイド装置1では、ガイドポスト2、ガイドブシュ3及びリテーナ5は、凹部6、凸部7、ズレ抑制コマ8を周方向に一致させた向きに揃え、凹部6と凸部7とが対向する位置においてズレ抑制コマ8が凹部6と凸部7との間に配置されるように組み付けられている。
次に、以上の構成の直動ガイド装置1の動作を説明する。
まずはリテーナ5の位置ズレが無い場合の動作を説明する。図3を参照して、ガイドブシュ3が上死点から下方へ移動するとき、凸部7と凹部6とが軸線方向に離れた位置にあり、この状態では、ズレ抑制コマ8は、軸線方向における凸部7と凹部6との中間位置に配置される(図3(a)(b))。これは、リテーナ5は、ガイドポスト2とガイドブシュ3との相対移動距離に対してその半分の移動距離しか移動しないことに基づく。そして、凸部7と凹部6とが対向した位置に来ると、ズレ抑制コマ8は、凸部7に押され、リテーナ5の周壁51の外面からの突出が引っ込められてリテーナ5の周壁51の内面側へ突出し、この突出部分が凹部6内に入り込む(図3(c))。引き続いて、ガイドブシュ3が下方移動すると、凸部7は、ズレ抑制コマ8を乗り越えて下方へ移動し、ガイドブシュ3の下方移動につれてリテーナ5が下方移動することにより、ズレ抑制コマ8は、凹部6から脱出し(図3(d))、軸線方向における凸部7と凹部6との中間位置に配置される(図3(e))。なお、ガイドブシュ3が下死点から上方へ移動するときも、上述した下方移動と同じ要領でズレ抑制コマ8が動作する(図3(f)~図3(j))。従って、本直動ガイド装置1は、凹部6、凸部7、ズレ抑制コマ8を有していても、ガイドポスト2とガイドブシュ3との相対移動を円滑に行なうことができる。
次に、リテーナ5が位置ズレを起こした場合、このリテーナ5の位置ズレをキャンセルする動作を説明する。図4を参照して、ガイドブシュ3が上死点から下方へ移動するとき、リテーナ5が上側へ位置ズレを起こしていた場合、ガイドブシュ3の凸部7がリテーナ5のズレ抑制コマ8と係合する(図4(a))。すると、ガイドブシュ3の下方移動と同期して、凸部7によりズレ抑制コマ8が凹部6の位置まで強制的に移動され、これにより、リテーナ5が位置ズレの無い設定位置へと強制的に移動される(図4(b)(c))。ガイドブシュ3の凸部7がガイドポスト2の凹部6の位置まで下方移動すると、凸部7がズレ抑制コマ8を押し込み、リテーナ5の内面側に突出したズレ抑制コマ8の部分が凹部6内に入り込むことにより、凸部7とズレ抑制コマ8との係合が解除される(図4(c))。これにより、リテーナ5は、ズレ抑制コマ8が凸部7と凹部6との対向位置の間に配置される。このリテーナ5の位置は、ガイドポスト2とガイドブシュ3との位置関係において位置ズレの無い設定位置である。従って、リテーナ5は、ローラ4のマイクロスリップ等で位置ズレを起こした場合は、位置ズレの無い設定位置へと押し戻されることとなる。引き続いて、ガイドブシュ3が下方移動すると、凸部7は、ズレ抑制コマ8を乗り越えて下方へ移動し、ガイドブシュ3の下方移動につれてリテーナ5が下方移動することにより、ズレ抑制コマ8は、凹部6から脱出し(図4(d))、軸線方向における凸部7と凹部6との中間位置に配置される(図4(e))。また、ガイドブシュ3が下死点から上方へ移動するとき、リテーナ5が下側へ位置ズレを起こしていた場合、上述した下方移動の場合と同じ要領で凸部7によりリテーナ5のズレ抑制コマ8が凹部6まで強制的に移動され、リテーナ5が位置ズレの無い設定位置に押し戻される(図4(f)~図4(j))。
以上より、例えば、ガイドブシュ3が上死点で折り返して下方移動するときにリテーナ5の慣性力によりローラ4がマイクロスリップしてリテーナ5が上方へわずかに位置ズレを起こした場合は、ガイドブシュ3の下方移動の際に、リテーナ5は位置ズレの無い設定位置に押し戻される。また、ガイドブシュ3が下死点で折り返して上方移動するときにリテーナ5が慣性力によりローラ4がマイクロスリップしてリテーナ5が下方へわずかに位置ズレを起こした場合は、ガイドブシュ3の上方移動の際に、リテーナ5は位置ズレの無い設定位置に押し戻される。
このように、実施形態の直動ガイド装置1によれば、ガイドポスト2とガイドブシュ3との相対移動により凸部7がリテーナ5に設けたズレ抑制コマ8と係合し、ズレ抑制コマ8をガイドポスト2の凹部6の位置まで強制的に移動させる。ズレ抑制コマ8が凸部7と凹部6との対向位置の間に配置されることで、リテーナ5は、位置ズレの無い設定位置へと強制的に移動される。従って、ローラ4のマイクロスリップ等によるリテーナ5の位置ズレがわずかでも発生すると、ガイドポスト2とガイドブシュ3とが往復移動する度にリテーナ5の位置ズレが解消される。よって、直動ガイド装置1を長期間に連続使用する場合であっても、リテーナ5の位置ズレを防止することができる。
凹部6は、ガイドポスト2の軸線方向に長い長穴形状であり、その開口部での長手方向の長さは、ズレ抑制コマ8(ボール形状)の直径の0.7~1.5倍程度の長さとするのが好ましい。つまり、長手方向の長さが短いとズレ抑制コマ8を凹部6及び凸部7の対向位置の間に配置させるように組み付けるのが困難となるおそれがあり、また、これより長いとズレ抑制コマ8が凹部6内に入り込んだ状態でのガタ付きが生じるおそれがあるため、上記範囲の長さが好ましい。なお、凹部6は、長穴形状に限らず、円形穴、矩形穴等の様々な形状としてもよい。
また、凹部6は、穴壁面が開口側へ向かうにつれて広がった形状とするのが好ましく、これにより、ズレ抑制コマ8の凹部6への進入及び脱出がスムーズに行われ、また、ズレ抑制コマ8の摩耗、損傷、脱落等を抑制することができる。
凸部7は、直動ガイド装置1の軸線方向に傾斜面を有する断面三角形形状とするので、ズレ抑制コマ8を凹部6側へスムーズに押し込むことができ、また、ズレ抑制コマ8との接触による摩耗、損傷等を抑制することができる。なお、凸部7は、断面三角形形状に限らず、断面台形形状、断面円弧形状等のような傾斜面を有する様々な形状としてもよい。
また、凸部7は、図2に示すように、ガイドブシュ3の内周面において軸線方向に延設する溝部35を設け、この溝部35に嵌合させたレール状の長い嵌合部品71に設けられている。これにより、凸部7をガイドブシュ3と一体的に製造する場合と比べ、追加加工により凸部7を容易に形成することができ、また、リテーナ5の位置ズレを抑制するポイントの変更にも容易に対応することができる。また、このレール状の嵌合部品71は、端部71aがガイドブシュ3の開口端面に露出して外から見えるように設けられている。これにより、凸部7がガイドブシュ3の内部にあって外部から見えにくい構造であるが、嵌合部品71の端部71aの位置から凸部7の周方向の位置を容易に確認することができ、ガイドブシュ3へのガイドポスト2及びリテーナ5の組み付けミスを防ぐことができる。なお、凸部7は、ガイドブシュ3の外周面から内周面に貫通した貫通孔を設け、この貫通孔に嵌合させるピン状の嵌合部品に設けるようにしてもよく、この場合も、上記レール状の嵌合部品71とほぼ同じ効果が発揮される。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されず、特許請求の範囲内で様々な変更を施すことが可能である。
例えば、凸部7、凹部6及びズレ抑制コマ8は、1セットで直動ガイド装置1の軸線方向及び/又は周方向に対して複数設けるようにしてもよい。この場合、様々な位置でのリテーナ5の位置ズレを防ぐことができ、リテーナ5の位置ズレ防止をより確実に実現することができる。
また、凹部6をガイドポスト2側に設け、凸部7をガイドブシュ3側に設ける方が作り易さの点では有利であるが、リテーナ5の位置ズレ防止機構を実現する上では、凹部6をガイドブシュ3側に設け、凸部7をガイドポスト2側に設けるようにしてもよい。
また、リテーナ5は、ズレ抑制コマ8周辺の部分を別部材(リテーナ5の材質とは異なる材質でもよい。)で構成してもよい。つまり、ズレ抑制コマ8を保持するパーツを別に作製し、このズレ抑制コマ8を保持したパーツをリテーナ5に組み込むようにしてもよい。
1 直動ガイド装置
2 ガイドポスト
3 ガイドブシュ
4 ローラ
5 リテーナ
2a,3a 転動面
2b,3b 非転動面
6 凹部
7 凸部
8 ズレ抑制コマ
35 溝部
51 周壁
71 嵌合部品

Claims (8)

  1. 柱状のガイドポストに筒状のガイドブシュが相対移動可能に挿通され、ガイドポストとガイドブシュとの間隙内に多数の転動体を保持した筒状のリテーナが配置される直動ガイド装置において、
    上記ガイドポストの外周面には、凹部又は凸部が設けられ、
    上記ガイドブシュの内周面には、ガイドポストの凹部に対して凸部又はガイドポストの凸部に対して凹部が設けられ、
    上記凹部と上記凸部とは、ガイドポストとガイドブシュとの相対移動により対向する位置関係に設けられ、
    上記リテーナの周壁には、凸部と係合可能とされ、凸部と凹部とが対向する位置に配置されると凸部と凹部との間に配置されるズレ抑制コマが設けられている直動ガイド装置。
  2. 請求項1に記載の直動ガイド装置において、
    上記ガイドポストの外周面及び上記ガイドブシュの内周面は、多角形形状を有し、転動体が転動する転動面と、転動体が転動しない非転動面とを有し、
    上記凹部及び上記凸部は、非転動面に設けられている直動ガイド装置。
  3. 請求項1又は2に記載の直動ガイド装置において、
    上記凹部は、ガイドポストの外周面に設けられ、
    上記凸部は、ガイドブシュの内周面に設けられている直動ガイド装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の直動ガイド装置において、
    上記ズレ抑制コマは、ボール形状である直動ガイド装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の直動ガイド装置において、
    上記凹部は、ガイドポストの軸線方向に長い長穴形状を有し、周壁面が開口側へ向かうにつれて広がった形状を有する直動ガイド装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の直動ガイド装置において、
    上記ガイドブシュの凸部は、ガイドブシュの内周面に軸線方向に延設した溝部に嵌合された嵌合部品に設けられている直動ガイド装置。
  7. 請求項1~のいずれか1項に記載の直動ガイド装置において、
    上記ガイドブシュの凸部は、ガイドブシュの外周面から内周面に貫通した貫通孔に嵌合された嵌合部品に設けられている直動ガイド装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の直動ガイド装置において、
    上記凸部、上記凹部及び上記ズレ抑制コマは、それぞれ複数設けられている直動ガイド装置。
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