JP4856794B2 - 摺動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、摺動装置に関するものである。
一般的な摺動装置として、図1,2に図示したように、基体29上に設けた軸21に、基部22bの左右に袖部22cを有する断面視略逆凹状の摺動体22が被嵌され、該摺動体22は軸21に対して往復摺動するように設けられ、軸21と摺動体22の間には、軸21の両側に設けられる第一負荷溝21aと該第一負荷溝21aと対向し摺動体22の左右の袖部22cの内面に夫々設けられる第二負荷溝22aとから成る負荷路23が設けられ、該負荷路23には複数の転動体24が所定間隔を保持した状態で配設され、前記摺動体22の摺動移動と共に、転動体24が転動移動するように構成されているものがある。尚、図中符号26は軸21に設けられた第一負荷部構成材、27は摺動体22に設けられた第二負荷部構成材である。
ところで、摺動体22は前記の通り、転動体24の転動移動を伴いながら軸21に対して摺動移動するが、転動移動の際、転動体24同志が衝突すると摺動体22の良好な摺動移動が阻害されたり、騒音の原因となってしまうため、従来の摺動装置には、図2に図示したように、前記負荷路23に、板体に転動体配設窓25aを形成した転動体保持器25を配設し、この転動体保持器25の転動体配設窓25aに転動体24を配設することで、転動体24同志の間隔を保持し、該転動体24同志の衝突を防止する構成を採用している。
一方、従来の摺動装置においては、摺動体22の往復摺動に伴い軸21及び摺動体22と転動体保持器25との相対位置が徐々にズレてしまう現象、所謂ミクロスリップ現象が生じることが知られている。
このミクロスリップ現象による転動体保持器25のズレ動は、該転動体保持器25と転動体24とに摩擦を生じ、この摩擦により摺動体22の良好な摺動移動が阻害されたり、騒音の原因となったり、更に、ズレ動が大きくなると、転動体保持器25が破壊され、使用機器に重大な損傷を及ぼすこともある。
そこで、上述のミクロスリップ現象を防止するために、例えば、図3,4に図示したような特開平11−315831号(以下、特許文献1という。),図5,6に図示したような特開平11−315832号(以下、特許文献2という。)のように、転動体保持器25に複数の凸部30を有する円盤体32を結合すると共に、負荷路23にこの円盤体32の凸部30と凹凸係合する複数の凹部31を設け、この凸部30と凹部31とから成る凹凸係合機構を作用させて転動体保持器25を負荷路23上において移動させるように構成することで、該転動体保持器25の前記ズレ動を防止するようにしたものがあるが、構造が複雑で耐久性に劣り、メンテナンス性が悪くコスト高となることは避けられない。
具体的には、特許文献1,2は夫々、転動体保持器25の略中央部に、該転動体保持器25に結合される転動体24とは異なる円盤体32を設けた構成であり、この円盤体32は負荷路23から負荷を受けないため、凹凸係合機構の凹凸係合関係がルーズで(凹凸係合がしっかりと行われない)、ミクロスリップ現象を完全に防止できない。
また、この円盤体32は転動体24に比して大きいため、摺動体の有効ストローク長が短くなり、この有効ストローク長を長く取ろうとすれば、その分転動体保持器25の長さを短くする必要があり、該転動体保持器25に保持される転動体24が減少し、負荷容量が低下するという問題がある。
更に、円盤体32は転動体保持器25に結合される構成であるため、この円盤体32を支承保持するための軸33が必要で、これらは通常樹脂で形成されることから精度及び剛性の点から加工が厄介である。
特開平11−315831号公報 特開平11−315832号公報
本発明は、上述のような現状に鑑み、他の転動体と同様に負荷を受ける転動体と負荷路との間に凹凸係合関係を設け、これらを確実に凹凸係合させた状態で転動体保持器を負荷路上で移動させることができるから、ミクロスリップ現象を確実に抑制でき、しかも、これらを簡易な構成で実現できるため、生産性良好にしてコスト安な実用性に秀れる摺動装置を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
軸1に対して摺動体2が摺動するように設けられ、この軸1と摺動体2との間には負荷路3が設けられ、この負荷路3には該負荷路3からの負荷を受ける複数の転動体4が配設され、この転動体4が前記負荷路3を転動移動するように構成された摺動装置であって、前記負荷路3に配設される前記転動体4の内、一若しくは複数の転動体5には突起若しくは孔が設けられ、一方、前記負荷路3には前記転動体5の突起若しくは孔と係合する孔若しくは突起が設けられ、前記転動体5は前記負荷路3に前記突起と前記孔とによって該負荷路3と凹凸係合状態で配設され、この負荷路3には前記転動体4,5を保持する転動体保持器6が配設され、前記突起及び前記孔はいずれかの該突起がいずれかの該孔に嵌入されるように間隔が設定されており、前記突起若しくは前記孔が設けられた転動体5が前記凹凸係合状態を保持して前記負荷路3を転動移動することで前記突起及び前記孔によるセンタリング機能が常時発揮されるように構成されていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
また、軸1に対して摺動体2が摺動するように設けられ、この軸1と摺動体2との間には負荷路3が設けられ、この負荷路3には該負荷路3からの負荷を受ける複数の転動体4が配設され、この転動体4が前記負荷路3を転動移動するように構成された摺動装置であって、前記負荷路3に配設される前記転動体4の内、一若しくは複数の転動体5には突起若しくは孔が設けられ、また、この突起若しくは孔は半球状に設定され、一方、前記負荷路3には前記転動体5の突起若しくは孔と係合する孔若しくは突起が設けられ、また、この孔若しくは突起は半球状に設定され、前記転動体5は前記負荷路3に前記突起と前記孔とによって該負荷路3と凹凸係合状態で配設され、この負荷路3には前記転動体4,5を保持する転動体保持器6が配設され、前記突起及び前記孔はいずれかの該突起がいずれかの該孔に嵌入されるように間隔が設定されており、前記突起若しくは前記孔が設けられた転動体5が前記凹凸係合状態を保持して前記負荷路3を転動移動することで前記突起及び前記孔によるセンタリング機能が常時発揮されるように構成されていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
また、軸1に対して摺動体2が摺動するように設けられ、この軸1と摺動体2との間には負荷路3が設けられ、この負荷路3には該負荷路3からの負荷を受ける複数の転動体4が配設され、この転動体4が前記負荷路3を転動移動するように構成された摺動装置であって、前記負荷路3に配設される前記転動体4の内、一若しくは複数の転動体5の周面5bには半球状の突起が該転動体5の周方向に沿って複数所定間隔で設けられ、一方、前記負荷路3には前記転動体5の突起と係合する半球状の孔が該負荷路3の長さ方向に沿って前記転動体5の突起の間隔と同間隔で複数設けられ、前記転動体5は前記負荷路3に前記突起と前記孔とによって該負荷路3と凹凸係合状態で配設され、この負荷路3には前記転動体4,5を保持する転動体保持器6が配設され、前記突起若しくは前記孔が設けられた転動体5が前記凹凸係合状態を保持して前記負荷路3を転動移動することで前記突起及び前記孔によるセンタリング機能が常時発揮されるように構成されていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の摺動装置において、前記転動体保持器6に保持される転動体4の内、中央の転動体5にのみ前記突起が設けられ、前記負荷路3にしてこの中央の転動体5が移動する範囲には前記孔が設けられていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の摺動装置において、前記転動体5と前記突起とは一体成形により形成されていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の摺動装置において、前記転動体4,5として円柱体が採用され、この円柱体は隣接する円柱体と異なる向きで配設され、また、前記突起はこの円柱体の胴部に設けられていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
また、請求項1〜6いずれか1項に記載の摺動装置において、前記負荷路3は、前記軸1に設けられる第一負荷溝1aと、前記摺動体2に設けられる第二負荷溝2aとで構成されていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
また、請求項7記載の摺動装置において、前記第一負荷溝1a及び第二負荷溝2aは、夫々断面視横V字状に形成され、この断面視横V字状の第一負荷溝1a及び第二負荷溝2aには前記転動体4が配設されていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
また、請求項7,8いずれか1項に記載の摺動装置において、前記第一負荷溝1aは、前記軸1に設けられる第一負荷部構成材7に形成され、前記第二負荷溝2aは、前記摺動体2に設けられる第二負荷部構成材8に形成されていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
また、請求項9記載の摺動装置において、前記転動体5,前記突起,前記第一負荷部構成材7及び前記第二負荷部構成材8として夫々金属製のものが採用されていることを特徴とする摺動装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、ミクロスリップ現象を確実に抑制でき、しかも、これらを簡易な構成で実現できる生産性良好にしてコスト安な実用性に秀れる摺動装置となる。
好適と考える本発明の実施の形態を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
負荷を受ける転動体5が負荷路3と凹凸係合するから、該転動体5は軸1及び摺動体2に対して滑らず、よって、該転動体4,5を保持する転動体保持器6の軸1及び摺動体2に対するズレ動は生じない。
以上、本発明は、転動体保持器のミクロスリップ現象を防止でき、しかも、これを簡易な構成で実現できる生産性良好にしてコスト安な実用性に秀れる摺動装置となる。
本発明の具体的な実施例について図7〜9に基づいて説明する。
本実施例は、軸1に対して摺動体2が摺動するように設けられ、この軸1と摺動体2との間には負荷路3が設けられ、この負荷路3には複数の転動体4が配設され、この転動体4が前記負荷路3を転動移動するように構成された摺動装置であって、前記負荷路3に配設される前記転動体4の内、一若しくは複数の該転動体5には凸部5a若しくは凹部が設けられ、一方、前記負荷路3には前記転動体5の凸部5a若しくは凹部と係合する凹部3a若しくは凸部が設けられ、前記転動体5は前記負荷路3に該負荷路3と凹凸係合状態で配設され、この負荷路3には前記転動体4,5を保持する転動体保持器6が配設されているものである。
各部を具体的に説明する。
軸1は、基体9の上部に設けられ、この軸1には、基部2bの左右に袖部2c・2dを有する断面視略逆凹形状の摺動体2が被嵌されている。
軸1の側部には第一負荷溝1aが形成された金属製の第一負荷部構成材7が、摺動体2の左右の袖部2c・2d内面には、前記第一負荷溝1aと対向する第二負荷溝2aが形成された金属製の第二負荷部構成材8が設けられている。
本実施例は、前記第一負荷部構成材7と軸1、第二負荷部構成材8と摺動体2を夫々別体とした構成であるが、これらを一体とした構成としても良い。
この第一負荷溝1a及び第二負荷溝2aにより、転動体4からの負荷を受ける転送面を有する負荷路3が形成されている。
第一負荷溝1a及び第二負荷溝2aは夫々断面視略横V字状に設定され、この対向する第一負荷溝1a及び第二負荷溝2aにより、負荷路3は、断面視略正菱形状に設定されている。
この負荷路3には、転動体4としての多数の金属製の円柱体が配設され、これらの円柱体は、隣接する円柱体の軸芯線同志が夫々ねじれの位置関係となるように配設されている(即ち、隣接する円柱体は90度異なる向きで配設されている。)。また、この円柱体はその周面が第一負荷溝1aと第二負荷溝2aの一の対向転送面と当接し、その頂面が第一負荷溝1aと第二負荷溝2aの他の対向転送面と当接するように構成されている。
また、これらの円柱体の内、転動体保持器6の中央に保持される転動体5の胴部5b(周面)には所定間隔、この場合、等間隔で凸部5aとしての金属製の突起が形成されている。
負荷路3の転送面(図8中第一負荷溝1aの下側の転送面及び図8中第二負荷溝2aの上側の転送面)には、前記転動体5に設けた凸部5aと合致係合する凹部3aとしての孔が形成されている。この凹部3a(孔)は、前記転動体5に設けた凸部5a(突起)と同間隔にして、この転動体5が移動する範囲に設けられている。
また、前記突起のR形状は球状に設定され、前記孔のR形状はこの突起のRに対してやや大きめに設定されている。尚、この孔と突起とは、必ずいずれかの突起がいずれかの孔に嵌入されるように設計されている。
また、本実施例においては転動体保持器6に保持される転動体4の内、一の転動体5のみを負荷路3と凹凸係合させる構成であるが、前記転動体4の内、複数の転動体5を負荷路3と凹凸係合させる構成としても良く、この場合も、凹部3aは、夫々の転動体5が移動する範囲に形成する。尚、この凹部3aは負荷路3の転送面の所定範囲ではなく該転送面の全長にわたって設けても良い。
従って、本実施例は、転動体5の凸部5aと負荷路3の凹部3aとが凹凸係合することで、転動体5を負荷路3の所定位置に位置決めし、この転動体5が保持される転動体保持器6の移動を適性に規制してミクロスリップを防止し、摺動体2を良好に摺動移動させることができる。
即ち、転動体5は、他の転動体4と同様に負荷路3からの負荷を受けるものであるから、この転動体5と負荷路3との凹凸係合は確実に行なわれ、よって、それだけ転動体保持器6の移動も適性に行われる。
しかも、前記突起のR形状は球状に設定され、前記孔のR形状がこの突起のRに対してやや大きめに設定されているから、仮に、転動体5によりガイドされる転動体保持器6にミクロスリップが生じても、この転動体保持器6をガイドする転動体5を元の適性な位置に戻そうとするセンタリング機能が発揮されることになる。尚、このセンタリング機能は、前記突起のR形状が球状であることから全方向に対して機能する。
また、転動体5は他の転動体4と同様に、その周面5bが第一負荷溝1aと第二負荷溝2aの一の対向転送面と当接し、その頂面5cが第一負荷溝1aと第二負荷溝2aの他の対向転送面と当接する構成であるから、この頂面5cと前記他の対向転送面との当接によっても該転動体5のズレ動は阻止されることになり、上述のセンタリング機能と相俟って、より一層この転動体5の位置決め作用は良好となり、従って、それだけ転動体保持器6をガイドする作用は極めて良好となる。
また、転動体5,凸部5a,第一負荷部構成材7及び第二負荷部構成材8は金属製であり、樹脂性のものに比べ精度良く加工でき、この転動体5の凸部5aと負荷路3の凹部3aとの凹凸係合がより一層良好となり、転動体保持器6のガイドを一層良好に行え、転動体保持器6に生じるミクロスリップ現象を一層確実に阻止できることになる。
しかも、これらが金属製であるため剛性に秀れ、摺動体2の摺動移動によって生じる応力に伴う歪み等が生じにくく、負荷路3の凹部3aとの凹凸係合を確実に維持でき、確実に転動体保持器6を負荷路3上において、ミクロスリップなく移動させることができると共に、長寿命化も図ることができる。
また、この転動体5と凸部5aとを一体成形により形成した場合には、より製作容易で剛性に秀れたものとなる。
また、転動体5は、転動体保持器6に結合される構成ではなく、他の転動体4と同様に転動体保持器6に保持される構成であるため、極めて簡易な構造で、従来のように軸を介して転動体保持器に取り付ける必要がなく、それだけ作業工程及び部品点数を少なくでき製作が容易で故障が起きにくくなる。
更に、転動体5は他の転動体4と同様の大きさであるため、従来の円盤体を設けた構成と異なり、摺動体の有効ストローク長が短くなったり、負荷容量が低下するという問題は生じない。
以上の本実施例は、摺動機構として公知のクロスローラ機構を採用し、このクロスローラ機構に採用されるクロスローラに凸部5aを設け、このクロスローラが転動移動する負荷路3の転送面に前記凸部5aが嵌入係合する凹部3aを設けたものである。
尚、円弧状の負荷溝にボールを転動体として配設した構成等、他の摺動機構を採用しても良い。
また、転動体保持器6は、転動体5によりガイドされる範囲、即ち、負荷路3に凹部3aが形成された範囲で移動することになるため(凹凸係合範囲を越えた場合には摺動体2は移動しない)、従来の転動体保持器で転動体を保持する構成において必要であった該転動体保持器の抜けを防止するための摺動体端部のタップ加工が不要となり、この点においても加工が極めて容易でコスト安な構成となる。
尚、本実施例においては、転動体5に凸部5aを、負荷路3に凹部3aを設け、これらを凹凸係合させるように構成しているが、勿論転動体5に凹部を設け、負荷路3に凸部を設ける構成としても良い。
本実施例は上述のように構成したから、転動体4の転動移動に伴い転動体保持器6は、負荷路3からの負荷を受けると共に、該負荷路3と確実に凹凸係合する転動体5によって負荷路3上の移動は適性に規制されることになり、この転動体保持器6のズレ動に伴うミクロスリップ現象等の問題を解消することができる。
しかも、転動体5は転動体保持器6に保持される他の転動体4と略同じ大きさであるため、有効ストローク長を短くすることなく、また、この転動体5は負荷路3からの負荷を受けて転動するため確実に凹凸係合した状態で転動体保持器6を負荷路3上でガイド移動させることができるのは勿論、これらを簡易な構成で実現できることになる。
また、負荷路3を構成する第一負荷部構成材7及び第二負荷部構成材8と転動体5及び凸部5aとを金属製としたため、精度良く加工することができると共に剛性にも秀れたものとなり、この転動体5と負荷路3との凹凸係合関係は極めて良好となり、転動体保持器6を確実にガイド移動させることができると共に、長寿命化も図ることができる。
また、転動体5は、転動体保持器6に結合される構成ではなく、他の転動体4と同様に転動体保持器6に保持される構成であるため、極めて簡易な構造で、従来のように軸を介して転動体保持器に取り付ける必要がなく、それだけ作業工程及び部品点数を少なくでき製作が容易で故障が起きにくい極めて実用性に秀れたものとなる。
よって、本実施例は、ミクロスリップ現象を確実に抑制でき、しかも、これらを簡易な構成で実現できる生産性良好にしてコスト安な実用性に秀れる摺動装置となる。
従来例の概略説明斜視図である。 従来例の負荷路の拡大説明断面図である。 従来例の負荷路の拡大説明断面図である。 従来例の分解説明斜視図である。 従来例の負荷路の拡大説明断面図である。 従来例の分解説明斜視図である。 本実施例の一部を切り欠いた説明斜視図である。 本実施例の負荷路の拡大説明断面図である。 本実施例の分解説明斜視図である。
1 軸
1a 第一負荷溝
2 摺動体
2a 第二負荷溝
3 負荷路
3a 凹部
4 転動体
5 転動体
5a 凸部
5b 胴部(周面)
6 転動体保持器
7 第一負荷部構成材
8 第二負荷部構成材

Claims (10)

  1. 軸に対して摺動体が摺動するように設けられ、この軸と摺動体との間には負荷路が設けられ、この負荷路には該負荷路からの負荷を受ける複数の転動体が配設され、この転動体が前記負荷路を転動移動するように構成された摺動装置であって、前記負荷路に配設される前記転動体の内、一若しくは複数の転動体には突起若しくは孔が設けられ、一方、前記負荷路には前記転動体の突起若しくは孔と係合する孔若しくは突起が設けられ、前記転動体は前記負荷路に前記突起と前記孔とによって該負荷路と凹凸係合状態で配設され、この負荷路には前記転動体を保持する転動体保持器が配設され、前記突起及び前記孔はいずれかの該突起がいずれかの該孔に嵌入されるように間隔が設定されており、前記突起若しくは前記孔が設けられた転動体が前記凹凸係合状態を保持して前記負荷路を転動移動することで前記突起及び前記孔によるセンタリング機能が常時発揮されるように構成されていることを特徴とする摺動装置。
  2. 軸に対して摺動体が摺動するように設けられ、この軸と摺動体との間には負荷路が設けられ、この負荷路には該負荷路からの負荷を受ける複数の転動体が配設され、この転動体が前記負荷路を転動移動するように構成された摺動装置であって、前記負荷路に配設される前記転動体の内、一若しくは複数の転動体には突起若しくは孔が設けられ、また、この突起若しくは孔は半球状に設定され、一方、前記負荷路には前記転動体の突起若しくは孔と係合する孔若しくは突起が設けられ、また、この孔若しくは突起は半球状に設定され、前記転動体は前記負荷路に前記突起と前記孔とによって該負荷路と凹凸係合状態で配設され、この負荷路には前記転動体を保持する転動体保持器が配設され、前記突起及び前記孔はいずれかの該突起がいずれかの該孔に嵌入されるように間隔が設定されており、前記突起若しくは前記孔が設けられた転動体が前記凹凸係合状態を保持して前記負荷路を転動移動することで前記突起及び前記孔によるセンタリング機能が常時発揮されるように構成されていることを特徴とする摺動装置。
  3. 軸に対して摺動体が摺動するように設けられ、この軸と摺動体との間には負荷路が設けられ、この負荷路には該負荷路からの負荷を受ける複数の転動体が配設され、この転動体が前記負荷路を転動移動するように構成された摺動装置であって、前記負荷路に配設される前記転動体の内、一若しくは複数の転動体の周面には半球状の突起が該転動体の周方向に沿って複数所定間隔で設けられ、一方、前記負荷路には前記転動体の突起と係合する半球状の孔が該負荷路の長さ方向に沿って前記転動体の突起の間隔と同間隔で複数設けられ、前記転動体は前記負荷路に前記突起と前記孔とによって該負荷路と凹凸係合状態で配設され、この負荷路には前記転動体を保持する転動体保持器が配設され、前記突起若しくは前記孔が設けられた転動体が前記凹凸係合状態を保持して前記負荷路を転動移動することで前記突起及び前記孔によるセンタリング機能が常時発揮されるように構成されていることを特徴とする摺動装置。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の摺動装置において、前記転動体保持器に保持される転動体の内、中央の転動体にのみ前記突起が設けられ、前記負荷路にしてこの中央の転動体が移動する範囲には前記孔が設けられていることを特徴とする摺動装置。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載の摺動装置において、前記転動体と前記突起とは一体成形により形成されていることを特徴とする摺動装置。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載の摺動装置において、前記転動体として円柱体が採用され、この円柱体は隣接する円柱体と異なる向きで配設され、また、前記突起はこの円柱体の胴部に設けられていることを特徴とする摺動装置。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載の摺動装置において、前記負荷路は、前記軸に設けられる第一負荷溝と、前記摺動体に設けられる第二負荷溝とで構成されていることを特徴とする摺動装置。
  8. 請求項7記載の摺動装置において、前記第一負荷溝及び第二負荷溝は、夫々断面視横V字状に形成され、この断面視横V字状の第一負荷溝及び第二負荷溝には前記転動体が配設されていることを特徴とする摺動装置。
  9. 請求項7,8いずれか1項に記載の摺動装置において、前記第一負荷溝は、前記軸に設けられる第一負荷部構成材に形成され、前記第二負荷溝は、前記摺動体に設けられる第二負荷部構成材に形成されていることを特徴とする摺動装置。
  10. 請求項9記載の摺動装置において、前記転動体,前記突起,前記第一負荷部構成材及び前記第二負荷部構成材として夫々金属製のものが採用されていることを特徴とする摺動装置。
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