JP7016656B2 - 多層型化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、カロテノイドを含む油層と、水層から構成され、静置時には油層と水層に分離し、使用時に油層と水層とを混合して使用することを特徴とする多層型化粧料に関するものである。より詳細には、カロテノイドの経時安定性が良好であり、更に使用中のコク感と後肌のさらっと感に優れる多層型化粧料に関するものである。
近年市場おいては、保湿効果やエモリエント効果の観点からオイル剤型の化粧料が求められており、植物由来原料のみで作られたナチュラルオイルや、軽い使用感を謳ったライトオイル、美白やアンチエイジングを謳った高機能タイプのオイル等、様々なオイル剤型の化粧料が発売されている。
しかしながら、オイル剤型は油剤によるべたつきがあるため、夏場の使用や、オイル剤型の使用に慣れていない消費者には、使用しにくいという課題があった。
そこで近年、市場には油層と水層の二層型の化粧料が発売されており、軽い使用感や肌なじみのよさ、外観の審美性等から、広く消費者に受け入れられている。
一方、カロテノイドは、老化防止、シミの予防・改善等の肌に有用な効果を有することが知られている。カロテノイドは、天然に存在する黄色から赤のテルペノイド類の色素で、植物類、藻類、及びバクテリアに存在する色素である。カロテノイドの一種であるアスタキサンチンは、自然界では動植物界に広く分布しており、主として養殖魚や養鶏の色揚げ剤として使用されている。また、アスタキサンチンは、酸化防止効果、抗炎症効果、皮膚老化防止効果等の機能を有することも知られている。このため、アスタキサンチンを食品、化粧品、医薬品の原材料及びそれらの加工品等へ添加することが検討、実施されている。
しかしながら、アスタキサンチンを含むカロテノイドは構造的に不安定であり、熱、光、酸化等により分解が促進されることが知られており、製剤中に安定に配合することが困難である。

これまでにアスタキサンチン等のカロテノイドの安定化方法として、油性組成物においてポリフェノールを含有する赤ワインエキスと併用してカロテノイドの退色、変色を防止する技術(特許文献1)や、水性組成物において、鉄イオン及び鉄キレート剤を併用してアスタキサンチンの分解を抑制する技術(特許文献2)、アルコールと水の含有量が多い化粧料において、オリザノールと併用することでアスタキサンチンの分解に起因する化粧料の退色を抑制する技術(特許文献3)等が開示されている。
特開2009-159929号公報 特開2012-31067号公報 特開2016-44150号公報
しかし、軽い使用感や肌なじみのよさ、外観の審美性に優れる多層型化粧料へのカロテノイドの含有を試みたところ、本発明者は、少なくとも油層と水層とから構成される多層型化粧料に、カロテノイドを含有すると、経時によって、振とう後に静置した際にカロテノイドに由来する白い浮遊物(以下、「モヤ」という。)が油層の上部に生じるという問題点を見出した。
本発明は、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)が良好で、更に使用中のコク感と後肌のさらっと感に優れる多層型化粧料を提供しようとするものである。
本発明者は鋭意研究を行なった結果、エタノールを油層と水層へそれぞれ含有することでカロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)が改善されることを見出した。さらに、エタノールの油層及び水層への含有量を特定し、25℃で液状のトリグリセライドと動粘度が1000mm/s未満のシリコーン油を組合わせることで、使用中のコク感と後肌のさらっと感に優れる多層型化粧料を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)~(D);
(A)25℃で液状のトリグリセライド
(B)25℃における動粘度が1000mm/s未満のシリコーン油
(C)エタノール
(D)アスタキサンチン
を含有する油層と、成分(E)エタノールを含有する水層から構成され、静置時には油層と水層に分離し、使用時に油層と水層とを混合して使用することを特徴とする多層型化粧料であり、油層中の成分(C)の含有量が2~10質量%である油層、水層中の成分(E)の含有量が5~30質量%である水層とを同一容器に充填してなり、油層と水層の充填質量比が90:10~10:90である、多層型化粧料、
成分(A)がメドウフォーム油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、こめサラダ油、2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸グリセリル)である多層型化粧料、
成分(A)と成分(C)の含有質量比(A)/(C)が4~40である多層型化粧料、
成分(A)の含有量が40~80%であり、成分(B)の含有量が10~30質量%である多層型化粧料、
本発明の多層型化粧料は、カロテノイドのモヤ抑制、褪色抑制の経時安定性に優れ、更には、使用中のコク感や後肌のさらっと感に優れるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明に用いられる成分(A)25℃で液状のトリグリセライドは、脂肪酸とグリセリンとのトリエステルであり、例えば、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリパーム油脂肪酸グリセリル、トリマカダミアナッツ油脂肪酸グリセリル、等が挙げられ、メドウフォーム油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、こめサラダ油、ヒマワリ油、サフラワー油、ヒマシ油、ツバキ油等の植物油も含まれる。これらのうち、一種又は二種以上を用いることができる。
本発明に用いられる成分(A)としては、カロテノイドの経時安定性(褪色抑制)と使用中のコク感という観点から、メドウフォーム油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、こめサラダ油、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸グリセリル)が好ましく、その中でもメドウフォーム油、トリ(カプリル・カプリン酸グリセリル)を含む二種以上の組み合わせとするのがより好ましい。このような成分(A)の市販品としてはMEADOWFORM SEED OIL(NATURAL PLANT PRODUCTS LLC社製)、オリーブ油R(日油社製)、マカデミアンナッツ油(日光ケミカルズ社製)、MファインオイルCCT-1(ミヨシ油脂社製)等が挙げられる。
本発明に用いられる成分(A)の油層中の含有量は、特に限定されないが、40~80質量%(以下、単に「%」とする)が好ましく、60~70%がより好ましい。この範囲であると、カロテノイドの経時安定性(褪色抑制)が良好で、使用中のコク感、あと肌のさらっと感に優れる点等でより好ましい。
本発明における成分(B)は25℃において動粘度が1000mm/s未満のシリコーン油である。動粘度が1000mm/s以上であると、肌へのなじみが悪くなり、後肌のさらっと感が得られない。後肌のさらっと感の点において、動粘度が100mm/s未満であることがより好ましい。
成分(B)のシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、フェニル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メチルトリメチコン、環状シリコーン等が挙げられる。これらの市販品としては、KF-96A-6CS、KF-96-10CS/20CS/30CS/50CS/100CS/200CS/300CS/350CS/500CS、KF-50-100CS、KF-53、KF-54、KF-56A、KF-54HV、TMF-1.5(以上、信越化学工業社製)、SH-200C Fluid 6CS/10CS/20CS/30CS/50CS/100CS/200CS/350CS/500CS(以上、東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。これら一種又は、二種以上を組み合わせて使用することもできる。本発明に用いられる成分(B)としては、後肌のさらっと感の観点から、ジメチルポリシロキサン、フェニル変性シリコーン、メチルトリメチコンが好ましい。
更に、本発明において成分(B)は、ジメチルポリシロキサンとメチルトリメチコンの混合物であることがより好ましい。メチルトリメチコンを含有することで、後肌のさらっと感がより向上する。
本発明における成分(B)の油層中の含有量は、特に限定されないが、10~30%が好ましく、15~20%がより好ましい。この範囲であると使用中のコク感、後肌のさらっと感に優れる点等でより好ましい。
本発明において、上記シリコーン油の動粘度は、医薬部外品原料規格、粘度測定法第1法(毛細管粘度計法)に規定する方法により25℃にて測定される。
本発明に用いられる成分(C)及び成分(E)のエタノールは通常の化粧料に用いられるエタノールであれば何れのものも用いることができる。
本発明の成分(C)は、油層中の含有量が2~10%である。2%未満であると後肌のさらっと感に劣り、カロテノイドのモヤが生じ、10%を超えるとカロテノイドの褪色が生じる。また、本発明の成分(E)は、水層中の含有量が5~30%である。5%未満であると後肌のさらっと感に劣り、30%を超えると使用中のコク感に劣るものとなる。
本発明における成分(D)のカロテノイドは、植物類、藻類及びバクテリアのいずれのものも含まれる。また天然由来のものに限定されず、常法に従って得られるものであればいずれのものも本発明におけるカロテノイドに包含される。
カロテノイドとしては、炭化水素類(カロテン類)及びこれらの酸化アルコール誘導体類(キサントフィル類)並びにこれらのエステルが挙げられる。本発明では特に断らない限り、これらの化合物を含めて「カロテノイド」と称する。カロテノイドの例としては、アクチニオエリスロール、アスタキサンチン、ビキシン、カンタキサンチン、カプサンチン、カプソルビン、β-8’-アポ-カロテナール(アポカロテナール)、β-12’-アポ-カロテナール、α-カロテン、β-カロテン、”カロテン”(α-及びβ-カロテン類の混合物)、γ-カロテン、δ-カロテン、β-クリプトキサンチン、エキネノン、パーム油カロテン、ルテイン、リコピン、ビオレリトリン、ゼアキサンチン、フコキサンチン及びそれらのうちヒドロキシル又はカルボキシルを含有するもののエステル類を挙げることができる。
本発明に用いられるカロテノイドとしては、好ましくは常温で油状のものである。特に好ましい例としては、酸化防止効果、抗炎症効果、皮膚老化防止効果、美白効果等を有し、黄色から赤色の範囲の着色料として知られているアスタキサンチンである。
アスタキサンチンは、476nm(エタノール)、468nm(ヘキサン)に吸収極大を持つ赤色の色素でキサントフィル類に分類され、化学構造は3,3’-dihydroxy-β,β-carotene-4,4’-dione(C40H5204、分子量596.82)である。本発明においては、特に断らない限り、上記のアスタキサンチン及びアスタキサンチンエステル等の誘導体を含めて「アスタキサンチン」と称する。なお、アスタキサンチンエステル等の誘導体に比べアスタキサンチンの方が不安定であるため、本発明ではアスタキサンチンを用いるとより高い効果が期待できる。
本発明に用いられるアスタキサンチンは、例えば、オキアミ、サケ、マス、福寿草、赤色酵母、ヘマトコッカス藻等の天然物から抽出したものや合成品を用いることができるが、ヘマトコッカス藻から抽出されたもの(以下、ヘマトコッカス藻抽出物ともいう)が、品質、生産性の点から特に好ましい。天然物からアスタキサンチンを得る場合の抽出溶媒については、水系溶媒でも有機溶媒であってもよい。有機溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、1,3-ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸エチル、エーテル、ヘキサン等を用いることができる。また、超臨界状態の二酸化炭素等を用いることもできる。これらの溶媒は単独で用いてもよいし二種類以上を混合して用いてもよい。
本発明に使用できるヘマトコッカス藻抽出物の由来としては、具体的には、ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pluvialis)、ヘマトコッカス・ラキュストリス(Haematococcus lacustris)、ヘマトコッカス・カペンシス(Haematococcus capensis)、ヘマトコッカス・ドロエバゲンシス(Haematococcus droebakensis)、ヘマトコッカス・ジンバビエンシス(Haematococcus zimbabwiensis)等が挙げられる。また、広く市販されているヘマトコッカス藻抽出物を用いることができ、例えば、富士化学工業社製のアスタリールオイル50F、同5F等、オリザ油化社製のアスタキサンチン-5C、同20C、バイオアクティブズジャパン社製のアスタキサンチン5%オイル、バイオジェニック社製のAstabio(登録商標)AR1、AR5等が挙げられる。またオキアミ由来としては、マリン大王社製Astax-S等が挙げられる。
本発明の成分(D)の含有量は、特に限定されるものではないが、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)、使用中のコク感の観点から、好ましくは0.000025~0.0005%であり、より好ましくは0.00005~0.00025%である。
本発明の成分(A)と成分(C)の含有質量比は、特に限定されないが、アスタキサンチンの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)、使用中のコク感の点において、含有質量比(A)/(C)が4~40が好ましく、10~15がより好ましい。
本発明の油層と水層の充填質量比は、特に限定されないが、使用中のコク感、後肌のさらっと感の点において、油層:水層が80:20~40:60が好ましく、70:30~50:50がより好ましい。
本発明の多層型化粧料には、上記成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば、水、グリコール類、界面活性剤、油剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、pH調整剤、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
水としては、通常の化粧料に使用される水であれば特に限定されず、常水、精製水、温泉水、深層水や、ラベンダー水、ローズ水、オレンジフラワー水などの植物由来の水蒸気蒸留水などが挙げられる。
グリコール類としては、通常の化粧料に使用されるグリコール類であれば特に限定されず、例えば、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、プロピレングリコール、1,2-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等が挙げられる。
界面活性剤としては、性状が液状のものが好ましく、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤のうち、一種又は二種以上を用いることができる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム等のリン酸エステル塩等が挙げられ、一種又は二種以上を用いることができる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、モノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩又はエチレンオキサイド付加型の第4級アンモニウム塩、ジココイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム・メチル硫酸塩、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム・メチル硫酸塩等をが挙げられ、一種又は二種以上を用いることができる。
両性界面活性剤としては、例えば、2-アルキル‐N-カルボキシメチル‐N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられ、一種又は二種以上を用いることができる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、N-アルキルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙げられ、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。
界面活性剤の含有量は特に限定されないが、振とう後の油層と水層の分離がより良好であることから、多層型化粧料全体の1%未満が好ましく、0.5%未満がより好ましい。
油性成分としては、通常の化粧品に使用される動物油、植物油、合成油等のうち、液状油又は揮発性油が好ましく、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン等の炭化水素類、シア脂、カカオ脂等の油脂類、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
酸化防止剤としては、トコフェロール、アスコルビン酸類等、美容成分としては、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、ビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としてはパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等があげられる。
pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等が挙げられ、これらより一種又は二種以上用いることができる。
本発明の多層型化粧料の製造方法は、特に限定されるものではないが、成分(A)~(D)を含む油層と成分(E)を含む水層を、それぞれ一定の割合で同一の容器へ充填することにより、調製することができる。なお、容器への充填時は、多層への分離の容易さの点で、水層、油層の順に充填するのが好ましい。
本発明の多層型化粧料は、静置状態では油層と水層の多層に分かれ、使用時に振とうして均一に分散させ、静置することで再度油層と水層の多層に分離するものである。油層は一層に限らず、含有する油剤の比重や相溶性等により二層以上となってもよい。本発明の多層型化粧料の性状は、特に限定されるものではないが、液状が好ましく、霧状に噴霧可能な容器に収容して、霧状に噴霧して用いてもよい。また、本発明の多層型化粧料は、化粧水、乳液、美容液等のスキンケア化粧料、ネイルオイル等のネイルケア化粧料、養毛料、ヘアオイル等の頭髪ケア化粧料等に応用することができる。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1として本発明品1~21、及び比較品1~16の多層型化粧料(美容液)を表1~3に示す組成及び下記製造方法にて調製した。多層型化粧料の経時安定性は、下に示す評価基準により、評価判定し、結果を併せて表1~3に示した。また、使用中のコク感、後肌のさらっと感の各項目について、化粧品評価専門パネル20名により、各試料を適量顔に塗布した後、以下に示す評価基準により評価判定し、結果を併せて表1~3に示した。
Figure 0007016656000001
Figure 0007016656000002
Figure 0007016656000003
製造方法
油層:成分(1)~(20)を混合する。
水層:成分(21)~(24)を混合する。
上記油層と水層を、それぞれ規定の割合で同一の容器へ水層、油層の順に充填することにより調製することができる。
経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)
調製した試料の経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)の評価については、室温で一度振とうした各試料を50℃の恒温槽に1ヶ月間保管した後に観察し、評価した。
(イ) 経時安定性(モヤ抑制)
上記の方法で保管後、油層上部に発生する白色モヤの有無を観察し、評価した。
2段階評価基準
(評価)
○:白色モヤが観察されない。
×:白色モヤが油層上部に観察される。
(ロ)経時安定性(褪色抑制)
上記の方法で保管後、カロテノイドの残存率を測定した。カロテノイドの残存率は、各試料溶液の470nmでの吸光度を測定し、下記式を用いて測定した。なお測定は、島津製作所社製の吸光光度計UV-2500PCを用いた。
吸光度変化率 (%):(試験後の吸光度/試験前の吸光度)×100
4段階評価基準
(判定):吸光度変化率 (%)
◎ :80.0以上
○ :60.0以上80.0未満
△ :40.0以上60.0未満
× :40.0未満
専門評価者20名に、調製した試料を塗布し、(ハ)使用中のコク感、及び(ニ)後肌のさらっと感について、アンケートを行い、以下の基準で評価した。
(ハ)使用中のコク感
4段階評価基準
(評価)
◎:使用中の肌に、コク感があると答えた評価者が16名以上。
○:使用中の肌に、コク感があると答えた評価者が12~15名。
△:使用中の肌に、コク感があると答えた評価者が8~11名。
×:使用中の肌に、コク感があると答えた評価者が7名以下。
(ニ)後肌のさらっと感
4段階評価基準
(評価)
◎:使用後の肌が、さらっとすると答えた評価者が16名以上。
○:使用後の肌が、さらっとすると答えた評価者が12~15名。
△:使用後の肌が、さらっとすると答えた評価者が8~11名。
×:使用後の肌が、さらっとすると答えた評価者が7名以下。
本発明品1~21の多層型化粧料は、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)が良好で、使用中のコク感があり、後肌のさらっと感に優れるものであった。
これに対して、成分(A)を含有しない比較品1では、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)に劣り、また使用中のコク感においても劣るものとなった。また、成分(A)の代わりに、それぞれトリイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジカプリン酸プロピレングリコール、流動パラフィンを配合した比較品2~5においても、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)に劣り、使用中のコク感においても劣るものとなった。また、成分(B)を含有しない比較品6、成分(B)を動粘度約1000mm/sのジメチルポリシロキサンへ置き換えた比較品7は、後肌のさらっと感に劣るものであった。
成分(C)を含有しない比較品8、成分(C)の含有量が2%未満の比較品9においては、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)、使用中のコク感、後肌のさらっと感の点で、発明品に劣るものとなった。また成分(C)の含有量が10%より多い比較品10においては、カロテノイドの経時安定性(褪色抑制)、使用中のコク感の点で、発明品に劣るものであった。
成分(E)を含有しない比較品11、成分(E)の含有量が5%未満の比較品12においては、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)、後肌のさらっと感の点で、発明品に劣るものであった。また成分(E)の含有量が30%より多い比較品13においては、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)、使用中のコク感の点で、発明品に劣るものであった。
なお、本発明品2(充填質量比 油層:水層=60:40)について、ガラス製8号規格瓶に総量50gとなるように充填し、十分に振とうさせ均一に分散させた後、4時間静置し再度油層と水層の二層に分離したものを、スポイトで上層の油層部分を吸い取り、油層、水層の質量をそれぞれ測定した。振とう後の質量比は、油層:水層=55.9:44.1であった。また、本発明品2の成分組成で、充填質量比を変化させたものについて同様に測定した結果、充填質量比が油層:水層=80:20のサンプルの振とう後の質量比は油層:水層=75.6:24.4であり、充填質量比が油層:水層=40:60のサンプルの振とう後の質量比は油層:水層=36.9:63.1であった。
実施例2:多層型化粧料(化粧水)
(成分) (%)
≪油層≫
1.オリーブ油(*2) 50
2.ジメチルポリシロキサン(*12) 15
3.エタノール 10
4.アスタキサンチン溶液(*16) 0.001
5.イソノナン酸イソトリデシル(*18) 5
6.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル(*19) 5
7.トコフェロール 0.02
8.香料 0.5
9.2-エチルヘキサン酸セチル(*17) 残量
≪水層≫
1.エタノール 20
2.1,3-ブチレングリコール 5
3.ヒアルロン酸(*20) 0.1
4.コラーゲン(*21) 0.1
5.塩化ナトリウム 1
6.リン酸一水素ナトリウム 0.1
7.リン酸二水素ナトリウム 0.1
8.精製水 残量
油層:水層=60:40
(*18)サラコス913(日清オイリオグループ社製)
(*19)サラコス5408(日清オイリオグループ社製)
(*20)ヒアルロン酸 FCH201(キッコーマンバイオケミファ社製)
(*21)PANCOGEN MARINE(GATTEFOSSE社製)
実施例2の製造方法
油層:成分(1)~(9)を混合する。水層:成分(1)~(8)を混合する。
上記油層と水層を、油層:水層=60:40の割合で同一の容器へ水層、油層の順に充填することにより調製した。
実施例2の発明品は、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)が良好で、使用中のコク感があり、後肌のさらっと感に優れるものであった。
実施例3:多層型化粧料(トーニングローション)
(成分) (%)
≪油層≫
1.メドウフォーム油(*1) 10
2.マカデミアナッツ油(*3) 10
3.コメヌカ油(*4) 10
4.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル(*6) 10
5.ジメチルポリシロキサン(*11) 5
6.メチルトリメチコン(*13) 5
7.エタノール 5
8.アスタキサンチン溶液(*16) 0.002
9.オレインジラフィー油(*22) 0.01
10.トコフェロール 0.01
11.香料 0.5
12.2-エチルヘキサン酸セチル 残量
≪水層≫
1.エタノール 30
2.フムスエキス 1
3.ハマメリスエキス(*23) 1
4.塩化ナトリウム 0.5
5.クエン酸 0.02
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.精製水 残量
油層:水層=40:60
(*22)海麗オレンジラフィー(日本水産社製)
(*23)EXTRAPONE WITCH HAZEL(シムライズ社製)
実施例3の製造方法
油層:成分(1)~(12)を混合する。水層:成分(1)~(7)を混合する。
上記油層と水層を、油層:水層=40:60の割合で同一の容器へ水層、油層の順に充填することにより調製した。
実施例3の多層型化粧料(トーニングローション)は、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)が良好で、使用中のコク感があり、後肌のさらっと感に優れるものであった。
実施例4:多層型化粧料(ヘアオイル)
(成分) (%)
≪油層≫
1.メドウフォーム油(*1) 20
2.オリーブ油(*2) 10
3.コメヌカ油(*4) 10
4.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル(*6) 10
5.ジメチルポリシロキサン(*24) 10
6.メチルトリメチコン(*13) 5
7.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(*14) 5
8.シクロメチコン(*25) 5
9.エタノール 8
10.アスタキサンチン溶液(*16) 0.004
11.トコフェロール 0.01
12.香料 0.8
13.2-エチルヘキサン酸セチル(*17) 残量
≪水層≫
1.エタノール 30
2.プロピレングリコール 5
3.ハマメリスエキス(*23) 1
4.塩化ナトリウム 0.5
5.コハク酸 0.05
6.コハク酸二ナトリウム 0.05
7.ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(*26) 0.01
8.精製水 残量
油層:水層=80:20
(*24)KF-96L-2CS(信越化学工業社製)
(*25)KF-995(信越化学工業社製)
(*26)ペリセアL-30(旭化成ケミカルズ社製)
実施例4の製造方法
油層:成分(1)~(13)を混合する。水層:成分(1)~(8)を混合する。
上記油層と水層を、油層:水層=80:20の割合で同一の容器へ水層、油層の順に充填することにより調製した。
実施例4の多層型化粧料(ヘアオイル)は、カロテノイドの経時安定性(モヤ抑制、褪色抑制)が良好で、使用中のコク感があり、後肌のさらっと感に優れるものであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)~(D);
    (A)25℃で液状のトリグリセライド
    (B)25℃における動粘度が1000mm/s未満のシリコーン油
    (C)エタノール
    (D)アスタキサンチン
    を含有する油層と、成分(E)エタノールを含有する水層から構成され、静置時には油層と水層に分離し、使用時に油層と水層とを混合して使用することを特徴とする多層型化粧料であり、油層中の成分(C)の含有量が2~10質量%である油層、水層中の成分(E)の含有量が5~30質量%である水層とを同一容器に充填してなり、油層と水層の充填質量比が90:10~10:90である、多層型化粧料。
  2. 成分(A)がメドウフォーム油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、こめサラダ油、2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルである、請求項1に記載の多層型化粧料。
  3. 成分(A)と成分(C)の含有質量比(A)/(C)が4~40である、請求項1又は2に記載の多層型化粧料。
  4. 油層中の成分(A)の含有量が40~80質量%であり、油層中の成分(B)の含有量が10~30質量%である、請求項1~のいずれか一項に記載の多層型化粧料。
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