JP7015284B2 - 水散布冷却装置 - Google Patents

水散布冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7015284B2
JP7015284B2 JP2019163191A JP2019163191A JP7015284B2 JP 7015284 B2 JP7015284 B2 JP 7015284B2 JP 2019163191 A JP2019163191 A JP 2019163191A JP 2019163191 A JP2019163191 A JP 2019163191A JP 7015284 B2 JP7015284 B2 JP 7015284B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
guide
portions
guide portion
radiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019163191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020056564A (ja
JP2020056564A5 (ja
Inventor
善仁 嘉田
一稔 若月
正克 坪内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to PCT/JP2019/036874 priority Critical patent/WO2020066864A1/ja
Publication of JP2020056564A publication Critical patent/JP2020056564A/ja
Publication of JP2020056564A5 publication Critical patent/JP2020056564A5/ja
Priority to US17/209,448 priority patent/US20210207891A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7015284B2 publication Critical patent/JP7015284B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D5/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, using the cooling effect of natural or forced evaporation
    • F28D5/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, using the cooling effect of natural or forced evaporation in which the evaporating medium flows in a continuous film or trickles freely over the conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F25/00Component parts of trickle coolers
    • F28F25/02Component parts of trickle coolers for distributing, circulating, and accumulating liquid
    • F28F25/04Distributing or accumulator troughs
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • H01M8/04029Heat exchange using liquids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • H01M8/04067Heat exchange or temperature measuring elements, thermal insulation, e.g. heat pipes, heat pumps, fins
    • H01M8/04074Heat exchange unit structures specially adapted for fuel cell
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D2021/0019Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for
    • F28D2021/0043Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for for fuel cells
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2245/00Coatings; Surface treatments
    • F28F2245/02Coatings; Surface treatments hydrophilic
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

本発明は、熱交換器に水を散布することによって、熱交換器の冷却能力を向上させる水散布冷却装置に関する。
従来、燃料電池システム等においては、燃料電池を冷却する為の熱交換器(例えば、ラジエータ)に水を散布する水散布冷却装置が用いられている。例えば特許文献1に記載された水散布冷却装置では、散布装置から熱交換器に水を散布することで、水の蒸発潜熱を利用して熱交換器の冷却能力を向上させている。
特開2002-372385号公報
しかしながら、従来の水散布冷却装置では、隣接する供給孔から流出した水同士が表面張力によって合体して大きな水滴にならなければ、散布装置から離脱しない。このため、散布装置からラジエータ放熱面の偏った箇所に水が過剰に供給される。
ラジエータ放熱面の偏った箇所に過剰に供給された水がラジエータ背面に移動すると、ラジエータ背面では多量の水が同じ高さから同時期に流れ落ちるため、厚い水膜が成形されやすくなる。ラジエータ背面で厚い水膜が成形されると、ラジエータを通過する風の妨げとなり、ラジエータ背面の水が風によって後方へ吹飛ばされる。この結果、散布装置からラジエータ放熱面に散布された水の多くが、蒸発することなく風で吹飛ばされ、水散布冷却装置による冷却効率が低下する。
本発明は上記点に鑑み、熱交換器に水を散布し、熱交換器の冷却能力を向上させる水散布冷却装置において、熱交換器に均一に水を散布することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、予め定められた送風方向へ流れる空気と内部を流通する熱媒体との間で熱交換を行う熱交換器(13)に対し、送風方向の上流側から水を散布する散布装置(20)を備え、散布装置は、熱交換器に散布される水を供給する供給孔(206)と、供給孔から重力方向下側に延びるように形成され、供給孔から供給される水を誘導するガイド部(207、208)とを含んでおり、供給孔は複数設けられており、ガイド部は複数の供給孔のそれぞれに対応して設けられており、隣接するガイド部は、それぞれ長さが異なっていることを特徴とする。
本発明によれば、ガイド部を設けることで、供給孔から供給される水が大きな液滴に成長する前に熱交換器に水を散布することができる。これにより、熱交換器に水を均一に散布でき、熱交換器の背面で厚い水膜が形成されにくくなる。このため、熱交換器の背面から後方へ吹飛ばされる水の量を低減させることができ、熱交換器の冷却能力を向上させることができる
さらに、本発明では、ガイド部が複数の供給孔のそれぞれに対応して設けられている。これにより、ガイド部の大きさをできるだけ小さくすることができ、ガイド部による通風抵抗をできるだけ小さくすることができる。
なお、上記各構成要素の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の燃料電池システムの構成図である。 第1実施形態の散布装置の正面図である。 第1実施形態の散布装置の斜視図である。 第1実施形態の散布装置の一部を拡大した斜視図である。 第1実施形態の散布装置の一部を拡大した側面図である。 図5のVI-VI断面図である。 第1実施形態のラジエータ及び散布装置の側面図である。 第2実施形態のラジエータ及び散布装置の側面図である。 第3実施形態の散布装置の一部を拡大した側面図である。 第3実施形態のラジエータ及び散布装置の側面図である。 ラジエータの冷却性能を示すグラフである。 第4実施形態のラジエータ及び散布装置の側面図である。 第5実施形態の散布装置を部分的に拡大した正面図である。 図13のXIV-XIV断面図である。 溝部の変形例を示すガイド部の断面図である。 溝部の変形例を示すガイド部の断面図である。 溝部の変形例を示すガイド部の断面図である。 溝部の変形例を示すガイド部の断面図である。 溝部の変形例を示すガイド部の断面図である。 溝部の変形例を示すガイド部の断面図である。 溝部の変形例を示すガイド部の断面図である。 溝部の変形例を示すガイド部の断面図である。 溝部の変形例を示すガイド部の断面図である。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の実施形態において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本第1実施形態においては、本発明に係る水散布冷却装置を、燃料電池システム1の散布装置20に適用している。第1実施形態に係る燃料電池システム1は、燃料電池2を電源として走行する電気自動車(燃料電池車両)に搭載されており、燃料電池2にて生じた電力を、図示しないインバータを介して、走行用モータ等の車載機器等に供給するように構成されている。
以下の各図における上下、左右、前後を示す矢印は、電気自動車のシートに座った乗員からの視点を基準として示している。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池2と、冷却水回路10とを有している。燃料電池2は、固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)である。燃料電池2は、多数のセルが積層されたスタック構造となっている。各セルは、電解質膜を一対の電極で挟み込んで形成されている。
燃料電池2は、水素と酸素との化学反応を利用して電力を発生する。具体的に説明すると、燃料電池2には、空気通路3を介して、酸素を含む空気が供給される。この空気通路3には、図示しないエアポンプが配置されており、エアポンプの作動によって空気を圧送して、燃料電池2に供給している。また、燃料電池2には、水素通路4を介して水素が供給される。
そして、燃料電池2では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり、電気エネルギが発生する。この電気化学反応に用いられなかった未反応の酸素及び水素は、排気ガス及び排気水素として燃料電池2から排出される。
(負極側)H2→2H++2e-
(正極側)2H++1/2O2+2e-→H2
電気化学反応の為には、燃料電池2内の電解質膜は、水分を含んだ湿潤状態となっている必要がある。燃料電池システム1は、燃料電池2に供給される空気及び水素、若しくは何れか一方に加湿を行い、これらの加湿されたガスを燃料電池2に供給することで、燃料電池2内の電解質膜を加湿するように構成されている。
また、燃料電池2では、発電の際の電気化学反応により熱及び水分が発生する。燃料電池2内部で生じた生成水は、排気ガスに含まれた状態で、燃料電池2の外部に排出される。
燃料電池2の発電効率を考慮すると、燃料電池2は、燃料電池システム1が作動している間、一定温度(例えば80℃程度)に維持されている必要がある。また、燃料電池2内部の電解質膜は、所定の許容上限温度を超えると、高温により破壊されてしまう。この為、燃料電池2の温度が許容温度以下となるようにしておく必要がある。
図1に示すように、燃料電池システム1には、燃料電池2の温度を一定の許容範囲内に維持するために、冷却水回路10が配置されており、熱媒体としての冷却水を用いて、燃料電池2を冷却して燃料電池2の温度を制御している。
尚、この熱媒体である冷却水としては、低温時における凍結を防止する為に、例えば、エチレングリコールと水の混合溶液を用いることができる。
冷却水回路10は、冷却水循環流路11と、ウォータポンプ12と、ラジエータ13と、送風ファン14とを有して構成されており、燃料電池2とラジエータ13の間で冷却水を循環させることで、燃料電池2で発生した熱を系外へ放出するように構成されている。
冷却水循環流路11は、熱媒体である冷却水が流れる流路であり、燃料電池2とラジエータ13とを経由して循環するように構成されている。そして、ウォータポンプ12は、冷却水循環流路11に配置されており、冷却水を圧送することで、冷却水循環流路11の内部において冷却水を循環させている。
ラジエータ13は、燃料電池2で発生した熱を系外に放熱するように構成されており、本発明における熱交換器として機能する。ラジエータ13は、熱交換部と、上部タンクと、下部タンクとを有して構成されている。
ラジエータ13の熱交換部は、冷却水循環流路11に接続された上部タンク及び下部タンクの間に配置された複数のチューブ及びフィンによって構成されている。ラジエータ13の熱交換部は、各チューブの内部を流通する冷却水と電気自動車の前方から後方へ向かう送風方向Wに流れる空気とを熱交換させる。
燃料電池システム1においては、冷却水回路10の冷却水は、燃料電池2を流れる過程で、電気化学反応で発生した熱を吸熱して流出し、冷却水循環流路11を介して、ラジエータ13へ流入する。ラジエータ13では、冷却水と送風空気との熱交換が行われ、冷却水の熱が送風空気に放熱される。その後、冷却水は、ラジエータ13から燃料電池2へ向かって流れ、冷却水回路10の冷却水循環流路11を循環する。
即ち、ラジエータ13は、熱媒体としての冷却水との熱交換によって、燃料電池2の電気化学反応で生じた熱を放熱して、燃料電池2を冷却している。
また、ラジエータ13の後方側には、送風ファン14が配置されており、送風方向Wへ向かう空気の流れをつくりだしている。従って、送風ファン14は、ラジエータ13における熱交換を補助している。送風ファン14の周囲には、ファンシュラウド15が配置されており、送風ファン14の送風性能を向上させている。
尚、ラジエータ13を通過する送風方向Wの空気の流れは、送風ファン14の作動による流れに限定されるものではなく、電気自動車の走行時に生じる走行風を利用することも可能であるし、両者を併用することもできる。
燃料電池システム1では、冷却水回路10における冷却水の温度制御は、後述する制御装置30によって、ウォータポンプ12による流量制御、送風ファン14の送風量制御を行うことで実現される。
燃料電池システム1において、燃料電池2による発電の際に発生した生成水は、燃料電池2から空気通路3を介して、空気に含まれた状態(即ち、気液二相状態)で排出される。この為、空気通路3における燃料電池2の下流側には、気液分離器5が配置されている。
気液分離器5は、燃料電池2での発電の際に発生した生成水を、空気通路3から排出された空気と共に回収し、水蒸気と水に分離する。そして、気液分離器5で分離された水蒸気は、燃料電池システム1の外部に排出される。
一方、気液分離器5で分離された水は、凝縮により温度が下げられた状態で気液分離器5の内部に回収されて蓄えられる。気液分離器5の内部に蓄えられた水は、燃料電池2の電解質膜に対する加湿と、ラジエータ13の冷却に用いられる。
気液分離器5には、加湿用流路16と散布用流路17が接続されている。加湿用流路16は、気液分離器5に蓄えられた水を燃料電池2の電解質膜の加湿に用いる為の流路である。加湿用流路16は、空気通路3及び水素通路4における燃料電池2の上流側に伸びており、燃料電池2に供給される空気及び水素の加湿に用いられる。
燃料電池システム1は、空気通路3及び水素通路4を介して、燃料電池2の電解質膜を加湿して湿潤状態とすることで、燃料電池2における電気化学反応を安定させることができる。
そして、散布用流路17は、気液分離器5に蓄えられた水をラジエータ13の冷却に用いる為の流路である。散布用流路17は、電気自動車におけるラジエータ13の前方側まで伸びている。
散布用流路17には、散布用ポンプ18と散布装置20が配置されている。散布装置20は、ラジエータ13に対して送風方向Wの上流側において、散布用流路17の先端部に接続されており、気液分離器5に蓄えられた水をラジエータ13に散布する。即ち、散布装置20は、本発明に係る水散布冷却装置の散布装置として機能する。
散布装置20は、電気自動車におけるラジエータ13の前方側(即ち、送風方向Wにおけるラジエータ13の上流側)に配置されている。ラジエータ13と散布装置20との間には、所定の隙間が設けられている。散布装置20は、ラジエータ13や図示しない車体等に固定することができる。散布装置20の具体的な構成については後述する。
散布装置20による水の散布により、水の蒸発潜熱を利用してラジエータ13の冷却能力を向上させることができる。そして、ラジエータ13の冷却能力を向上させることで、燃料電池2による発電能力を向上させることができる。
そして、散布用ポンプ18は、散布用流路17にて気液分離器5と散布装置20との間に配置された電動式ポンプであり、気液分離器5内に蓄えられた水を吸込み、散布装置20へ向かって圧送する。
図1に示すように、燃料電池システム1には、制御装置30が配置されている。制御装置30は、燃料電池システム1を構成する各制御対象機器の作動を制御する制御部である。制御装置30は、CPU、ROM及びRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御装置30は、ROMに記憶されている制御プログラムに基づいて、燃料電池システム1の作動を制御することができる。
制御装置30の入力側には、燃料電池2及び図示しない水温センサが接続されている。従って、制御装置30は、燃料電池2の出力や水温センサで検出された冷却水温度を取得することができる。また、制御装置30の出力側には、ウォータポンプ12、送風ファン14、散布用ポンプ18等の各制御対象機器が接続されている。
続いて、第1実施形態に係る散布装置20の具体的構成について、図2~図7を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、散布装置20は、散布用流路17の端部に接続されており、ラジエータ13に対する送風方向Wの上流側にて、ラジエータ13の上部と対向するように配置されている。散布装置20は、例えば樹脂材料や金属材料によって構成することができる。
図2、図3に示すように、散布装置20には、複数の水供給管201、202が設けられている。水供給管201、202は、中空状部材として構成されている。複数の水供給管201、202は、並列して水平方向に配置されている。複数の水供給管201、202は、重力方向上側に配置される第1水供給管201と、重力方向下側に配置される第2水供給管202からなる。
2本の水供給管201、202は、連結管203によって連結されている。連結管203は、中空状部材として構成されている。連結管203は、重力が作用する方向に沿って配置されている。2本の水供給管201、202の内部は、連結管203によって連通している。また、2本の水供給管201、202の両端部は、それぞれ水供給管201、202の破損や変形を抑制する連結板204で連結されている。
第1水供給管201には、内部に水を流入させる流入口205が設けられている。流入口205は散布用流路17の端部に接続されている。流入口205から第1水供給管201に流入した水は、第1水供給管201の端部に向かって流れる。また、流入口205から連結管203を介して第2水供給管202に流入した水は、第2水供給管202の端部に向かって流れる。
水供給管201、202には、内部の水を外部に供給するための供給孔206が設けられている。水供給管201、202には、複数の供給孔206が所定間隔で配置されている。供給孔206の孔径は、水供給管201、202から水を均一に噴出できる大きさに設定されている。
水供給管201、202には、ガイド部207、208が設けられている。ガイド部207、208は、供給孔206から供給される水を供給孔206から離れた位置まで誘導する。
ガイド部207、208は、供給孔206から重力が作用する方向の下方に向かって延びるように設けられている。このため、ガイド部207、208の先端部207a、208aは、供給孔206よりも重力方向下方に位置している。ガイド部207、208は、複数の供給孔206のそれぞれに対応して設けられている。複数のガイド部207、208は互いに交わらないように並列して配置されており、複数のガイド部207、208が櫛状に配置されている。
図4~図6に示すように、ガイド部207、208は、板面が送風方向Wに沿って配置された板状部材となっている。図6に示すように、ガイド部207、208の断面形状は、長方形となっている。
ガイド部207、208には、溝部207b、208bが設けられている。溝部207b、208bは、ガイド部207、208における送風方向Wの下流側に設けられている。
溝部207b、208bの一端側は、供給孔206に接続して設けられており、供給孔206から供給された水をガイド部207、208に誘導する。溝部207b、208bの他端側は、ガイド部207、208の先端部207a、208aまで設けられている。つまり、溝部207b、208bは、ガイド部207、208の最下端まで設けられている。
図6に示すように、本実施形態の溝部207b、208bは、ガイド部207、208の延設方向に直交する断面形状がU字状となっている。ガイド部207、208の延設方向は、ガイド部207、208における供給孔206との接続部と、ガイド部207、208の先端部207a、208aとを結ぶ方向であり、図6の紙面垂直方向である。
図7に示すように、供給孔206から供給される水は、重力と溝部207b、208bによって生じる表面張力によって、ガイド部207、208を伝って下方に移動し、ガイド部207、208の先端部207a、208aまで誘導される。ガイド部207、208の先端部207a、208aまで移動した水は、液滴に成長する前に走行風によってガイド部207、208から離脱し、ラジエータ13の表面に散布される。
ガイド部207、208からラジエータ13の表面に水を均一に散布するためには、隣接するガイド部207、208をできるだけ近づけて配置することが望ましい。一方、隣接するガイド部207、208が近すぎると、隣接するガイド部207、208から散布される水が結合して大きな液滴になりやすい。このため、隣接するガイド部207、208の間隔は、隣接するガイド部207、208から供給される水同士が結合しない距離に設定することが望ましい。
本実施形態では、長さが異なる複数種類のガイド部207、208が設けられている。ガイド部207、208には、第1ガイド部207と、第1ガイド部207よりも長い第2ガイド部208とが含まれている。本実施形態では、第1ガイド部207の長さA1を5mmとし、第2ガイド部208の長さA2を25mmとしている。
第1ガイド部207と第2ガイド部208は交互に設けられているため、隣接するガイド部207、208は長さが異なっている。隣接するガイド部207、208は長さが異なる構成は、隣接するガイド部207、208の長さが同じである構成に比べて、隣接するガイド部207、208の先端部207a、208aの間隔が大きくなる。このため、隣接するガイド部207、208が近接配置された場合であっても、隣接するガイド部207、208から散布される水が結合しにくい。
続いて、上述のように構成された燃料電池システム1の作動を説明する。まず、空気通路3及び水素通路4を介して、燃料電池2に空気及び水素が供給されることにより、燃料電池2では電気エネルギが発生する。燃料電池2にて発生した電力は、走行用モータ等に供給される。
燃料電池2では、発電に伴って電気化学反応による熱が生じる。燃料電池2にて発生した熱は、冷却水循環流路11内を循環する冷却水に伝えられ、冷却水はラジエータ13にて、送風方向Wへ流れる空気と熱交換することで冷却される。ラジエータ13にて冷却された冷却水は、燃料電池2に再循環し、燃料電池2が冷却される。これにより、燃料電池2は発電に適した一定温度(例えば、80℃程度)に維持される。
図1に示すように、燃料電池2に供給された空気及び水素のうち、電気化学反応に用いられなかった未反応ガスは、排気ガスとして燃料電池2から排出される。燃料電池2内にて電気化学反応で生じた生成水は、排気ガス中に含まれた状態で燃料電池2から排出される。燃料電池2の空気通路3より排出された排気ガスは、気液分離器5に導入される。排気ガス中に含まれる水分は、気液分離器5にて分離されて貯留される。
気液分離器5に貯留された回収水の一部は、加湿用流路16を介して空気通路3及び水素通路4に供給され、空気及び水素の加湿に用いられる。これにより、燃料電池システム1は、燃料電池2に加湿された空気及び水素を供給することができ、燃料電池2内部の電解質膜を加湿して電気化学反応を促進することができる。
また、気液分離器5に貯蔵された回収水の一部は、散布用ポンプ18により予め定められた供給圧で圧送され、散布用流路17を介して散布装置20に供給される。図7に示すように、散布装置20では、水供給管201、202の供給孔206から供給された水がガイド部207、208によって誘導され、ガイド部207、208の先端部207a、208aから離脱する。ガイド部207、208の先端部207a、208aから離脱した水は、落下しながら送風方向Wの下流側に移動してラジエータ13の熱交換部に散布される。
ラジエータ13に散布された水はラジエータ13の表面で蒸発し、蒸発潜熱によりラジエータ13が冷却される。これにより、ラジエータ13の冷却能力を向上させることができる。
以上説明した本実施形態の散布装置20によれば、供給孔206から供給される水を供給孔206から離れた位置まで誘導するガイド部207、208を設けることで、供給孔206から供給される水が大きな液滴に成長する前にラジエータ13に水を散布することができる。
これにより、ラジエータ13の熱交換部に水を均一に散布でき、ラジエータ13の背面で厚い水膜が形成されにくくなる。このため、ラジエータ13の背面の水がラジエータ13を通過する風の妨げとなることを抑制でき、ラジエータ13の背面から後方へ吹飛ばされる水の量を低減させることができる。この結果、散布装置20から散布された水をできるだけラジエータ13の表面で蒸発させることができ、ラジエータ13の冷却能力を向上させることができる。
また、本実施形態では、ガイド部207、208が複数の供給孔206のそれぞれに対応して設けられている。これにより、ガイド部207、208の大きさをできるだけ小さくすることができ、ガイド部207、208による通風抵抗をできるだけ小さくすることができる。
また、本実施形態では、ガイド部207、208には、溝部207b、208bが設けられている。このため、水供給管201、202の供給孔206から供給される水は、重力と溝部207b、208bによって生じる表面張力によって、供給孔206に留まることなくガイド部207、208の先端まで移動しやすくなる。これにより、供給孔206から供給される水が大きな液滴に成長する前にラジエータ13に水を散布することができ、ラジエータ13の熱交換部に水を均一に散布できる。
また、本実施形態では、隣接するガイド部207、208の長さが異なっている。これにより、隣接するガイド部207、208の先端部207a、208aから離脱する水が重なり合いにくい。このため、水供給管201、202における供給孔206の間隔を狭くすることができ、ラジエータ13の熱交換部に水を均一に散布しやすくなる。
また、本実施形態では、ガイド部207、208における送風方向Wの下流側に溝部207b、208bを設けている。これにより、供給孔206から供給された水が溝部207b、208bを移動する際に、送風方向Wに流れる風の影響を受けにくくすることができる。このため、供給孔206から供給された水をガイド部207、208の先端部207a、208aまで確実に移動させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、本第2実施形態では、上記第1実施形態に比較して、第2ガイド部208の長さを長くしている。本第2実施形態では、第1ガイド部207の長さA1を5mmとし、第2ガイド部208の長さA2を45mmとしている。このため、上記第1実施形態よりも、ガイド部207、208の長さの差が大きくなっている。
本第2実施形態によれば、第1ガイド部207の先端部207aと第2ガイド部208の先端部208aとの間隔が大きくなる。このため、隣接するガイド部207、208の先端部207a、208aから離脱する水が重なりにくくなり、ガイド部207、208の先端部207a、208aで大きな液滴が形成されることを効果的に抑制できる。
また、本第2実施形態によれば、第1ガイド部207から散布された水がラジエータ13に付着する位置と、第2ガイド部208から散布された水がラジエータ13に付着する位置の間隔が大きくなる。これにより、ラジエータ13の熱交換部に水をより均一に散布でき、ラジエータ13の背面で厚い水膜が形成されることを効果的に抑制できる。このため、ラジエータ13の背面から後方へ吹飛ばされる水の量を低減させることができ、ラジエータ13の冷却能力を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本第3実施形態では、ガイド部207、208の長さは上記第2実施形態と同一になっている。
図9、図10に示すように、本第3実施形態では、ガイド部207、208の先端部207a、208aが鋭利な形状となっている。ガイド部207、208の先端部207a、208aは、延設方向に交わる断面の面積が先端に向かって小さくなっている。つまり、ガイド部207、208は、延設方向に交わる断面の面積が先端部207a、208aで最も小さくなっている。
本第3実施形態では、ガイド部207、208の先端部207a、208aにおける送風方向Wの下流側の角部が鋭角になっている。このため、ガイド部207、208の先端部207a、208aにおける溝部207b、208bが設けられている側の角が鋭角になっている。また、ガイド部207、208における溝部207b、208bが設けられている側の角がガイド部207、208の最下端部になる。つまり、ガイド部207、208の延設方向に交わる断面の面積は、先端部207a、208aにおける溝部207b、208bが設けられている部位で最も小さくなっている。
本第3実施形態によれば、ガイド部207、208の先端部207a、208aを鋭利な形状とすることで、先端部207a、208aの面積を小さくすることができ、ガイド部207、208の最下端部の面積を最も小さくすることができる。このため、供給孔206から供給された水がガイド部207、208の先端部207a、208aに移動した際に、ガイド部207、208の先端部207a、208aで発生する表面張力が小さくなり、水が離脱しやすくなる。これにより、散布装置20からラジエータ13の熱交換部に水をより均一に散布することができる。
図11は、第1~第3実施形態の散布装置20を用いた場合のラジエータ13の冷却性能を示している。図11では、散布装置20にガイド部を設けていない構成を比較例として示している。
図11に示すように、散布装置20にガイド部を設けていない比較例に対し、散布装置20にガイド部207、208を設けた第1~第3実施形態は、ラジエータ13の冷却性能が大幅に向上している。また、第2ガイド部208を長くした第2、第3実施形態ででは、ラジエータ13の冷却性能がより向上している。また、ガイド部207、208の先端部207a、208aが鋭角形状となっている第3実施形態では、水の噴射量が少ない領域でラジエータ13の冷却性能が高くなっている。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本第4実施形態では、ガイド部207、208の長さは上記第1実施形態と同一になっている。
図12に示すように、本第4実施形態では、第1ガイド部207の先端部207aにおける送風方向Wの下流側の角部が鋭角になっている。このため、第1ガイド部207の先端部207aにおけるラジエータ13から近い側の角が鋭角になっている。このため、第1ガイド部207では、延設方向に交わる断面の面積は、先端部207aにおける送風方向Wの下流側で最も小さくなっている。
一方、第2ガイド部208では、先端部208aにおける送風方向Wの上流側の角部が鋭角になっている。このため、第2ガイド部208の先端部208aにおけるラジエータ13から遠い側の角が鋭角になっている。このため、第2ガイド部208では、延設方向に交わる断面の面積は、先端部208aにおける送風方向Wの上流側で最も小さくなっている。
本第4実施形態によれば、第1ガイド部207の先端部207aと第2ガイド部208の先端部208aとの間隔が大きくなる。これにより、隣接するガイド部207、208の先端部207a、208aから離脱する水が重なりにくくなり、ガイド部207、208の先端部207a、208aで大きな液滴が形成されることを効果的に抑制できる。
また、本第4実施形態によれば、第1ガイド部207の先端部207aとラジエータ13との距離B1よりも、第2ガイド部208の先端部208aとラジエータ13との距離B2の方が長くなる。このため、ガイド部207、208の先端部207a、208aから離脱した水がラジエータ13に付着するまでの落下距離は、第1ガイド部207よりも第2ガイド部208の方が長くなる。この結果、第1ガイド部207から散布された水がラジエータ13に付着する位置と、第2ガイド部208から散布された水がラジエータ13に付着する位置の間隔が大きくなる。これにより、ラジエータ13の背面で厚い水膜が形成されることを抑制でき、ラジエータ13の背面から後方へ吹飛ばされる水の量を低減させることができるため、ラジエータ13の冷却能力を向上させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を図13、図14を用いて説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図14に示すように、本第5実施形態のガイド部207、208は、上記各実施形態よりも、溝部207b、208bの深さが深くなるように形成されている。つまり、本第5実施形態では、溝部207b、208bの断面内周長さが長くなっている。溝部207b、208bの断面内周長さは、ガイド部207、208の延設方向に直交する方向における溝部207b、208bの断面内周長さである。本第5実施形態では、すべてのガイド部207、208において、溝部207b、208bの断面内周長さを同一としている。
本第5実施形態のガイド部207、208では、溝部207b、208bの断面内周長さが供給孔206の円周長さの1/2以上になるようにしている。具体的には、ガイド部207、208の延設方向に直交する方向における溝部207b、208bの断面の長さを、複数の供給孔206の配置方向における供給孔206の直径Dから算出した円周の1/2以上としている。複数の供給孔206の配置方向は、図13の左右方向である。
ガイド部207、208における溝部207b、208bの断面内周長さは、供給孔206との接続部から先端部207a、208aまで均一としてもよく、供給孔206からの距離に応じて変化させてもよい。ガイド部207、208における溝部207b、208bの断面内周長さは、少なくとも供給孔206との接続部の近傍において、供給孔206の円周長さの1/2以上になっていればよい。
以上説明した本第5実施形態によれば、ガイド部207、208における溝部207b、208bの表面積が拡大して濡れ長さが長くなり、水の表面張力が作用しやすくなる。これにより、供給孔206から溝部207b、208bへ水が流出しやすくなり、溝断面と溝濡れ長さのバランスで液の落下水量を均一化する効果が高くなる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上記各実施形態では、本発明の水散布冷却装置を燃料電池用のラジエータ13に水を散布する散布装置20に適用した例について説明したが、本発明の水散布冷却装置を他の用途に用いてもよい。本発明の水散布冷却装置は、例えば内燃機関冷却用のラジエータに水を散布する用途に用いてもよく、あるいは冷凍サイクル装置のコンデンサに水を散布する用途に用いてもよい。
(2)上記第5実施形態では、すべてのガイド部207、208で溝部207b、208bの断面内周長さを同一としたが、複数のガイド部207、208で溝部207b、208bの断面内周長さを異ならせてもよい。つまり、溝部207b、208bの断面内周長さを複数段階設けてもよい。
例えば、供給孔206の流入口205からの距離に応じて、供給孔206に対応するガイド部207、208の溝部207b、208bの断面内周長さを異ならせてもよい。具体的には、流入口205に近い供給孔206に設けられたガイド部207、208よりも流入口205から遠い供給孔206に設けられたガイド部207、208の方が溝部207b、208bの断面内周長さが長くなるようにしてもよい。
供給孔206が流入口205から遠くなるほど、供給孔206から供給される水量が減少しやすい。このため、流入口205から遠い供給孔206に設けられたガイド部207、208で溝部207b、208bの断面内周長さを長くすることで、複数の供給孔206から散布される水量を均一化する効果が高くなる。
また、長さが異なるガイド部207、208で溝部207b、208bの断面内周長さを異ならせてもよい。具体的には、長さが長い第2ガイド部208よりも長さが短い第1ガイド部207の方が溝部207b、208bの断面内周長さが長くなるようにしてもよい。これにより、長さが異なるガイド部207、208で溝部207b、208bの表面積を近づけることができ、濡れ長さを近づけることができる。この結果、複数の供給孔206から散布される水量を均一化する効果が高くなる。
(3)上記第5実施形態では、ガイド部207、208において、溝部207b、208bの深さを深くして断面内周長さを長くしたが、異なる構成によって溝部207b、208bの断面内周長さを長くしてもよい。
例えば、図15に示すように、溝部207b、208bを複数の溝によって構成することで、溝部207b、208bの断面内周長さを長くすることができる。
また、溝部207b、208bの断面で構成される半円の半径を拡大することによっても、溝部207b、208bの断面内周長さを長くすることができる。
(4)上記第5実施形態では、ガイド部207、208における溝部207b、208bの表面積を拡大して濡れ長さを長くすることで、供給孔206から水が流出しやすくしたが、溝部207b、208bの濡れ性を向上させることによって供給孔206から水が流出しやすくしてもよい。
例えば、図16に示すように、溝部207b、208bの内表面に表面粗さを大きくする粗化処理を施して粗化部207c、208cを形成してもよい。これにより、溝部207b、208bの濡れ性が向上して供給孔206から水が流出しやすくなり、複数の供給孔206から散布される水量を均一化する効果が高くなる。
また、図17に示すように、溝部207b、208bの内表面に親水性処理を施して親水部207d、208dを形成してもよい。親水性処理は、例えば溝部207b、208bの内表面に親水性塗膜を設けることによって実現できる。これにより、溝部207b、208bの濡れ性が向上して供給孔206から水が流出しやすくなり、複数の供給孔206から散布される水量を均一化する効果が高くなる。
(5)上記各実施形態では、ガイド部207、208に設けられた溝部207b、208bの断面形状をU字状にした例について説明したが、溝部207b、208bの断面形状は任意の形状とすることができる。例えば、図18に示すように溝部207b、208bの断面形状をV字状としてもよく、溝部207b、208bの断面形状を図19に示すようにコの字状としてもよい。
(6)上記各実施形態では、ガイド部207、208に溝部207b、208bを設けた例について説明したが、図20に示すように、ガイド部207、208に溝部207b、208bを設けることなく、親水部207d、208dを設けてもよい。親水部207d、208dは、供給孔206からガイド部207、208の先端部207a、208aに至るまで設ければよい。
親水部207d、208dを設けた部分では、水が濡れやすくなるため、供給孔206から供給された水が大きな液滴を形成する前に重力によってガイド部207、208を伝って下方に移動可能となる。
(7)上記各実施形態では、ガイド部207、208の延設方向に交わるガイド部207、208の断面形状を長方形としたが、これに限らず、ガイド部207、208の断面形状を送風方向Wの上流側に向かって寸法が小さくなるようにしてもよい。送風方向Wの上流側に向かって寸法が小さくなるガイド部207、208の断面形状は、例えば図21、図22、図23に示す形状とすることができる。
このように、ガイド部207、208の断面形状を送風方向Wの上流側に向かって寸法が小さくなるようにすることで、ガイド部207、208の通風抵抗を小さくすることができる。
(8)上記各実施形態では、ガイド部207、208における送風方向Wの下流側に溝部207b、208bを設けたが、溝部207b、208bを設ける位置は、ガイド部207、208における送風方向Wの上流側でもよく、あるいはガイド部207、208における送風方向Wの上流側と下流側の間でもよい。
(9)上記各実施形態では、水供給管201、202のガイド部207、208を重力方向に平行となるように設けたが、これに限らず、ガイド部207、208は重力方向に対して傾斜していてもよい。複数のガイド部207、208の重力方向に対する角度は同一でもよく、異なっていてもよい。
(10)上記各実施形態では、散布装置20に2本の水供給管201、202を設けた例について説明したが、これに限らず、散布装置20に1本又は3本以上の水供給管を設けてもよい。
(11)上記各実施形態では、散布装置20に長さが異なる2種類のガイド部207、208を設けたが、同一の長さの1種類のガイド部を設けてもよく、あるいは長さが異なる3種類以上のガイド部を設けてもよい。
(12)上記各実施形態では、複数の供給孔206のすべてにガイド部207、208を設けたが、これに限らず、少なくとも一部の供給孔206にガイド部207、208が設けられていればよい。つまり、ガイド部207、208が設けられていない供給孔206が存在してもよい。
13 ラジエータ(熱交換器)
20 散布装置
206 供給孔
207 第1ガイド部
207a 先端部
207b 溝部
208 第2ガイド部
208a 先端部
208b 溝部

Claims (11)

  1. 予め定められた送風方向へ流れる空気と内部を流通する熱媒体との間で熱交換を行う熱交換器(13)に対し、前記送風方向の上流側から水を散布する散布装置(20)を備え、
    前記散布装置は、前記熱交換器に散布される水を供給する供給孔(206)と、前記供給孔から重力方向下側に延びるように形成され、前記供給孔から供給される水を誘導するガイド部(207、208)とを含んでおり、
    前記供給孔は複数設けられており、前記ガイド部は複数の前記供給孔のそれぞれに対応して設けられており、
    隣接する前記ガイド部は、それぞれ長さが異なっている水散布冷却装置。
  2. 前記複数のガイド部は互いに交わらないように配置されている請求項1に記載の水散布冷却装置。
  3. 前記ガイド部の表面には親水性処理が施されている請求項1または2に記載の水散布冷却装置。
  4. 前記ガイド部には、前記供給孔から供給された水を誘導する溝部(207b、208b)が形成されている請求項1または2のいずれか1つに記載の水散布冷却装置。
  5. 前記溝部は前記供給孔と接続されている請求項に記載の水散布冷却装置。
  6. 前記ガイド部の延設方向に直交する断面における前記溝部の内周の長さは、複数の前記供給孔の配置方向における前記供給孔の直径から算出した円周の1/2以上である請求項4または5に記載の水散布冷却装置。
  7. 前記溝部の表面は、表面粗さを大きくする粗面化処理が施されている請求項4ないし6のいずれか1つに記載の水散布冷却装置。
  8. 前記溝部の表面に親水性処理が施されている請求項4ないし7のいずれか1つに記載の水散布冷却装置。
  9. 前記溝部は、前記ガイド部の延設方向に直交する断面の形状がU字形状、V字状又はコの字状のいずれかである請求項4ないし8のいずれか1つに記載の水散布冷却装置。
  10. 前記溝部は前記ガイド部の先端部(207a、208a)まで形成されており、
    前記ガイド部の先端部は、前記溝部が設けられている部位が鋭角になっている請求項4ないし9のいずれか1つに記載の水散布冷却装置。
  11. 前記隣接するガイド部には、第1ガイド部(207)と、前記第1ガイド部より長い第2ガイド部(208)が含まれており、
    前記第1ガイド部の先端部(207a)は、前記送風方向の下流側の角部が鋭角になっており、前記第2ガイド部の先端部(208a)は、前記送風方向の上流側の角部が鋭角になっている請求項1ないしのいずれか1つに記載の水散布冷却装置。
JP2019163191A 2018-09-28 2019-09-06 水散布冷却装置 Active JP7015284B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/036874 WO2020066864A1 (ja) 2018-09-28 2019-09-20 水散布冷却装置
US17/209,448 US20210207891A1 (en) 2018-09-28 2021-03-23 Water-spraying cooling device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183607 2018-09-28
JP2018183607 2018-09-28

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020056564A JP2020056564A (ja) 2020-04-09
JP2020056564A5 JP2020056564A5 (ja) 2020-12-10
JP7015284B2 true JP7015284B2 (ja) 2022-02-02

Family

ID=70106971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019163191A Active JP7015284B2 (ja) 2018-09-28 2019-09-06 水散布冷却装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20210207891A1 (ja)
JP (1) JP7015284B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7015284B2 (ja) * 2018-09-28 2022-02-02 株式会社デンソー 水散布冷却装置
JP2022022624A (ja) * 2020-06-30 2022-02-07 株式会社デンソー 水散布冷却装置
DE102022114018A1 (de) * 2022-06-02 2023-12-07 Man Truck & Bus Se Kühlvorrichtung, Steuervorrichtung und Kühlsystem zum Kühlen eines Kühlfluides mittels Luft- und Verdunstungskühlung

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002301492A (ja) 2001-04-09 2002-10-15 Fujikin Inc 水浄化装置及びこれを用いた水槽装置
JP2002372385A (ja) 2001-04-11 2002-12-26 Denso Corp 熱交換装置
JP2006322642A (ja) 2005-05-18 2006-11-30 Toyo Shoji Kk エアコン節電装置
JP2007205677A (ja) 2006-02-03 2007-08-16 Daikin Ind Ltd 室外機の補助冷却装置
JP2010243050A (ja) 2009-04-06 2010-10-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 散布管装置とこれを用いた熱交換器

Family Cites Families (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2185033A (en) * 1938-06-02 1939-12-26 Waukesha Motor Co Refrigerating apparatus
US2278242A (en) * 1940-12-28 1942-03-31 Gen Electric Evaporative cooler
GB599400A (en) * 1941-04-30 1948-03-11 Delas Condenseurs Improvements in apparatus for bringing a gas into contact with a liquid
DE808846C (de) * 1948-01-10 1951-07-19 Der Niederlaendische Staat Ver Berieselungsvorrichtung
US3290025A (en) * 1965-11-19 1966-12-06 Baltimore Aircoil Co Inc Trough system for evaporative heat exchangers
US3659623A (en) * 1969-12-02 1972-05-02 Baltimore Aircoil Co Inc Water supply system
CH558925A (de) * 1974-01-17 1975-02-14 Energiagazdalkodasi Intezet Vorrichtung zur waerme- und stoffuebertragung zwischen fluessigkeiten und gasen.
US3926000A (en) * 1974-06-24 1975-12-16 Carlie D Scofield Automotive air conditioner and method of operating the same
US4159291A (en) * 1977-08-16 1979-06-26 Union Carbide Corporation Outlet means for vapor-liquid contacting tray
CA1120396A (en) * 1979-01-09 1982-03-23 Rolf P.C. Manteufel Device for feeding liquids into material and heat exchanger columns
JPS5838677B2 (ja) * 1980-09-20 1983-08-24 住友精密工業株式会社 オ−プンラツク式気化器の散水装置
DE3141930C2 (de) * 1981-10-22 1986-07-10 Julius Montz Gmbh, 4010 Hilden Verteilerboden für eine Austauschkolonne
CH658198A5 (de) * 1983-01-04 1986-10-31 Sulzer Ag Fluessigkeitsverteiler in einer stoff- und waermeaustauschkolonne.
US4516406A (en) * 1983-02-22 1985-05-14 Gentry And Green Enterprises Cooling system for motor vehicles
US4476069A (en) * 1983-02-23 1984-10-09 The Dow Chemical Company Liquid distributing apparatus for a liquid-vapor contact column
US4776989A (en) * 1983-09-19 1988-10-11 The Dow Chemical Company Method and apparatus for liquid feed to liqiud distributors in fluid-liquid contacting towers
US4494384A (en) * 1983-11-21 1985-01-22 Judy A. Lott Apparatus for enhancing the performance of a vehicle air conditioning system
CH671165A5 (ja) * 1987-03-02 1989-08-15 Sulzer Ag
CH674895A5 (ja) * 1988-03-22 1990-07-31 Kuehni Ag
US4994210A (en) * 1990-03-01 1991-02-19 Koch Engineering Company, Inc. High efficiency distributor for gas-liquid contact column and method of preparation and use
JPH0712427A (ja) * 1993-04-27 1995-01-17 Daikin Ind Ltd 吸収冷凍機用伝熱管及びその製造方法並びに吸収冷凍機用熱交換器
US5444991A (en) * 1993-05-03 1995-08-29 Cox; William L. Engine cooling apparatus
JP3575071B2 (ja) * 1994-08-11 2004-10-06 ダイキン工業株式会社 吸収冷凍機用熱交換器
US5884658A (en) * 1996-09-05 1999-03-23 Cameron; Gordon M. Liquid distributor for a packed tower
DE29701830U1 (de) * 1997-02-03 1997-06-05 Raschig Ag Dispersionseinrichtung für einen Flüssigkeitsverteiler
JP3572869B2 (ja) * 1997-05-29 2004-10-06 ダイキン工業株式会社 吸収式冷凍機の散布装置
US5919405A (en) * 1997-10-23 1999-07-06 Monsanto Company Fluid distribution system for an absorption tower
ES2241254T3 (es) * 1998-11-30 2005-10-16 Sulzer Chemtech Ag Distribuidor de liquido para columna de empaquetadura.
ATE286771T1 (de) * 1998-11-30 2005-01-15 Sulzer Chemtech Ag Gegenstromkolonne mit flüssigkeitsverteiler
CA2338215C (en) * 2000-05-08 2004-09-14 Sulzer Chemtech Ag Guide member for a liquid jet to be deflected
US6830099B2 (en) * 2002-12-13 2004-12-14 American Standard International Inc. Falling film evaporator having an improved two-phase distribution system
US8596556B2 (en) * 2005-02-22 2013-12-03 Vehicle Enhancement Labs Radiator and air cooler mister
JP5226807B2 (ja) * 2008-01-11 2013-07-03 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー 蒸気圧縮システム
KR101203361B1 (ko) * 2010-06-03 2012-11-20 (주)써스텍 냉각 효율이 향상된 대향류식 냉각탑
JP6053389B2 (ja) * 2012-08-10 2016-12-27 三菱重工業株式会社 液化ガス気化装置を搭載した船舶および液化ガス気化装置
US9089787B2 (en) * 2012-12-14 2015-07-28 Koch-Glitsch, Lp Distributor in mass transfer column and method of use
DE102014105008B4 (de) * 2014-04-08 2017-05-18 Technische Universität Berlin Flüssigkeitsverteiler und Anordnung
FR3038038B1 (fr) * 2015-06-24 2017-07-21 Commissariat Energie Atomique Dispositif de distribution de film tombant sur un echangeur a plaques comprenant des premier et deuxieme etages de distribution
WO2017110677A1 (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 日本電気株式会社 熱交換器、及び冷却塔
JP2019044999A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社デンソー 水散布冷却装置
JP2019045000A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社デンソー 水散布冷却装置
JP2019043385A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 株式会社デンソー 水散布冷却装置
WO2020066864A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社デンソー 水散布冷却装置
JP7015284B2 (ja) * 2018-09-28 2022-02-02 株式会社デンソー 水散布冷却装置
JP2022022624A (ja) * 2020-06-30 2022-02-07 株式会社デンソー 水散布冷却装置
DE102020208710A1 (de) * 2020-07-13 2022-01-13 Mahle International Gmbh Wärmeübertrager, Brennstoffzellen-Anordnung und Verfahren
JP2022024908A (ja) * 2020-07-28 2022-02-09 トヨタ自動車株式会社 水供給管凍結時破損防止構造
JP2022178998A (ja) * 2021-05-21 2022-12-02 株式会社デンソー 水散布冷却装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002301492A (ja) 2001-04-09 2002-10-15 Fujikin Inc 水浄化装置及びこれを用いた水槽装置
JP2002372385A (ja) 2001-04-11 2002-12-26 Denso Corp 熱交換装置
JP2006322642A (ja) 2005-05-18 2006-11-30 Toyo Shoji Kk エアコン節電装置
JP2007205677A (ja) 2006-02-03 2007-08-16 Daikin Ind Ltd 室外機の補助冷却装置
JP2010243050A (ja) 2009-04-06 2010-10-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 散布管装置とこれを用いた熱交換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020056564A (ja) 2020-04-09
US20210207891A1 (en) 2021-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7015284B2 (ja) 水散布冷却装置
JP2002372385A (ja) 熱交換装置
US10707505B2 (en) Fuel cell system
JP4269060B2 (ja) 除熱方法及び除熱装置
US20080038610A1 (en) Fuel cells evaporative reactant gas cooling and operational freeze prevention
JP6870621B2 (ja) 燃料電池システム
JP4939786B2 (ja) 燃料電池及び燃料電池システム
JP6569522B2 (ja) 熱交換装置
JP6638613B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008269844A (ja) 燃料電池システム
WO2020066864A1 (ja) 水散布冷却装置
WO2022004157A1 (ja) 水散布冷却装置
KR20150093455A (ko) 공기압 손실이 낮은 열교환 튜브를 이용한 공랭식 열교환기 및 밀폐형 냉각탑
JP2022178998A (ja) 水散布冷却装置
JP6972633B2 (ja) 燃料電池システム
JP7131493B2 (ja) 燃料電池システム
JP2019051478A (ja) 液体回収装置
JP2019044999A (ja) 水散布冷却装置
US20220132699A1 (en) Air conditioner
JP2019045000A (ja) 水散布冷却装置
KR20180076671A (ko) 연료전지용 가습냉각 장치
JP6784247B2 (ja) 燃料電池システム
JP7077633B2 (ja) 熱交換装置
JP2019121578A (ja) 燃料電池システム
JP2008305627A (ja) 燃料電池スタックシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220121