JP2007205677A - 室外機の補助冷却装置 - Google Patents

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Yasuki Hirokado
泰樹 廣門
Atsushi Kobayashi
淳 小林
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Abstract

【課題】本発明の課題は、室外機の熱交換器からの放熱における蒸発潜熱による放熱の割合を大きくし、熱交換効率を向上させた補助冷却装置を提供することにある。
【解決手段】室外機の補助冷却装置10は、ノズル53と、給水配管52と、加熱手段56,56a,56b,56c,56dとを備える。ノズル53は、空気調和装置の室外機10の熱交換器32に水を散布する。給水配管52は、ノズル53に水を供給する。加熱手段56,56a,56b,56c,56dは、給水配管52を加熱することで給水配管52内の水を温める。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和装置の室外機の熱交換効率向上および能力向上を図る補助冷却装置に関するものである。
夏季、室外機の効率向上および能力向上を図るため、室外熱交換器に対し散水が行われている。従来の技術では、室外機の補助冷却装置として、特許文献1に開示されているようなものが存在する。この装置では、室外機の熱交換器に水を散布し、この水の蒸発潜熱によって放熱フィンを冷却することにより、空気調和装置の冷房能力の向上と消費電力の低下による省エネルギー化を図り、安定した冷房運転を継続させている。
特開2004−116996号公報
しかし、室外機熱交換器に対する散水には常温水が使用されている。したがって、特許文献1の技術では、熱交換器からの放熱は水の蒸発潜熱によるものよりも、温度上昇(顕熱)による割合が大きい。蒸発潜熱は、顕熱よりも水の分子量あたりの熱伝達率が大きいため、蒸発潜熱を有効に利用した方が冷却効果は高まる。
本発明の課題は、室外機の熱交換器からの放熱における蒸発潜熱による放熱の割合を大きくし、熱交換効率を向上させることのできる補助冷却装置を提供することにある。
第1発明に係る室外機の補助冷却装置は、ノズルと、給水配管と、加熱手段とを備える。ノズルは、空気調和装置の室外機の熱交換器に水を散布する。給水配管は、ノズルに水を供給する。加熱手段は、給水配管を加熱することで給水配管内の水を温める。
この室外機の補助冷却装置では、給水配管中の水を温める加熱手段を備えることで、使用する水を温水にする。ノズルが、温水を室外機の熱交換器に対して散布する。したがって、温水を活用することにより、常温水活用時と比較して、散水が蒸発しやすくなる。このため、散布した温水の蒸発潜熱により室外機の熱交換器における冷却効果を高めることが可能となる。
第2発明に係る室外機の補助冷却装置は、第1発明に係る室外機の補助冷却装置であって、加熱手段は、熱交換器の廃熱を利用する。
この室外機の補助冷却装置では、給水配管中の水を温める加熱手段に、室外機の熱交換器の廃熱を利用する。したがって、加熱手段に使用するエネルギーに室外機の熱交換器の廃熱のエネルギーを利用することにより、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。また、この室外機の補助冷却装置は、室外機の熱交換器中で冷媒と作動流体との熱交換が行われる前に、冷媒と給水配管中の水との熱交換が行われるため、冷却効果を高めることが可能となる。
第3発明に係る室外機の補助冷却装置は、第1発明に係る室外機の補助冷却装置であって、加熱手段は、空気調和装置の冷媒配管の廃熱を利用する。
この室外機の補助冷却装置では、給水配管中の水を温める加熱手段に、空気調和装置の冷媒配管の廃熱を利用する。したがって、加熱手段に使用するエネルギーに冷媒配管の廃熱エネルギーを利用することにより、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。また、この室外機の補助冷却装置は、室外機の熱交換器中で冷媒と作動流体との熱交換が行われる前に、冷媒配管中の冷媒と給水配管中の水との熱交換が行われるため、冷却効果を高めることが可能となる。
第4発明に係る室外機の補助冷却装置は、第1発明に係る室外機の補助冷却装置であって、加熱手段は、室外機が設置されている建物の建物放熱を利用する。
この室外機の補助冷却装置では、給水配管中の水を温める加熱手段に、室外機が設置されている建物の建物放熱を利用する。したがって、加熱手段に使用するエネルギーに室外機が設置されている建物放熱のエネルギーを利用することにより、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。また、建物に蓄積された熱エネルギーを利用するため、建物の躯体を冷却することができ、室内を冷却することができる。このため、室内を冷却するエネルギーを抑えることが可能となる。
第5発明に係る室外機の補助冷却装置は、第1発明に係る室外機の補助冷却装置であって、加熱手段は、室外機の熱源とは別の熱源機器の廃熱を利用する。
この室外機の補助冷却装置では、給水配管中の水を温める加熱手段に、室外機の熱源とは別の熱源機器の廃熱を利用する。なお、ここにいう「別の熱源機器」とは、例えば、コージェネレーションシステム、ボイラー、給湯機器などである。
したがって、加熱手段に使用するエネルギーに室外機の熱源とは別の熱源機器の廃熱エネルギーを利用するため、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。
第6発明に係る室外機の補助冷却装置は、第1発明に係る室外機の補助冷却装置であって、加熱手段は、太陽光のエネルギーを利用する。
この室外機の補助冷却装置では、給水配管中の水を温める加熱手段に、太陽光のエネルギーを利用する。ここにいう、太陽光のエネルギーを利用する加熱手段とは、例えば、太陽熱温水器などである。したがって、加熱手段に使用するエネルギーに太陽光のエネルギーを利用するため、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。
第7発明に係る室外機の補助冷却装置は、第1発明から第6発明のいずれかに係る室外機の補助冷却装置であって、制御部をさらに備えている。制御部は、ノズルから水を熱交換器に散布する必要があるときに、ノズルから間欠的に水を散布させる。
この室外機の補助冷却装置では、制御部がノズルから熱交換器に間欠的に水を散布させる。したがって、水を継続的に散布し続ける場合に比べ、水の消費量を抑えることが可能となる。このため、水道代を抑えることが可能となる。また、水を送るポンプ等の機器を継続して運転しなくとも良いため、消費エネルギーを抑えることが可能となる。
第8発明に係る室外機の補助冷却装置は、第7発明に係る室外機の補助冷却装置であって、制御部は、ノズルから水を散布させる間欠度合いを、外気温に応じて変更する。間欠度合いとは、水を散布している時間に対する水を散布していない時間の割合である。
この室外機の補助冷却装置では、例えば、外気温が高く熱交換器を濡らした水が蒸発し易い場合に間欠度合いを小さくしてトータルの水量を多くし、外気温が比較的低く熱交換器を濡らした水が蒸発し難い場合に間欠度合いを大きくしてトータルの水量を少なくするというような制御が可能となる。ここでは、水を散布する際に熱交換器からの水の蒸発の速さを考慮して水量を調整することが可能となるようになるため、スケールの発生をより小さく抑えることが可能となる。
第9発明に係る室外機の補助冷却装置は、第1発明から第8発明のいずれかに係る室外機の補助冷却装置であって、室外機からの作動指令がないときには、ノズルから水が散布されない。
この室外機の補助冷却装置では、室外機が熱交換器の補助冷却の必要がないと判断した場合には補助冷却装置のノズルから水が散布されないため、水が浪費されて無駄な費用が生じることが防止される。例えば、室外機は、冷媒の高圧圧力が異常なレベルまで上昇したときにだけ、運転停止を回避するために補助冷却装置へ作動指令を出す。
第1発明に係る室外機の補助冷却装置では、温水を活用することにより、常温水活用時と比較して、散水が蒸発しやすくなる。このため、散布した温水の蒸発潜熱により室外機の熱交換器における冷却効果を高めることが可能となる。
第2発明に係る室外機の補助冷却装置では、加熱手段に使用するエネルギーに室外機の熱交換器の廃熱のエネルギーを利用することにより、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。また、この室外機の補助冷却装置は、室外機の熱交換器中で冷媒と作動流体との熱交換が行われる前に、冷媒と給水配管中の水との熱交換が行われるため、冷却効果を高めることが可能となる。
第3発明に係る室外機の補助冷却装置では、加熱手段に使用するエネルギーに冷媒配管の廃熱エネルギーを利用することにより、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。また、この室外機の補助冷却装置は、室外機の熱交換器中で冷媒と作動流体との熱交換が行われる前に、冷媒配管中の冷媒と給水配管中の水との熱交換が行われるため、冷却効果を高めることが可能となる。
第4発明に係る室外機の補助冷却装置では、加熱手段に使用するエネルギーに室外機が設置されている建物放熱のエネルギーを利用することにより、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。また、建物に蓄積された熱エネルギーを利用するため、建物の躯体を冷却することができ、室内を冷却することができる。このため、室内を冷却するエネルギーを抑えることが可能となる。
第5発明に係る室外機の補助冷却装置では、加熱手段に使用するエネルギーに室外機の熱源とは別の熱源機器の廃熱エネルギーを利用するため、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。
第6発明に係る室外機の補助冷却装置では、加熱手段に使用するエネルギーに太陽光のエネルギーを利用するため、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。
第7発明に係る室外機の補助冷却装置では、水を継続的に散布し続ける場合に比べ、水の消費量を抑えることが可能となる。このため、水道代を抑えることが可能となる。また、水を送るポンプ等の機器を継続して運転しなくとも良いため、消費エネルギーを抑えることが可能となる。
第8発明に係る室外機の補助冷却装置では、水を散布する際に熱交換器からの水の蒸発の速さを考慮して水量を調整することが可能となるようになるため、スケールの発生をより小さく抑えることが可能となる。
第9発明に係る室外機の補助冷却装置では、室外機が熱交換器の補助冷却の必要がないと判断した場合には補助冷却装置のノズルから水が散布されないため、水が浪費されて無駄な費用が生じることが防止される。
<室外機の構成>
本発明の一実施形態に係る補助冷却装置50がオプションとして付けられる空気調和装置の室外機10を、図1に示す。室外機10は、マルチタイプの空気調和装置を構成しており、ビルの屋上等に設置されるとともに、複数の室内機(図示せず)に連絡配管を介して接続されている。
室外機10は、側面から空気を吸入して熱交換した後に上面の吹出口(後述の空気吹出口25a)から熱交換後の空気を吹き出すタイプのものであり、ケーシング12と、ケーシング12の内部空間に収納された室外側冷媒回路13と、ケーシング12の内部空間の上部に設けられた送風ファン14とを備えている。
(1)ケーシング
ケーシング12は、略直方体形状であり、主に、4つの角部にそれぞれ配置された支柱21〜24と、上面パネル25と、前面パネル26と、後面パネル27と、1対の側面パネル28と、下面パネル29とから構成されている。
支柱21〜24は、ケーシング12の各角部の上端から下端まで延びる柱状の部材であり、上面パネル25、前面パネル26、後面パネル27、1対の側面パネル28および下面パネル29を固定支持している。
上面パネル25は、中央に設けられた開口からなる空気吹出口25a(上面)を有しており、開口の上部を覆うようにファングリル25bが設けられている。そして、ケーシング12内に吸入された空気は、空気吹出口25aから上方に向かって吹き出されるようになっている。
後面パネル27には、ケーシング12内に空気を吸入するための空気吸入口27aが形成されている。本実施形態において、空気吸入口27aは、詳細は図示しないが、ほぼ全面に設けられた開口からなる。また、1対の側面パネル28にも、ケーシング12内に空気を吸入するための空気吸入口28aが、それぞれ形成されている。本実施形態において、空気吸入口28aは、前面パネル26近傍を除く面に設けられた開口からなる。これらの3つの空気吸入口27a,28aから、ケーシング12の内部空間に空気が吸入されるようになっている。
下面パネル29は、室外側冷媒回路13を構成する機器および配管類を固定支持している。また、下面パネル29は、据付面との間にスペースが可能となるように、4つの支柱21〜24に支持されている。
(2)冷媒回路および熱交換器
室外側冷媒回路13は、圧縮機31、熱交換器32などの機器、およびこれらの機器を接続する配管類から構成されている。圧縮機31や熱交換器32などの主要な機器は、下面パネル29に固定されている。すなわち、室外側冷媒回路13を構成する機器および配管類は、主として、ケーシング12の下部に配置されている。
熱交換器32は、上面視において略U字形状であり、3面の各部分が3つの空気吸入口27a,28aに対向するように配置されている。また、熱交換器32は、その外面が、室外機10の外から直接見えるようになっており、ケーシング12とともに室外機10の外面を構成している。そして、熱交換器32は、その内部を流れる冷媒と、空気吸入口27a,28aから吸入された空気との間で、熱交換を行わせる。
(3)送風ファン
送風ファン14は、プロペラファンであり、ケーシング12の内部空間の上部において、空気吹出口25aに対向するように配置されている。送風ファン14は、複数のプロペラ翼41と、プロペラ翼41の内周部を固定するハブ(図示せず)と、ハブを回転駆動するファンモータ42とを有している。ファンモータ42は、支持フレーム(図示せず)を介して、ケーシング12に固定されている。これにより、送風ファン14は、空気吸入口27a,28aを通じて、室外空気をケーシング12の側面からケーシング12の内部に吸入して、熱交換器32を通過させた後、ケーシング12の上部に導いて空気吹出口25aから吹き出すことが可能である。
また、室外機10の送風ファン14や圧縮機31などの機器は、図3に示す室外制御ユニット19によってコントロールされる。室外機10の中に配備される室外制御ユニット19には、熱交換器32の温度を測定する熱交換器サーミスタ61、圧縮機31の吐出管の温度を測定する吐出管サーミスタ62、外気の温度を測定する外気サーミスタ63などが接続されており、各種データが室外制御ユニット19に集まる。
<補助冷却装置の構成および動作>
上述の室外機10に装着される補助冷却装置50は、主として、本体51と、給水配管52と、ノズル53(本実施形態においては2つ)と、加熱手段56とから構成されている。本体51の中には、図3に示す補助冷却制御ユニット55が収納されている。また、本体51内に位置する給水配管52の上流端には、図示しない水道管から所定圧力の水が供給される。また、この水道管からの水は、補助冷却制御ユニット55によりコントロールされる給水バルブ54(図3参照)を介して給水配管52に供給される。ノズル53は、室外機の熱交換器32に、細かい粒状または霧状の水をほぼ均一に散布することが可能である。
加熱手段56は、給水配管52中の水を温めている。本実施例においては、図2に示すように室外機10の熱交換器32の一部が加熱手段56となっており、熱交換器32の放熱を利用して給水配管52中の水を温水にしている。ここでは、この加熱手段56により、夏季の約30℃の常温水を約50℃まで加熱している。このように、加熱手段56により給水配管中の水をあらかじめ温水にすることで、ノズルから散布させた水を蒸発し易くさせている。
補助冷却制御ユニット55は、上述の室外制御ユニット19と接続されており、室外制御ユニット19からの指令に基づいて給水バルブ54を開けて、ノズル53から熱交換器32への散水を行わせる。したがって、室外制御ユニット19からの指令がないときには、ノズル53から水が散布されることはない。ここでは、高圧圧力が異常なレベルまで上昇したときにだけ、空調運転停止を回避するために、室外制御ユニット19が補助冷却制御ユニット55に指令を出す。
室外制御ユニット19からの指令があったときに、補助冷却制御ユニット55は、給水バルブ54の開閉を繰り返し、ノズル53から熱交換器32に間欠的に水を散布させる。その間欠度合いについては、熱交換器32に散布された水が確実に蒸発するように調整される。本実施形態においては、補助冷却制御ユニット55にタイマー57を備え、給水バルブ54を制御することにより、ノズル53からの散水を所定間隔で間欠的に行い、水の蒸発潜熱を最大限有効に利用可能となるようにしている。すなわち、ノズル53から熱交換器32に散布される水の量は補助冷却制御ユニット55によって調整される。また、補助冷却制御ユニット55は、水を散布された熱交換器がほぼ乾くまでタイマー57によって待機し、再びノズル53に散水させ、これを繰り返し行う。
また、補助冷却制御ユニット55は、ノズル53から熱交換器32に水を散布させる間欠度合いを、外気温に応じてさらに微調整する。外気温のデータは、室外制御ユニット19を介して外気サーミスタ63から取得される。散布の間欠度合いの微調整としては、外気温が高くなるほど水量が増えるように給水バルブ54の閉状態に対して開状態を長くすることが行われる。具体的には、外気温と間欠度合いとの相関テーブルに基づいて、補助冷却制御ユニット55が散布の間欠度合いの微調整を行う。
<補助冷却装置の特徴>
(1)
この室外機10の補助冷却装置50では、給水配管52中の水を温める加熱手段56を備えることで、使用する水を温水にする。ノズル53が、温水を室外機10の熱交換器32に対して散水する。したがって、温水活用により、常温水活用時と比較して、散水が蒸発しやすくなる。このため、散水による蒸発潜熱により室外機10の熱交換器32における冷却効果を高めることが可能となる。
(2)
この室外機10の補助冷却装置50では、給水配管52中の水を温める加熱手段56に、室外機10の熱交換器32の廃熱を利用する。したがって、加熱手段56に使用するエネルギーに室外機10の熱交換器32の廃熱のエネルギーを利用するため、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。また、室外機10の熱交換器32は、給水配管52中の水と熱交換をするため、冷却効果を高めることが可能となる。
(3)
この室外機10の補助冷却装置50では、ノズル53から熱交換器32に間欠的に水を散布させるため、水を継続的に散布し続ける場合に比べ、水の消費量を抑えることが可能となる。このため、水道代を抑えることが可能となる。また、水を送るポンプ等の機器を継続して運転しなくとも良いため、消費エネルギーを抑えることが可能となる。
(4)
この室外機10の補助冷却装置50では、例えば、外気温が高く熱交換器32を濡らした水が蒸発し易い場合に間欠度合いを小さくしてトータルの水量を多くし、外気温が比較的低く熱交換器32を濡らした水が蒸発し難い場合に間欠度合いを大きくしてトータルの水量を少なくするというような制御が可能となる。このように、ここでは、水を散布する際に熱交換器32からの水の蒸発の速さを考慮して水量を調整することが可能となるようになるため、スケールの発生をより小さく抑えることが可能となる。
(5)
この室外機10の補助冷却装置50では、室外機10が熱交換器32の補助冷却の必要がないと判断した場合には補助冷却装置50のノズル53から水が散布されないため、水が浪費されて無駄な費用が生じることが防止される。例えば、室外機10は、冷媒の高圧圧力が異常なレベルまで上昇したときにだけ、運転停止を回避するために補助冷却装置50へ作動指令を出す。
<変形例>
(A)
上記実施形態では、室外機10において高圧圧力が異常なレベルまで上昇し、室外制御ユニット19から補助冷却制御ユニット55に指令が出されたときにだけ、ノズル53から熱交換器32に水が散布されている。これにより、水の浪費が抑えられ、水道代の節約が行われている。
これに対して、熱交換器32に水をかけて冷却することで熱交換効率が向上して空気調和装置の電気代の節約が見込める場合には、水を多めに使用することになっても補助冷却装置50を長く作動させ、電気のほうの省エネルギー化を図るようにすることが可能である。例えば、電力使用量がピークになる時間帯や時期において、補助冷却装置50を積極的に長時間作動させることによって、使用する電力を抑えることが可能となる。
(B)
上記実施形態では、補助冷却装置50を室外機10に付けるオプションとして説明を行っているが、このような補助冷却装置50が最初から室外機10に組み込まれていてもよい。この場合には、図2や図3において室外機10のケーシング12の外に配置されている補助冷却装置50の本体51をケーシング12の内部空間に配備して、室外機10の見栄えをさらに良くすることが容易に可能となる。また、補助冷却制御ユニット55と室外制御ユニット19との結線も容易になる。
(C)
上記実施形態では、給水配管52中の水を温める加熱手段56に、室外機10の熱交換器32の廃熱を利用したが、これに限らず、空気調和装置の冷媒配管の廃熱を利用しても良いし、室外機10が設置されている建物の建物放熱を利用しても良いし、室外機10の熱源とは別の熱源機器(ボイラ)8の排水の廃熱を利用しても良いし、太陽光のエネルギーを利用しても良い。また、これらの加熱手段56〜56dの少なくとも2つ以上を併用して利用しても良い。これらの、変形例について図4〜7を用いて説明する。
図4に、加熱手段56aとして空気調和装置の冷媒配管70の廃熱を利用するものを示す。ここで、加熱手段56aは、空気調和装置の冷媒配管70と給水配管52とを熱交換させることにより給水配管52中の水を温め、温水を得ている。したがって、冷媒配管70の廃熱エネルギーを加熱手段56aに利用するため、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。また、室外機10の熱交換器32が熱交換する前に、冷媒配管70によりあらかじめ給水配管52中の水と熱交換をするため、冷却効果を高めることが可能となる。
図5に、加熱手段56bとして室外機10が設置されている建物の建物放熱を利用するものを示す。ビル等の鉄筋コンクリート等でできている建物の躯体は、熱を吸収しやすく、また、熱を蓄積しやすい。ここで、加熱手段56bは、建物の躯体と給水配管52とを熱交換させることにより給水配管52中の水を温め、温水を得ている。したがって、室外機10が設置されている建物放熱のエネルギーを加熱手段56bに利用するため、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。また、建物に蓄積された熱エネルギーを利用するため、建物の室内を冷却することができ、室内を冷却するエネルギーを削減することが可能となる。
図6に、加熱手段56cとして室外機10の熱源とは別の熱源機器(ボイラ)8の排水の廃熱を利用するものを示す。ここでは、ボイラの排水管81と給水配管52とを熱交換させることにより給水配管52中の水を温め、温水を得ている。したがって、ボイラ8の排水の廃熱エネルギーを加熱手段56cに利用するため、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。なお、室外機10の熱源とは別の熱源機器は、ボイラの他にも、例えば、コージェネレーションシステム、給湯機器などであっても良い。
図7に、加熱手段56dとして太陽光のエネルギーを利用するものを示す。本実施例の、太陽光のエネルギーを利用する加熱手段とは、太陽熱温水器である。ここでは、太陽熱温水器56dにより太陽光のエネルギーを利用して給水配管中の水を温め温水を得ている。したがって、加熱に消費するエネルギーを抑えることが可能となる。
(D)
上記実施形態では、補助冷却装置50にノズルは2基設けられているが、これに限らず、ノズルは室外熱交換器の大きさや出力により1基から数基設けられていても良い。また、ノズルを多数基設けて、室外機の熱交換器の大きさや出力に応じて選択的に1基から数基を使用するようにしても良い。
(E)
上記実施形態では、空気調和装置の室外機10にマルチタイプが採用されたが、これに代えて、ルームエアコンが採用されても構わない。
本発明に係る室外機の補助冷却装置は、温水活用により、常温水活用時と比較して、散水が蒸発しやすくなり、散水による蒸発潜熱により室外機の熱交換器における冷却効果を高めることができ、空気調和装置の室外機の熱交換効率向上および能力向上を図る補助冷却装置等として有用である。
本発明の実施の形態に係る補助冷却装置がオプションとして付く室外機の斜視図。 本発明の実施の形態に係る補助冷却装置および室外機の熱交換器を背面側から見た概略斜視図。 本発明の実施の形態に係る室外機および補助冷却装置の概略制御ブロック図。 変形例Cの補助冷却装置および室外機の熱交換器を背面側から見た概略斜視図(加熱手段に冷媒配管の廃熱利用)。 変形例Cの補助冷却装置および室外機の熱交換器を背面側から見た概略斜視図(加熱手段にビルの躯体蓄熱利用)。 変形例Cの補助冷却装置および室外機の熱交換器を背面側から見た概略斜視図(加熱手段に空調機器とは別の熱源機器の排水廃熱利用)。 変形例Cの補助冷却装置および室外機の熱交換器を背面側から見た概略斜視図(加熱手段に太陽光のエネルギー利用)。
符号の説明
10 室外機
32 熱交換器
50 補助冷却装置
52 給水配管
53 ノズル
55 補助冷却制御ユニット
56,56a,56b,56c,56d 加熱手段
70 冷媒配管

Claims (9)

  1. 空気調和装置の室外機(10)の熱交換器(32)に水を散布するノズル(53)と、
    前記ノズル(53)に水を供給する給水配管(52)と、
    前記給水配管(52)を加熱することにより前記給水配管(52)内の水を温める加熱手段(56,56a,56b,56c,56d)と、
    を備える室外機の補助冷却装置(50,50a,50b,50c,50d)。
  2. 前記加熱手段(56)は、前記熱交換器(32)の廃熱を利用する、
    請求項1に記載の室外機の補助冷却装置(50)。
  3. 前記加熱手段(56a)は、前記空気調和装置の冷媒配管(70)の廃熱を利用する、
    請求項1に記載の室外機の補助冷却装置(50a)。
  4. 前記加熱手段(56b)は、前記室外機(10)が設置されている建物の建物放熱を利用する、
    請求項1に記載の室外機の補助冷却装置(50b)。
  5. 前記加熱手段(56c)は、前記室外機(10)の熱源とは別の熱源機器の排水の廃熱を利用する、
    請求項1に記載の室外機の補助冷却装置(50c)。
  6. 前記加熱手段(56d)は、太陽光のエネルギーを利用する、
    請求項1に記載の室外機の補助冷却装置(50d)。
  7. 前記ノズル(53)から前記熱交換器(32)に水を散布する必要があるときに前記ノズルから間欠的に水をスプレーさせる制御部(19)をさらに備える、
    請求項1から6のいずれかに記載の室外機の補助冷却装置(50,50a,50b,50c,50d)。
  8. 前記制御部(19)は、前記ノズルから水を散布させる間欠度合いを、外気温に応じて変更する、
    請求項7に記載の室外機の補助冷却装置(50,50a,50b,50c,50d)。
  9. 前記制御部(19)は、前記室外機(10)からの作動指令がないときには、前記ノズル(53)から水が散布されない、
    請求項1から9のいずれかに記載の室外機の補助冷却装置(50,50a,50b,50c,50d)。
JP2006027403A 2006-02-03 2006-02-03 室外機の補助冷却装置 Pending JP2007205677A (ja)

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