JP2022022624A - 水散布冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器に水を散布して熱交換器の冷却能力を向上させる水散布冷却装置において、通風抵抗の増大を抑制しつつ熱交換器に広範囲に水を散布する。【解決手段】水散布冷却装置は、供給部301とガイド部303とを備える。供給部は、放熱部に散布される水を貯蔵する。ガイド部は、供給部に接続され、供給部から供給される水を供給部から離れた位置まで誘導して熱交換器の放熱部に散布する。放熱部は、送風方向に流れる空気が通過可能になっている。供給部は、送風方向において、放熱部と重ならない位置に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換器に水を散布することによって、熱交換器の冷却能力を向上させる水散布冷却装置に関する。
従来、燃料電池システム等においては、燃料電池を冷却するための熱交換器(例えば、ラジエータ)に水を散布し、熱交換器の冷却能力を向上させることが提案されている。例えば、特許文献1に記載された散布装置では、熱交換器における他の領域よりも風速が小さくなる領域に水を散布し、水の蒸発潜熱を利用して熱交換器の冷却能力を向上させている。
特開2017-129048号公報
しかしながら、特許文献1の散布装置では、熱交換器の放熱部と離れた位置から放熱部に向かって水を散布しているため、放熱部での通風抵抗の増大を抑制できるものの、放熱部に広範囲に水を散布することが困難である。
本発明は上記点に鑑み、熱交換器に水を散布して熱交換器の冷却能力を向上させる水散布冷却装置において、通風抵抗の増大を抑制しつつ熱交換器に広範囲に水を散布することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の水散布冷却装置は、供給部(301)とガイド部(303)とを備える。供給部は、放熱部に散布される水を貯蔵する。ガイド部は、供給部に接続され、供給部から供給される水を供給部から離れた位置まで誘導して熱交換器の放熱部に散布する。放熱部は、送風方向に流れる空気が通過可能になっている。供給部は、送風方向において、放熱部と重ならない位置に設けられている。
これにより、水散布冷却装置の供給部によって放熱部を通過する空気の通風抵抗が増大することを抑制できる。さらに、ガイド部によって、供給部から供給される水を供給部から離れた位置まで誘導して放熱部に散布することで、放熱部に水を広範囲に散布することができる。
なお、上記各構成要素の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の燃料電池システムの構成図である。 第1実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の側面図である。 第1実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の正面図である。 第1実施形態の水散布冷却装置の斜視図である。 第1実施形態および比較例の熱交換器を通過する空気の通風抵抗と風速ととの関係を示すグラフである。 第1実施形態および比較例の熱交換器の冷却性能と熱交換器を通過する空気の風速との関係を示すグラフである。 第2実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の正面図である。 第3実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の側面図である。 第3実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の正面図である。 第4実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の側面図である。 第4実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の正面図である。 第5実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の側面図である。 第5実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の正面図である。 第6実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の側面図である。 第6実施形態の熱交換器と水散布冷却装置の正面図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。本第1実施形態では、本発明の水散布冷却装置を燃料電池システムに適用している。なお、各図における上下、左右、前後を示す矢印は、車両シートに座った乗員からの視点を基準として示している。
図1に示すように、本第1実施形態の燃料電池システム1は図示しない車両に搭載されている。車両は、燃料電池10を電源として走行する電気自動車(燃料電池車両)である。燃料電池10にて生じた電力は、図示しないインバータを介して、走行用モータ等の車載機器等に供給される。
燃料電池システム1は、燃料電池10と、冷却水回路20とを有している。本第1実施形態では、燃料電池10として、固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)を用いている。燃料電池10は、多数のセルが積層されたスタック構造となっている。各セルは、電解質膜を一対の電極で挟み込んで形成されている。
燃料電池10は、水素と酸素との化学反応を利用して電力を発生する。具体的に説明すると、燃料電池10には、空気通路11を介して、酸素を含む空気が供給される。この空気通路11には、図示しないエアポンプが配置されており、エアポンプの作動によって空気を圧送して、燃料電池10に供給している。また、燃料電池10には、水素通路12を介して水素が供給される。
燃料電池10では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり、電気エネルギが発生する。この電気化学反応に用いられなかった未反応の酸素及び水素は、排気ガス及び排気水素として燃料電池10から排出される。
(負極側)H2→2H++2e-
(正極側)2H++1/2O2+2e-→H2
電気化学反応では、燃料電池10内の電解質膜は、水分を含んだ湿潤状態となっている必要がある。燃料電池システム1は、燃料電池10に供給される空気及び水素、若しくは何れか一方に加湿を行い、これらの加湿されたガスを燃料電池10に供給することで、燃料電池10内の電解質膜を加湿するように構成されている。
また、燃料電池10では、発電の際の電気化学反応により熱及び水分が発生する。燃料電池10内部で生じた生成水は、排気ガスに含まれた状態で、燃料電池10の外部に排出される。
燃料電池10の発電効率を考慮すると、燃料電池10は、燃料電池システム1が作動している間、一定温度(例えば80℃程度)に維持されている必要がある。また、燃料電池10内部の電解質膜は、所定の許容上限温度を超えると、高温により破壊されてしまう。このため、燃料電池10の温度が許容温度以下となるようにしておく必要がある。
図1に示すように、燃料電池システム1には、燃料電池10の温度を一定の許容範囲内に維持するために、冷却水回路20が配置されている。冷却水回路20は、熱媒体としての冷却水を用いて燃料電池10を冷却し、燃料電池10の温度を制御している。冷却水としては、低温時における凍結を防止するために、例えばエチレングリコールと水の混合溶液を用いることができる。
冷却水回路20には、冷却水循環流路21と、ウォータポンプ22と、熱交換器23と、送風機24とが設けられている。冷却水回路20は、燃料電池10と熱交換器23の間で冷却水を循環させることで、燃料電池10で発生した熱を系外へ放出する。
冷却水循環流路21は、熱媒体である冷却水が流れる流路であり、燃料電池10と熱交換器23とを経由して循環するように構成されている。そして、ウォータポンプ22は、冷却水循環流路21に配置されており、冷却水を圧送することで、冷却水循環流路21の内部において冷却水を循環させている。
熱交換器23は、燃料電池10で発生した熱を系外に放熱し、燃料電池10を冷却するラジエータである。熱交換器23は、所定の送風方向Wに流れる空気と内部を流通する冷却水とを熱交換する。所定の送風方向Wは、車両の前方から後方へ向かう方向である。熱交換器23の構成は、後で説明する。
冷却水回路20の冷却水は、燃料電池10を流れる過程で、電気化学反応で発生した熱を吸熱して流出し、冷却水循環流路21を介して、熱交換器23へ流入する。熱交換器23では、冷却水と送風空気との熱交換が行われ、冷却水の熱が送風空気に放熱される。その後、冷却水は、熱交換器23から燃料電池10へ向かって流れ、冷却水回路20の冷却水循環流路21を循環する。
熱交換器23の後方側には、送風機24が配置されており、送風方向Wへ向かう空気流れをつくりだしている。送風機24の周囲には、ファンシュラウド25が配置されており、送風機24の送風性能を向上させている。
熱交換器23を通過する送風方向Wの空気流れは、送風機24の作動による流れに限定されるものではなく、車両走行時に生じる走行風を利用することも可能であるし、両者を併用することもできる。
燃料電池システム1では、冷却水回路20における冷却水の温度制御は、後述する制御装置40によって、ウォータポンプ22による流量制御、送風機24の送風量制御を行うことで実現される。
燃料電池システム1において、燃料電池10による発電の際に発生した生成水は、燃料電池10から空気通路11を介して、空気に含まれた状態(即ち、気液二相状態)で排出される。このため、空気通路11における燃料電池10の下流側には、気液分離器13が配置されている。
気液分離器13は、燃料電池10での発電の際に発生した生成水を、空気通路11から排出された空気と共に回収し、水蒸気と水に分離する。そして、気液分離器13で分離された水蒸気は、燃料電池システム1の外部に排出される。
一方、気液分離器13で分離された水は、凝縮により温度が下げられた状態で気液分離器13の内部に回収されて蓄えられる。気液分離器13の内部に蓄えられた水は、燃料電池10の電解質膜に対する加湿と、熱交換器23の冷却に用いられる。
気液分離器13には、加湿用流路26と散布用流路27が接続されている。加湿用流路26は、気液分離器13に蓄えられた水を燃料電池10の電解質膜の加湿に用いるための流路である。加湿用流路26は、空気通路11及び水素通路12における燃料電池10の上流側に伸びており、燃料電池10に供給される空気及び水素の加湿に用いられる。
燃料電池システム1は、空気通路11及び水素通路12を介して、燃料電池10の電解質膜を加湿して湿潤状態とすることで、燃料電池10における電気化学反応を安定させることができる。
散布用流路27は、気液分離器13に蓄えられた水を熱交換器23の冷却に用いるための流路である。散布用流路27は、電気自動車における熱交換器23の前方側まで伸びている。
散布用流路27には、散布用ポンプ28と水散布冷却装置30が配置されている。水散布冷却装置30は、散布用流路27の先端部に接続されており、気液分離器13に蓄えられた水を熱交換器23に散布する。
水散布冷却装置30は、送風方向Wにおける熱交換器23の上流側に配置されている。熱交換器23と水散布冷却装置30との間には、所定の隙間が設けられている。水散布冷却装置30は、熱交換器23や図示しない車体等に固定することができる。水散布冷却装置30の具体的な構成については後述する。
水散布冷却装置30による熱交換器23への水の散布により、水の蒸発潜熱を利用して熱交換器23の冷却能力を向上させることができる。そして、熱交換器23の冷却能力を向上させることで、燃料電池10による発電能力を向上させることができる。
散布用ポンプ28は、散布用流路27にて気液分離器13と水散布冷却装置30との間に配置された電動式ポンプであり、気液分離器13内に蓄えられた水を吸込み、水散布冷却装置30へ向かって圧送する。
燃料電池システム1には、制御装置40が設けられている。制御装置40は、燃料電池システム1を構成する各制御対象機器の作動を制御する制御部である。制御装置40は、CPU、ROM及びRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御装置40は、ROMに記憶されている制御プログラムに基づいて、燃料電池システム1の作動を制御することができる。
制御装置40の入力側には、燃料電池10及び図示しない水温センサが接続されている。制御装置40は、燃料電池10の出力や水温センサで検出された冷却水温度を取得することができる。制御装置40の出力側には、ウォータポンプ22、送風機24、散布用ポンプ28等の各制御対象機器が接続されている。
次に、熱交換器23を図2、図3を用いて説明する。図2、図3に示すように、熱交換器23は、放熱部231、タンク部232、インサート233を備えている。タンク部232およびインサート233は、非放熱部である。
放熱部231は、熱交換器23において、空気が通過可能な部位であり、送風方向Wの空気流れを妨げない。タンク部232およびインサート233は、熱交換器23において、空気が通過可能になっていない部位であり、送風方向Wの空気流れを妨げる。
放熱部231は、空気と内部を流通する冷却水との間で熱交換を行い、冷却水の熱を放熱する熱交換部である。放熱部231は、複数本のチューブ231aとフィン231bによって形成された略矩形状の部位である。
放熱部231では、所定の送風方向Wに空気が通過する。本第1実施形態では、送風方向Wは、放熱部231の板面に交差する方向である。放熱部231では、隣接するチューブ231aの隙間を空気が通過する。
複数本のチューブ231aは、長手方向が鉛直方向に一致するように並列に積層配置されている。図2では紙面垂直方向がチューブ231aの積層方向であり、図3では紙面左右方向がチューブ231aの積層方向である。フィン231bは、隣接するチューブ231aに接合されており、空気との伝熱面積を増大させて冷却水と空気との熱交換を促進する。放熱部231では、各チューブ231aの間を空気が通過可能となっている。
タンク部232は、放熱部231におけるチューブ231aの長手方向の両端部に設けられている。本第1実施形態では、タンク部232は、放熱部231の上下方向の両端部に設けられている。
タンク部232は、放熱部231の上側に設けられた上側タンク部と、放熱部231の下側に設けられた下側タンク部とからなる。タンク部232は、複数本のチューブ231aの端部に接続されており、チューブ231aと連通している。
タンク部232は、放熱部231を流通する冷却水の分配または集合の少なくとも一方を行う。本第1実施形態では、上側に設けられたタンク部232が放熱部231の各チューブ231aに冷却水を分配し、下側に設けられたタンク部232が放熱部231の各チューブ231aを流通した冷却水を集合させる。
インサート233は、放熱部231におけるチューブ231aの積層方向の両端部に設けられている。本第1実施形態では、インサート233は、放熱部231の水平方向の両端部に設けられている。
インサート233は、放熱部231を補強する補強部材である。インサート233は、2つのタンク部232を結ぶ方向(つまり、上下方向)に配置されている。
次に、水散布冷却装置30を図2~図4を用いて説明する。水散布冷却装置30は、例えば樹脂材料や金属材料によって構成することができる。図2、図3に示すように、水散布冷却装置30は、供給部301、フレーム部302、ガイド部303を備えている。
供給部301は、散布用流路27から供給された水を熱交換器23に供給する。供給部301は、中空状部材であり、散布用流路27から供給された水を内部に貯蔵可能となっている。本第1実施形態では、供給部301を円筒形状としているが、中空状部材であればよく、形状は任意である。供給部301は、長手方向が水平となるように配置されている。
供給部301は、内部の水を熱交換器23に供給するための供給孔301aが設けられている。供給部301の内部の水は、供給孔301aから外部に流出可能となっている。供給孔301aは複数設けられている。複数の供給孔301aは、供給部301の長手方向に沿って所定間隔で配置されている。供給孔301aは、送風方向Wにおいて、放熱部231と重ならない位置に設けられている。
本第1実施形態では、供給孔301aは供給部301における送風方向Wの下流側に設けられている。このため、供給孔301aは、供給部301における熱交換器23に対向する側に設けられている。
フレーム部302は、供給部301を支持する支持部材である。フレーム部302は、車体または熱交換器23に固定されている。フレーム部302は、車体側からの振動等の入力を吸収し、供給部301への振動等の入力を抑制している。
フレーム部302は、供給部301と一体成型してもよく、あるいは供給部301と別部材として供給部301に組み付けてもよい。供給部301およびフレーム部302を別部材とする場合は、これらを異種材料から構成してもよい。
供給部301には、ガイド部303が設けられている。ガイド部303は、供給部301の供給孔301aから供給される水を供給部301から離れた位置まで誘導し、放熱部231に散布する。供給部301から供給される水は、ガイド部303から液体の状態で放熱部231に散布される。
ガイド部303は、供給部301の供給孔301aから重力が作用する方向の下方に向かって延びるように設けられている。このため、ガイド部303の先端部303aは、供給孔301aよりも重力方向下方に位置している。
ガイド部303は、複数の供給孔301aのそれぞれに対応して設けられている。複数のガイド部303は互いに交わらないように並列して配置されており、複数のガイド部303が櫛状に配置されている。
図4に示すように、ガイド部303は板状部材である。ガイド部303は、板面が送風方向Wと平行となるように配置されている。
ガイド部303には、溝部303bが設けられている。溝部303bは、ガイド部303の長手方向に沿って設けられている。本第1実施形態では、溝部303bは、ガイド部303における送風方向Wの下流側に設けられている。
溝部303bは、一端側が供給孔301aに接続しており、他端側がガイド部303の先端部303aまで設けられている。つまり、溝部303bは、ガイド部303の上端から下端まで設けられている。本第1実施形態では、溝部303bの断面形状はU字状となっているが、これに限定されるものではなく、溝部303bの断面形状は任意に設定することができる。
供給孔301aから供給される水は、重力と溝部303bによって生じる表面張力によって、ガイド部303を伝って下方に移動し、ガイド部303の先端部303aまで誘導される。ガイド部303の先端部303aまで移動した水は、液滴に成長する前に熱交換器23の放熱部231を通過する空気流れによって先端部303aから離脱する。ガイド部303の先端部303aから離脱した水は、落下しながら送風方向Wに移動して熱交換器23の表面に散布される。
供給部301から供給された水は、ガイド部303によって供給部301から離れた位置まで誘導され、熱交換器23の表面に広範囲に散布される。ガイド部303から散布される水は、液滴に成長する前にガイド部303から離脱することから、熱交換器23の表面に均一に散布される。水散布冷却装置30から散布された水は、熱交換器23の表面で蒸発し、蒸発潜熱によって熱交換器23の冷却能力を向上させる。
水散布冷却装置30において、供給部301およびフレーム部302は、送風方向Wにおける投影面積が大きい部位である。供給部301およびフレーム部302は、送風方向Wにおいて、熱交換器23の放熱部231と重ならない位置に設けられている。本第1実施形態では、供給部301およびフレーム部302は、送風方向Wにおいて、熱交換器23の上側に設けられたタンク部232と重なる位置に設けられている。これにより、供給部301およびフレーム部302が放熱部231の空気流れに影響を与えることを抑制でき、放熱部231を流れる空気の通風抵抗が増大することを抑制できる。
ガイド部303は、供給部301から熱交換器23の放熱部231に向かって伸びるように設けられており、ガイド部303の先端部303aは放熱部231と重なる位置に設けられている。このため、ガイド部303の一端側はタンク部232と重なる位置にあり、ガイド部303の他端側は放熱部231と重なる位置にある。
ガイド部303は、供給部301およびフレーム部302と比べて、送風方向Wにおける投影面積が小さい部位である。このため、ガイド部303が放熱部231の空気流れに影響を与えることを抑制でき、放熱部231を流れる空気の通風抵抗が増大することを抑制できる。
ここで、本第1実施形態の水散布冷却装置30を用いた場合の熱交換器23の通風抵抗および冷却性能を図5、図6を用いて説明する。図5、図6では、実線が本第1実施形態を示し、破線が比較例を示している。図5の一点鎖線は、本第1実施形態の送風機24の特性を示している。
本第1実施形態では、送風方向Wにおいて、水散布冷却装置30のうち供給部301とフレーム部302が放熱部231と重ならないように配置されている。これに対し、送風方向Wにおいて、水散布冷却装置30の全体が放熱部231と重なるように配置された構成を比較例としている。つまり、比較例では、送風方向Wにおいて、供給部301とフレーム部302が放熱部231と重なるように配置されている。
図5に示すように、第1実施形態では、比較例よりも、放熱部231を通過する空気の通風抵抗が小さくなっており、風速が大きくなっている。つまり、本第1実施形態によれば、水散布冷却装置30を設けた場合であっても、放熱部231を通過する空気の通風抵抗の増大を抑制でき、風速の低下を抑制できている。
図6に示すように、第1実施形態では、比較例よりも、熱交換器23の冷却性能が高くなっている。つまり、本第1実施形態によれば、水散布冷却装置30を設けた場合であっても、熱交換器23の冷却性能の低下を抑制できている。
以上説明した本第1実施形態の水散布冷却装置30では、送風方向Wにおいて、投影面積が大きい供給部301およびフレーム部302を熱交換器23の放熱部231と重ならない位置に配置している。このため、水散布冷却装置30は、供給部301およびフレーム部302によって放熱部231を通過する空気の通風抵抗が増大することを抑制できる。
また、本第1実施形態の水散布冷却装置30では、ガイド部303を供給部301から熱交換器23の放熱部231に向かって伸びるように設けている。このガイド部303によって、供給部301から供給される水を供給部301から離れた位置まで誘導し、放熱部231に水を広範囲に散布することができる。
また、本第1実施形態の水散布冷却装置30では、ガイド部303を設けることで、供給孔301aから供給される水が大きな液滴に成長する前に熱交換器23に水を散布することができる。これにより、供給部301の供給孔301aから直接水を散布する場合よりも、水を放熱部231に均一に散布することができる。
ガイド部303は、供給部301およびフレーム部302よりも送風方向Wにおける投影面積が小さい。このため、ガイド部303が送風方向Wからみて放熱部231と重なる位置に設けられていても、放熱部231を通過する空気の通風抵抗が増大することを抑制できる。
また、本第1実施形態のガイド部303は、板面が送風方向Wと平行になるように設けられている。これにより、ガイド部303の送風方向Wにおける投影面積をできるだけ小さくすることができ、ガイド部303によって放熱部231を通過する空気の通風抵抗が増大することを効果的に抑制できる。
また、本第1実施形態では、ガイド部303に溝部303bが設けられている。このため、供給部301の供給孔301aから供給される水は、重力と溝部303bによって生じる表面張力によって、供給孔301aに留まることなくガイド部303の先端まで移動しやすくなる。これにより、供給孔301aから供給される水が大きな液滴に成長する前に熱交換器23に水を散布することができ、熱交換器23の放熱部231に水を均一に散布できる。
また、本第1実施形態では、ガイド部303における送風方向Wの下流側に溝部303bを設けている。これにより、供給孔301aから供給された水が溝部303bを移動する際に、送風方向Wに流れる風の影響を受けにくくすることができる。このため、供給孔301aから供給された水をガイド部303の先端部303aまで確実に移動させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図7を用いて説明する。以下、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、図7では、紙面垂直方向が送風方向Wとなっている。
図7に示すように、本第2実施形態の熱交換器23は、チューブ231aの長手方向が水平方向に一致するように配置されている。このため、タンク部232が放熱部231の水平方向の両端部に配置されており、インサート233が放熱部231の上下方向の両端部に配置されている。
供給部301およびフレーム部302は、送風方向Wからみて熱交換器23の放熱部231と重ならない位置に設けられている。本第2実施形態では、供給部301およびフレーム部302は、送風方向Wにおいて、インサート233と重なる位置に設けられている。図7に示す例では、供給部301およびフレーム部302は、送風方向Wにおいて、一部がインサート233と重なる位置に設けられており、他の部分が熱交換器23自体と重ならない位置に設けられている。
以上説明した本第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様、放熱部231を通過する空気の通風抵抗が増大することを抑制でき、さらに放熱部231に水を広範囲に散布することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図8、図9を用いて説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8、図9に示すように、熱交換器23の放熱部231は、高風速領域231cと低風速領域231dとを含んでいる。低風速領域231dは、送風方向Wに放熱部231を通過する空気の風速が高風速領域231cよりも遅い領域である。
高風速領域231cは、送風方向Wにおいて、放熱部231における送風機24と重なる領域である。低風速領域231dは、送風方向Wにおいて、放熱部231における送風機24と重ならない領域である。
高風速領域231cは、送風機24で生成する空気流れの影響を直接受けるため、通過する空気の風速が高くなる。一方、低風速領域231dは、送風機24で生成する空気流れの影響を受けにくく、通過する空気の風速が高くなりにくい。つまり、高風速領域231cは、低風速領域231dよりも通過する空気の風速が高く、冷却性能が高い領域である。低風速領域231dは、高風速領域231cよりも空気の風速が低く、冷却性能が低い領域である。
図8、図9に示すように、水散布冷却装置30の供給部301は、送風方向Wにおいて、全体が放熱部231と重なるように設けられている。水散布冷却装置30の供給部301は、放熱部231における低風速領域231dに対応して設けられている。
水散布冷却装置30のフレーム部302は、送風方向Wにおいて、一部が放熱部231と重なるように設けられており、残りの部位がタンク部232と重なるように設けられている。送風方向Wにおいて、フレーム部302が放熱部231と重なっている部位は、低風速領域231dに対応して設けられている。
水散布冷却装置30のガイド部303は、送風方向Wにおいて、放熱部231と重なる領域に設けられている。ガイド部303の先端部303aは、送風方向Wにおいて、放熱部231の高風速領域231cあるいは低風速領域231dに対応して設けられている。
以上説明した本第3実施形態の水散布冷却装置30では、供給部301を放熱部231の中で風速が低く、冷却性能が低い領域である低風速領域231dに対応する位置に設けている。このため、供給部301によって、放熱部231を通過する空気の通風抵抗が増大することを抑制でき、放熱部231の冷却性能が低下することを抑制できる。
また、本第3実施形態の水散布冷却装置30では、フレーム部302の一部のみを放熱部231に対応する位置に設けている。このため、フレーム部302によって放熱部231を通過する空気の通風抵抗が増大することを抑制でき、フレーム部302が放熱部231の冷却性能に影響を与えることを抑制できる。
また、本第3実施形態の水散布冷却装置30では、供給部301から離れた位置に水を誘導するガイド部303を設けている。これにより、供給部301から供給される水を放熱部231に広範囲に散布することができる。さらに、ガイド部303によって、供給部301から供給される水を放熱部231に均一に散布することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を図10、図11を用いて説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図10、図11に示すように、本第4実施形態では、水散布冷却装置30の供給部301は、車両のバンパー3と熱交換器23の間に設けられている。バンパー3は、熱交換器23よりも送風方向Wの上流側に設けられ、かつ、送風方向Wの空気流れを妨げる風上側部材である。風上側部材は、放熱部231を流れる空気の通風抵抗を増大させる。なお、風上側部材は、バンパー3に限らず、図示しないフロントグリル等であってもよい。
送風方向Wにおいて、放熱部231におけるバンパー3と重なる領域は、バンパー3によって空気流れが妨げられ、通過する空気の風速が低くなる。一方、送風方向Wにおいて、放熱部231におけるバンパー3と重ならない領域は、高風速領域231cは、バンパー3の影響が小さく、通過する空気の風速が低くなりにくい。つまり、送風方向Wにおいて、放熱部231におけるバンパー3と重なる領域は低風速領域231dであり、放熱部231におけるバンパー3と重ならない領域は高風速領域231cである。
図10、図11に示すように、水散布冷却装置30の供給部301は、送風方向Wにおいて、全体が放熱部231と重なるように設けられている。水散布冷却装置30の供給部301は、放熱部231における低風速領域231dに対応して設けられている。
水散布冷却装置30のフレーム部302は、送風方向Wにおいて、一部が放熱部231と重なるように設けられており、残りの部位がタンク部232と重なるように設けられている。送風方向Wにおいて、フレーム部302が放熱部231と重なっている部位は、大部分が高風速領域231cに対応して設けられている。
水散布冷却装置30のガイド部303は、送風方向Wにおいて、放熱部231と重なる領域に設けられている。ガイド部303の先端部303aは、送風方向Wにおいて、放熱部231の高風速領域231cあるいは低風速領域231dに対応して設けられている。
以上説明した本第4実施形態の水散布冷却装置30では、上記第3実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、供給部301やフレーム部302によって、放熱部231を通過する空気の通風抵抗が増大することを抑制でき、放熱部231の冷却性能が低下することを抑制できる。さらに、ガイド部303によって、供給部301から供給される水を放熱部231に広範囲に散布することができ、さらに供給部301から供給される水を放熱部231に均一に散布することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を図12、図13を用いて説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図12、図13に示すように、本第5実施形態では、水散布冷却装置30の供給部301は、熱交換器23と燃料電池10の間に設けられている。燃料電池10は、熱交換器23よりも送風方向Wの空気流れ下流側に設けられ、かつ、送風方向Wの空気流れを妨げる風下側部材である。風下側部材は、放熱部231を流れる空気の通風抵抗を増大させる。なお、風下側部材は、燃料電池10に限らず、図示しないインバータ等であってもよい。
送風方向Wにおいて、放熱部231における燃料電池10と重なる領域は、燃料電池10によって空気流れが妨げられ、通過する空気の風速が低くなる。一方、送風方向Wにおいて、放熱部231における燃料電池10と重ならない領域は、高風速領域231cは、バンパー3の影響が小さく、通過する空気の風速が低くなりにくい。つまり、送風方向Wにおいて、放熱部231における燃料電池10と重なる領域は低風速領域231dであり、放熱部231における燃料電池10と重ならない領域は高風速領域231cである。
図12、図13に示すように、水散布冷却装置30の供給部301は、送風方向Wにおいて、全体が放熱部231と重なるように設けられている。水散布冷却装置30の供給部301は、放熱部231における低風速領域231dに対応して設けられている。
水散布冷却装置30のフレーム部302は、送風方向Wにおいて、一部が放熱部231と重なるように設けられており、残りの部位がタンク部232と重なるように設けられている。送風方向Wにおいて、フレーム部302が放熱部231と重なっている部位は、大部分が高風速領域231cに対応して設けられている。
水散布冷却装置30のガイド部303は、送風方向Wにおいて、放熱部231と重なる領域に設けられている。ガイド部303の先端部303aは、送風方向Wにおいて、放熱部231の高風速領域231cあるいは低風速領域231dに対応して設けられている。
以上説明した本第5実施形態の水散布冷却装置30では、上記第3実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、供給部301やフレーム部302によって、放熱部231を通過する空気の通風抵抗が増大することを抑制でき、放熱部231の冷却性能が低下することを抑制できる。さらに、ガイド部303によって、供給部301から供給される水を放熱部231に広範囲に散布することができ、さらに供給部301から供給される水を放熱部231に均一に散布することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態を図14、図15を用いて説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、本第6実施形態では、上記各実施形態の熱交換器23を第1熱交換器23としている。
図14、図15に示すように、本第6実施形態では、第1熱交換器23とは異なる第2熱交換器29が設けられている。第1熱交換器23および第2熱交換器29は、送風方向Wに並んで配置されている。図14、図15に示す例では、送風方向Wにおいて、第1熱交換器23の空気流れ上流側に第2熱交換器29が設けられている。第2熱交換器29は、第1熱交換器23よりも小型であり、第1熱交換器23よりも上下方向の長さが短くなっている。
本第6実施形態では、2つの熱交換器23、29は、それぞれ異なる冷却水回路に設けられている。第1熱交換器23は、冷却水回路20に設けられており、燃料電池10を冷却する。第2熱交換器29は、図示しない冷却水回路に設けられており、例えば図示しない2次電池等を冷却する。
第1熱交換器23と第2熱交換器29は同様の構成を備えている。第1熱交換器23には、第1熱交換器放熱部231、第1熱交換器タンク部232、第1熱交換器インサート233が設けられている。第2熱交換器29には、第2熱交換器放熱部291、第2熱交換器タンク部292、第2熱交換器インサート293が設けられている。第2熱交換器放熱部291は空気が通過可能な部位であり、送風方向Wの空気流れを妨げない。第2熱交換器タンク部292および第2熱交換器インサート293は、空気が通過可能になっていない部位であり、送風方向Wの空気流れを妨げる。
本第6実施形態では、送風方向Wにおいて、第1熱交換器放熱部231の一部と上側に配置された第2熱交換器タンク部292とが重なり合っている。送風方向Wにおいて、第1熱交換器放熱部231における第2熱交換器タンク部292と重なる領域は、第2熱交換器タンク部292によって空気流れが妨げられ、通過する空気の風速が低くなる。一方、送風方向Wにおいて、第1熱交換器放熱部231における第2熱交換器タンク部292と重ならない領域は、第2熱交換器タンク部292の影響が小さく、通過する空気の風速が低くなりにくい。
つまり、送風方向Wにおいて、第1熱交換器放熱部231における第2熱交換器タンク部292と重なる領域は低風速領域231dである。送風方向Wにおいて、第1熱交換器放熱部231における第2熱交換器タンク部292と重ならない領域は高風速領域231cである。
本第6実施形態では、水散布冷却装置30は、第1熱交換器23と第2熱交換器29の間に設けられている。つまり、送風方向Wの上流側から第2熱交換器29、水散布冷却装置30、第1熱交換器23の順に配置されている。水散布冷却装置30は、送風方向Wの空気流れ下流側の第1熱交換器23に水を散布する。
図14、図15に示すように、水散布冷却装置30の供給部301は、送風方向Wにおいて、全体が第1熱交換器放熱部231と重なるように設けられている。水散布冷却装置30の供給部301は、第1熱交換器放熱部231における低風速領域231dに対応して設けられている。
水散布冷却装置30のフレーム部302は、送風方向Wにおいて、一部が第1熱交換器放熱部231と重なるように設けられており、残りの部位が第1熱交換器タンク部232と重なるように設けられている。送風方向Wにおいて、フレーム部302が第1熱交換器放熱部231と重なっている部位は、大部分が高風速領域231cに対応して設けられている。
水散布冷却装置30のガイド部303は、送風方向Wにおいて、第1熱交換器放熱部231と重なる領域に設けられている。ガイド部303は、送風方向Wにおいて、第1熱交換器放熱部231の高風速領域231cおよび低風速領域231dに対応して設けられている。
以上説明した本第6実施形態の水散布冷却装置30では、上記第3実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、供給部301やフレーム部302によって、第1熱交換器放熱部231を通過する空気の通風抵抗が増大することを抑制でき、第1熱交換器放熱部231の冷却性能が低下することを抑制できる。さらに、ガイド部303によって、供給部301から供給される水を第1熱交換器放熱部231に広範囲に散布することができ、さらに供給部301から供給される水を第1熱交換器放熱部231に均一に散布することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記各実施形態では、本発明の水散布冷却システムを燃料電池車両に適用した例について説明したが、本発明の水散布冷却システムを内燃機関を駆動源とする車両に適用してもよい。
また、上記各実施形態では、本発明の水散布冷却システムでラジエータとしての熱交換器23に水を散布するように構成したが、本発明の水散布冷却システムをラジエータ以外の熱交換器(例えばコンデンサ)に水を散布するにしてもよい。
また、上記各実施形態では、供給部301の供給孔301aを送風方向Wの下流側に設けたが、供給孔301aを送風方向Wの下流側以外の部位に設けてもよい。
また、上記各実施形態では、ガイド部303を板状に形成したが、ガイド部303を板状以外の形状としてもよい。
また、上記各実施形態では、ガイド部303の溝部303bを送風方向Wの下流側に設けたが、ガイド部303の溝部303bを送風方向の下流側以外に設けてもよい。
また、上記各実施形態では、複数のガイド部303をすべて同じ長さとしたが、これに限らず、長さが異なる複数種類のガイド部303を設けてもよい。例えば、長さが異なる2種類のガイド部303を交互に設けることができる。このように、隣接するガイド部303は長さが異なる構成は、隣接するガイド部303の長さが同じである構成に比べて、隣接するガイド部303の先端部303aの間隔が大きくなる。このため、隣接するガイド部303が近接配置された場合であっても、隣接するガイド部303から散布される水が結合しにくい。このため、供給部301の供給孔301aの間隔を狭くすることができ、熱交換器23の放熱部231に水を均一に散布しやすくなる。
また、上記各実施形態では、供給部301の複数の供給孔301aのすべてにガイド部303を設けたが、これに限らず、少なくとも一部の供給孔301aにガイド部303が設けられていればよい。つまり、ガイド部303が設けられていない供給孔301aが存在してもよい。
また、上記第6実施形態では、第2熱交換器29を第1熱交換器23よりも送風方向Wの上流側に設けたが、第2熱交換器29を第1熱交換器23よりも送風方向Wの下流側に設けてもよい。この場合には、送風方向Wの上流側から水散布冷却装置30、第1熱交換器23、第2熱交換器29の順に配置される。
3 バンパー(風上側部材)
10 燃料電池(風下側部材)
23 熱交換器、第1熱交換器
231 放熱部、第1熱交換器放熱部
231c 高風速領域
231d 低風速領域
232 タンク部、第1熱交換器タンク部
233 インサート、第1熱交換器インサート
24 送風機
29 第2熱交換器
291 第2熱交換器放熱部
292 第2熱交換器タンク部
30 水散布冷却装置
301 供給部
303 ガイド部

Claims (8)

  1. 所定の送風方向(W)に流れる空気と内部を流通する熱媒体との間で熱交換を行う放熱部(231)を有する熱交換器(23)に対し、前記送風方向の上流側から水を散布して前記熱交換器を冷却する水散布冷却装置であって、
    前記放熱部に散布される水を貯蔵する供給部(301)と、
    前記供給部に接続され、前記供給部から供給される水を前記供給部から離れた位置まで誘導して前記放熱部に散布するガイド部(303)と、
    を備え、
    前記放熱部は、前記送風方向に流れる空気が通過可能になっており、
    前記供給部は、前記送風方向において、前記放熱部と重ならない位置に設けられている水散布冷却装置。
  2. 前記熱交換器は、前記放熱部と内部が連通し、前記放熱部を流通する熱媒体の分配または集合の少なくとも一方を行うタンク部(232)を備え、
    前記供給部は、前記送風方向において、前記タンク部と重なる位置に設けられている請求項1に記載の水散布冷却装置。
  3. 前記熱交換器は、前記放熱部の端部に沿って設けられ、前記放熱部を補強するインサート(233)を備え、
    前記供給部は、前記送風方向において、前記インサートと重なる位置に設けられている請求項1に記載の水散布冷却装置。
  4. 所定の送風方向(W)に流れる空気と内部を流通する熱媒体との間で熱交換を行う放熱部(231)を有する熱交換器(23)に対し、前記送風方向の上流側から水を散布して前記熱交換器を冷却する水散布冷却装置であって、
    前記放熱部に散布される水を貯蔵する供給部(301)と、
    前記供給部から供給される水を前記供給部から離れた位置に誘導して前記放熱部に散布するガイド部(303)と、
    を備え、
    前記放熱部は、前記送風方向に流れる空気が通過可能になっており、
    前記放熱部は、高風速領域(231c)と、前記送風方向に流れる空気の風速が前記高風速領域よりも遅い低風速領域(231d)とを含んでおり、
    前記供給部は、前記送風方向において、前記放熱部の前記低風速領域と重なる位置に設けられている水散布冷却装置。
  5. 前記放熱部は、送風機(24)によって送風される空気が通過可能となっており、
    前記低風速領域は、前記送風方向において、前記放熱部における前記送風機と重なる領域である請求項4に記載に水散布冷却装置。
  6. 前記熱交換器の前記送風方向における上流側に空気流れを妨げる風上側部材(3)が設けられており、
    前記低風速領域は、前記送風方向において、前記放熱部における前記風上側部材と重なる領域である請求項4に記載に水散布冷却装置。
  7. 前記熱交換器の前記送風方向における下流側に空気流れを妨げる風下側部材(10)が設けられており、
    前記低風速領域は、前記送風方向において、前記放熱部における前記風下側部材と重なる領域である請求項4に記載に水散布冷却装置。
  8. 前記熱交換器を第1熱交換器とし、前記放熱部を第1熱交換器放熱部とした場合に、前記第1熱交換器とは異なる第2熱交換器(29)が設けられており、
    前記第2熱交換器は、前記送風方向に流れる空気と内部を流通する熱媒体との間で熱交換を行う第2熱交換器放熱部(291)と、前記第2熱交換器放熱部と内部が連通し、前記第2熱交換器放熱部を流通する熱媒体の分配または集合の少なくとも一方を行う第2熱交換器タンク部(292)とを有しており、
    前記低風速領域は、前記送風方向において、前記第1熱交換器放熱部における前記第2熱交換器タンク部と重なる領域である請求項4に記載の水散布冷却装置。
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